JPH0737439A - 耐熱性絶縁電線 - Google Patents
耐熱性絶縁電線Info
- Publication number
- JPH0737439A JPH0737439A JP5184246A JP18424693A JPH0737439A JP H0737439 A JPH0737439 A JP H0737439A JP 5184246 A JP5184246 A JP 5184246A JP 18424693 A JP18424693 A JP 18424693A JP H0737439 A JPH0737439 A JP H0737439A
- Authority
- JP
- Japan
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- polyimide
- heat resistance
- insulating layer
- electric cable
- diaminodiphenyl ether
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて高い耐熱性を具備し、可撓性や耐磨耗
性も良好な耐熱性絶縁電線を提供する。 【構成】 3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸と、p−フェニレンジアミン及び4・4’−ジア
ミノジフェニルエーテルとを反応させて得られるポリイ
ミド塗料を塗布、焼付けてなる絶縁層を有する耐熱性絶
縁電線。
性も良好な耐熱性絶縁電線を提供する。 【構成】 3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸と、p−フェニレンジアミン及び4・4’−ジア
ミノジフェニルエーテルとを反応させて得られるポリイ
ミド塗料を塗布、焼付けてなる絶縁層を有する耐熱性絶
縁電線。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電気機器の内部配
線等に使用される絶縁電線、特に高い耐熱性が要求され
る部位への適用性に優れた耐熱性絶縁電線に関する。
線等に使用される絶縁電線、特に高い耐熱性が要求され
る部位への適用性に優れた耐熱性絶縁電線に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、各種電気機器の小型化及
び軽量化が進展し、これに伴って内部配線が発熱部に近
接したり高温雰囲気中に晒される場合が多くなっている
ことから、該配線等に使用する絶縁電線の耐熱性向上が
大きな課題となっている。
び軽量化が進展し、これに伴って内部配線が発熱部に近
接したり高温雰囲気中に晒される場合が多くなっている
ことから、該配線等に使用する絶縁電線の耐熱性向上が
大きな課題となっている。
【0003】従来、最も高性能な耐熱性絶縁電線として
知られるポリイミド絶縁電線は、一般に無水ピロメリッ
ト酸と4・4’−ジアミノジフェニルエーテルとの反応
によって得られるポリイミド塗料を塗布、焼付けてなる
絶縁層を有するものであるが、そのASTM D230
7に基づく耐熱寿命は240℃程度であり、近年の高耐
熱性の要求に対応するには不充分である。また、最近で
はセラミック電線として絶縁層をセラミックで形成して
高耐熱性を付与する研究も進められているが、可撓性や
加工性等の未解決な課題を多く残しており、実用化には
程遠い現状である。
知られるポリイミド絶縁電線は、一般に無水ピロメリッ
ト酸と4・4’−ジアミノジフェニルエーテルとの反応
によって得られるポリイミド塗料を塗布、焼付けてなる
絶縁層を有するものであるが、そのASTM D230
7に基づく耐熱寿命は240℃程度であり、近年の高耐
熱性の要求に対応するには不充分である。また、最近で
はセラミック電線として絶縁層をセラミックで形成して
高耐熱性を付与する研究も進められているが、可撓性や
加工性等の未解決な課題を多く残しており、実用化には
程遠い現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の状
況に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、特定の芳香族多価カ
ルボン酸二無水物に特定の二種の芳香族ジアミンとを反
応させて得られるポリイミド塗料にて絶縁層を形成すれ
ば、前記従来のポリイミド絶縁電線に比べて耐熱寿命が
20℃以上も向上し、しかも可撓性や耐摩耗性も良好な
耐熱性絶縁電線が得られることを見出し、本発明をなす
に至った。
況に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、特定の芳香族多価カ
ルボン酸二無水物に特定の二種の芳香族ジアミンとを反
応させて得られるポリイミド塗料にて絶縁層を形成すれ
ば、前記従来のポリイミド絶縁電線に比べて耐熱寿命が
20℃以上も向上し、しかも可撓性や耐摩耗性も良好な
耐熱性絶縁電線が得られることを見出し、本発明をなす
に至った。
【0005】すなわち、本発明の請求項1に係る耐熱性
絶縁電線は、3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミン及び4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルとを反応させて得ら
れるポリイミド塗料を塗布、焼付けてなる絶縁層を有す
るものである。
絶縁電線は、3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミン及び4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルとを反応させて得ら
