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JPH07334291A - デジタイザ - Google Patents

デジタイザ

Info

Publication number
JPH07334291A
JPH07334291A JP15529494A JP15529494A JPH07334291A JP H07334291 A JPH07334291 A JP H07334291A JP 15529494 A JP15529494 A JP 15529494A JP 15529494 A JP15529494 A JP 15529494A JP H07334291 A JPH07334291 A JP H07334291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position indicator
conductor
tilt
signal
grid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15529494A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Watanabe
渡辺  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Graphtec Corp
Original Assignee
Graphtec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Graphtec Corp filed Critical Graphtec Corp
Priority to JP15529494A priority Critical patent/JPH07334291A/ja
Publication of JPH07334291A publication Critical patent/JPH07334291A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペン形状の位置指示器の傾きを検出し、誤差
を補正して位置指示器の正確な指示位置を決定すること
ができるデジタイザを提供する。 【構成】 位置指示器の導体と電磁的に結合して信号を
出力する位置指示器の傾き検出用グリッドをタブレット
に配設し、制御装置は、この傾き検出用グリッドの出力
信号の位相状態およびレベル状態より位置指示器の傾き
の方向および傾きの大きさを求めるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレットに配設され
た複数の導体とペン形状の位置指示器の導体とが電磁的
に結合することにより生じる信号に基づいて、位置指示
器の座標を決定するデジタイザに関し、更に詳しくは、
ペン形状の位置指示器が傾斜して指示された場合でも、
その座標位置を正確に決定することができるデジタイザ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のデジタイザとしては、図
9に示すような電磁誘導方式のデジタイザがあり、図に
おいて31は複数のドライブコイルをY方向に所定の間
隔で配設した駆動線群、311はこの駆動線群より特定
のドライブコイルを選択,接続して交流信号を印加する
駆動回路、2はコイル21,コンデンサ22,スイッチ
23よりなる共振回路を有する位置指示器、32は複数
のセンスコイルをX方向に所定の間隔で配設したセンス
線群、321はこのセンス線群より特定のセンスコイル
を選択,接続して誘起される信号を取り出すセンス回
路、5は駆動回路311およびセンス回路322を制御
し、コンピュータ等の上位装置に接続される利用回路で
ある。この電磁誘導方式のデジタイザにおいては、駆動
回路311により複数の駆動線群31より特定のドライ
ブコイルを選択し、これに交流信号を印加する。この
時、選択されたドライブコイルに位置指示器2が近接し
ている場合、位置指示器2の共振回路に相互誘導作用に
より電圧が励起される。また、この位置指示器に励起し
た電流は、相互作用によって近傍のセンスコイルに電圧
を誘起する。特定のドライブコイルを選択するタイミン
