JPH07321469A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents
多層配線基板の製造方法Info
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- JPH07321469A JPH07321469A JP6114988A JP11498894A JPH07321469A JP H07321469 A JPH07321469 A JP H07321469A JP 6114988 A JP6114988 A JP 6114988A JP 11498894 A JP11498894 A JP 11498894A JP H07321469 A JPH07321469 A JP H07321469A
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- layer
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- thermoplastic resin
- thermosetting resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有機絶縁材料を層間絶縁層とする多層配線基
板の製造方法に関し、新しい製造方法の実用化を目的と
する。 【構成】 配線層1を形成してある基板2上に、所定の
厚さに熱可塑性樹脂を層形成した後、該熱可塑性樹脂層
3上に熱硬化性樹脂層4を仮接着し、ビア形成位置は前
記配線層1に達するまで、また、配線形成位置は前記熱
可塑性樹脂層3に部分的に食い込む深さまでレーザアブ
レーション加工を行なってビア穴と配線溝6を形成し、
該熱硬化性樹脂層4上に配線層形成金属の層形成を行っ
た後、該熱硬化性樹脂層4を剥離することを特徴として
多層配線基板の製造方法を構成する。
板の製造方法に関し、新しい製造方法の実用化を目的と
する。 【構成】 配線層1を形成してある基板2上に、所定の
厚さに熱可塑性樹脂を層形成した後、該熱可塑性樹脂層
3上に熱硬化性樹脂層4を仮接着し、ビア形成位置は前
記配線層1に達するまで、また、配線形成位置は前記熱
可塑性樹脂層3に部分的に食い込む深さまでレーザアブ
レーション加工を行なってビア穴と配線溝6を形成し、
該熱硬化性樹脂層4上に配線層形成金属の層形成を行っ
た後、該熱硬化性樹脂層4を剥離することを特徴として
多層配線基板の製造方法を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は層間絶縁層に有機絶縁材
料を使用した薄膜多層配線基板の新しい製造方法に関す
る。
料を使用した薄膜多層配線基板の新しい製造方法に関す
る。
【0002】大量の情報を迅速に処理する必要から、情
報処理装置の主体を構成する半導体装置は電極パターン
や配線の微細化によるトランジスタの小型化により、半
導体集積回路は集積度が向上してLSIやVLSIが実
用化されており、更にULSIが実用化されつゝある。
報処理装置の主体を構成する半導体装置は電極パターン
や配線の微細化によるトランジスタの小型化により、半
導体集積回路は集積度が向上してLSIやVLSIが実
用化されており、更にULSIが実用化されつゝある。
【0003】一方、半導体装置の集積度の向上に対応し
て装着方法も進歩し、フリップチップタイプのように半
導体チップを配線基板に搭載する形態が取られるように
なった。
て装着方法も進歩し、フリップチップタイプのように半
導体チップを配線基板に搭載する形態が取られるように
なった。
【0004】こゝで、多数の半導体チップを搭載する配
線基板は半導体チップの端子数が膨大であることから、
必然的に多層化が必要であり、一方、電気信号の搬送周
波数が高いことから、配線間の漏話(クロストーク)の
少ない構成が必要で、現在開発が進められているマルチ
チップ・モジール(MCM)はこれに適応した実装形態
である。
線基板は半導体チップの端子数が膨大であることから、
