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JPH07309731A - 角質繊維の酸化染色組成物および該組成物を用いる染色方法 - Google Patents

角質繊維の酸化染色組成物および該組成物を用いる染色方法

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Publication number
JPH07309731A
JPH07309731A JP6317287A JP31728794A JPH07309731A JP H07309731 A JPH07309731 A JP H07309731A JP 6317287 A JP6317287 A JP 6317287A JP 31728794 A JP31728794 A JP 31728794A JP H07309731 A JPH07309731 A JP H07309731A
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JP
Japan
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group
composition
alkyl
dyeing
mono
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Application number
JP6317287A
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JP2601637B2 (ja
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Marie-Pascale Audousset
マリー−パスカル・オウドゥゼ
Jean Cotteret
ジャン・コトレ
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LOreal SA
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角質繊維、特に毛髪などの人の角質繊維を酸
化染色するための組成物と、特に毛髪などの角質繊維を
染色するためのこの組成物の用途を提供する。 【構成】 染色に適した媒体中に、酸化染料前駆体およ
び発色剤を含む型のものであって、酸化染料前駆体とし
て3-フルオロ-パラ-アミノフェノールまたは酸とのそ
れの付加塩と、発色剤として下記の式(I): 【化1】 の化合物とを含む。 【効果】 酸化染色組成物は、非アレルギー化染料であ
って、強くかつ光、洗浄、悪天候、および毛髪が受ける
様々な処置、および特に発汗に対して、著しい抵抗性の
ある、銅色、マホガニー色または赤色のハイライトを有
する色合いを得ることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は少なくとも1つの3-フルオロ-パ
ラ-アミノフェノールと以下に示される式(I)のメタ-
アミノフェノールまたはメタ-フェニレンジアミン型の
少なくとも1つの発色剤とを組み合わせて有する、角質
繊維、特に毛髪などの人の角質繊維を酸化染色するため
の組成物に関する。
【0002】酸化染料前駆体、特に、「酸化塩基」とし
て知られている、酸化染料前駆体、特にオルト- もしく
はパラ-フェニレンジアミンまたはオルト- もしくはパ
ラ-アミノフェノール、および酸化塩基の縮合物と共に
得られる「ファンデーション」着色剤をハイライトで調
節して濃厚にすることを可能にする、着色調節剤として
も知られる発色剤、特に、メタ-フェニレンジアミン、
メタ-アミノフェノールおよびメタ-ジフェノールを含む
染色組成物を用いて角質繊維、特に毛髪などの人の角質
繊維を染色することは知られている。
【0003】銅色、マホガニー色または赤色のハイライ
トを有する着色剤の要望が現在注目される。今までは、
これらの色合い(shades)は特定の発色剤と組み合わせ
て、パラ-アミノフェノールに基づく染料を用いて得ら
れた。しかし、パラ-アミノフェノールの使用は、毒素
学的理由のために、現在問題になっている。
【0004】パラ-アミノフェノールの代用は、完全に
満足するためには、この染料が光、洗浄、悪天候、発汗
および毛髪が受ける様々な処置に対して抵抗性がなけれ
ばならないので、さらに問題がある。
【0005】パラ-アミノフェノールを置き換えるため
に、米国特許第3,210,252号に記載されているよ
うな3-メチル-パラ-アミノフェノールを用いることが