グにおいて、利用回路5は、センス回路321を制御し
てセンスコイルを順次選択,接続し、各々出力される電
圧を検出する。
【0003】このデジタイザは、位置指示器2でタブレ
ット6上を指示した場合に、センスコイル32に誘起さ
れる電圧が、位置指示器2のコイル21の中心位置に対
して図10(a)で示すような出力分布となるという固
有の特性を予めデータとして保持しており、この出力特
性に基づいて上述の電圧を検出したセンスコイル32お
よびドライブコイル31のアドレスにより位置指示器2
の指示位置Aを演算,算出するよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置において、
位置指示器として図10に示すようなペン形状の位置指
示器2を用いて、タブレット6のコイル配設面に対し、
この位置指示器2を垂直に指示した場合のセンスコイル
32に誘起される電圧は、図10(a)で示すような出
力分布となる。しかしながら、例えば、位置指示器2を
タブレット6のコイル配設面に対して傾斜して指示した
場合、センスコイル32に誘起される出力電圧の分布特
性は、図10(b)に示すように変化してしまう。即
ち、従来の装置においては、位置指示器を傾斜して指示
した場合においても、センスコイルの検出電圧と各コイ
ルのアドレスを変化する前(即ち位置指示器を垂直にし
て位置づけた時)の出力特性に基づいて指示位置の算出
を行うので、決定された位置座標に誤差が生じてしまう
という不具合を生じていた。また、タブレットにより算
出した位置座標Bは位置指示器2のコイル21の位置で
あるので、ペン形状の位置指示器2が傾斜して指示され
る場合は、算出した位置座標Bと、実際に位置指示器2
のペン先が指示している位置座標Aが一致せず、位置指
示器2のペン先で指示している位置座標の精密な検出が
できないという不具合を生じていた。
【0005】本発明はこれらの不具合に鑑みてなされた
もので、ペン形状の位置指示器の傾きを検出し、誤差を
補正して位置指示器の正確な指示位置を決定することが
できるデジタイザを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデジタイザにおいては、位置指示器の導体
と電磁的に結合して信号を出力する位置指示器の傾き検
出用グリッドをタブレットに配設し、制御装置は、この
傾き検出用グリッドの出力信号の位相状態およびレベル
状態より位置指示器の傾きの方向および傾きの大きさを
求めるよう構成した。また、位置指示器の位置決定用の
導体を、位置指示器の傾き検出手段として用いたもので
ある。また、互いに絶縁される2本の葛折状のパターン
の導体グリッドを板状部材を介してタブレット平面の垂
直方向に交互となるよう配設して構成し、この傾き検出
グリッドからの出力信号より位置指示器の傾きを検出す
るよう構成したものである。
【0007】
【作用】デジタイザの制御装置は、位置指示器の導体の
指示位置座標を算出すると同時に、傾き検出用グリッド
の出力信号より位置指示器の傾き状態を検出し、検出し
た傾き状態に応じた補正値により、上記算出した位置指
示器の導体の指示位置座標を補正する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明のデジタイザを
詳細に説明する。図1は本発明のデジタイザに用いる位
置指示器の傾き検出用グリッドを示す図であり、傾き検
出用グリッド1は、所定の厚みQを有する絶縁材よりな
る板状の基板11と、平面視回旋状のつづら折りパター
ンで基板11の表,裏面に交互に配設されて信号aを出
力する第1の導体12と、この第1の導体12と絶縁さ
れると共に平面視同一のつづら折りパターンで第1の導
体12と逆になるよう基板11の裏,表面に交互に配設
されて信号bを出力する第2の導体と、これら第1,第
2の導体から出力される信号の差cを出力する差動増幅
器14より構成されている。図の位置指示器の傾き検出
用グリッドは、位置指示器のX方向の傾きを検出するも
のであり、この第1,第2の導体12,13は図のY軸
と平行且つX方向に所定の間隔Pをもって配設されるパ
ターンで形成され、各々の導体は基板11の表裏面にX
方向に隣合う導体が交互に表,裏面となるよう配設され
