JPH07330573A - 化粧料組成物 - Google Patents
化粧料組成物Info
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- JPH07330573A JPH07330573A JP6152597A JP15259794A JPH07330573A JP H07330573 A JPH07330573 A JP H07330573A JP 6152597 A JP6152597 A JP 6152597A JP 15259794 A JP15259794 A JP 15259794A JP H07330573 A JPH07330573 A JP H07330573A
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Abstract
GI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、米ヌカの水また
は水溶性有機溶媒含有水溶液からの抽出物とを必須成分
として含有する。コガネバナ(Scutellaria baicalensi
s GEORGI)の粉砕物及び/又は抽出物中には、フラボノ
イド化合物が含有されている。また、前記米ヌカの抽出
物には多糖類が含有されている。 【効果】 皮膚に対して極めて優れた保水性、弾力性を
示し、にきび、シミ等の肌あれ防止や美肌化を目的とし
た優れた化粧料組成物である。
Description
その目的は皮膚に対して優れた保水性、弾力性を示し、
且つ安全性も高く、美肌化を目的とした皮膚化粧料に最
適な化粧料組成物を提供することにある。
しくはその抽出物を配合した化粧料が存在している。
「オウゴン(Scutellaria Radix)」は、中国、シベリア
東部原産のシソ科(Labiatae) コガネバナ(Scutellari
a baicalensis GEORGI) の根部乾燥物で、古来より漢方
薬の一種として用いられていたものである。従来、この
オウゴン末若しくは抽出物を化粧料中に処方することに
より、「肌アレ」、「シミ」、「ソバカス」、「ニキ
ビ」、「カユミ」などの改善作用を発揮することが見出
され、美肌を目的として化粧水、クリーム、石鹸などに
配合されていた。
ウゴン末若しくは抽出物を配合した化粧料においても、
やはり「肌荒れ」等の症状を改善し、充分な美肌化を得
るには不十分であるという課題が存在した。すなわち、
「肌荒れ」や「シミ」等の症状を改善させ、より高い美
肌効果を得ようとして、化粧料中のオウゴン末若しくは
抽出物の配合率を高くすると、着色等が生じ、商品価値
が低下してしまうとともに、その配合量に比例した効果
が充分に発現されないという課題が存在した。そこで、
業界では優れた美肌効果を発現することのできる化粧料
組成物の創出が望まれていた。
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又
はその抽出物と、米ヌカの水または水溶性有機溶媒含有
水溶液からの抽出物とを必須成分として含有してなるこ
とを特徴とする化粧料組成物を提供することにより、前
記従来の課題を悉く解消する。
成を詳述する。この発明では、コガネバナ(Scutellari
a baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物
が必須成分の一つとして用いられている。コガネバナ
(Scutellaria baicalensis GEORGI)とは、シソ科(Lab
iatae) 多年草で、高さは約1m、夏に茎の上部に紫色
の花が一方を向いて穂状に集まって咲く植物で、根部の
乾燥物は生薬の一種「オウゴン」として用いられてい
る。
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の部位としては、
葉部、茎部、花部等の地上部、或いは根部等の地下部、
または全草等いずれの部位でも使用することができる
が、より好ましくは茎部の低部位、特に黄色味を帯びた
部位又は根部が、有効成分を多量に含んでいるため望ま
しく使用される。また、用いるコガネバナ(Scutellari
a baicalensis GEORGI)としても、自生する非乾燥状態
のものでも、或いは「オウゴン」と称され、漢方薬の一
つとして市販されているものでもいずれのものでも好適
に使用できる。
alensis GEORGI)は乾燥、粉砕されて、この発明の必須
成分の一つとして使用される。或いは、その抽出物が必
須成分の一つとして使用される。コガネバナ(Scutella
ria baicalensis GEORGI)の抽出物を用いる場合は、必
要に応じ、乾燥又は粉砕したものを、通常の植物抽出に
用いる適宜な溶媒で抽出して得られるものが特に限定さ
れることなく、好適に使用することができる。
ル、エタノール、イソプロパノール、イソブタノール、
n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチ
ルブタノール、n−オクタノール等のアルコール類、エ
チレングリコール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコール、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導
体、アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチル−n−プロピルケトン
等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等エステ
ル類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブ
チルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒の一種又は
二種以上の混合溶媒が好適に使用することができるが特
に限定はされない。或いは、石油エーテル、n−ヘキサ
ン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、四塩化炭素、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベンゼ
ン、トルエン等の非極性溶媒の一種又は二種以上の混合
溶媒も好適に使用することができる。さらには前記した
極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒もこの発明において
は特に限定されることなく好適に使用することができ
る。
ORGI)の抽出物について、より具体的に詳述すると、茎
部の低部位、特に黄色味を帯びた部位及び根部には、こ
の発明の有効成分の一つとされるフラボノイド化合物が
多数含有されている。すなわち、次式1(化1)で示さ
れるバイカリン、次式2(化2)で示されるバイカレイ
ン、次式3(化3)で示されるクリシン、次式4(化
4)で示されるオーゴニン、次式5(化5)で示される
オーゴニン−7−O−D−グルクロニド、次式6(化
6)で示されるスカルカプフラボン、次式7(化7)で
示される2',5,5',7−テトラヒドロキシ−6' ,
8−ジメトキシフラボン、次式8(化8)で示される
(2S)−2',5,6' ,7−テトラヒドロキシフラボ
ン、次式9(化9)で示される(2R,3R)−2',
3,5,6' ,7−ペンタヒドロキシフラボンなどのフ
ラボノイド化合物が茎の低部位及び根部に多量に含有さ
れており、この発明においては前記フラボノイド化合物
のうちの一種又は二種以上を精製、単離して必須成分の
一つとして使用することもできる。
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又
はその抽出物とともに米ヌカの水または水溶性有機溶媒
含有水溶液からの抽出物も必須成分の一つとして使用さ
れる。米ヌカは、玄米搗精時に胚乳とともに除かれる果
皮、種皮、糊粉層からなる糠層を指すもので、原料米ヌ
カを脂溶性有機溶媒にて脱脂後、或いは脱脂せずに水ま
たは水溶性有機溶媒含有水溶液で抽出された抽出物が必
須成分の一つとして使用される。水溶性有機溶媒含有水
溶液としては、メタノール、エタノールなどの低級アル
コール、又はアセトンなどの水溶性有機溶媒を1〜30
%濃度で含有する水溶液が、特に限定されることなく好
適に使用される。また、特に前記水溶性有機溶媒含有水
溶液を用いて加温抽出することにより、抽出がより効果
的に行えるが、この発明では特に限定はされない。
ままこの発明の必須成分として用いることができるが、
濃縮液を水に溶解させ、ここにメタノール、エタノール
などの低級アルコールを添加して沈殿を析出させ、分離
した沈殿物を洗浄、乾燥して得られる淡褐色〜白色の粉
末を用いることも可能である。また、前記沈殿物を生成
させる際、低級アルコールに代えて、硫酸銅、酢酸銅な
どの水溶性の銅塩類の水溶液を添加して、前記濃縮液中
の多糖類と銅との結合体を生成させ、沈殿させてもよ
い。この場合、得られた沈殿物を濾取し、エタノール中
に懸濁させ、鉱酸を加えて銅結合体を分解し、生じた沈
殿物を低級アルコールで充分洗浄し、乾燥しておくこと
もできる。このようにして得られた粉末は淡褐色〜白色
で水に溶け易く、アルコール、エーテル、ベンゼン、ク
ロロホルム、酢酸エチルに溶けにくい性質を有する。ま
た、フェノール・硫酸法、アンスロン・硫酸法、クロモ
トロブ酸・硫酸法、カルバゾール・硫酸法といった糖類
の定性反応に対していずれも陽性反応を示し、実質的に
多糖類からなる物質である。
機溶媒含有水溶液に溶解したものを、さらに分画精製す
ることにより、オリザブランA,B,C,Dと命名され
た、下記性質を有する多糖類に分離することができる。
水)、 赤外線吸収スペクトル(KBr)υmax(cm-1):
3370,10051 H−磁気共鳴スペクトル δ:4.94、13 C−磁気共鳴スペクトル δ:65.8t,69.