必然的に多層化が必要であり、一方、電気信号の搬送周
波数が高いことから、配線間の漏話(クロストーク)の
少ない構成が必要で、現在開発が進められているマルチ
チップ・モジール(MCM)はこれに適応した実装形態
である。
【0005】本発明はこのMCMに使用できる新しい薄
膜多層配線基板の製造方法に関するものである。
膜多層配線基板の製造方法に関するものである。
【0006】
【従来の技術】現在、実用化が進められているMCM用
基板にはセラミックスを用いるものと、シリコン(Si)
基板(ウエハ)を用いるものなど各種のものがあるが、
何れも薄膜形成技術と写真蝕刻技術(ホトリソグラフ
ィ)を用いて多層配線基板が作られている。
基板にはセラミックスを用いるものと、シリコン(Si)
基板(ウエハ)を用いるものなど各種のものがあるが、
何れも薄膜形成技術と写真蝕刻技術(ホトリソグラフ
ィ)を用いて多層配線基板が作られている。
【0007】こゝで、層間絶縁層の構成材料として二酸
化シリコン(SiO2),窒化シリコン(Si3N4) のような
無機絶縁材料を用いるものと、ポリイミドのような有機
絶縁材料を用いるものがある。
化シリコン(SiO2),窒化シリコン(Si3N4) のような
無機絶縁材料を用いるものと、ポリイミドのような有機
絶縁材料を用いるものがある。
【0008】いま、Si基板上に形成する場合について説
明すると、Si基板(ウエハ)を大気中で高温加熱してSi
O2よりなる絶縁層を形成した後、スパッタ法や真空蒸着
法などの薄膜形成技術を用いて銅(Cu)などの配線層形成
材料を所定の厚さに膜形成し、次に、ホトレジストを使
用する写真蝕刻技術を用いて選択エッチングを行い、第
1層目の配線層を形成し、次で、この上にスパッタ法や
気相成長法(CVD法)を用いてSiO2やSi3N4 を必要な
厚さに形成して第1層目の絶縁層を形成する。
明すると、Si基板(ウエハ)を大気中で高温加熱してSi
O2よりなる絶縁層を形成した後、スパッタ法や真空蒸着
法などの薄膜形成技術を用いて銅(Cu)などの配線層形成
材料を所定の厚さに膜形成し、次に、ホトレジストを使
用する写真蝕刻技術を用いて選択エッチングを行い、第
1層目の配線層を形成し、次で、この上にスパッタ法や
気相成長法(CVD法)を用いてSiO2やSi3N4 を必要な
厚さに形成して第1層目の絶縁層を形成する。
【0009】次に、写真蝕刻技術を用いて、ビア(Via)
形成位置を穴開けした後、この上に薄膜形成技術を用い
て配線層形成材料を所定の厚さに膜形成した後、写真蝕
刻技術を用いて選択エッチングを行い、第2層目の配線
層とビアを形成し、この工程を繰り返すことにより多層
配線基板が作られている。
形成位置を穴開けした後、この上に薄膜形成技術を用い
て配線層形成材料を所定の厚さに膜形成した後、写真蝕
刻技術を用いて選択エッチングを行い、第2層目の配線
層とビアを形成し、この工程を繰り返すことにより多層
配線基板が作られている。
【0010】一方、層間絶縁層として有機絶縁材料、例
えばポリイミドを使用する場合はN-メチルピドリドンな
どの溶剤を用いて粘度調整をしたポリアミック酸を第1
層目の配線層が形成してあるSi基板上にスピンコート
し、溶剤乾燥を行なった後、加熱してポリイミドよりな
る第1層目の絶縁層を形成し、以下、先と同様にしてビ
ア形成位置を穴開けした後、薄膜形成技術と写真蝕刻技
術を用いて第2層目の配線層とビアを形成し、この工程
を繰り返すことにより多層配線基板が作られている。
えばポリイミドを使用する場合はN-メチルピドリドンな
どの溶剤を用いて粘度調整をしたポリアミック酸を第1
層目の配線層が形成してあるSi基板上にスピンコート
し、溶剤乾燥を行なった後、加熱してポリイミドよりな
る第1層目の絶縁層を形成し、以下、先と同様にしてビ
ア形成位置を穴開けした後、薄膜形成技術と写真蝕刻技
術を用いて第2層目の配線層とビアを形成し、この工程
を繰り返すことにより多層配線基板が作られている。
【0011】なお、ポリアミック酸を用いる代わりに、
そのもの自体に感光性をもたせた感光性ポリイミド前駆