ている。また、これらの導体12,13は一端が接地さ
れると共に、第1の導体12の他端が差動増幅器14の
マイナス側入力端子に、第2の導体13の他端が差動増
幅器14のプラス側入力端子に接続されている。
【0009】またこのタブレットには、このX方向の傾
きを検出する検出用グリッドと同様な構成を有し、これ
に対して90度回転した導体パターンを有する位置指示
器のY方向の傾きを検出するグリッドが設けられ、これ
らX方向,Y方向の傾き検出用グリッドは、図5に示さ
れるように、位置指示器2の指示位置座標検出用の導体
グリッド3と共にタブレット6に積層される。このタブ
レット6上に位置指示器2が載置された場合、この位置
指示器2は座標検出用グリッド3と電磁的に結合すると
同時に、傾き検出用グリッド1の導体にも相互作用を及
ぼして電圧を誘起する。
【0010】図2は、この傾き検出用グリッド1による
位置指示器2の傾き状態検出方法の原理を説明する図で
ある。本発明のデジタイザにおいても、位置指示器の位
置座標検出用の導体グリッド3の出力信号からは、従来
の装置と同様に位置指示器の傾きによる誤差量を含んだ
位置指示器のペンコイル21の位置座標値が算出され
る。今、導体グリッド3の出力より算出された位置指示
器のペンコイル21のX座標が、図1に示す傾き検出用
グリッド1のPnにおけるX方向の中間地点Xn(=P
/2)である場合について考える。
【0011】先ず、図2(a)に示すように、位置指示
器2がタブレット6、即ち基板11の平面に対して垂直
となるよう位置づけられている場合、傾き検出用グリッ
ド1の第1,第2の導体12,13には、図3(a)に
示すようなそれぞれ振幅,位相とも等しい電流が誘起さ
れる。即ち、第1,第2の導体12,13の中間位置X
nにおいて、位置指示器2をタブレット6に対して垂直
に位置づけた場合は、位置指示器2のペンコイル21と
第1の導体12の位置関係と、位置指示器2のペンコイ
ル21と第2の導体13の位置関係が同等となるので、
各々の導体12,13より出力される信号a,bは振
幅,位相とも等しい信号となる。よって、差動増幅器1
4からの出力信号cの振幅は0となる。
【0012】次に図2(b)に示すように、位置指示器
2がタブレット6の垂直方向よりa方向に傾いて位置づ
けられている場合は、位置指示器が傾いている側の導
体、即ち第1の導体12の方が第2の導体13よりも電
磁結合度が強くなるので、図3(b)に示すように、前
述した位置指示器を垂直に位置づけた場合の信号に比べ
て振幅が大となる信号aが第1の導体12より出力され
る。逆に、第2の導体13からは振幅が小となる信号b
が出力される。よって差動増幅器14からは、各々の導
体12,13に誘起される信号と逆の位相を有し、所定
の振幅を有する信号cが出力される。同様に図2(c)
に示すように、位置指示器2がタブレット6の垂直方向
よりb方向に傾いて位置づけられている場合は、位置指
示器が傾いている側の導体、即ち第2の導体13の方が
第1の導体12よりも電磁結合度が強くなるので、図3
(c)に示すように、前述した位置指示器を垂直に位置
づけた場合の信号に比べて振幅が大となる信号bが第2
の導体13より出力される。逆に、第1の導体12から
は振幅が小となる信号aが出力される。よって差動増幅
器14からは、各々の導体12,13に誘起される信号
と同じ位相を有し、所定の振幅を有する信号cが出力さ
れる。
【0013】以上の通り、位置指示器の傾き検出用グリ
ッド1の差動増幅器14からの出力信号cより、その位
相から位置指示器2の傾き方向を、振幅から傾きの度合
いをそれぞれ検出することができる。また、作動増幅器
14の出力信号cは、算出したペンコイル21の位置X
nとこの位置における位置指示器2の傾き状態に応じた
一定の特性を有しているので、各々の傾きおよび位置に
応じた図10(b)に示すような出力分布特性に基づい
て、算出したペンコイル21の座標位置の誤差を補正す
るとともに、更にこの補正したペンコイルの座標位置を
位置指示器のペン先20が実際に指示している位置座標
に変換するための補正値Δdを、予め既定値として算出
或いは測定しておき、装置の記憶装置に補正値データテ
ーブルとして格納,保持しておく。
【0014】図4は導体グリッド3の出力から算出した