7d,70.4d,71.6d,73.6d,97.9
d、 元素分析値:C,40.16;H,6.53,N,0.
40%、 ガラス繊維濾紙電気泳動度:−へ12.1cm(グルコ
ース7.8cm)、 ポリアクリルアミドゲル(5%ゲル)電気泳動度:0c
m(ブロモフェノールブルー−3.1cm)、 フェノール・硫酸法、アンスロン・硫酸法、およびクロ
モトロブ酸・硫酸法による中性糖含有量(グルコース換
算)がそれぞれ75.0および82.5%;カルバゾー
ル・硫酸法によるウロン酸含有量(グルクロン酸換算)
が14.8%;ローリイ法による蛋白質量が1.3%;
アセトキシ基含有量が0.5%、構成糖がグルコース。
水)、 赤外線吸収スペクトル(KBr)υmax(cm-1):
3310,9951 H−磁気共鳴スペクトル δ:4.94、13 C−磁気共鳴スペクトル δ:65.8t,69.
7d,70.4d,71.6d,73.6d,97.9
d、 元素分析値:C,43.08;H,6.28,N,0.
65%、 ガラス繊維濾紙電気泳動度:−へ13.0cm(グルコ
ース7.8cm)、 ポリアクリルアミドゲル(5%ゲル)電気泳動度:0c
m(ブロモフェノールブルー−3.1cm)、 フェノール・硫酸法、アンスロン・硫酸法、およびクロ
モトロブ酸・硫酸法による中性糖含有量(グルコース換
算)がそれぞれ99.6および100.2%;カルバゾ
ール・硫酸法によるウロン酸含有量(グルクロン酸換
算)が17.5%;ローリイ法による蛋白質量が1.4
%;アセトキシ基含有量が0.9%、構成糖がグルコー
ス。
水)、 赤外線吸収スペクトル(KBr)υmax(cm-1):
3340,1040、1 H−磁気共鳴スペクトル δ:1.20,1.9
8,4.43,5.00,5.1713 C−磁気共鳴スペクトル δ:60.3,61.
2,68.7,69.3,69.9,70.2,70.
871.8,72.7,73.0,73.5,75.
1,75.6,76.5,81.1,81.3,83.
9,102.6,103.6,107.9,109.
3、 元素分析値:C,43.22;H,6.20,N,3.
05%、 ガラス繊維濾紙電気泳動度:−へ9.0cm(グルコー
ス7.8cm)、 ポリアクリルアミドゲル(5%ゲル)電気泳動度:1.
7cm(ブロモフェノールブルー−3.1cm)、 フェノール・硫酸法、アンスロン・硫酸法、およびクロ
モトロブ酸・硫酸法による中性糖含有量(グルコース換
算)がそれぞれ47.0および33.0および73.9
%;カルバゾール・硫酸法によるウロン酸含有量(グル
クロン酸換算)が17.7%;ローリイ法による蛋白質
量が11.6%;アセトキシ基含有量が1.2%、構成
糖がラムノース(0.2)、アラビノース(0.5)、
キシロース(0.3)、マンノース(0.4)、ガラク
トース(1.0)およびグルコース(0.3)〔但し、
( )内の数値はガラクトース重量を1.0とした時の
各構成糖の重量比率を示す。〕
水)、 赤外線吸収スペクトル(KBr)υmax(cm-1):
3350,1060、1 H−磁気共鳴スペクトル δ:4.45,5.0
4,5.2113 C−磁気共鳴スペクトル δ:60.6,61.
4,68.8,70.9,71.9,72.9,73.
173.8,76.7,84.1,102.8,10
3.9、 元素分析値:C,40.84;H,5.54,N,1.
