JPH07313069A - 動物用飼料の製造方法 - Google Patents
動物用飼料の製造方法Info
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- JPH07313069A JPH07313069A JP6132456A JP13245694A JPH07313069A JP H07313069 A JPH07313069 A JP H07313069A JP 6132456 A JP6132456 A JP 6132456A JP 13245694 A JP13245694 A JP 13245694A JP H07313069 A JPH07313069 A JP H07313069A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 動物用固形飼料を製造するにあたり、多糖
(水溶性のα−1、6結合を主結合とするα−グルカ
ン)を配合することを特徴とする。 【効果】 多糖はバインダーとして作用すると同時に、
各種病気の予防・治療剤として有効に作用し、かつ動物
類の体内で分解吸収されてエネルギー源および栄養にな
り飼料効果を高めることができる。
(水溶性のα−1、6結合を主結合とするα−グルカ
ン)を配合することを特徴とする。 【効果】 多糖はバインダーとして作用すると同時に、
各種病気の予防・治療剤として有効に作用し、かつ動物
類の体内で分解吸収されてエネルギー源および栄養にな
り飼料効果を高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動物用飼料の製造方法に
関し、詳しくは動物用固形飼料を製造するにあたり、特
定の多糖を配合することを特徴とする動物用固形飼料の
製造方法に関する。
関し、詳しくは動物用固形飼料を製造するにあたり、特
定の多糖を配合することを特徴とする動物用固形飼料の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家畜類の飼育場では、過密飼育や
飼育環境の悪化等により、しばしば細菌性やウイルス性
の病気が発生し、業者に多大な損害を与えている。ま
た、犬,猫等のペットの飼育も盛んであるが、適切な給
餌飼育が行われず、細菌やウイルスに感染し、発病する
ペットが増えている。これらの原因の一つは、飼育環境
下でのペットや家畜類の生体防御機能が低下して、ウイ
ルスや細菌に感染し易くなっていることが指摘されてい
る。これら病気の対策として抗生物質やワクチンが開発
され、使用されてきたが、抗生物質は耐性菌の出現で効
果が小さいことや人体への移行などの問題から、その使
用が規制される傾向にあり、またワクチンも適用できる
動物、病気が限られている。以上のことから、安全で効
果的な新たな予防・治療剤の開発が望まれていた。
飼育環境の悪化等により、しばしば細菌性やウイルス性
の病気が発生し、業者に多大な損害を与えている。ま
た、犬,猫等のペットの飼育も盛んであるが、適切な給
餌飼育が行われず、細菌やウイルスに感染し、発病する
ペットが増えている。これらの原因の一つは、飼育環境
下でのペットや家畜類の生体防御機能が低下して、ウイ
ルスや細菌に感染し易くなっていることが指摘されてい
る。これら病気の対策として抗生物質やワクチンが開発
され、使用されてきたが、抗生物質は耐性菌の出現で効
果が小さいことや人体への移行などの問題から、その使
用が規制される傾向にあり、またワクチンも適用できる
動物、病気が限られている。以上のことから、安全で効
果的な新たな予防・治療剤の開発が望まれていた。
【0003】一方、動物用固形飼料を製造する場合、バ
インダー(粘結剤)が必要である。これまでに使用され
ているものは、澱粉,デキストリン,グルテン,寒天,
ゼラチン,カゼイン,カラゲナン,アルギン酸ナトリウ
ム,ポリアクリル酸ナトリウム,カルボキシメチルセル
ロース(CMC),ハイドロキシプロピルセルロース
(HPC),リグニンスルホン酸ナトリウム,カゼイン
ナトリウム,繊維素グリコール酸ナトリウム等が代表的
なものであり、澱粉やグルテンなどのように5〜20%
と比較的多量に用いられるものもある。一般的には0.5
〜5%程度の添加が普通である。しかし、可及的に少量
の添加で有効なバインダーが望ましく、新たな物質の開
発が期待されている。
インダー(粘結剤)が必要である。これまでに使用され
ているものは、澱粉,デキストリン,グルテン,寒天,
ゼラチン,カゼイン,カラゲナン,アルギン酸ナトリウ
ム,ポリアクリル酸ナトリウム,カルボキシメチルセル
