[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0729373A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH0729373A
JPH0729373A JP5168983A JP16898393A JPH0729373A JP H0729373 A JPH0729373 A JP H0729373A JP 5168983 A JP5168983 A JP 5168983A JP 16898393 A JP16898393 A JP 16898393A JP H0729373 A JPH0729373 A JP H0729373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
write
output
bit line
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5168983A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Hirose
愛彦 広瀬
Shigeki Obayashi
茂樹 大林
Setsu Kondo
攝 近藤
Takashi Hayasaka
隆 早坂
Yoshiyuki Fujino
良幸 藤野
Masayuki Iketani
正之 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5168983A priority Critical patent/JPH0729373A/ja
Priority to US08/271,691 priority patent/US5544105A/en
Publication of JPH0729373A publication Critical patent/JPH0729373A/ja
Priority to US08/402,221 priority patent/US5515326A/en
Priority to US08/402,212 priority patent/US5506805A/en
Priority to US08/402,218 priority patent/US5491655A/en
Priority to US08/526,247 priority patent/US5629900A/en
Priority to US08/526,245 priority patent/US5659513A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/70Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring
    • G11C29/78Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring using programmable devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/41Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
    • G11C11/413Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction
    • G11C11/417Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction for memory cells of the field-effect type
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/41Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
    • G11C11/413Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction
    • G11C11/417Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction for memory cells of the field-effect type
    • G11C11/419Read-write [R-W] circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/14Dummy cell management; Sense reference voltage generators
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライトリカバリー時間マージンの拡大された
SRAMを提供する。 【構成】 遅延回路250は、内部書込制御信号を所定
時間遅延させてグローバルライトドライバへ与える。グ
ローバルライトドライバはこの遅延回路からの遅延書込
制御信号に応答してイネーブルされて入力バッファ(2
45)からの内部書込データに従ってグローバルライト
データバス(GWD,/GWD)を駆動する。ブロック
ライトドライバ(BWD)は内部書込制御信号とブロッ
ク選択信号に応答してイネーブルされ、グローバルライ
トデータバス上のデータに従ってローカル書込データバ
ス(LWD,/LWD)をドライブする。書込ゲートW
Gは列選択信号に応答してビット線(bit,/bi
t)をローカル書込データバスへ接続する。遅延回路2
50により所定期間ブロックライトドライバの出力がロ
ーレベルに設定されるため、ビット線のプリチャージ電
位が低下し、データ書込時におけるビット線の電位振幅
を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランダムなシーケン
スでデータの書込みおよび読出しが可能な半導体記憶装
置に関し、特に、バイポーラトランジスタと絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)とを構
成要素として含むBiMOS半導体記憶装置に関する。
より特定的には、この発明はBiCMOS構成を有す
る、リフレッシュ動作を必要としないスタティック・ラ
ンダム・アクセス・メモリ(SRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】スタティック・ランダム・アクセス・メ
モリ(以下、単にSRAMと称す)は、DRAM(ダイ
ナミック・ランダム・アクセス・メモリ)と異なりビッ
ト線をプリチャージするためのRASプリチャージ時間
およびアドレスマルチプレクスに起因するRAS−CA
S遅延時間を必要としないため、高速でアクセスするこ
とができる。また、SRAMのメモリセルは、フリップ
フロップ構造を有しており、DRAMのようなキャパシ
タを利用する構成と異なり、データの読出しは非破壊的
に行なわれるため、読出しデータをリストアする必要が
なくしたがってラッチ型センスアンプを用いる必要がな
いため、またSRAMはDRAMよりもそのアクセス時
間を短くすることができる。
【0003】上述のようなSRAMの特性から、SRA
Mは高速キャッシュメモリなどの高速動作性を要求され
る用途に広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SRAMはそのアクセ
ス時間が短いという特徴を有するものの、メモリセルが
フリップフロップを構成するための2個のトランジスタ
と、メモリセルデータをビット線に伝達するためのアク
セストランジスタと合計4個のトランジスタを必要と
し、またフリップフロップのラッチノードをプルアップ
するための抵抗要素(高抵抗負荷またはTFTトランジ
スタなどの回路素子)を必要とするため、1個のトラン
ジスタと1個のキャパシタのみを構成要素とするDRA
Mメモリセルの構造と比べ、そのSRAMメモリセルの
占有面積は大きくなる。このため、SRAMのビット単
価はDRAMのそれよりも高いという欠点を備えてい
た。
【0005】しかしながら、近年SRAMの高集積化技
術が進展し、大記憶容量の高集積化されたSRAMが種
々提案されている。これらのSRAMにおいては、高集
積化および安定動作ならびに高速動作のための構成が種
々用いられている。
【0006】本発明の主要目的は、新規な構成で高速か
つ安定に動作する改良されたSRAMを提供することで
ある。
【0007】SRAMにおいては、データ読出しの高速
化を図るために、ビット線電位を電源電位Vccレベル
にプルアップ(プリチャージ)する負荷回路が設けられ
る。このビット線負荷回路により、データ読出し時にお
けるビット線電位の振幅を小さくしてデータ読出しの高
速化を図る。
【0008】SRAMにおいては、DRAMと異なりR
ASプリチャージ期間は存在しない。したがって、イン
ターバルをおくことなく連続的にアクセスしてデータ読
出動作およびデータ書込動作を実行することができる。
データ書込時においては、書込ドライバにより選択ビッ
ト線対の一方のビット線電位がプリチャージレベルのV
ccレベルから接地電位GNDレベルに放電される。こ
の書込動作完了後接地電位レベルに放電されたビット線
電位はビット線負荷回路により再び電源電位Vccレベ
ルへ充電される。
【0009】このデータ書込動作の後次いでデータ読出
動作が実行されたとき、ビット線電位が十分回復する前
にワード線が選択されると、この選択されたメモリセル
へのデータの誤書込みまたはデータ読出時間の遅れなど
が生じる(ビット線電位の読出データに対応する電位へ
の変化時間が長くなるため)。したがって、アクセス時
間を短くするためには、データ書込完了後は高速でビッ
ト線電位をプルアップする必要がある。このようなデー
タ書込動作完了後のビット線電位の回復という「ライト
・リカバリー」の問題の解決を図る構成の一例は、特開
平3−29189号公報に開示されている。
【0010】特開平3−29189号公報では、データ
書込完了後、書込ドライバの出力を“H”にセットし、
書込完了後一定期間書込ドライバをビット線に接続状態
とし、このビット線のプリチャージをビット線負荷回路
と書込ドライバ両者を用いて行なう。しかしながら、ビ
ット線電位が電源電位Vccレベルにまでプルアップさ
れるため、ビット線電位のイコライズに時間がかかり、
「ライト・リカバリー」が効率的に行なわれているとは
いえない。
【0011】特開昭63−211190号公報は、デー
タ読出用のセンスアンプ動作時ビット線負荷回路による
ビット線充電動作を禁止し、センスアンプ動作完了後ビ
ット線負荷回路によるビット線充電動作を開始してビッ
ト線プリチャージを行なう構成を示している。しかしな
がらこの先行技術においては、データ読出時におけるビ
ット線のプリチャージのみを取扱っており、「ライト・
リカバリー」の問題は何ら考慮していない。
【0012】特開平2−91886号公報は、ビット線
プリチャージ用のビット線負荷回路をバイポーラトラン
ジスタと絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、単
にMOSトランジスタと称す)で構成することによりビ
ット線プリチャージの高速化を図る構成を示す。しかし
ながらこの先行技術においても、ビット線は電源電位V
ccレベルにまでプリチャージされるため、高速アクセ
スの達成という観点からは不十分である。
【0013】それゆえ、この発明の1つの特定的な目的
は、「ライト・リカバリー」のマージンを十分に大きく
することのできる構成を提供することである。
【0014】また、SRAMにおいては、データ読出し
のためのセンスアンプとしては、定電流源を利用する差
動増幅型センスアンプが用いられる。この差動増幅型セ
ンスアンプを用いることにより、ビット線の微小電位差
を高速でビット線電位に影響を及ぼすことなく読出す。
通常、SRAMのメモリセルアレイはブロック分割され
ており、選択されたブロックに対応して設けられたセン
スアンプの出力が内部データバスに伝達される。この場
合、通常、センスアンプの出力はエミッタフォロアトラ
ンジスタを介して内部データバスへ伝達される。エミッ
タフォロアトランジスタはそのエミッタが内部データバ
スに共通に接続されている。このような構成の一例は、
特開平3−66095号公報に示されている。
【0015】この先行技術においては、非選択センスア
ンプに対して設けられたエミッタフォロアトランジスタ
のベース−エミッタ間を逆バイアス状態にするクランプ
回路を設けることによりエミッタ・カップルド・ロジッ
クにおける“L”データの内部データバスへの伝達を保
証することを図る。この先行技術文献は、“L”データ
の確実な読出しを行なうことのみを意図しており、その
センス動作の高速化については何ら考慮していない。
【0016】したがって、本発明の他の特定的な目的
は、高速でデータの読出しを行なうことのできる構成を
提供することである。
【0017】また、SRAMにおけるセンスアンプの差
動増幅段は定電流源を利用する。この定電流源として
は、基準電圧を制御電極(バイポーラトランジスタのベ
ースまたはMOSトランジスタのコントロールゲート)
に受けるトランジスタ素子が用いられる。定電流源が供
給する電流により、差動増幅段の出力電圧レベルが決定
される。正確なデータ読出しのためには、この差動増幅
段の出力電圧レベルを正確な値に設定する必要がある。
このためには、定電流源が供給する電流は一定にする必
要がある。すなわち、定電流源発生のために用いられる
基準電圧は正確に予め定められた電圧レベルに設定する
必要がある。
【0018】DRAMにおいては、内部降圧電圧発生に
あたって、並列に配列された抵抗をレーザブローにする
ことにより内部降圧電圧をトリミングする構成が利用さ
れる(特開平4−102300号公報参照)。しかしな
がら、この先行技術はDRAMに関連するものであり、
SRAMのセンスアンプの定電流源への適用は何ら意図
しておらず、またこの基準電圧源が発生する基準電圧に
よりセンスアンプの差動増幅段が所望の動作特性を有し
ているか否かを外部で容易にモニタすることのできる構
成は何ら示していない。
【0019】それゆえ、基準電流源に利用される基準電
圧を正確に所定の値に設定することができるとともに、
その基準電圧を外部で容易にモニタすることのできる構
成を提供することがこの発明のさらに他の特定的な目的
である。
【0020】半導体記憶装置においては、低消費電力の
観点から、選択されたブロックのみが駆動されるブロッ
ク分割構成が採用される。1つのブロックは、複数のデ
ータ入出力ピン各々に対応する複数のIOブロックを含
む。SRAMの高集積化および歩留りの観点からは、効
率的に不良メモリセルを救済することが要求される。不
良メモリセルを救済する方式の1つに、不良ビット線と
専用のスペアコラムとを置換する方式と異なり、単に列
デコーダ出力ノードの接続先をシフトさせる「シフトリ
ダンダンシー冗長回路」が知られている。
【0021】しかしながら、一般に、「シフトリダンダ
ンシー冗長回路」の構成では、各IOブロック独立に不
良メモリセルの救済が行なわれている。1つのメモリブ
ロックにおいてはしたがって、各IOブロックに対応し
て「スペアコラム(冗長コラム)」が存在する。1つの
メモリブロックにおいて1つのIOブロックのみに不良
メモリセルが存在する場合、1つのメモリブロックにお
いては利用されない「スペアコラム」が存在することと
なり、「スペアコラム」の利用率が悪くまたメモリアレ
イの集積度が低下する。
【0022】したがって、効率的に1つのメモリブロッ
クにおいて不良メモリセルを救済することのできるシフ
トリダンダンシー冗長回路を提供することがこの発明の
さらに他の特定的な目的である。
【0023】また、さらに、一般にSRAMでは、出力
バッファの最終段である出力トランジスタがそれ自体で
充分な静電破壊耐量を有しているので、出力バッファに
は特別な保護回路が設けられていない。一般に、最近の
SRAMはインターフェースはTTLまたはLVTTL
とコンパチブルである。TTLレベルはVIH(入力ハ
イレベル)が2.2V、VIL(入力ローレベル)が
0.8Vであり、VOH(出力ハイレベル)が2.4V
でありまたVOL(出力ローレベル)が0.4Vであ
る。LVTTLレベルは VIHおよびVILがそれぞ
れ2.0Vおよび0.8Vであり、VOHおよびVOL
がそれぞれ2.4Vおよび0.4Vである。またTTL
レベルとLVTTLレベルとでは、信号出力時における
電流量が異なる。
【0024】SRAMの動作電源電圧がVccが3.3
V、また外部処理装置としてのCPUの動作電源電圧V
ccが5Vのような2電源のシステムにおいては、この
外部処理装置であるCPUの動作電源電圧によりSRA
Mの出力バッファの構成要素が破壊される可能性があ
る。CMOS構造の集積回路装置においては、入力バッ
ファに保護抵抗および保護ダイオードを設ける構成が知
られている(特開昭60−224259号公報、特開昭
63−37646号公報および特開平3−9559号公
報参照)。しかしながら、BiMOS SRAMにおけ
る出力バッファに対しての異常電圧に対する保護回路に
ついての考察は何ら行なわれていない。
【0025】したがって、信頼性の高い出力バッファを
備えたBiMOS SRAMを提供することがこの発明
のさらに他の特定的な目的である。
【0026】電源として電池を利用するバッテリ駆動シ
ステムにおいては、時間の経過ととに動作電源電圧Vc
cは変動する。また、メモリを多数組込んだコンピュー
タシステムにおいても偶発的に電源電圧が変動すること
がある。通常、入力バッファはCMOSインバータ構成
を備える。入力バッファの入力論理しきい値は電源電圧
Vccのレベルに従って変化する。したがって、ある電
源電圧のレベルに対し、入力信号がローレベルからハイ
レベルへ立上がるときの入力バッファの応答時間(出力
信号のレベル確定に要する時間)と入力信号のハイレベ
ルからローレベルへ立下がるときの入力バッファの応答
時間とが等しくされても、動作電源電圧Vccの変動に
従ってこの応答時間が異なってくることになり、正確な
動作を保証することができなくなるという問題が生じ
る。
【0027】したがって、電源電圧に依存することのな
い入出力特性を有する入力バッファを提供することがこ
の発明のさらに他の特定的な目的である。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる半導体
記憶装置は、複数行複数列に配列された複数のメモリセ
ルを有するメモリセルアレイと、各列に対応して配置さ
れ、各々に対応の列のメモリセルが接続される各々が正
および補のビット線を有する複数のビット線対と、各ビ
ット線対に対応して設けられ、対応のビット線対の正お
よび補のビット線の電位を第1のレベルの所定電位に設
定するためのビット線負荷手段と、データ書込指示信号
に応答して、このデータ書込指示信号の発生から所定期
間の間のみ複数のビット線対の各ビット線の電位を第2
のレベルの方向へ変化させる電位変化手段とを備える。
【0029】請求項2にかかる半導体記憶装置は、複数
行複数列に配列された複数のメモリセルを有するメモリ
セルアレイと、各列に対応して配置され、各々に対応の
列のメモリセルが接続される複数のビット線対と、各ビ
ット線対に対応して設けられ、対応のビット線対の各ビ
ット線を所定電位に設定するためのビット線負荷回路
と、内部書込データ線対と、各ビット線対に対応して設
けられ、列選択信号に応答して対応のビット線対を内部
書込データ線対へ接続するための書込ゲートと、書込指
示信号を所定期間遅延させるための遅延手段と、この遅
延手段の出力に応答して活性化され、書込データに対応
する第1の内部書込データを生成するための第1の書込
手段と、書込指示信号に応答して活性化され、第1の書
込手段の出力に従って内部書込データ線対を駆動する第
2の書込手段とを備える。
【0030】請求項3にかかる半導体記憶装置は、複数
行複数列に配列される複数のメモリセルを有するメモリ
セルアレイと、各列に対応して配置され、各々に対応の
列のメモリセルが接続される複数のビット線対と、各ビ
ット線対に対応して設けられ、対応のビット線対の各ビ
ット線を所定電位に設定するためのビット線負荷回路と
を含む。このビット線負荷回路はバイポーラトランジス
タとMOSトランジスタとを含む。
【0031】請求項3にかかる半導体記憶装置はさら
に、内部書込データ線対と、各ビット線対に対応して設
けられ、対応のビット線対を列選択信号に応答して内部
書込データ線対へ接続するための書込ゲートと、書込指
示信号を所定期間遅延させる遅延手段と、この遅延手段
の出力に応答して活性化され、書込データに対応する第
1の内部書込データを生成して出力する第1の書込手段
と、この書込指示信号に応答して活性化され、第1の書
込手段の出力に従って内部書込データ線を駆動する第2
の書込手段と、書込指示信号の不活性化に応答してバイ
ポーラトランジスタを導通状態とするための第1の駆動
手段と、書込指示信号の不活性化を所定時間遅延するた
めの第2の遅延手段と、この第2の遅延手段の出力の不
活性化に応答としてMOSトランジスタを導通状態とす
る第2の駆動手段とを含む。
【0032】請求項4にかかる半導体記憶装置は、複数
行複数列に配列される複数のメモリセルを有するメモリ
セルアレイと、行アドレス信号をデコードするための行
デコード手段と、書込指示信号を所定時間遅延させるた
めの遅延手段と、遅延手段の活性状態の出力と行デコー
ド手段の活性状態の出力とに応答して第1の速度でワー
ド線駆動信号を活性状態へと駆動する第1の駆動手段
と、遅延手段の不活性状態の出力と行デコード手段の活
性状態の出力とに応答して第1の速度より速い第2の速
度でワード線駆動信号を活性状態へと駆動する第2の駆
動手段とを備える。
【0033】請求項5にかかる半導体記憶装置は、複数
行複数列に配列される複数のメモリセルを有するメモリ
セルアレイと、複数の出力ノードを有し、与えられたア
ドレスをデコードし対応の出力ノードに活性状態の信号
を出力する行プリデコード手段と、書込指示信号を所定
時間遅延するための遅延手段と、行プリデコード手段の
出力ノード各々に対応して設けられ、遅延手段の活性状
態の出力と行プリデコード手段の対応の出力ノードの活
性状態の信号とに応答してその出力信号線を第1の速度
で活性状態へと駆動しかつ遅延手段の不活性状態の出力
と行プリデコード手段の対応の出力ノードの活性状態の
信号とに応答して対応の出力信号線を第1の速度よりも
速い第2の速度で駆動する複数の可変遅延手段と、これ
ら複数の可変遅延手段の出力信号線上の信号をデコード
してワード線駆動信号を発生するデコード手段とを備え
る。
【0034】請求項6にかかる半導体記憶装置は、複数
行複数列に配列される複数のメモリセルを有するメモリ
セルアレイと、各列に対応して配置され、各々に対応の
列のメモリセルが接続される複数のビット線対と、相補
の信号線を含むリードデータバスと、各ビット線対に対
応して設けられかつリードデータバス線にエミッタフォ
ロア態様で接続されるバイポーラトランジスタと、各ビ
ット線対に対応して設けられ、列選択信号に応答して対
応のビット線対の電位を対応のパイポーラトランジスタ
のベースへ伝達する第1のスイッチング素子と、非選択
レベル電圧を伝達するための信号線と、各ビット線対に
対応して設けられ、列選択信号に応答して第1のスイッ
チング素子と相補的に導通状態となり、非選択レベル電
圧伝達線上の電圧を対応のバイポーラトランジスタのベ
ースへ伝達するための第2のスイッチング素子と、読出
動作時、選択ビット線のハイレベルの電位以上となりか
つ読出動作時以外の動作モード時には選択ビット線のロ
ーレベルの電位以下となる電圧を発生して非選択レベル
電圧伝達信号線へ伝達する手段とを備える。
【0035】請求項7にかかる半導体記憶装置は、選択
されたメモリセルのデータが読出される互いに相補な第
1の内部リードデータバス線と、センスアンプ活性化信
号に応答して活性化され、第1の内部リードデータバス
線上の信号電位を差動的に増幅する差動増幅手段と、セ
ンスアンプ活性化信号に応答して、この差動増幅手段の
出力をエミッタフォロア態様で第2のデータバス線へ伝
達する出力バイポーラトランジスタと、非選択レベル電
圧を伝達するための信号線と、センスアンプ活性化信号
の不活性状態に応答して、この非選択レベル電圧伝達線
上の電圧を出力バイポーラトランジスタのベースへ伝達
する手段と、データ読出動作時、ワード線選択動作開始
の所定期間のみ第1の内部リードデータバスのハイレベ
ルの電位以上となる第1のレベルにありかつそれ以外の
期間は第1の内部リードデータバスのローレベル電位以
下となる第2のレベルにある電圧を発生して非選択レベ
ル電圧伝達線へ伝達する手段とを備える。
【0036】請求項8にかかる半導体記憶装置は、各々
が行列状に配置される複数のメモリセルを有する複数の
メモリブロックを有するメモリセルアレイと、外部制御
信号に応答して、書込制御信号を発生する手段と、アド
レス信号に従って複数のメモリブロックから対応のメモ
リブロックを選択するためのブロック選択信号を発生す
るための手段と、複数のメモリブロック各々の近傍に対
応して設けられ、ブロック選択信号と書込制御信号とに
応答して対応のメモリブロックにおける書込動作を制御
するための信号を発生するブロック制御手段とを備え
る。
【0037】請求項9にかかる半導体記憶装置は、各々
が行列状に配列される複数のメモリセルを有する複数の
メモリブロックを各々が有する第1および第2のメモリ
アレイを含む。このメモリブロックの各々は、上位バイ
トデータ格納領域と下位バイトデータ格納領域とを備え
る。
【0038】請求項9にかかる半導体記憶装置は、第1
および第2のメモリアレイの外側中央部の一方側に配置
され、外部制御信号に応答して内部書込制御信号を生成
するための第1の制御信号発生手段と、第1および第2
のメモリアレイの外側中央部の他方側に第1の制御信号
発生手段と対向して配置され、外部制御信号に応答して
内部書込制御信号を生成する第2の制御信号発生手段
と、アドレス信号に従って複数のメモリブロックから対
応のメモリブロックを選択するブロック選択信号を発生
するための手段と、各メモリブロックの上位バイトデー
タ格納領域近傍に対応して設けられ、第1の制御信号発
生手段からの書込制御信号とブロック選択信号発生手段
からのブロック選択信号とに応答して対応のメモリブロ
ックの書込動作を制御するための信号を発生する第1の
ブロック書込制御手段と、各メモリブロックの下位バイ
トデータ格納領域近傍に対応して設けられ、第2の制御
信号発生手段からの書込制御信号とブロック選択信号発
生手段からのブロック選択信号とに応答して対応のメモ
リブロックの書込動作を制御するための信号を発生する
第2のブロック書込制御手段とを備える。
【0039】請求項10にかかる半導体記憶装置は、各
々が行列状に配列される複数のメモリセルを有する複数
のメモリブロックを含む。各メモリブロックは、互いに
異なるデータ入出力端子とデータの授受を行なう複数の
IOブロックを有する。
【0040】請求項10にかかる半導体記憶装置はさら
に、複数のメモリブロック各々のIOブロックそれぞれ
において、各列に対応して配置されて各々に対応の列の
メモリセルが接続される複数のビット線対と、各ビット
線対に対応して設けられ、対応のビット線対を選択する
ための列選択信号を伝達する列選択信号伝達線と、アド
レス信号に従って、列選択信号を発生するための列デコ
ード手段を含む。この列デコード手段は、1つのメモリ
ブロックの各IOブロックから1列ずつ選択するための
列選択信号を発生する。
【0041】請求項10にかかる半導体記憶装置はさら
に、列デコード手段の出力ノード各々に対応して設けら
れ、重複的に隣接する2つの列選択信号伝達線の一方へ
選択的に列選択信号を伝達するための複数の接続手段
と、1つのメモリブロックにおいて隣接する第1および
第2のIOブロックの第2のIOブロックの第1列のビ
ット線対に対して設けられ、第1のIOブロックの最終
列に対応するビット線対と第2のIOブロックの第1列
に対応するビット線対とに設けられた接続手段の出力に
応答して、第2のIOブロックの第1列のビット線対を
第1のIOブロックに対して設けられたデータバスに接
続するための第1の書込デートと、各メモリブロックに
おいて、第2のIOブロックの第1列に対応するビット
線対に対して設けられた接続手段の出力に応答して第2
のIOブロックの第1列に対応するビット線対を第2の
IOブロックに対して設けられた内部データバスに接続
する第2の書込ゲートと、不活性状態の第1の書込ゲー
トを選択するための信号と不活性状態の第2の書込ゲー
トを選択するための信号とに応答して、第2のIOブロ
ックの第1列に対応するビット線対を所定電位に保持す
る手段と、各接続手段の接続対応を、列デコード手段の
出力ノードとメモリブロック内の各ビット線対を、不良
セルが存在するビット線対を除いて連続的に隣接するビ
ット線対へ接続するようにその接続態様を規定する手段
とを備える。
【0042】請求項11にかかる半導体記憶装置は、カ
レントミラー型配置を有し、外部信号を入力し、該入力
した外部信号に対応する信号を出力するカレントミラー
型入力バッファと、このカレントミラー型入力バッファ
の出力を増幅して内部信号を生成するバッファ手段とを
備える。
【0043】請求項12にかかる半導体記憶装置は、C
MOS配置構成を有し、内部信号をバッファ処理して内
部信号を信号出力端子へ伝達するためのCMOS出力バ
ッファと、データ出力端子とCMOS出力バッファの出
力ノードとの間に設けられる保護抵抗素子と、出力ノー
ドと第1の電源電位供給ノードとの間に出力ノードから
順方向に接続されるバイポーラトランジスタからなる第
1のダイオード素子手段と、出力ノードと第2の電源電
位供給ノードとの間に出力ノードから逆方向に接続され
るバイポーラトランジスタからなる第2のダイオード素
子手段とを含む。
【0044】請求項13にかかる半導体記憶装置は、選
択されたメモリセルのデータを検知増幅するための差動
増幅型センスアンプを含む。この差動増幅型センスアン
プは定電流源を含む。
【0045】請求項13にかかる半導体記憶装置は、さ
らにこの定電流源を駆動するための基準電圧を発生する
基準電圧発生手段を含む。この基準電圧はトリミング可
能である。
【0046】請求項13にかかる半導体記憶装置はさら
に、差動増幅型センスアンプの定電流源の供給する電流
を利用する構成部分と同一構成を備え、基準電圧発生手
段の出力に従って動作するダミーセンス手段と、このダ
ミーセンス手段の出力を外部へ取出すためのモニタパッ
ドとを備える。
【0047】
【作用】請求項1にかかる発明においては、電位変化手
段はデータ書込開始の所定期間ビット線の電位を第2の
レベル方向へ変化させる。したがって、データ書込時に
おけるビット線対の電位差が小さくなり、データ書込動
作完了後ビット線電位が等電位となるのに要する時間が
短くなり、ライトリカバリーのマージンが拡大する。請
求項2にかかる発明においては、第1の書込手段は書込
指示信号が活性状態となってから所定期間経過した後活
性状態となる。第2の書込手段は書込指示信号に応答し
て内部書込データ線を駆動する。したがって、内部書込
データ線は書込動作開始時においては不活性状態の第1
の書込手段の出力に従って第2の書込手段により駆動さ
れ、この電位レベルがともに所定電位から変化し、ビッ
ト線の電位を書込ゲートを介して所定電位から変化させ
る。これにより、第1の書込手段活性化によるデータ書
込時には、ビット線電位差が小さくなり、データ書込完
了後のビット線イコライズ(等電位化)に要する時間が
短くなり、ライトリカバリーのマージンが大きくなる。
【0048】請求項3にかかる発明においては、データ
書込完了後ビット線負荷回路におけるMOSトランジス
タを所定期間オフ状態としているため、バイポーラトラ
ンジスタのみによりビット線電位の回復が実行され、こ
れにより高速でビット線電位のイコライズが行なわれ、
ライトリカバリーのマージンが拡大する。
【0049】請求項4にかかる発明においては、書込指
示信号が所定期間遅延されているため、書込指示信号の
不活性状態への移行が所定期間遅れる。したがって、デ
ータ書込動作から続いてデータ読出動作が行なわれる場
合には、ワード線駆動信号がこのデータ読出時第1の速
度で駆動されるため、ワード線立上がりタイミングが遅
くなり、ライトリカバリーのマージンをアクセス時間に
悪影響を及ぼすことなく拡大することができる。
【0050】請求項5にかかる発明においては、遅延手
段により書込指示信号の不活性化への移行が所定時間遅
れる。したがって、プリデコーダが出力する信号はデー
タ書込動作からデータ読出動作への移行時においては、
書込指示信号が依然活性状態にあるため、この場合のデ
ータ読出動作時においてプリデコーダの出力信号が緩や
かに駆動されてワード線立上がりタイミングが遅くな
り、ライトリカバリーのマージンが拡大する。
【0051】請求項6にかかる発明においては、読出動
作時における非選択レベル電圧は最も低い電圧レベルで
あり、書込動作時には最も高い電圧レベルであるため、
データ書込時確実にバイポーラトランジスタを介してハ
イレベルの電圧が伝達され、書込データがリードデータ
バスに伝達されるのが禁止されてリードデータバスの電
位変動を防止することができ、データ読出時におけるリ
ードデータバスの電位変化を高速化することができる。
【0052】請求項7にかかる発明においては、センス
アンプの出力バイポーラのトランジスタのベース電位は
ワード線選択動作開始時には最も高い電位レベルであ
り、これによりワード線選択動作開始時第2のリードデ
ータバスの電位をイコライズする。これによりデータ読
出時における第2のリードデータバスの電位を高速で読
出データに対応した電位に変化させることが可能とな
り、読出動作が高速となる。
【0053】請求項8にかかる発明においては、各メモ
リブロックにおいて初めて書込制御信号の論理がとられ
るため、書込制御信号の伝播遅延を最小とすることがで
き、書込動作を高速化することが可能となる。
【0054】請求項9にかかる発明においては、メモリ
ブロックにおいて初めて書込制御信号の論理がとられる
ため、書込制御信号を高速でメモリブロックにまで伝達
することができ、下位バイトデータおよび上位バイトデ
ータの書込動作の高速化を実現することができ、結果と
してライトリカバリーのマージンが拡大される。
【0055】請求項10にかかる発明においては、第2
のIOブロックの第1列のビット線対は第1のまたは第
2の書込ゲートにより第1のIOブロックまたは第2の
IOブロックに設けられたデータバスに接続されるた
め、1つのメモリブロックにおいて任意のIOブロック
の不良ビット線対を共通に設けられたスペアカラムを用
いて救済することができ、スペアカラムの利用効率の改
善およびメモリセルアレイの占有面積の低減を実現する
ことができる。
【0056】請求項11にかかる発明においては、信号
入力部にカレントミラー型入力バッファが用いられてい
るため、入力論理しきい値の電源電圧依存性を大幅に低
減することができ、安定に動作する半導体記憶装置が得
られる。
【0057】請求項12にかかる発明においては、CM
OS出力バッファの出力部にバイポーラトランジスタか
らなるクランプダイオードを設けているため、製造工程
を増加させることなく確実にクランプ動作を実行するク
ランプダイオードを実現することができ安定に動作する
信頼性の高い出力バッファが実現される。
【0058】請求項13にかかる発明においては、セン
スアンプの定電流源を駆動する基準電圧をトリミング可
能としかつダミーセンスアンプによりこの基準電圧をモ
ニタしているため、作成されたセンスアンプの特性に従
って基準電圧を設定することができ、所望の動作特性を
有するセンスアンプを実現することができる。
【0059】
【実施例】
[ピン配置]図1はこの発明の一実施例である半導体記