既に提案されている。しかし、この生成物は染色媒体に
十分に可溶でなく、組成物中で再結晶化に至り、最終的
には望ましい銅色の色合いを得ることができない。
【0006】さらに、フランス特許第1,472,078
号によれば、3-フルオロ-パラ-アミノフェノールを用
いて酸化染色を行うことは知られているが、得られる色
合いは黄色で、銅色、マホガニー色または赤色のハイラ
イトには至らない。
【0007】本出願人の会社は、多大な研究の後に、3
-フルオロ-パラ-アミノフェノールを本書の続きにおい
て与えられる式(I)の発色剤と組み合わせることによ
り、強くかつ前掲の抵抗性の規準を満足する一方、パラ
-アミノフェノールおよびその3-メチル化誘導体の遭遇
する問題、とりわけ毒素学および再結晶の問題を回避す
る、銅色、マホガニー色または赤色のハイライトを得る
ことができることを見出した。
【0008】従って本発明の主題は、染色に適した媒体
中に、少なくとも1つの酸化染料前駆体および少なくと
も1つの発色剤を含む型の、角質繊維のための、特に毛
髪などの人の角質繊維のための、酸化染色組成物であ
り、酸化染料前駆体として3-フルオロ-パラ-アミノフ
ェノールまたは酸とのそれの付加塩と、発色剤として少
なくとも1つの下記の式(I):
【0009】
【化2】
【0010】の化合物とを含むことを特徴とする染色組
成物であって、
【0011】ここで、R1はアミノまたはヒドロキシル
基を示し、 - R1がアミノ基を示す場合には、R2は水素原子または
アルキル基またはモノ-もしくはポリヒドロキシアルキ
ル基を表し、R3は水素原子またはアルキルもしくはモ
ノヒドロキシアルキル基を表し、R4は水素原子または
アルキル基を表し、かつR5はアルコキシ、アミノアル
コキシまたはモノ- もしくはポリヒドロキシアルコキシ
基または2,4-ジアミノフェノキシアルコキシ基を表
し、
【0012】- R1がヒドロキシル基を示す場合には、
2は水素原子またはアルキル基またはモノ- もしくは
ポリヒドロキシアルキル基を表し、R3は水素原子、ア
ルキルまたはアルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
4は水素原子を表し、かつR5は水素原子またはアルキ
ル、アルコキシ、モノ- もしくはポリヒドロキシアルキ
ルまたはモノ- もしくはポリヒドロキシアルコキシ基を
表すと理解され、
【0013】上記アルキルまたはアルコキシ基は1から
4の炭素原子を含有し、上記モノ-もしくはポリヒドロ
キシアルキルおよびモノ- もしくはポリヒドロキシアル
コキシ基は2から3の炭素原子を含有しかつ1から3の
ヒドロキシル基を含有するアルキルまたはアルコキシ基
を示し、かつハロゲン原子は塩素フッ素または臭素を示
す。
【0014】本発明による染色組成物は、さらに非アレ
ルギー化染料であって、強くかつ光、洗浄、悪天候、お
よび毛髪が受ける様々な処置に対して著しい抵抗性のあ
る、銅色、マホガニー色または赤色のハイライトを有す
る色合いを得ることを可能にする。これらは特に、発汗
に対して非常に抵抗性がある。
【0015】本発明のもう一つの主題は、上記で定義さ
れた角質繊維を染色するために用いられる様々な薬剤
と、酸化剤とを、アルカリ性または酸性の媒体中に含有
する、使用の用意のできた組成物に適用される。
【0016】本発明はまた、角質繊維、特に毛髪などの
人の角質繊維を染色するための方法を達成目標とし、こ
の方法は、上記で定義されたような、染色に適した媒体
中に、少なくとも1つの酸化染料前駆体および少なくと
も1つの発色剤を含む、染色組成物(A)のこれら繊維
への塗布からなり、この色は、使用時にのみこの組成物
(A)に添加される、または同時にもしくは連続的に別
途塗布される組成物(B)中に存在する、酸化剤を用い
た、酸性、中性またはアルカリ性のpHで現像される。
【0017】本発明のもう一つの主題は、いくつかの区
画を有する装置または「キット」であり、第1の区画は
酸化染料前駆体としての少なくとも3-フルオロ-パラ-
アミノフェノールと、式(I)の少なくとも1つの発色
剤とを含有し、第2の区画は酸化剤を含有している。
【0018】本発明の他の主題は、本明細書および下記
の実施例を読むと明らかになる。
【0019】本発明によって用いられる酸性塩は、好ま
しくは塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩および酒石酸塩か
ら選ばれる。
【0020】3-フルオロ-パラ-アミノフェノールおよ
びその塩は、染色組成物の全重量に対して約0.005
ないし3重量%、好ましくは約0.05ないし2重量%
