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JPH07333876A - 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真感光体及びそれを用いた画像形成方法

Info

Publication number
JPH07333876A
JPH07333876A JP6123930A JP12393094A JPH07333876A JP H07333876 A JPH07333876 A JP H07333876A JP 6123930 A JP6123930 A JP 6123930A JP 12393094 A JP12393094 A JP 12393094A JP H07333876 A JPH07333876 A JP H07333876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
base body
transparent
image
photoconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6123930A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Sakai
栄一 坂井
Satoru Haneda
哲 羽根田
Katsumi Matsuura
克巳 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP6123930A priority Critical patent/JPH07333876A/ja
Publication of JPH07333876A publication Critical patent/JPH07333876A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、色ずれがなく高解像力のカ
ラー画像を高速で形成でき、しかも繰り返し像形成の過
程での上記特性の劣化がなく、かつ装置の小型、軽量化
が可能な感光体及びそれを用いた画像形成方法を提供す
る。 【構成】 円筒状透明基体上に感光層を設けて成る感光
体でその内側にLED等の複数の露光器を配置してカラ
ー画像形成を行うもので該基体の熱膨張係数を1×10-4
/℃以内としたことを特徴とする感光体及びそれを用い
た画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明基体上に感光層を設
けて成る電子写真感光体及び該感光体を用いる画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カールソン法に基づきカラー画像を
形成するには、例えば特開昭61-27560号公報(公報1)
等に記載されているように、例えばアルミドラム上に感
光層を設けて成る感光体の外周に単一の帯電器、露光器
及び複数の現像器を配置し、前記感光体の回転毎に帯
電、露光及び現像の各工程を繰り返して、該感光体の複
数回転により感光層上に複数の色トナー像を重ね合わせ
て形成し、該トナー像を転写材上に一括転写、定着して
カラー画像を形成する、所謂複数パス方式の画像形成方
法が知られている。前記公報1の画像形成方法によれ
ば、各色トナー像の重ね合わせ精度が高く色ずれのない
シャープなカラー画像が得られる利点があるが、感光体
の1回転(以後1パスと称する)でカラー画像の形成が
できないため、画像形成スピードが遅く、作業性が悪い
と云う問題がある。また前記画像形成方法では、複数の
色トナー像のうち後の色トナー像のための露光が、先の
色トナー像を通して行われるため、後の色トナー像が歪
められ、色調再現性の優れたカラー画像が得られないと
云う問題がある。
【0003】そこで例えば、特開平5-307307号公報(公
報2)には、円筒状透明基体上に感光層を設けて成る感
光体の内側に複数の発光ダイオード(LED)から成る
露光器を配置して1パスでカラー画像を形成する技術が
提案されている。上記公報記載の技術によれば、近時要
請される装置の小型化、プロセスの簡素化が達成され、
かつ高速でのカラー画像形成が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に複写
機、プリンタ等の画像形成装置には、露光器、定着器、
モータ及びそれらの電源等の発熱体が用いられている。
そのため画像形成の過程で装置内の温度上昇を招き、さ
らに連続使用時には該装置内の温度がますます大となる
ことが知られている。
【0005】特に感光体に近接配置される露光器、例え
ばLEDは装置内の感光体の温度上昇に大きな影響を与
える。即ち、LEDは電場の作用で電子、正孔が再結合
するとき発光するデバイスであり、その際多量の熱エネ
ルギーを放出して感光体を加熱膨張せしめ、書き込み位
置精度が変化するため前記感光体上に形成されるカラー