憶装置のピン配置を示す図である。この半導体記憶装置
は、SRAMであり、44ピン、400milのSOJ
(シングル・アウトライン・Jリーディッド)パッケー
ジに収納される。
【0060】ピン番号1ないし5、19ないし26、お
よび42ないし44のピン端子はアドレス信号入力端子
である。この半導体記憶装置(以下、単にSRAMと称
す)のワード構成に従ってどのアドレス入力ピン端子に
どのアドレス信号が与えられるかは異なる。本実施例に
おけるSRAMは、ワード構成として、×8/×9、お
よび×16/×19構成が可能である。
【0061】ピン番号7ないし10、13ないし17、
28ないし32および35ないし38のピン端子はデー
タ入出力端子DQである。SRAMのワード構成に従っ
て利用されるデータ入出力端子の位置および数は異な
る。
【0062】パッケージ中央のピン番号11および33
のピン端子は電源電圧Vccを受ける電源端子であり、
またピン番号12および34のピン端子は接地電位Vs
sを受ける接地端子である。データ入出力端子の間のパ
ッケージ中央部に電源ピン(Vccピン端子およびVs
sピン端子)を設ける配置は「センターパワーピン」配
置と呼ばれる。
【0063】ピン番号6のピン端子へはSRAMを選択
状態とするためのチップセレクト信号/CSが与えられ
る。ピン番号18のピン端子へはデータ書込動作を指定
するライトイネーブル信号/WEが与えられる。ピン番
号41のピン端子へはデータ読出動作を指定するアウト
プットイネーブル信号/OEが与えられる。
【0064】ピン番号39のピン端子へは、下位バイト
データへのアクセスを示す信号/LBが与えられ、ピン
番号40のピン端子へは上位バイトデータのアクセスを
示す信号/UBが与えられる。信号/UBおよび/LB
は、SRAMが×16または×18構成のときに利用さ
れる。×16構成のときビットDQ1〜DQ8が下位バ
イトを構成し、ビットDQ9〜DQ16が上位バイトを
構成する。×18構成のときには、データビットDQ1
〜DQ9が下位バイトを構成し、ビットDQ10〜DQ
18が上位バイトを構成する。
【0065】[外部制御信号の論理]図2は、この発明
の一実施例であるSRAMの外部制御信号の論理を一覧
にして示す図である。図2に示すように、外部制御信号
/CS、/WE、/OE、/UBおよび/LBはローレ
ベル(“L”)のときに活性状態となる。チップセレク
ト信号/CSがハイレベル(“H”)のとき、SRAM
は非選択状態となり、データ入出力端子DQ1〜DQ1
6(またはDQ1〜DQ18)はハイインピーダンス状
態となる。
【0066】チップセレクト信号/CSがローレベルの
とき、このSRAMは残りの外部制御信号の状態に従っ
た動作を実行する。ライトイネーブル信号/WEがハイ
レベルでありかつアウトプットイネーブル信号/OEが
ローレベルであれば、データ読出のためのリードサイク
ルが指定される。上位バイト、下位バイトおよび全バイ
トのいずれに対するデータ読出しが行なわれるかは信号
/LBおよび/UBの状態により決定される。信号/L
Bがローレベルであれば下位バイトデータのアクセスが
許可され、信号/UBがローレベルであれば上位バイト
データに対するアクセスが許可される。
【0067】ライトイネーブル信号/WEがローレベル
であればデータ書込みを行なうライトサイクルが指定さ
れる。このときも、どのバイト領域へデータを書込むか
は信号/LBおよび/UBにより決定される。
【0068】ライトイネーブル信号/WEおよびアウト
プットイネーブル信号/OEがともにハイレベルである
かまたは信号/LBおよび/UBがともにハイレベルの
場合には出力ディスエーブル状態となり、データ入出力
端子はすべてハイインピーダンス状態となる。
【0069】[チップレイアウト] [電源/接地線レイアウト]図3はこの発明に従うSR
AMのチップ上の電源線および接地線の配置を示す図で
ある。図3において、チップ1は、その中央部にメモリ
アレイ2aおよび2bを含む。メモリアレイ2aはメモ
リブロック#0〜#17を含み、メモリアレイ2bはメ
モリブロック#18〜#35を含む。メモリブロックの
間の斜線で示す領域は、メモリブロックからワード線を
選択するためのローカルデコーダである。このローカル
ローデコーダについては後に説明する。
【0070】チップ1の長辺方向に沿った側端部にはパ
ッドが配置される。図3において、電源電位Vccを受
けるパッドと接地電位Vssを受けるパッドと、データ
入出力用パッドとを示す。またデータ入出力パッドの配
置はこのSRAMが×18構成の場合の配置を示す。
【0071】チップ1の一方側にはデータビットDQ1
0〜DQ18を入出力するためのパッドが配置され、デ
ータ入出力パッドDQ14およびDQ15の間に電源電
位Vccを受ける電源パッドVcc1と接地電位Vss
を受ける接地パッドVss1が配置される。チップ1の
他方側端部においてはデータ入出力パッドDQ1〜DQ
9が配置され、またデータ入出力パッドDQ4およびD
Q5の間に電源電位パッドVcc2および接地電位パッ
ドVss2が配置される。電源パッドVcc1およびV
cc2ならびに接地パッドVss1およびVss2はと
もに、3つのパッドを含む。
【0072】チップ1上の周辺に沿って、接地パッドV
ss2の中央のパッドに接続される接地線3が配接され
る。接地線3は、たとえば第1層アルミニウム配線層に
より形成される。この接地線3は内部回路に共通に利用
される。
【0073】電源パッドVcc1の図の右側のパッド
に、チップ1の長辺方向に沿って図の右側方向に延びる
電源線4aが接続され、電源パッドVcc1の左側のパ
ッドにチップ1の周辺に沿って図の左側方向に延びる電
源線4bが接続される。接地パッドVss1の右側のパ
ッドに、また電源線4aと平行に延びる接地線5aが接
続され、接地パッドVss1の左側のパッドには、電源
線4bと平行に延びる接地線5bが接続される。
【0074】さらに、接地パッドVss1の中央のパッ
ドには、接地線5aおよび5bと平行に延びる接地線6
aが配置される。また電源パッドVcc1の中央のパッ
ドにはメモリアレイ2aおよび2b周辺に沿ってこれら
アレイ2aおよび2bを取囲むように配設される電源線
7が接続され、接地パッドVss1の中央のパッドには
メモリアレイ2aおよび2bを取囲むように配接される
接地線8が接続される。この電源線7および接地線8は
また電源パッドVcc2の中央のパッドおよび接地パッ
ドVss2の中央のパッドにも接続される。
【0075】電源線4aおよび接地線5aはメモリブロ
ック#18〜#35からデータビットDQ10〜DQ1
4を出力するデータ出力回路系に利用され、また電源線
4bおよび接地線5bはメモリブロック#0〜#17か
らデータビットDQ15〜DQ18を出力するための出
力回路系に用いられる。接地線6aはメモリアレイ駆動
回路および制御回路により利用される。
【0076】チップ1の他方側においては、また接地パ
ッドVss2の右側のパッドに、また、チップ1の周辺
においてチップ長辺方向に沿って延びる接地線4cが接
続され、接地パッドVss2の左側のパッドには、チッ
プ1の周辺においてチップ長辺方向に沿ってメモリアレ
イ2a側に延びる接地線4dが接続される。電源パッド
Vcc2の右側のパッドには、接地線4cと平行に延び
る電源線5cが接続され、電源パッドVcc2の左側の
パッドには、接地線4dと平行に配接される電源線5d
が接続される。電源線5cおよび接地線4cはメモリブ
ロック#18〜#35のデータビットDQ5〜DQ9を
出力するための出力回路系に利用され、電源線5dおよ
び接地線4dはメモリブロック#0〜#17のデータビ
ットDQ1〜DQ4を出力するための回路系に利用され
る。
【0077】データ出力回路系に専用に電源線および接
地線を設けることにより、データ出力時における電源電
位の変動によるメモリ誤動作を防止する。また接地パッ
ドVss2の中央のパッドには、接地線4cおよび4d
と平行に延びる接地線6bが接続される。この接地線6
bはまたメモリアレイ、制御信号発生回路などにより利
用される。電源線7および接地線8はメモリアレイ2a
および2b内部の回路により利用される。
【0078】さらに、電源線7外周に沿って、接地パッ
ドVcc1およびVcc2に接続される電源線9が配接
される。さらにこの電源線9の外周に沿って接地パッド
Vss2およびVss1の中央のパッドに接続される接
地線10が設けられる。電源線9および接地線10はメ
モリアレイ周辺回路により利用される。電源パッドVc
c1およびVcc2および接地パッドVss1およびV
ss2はそれぞれ図1に示すピン配置における対応の電
源ピンおよび接地ピンに接続される。各回路ごとに電源
線および接地線を設けることにより電源線および接地線
の強化を図る(電位変動の影響を低減する)。これら電
源線4a〜4d、7および9は第2層アルミニウム配線
層により形成され、接地線5a〜5d、6a、6b、8
および10もまた第2層アルミニウム配線層により形成
される。配線が接続されていない電源パッドVccおよ
び接地パッドVssは内部で適当な電源パッドまたは接
地パッドに接続される。
【0079】[チップアーキテクチャ]図4および図5
はこの発明に従うSRAMのチップ上のアーキテクチャ
を概略的に示すブロック図である。図4はメモリブロッ
ク#0〜#17の部分の構成を示し、図5はメモリブロ
ック#18〜#35の部分の構成を示す。
【0080】図4において、メモリブロック#0〜#1
7の各々は、上位バイトデータ格納領域と下位バイトデ
ータ格納領域を備える。したがって、上位バイトデータ
へのアクセスを制御するための回路構成と、下位バイト
データをアクセスするための回路構成がそれぞれ設けら
れる。図4において、メモリブロック#0〜#17の下
側において、制御信号およびアドレス信号を受ける入力
バッファ10aと、グローバル書込ドライバ/グローバ
ルセンスアンプ/DQバッファ11aとYデコーダ/ブ
ロックデコーダブロック12aが設けられる。
【0081】グローバル書込ドライバ/グローバルセン
スアンプ/DQバッファブロック11aにおいて、DQ
バッファは、外部からの書込データから内部書込データ
を生成する書込バッファと、内部から読出されたデータ
から外部読出データを生成する出力バッファを含み、グ
ローバル書込ドライバは、このDQバッファからの書込
データに従ってライトイネーブル信号活性化時に内部書
込データを生成する。またグローバルセンスアンプは選
択メモリセルデータを増幅して内部読出データを生成し
てDQバッファの出力バッファへ与える。
【0082】Yデコーダ/ブロックデコーダブロック1
2aにおいて、ブロックデコーダは、入力バッファ10
aおよびチップ一方側端部に設けられた入力バッファ1
6aからのアドレス信号をデコードし、メモリブロック
#0〜#17のうちから1つのブロックを選択するブロ
ック選択信号を生成する。Yデコーダは、各メモリブロ
ック#0〜#17それぞれに対応して設けられ、ブロッ
クデコーダからのブロック選択信号に応答して活性化さ
れて選択ブロックにおける列を選択する列選択信号を生
成する。このメモリブロック#0〜#17の各々は、下
位バイトデータ領域として4つのIOブロックを含んで
おり、Yデコーダは1つのメモリブロックの各IOブロ
ックから1列を選択する。
【0083】ブロック書込ドライバ/ローカルセンスア
ンプブロック13aは、メモリブロック#0〜#17そ
れぞれに対応して設けられたブロック書込ドライバおよ
びローカルセンスアンプを含む。ブロック書込ドライバ
はブロックデコーダからのブロック選択信号と書込指示
信号とに応答して活性化され、選択されたメモリブロッ
クに対しデータの書込みを実行する。ローカルセンスア
ンプは、ブロックデコーダからのブロック選択信号に応
答して活性化され、選択されたブロックメモリブロック
から読出されたデータを増幅してグローバルセンスアン
プへ伝達する。
【0084】シフトリダンダンシー/トランスファーゲ
ートブロック14aは、またメモリブロック#0〜#1
7それぞれに対応して設けられる。このシフトリダンダ
ンシー/トランスファーゲート14aは、不良ビット線
対の有無に応じてYデコーダからの列選択信号を1列シ
フトさせて伝達する。すなわちこのシフトリダンダンシ
ー/トランスファーゲートブロックはシフトリダンダン
シー冗長回路の構成を備える。
【0085】書込ドライバ/ビット線負荷/列選択ブロ
ック15aは、メモリブロック#0〜#17それぞれの
各ビット線対(列)に対応して設けられる書込ドライ
バ、ビット線負荷回路、および列選択ゲートを含む。書
込ドライバは対応のブロック書込ドライバから与えられ
た内部書込データを対応のビット線対上に伝達する。ビ
ット線負荷回路は対応のビット線対の電位を所定電位に
保持する。列選択ゲートはYデコーダおよびシフトリダ
ンダンシー/トランスファーゲートブロック14aを介
して伝達される列選択信号に従って対応のビット線対を
内部データ線(データ読出線またはデータ書込線)へ接
続する。
【0086】メモリブロック#0〜#17に対して共通
にグローバルXデコーダ17が設けられる。このグロー
バルXデコーダ17は、メモリブロック#0〜#17に
対して共通に配置されるグローバルワード線を選択す
る。メモリブロック#0〜#17に対してはそれぞれロ
ーカルXデコーダが設けられる。このローカルXデコー
ダはグローバルXデコーダ17から伝達されたグローバ
ルワード線上のワード線駆動信号に従ってさらに行アド
レス信号をデコードして対応のメモリブロックから1行
選択する。
【0087】このブロック10a〜15aにより、メモ
リブロック#0〜#17における下位バイトデータに対
するデータの書込みおよびデータの読出しが実行され
る。
【0088】メモリブロック#0〜#17の上位バイト
データアクセス領域に対しても、同様にして、書込ドラ
イバ/ビット線負荷/列選択ブロック15b、シフトリ
ダンダンシー/トランスファーゲートブロック14b、
ブロック書込ドライバ/ローカルセンスアンプブロック
13b、Yデコーダ/ブロックデコーダブロック12
b、グローバル書込ドライバ/グローバルセンスアンプ
/DQバッファブロック11b、および入力バッファ1
0bが設けられる。このメモリブロック#0〜#17に
おいて上位バイトデータ格納領域はデータビットDQ1
5〜DQ18を格納し、下位バイトデータ格納領域はデ
ータビットDQ1〜DQ4を格納する。1つのメモリブ
ロックが選択状態とされる。1つのメモリブロックは8
つのIOブロックを含む。4つのIOブロックは上位バ
イトデータ格納領域であり、4つのIOブロックは下位
バイトデータ格納領域である。
【0089】図5において、メモリブロック#18〜#
35に対しても同様に入力バッファブロック10c、グ
ローバル書込ドライバ/グローバルセンスアンプ/DQ
バッファブロック11c、Yデコーダ/ブロックデコー
ダブロック12c、ブロック書込ドライバ/ローカルセ
ンスアンプブロック13c、シフトリダンダンシー/ト
ランスファーゲートブロック14c、および書込ドライ
バ/ビット線負荷回路/列選択ゲートブロック15cが
下位バイトデータのアクセスのために設けられる。さら
に上位バイトデータのアクセスのために、入力バッファ
10d、グローバル書込ドライバ/グローバルセンスア
ンプ/DQバッファブロック11d、Yデコーダ/ブロ
ックデコーダブロック12d、ブロック書込ドライバ/
ローカルセンスアンプ13d、シフトリダンダンシー/
トランスファーゲートブロック14d、書込ドライバ/
ビット線負荷回路/列選択ゲートブロック15d、およ
び入力バッファ16bが設けられる。
【0090】このメモリブロック#18〜#35におい
て、各メモリブロックは8つのIOブロックを含む。メ
モリブロック#32〜#35はパリティビット格納領域
であり、4×8=32のIOブロックがパリティビット
格納領域として確保される。したがって、デコーダ出力
に従ってはメモリブロック#18〜#31が選択され
る。このメモリブロック#18〜#31の上位バイトデ
ータ格納領域はデータビットDQ11〜DQ14を格納
し、下位バイトデータ格納領域はデータビットDQ5〜
DQ8を格納する。データビットDQ9およびDQ10
はパリティビットである。選択されたメモリブロックに
従って、メモリブロック#32〜#35の32個のIO
ブロックのうちの対応の2個のIOブロックに対するア
クセスが実行される(ただし×18ビット構成の場
合)。
【0091】グローバルXデコーダ17はまたメモリブ
ロック#18〜#35に共通に配置されるグローバルワ
ード線をアドレス信号に従って選択状態とする。図5に
おいて斜線で示すローカルXデコーダはまたこのグロー
バルワード線上の信号に従って活性化されてデコード動
作を実行する。すなわちこのSRAMにおいては、ロー
カルワード線およびグローバルワード線と階層ワード線
構造を備える。グローバルXデコーダ17は、メモリア
レイ2aおよび2bにおいて同時にグローバルワード線
を選択状態とする。
【0092】図6は、メモリブロックとデータ入出力端
子との接続関係を示す図である。図6において、×18
ビットの構成が示される。メモリブロック#0〜#31
の32ブロックは情報ビット格納領域として利用され
る。残りの図示しない4つのメモリブロック#32〜#
35はパリティビット格納領域として利用される。メモ
リブロック#0〜#31の各々は上位バイトデータ格納
領域UBRと下位バイトデータ格納領域LBRを含む。
グローバルXデコーダ(図4および図5参照)により、
メモリアレイ2aおよび2bにおいてそれぞれ1つのメ
モリブロックが選択される。
【0093】メモリアレイ2aにおいては、選択メモリ
ブロックの上位バイトデータ格納領域UBRがデータ入
出力端子DQ15〜DQ18に接続され、下位バイトデ
ータ格納領域LBRがデータ入出力端子DQ1〜DQ4
とデータの入出力を実行する。メモリアレイ2bにおい
ては、選択メモリブロックの上位バイトデータ格納領域
UBRがデータ入出力端子DQ11〜DQ14とデータ
の入出力を実行し、選択メモリブロックにおける下位バ
イトデータ格納領域LBRがデータ入出力端子DQ5〜
DQ8とデータの入出力を実行する。
【0094】図示しないパリティビット格納領域(メモ
リブロック#32〜#35)においては選択されたメモ
リブロックに従って上位バイトデータのためのパリティ
ビットと下位バイトデータのためのパリティビット格納
領域が選択される。ごのパリティビット格納領域となる
メモリブロックはブロックデコーダ出力に関わらず常時
選択状態とされる。ブロック書込ドライバまたはローカ
ルセンスアンプが選択されたメモリブロックに対応して
選択的に活性状態とされる。すなわち、後に詳細に説明
するが、メモリブロックは上位バイトデータ格納領域と
して4つのIOブロック(それぞれ異なるデータ入出力
端子とデータの授受を行なう単位となるブロック)を含
んでいる。したがって、パリティビット格納のためのメ
モリブロックは上位バイトデータのための4×4=16
のIOブロックを含み、下位バイトデータ格納領域とし
て4×4=16のIOブロックを含む。したがって、選
択されたメモリブロックに従って16個のIOブロック
から1つのIOブロックを選択すれば上位バイトデータ
用パリティビットと下位バイトデータパリティビットを
それぞれ選択することができる。
【0095】これらメモリアレイ2aにおいて上位バイ
トデータを出力するための回路系と下位バイトデータを
出力するための回路系とは別々の電源線および接地線を
持ちそこから動作電源電圧を供給される。また、メモリ
アレイ2bにおいて上位バイトデータ格納領域UBRお
よび下位バイトデータ格納領域LBRのデータを出力す
るためデータ出力系はそれぞれ別々の電源線および接地
線から動作電源電圧を供給される。
【0096】図7は、1つのIOブロックにおけるメモ
リ配置を概略的に示す図である。図7において、ワード
線WLには1行のメモリセルが接続され、ビット線対B
Lおよび/BLには1列のメモリセルが接続される(1
つのIOブロックにおいて)。ビット線負荷/列選択回
路15がビット線対BLおよび/BLの両側に交互に配
置される。ビット線負荷/列選択回路15aはビット線
対BLaおよび/BLaに対して設けられ、対応のビッ
ト線対BLaおよび/BLaは上位バイトデータバスI
Oaへ接続する。このビット線負荷/列選択回路15a
はまた対応のビット線対BLaおよび/BLaを所定電
位に保持する。
【0097】ビット線対BLbおよび/BLbに設けら
れたビット線負荷/列選択回路15bはビット線対BL
bおよび/BLbを下位バイトデータバスIObに接続
する。このビット線負荷/列選択回路15bはまた同様
に対応のビット線BLbおよび/BLbを所定の電位に
保持する。
【0098】このようにビット線対の両側に交互にビッ
ト線負荷/列選択回路を配置する「ビット線負荷交互配
置型」構成とすることにより、1つのIOブロックにお
いてビット線ピッチが小さくなっても十分な余裕を持っ
てビット線負荷/列選択回路を配置することが可能とな
り、1つのメモリブロックを上位バイトデータ格納領域
および下位バイトデータ格納領域に集積度を損なうこと
なく分割することができる。
【0099】図8は1つのメモリブロックの構成を概念
的に示す図である。1つのメモリブロックは8つのデー
タ入出力端子20a〜20hに対応する。データ入出力
端子20a〜20dが下位バイトデータビットに対応
し、データ入出力端子20e〜20hが上位バイトデー
タビットに対応する。ビット線対BLPは交互配置型で
あり、上位バイトデータビットに対応するビット線対B
LPと下位バイトデータビットに対応するビット線対B
LPとが交互に配置される。8個のビット線対が1つの
グループを構成し、8個のビット線対に対して1つのビ
ット線周辺回路22が設けられる。したがって合計8個
のビット線周辺回路22a〜22hが設けられる。ビッ
ト線周辺回路22a〜22hの各々は、ビット線負荷回
路、書込ゲート、読出ゲート、ローカルセンスアンプ、
ローカル書込ドライバ、書込ゲートなどを含む(これら
の構成については後に詳細に説明する)。
【0100】ビット線周辺回路22a〜22dはそれぞ
れデータ入出力端子20a〜20dそれぞれに対応し、
ビット線周辺回路22e〜22hはデータ入出力端子2
0e〜20hにそれぞれ対応する。ビット線周辺回路2
2a〜22hは、選択時において、それぞれ8対のビッ
ト線から1対のビット線を選択する。1つのメモリブロ
ックは、したがって8×4×2=64対のビット線すな
わち64列を含む。ワード線の数は後に説明するが、5
12本である。したがって1つのメモリブロックは51
2×64=25 ・210=32Kビットの記憶容量を備え
る。
【0101】[機能的構成]図9はこの発明に従うSR
AMの機能的構成を概略的に示すブロック図である。図
9において、メモリアレイ2は、図面を簡略化するた
め、1つのメモリブロック#Aを含むように示される。
また、メモリブロック#Aは、複数行複数列に配置され
たメモリセルを有するが、図9において、代表的に1本
のワード線WLと1つのビット線対BLPを示す。ワー
ド線WLとビット線対BLPとの交差部に対応してメモ
リセルMCが配置される。
【0102】図9において、SRAMは、Xアドレス信
号XとYアドレス信号Yを入力して内部アドレス信号を
生成するアドレスバッファ30と、このアドレスバッフ
ァ30からの内部アドレス信号をプリデコードするプリ
デコーダ31〜34とを含む。ワード線は、各メモリブ
ロックに共通に配置されるグローバルワード線とメモリ
ブロックそれぞれにおいて配置されるローカルワード線
の階層構造を備える。ローカルワード線には対応のメモ
リブロックにおける行のメモリセルが接続される(上位
バイトデータ格納用メモリセルおよび下位バイトデータ
格納用メモリセル両者を含む)。
【0103】Xプリデコーダ34は、アドレスバッファ
39からの内部Xアドレス信号(たとえばビットX2〜
X8、/X2〜/X8)をプリデコードし、該プリデコ
ード結果をグローバルXデコーダ35(図4および5の
参照番号17)およびスペアXデコーダ36へ与える。
グローバルXデコーダ35は、このプリデコードされた
内部Xアドレス信号に従って対応のグローバルワード線
37を選択状態とする。スペアXデコーダ36は、不良
グローバルワード線がアドレス指定された場合に、活性
化され、対応のスペアグローバルワード線を選択状態と
する。
【0104】1つのグローバルワード線には、各メモリ
ブロックにおいて複数本(本実施例においては4本)の
ローカルワード線が配置される。Vプリデコーダ33
は、このアドレスバッファ30からの内部Xアドレス信
号(たとえばビットX0およびX1)をプリデコード
し、この1つのグローバルワード線に対応する複数のロ
ーカルワード線のうちの1本を選択するためのプリデコ
ード信号を発生する。
【0105】Zプリデコーダ32は、アドレスバッファ
30からの内部Yアドレス信号(たとえばビットY3〜
Y6、/Y3〜/Y6:×16/×18構成の場合)を
プリデコードし、メモリアレイ2におけるメモリブロッ
クを選択するためのプリデコード信号を発生する。
【0106】Yプリデコーダ31は、アドレスバッファ
30からの内部Yアドレス信号(たとえばビットY0〜
Y2)をプリデコードし、1つのメモリブロックにおけ
る各IOブロックから1列を選択するためのYプリデコ
ード信号を出力する。
【0107】Vプリデコーダ33が出力するプリデコー
ド信号とZプリデコーダ32が出力するZプリデコード
信号はVZデコーダ38へ与えられ、またZプリデコー
ダ32が出力するZプリデコード信号はZデコーダ40
へ与えられる。
【0108】VZデコーダ38は、選択されたメモリブ
ロックにおいて1つのグローバルワード線に対応する複
数のローカルワード線から1つのローカルワード線を選
択するための信号を生成する。Zデコーダ40は、メモ
リアレイ2におけるメモリブロックを選択するためのブ
ロック選択信号を生成する。
【0109】VZデコーダ38の出力とグローバルXデ
コーダ35の出力とスペアXデコーダ36の出力はロー
カルXデコーダ39へ与えられる。ローカルXデコーダ
39は、メモリブロックそれぞれに対応して設けられ、
選択されたメモリブロックにおけるローカルワード線を
選択状態とする。これにより図9に示すメモリブロック
#Aにおいてワード線(ローカルワード線)WLが選択
状態とされる。このローカルワード線WLは、メモリブ
ロック#Aにおいて、上位バイトデータビット格納のた
めのメモリセルおよび下位バイトビット格納のためのメ
モリセルをともに選択状態とする。
【0110】Yデコーダ43aはZデコーダ40からの
ブロック選択信号に応答して活性化され、Yプリデコー
ダ31からのYプリデコード信号をデコードしてシフト
リダンダンシー回路44aを介して上位バイトデータビ
ットのためのビット線対BLPを選択する。シフトリダ
ンダンシー回路44aは、不良ビット線対が存在する場
合には、その不良ビット線対をYデコーダ43aの出力
ノードと常時切離しており、正常ビット線対に対しての
み列選択信号(Yデコーダの出力信号)を伝達する。
【0111】Yデコーダ43bはまた、Zデコーダ40
の出力するブロック選択信号に応答して活性化され、Y
プリデコーダ31からのYプリデコード信号をデコード
し、メモリブロック#Aにおける下位バイトデータビッ
トのためのビット線対BLPを選択する。
【0112】メモリブロック#Aは、上述のごとく、上
位バイトデータ格納領域と下位バイトデータ格納領域と
を備えている。各格納領域を独立に駆動するために、上
位バイトデータ格納領域のためのブロックドライブ回路
41aおよび非選択レベル制御回路42aが設けられ、
下位バイトデータ格納領域のためのブロックドライブ回
路41bおよび非選択レベル制御回路42bが設けられ
る。
【0113】ブロックドライブ回路41aは、上位バイ
ト制御回路46aから与えられる制御信号csuuおよ
びwebuに応答してメモリブロック#Aにおけるビッ
ト線対に設けられた負荷回路の動作およびブロック書込
ドライバの動作タイミングの制御などを行なう。非選択
レベル制御回路42aは、対応のメモリブロック#Aの
選択/非選択に応じて、各ビット線対に設けられた読出
ゲートの動作を制御するための非選択レベル電圧を発生
する。
【0114】下位バイトデータ格納領域に対して設けら
れたブロックドライブ回路41bおよび非選択レベル制
御回路42bは、Zデコーダ40からのブロック選択信
号に応答して活性化され、上位バイトデータ格納領域の
ための回路41aおよび42aと同様の動作を実行す
る。ブロックドライブ回路41bは下位バイト制御回路
46bからの内部制御信号csulおよびweblなど
により動作が制御される。
【0115】上位バイト制御回路46aおよび下位バイ
ト制御回路46bは入力バッファ45を介して制御信号
/UB、/OE、/CS、/WE、および/LBを受け
て必要な内部制御信号を生成する。図9において書込動
作に関連する制御信号のみを代表的に示している。上位
バイト制御回路46aは信号/UBが活性状態のときに
活性化され、下位バイト制御回路46bは信号/LBが
活性状態のときに活性化される。
【0116】VZデコーダ38は、情報ビットを格納す
るメモリブロックに対して設けられている。パリティビ
ットを格納するメモリ領域メモリブロック(ブロック#
32〜#35)に対してはVプリデコーダ出力がデコー
ドされる。これらのパリティビット格納用メモリブロッ
クにおいてZデコーダ40からのブロック選択信号に従
って各IOブロックに対して設けられたローカルセンス
アンプまたはローカル書込ドライバが活性状態とされ
る。
【0117】バッファ30および45は、CMOS構成
を備え、デコーダおよび制御系の回路にはBiCMOS
構成が用いられる。低負荷の領域ではCMOS構成が用
いられドライブ回路部分にはBiMOS構成が適用され
る。BiMOSゲート−BiMOSゲートが連続する構
成は、信号振幅が小さくなり、速度および信頼性の観点
から避けられる。
【0118】[制御回路の構成および配置]図10は、
図9に示す上位バイト制御回路および下位バイト制御回
路の具体的構成を示す図である。図10において、下位
バイト制御回路46bの具体的構成のみを示す。上位バ
イト制御回路46aは、信号/LBに代えて信号/UB
が用いられる点を除いて下位バイト制御回路46bと同
じ構成を備える。
【0119】図10において、入力バッファ45は、信
号/UBを受けるインバータバッファ45aと、アウト
プットイネーブル信号/OEを受けるインバータバッフ
ァ45bと、信号/LBを受けるインバータバッファ4
5cと、チップセレクト信号/CSを受けるインバータ
バッファ45dと、ライトイネーブル信号/WEを受け
るインバータバッファ45eを含む。インバータバッフ
ァ45a〜45eのそれぞれから、正論理の内部制御信
号uba、oea、lba、csa、およびweaが出
力される。これらのインバータバッファ45a〜45e
はCMOS構成を備える。
【0120】下位バイト制御回路46bは、内部書込イ
ネーブル信号weaを反転するインバータ回路49と、
インバータ回路49からの反転内部書込イネーブル信号
/weaとインバータバッファ45dからの内部チップ
セレクト信号csaを受ける2入力NAND回路50
と、NAND回路50の出力を所定時間遅延させる遅延
回路51と、遅延回路51の出力を反転するインバータ
回路52を含む。インバータ回路52から出力される信
号oe1lは、後に説明するデータ出力部のメインアン
プ(グローバルセンスアンプ)を活性化するために用い
られる。
【0121】制御回路46bはさらに、インバータバッ
ファ45cからの内部信号lbaとインバータバッファ
45bからの内部出力イネーブル信号oeaを受ける2
入力NAND回路53と、内部チップセレクト信号cs
aを所定時間遅延させる遅延回路54と、インバータ回
路49からの内部書込イネーブル信号/weaを所定時
間遅延させる遅延回路55と、遅延回路54および55
のそれぞれの出力と内部信号csaおよび/weaを受
ける4入力NAND回路56と、NAND回路53の出
力とNAND回路56の出力を受ける2入力NOR回路
57を含む。このNOR回路57から出力される内部制
御信号oe2lは、データ出力バッファをイネーブルす
るために用いられる。
【0122】この下位バイト制御回路46bはさらに、
内部チップセレクト信号csaを反転するインバータ回
路59と、内部チップセレクト信号csaを受ける2段
の縦続接続されたインバータ回路58および60を含
む。インバータ回路59から出力される信号csdin
lは、下位バイトデータに対して設けられたデータ入力
バッファを活性状態とするために用いられる。インバー
タ回路60から出力される信号cspdeclは、Xプ
リデコーダおよびZプリデコーダのアドレス信号を取込
むタイミングを与える。
【0123】下位バイト制御回路46bはさらに、内部
信号lbaを所定時間遅延させる遅延回路61と、内部
チップセレクト信号csaを所定時間遅延させる遅延回
路62と、遅延回路61および62のそれぞれの出力と
内部信号をlbaおよびcsaを受ける4入力NAND
回路63と、NAND回路63の出力を反転するインバ
ータ回路64および65を含む。インバータ回路64お
よび65は互いに並列に設けられており、2つのメモリ
アレイ(2aおよび2b)それぞれに対応しており、ビ
ット線負荷回路の動作を制御するためのブロックドライ
ブ回路を活性化するために用いられる。
【0124】下位バイト制御回路46bはさらに、内部
書込イネーブル信号weaを所定時間遅延させる遅延回
路66と、遅延回路66の出力と内部書込イネーブル信
号weaを受ける2入力NAND回路67と、互いに並
列に設けられ、かつNAND回路67の出力を受けるイ
ンバータ回路68および69を含む。このインバータ回
路68および69から出力される信号webllおよび
webrlはそれぞれ別々のメモリアレイへ伝達され、
下位バイトデータ格納領域に設けられたブロックドライ
ブ回路を活性化するために用いられる。下位バイト制御
回路46bはさらに、インバータ回路65の出力とイン
バータ回路68の出力を受ける2入力NAND回路71
と、NAND回路71の出力を所定時間遅延させる遅延
回路72と、遅延回路72の出力を反転するインバータ
回路73と、インバータ回路68の出力を所定時間遅延
させる遅延回路74と、遅延回路74の出力を反転する
インバータ回路75を含む。インバータ回路73から出
力される信号wecsdinlは、下位バイトデータに
対して設けられたグローバル書込ドライバを活性化する
ために用いられ、インバータ回路75から出力される信
号wepdeclは、データ書込動作からデータ読出動
作への動作モードの変化時に、ワード線の立上がりタイ
ミングを遅らせるためにXプリデコーダおよびYプリデ
コーダにおいて利用される。
【0125】信号wecsdinlが遅延時間をもって
発生されているのは、後に説明するように、ビット線電
位の振幅を小さくするためである(これについては後に
詳細に説明する)。
【0126】NAND回路は、一般に、入力の信号レベ
ルがすべてハイレベルとなったときにのみローレベルの
信号を出力する。遅延回路54および55は、内部信号
csaおよび/weaをそれぞれ遅延させておりNAN
D回路56の出力は、データ読出しサイクルが開始して
から所定時間経過後にローレベルとなる。これにより、
メインアンプが信号oe1lにより活性化されて読出デ
ータが増幅された後にデータ出力バッファが活性状態に
され、確実に確定データが出力される。
【0127】遅延回路61および62は信号lbaおよ
びcsaをそれぞれ所定時間遅延させている。これによ
り、NAND回路63の出力は、アクセス開始後所定時
間経過した後にローレベルとなり、ブロックドライブ回
路が駆動される。このブロックドライブ回路は、後に詳
細にその構成を説明するが、各ブロックに対して設けら
れたブロック書込ドライバ、ビット線負荷回路の動作を
制御する。これにより、アドレスが確定状態となる。す