の比率で存在する。
【0021】式(I)の発色剤の中では、5-アミノ-1
-ヒドロキシ-2-メトキシベンゼン、5-アミノ-1-ヒド
ロキシ-2-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、
1-ヒドロキシ-5-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-4-
メトキシ-2-メチルベンゼン、5-アミノ-1-ヒドロキ
シ-4-メトキシ-2-メチルベンゼン、5-アミノ-4-ク
ロロ-1-ヒドロキシ-4-メトキシ-2-メチルベンゼン、
5-アミノ-2,4-ジメトキシフェノールおよび1-ヒド
ロキシ-5-(γ-ヒドロキシプロピルアミノ)-2-メチ
ルベンゼンから選ばれるメタ-アミノフェノールと、
【0022】3,5-ジアミノ-1-エチル-2-メトキシベ
ンゼン、3,5-ジアミノ-2-メトキシ-1-メチルベンゼ
ン、2,4-ジアミノ-1-エトキシベンゼン、1,3-ビス
(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1,3-ビス
(2,4-ジアミノフェノキシ)メタン、1-(β-アミノ
エチルオキシ)-2,4-ジアミノベンゼン、2-アミノ-
1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)-4-(メチルアミ
ノ)ベンゼン、1,3-ジアミノ-4,6-ビス(β-ヒドロ
キシエチルオキシ)ベンゼン、2,4-ジアミノ-1-エト
キシ-5-メチルベンゼン、2,4-ジアミノ-5-(β-ヒ
ドロキシエチルオキシ)-1-メチルベンゼンおよび2,
4-ジアミノ-1-(β,γ-ジヒドロキシプロピルオキ
シ)ベンゼンから選ばれるメタ-フェニレンジアミンと
が好ましい。
【0023】なお、さらに特定すれば、R3およびR4
水素原子、および特に5-(β-ヒドロキシエチルアミ
ノ)-2-メチルフェノールおよび5-アミノ-2-メチル
フェノールなどのメタ-アミノフェノール、および2,4
-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン
および2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-
1-メトキシベンゼンなどのメタ-フェニレンジアミン、
を表す式(I)の化合物が好ましい。
【0024】式(I)のこれらの発色剤およびこれらの
塩は、染色組成物の全重量に対して約0.001ないし
3重量%、好ましくは約0.05ないし2%の比率で存
在する。
【0025】3-フルオロ-パラ-アミノフェノールと式
(I)の発色剤(群)との組み合わせは、組成物の全重
量に対して、約0.006から5重量%、好ましくは約
0.1から3重量%を表す。
【0026】酸化剤は好ましくは過酸化水素、過酸化水
素尿素、アルカリ金属臭素酸塩および過ホウ酸塩や過硫
酸塩などの過酸塩から選ばれる。過酸化水素が特に好ま
しい。
【0027】組成物(A)は上記のような染料の組み合
わせを含有し、3ないし10.5のpHを有することが
でき、これは次のような、角質繊維を染色する際に一般
に用いられる塩基化剤(basifying agent)によって選択
される値に調節することができる。アンモニア水、アル
カリ金属炭酸塩、例えばモノ- 、ジ- およびトリエタノ
ールアミンなどのアルカノールアミンおよびこれらの誘
導体、水酸化ナトリウムまたはカリウムまたは式(I
I):
【0028】
【化3】
【0029】の化合物であってRはヒドロキシル基また
はC1-C4アルキル基によって任意に置換されたプロピ
レン残基であり、R6、R7、R8およびR9は同時にまた
はそれぞれ別個に水素原子またはC1-C4アルキルもし
くはC1-C4ヒドロキシアルキル基で表されるもの。あ
るいは例えば塩酸、酒石酸、クエン酸およびリン酸など
の、無機または有機酸などの、従来の酸性化剤(acidify
ing agent)によって選択される値に調節することができ
る。
【0030】上記のような酸化剤を含有する組成物
(B)のpHは、組成物(A)と混合した後、人の角質
繊維に塗布された組成物のpHが好ましくは3ないし1
1にあるようにされる。これは、上述のように、公知の
酸性化剤または任意に、技術の現状にある塩基性化剤を
用いて所望の値に調節される。
【0031】この酸化組成物(B)は好ましくは過酸化
水素溶液からなる。
【0032】本発明の染色方法の好ましい実施態様によ
れば、上記された組成物(A)は、使用時に、着色を現
像するのに十分な量で酸化溶液と混合される。次に、得