画像の解像力の低下及び色ずれ等の問題を生ずる。この
問題はLED等の露光器を円筒状感光体の内側などに閉
置した場合、特にカラー用として複数のLEDを配置し
た場合に顕著となる。
【0006】前記公報2の技術では、円筒状感光体の内
側に配置される複数のLEDを含む露光器を支持する支
持部材に熱伝導性のよいものを用いると共に、温度上昇
時には前記支持部材に結合したヒートパイプにより排
気、放熱させ、温度低下時にはヒータに通電して加温
し、前記LEDを含む複数の露光器の温度変化を少なく
するようにしている。
【0007】しかしながら上記公報2に記載の技術は、
あくまで露光器自身の熱膨張に着目したものであり、感
光体基体の熱膨張に対する考慮が全くなされていない。
と言うのは感光体基体の熱膨張により感光体上への各露
光器からの書き込み間隔が変化して、色ずれを生ずるよ
うになるからである。
【0008】また露光器と感光体との間隙が変化して焦
点ずれを生じ、解像力が低下するようになるからであ
る。
【0009】前記公報2に記載されるようなカラー画像
形成装置において感光体基体に熱膨張及びそれに基づく
熱変形を生ずるプロセスは以下のように考えられる。
【0010】(1)感光体基体の内側に近接して配置さ
れた複数のLED露光器からは前記基体に向けて絶えず
多量の熱エネルギーが輻射または対流により供給され、
前記基体に吸収、蓄積され、該基体を昇温して膨張、変
形をさせる。
【0011】(2)前記LED露光器からの熱エネルギ
ーの供給の外に定着器、モータ、電源等からの熱エネル
ギーの供給により前記基体の昇温、膨張及び変形がさら
に大きく影響される。
【0012】(3)前記複数の露光器は、基体の内側半
周に偏在しているため、感光体が露光器の無い半周を回
転した後、最初の露光器により露光されたときの前記基
体の昇温に対して、その後の複数の露光器による昇温が
より大きくなり、結果的に前記基体の熱膨張及びそれに
基づく変形が大きく変化する。
【0013】このような感光体基体の熱膨張による変形
は感光体総体の熱変形に連なり、該感光体上に1パスで
複数の色トナー像を重ね合わせて形成したとき重ね合わ
せ精度が悪く、色ずれを生じて鮮明なカラー画像が得ら
れないと云う問題を生ずる。
【0014】さらにLED露光系は焦点深度が浅く、前
記基体の変形により焦点ボケを生じ、解像力に優れたカ
ラー画像が得られないと云う問題を生ずる。
【0015】(発明の目的)本発明は前記実情に鑑みて
提案されたものであり、その目的とするところは、円筒
状透明基体上に感光層を設けて成る感光体の基体の内側
にLED、EL、液晶等の露光器を複数個配置して1パ
スでカラー画像を形成したとき前記基体の熱膨張に基づ
く解像力の低下及び色ずれ等の画像欠陥を生ずることが
なく、良質のカラー画像が形成される電子写真感光体及
びそれを用いたカラー画像形成方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、円筒状透
明基体上に透明導電層及び感光層を積層してなる回転可
能に支持された電子写真感光体において、前記透明基体
の熱膨張係数が1×10-4/℃以内とされ、かつ前記透明
基体内側に複数の露光器が配置されて成り、その回転に
伴ってカラー画像形成が可能とされることを特徴とする
電子写真感光体により達成される。
【0017】さらにまた前記の目的は、円筒状透明基体
上に透明導電層及び感光層を積層して成る電子写真感光
体を用いる画像形成方法において、前記透明基体の熱膨
張係数を1×10-4/℃以下とし、かつ前記透明基体の内
側に複数の露光器を配置すると共に、前記感光層の外側
に複数の帯電器及び現像器を配置し、前記感光体の回転
に伴って前記複数の帯電器、露光器及び現像器を作動さ
せて前記感光層上に複数のトナー像を重ね合わせて形成
し、該トナー像を転写材上に一括転写、定着することを
特徴とする画像形成方法により達成される。
【0018】
【実施例】本発明に用いられる感光体10は、例えば図1
のように円筒状透明基体2上に透明導電層3及び感光層
6を積層して成る円筒状感光体であり、該感光体の内側
にはイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),
黒(K)の4色の信号により発光する4個のLEDアレ
イ7(Y),7(M),7(C),7(K)及びそれぞ
に結合して配置されたセルホックレンズ8(Y),8
(M),8(C),8(K)から成る露光器12(Y),
12(M),12(C),12(K)が支持部材20に固定して
配置されている。
【0019】前記円筒状透明基体2としては、好ましく
は光源光の透過性に優れていて、かつ機械的衝撃性に強
く、耐摩耗性大なる材料とされ例えばガラスまたは透明
プラスチック材料が用いられる。
【0020】また前記円筒状透明基体2はシャープなカ
ラー画像を形成するため、該透明基体の断面が真円に近