ロース(CMC),ハイドロキシプロピルセルロース
(HPC),リグニンスルホン酸ナトリウム,カゼイン
ナトリウム,繊維素グリコール酸ナトリウム等が代表的
なものであり、澱粉やグルテンなどのように5〜20%
と比較的多量に用いられるものもある。一般的には0.5
〜5%程度の添加が普通である。しかし、可及的に少量
の添加で有効なバインダーが望ましく、新たな物質の開
発が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは抗腫瘍活
性,免疫調節活性,感染防御活性等の生理活性を有する
無味無臭、水溶性の多糖の製造方法を確立すると共にそ
の用途開発についても検討を重ねてきた(例えば特開平
3−35791号公報,特開平3−224494号公
報)。この多糖の用途開発にあたり、その免疫賦活作用
による感染防御活性の生理活性に着目して鋭意検討を重
ねた結果、ペット,家畜,家禽等の動物に対してもこれ
らの生理活性を示し、細菌やウイルスに起因する病気の
予防・治療剤として利用できることを見出した。また、
該多糖は高い粘稠性を有する溶液として生産され、その
強い粘着性のため液状のままで混合して粉体原料を強く
結着せしめ、乾くと固化することから、固形飼料製造時
のバインダーとしても利用できることを見出した。その
結果、動物用飼料の粉体原料に粘稠な多糖溶液をそのま
ま直接混入させて各種固形飼料を他のバインダーを使う
ことなく製造することが可能になった。
性,免疫調節活性,感染防御活性等の生理活性を有する
無味無臭、水溶性の多糖の製造方法を確立すると共にそ
の用途開発についても検討を重ねてきた(例えば特開平
3−35791号公報,特開平3−224494号公
報)。この多糖の用途開発にあたり、その免疫賦活作用
による感染防御活性の生理活性に着目して鋭意検討を重
ねた結果、ペット,家畜,家禽等の動物に対してもこれ
らの生理活性を示し、細菌やウイルスに起因する病気の
予防・治療剤として利用できることを見出した。また、
該多糖は高い粘稠性を有する溶液として生産され、その
強い粘着性のため液状のままで混合して粉体原料を強く
結着せしめ、乾くと固化することから、固形飼料製造時
のバインダーとしても利用できることを見出した。その
結果、動物用飼料の粉体原料に粘稠な多糖溶液をそのま
ま直接混入させて各種固形飼料を他のバインダーを使う
ことなく製造することが可能になった。
【0005】なお、多糖類を動物に対する各種病気の予
防・治療剤として利用した例もあるが、該多糖類をバイ
ンダーとしての機能も同時に利用するという知見は得ら
れていなかった。また、動物用飼料を固形物として用い
る場合、該固形飼料の崩壊や摂餌効率低下が重要問題で
あり、バインダーはその重要なファクターである。しか
しながら、現在多用されているCMC,ポリアクリル酸
ソーダなどの非消化性高分子物質は免疫賦活作用がない
だけでなく、動物の成長,消化に悪影響を及ぼすことが
明らかとなってきている。これに対して本発明で用いる
特定の多糖は、細菌やウイルスに起因する病気の予防・
治療に有効である上に、消化性であるため、栄養物とし
て消化吸収され、生体に利用されるものである。
防・治療剤として利用した例もあるが、該多糖類をバイ
ンダーとしての機能も同時に利用するという知見は得ら
れていなかった。また、動物用飼料を固形物として用い
る場合、該固形飼料の崩壊や摂餌効率低下が重要問題で
あり、バインダーはその重要なファクターである。しか
しながら、現在多用されているCMC,ポリアクリル酸
ソーダなどの非消化性高分子物質は免疫賦活作用がない
だけでなく、動物の成長,消化に悪影響を及ぼすことが
明らかとなってきている。これに対して本発明で用いる
特定の多糖は、細菌やウイルスに起因する病気の予防・
治療に有効である上に、消化性であるため、栄養物とし
て消化吸収され、生体に利用されるものである。
【0006】このように、本発明において用いる多糖
は、バインダーとして利用できるだけでなく、免疫賦活
作用を有する感染症予防剤として、さらに栄養剤として
の複合的作用を併せて有することが特徴である。ペレッ
ト等の成形飼料は、硬すぎず壊れず粉にならない等飼料
の形状や安定性が十分に保持されるものが理想的であ
り、そのバインダーとして該多糖は極めて適したもので
ある。さらに、該多糖は飼料の固形化に際しての結着機
能と同時に表面被膜をも形成するという利点があるの
で、微粒子飼料の製造にも好適である。以上の知見に基
づいて、動物用固形飼料を製造する際に、病気の予防・
治療剤およびバインダーとして後記する特定の多糖を使