35%、 ガラス繊維濾紙電気泳動度:−へ7.5cm(グルコー
ス7.8cm)、 ポリアクリルアミドゲル(5%ゲル)電気泳動度:1.
7cm(ブロモフェノールブルー−3.1cm)、 フェノール・硫酸法、アンスロン・硫酸法、およびクロ
モトロブ酸・硫酸法による中性糖含有量(グルコース換
算)がそれぞれ56.0および41.0および52.8
%;カルバゾール・硫酸法によるウロン酸含有量(グル
クロン酸換算)が14.6%;ローリイ法による蛋白質
量が7.6%;アセトキシ基含有量が1.4%、構成糖
がラムノース(0.1)、アラビノース(0.3)、ガ
ラクトース(1.0)、グルコース(0.1)〔但し、
( )内の数値はガラクトース重量を1.0とした時の
各構成糖の重量比率を示す。〕
末、或いは精製されたオリザブランA〜Dの各成分がそ
れぞれ単独で、或いはこれらの混合物で、この発明の必
須成分として用いられる。これら抽出物には多糖類が含
有されており、具体的に通常の抽出物では60%以上の
多糖類が含有されている。
icalensis GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、
米ヌカの水又は水溶性有機溶媒含有水溶液抽出物とが、
この発明では必須成分とされる。ここで、化粧料組成物
中の各必須成分の配合比としては、米ヌカ抽出物が全量
中0.001〜0.1重量%、より好ましくは0.00
5重量%、一方、コガネバナ(Scutellaria baicalensi
s GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物が全量中0.
01〜2.00重量%、より好ましくは0.10重量%
とされるのが望ましい。この理由は、米ヌカ抽出物の配
合量が0.001重量%未満であると、肌に対するモイ
スチュア効果、肌あれ改善効果等が充分に発現されず、
一方、0.1重量%を超えて配合されると、化粧料に着
色等が発現される場合があり、いずれの場合も好ましく
ないからである。また、コガネバナ(Scutellaria baic
alensis GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物の配合
量が0.01重量%未満であると、シミ、ソバカス等の
肌荒れ改善効果が充分に発現されず、一方、2.00重
量%を超えて配合されると着色等がによる商品価値の低
下を招くおそれがあるため、いずれの場合も好ましくな
いからである。
ensis GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、米ヌ
カの水又は水溶性有機溶媒含有水溶液抽出物との配合比
は、20:0.8〜5、より好ましくは20:1程度と
されるのが望ましい。この理由は、米ヌカ抽出物の配合
がコガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉
砕物及び/又はその抽出物に対して1/25未満である
と、この発明の目的とする美肌効果を充分に発現するこ
とができず、一方、5/20を超えて配合されても、そ
の配合例に比例した効果を得ることができず、いずれの
場合も好ましくないからである。より具体的には、コガ
ネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及
び/又はその抽出物と、米ヌカの水又は水溶性有機溶媒
含有水溶液抽出物とを20:1程度の比率で混合して、
化粧料組成物中に0.02〜0.07重量%程度配合す
るのが、極めて優れた美肌効果が発現でき、しかも、商
品価値を損なうことがないため、より好ましい。
り、化粧水、クリーム、乳液、パック、ボディシャンプ
ー、洗顔クリーム、石けん等の基礎化粧品、ファンデー
ション、口紅、ほほ紅、アイシャドー、おしろい等のメ
ークアップ化粧品、浴用剤、日焼け止め剤など適宜任意
の剤形に調製することができる。また、この発明の化粧
料組成物では、前記必須成分以外にこの発明の効果を損
なわない範囲で、ビタミン類、ヒアルロン酸ナトリウム
等の保湿剤、増粘剤、界面活性剤、湿潤剤、香料、色
素、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、アミノ酸類、
各種動植物抽出物、胎盤抽出物などを適宜任意に組み合
わせて配合するともできる。
実施例により明確に説明するが、この発明は以下の実施
例により、何ら限定されるものではない。
sis GEORGI)粉砕物又は抽出物の調製サンプル(A) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)全草の
非乾燥物50gを細切りし、この細切物をメタノールで