ペンコイル21のX座標と、傾き検出用グリッド1の差
動増幅器14から出力される信号cに対応する補正値Δ
dのデータテーブルを示す概略説明図である。図の算出
値X0,X1,・・・,Xn,・・・は導体グリッド3
の出力から算出したペンコイル21のX座標で、他方の
傾き状態θ0,θ1,・・・,θn,・・・は位置指示
器の傾き検出用グリッド1の作動増幅器14から出力さ
れる信号cの位相および振幅の大きさを表す値であり、
それぞれデジタイザに必要な分解能に応じて設定され、
各々対応する補正値Δdが予め算出或いは測定されて格
納保持されている。
【0015】また、このX座標に関する補正値のデータ
テーブル51と同様に、算出した位置指示器のY座標
と、Y方向の傾き検出用グリッドの出力から位置指示器
のペン先位置を検出するためのY座標補正値テーブル5
2も用意されている。
【0016】位置指示器の座標検出を行う際は、利用回
路5は導体グリッド3の出力から算出したペンコイル2
1の位置座標と、傾き検出グリッド1の出力に基づいて
このデータテーブルを検索して補正値を索出し、上記ペ
ンコイル21の位置座標を補正値により補正して位置指
示器2のペン先位置座標を求めて出力する。例えば、図
2(b)に示す場合の傾き状態aがθnである場合、X
座標の補正値ΔdはXn,θnであり、この補正値は、
算出したX座標Xnに加算されることにより位置指示器
のペン先位置座標Xαを算出するような、正の値が格納
されている。同様に、図2(c)に示す場合の傾き状態
bがθnである場合、補正値Xn,θnは、Xnに加算
されることによりペン先位置座標Xβを算出するよう
な、負の値が格納されている。
【0017】次に、この傾き検出用グリッドを用いたデ
ジタイザによる位置指示器の指示位置座標検出動作につ
いて説明する。図5は、本出願人が先に出願した特願平
4−337894号明細書に記載したデジタイザであ
り、タブレット6に配設された導体グリッド3(ループ
コイル群,第1の発振要素)と、増幅手段4(第2の発
振要素)と位置指示器2のコイル(第3の発振要素)に
より発振系を形成し、この発振系が発振状態となった際
の増幅手段の出力から位置指示器の指示位置座標を決定
するよう構成されたデジタイザである。図において、6
はタブレット本体、1は位置指示器の傾き検出用グリッ
ド、2はペン形状の位置指示器、3はX方向位置に関連
して順次配設されるX側ループコイル群31およびY方
向位置に関連して順次配設されるY側ループコイル群3
2よりなる導体グリッド、5はX側ループコイル群31
より特定のループコイルを選択すると共にY側ループコ
イル群32より特定のループコイルを選択し、各々を増
幅手段4の入力側および出力側に接続し、この増幅手段
4の出力を取り込んで位置指示器2の指示位置を決定す
る利用回路である。
【0018】このデジタイザにおいては、第3の発振要
素である位置指示器2が第1の発振要素であるループコ
イル3に近接すると、増幅手段4(第2の発振要素)の
出力→選択されたY軸ループコイル32(第1の発振要
素の一方の導体)→位置指示器2のコイル21(第3の
発振要素)→選択されたX軸ループコイル31(第1の
発振要素の他方の導体)→増幅手段4(第2の発振要
素)の入力の経路で発振系が形成され、この結果第2の
発振要素である増幅手段4の電圧から位置指示器2の指
示位置を示す信号が出力され、この出力信号はさらに利
用回路5に取り込まれて、位置指示器2の指示位置座標
の決定等が行われるよう構成されている。このデジタイ
ザの位置指示器の座標位置決定動作については、先の出
願に詳細に記載されているので、その説明は省略する。
また、この位置指示器2の座標位置決定動作により、位
置指示器2のコイル21の位置が算出されることとな
る。
【0019】上記発振系が発振状態にあるとき、第3の
発振要素である位置指示器2のコイル21に発生する磁
界により、傾き検出グリッド1の二つの導体12,13
に電圧が誘起され、差動増幅器14より、位置指示器2
の傾きに応じた振幅および位相を有する信号cが出力さ
れる。この差動増幅器14の出力信号cは、移相器15
に入力され、この移相器15は差動増幅器14の出力信
号cを所定量シフトして、発振系の増幅手段4の出力信