用する新規な方法を完成した。
は、バインダーとして利用できるだけでなく、免疫賦活
作用を有する感染症予防剤として、さらに栄養剤として
の複合的作用を併せて有することが特徴である。ペレッ
ト等の成形飼料は、硬すぎず壊れず粉にならない等飼料
の形状や安定性が十分に保持されるものが理想的であ
り、そのバインダーとして該多糖は極めて適したもので
ある。さらに、該多糖は飼料の固形化に際しての結着機
能と同時に表面被膜をも形成するという利点があるの
で、微粒子飼料の製造にも好適である。以上の知見に基
づいて、動物用固形飼料を製造する際に、病気の予防・
治療剤およびバインダーとして後記する特定の多糖を使
用する新規な方法を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は動物
用固形飼料を製造するにあたり、下記の性質を有する多
糖を配合することを特徴とする動物用固形飼料の製造方
法を提供するものである。 (1) 性状:白色の無晶性粉末で無味無臭 (2) 溶解性:水,ホルムアミド,ジメチルスルホキシ
ドに可溶、アルコール,アセトン,ベンゼン,酢酸エチ
ル,ヘキサン,クロロホルム,四塩化炭素に不溶 (3) 水溶液のpH:中性ないし弱酸性 (4) 構成糖:グルコースのみ (5) 元素分析値:C:43.0〜45.0%,H:6.0 〜6.3
% (6) 構造:α−1,6 結合を主結合とするα−グルカン (7) 蛋白質:ローリー法によると検出されない。 (8) 分子量:透析膜を通過せず、分子量1万以上と推
定される。 (9) 呈色反応:アンスロン硫酸反応,フェノール硫酸
反応が陽性、ビウレット反応,ローリー・フォーリン反
応,エルソン・モルガン反応,ヨード反応が陰性 (10) 融点:明確な融点を示さない。 (11) 紫外部吸収スペクトル:特徴的吸収を有していな
い。 (12) 赤外部吸収スペクトル:α−グルカンに特徴的吸
収を示す。 (13) 13C−NMRスペクトル:α−1,6 グルカンに特
徴的なスペクトルを示す。 (14) 抗腫瘍作用を示す。
用固形飼料を製造するにあたり、下記の性質を有する多
糖を配合することを特徴とする動物用固形飼料の製造方
法を提供するものである。 (1) 性状:白色の無晶性粉末で無味無臭 (2) 溶解性:水,ホルムアミド,ジメチルスルホキシ
ドに可溶、アルコール,アセトン,ベンゼン,酢酸エチ
ル,ヘキサン,クロロホルム,四塩化炭素に不溶 (3) 水溶液のpH:中性ないし弱酸性 (4) 構成糖:グルコースのみ (5) 元素分析値:C:43.0〜45.0%,H:6.0 〜6.3
% (6) 構造:α−1,6 結合を主結合とするα−グルカン (7) 蛋白質:ローリー法によると検出されない。 (8) 分子量:透析膜を通過せず、分子量1万以上と推
定される。 (9) 呈色反応:アンスロン硫酸反応,フェノール硫酸
反応が陽性、ビウレット反応,ローリー・フォーリン反
応,エルソン・モルガン反応,ヨード反応が陰性 (10) 融点:明確な融点を示さない。 (11) 紫外部吸収スペクトル:特徴的吸収を有していな
い。 (12) 赤外部吸収スペクトル:α−グルカンに特徴的吸
収を示す。 (13) 13C−NMRスペクトル:α−1,6 グルカンに特
徴的なスペクトルを示す。 (14) 抗腫瘍作用を示す。
【0008】本発明に使用する多糖は、水溶性のα−
1,6結合を主結合とするα−グルカンである。この多
糖は種々の方法で得ることができるが、実用的には蔗糖
を基質とした特定の微生物の培養による発酵生産物とし
て得ることが好ましい。例えばロイコノストック・メセ
ンテロイデス・サブスピーシーズ・デキストラニカムBL
-75 株(FERM BP-2242),同NCFB 517株(FERM BP-271
1),同NCFB 531株(FERMBP-2712),同NCFB 861株(FE
RM BP-2713),同NCFB 864株(FERM BP-2714),同NCFB
880株(FERM BP-2715),同46-1株(FERM BP-2670) ,
同ATCC 1956 株,同IFO 3349株並びにラクトバチルス・
コンヒューサス40-1株(FERM BP-2865), 同40-3株(FERM
BP-2866), 同77-1株(FERM BP-2867), 同78-1株(FERM BP
-2868), 同80-1株(FERM BP-2869)及びそれらの変異株か
らなる群から選ばれる1種または2種以上の微生物を蔗
糖含有液で蔗糖含有培地で培養することにより、粘稠な
溶液として目的の多糖が得られる(例えば特開平3−3
5791号公報)。