60℃にて1〜2時間加熱下で抽出し、この抽出操作を
4回繰り返した後、得られた抽出物を濾過し、濾液をさ
らに減圧濃縮して乾固して、約10gの抽出物を得た。サンプル(B) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)茎部と
根部とを乾燥、粉砕した後、メタノールで60℃にて1
〜2時間加熱下で抽出し、この抽出操作を4回繰り返し
た後、得られた抽出物を濾過し、濾液をさらに減圧濃縮
して乾固物とした。サンプル(C) 前記サンプル(B)で得られた抽出物をカラムクロマト
グラフィーにて4つのフラクションに分離した(C−
1,C−2,C−3,C−4)。各フラクションをそれ
ぞれ減圧濃縮して乾固物とした。(尚、各フラクション
について高速液体クロマトグラフィーを用いて同定した
ところ、C−1はバイカリン、C−2はオーゴニン、C
−3はオーゴニン7−O−グルクロニド、C−4はバイ
カレインであることが同定された。)サンプル(D) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)根部を
乾燥した後、粉砕して粉砕物とした。
温水(約40℃)30リットルで3日間、計3回抽出し
た。得られた抽出液を濃縮し、エキス3.2Kgを得
た。このエキスをさらに水2リットル中に溶解し、さら
にエタノール4リットルを加えて、生成した沈殿を濾取
し、エタノールで充分洗浄後、乾燥して淡褐色の粉末
2.9Kgを得た。サンプル(F) 前記粉末2Kgを0.05Mトリス塩緩衝液(pH9.
0)で処理し、可溶分0.15KgをDEAE−トヨパ
ール650Hを充填したカラム(2.2cm×45c
m)に注入し、塩化ナトリウムを0モルから1モルに濃
度を上げながら水で溶出させて、0−1画分と0−2画
分の2画分を得た。0−1画分について、まずSeph
acryl S−200を充填したカラム(4.0cm
×95cm)を用い、塩化ナトリウム0.5Mを含む
0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)で溶出し、次
いでこの溶出液をさらにSephacryl S−50
0を充填したカラム(4.0cm×95cm)を用い、
前記同様の緩衝液にて溶出し、この溶出液を最後にSe
phacryl S−1000を充填したカラム(3.
0cm×95cm)を用い、前記同様の緩衝液にて溶出
してオリザブランAおよび0−3画分を得た。得られた
0−3画分はさらにDEAE−トヨパール650Mを充
填したカラム(2.2cm×45cm)に注入し、塩化
ナトリウムを0Mから0.3Mに濃度を上げながら0.
05Mトリス塩酸緩衝液(pH9.0)で溶出させてオ
リザブランBおよびCを得た。さらに、前記0−2画分
は、まずSephacryl S−200を充填したカ
ラム(4.0cm×95cm)を用い、塩化ナトリウム
0.5Mを含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
0)で溶出し、次いでこの溶出液をさらにSephac
ryl S−500を充填したカラム(4.0cm×9
5cm)を用い、前記同様の緩衝液にて溶出し、この溶
出液を最後にDEAE−トヨパール650Mを充填した
カラム(2.2cm×45cm)を用い、ギ酸アンモニ
ウムを0Mから0.5Mに濃度を上げながら水で溶出さ
せてオリザブランDを得た。
〜(D)から、以下の試料(i)〜(viii)を調製
した。
及び米ヌカ抽出物〔サンプル(E)〕との20:1混合
物の0.05%水溶液。試料(ii) コガネバナ茎部と根部のメタノール抽出物〔サンプル
(B)〕及び米ヌカ抽出物〔サンプル(E)〕との2
0:2混合物の0.04%水溶液。試料(iii ) サンプル(C)にて得られたバイカリン(C−1)及び
バイカレイン(C−4)の等量混合物と、サンプル
(F)にて得られたオリザブランAとの20:3混合物
の0.05%水溶液。試料(iv ) コガネバナ根部の乾燥粉砕物〔サンプル(D)〕とサン
プル(F)にて得られたオリザブランB及びCの等量混
合物との20:1混合物の0.07%水溶液。試料(v) コガネバナ全草のメタノール抽出物〔サンプル(A)〕
の0.07%水溶液。試料(vi) コガネバナ根部乾燥粉砕物〔サンプル(D)〕の0.0
7%水溶液。試料(vii ) 米ヌカ抽出物〔サンプル(E)〕の0.05%水溶液。試料(viii) サンプル(F)にて得られたオリザブランA及びBの等
量混合物の0.05%水溶液。
ビボ試験) ヒト前腕屈側部1×1cmに前記試料(i)〜(vii
i)をそれぞれ10mlずつ塗布し、60秒間放置した
後、ガーゼですばやく拭き取り、高周波インビーダンス
メーター(IBS社製)により、経時的にコンダクタン
ス(単位μυ)を測定した。この結果を表1に示す。
皮膚表面の水分含有量と相関することが知られているこ
とから、数値の大きいものほど、皮膚の保水性が良好で
あることを示している。従って、表1に示す結果より、
試料(i)〜(iv)が、試料(v)〜(viii)よ
りも、成分濃度は低いが保水性が良好であることが判
る。
験) 生後約4周令のウイスター系ラット(1群5匹を14群
用意した)の背部表面に、前記試料(i)〜(vii
i)をそれぞれ一日につき3×3cm2 当たり約10m
lずつ塗布し、この操作を4週間連続して行なった。次
に、前記ラットの皮膚を剥離して直径3.5cmに切断
し、濃硫酸により相対湿度を0%に調製された大型デシ
ケータ中で皮膚が恒量になるまで乾燥させた。その後、
別に生理食塩水を1cmの高さに張った内径3cm、深
さ3cmの秤量瓶の上をこの処理皮膚で覆い固定した。
更に、別に用意しておいた濃硫酸と水で調製した相対湿
度20、55、90の各%のデシケーター(有効直径2
5cm)を各5個用いて、この中に秤量瓶にセットした
皮膚を迅速に配置し、デシケーター上部を密閉して、4
8時間後の各試料の重量変化を測定して比較した。この
結果を表2に示す。
験) 前記実験B)と同様に検体処理した厚さ0.5mmのラ
ットの皮膚を1×2cmの大きさに切取り、これら皮膚
の引っ張り試験を改良テンシロンメーターにて行なっ
た。この結果を表2に示す。(表2中の数値は、第1降
状点と第2降状点の中央値まで皮膚を伸張した後、収縮
させた時に描くヒステリシス曲線の面積で、対照(未処
理皮膚)を100とした時の割合を示したものである。
従って、数値が小さいものは弾力性が高いことを示
す)。また、以上のラット皮膚を用いた実験は、全て2
0℃、相対湿度50%の恒温恒湿室にて行なった。さら
に結果の数値はいずれも平均値である。
の抽出物単独(v)、コガネバナの粉砕物単独(v
i)、或いは米ヌカ抽出物単独(vii)、オリザブラ
ンA及びBの等量混合物単独(viii)のサンプルで
はいずれも、試料(i)〜(iv)の混合物と較べると
有効包水能が極めて劣ることが判る。しかも、試料
(i)〜(iv)の混合物の場合では、低湿度環境下に
おいても優れた包水能を示していることが判る。さら
に、皮膚引っ張り試験の結果により、試料(i)〜(i
v)の混合物の場合では、試料(v)〜(viii)の
単独系と較べると、極めて優れた弾力性を発現させてい
ることが判る。
従って、実施例1〜4及び比較例1〜4の化粧水を調製
した。
水を、50名のパネラー(20〜45才の女子)に、冬
季に朝夕毎日3カ月間連続して顔面に施用させ、しっ
とり感、肌荒れ防止、皮膚の柔軟性の3項目につい
て、その効果を調べた。この結果を表4に示す。
粧水を施用した場合では、しっとり感があり、肌あれ防
止作用、皮膚を柔軟にする作用が顕著に発現することが
判る。
を挙げることにより、一層詳細に説明する。 (処方例1) 乳 液 重量部 自己乳化型グリセロールモノステアレート 1.11 ポリオキシエチレンセチールエーテル 1.89 MCステアリン酸 2.00 セタノール 1.00 イソプロピルミリステイト 2.00 パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.20 サンプル(A) 0.05 サンプル(E) 0.002 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0 (処方例2) 栄養クリーム 重量部 スクワラン 4.00 セチルイソオクタノレート 2.50 セチルアルコール 1.00 ステアリン酸 1.00 ソルビタンモノオレート 0.50 ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 2.50 プロピレングリコール 8.00 ソルビノール 2.00 水酸化カリウム 0.10 サンプル(B) 0.1 サンプル(E) 0.005 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0 (処方例3) 乳化性パック 重量部 流動パラフィン 5.00 ソルビタンモノオレエート 1.00 ポリオキシエチレンモノオレーエート 1.50 セタノール 1.00 エタノール 1.00 ポリビニルアルコール 14.00 ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩 5.00 サンプル(C)〔バイカリン及びバイカレインの 0.05 等量混合物〕 サンプル(E)〔オリザブランA〕 0.007 香 料 適 量 防 腐 剤 適 量 精製水 残 部 100.0 (処方例4)薬用ボディシャンプー 重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10.00 ラウリルスルホコハク酸ナトリウム 20.00 ラウリルジエタノールアミド 4.00 加水分解コラーゲン 1.00 ジステアリン酸エチレングリコール 1.00 エデト酸四ナトリウム四水塩 0.10 アラントイン 0.01 塩化リゾチーム 0.01 サンプル(D) 0.05 サンプル(E)〔オリザブランBとCとの等量混合物〕 0.004 香 料 精製水 残 部 1 00.0
ナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/
又はその抽出物と、米ヌカの水または水溶性有機溶媒含
有水溶液からの抽出物とを必須成分として含有してなる
ことを特徴とする化粧料組成物であるから、前記試験例
の結果から明らかな如く、皮膚に対して極めて優れた保
水性、弾力性を示し、にきび、シミ等の肌あれ防止や美
肌化を目的とした化粧料組成物として好適であるという
効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 コガネバナ(Scutellaria baicalensis
GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、米ヌカの水
または水溶性有機溶媒含有水溶液からの抽出物とを必須
成分として含有してなることを特徴とする化粧料組成
物。 - 【請求項2】 前記コガネバナ(Scutellaria baicalen
sis GEORGI)の粉砕物及び/又は抽出物がフラボノイド
化合物を含有してなることを特徴とする請求項1に記載
の化粧料組成物。 - 【請求項3】 前記米ヌカの抽出物が多糖類を含有して
なることを特徴とする請求項1乃至2に記載の化粧料組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6152597A JPH07330573A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6152597A JPH07330573A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 化粧料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330573A true JPH07330573A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15543908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6152597A Pending JPH07330573A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010505800A (ja) * | 2006-10-06 | 2010-02-25 | ラボラトワール クラランス | 脂性肌をケアするための化粧品組成物の使用 |
JP2017171584A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | 日油株式会社 | 脱脂米ぬか抽出物を含有する組成物 |
KR20190006303A (ko) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 정문석 | 누룩으로 발효시킨 복합생약추출물을 포함하는 여드름 치료용 화장료 조성물 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP6152597A patent/JPH07330573A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010505800A (ja) * | 2006-10-06 | 2010-02-25 | ラボラトワール クラランス | 脂性肌をケアするための化粧品組成物の使用 |
JP2017171584A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | 日油株式会社 | 脱脂米ぬか抽出物を含有する組成物 |
KR20190006303A (ko) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 정문석 | 누룩으로 발효시킨 복합생약추출물을 포함하는 여드름 치료용 화장료 조성물 |
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