く、かつ長手方向にも寸法精度が高く、かつ温度変化に
よって前記寸法精度の変化が極めて少ないことが要請さ
れる。
【0021】そこで本発明では前記基体2の熱膨張係数
Pが1×10-4/℃以下であることを必須の要件としてい
る。熱膨張係数Pが1×10-4/℃を越えると、感光体上
に形成されるカラー画像が色ずれやカラーバランスの低
下を招き、かつ解像力が低下する。
【0022】特にデジタル露光によりドット画像を形成
する際、焦点ボケやドット間隔の広がり等により解像力
が低下したり、各色ドットの色ずれを生じカラーバラン
スが低下し、画像の再現性が低下する等の問題を生ず
る。
【0023】前記プラスチック材料としては、例えばポ
リカーボネート(6〜7×10-5)、ポリエステル(2.3
×10-5)、フェノール樹脂(4.3×10-5)、PET(4
×10−5)、ポリフェニレンオキサイド(6×10
−5)、シリコーン樹脂(3.5×10-5)、ポリイミド
(5×10-5)、ポリアミドイミド(4×10-5)、ナイロ
ン(8×10-5)、ABS樹脂(6.6×10-5)、ポリサル
ホン(5×10-5)、ポリエーテルサルホン(4.8×1
0-5)、ポリエーテルイミド(4.5×10-5)、ポリアリレ
ート(6.2×10-5)等の樹脂が用いられる。なお括弧内
は熱膨張数Pを表す。
【0024】次に前記円筒状透明基体2上に設けられる
透明導電層3としては、導電性物質、例えば金属または
金属酸化物の蒸着、スパッタリング、グロー放電、プラ
ズマ、CVD若しくはメッキ等により基体上に前記物質
の薄層を形成する方法がある。
【0025】前記導電性物質としては、例えばAl,Au,
Ag,Cu,Ni,Ti,Zn,Cr,In,Sn,Pb,Fe等から選ばれ
る1以上の金属若しくはこれらの合金、またはITO,SnO
2,アルマイト等の金属酸化物がある。さらには前記金
属及び金属酸化物に塩素,沃素等のハロゲン元素をドー
プしたもの等がある。
【0026】また導電性ポリマーまたは前記金属、金属
酸化物若しくはダイアモンド型、結晶カーボン等の微粉
末をポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、塩ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合等
のバインダー樹脂中に分散したものを塗布加工したもの
等がある。
【0027】これ等の透明導電層3は、通常表面抵抗10
8Ω以下とされ、1mm以下の薄層とされる。
【0028】次に前記導電層3上に設けられる感光層と
しては、ZnO,CdS,Se,a-Si等の無機光導電性物質を用
いた無機感光体であってもよいが、低コストで加工性に
優れていて目的に応じて選択の自由度が大きい有機感光
体が好ましく用いられる。
【0029】前記有機感光体10としては、電荷発生物質
(CGM)と電荷輸送物質(CTM)とを1つの層中に
含有する単層型の感光体であってもよいが、前記CGM
を含有する電荷発生層(CGL)4と前記CTMを含有
する電荷輸送層(CTL)5とに機能分離された感光体
とするのが好ましい。
【0030】積層構造型感光体の場合には、CGL4は
CGMであるスーダンレッド又はダイアンブルー等のア
ゾ顔料、ピレンキノン、アントアントロン等のキノン顔
料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ、チオ
インジゴ等のインジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、銅フ
タロシアニン等のフタロシアニン顔料等を結着剤樹脂で
あるポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン、
ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニ
ル、アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、エチルセル
ロース、酢酸酪酸セルロース等に分散させて、この分散
液を必要に応じて設けられる中間層の上に塗工すること
によって形成できる。この様なCGL4の膜厚は通常5
μm以下、好ましくは0.05〜2μmに設定する。
【0031】CGL4の上に設けるCTL5は主鎖また
は側鎖にビフェニレン、アントラセン、ピレン、フェナ
ントレン等の構造を有する多環芳香族化合物、インドー
ル、カルバゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン等の
含窒素複素環式化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化
合物等のCTMを必要に応じて、成膜性を有する樹脂に
溶解させた塗工液を用いて形成することができる。
【0032】この様な成膜性を有する樹脂としては、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エス