号と同期させ、その出力信号dを同期検波回路16に入
力する。同期検波回路16は、図6に示すように反転増
幅器161,非反転増幅器162,切換スイッチ16
3,平滑化回路164,A/D変換器165により構成
されている。また図7には、各々この同期検波回路16
に入力或いは出力される信号が示されている。差動増幅
器14から出力され、発振系の出力信号と同期された信
号dは、同期検波回路16の反転増幅器161および非
反転増幅器162にそれぞれ入力される。また、切換ス
イッチ163には、発振系の電流増幅器42より出力さ
れる信号eが入力される。この切換スイッチ163は、
信号eの位相が正である場合は、非反転増幅器162を
選択,接続し、信号eの位相が負である場合に、反転増
幅器161に切換接続するよう構成されている。
【0020】今、位置指示器2が図2(b)に示す状態
にあり、差動増幅器14からは、図3(b)の下図に示
されるような信号cが出力される場合について考える。
この時の発振系の電流増幅器42からの出力eおよび移
相器15からの出力dは、それぞれ図7(a),(b)
に示すような信号となる。切換スイッチ163は、信号
eが正の位相を有する期間、非反転増幅器162を選
択,接続し、信号eが負の位相を有する期間、反転増幅
器161を選択,接続するので、その出力d’は、図7
(c)に示されるような信号となる。この信号d’は平
滑化回路164により、図7(d)に示されるような一
定の振幅を有する信号に変換され、さらにA/D変換器
165によりデジタル信号fに変換されて、利用回路5
0へ出力される。利用回路50は、同期検波回路16よ
り入力される信号fの振幅が正,負何れであるかより位
置指示器2の傾き方向を、また、信号fの振幅の大きさ
より位置指示器2の傾きの度合いを検出する。
【0021】これにより、利用回路50は、発振系の出
力より算出した位置指示器2のペンコイル21の位置
と、その位置における位置指示器2の傾き状態θを検出
する。次に利用回路50は、発振系より算出した位置指
示器2のペンコイル21のX,Y座標と、傾き検出グリ
ッド1より検出したX,Y方向それぞれに関わる位置指
示器2の傾き状態に基づいて、X座標,Y座標補正値テ
ーブル51,52を検索し、各々の補正値を索出して上
記算出した位置指示器2の指示位置座標値を補正し、位
置指示器2のペン先位置座標として出力する。
【0022】図8は、本発明の第2の実施例を示す図で
ある。図の位置指示器のX方向の座標を検出するX軸グ
リッド31は、Y軸と平行かつX方向に所定の間隔Wを
もって配設される複数の導体が櫛状パターンで形成され
る第1の導体グリッド313と、この第1の導体グリッ
ド313と同じ櫛状パターンで形成され、且つこの導体
グリッド313と絶縁されてX方向にW/2ずれて配設
される第2の導体グリッド314により構成されてい
る。またX軸グリッド31は、この第1,第2の導体グ
リッド313,314より所望の導体を選択し、適宜グ
ランド(GND),オープン(OPEN),増幅手段
4,差動増幅器14のマイナス側,プラス側に接続する
スイッチS1,S2,・・・・,Snよりなるスイッチ
回路71に接続されている。図8下図は、このスイッチ
回路71の各スイッチSnの構成を示す拡大図である。
この第2実施例のデジタイザには、上記X軸グリッド3
1と同等な構成を有し、各導体がX軸と平行に配設され
るY軸グリッド32とスイッチ回路72が設けられてい
る。
【0023】このデジタイザにおいても、第3の発振要
素である位置指示器2が第1の発振要素である導体グリ
ッドに近接すると、増幅手段4(第2の発振要素)の出
力→スイッチ回路72により増幅手段4に接続されたY
軸グリッド32の導体(第2の発振要素の一方の導体)
→位置指示器2のコイル21(第3の発振要素)→スイ
ッチ回路71により増幅手段4に接続されたX軸グリッ
ド32の導体(第1の発振要素の他方の導体)→増幅手
段4(第2の発振要素)の入力の経路で発振系が形成さ
れ、この結果第2の発振要素である増幅手段4の電圧か
ら位置指示器2の指示位置を示す信号が出力され、この
出力信号はさらに利用回路5に取り込まれて、位置指示
器2の指示位置座標の決定等が行われるよう構成されて
いる。このデジタイザの位置指示器の座標位置決定動作