体ワニスも実用化され、使用されている。こゝで、層間
絶縁層として無機絶縁材料と有機絶縁材料を使用するも
のを比較すると、耐熱性の点では無機絶縁材料が有利で
あり、また、平坦性や作業性の点では有機絶縁材料が有
利である。
そのもの自体に感光性をもたせた感光性ポリイミド前駆
体ワニスも実用化され、使用されている。こゝで、層間
絶縁層として無機絶縁材料と有機絶縁材料を使用するも
のを比較すると、耐熱性の点では無機絶縁材料が有利で
あり、また、平坦性や作業性の点では有機絶縁材料が有
利である。
【0012】一方、電気的特性の面では絶縁層を挟んで
信号の漏話が少なく、また、信号の遅延が少ないことが
必要で、そのためには絶縁材料の誘電率はできるだけ小
さなことが必要であり、この点ポリイミドの誘電率εは
3.5 程度であり、無機絶縁材料の中ではもっとも小さな
SiO2の誘電率(3.8 )よりも小さいので注目されてお
り、更に小さな誘電率を示す有機絶縁材料の使用が求め
られている。
信号の漏話が少なく、また、信号の遅延が少ないことが
必要で、そのためには絶縁材料の誘電率はできるだけ小
さなことが必要であり、この点ポリイミドの誘電率εは
3.5 程度であり、無機絶縁材料の中ではもっとも小さな
SiO2の誘電率(3.8 )よりも小さいので注目されてお
り、更に小さな誘電率を示す有機絶縁材料の使用が求め
られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】MCM用基板のように
半導体チップを搭載する多層配線基板は、これに搭載す
る半導体集積回路の高速化を実現するために信号の遅延
を極力抑制することが必要であるが、信号の遅延時間τ
は次式で示すように誘電率の平方根に比例すると云う関
係がある。
半導体チップを搭載する多層配線基板は、これに搭載す
る半導体集積回路の高速化を実現するために信号の遅延
を極力抑制することが必要であるが、信号の遅延時間τ
は次式で示すように誘電率の平方根に比例すると云う関
係がある。
【0014】 τ≒3.33ε1/2 (ns/m) ・・・・・・・・・・(1) そのため、低誘電率の有機絶縁材料の実用化研究が進め
られている。然し、層間絶縁層形成材料として、次に示
す必要条件を総て満たす材料は少ない。 応力が小さいこと、 吸水率が小さいこと、 配線層との接着性の良いこと、 引張り破断強度や引張り破断伸びなどの機械的強度
が優れていること、 耐溶剤性が優れていること、 例えば、オレフィン(Olefin) 樹脂は誘電率εが2.3 と
小さい樹脂であり、, , の特性は優れるものゝ、
, ,の特性は劣り、配線形成工程中にクラックが生
じ易い。また、耐溶剤性が劣るためにレジストと溶剤を
用いてパターン形成を行なう写真蝕刻技術が使用できな
いと云う問題がある。
られている。然し、層間絶縁層形成材料として、次に示
す必要条件を総て満たす材料は少ない。 応力が小さいこと、 吸水率が小さいこと、 配線層との接着性の良いこと、 引張り破断強度や引張り破断伸びなどの機械的強度
が優れていること、 耐溶剤性が優れていること、 例えば、オレフィン(Olefin) 樹脂は誘電率εが2.3 と
小さい樹脂であり、, , の特性は優れるものゝ、
, ,の特性は劣り、配線形成工程中にクラックが生
じ易い。また、耐溶剤性が劣るためにレジストと溶剤を
用いてパターン形成を行なう写真蝕刻技術が使用できな
いと云う問題がある。
【0015】そこで、機械的強度が弱く、耐溶剤性が劣
る有機絶縁材料を層間絶縁層として使用できる技術、す
なわち、層間絶縁層の上に配線パターンを形成する技術
とビア(Via)を形成する技術の開発が課題である。
る有機絶縁材料を層間絶縁層として使用できる技術、す
なわち、層間絶縁層の上に配線パターンを形成する技術
とビア(Via)を形成する技術の開発が課題である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題は配線層を形
成してある基板上に、所定の厚さに熱可塑性樹脂層を形
成した後、この熱可塑性樹脂層上に熱硬化性樹脂層を仮
