JPH0733722Y2

JPH0733722Y2 - 小型電気掃除機

Info

Publication number: JPH0733722Y2
Application number: JP1987135245U
Authority: JP
Inventors: 正一遠矢
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1987-09-03
Filing date: 1987-09-03
Publication date: 1995-08-02
Anticipated expiration: 2002-09-03
Also published as: JPS6440449U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は内蔵充電電池を電源としてモータを駆動すると
きに直接交流でモータを駆動することの可能な充−交両
用型の電気掃除機に関するものである。

（ロ）従来の技術充−交両用型の電気掃除機は従来より種々のものが提案
されている。例えば、特開昭61-131720号公報では、一
側に吸込口を有するハンディタイプの掃除機本体と、こ
の掃除機本体を着脱自在に取付ける取付部を有し、この
取付部の一端に前記掃除機本体の吸込口に連通する延長
管を接続するとともに、嵌合部の他端に把手を取付け、
前記延長管の先端に吸込口本体を接続した支持体とを備
え、前記掃除機本体に前記支持体を中継した交流電源に
より充電される充電式電池を設けるとともに、この直流
電源と前記交流電源との切替えによって前記電動送風機
を交流電源及び直流電源のいずれでも作動可能とし、前
記支持体の取付部とは別の面に、前記支持体に設けられ
交流電源を供給する電気コードの巻着部を設けた電気掃
除機が開示されている。

この例ではモータが唯一つであるためモータの出力特性
を電池の出力に合わせる必要があり、交流電源使用時の
メリットが出ないという問題点がある。

（ハ）考案が解決しようとする問題点本考案が解決しようとする問題点は直流電源及び交流電
源の夫々に直流モータ及び交流モータを対応させて駆動
せしめるとともに、直流電源使用時における操作性を向
上させることである。

（ニ）問題点を解決するための手段吸込口４を有しフィルタ６を内蔵した集塵ケース１と、
充電電池13,14、直流モータ12及び該直流モータ12によ
って回転せしめられるファン11を内蔵した充電駆動部ケ
ース２と、前記充電電池13,14への充電電流供給部を有
するとともに交流モータ22及び該交流モータ22によって
回転せしめられるファン21を内蔵した充電器ケース３と
より成り、前記充電駆動部ケース２と充電器ケース３と
を選択的に前記集塵ケース１に嵌合可能とすると共に、
該充電器ケース３を前記充電駆動部ケース２に連結可能
とし、集塵ケース１と充電駆動部ケース２との嵌合時、
充電電池13,14を電源として直流モータ12によってファ
ン11を回転し、集塵ケース１と充電器ケース３との嵌合
時、商用交流を電源として交流モータ22によってファン
21を回転し、一方、充電駆動部ケース２と充電器ケース
３との連結時、前記充電電流供給部によって充電電池1
3,14を充電することを特徴とする。

（ホ）作用集塵ケースに充電駆動部ケースを嵌合装着して該ケース
内の充電電池を電源として直流モータ及びファンを駆動
し、塵埃を吸引する。また集塵ケースに充電器ケースを
嵌合装着して交流モータ及びファンを駆動し、相対的に
強い吸引力で集埃を吸引する。更に前記集塵ケースに充
電駆動部ケーを嵌合し、この充電駆動部ケースを充電器
ケースに嵌合装着した状態で充電駆動部ケース内の充電
電池に充電電流を供給する。

（ヘ）実施例以下本考案の電気掃除機を図面の一実施例に沿って詳細
に説明する。

第１図の縦断面図において上から集塵ケース（１）、充
電駆動部ケース（２）、充電器ケース（３）が嵌合によ
り積重されて起立せしめられている。

前記集塵ケース（１）は上端に吸込口（４）を有し、こ
の吸込口（４）に逆止弁（５）を装着するとともに内部
に着脱可能にフィルター体（６）を収容している。また
（７）は把手体であって前記集塵ケース（１）の側面下
部に一体形成若しくは別体で取着固定されており、スプ
リング（８）によって常時頭部を突出方向に付勢して成
るスイッチ操作杆（９）が設けられている。