れるポリイミド塗料を塗布、焼付けてなる絶縁層を有す
るものである。
【0006】また本発明の請求項2は、上記請求項1の
耐熱性絶縁電線におけるp−フェニレンジアミン/4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルのモル比が3/7〜
8/2の範囲にある構成を採用したものである。
耐熱性絶縁電線におけるp−フェニレンジアミン/4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルのモル比が3/7〜
8/2の範囲にある構成を採用したものである。
【0007】
【発明の細部構成と作用】本発明において絶縁層の形成
に用いるポリイミド塗料は、3・3’・4・4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物と、p−フェニレンジ
アミン及び4・4’−ジアミノジフェニルエーテルとを
反応させて得られるものであり、導体上に塗布、焼付け
ることにより、耐熱寿命が従来の高耐熱性のポリイミド
絶縁電線よりも20℃以上も向上するという極めて高い
耐熱性と良好な可撓性及び耐摩耗性を備えた絶縁電線を
製造できる。その理由については明確ではないが、ポリ
イミドのモノマー成分が全て脂肪族基を持たない芳香族
化合物であり、脂肪族基を含まない完全な芳香族ポリイ
ミドとなることに加え、ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物に基づくビフェニル構造が導入されることによ
り、形成される絶縁層が極めて高い耐熱性を発揮し、耐
摩耗性も良好となり、またジアミノジフェニルエーテル
に基づくジフェニルエーテル構造により、良好な可撓性
が発現するものと想定される。
に用いるポリイミド塗料は、3・3’・4・4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物と、p−フェニレンジ
アミン及び4・4’−ジアミノジフェニルエーテルとを
反応させて得られるものであり、導体上に塗布、焼付け
ることにより、耐熱寿命が従来の高耐熱性のポリイミド
絶縁電線よりも20℃以上も向上するという極めて高い
耐熱性と良好な可撓性及び耐摩耗性を備えた絶縁電線を
製造できる。その理由については明確ではないが、ポリ
イミドのモノマー成分が全て脂肪族基を持たない芳香族
化合物であり、脂肪族基を含まない完全な芳香族ポリイ
ミドとなることに加え、ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物に基づくビフェニル構造が導入されることによ
り、形成される絶縁層が極めて高い耐熱性を発揮し、耐
摩耗性も良好となり、またジアミノジフェニルエーテル
に基づくジフェニルエーテル構造により、良好な可撓性
が発現するものと想定される。
【0008】これに対し、例えば上記のビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物に代えて汎用の無水ピロメリット
酸、3・3’・4・4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、3・3’・4・4’−ジフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物等の他の芳香族テトラカル
ボン酸無水物を用いたり、芳香族ジアミンを上記のジア
ミノジフェニルエーテル単独としたり、更には4・4’
−ジアミノジフェニルメタン等の脂肪族基を含む芳香族
ジアミンを使用して得られるポリイミド塗料では、本発
明で用いる上記ポリイミド塗料に比べて、得られる絶縁
電線はいずれも耐熱性が劣るものとなる。また芳香族ジ
アミンをp−フェニレンジアミン単独として得られるポ
リイミド塗料では、本発明で用いるポリイミド塗料に比
べ、得られる絶縁電線は可撓性に劣るものとなる。
ラカルボン酸二無水物に代えて汎用の無水ピロメリット
酸、3・3’・4・4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、3・3’・4・4’−ジフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物等の他の芳香族テトラカル
ボン酸無水物を用いたり、芳香族ジアミンを上記のジア
ミノジフェニルエーテル単独としたり、更には4・4’
−ジアミノジフェニルメタン等の脂肪族基を含む芳香族
ジアミンを使用して得られるポリイミド塗料では、本発
明で用いる上記ポリイミド塗料に比べて、得られる絶縁
電線はいずれも耐熱性が劣るものとなる。また芳香族ジ
アミンをp−フェニレンジアミン単独として得られるポ
リイミド塗料では、本発明で用いるポリイミド塗料に比
べ、得られる絶縁電線は可撓性に劣るものとなる。
【0009】しかして、本発明で用いる上記ポリイミド
塗料の調整に使用するp−フェニレンジアミンと4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルの比率は、前者/後
者のモル比で3/7〜8/2の範囲が好ましく、p−フ
ェニレンジアミンの比率が少な過ぎると耐熱性が不充分
となり、逆にジアミノジフェニルエーテルの比率が少な
過ぎると可撓性に劣るものとなる。
塗料の調整に使用するp−フェニレンジアミンと4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルの比率は、前者/後
者のモル比で3/7〜8/2の範囲が好ましく、p−フ
ェニレンジアミンの比率が少な過ぎると耐熱性が不充分