接着し、ビア形成位置は配線層に達するまで、また、配
線形成位置は熱可塑性樹脂に部分的に食い込む深さまで
レーザアブレーション加工を行なってビア穴と配線溝を
形成し、熱硬化性樹脂層上に配線層形成金属の膜形成を
行った後、熱硬化性樹脂層を剥離することをを特徴とし
て多層配線基板を構成することにより解決することがで
きる。
成してある基板上に、所定の厚さに熱可塑性樹脂層を形
成した後、この熱可塑性樹脂層上に熱硬化性樹脂層を仮
接着し、ビア形成位置は配線層に達するまで、また、配
線形成位置は熱可塑性樹脂に部分的に食い込む深さまで
レーザアブレーション加工を行なってビア穴と配線溝を
形成し、熱硬化性樹脂層上に配線層形成金属の膜形成を
行った後、熱硬化性樹脂層を剥離することをを特徴とし
て多層配線基板を構成することにより解決することがで
きる。
【0017】
【作用】層間絶縁層の形成材料として有機絶縁材料を使
用すると、平坦化性に優れ、また、低誘電率の材料が使
用できることから、有利であるが、耐溶剤性に劣ると云
う共通した欠点がある。
用すると、平坦化性に優れ、また、低誘電率の材料が使
用できることから、有利であるが、耐溶剤性に劣ると云
う共通した欠点がある。
【0018】一方、無機絶縁材料を使用する場合もビア
や配線パターンの形成などの工程には薄膜形成技術と写
真蝕刻技術が使用されているが、例えば、スパッタで膜
形成を行なう場合、金属膜の形成によりレジストは少な
くとも150 ℃以上にまで加熱されるが、現状のレジスト
で150 ℃以上の耐熱性を有するものは少なく、スパッタ
した後にレジストが取れ難くなると云う問題がある。
や配線パターンの形成などの工程には薄膜形成技術と写
真蝕刻技術が使用されているが、例えば、スパッタで膜
形成を行なう場合、金属膜の形成によりレジストは少な
くとも150 ℃以上にまで加熱されるが、現状のレジスト
で150 ℃以上の耐熱性を有するものは少なく、スパッタ
した後にレジストが取れ難くなると云う問題がある。
【0019】これらのことから、レジストや溶剤を使用
しない新しいパターン形成技術が求められている。そこ
で、本発明は次のような樹脂の特性を利用する。 熱可塑性樹脂は軟化点より50〜100 ℃高い温度で10
kg/cm2以上の圧力を加えて被処理基板に接着すると、ミ
クロな凹凸に樹脂が入り込み充分な接着強度が得られて
本接着が行なわれるものゝ、軟化点より20〜30℃高い温
度で接着する場合は接着強度は弱く、容易に剥離する仮
接着が行なわれると云う性質がある。 金属箔は熱硬化性樹脂層よりも熱可塑性樹脂層に対
して接着性が高い。
しない新しいパターン形成技術が求められている。そこ
で、本発明は次のような樹脂の特性を利用する。 熱可塑性樹脂は軟化点より50〜100 ℃高い温度で10
kg/cm2以上の圧力を加えて被処理基板に接着すると、ミ
クロな凹凸に樹脂が入り込み充分な接着強度が得られて
本接着が行なわれるものゝ、軟化点より20〜30℃高い温
度で接着する場合は接着強度は弱く、容易に剥離する仮
接着が行なわれると云う性質がある。 金属箔は熱硬化性樹脂層よりも熱可塑性樹脂層に対
して接着性が高い。
【0020】そこで、層間絶縁層を熱可塑性樹脂或いは
熱硬化性樹脂を用いて次のように形成する。なお、理解
の便のため、同一の材料については同一の番号を付し
た。 (1)熱可塑性樹脂を用いて形成する場合:(図1参
照) 配線層1が形成してある基板2の上に低誘電率の熱可塑
性樹脂層3を形成して平坦化した後、(以上図1A)、
熱硬化性樹脂層4を仮接着し、(以上同図B)、この状
態でエキシマレーザ5を選択照射して熱硬化性樹脂層4
を通り、部分的に熱可塑性樹脂層3に達するまでレーザ
アブレーション加工を施して配線溝6を作る。(以上同
図C) 次に、この熱硬化性樹脂層4上に薄膜形成技術により金
属層7を形成する。(以上同図D)、次に、熱硬化性樹
脂層4を剥離することにより熱可塑性樹脂層3の上に配
線層8を得るものである。(以上同図E) (2)熱硬化性樹脂を用いて形成する場合:(図2参