テル、ポリスチレン等が挙げられる。
【0033】CTL5の厚さは通常5〜50μm、好まし
くは10〜40μmに設定する。
【0034】また、積層構造型感光体は上記順序とは逆
にCTL5の上にCGL4が積層された構造であっても
よい。
【0035】更に、単一層型感光体の場合には、前述の
様なCGMとCTMとを樹脂中に含有させて形成させる
ことができる。
【0036】また本発明では、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン等の有機光導電性ポリマー
層、セレン蒸着層、セレン-テルル蒸着層、アモルファ
スシリコン層等も感光層に用いることができる。
【0037】次に前記感光体を用いた本発明の画像形成
方法を図2に基づいて説明する。
【0038】スキャナまたはコンピュータ等の外部信号
源140からの、例えばY,M,C及びKの色別の画像信
号は一旦メモリ150に格納され、該メモリ150から図2の
プリンタの露光器12に順次読み出されて像形成が行われ
る。
【0039】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タが始動され、感光体10の回転軸に装着された図示しな
いギヤとモータからの駆動ギヤとが噛み合い、感光体10
を時計方向へと回転し、同時に帯電器11(Y)により該
感光体10の感光層6の表面に一様な帯電が付与される。
【0040】次いで前記メモリからデジタルY画像信号
が読み出され、該Y信号電圧が露光器12(Y)に印加さ
れ、該Y信号に対応してLEDアレイ7(Y)が発光
し、セルホックレンズ系8(Y)を介して感光層6の表
面に露光され、ドット状のY静電潜像が形成される。該
潜像はYトナーを含む現像剤が充填された現像器13
(Y)により非接触反転現像方式により現像されてYト
ナー像を形成される。
【0041】次いで感光体10は前記Yトナー像上にさら
に帯電器11(M)により一様な帯電が付与され、M画像
信号電圧が印加された露光器12(M)により露光されて
ドット状のM静電潜像が形成され、現像器13(M)によ
り同様に非接触反転現像方式で現像されて、前記Yトナ
ー像上にMトナー像が重ね合わせて形成される。
【0042】同様のプロセスにより帯電器11(C)、露
光器12(C)及び現像器13(C)によりCトナー像が、
また帯電器11(K)、露光器12(K)及び現像器13
(K)によりKトナー像が順次重ね合わせて形成され、
1パスで感光層6の表面にカラートナー像が形成され
る。
【0043】前記各露光器による感光層6に対する露光
は感光体10の内側より前記透明基体2を通して行われ
る。従って前記Y,M,C及びKの画像信号に基づく露
光は、何れも先に形成された色トナー像の影響を受ける
ことなく行われ、後続のM,C及びKの画像信号に基づ
く露光が先発のY画像信号に基づく露光と同等の条件で
露光されるので、歪みのない静電潜像の形成が可能とな
る。
【0044】また本発明では露光器12の発熱による感光
層6を支持する基体2の熱膨張対策として、該基体2の
熱膨張係数Pを1×10-4/℃以下とし、感光体10上にカ
ラー画像を形成したときの色ずれ、解像力の低下を生じ
ないようにしている。さらには必要により各露光器12自
体の熱膨張に基づく色ずれを防止するため、前記公報2
記載のものと同様のヒータ201及びヒートパイプ202を設
けるのが有利である。
【0045】又各現像器13による現像に際しては、現像
スリーブ130に感光体の表面電位に近いDCバイアス及
び0.5〜10kHz、0.2〜2kV(P-P)のACバイアスを重畳
して印加し、一成分現像剤または二成分現像剤を用いた
非接触反転現像方式が採用される。
【0046】かくして感光体10の周面上に形成されたカ
ラーのトナー像は転写器14Aにおいて給紙カセット15よ
り搬送されタイミングローラ16の駆動によって同期して
給紙される転写紙に転写される。
【0047】トナー像の転写を受けた転写紙は、除電器
14Bにおいては帯電の除電を受けてドラム周面より分離
し、定着装置17においてトナーを溶着したのち排紙ロー
ラ18を介して装置上部のトレイ上に排出される。
【0048】一方、転写後の感光体10はクリーニング
装置19により残留トナーが清掃され、次の画像形成に備
えられる。
【0049】なお図2の30は露光装置12を支持する支持
部材20を包むように装置本体に着脱可能とされた作像カ
ートリッジであり、該カートリッジ内には感光体10、帯
電器11、現像器13、クリーニング装置19が一体的に組み
込まれている。
【0050】以下、本発明を実施例により具体的に説明
するが本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。
【0051】〔感光体(1)の作成〕 「ユーピロンS2000」(三菱瓦斯化学(株)製、P=6〜