1,6結合を主結合とするα−グルカンである。この多
糖は種々の方法で得ることができるが、実用的には蔗糖
を基質とした特定の微生物の培養による発酵生産物とし
て得ることが好ましい。例えばロイコノストック・メセ
ンテロイデス・サブスピーシーズ・デキストラニカムBL
-75 株(FERM BP-2242),同NCFB 517株(FERM BP-271
1),同NCFB 531株(FERMBP-2712),同NCFB 861株(FE
RM BP-2713),同NCFB 864株(FERM BP-2714),同NCFB
880株(FERM BP-2715),同46-1株(FERM BP-2670) ,
同ATCC 1956 株,同IFO 3349株並びにラクトバチルス・
コンヒューサス40-1株(FERM BP-2865), 同40-3株(FERM
BP-2866), 同77-1株(FERM BP-2867), 同78-1株(FERM BP
-2868), 同80-1株(FERM BP-2869)及びそれらの変異株か
らなる群から選ばれる1種または2種以上の微生物を蔗
糖含有液で蔗糖含有培地で培養することにより、粘稠な
溶液として目的の多糖が得られる(例えば特開平3−3
5791号公報)。
【0009】培養物からの該多糖の分離は常法により行
えばよく、例えば除菌濾過や遠心分離することにより容
易に分離することができる。多糖は菌体含有の培養液そ
のものを粗製物として用いたり、この培養液を加熱殺菌
して用いてもよいが、必要に応じて濾過や遠心分離等の
手段により菌体を除去して適当に精製してもよい。さら
に、上記微生物から抽出した多糖合成酵素を蔗糖溶液に
反応させることにより、菌体を含まない純度の高い多糖
を粘稠な溶液として直接容易に製造することができる
(特開平3−224494号公報)。
えばよく、例えば除菌濾過や遠心分離することにより容
易に分離することができる。多糖は菌体含有の培養液そ
のものを粗製物として用いたり、この培養液を加熱殺菌
して用いてもよいが、必要に応じて濾過や遠心分離等の
手段により菌体を除去して適当に精製してもよい。さら
に、上記微生物から抽出した多糖合成酵素を蔗糖溶液に
反応させることにより、菌体を含まない純度の高い多糖
を粘稠な溶液として直接容易に製造することができる
(特開平3−224494号公報)。
【0010】本発明において動物用固形飼料の製造に用
いる原料は、魚粉,脱脂粉乳,油粕粉,トウモロコシ
粉,小麦粉,乾燥酵母,卵粉,米糠,フスマ,肉粉,糖
蜜,アルファルファミールおよび微量添加物などであ
り、飼料の組成などは動物類の種類などを考慮して適宜
決定すればよい。その1例として犬用飼料の組成を以下
に示す。
いる原料は、魚粉,脱脂粉乳,油粕粉,トウモロコシ
粉,小麦粉,乾燥酵母,卵粉,米糠,フスマ,肉粉,糖
蜜,アルファルファミールおよび微量添加物などであ
り、飼料の組成などは動物類の種類などを考慮して適宜
決定すればよい。その1例として犬用飼料の組成を以下
に示す。
【0011】
【表1】 犬用配合飼料組成(ペレット状、無水物換算) 魚粉 30%, 胚芽 5%, 肉粉 20%, 乾燥ビール酵母 5%, トウモロコシ粉 15%, 全卵粉末 3%, 大豆油粕 10%, 微量添加物 1%, 米糠 5%, 多糖 1% アルファルファミール 5%,
【0012】動物用固形飼料の製造にあたり、上記多糖
は他の飼料成分の重量に基づいて無水物換算で通常0.0
1〜5.0%、好ましくは0.05〜2.0%の割合で用いら
れる。飼料の製造法は、通常使用されるバインダーの代
わりに多糖を用いること以外は特別な条件はなく、その
代表的な製造法を示すと、各種動物対応の配合飼料,乾
物原料等の混合物に所定濃度の多糖(液状)を加えて練
り合わせ、細粒,微細粒,ペレット等に成形した後、乾
燥させる。なお、クランブルはペレットを乾燥した後に
破砕して選粒層別する。また、多糖として粉末状のもの
を使用するときは、液状多糖をスプレードライなどによ
り粉末化し、これを飼料原料粉体に混合し、適当に加
水、混和し、ペレット状などに成形することができる。
しかし、粉末状多糖は保存、輸送等に便利であるが、粉
末化に費用がかかり、経済的でない。
は他の飼料成分の重量に基づいて無水物換算で通常0.0
1〜5.0%、好ましくは0.05〜2.0%の割合で用いら
れる。飼料の製造法は、通常使用されるバインダーの代
わりに多糖を用いること以外は特別な条件はなく、その
代表的な製造法を示すと、各種動物対応の配合飼料,乾
物原料等の混合物に所定濃度の多糖(液状)を加えて練
り合わせ、細粒,微細粒,ペレット等に成形した後、乾