となり、逆にジアミノジフェニルエーテルの比率が少な
過ぎると可撓性に劣るものとなる。
【0010】上記のポリイミド塗料を調製するには、p
−フェニレンジアミンと4・4’−ジアミノジフェニル
エーテルを適当な溶媒中に常温下で溶解させ、この溶液
中に、3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物の粉末を除々に添加混合し、室温で反応させ
ればよい。この場合、ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物の使用量は上記の両芳香族ジアミンの合計モルに対
して略等モルとする。
−フェニレンジアミンと4・4’−ジアミノジフェニル
エーテルを適当な溶媒中に常温下で溶解させ、この溶液
中に、3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物の粉末を除々に添加混合し、室温で反応させ
ればよい。この場合、ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物の使用量は上記の両芳香族ジアミンの合計モルに対
して略等モルとする。
【0011】本発明の絶縁電線を製造するには、上記の
ポリイミド塗料を常法に従って軟銅線等の導体上に塗布
・焼付けして絶縁層を形成すればよい。なお絶縁層の厚
さは導体の径によって異なるが、一般に5〜50μm程
度であり、通常は上記の塗布・焼付けを複数回繰り返す
ことによって必要な厚さに設定される。
ポリイミド塗料を常法に従って軟銅線等の導体上に塗布
・焼付けして絶縁層を形成すればよい。なお絶縁層の厚
さは導体の径によって異なるが、一般に5〜50μm程
度であり、通常は上記の塗布・焼付けを複数回繰り返す
ことによって必要な厚さに設定される。
【0012】
実施例1 p−フェニレンジアミン0.3モルと4・4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル0.7モルとを2500gのN−
メチル−2−ピロリドン中に添加し、常温下で攪拌して
溶解させたのち、この溶液中に3・3’・4・4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物1.0モルの粉末を
除々に添加混合し、室温で24時間反応させ、ポリイミ
ド塗料を調製した。この塗料を0.50mm径の軟銅線
の表面に複数回塗布・焼付けし、厚さ16μmの絶縁層
を有する絶縁電線を製造した。
ノジフェニルエーテル0.7モルとを2500gのN−
メチル−2−ピロリドン中に添加し、常温下で攪拌して
溶解させたのち、この溶液中に3・3’・4・4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物1.0モルの粉末を
除々に添加混合し、室温で24時間反応させ、ポリイミ
ド塗料を調製した。この塗料を0.50mm径の軟銅線
の表面に複数回塗布・焼付けし、厚さ16μmの絶縁層
を有する絶縁電線を製造した。
【0013】実施例2 p−フェニレンジアミンと4・4’−ジアミノジフェニ
ルエーテルの使用量を共に0.5モルに変更した以外
は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
ルエーテルの使用量を共に0.5モルに変更した以外
は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
【0014】実施例3 p−フェニレンジアミンの使用量を0.8モル、4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.2モ
ルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして絶
縁電線を製造した。
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.2モ
ルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして絶
縁電線を製造した。
【0015】比較例1 p−フェニレンジアミンの使用量を0.2モル、4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.8モ
ルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして絶
縁電線を製造した。
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.8モ
ルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして絶
縁電線を製造した。
【0016】比較例2 p−フェニレンジアミンの使用量を0.85モル、4・
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.15
モルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして
絶縁電線を製造した。
4’−ジアミノジフェニルエーテルの使用量を0.15
モルにそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして
絶縁電線を製造した。
【0017】比較例3 p−フェニレンジアミンを使用せず、4・4’−ジアミ
ノジフェニルエーテルの使用量を1.0モルに変更した
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
ノジフェニルエーテルの使用量を1.0モルに変更した