られた混合物を人の角質繊維に塗布し、5から40分、
好ましくは15から30分間露出し、その後にこの繊維
をすすぎ、シャンプーで洗浄し、再度すすぎ、そして乾
燥する。
【0033】この染色組成物は、上記で定義された染料
に加えて、他の発色剤および/または直接染料、とりわ
け色合いを調整するためまたはこれらをハイライトで豊
かにするためのものを、3-フルオロ-パラ-アミノフェ
ノール以外の酸化塩基と同様に、含んでいてもよい。
【0034】これらの発色剤はこれら自身公知であり、
メタ-ジフェノール類、ヒドロキシル化されたナフタレ
ン誘導体、セサモール誘導体、アミン化されたもしくは
ヒドロキシル化されたベンゾモルホリン誘導体、2,6-
ジアミノピリジンもしくはその誘導体、特に6-ヒドロ
キシインドールを含むヒドロキシインドール類、および
アミノインドール類から選ばれる。
【0035】他の酸化塩基は、パラ-フェニレンジアミ
ン類、特に挙げればパラ-フェニレンジアミン、パラ-ト
ルイレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジ
アミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミ
ン、2-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジア
ミン、2-(n-プロピル)-パラ-フェニレンジアミン、
2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-
ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N,
N-ジ(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミ
ンや、4-アミノ-N-(β-メトキシエチル)アニリン、
オルト-アミノフェノール類、および2,4,5,6-テト
ラアミノ-ピリミジンや2,5-ジアミノピリジンなどの
複素環式塩基から選ぶことができる。
【0036】この直接染料は、好ましくはアゾもしくは
アントラキノン染料またはベンゼンシリーズのニトロ誘
導体である。
【0037】この染色組成物はまた、これらの好ましい
態様において、公知の陰イオン性、陽イオン性、非イオ
ン性または両性の、技術の現状にある表面活性剤もしく
はこれらの混合物を、この組成物の全重量に対して約
0.5ないし55重量%、好ましくは2ないし50重量
%の比率で含有する。
【0038】これらは、有機溶媒を含有してもよい。こ
れらの中では、例えば、エタノールおよびイソプロパノ
ールなどの低級C1-C4アルカノール類や、グリセノー
ルや、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール
ならびにジエチレングリコールのモノエチルエーテルお
よびモノメチルエーテルなどの、グリコールまたはグリ
コールエーテルや、ベンジルアルコールまたはフェノキ
シエタノールなどの芳香族アルコールや、類似生成物並
びにこれらの混合物が挙げられる。
【0039】これらの溶媒は、好ましくは、この組成物
の全重量に対して、約1ないし40重量%、特に5ない
し30重量%の比率で存在する。
【0040】例えばアルギン酸ナトリウム、アラビアゴ
ム、任意に架橋されたアクリル酸重合体、セルロース誘
導体およびキサンタンガムなどのバイオ多糖類(biopoly
saccharides)から選ばれる増粘剤またはベントナイトな
どの無機増粘剤を、好ましくはこの組成物の全重量に対
して約0.1ないし5重量%、特に0.2ないし3重量
%の比率で存在するように、加えることも可能である。
【0041】抗酸化剤を導入することも可能である。こ
れらは特に、亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸、チ
オ乳酸、重亜硫酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン
酸、ヒドロキノン、2-メチルヒドロキノン、tert-ブチ
ルヒドロキノンおよびホモゲチシン酸から選ばれ、かつ
この組成物の全重量に対して約0.05ないし1.5重
量%の比率で存在する。
【0042】この染色組成物は、例えば、浸透剤、金属
イオン封鎖剤(sequestering agent)、香料、緩衝剤、分
散剤、処理剤、調節剤、膜形成剤、保存剤、および不透
明化剤(opacifying agent)などの、他の化粧用として受
容可能なアジュバントを含有することもできる。
【0043】毛髪に塗布されるこの組成物は、液体、ク
リームもしくはゲル状または角質繊維、特に人の毛髪の
もの、の染色を行うために適したほかの形状など、様々
な形状で与えられる。これは、噴射剤(propellant)の存
在かでエアロゾル缶中に圧力を加えて充填されていても
よく、泡を形成できる。
【0044】次に本発明を詳説する具体例を与える。第
1の段階は、本発明による酸化染料の効能を評価するた
めに用いられる、発汗、光、およびシャンプーに対する
抵抗性に関する試験を定義するためのものである。
【0045】発汗に対する抵抗性:下記の組成物の合成
汗溶液を用いる:10gのNaCl、1gのリン酸水素
カリウム、0.25gのヒスチジン、pH=3.2まで
の乳酸、および100gまでとするための蒸留水。染色
された毛髪の房を時計皿で覆われ、この汗溶液を含有す
る結晶皿に浸し、37℃で20から50時間放置する。
次にこの房をすすぎ、乾燥する。
【0046】光に対する抵抗性(キセノテスト(Xenotes
t)):染色された毛髪を支持物(ボール紙またはプラス
チック)に固定する。これらの支持物を、20から80
時間の間、25から75%RH(相対湿度)の湿度で、
25℃の温度でキセノンランプのまわりを回るサンプル
ホルダーの上に並べる。
【0047】シャンプーに対する抵抗性(アヒバ-テキ
ソメト(Ahiba-Texomet)装置):染色された毛髪の房を
標準的シャンプーの溶液に浸されたかごの中に置く。こ
のかごを、手で擦る作用を再現する、可変的頻度の垂直
の往復動作および回転動作にかけ、泡の形成を生じる。
【0048】3分間の試験の後、この房を取り外し、す
すいで、そして乾燥する。この染色された房は、いくつ
かの一連の試験に供される。
【0049】実施例1:以下の染色組成物を調製する: - 3-フルオロ-パラ-アミノフェノール 0.635g - 5-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-2- メチルフェノール 1.25g - パラ-フェニレンジアミン 0.27g - 2molのグリセロールでポリグリセロール化された オレイルアルコール 4.0g - 78%の活性材料を含有する、4molのグリセロールで ポリグリセロール化されたオレイルアルコール 5.0g 活性材料
【0050】 - オレイン酸 3.0g - Akzo社によってEthomeen 012の名称で市販されている、 2molのエチレンオキシドを含有するオレイルアミン 7.0g - 55%の活性材料を含有する、ラウリルアミノスクシン アミド酸ジエチルアミノプロピル、ナトリウム塩 3.0g 活性材料 - オレイルアルコール 5.0g - オレイン酸ジエタノールアミド 12.0g
【0051】 - プロピレングリコール 3.5g - エチルアルコール 7.0g - ジプロピレングリコール 0.5g - プロピレングリコールのモノメチルエーテル 9.0g - 35%の活性材料を含有する水溶液としての メタ重亜硫酸ナトリウム 0.4g 活性材料
【0052】 - 酢酸アンモニウム 0.8g - 抗酸化剤、金属イオン封鎖剤 適量 - 香料、保存剤 適量 - 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.0g - 脱塩水 100gとなるように適量
【0053】使用時に、この組成物を、pH3を有す
る、20体積(6重量%)含有している過酸化水素と、
重量に対して重量で混合される。
【0054】混合物は9.8のpHで得られる。
【0055】この混合物を、90%の白髪を含有する、
天然のまたはパーマのかかったしらがまじりの毛髪に3
0分間塗布する。すすぎ、シャンプーでの洗浄、すす
ぎ、そして乾燥の後で、この毛髪は銅-赤色の色合いに
染色される。
【0056】この色合いはバリュー(Munsell value)と
して表され、以下の通りである: - 天然の毛髪:1.5 Y 2.9/3.0 - パーマのかかった毛髪:9.65 Y 2.4/3.5
【0057】この染料は、発汗、光および繰り返される
シャンプーに対して優れた抵抗性を有する。
【0058】このように、上記のものに類似しているが
3-フルオロ-パラ-アミノフェノールが等モル量、すな
わち0.54g、のパラ-アミノフェノールで置換され
た、染色組成物を用いて得られた同等の色合いの染色と
比べると、上述された3つの抵抗性試験の際に以下の劣
化が起こる;これらの劣化はSE(ニッカーソン(Nicke
rson)指標)として表される(この指標が低ければ、抵
抗性が高い):
【0059】
【表1】
【0060】このように、本発明による組成物によって