照) 配線層1が形成してある基板2の上に低誘電率の熱硬化
性樹脂層4を形成して平坦化した後、(以上図2A)、
この上に熱可塑性樹脂層3を仮接着する。(以上同図
B)、次に、この状態でエキシマレーザ5を選択照射し
て熱可塑性樹脂層3を熱硬化性樹脂層4に達するまでレ
ーザアブレーション加工を施して配線溝6を作る。(以
上同図C) 次に、この熱可塑性樹脂層3上に薄膜形成技術により金
属層7を形成する。(以上同図D)、次に、熱可塑性樹
脂層3を剥離することにより熱硬化性樹脂層4の上に配
線層8を得る。(以上同図E) (3)熱可塑性樹脂を用いて形成する場合:(図3参
照) 基板2の上に熱可塑性樹脂層3を形成し、(以上図3
A)、一方、基板と同じ大きさの熱硬化性樹脂層4の上
に配線層8をパターン形成しておく。(以上同図B)、
次に、同図(A)に示す熱可塑性樹脂層3に同図(B)
に示す配線層8を正確に位置合わせして当接した後、基
板2を熱可塑性樹脂の軟化温度よりも少なくとも50℃以
上高い温度まで加熱しながら加圧し、( 以上同図C)、
配線層8を熱可塑性樹脂層3に転写する。(以上同図
D) このように(1)〜(3)のドライプロセスをとること
により多層配線基板を作ることができる。
熱硬化性樹脂を用いて次のように形成する。なお、理解
の便のため、同一の材料については同一の番号を付し
た。 (1)熱可塑性樹脂を用いて形成する場合:(図1参
照) 配線層1が形成してある基板2の上に低誘電率の熱可塑
性樹脂層3を形成して平坦化した後、(以上図1A)、
熱硬化性樹脂層4を仮接着し、(以上同図B)、この状
態でエキシマレーザ5を選択照射して熱硬化性樹脂層4
を通り、部分的に熱可塑性樹脂層3に達するまでレーザ
アブレーション加工を施して配線溝6を作る。(以上同
図C) 次に、この熱硬化性樹脂層4上に薄膜形成技術により金
属層7を形成する。(以上同図D)、次に、熱硬化性樹
脂層4を剥離することにより熱可塑性樹脂層3の上に配
線層8を得るものである。(以上同図E) (2)熱硬化性樹脂を用いて形成する場合:(図2参
照) 配線層1が形成してある基板2の上に低誘電率の熱硬化
性樹脂層4を形成して平坦化した後、(以上図2A)、
この上に熱可塑性樹脂層3を仮接着する。(以上同図
B)、次に、この状態でエキシマレーザ5を選択照射し
て熱可塑性樹脂層3を熱硬化性樹脂層4に達するまでレ
ーザアブレーション加工を施して配線溝6を作る。(以
上同図C) 次に、この熱可塑性樹脂層3上に薄膜形成技術により金
属層7を形成する。(以上同図D)、次に、熱可塑性樹
脂層3を剥離することにより熱硬化性樹脂層4の上に配
線層8を得る。(以上同図E) (3)熱可塑性樹脂を用いて形成する場合:(図3参
照) 基板2の上に熱可塑性樹脂層3を形成し、(以上図3
A)、一方、基板と同じ大きさの熱硬化性樹脂層4の上
に配線層8をパターン形成しておく。(以上同図B)、
次に、同図(A)に示す熱可塑性樹脂層3に同図(B)
に示す配線層8を正確に位置合わせして当接した後、基
板2を熱可塑性樹脂の軟化温度よりも少なくとも50℃以
上高い温度まで加熱しながら加圧し、( 以上同図C)、
配線層8を熱可塑性樹脂層3に転写する。(以上同図
D) このように(1)〜(3)のドライプロセスをとること
により多層配線基板を作ることができる。
【0021】
実施例1:(請求項1、図1関連) 基板2としては径3インチのSiウエハを用い、この上に
Cuを4μm の厚さにスパッタした後、写真蝕刻技術を用
いて配線層1をパターン形成した。
Cuを4μm の厚さにスパッタした後、写真蝕刻技術を用
いて配線層1をパターン形成した。
【0022】次に、この基板2の上にワニス状をした熱
可塑性樹脂オレフィンをスピンコート法により成膜後の
厚さが10μm となるように塗布し、90℃でプレベークし
た後、300 ℃で熱処理して硬化させて熱可塑性樹脂層3
を形成した。
可塑性樹脂オレフィンをスピンコート法により成膜後の
厚さが10μm となるように塗布し、90℃でプレベークし
た後、300 ℃で熱処理して硬化させて熱可塑性樹脂層3
を形成した。