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
【0018】比較例4 3・3’・4・4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物に代えて無水ピロメリット酸1.0モルを使用した
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
水物に代えて無水ピロメリット酸1.0モルを使用した
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を製造した。
【0019】比較例5 市販の無水ピロメリット酸/4・4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル系ポリイミド塗料(イー・アイ・デュポン
社製商品名パイヤーML)を用いて実施例1と同様にし
て絶縁電線を製造した。
ニルエーテル系ポリイミド塗料(イー・アイ・デュポン
社製商品名パイヤーML)を用いて実施例1と同様にし
て絶縁電線を製造した。
【0020】以上の実施例及び比較例の各絶縁電線につ
いて、外観、可撓性、耐熱衝撃性、一方向性磨耗、バー
ンアウト(過負荷による発熱分解)、耐熱寿命の測定を
行った。その結果を各項目の適用試験方法と共に次の表
1に示す。
いて、外観、可撓性、耐熱衝撃性、一方向性磨耗、バー
ンアウト(過負荷による発熱分解)、耐熱寿命の測定を
行った。その結果を各項目の適用試験方法と共に次の表
1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】上表の結果から、本発明の絶縁電線(実施
例1〜3)は、耐熱寿命が従来の高耐熱性のポリイミド
絶縁電線(比較例5)よりも20℃以上も向上してお
り、過負荷特性(バーンアウト)にも優れ、非常に高い
耐熱性を具備すると共に、可撓性、耐摩耗性、外観も良
いことが明らかである。そして、比較例1,2との対比
から、特に耐熱性と可撓性を共に良好とする上で、絶縁
層形成に用いるポリイミド塗料のp−フェニレンジアミ
ン/4・4’−ジアミノジフェニルエーテルのモル比を
3/7〜8/2の範囲に設定すべきであることが判る。
また、芳香族ジアミンとして4・4’−ジアミノジフェ
ニルエーテルのみを使用したり(比較例3)、3・3’
・4・4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に代
えて無水ピロメリット酸を使用した(比較例4)ポリイ
ミド塗料にて絶縁層を形成した場合は、耐熱性が不充分
になることが判る。
例1〜3)は、耐熱寿命が従来の高耐熱性のポリイミド
絶縁電線(比較例5)よりも20℃以上も向上してお
り、過負荷特性(バーンアウト)にも優れ、非常に高い
耐熱性を具備すると共に、可撓性、耐摩耗性、外観も良
いことが明らかである。そして、比較例1,2との対比
から、特に耐熱性と可撓性を共に良好とする上で、絶縁
層形成に用いるポリイミド塗料のp−フェニレンジアミ
ン/4・4’−ジアミノジフェニルエーテルのモル比を
3/7〜8/2の範囲に設定すべきであることが判る。
また、芳香族ジアミンとして4・4’−ジアミノジフェ
ニルエーテルのみを使用したり(比較例3)、3・3’
・4・4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物に代
えて無水ピロメリット酸を使用した(比較例4)ポリイ
ミド塗料にて絶縁層を形成した場合は、耐熱性が不充分
になることが判る。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、耐熱寿命が従
来の高耐熱性として知られるポリイミド絶縁電線よりも
格段に優れ、近年の各種電気機器の小型化及び軽量化に
伴う使用雰囲気温度の高温化に充分に対処し得る高耐熱
性を具備し、可撓性や耐摩耗性も良好な耐熱性絶縁電線
が提供される。
来の高耐熱性として知られるポリイミド絶縁電線よりも
格段に優れ、近年の各種電気機器の小型化及び軽量化に
伴う使用雰囲気温度の高温化に充分に対処し得る高耐熱
性を具備し、可撓性や耐摩耗性も良好な耐熱性絶縁電線
が提供される。
【0024】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
耐熱性絶縁電線として、特に耐熱性と可撓性に共に優れ
たものが提供される。
耐熱性絶縁電線として、特に耐熱性と可撓性に共に優れ
たものが提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】以上の実施例及び比較例の各絶縁電線につ
いて、外観、可撓性、耐熱衝撃性、一方向式摩耗、バー
ンアウト(過負荷による発熱分解)、耐熱寿命の測定を
行った。その結果を各項目の適用試験方法と共に次の表
1に示す。
いて、外観、可撓性、耐熱衝撃性、一方向式摩耗、バー
ンアウト(過負荷による発熱分解)、耐熱寿命の測定を
行った。その結果を各項目の適用試験方法と共に次の表
1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田井 誠 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目19番1号 第一 電工株式会社技術部内 (72)発明者 大谷 誠一郎 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目19番1号 第一 電工株式会社技術部内
Claims (2)
- 【請求項1】 3・3’・4・4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミン及び4