なわち、ローカルワード線が選択されるかまたは列選択
信号線が選択状態となる前に選択ブロックにおいて書込
状態となるのを防止する。
【0128】遅延回路66も同様に、内部書込イネーブ
ル信号weaを所定時間遅延させており、この内部書込
信号の活性化の移行タイミングを所定時間遅らせてい
る。これにより信号webllおよびwebrlがアド
レス確定前に確定状態となるのを防止する。また遅延回
路62により内部チップセレクト信号csaが所定時間
遅延されているのは、データ書込動作において、Vcc
レベルに拡大されたビット線対の電位をビット線負荷回
路により所定の電位にまで復帰させるとき、続いてデー
タ読出サイクルが行われたときにこのビット線電位の回
復に対する十分なマージンを持たせるために、このワー
ド線立上げタイミングを所定時間遅らせるために用いら
れる。
【0129】図1に示すピン配置から明らかなように、
SRAMのチップ一方側にはアウトプットイネーブル信
号/OE、および信号/UBおよび/LBを受けるピン
端子が設けられており、チップ他方側においてはチップ
セレクト信号/CSおよびライトイネーブル信号/WE
を受けるピン端子が設けられている。したがって、図1
1に示すように、メモリアレイ2aおよび2bの一方側
に入力バッファ45に含まれるインバータバッファ45
a〜45cが配置され、メモリアレイ2aおよび2bの
他方側にインバータバッファ45dおよび45eが配置
される。図11において、インバータバッファ45a〜
45cがメモリアレイ2aの一方側に近接して配置さ
れ、インバータバッファ45dがメモリアレイ2aの他
方側に近接して配置され、インバータバッファ45eが
メモリアレイ2bの他方側に近接して配置されたように
示される。
【0130】上位バイト制御回路46aは、メモリアレ
イの外周中央部の一方側に配置され、下位バイト制御回
路46bは制御回路46aと対向してメモリアレイ2a
および2bの外周中央部の他方側に配置される。インバ
ータバッファ45a〜45eからの出力信号線はそれぞ
れ上位バイト制御回路46aおよび制御回路46bへ接
続される。配線抵抗に起因する信号伝播遅延を防止する
ために、このメモリアレイ2aおよび2bの間の領域に
配接される信号線80は、その線幅をたとえば4μmと
通常の信号配線の幅よりも大きくし、配線抵抗の増加を
防止する。
【0131】また、高速で制御信号を制御回路46aお
よび46bへ伝達するために、インバータバッファ45
a〜45eを構成するトランジスタのサイズは、アドレ
ス入力バッファのトランジスタのサイズのたとえば2倍
と十分に大きくしてその駆動能力を上げ、高速で信号線
を駆動することにより信号伝播遅延の発生を防止する。
【0132】制御回路46aおよび46bから出力され
る内部制御信号はメモリアレイ2aおよび2bのそれぞ
れのメモリブロックへ伝達される。各メモリブロックに
おいて他の信号との論理がとられ、必要な書込制御信号
が生成される。ブロック近傍においてのみ書込制御信号
の論理をとることにより、高速で書込制御信号を伝達す
ることを図る。
【0133】図12および図13は、書込制御信号に関
連する部分の構成および配置を示す図である。図12お
よび図13において、図11に示す制御回路46aおよ
び46bの構成要素と対応する構成要素には同一の参照
番号を付す。また、上位バイト制御回路46aの構成要
素には参照番号にさらに添字(a)を付して、下位バイ
ト制御回路46bの構成要素との対応関係を明確にす
る。
【0134】図12および図13において、インバータ
バッファ45cからの信号が、信号線80aを介してメ
モリアレイ2aおよび2bの間を通って下位バイト制御
回路46bへ伝達される。インバータバッファ45dか
らの内部チップセレクト信号CSAは信号配線80bを
介して上位バイト制御回路46aへ伝達され、またイン
バータバッファ45eからの内部ライトイネーブル信号
weaは信号配線80cを介して上位バイト制御回路8
6aへ伝達される。上位バイト制御回路46aからの内
部活性化信号(CS・UB)は信号線90aおよび92
aを介してそれぞれメモリアレイ2aおよび2bの各メ
モリブロックのブロックドライブ回路部分へ伝達され
る。上位バイト制御回路46aからの書込指示信号WE
B(webluおよびwebru)は信号配線91aお
よび93aを介してメモリアレイ2aおよび2bの各メ
モリブロックへそれぞれ伝達される。
【0135】下位バイト制御回路46bからの内部イネ
ーブル信号CS・LB(csulbll、およびcsu
lbrl)は信号配線90bおよび92bを介してメモ
リアレイ2aおよび2bの各メモリブロックへ伝達され
る。下位バイト制御回路46bからの内部書込指示信号
WEB(webllまたはwebrl)は信号配線91
bおよび93bを介してメモリアレイ2aおよび2bの
各メモリブロックへ伝達される。
【0136】メモリアレイ2a〜2bのメモリブロック
(ブロック#0〜#35)において、ブロックドライブ
回路41aおよび41bがそれぞれブロック選択信号B
LKに応答してイネーブルされ、内部書込指示信号と内
部選択信号との論理をとって対応のブロックに対する書
込制御信号を生成する。ブロック近傍部分において書込
制御信号を発生するための論理をとっているため、書込
制御信号の信号伝播遅延を最小とすることができる。書
込制御信号を高速で駆動することができるため、書込動
作を高速で実行することができ、ライトリカバリー特性
を改善することができる。
【0137】以上のように、上位バイトデータ制御回路
および下位バイトデータ制御回路の構成を、書込みを制
御するための信号/WEを上位バイトイネーブル信号/
UBまたは下位バイトイネーブル信号/LBと直接組合
わせず、書込制御信号の論理は、各メモリブロック近傍
においてのみとるように構成したため、書込制御系の信
号のゲート遅延を大幅に低減することができ、高速で書
込動作を実行することが可能となり、ライトリカバリー
時における動作マージンを拡大することができる。
【0138】[デコーダ回路]図14はアドレス入力バ
ッファおよびXアドレスプリデコーダ回路の構成を示す
図である。図14において、アドレスバッファ30は、
XアドレスビットX0〜X8に対応して設けられるCM
OS構成のバッファ回路150a〜150iを含む。バ
ッファ回路150a〜150iの各々は、与えられたX
アドレスビットXiを受け、相補な内部Xアドレスビッ
トXiおよび/Xiを生成する。
【0139】Vプリデコーダ33は、各々がバッファ回
路150aおよび150bの所定の出力信号を受ける2
入力NAND回路152a〜152dと、NAND回路
152a〜152dそれぞれに対応して設けられ、内部
制御信号wecsd(図10参照)に応答してその出力
駆動能力が変化するバッファ回路154a〜154dを
含む。Vプリデコーダ33の出力はVZデコーダへ与え
られる。
【0140】Xプリデコーダ34は、内部バッファ回路
150cおよび150dに対して設けられる3入力NA
ND回路152e〜152hと、NAND回路152e
〜152hに対して設けられるバッファ回路154e〜
154hと、アドレス入力バッファ回路150e〜15
0fに対応して設けられるNAND回路152i〜15
2lと、NAND回路152i〜152lそれぞれに対
応して設けられるバッファ回路154i〜154lと、
アドレス入力バッファ150g〜150iに対応して設
けられるNAND回路152m〜152tと、NAND
回路152m〜152tそれぞれに対応して設けられる
バッファ回路154m〜154tを含む。
【0141】このXプリデコーダ34の出力はグローバ
ルXデコーダおよびスペアXデコーダへ与えられる。X
プリデコーダ34におけるNAND回路152e〜15
2tは内部制御信号cspdecに応答してイネーブル
状態とされ、所定の内部アドレスビットを取込み、与え
られたアドレス信号ビットに対応する信号を出力する。
バッファ回路154e〜154tはまた内部制御信号w
ecsdに従ってその駆動能力が可変とされる。このバ
ッファ回路154a〜154tの構成および動作につい
て後に詳細に説明する。ここでは簡単に、バッファ回路
154a〜154tは、内部書込指示信号を所定時間遅
延された信号に応答して動作し、ライトサイクル(デー
タ書込サイクル)からリードサイクル(データ読出サイ
クル)へ変化したときのみワード線の立上げを遅らせる
機能を備えるということだけ述べる。これにより、ライ
トリカバリーのマージンを拡大する。
【0142】図15は、Yアドレスプリデコードに関連
する回路部分の構成を示す図である。図15において、
アドレス入力バッファ30は、Yアドレス信号ビットY
0〜Y6に対応して設けられるCMOS構成のバッファ
回路151a〜151gを含む。バッファ回路151a
〜151gは、与えられたYアドレス信号ビットをバッ
ファ処理して、相補なYアドレスビットYiおよび/Y
iを生成する。
【0143】Yプリデコーダ31は、バッファ回路15
1a〜151cに対応して設けられるCMOS構成のN
AND回路153と、これらのNAND回路153に対
応して設けられるBiMOS構成のバッファ回路154
を含む。Yプリデコーダ31においては、8本の出力信
号線のうち1つの信号線が活性状態となる。
【0144】Zプリデコーダ32においては、バッファ
回路151dおよび151eに対応して設けられる4個
のCMOS構成の3入力NAND回路155と、これら
のNAND回路155に対応して設けられるBiMOS
構成のインバータバッファ回路156と、アドレス入力
バッファ回路151fおよび151gに対応して設けら
れる4個のCMOS構成の2入力NAND回路157
と、これらのNAND回路157に対応して設けられる
4個のBiMOS構成のインバータバッファ回路158
を含む。
【0145】4つのインバータバッファ回路156のう
ちの出力のうちの1つが活性状態となり、また4つのイ
ンバータバッファ回路158の出力のうちの1つが活性
状態となる。NAND回路155は内部制御信号csp
decに従ってイネーブルされ、与えられたアドレス信
号を取込む。NAND回路155に制御信号csped
ecが与えられているのは、このYアドレス信号ビット
のプリデコード回路をすべて3入力NAND回路で構成
するためである。図15においては、アドレスビットY
5およびY6に対するNAND回路は2入力のように示
される。×8/×9構成の場合にはアドレスビットY7
が用いられ、このアドレスビットY7がNAND回路1
57へ与えられる。このワード構成の変更はマスクオプ
ションであり、NAND回路157は3入力NAND回
路として構成される(図には明確には示していない)。
【0146】図16は、YZプリデコーダおよびローカ
ルXデコーダの構成の一例を示す図である。図16にお
いては、1つのメモリブロックに関連する構成のみを示
す。図16において、VZデコーダ38は、Zプリデコ
ーダ30からのプリデコード信号とVデコーダ30(図
14参照)からのプリデコード信号を受ける4つの3入
力NAND回路161a〜161dと、NAND回路1
61a〜161dそれぞれに対応して設けられるインバ
ータ回路162a〜162dを含む。VZプリデコーダ
38は、Zプリデコーダからのプリデコード信号をデコ
ードしかつVプリデコーダからのプリデコード信号をデ
コードする。したがって、Zプリデコーダから出力され
るプリデコード信号が指定するブロックにおいてのみ、
Vプリデコーダからのプリデコード信号に従ってデコー
ド動作が実行される。VZデコーダ38からの4つの出
力信号線のうちの1つが活性状態となる。NAND回路
161a〜161dはCMOS構成を備え、インバータ
回路162a〜162dはBiNMOS構成を備える。
【0147】Zデコーダ40は、Zプリデコーダから出
力されるプリデコード信号を受ける2入力NAND回路
163と、このNAND回路163の出力を受けるイン
バータ回路164を含む。NAND回路163およびイ
ンバータ回路164はともにCMOS構成である。この
Zデコーダの出力信号は遅延回路165を介してブロッ
ク選択信号blkとして出力される。このZデコーダ4
0は上位バイトデータ格納領域および下位バイトデータ
格納領域に共有されるため、Zデコーダ40の出力は2
つの方向に分岐して伝達される。
【0148】ローカルXデコーダ39は、グローバルワ
ード線gwl(グローバルXデコーダ17の出力信号
線)各々に対して設けられるローカルXデコード回路1
71を含む。グローバルワード線gwlは128本設け
られるが、図16においては、2本のグローバルワード
線gwl1およびgwl2とそれらに関連するローカル
Xデコード回路171aおよび171bを示す。
【0149】ローカルXデコード回路170は、4つの
単位デコード回路171a〜171dを含む。単位デコ
ード回路171a〜171dの各々は、VZプリデコー
ダ38からのデコード信号を一方入力に受け、他方入力
に関連のグローバルワード線上の信号を受ける2入力ゲ
ート回路173と、ゲート回路173の出力信号を受け
るインバータ回路174を含む。インバータ回路174
の出力信号は、メモリブロック内の1行のメモリセルが
接続されるローカルワード線lwl上へ伝達される。ゲ
ート回路173は、関連のグローバルワード線gwlの
信号電位がローレベルとなり、かつVZプリデコーダ3
8からの出力信号線上の信号電位がハイレベルとなった
ときにローレベルの信号を出力する。グローバルワード
線は選択時にハイレベルとなり、VZプリデコーダ38
の選択された出力信号線がローレベルとなる論理が用い
られてもよい。グローバルXデコーダ17により1本の
グローバルワード線が選択され、この選択されたグロー
バルワード線に対応する4つのローカルワード線のうち
1つがローカルXデコーダにより選択状態とされる。
【0150】図17は、YZデコーダの構成を示す図で
ある。図17においては、1つのメモリブロックMBに
関連するYZデコーダの構成を示す。図17において、
メモリブロックMBは8つのIOブロックIO#1〜I
O#8を含む。IOブロックIO#1〜IO#4は下位
バイトデータ格納領域を構成し、IO#5〜IO#8は
上位バイトデータ格納領域を構成する。IOブロックI
O#1〜IO#8それぞれに対応してYZデコード回路
CD1〜CD8が設けられる。これらのYZデコード回
路CD1〜CD8はZデコーダから与えられるブロック
選択信号blkに応答して活性化され、Yプリデコーダ
から与えられるプリデコード信号をデコードする。
【0151】YZデコード回路CD1〜CD8は同一の
構成を備え、8個の2入力NAND回路181と、各N
AND回路181に対応して設けられる2段のCMOS
構成のインバータ回路182および183を含む。1つ
のYZプリデコード回路において8つの出力信号線のう
ちの1つが選択状態とされる。すなわち、選択されたメ
モリブロックにおいて各IOブロックから1本の列が選
択される。YZデコード回路の出力は後に説明するカラ
ムシフトリダンダンシーを介して各ビット線対に設けら
れた列選択ゲートへ伝達される。 [XおよびVプリデコーダの詳細構成]図18は、SR
AMにおけるデータ書込動作とデータ読出動作とが連続
して行なわれたときの動作波形を示す図である。図18
においては、アドレスA0にデータ“1”が書込まれ、
次いでアドレスA1から“0”が読出される。アドレス
A0およびA1は同一の列を指定すると仮定する。
【0152】時刻T1においてアドレスA0が与えら
れ、次いで外部書込制御信号φWB(信号/CS、/W
E、/UB、および/LBの組合わせ)が“L”の活性
状態となる。ビット線対BL、/BL(メモリセルの1
列に対応)は、ビット線負荷回路によりスタンバイ時電
源電圧Vccレベルのハイレベルにプリチャージされる
(この構成については後に詳細に説明する)。書込制御
信号φWBとアドレスA0に従って、アドレスA0に対
応するワード線(ローカルワード線)WL0が選択さ
れ、次いで列が選択されてこの選択されたメモリセルに
対するデータ“1”の書込みが実行される。この場合、
ビット線/BLが接地電位Vssレベルに放電される。
【0153】時刻T2において次のアドレスA1が与え
られる。このアドレスA0とアドレスA1とは同一の列
を指定する。ビット線は、内部書込制御信号φWBが不
活性状態の“H”となると、ビット線負荷回路により電
源電位Vccレベルにまで充電される。この充電の後、
アドレスA1に従ったワード線WL1が選択状態となり
その電位が上昇する。これに応じて再びビット線BLお
よび/BLの電位が新たに選択されたメモリセルの格納
データに従って変化する。
【0154】データ読出時においては、ビット線BLお
よび/BLに表れる電位差は、負荷回路とメモリセルの
トランジスタのオン抵抗の比により決定される。したが
ってデータ読出時においてビット線BLおよび/BLに
表れる電位差は極めて小さい。図18において実線の矢
印で示すように、時刻T4において内部書込制御信号φ
WBの立上がりが生じたとき、ビット線/BLの電位は
十分に回復していない。このときには、新たに選択され
たメモリセルへの誤ったデータの書込みが行なわれてし
まう。これを避けるためには、アドレスが与えられてか
らワード線が立上がるまでの時間を十分長くする必要が
ある。これは、アクセス時間を長くし好ましくない。
【0155】時刻T2とT3の間の時間は回復時間tr
ecと呼ばれ、使用上は通常0nsに設定される。この
データ書込動作からデータ読出動作時においてアクセス
時間を長くすることなく誤書込みが生じないようにする
ために、図14に示すXプリデコーダおよびVプリデコ
ーダにおいて遅延信号wecsdに応答して動作する可
変遅延バッファ回路154a〜154tが設けられる。
【0156】図19は、図14に示す可変バッファ回路
の具体的構成の一例を示す図である。図19において、
可変バッファ回路154は、その一方導通端子が電源電
位Vccを受けるように結合され、そのゲートに遅延信
号wecsd(図10に示す制御回路46bからの遅延
信号wecsdinに対応)を受けるpチャネルMOS
(絶縁ゲート型電界効果)トランジスタ181と、その
一方導通端子がpチャネルMOSトランジスタ181の
他方導通端子に接続され、そのゲートにNAND回路1
52の出力を受けるように接続され、その他方導通端子
がノードNaに接続されるpチャネルMOSトランジス
タ182と、その一方導通端子が電源電位Vccを受け
るように結合され、そのゲートがNAND回路152の
出力を受けるように接続され、かつその他方導通端子が
ノードNaに接続されるpチャネルMOSトランジスタ
183と、その一方導通端子がノードNaに接続され、
その他方導通端子が他方電源電位Vssを受けるように
接続され、かつそのゲートがNAND回路152の出力
を受けるように接続されるnチャネルMOSトランジス
タ184を含む。
【0157】トランジスタ181および182のサイズ
(ゲート幅またはゲート幅/ゲート長)はトランジスタ
183のそれよりも大きくされる。これによりトランジ
スタ181および182の電流供給能力はトランジスタ
183のそれよりも十分大きく設定される。
【0158】可変バッファ回路154はさらに、そのコ
レクタが動作電源電位Vccを供給するノードに接続さ
れ、そのベースがノードNaに接続され、そのエミッタ
が出力ノードNbに接続されるnpnバイポーラトラン
ジスタ185と、その一方導通端子が出力ノードNbに
接続され、そのゲートがNAND回路152の出力を受
けるように接続され、その他方導通端子が他方電源電位
Vssを供給するノードに接続されるnチャネルMOS
トランジスタ186を含む。次に動作について説明す
る。
【0159】まず、図20を参照して、データ書込動作
が行なわれ、続いてデータ読出動作が行なわれる動作シ
ーケンスの場合について説明する。
【0160】データ書込みが行なわれるライトサイクル
においては、ライトイネーブル信号/WEおよびチップ
セレクト信号/CSがともに“L”となってから所定期
間経過後に書込遅延信号wecsdが“H”に立上が
る。これによりpチャネルMOSトランジスタ181が
オフ状態となる。非選択デコーダにおいては、NAND
回路152の出力がハイレベルとなり、トランジスタ1
82および183はともにオフ状態である。またトラン
ジスタ184がオン状態となる。これにより、ノードN
aが接地電位(他方電源電位)Vssレベルへ放電さ
れ、バイポーラトランジスタ185は高速でオフ状態と
なる。このときまた、トランジスタ186がオン状態で
あり、出力ノードNbは接地電位Vssレベルのローレ
ベルとなる。
【0161】選択デコーダにおいては、NAND回路1
52の出力がローレベルとなり、トランジスタ184お
よび186がオフ状態となり、トランジスタ182およ
び183がオン状態となる。トランジスタ181はオフ
状態であるため、ノードNaはトランジスタ183を介
して充電される。これにより、データ書込動作時におい
てはノードNaの立上がり速度は緩やかであり、バイポ
ーラトランジスタ185が緩やかにオン状態となり、出
力ノードNbは緩やかに立上がる。すなわち、データ書
込動作時においては、ワード線の立上がりタイミングは
遅くなる。
【0162】次いでデータ読出しが行なわれるリードサ
イクルに入ると、リードサイクルが指定されてからも遅
延信号wecsdは一定期間ハイレベルを維持してい
る。したがって、この場合選択デコーダにおいて、ノー
ドNaの電位の立上がりは緩やかであり、ライトサイク
ルが完了して選択ワード線の電位が立下がる時刻Taか
らリードサイクルにおける選択ワード線の電位が立上が
る時刻Tbまでの期間を十分に長くとることができ、デ
ータ書込みを受けたビット線BLおよび/BLの電位は
十分に回復しており、誤書込みは生じない。
【0163】またこのとき、内部制御信号の動作タイミ
ングは通常と同様でよく(内部で遅延させているた
め)、何らアクセス時間を長くする必要はない。これに
より、ライトサイクルからリードサイクルへの移行時に
おいて、確実に選択ワード線の立上がりタイミングを遅
らせることができる。非選択デコーダにおいては、NA
ND回路151の出力がハイレベルであるため、トラン
ジスタ184および186がオン状態となり、高速で出
力ノードNbを非選択状態の接地電位レベルへ放電す
る。所定期間経過後、遅延信号wecsdがローレベル
となり、電流供給能力の大きいトランジスタ181がオ
ン状態となり、選択デコーダにおいてはその内部ノード
Naが高速で充電されて出力ノードNbは高速でハイレ
ベルへ立上がる。
【0164】上述のように、ライトサイクルからリード
サイクルへの移行時においては、出力ノードNbのハイ
レベルへの移行のみが遅延される。これにより誤書込み
およびアクセス時間の増加を防止することができる。
【0165】図21はリードサイクルが繰返されるとき
の図19に示すプリデコーダ回路の出力ノードの波形を
示す図である。リードサイクルからリードサイクルへ移
行するときには、遅延信号wecsdはローレベルであ
る。したがってトランジスタ181はオン状態にある。
選択デコーダにおいては、NAND回路152の出力が
ローレベルとなり、トランジスタ182および183が
オン状態となり、トランジスタ184および186がオ
フ状態となる。したがって、ノードNaは電流供給能力
の大きいトランジスタ181および182を介して充電
されるため、高速でその電位が立上がり、バイポーラト
ランジスタは高速でオン状態となる。したがって出力ノ
ードNbの電位は高速でハイレベルへと立ち上がる。
【0166】非選択デコーダにおいては、トランジスタ
181〜183がオフ状態であり、トランジスタ184
および186がオン状態であるため、ノードNaが高速
で接地電位レベルへ放電され、バイポーラトランジスタ
185が高速でオフ状態となり、出力ノードNbはトラ
ンジスタ186を介して高速で放電される。したがっ
て、図20および図21に示すように、時刻Taにおい
て次のサイクルの選択ワード線電位が立上がるタイミン
グはライトサイクルからリードサイクルへ移行する場合
においてのみ選択ワード線の立上がりタイミングが時刻
Tbまで遅延される。これにより選択ビット線電位が微
小振幅にまで復帰した後にワード線選択が実行されるた
め、誤書込みおよびアクセス時間の増加を防止すること
ができる。
【0167】ライトサイクルが続いて実行されるときに
は、トランジスタ181はオフ状態にあるため、ノード
Naはトランジスタ183により充電される。したがっ
て、この場合には、リードサイクルに比べて選択ワード
線の立上がりタイミングは遅くなる。これにより誤書込
みを確実に防止することができる。
【0168】なお図19に示す構成においては、トラン
ジスタ181および182のサイズが大きくされてい
る。しかしながら、トランジスタ182および183の
サイズは同じであってもよい。ノードNaは選択時にお
いて、トランジスタ182および183により充電され
るためである。
【0169】図22は、可変バッファ回路の他の構成を
示す図である。図22に示す構成において、図19に示
す出力段のバイポーラトランジスタ185およびMOS
トランジスタ186が省略されており、ノードNaが出
力ノードNbに接続される。このようなCMOS構成の
可変バッファ回路であっても図19に示す構成と同様の
効果を得ることができる。また図19に示す可変バッフ
ァ回路はBiNMOS構成を備えるが、バイポーラトラ
ンジスタと並列にPチャネルMOSトランジスタが設け
られるBiCMOS構成であっても同様の効果を得るこ
とができる。
【0170】さらに、遅延信号としては、図10に示す
遅延信号wecsdinが用いられている。これは遅延
信号wepdecであっても上記実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0171】上述のようにして、ライトサイクルからリ
ードサイクルへ変化するときのみプリデコーダ出力の立
上がりを遅延させることができ、リードサイクル時にお
いて選択ワード線の電位が立上がるときにビット線間電
位差が十分に小さくなっており誤書込みおよびデータ読
出の遅延を確実に防止することができる(ビット線間電
位差が十分小さくなっていればワード線選択時には選択
メモリセルのデータに応じて高速で読出データに応じた
信号電位に変化するため、データ読出しに長時間を要す
ることはない)。
【0172】[メモリアレイ構造]図23は、1つのメ
モリブロックの構成を概略的に示す図である。図23に
おいては、上位バイトデータビット格納のための1つの
ビット線対BLPaと、下位バイトデータビット格納の
ための1つのビット線対BLPbとを代表的に示す。
【0173】図23において、ビット線対BLPaに
は、1列のメモリセルMC(図23においては、2つの
メモリセルMCa1およびMCa2を代表的に示す)
と、ビット線対BLPaを所定電位にプリチャージする
ためのビット線負荷回路LBaと、列選択信号(図示せ
ず)に応答してビット線対BLPaをローカルライトデ
ータバスLWDaへ接続するための書込ゲートWGa
と、列選択信号に応答してビット線対BLPaをローカ
ルリードデータバスLRDaへ接続するための読出ゲー
トRGaが接続される。
【0174】ビット線対BLPbに対しても同様に1列
のメモリセルMC(MCb1およびMCb2)と、ビッ
ト線負荷回路LBbと、書込ゲートWGbと、読出ゲー
トRGbが設けられる。
【0175】ローカルリードデータバスLRDa上の読
出データを検知増幅するためにローカルセンスアンプL
SAaが設けられ、またローカルライトデータバスLW
Da上に内部書込データを伝達し、選択されたビット線
対に関連する書込ゲートを介して選択されたビット線対
の電位を内部書込データに対応する電位へ駆動するため
にブロックライトドライバBWDaが設けられる。ロー
カルセンスアンプLSAaは、検知増幅したデータをメ
インセンスアンプへ伝達する。ブロックライトドライバ
BWDaはグローバルライトドライバから内部書込デー
タを受ける。
【0176】ローカルリードデータバスLRDbおよび
ローカルライトデータバスLWDbに対してもそれぞれ
ローカルセンスアンプLSAbおよびブロックライトド
ライバBWDbが設けられる。
【0177】ローカルセンスアンプおよびブロックライ
トドライバは、IOブロックごとに設けられる。メイン
センスアンプおよびグローバルライトドライバはデータ
入出力端子ごとに設けられる。1つのメモリブロックは
8個のIOブロックを含むため、1つのメモリブロック
に関連して、8個のローカルセンスアンプおよび8個の
ブロックライトドライバが設けられる。
【0178】ワード線WL1およびWL2はともに、上
位バイトデータ格納用メモリセルおよび下位バイトデー
タ格納用メモリセルに共通に配設される。
【0179】図24は、メモリセルMCの具体的構成を
示す図である。図24において、メモリセルMCは、ワ
ード線WL上の信号電位に応答して導通し、記憶ノード
NcおよびNdをそれぞれビット線bitおよび/bi
tへ接続するトランスファーゲートMT1およびMT2
と、ゲートとドレインが交差接続される記憶トランジス
タMT3およびMT4と、ゲートとドレインが交差結合
される負荷用トランジスタMT5およびMT6を含む。
負荷用トランジスタMT5およびMT6はたとえばpチ
ャネルの薄膜トランジスタで構成される。トランジスタ
MT3およびMT4のドレインは、それぞれ、ノードN
cおよびNdに接続される。トランジスタMT5および
MT6はそれぞれノードNcおよびNdを電源電位Vc
cレベルに充電するプルアップ機能を備える。この図2
4に示すSRAMメモリセルの動作は通常のメモリセル
のそれと同じである。
【0180】[データ書込系]図25はデータ書込みに
関連する部分の構成を概略的に示す図である。図25に
おいては1つのビット線対BLPを代表的に示す。ビッ
ト線負荷回路LBは、第1のイコライズ/プリチャージ
信号WEpに応答して導通し、ビット線bitおよび/
bitをそれぞれ電源電位Vccレベルにプリチャージ
するpチャネルMOSトランジスタP41およびP42
と、第1のプリチャージ/イコライズ信号WEpに応答
してビット線bitおよび/bitをイコライズするp
チャネルMOSトランジスタPE41と、第2のプリチ
ャージ/イコライズ信号/WEbに応答してビット線b
itおよび/bitを所定電位(Vcc−Vbe)にプ
リチャージするためのnpnバイポーラトランジスタB
41およびB42を含む。
【0181】書込ゲートWGは、インバータ回路251
からの列選択信号Yに応答して導通しビット線bitお
よび/bitをそれぞれローカルライトデータ線LWD
および/LWDへ接続するnチャネルMOSトランジス
タN41およびN42を含む。読出ゲートRGは、列選
択信号/Yに応答して導通しビット線bitおよび/b
itをローカルリードデータ線LRDおよび/LRDへ
接続するpチャネルMOSトランジスタP43およびP
44を含む。
【0182】ブロックライトドライバBWDは、ブロッ
ク選択信号BLKとバッファ回路246からの内部ライ
トイネーブル信号WEaに応答してイネーブルされ、グ
ローバルライトデータ線/GWDおよびGWD上の信号
電位に応答してローカルライトデータ線LWDおよび/
LWDを駆動する3入力NAND回路241および24
2を含む。グローバルライトデータ線/GWDおよびG
WDを駆動するグローバルライトドライバGDは、遅延
内部ライトイネーブル信号WEa′に応答してイネーブ
ルされる2入力NAND回路243および244を含
む。NAND回路243は、データ入力バッファ245
から与えられる内部書込データに応答してグローバルラ
イトデータ線/GWDを駆動する。NAND回路244
は、データ入力バッファ245から与えられる内部書込
データに従ってグローバルライトデータ線GWDを駆動
する。
【0183】遅延内部ライトイネーブル信号WEa′
は、遅延回路250から与えられる。この遅延回路25
0は、バッファ回路246からの内部ライトイネーブル
信号WEaを所定時間d′1だけ遅延させて遅延内部ラ
イトイネーブル信号WEa′を発生する。
【0184】プリチャージ/イコライズ信号WEpおよ
び/WEbを生成するブロックドライブ回路41(図9
参照)は、ブロック選択信号BLKと内部ライトイネー
ブル信号WEaを受ける2入力NAND回路247と、
NAND回路247の出力を反転するインバータ回路2
48と、インバータ回路248の出力を反転するインバ
ータ回路249を含む。インバータ回路238から、第
1のプリチャージ/イコライズ信号WEpが出力され、
インバータ回路249から第2のプリチャージ/イコラ
イズ信号/WEbが出力される。次に、図25に示す回
路の動作を図26に示す動作波形図を参照して説明す
る。
【0185】時刻T0以前においては外部ライトイネー
ブル信号/WEは不活性状態のハイレベルにあり、内部
ライトイネーブル信号WEaはローレベルにある。ブロ
ックライトドライバBWDのNAND回路241および
242はこのローレベルの内部ライトイネーブル信号W
Eaに従って、ローカルライトデータ線LWDおよび/
LWDをともにハイレベルに駆動する。一方、ブロック
ドライブ回路41においてインバータ回路248の出力
がローレベルとなり、インバータ回路249の出力はハ
イレベルとなり、トランジスタP41、P42、PE4
1、B41およびB42はすべてオン状態になり、ビッ
ト線bitおよび/bitはハイレベルにプリチャージ
されている。
【0186】時刻t0において外部ライトイネーブル信
号/WEがローレベルに立下がると、応じて内部ライト
イネーブル信号WEaがハイレベルへ立上がる。このと
き、ブロック選択信号BLKが選択状態を示すハイレベ
ルにあれば、ブロックドライブ回路41においては、N
AND回路247の出力がローレベルとなり、インバー
タ回路248の出力がハイレベル、インバータ回路24
9の出力がローレベルとなり、ビット線負荷回路LBに
含まれるトランジスタP41、P42、PE41、B4
1およびB42はすべてオフ状態となる。またこのとき
列選択信号/Yも選択状態のローレベルとなっている。
【0187】一方、遅延回路250から出力される遅延
内部ライトイネーブル信号WEa′は依然ローレベルに
ある。したがってグローバルライトドライバGDに含ま
れるNAND回路243および244の出力はともにハ
イレベルである。したがって、ブロックライトドライバ
BWDに含まれるNAND回路241および242の出
力はともにローレベルとなり(ブロック選択信号BLK
はハイレベルであり選択状態を示している)、ローカル
ライトデータ線LWDおよび/LWDは電位ローレベル
となる。書込ゲートWGに含まれるトランジスタN41
およびN42はともに選択状態にありオン状態であるた
め、ビット線bitおよび/bitの電位はこの書込ゲ
ートWGを介してローカルデータ線LWDおよび/LW
Dに向かって放電され、その電位が低下する。
【0188】時刻t1になると、遅延回路250から出
力される遅延内部ライトイネーブル信号WEa′がハイ
レベルへ立上がり、グローバルライトドライバGDに含
まれるNAND回路243および244の出力は、デー
タ入力バッファ245から与えられる内部書込データに
対応する電位となる。応じてブロックライトドライバB
WDに含まれるNAND回路241および242の出力
電位もこのグローバルライトデータ線/GWDおよびG
WD上の信号電位に対応した電位となる。ビット線bi
tにハイレベルのデータが書込まれるとき、ビット線b
itのプリチャージ用のトランジスタP41およびB4
1はともにオフ状態であるため、ビット線bitの電位
はローカルライトデータ線LWD上の信号電位(Vcc
レベル)からトランジスタN41のしきい値電圧Vth
を引いた電圧レベルとなる。一方、相補ビット線/bi
tはトランジスタN42を介して接地電位Vssレベル
にまで放電される。
【0189】メモリセルMCにおいては、図24に示す
ように、トランジスタMT1およびMT2がオン状態と