においては、利用回路50は櫛状パターンより二つの導
体を選択して利用回路50およびグランドに接続し、接
続した導体によりループコイル即ち発振要素を構成す
る。その他の座標市決定動作は、上述の第1実施例と同
様、先の出願に記載されたものと同等である。
【0024】スイッチ回路71および72の各スイッチ
S1〜Snは、利用回路の制御信号により、それぞれ対
応する導体をグランド,オープン,増幅手段4,差動増
幅器14のマイナス側,差動増幅器14のプラス側の何
れかに接続するよう構成されている。
【0025】次に、このデジタイザにおける位置指示器
2の傾き検出動作を説明する。今、図8に示すように、
位置指示器2のコイル21が、スイッチS2およびS4
に接続される導体3141,3142の間に位置づけら
れている場合を考える。利用回路50は、スイッチS2
を制御して導体3141を増幅手段4の入力に、またス
イッチS4を制御して3142をグランドに接続してい
る。この状態で上記発振系は発振状態となるので、導体
3141からは電圧信号が出力され、増幅手段4に入力
される。また同時に、利用回路50はスイッチS1を制
御して、導体3131を差動増幅器14のプラス側入力
端子に接続し、スイッチS5を制御して導体3133を
差動増幅器14のマイナス側入力端子に接続し、スイッ
チS6を制御して導体3134をグランドに接続し、さ
らにその他のスイッチを制御してその他の導体をオープ
ンに接続する。この時、発振状態にある位置指示器のペ
ンコイル21に発生する磁界により、差動増幅器14に
接続された二つの導体3131,3133にも電圧が誘
起され、差動増幅器14からは位置指示器2の傾きに応
じた振幅および位相を有した信号が出力される。利用回
路50は、導体3141に接続された第2の発振要素で
ある増幅手段4の出力信号より決定した位置指示器2の
コイル21の座標位置と、差動増幅器14の出力を取り
込み、補正値データテーブルを参照してX方向に関する
補正すべき値を検索する。また、Y軸方向についても同
様に、スイッチ回路72の各スイッチを制御して、第1
の発振要素を形成するY軸グリッド32の導体の左右両
側の導体を差動増幅器の入力端子に接続し、この差動増
幅器の出力よりY方向に関する位置指示器のY方向に関
する補正すべき値を検索する。これら位置指示器の指示
位置座標の補正方法は、上述の第1実施例と同等であ
り、この第2実施例によれば、位置指示器の指示位置座
標検出用の導体グリッドを用いて位置指示器の傾き状態
の検出を行うことができるので、位置指示器の傾きを検
出する固有の導体グリッドを別個に設ける必要がないと
いう効果を奏する。また、上記第1実施例の装置のよう
に、位置指示器の傾き検出用グリッドの導体パターンを
第2実施例の導体パターンのような櫛状パターンにより
形成し、この傾き検出用グリッドを別個の導体グリッド
としてタブレットに積層し、位置指示器の傾き検出を行
ってもよい。この場合、利用回路は発振系の出力より算
出した位置指示器のペンコイルの位置座標より、このペ
ンコイルを挟むようにして近接する二つの導体を選択,
接続し、これらの導体の出力の差を検出するよう構成す
れば、位置指示器の傾きを検出することができる。
【0026】以上の実施例においては、傾き検出グリッ
ドの出力を二つの導体に生ぜられる信号の位相を直接検
出するよう構成したが、例えば二つの導体から出力され
る信号をそれぞれ同期検波回路により整流して直流信号
として処理し、これら二つの信号の位相のズレに基づく
差動増幅器の出力信号の正負を検出することにより位置
指示器の傾きの方向を、出力信号の大きさより位置指示
器の傾き量をそれぞれ検出して、補正値を算出するよう
構成してもよい。なおこの場合、上記各実施例において
は補正値を算出するために補正値データテーブルを使用
する例を示したが、上記求めた位置指示器の傾き方向と
傾き量よりその都度補正値を演算するよう構成してもよ
い。また、上述の実施例においては、位置指示器とタブ
レットの導体と増幅手段により発振系を形成し、この発
振系の発振状態より位置指示器の指示位置を決定するデ
ジタイザに傾き検出用グリッドを採用した例を示した
が、例えば従来の技術に記載したような電磁結合型のコ
ードレスデジタイザや、位置指示器内に設けた或いはコ