・4’−ジアミノジフェニルエーテルとを反応させて得
られるポリイミド塗料を塗布、焼付けてなる絶縁層を有
する耐熱性絶縁電線。 - 【請求項2】 p−フェニレンジアミン/4・4’−ジ
アミノジフェニルエーテルのモル比が3/7〜8/2の
範囲にある請求項1記載の耐熱性絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5184246A JPH0737439A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 耐熱性絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5184246A JPH0737439A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 耐熱性絶縁電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737439A true JPH0737439A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16149949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5184246A Pending JPH0737439A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 耐熱性絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737439A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015104974A1 (ja) | 2014-01-08 | 2015-07-16 | ダイキン工業株式会社 | 耐熱電線 |
WO2016084662A1 (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 株式会社カネカ | 耐摩耗性の優れる絶縁被覆材料 |
US9963564B2 (en) | 2014-01-08 | 2018-05-08 | Daikin Industries, Ltd. | Modified fluorine-containing copolymer and fluorine resin molded article |
US10487239B2 (en) | 2013-05-31 | 2019-11-26 | Kaneka Corporation | Insulating coating material and use of same |
US10665362B2 (en) | 2014-11-27 | 2020-05-26 | Kaneka Corporation | Insulating coating material having excellent wear resistance |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP5184246A patent/JPH0737439A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10487239B2 (en) | 2013-05-31 | 2019-11-26 | Kaneka Corporation | Insulating coating material and use of same |
WO2015104974A1 (ja) | 2014-01-08 | 2015-07-16 | ダイキン工業株式会社 | 耐熱電線 |
US9831014B2 (en) | 2014-01-08 | 2017-11-28 | Daikin Industries, Ltd. | Heat-resistant electric wire |
US9963564B2 (en) | 2014-01-08 | 2018-05-08 | Daikin Industries, Ltd. | Modified fluorine-containing copolymer and fluorine resin molded article |
WO2016084662A1 (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 株式会社カネカ | 耐摩耗性の優れる絶縁被覆材料 |
JPWO2016084662A1 (ja) * | 2014-11-27 | 2017-10-05 | 株式会社カネカ | 耐摩耗性の優れる絶縁被覆材料 |
US10665362B2 (en) | 2014-11-27 | 2020-05-26 | Kaneka Corporation | Insulating coating material having excellent wear resistance |
US10703860B2 (en) | 2014-11-27 | 2020-07-07 | Kaneka Corporation | Insulating coating material having excellent wear resistance |
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A02 | Decision of refusal |
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