前記充電駆動部ケース（２）は上面に吸気孔（10）を有
し、内部の該吸気孔（10）に対抗する位置にファン（1
1）を配設すると共に、このファン（11）を回転駆動す
る直流モータ（12）が収納され、また該モータ（12）に
直流電流を供給する充電電池（13）（14）がモータ（1
2）の周辺に配設されている。前記モータ（12）と電池
（13）（14）間はマイクロスイッチ（15）を介して接続
されており、このマイクロスイッチ（15）は充電駆動部
ケース（２）を集塵ケース（１）に嵌合する際前記把手
体（７）のスイッチ操作杆（９）の脚部に当接可能な如
く該充電駆動部ケース（２）の側面連通孔（16）に対抗
して位置せしめられている。前記充電電池（13）（14）
は受電接片（17）（18）に接続され、この受電接片（1
7）（18）は前記充電駆動部ケース（２）の底部凹所（1
9）に相対抗して設けられている。

前記充電器ケース（３）はその底面に吸気孔（20）を有
し、内部に該吸気孔（20）に対抗させてファン（21）を
配設するとともに、このファン（21）を回転駆動する交
流モータ（22）が収納され、このモータ（22）に交流の
電流を供給するコード（23）が該充電器ケース（３）の
側面に周状に形成された溝（24）に巻きつけて固定され
ている。前記コード（23）とモータ（22）間はマイクロ
スイッチ（25）を介して接続されており、このマイクロ
スイッチ（25）も前記充電駆動部ケース（２）のマイク
ロスイッチ（15）と同様側面連通孔（26）に対抗して位
置せしめられている。従ってこの充電器ケース（３）を
前記集塵ケース（１）に嵌合装着した際把手部（７）の
スイッチ操作杆（９）によって開閉可能となる。この充
電器ケース（３）内には交流100Vを減圧するトランス
（27）と、後述する整流器とが収納され、両者によって
作り出された充電電流が該充電器ケース（３）上面の突
出部（28）内に配設された給電接片（29）（30）を介し
て、この突出部（28）が嵌合する前記充電駆動部ケース
（２）の凹所（19）に位置する受電接片（17）（18）に
接続することにより前記充電電池（13）（14）に充電電
流を供給する。

尚、前記充電駆動部ケース（２）及び充電器ケース
（３）の側面には各ファン（11）（12）にて吸込んだ空
気を外部に排出する排気孔（31）（32）が形成されてい
る。

第２図に回路図を示す。図中（33）は整流器であり、そ
の他は前述した通りである。

以上の構成を有する電気掃除機において、直流駆動する
場合は第３図に示すように充電駆動部ケース（２）をそ
の吸気孔（10）を集塵ケース（１）に対抗させて該集塵
ケース（１）に嵌合した状態で使う。そして把手部
（７）を握りスイッチ操作杆（９）を押圧するとマイク
ロスイッチ（15）が閉成し、電池（13）（14）からモー
タ（12）へ電流が流れ、該モータ（12）が駆動するの
で、ファン（11）が回転し、吸込口（４）より吸込空気
とともに塵埃が吸込まれる。吸い込まれた塵埃はフィル
ター体（16）によって吸込空気と分離され、集塵ケース
（１）内に塵埃が溜まる。一方吸込空気はフィルター体
（６）を通過して充電駆動部ケース（２）内に入り排気
孔（31）より外気に放出される。

また交流使用する場合は第４図に示すように集塵ケース
（１）に充電器ケース（３）をその吸気孔（20）を集塵
ケース（１）に対抗させて嵌合した状態で使う。そして
コード（23）をコンセントに差込んでスイッチ操作杆
（９）を押圧すると、マイクロスイッチ（25）が閉成
し、商用交流がコンセントからコード（23）を介してモ
ータ（22）に供給され、該モータ（22）が駆動するの
で、ファン（21）が回転し吸込口（４）より吸込空気と
ともに塵埃が吸い込まれる。吸い込まれた塵埃は集塵ケ
ース（１）内に溜まり吸込空気は排気孔（32）を介して
放出される。

更に電池（13）（14）を充電する場合は充電駆動部ケー
ス（２）の凹所（19）に充電器ケース（３）の突部（2
8）を合致させて両ケース（２）（３）を連結すると、
充電器ケース（３）内のトランス（27）及び整流器（3
3）と充電駆動部ケース（２）内の電池（13）（14）と
が接続され、コード（23）から供給される商用交流を降
圧整流して電池（13）（14）へ充電電流が供給される。
この充電時において第５図に示すように集塵ケース
（１）を充電駆動部ケース（２）に連結しておいてもよ
いし、または取外しておいても良い。

（ト）考案の効果本考案は以上の説明の如く、吸込口４を有しフィルタ６
を内蔵した集塵ケース１と、充電電池13,14、直流モー
タ12及び該直流モータ12によって回転せしめられるファ
ン11を内蔵した充電駆動部ケース２と、前記充電電池1
3,14への充電電流供給部を有するとともに交流モータ22
及び該交流モータ22によって回転せしめられるファン21
を内蔵した充電器ケース３とより成り、前記充電駆動部
ケース２と充電器ケース３とを選択的に前記集塵ケース
１に嵌合可能とすると共に、該充電器ケース３を前記充
電駆動部ケース２に連結可能とし、集塵ケース１と充電
駆動部ケース２との嵌合時、充電電池13,14を電源とし
て直流モータ12によってファン11を回転し、集塵ケース
１と充電器ケース３との嵌合時、商用交流を電源として
交流モータ22によってファン21を回転し、一方、充電駆
動部ケース２と充電器ケース３との連結時、前記充電電
流供給部によって充電電池13,14を充電することを特徴
とするものであるから、直流電源としての充電電池13,1
4と直流モータ12、そして交流モータ22をそれぞれ備え
ており、用途に応じて、例えば、コードを不要にして携
帯しながら使用するときには直流使用で、また強い吸引
力を必要とする場合には交流使用で、というふうに使い
分けることができる。さらに各使用時には、それぞれ不
要なケース２またはケース３を取り外しておくことがで
きる。その結果、使用に際し、掃除機自身を小型軽量に
することができる。特に充電駆動部ケース２を使用する
場合は、充電器ケース３を取り外すことによって充電器
ケース３に設けられる商用交流に接続するためのコード
が邪魔にならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は充電時を示す本考案電気掃除機の縦断面図、第
２図は電気回路図、第３図は直流使用時を示す外観斜視
図、第４図は交流使用時を示す外観斜視図、第５図は第
１図に相当する外観斜視図である。（４）……吸込口、（６）……フィルタ、（１）……集
塵ケース、（13）（14）……充電電池、（12）……直流
モータ、（11）……ファン、（２）……充電駆動部ケー
ス、（27）……トランス、（33）整流器、（22）……交
流モータ、（21）……ファン、（３）……充電器ケー
ス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吸込口４を有しフィルタ６を内蔵した集塵
ケース１と、充電電池13,14、直流モータ12及び該直流
モータ12によって回転せしめられるファン11を内蔵した
充電駆動部ケース２と、前記充電電池13,14への充電電
流供給部を有するとともに交流モータ22及び該交流モー
タ22によって回転せしめられるファン21を内蔵した充電
器ケース３とより成り、前記充電駆動部ケース２と充電
器ケース３とを選択的に前記集塵ケース１に嵌合可能と
すると共に、該充電器ケース３を前記充電駆動部ケース
２に連結可能とし、集塵ケース１と充電駆動部ケース２
との嵌合時、充電電池13,14を電源として直流モータ12
によってファン11を回転し、集塵ケース１と充電器ケー
ス３との嵌合時、商用交流を電源として交流モータ22に
よってファン21を回転し、一方、充電駆動部ケース２と
充電器ケース３との連結時、前記充電電流供給部によっ
て充電電池13,14を充電することを特徴とする小型電気
掃除機。