ードにより接続した駆動手段により、位置指示器内のコ
イルを励磁するような電磁誘導方式のデジタイザにも用
いることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデジタイ
ザによれば、ペン形状の位置指示器を用いた場合におい
ても、その傾きに応じて位置指示器の指示位置を補正す
ることができ、位置指示器のペン先が指示している位置
の座標を正確に検出することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタイザの位置指示器の傾き検出グ
リッドを示す図である。
【図2】本発明の位置指示器の傾き検出の原理を示す説
明図である。
【図3】本発明の傾き検出グリッドの出力を示す説明図
である。
【図4】本発明の補正値データテーブルを示す説明図で
ある。
【図5】本発明のデジタイザを示す図である。
【図6】同期検波回路を示す図である。
【図7】同期検波回路に入出力される信号を示す図であ
る。
【図8】本発明のデジタイザの第2実施例を示す図であ
る。
【図9】従来の装置を示す図である。
【図10】タブレットに誘起される出力電圧の分布特性
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 位置指示器の傾き検出グリッド 2 ペン形状の位置指示器 3 導体グリッド 4 増幅手段 5 利用回路 6 タブレット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブレットと位置指示器を有し、タブレ
    ットに配置された位置決定要素群と位置指示器の位置指
    示要素との相互作用により生じる信号に基づき、上記タ
    ブレット上の上記位置指示器の指示位置座標を求めるデ
    ジタイザにおいて、 タブレット上に上記位置指示器の位置指示要素と相互に
    作用して第1の傾き信号を生成させる第1の傾き検出要
    素と、上記位置指示器の位置指示要素と相互に作用して
    第2の傾き信号を生成させる第2の傾き検出要素を設
    け、 上記生成された第1,第2の傾き信号の位相状態および
    レベル状態を検出すると共に、当該検出した位相状態か
    ら上記位置指示器の傾きの方向を、上記検出したレベル
    状態から上記位置指示器の傾きの大きさをそれぞれ求め
    る傾き検出手段を有したことを特徴とするデジタイザ。
  2. 【請求項2】 位置決定方向に順次配置された複数の導
    体により位置決定要素群が形成されるタブレットを有し
    たデジタイザにおいて、 第1の傾き検出要素と第2の傾き検出要素として上記位
    置決定要素群から選択される導体を用いることを特徴と
    する請求項1記載のデジタイザ。
  3. 【請求項3】 上記傾き検出要素は、互いに絶縁される
    2本の葛折状のパターンを有する二つの導体グリッドを
    有すると共に、当該導体グリッドは板状部材を介してタ
    ブレット平面の垂直方向に交互となるよう配設されて構
    成され、 上記位置指示器の位置指示要素と相互に作用して上記二
    つの導体グリッドに生成させた信号の差を出力し、 この出力された信号の位相状態およびレベル状態を検出
    することにより、上記位置指示器の傾きの方向および上
    記位置指示器の傾きの大きさをそれぞれ求めることを特
    徴とする請求項1記載のデジタイザ。
JP15529494A 1994-06-14 1994-06-14 デジタイザ Pending JPH07334291A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021157849A (ja) * 2017-06-06 2021-10-07 株式会社ワコム 位置指示器及び位置検出装置

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JP2021157849A (ja) * 2017-06-06 2021-10-07 株式会社ワコム 位置指示器及び位置検出装置

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