なっており、このビット線bitおよび/bitに現れ
た電位差に従ってトランジスタMT3およびMT4がラ
ッチ動作を実行し、ノードNcおよびNdがそれぞれ電
源電位Vccレベルおよび接地電位Vssレベルに確定
する。
【0190】時刻t2において、データライトサイクル
が完了すると、ライトイネーブル信号/WEがハイレベ
ルへと立上がり、応じて内部ライトイネーブル信号WE
aがローレベルへ立下がる。ブロックライトドライバB
WDに含まれるNAND回路241および242がディ
スエーブル状態となり、ローカルライトデータ線LWD
および/LWDの電位はハイレベルとなる。書込ゲート
WGはオフ状態となる。また、ブロックドライブ回路4
1においては、NAND回路247の出力がハイレベル
となるため、第1のプリチャージ/イコライズ信号WE
pがローレベル、第2のプリチャージ/イコライズ信号
/WEbがハイレベルとなり、ビット線負荷回路LBに
含まれるトランジスタP41、P42、PE41、B4
1およびB42がすべてオン状態となり、ビット線bi
tおよび/bitを充電し始める。このとき、相補のビ
ット線bitおよび/bitの電位差は小さいため、時
刻t3においてビット線bitおよび/bitの電位が
同電位となる。ここで図26において破線Vcc−Vb
eで示すレベルは、この電位レベルまでバイポーラトラ
ンジスタB41およびB42により高速で充電が行なわ
れ、その後MOSトランジスタP41およびP42によ
る緩やかな充電が行なわれることを示す。
【0191】図26には、遅延回路250が設けられて
いない場合のビット線bitおよび/bitの電位変化
も示す。遅延回路250が設けられていない場合には、
ローカルライトデータ線LWDおよび/LEDの電位は
ライトイネーブル信号/WEが活性状態のローレベルに
立下がってから書込ゲートWGがオン状態となる時刻t
1′から相補ビット線/bitの放電が行なわれる(ビ
ット線bitにハイレベルのデータを書込む場合)。時
刻t2においてライトサイクルが完了し、ビット線bi
tおよび/bitのプリチャージおよびイコライズを実
行するとき、接地電位レベルから相補ビット線bitを
充電する必要があるため、次のサイクルにおいて、ビッ
ト線bit上にローレベルのデータが読出される場合、
そのビット線bitと相補ビット線/bitの電位が同
電位となる時刻t′3まではワード線選択を行なうこと
ができない(誤書込みが生じるのを防止するため)。こ
の時刻t′3以降に相補ビット線/bitの電位がハイ
レベル、ビット線bitの電位レベルがローレベルに確
定し、データの読出しを行なうことができる。したがっ
て、明らかに、本実施例のように遅延回路250を設け
ることにより、ビット線bitおよび/bitが同電位
となる時刻t3は十分に早くすることができ、ライトサ
イクルに続くリードサイクルにおいてビット線対の電位
の切換えを高速で実行することが可能となる。
【0192】上述のように、この遅延回路250を設け
ることにより、データ書込時においてグローバルライト
ドライバの活性化タイミングを遅延させることにより、
データ書込期間中のハイレベル側ビット線の電位を低下
させることができ、ビット線プリチャージにおけるイコ
ライズを高速で実行することができる。
【0193】図27は、データ書込制御系の他の構成を
示す図である。図27に示すブロックドライブ回路41
は、図25に示す構成に加えて、さらに、第1のプリチ
ャージ/イコライズ信号WEpの立上がりを所定時間
d″2遅延させる立上がり遅延回路260を含む。この
立上がり遅延回路260は、インバータ回路249の出
力を所定時間遅延させる遅延回路271と、インバータ
回路249の出力と遅延回路271の出力とを受ける2
入力NOR回路272とを含む。NOR回路272から
第1のプリチャージ/イコライズ信号WEpが出力され
る。
【0194】すなわち、この図27に示す構成において
は、ライトサイクル完了後第2のプリチャージ/イコラ
イズ信号/WEbがハイレベルに立上がって所定時間
d″2経過後第1のプリチャージ/イコライズ信号WE
pが活性状態のローレベルへ立下がる。他の構成は図2
5に示す構成と同様であり、対応する構成要素には同一
参照番号を付す。次に、図27に示す回路の動作をその
動作波形図である図28を参照して説明する。
【0195】ライトサイクルにおいて、時刻t″0にラ
イトイネーブル信号/WEが活性状態のローレベルに立
下がり、所定時間d″1(所定の遅延期間d′1と同一
または同程度)の間ローカルライトデータ線LWDおよ
び/LWDがローレベルに維持され、ビット線bitお
よび/bitの電位が低下するという一連の動作は図2
5に示す構成のそれと同じである。
【0196】時刻t″2においてライトサイクルが完了
すると、外部ライトイネーブル信号/WEがハイレベ
ル、内部ライトイネーブル信号WEaがローレベルとな
る。ローレベルの内部ライトイネーブル信号WEaに応
答して、ブロックライト回路41に含まれるインバータ
回路249の出力、すなわち、第2のプリチャージ/イ
コライズ信号/WEbがハイレベルへと立上がる。この
ときまだ、立上がり遅延回路260から出力される第1
のプリチャージ/イコライズ信号WEpはハイレベルに
なる。したがって、ビット線bitおよび/bitはビ
ット線負荷回路LBに含まれるバイポーラトランジスタ
B41およびB42を介して高速で充電される。このと
きハイレベルのビット線bitの電位レベルは電位Vc
c−Vbeに近く(≒Vcc−Vth:Vthは書込ゲ
ートに含まれるトランジスタのしきい値電圧)、このビ
ット線bitに対して設けられたバイポーラトランジス
タB41はそのベース−エミッタ間電位差が小さく、ほ
ぼオフ状態を維持している。したがってこの場合、接地
電位レベルに放電されていた相補ビット線/bitのみ
がバイポーラトランジスタB42により高速で充電され
る。
【0197】時刻t″2から所定期間d″2が経過した
時刻t″3において、立下がり遅延回路260の出力、
すなわち第1のプリチャージ/イコライズ信号WEpが
ローレベルへ立下がり、トランジスタP41、P42お
よびPE41がオン状態となる。これによりビット線b
itがMOSトランジスタP41により充電されかつイ
コライズトランジスタPE41によりビット線bitと
相補ビット線/bitとのイコライズが行なわれる。相
補ビット線/bitにおいては、依然バイポーラトラン
ジスタB41により高速でその電位が立上げられる。
【0198】時刻t″4においては、ビット線bitお
よび/bitの電位が同一電位となり、この時点からワ
ード線を立上げてデータ読出しを実行することができ
る。
【0199】上述のように、時刻t″2から時刻t″3
の期間は、バイポーラトランジスタB41およびB42
によるチャージ動作のみが実行されるため、ハイレベル
側ビット線bitは早い時刻に電位Vcc−Vbeに達
する(またはすでに電位Vcc−Vbe以上にある)
と、時刻t″3まで電位上昇はない。これにより、急速
に電位上昇するローレベル側ビット線/bitとビット
線bitとの電位レベルが近接する。時刻t″3におい
ては、MOSトランジスタがオン状態となるが、このと
き、図26に示す場合よりもビット線bitおよび/b
itの電位差が比較的小さいため、このビット線電位の
イコライズが完了する時刻t″4はより早くすることが
できる。
【0200】図25および図27に示す回路構成におい
て、ハイレベルのビット線bitの電位レベルはメモリ
セルにハイレベルの電位が書込まれる電位レベルであれ
ばよい。
【0201】また、ローカルライトデータバス線LWD
および/LWDを所定期間ローレベルに維持するための
遅延回路270は、グローバルライトドライバGDの動
作を制御している。この場合、遅延回路270はデータ
入出力端子1個に対して1個設けるだけでよく、占有面
積を増加させることなく効率的にビット線電位を制御す
ることができる。
【0202】[書込制御信号の詳細]図25および図2
7においては、ライトイネーブル信号/WEのみを利用
しているように示している。以下に図10に示す制御回
路46から発生される制御信号と図25および図27に
示す制御信号の対応関係について具体的に説明する。
【0203】図29は、ブロックドライブ回路に与えら
れる制御信号を詳細に示す図である。図29において、
NAND回路247は、Zデコーダからのブロック選択
信号blkと、チップセレクト信号/CSから生成され
る内部イネーブル信号csulbと、ライトイネーブル
信号/WEから生成される内部ライトイネーブル信号w
eblとを受ける。NAND回路247において初めて
チップセレクト信号/CSと内部書込制御信号webl
とブロック選択信号blkとの論理がとられる。これは
先に説明したように、書込制御信号における伝搬遅延を
最小とするため、書込制御信号は各ブロックへ伝達され
るまでその論理をとるのが延期される。
【0204】インバータ回路248からブロック書込指
示信号weblkが生成される。遅延回路271は、2
段のCMOSインバータ回路で構成される。NOR回路
272からプリチャージ/イコライズ信号weblkp
(WEp)が生成される。インバータ回路249からプ
リチャージ/イコライズ信号weblkdb(/WE
b)が生成される。
【0205】図30Aは、データ入力バッファおよびグ
ローバルライトドライバへ与えられる制御信号の詳細を
示す図である。図30Aにおいて、データ入力バッファ
245は、図10に示すインバータ回路59から生成さ
れる内部チップセレクト信号csdin(上位バイトお
よび下位バイトを識別するためのuおよびlは省略して
いる)に応答して活性状態とされ、データ入出力端子D
Qへ与えられた外部書込データから相補の内部書込デー
タを生成する。データ入力バッファ245からの相補な
内部書込データはCMOS構成のインバータを含む遅延
回路280aおよび280bを介してグローバルライト
ドライバGDへ伝達される。グローバルライトドライバ
GDにおいて、NAND回路243は、図10に示す遅
延回路70から発生される内部制御信号wecsdin
に応答してイネーブル状態とされ、内部書込データに対
応するデータを生成する。NAND回路244も同様で
あり、制御信号wecsdinに応答してイネーブルさ
れ、遅延回路280bを介して与えられた内部書込デー
タに対応するデータを出力する。
【0206】NAND回路243の出力は、インバータ
回路281aおよび282aを介してグローバルライト
データ線GWDへ伝達される。NAND回路244の出
力はインバータ回路281bおよび282bを介してグ
ローバルライトデータ線/GWDへ伝達される。このグ
ローバルライトドライバGDから16個のメモリブロッ
クに対し内部書込データが伝達される。したがって、こ
の大きな負荷を有するグローバルライトデータ線GWD
および/GWDを高速で駆動するために、グローバルラ
イトドライバGDの最終出力段のインバータ回路はBi
NMOS回路により構成される。残りの構成要素はCM
OS構成を備える。
【0207】この信号wecsdinは先に図25およ
び図27に参照して説明した内部書込データWEa′に
対応する。したがって、図25および図27に示す遅延
回路270は図10に示す遅延回路70におけるNAN
D回路71、遅延回路72およびインバータ回路73に
対応する。
【0208】図30(B)は、ブロックライトドライバ
へ与えられる制御信号の詳細を示す図である。図31に
おいて、NAND回路241および242は、ともにZ
デコーダ(図9参照)からのブロック選択信号blkと
ブロックドライブ回路41(図29参照)からのブロッ
ク書込制御信号weblkがともにハイレベルのときに
イネーブル状態となり、インバータとして機能する。N
AND回路241の出力はCMOS構成のインバータ回
路283aおよび284aを介してローカルライトデー
タ線LWDへ伝達される。NAND回路242の出力は
CMOS構成のインバータ回路283bおよび284b
を介してローカルライトデータ線/LWDへ伝達され
る。
【0209】図29ないし図30(B)から明らかなよ
うに、ブロック選択信号blkが活性状態となってから
ブロック書込制御信号weblkが活性状態となる。プ
リチャージ/イコライズ信号weblkp(WEp)お
よびweblkdb(/WEb)は、このブロック書込
制御信号weblkから生成されている。ブロック選択
信号blkに従ってカラムデコーダが列選択動作を実行
する(図17参照)。列デコーダは、この図17に示す
ように、2段のインバータ回路を備えている。したがっ
て、列選択信号が確定するタイミングは、ブロック書込
制御信号weblkのそれよりも少し遅れたタイミング
となる。ブロックライトドライバBWDが不活性状態と
なるのはブロック選択信号blkに応答して行なわれ、
カラムデコーダの不活性化への移行もブロック選択信号
blkに従って実行される。したがって、このプリチャ
ージ/イコライズ信号に従って、ライトサイクル完了
後、書込ゲートが閉じてからビット線のプリチャージお
よびイコライズが実行される。
【0210】なお上述の動作説明において、リードサイ
クル時の動作については何ら説明していない。リードサ
イクル時においては、信号ライトイネーブル信号/WE
がハイレベルであるため、ブロックライトドライバBW
Dはディスエーブル状態であり、ローカルライトデータ
線LWDおよび/LWDはハイレベルに充電される。ま
たビット線負荷回路LBにおいては、各トランジスタは
すべてオン状態にあり、ビット線bitおよび/bit
を充電する。
【0211】[データ読出系]図31は、メモリセルア
レイのデータ読出しに関連する部分の構成を示す図であ
る。図31においては、1つのIOブロックにおけるデ
ータ読出しに関連する部分の構成が示される。ビット線
対bit1,/bit1〜bitn,/bitnの各々
には、メモリセルMCと、書込ゲートWGと読出ゲート
RGが設けられる。各構成要素にはビット線と同一の添
字を付して相互に区別する。書込ゲートWGは、書込信
号WEaに応答して導通し、ビット線/bitおよびb
itを電源電位Vccレベルに充電するpチャネルMO
SトランジスタP61およびP62と、列選択信号Yに
応答して導通し、ビット線/bitおよびbitをロー
カルライトデータバス線/LWDおよびLWDへそれぞ
れ接続するnチャネルMOSトランジスタN61および
N62を含む。pチャネルMOSトランジスタP61お
よびP62は、内部書込信号WEaがローレベルにある
データ読出時動作において導通し、対応のビット線bi
tおよび/bitを充電する。これにより、メモリセル
の記憶トランジスタとの抵抗比に従ってビット線bit
および/bitの電位振幅が小さくされる。
【0212】データ書込時においては、書込信号WEa
はハイレベルにあり、pチャネルMOSトランジスタP
61およびP62はオフ状態となる。
【0213】読出ゲートRGは、ローカルリードデータ
バス/LRDおよびLRDにそれぞれエミッタフォロア
対応で接続されるnpnバイポーラトランジスタB71
およびB72と、列選択信号/Yに応答してビット線/
bitおよびbitをバイポーラトランジスタB71お
よびB72のベースに接続するpチャネルMOSトラン
ジスタP71およびP72と、列選択信号Yに応答して
導通し、バイポーラトランジスタB71およびB72の
ベースへ非選択レベルVREFを供給するpチャネルM
OSトランジスタP73およびP74を含む。
【0214】図32は、ローカルセンスアンプの具体的
構成の一例を示す図である。図32において、ローカル
センスアンプLSAは、ローカルリードデータ線LRD
および/LRDの電位差を差動的に増幅する差動増幅段
と、この差動増幅段の出力を増幅してメインセンスアン
プへ伝達する出力増幅段を含む。差動増幅段は、エミッ
タが共通に接続されてそのベースにローカルリードデー
タ線LRDおよび/LRD上の電位を受けるnpnバイ
ポーラトランジスタ293および294と、ブロック選
択信号blkに応答して導通するnチャネルMOSトラ
ンジスタ295、296および297を含む。トランジ
スタ295および297はローカルリードデータ線LR
Dおよび/LRDと接地電位Vssとの間に電流経路を
形成し、負荷抵抗として作用する。このトランジスタ2
95および297により、ローカルリードデータ線LR
Dおよび/LRDの電位振幅が調節される。トランジス
タ296はその一方導通端子がエミッタ結合されたトラ
ンジスタ293および294のエミッタに接続される。
【0215】差動増幅段はさらに、ブロック選択信号b
lkをインバータ回路を介して受けて導通状態となり、
トランジスタ293および294へ電流を供給する負荷
抵抗として機能するpチャネルMOSトランジスタ29
1および292と、トランジスタ296と接地電位Vs
sとの間に設けられ、そのゲートに基準電位Vcsを受
けて、定電流源として機能するnチャネルMOSトラン
ジスタ298を含む。
【0216】出力増幅段は、そのコレクタが電源電位V
ccに接続され、ベースがトランジスタ293のコレク
タに接続され、そのエミッタがグローバルリードデータ
線GRDに接続されるnpnバイポーラトランジスタ3
01aと、ブロック選択信号blkに応答して導通し、
グローバルリードデータ線GRDを放電するnチャネル
MOSトランジスタ302aと、トランジスタ301a
のベースと電源電位Vcc供給ノードとの間に接続され
るダイオード299aと、トランジスタ301aのベー
スと基準電位Vbb供給ノードとの間に設けられ、ブロ
ック選択信号blkに応答して導通するpチャネルMO
Sトランジスタ300aを含む。
【0217】トランジスタ300aが基準電位Vbbに
接続されているのは、グローバルリードデータ線GRD
には、複数のローカルセンスアンプがワイヤードワ接続
されるため、その非選択ローカルセンスアンプの出力電
圧レベルを選択ローカルセンスアンプの出力するハイレ
ベルおよびローレベルよりも低くするためである。この
とき、トランジスタ301aを飽和領域で動作させると
そのスイッチング速度が遅くなるため、トランジスタ3
01aは不飽和領域で動作するように基準電位Vbbに
よりバイアスがかけられる。
【0218】グローバルリードデータ線GRDに対して
も同様にダイオード299b、pチャネルMOSトラン
ジスタ300b、npnバイポーラトランジスタ301
bおよびnチャネルMOSトランジスタ302bが設け
られる。ダイオード299aおよび299bはトランジ
スタ301aおよび301bのベース電位をVcc−V
beにクランプする。差動増幅段が動作すると、一方の
ダイオードを介して電流が流れ、ダイオードのカソード
電位が低下し、対応のバイポーラトランジスタのベース
電位が応じて低下して、その出力レベルが低下する。
【0219】このグローバルリードデータ線GRDおよ
び/GRDのハイレベルおよびローレベルはバイポーラ
トランジスタ301aおよび301bと、MOSトラン
ジスタ302aおよび302bの電流駆動力により決定
される。バイポーラトランジスタ301aおよび302
bの電流駆動力はMOSトランジスタ302aおよび3
02bの電流駆動力よりも大きくされる。したがってM
OSトランジスタ302aおよび302bは負荷抵抗と
して機能する。
【0220】図33は、非選択レベル発生回路の構成を
示す図である。図33(a)に示す非選択レベル発生回
路は、電源電位Vccと出力ノードとの間に設けられる
ダイオード310と、ダイオード310と接地電位Vs
sとの間に設けられる定電流源311と、内部書込制御
信号/WEaに応答して導通し、出力ノードを電源電位
Vccレベルに充電するpチャネルMOSトランジスタ
312を含む。トランジスタ312のゲートに与えられ
る内部書込信号/WEaは、ライトバッファから出力さ
れる内部書込信号weaの反転信号であってもよく、ま
た図29に示すブロックドライブ回路から発生されるブ
ロック書込制御信号weblkであってもよい。
【0221】図33(b)において、非選択レベル発生
回路は、出力ノードと定電流源311との間に設けら
れ、そのゲートに内部書込信号/WEaを受けるnチャ
ネルMOSトランジスタ314を含む点が図33(a)
に示す回路と異なっている。他の構成は同様である。
【0222】図33(c)に示す非選択レベル発生回路
は、図33(b)に示す回路構成において、定電流源3
11が、そのゲートが電源電位Vccレベルの電圧を受
けるnチャネルMOSトランジスタ315で置換えられ
ている構成を備える。このトランジスタ315は、負荷
抵抗として機能する。
【0223】この図33(a)〜(c)に示す非選択レ
ベル発生回路は、いずれも内部書込信号/WEaがロー
レベルにあり、データ書込動作を示しているときには、
その非選択レベルVREFを電源電位Vccレベルに上
昇させる。内部書込制御信号/WEaがハイレベルにな
り、データ書込動作を示していない場合には、トランジ
スタ312はオフ状態となり、非選択レベルVREFは
電源電位Vcc−Vbe(Vbeはダイオード310の
順方向降下電圧)に固定される。次に図32ないし図3
3に示す回路の動作をその動作波形図である図34を参
照して説明する。
【0224】今一例として、列選択信号としてY1が選
択状態となり、データ0(ビット線bitにローレベル
データ)を書込み、続いてデータ1の読出(ビット線b
itからのハイレベルデータ)を読出す場合の動作を一
例として説明する。
【0225】データ書込時においては、内部書込制御信
号/WEaはローレベルにあり、トランジスタ312は
オン状態となっている。この場合、非選択レベルVRE
Fはほぼ電源電圧Vccレベルにあり、ハイレベル電位
のビット線/bitの電位レベルとほぼ同一電圧レベル
にある。
【0226】図31に示す内部書込制御信号WEaはデ
ータ書込時にはハイレベルにあり、したがって書込ゲー
トWGにおける負荷MOSトランジスタP61およびP
62はオフ状態にある。列選択信号Y1が立上がると、
書込ゲートWG1におけるMOSトランジスタN61お
よびN62がオン状態となる。なお、非選択書込ゲート
WG2〜WGnにおけるMOSトランジスタN61およ
びN62はオフ状態になる。これにより、ビット線bi
t1および/bit1がローカルライトデータ線LWD
および/LWDに接続され、図示しないブロックライト
ドライバから与えられた内部書込データがビット線bi
t1および/bit1上へ伝達される。この場合、デー
タ0の書込のためビット線bit1の電位が接地電位レ
ベルにまで放電される。
【0227】データ書込みが完了すると、列選択信号Y
1がローレベルに立下がり、書込ゲートWG1における
トランジスタN61およびN62がオフ状態となり、ま
たワード線も非選択状態となり、また内部書込信号WE
aが不活性状態となり、ビット線bit1および/bi
t1は負荷MOSトランジスタP61およびP62によ
り電源電位Vccレベルにまで充電される。
【0228】この書込動作時において、読出ゲートRG
1においては、トランジスタP71およびP72がオン
状態にあり、読出ゲートRG1のバイポーラトランジス
タB71およびB72のベースへはそれぞれビット線b
it1および/bit1上の信号電位が伝達される。
【0229】残りの非選択ビット線対においては、読出
ゲートにおいてトランジスタP73およびP74がオン
状態である。この場合、非選択レベルVREFはハイレ
ベルのビット線電位と同電位レベルにあり、非選択列に
関連する読出ゲートRG2〜RGnのバイポーラトラン
ジスタB71およびB72のゲートへはハイレベルの非
選択レベルVREFが伝達される。読出ゲートRG1〜
RGnのバイポーラトランジスタB71およびB72の
エミッタがそれぞれローカルリードデータ線/LRDお
よびLRDにOR接続されている。この場合、ローカル
リードデータ線/LRDおよびLRD上には、ベース電
位が最も高いバイポーラトランジスタからの電圧レベル
が表れる。この場合、バイポーラトランジスタB71お
よびB72の最も高い電圧レベルは電源電位Vccレベ
ルであり、ともに電源電圧Vccレベルに維持される。
【0230】続いて、データ1の読出しが実行される。
この場合には、内部書込信号WEaはローレベルにあ
る。書込ゲートWG1〜WGnに含まれる負荷MOSト
ランジスタP61およびP62はすべてオン状態にあ
り、それぞれビット線bitおよび/bitを充電す
る。またこのときには、内部書込制御信号/WEaはハ
イレベルにあるため非選択レベルVREFはダイオード
310の順方向降下電圧VBEだけ低下し、その電圧レ
ベルはVcc−VBEレベルとなる。選択ビット線bi
t1および/bit1の読出ゲートRG1に含まれるバ
イポーラトランジスタB71およびB72のベースへ
は、トランジスタP71およびP72を介してビット線
bit1および/bit1上の電位が伝達される。非選
択ビット線対bit2,/bit2〜bitn,/bi
tnに対応する読出ゲートRG2〜RGnのバイポーラ
トランジスタB71およびB72のベースへは、非選択
レベルVREFが伝達される。非選択レベルVREF
は、この場合には、ローレベルのビット線/bit1の
電位レベルよりも低い(ビット線の電位の振幅はMOS
トランジスタP61およびP62とメモリセルに含まれ
る記憶トランジスタの抵抗およびビット線負荷回路に含
まれるチャージ回路の電流供給能力に決定されるが、通
常VccとVcc−0.1程度である)。したがって、
ローカルリードデータ線LRDおよび/LRD上には、
ビット線bit1および/bit1上の信号電位に対応
する電位がエミッタフォロア態様でバイポーラトランジ
スタB72およびB72を介して伝達される。
【0231】このローカルリードデータ線LRDおよび
/LRDに現れた信号電位は、ローカルセンスアンプL
SAにより増幅される。すなわち、ブロック選択信号b
lkによりローカルセンスアンプLSAが活性状態とな
り、このローカルリードデータ線LRDおよび/LRD
上の信号電位差がバイポーラトランジスタ293および
294により増幅され、かつローカルリードデータ線L
RD上の信号電位が高いため、バイポーラトランジスタ
293を介して電流が多く流れ、バイポーラトランジス
タ301aのベース電位がバイポーラトランジスタ30
1bのベース電位よりも低くなり、グローバルリードデ
ータ線/GRDの電位レベルはグローバルリードデータ
線GRDの電位レベルよりも低くなる。図34(b)に
示すように、ローカルリードデータ線LRDおよび/L
RDの電位レベルはデータ書込動作時において同一電位
にイコライズされているため、データ読出動作が続いて
実行される場合には、高速でローカルリードデータ線L
RDおよび/LRDの電位レベルが増幅され、非選択レ
ベルVREFが一定リードサイクルおよびライトサイク
ルに関わらず一定電位に固定される場合と比べて大幅に
高速でデータを読出すことができる。非選択レベルVR
EFがライトサイクルおよびリードサイクルともに固定
電位レベルに設定されている場合には、図34(a)に
示すように、リードデータ線/LRDおよびLRDには
内部書込データに従って電位差が生じており、この電位
振幅をイコライズしてから読出データが確定することに
なり、このリードデータ線LRDおよび/LRDの電位
のイコライズまでに要する時間を短縮することが可能と
なるからである。
【0232】なお、非選択ブロックにおいて、内部書込
制御信号/WEaがweblkを用いている場合には、
非選択レベルVREFは、トランジスタ312が常時オ
フ状態であるため、変化せずVcc−VBEレベルの一
定レベルにある(図34(c)参照)。
【0233】図35は、非選択レベルの切換タイミング
を示す図である。図35(a)に示すように、非選択レ
ベルVREFがビット線bitおよび/bitの電位が
クロスする時点よりも先に低下すると(破線Iで示
す)、図35(b)に示すように、ローカルリードデー
タ線LRDおよび/LRDに逆データが出力される。こ
の結果、この逆データを再び反転して正確なデータを読
出す必要があり、アクセス時間が長くなる。
【0234】また図35(a)において、ビット線bi
tおよび/bitの電位がクロスする時点よりも遅く非
選択レベルVREFが低下すると、図35(c)に示す
ように、ローカルリードデータ線LRDおよび/LRD
にデータが現れるタイミングが遅くなる。これはアクセ
ス時間の増加をもたらす。したがって、図35(a)の
破線IIIに示すように、ビット線bitおよび/bi
tの電位がクロスする時点で非選択レベルVREFが低
下する場合が最も高速でデータを読出すことができる。
【0235】図36は、非選択レベル発生回路のさらに
他の構成を示す図である。この図36に示す非選択レベ
ル発生回路は、内部書込制御信号weblkを所定時間
遅延させる遅延回路320と、遅延回路320の出力を
反転するインバータ回路321を含む。他の構成は図3
3(b)に示すものと同様である。この図36に示す非
選択レベル発生回路を用いた場合、トランジスタ312
がオフ状態となる時点は、内部書込制御信号weblk
が不活性状態となってから所定時間経過後である。した
がってこの遅延回路320が与える遅延時間を適当な値
に設定すれば、図35(a)に破線IIIで示すように
ビット線bitおよび/bitの電位がクロスする時点
で非選択レベルVREFの電位レベルを切換えることが
でき、高速アクセスを実現することができる。
【0236】図37は、図25ないし図27に示す実施
例にこの非選択レベル切換回路の構成を適した場合の動
作を示す信号波形図である。この図25ないし図27に
示す実施例においては、データ書込時においてハイレベ
ルのビット線電位は所定電位だけ低下されている。この
場合、非選択レベルVREFをライトサイクルおよびリ
ードサイクルに関わらず一定としていた場合には、図3
7(b)に示すように、非選択レベルVREFがハイレ
ベルのビット線電位よりも高くなり、リードデータバス
の電位は、データ書込サイクルにおいてはイコライズ状
態とされる。
【0237】しかしながらライトサイクルからリードサ
イクルへ移行するとき、ビット線bitおよび/bit
の電位がともに非選択レベルVREFよりも高くなるま
で逆データが出力されるため、リードデータバス上に正
確な読出データが現れるタイミングが遅くなる(図37
(c)参照)。
【0238】しかしながら、本実施例のように非選択レ
ベルVREFをデータ書込時においては電源電圧Vcc
レベルのハイレベルに設定し、データ読出時においては
ローレベルのビット線電位よりも低く設定すれば、この
ような逆データが出力されることはなく、高速でデータ
を読出すことができる(図37(d)および(e)参
照)。 [データ読出系の他の実施例]図38は、データ読出系
の他の実施例の構成を示す図である。図38において、
メモリブロックMB1〜MBmの各々に対してローカル
センスアンプLSA1〜LSAmが設けられる。ローカ
ルセンスアンプLSA1〜LSAmは、共通に、グロー
バルリードデータ線/GRDおよびGRDを介してメイ
ンセンスアンプMSAに接続される。動作時においては
1つのローカルセンスアンプのみが活性状態とされる。
【0239】読出ゲートRG(RG1〜RGn:本実施
例ではn=8)は、列選択信号/Y(/Y1〜/Ynを
総称する)に応答してビット線bitおよび/bit
(bit1および/bit1〜bitnおよび/bit
nを総称する)をローカルリードデータ線LRDおよび
/LRDへ接続するPチャネルMOSトランジスタP7
4およびP73を含む。この読出ゲートにおいてはバイ
ポーラトランジスタは設けられていない。
【0240】ローカルセンスアンプLSA(LSA1〜
LSAmを総称する)は、ローカルリードデータ線LR
Dおよび/LRD上の信号電位をベースに受けるnpn
バイポーラトランジスタQ3およびQ4と、バイポーラ
トランジスタQ3およびQ4のエミッタ出力をそのベー
スに受けるnpnバイポーラトランジスタQ5およびQ
6と、センスアンプ選択信号SE(SE1〜SEmを総
称する)をインバータIVを介してゲートに受けて導通
し、トランジスタQ5およびQ6のコレクタへ電流を供
給するpチャネルMOSトランジスタQP3およびQP
4と、センスアンプ活性化信号SEをそのゲートに受け
て非選択レベルVREFをトランジスタQ5およびQ6
のコレクタへそれぞれ伝達するpチャネルMOSトラン
ジスタQP1およびQP2を含む。トランジスタQP3
およびQP4は、センス動作時にオン状態となり、トラ
ンジスタQP1およびQP2はセンスアンプ活性化信号
SEの不活性化時にオン状態となる。
【0241】ローカルセンスアンプLSAはさらに、ト
ランジスタQ5のコレクタ電位をそのベースに受け、エ
ミッタフォロア態様でグローバルリードデータ線/GR
Dへ信号を伝達するnpnバイポーラトランジスタQ1
と、トランジスタQ6のコレクタ電位をそのベースに受
け、エミッタフォロア態様でグローバルリードデータ線
GRD上へ信号を伝達するnpnバイポーラトランジス
タQ2と、センスアンプ活性化信号SEに応答して導通
し、各バイポーラトランジスタQ1、Q3、Q5および
Q6、Q4、およびQ2に対し電流供給経路を形成する
nチャネルMOSトランジスタQN1、QN2、QN
3、QN4、およびQN5と、トランジスタQN3を流
れる電流を一定にするための定電流源ISを含む。次に
動作についてその動作波形図である図39を参照して説
明する。
【0242】図39において、データ書込状態から続い
てデータ読出状態が行なわれる場合の動作が示される。
今、列選択信号Y1が選択状態となるメモリブロックM
B1が選択された場合を考える。データ書込状態におい
ては、列選択信号/Y1に従って読出ゲートRG1内の
トランジスタP73およびP74がオン状態となり、ロ
ーカルリードデータ線LRDおよび/LRDはビット線
bit1および/bit1に接続される。図示しない経
路により、書込ゲートWG1を介してビット線bit1
および/bit1上に書込データが伝達される。この書
込データはローカルリードデータ線LRDおよび/LR
D上に伝達される。
【0243】ローカルセンスアンプLSAはグローバル
リードデータ線GRDおよび/GRDにワイヤードOR
接続されている。選択されたメモリブロックに対するロ
ーカルセンスアンプのみが活性状態とされる。この場
合、センスアンプ活性化信号SE1がハイレベルとな
り、残りのセンスアンプ活性化信号SEmはローレベル
である。非選択メモリブロックMBmに対応するローカ
ルセンスアンプLSAmにおいては、トランジスタQP
1およびQP4がオン状態となり、出力バイポーラトラ
ンジスタQ1およびQ2のベース電位は非選択レベルV
REFとなる。
【0244】一方、選択メモリブロックMB1に対する
ローカルセンスアンプLSA1においては、出力バイポ
ーラトランジスタQ1およびQ2のベース電位は、ロー
カルリードデータ線/LRDおよびLRD上の信号電位
に従って変化する。グローバルリードデータ線GRDお
よび/GRDには、出力バイポーラトランジスタQ1お
よびQ2がワイヤードOR接続されており、ローカルセ
ンスアンプLSA1〜LSAmにおける出力バイポーラ
トランジスタQ1およびQ2の最も高いベース電位が伝
達される。したがって、この状態においては、グローバ
ルリードデータ線GRDおよび/GRDの電位は非選択
レベルVREFに設定される。非選択レベルVREFは
先の実施例において用いられた非選択レベル発生回路を
用いている。ただしブロック選択信号は含まれておら
ず、内部書込信号/weaのみが利用される。
【0245】続いて、ビット線bit1および/bit
1に対しデータ読出しが行なわれる。このとき、新たに
選択されたメモリセルがハイレベルデータを格納してお
り、ビット線bitが充電されて電位が上昇する。この
ビット線bitおよび/bitの電位変化に伴ってロー
カルリードデータバスLRDおよび/LRDの電位も変
化する。このデータ読出サイクルにおいて、非選択レベ
ルVREFが低下し、ローレベルのローカルリードデー
タバス/LRDの電位レベルよりも低くなる。これによ
り、グローバルリードデータバスGRDおよび/GRD
においては、選択されたローカルセンスアンプLSA1
の出力バイポーラトランジスタQ1およびQ2のベース
電位に従った信号電位が現れる。残りの非選択ローカル
センスアンプLSAmの出力バイポーラトランジスタQ
1およびQ2のベース電位はこの非選択レベルVREF
レベルにあるためである。
【0246】上述のようにローカルセンスアンプへ与え
られる非選択レベルVREFを書込サイクル時と読出サ
イクル時とで変化させることにより、グローバルリード
データバスの電位を書込サイクル時において同一電位レ
ベルに維持することができ、高速でデータの読出しを行
なうことができる。この非選択レベルVREFの電位レ
ベルの変化時点は、図39(c)に示すローカルリード
データ線LRDおよび/LRDの電位の変化時点である
のが最も高速にデータの読出しを行なうことができる。
この構成は、図36に示す非選択レベル発生回路と同様
の構成を用い、遅延回路320の遅延時間を適当な値に
設定することにより実現される。
【0247】図31および図38に示す構成において
は、データ読出しが行なわれるリードサイクルにおいて
は非選択レベルVREFはローレベルのビット線電位よ
りも低い電位レベルに設定される。この場合には、ロー
カルリードデータバスおよびグローバルリードデータバ
スは読出されたデータに従ってその電位は変化してい
る。この読出しをさらに高速化するための構成について
以下に説明する。
【0248】すなわち図40に示すように、データ読出
動作が繰返し実行される場合、ワード線の立上がりのと
きに、非選択レベルVREFをハイレベルに上昇させ、
データバス、すなわちローカルリードデータバスLRD
および/LRDならびにグローバルリードデータ線GR
Dおよび/GRDをすべて同電位にイコライズする(図
40(b)参照)。この場合、図40(a)に示すよう
に非選択レベルVREFがローレベルに保持されている
場合には、データバスの電位振幅が生じているものの、
非選択レベルVREFをワード線選択前に一旦ハイレベ
ルに上昇させることにより、リードデータバスの電位振
幅がなくなり、高速で次のデータの読出しを行なうこと
ができる。
【0249】なお、図40において、図31および図3
8に示すそれぞれの構成に対し適用可能であるため、ロ
ーカルリードデータ線およびグローバルリードデータ線
をそれぞれリードデータバスとして示している。この図
31および図38に示す構成はまた組合わせて用いられ
てもよい。この非選択レベルVREFの読出動作時にお
いてワード線選択前に一旦電源電位Vccレベルのハイ
レベルに上昇させるためには非選択レベル制御信号φr
eをワード線選択前の所定期間ローレベルに立下げ、非
選択レベル発生回路におけるダイオードをショートする
ことにより実現することができる。図41は図40に示
す非選択レベル制御信号φre発生回路の構成の一例を
示す図である。図41において、非選択レベル制御信号
発生回路は、アドレスバッファ334からの内部アドレ
ス信号を受け、アドレス信号の変化時点を検出するAT
D回路335と、ATD回路335のアドレス変化検出
信号を所定時間遅延させる遅延回路336と、遅延回路
336の出力に応答して所定の時間幅を有するワンショ
ットのパルス信号を発生するワンショットパルス発生回
路337と、内部書込制御信号WEaをその偽入力に受
けかつワンショットパルス発生回路337の出力をその
真入力に受けるゲート回路338を含む。ゲート回路3
38は、内部書込制御信号WEaがローレベルにあり、
データ読出しを示している場合には、ワンショットパル
ス発生回路337の出力を通過させる。データ書込時に
おいては、内部書込制御信号WEaがハイレベルであ
り、ゲート回路338の出力はローレベルである。
【0250】非選択レベル発生回路はさらに、内部書込
制御信号WEaを所定時間遅延させる遅延回路331
と、遅延回路331の出力とゲート回路338の出力を
受けるNOR回路333を含む。NOR回路333は、
その一方入力がハイレベルとなれば、制御信号φreを
ローレベルに設定する。
【0251】データ書込サイクルにおいて、内部書込制
御信号WEaはハイレベルにあり、非選択レベル制御信
号φreはローレベルであり、非選択レベルVREFは
Vccのハイレベルにある。ライトサイクルからリード
サイクルへの移行時には、遅延回路331の出力が所定
時間経過後にローレベルに立下がる。このときゲート回
路338はこのローレベルの内部書込制御信号WEaに
よりイネーブル状態とされるが、このときまだワンショ
ットパルス発生回路337からパルスは発生されていな
い。したがって、ゲート回路338の出力はローレベル
であり、NOR回路333の出力する非選択レベル制御
信号φreはハイレベルとなり、非選択レベルVREF
はVcc−Vthのレベルのローレベルとなる。リード
サイクルが始まって所定期間が経過すると、遅延回路3
36の出力に応答してワンショットパルス発生回路33
7からワンショットのパルスが発生され、NOR回路3
33を介して非選択レベル制御信号φreが所定期間ロ
ーレベルに立下がる。これにより、図40に示す非選択
レベル制御信号を実現することができる。
【0252】また図41に示す構成においてはATD回
路が用いられている。しかしながら、外部クロックに同
期して動作する同期型SRAMの場合には、外部クロッ
ク信号をトリガーとして非選択レベル制御信号を生成す
ることができる。すなわち、外部クロック信号の立上が
りエッジでチップセレクト信号/CSが活性状態にあれ
ば、所定期間経過後にワンショットのパルスを発生すれ
ばよい。したがって、ATD回路の代わりに、クロック
信号に同期してチップセレクト信号/CSをラッチする
ラッチ回路が用いられる。
【0253】[データ書込系の論理のまとめ]図42
は、データ書込みに関連する回路部分の構成を概略的に
示す図である。図42においては、先に示した実施例に
おいて用いられた参照符号を対応する部分に付し、その
詳細説明は省略する。ただし、制御回路46において
は、ゲート340により外部制御信号/WE、/CSお
よび/UBまたは/LBの論理がとられている状態が示
される。Xプリデコーダ34へは、内部書込制御信号W
Eaを遅延回路341を通して発生された遅延書込制御
信号WEdが与えられる。遅延回路341は遅延時間D
3を有する。グローバルライトドライバGDへは、内部
書込制御信号WEaが遅延回路270を通して与えられ
る。遅延回路270は、遅延時間D1を有する。ブロッ
クドライブ回路41においては、遅延回路271により
第1のプリチャージ/イコライズ信号WEpの立下がり
が時間DDだけ遅延される。非選択レベルVREFは、
内部書込制御信号weblkを遅延回路320による遅
延時間D4だけ遅延させて変化させる。内部書込制御信
号WEaは図10に示す制御信号weblとcsulb
の論理積に対応する。内部制御信号WEdは、図10に
示すwecsdまたはwepdecに対応する。制御信
号WE′aは、グローバルライトドライバGDへ与えら
れるが、この信号は図10に示すwecsdinに対応
する。
【0254】図43は、このデータ書込系の動作を概略
的に示す図である。ライトサイクルにおいては、制御信
号WEdはローレベルを維持しており、プリデコーダ出
力は高速で立上がる。遅延回路341の遅延時間D3が
経過した後、制御信号WEdがハイレベルへ立上がる。
このときには、選択ワード線の電位は上昇している。
【0255】一方、制御信号WE′aは遅延回路272
により遅延時間D1を有して発生される。この場合、グ
ローバルライトドライバGDの出力はD1の間ともにハ
イレベルとなり、ブロックライトドライバBWDにより
ビット線の電位はともに低下する。遅延時間D1が経過
すると、制御信号WE′aがハイレベルとなり、グロー
バルライトドライバGDがイネーブルされ、データ書込
みが行なわれ、ビット線の電位が書込データに応じて変
化する。
【0256】ライトサイクルからリードサイクルへの移
行時においては、内部制御信号WEdは内部制御信号W
Eaがローレベルになっても、依然ハイレベルを維持し
ている。したがって、この場合プリデコーダの出力の立
上がりが遅れることになり、応じて選択ワード線の電位
の立上がりが遅れる(図43においてはワード線の電位
の立上がりは実線で示す。破線で示すワード線の電位変
化およびプリデコーダの電位の出力は通常のリードリー
ドサイクルが行なわれる場合の電位変化を示す)。
【0257】内部制御信号WEaがローレベルに立下が
ってから時間D2が経過すると、ビット線負荷回路によ
るチャージ動作が実行される。このとき、ビット線負荷
回路のバイポーラトランジスタのみによるチャージ動作
が実行される。時間D4経過後非選択レベルVREFが
変化し、その電位レベルが低下する。
【0258】なお図43に示す波形図に付された遅延時
間は、論理ゲート回路による遅延時間を無視している。
【0259】上述のように遅延時間を適当な値に設定す
ることにより、アクセス時間を増大させることなく十分
に優れたライトリカバリー特性を備えるSRAMを実現
することができる。
【0260】[カラムシフトリダンダンシー回路]図4
4は、カラムシフトリダンダンシー回路の概念的構成を
示す図であり、図44(A)は不良ビット救済前のカラ
ムシフトリダンダンシー回路の接続態様を示し、図44
(B)は不良ビット置換後のカラムシフトリダンダンシ
ー回路の接続態様を示す。
【0261】1つのメモリブロックにおいては、上位バ
イトデータ4ビットを格納するための4つのIOブロッ
クと、下位バイトデータ4ビットを格納するための4つ
のIOブロックが設けられる。1つのIOブロックには
8対のビット線すなわち8カラムラインが設けられる。
8本のカラムラインが1つのIO回路(データ入出力回
路)I/O#i(i=1〜4)に接続される。ここでデ
ータ入出力回路はローカルセンスアンプおよびブロック
ライトドライバを含む。IOブロックの境界に存在する
カラムラインB21、B31およびB41は、2つのI
O回路に接続可能なようにスイッチが設けられる。この
4つのIOブロックに対し1本のスペアカラムラインS
BPが設けられる。
【0262】今、IOブロック3(データ入出力回路I
/O#3)においてカラムラインB37に不良ビットが
存在した状態を考える。この不良ビットを救済するため
にカラムラインB37からカラムラインB48に対応し
て設けられたスイッチSWの接点をすべて切換える。こ
れにより、IOブロック#3はカラムラインB31〜B
36、B38およびB41を含む。IOブロック4(I
/O#4)はカラムラインB42〜B48およびスペア
カラムラインSBPを含む。残りのカラムラインとデー
タ入出力回路との間の接続は変化しない。これにより、
4つのIOブロックにおいて任意の箇所において不良ビ
ットが存在した場合、1本のスペアカラムラインを用い
てこの不良ビットを救済することができる。これによ
り、スペアカラムラインの使用効率を高くすることがで
き、チップ占有面積を増加させることなく効率的に不良
カラムの置換を行なうことができる。なお、図44
(B)において符号Aで示す部分はI/O間シフト部を
示す。
【0263】図45および図46は図44に示すカラム
シフトリダンダンシー回路のより具体的な構成を示す図
である。図45においては、IOブロックI/O1およ
びI/O2の間の境界領域を示し、図46には、IOブ
ロックI/O3およびI/O4の境界領域を具体的に示
す。図45において、カラムデコーダCDからは8本の
列選択信号線#0〜#7上に列選択信号が出力される。
カラムデコーダCDの出力信号線は4つのIOブロック
I/O1〜I/O4に共通に配設される。
【0264】I/OブロックI/O1〜I/O4それぞ
れに対してはブロック内入出力回路I/O#1〜I/O
#4が設けられる。このブロック内入出力回路I/O#
1〜I/O#4はそれぞれローカルセンスアンプおよび
ブロックライトドライバを含む。ブロック内入出力回路
I/O#1〜I/O#4はそれぞれ対応のメモリブロッ
ク内のローカルデータバス(ローカルリードデータバス
およびローカルライトデータバス両者を含む)LDB1
〜LDB4とグローバルデータバス(グローバルリード
データバスおよびグローバルライトデータバス両者を含
む)GB1〜GB4との間でのデータの授受を実行す
る。
【0265】シフト回路400は、各メモリブロックI
/O(I/O1〜I/O4を総称的に示す)に対して設
けられた8個のスイッチSW1〜SW8と各カラムライ
ンに対応して設けられた8個の転送ゲートTG1〜TG
8と隣接メモリブロックのカラムラインに接続される転
送ゲートTG9を含む。スイッチ回路SW1〜SW8
は、カラムデコーダCDの出力#0〜#7をそれぞれ入
力し、隣接する2つのトランスファーゲートの一方の制
御電極へカラムデコーダCDの出力を伝達する。スイッ
チ回路SWj(j=1〜8)は2つのトランスファーゲ
ートTGjおよびTG(j+1)の一方の制御電極へ列
選択信号を伝達することができる。
【0266】トランスファーゲートTG1〜TG9は、
スイッチ回路SW1〜SW8を介して与えられる列選択
信号が活性状態のとき導通し、カラムラインをローカル
データバスLDBへ接続する。したがってこのスイッチ
回路SW1〜SW8の接続を切換えることにより、カラ
ムデコーダCDの出力とカラムラインとの接続関係を変
更することができる。トランスファーゲートTG1〜T
G8はカラムラインB1〜B8(B11〜B18、B2
1〜B28、B31〜B38、およびB41〜B48を
総称的に示す)に対して設けられ、トランスファーゲー
トTG9は隣接IOブロックの最初の列のカラムライン
B1(B21、B31、またはB41)に接続される。
【0267】この図45および図46に示すように、I
Oブロックの最初のカラムラインB21、B31、およ
びB41に対しIO間シフト領域Aを設け、転送ゲート
TG9によりその所属するIOブロックを変更すること
ができ、1本のスペアカラムラインSBPを用いて任意
のIOブロック内の不良カラムを救済することができ
る。不良カラム救済法においては、図45および図46
において実線で示される接続状態が確立されている場
合、不良カラムに対応するスイッチからIOブロックI
/O4のカラムラインB48に対して設けられたスイッ
チ回路SW8に至るまでの接続経路をすべて切換える。
たとえば、IOブロックI/O4においてカラムライン
B45が不良カラムの場合、このIOブロックI/O4
においてスイッチSW5〜SW8の接続が図46の破線
で示す方向に切換えられる。残りのスイッチ回路の接続
は変化されない。これにより、カラムラインB45の転
送ゲートTG5へは列選択信号が伝達されず、この不良
カラムB45は常時非選択状態とされる。トランスファ
ーゲートTG1〜TG8は書込ゲートおよび読出ゲート
に対応する。
【0268】図47ないし図49は、図45および図4
6に示すシフト回路のより詳細な構成を示す図である。
図47ないし図49において、各スイッチ回路SW1〜
SW8それぞれに対応してヒューズ素子F1#0〜F4
#7が設けられる。ヒューズ素子F1#0〜F4#7は
電源電位Vcc供給ノードと冗長使用指定回路402と
の間に直列に接続される。これにより、電源電位Vcc
と冗長使用指定回路402との間に各スイッチの接続態
様を規定するための電圧供給パス401が形成される。
【0269】図47において、スイッチ回路SW1は、
互いに並列に接続され、カラムデコーダからの出力#0
をカラムラインB11へ伝達するためのnチャネルMO
SトランジスタおよびpチャネルMOSトランジスタS
2およびS3と、カラムデコーダからの出力#0を隣接
カラムラインB12へ伝達するための互いに並列に接続
されるpチャネルMOSトランジスタS5とnチャネル
MOSトランジスタS4を含む。トランジスタS2およ
びS3はトランスミッションゲートを構成し、トランジ
スタS4およびS5はトランスミッションゲートを構成
する。インバータS10は、ヒューズ素子F1#1とヒ
ューズ素子F1#0の間の電源電位を反転してトランジ
スタS3およびS4のゲートへ与える。トランジスタS
2およびS5のゲートへは、ヒューズ素子F1#0およ
びF1#1の間の電位が供給される。
【0270】スイッチ回路SW1はさらに、ヒューズ素
子F1#1とヒューズ素子F1#0の間の電源電位をそ
のゲートに受けて、カラム選択線を電源電位Vccレベ
ルに設定するためのpチャネルMOSトランジスタS1
と、インバータS10の出力に応答して導通するpチャ
ネルMOSトランジスタS6と、トランジスタS6と直
列に接続され、隣接するスイッチ回路SW2のインバー
タS10の入力をゲートに受けて電源電位Vccを伝達
するpチャネルMOSトランジスタS7を含む。トラン
ジスタS6およびS7がともにオン状態となったときに
は、カラムラインB12の選択線の電位は電源電位Vc
cレベルに設定される。
【0271】スイッチ回路SW2〜SW7(図示せず)
は同一構成を備え、かつトランジスタS1が設けられて
いない点を除いてスイッチ回路SW1と同一の構成を備
える。スイッチ回路SW8は、トランジスタS1および
S7が設けられていない点を除いてスイッチ回路SW1
と同一の構成を備える。
【0272】図48において、IO間シフト領域Aにお
いて転送ゲートTG9は、書込ゲートWG9と読出ゲー
トRG9を含む。書込ゲートWG9および読出ゲートR
G9はともにカラムラインB21をローカルライトデー
タバスLWDB1およびローカルリードデータバスLR
DB1へそれぞれ接続する。ライトゲートWG9は、列
選択信号に応答して導通するnチャネルMOSトランジ
スタQcおよびQdを含む。読出ゲートRG9は読出ゲ
ートRG1〜RG8と同一の構成を備える。この読出ゲ
ートRG1〜RG9は先に図31を参照して説明した読
出ゲートと同一の構成を備える。書込ゲートWG1〜W
G8は、列選択信号に応答して導通するnチャネルMO
SトランジスタQcおよびQdと、非選択時に導通し、
ビット線bitおよび/bitを電源電位Vccレベル
にチャージするpチャネルMOSトランジスタQaおよ
びQbを含む。
【0273】隣接するIOブロックの第1列、すなわち
カラムラインB21における書込ゲートWG10は、ト
ランスファーゲートTG9へ与えられる制御信号に応答
して導通するpチャネルMOSトランジスタQeおよび
Qfと、IOブロックI/O2の最初のスイッチ回路S
W1から与えられる列選択信号に応答して非選択時導通
状態となるpチャネルMOSトランジスタQaおよびQ
bと、列選択信号に応答して導通し、ビット線bit1
および/bitをローカルライトデータバスLWDB2
へ接続するnチャネルMOSトランジスタQcおよびQ
dを含む。
【0274】トランジスタQe、QaおよびQcが電源
電位Vccとローカルライトデータ線との間に直列に接
続され、トランジスタQfおよびQbならびにQdがロ
ーカルライトデータ線の他方に直列に接続される。書込
ゲートWG10において、PチャネルMOSトランジス
タQeおよびQaまたはQfおよびQbが直列に接続さ
れている。ビット線bit1および/bit1を非選択
時に確実に電源電位Vccレベルにチャージするため、
これらのpチャネルMOSトランジスタQe、Qf、Q
aおよびQbは電流供給能力を大きくするためにそのサ
イズが他のPチャネルMOSトランジスタの2倍とされ
ている。トランジスタが直列に接続され、その抵抗値が
2倍となり電流供給能力が低下するのを防止するためで
ある。
【0275】図49において冗長使用指定回路402
は、ヒューズ素子F4#7と接地電位との間に接続され
るnチャネルMOSトランジスタQhと、トランジスタ
Qhのゲートへ電源電圧Vccを供給するための高抵抗
負荷Ruと、トランジスタQhとラッチ回路を構成する
ためのpチャネルMOSトランジスタQgと、トランジ
スタQhのゲートと接地電位との間に接続されるヒュー
ズ素子Fuを含む。次に動作について説明する。
【0276】不良ビットが存在しない場合には、ヒュー
ズ素子F1#0〜F4#7はすべて導通状態とされてい
る。また、冗長使用指定回路402においてもヒューズ
素子Fuは導通状態とされている。したがって、トラン
ジスタQhの電位は接地電位レベルとなり、トランジス
タQhはオフ状態になる。したがって電圧供給パス40
1上の電源電位は電源電圧Vccレベルのハイレベルで
ある。この場合には、スイッチ回路におけるインバータ
S10の出力はローレベルとなり、トランジスタS2お
よびS3からなるトランスミッションゲートが導通し、
トランジスタS4およびS5からなるトランスミッショ
ンゲートはオフ状態となる。さらに、インバータ回路S
10からのローレベル信号に従って、トランジスタS6
はオン状態となるものの、トランジスタS7およびS1
は電圧供給パス401上のハイレベルの電位に応答して
オフ状態である。したがって、この状態においては、カ
ラムデコーダCDからの出力#0〜#7はそれぞれIO
ブロック内のカラムラインB1〜B8にそれぞれ対応づ
けられる(B1〜B8は、カラムラインB11〜B1
8、B21〜B28、B31〜B38、およびB41〜
B48をそれぞれ総称的に示す)。
【0277】図48においては、スイッチ回路SW8に
おいてインバータ回路S10の出力がローレベルであ
り、トランジスタS6がオン状態となる。このため、書
込ゲートWG9においては、トランジスタQcおよびQ
dが常時オフ状態に設定され、書込ゲートWG9は常時
オフ状態となる。このときまた、書込ゲートWG10に
おいてトランジスタQeおよびQfがオン状態となり、
このカラムラインB21の選択/非選択に応じてトラン
ジスタQaおよびQbのオン/オフしてビット線bit
1および/bit1に対する充電動作が選択的に実行さ
れる。
【0278】今メモリブロックIO1のカラムラインB
18が不良カラムラインであったとする。この場合、ヒ
ューズ素子F1#7が切断され、また冗長使用指定回路
402におけるヒューズ素子Fuが両断される。ヒュー
ズ素子F1#7から電源電位Vcc供給ノードの間の電
圧供給パス401の電圧レベルはハイレベルであり、先
に説明した状態を維持している。一方、冗長使用指定回
路402においてヒューズ素子Fuが両断されたため、
トランジスタQhのゲートの電位は抵抗Ruにより電源
電位Vccレベルのハイレベルに設定されてこの電圧供
給パス部分の電位は接地電位Vssレベルになる。この
電圧供給パスのローレベル電位はトランジスタQgがオ
ン状態となりラッチされる。
【0279】図48に示す電圧供給パス401の電圧レ
ベルがローレベルとなると、スイッチ回路SW8のイン
バータ回路S10の出力がハイレベルとなり、トランジ
スタS2およびS3からなるトランスミッションゲート
がオフ状態、一方、トランジスタS3およびS5からな
るトランスミッションゲートがオン状態となる。さら
に、トランジスタS6がオフ状態となる。これにより、
カラムラインB18へは列選択信号は伝達されなくな
り、カラムデコーダの出力から切離される。このとき、
隣接スイッチ回路SW7においては、トランジスタS6
およびS7がともにオン状態となり、このカラムライン
B18の列選択信号伝達線の電位は電源電位Vccレベ
ルのハイレベルに設定され、常時非選択状態とされる。
これにより、それまでローカルリードデータバスLRD
B2およびローカルライトデータバスLWDB2とデー
タの授受を行なっていたカラムラインB21はローカル
ライトデータバスLWDB1およびローカルリードデー
タバスLRDB1とデータの授受を行なうようになる。
【0280】このカラムラインB21に設けられた読出
ゲートRG1は、スイッチ回路SW1においてトランジ
スタS2およびS3がオフ状態でありトランジスタS1
がオン状態となるため、常時オフ状態となる。書込ゲー
トWG10においては、トランジスタQcおよびQdも
常時オフ状態となり、またトランジスタQaおよびQb
が常時オン状態となる。これにより、読出ゲートRG9
および書込ゲートWG9を介して与えられる列選択信号
に従ってカラムラインB21の充電がトランジスタQe
およびQfを介して実行される。
【0281】この状態において、カラムラインB18が
選択されたとき、この列選択信号は転送ゲートTG9へ
与えられ、書込ゲートWG9および読出ゲートRG9が
導通し、カラムラインB21がローカルリードデータバ
スLRDB1およびローカルライトデータバスLWDB
1へ接続される。
【0282】また図49に示すスペアカラムラインSB
Pは、対応のスイッチ回路SW8においてトランジスタ
S4およびS5が導通状態となり、選択時にはローカル
ライトデータバスLWDB4およびローカルリードデー
タバスLRDB4と読出ゲートRGSおよび書込ゲート
WGSとを介して接続される。
【0283】上述のように、1つのメモリブロックにお
いて複数のIOブロックに共通にスペアカラムラインを
設け、任意のIOブロックの不良カラムラインをスペア
カラムラインで救済することができるようにしたため、
スペアカラムラインの使用効率が上昇し、チップ占有面
積を増加させることがなく、製造コストの削減を実現す
ることができるとともに、またシフトリダンダンシー構
成により、アクセス時間が遅くなることもない。
【0284】[周辺回路] [センスアンプの基準電圧発生回路]図50はメインセ
ンスアンプの具体的構成の一例を示す図である。図50
において、メインセンスアンプGSAは、ローカルリー
ドデータ線GRDおよび/GRDにそのベースが接続さ
れるnpnバイポーラトランジスタ452aおよび45
2bと、バイポーラトランジスタ452aおよび452
bにそれぞれ電流を供給するための負荷抵抗451aお
よび451bと、バイポーラトランジスタ452aおよ
び452bのコレクタ電位を所定電位にクランプするた
めのダイオード453aおよび453bを含む。バイポ
ーラトランジスタ452aおよび452bのエミッタは
共通接続される。
【0285】メイン(グローバル)センスアンプGSA
はさらにそのベースがバイポーラトランジスタ452a
および452bのコレクタに接続されるnpnバイポー
ラトランジスタ454aおよび454bと、バイポーラ
トランジスタ454aおよび454bのエミッタ電位を
所定電位だけにレベルシフトするためのダイオード接続
されたnpnバイポーラトランジスタ455aおよび4
55bと、ゲートがバイポーラトランジスタ455aお
よび455bのエミッタに接続されるpチャネルMOS
トランジスタ457aおよび457bと、トランジスタ
457aおよび457bと接地電位との間に接続される
nチャネルMOSトランジスタ458aおよび458b
を含む。トランジスタ458aおよび458bはカレン
トミラー回路を構成する。
【0286】メインセンスアンプGSAはさらに、出力
イネーブル信号oe1に応答して導通し、バイポーラト
ランジスタ452a、452b、455bおよび455
aに対しそれぞれ電流経路を形成するnチャネルMOS
トランジスタ459a、459bおよび459cと、出
力イネーブル信号oe1を反転するインバータ回路46
2と、インバータ回路462の出力に応答して導通し、
トランジスタ457aおよび457bへ電流を供給する
pチャネルMOSトランジスタ463と、トランジスタ
457aおよび458aの接続点の電位を反転増幅する
CMOS構成のインバータ回路465と、インバータ回
路462の出力に応答して導通し、インバータ回路46
5の入力をプルダウンするnチャネルMOSトランジス
タ461を含む。
【0287】トランジスタ459a、459bおよび4
59cと接地電位Vssとの間のそれぞれにおいて基準
電圧Vcs1を受けて定電流源として機能するnチャネ
ルMOSトランジスタ460a、460bおよび460
cが設けられる。次に動作について簡単に説明する。
【0288】今、リードデータ線GRDの電位がリード
データ線/GRDよりも高い状態を考える。出力イネー
ブル信号oe1がハイレベルとなると、このメインアン
プの入力差動増幅段(トランジスタ452bおよび45
2a)および出力増幅段(トランジスタ457b、45
7aおよび458aおよび458b)が作動状態とな
る。バイポーラトランジスタ452aのベース電位がバ
イポーラトランジスタ452bのベース電位よりも高い
ため、抵抗451aから供給される電流とともにダイオ
ード453aから電流が供給され、バイポーラトランジ
スタ454aのベース電位が低下する。バイポーラトラ
ンジスタ454bのベース電位はバイポーラトランジス
タ452bの放電電流が小さいため、ほとんど変化しな
い。バイポーラトランジスタ454aおよび454bの
ベース電位がエミッタフォロア態様でバイポーラトラン
ジスタ455aおよび455bへ伝達され、トランジス
タ455aおよび455bによりレベルシフトされる。
このレベルシフト量は、バイポーラトランジスタ455
bおよび455aのベース−エミッタ間順方向降下電圧
Vbe程度である。
【0289】バイポーラトランジスタ455aのエミッ
タ電位はバイポーラトランジスタ455bのエミッタ電
位よりも低いため、pチャネルMOSトランジスタ45
7bのコンダクタンスはpチャネルMOSトランジスタ
457aのコンダクタンスよりも小さくなる。トランジ
スタ458aおよび458bはカレントミラー回路を構
成しており、トランジスタ458aにはトランジスタ4
58bを流れる電流と同一(トランジスタ458aおよ
び458bが同一サイズの場合)の電流が流れる。この
トランジスタ458bを流れる電流はトランジスタ45
7bを介して供給される。したがって、トランジスタ4
58aを流れる電流よりもトランジスタ457aを介し
てより多くの電流が供給され、このpチャネルMOSト
ランジスタ457aのドレインノード(出力ノード)の
電位が上昇する。この出力ノードの電位上昇はインバー
タ回路465により反転されて出力バッファ470へ伝
達される。
【0290】ここで、出力部に設けられたトランジスタ
461は、メイン(グローバル)センスアンプGSAの
動作時、出力イネーブル信号oe1に応答しオフ状態と
なる。グローバルセンスアンプGSAの不動作時、すな
わち出力イネーブル信号oe1が不活性状態のローレベ
ルにあるときにトランジスタ461はオン状態となり、
その出力ノードをローレベルに固定する。
【0291】上述のように、この図50に示すグローバ
ルセンスアンプは定電流源をnチャネルMOSトランジ
スタにより構成している。この定電流源が供給する電流
は基準電圧Vcs1により決定される。この定電流源が
供給する電流量が異なれば、トランジスタ457aおよ
び458aにより出力ノードに与えられる電圧振幅が異
なり正確な増幅動作を実行することができなくなるが、
または所望の動作特性を得ることができなくなる(バイ
ポーラトランジスタが飽和領域で動作したり、ダイオー
ド453aおよび453bによる振幅調整機能が働かな
くなり、動作特性が異なる)。したがってこの基準電圧
Vcs1を正確な値に設定する必要がある。これは、ま
た図32および図38に示すローカルセンスアンプにお
いても同様である。これらは定電流源として基準電圧を
利用している。以下に、この基準電圧を正確に発生する
ための構成について説明する。
【0292】図51は、この発明に従う基準電圧発生回
路の構成を示す図である。図51において、基準電圧発
生回路は、一定電圧VDを発生する定電圧発生部と、こ
の定電圧発生部からの定電圧VDに従って基準電圧Vc
sを発生する基準電圧発生部とを含む。
【0293】定電圧発生部は、その一方端が電源電位V
cc供給ノードに接続される抵抗RR1と、抵抗RR1
の他方端にそのコレクタが接続され、そのエミッタが電
源電位VEE(接地電位Vss)に接続され、そのベー
スが抵抗RR2を介して接地電位VEEに接続されるn
pnバイポーラトランジスタRQ1と、そのコレクタが
電源電位Vccに接続され、そのベースが抵抗RR1の
他方端に接続され、そのエミッタが抵抗RR4の一方端
に接続されるnpnバイポーラトランジスタRQ2と、
そのコレクタが抵抗RR4の他方端に接続され、そのエ
ミッタが抵抗RR5を介して接地電位VEEに接続さ
れ、そのベースが抵抗RR7の一方端に接続されるnp
nバイポーラトランジスタRQ3と、そのコレクタが電
源電位Vccに接続され、そのベースが抵抗RR1の他
方端に接続され、そのエミッタが出力ノードおよび抵抗
RR4の一方端に接続されるnpnバイポーラトランジ
スタRQ4と、そのコレクタとベースが抵抗RR6の他
方端および抵抗RR7の他方端に接続されかつそのエミ
ッタが接地電位VEEに接続されるnpnバイポーラト
ランジスタRQ5を含む。
【0294】基準電圧発生部は、互いに並列に接続され
るpチャネルMOSトランジスタRP2、RP3、RP
4、RP5、およびRP6と、トランジスタRP3〜R
P6各々と直列に接続されるヒューズ素子RF1、RF
2、RF3、およびRF4と、定電圧発生部の出力ノー
ドRN1にそのベースが接続されるnpnバイポーラト
ランジスタRQ6と、トランジスタRQ6のエミッタと
接地電位VEEとの間に設けられる抵抗RR10、RR
11、RR12、RR13、RR14、およびヒューズ
素子RF5、RF6、RF7を含む。
【0295】抵抗RR10、RR11、およびヒューズ
素子RF5が直列に接続され、抵抗RR12とヒューズ
素子RF6が直列に接続され、抵抗RR13とヒューズ
素子RF7が直列に接続される。抵抗RR14、RR1
3、RR12は互いに並列に接続され、抵抗RR10と
抵抗RR11の直列体は抵抗RR12〜RR14と並列
に設けられる。トランジスタRQ6のコレクタはヒュー
ズ素子RF1〜RF4の他方端に共通に接続されかつト
ランジスタRP2のドレインおよびゲートに接続され
る。
【0296】基準電圧発生部はさらに、トランジスタR
P2のゲートにそのゲートが接続され、そのソースが電
源電位Vccに接続され、そのドレインが出力ノードR
N2に接続されるpチャネルMOSトランジスタRP1
と、ゲートおよびドレインが出力ノードRN2に接続さ
れ、そのソースが接地電位VEEに接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタRN1を含む。トランジスタRN
1は、そのオン抵抗により抵抗素子として機能する。
【0297】まず、定電圧発生部の動作について説明す
る。今、抵抗RR1、RR4、RR5およびRR6をそ
れぞれ流れる電流をI1、I2、I3、およびI4と
し、バイポーラトランジスタRQ1〜RQ5のベース−
エミッタ間電圧をそれぞれVBE1〜VBE5で表す。
バイポーラトランジスタRQ1〜RQ5の電流増幅率は
十分に大きく、そのベース電流は無視することができ
る。
【0298】出力ノードRN1に現われる電圧VD(接
地電位VEEに対する電圧)は、 VD=VBE5+RR6・I4 …(1) で表される。ここで、抵抗RR1〜RR6の抵抗値をそ
れぞれRR1〜RR6で示す。
【0299】一方、電源電位Vccと接地電位VEEと
の電位差は、抵抗RR1にかかる電圧とバイポーラトラ
ンジスタRQ2のベース−エミッタ間電圧VBE2と、
抵抗RR4にかかる電圧と、バイポーラトランジスタR
Q1のベース−エミッタ間電圧VBE1の和により与え
られる。すなわち、 Vcc−VEE=I1・RR1+VBE2+I2・RR4+VBE1 …(2) で与えられる。この電源電位Vccと接地電位VEEと
の間の電位差は、また、抵抗RR1、バイポーラトラン
ジスタRQ4、抵抗RR6、およびバイポーラトランジ
スタRQ5の経路にかかる電位差でもある。したがっ
て、 Vcc−VEE=I1・RR1+VBE4+I4・RR6+VBE5 …(3) が導き出される。式(2)および(3)から、次式
(4)が得られる。
【0300】 I4・RR6=VBE1+VBE2−VBE4−VBE5+I2・RR4 …(4) 式(4)を式(1)へ代入すると、 VD=VBE1+VBE2−VBE4+I2・RR4 …(5) さらに抵抗RR2にかかる電圧はバイポーラトランジス
タRQ1のベース−エミッタ間電圧VBE1に等しい。
したがって、 VBE1=I5・RR2 …(6) バイポーラトランジスタRQ1およびRQ3のベース電
流は無視することができるため、 I2=I3+I5=I3+(VBE1/RR2)…(7) が得られる。式(7)を式(4)へ代入すると、 VD=VBE1+VBE2−VBE4 +RR4・(I3+(VBE1/RR2))…(8) が得られる。また、バイポーラトランジスタRQ5のベ
ース−エミッタ間電圧は、バイポーラトランジスタRQ
3のベース−エミッタ間電圧VBE3と抵抗RR5にか
かる電圧の和により与えられる。したがって、 VBE5=VBE3+I3・RR5…(9) が得られる。この式(9)を変形すると、 I3=(VBE5−VBE3)/RR5…(10) が得られる。この式(10)を式(8)へ代入すると、 VD=VBE1+VBE2−VBE4 +RR4・(VBE1/RR2)+(VBE5−VBE3)/RR5 …(11) が得られる。式(11)からみられるように、出力ノー
ドRN1に現われる電圧VDは、バイポーラトランジス
タのベース−エミッタ間電圧と抵抗値により決定され
る。電源電圧VccおよびVEEが変化すれば電流は変
化するが、ベース−エミッタ間電圧VBEの電流に伴う
変化は極めて小さく無視することができる。したがって
式(11)から出力ノードRN1には、電源電圧Vcc
の変動に関わらず一定の電圧が出力される。この定電圧
発生回路の動作を定性的に説明すると以下のようにな
る。
【0301】電流I1が大きくなると、バイポーラトラ
ンジスタRQ2およびRQ4のベース電位が低下し、電
流I2およびI4が減少する。これにより、電流I5も
小さくなり、抵抗RR2によりバイポーラトランジスタ
RQ1のベース電位が低下し、電流I1を小さくする。
これによりバイポーラトランジスタRQ2およびRQ4
のベース電位が上昇する。すなわち抵抗RR2は、バイ
ポーラトランジスタRQ1の電位を常にベース−エミッ
タ間電圧VBE1に維持し、抵抗RR1を流れる電流I
1を一定にする機能を備える。
【0302】これにより、一定の電流I2およびI4が
常時流れることになり、出力ノードRN1には一定電圧
が現われる。抵抗RR7は、バイポーラトランジスタR
Q5のベース電位すなわち、コレクタ電位の変動がバイ
ポーラトランジスタRQ7のベースへ伝達され、バイポ
ーラトランジスタRQ7の動作特性が変動するのを防止
する機能を備える。
【0303】次に、基準電圧発生部の動作について説明
する。抵抗RR10〜RR14は、バイポーラトランジ
スタRQ6のエミッタ抵抗を形成する。バイポーラトラ
ンジスタRQ6のエミッタ電位はVD−VBE6で与え
られる。VBE6は、バイポーラトランジスタRQ6の
ベース−エミッタ間電圧である。抵抗RR10〜RR1
4の合成抵抗RZは、 1/RZ=(1/RR14)+(1/RR13)+(1
/RR12)+(1/RR10+RR11) で与えられる。バイポーラトランジスタRQ6のエミッ
タ電流IEは、IE=(VD−VBE6)/RZで与え
られる。合成抵抗RZの抵抗値が小さくなるとエミッタ
電流IEが大きくなる。バイポーラトランジスタRQ6
のベース電流を無視することができるとすると、バイポ
ーラトランジスタRQ6のコレクタ電流ICはエミッタ
電流IEにほぼ等しくなる。
【0304】トランジスタRP1とトランジスタRP2
〜RP6はカレントミラー回路を構成している。したが
って、バイポーラトランジスタRQ6のコレクタ電流I
Cが大きくなると、トランジスタRP1を流れる電流が
大きくなり、出力ノードRN2に現われる基準電圧Vc
sのレベルが高くなる。エミッタ電流IEが小さくなる
と、したがって、基準電圧Vcsが低くなる。合成抵抗
RZは、ヒューズ素子RF5〜RF6がすべて導通状態
のとき最小となる。ヒューズ素子RF5〜RF7を溶断
することにより、合成抵抗RZが大きくなり、基準電圧
Vcsを低下させる。
【0305】またトランジスタRP1のベース電位は、
トランジスタRP2〜RP6のベース電位と同じであ
る。バイポーラトランジスタRQ6を流れる電流は、ト
ランジスタRP2〜RP6により供給される。トランジ
スタRP2〜RP6各々が供給する電流をIm2〜Im
6とすると、バイポーラトランジスタRQ6のコレクタ
電流ICは、 IC=Im2+Im3+…+Im6 となる。バイポーラトランジスタRQ6のコレクタ電流
ICが一定であるので(定電圧Vcsは一定であり、合
成抵抗RZも固定されているとする)、トランジスタR
P1には、トランジスタRP2〜RP6個々が供給する
電流に対応する電流が流れる。今、簡単化のために、ト
ランジスタRP1〜RP6はすべて同一サイズであると
すると、 IC=n・Im となり、トランジスタRP1には、IC/nの電流が流
れる。ここでnは、トランジスタRP2〜RP6のうち
の電流供給可能なトランジスタの数を示す。ヒューズ素
子RF1〜RF4のいずれかが溶断されると、電流供給
可能なトランジスタの数nが小さくなり、トランジスタ
RP1を流れる電流が大きくなる。すなわち、基準電圧
Vcsが上昇する。上述のように、ヒューズ素子RF1
〜RF4を溶断することにより、基準電圧Vcsが上昇
し、ヒューズ素子RF5〜RF7を溶断することによ
り、基準電圧Vcsが低下する。したがって、レーザー
ブローにより、ヒューズ素子RF1〜RF7を溶断する
ことにより、最適な基準電圧を得ることができる。
【0306】図52は、ダミーセンスアンプの構成を示
す図である。このダミーセンスアンプは、グローバルセ
ンスアンプまたはローカルセンスアンプの差動入力段の
構成を備える。このダミーセンスアンプを用いて基準電
圧が所定の電圧レベルに設定されているか否かを外部で
モニターする。図52において、ダミーセンスアンプD
SAは、そのベースおよびコレクタが電源電位Vccに
接続されるnpnバイポーラトランジスタDQ1と、そ
の一方導通端子がバイポーラトランジスタDQ1のエミ
ッタに接続され、その他方導通端子が接地電位Vssに
接続され、そのゲートが電源電位Vccに接続されるn
チャネルMOSトランジスタDN1と、その一方導通端
子が電源電位Vccおよびモニター用ボンディングパッ
トDV1に接続されかつその他方導通端子がモニター用
ボンディングパッドDV2に接続され、かつそのゲート
が接地電位Vssに接続されるpチャネルMOSトラン
ジスタDP1と、そのコレクタがトランジスタDP1の
他方導通端子に接続され、そのベースがバイポーラトラ
ンジスタDQ1のエミッタに接続されるnpnバイポー
ラトランジスタDQ2と、その一方導通端子がバイポー
ラトランジスタDQ2のエミッタに接続され、そのベー
スに電源電位Vccを受けるnチャネルMOSトランジ
スタDN2と、その一方導通端子がトランジスタDN2
の他方導通端子に接続され、その他方導通端子が接地電
位Vssに接続され、そのゲートに基準電圧Vcsを受
けるnチャネルMOSトランジスタDN3を含む。トラ
ンジスタDP1は抵抗素子として機能し、トランジスタ
DQ2、DN2、およびDN3を流れる電流に従って電
圧を生成する。
【0307】バイポーラトランジスタDQ1およびMO
SトランジスタDN1は、エミッタフォロア態様でデー
タ信号を伝達するバイポーラトランジスタおよびこのバ
イポーラトランジスタのエミッタ電位のレベルを設定す
るためのトランジスタと同一の構成を備える。トランジ
スタDQ2、DN2、およびDN3は差動増幅段の入力
部を構成する。したがって、基準電圧Vcsに従ってト
ランジスタDN3が導通して定電流を供給するとき、こ
の定電流は抵抗として機能するMOSトランジスタDP
1により電圧に変換される。このトランジスタDP1に
より生成された電圧はモニター用パッドDV1およびD
V2に伝達され、外部でモニターすることができる。こ
れにより、製造パラメータがばらついても、ローカルセ
ンスアンプまたはグローバル(メイン)センスアンプの
素子パラメータに応じて最適な基準電圧を設定すること
が可能となる。これにより、常にメインアンプおよびロ
ーカルセンスアンプにおいて発生する電圧振幅は所望の
値に正確に設定することが可能となる。
【0308】図53は、ダミーセンスアンプおよび基準
電圧発生回路のチップ上の配置を示す図である。図53
において、メモリセルアレイの外周に沿ってグローバル
センスアンプGSA1〜GSA4が配置される。グロー
バルセンスアンプGSA1〜GSA4それぞれへは基準
電圧発生回路510からの基準電圧Vcsが与えられ
る。グローバルセンスアンプGSA1〜GSA4それぞ
れに対応して出力バッファOB1〜OB4が配置され
る。出力バッファOB1〜OB4の出力部はそれぞれデ
ータ出力用ボンディングパッドPD1〜PD4に接続さ
れる。パッドPD1〜PD4はチップ500の外周辺に
沿って配置される。基準電圧発生回路510は、出力バ
ッファOB2と出力バッファOB3の間に配置される。
基準電圧発生回路510と出力バッファOB2の間にダ
ミーセンスアンプDSAが配置される。このダミーセン
スアンプDSAはまた、基準電圧発生回路510からの
基準電圧Vcsを受ける。ダミーセンスアンプDSAの
出力はモニター用ボンディングパッドDV1およびDV
2に伝達される。
【0309】基準電圧発生回路510から発生される基
準電圧Vcsを調整するステップは、ウェハープロセス
の終了後冗長回路の使用の要否をテストする工程(レー
ザートリミング)の中に含まれる。ダミーセンスアンプ
DSAを動作させ、そのときにモニター用ボンディング
パッドDV1およびDV2に現われる電圧を外部でモニ
ターする。このボンディングパッドDV1およびDV2
に現われた出力電圧レベルが実際に必要とされる出力電
圧レベルであるか否かを判定する。この出力電圧レベル
が誤っている場合には、図51に示すヒューズ素子RF
1〜RF7の適当な組合わせを切断することによりこの
ダミーセンスアンプDSAの出力電圧レベルを調整す
る。これにより製造パラメータがばらついても正確に必
要とされる基準電圧を所望の値に設定することができ
る。
【0310】なお、図53示す配置においては、グロー
バルセンスアンプに対してのみ基準電圧発生回路510
からの基準電圧Vcsが与えられている。グローバルセ
ンスアンプGSA1〜GSA4それぞれに対応して複数
のローカルセンスアンプが設けられる。これらのローカ
ルセンスアンプに対しても、基準電圧発生回路510か
らの基準電圧Vcsが与えられる。この場合であって
も、ダミーセンスアンプDSAの構成はローカルセンス
アンプの入力段の構成と同一の構成を備えており、同様
に所望の信号増幅特性を備えるローカルセンスアンプを
実現することができる。
【0311】[出力バッファ]図54は出力バッファの
構成の一例を示す図である。図54において、出力バッ
ファOB(または470;図50参照)は、メインセン
スアンプからの内部読出データと出力イネーブル信号o
e2を受ける2入力NAND回路550と、メインセン
スアンプからの内部読出信号とインバータ回路557を
介して与えられる出力イネーブル信号oe2とを受ける
2入力NOR回路551と、NAND回路551の出力
に応答して導通し、出力ノード559を電源電位Vcc
レベルに充電するpチャネルMOSトランジスタ553
と、NOR回路551の出力に応答して導通し、出力ノ
ード559を接地電位レベルへ放電するnチャネルMO
Sトランジスタ554を含む。出力ノード559はデー
タ入出力端子DQに接続される。
【0312】出力バッファOB(または470)は、さ
らに、NAND回路550の出力を受けるインバータ回
路552と、インバータ回路552の出力に応答して導
通するnpnバイポーラトランジスタ555と、出力ノ
ード559とバイポーラトランジスタ555のエミッタ
との間に設けられる抵抗556を含む。抵抗556は、
バイポーラトランジスタ556のベース−エミッタ間が
逆バイアス状態となるのを防止するために設けられる。
次に動作について簡単に説明する。
【0313】出力イネーブル信号oe2が不活性状態の
ローレベルのとき、NAND回路550の出力はハイレ
ベルとなり、トランジスタ553およびバイポーラトラ
ンジスタ555はオフ状態となる。またNOR回路55
1は、インバータ回路557を介してハイレベルの信号
を受けるため、その出力がローレベルとなり、トランジ
スタ554がオフ状態となる。これにより出力ノード5
59はハイインピーダンス状態となる。出力イネーブル
信号oe2がハイレベルとなると、NAND回路550
およびNOR回路551がイネーブル状態とされ、メイ
ンセンスアンプから伝達された読出データを反転して出
力する。
【0314】メインセンスアンプから出力される信号が
ハイレベルのとき、NAND回路550の出力がローレ
ベルとなり、NOR回路551の出力がローレベルとな
り、トランジスタ553がオン状態、トランジスタ55
4がオフ状態となる。このときまたバイポーラトランジ
スタ555がインバータ回路552の出力によりオン状
態となる。バイポーラトランジスタ555により高速で
出力ノード559、すなわちデータ出力端子DQがハイ
レベルに立上げられる。バイポーラトランジスタ555
が充電動作を完了すると、続いてpチャネルMOSトラ
ンジスタ553により出力ノード559およびデータ出
力端子DQが電源電位Vccレベルにまで充電される。
バイポーラトランジスタ555を用いてデータ出力端子
DQを駆動することにより高速でハイレベルの信号を出
力することができる。
【0315】メインセンスアンプから読出された信号が
ローレベルの場合には、逆に、トランジスタ554がオ
ン状態、トランジスタ553がオフ状態、またバイポー
ラトランジスタ555がオフ状態となる。この場合には
データ入出力端子DQはトランジスタ554により接地
電位レベルにまで放電される。
【0316】図55は、出力バッファの他の構成を示す
図である。図55において、出力バッファOB(または
470)は、NAND回路550とpチャネルMOSト
ランジスタ553のゲートとの間に2段の縦続接続され
たインバータ回路561および562と、NOR回路5
51とnチャネルMOSトランジスタ554のゲートと
の間に設けられた2段のインバータ回路563および5
64を含む。この図55に示す出力バッファは、図54
に示す出力バッファと異なり、出力プルアップ用のバイ
ポーラトランジスタは設けられていない。すなわち図5
4に示す出力バッファはBiNMOS構成を備え、一
方、この図55に示す出力バッファはCOMS構成を備
える。
【0317】図55に示す出力バッファOB(または4
70)の動作は、図54に示す出力バッファのそれと同
じである(バイポーラトランジスタ555による出力プ
ルアップ動作を除いて)。この図55に示す出力バッフ
ァの場合には、2段の縦続接続されたインバータにより
高速で出力トランジスタ553および554が駆動さ
れ、高速でデータ入出力端子DQを駆動することができ
る。
【0318】図56は、メモリを用いたデータ処理シス
テムの構成の一例を示す図である。図56において、デ
ータ処理システムは、中央演算処理装置(CPU)60
0と、たとえばSRMであるメモリ601と、必要な論
理処理を行なうロジックIC602を含む。CPU60
0、メモリ601およびロジックIC602はデータバ
ス603を介して相互接続される。CPU600および
ロジックIC602の動作電源電圧は5Vであり、メモ
リ601の動作電源電圧は3.3Vである。メモリ60
1の出力端子をデータバス603に直接接続するために
は、メモリ601のデータ出力部に保護機能を設ける必
要がある。すなわち、データバス603に、5V系の信
号と3.3V系の信号とが混在するため、メモリ601
の出力端子に5V系の信号のサーチおよびオーバーシュ
ーなどのメモリの定格(Vcc)以上の電圧が印加され
ても、メモリ601の出力バッファの構成要素の信頼性
を確保することが要求される。
【0319】図57は、改良された出力バッファの出力
段の構成を示す図である。図57において、出力バッフ
ァOBは、出力ノード559と電源電圧供給ノードVc
cとの間に出力ノード559から順方向に接続されるダ
イオードOD1と、出力ノード559と接地電位Vss
との間に、出力ノード559から逆方向に接続されるダ
イオードOD2と、出力ノード559とデータ出力端子
DQとの間に設けられる抵抗素子OR1を含む。ダイオ
ードOD1およびOD2はたとえばBiCMOSプロセ
スで作成されるバイポーラトランジスタを用いて形成さ
れ、また抵抗は、たとえばポリシリコン配線層で形成さ
れる。このように保護ダイオードOD1およびOD2な
らびに保護抵抗OR1を独立素子として形成することに
より、出力MOSトランジスタのソース/ドレインと基
板との間に存在する既成ダイオードを用いる構成に比べ
て確実にMOSトランジスタ553および554に印加
される電圧を緩和することができる。次に動作について
説明する。
【0320】データ入出力端子DQに定格Vccを越え
る高電圧が印加されたとき、まず保護抵抗OR1により
電流が制限され、次いでダイオードOD1により、電流
が電源電位供給ノードへ伝達され、出力ノード559の
電位はVcc+Vfにクランプされる。ここでVfはダ
イオードOD1の順方向降下電圧であり、一般にVf<
<Vccである。これにより、出力段のMOSトランジ
スタ553および554のドレイン−ゲート間に高電圧
が印加されるのを防止することができ、ゲート酸化膜の
信頼性を確保することができる。逆に、データ入出力端
子DQにアンダーシュートが生じた場合、ダイオードO
D2が導通し、アンダーシュートによる電流は接地電位
Vss側へ引抜かれる。これにより、出力ノード559
の電位はVss−Vfにクランプされる。ここで、ダイ
オードOD2の順方向降下電圧はダイオードOD1の順
方向降下電圧と同一としている。
【0321】保護抵抗OR1を設けることにより、高電
圧による電源電圧供給ノードへの逆流電流を防止するこ
とができ、内部動作電源線上の電位を安定に一定値に保
持することができ、内部構成要素の信頼性を確実に確保
することができる。
【0322】図58は、図57に示す保護抵抗および保
護ダイオードの断面構造を示す図である。図58におい
て、p型半導体基板620上にp+型埋込層621、6
23および625と、n+型埋込層622、624が形
成される。p+型埋込層とn+型埋込層が隣接して交互
に形成される。これらの埋込層は、バイポーラトランジ
スタにおけるコレクタ抵抗低減用のコレクタ埋込層と同
一プロセスで形成される。
【0323】p+埋込層621上にp型層631が形成
され、n+型埋込層622上にn−層632およびn+
型層633が形成され、p+型埋込層623上にp型層
634が形成され、n+型埋込層624上にn−型層6
35およびn+層636が形成され、p+型埋込層62
5上にp型層637が形成される。
【0324】p型層631上にp+型層642が形成さ
れ、n−型層632上にp+型層644が形成され、n
−型層635上にp+型層646が形成される。p型層
631の表面にはp+型層642に隣接して素子分離絶
縁膜641aが形成される。p+型層642とp+型層
644とは素子分離絶縁膜641bにより分離される。
p+型層644とn+型層633とは素子分離絶縁膜6
41cにより分離される。p+型層646とp型層63
4とは素子分離絶縁膜641dにより分離される。n+
型層636とp+型層646とは素子分離絶縁膜641
eにより分離される。p型層637表面上には素子分離
絶縁膜641fが形成される。
【0325】p+型層644が接地電位レベルを受ける
ように接続され、n+型層633が出力ノード559お
よび保護抵抗OR1に接続される。このp+型層64
4、n−型層632およびn+型層633により保護ダ
イオードOD2が実現される。
【0326】p+型層646が出力ノード559および
保護抵抗OR1に接続され、n+型層636が電源電位
Vccを受けるように接続される。p+型層646、n
−型層635およびn+型層636により保護ダイオー
ドOD1が形成される。素子分離絶縁膜641d、p型
層634およびp+型層623は素子分離領域を形成す
る。保護抵抗OR1はたとえばポリシリコン等により所
定の領域(たとえば素子分離絶縁膜上)に形成される。
【0327】この図58に明らかに見られるように、n
+型層633および636は、npnバイポーラトラン
ジスタのコレクタ電極層と同一プロセスで形成すること
ができ、またp+型層644および646は、npnバ
イポーラトランジスタのベース形成プロセスと同一プロ
セスで形成することができる。したがってBiMOSプ
ロセスにおいて、何ら製造プロセスを増加させることな
く確実に出力保護機能の構成を実現することができる。
【0328】図58において、npnバイポーラトラン
ジスタと同一プロセスで保護ダイオードが形成されてい
る。pnpバイポーラトランジスタと同一プロセスで保
護ダイオードが形成されてもよい。
【0329】[入力バッファ]図59は入力バッファの
構成を示す図である。図59において、入力バッファ
は、外部からの入力データINを受ける初段のCMOS
型インバータ回路650と、初段のCMOSインバータ
回路650の出力を順次反転増幅する3段の縦続接続さ
れたCMOSインバータ回路651、652および65
3と、CMOSインバータ回路651〜653と並列に
接続され、初段のCMOSインバータ回路650の出力
をそれぞれ反転増幅する2段の縦続接続されたCMOS
インバータ回路654および655を含む。CMOSイ
ンバータ回路653から出力OUTが出力され、CMO
Sインバータ回路655から相補出力/OUTが出力さ
れる。CMOSインバータ回路653および655の出
力部には寄生容量(負荷容量を含む)C1およびC2が
それぞれ付随する。
【0330】入力バッファの入出力応答特性は、入力信
号INの立上がりに応答してその出力が変化するまでに
要する時間tLHと、入力信号INが立下がりによりそ
の出力が応じて変化する時間tHLが等しくなるのが好
ましい。入力バッファの応答速度はこの時間tLHと時
間tHLの長い方の時間により決定されるためである。
【0331】今、初段のCMOSインバータ回路650
の入力論理しきい値VTは入力信号INのハイレベルV
IHとローレベルVILの1/2、すなわち、(VIH
+VIL)/2に設定される。CMOSインバータ回路
の入力論理しきい値VTは、pチャネルMOSトランジ
スタとnチャネルMOSトランジスタのサイズ比(ゲー
ト幅/ゲート長の比)と電源電圧Vccとにより決定さ
れる。今、簡単化のために、CMOSインバータ回路6
51〜655の入力論理しきい値VTは電源電圧Vcc
と接地電位Vssの1/2に設定されるとする。TTL
レベルにおいては、VIHが2.2V、VILが0.8
Vであり、LVTTLレベルでは、VIH=2.0V、
かつVIL=0.8Vである。電源電圧Vccが変化す
れば、CMOSインバータ回路の入力論理しきい値VT
も変化する。次に、図59に示す入力バッファの動作を
その動作波形図である図60を参照して説明する。
【0332】入力バッファの初段のCMOSインバータ
回路650の入力論理しきい値は、電源電圧Vccが
3.3Vのときに(VIH+VIL)/2となるように
設定されている。この場合、図60(b)に示すよう
に、入力信号INが入力論理しきい値VT2に到達する
とその出力部の放電が開始され、時刻tLH2経過後に
はその出力OUTと出力/OUTが交差し、出力が確定
する。同様にして、入力信号INがハイレベルからロー
レベルへ立下がるとき、時刻TB′において初段のCM
OSインバータ回路650の出力部の充電が開始され
る。この時刻TB′から時間tHL2経過後にその出力
OUTおよび/OUTが交差する。このとき、電源電圧
Vccが3.3VのときのCMOSインバータ回路65
0の入力論理しきい値VT2が(VIH+VIL)/2
であるため、tLH2=tHL2となる。
【0333】一方、電源電圧Vccがたとえば2.7V
と低下すると、初段のCMOSインバータ回路650の
入力論理しきい値VT1が低下する。この場合、入力信
号INがローレベルからハイレベルへ立上がるとき、図
60(a)に示すように、時刻TAにおいてCMOSイ
ンバータ回路650の出力の放電が始まり、時刻TBか
ら時間tLH1経過後にその出力OUTおよび/OUT
が交差する。一方、入力信号INがハイレベルからロー
レベルへ立下がるときには、入力信号INが入力論理し
きい値VT1に到達する時刻TA′において初段のCM
OSインバータ回路650の出力部の充電が始まるた
め、入力信号INが中間値の入力論理しきい値VTに到
達する時間TB′からtHL1経過後にその出力/OU
TおよびOUTが交差する。この場合にはCMOSイン
バータ回路650の出力部の放電が充電よりも早いタイ
ミングで実行されるため、tLH1<tHL1となる。
その場合、入力バッファの応答速度は時間tHL1で決
定される。
【0334】一方、電源電圧Vccがたとえば3.6V
と上昇した場合、応じて初段のCMOSインバータ回路
650の入力論理しきい値VTもVT3と上昇する。こ
の場合、図60(c)に示すように、入力信号INがロ
ーレベルからハイレベルへ立上がるときには、時刻TC
において初段CMOSインバータ回路650の出力部の
放電が始まるため、時刻TBから時間tLH3経過後に
その出力OUTおよび/OUTが交差する。一方、入力
信号INがハイレベルからローレベルへ立下がる場合に
は、この入力信号INのレベルがVT3となる時刻T
C′においてCMOSインバータ回路650の出力部の
充電が始まる。この場合には、入力信号INが中間レベ
ルVT2に到達してから時間tHL3経過後にその出力
OUTおよび/OUTが交差する。したがって、この電
源電圧Vccが3.6Vになった場合には初段のCMO
Sインバータ回路650の放電タイミングは充電タイミ
ングよりも遅れるため、tLH3>tHL3となる。す
なわち、CMOSインバータ回路を入力バッファの初段
に用いた場合には、動作電源電圧Vccの大きな変動に
従ってtLHとtHLが等しくなくなり、入力信号IN
のローレベルからハイレベルへの立上がり時の応答速度
と、入力信号INのハイレベルからローレベルへの立下
がり時における応答速度が異なることになり、正確なバ
ッファ動作を行なうことができなくなるという問題が生
じる恐れがある。
【0335】図61は、改良された入力バッファの構成
を示す図である。図61において、初段のCMOSイン
バータ回路に代えて、カレントミラー型バッファ回路6
60が設けられる。カレントミラー型バッファ回路66
0は、入力信号INをゲートに受けるnチャネルMOS
トランジスタNI1と、基準電圧Vrefをゲートに受
けるnチャネルMOSトランジスタNI2と、入力信号
INをゲートに受け、トランジスタNI1およびNI2
に対する電流供給経路を形成するnチャネルMOSトラ
ンジスタNI3と、トランジスタNI1と電源電位Vc
c供給ノードとの間に接続されるpチャネルMOSトラ
ンジスタPI1と、nチャネルMOSトランジスタNI
2と電源電位Vcc供給ノードとの間に接続されるpチ
ャネルMOSトランジスタPI2を含む。
【0336】トランジスタPI1およびPI2のゲート
はトランジスタPI2のドレインに接続される。すなわ
ち、トランジスタPI1およびPI2はカレントミラー
回路を構成する。トランジスタNI2のゲートへ与えら
れる基準電圧Vrefはたとえば1.4Vに設定され
る。これはLVTTLレベルにおける(VIL+VI
H)/2の電圧レベルに対応する。この図61に示す入
力バッファにおいて、CMOSインバータ回路651〜
655は図59に示すものと同様の構成を備える。次
に、この図61に示す入力バッファの動作をその動作波
形図である図62を参照して説明する。
【0337】今、電源電圧Vccが3.0Vの状態を考
える。入力信号INがローレベルからハイレベルへ立上
がるとき、入力信号INが基準電圧Vrefのレベルを
超えると、トランジスタNI1のコンダクタンスがトラ
ンジスタN12のコンダクタンスよりも大きくなり、ト
ランジスタNI1を介して多くの電流が流れる。一方、
トランジスタNI2を流れる電流が減少するため、トラ
ンジスタPI2を流れる電流がまた同様に減少する。ト
ランジスタPI2とトランジスタPI1はカレントミラ
ー回路を構成しており、トランジスタPI1には、トラ
ンジスタPI2を流れる電流量と同じ電流量が流れる
(トランジスタPI1およびPI2のサイズが等しいと
き)。これにより、ノードND2の電位がトランジスタ
NI1およびNI3を介して放電され、高速で立下が
る。
【0338】逆に、入力信号INがハイレベルからロー
レベルへ立下がるとき、入力信号INが基準電圧Vre
fよりも低い電圧レベルとなると、トランジスタNI2
を介して流れる電流量が多くなり、応じてトランジスタ
PI2を流れる電流量も増加する。応じて出力ノードN
D2がトランジスタPI1を介して充電され、その電位
が上昇し始める。
【0339】電流源となるトランジスタNI3は、入力
信号INがローレベルおよびハイレベルの場合でもオン
状態にあり、電流を流している。もし入力信号INがハ
イレベルのときにはより多くの電流を流し、入力信号I
Nがローレベルのときには少ない電流を流す。したがっ
て、入力信号INがハイレベルへ立上がるときには、ト
ランジスタNI1およびNI3を介して多くの電流が流
れることになり、このとき、トランジスタPI1からは
供給される電流量は少ないため、出力ノードND2は高
速で放電され、接地電位レベルにまで低下する。逆に入
力信号INがローレベルにあるときにはトランジスタN
I2を介して多くの電流が流れる。このとき、トランジ
スタNI3を流れる電流量は少ないため、ほとんどトラ
ンジスタNI2のみを介して電流が流れる。これにより
ノードND2は、ほぼこの放電時と同様の電流量でもっ
てトランジスタPI1を介して充電することができる。
すなわち、トランジスタNI3に与えられる入力信号I
Nが基準電圧Vrefを中心として振幅しており、トラ
ンジスタN13によりトランジスタNI1およびNI2
を仮想的に飽和領域でスイッチング動作させ、確実に一
方のみにほとんどの電流が流れるように動作させること
ができ、高速でノードND2の充放電を行なうことがで
きる。
【0340】電源電圧Vccが3.3Vとなった場合に
おいても、図62(b)に示すように、入力信号INと
基準電圧Vrefとの高低関係に応じてノードND2の
充放電が実行される。したがって、ノードND2の充放
電タイミングは同じであり、入力信号INのローレベル
からハイレベルへの立上がり時とハイレベルからローレ
ベルへの立下がり時における入力バッファの応答時間t
LH2と時間tHL2は互いに等しくなる。
【0341】図62(c)に示すように、電源電圧Vc
cが、たとえば3.6Vと上昇しても、同様に入力信号
INと基準電圧Vrefの高低関係に従ってノードND
2の充放電が実行される。したがってこの場合において
も、時間tLH3=tHL3となる。したがって、電源
電圧Vccの値に関わらず、常にtLH=tHLとする
ことができ、安定に動作する入力バッファを実現するこ
とができる。ここで電源電圧Vccが上昇するにつれ
て、出力信号OUTおよび/OUTが交差するまでに要
する時間が徐々に短くなるのは、CMOSインバータ回
路651〜655が電源電圧Vccの上昇に伴ってその
動作速度が早くなるためである。
【0342】上述のように、カレントミラー回路を用
い、その基準電圧Vrefを電源電圧に依存しない一定
値に保持することにより、入出力応答特性に優れた安定
に動作する入力バッファを実現することができる。
【0343】図63は、図61に示すカレントミラー型
入力バッファ回路に対する基準電圧Vrefを発生する
ための基準電圧発生回路の構成を示す図である。この図
63に示す基準電圧発生回路は、図51に示す基準電圧
発生回路と同様の構成を備える。図51に示す構成要素
と対応する構成要素には同一の参照番号を付しその詳細
説明は省略する。図63において、基準電圧発生部にお
けるpチャネルMOSトランジスタRPZは、図51に
示す互いに並列に接続されたpチャネルMOSトランジ
スタRP2〜RP6とヒューズ素子RF1〜RF4に対
応する。バイポーラトランジスタRQ6のエミッタ抵抗
RZは、図51に示す抵抗RR10〜RR14とヒュー
ズ素子RF5〜RF6の合成抵抗に対応する。出力部に
設けられた抵抗ORは、図51に示す抵抗接続されたn
チャネルMOSトランジスタRN11に対応する。した
がって、図51に示す基準電圧発生回路と同様に、この
図63に示す基準電圧発生回路は電源電圧Vccに依存
することなく安定に所望の電圧レベルの基準電圧Vre
fを発生することができる。
【0344】図64はカレントミラー型入力バッファの
他の構成を示す図である。図64に示すカレントミラー
型入力バッファは第1カレントミラー型差動増幅回路6
80と、第2のカレントミラー型差動増幅回路682
と、この第1および第2のカレントミラー型差動増幅回
路680および682の出力を増幅する増幅回路684
と、増幅回路684から出力される相補出力信号をそれ
ぞれ反転増幅するインバータ回路INV1およびINV
2を含む。
【0345】第1のカレントミラー型差動増幅回路68
0は、基準電位Vcsをゲートに受け、定電流源として
動作するnチャネルMOSトランジスタQM5と、入力
信号INをゲートに受けるnチャネルMOSトランジス
タQM3と、基準電圧Vrefをゲートに受けるnチャ
ネルMOSトランジスタQM4と、トランジスタQM3
およびQM4へ電流を供給するpチャネルMOSトラン
ジスタQM1およびQM2を含む。トランジスタQM3
およびQM4の一方導通端子(ソース)がトランジスタ
QM5の一方導通端子(ドレイン)に接続される。トラ
ンジスタQM1およびQM2のゲートはトランジスタQ
M1のドレイン(トランジスタQM1とトランジスタQ
M3の接続点)に接続され、カレントミラー回路を構成
する。
【0346】第2のカレントミラー型差動増幅回路68
2は、基準電圧Vcsをゲートに受けて、定電流源とし
て機能するnチャネルMOSトランジスタQM15と、
入力信号INをゲートに受けるnチャネルMOSトラン
ジスタQM14と、基準電圧Vrefをゲートに受ける
nチャネルMOSトランジスタQM13と、トランジス
タQM13およびQM14へ電流を供給するpチャネル
MOSトランジスタQM11およびQM12を含む。ト
ランジスタQM13およびQM14のソースがトランジ
スタQM15のドレインに接続される。トランジスタQ
M11およびQM12のゲートはトランジスタQM11
のドレイン(トランジスタQM11とトランジスタQM
13の接続点)に接続され、トランジスタQM11およ
びトランジスタQM12はカレントミラー回路を構成す
る。第1のカレントミラー型差動増幅回路680の出力
ノードND10はトランジスタQM2のドレイン(トラ
ンジスタQM2とトランジスタQM4の接続点)へ接続
される。第2のカレントミラー型差動増幅回路682の
出力ノードND11は、トランジスタQM12のドレイ
ンに接続される。
【0347】増幅回路684は、ノードND11上の信
号電位をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ
QM21と、トランジスタQM21と直列に接続され、
ノードND11上の信号電位をゲートに受けるnチャネ
ルMOSトランジスタQM22と、トランジスタQM2
1およびQM23に対する電流供給経路を形成するnチ
ャネルMOSトランジスタQM23と、ノードND10
上の信号電位をゲートに受けるpチャネルMOSトラン
ジスタQM31と、トランジスタQM31と直列に接続
されてノードND10上の信号電位をゲートに受けるn
チャネルMOSトランジスタQM32と、トランジスタ
QM32と接地電位との間に接続され、そのゲートにト
ランジスタQM21のドレイン電位を受けるnチャネル
MOSトランジスタQM33を含む。トランジスタQM
23のゲートはトランジスタQM31のドレインに接続
される。次に動作について簡単に説明する。
【0348】入力信号INが基準電位Vrefよりも低
い場合には、第1のカレントミラー型差動増幅回路68
0においては、トランジスタQM3のコンダクタンスは
トランジスタQM4のコンダクタンスよりも小さくな
り、トランジスタQM1およびQM2を介して流れる電
流が低減し、ノードND10の電位レベルが低下する。
一方、第2のカレントミラー型差動増幅回路682にお
いては、トランジスタQM13のコンダクタンスがトラ
ンジスタQM14のコンダクタンスよりも大きくなり、
トランジスタQM11およびQM12を介して流れる電
流が増加し、ノードND11の電位レベルが上昇する。
このノードND10の電位レベルの低下に従って、トラ
ンジスタQM31がオン状態へ移行し、トランジスタQ
M32がオフ状態へ移行し、トランジスタQM23のゲ
ート電位が上昇する。一方、トランジスタQM21がオ
フ状態へ移行し、トランジスタQM22はオン状態へ移
行し、トランジスタQM33のゲート電位が低下する。
このトランジスタQM33が、そのゲート電位の低下に
伴ってそのコンダクタンスが小さくなるにつれて、トラ
ンジスタQM23のゲートはトランジスタQM31を介
して高速で充電されてその電位が上昇し、トランジスタ
QM22およびQM23を介して高速でトランジスタQ
M33のゲートが放電される。この一連のフィードバッ
ク動作により、増幅回路684の出力は高速で確定す
る。この増幅回路684のインバータ回路INV1に与
えられたローレベルの信号が反転増幅されて出力OUT
として出力される。インバータ回路INV2に与えられ
るハイレベルの信号は反転されて出力OUTとして出力
される。
【0349】図64に示す入力バッファの構成において
も、入力信号INを受ける初段のバッファ回路がカレン
トミラー回路の構成を備えており、基準電位Vrefと
入力信号INとの高低に従って増幅動作を行なってお
り、電源電圧Vccのレベルに依存することなく出力信
号OUTおよび/OUTの充電および放電を同一特性を
もって実行することができる。この図64に示す基準電
圧VrefおよびVcsは図63に示す基準電圧発生回
路を利用することができる。
【0350】図65は、基準電圧発生回路と入力バッフ
ァのチップ上の配置形態の一例を示す図である。図65
(A)において、チップ800の内周に沿って、電源電
圧Vccを受ける電源パッド700と、接地電位Vss
を受ける接地パッド702と、入力信号A0およびA1
をそれぞれ受ける入力パッド710および711を含
む。このパッド710および711へ与えられる入力信
号A0およびA1は、アドレス信号ビットであってもよ
く、入力データであってもよく、またさらに外部制御信
号であってもよい。電源パッド700からチップ800
の1辺に沿って電源線701が配設され、接地パッド7
02から、電源線701と平行に接地線703が配設さ
れる。パッド702の近傍に定電圧Vcsを発生するた
めの定電圧発生部704およびこの定電圧Vcsから基
準電圧Vrefを発生する基準電圧発生部705が設け
られる。
【0351】また入力パッド710および711に近接
して、入力バッファ711および712が設けられる。
この入力バッファ711および712は先の図61また
は64に示す構成を備える。定電圧発生部704および
基準電圧発生部705は図63に示す構成を備える。電
源パッド700の一方側に周辺回路706が設けられ、
基準電圧発生部705の近傍に周辺回路707が設けら
れ、入力バッファ711の近傍に周辺回路708が設け
られる。周辺回路706、707、および708はアド
レスプリデコーダであってもよく、また制御信号発生回
路であってもよい。この定電圧発生部704、基準電圧
発生部705、入力バッファ711、入力バッファ71
2、周辺回路706、707および708は、電源線7
01および接地線703上に与えられる電源電圧Vcc
および接地電位Vssを動作電源電圧として動作する。
基準電圧発生部705から発生される基準電圧Vref
が入力バッファ711および712へ入力しきい値電圧
として与えられる。定電圧発生部704および基準電圧
発生部705は、電源電圧Vccに依存することなく安
定に基準電圧Vrefを発生することができる。したが
って電源線701および接地線703が共通に周辺回路
および入力バッファに利用されても、安定に基準電圧V
refを発生することができる。
【0352】図65(B)に示す構成においては、接地
パッド702aおよび702bが設けられ、これらの接
地パッド702aおよび702bにはそれぞれ別々に接
地線703aおよび703bが設けられる。接地線70
3aは周辺回路706〜708により利用され、接地線
703bは定電圧発生部704、基準電圧発生部70
5、入力バッファ712および713により利用され
る。接地線を周辺回路と入力バッファ系とに別々に設け
ることにより、接地線の強化を図る。すなわち、基準電
圧発生回路から発生される基準電圧Vrefは電源電圧
Vccに対する依存性を有していない。定電圧Vcsは
基準接地電圧Vssに対し一定である(図63におい
て、定電圧VcsはI4・RR6+VBE5+VEEで
表されることを思い出されたい)。したがって、何らか
の原因で接地電位Vssのレベルが上昇したとき、定電
圧Vcsが変動を受けることが考えられる。そこで、こ
の基準電圧VcsおよびVrefを発生するための回路
とこの基準電圧VcsおよびVrefを利用する入力バ
ッファとを同一の接地線で駆動し、他の周辺回路70
6、707、および708に対しては別の接地線703
aを設ける。これにより、接地電位Vssの電位変動を
低減し、安定に基準電圧VcsおよびVrefを発生す
ることを図る。
【0353】以上のように、入力バッファの初段に、カ
レントミラー型バッファ回路を用いられることにより、
電源電圧Vccが変化してもその入出力応答特性が変化
せず、安定に動作する入力バッファを実現することがで
きる。
【0354】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、安定
かつ高速に動作するチップ占有面積が小さなSRAMを
実現することができる。
【0355】すなわち、請求項1にかかる発明に従え
ば、ビット線のプリチャージ電位レベルを書込開始の所
定期間の間低下させているため、選択ビット線対の電位
振幅を小さくすることができ、書込完了後高速で選択ビ
ット線対の電位をイコライズすることができ、ライトリ
カバリーのマージンを大幅に拡大することができる。
【0356】請求項2にかかる発明に従えば、第2の書
込み手段であるブロックライトドライバの出力が書込遅
延信号により所定期間ローレベルに強制的に設定される
ため、選択書込ゲートを介して選択ビット線対の電位を
ともに低下させることができ、選択ビット線対の電位振
幅を小さくすることができる。これにより、書込完了時
高速で選択ビット線対の電位をイコライズすることがで
き、ライトリカバリーのマージンが大幅に拡大する。
【0357】請求項3にかかる発明に従えば、書込完了
後所定期間ビット線のチャージをビット線負荷回路に含
まれるバイポーラトランジスタのみを用いて行なってい
るため、ハイレベルのビット線の電位は所定期間上昇せ
ず、高速で選択ビット線対の電位のイコライズを行なう
ことができる。これにより、ライトリカバリーのマージ
ンが大幅に拡大し、次に行なわれるリードサイクルでの
アクセス時間の増加および誤書込みを確実に防止するこ
とができる。
【0358】請求項4にかかる発明に従えば、書込指示
信号の遅延信号を用いてデコード手段の出力充電速度を
調節しているため、ライトサイクルから続いてリードサ
イクルが行なわれるとき、デコード手段の出力の立上が
りは、緩やかに実行されるため、選択ワード線の電位の
立上がりタイミングを遅らせることができ、ライトリカ
バリーのマージンを大幅に拡大することができる。請求
項5にかかる発明によれば、Xプリデコーダの出力は書
込指示信号の活性/不活性に応じて低速/高速と切換え
られている。このプリデコーダへは書込指示信号の遅延
信号が与えられている。したがって、ライトサイクルに
続いてリードサイクルが実行されるとき、書込指示信号
の遅延信号は依然活性状態にあるため、プリデコーダの
出力の立上がりが緩やかとなり、応じて選択ワード線の
立上がりタイミングを遅らせることができライトリカバ
リーのマージンを大幅に拡大することができる。
【0359】請求項6にかかる発明に従えば、リードデ
ータ線へエミッタフォロア態様でデータ信号を伝達する
読出ゲートにおいて、このエミッタフォロアのベースに
与えられる非選択レベルの電圧を書込動作時には、ハイ
レベルのビット線電位と同電位レベルとし、読出動作時
にはローレベルのビット線電位よりも低い電圧レベルに
設定しているため、データ書込時に確実にこのエミッタ
フォロア動作を通してデータ書込時においてもリードデ
ータ線の電位変動なくして同一電位に保持することがで
き、これにより高速でデータの読出しを行なうことが可
能となる。
【0360】請求項7にかかる発明に従えば、第1のリ
ードデータバス線であるローカルリードデータ線上の信
号電位に従ってエミッタフォロア態様で第2のリードデ
ータバス線であるグローバルリードデータバス線を駆動
するエミッタフォロアのベースへ、書込時にはハイレベ
ルとなり、読出時にはローレベルとなる非選択レベル電
圧を与えているため、データ書込時において、グローバ
ルリードデータバス線の電位がイコライズされており、
これにより高速でデータの読出しを実行することができ
る。
【0361】請求項8にかかる発明に従えば、書込制御
信号は、メモリブロックそれぞれの近傍において他の制
御信号との論理がとられる構成とされているため、書込
制御信号の伝搬遅延を最小とすることができ、これによ
りデータ書込動作の高速化およびライトリカバリーのマ
ージンの拡大を実現することができる。
【0362】請求項9にかかる発明に従えば、上位バイ
トデータ書込制御信号発生系と下位バイトデータ書込用
制御信号発生回路とを別々に第1および第2のアレイ中
央部に設け、これらの発生する書込制御信号を対応のメ
モリブロックそれぞれに伝達した後各メモリブロックに
おいて書込制御信号と他の制御信号との論理をとってい
るため、書込制御信号を各メモリブロックへ高速で伝達
することができ、データ書込みを高速で行なうことがで
き、応じてライトリカバリーのマージンの拡大を実現す
ることができる。
【0363】請求項10にかかる発明に従えば、メモリ
ブロックそれぞれにおいて複数のIOブロックに対して
共通に利用されるスペアカラムラインを設け、このスペ
アカラムラインは関連のメモリブロック内の任意のIO
ブロックのカラムと置換可能なように構成したため、ス
ペアカラムの利用効率を大幅に改善することができかつ
不必要にスペアカラムラインを設ける必要がなく、メモ
リセルアレイの占有面積を低減することができる。
【0364】請求項11にかかる発明に従えば、信号入
力部にカレントミラー型入力バッファを用いたため電源
電圧に依存せずに入力信号のハイレベルおよびローレベ
ルを判定して内部信号を生成することができ、電源電圧
に依存することのない入出力特性を有する入力バッファ
を実現することができる。
【0365】請求項12にかかる発明に従えば、出力バ
ッファとデータ出力端子との間に保護ダイオードおよび
保護抵抗を設けたため、出力端子にサージなどの定格以
上の電圧が与えられてもバッファ出力段のトランジスタ
の破壊を防止することができ、信頼性の高い出力バッフ
ァを備えた半導体記憶装置を実現することができる。ま
たこの保護ダイオードは、半導体記憶装置の構成要素で
あるバイポーラトランジスタと同一のプロセスで作製さ
れかつ同一サイズを備えているため、何ら製造工程を増
加させることなく確実に出力段のトランジスタに印加さ
れる電圧を緩和することができ、安定に動作する信頼性
の高い出力バッファを実現することができる。
【0366】請求項13にかかる発明に従えば、センス
アンプの電流源へ与えられる基準電圧発生源としてトリ
ミング可能な基準電圧発生回路を用い、またセンスアン
プの定電流源利用部と同一構成のダミーセンス手段にこ
の基準電圧発生部が発生する基準電圧を与えてそのダミ
ーセンス手段の出力を外部でモニター可能に構成したた
め、製造パラメータが変動して素子特性が変動しても、
常に所望の動作特性を備えるセンスアンプを実現するよ
うに基準電圧を設定することができ、安定に動作する信
頼性の高い半導体記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従うSRAMが収納されるパッケー
ジの外観およびピン配置を示す図である。
【図2】この発明に従うSRAMの外部制御信号の論理
を一覧にして示す図である。
【図3】この発明に従うSRAMの内部の電源線の配置
および一部のパッドの配置を示す図である。
【図4】この発明に従うSRAMのレイアウトを概略的
に示す図である。
【図5】この発明に従うSRAMのチップレイアウトを
概略的に示す図である。
【図6】この発明に従うSRAMのメモリブロックとデ
ータ入出力端子の対応関係を概略的に示す図である。
【図7】この発明に従うSRAMのメモリブロックの構
成を概略的に示す図である。
【図8】この発明に従うSRAMのメモリブロックの構
成を概略的に示す図である。
【図9】この発明に従うSRAMの機能的構成を概略的
に示す図である。
【図10】この発明に従うSRAMの制御信号発生回路
の具体的構成を示す図である。
【図11】この発明に従うSRAMにおける制御回路の
配置を示す図である。
【図12】この発明に従うSRAMの制御信号発生回路
の配置を示す図である。
【図13】この発明に従うSRAMの書込制御信号発生
回路の配置を示す図である。
【図14】この発明に従うSRAMのXプリデコーダお
よびVプリデコーダの構成を示す図である。
【図15】この発明に従うSRAMのYプリデコーダお
よびZプリデコーダの構成を示す図である。
【図16】この発明に従うローカルXデコーダおよびV
Zデコーダの構成を示す図である。
【図17】この発明に従うSRAMのカラムデコーダの
構成を示す図である。
【図18】SRAMにおけるライトリカバリーの問題点
を説明するための図である。
【図19】この発明に従うプリデコーダの構成を示す図
である。
【図20】図19に示すプリデコーダの動作を示す信号
波形図である。
【図21】図19に示すプリデコーダの動作を示す信号
波形図である。
【図22】この発明に従うプリデコーダの他の構成を示
す図である。
【図23】この発明に従うSRAMのメモリアレイ内の
具体的構成を示すブロック図である。
【図24】この発明におけるSRAMのメモリセルの構
成例を示す図である。
【図25】この発明に従うデータ書込系回路の構成を示
す図である。
【図26】図25に示す回路の動作を示す信号波形図で
ある。
【図27】この発明に従うデータ書込系回路の他の構成
を示す図である。
【図28】図27に示す回路の動作を示す信号波形図で
ある。
【図29】この発明に従うビット線負荷回路を駆動する
ためのブロックドライブ回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図30】この発明に従うデータ書込回路の具体的構成
を示す図であり、(A)はグローバルライトドライバの
構成を示し、(B)はブロックライトドライバの構成を
示す図である。
【図31】この発明に従うSRAMの読出ゲートの構成
を示す図である。
【図32】図31に示すローカルセンスアンプの具体的
構成を示す図である。
【図33】図31に示す非選択レベルを発生するための
回路構成を示す図である。
【図34】図32および図33に示す回路の動作を示す
信号波形図である。
【図35】非選択レベルの切換タイミングを説明するた
めの図である。
【図36】非選択発生回路の他の構成を示す図である。
【図37】図25および図27に示すデータ書込系と図
31に示す読出ゲートとを組合わせたときの動作を示す
信号波形図である。
【図38】ローカルセンスアンプの他の構成を示す図で
ある。
【図39】図38に示すローカルセンスアンプの動作を
示す信号波形図である。
【図40】この発明のさらに他の実施例である非選択レ
ベル発生回路の動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図41】図40に示す非選択レベルを発生するための
回路構成を示す図である。
【図42】データ書込系回路を一覧にして示す図であ
る。
【図43】図42に示すデータ書込みに用いられる遅延
回路の機能を説明するための信号波形図である。
【図44】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
の構成を概念的に示す図である。
【図45】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
回路の構成を具体的に示す図である。
【図46】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
回路の構成を具体的に示す図である。
【図47】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
回路の構成をより詳細に示す図である。
【図48】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
回路の構成をより詳細に示す図である。
【図49】この発明に従うカラムシフトリダンダンシー
回路の構成をより詳細に示す図である。
【図50】メインセンスアンプの構成を具体的に示す図
である。
【図51】ローカルセンスアンプおよびグローバルセン
スアンプに用いられる基準電圧を発生するための基準電
圧発生回路の構成を示す図である。
【図52】基準電圧モニター用ダミーセンスアンプの構
成を示す図である。
【図53】ローカルおよびグローバルセンスアンプおよ
びダミーセンスアンプのチップ上のレイアウトを示す図
である。
【図54】出力バッファの構成を示す図である。
【図55】出力バッファの他の構成を示す図である。
【図56】この発明に従うSRAMを用いたデータ処理
システムの構成の一例を示す図である。
【図57】この発明に従う出力バッファのデータ出力部
の構成を示す図である。
【図58】図57に示す保護ダイオードの構成を示す断
面図である。
【図59】CMOS入力バッファの構成を示す図であ
る。
【図60】図59に示すCMOS入力バッファの動作を
示す信号波形図である。
【図61】この発明に従うカレントミラー型入力バッフ
ァの構成を示す図である。
【図62】図61に示すカレントミラー型入力バッファ
の動作を示す信号波形図である。
【図63】カレントミラー型入力バッファに用いられる
基準電圧を発生するための回路構成を示す図である。
【図64】この発明に従うカレントミラー型入力バッフ
ァの他の構成を示す図である。
【図65】この発明に従うカレントミラー型入力バッフ
ァおよび基準電圧発生回路のチップ上のレイアウトを示
す図である。
【符号の説明】
2 メモリアレイ 17 グローバルXデコーダ 31 Yプリデコーダ 32 Zプリデコーダ 33 Vプリデコーダ 34 Xプリデコーダ 35 グローバルXデコーダ 36 スペアXデコーダ 38 VZデコーダ 39 ローカルXデコーダ 40 Zデコーダ 41a,41b ブロックドライブ回路 42a,42b 非選択レベル制御回路 43a,43b Yデコーダ 44a,44b シフトリダンダンシー回路 45 入力バッファ 46a 上位バイト制御回路 46b 下位バイト制御回路 70 書込制御信号遅延回路 154、154a〜154e プリデコーダ出力段バッ
ファ回路 RGa,RGb 読出ゲート WGa,WGb 書込ゲート LBa,LBb ビット線負荷回路 BWDa,BWDb ブロックライトドライバ LSAa,LSAb ローカルセンスアンプ MC,MCa1,MCa2,MCb1,MCb2 メモ
リセル 250 書込制御信号遅延回路 GD グローバルライトドライバ 260 ビット線プリチャージ/イコライズ信号遅延回
路 B71,B72 エミッタフォロアバイポーラトランジ
スタ 310 ダイオード 312 pチャネルMOSトランジスタ 314 nチャネルMOSトランジスタ 311 定電流源 315 電流源MOSトランジスタ 320 遅延回路 MSA メインアンプ Q1,Q2 エミッタフォロアバイポーラトランジスタ TG トランスファーゲート SW,SW1〜SW8 スイッチ回路 TG9 トランスファーゲート WG10 書込ゲート WGS スペアカラムライン書込ゲート RGS スペアカラムライン読出ゲート 402 冗長使用指定回路 F1#0〜F4#7 ヒューズ素子 401 電圧供給バッファ RP2〜RP6 基準電圧トリミング用pチャネルMO
Sトランジスタ RF1〜RF4 基準電圧トリミング用ヒューズ素子 RR10〜RR14 基準電圧トリミング用抵抗素子 RF5〜RF7 基準電圧トリミング用抵抗素子 DSA ダミーセンスアンプ DV1,DV2 基準電圧モニター用ボンディングパッ
ド 510 基準電圧発生回路 GSA1〜GSA4 グローバルセンスアンプ(メイン
アンプ) OB1〜OB4 出力バッファ OB 出力バッファ OD1,OD2 保護ダイオード OR1 保護抵抗 660 カレントミラー型差動増幅回路 680 第1のカレントミラー型差動増幅回路 682 第2のカレントミラー型差動増幅回路 684 増幅回路 701 電源線 703,703a,703b 接地線 704 定電圧発生部 705 基準電圧発生部 712,713 入力バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早坂 隆 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 藤野 良幸 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 池谷 正之 兵庫県伊丹市荻野1丁目132番地 大王電 機株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数行複数列に配列された複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが配置される、各々が正および補のビット線を有す
    る複数のビット線対と、 各前記ビット線対に対応して設けられ、対応のビット線
    対の正および補のビット線の電位を第1のレベルの所定
    電位に設定するためのビット線負荷手段と、 データ書込指示信号に応答して、前記データ書込指示信
    号発生から所定期間の間のみ前記複数のビット線対の各
    ビット線の電位を前記所定電位から第2のレベルの電位
    へと変化させる電位変化手段とを備える、半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 複数行複数列に配置される複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが接続される複数のビット線対と、 各前記ビット線対に対応して設けられ、対応のビット線
    対の各ビット線を所定電位に設定するためのビット線負
    荷手段と、 内部書込データ線対と、 各前記ビット線対に対応して配置され、列選択信号に応
    答して対応のビット線対を前記内部書込データ線対へ接
    続するための書込ゲート手段と、 書込指示信号を所定期間遅延させる遅延手段と、 前記遅延手段の出力に応答して活性化され、書込データ
    に対応する内部書込データを生成して出力する第1の書
    込手段と、 前記書込指示信号に応答して活性化され、前記第1の書
    込手段の出力に従って前記内部書込データ線対を駆動す
    る第2の書込手段とを備える、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 複数行複数列に配置される複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが接続される複数のビット線対と、 各前記ビット線対に対応して設けられ、各々がバイポー
    ラトランジスタと絶縁ゲート型電界効果トランジスタと
    を有し、対応のビット線対の各ビット線の電位を所定電
    位に設定するためのビット線負荷手段と、 書込指示信号を所定時間遅延させるための第1の遅延手
    段と、 前記書込指示信号の不活性化に応答して前記ビット線負
    荷手段に含まれるバイポーラトランジスタを導通状態と
    する第1の駆動手段と、 前記書込指示信号の不活性化への移行を所定時間遅延す
    るための第2の遅延手段と、 内部書込データ線対と、 各前記ビット線対に対応して設けられ、列選択信号に応
    答して、対応のビット線対を前記内部書込データ線対へ
    接続するための書込ゲート手段と、 前記遅延手段の出力に応答して活性化され、書込データ
    に対応する内部書込データを生成して出力する第1の書
    込手段と、 前記書込指示信号に応答して活性化され、前記第1の書
    込手段の出力に従って前記内部書込データ線対を駆動す
    る第2の書込手段と、 前記第2の遅延手段の出力の不活性化に応答して前記絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタを導通状態とする第2
    の駆動手段とを備える、半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 複数行複数列に配置される複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 行アドレス信号をデコードするための行デコード手段
    と、 書込指示信号を所定時間遅延させるための遅延手段と、 前記遅延手段の活性状態の出力と前記行デコード手段の
    活性状態の出力とに応答して選択ワード線を活性状態と
    するためのワード線駆動信号を第1の速度で活性状態へ
    と駆動する第1の駆動手段と、 前記遅延手段の不活性状態の出力と前記行デコード手段
    の活性状態の出力とに応答して前記第1の速度より速い
    第2の速度で前記ワード線駆動信号を活性状態へと駆動
    する第2の駆動手段とを備える、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 複数行複数列に配列される複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 複数の出力ノードを有し、与えられたアドレス信号に従
    って対応の出力ノードへ活性状態の信号を出力する行プ
    リデコード手段と、 書込指示信号を所定時間遅延する遅延手段と、 前記行プリデコード手段の出力ノード各々に対応して設
    けられかつ各々が出力信号線を有し、かつさらに前記遅
    延手段の活性状態の出力と対応の行プリデコード手段の
    出力ノードの活性状態の信号とに応答して対応の出力信
    号線を第1の速度で活性状態へと駆動しかつ前記遅延手
    段の不活性状態の出力と前記対応の行プリデコード手段
    の出力ノードの活性状態の信号とに応答して前記対応の
    出力信号線を活性状態へと前記第1の速度よりも速い第
    2の速度で駆動する複数の可変遅延手段と、 前記複数の可変遅延手段の出力信号線上の信号をデコー
    ドしてワード線駆動信号を発生するデコード手段とを備
    える、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 複数行複数列に配列される複数のメモリ
    セルを有するメモリセルアレイと、 各前記列に対応して配置され、各々に対応の列のメモリ
    セルが接続される複数のビット線対と、 相補のデータ線を有するリードデータバスと、 各前記ビット線対に対応して設けられかつ前記相補のリ
    ードデータバスにエミッタフォロア態様で接続される複
    数のバイポーラトランジスタと、 列選択信号に応答して対応のビット線対の各ビット線の
    電位を対応のバイポーラトランジスタのベースへ伝達す
    る第1のスイッチング素子と、 非選択レベル電圧を伝達するための非選択レベル電圧伝
    達線と、 前記ビット線対各々に対応して設けられ、列選択信号に
    応答して関連の第1のスイッチング素子と相補的に導通
    して、前記非選択レベル電圧伝達線の電圧を対応のバイ
    ポーラトランジスタのベースへ伝達するための第2のス
    イッチング素子と、 読出動作時選択ビット線のローレベル以下の電位となり
    かつ読出動作時以外の動作時には選択ビット線のハイレ
    ベルの電位以上のレベルの電圧を発生して前記非選択信
    号伝達線へ伝達する手段とを備える、半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 選択されたメモリセルのデータが読出さ
    れる第1の内部リードデータバスと、 センスアンプ活性化信号に応答して活性化され、前記第
    1の内部リードデータバス上の信号電位を差動的に増幅
    する差動増幅手段と、 前記センスアンプ活性化信号に応答して活性化され、前
    記差動増幅手段の出力をエミッタフォロア態様で第2の
    リードデータバスへ伝達するための出力バイポーラトラ
    ンジスタと、 非選択レベル電圧を伝達するための非選択レベル電圧伝
    達線と、 前記センスアンプ活性化信号の不活性状態に応答して前
    記非選択レベル電圧伝達線上の電圧を前記出力バイポー
    ラトランジスタのベースへ伝達するための手段と、 データ読出動作時、ワード線選択動作開始時の所定期間
    の間のみ前記第1の内部リードデータバスのハイレベル
    の電位以上の第1のレベルにありかつそれ以外の期間に
    は前記第1の内部リードデータバスのローレベルの電位
    以下の第2のレベルにある電圧を発生して前記非選択レ
    ベル電圧伝達線へ伝達する手段とを備える、半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 各々が行列状に配列された複数のメモリ
    セルを有する複数のメモリブロックを有するメモリセル
    アレイと、 書込指示信号に応答して、書込制御信号を発生するため
    の書込制御信号発生手段と、 アドレス信号に応答して、前記複数のメモリブロックか
    ら対応のブロックを選択するためのブロック選択信号を
    発生するためのブロック選択信号発生手段と、 前記複数のメモリブロック各々の近傍に対応して設けら
    れ、前記ブロック選択信号と前記書込制御信号とに応答
    して対応のメモリブロックにおける書込動作を制御する
    ための信号を発生するブロック制御手段とを備える、半
    導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 各々が行列状に配列された複数のメモリ
    セルを有しかつ上位バイトデータ格納領域と下位バイト
    データ格納領域とを有する複数のメモリブロックを備え
    る第1のメモリアレイと、 各々が行列状に配列された複数のメモリセルを有しかつ
    上位バイトデータ格納領域と下位バイトデータ格納領域
    とを有する複数のメモリブロックを備える第2のメモリ
    アレイと、 前記第1および第2のメモリアレイの外側中央部の一方
    側に配置され、外部制御信号に応答して前記上位バイト
    データ格納領域に対するデータ書込動作を制御するため
    の内部書込制御信号を生成するための第1の制御信号発
    生手段と、 前記第1および第2のメモリアレイの外側中央部の他方
    側に前記第1の制御信号発生手段と対向して配置され、
    前記外部制御信号に応答して前記下位バイトデータ格納
    領域に対する書込動作を制御するための内部書込制御信
    号を生成するための第2の制御信号発生手段と、 アドレス信号に従って前記複数のメモリブロックから対
    応のメモリブロックを選択するためのブロック選択信号
    を発生するためのブロック選択信号発生手段と、 各前記メモリブロックの上位バイトデータ格納領域の近
    傍に対応して設けられ、前記第1の制御信号発生手段か
    らの内部書込制御信号と前記ブロック選択信号発生手段
    からのブロック選択信号とに応答して対応のメモリブロ
    ックの上位バイトデータ格納領域に対する書込動作を制
    御するための書込動作制御信号を発生するための第1の
    ブロック書込制御手段と、 各前記メモリブロックの下位バイトデータ格納領域の近
    傍に対応して設けられ、前記第2の制御信号発生手段か
    らの内部書込制御信号と前記ブロック選択信号発生手段
    からのブロック選択信号とに応答して、対応のメモリブ
    ロックの下位バイトデータ格納領域に対するデータ書込
    動作を制御するための書込動作制御信号を発生するため
    の第2のブロック書込制御手段とを備える、半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 複数のデータ入出力ノードと、 各々が行列状に配列された複数のメモリセルを有しかつ
    各々が互いに異なるデータ入出力端子に関連する複数の
    IOブロックを各々が有する複数のメモリブロックと、 前記複数のIOブロック各々において各前記列に対応し
    て配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続される
    複数のビット線対と、 各前記ビット線対に対応して設けられ、対応のビット線
    対に対し列選択信号を伝達するための複数の列選択信号
    伝達線と、 前記列選択信号伝達線の数よりも少ない出力ノードを有
    し、アドレス信号に従って1つのメモリブロックの各I
    Oブロックから1列ずつ選択する信号を出力する列デコ
    ード手段と、 前記列デコード手段の出力ノードの各々に対応して設け
    られ、重複的に隣接する2つの列選択信号伝達線の一方
    へ列選択信号を伝達するための複数の接続手段と、 各前記メモリブロックに設けられ、該メモリブロック内
    において隣接する第1および第2のIOブロックの第2
    のIOブロックの第1列のビット線対に設けられ、前記
    第1のIOブロックの最終列に対応するビット線対と前
    記第2のIOブロックの第1列に対応するビット線対と
    に設けられた接続手段の出力に応答して前記第2のIO
    ブロックの第1列ビット線対を前記第1のIOブロック
    に対して設けられた書込データバスに接続するための第
    1の書込ゲート手段と、 前記メモリブロック各々において、前記第2のIOブロ
    ックの第1列に対応するビット線対に対して設けられた
    接続手段の出力に応答して前記第2のIOブロックに対
    して設けられた書込データバスに前記第1列に対応する
    ビット線対を接続する第2の書込ゲート手段と、 前記メモリブロック各々において設けられ、前記第1の
    書込ゲートを選択するための第1の選択信号と前記第2
    の書込ゲート手段を選択するための第2の選択信号がと
    もに不活性状態のときのみ前記第1列に対応するビット
    線対を所定電位に保持するための電位保持手段と、 前記接続手段の接続態様を、不良ビット線対が存在する
    とき、該不良ビット線を除く連続するビット線対へ前記
    列デコード手段の出力ノードを接続するように規定す
    る、接続態様規定手段とを備える、半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 カレントミラー配置を有し、前記外部
    信号に対応する信号を出力するカレントミラー型入力バ
    ッファと、 前記カレントミラー型入力バッファの出力する信号を増
    幅して内部信号を生成するためのバッファ手段とを備え
    る、半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 バイポーラトランジスタと絶縁ゲート
    型電界効果型トランジスタとを構成要素として含む半導
    体記憶装置であって、 PおよびNチャネルの絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タを構成要素として含み、内部信号を入力し、該入力し
    た内部信号に対応する外部信号を出力するCMOS出力
    バッファと、 前記CMOS出力バッファの出力が伝達される信号出力
    端子と、 前記CMOS出力バッファの出力ノードと前記信号出力
    端子との間に設けられる保護抵抗と、 前記CMOS出力バッファの出力ノードと第1の電源電
    位供給ノードとの間に前記出力ノードから順方向にダイ
    オード接続される第1のバイポーラトランジスタと、 前記CMOS出力バッファの出力ノードと第2の電源電
    位供給ノードとの間に前記出力ノードから逆方向にダイ
    オード接続される第2のバイポーラトランジスタとを備
    える、半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 定電流源を有し、選択されたメモリセ
    ルのデータを検知し増幅するための差動増幅型センスア
    ンプ手段と、 前記定電流源を駆動するための、トリミング可能な基準
    電圧を発生するための基準電圧発生手段と、 前記センスアンプ手段の前記定電流源の電流を利用する
    構成要素と同一配置を備え、前記基準電圧発生手段から
    の基準電圧に従って動作するダミーセンス手段と、 前記ダミーセンス手段の出力する信号を装置外部へ取出
    すためのモニタパッドとを備える、半導体記憶装置。
JP5168983A 1993-07-08 1993-07-08 半導体記憶装置 Withdrawn JPH0729373A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168983A JPH0729373A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 半導体記憶装置
US08/271,691 US5544105A (en) 1993-07-08 1994-07-07 Static semiconductor memory device having circuitry for lowering potential of bit lines at commencement of data writing
US08/402,221 US5515326A (en) 1993-07-08 1995-03-10 Static semiconductor memory device having circuitry for lowering potential of bit lines at commencement of data writing
US08/402,212 US5506805A (en) 1993-07-08 1995-03-10 Static semiconductor memory device having circuitry for enlarging write recovery margin
US08/402,218 US5491655A (en) 1993-07-08 1995-03-10 Semiconductor memory device having non-selecting level generation circuitry for providing a low potential during reading mode and high level potential during another operation mode
US08/526,247 US5629900A (en) 1993-07-08 1995-09-11 Semiconductor memory device operable to write data accurately at high speed
US08/526,245 US5659513A (en) 1993-07-08 1995-09-11 Static semiconductor memory device having improved characteristics

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168983A JPH0729373A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0729373A true JPH0729373A (ja) 1995-01-31

Family

ID=15878183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5168983A Withdrawn JPH0729373A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 半導体記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (6) US5544105A (ja)
JP (1) JPH0729373A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000113676A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
US6195297B1 (en) 1998-02-04 2001-02-27 Nec Corporation Semiconductor memory device having pull-down function for non-selected bit lines
JP2009170641A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Panasonic Corp 半導体記憶装置
JP2010515285A (ja) * 2006-08-08 2010-05-06 ナンテロ,インク. スケーラブルな2端子ナノチューブスイッチを有する、不揮発性抵抗変化メモリ、ラッチ回路、および動作回路
CN102483956A (zh) * 2009-09-11 2012-05-30 格兰迪斯股份有限公司 提供自旋转移矩随机存取存储器的层级数据路径的方法和系统

Families Citing this family (78)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0132756B1 (ko) * 1993-03-15 1998-04-16 원본미기재 이씨엘(ecl) 회로의 번인 방법 및 장치
JP3397427B2 (ja) * 1994-02-02 2003-04-14 株式会社東芝 半導体記憶装置
KR0164797B1 (ko) * 1995-03-31 1999-02-01 김광호 라이트 리커버리 제어회로 및 그 제어방법
KR0171954B1 (ko) * 1995-06-30 1999-03-30 김주용 데이타 버스 구동 회로
US5835436A (en) * 1995-07-03 1998-11-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dynamic type semiconductor memory device capable of transferring data between array blocks at high speed
JP2773692B2 (ja) * 1995-07-28 1998-07-09 日本電気株式会社 入力バッファ回路
JPH07244122A (ja) * 1995-08-31 1995-09-19 Advantest Corp 半導体試験装置用遅延補正回路
US5860129A (en) * 1995-09-27 1999-01-12 Motorola, Inc. Data processing system for writing an external device and method therefor
US5559739A (en) * 1995-09-28 1996-09-24 International Business Machines Corporation Dynamic random access memory with a simple test arrangement
US5561630A (en) * 1995-09-28 1996-10-01 International Business Machines Coporation Data sense circuit for dynamic random access memories
KR0166044B1 (ko) * 1995-10-10 1999-02-01 김주용 감지증폭기 어레이
KR970029803A (ko) * 1995-11-03 1997-06-26 김광호 반도체 메모리장치의 프리차지 회로
JP3577148B2 (ja) * 1995-11-28 2004-10-13 株式会社ルネサステクノロジ 半導体記憶装置
DE69724327T2 (de) * 1996-05-17 2004-06-17 Hyundai Electronics America Inc., San Jose Leistungsreduzierung während eines Blockschreibens
KR100225947B1 (ko) * 1996-06-27 1999-10-15 김영환 라이트 리커버리 보장 회로
JP3693204B2 (ja) * 1996-12-06 2005-09-07 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置
JP3559415B2 (ja) 1997-02-27 2004-09-02 株式会社東芝 半導体記憶装置
US6009024A (en) * 1997-03-27 1999-12-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor memory
US5870338A (en) 1997-05-19 1999-02-09 Micron Technology, Inc. Circuit and method for reading and writing data in a memory device
US5875138A (en) * 1997-06-30 1999-02-23 Siemens Aktiengesellschaft Dynamic access memory equalizer circuits and methods therefor
JP4118364B2 (ja) * 1997-07-16 2008-07-16 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 半導体記憶装置
US5883841A (en) * 1997-09-26 1999-03-16 Advanced Micro Devices, Inc. Selective bit line recovery in a memory array
WO1999019805A1 (en) * 1997-10-10 1999-04-22 Rambus Incorporated Method and apparatus for two step memory write operations
FR2769744B1 (fr) * 1997-10-15 2001-03-30 Sgs Thomson Microelectronics Circuit integre a memoire comprenant un circuit interne de generation d'une haute tension de programmation
KR100266663B1 (ko) * 1998-01-31 2000-09-15 김영환 다중 입출력 구조의 메모리 회로
DE59913479D1 (de) * 1998-03-23 2006-07-06 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Programmierung einer Festwert-Speicherzellenanordnung
US6087858A (en) * 1998-06-24 2000-07-11 Cypress Semiconductor Corp. Self-timed sense amplifier evaluation scheme
US5978280A (en) * 1998-06-25 1999-11-02 Cypress Semiconductor Corp. Method, architecture and circuit for reducing and/or eliminating small signal voltage swing sensitivity
US5986970A (en) * 1998-06-29 1999-11-16 Cypress Semiconductor Corp. Method, architecture and circuit for writing to a memory
US6122203A (en) * 1998-06-29 2000-09-19 Cypress Semiconductor Corp. Method, architecture and circuit for writing to and reading from a memory during a single cycle
US5946255A (en) * 1998-07-31 1999-08-31 Cypress Semiconductor Corp. Wordline synchronized reference voltage generator
KR100282044B1 (ko) * 1998-08-04 2001-03-02 윤종용 반도체 메모리 장치
KR100390241B1 (ko) 1998-12-31 2003-08-19 주식회사 하이닉스반도체 라이트 동작시 셀 데이터 보장장치
US6002633A (en) * 1999-01-04 1999-12-14 International Business Machines Corporation Performance optimizing compiler for building a compiled SRAM
KR100327345B1 (ko) * 1999-04-08 2002-03-06 윤종용 가변 전류 이득 특성을 갖는 입출력 센스앰프를 구비한메모리 장치
US6413431B1 (en) 1999-08-10 2002-07-02 Scynexis Chemistry & Automation, Inc. HPLC method for purifying organic compounds
AU6933600A (en) 1999-08-27 2001-03-26 Scynexis Chemistry And Automation, Inc. Sample preparation for high throughput purification
US6339347B1 (en) 2000-03-30 2002-01-15 Intel Corporation Method and apparatus for ratioed logic structure that uses zero or negative threshold voltage
US6341099B1 (en) * 2000-09-29 2002-01-22 Intel Corporation Reducing power consumption in a data storage device
US6831299B2 (en) 2000-11-09 2004-12-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
JP3945993B2 (ja) * 2001-03-29 2007-07-18 富士通株式会社 半導体記憶装置
US6888769B2 (en) * 2002-08-29 2005-05-03 Micron Technology, Inc. Method and circuit for reducing DRAM refresh power by reducing access transistor sub threshold leakage
JP2004213829A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置
US7075840B1 (en) * 2004-02-13 2006-07-11 Sun Microsystems, Inc. Low impedance memory bitline eliminating precharge
US7166876B2 (en) * 2004-04-28 2007-01-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. MOSFET with electrostatic discharge protection structure and method of fabrication
KR100604864B1 (ko) * 2004-06-03 2006-07-26 삼성전자주식회사 입출력 핀을 통하여 전송되는 신호의 특성을 제어하는반도체 장치 및 신호 특성 제어 방법
EP1610336A1 (en) * 2004-06-18 2005-12-28 Dialog Semiconductor GmbH Smart memory read out for power saving
JP4138718B2 (ja) * 2004-08-31 2008-08-27 株式会社東芝 半導体記憶装置
WO2006033945A2 (en) * 2004-09-16 2006-03-30 Mar-Rog Specialties, Inc. Spotlight mounted motion detector
KR100568544B1 (ko) * 2004-09-20 2006-04-07 삼성전자주식회사 계층적 비트 라인 구조를 가지는 반도체 메모리 장치 및반도체 메모리 장치의 동작 방법
US7321504B2 (en) * 2005-04-21 2008-01-22 Micron Technology, Inc Static random access memory cell
US8102018B2 (en) * 2005-05-09 2012-01-24 Nantero Inc. Nonvolatile resistive memories having scalable two-terminal nanotube switches
US8008745B2 (en) * 2005-05-09 2011-08-30 Nantero, Inc. Latch circuits and operation circuits having scalable nonvolatile nanotube switches as electronic fuse replacement elements
US7332769B2 (en) * 2005-08-17 2008-02-19 Gregorio Spadea Non-volatile memory arrangement having nanocrystals
US7532530B2 (en) * 2005-09-29 2009-05-12 Hynix Semiconductor, Inc. Semiconductor memory device
US7420858B2 (en) * 2006-02-17 2008-09-02 International Business Machines Corporation Methods and apparatus for read/write control and bit selection with false read suppression in an SRAM
US7353316B2 (en) 2006-03-24 2008-04-01 Micron Technology, Inc. System and method for re-routing signals between memory system components
CN101542631B (zh) * 2006-08-08 2012-06-20 南泰若股份有限公司 具有可缩放双端子纳米管开关的非易失性阻性存储器、闩锁电路和工作电路
US7936201B2 (en) * 2006-12-22 2011-05-03 Qimonda Ag Apparatus and method for providing a signal for transmission via a signal line
KR100857434B1 (ko) * 2007-01-10 2008-09-09 주식회사 하이닉스반도체 라이트 드라이빙 회로 및 이를 이용한 반도체 메모리 장치
KR20080083432A (ko) * 2007-03-12 2008-09-18 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 소자의 라이트 드라이버 구동 방법
KR100893577B1 (ko) * 2007-06-26 2009-04-17 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리장치
JP4579965B2 (ja) * 2007-12-19 2010-11-10 パナソニック株式会社 半導体記憶装置
US8279686B2 (en) * 2009-02-10 2012-10-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory circuits, systems, and methods for providing bit line equalization voltages
US8391094B2 (en) 2009-02-10 2013-03-05 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory circuits, systems, and operating methods thereof
US8174911B2 (en) 2009-12-31 2012-05-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Multi-power domain design
US8223571B2 (en) * 2010-07-20 2012-07-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Generating and amplifying differential signals
US8611164B2 (en) 2011-08-01 2013-12-17 International Business Machines Corporation Device and method for detecting resistive defect
US8675434B1 (en) 2012-02-23 2014-03-18 Cypress Semiconductor Corporation High speed time interleaved sense amplifier circuits, methods and memory devices incorporating the same
US8773923B2 (en) * 2012-07-30 2014-07-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device and method for writing therefor
US9064556B2 (en) * 2013-10-23 2015-06-23 Qualcomm Incorporated High frequency pseudo dual port memory
US9336860B1 (en) * 2015-05-20 2016-05-10 International Business Machines Corporation Complementary bipolar SRAM
KR20170052712A (ko) * 2015-11-03 2017-05-15 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치
KR102686058B1 (ko) * 2016-09-06 2024-07-17 에스케이하이닉스 주식회사 반도체장치
US10261856B2 (en) * 2016-11-04 2019-04-16 International Business Machines Corporation Bitwise sparing in a memory system
US10181344B1 (en) * 2017-12-27 2019-01-15 Micron Technology, Inc. Memory device write circuitry
CN112712835B (zh) * 2019-10-25 2024-07-26 长鑫存储技术(上海)有限公司 读操作电路、半导体存储器和读操作方法
CN114708891B (zh) * 2022-05-31 2022-08-16 南京低功耗芯片技术研究院有限公司 一种支持多模式切换的堆叠sram电路及其控制方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5634186A (en) * 1979-08-29 1981-04-06 Hitachi Ltd Bipolar memory circuit
US4553053A (en) * 1983-10-03 1985-11-12 Honeywell Information Systems Inc. Sense amplifier
GB2160046B (en) * 1984-04-20 1987-12-23 Hitachi Ltd Semiconductor memory device
JPH0665224B2 (ja) * 1984-04-20 1994-08-22 日立マイクロコンピュ−タエンジニアリング株式会社 半導体集積回路装置
JPS6321190A (ja) * 1986-07-14 1988-01-28 Asia Genshi Kk 感熱孔版原紙
JPS6337646A (ja) * 1986-07-31 1988-02-18 Fujitsu Ltd C−mos出力回路
JPS63211190A (ja) * 1987-02-26 1988-09-02 Nec Corp メモリ回路用内部クロツク信号発生器
JP2547615B2 (ja) * 1988-06-16 1996-10-23 三菱電機株式会社 読出専用半導体記憶装置および半導体記憶装置
JPH0291886A (ja) * 1988-09-27 1990-03-30 Nec Corp 半導体メモリ装置
US4939693A (en) * 1989-02-14 1990-07-03 Texas Instruments Incorporated BiCMOS static memory with improved performance stability
JP3100137B2 (ja) * 1989-06-07 2000-10-16 セイコーエプソン株式会社 半導体集積装置
JPH0329189A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Nec Corp スタテイックランダムアクセスメモリ
JP2504571B2 (ja) * 1989-08-04 1996-06-05 富士通株式会社 半導体集積回路装置
JPH04212784A (ja) * 1990-02-15 1992-08-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
JP3014420B2 (ja) * 1990-08-17 2000-02-28 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置
JP3083536B2 (ja) * 1990-06-05 2000-09-04 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置の書込み回路
US5297090A (en) * 1990-12-13 1994-03-22 Sgs-Thomson Microelectronics, Inc. Semiconductor memory with column decoded bit line equilibrate
JP2817490B2 (ja) * 1992-01-16 1998-10-30 日本電気株式会社 スタティック型半導体メモリ読みだし回路
JPH0684396A (ja) * 1992-04-27 1994-03-25 Nec Corp 半導体記憶装置
JPH05342855A (ja) * 1992-06-04 1993-12-24 Nec Corp 半導体メモリ回路
US5384739A (en) * 1993-06-10 1995-01-24 Micron Semiconductor, Inc. Summing circuit with biased inputs and an unbiased output

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6195297B1 (en) 1998-02-04 2001-02-27 Nec Corporation Semiconductor memory device having pull-down function for non-selected bit lines
JP2000113676A (ja) * 1998-10-07 2000-04-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
JP2010515285A (ja) * 2006-08-08 2010-05-06 ナンテロ,インク. スケーラブルな2端子ナノチューブスイッチを有する、不揮発性抵抗変化メモリ、ラッチ回路、および動作回路
JP2009170641A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Panasonic Corp 半導体記憶装置
US9240221B2 (en) 2008-01-16 2016-01-19 Socionext Inc. Semiconductor memory device with a selection transistor having same shape and size as a memory cell transistor
CN102483956A (zh) * 2009-09-11 2012-05-30 格兰迪斯股份有限公司 提供自旋转移矩随机存取存储器的层级数据路径的方法和系统
JP2013504835A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 グランディス インコーポレイテッド スピン移動トルクランダムアクセスメモリのための階層状データ経路を提供する方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US5515326A (en) 1996-05-07
US5659513A (en) 1997-08-19
US5544105A (en) 1996-08-06
US5629900A (en) 1997-05-13
US5491655A (en) 1996-02-13
US5506805A (en) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5515326A (en) Static semiconductor memory device having circuitry for lowering potential of bit lines at commencement of data writing
CN101853698B (zh) 半导体装置
US7304884B2 (en) Semiconductor memory device
US5502676A (en) Integrated circuit memory with column redundancy having shared read global data lines
US6314037B1 (en) Semiconductor integrated circuit device using BiCMOS technology
US9478269B2 (en) Tracking mechanisms
JP2773271B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH0490193A (ja) 半導体記憶装置
JPH11110969A (ja) スタティック型半導体記憶装置
JPH1139877A (ja) 半導体記憶装置
US5140191A (en) Low di/dt BiCMOS output buffer with improved speed
US5706231A (en) Semiconductor memory device having a redundant memory cell
US6178127B1 (en) Semiconductor memory device allowing reliable repairing of a defective column
US4987560A (en) Semiconductor memory device
US8023354B2 (en) Semiconductor memory device including a fuse set and a current controlling unit
US6307772B1 (en) Static type semiconductor memory device for lower current consumption
KR960011201B1 (ko) 다이내믹 ram
US5155703A (en) Bicmos bit line load for a memory with improved reliability
US5140192A (en) Bicmos logic circuit with self-boosting immunity and a method therefor
JPH0386993A (ja) 半導体記憶装置
US5274594A (en) Static RAM
JP2013101745A (ja) 半導体装置
JPH0798983A (ja) 半導体回路、基準電圧発生回路、アドレスデコード回路、および半導体記憶装置
US5475635A (en) Memory with a combined global data line load and multiplexer
US6249466B1 (en) Row redundancy scheme

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001003