燥させる。なお、クランブルはペレットを乾燥した後に
破砕して選粒層別する。また、多糖として粉末状のもの
を使用するときは、液状多糖をスプレードライなどによ
り粉末化し、これを飼料原料粉体に混合し、適当に加
水、混和し、ペレット状などに成形することができる。
しかし、粉末状多糖は保存、輸送等に便利であるが、粉
末化に費用がかかり、経済的でない。
【0013】本発明により得られる飼料で飼育される動
物はペット、家畜、家禽等を指称し、例えばペットでは
犬,猫などの哺乳類、インコ,文鳥などの鳥類など、家
畜では、牛,豚,馬,羊,山羊など、家禽では、ニワト
リ,アヒル等が挙げられる。
物はペット、家畜、家禽等を指称し、例えばペットでは
犬,猫などの哺乳類、インコ,文鳥などの鳥類など、家
畜では、牛,豚,馬,羊,山羊など、家禽では、ニワト
リ,アヒル等が挙げられる。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 (多糖の製造)ロイコノストック・メセンテロイデス・
サブスピーシーズ・デキストラニカムBL-75 株(FERM B
P-2242) を穿刺培養したものから、8mlの培地(蔗糖
5.0%,乾燥ビール酵母0.05%,リン酸水素2カリウ
ム0.5%,塩化ナトリウム0.1%)を入れた直径15m
mの試験管に菌を接種し、30℃で18時間静置培養し
た。次いで、同組成の培地1Lを入れた3L容の三角フ
ラスコに上記の菌体濃度1×107 /cm2 の種菌20
mlを接種し、28℃で20時間静置培養した。得られ
た粘稠な培養液に加水して多糖濃度を2%に調整した
後、遠心分離を行い菌体及び不溶物の除去を行い、2%
の多糖溶液1.0Lを得た。なお、この多糖の製造法の詳
細は特開平3−35791号公報に記載されている。
る。 実施例1 (多糖の製造)ロイコノストック・メセンテロイデス・
サブスピーシーズ・デキストラニカムBL-75 株(FERM B
P-2242) を穿刺培養したものから、8mlの培地(蔗糖
5.0%,乾燥ビール酵母0.05%,リン酸水素2カリウ
ム0.5%,塩化ナトリウム0.1%)を入れた直径15m
mの試験管に菌を接種し、30℃で18時間静置培養し
た。次いで、同組成の培地1Lを入れた3L容の三角フ
ラスコに上記の菌体濃度1×107 /cm2 の種菌20
mlを接種し、28℃で20時間静置培養した。得られ
た粘稠な培養液に加水して多糖濃度を2%に調整した
後、遠心分離を行い菌体及び不溶物の除去を行い、2%
の多糖溶液1.0Lを得た。なお、この多糖の製造法の詳
細は特開平3−35791号公報に記載されている。
【0015】(飼料の製造)魚粉100g,脱脂粉乳7
0g,肉骨粉60g,チキンミール150g,アルファ
ルファミール50g,油粕粉200g,トウモロコシ粉
250g,小麦胚芽10g,米糠80g,乾燥ビール酵
母等微量添加物10gを均一に混合した後、上記で得た
多糖溶液200gを加えて混和したものを、ペレッター
で直径10mmのペレットにしたものを蒸気殺菌した
後、乾燥して子犬用のペレット飼料1kgを調製した。
0g,肉骨粉60g,チキンミール150g,アルファ
ルファミール50g,油粕粉200g,トウモロコシ粉
250g,小麦胚芽10g,米糠80g,乾燥ビール酵
母等微量添加物10gを均一に混合した後、上記で得た
多糖溶液200gを加えて混和したものを、ペレッター
で直径10mmのペレットにしたものを蒸気殺菌した
後、乾燥して子犬用のペレット飼料1kgを調製した。
【0016】実施例2 (多糖の製造)蔗糖26%,酵母エキス0.1%,リン酸
水素カリウム0.5%,塩化ナトリウム0.1%を含有する
加熱殺菌済みの培地1Lに実施例1と同様にして得た1
%の除菌多糖溶液(粗酵素液)100mlを加えて30
℃で20時間静置反応させた後、加水して10%の多糖
溶液2Lを得た。なお、この多糖の製造法の詳細は特開
平3−224494号公報に記載されている。
水素カリウム0.5%,塩化ナトリウム0.1%を含有する
加熱殺菌済みの培地1Lに実施例1と同様にして得た1
%の除菌多糖溶液(粗酵素液)100mlを加えて30
℃で20時間静置反応させた後、加水して10%の多糖
溶液2Lを得た。なお、この多糖の製造法の詳細は特開
平3−224494号公報に記載されている。
【0017】(飼料の製造)魚粉550g,脱脂粉乳1
00g,フスマ150g,肉骨粉30g,油粕粉70
g,乾燥ビール酵母等微量添加物40gを均質に混合し
た後、上記で得た多糖溶液180gを加えて混和し、次
いでペレッターで直径7mmのペレットにしたものを蒸
気殺菌後、熱風乾燥して猫用のペレット飼料1kgを調
製した。
00g,フスマ150g,肉骨粉30g,油粕粉70
g,乾燥ビール酵母等微量添加物40gを均質に混合し
た後、上記で得た多糖溶液180gを加えて混和し、次
いでペレッターで直径7mmのペレットにしたものを蒸
気殺菌後、熱風乾燥して猫用のペレット飼料1kgを調
製した。
【0018】実施例3 (多糖の製造)ラクトバチルス・コンヒューサス40-1株
(FERM BP-2865) を穿刺培養したものから、15mlの
培地(蔗糖3.0%,酵母エキス0.5%,リン酸水素二カ
リウム2.0%,pH7.4)を入れた直径15mmの試験
管に菌を接種し、26℃で24時間静置培養した。次い
で、この培養液10mlを同組成の培地500mlを入
れた1L容の三角フラスコに加え、26℃で24時間静
置培養した。得られた培養液を加熱殺菌したのち、遠心
分離して菌体を除去し、1.3%濃度の多糖溶液450m
lを得た。なお、この多糖の製造法の詳細は特開平4−
36187号公報に記載されている。
(FERM BP-2865) を穿刺培養したものから、15mlの
培地(蔗糖3.0%,酵母エキス0.5%,リン酸水素二カ
リウム2.0%,pH7.4)を入れた直径15mmの試験
管に菌を接種し、26℃で24時間静置培養した。次い
で、この培養液10mlを同組成の培地500mlを入
れた1L容の三角フラスコに加え、26℃で24時間静
置培養した。得られた培養液を加熱殺菌したのち、遠心
分離して菌体を除去し、1.3%濃度の多糖溶液450m
lを得た。なお、この多糖の製造法の詳細は特開平4−
36187号公報に記載されている。
【0019】(飼料の製造)魚粉500g,フスマ20
0g,カキ殻粉50g,油粕粉50g,米糠50g,乾
燥野菜50g,乾燥ビール酵母等微量成分50gを均質
に混合した後、上記で調製した1.3%濃度の多糖溶液1
70gを加えて混和し、ペレッターで直径3mmのペレ
ットにしたものを蒸気殺菌後、乾燥してニワトリ用のペ
レット飼料1kgを調製した。
0g,カキ殻粉50g,油粕粉50g,米糠50g,乾
燥野菜50g,乾燥ビール酵母等微量成分50gを均質
に混合した後、上記で調製した1.3%濃度の多糖溶液1
70gを加えて混和し、ペレッターで直径3mmのペレ
ットにしたものを蒸気殺菌後、乾燥してニワトリ用のペ
レット飼料1kgを調製した。
【0020】
【発明の効果】本発明はペレット,クランブル,細粒,
微粒等各種成型体の動物用固形飼料の製造にあたり、特
定の多糖を配合することに特色がある。該多糖はバイン
ダーとして用いられると同時に、各種病気の予防・治療
剤として有効に作用し、かつ動物類の体内で分解吸収さ
れてエネルギー源および栄養になり飼料効果を高めるこ
とができる。
微粒等各種成型体の動物用固形飼料の製造にあたり、特
定の多糖を配合することに特色がある。該多糖はバイン
ダーとして用いられると同時に、各種病気の予防・治療
剤として有効に作用し、かつ動物類の体内で分解吸収さ
れてエネルギー源および栄養になり飼料効果を高めるこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/715 AER
Claims (4)
- 【請求項1】 動物用固形飼料を製造するにあたり、下
記の性質を有する多糖を配合することを特徴とする動物
用飼料の製造方法。 (1) 性状:白色の無晶性粉末で無味無臭 (2) 溶解性:水,ホルムアミド,ジメチルスルホキシ
ドに可溶、アルコール,アセトン,ベンゼン,酢酸エチ
ル,ヘキサン,クロロホルム,四塩化炭素に不溶 (3) 水溶液のpH:中性ないし弱酸性 (4) 構成糖:グルコースのみ (5) 元素分析値:C:43.0〜45.0%,H:6.0 〜6.3
% (6) 構造:α−1,6 結合を主結合とするα−グルカン (7) 蛋白質:ローリー法によると検出されない。 (8) 分子量:透析膜を通過せず、分子量1万以上と推
定される。 (9) 呈色反応:アンスロン硫酸反応,フェノール硫酸
反応が陽性、ビウレット反応,ローリー・フォーリン反
応,エルソン・モルガン反応,ヨード反応が陰性 (10) 融点:明確な融点を示さない。 (11) 紫外部吸収スペクトル:特徴的吸収を有していな
い。 (12) 赤外部吸収スペクトル:α−グルカンに特徴的な
吸収を示す。 (13) 13C−NMRスペクトル:α−1,6 グルカンに特
徴的なスペクトルを示す。 (14) 抗腫瘍作用を有す。 - 【請求項2】 多糖が、固形飼料製造時のバインダー並
びに動物類の病気の治療,予防剤として使用される請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 多糖が、ロイコノストック・メセンテロ
イデス・サブスピーシーズ・デキストラニカムBL-75 株
(FERM BP-2242),同NCFB 517株(FERM BP-2711),同
NCFB 531株(FERM BP-2712),同NCFB 861株(FERM BP-
2713),同NCFB 864株(FERM BP-2714),同NCFB 880株
(FERM BP-2715),同46-1株(FERM BP-2670) ,同ATCC
1956 株,同IFO 3349株並びにラクトバチルス・コンヒ
ューサス40-1株(FERM BP-2865), 同40-3株(FERM BP-286
6), 同77-1株(FERM BP-2867),同78-1株(FERM BP-2868),
同80-1株(FERM BP-2869)及びそれらの変異株からなる
群から選ばれる1種または2種以上の微生物により生産
されたものである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 動物が犬,猫,家畜及び家禽のいずれか
である請求項1記載の方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132456A JPH07313069A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 動物用飼料の製造方法 |
CA002148678A CA2148678A1 (en) | 1994-05-17 | 1995-05-04 | Solid feed and process for producing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132456A JPH07313069A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 動物用飼料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07313069A true JPH07313069A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15081788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6132456A Withdrawn JPH07313069A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-24 | 動物用飼料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07313069A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000038537A1 (de) * | 1998-12-28 | 2000-07-06 | Celanese Ventures Gmbh | α-AMYLASE-RESISTENTE STÄRKE ZUR HERSTELLUNG VON NAHRUNGS- UND ARZNEIMITTELN |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP6132456A patent/JPH07313069A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000038537A1 (de) * | 1998-12-28 | 2000-07-06 | Celanese Ventures Gmbh | α-AMYLASE-RESISTENTE STÄRKE ZUR HERSTELLUNG VON NAHRUNGS- UND ARZNEIMITTELN |
US7097831B1 (en) | 1998-12-28 | 2006-08-29 | Südzucker Aktiengesellschaft Mannheim/Ochsenfurt | α-Amylase-resistant starch for producing foodstuff and medicaments |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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