実行された染色に関して、発汗、光およびシャンプーに
対する抵抗性における著しい改善が観察される。
【0061】実施例2〜5:
【0062】本発明による以下の染色組成物を調製す
る: - 染料(表I参照) x g - 2molのグリセロールでポリグリセロール化された オレイルアルコール 4.0g - 4molのグリセロール(78%の活性材料)でポリ グリセロール化されたオレイルアルコール 5.7g 活性材料 - オレイン酸 3.0g - Akzo社によってEthomeen 012の名称で市販されている、 2molのエチレンオキシドを含有するオレイルアミン 7.0g
【0063】 - 55%の活性材料を含有する、ラウリルアミノスクシン アミド酸ジエチルアミノプロピル、ナトリウム塩 3.0g 活性材料 - オレイルアルコール 5.0g - オレイン酸ジエタノールアミド 12.0g - プロピレングリコール 3.5g - エチルアルコール 7.0g
【0064】 - ジプロピレングリコール 0.5g - プロピレングリコールのモノメチルエーテル 9.0g - 35%の活性材料を含有する水溶液としての メタ重亜硫酸ナトリウム 0.46g 活性材料 - 酢酸アンモニウム 0.8g - 抗酸化剤、金属イオン封鎖剤 適量
【0065】 - 香料、保存剤 適量 - 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.0g - 脱塩水 100gとなるように適量
【0066】混合物は9.8のpHで得られる。
【0067】この混合物を、90%の白髪を含有する、
天然のまたはパーマのかかったしらがまじりの毛髪に3
0分間塗布する。すすぎ、シャンプーでの洗浄、すす
ぎ、そして乾燥の後で、この毛髪は以下の表IIに示され
た色合いに染色される。
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】上記実施例2〜5の組成物は、発汗、光、
およびシャンプーに対する抵抗性が本発明による実施例
1の組成物に関して得られるものに匹敵するような染色
を得ることをさらに可能にする。
【0071】実施例6:以下の染色組成物を調製する。 - 3-フルオロ-パラ-アミノフェノール 0.6g - 2-アミノフェノール 0.1g - 5-アミノ-2-メチルフェノール 0.15g - 5-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-2- メチルフェノール 0.77g - Henkel社によってCire de Lanette Oの名称で 市販されている、セチルステアリルアルコール (50/50 C16/C18) 18g
【0072】 - 2-オクチルドデカノール 3g - Sinnova-Henkel社によってMergital CS 15の名称で 市販されている、15mlのエチレンオキシドで オキシエチレン化された、セチルステアリル アルコール(35/65 C16/C18) 3g - 30%の活性材料を含有する硫酸ラウリル アンモニウム 3.6g 活性材料 - 60%の活性材料を含有する、水溶液としての式:
【0073】
【化4】
【0074】 の繰り返し単位からなる、フランス特許第2,270,846号 によって記載され調製される陽イオン性重合体 3g 活性材料 - 20%のNH3を含有するアンモニア水 12g - 50%のチオール酢酸を含有する チオール酢酸アンモニウム 0.8g - 脱塩水 100gとなるように適量
【0075】得られた組成物を、その重量の1.5倍
の、pH3の、20体積の過酸化水素を用いて希釈す
る。
【0076】このように調製された混合物を、90%の
白髪を含有する、天然のまたはパーマのかかったしらが
まじりの毛髪に塗布する。
【0077】次に、この毛髪をすすぎ、シャンプーで洗
浄し、そして乾燥する。
【0078】得られた着色は強い銅色のブロンドであ
る。これは、本発明による実施例1の染料に関して得ら
れるものに匹敵する、発汗、光およびシャンプーに対す
る抵抗性を有する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色に適した媒体中に、少なくとも1つ
    の酸化染料前駆体および少なくとも1つの発色剤を含む
    型の、角質繊維のための、特に毛髪などの人の角質繊維
    のための、酸化染色組成物であり、酸化染料前駆体とし
    て3-フルオロ-パラ-アミノフェノールまたは酸とのそ
    れの付加塩と、発色剤として少なくとも1つの下記の式
    (I): 【化1】 の化合物とを含むことを特徴とする酸化染色組成物であ
    って、 ここで、R1はアミノまたはヒドロキシル基を示し、 - R1がアミノ基を示す場合には、R2は水素原子または
    アルキル基またはモノ-もしくはポリヒドロキシアルキ
    ル基を表し、R3は水素原子またはアルキルもしくはモ
    ノヒドロキシアルキル基を表し、R4は水素原子または
    アルキル基を表し、かつR5はアルコキシ、アミノアル
    コキシまたはモノ- もしくはポリヒドロキシアルコキシ
    基または2,4-ジアミノフェノキシアルコキシ基を表
    し、 - R1がヒドロキシル基を示す場合には、R2は水素原子
    またはアルキル基またはモノ- もしくはポリヒドロキシ
    アルキル基を表し、R3は水素原子、アルキルまたはア
    ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、R4は水素原子
    を表し、かつR5は水素原子またはアルキル、アルコキ
    シ、モノ- もしくはポリヒドロキシアルキルまたはモノ
    - もしくはポリヒドロキシアルコキシ基を表すと理解さ
    れ、 上記アルキルまたはアルコキシ基は1から4の炭素原子
    を含有し、上記モノ−もしくはポリヒドロキシアルキル
    およびモノ− もしくはポリヒドロキシアルコキシ基は
    2から3の炭素原子を含有しかつ1から3のヒドロキシ
    ル基を含有するアルキルまたはアルコキシ基を示し、か
    つハロゲン原子は塩素フッ素または臭素を示す。
  2. 【請求項2】 式(I)の発色剤が5-(β-ヒドロキシ
    エチルアミノ)-2-メチルフェノールまたは5-アミノ-
    2-メチルフェノールまたは酸とのこれらの付加塩から
    選ばれるメタ-アミノフェノールであることを特徴とす
    る請求項1記載の酸化染色組成物。
  3. 【請求項3】 式(I)の発色剤が2,4-ジアミノ-1-
    (β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼンまたは2-アミ
    ノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベ
    ンゼンまたは酸とのこれらの付加塩から選ばれるメタ-
    フェニレンジアミンであることを特徴とする請求項1記
    載の酸化染色組成物。
  4. 【請求項4】 酸との付加塩が塩酸塩、硫酸塩、臭素酸
    塩および酒石酸塩から選ばれることを特徴とする請求項
    1から3のいずれか一項記載の酸化染色組成物。
  5. 【請求項5】 3-フルオロ-パラ-アミノフェノールま
    たはその塩が組成物の全重量に対して約0.005ない
    し3重量%、好ましくは約0.05ないし2重量%の濃
    度で存在し、かつ式(I)の発色剤(群)またはその塩
    が組成物の全重量に対して約0.001ないし3重量
    %、好ましくは約0.05ないし2重量%の比率で存在
    することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記
    載の酸化染色組成物。
  6. 【請求項6】 さらに酸化剤を含有し、かつ3ないし1
    1のpHを有することを特徴とする、使用の用意のでき
    た、請求項1から5のいずれか一項記載の酸化染色組成
    物。
  7. 【請求項7】 繊維への請求項1から6のいずれか一項
    記載の酸化染色組成物(A)の塗布と、使用時にのみこ
    の組成物に添加される、または同時にもしくは連続的に
    別途塗布される組成物(B)中に存在する、酸化剤を用
    いた、酸性、中性またはアルカリ性媒体中での色の現像
    とからなることを特徴とする角質繊維、特に毛髪などの
    人の角質繊維を染色するための方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つの区画(compartment)を
    有し、一方の区画は請求項1から5に定義されたような
    組成物(A)を含有し、かつ他方の区画は染色に適した
    媒体中に酸化剤を含む組成物(B)を含有することを特
    徴とする、角質繊維、特に毛髪などの人の角質繊維を染
    色するための装置またはキット。
  9. 【請求項9】 角質繊維、特に毛髪などの人の角質繊維
    を染色するための、請求項1から6記載の酸化染色組成
    物および請求項8記載の装置またはキットの用途。
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