【0023】次に、熱硬化性樹脂層4として厚さが7.5
μm のカプトンフィルム( ポリイミド) を用い、200
℃,5kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着して両者を仮接合
した。次に、KrF ガスを使用するエキシマレーザを用
い、誘電体ミラーマスクを用いてアブレーション加工を
行い、配線層1に達する開孔径25μm のスルーホールを
形成し、次に、別の誘電体ミラーマスクを用いてアブレ
ーション加工を行い、熱可塑性樹脂( オレフィン樹脂)
層3に1.5 μm 食い込む深さ(表面より9μm の深さ)
に幅15μm の配線溝6を形成した。
μm のカプトンフィルム( ポリイミド) を用い、200
℃,5kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着して両者を仮接合
した。次に、KrF ガスを使用するエキシマレーザを用
い、誘電体ミラーマスクを用いてアブレーション加工を
行い、配線層1に達する開孔径25μm のスルーホールを
形成し、次に、別の誘電体ミラーマスクを用いてアブレ
ーション加工を行い、熱可塑性樹脂( オレフィン樹脂)
層3に1.5 μm 食い込む深さ(表面より9μm の深さ)
に幅15μm の配線溝6を形成した。
【0024】次に、この熱硬化性樹脂層(カプトンフィ
ルム)4の上にスパッタ法を用いてCuを4μm の厚さに
形成して金属層7を作り、次に、この熱硬化性樹脂層4
を剥離することにより熱可塑性樹脂層(オレフィン樹
脂)3の上に厚さが4μm で線幅15μm の配線層8と熱
可塑性樹脂層3に開孔径25μm のビアを形成することが
できた。 実施例2:(請求項2、図2関連) 基板2としては径3インチのSiウエハを用い、この上に
Cuを4μm の厚さにスパッタした後、写真蝕刻技術を用
いて配線層1をパターン形成した。
ルム)4の上にスパッタ法を用いてCuを4μm の厚さに
形成して金属層7を作り、次に、この熱硬化性樹脂層4
を剥離することにより熱可塑性樹脂層(オレフィン樹
脂)3の上に厚さが4μm で線幅15μm の配線層8と熱
可塑性樹脂層3に開孔径25μm のビアを形成することが
できた。 実施例2:(請求項2、図2関連) 基板2としては径3インチのSiウエハを用い、この上に
Cuを4μm の厚さにスパッタした後、写真蝕刻技術を用
いて配線層1をパターン形成した。
【0025】次に、この基板2の上にN-メチルピロリド
ンで粘度調節したポリアミック酸をスピンコート法によ
り成膜後の厚さが20μm となるように塗布し、90℃でプ
レベークした後、400 ℃で熱処理して硬化させて熱硬化
性樹脂層4を形成した。
ンで粘度調節したポリアミック酸をスピンコート法によ
り成膜後の厚さが20μm となるように塗布し、90℃でプ
レベークした後、400 ℃で熱処理して硬化させて熱硬化
性樹脂層4を形成した。
【0026】次に、熱可塑性樹脂層3として厚さが7.5
μm の熱可塑性ポリイミドフィルムを用い、270 ℃,5
kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着して両者を仮接合した。
次に、KrF ガスを使用するエキシマレーザを用い、誘電
体ミラーマスクを用いてアブレーション加工を行い、配
線層1に達する開孔径25μm のスルーホールを形成し、
次に、別の誘電体ミラーマスクを用いてアブレーション
加工を行い、熱硬化性樹脂(ポリイミド)層4に1.5 μ
m 食い込む深さ(表面より9μm の深さ)に幅15μm の
配線溝6を形成した。
μm の熱可塑性ポリイミドフィルムを用い、270 ℃,5
kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着して両者を仮接合した。
次に、KrF ガスを使用するエキシマレーザを用い、誘電
体ミラーマスクを用いてアブレーション加工を行い、配
線層1に達する開孔径25μm のスルーホールを形成し、
次に、別の誘電体ミラーマスクを用いてアブレーション