7×10-5/℃)、ポリカーボネート樹脂を用いて射出成
形法による2mm厚、外径80mm、長さ360mmの円筒状透明
基体2を作製した。この基体2上に0.1μm厚のITO透
明導電層3を設け、さらにポリアミド樹脂「CM−800
0」(東レ(株)製)からなる0.5μm厚の中間層を形成し
た。次いでポリビニルブチラール樹脂「エスレックBX
−1」(積水化学(株))5gをメチルエチルケトン100m
l中に溶解し、更に下記構造のCGM10gを混合した
後、サンドミルを用いて20時間分散を行い、得られた分
散液を前記中間層上に乾燥後の膜厚が0.3μmとなるよう
塗布加工してCGL4を形成した。次いで下記構造のC
TM200gとバインダー樹脂「ユーピロンZ−200」(三
菱瓦斯化学(株)製)200gをジクロロメタン1000mlに溶
解して得た溶液を前記CGL4上に乾燥後の膜厚が20μ
mとなるよう塗布加工して前記CGL4上にCTL5を
形成して実施例用の感光体(1)を得た。
【0052】
【化1】
【0053】
【化2】
【0054】〔感光体(2)の作成〕円筒状透明基体2
としてPET樹脂(バイロペットEMC−330「東洋紡
績(株)社製」、P=4×10-5/℃)を用いた他は感光体
(1)と同様にして実施例用の感光体(2)を得た。
【0055】〔感光体(3)の作成〕円筒状透明基体2
としてポリイミド樹脂(ケルイミド601「三井石油化学
工業(株)製」、P=5×10-5/℃)を用いた他は感光体
(1)と同様にして実施例用の感光体3を得た。
【0056】〔感光体(4)の作成〕円筒状透明基体2
として高密度ポリエチレン樹脂(スミカセン「住友化学
(株)製」、P=11〜13×10-5/℃)を用いた他は感光体
(1)と同様にして比較例用感光体(4)を得た。
【0057】〔感光体(5)の作成〕円筒状透明基体2
として塩化ビニリデン樹脂(サラン「旭ダウ(株)製」、
P=19×10-5/℃)を用いた他は感光体(1)と同様に
して比較例用感光体(5)を得た。
【0058】〔現像剤用トナーの作成〕ポリエステル樹
脂「UXK−120P」(花王(株)製)100重量部に着色剤
4重量部及び低分子量ポリプロピレンから成る離型剤2
重量部を混合、溶融、練肉、冷却、粉砕及び分級して平
均粒径10μmのトナーを得た。
【0059】なおYトナー、Mトナー、Cトナー及びK
トナーは前記処方で着色剤としてY顔料ピグメントイエ
ロー17、M顔料ピグメントレッド212、C顔料ピグメン
トブルー15及びK顔料カーボンブラックをそれぞれ用い
て作製された。
【0060】〔現像剤用キャリアの作製〕平均粒径50μ
mのフェライト粒子1000重量部とメタクリル酸メチル-ス
チレン(6:4)共重合樹脂微粒子20重量部とをヘンシ
ルミキサに投入して高速・撹拌・混合し、該微粒子を前
記フェライト粒子に機械的に付着せしめて0.1mm厚の樹
脂被覆層を有する磁性キャリアを得た。
【0061】〔現像剤の作製〕前記キャリア1000重量部
に対して前記各色トナー50重量部をそれぞれ混合して
Y,M,C及びKの4種類の現像剤を得た。
【0062】〔像形成テスト〕 (実施例1)図2に示す600dpiのLEDプリンタを用
い、該プリンタのカートリッジ30内に感光体10として感
光体(1)を装着し、現像器13(Y),13(M),13
(C)及び13(K)に前記Y,M,C及びKの各現像剤
を充填した。次いでコンピュータ140内に格納されたK
(黒),B(青),G(緑)及びR(赤)の4色の色別
のパターン信号であって、かつ各色毎に図3(A),
(B)及び(C)に示すような1画素交互のON−OF
F、2画素交互のON−OFF及び3画素交互のON−
OFFの3種類計12種類のテストパターン信号をメモリ
150を介して順次プリンタの対応する各露光器12
(Y),12(M),12(C)及び12(K)に出力し、該
各露光器12により前記感光体(1)上に2値のデジタル
露光を行い、前記12種類のパターンのドット潜像を形成
した。
【0063】この潜像を前記各色現像器により非接触反
転現像方式で現像してトナー像を形成し、これを転写紙
上に転写、定着して前記12種類のテストパターンのドッ
トプリント像を形成した。
【0064】前記プロセスによるプリント像の形成を60
分に亘り連続して繰り返し、プリントの初期及び20分毎
に熱電対により感光体(1)の温度測定を行い、かつ初
期及び20分毎に解像力(MTF)及び色ずれの測定を行
った。
【0065】なお、感光体(1)は表面電位−750Vに
帯電され、周速100mm /secで回転駆動され、前記各色
現像器13(Y),13(M),13(C)及び13(K)は、
それぞれ現像領域における現像間隙Dsd(感光体と現像
剤層との間隙)が500μm、DCバイアスが−700V、A
Cバイアスが5kHzで2kV(P-P)とされ非接触反転現像
方式で現像するものとされた。
【0066】(1)解像力(MTF)の測定及び評価 感光体(1)でのMTFの測定は、前記図3(A),
(B)及び(C)の黒線パターン信号を用いて感光体
(1)上に書き込み現像器13(K)で60分に亘り現像し
て得た1画素毎のON−OFF、2画素毎のON−OF
F及び3画素毎のON−OFFの3種類の黒線プリント
像のうち、初期20分、40分及び60分のプリント像につい
て行った。
【0067】前記MTFは図4に示すようにプリント像
の最低濃度D1及び最高濃度D2をMacbeth社製のマイク
ロデンシトメーターにより測定し、 式 MTF={(D2−D1)/(D1+D2)}×100
(%) により求めた。
【0068】なお、前記D1,D2の測定はプリント像2
mm幅内の全黒線に付いて測定してその平均値から前記M
TFを求めるようにした。また感光体(1)の解像力の
評価は、前記のようにして得られた各プリント像のMT
Fの値が図5のようにMTF50%以上を「○」とし、50
%未満を「×」とする「○」,「×」方式で行われ、そ
の結果が前記感光体の初期及び20分毎の測定温度と共に
表1に示されている。
【0069】(2)色ずれの測定及び評価 前記B,G及びR各色の2画素毎のON−OFFパター
ンのカラープリント像であって、初期と連続60分プリン
トしたときのプリント像との色ずれの度合いを顕微鏡カ
ラー写真より測定し、色ずれが1ドット(42.3μm)以
下の場合を「○」、1ドットを越えるものを「×」と
し、「○」,「×」方式で評価し、その結果を表1に示
した。
【0070】なお、前記B,G及びRのカラーパターン
の各プリントはC+M、Y+C及びM+Yの重ね合わせ
現像により形成された。
【0071】(実施例2,3及び比較例1,2)感光体
(1)に代えて実施例用感光体(2),(3)及び比較
例用感光体(4),(5)を用いた他は実施例1と同様
にして解像力及び色ずれの測定及び評価を行い、それら
の結果を合わせて表1に示した。
【0072】
【表1】
【0073】表1より実施例の感光体では繰り返して画
像形成の過程で感光体の温度が上昇しても解像力の低下
や、色ずれがないが比較例の感光体では温度上昇と共に
前記欠陥が発生し、特に画素の密度の高いもの程前記欠
陥の発生が著しいことがわかる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の感光体及びそれを用いた画像形成方法によれば、色ず
れがなく高解像力のカラー画像を1パスで高速プリント
が可能となり、特に繰り返し像形成を行ったときの感光
体の温度上昇による解像力の低下及び色ずれの発生がな
く、その他装置のコンパクト化が達成される等の効果が
奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒状感光体の断面図。
【図2】プリンタの構成断面図。
【図3】テストパターン模式図。
【図4】プリント画像の変形例を示す図。
【図5】画素密度とMTFの関係を示す図。
【符号の説明】
2 円筒状透明基体 3 透明導電層 4 電荷発生層 5 電荷輸送層 6 感光層 7 LEDアレイ 8 セルホックレンズ系 10 感光体 11 帯電器 12 露光器 13 現像器 14 転写,分離器 17 定着器 20 露光器支持部材 30 カートリッジ 201 ヒータ 202 ヒートパイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状透明基体上に透明導電層及び感光
    層を積層してなる回転可能に支持された電子写真感光体
    において、前記透明基体の熱膨張係数が1×10-4/℃以
    内とされ、かつ前記透明基体内側に複数の露光器が配置
    されて成り、その回転に伴ってカラー画像形成が可能と
    されることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 円筒状透明基体上に透明導電層及び感光
    層を積層して成る電子写真感光体を用いる画像形成方法
    において、前記透明基体の熱膨張係数を1×10-4/℃以
    下とし、かつ前記透明基体の内側に複数の露光器を配置
    すると共に、前記感光層の外側に複数の帯電器及び現像
    器を配置し、前記感光体の回転に伴って前記複数の帯電
    器、露光器及び現像器を作動させて前記感光層上に複数
    のトナー像を重ね合わせて形成し、該トナー像を転写材
    上に一括転写、定着することを特徴とする画像形成方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7459249B2 (en) 2003-05-23 2008-12-02 Bridgestone Corporation Base for photosensitive drum and photosensitive drum

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