JPH07293197A - シート展張装置 - Google Patents
シート展張装置Info
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- JPH07293197A JPH07293197A JP6090129A JP9012994A JPH07293197A JP H07293197 A JPH07293197 A JP H07293197A JP 6090129 A JP6090129 A JP 6090129A JP 9012994 A JP9012994 A JP 9012994A JP H07293197 A JPH07293197 A JP H07293197A
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- lining segment
- primary lining
- sheet
- position adjusting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防水シートをトンネル内の1次覆工セグメン
トの内側に内貼りするに際し、防水シート同士を一定幅
の重ね代を保持しながら接続するシート展張装置を提供
する。 【構成】 トンネルT内の軌条1に移動自在に配した走
行台車10、走行台車に回動、俯仰及び昇降自在に搭載し
た位置調節台20、位置調節台の周方向に一定間隔で並設
した多数の押えロール301 ,302 L,302 R,…、位置調節
台に搭載したシートウエルダ40を備え、押えロールを、
位置調節台天頂部、その左右両隣、更にその左右両隣に
位置する押えロール順に1次覆工セグメントS内側に向
かって移動して防水シートFを1次覆工セグメントS内
側に押圧し、更に、シートウエルダ40を1次覆工セグメ
ントSの左右片側ずつ1次覆工セグメントの天頂部S1
から下辺部に間欠的に移動して防水シートFを1次覆工
セグメントSの内側に熱融着する。
トの内側に内貼りするに際し、防水シート同士を一定幅
の重ね代を保持しながら接続するシート展張装置を提供
する。 【構成】 トンネルT内の軌条1に移動自在に配した走
行台車10、走行台車に回動、俯仰及び昇降自在に搭載し
た位置調節台20、位置調節台の周方向に一定間隔で並設
した多数の押えロール301 ,302 L,302 R,…、位置調節
台に搭載したシートウエルダ40を備え、押えロールを、
位置調節台天頂部、その左右両隣、更にその左右両隣に
位置する押えロール順に1次覆工セグメントS内側に向
かって移動して防水シートFを1次覆工セグメントS内
側に押圧し、更に、シートウエルダ40を1次覆工セグメ
ントSの左右片側ずつ1次覆工セグメントの天頂部S1
から下辺部に間欠的に移動して防水シートFを1次覆工
セグメントSの内側に熱融着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル構築中の1次
覆工セグメントの内側に防水シートを内貼りするための
シート展張装置に関する。
覆工セグメントの内側に防水シートを内貼りするための
シート展張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルの構築に際し、1次覆工
セグメントの内側に防水シートを内貼りし、更に、防水
シートの内側に2次覆工面となるコンクリートを打設す
ることが行われている。
セグメントの内側に防水シートを内貼りし、更に、防水
シートの内側に2次覆工面となるコンクリートを打設す
ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図11のよ
うに、例えば、幅W1 が3メートル、長さLが23メー
トルの防水シートF1 ,F2 を重ね代5の幅W2 が10
センチメートルになるように重複させながら1次覆工セ
グメントの内側に内貼りする場合には、後続の防水シー
トF2 の展張角度θが既設の防水シートF1 に対して
0.2°傾斜しただけでも後続防水シートF2 の一方の
端部は、既存の防水シートF1 から外れ、重複しなくな
る。
うに、例えば、幅W1 が3メートル、長さLが23メー
トルの防水シートF1 ,F2 を重ね代5の幅W2 が10
センチメートルになるように重複させながら1次覆工セ
グメントの内側に内貼りする場合には、後続の防水シー
トF2 の展張角度θが既設の防水シートF1 に対して
0.2°傾斜しただけでも後続防水シートF2 の一方の
端部は、既存の防水シートF1 から外れ、重複しなくな
る。
【0004】本発明は、係る問題に鑑みて創案したもの
であって、その目的とするところは、防水シートをトン
ネル内の1次覆工セグメントの内側に内貼りするに際し
て、防水シート同士を一定幅の重ね代を保持しながら接
続できるシート展張装置を提供することにある。
であって、その目的とするところは、防水シートをトン
ネル内の1次覆工セグメントの内側に内貼りするに際し
て、防水シート同士を一定幅の重ね代を保持しながら接
続できるシート展張装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のシー
ト展張装置は、トンネル内の軌条上に移動自在に配設さ
せた走行台車と、該走行台車に回動、俯仰および昇降自
在に搭載させた横断面円弧状の位置調節台と、該位置調
節台の外側にその周方向に一定間隔で並設させた多数の
防水シート押えロールと、前記位置調節台に搭載させた
シートウエルダとを備え、前記防水シート押えロール
を、位置調節台の天頂部、その左右両隣、更にその左右
両隣に位置する防水シート押えロールの順に1次覆工セ
グメントの内側に向かって移動させて防水シートを1次
覆工セグメントの内側に押圧し、更に、前記シートウエ
ルダを、1次覆工セグメントの左右片側ずつ1次覆工セ
グメントの天頂部から下辺部に向かって間欠的に移動さ
せて防水シートを1次覆工セグメントの内側に熱融着す
るようにしたことを特徴とするものである。
ト展張装置は、トンネル内の軌条上に移動自在に配設さ
せた走行台車と、該走行台車に回動、俯仰および昇降自
在に搭載させた横断面円弧状の位置調節台と、該位置調
節台の外側にその周方向に一定間隔で並設させた多数の
防水シート押えロールと、前記位置調節台に搭載させた
シートウエルダとを備え、前記防水シート押えロール
を、位置調節台の天頂部、その左右両隣、更にその左右
両隣に位置する防水シート押えロールの順に1次覆工セ
グメントの内側に向かって移動させて防水シートを1次
覆工セグメントの内側に押圧し、更に、前記シートウエ
ルダを、1次覆工セグメントの左右片側ずつ1次覆工セ
グメントの天頂部から下辺部に向かって間欠的に移動さ
せて防水シートを1次覆工セグメントの内側に熱融着す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0006】本発明にあっては、位置調節台の前後両面
に位置調節台から1次覆工セグメントの内側までの間隔
を測る距離計を放射状に配設させること、およびシート
ウエルダを、位置調節台の前後方向に長い台車と、該台
車に一定間隔で配設させた数ケのウエルダと、該ウエル
ダを位置調節台の半径方向に移動させる流体シリンダと
から構成することが望ましい。
に位置調節台から1次覆工セグメントの内側までの間隔
を測る距離計を放射状に配設させること、およびシート
ウエルダを、位置調節台の前後方向に長い台車と、該台
車に一定間隔で配設させた数ケのウエルダと、該ウエル
ダを位置調節台の半径方向に移動させる流体シリンダと
から構成することが望ましい。
【0007】
【作用】走行台車をトンネル内の軌条に沿って移動させ
る一方、走行台車に搭載させた位置調節台を、走行台車
に対して回動、俯仰および昇降してその軸をトンネルの
軸に平行にし、更に、防水シート展張後、位置調節台の
外側に並設させた多数の防水シート押えロールを、位置
調節台の天頂部、その左右両隣、更にその左右両隣に位
置する防水シート押えロールの順に1次覆工セグメント
の内側に向けて移動させて防水シートを1次覆工セグメ
ントの内側に1次覆工セグメントの天頂部から下辺部に
向かって順次押しつけ、更に、シートウエルダを、1次
覆工セグメントの左右片側ずつ1次覆工セグメントの天
頂部から下辺部に向かって間欠的に移動させて防水シー
トを1次覆工セグメントの内側に熱融着する。
る一方、走行台車に搭載させた位置調節台を、走行台車
に対して回動、俯仰および昇降してその軸をトンネルの
軸に平行にし、更に、防水シート展張後、位置調節台の
外側に並設させた多数の防水シート押えロールを、位置
調節台の天頂部、その左右両隣、更にその左右両隣に位
置する防水シート押えロールの順に1次覆工セグメント
の内側に向けて移動させて防水シートを1次覆工セグメ
ントの内側に1次覆工セグメントの天頂部から下辺部に
向かって順次押しつけ、更に、シートウエルダを、1次
覆工セグメントの左右片側ずつ1次覆工セグメントの天
頂部から下辺部に向かって間欠的に移動させて防水シー
トを1次覆工セグメントの内側に熱融着する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1〜図3において、Mはシート展張装置で
あり、主として、走行台車10、位置調節台20、多数
の防水シート押えロール301 ,302 L,302 R,
303 L,303 R,…、シートウエルダ40およびシ
ート間ウエルダ50から構成されている。
説明する。図1〜図3において、Mはシート展張装置で
あり、主として、走行台車10、位置調節台20、多数
の防水シート押えロール301 ,302 L,302 R,
303 L,303 R,…、シートウエルダ40およびシ
ート間ウエルダ50から構成されている。
【0009】図1に示すように、走行台車10は、門形
状に形成され、トンネルT内に敷設した2本の軌条1に
沿って移動するようになっている。位置調節台20は、
横断面円弧状に形成され、走行台車10の左右両側にあ
る一対の連結フレーム11上に敷設した合計4本の円弧
レール12上に搭載されている。そして、円弧レール1
2の共通の中心を見掛け上の軸(不図示)にして回動す
るようになっている。位置調節台20の回動は、前後一
対の門形フレーム13に取り付けた合計4本の水平パワ
ーシリンダ14によって行われるようになっている。更
に、連結フレーム11には、片側2基ずつ合計4基の垂
直パワーシリンダ15が設けられ、これら4基の垂直パ
ワーシリンダ15によって位置調節台20を俯仰および
昇降するようになっている。
状に形成され、トンネルT内に敷設した2本の軌条1に
沿って移動するようになっている。位置調節台20は、
横断面円弧状に形成され、走行台車10の左右両側にあ
る一対の連結フレーム11上に敷設した合計4本の円弧
レール12上に搭載されている。そして、円弧レール1
2の共通の中心を見掛け上の軸(不図示)にして回動す
るようになっている。位置調節台20の回動は、前後一
対の門形フレーム13に取り付けた合計4本の水平パワ
ーシリンダ14によって行われるようになっている。更
に、連結フレーム11には、片側2基ずつ合計4基の垂
直パワーシリンダ15が設けられ、これら4基の垂直パ
ワーシリンダ15によって位置調節台20を俯仰および
昇降するようになっている。
【0010】水平パワーシリンダ14および垂直パワー
シリンダ15は、それぞれ、制御装置Cによってコンピ
ュータ制御するようになっている。この制御装置Cは、
図3に示すように、位置調節台20の前面および後面に
放射状に配設した5本の超音波距離計やタッチセンサな
どの距離計21F,21Bによって測定した1次覆工セ
グメントSの内側までの距離測定値に基づいて水平およ
び垂直パワーシリンダ14,15を制御し、図4に示す
ごとく、トンネル構築中の1次覆工セグメントの軸2と
位置調節台の軸3とが平行になるように制御するように
なっている。そして、トンネル構築中の1次覆工セグメ
ントの軸2と位置調節台の軸3との相対的な位置関係
は、制御装置Cに電気的に接続させたディスプレイDの
ブラウン管に表示されるようになっている。
シリンダ15は、それぞれ、制御装置Cによってコンピ
ュータ制御するようになっている。この制御装置Cは、
図3に示すように、位置調節台20の前面および後面に
放射状に配設した5本の超音波距離計やタッチセンサな
どの距離計21F,21Bによって測定した1次覆工セ
グメントSの内側までの距離測定値に基づいて水平およ
び垂直パワーシリンダ14,15を制御し、図4に示す
ごとく、トンネル構築中の1次覆工セグメントの軸2と
位置調節台の軸3とが平行になるように制御するように
なっている。そして、トンネル構築中の1次覆工セグメ
ントの軸2と位置調節台の軸3との相対的な位置関係
は、制御装置Cに電気的に接続させたディスプレイDの
ブラウン管に表示されるようになっている。
【0011】なお、位置調節台20の車輪22は、垂直
パワーシリンダ15と結合させて位置調節台20の俯仰
および昇降に際しても円弧レール12から脱線しないよ
うになっている。一方、本発明にあっては、多数の防水
シート押えロール(以下、押えロールと称する)3
01 ,302 L,302 R,303 L,303 R,…を
位置調節台20の外側に位置して、その周方向に一定の
間隔を持って並設している。押えロール301 ,302
L,302 R,303 L,303 R,…は、それぞれ、
その前後を支持する一対のエアシリンダ31の伸縮運動
によって位置調節台20の半径方向に向かって移動する
ようになっているが、押えロールを1次覆工セグメント
Sに向かって移動させる順序は、位置調節台20の天頂
部に位置する押えロール301 、その左右両隣に位置す
る押えロール302 L,302 R、更にその左右両隣に
位置する押えロール303 L,303 Rの順になってお
り、押えロールを位置調節台の軸3に向かって復帰させ
る順序は、前記と逆の順序又は一斉に復帰させるように
なっている。これらの押えロールの移動は、制御装置C
によって制御されるようになっている。図2において、
符号32は、エアシリンダ31を支持するためのエアシ
リンダ柱を示している。
パワーシリンダ15と結合させて位置調節台20の俯仰
および昇降に際しても円弧レール12から脱線しないよ
うになっている。一方、本発明にあっては、多数の防水
シート押えロール(以下、押えロールと称する)3
01 ,302 L,302 R,303 L,303 R,…を
位置調節台20の外側に位置して、その周方向に一定の
間隔を持って並設している。押えロール301 ,302
L,302 R,303 L,303 R,…は、それぞれ、
その前後を支持する一対のエアシリンダ31の伸縮運動
によって位置調節台20の半径方向に向かって移動する
ようになっているが、押えロールを1次覆工セグメント
Sに向かって移動させる順序は、位置調節台20の天頂
部に位置する押えロール301 、その左右両隣に位置す
る押えロール302 L,302 R、更にその左右両隣に
位置する押えロール303 L,303 Rの順になってお
り、押えロールを位置調節台の軸3に向かって復帰させ
る順序は、前記と逆の順序又は一斉に復帰させるように
なっている。これらの押えロールの移動は、制御装置C
によって制御されるようになっている。図2において、
符号32は、エアシリンダ31を支持するためのエアシ
リンダ柱を示している。
【0012】図2および図3から分かるように、シート
ウエルダ40は、上記した位置調節台20の前後に位置
する一対のエアシリンダ柱32間に位置して位置調節台
20の周方向に向かって敷設した2本のレール23上に
搭載されている。シートウエルダ40は、位置調節台2
0の前後方向に長い台車41と、この台車41上に一定
の間隔で配設させた数ケ(図示の場合は5ケ)の円錐台
状のウエルダ42と、ウエルダ42を位置調節台20の
半径方向に移動させるエアシリンダ43とから構成され
ている。更に、台車41の左右両側には、クラッチ付ウ
インチ64に巻かれているワイヤY4 が接続されてい
る。
ウエルダ40は、上記した位置調節台20の前後に位置
する一対のエアシリンダ柱32間に位置して位置調節台
20の周方向に向かって敷設した2本のレール23上に
搭載されている。シートウエルダ40は、位置調節台2
0の前後方向に長い台車41と、この台車41上に一定
の間隔で配設させた数ケ(図示の場合は5ケ)の円錐台
状のウエルダ42と、ウエルダ42を位置調節台20の
半径方向に移動させるエアシリンダ43とから構成され
ている。更に、台車41の左右両側には、クラッチ付ウ
インチ64に巻かれているワイヤY4 が接続されてい
る。
【0013】上記した制御装置Cは、シートウエルダ4
0を1次覆工セグメントSの左右片側ずつ1次覆工セグ
メントSの天頂部から下辺部に向かって間欠的に移動さ
せる一方、ウエルダ42を位置調節台20の半径方向に
移動させるようになっている。更に、図2および図3か
ら分かるように、シート間ウエルダ50は、位置調節台
20の後周縁上に位置して位置調節台20の周方向に向
かって敷設させた2本のレール24上に搭載されてい
る。シート間ウエルダ50は、台車51と、台車51上
に配設させた円錐台状のウエルダ52と、ウエルダ52
を位置調節台20の半径方向に移動させるエアシリンダ
53とから構成されている。更に、台車51の左右両側
には、クラッチ付ウインチ65に巻かれているワイヤY
5 が接続されている。
0を1次覆工セグメントSの左右片側ずつ1次覆工セグ
メントSの天頂部から下辺部に向かって間欠的に移動さ
せる一方、ウエルダ42を位置調節台20の半径方向に
移動させるようになっている。更に、図2および図3か
ら分かるように、シート間ウエルダ50は、位置調節台
20の後周縁上に位置して位置調節台20の周方向に向
かって敷設させた2本のレール24上に搭載されてい
る。シート間ウエルダ50は、台車51と、台車51上
に配設させた円錐台状のウエルダ52と、ウエルダ52
を位置調節台20の半径方向に移動させるエアシリンダ
53とから構成されている。更に、台車51の左右両側
には、クラッチ付ウインチ65に巻かれているワイヤY
5 が接続されている。
【0014】上記した制御装置Cは、更に、シート間ウ
エルダ50を1次覆工セグメントSの左右片側ずつ1次
覆工セグメントSの天頂部から下辺部に向かって移動さ
せる一方、ウエルダ52が位置調節台20の半径方向に
移動させるようになっている。上記した位置調節台20
は、上記ウインチ64,65の他に、防水シート展張用
のクチッチ付ウインチ66を備えており、これらのクラ
ッチ付ウインチ64,65,66は、図示しない1つの
電動モータによって駆動されるようになっている。ま
た、防水シート展張用ワンヤY6 は、押えロール3
01 ,302 L,30 2 R,303 L,303 R,…の
ほぼ中央部分に設けた周溝33によってガイドされるよ
うになっている。このワイヤY6 により、あらかじめロ
ール状に巻かれたシートロール67より防水シートFを
押えロール…,303 L,302 L,301 ,30
2 R,303 R,…の外側を通ってシートロール67か
らシートロール67の反対側まで展張する。
エルダ50を1次覆工セグメントSの左右片側ずつ1次
覆工セグメントSの天頂部から下辺部に向かって移動さ
せる一方、ウエルダ52が位置調節台20の半径方向に
移動させるようになっている。上記した位置調節台20
は、上記ウインチ64,65の他に、防水シート展張用
のクチッチ付ウインチ66を備えており、これらのクラ
ッチ付ウインチ64,65,66は、図示しない1つの
電動モータによって駆動されるようになっている。ま
た、防水シート展張用ワンヤY6 は、押えロール3
01 ,302 L,30 2 R,303 L,303 R,…の
ほぼ中央部分に設けた周溝33によってガイドされるよ
うになっている。このワイヤY6 により、あらかじめロ
ール状に巻かれたシートロール67より防水シートFを
押えロール…,303 L,302 L,301 ,30
2 R,303 R,…の外側を通ってシートロール67か
らシートロール67の反対側まで展張する。
【0015】なお、1次覆工セグメントSの内側に既に
固定されている防水シートF1 と後続の防水シートF2
との接続を手作業で行う場合は、シート間ウエルダ50
を省略してもよい。次に、上記シート展張装置による防
水シート展張作業について説明する。この作業は、位置
調節台軸心調節作業、防水シート展張作業、防水シート
仮止め作業、防水シート溶接作業及び防水シート間溶接
作業の順に行われる。
固定されている防水シートF1 と後続の防水シートF2
との接続を手作業で行う場合は、シート間ウエルダ50
を省略してもよい。次に、上記シート展張装置による防
水シート展張作業について説明する。この作業は、位置
調節台軸心調節作業、防水シート展張作業、防水シート
仮止め作業、防水シート溶接作業及び防水シート間溶接
作業の順に行われる。
【0016】 位置調節台軸心調節作業 走行台車10を所定位置に移動させた後、位置調節台2
0の前面および後面に設けた距離計21F,21Bによ
ってトンネル構築中の1次覆工セグメントSの内側まで
の間隔を測定する。距離計21F,21Bによって計測
した測定値をベースにして1次覆工セグメントの軸2と
位置調節台の軸3をディスプレイDのブラウン管上に表
示させる。
0の前面および後面に設けた距離計21F,21Bによ
ってトンネル構築中の1次覆工セグメントSの内側まで
の間隔を測定する。距離計21F,21Bによって計測
した測定値をベースにして1次覆工セグメントの軸2と
位置調節台の軸3をディスプレイDのブラウン管上に表
示させる。
【0017】ブラウン管に表示された2つの軸2,3の
うち、図4に示すように、先ず、水平面において軸2,
3が平行になるまで位置調節台20を回転させる。水平
面において2つの軸2,3が平行になったら、次に、垂
直面において2つの軸2,3が平行になるまで、位置調
節台20を俯仰および昇降させる。以上で、1次覆工セ
グメントの軸2と位置調節台の軸3を平行にすることが
できる。
うち、図4に示すように、先ず、水平面において軸2,
3が平行になるまで位置調節台20を回転させる。水平
面において2つの軸2,3が平行になったら、次に、垂
直面において2つの軸2,3が平行になるまで、位置調
節台20を俯仰および昇降させる。以上で、1次覆工セ
グメントの軸2と位置調節台の軸3を平行にすることが
できる。
【0018】 防水シート展張作業 次いで、ロール状に巻いたシートロール67を位置調節
台20の一方の側の下辺部にセットした後、防水シート
Fを、その先端に取り付けた幅出し桿(図示せず)にワ
イヤY6 を接続させて引き出すと、図5のように、押え
ロール…,30 3 L,302 L,301 ,302 R,3
03 R,…の外側を通ってシートロール67からシート
ロール67の反対側(図において右側)まで帯状の防水
シートFが展張される。
台20の一方の側の下辺部にセットした後、防水シート
Fを、その先端に取り付けた幅出し桿(図示せず)にワ
イヤY6 を接続させて引き出すと、図5のように、押え
ロール…,30 3 L,302 L,301 ,302 R,3
03 R,…の外側を通ってシートロール67からシート
ロール67の反対側(図において右側)まで帯状の防水
シートFが展張される。
【0019】 防水シート仮止め作業 次いで、位置調節台20の天頂部に位置する押えロール
301 を1次覆工セグメントSに向かって移動させて防
水シートFを1次覆工セグメントSの天頂部S 1 に押し
つける(図6参照)。その後、その左右両側の位置する
押えロール302 L,302 Rを1次覆工セグメントS
に向かって移動させて防水シートFを1次覆工セグメン
トSの天頂部S1 の左右両側S2 L,S2 Rに押圧させ
る(図7参照)。
301 を1次覆工セグメントSに向かって移動させて防
水シートFを1次覆工セグメントSの天頂部S 1 に押し
つける(図6参照)。その後、その左右両側の位置する
押えロール302 L,302 Rを1次覆工セグメントS
に向かって移動させて防水シートFを1次覆工セグメン
トSの天頂部S1 の左右両側S2 L,S2 Rに押圧させ
る(図7参照)。
【0020】以下、同様の作業を順次行って防水シート
Fを1次覆工セグメントSの内側に、1次覆工セグメン
トSの天頂部S1 を中心にしてその天頂部S1 から下辺
部に向かって順次押圧させる。此処までの作業で、1次
覆工セグメントの内側に既に固定されている既設の防水
シートと展張中の後続防水シートとの重ね代にズレが発
生した時は、上記した『位置調節台軸心調節作業』を繰
り返して後続防水シートのズレを解消する。
Fを1次覆工セグメントSの内側に、1次覆工セグメン
トSの天頂部S1 を中心にしてその天頂部S1 から下辺
部に向かって順次押圧させる。此処までの作業で、1次
覆工セグメントの内側に既に固定されている既設の防水
シートと展張中の後続防水シートとの重ね代にズレが発
生した時は、上記した『位置調節台軸心調節作業』を繰
り返して後続防水シートのズレを解消する。
【0021】この際、一方の防水シート、すなわち、既
設の防水シートF1 の重ね代51 の箇所に着色剤7(例
えば、赤色インク)を塗布しておくと、防水シート同士
のズレが発見し易いので、便利である(図10(a),(b)
参照)。 防水シート溶接作業 次いで、シートウエルダ40を位置調節台20の左側に
位置する第1,第2の押えロール301 ,302 Lの間
に位置させた後、ウエルダ42を1次覆工セグメントS
に向かって移動させて防水シートFを1次覆工セグメン
トSの内側に押しつけると、1次覆工セグメントSにあ
らかじめ埋設しておいた被溶着材4に防水シートFが熱
融着する(図8参照)。
設の防水シートF1 の重ね代51 の箇所に着色剤7(例
えば、赤色インク)を塗布しておくと、防水シート同士
のズレが発見し易いので、便利である(図10(a),(b)
参照)。 防水シート溶接作業 次いで、シートウエルダ40を位置調節台20の左側に
位置する第1,第2の押えロール301 ,302 Lの間
に位置させた後、ウエルダ42を1次覆工セグメントS
に向かって移動させて防水シートFを1次覆工セグメン
トSの内側に押しつけると、1次覆工セグメントSにあ
らかじめ埋設しておいた被溶着材4に防水シートFが熱
融着する(図8参照)。
【0022】しかる後、シートウエルダ40を第2,第
3の押えロール302 L,303 L間に位置させた後、
上記と同様の方法で防水シートFを1次覆工セグメント
Sの内側に熱融着させる(図9参照)。このようにして
1次覆工セグメントSの左半分に防水シートFを固定し
たら、シートウエルダ40を位置調節台20の右側に移
動させた後、上記と同様の手順にしたがって1次覆工セ
グメントSの右半分の部分についても防水シートFを1
次覆工セグメントSの天頂部S1 から下辺部に向けて順
次熱融着させる。
3の押えロール302 L,303 L間に位置させた後、
上記と同様の方法で防水シートFを1次覆工セグメント
Sの内側に熱融着させる(図9参照)。このようにして
1次覆工セグメントSの左半分に防水シートFを固定し
たら、シートウエルダ40を位置調節台20の右側に移
動させた後、上記と同様の手順にしたがって1次覆工セ
グメントSの右半分の部分についても防水シートFを1
次覆工セグメントSの天頂部S1 から下辺部に向けて順
次熱融着させる。
【0023】 防水シート間溶接作業 次に、図10(a),(b) に示すように、シート間ウエルダ
50によって後続の防水シートF2 の重ね代52 を、す
でに、1次覆工セグメントSの内側に固定されている防
水シートF1 の重ね代51 に押しつけ、上記防水シート
F1 の重ね代5 1 に沿ってあらかじめ塗布した2条の被
溶接材6に後続の防水シートF2 の重ね代52 を熱融着
させる。
50によって後続の防水シートF2 の重ね代52 を、す
でに、1次覆工セグメントSの内側に固定されている防
水シートF1 の重ね代51 に押しつけ、上記防水シート
F1 の重ね代5 1 に沿ってあらかじめ塗布した2条の被
溶接材6に後続の防水シートF2 の重ね代52 を熱融着
させる。
【0024】
【発明の効果】上記のように、本発明は、トンネル内の
軌条上に移動自在に配設させた走行台車と、該走行台車
に回動、俯仰および昇降自在に搭載させた横断面円弧状
の位置調節台と、該位置調節台の外側にその周方向に一
定間隔で並設させた多数の防水シート押えロールと、前
記位置調節台に搭載させたシートウエルダとを備え、前
記防水シート押えロールを、位置調節台の天頂部、その
左右両隣、更にその左右両隣に位置する防水シート押え
ロールの順に1次覆工セグメントの内側に向かって移動
させて防水シートを1次覆工セグメントの内側に押圧
し、更に、前記シートウエルダを、1次覆工セグメント
の左右片側ずつ1次覆工セグメントの天頂部から下辺部
に向かって間欠的に移動させて防水シートを1次覆工セ
グメントの内側に熱融着するようにしたから、防水シー
トをトンネル内の1次覆工セグメントの内側に内貼りす
るに際して、防水シート同士を一定幅の重ね代を保持し
ながら接続できるようになった。
軌条上に移動自在に配設させた走行台車と、該走行台車
に回動、俯仰および昇降自在に搭載させた横断面円弧状
の位置調節台と、該位置調節台の外側にその周方向に一
定間隔で並設させた多数の防水シート押えロールと、前
記位置調節台に搭載させたシートウエルダとを備え、前
記防水シート押えロールを、位置調節台の天頂部、その
左右両隣、更にその左右両隣に位置する防水シート押え
ロールの順に1次覆工セグメントの内側に向かって移動
させて防水シートを1次覆工セグメントの内側に押圧
し、更に、前記シートウエルダを、1次覆工セグメント
の左右片側ずつ1次覆工セグメントの天頂部から下辺部
に向かって間欠的に移動させて防水シートを1次覆工セ
グメントの内側に熱融着するようにしたから、防水シー
トをトンネル内の1次覆工セグメントの内側に内貼りす
るに際して、防水シート同士を一定幅の重ね代を保持し
ながら接続できるようになった。
【図1】本発明に係るシート展張装置の斜視図である。
【図2】位置調節台の要部断面図である。
【図3】1次覆工セグメント内のシート展張装置の正面
図である。
図である。
【図4】ブラウン管に表示された1次覆工セグメントと
シート展張装置との相対的な位置関係を示す説明図であ
る。
シート展張装置との相対的な位置関係を示す説明図であ
る。
【図5】防水シートをシート展張装置の外側に展張させ
た状態を示す説明図である。
た状態を示す説明図である。
【図6】防水シートを1次覆工セグメントの天頂部に押
圧させた状態を示す説明図である。
圧させた状態を示す説明図である。
【図7】防水シートを1次覆工セグメントの天頂部およ
びその両側に押圧させた状態を示す説明図である。
びその両側に押圧させた状態を示す説明図である。
【図8】防水シートを1次覆工セグメントの天頂部に熱
融着させる作業を示す説明図である。
融着させる作業を示す説明図である。
【図9】防水シートを1次覆工セグメントの天頂部およ
びその両側に熱融着させる作業を示す説明図である。
びその両側に熱融着させる作業を示す説明図である。
【図10】(a),(b)既存の防水シートと後続の防
水シートの溶接作業を示す説明図である。
水シートの溶接作業を示す説明図である。
【図11】既存の防水シートに隣接して後続の防水シー
トを展張させた状態を示す説明図である。
トを展張させた状態を示す説明図である。
1 軌条 10 走行台車 20 位置調節台 301 ,302 L(R),303 L(R),… 防水シ
ート押えロール 40 シートウエルダ F,F1 ,F2 防水シート S 1次覆工セグメント T トンネル
ート押えロール 40 シートウエルダ F,F1 ,F2 防水シート S 1次覆工セグメント T トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 雄一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 後藤 徹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 トンネル内の軌条上に移動自在に配設さ
せた走行台車と、該走行台車に回動、俯仰および昇降自
在に搭載させた横断面円弧状の位置調節台と、該位置調
節台の外側にその周方向に一定間隔で並設させた多数の
防水シート押えロールと、前記位置調節台に搭載させた
シートウエルダとを備え、前記防水シート押えロール
を、位置調節台の天頂部、その左右両隣、更にその左右
両隣に位置する防水シート押えロールの順に1次覆工セ
グメントの内側に向かって移動させて防水シートを1次
覆工セグメントの内側に押圧し、更に、前記シートウエ
ルダを、1次覆工セグメントの左右片側ずつ1次覆工セ
グメントの天頂部から下辺部に向かって間欠的に移動さ
せて防水シートを1次覆工セグメントの内側に熱融着す
るようにしたシート展張装置。 - 【請求項2】 位置調節台の前後両面に位置調節台から
1次覆工セグメントの内側までの間隔を測る距離計を放
射状に配設させた請求項1記載のシート展張装置。 - 【請求項3】 シートウエルダを、位置調節台の前後方
向に長い台車と、該台車に一定間隔で配設させた数ケの
ウエルダと、該ウエルダを位置調節台の半径方向に移動
させる流体シリンダとから構成する請求項1記載のシー
ト展張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090129A JPH07293197A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | シート展張装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090129A JPH07293197A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | シート展張装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07293197A true JPH07293197A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13989906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6090129A Pending JPH07293197A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | シート展張装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07293197A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010144555A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関のスロットル開口面積学習装置および方法および燃料制御装置 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP6090129A patent/JPH07293197A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010144555A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関のスロットル開口面積学習装置および方法および燃料制御装置 |
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