加工を行い、熱硬化性樹脂(ポリイミド)層4に1.5 μ
m 食い込む深さ(表面より9μm の深さ)に幅15μm の
配線溝6を形成した。
【0027】次に、この熱可塑性樹脂層(ポリイミドフ
ィルム)3の上にスパッタ法を用いてCuを5μm の厚さ
に形成して金属層7を作り、次に、この熱可塑性樹脂層
3を剥離することにより熱硬化性樹脂層(ポリイミド樹
脂)4の上に厚さが5μm で線幅15μm の配線層8と、
熱硬化性樹脂層4に開孔径25μm のビアを形成すること
ができた。 実施例3:(請求項3、図3関連) 基板2としては径3インチのSiウエハを用い、この上に
ワニス状をした熱可塑性樹脂オレフィンをスピンコート
法により成膜後の厚さが10μm となるように塗布し、90
℃でプレベークした後、300 ℃で熱処理して硬化させて
熱可塑性樹脂層3を形成した。
ィルム)3の上にスパッタ法を用いてCuを5μm の厚さ
に形成して金属層7を作り、次に、この熱可塑性樹脂層
3を剥離することにより熱硬化性樹脂層(ポリイミド樹
脂)4の上に厚さが5μm で線幅15μm の配線層8と、
熱硬化性樹脂層4に開孔径25μm のビアを形成すること
ができた。 実施例3:(請求項3、図3関連) 基板2としては径3インチのSiウエハを用い、この上に
ワニス状をした熱可塑性樹脂オレフィンをスピンコート
法により成膜後の厚さが10μm となるように塗布し、90
℃でプレベークした後、300 ℃で熱処理して硬化させて
熱可塑性樹脂層3を形成した。
【0028】次に、熱硬化性樹脂層4として厚さが7.5
μm のカプトンフィルム( ポリイミド) を用い、この上
に薄膜形成技術と写真蝕刻技術を用いて厚さが5μm で
線幅が15μm の配線層8を別途形成した。
μm のカプトンフィルム( ポリイミド) を用い、この上
に薄膜形成技術と写真蝕刻技術を用いて厚さが5μm で
線幅が15μm の配線層8を別途形成した。
【0029】そして、この配線層8を設けた熱硬化性樹
脂層4を正確に基板2に位置合わせした後、200 ℃,5
kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着し、熱硬化性樹脂層(カ
プトンフィルム)4を剥離したところ、配線層8は完全
に転写することができた。
脂層4を正確に基板2に位置合わせした後、200 ℃,5
kgf/cm2 の条件で3分間熱圧着し、熱硬化性樹脂層(カ
プトンフィルム)4を剥離したところ、配線層8は完全
に転写することができた。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、機械的強度が弱く、耐
溶剤性に劣る有機絶縁材料に対し、レジストや溶剤を使
用することなく配線パターンの形成やビアの形成を行な
うことができ、これにより低誘電率の有機絶縁材料を層
間絶縁層とする多層配線基板の形成が可能となる。
溶剤性に劣る有機絶縁材料に対し、レジストや溶剤を使
用することなく配線パターンの形成やビアの形成を行な
うことができ、これにより低誘電率の有機絶縁材料を層
間絶縁層とする多層配線基板の形成が可能となる。
【図1】 本発明に係る多層配線基板の製造工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】 本発明に係る多層配線基板の別の製造工程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】 本発明に係る配線基板の製造工程を示す断面
図である。
図である。
1 配線層 2 基板 3 熱可塑性樹脂層 4 熱硬化性樹脂層 5 エキシマレーザ 6 配線溝 7 金属層 8 配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12
Claims (3)
- 【請求項1】 配線層(1)を形成してある基板(2)
上に、所定の厚さに熱可塑性樹脂を層形成した後、該熱
可塑性樹脂層(3)上に熱硬化性樹脂層(4)を仮接着
し、 ビア形成位置は前記配線層(1)に達するまで、また、
配線形成位置は前記熱可塑性樹脂層(3)に部分的に食
い込む深さまでレーザアブレーション加工を行なってビ
ア穴と配線溝(6)を形成し、 該熱硬化性樹脂層(4)上に配線を形成する金属層
(7)の形成を行った後、該熱硬化性樹脂層(4)を剥
離することを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 【請求項2】 配線層(1)を形成してある基板(2)
上に、所定の厚さに熱硬化性樹脂を層形成した後、該熱
硬化性樹脂層(4)上に熱可塑性樹脂層(3)を仮接着
し、 ビア形成位置は前記配線層(1)に達するまで、また、
配線形成位置は前記熱硬化性樹脂層(4)に部分的に食
い込む深さまでレーザアブレーション加工を行なってビ
ア穴と配線溝(6)を形成し、 該熱可塑性樹脂層(3)上に配線を形成する金属層
(7)の形成を行った後、該熱可塑性樹脂層(3)を剥
離することを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂層(3)が形成してある基
板(2)上に、予め配線層(8)をパターン形成してあ
る熱硬化性樹脂層(4)を熱圧着し、該熱硬化性樹脂層
(4)上の配線層(8)を転写することを特徴とする多
層配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114988A JPH07321469A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 多層配線基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114988A JPH07321469A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 多層配線基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07321469A true JPH07321469A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14651560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6114988A Withdrawn JPH07321469A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 多層配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07321469A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6830946B2 (en) | 2001-02-01 | 2004-12-14 | Sony Corporation | Device transfer method and panel |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP6114988A patent/JPH07321469A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6830946B2 (en) | 2001-02-01 | 2004-12-14 | Sony Corporation | Device transfer method and panel |
US6921675B2 (en) | 2001-02-01 | 2005-07-26 | Sony Corporation | Device transfer method and panel |
US7233030B2 (en) | 2001-02-01 | 2007-06-19 | Sony Corporation | Device transfer method and panel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |