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JPH0729308A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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Publication number
JPH0729308A
JPH0729308A JP5191853A JP19185393A JPH0729308A JP H0729308 A JPH0729308 A JP H0729308A JP 5191853 A JP5191853 A JP 5191853A JP 19185393 A JP19185393 A JP 19185393A JP H0729308 A JPH0729308 A JP H0729308A
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JP
Japan
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channel
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JP5191853A
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Yasuaki Maeda
保旭 前田
Hideki Nagashima
秀樹 長嶋
Kosuke Nakamura
耕介 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to DE69420634T priority patent/DE69420634T2/de
Priority to EP94110429A priority patent/EP0633570B1/en
Priority to KR1019940016061A priority patent/KR100282503B1/ko
Priority to US08/271,514 priority patent/US5519681A/en
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Priority to JP2000205572A priority patent/JP3444277B2/ja
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力音声の定位ずれが発生することを解消す
る。 【構成】 LRチャンネルのデータをディスクから読み
出してメモリ手段に記憶し、このメモリ手段から読み出
したデータをデコード手段に供給して所定のデコードを
行なって再生出力を行なう再生装置において、メモリ手
段からデコード手段に複数チャンネルのデータDtを時
分割的に転送する際に、デコーダには、受け取る各デー
タ単位(例えばサウンドフレーム)についてチャンネル
識別を行なうことができるチャンネル識別信号SLRが供
給されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディスク状記録
媒体から楽曲等のデータを再生することのできる再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクから音楽データ等を再生する
ことのできる再生装置としてCDプレーヤが知られてお
り、また、ユーザーが音楽データ等を記録することので
きるデータ書き換え可能な光磁気ディスクを用いた再生
装置としてミニディスクプレーヤが知られている。この
ようなディスクメディアを用いた再生装置では、特にバ
ッファRAMを用いて耐震機能を向上させたものが実現
されている。
【0003】即ち再生時には、ディスクから読み出され
た音声データを高速レートでバッファRAMに間欠的に
書き込んでいき、一方バッファRAMから低速レートで
継続的に読出を行なって音声再生信号として復調処理し
ていく。このとき、バッファRAMには常時ある程度の
データ蓄積がなされており、従って外部からの振動等で
トラックジャンプが発生し、一時的にディスクからのデ
ータ読出が中断されてしまっても、バッファRAMから
は継続して音声データを読み出すことができ、再生音声
はとぎれることなく出力される。
【0004】ところでミニディスクイステムを例にあげ
ると、光磁気ディスクにおける記録トラックは、図18
(a)(b)のように4セクターの(1セクタ=235
2バイト)サブデータ領域と32セクター(SC0〜S
C31)のメインデータ領域からなるクラスタCL(=
36セクタ−)が連続して形成されており、1クラスタ
が記録時の最小単位とされている。この1クラスタは2
〜3周回トラック分に相当する。なお、アドレスは1セ
クター毎に記録される。4セクターのサブデータ領域は
サブデータやリンキングエリアとしてなどに用いられ、
TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32セクタ
ーのメインデータ領域に行なわれる。
【0005】また、セクターに記録される楽曲データの
領域はさらにサウンドグループに細分化され、2セクタ
ーが11サウンドグループに分けられている。つまり、
図18(b)における偶数セクター(SC0,SC2,
SC4・・・・)は図18(c)のように構成され、また図
18(b)における奇数セクター(SC1,SC3,S
C5・・・・)は図18(d)のように構成されている。各
セクターは図18(c)(d)のように先頭に同期パタ
ーンSYNCやアドレスADが記録されたヘッダーが設
けられ、続いてサブヘッダーが設けられる。そしてサブ
ヘッダーにつづいて実際の音声データが記録される。記
録される音声データとしては212バイトのサウンドフ
レームSFが最小データ単位とされ、各セクターには1
1のサウンドフレームが含まれる。1つのサウンドフレ
ームはL又はRチャンネルについての11.6msec分の音声
信号を圧縮処理したデータとされている。
【0006】ここで、まず偶数セクターには、Lチャン
ネルのサウンドフレームSF(L0)、Rチャンネルのサウ
ンドフレームSF(R0)、Lチャンネルのサウンドフレー
ムSF(L1)・・・・・・・ とL,R各チャンネルに付いて交互
に記録されていき、LチャンネルのサウンドフレームS
(L5)までが記録される。一方、奇数セクターにはRチ
ャンネルのサウンドフレームSF(R5)、Lチャンネルの
サウンドフレームSF(L6)、Rチャンネルのサウンドフ
レームSF(R6)・・・・・ と交互に記録されていき、Rチャ
ンネルのサウンドフレームSF(R10) までが記録され
る。
【0007】そして、L,Rの対のサウンドフレームに
より1つのサウンドグループ(SG0〜SG10)が構
成される。従って、サウンドグループSG0〜SG4及
びサウンドグループSG5の前半が偶数セクターに記録
され、サウンドグループSG5の後半からサウンドグル
ープ10までが奇数セクターに記録されており、つまり
上述したように2セクターで11サウンドグループのデ
ータが記録されることになる。
【0008】ディスク上でこのようなフォーマットで記
録されているデータに対して、バッファRAMを介して
記録/再生を行なう場合、バッファRAMではセクター
単位で記憶を行なうことになる。つまり、セクターアド
レスと、セクター内のバイトアドレス(0〜2351バ
イト)が合成されてアクセスアドレスが生成されて書込
及び読出が実行される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一旦バッフ
ァRAMに記憶したデータは再びセクター単位で読み出
して後段のデコーダに供給し、例えば音声圧縮処理に対
するデコード処理を実行してL,Rの2チャンネルの再
生音声として出力されるものであるが、上述のセクター
フォーマットからわかるように、偶数セクターのデータ
をデコーダに転送する際にはLチャンネルのデータ(サ
ウンドフレームSF(L0))から順に転送され、一方、奇
数セクターのデータをデコーダに転送する際にはRチャ
ンネルのデータ(サウンドフレームSF(R5))から順に
転送されることになり、つまり、偶数セクターと奇数セ
クターでL,Rの転送順序が逆になっている。
【0010】各セクターが正しい順序でバッファRAM
での書込/読出がなされて、その読み出されたデータが
デコーダに転送されている際には、サウンドフレーム単
位でみれば必ずL,Rのデータが交互に転送されること
になるため問題はない。つまり、デコーダでは取り込ん
だサウンドフレーム毎に、その圧縮データを11.6msecの
音声データに伸長するデコード処理を行ない、そのデー
タをLチャンネルデータ/Rチャンネルデータとして交
互に出力しているため、L,Rのサウンドフレームが正
しく交互に供給されれば、そのままLチャンネルのサウ
ンドフレームをLチャンネルの音声データとし、またR
チャンネルのサウンドフレームをRチャンネルの音声デ
ータとして出力することができる。
【0011】ところが、バッファRAMでのセクターデ
ータの取込時や読出時にミスが生じたり、転送時の処理
のエラーなどの原因により、例えば偶数セクターのデー
タに続いて偶数セクターのデータが転送されてしまうな
どの事態が発生すると、Lチャンネルのデータが連続す
るという転送エラーが生じてしまうことになる。例えば
このような事態により、L,Rのサウンドフレームの交
互の転送状態が保たれなくなると、デコーダではLチャ
ンネルのサウンドフレームのデータについてのデコード
データをRチャンネルの音声データとして出力し、また
逆にRチャンネルのサウンドフレームのデータについて
のデコードデータをLチャンネルの音声データとして出
力してしまう。つまり、再生音声LRの位相変りが発生
し、いわゆるステレオ音声の定位ずれが生じることにな
ってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、出力音声の定位ずれが
発生することを解消した再生装置を提供することを目的
とする。
【0013】このため、複数チャンネルのデータを記録
媒体から読み出してメモリ手段に記憶し、このメモリ手
段から読み出したデータをデコード手段に供給して所定
のデコードを行なって再生出力を行なうようになされた
再生装置において、メモリ手段からデコード手段に複数
チャンネルのデータを時分割的に転送する際に、デコー
ダには、受け取る各データ単位(例えばサウンドフレー
ム)についてチャンネル識別を行なうことができるチャ
ンネル識別信号が供給されるように構成する。
【0014】ここで、データはLチャンネル及びRチャ
ンネルの音声データである場合、メモリ手段からデコー
ダ手段に転送されるデータ内の或るデータ単位に略同期
して、そのデータ単位がLチャンネルであること、もし
くはそのデータ単位がRチャンネルを示すパルスが、チ
ャンネル識別信号としてデコーダ手段に供給されるよう
にする。
【0015】または、メモリ手段からデコーダ手段に転
送される各データ単位に略同期して、各データ単位のチ
ャンネルを識別するL/Rクロックパルスがチャンネル
識別信号としてデコーダ手段に供給されるようにする。
【0016】
【作用】デコーダが、入力されるデータ単位(例えばサ
ウンドフレーム)について、LチャンネルであるかRチ
ャンネルであるかを識別できれば、誤りなくLチャンネ
ルのデータ単位のデコードデータをLチャンネルの出力
とし、またRチャンネルのデータ単位のデコードデータ
をRチャンネルの出力とすることができる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図17を用いて本発明の再生装
置の実施例として、光磁気ディスクを記録媒体として用
いた記録再生装置をあげ、次の順序で説明する。 1.記録再生装置の構成 2.P−TOCセクター 3.U−TOCセクター 4.データセクター 5.バッファRAMの領域構成 6.メモリコントローラの構成 7.バッファRAMに対する書込/読出動作 8.メモリコントローラからデコーダへのチャンネル識
別信号の供給動作 9.チャンネル識別信号としての各種実施例
【0018】<1.記録再生装置の構成>図1は記録再
生装置の要部のブロック図を示している。図1におい
て、1は例えば音声データが記録されている光磁気ディ
スクを示し、スピンドルモータ2により回転駆動され
る。3は光磁気ディスク1に対して記録/再生時にレー
ザ光を照射する光学ヘッドであり、記録時には記録トラ
ックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレー
ザ出力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射
光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ
出力をなす。
【0019】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸
機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0020】また、6は供給されたデータによって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する
位置に配置されている。光学ヘッド3全体及び磁気ヘッ
ド6は、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動
可能とされている。
【0021】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)、アドレス情報、フォーカスモニタ
信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号は
エンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路
9に供給され、アドレス情報はアドレスデコーダ10に
供給される。さらに絶対位置情報、フォーカスモニタ信
号は例えばマイクロコンピュータによって構成されるシ
ステムコントローラ11に供給される。
【0022】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、ス
ピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サー
ボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5
を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、ま
たスピンドルモータ2を一定角速度(CAV)又は一定
線速度(CLV)に制御する。
【0023】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファRAM13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディ
スク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバ
ッファRAM13までの系における再生データの転送は
1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0024】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナロ
グ信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供給さ
れて再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号とし
て出力される。
【0025】ここで、バッファRAM13へのデータの
書込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポ
インタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて
行なわれるが、書込ポインタ(書込アドレス)は上記し
たように1.41Mbit/secのタイミングでインクリメントさ
れ、一方、読出ポインタ(読出アドレス)は0.3Mbit/se
c のタイミングでインクリメントされていくため、この
書込と読出のビットレートの差異により、バッファRA
M13内には或る程度データが蓄積された状態となる。
バッファRAM13内にフル容量のデータが蓄積された
時点で書込ポインタのインクリメントは停止され、光学
ヘッド3による光磁気ディスク1からのデータ読出動作
も停止される。ただし読出ポインタRのインクリメント
は継続して実行されているため、再生音声出力はとぎれ
ないことになる。
【0026】その後、バッファRAM13から読出動作
のみが継続されていき、或る時点でバッファRAM13
内のデータ蓄積量が所定量以下となったとすると、再び
光学ヘッド3によるデータ読出動作及び書込ポインタW
のインクリメントが再開され、再びバッファRAM13
のデータ蓄積がなされていく。
【0027】このようにバッファRAM13を介して再
生音響信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことはなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ
読出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作
を続行できる。即ち、耐震機能を著しく向上させること
ができる。
【0028】図1において、アドレスデコーダ10から
出力されるアドレス情報や制御動作に供されるサブコー
ドデータはエンコーダ/デコーダ部8を介してシステム
コントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いら
れる。さらに、記録/再生動作のビットクロックを発生
させるPLL回路のロック検出信号、及び再生データ
(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態の
モニタ信号もシステムコントローラ11に供給される。
【0029】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0030】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、端子17に供給された記録信号(アナロ
グオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジ
タルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に
供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。エンコ
ーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データは
メモリコントローラ12によって一旦バッファRAM1
3に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエ
ンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ
/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等の
エンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路15に供
給される。
【0031】磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0032】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部、20は例えば液晶ディスプレイによ
って構成される表示部を示す。操作入力部19には録音
キー、再生キー、停止キー、AMSキー、サーチキー等
がユーザー操作に供されるように設けられている。
【0033】また、ディスク1に対して記録/再生動作
を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情
報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−T
OC(ユーザーTOC)を読み出して、システムコント
ローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上の
記録すべきセグメントのアドレスや、再生すべきセグメ
ントのアドレスを判別することとなるが、この管理情報
はバッファRAM13に保持される。このためバッファ
RAM13は、上記した記録データ/再生データのバッ
ファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分割
設定されている。
【0034】そして、システムコントローラ11はこれ
らの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報
の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させ
ることによって読み出し、バッファRAM13に記憶し
ておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の
際に参照できるようにしている。
【0035】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集
処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報
に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミン
グでディスク1のU−TOCエリアについても書き換え
るようにしている。
【0036】<2.P−TOCセクター>ここで、ディ
スク1においてセクターデータ形態で記録される音声デ
ータセクター、及び音声データの記録/再生動作の管理
を行なう管理情報として、まずP−TOCセクターにつ
いて説明する。P−TOC情報としては、ディスクの記
録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエ
リア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわれる。な
お、ディスク1が再生専用の光ディスクであるプリマス
タードディスクの場合は、P−TOCによってROM化
されて記録されている楽曲の管理も行なうことができる
ようになされている。
【0037】P−TOCのフォーマットを図2に示す。
図2はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示してい
る。なお、P−TOCフォーマットはセクター0からセ
クター4まで用意されるが、セクター1以降はオプショ
ンとされている。
【0038】P−TOCのセクターのデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータによって成る同期パター
ンを及びクラスタアドレス及びセクターアドレスを示す
アドレス等が4バイト付加され、以上でヘッダとされて
P−TOCの領域であることが示される。
【0039】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図3のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエ
リア)のスタートアドレスRSTA 等が記録される。
【0040】続いて、記録されている各楽曲等を後述す
る管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させる
テーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テ
ーブル指示データ部が用意されている。
【0041】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお本明細書において『h』
を付した数値はいわゆる16進表記のものである)。そ
れぞれのパーツテーブルには、或るセグメントについて
起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレ
ス、及びそのセグメント(トラック)のモード情報(ト
ラックモード)が記録できるようになされている。
【0042】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0043】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりP−TOCセクター0内の
バイトポジションで或るパーツテーブルを示すことがで
きる数値が記されている)が記録されており、この場合
パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の
楽曲の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエン
ドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンド
アドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第
1曲目についての情報となる。
【0044】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、P−TOC上では第255曲目まで管理
可能とされている。そして、このようにP−TOCセク
ター0が形成されることにより、例えば再生時におい
て、所定の楽曲をアクセスして再生させることができ
る。
【0045】なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの
場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テー
ブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TO
Cで管理される)、従って各バイトは全て『00h』と
されている。ただし、楽曲等が記録されるエリアとして
ROMエリアと光磁気エリアの両方を備えたハイブリッ
ドタイプのディスクについては、そのROMエリア内の
楽曲の管理に上記対応テーブル指示データ部及び管理テ
ーブル部が用いられる。
【0046】<3.U−TOCセクター>続いてU−T
OCの説明を行なう。図3はU−TOCの1セクターの
フォーマットを示しており、主にユーザーが録音を行な
った楽曲や新たに楽曲が録音可能な未記録エリア(フリ
ーエリア)についての管理情報が記録されているデータ
領域とされる。なお、U−TOCもセクター0からセク
ター4までのフォーマットが存在するが、セクター1以
降はオプションとされる。例えばディスク1に或る楽曲
の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ
11は、U−TOCからディスク上のフリーエリアを探
し出し、ここに音声データを記録していくことができる
ようになされている。また、再生時には再生すべき楽曲
が記録されているエリアをU−TOCから判別し、その
エリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0047】図3に示すU−TOCのセクター(セクタ
ー0)には、P−TOCと同様にまずヘッダが設けら
れ、続いて所定アドレス位置に、メーカーコード、モデ
ルコード、最初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲
の曲番(Last TNO)、セクター使用状況、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録され、さら
に、ユーザーが録音を行なって記録されている楽曲の領
域や未記録領域等を後述する管理テーブル部に対応させ
ることによって識別するため、対応テーブル指示データ
部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-
FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意され
ている。
【0048】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図2のP−TOCセクター0と同様に或るセ
グメントについて起点となるスタートアドレス、終端と
なるエンドアドレス、そのセグメントのモード情報(ト
ラックモード)が記録されており、さらにこのU−TO
Cセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグ
メントが他のセグメントへ続いて連結される場合がある
ため、その連結されるセグメントのスタートアドレス及
びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示
すリンク情報が記録できるようになされている。
【0049】この種の記録再生装置では、例えば1つの
楽曲のデータ物理的に不連続に、即ち複数のセグメント
(ここでセグメントとは、物理的に連続したデータが記
録されているトラック部分をいう)にわたって記録され
ていてもセグメント間でアクセスしながら再生していく
ことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音
する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の
目的から、複数セグメントにわけて記録する場合もあ
る。そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツ
テーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) (実際には
所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイト
ポジションとされる数値で示される)によって、連結す
べきパーツテーブルを指定することによってパーツテー
ブルが連結できるようになされている。(なお、あらか
じめ記録される楽曲等については通常セグメント分割さ
れることがないため、前記図2のようにP−TOCセク
ター0においてリンク情報はすべて『(00h) 』とされて
いる。)
【0050】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0051】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0052】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0053】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0054】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテ
ーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-
FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリア
であるセグメントがスタート及びエンドアドレスによっ
て示されている。また、このようなセグメントが複数個
有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク
情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテー
ブルまで順次指定されている。
【0055】図4にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるセグメントの管理状態を模式的に示す。これは
セグメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリア
とされている時に、この状態が対応テーブル指示データ
P-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)
(E3h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0056】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体が未記録領域(フリーエリア)である
ことが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh)
のパーツテーブルは使用されていないことになるため、
上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテー
ブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) の
リンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、パ
ーツテーブル(03h) のリンク情報としてパーツテーブル
(04h) が指定され、というようにパーツテーブル(FFh)
まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリン
ク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。な
お、このときパーツテーブル(01h) については、スター
トアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタ
ートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしては
リードアウトスタートアドレスの直前にアドレスが記録
されることになる。
【0057】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0058】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0059】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図4と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をア
クセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報を
取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能に
なる。
【0060】以上のようにディスク上のエリア管理はP
−TOCによってなされ、またレコーダブルユーザーエ
リアにおいて記録された楽曲やフリーエリア等はU−T
OCにより行なわれる。これらのTOC情報はバッファ
RAM13に読み込まれてシステムコントローラ11が
これを参照できるようになされる
【0061】<4.データセクター>次に音声データの
記録されるセクターのフォーマットは図5のように設定
されている。このセクター(2352バイト)におい
て、先頭の12バイトは同期データとされ、つづく3バ
イトがクラスタアドレス及びセクターアドレス用に設定
され、続く1バイトがモードとされ、ここまでの16バ
イトがヘッダとされる。
【0062】ヘッダにつづいて4バイトがサブヘッダと
され、サブヘッダにつづくバイト、即ちセクターの第2
1バイト目〜第2352バイト目までの2332バイト
がデータエリア(Data0 〜Data2331)とされている。こ
の2332バイトのデータエリアには212バイトのサ
ウンドフレーム(図18参照)が11単位記録されるこ
とになり、従って1セクターで 5.5単位のサウンドグル
ープが記録され、セクターアドレスが偶数(アドレスの
LSBが0)である偶数セクターと、次のセクター、つ
まりセクターアドレスが奇数(アドレスのLSBが1)
である奇数セクターの2つのセクターで11単位のサウ
ンドグループが記録されることになる。
【0063】<5.バッファRAMの領域構成>これら
のセクター(P−TOCセクター、U−TOCセクタ
ー、及びデータセクター)を記憶するために、本実施例
においてバッファRAM13は例えば図6のように用い
られる。バッファRAM13の記憶容量を4Mビットと
し、またTOC情報を8セクター分保持するように設定
されるとする。すると先頭の12バイト(アドレス0000
h 〜000Ch )は空きエリアとされ、続くアドレス000Ch
〜4A0Bh までの18944バイトがTOC用に使用され
る。即ち、エリア00〜エリア07までの8個のエリア
がそれぞれTOCセクターを保持することになる。各エ
リアは2368バイトであり、従って2352バイトで
ある1セクター分のデータ(図2,図3参照)に加えて
16バイトの付加データが記憶できるようになされてい
る。
【0064】さらに、アドレス4A0Ch 〜07FC4Bh までが
音声データ用に使用され、即ち、それぞれ2368バイ
トとされるエリア08〜エリアDCが音声データセクタ
ーの蓄積及び読出に用いられて、上述したショックプル
ーフ機能を実現している。ここで、各エリアは2368
バイトであり、従って2352バイトである1セクター
分のデータ(図5参照)に加えて16バイトの付加デー
タが記憶できるようになされている。なお、アドレス07
FC4Ch 〜07FFFFh までは空きエリアとされている。
【0065】ここで、エリア00〜エリアDCの各エリ
アの先頭アドレスとして示した000Ch 〜07F30Ch は、書
込/読出の対象となるセクターのカウント値に基づいて
算出される。つまり、セクターカウント値をNS とする
と、セクターアドレスは940h×NS +0Ch となる。なお
『+0Ch 』は先頭の空きエリア分のオフセットである。
従って、例えばエリア08についての先頭アドレスは、
940h×08h +0Ch =4A0Ch として算出される。
【0066】2368バイトの各エリア内の構成をエリ
ア09を例にあげて図7に示す。エリア09は音声デー
タ、即ち図5のデータセクターが記憶されることにな
る。このエリア09は534Ch が先頭アドレスとなるが、
これを先頭としてアドレス5C8Bh までの2368バイト
(000h 〜93Fh) は、図示するように用いられる。
【0067】すなわち、セクターの書込はシンク検出に
応じて実行されるため、最初にクラスタアドレス、セク
ターアドレス、モードが記憶され、続いて4バイトのサ
ブヘッダが記憶され、その後データData0 〜Data2331が
順に記憶されていく。そして、その後にシンクが書き込
まれ、1セクター(2352バイト)が記憶される。こ
こで、エリア内にはセクターを記憶した後16バイトが
残ることになるが、この16バイト(930h〜93Fh)には
付加データが記憶できるように、セクターパラメータの
記憶エリア(付加領域09add )とされる。(以下、付
加データとは、この16バイトの領域にセクターに対応
して記憶される各種情報のことをいうこととする。)な
お、各バイトのアドレスはそのエリアの先頭アドレス
(セクターアドレス)にバイトアドレスを加算すること
で得られる。例えばエリア09におけるData0のアドレ
スは(940h×09h+0Ch )+008h=534Ch +008h=5354h
となる
【0068】このように、バッファRAM13内の各エ
リア(エリア00〜エリアDC)までには、セクターデ
ータに対応して付加データを記憶できる付加領域(00
add〜DCadd )が設定されており、これによってセク
ターに付随するトラックナンバ、進行時間、トラックモ
ード、リンク情報、エラー情報等をセクターと対応させ
て保持させることができるようになされている。そし
て、セクターデータを読み出す際に、それに付随する付
加データも読み出して各種動作管理に用いている。
【0069】付加データをセクターデータと対応させて
バッファRAM13内に保持しておくことにより、シス
テムコントローラ11にとっては、バッファRAM13
からデータを読み出す際に、その読み出したセクターに
ついての各種情報が得られ、システム動作処理上都合が
よい。例えばバッファRAMを介して再生することで、
あるセクターでの演奏進行時間の情報などはディスクか
ら読み出た時点と実際に再生出力される時点にずれが生
ずることになるが、そのセクターの演奏進行時間情報を
そのセクターのデータバッファRAMから読み出される
時点に読み出すようにすることができる。
【0070】また他にも、トラック番号(楽曲番号)、
トラックチェンジ情報や、ステレオ/モノラルの別、エ
ンファシス、コピーライト等のトラックモード情報、さ
らに音声データの管理情報における前後のリンク情報な
どや、エラー情報等についても、バッファRAMにその
セクターのデータを書き込む時に同時に書き込み、また
そのセクターのデータをバッファRAMから読み出すと
きに読み出すことができ、各種動作制御に用いることが
できる。なお、後述するが、本実施例においてメモリコ
ントローラ12からエンコーダ/デコーダ部14にデー
タ転送される際に出力されるチャンネル識別信号S
LRは、この付加データを利用して生成することとなる。
【0071】<6.メモリコントローラの構成>次に、
バッファRAM13をこのような形態で用いるためのメ
モリコントローラ12の構成及び動作について説明す
る。
【0072】図8はメモリコントローラ12の内部構成
を示すブロック図である。30はディスクドライブイン
ターフェース部であり、ディスクドライブ側、即ちエン
コーダ/デコーダ部8に対する記録/再生データDt、
及びTOC情報TDt等の保持及び授受を行なう。
【0073】31はRAMデータインターフェース部で
あり、バッファRAM13に対してデータの書込/読出
及びこれらのデータの保持を行なう。書込/読出対象と
なるデータは記録/再生データDt、及びTOC情報T
Dtとなる。32は音声圧縮インターフェース部であ
り、音声圧縮部即ちエンコーダ/デコーダ部14に対す
る記録/再生データDt等の保持及び授受を行なう。
【0074】33はコントローラインターフェース部で
あり、システムコントローラ11に対するインターフェ
ースとなる。ここではシステムコントローラ11との間
でTOC情報TDtの受け渡しや、システムコントロー
ラ11からの制御信号の入力、及びこれらのデータ保持
が行なわれる。
【0075】34はアドレスカウンタであり、コントロ
ーラインターフェース部33を介して供給されるアドレ
ス指定データ、モード情報、ディスクドライブインター
フェース部30又は音声圧縮インターフェース部32に
て検出されるセクターのシンクデータ、及びRAMデー
タインターフェース部31から供給されるバイトカウン
ト信号、等に基づいて後述する動作で書込アドレス/読
出アドレス(MAd)を発生させ、バッファRAM13に
出力する。
【0076】35はメモリコントローラ12の各部の動
作を制御するコントロール部である。このコントロール
部35はシステムコントローラ11からの指令によりバ
ッファRAM13に対する書込/読出動作制御や、エン
コーダ/デコーダ部8,エンコーダ/デコーダ部14に
対するデータ等の送受信動作の制御を行なうことにな
る。また、エンコーダ/デコーダ部14に対してチャン
ネル識別信号SLRの出力動作の制御も行なうが、これに
ついては後述する。Bは各部を接続している制御バスを
示す。
【0077】ここで、アドレスカウンタ34の構成を図
9に示す。40はバッファRAM13へのデータ書込の
ためのアドレスを得るためにセクターシンクに基づいて
カウント動作を行なう書込セクターカウンタであり、4
1はバッファRAM13からのデータ読出のためのアド
レスを得るためにセクターシンクに基づいてカウント動
作を行なう読出セクターカウンタである。なお、ディス
クから読み出されたセクターデータをバッファRAMに
書き込む際には、その書込動作として巡回モード、直進
モード、リトライモードのいづれかが与えられ、モード
に応じて書込セクターカウンタ40のカウント動作が制
御される。
【0078】42は書込セクターカウンタ40の計数値
を+1又は−1することができる加減算回路、43は読
出セクターカウンタ41の計数値を+1又は−1するこ
とができる加減算回路である。44は選択回路であり、
書込セクターカウンタ40、読出セクターカウンタ4
1、加減算回路42,43からの計数値からいづれかを
選択して出力する。選択動作は例えばシステムコントロ
ーラ11からコントローラインターフェース部33を介
して供給される制御信号により実行される。
【0079】45はセクターアドレス演算部であり、選
択回路44から出力されたセクターカウント値NS に対
して、NS ×940h+0Chを行なう。つまり、図6
で説明したエリア00〜エリアDCについての先頭アド
レス(バッファRAM13におけるセクター単位の先頭
アドレス)を算出する。
【0080】46はバッファRAM13へのデータ書込
のためのバイトアドレス(セクターの何バイト目か)を
得るためにセクターシンクに基づいてリセットされ、R
AMデータインターフェース部31からのバイトカウン
ト信号CTによりカウント動作を行なう書込バイトカウ
ンタであり、41はバッファRAM13からのデータ読
出のためのバイトアドレス(セクターの何バイト目か)
を得るためにセクターシンクに基づいてリセットされ、
RAMデータインターフェース部31からのバイトカウ
ント信号CTによりカウント動作を行なう読出バイトカ
ウンタである。
【0081】また、48は特に上述したようにバッファ
RAM13内で各エリア(エリア00〜エリアDC)に
おいて設けられている各16バイトの付加領域(00ad
d 〜DCadd )をアクセスするために所定のパラメータ
オフセットを発生するパラメータオフセット発生部であ
る。このパラメータオフセット発生部48は、図7にお
ける付加領域のアクセスのために、パラメータオフセッ
トとしては『930h』〜『93Fh』までを発生させ
ることができるように構成されている。
【0082】49は選択回路であり、書込バイトカウン
タ46、読出バイトカウンタ47、もしくはパラメータ
オフセット発生部48の出力を、バイトアドレスデータ
として選択して出力する。50はアドレス発生/出力部
であり、セクターアドレス演算部45から出力されたセ
クターアドレスに選択回路49から出力されたバイトア
ドレスを加算することで、アクセスアドレスを算出し、
これをバッファRAM13に対して出力する。
【0083】<7.バッファRAMに対する書込/読出
動作>メモリコントローラ12内において以上のように
アドレスカウンタ34が構成されていることにより、デ
ィスク1からの再生動作時に、ディスク1から読み出さ
れたセクターデータをバッファRAM13に記憶させる
際、及びバッファRAM13からセクターデータを読み
出して、これをエンコーダ/デコーダ部14に対して再
生データとして出力する際、において、その時のセクタ
ーアドレスを生成するためのセクターカウンタ40,4
1の値、及びパラメータオフセット発生部48の出力を
用いて、付加領域のアクセスアドレスを得ることがで
き、付加データの書込/読出を行なうことができる。以
下、付加領域のアクセス方式としての各種例を説明す
る。
【0084】なお、付加領域への書込/読出は、この記
録再生装置における記録時において、入力されたデータ
をバッファRAMに記憶させる際、バッファRAM13
からデータを読み出して記録データとして供給する際に
も可能であるが、この場合も、アドレスカウンタ34に
おける以下説明するものとほぼ同様の処理により付加領
域のアクセスアドレスを得ることができるものであり、
この場合の説明は省略する。
【0085】まず、ディスクから読み出したデータをバ
ッファAM13に書き込む際に、付加データを記録する
動作例を説明するが、このため、記録再生装置の再生時
において、ディスクから読み出したデータをバッファA
M13に書き込む際のモードに応じた動作を図10を用
いて説明しておく。
【0086】上記したようにディスクから読み出された
セクターデータをバッファRAMに書き込む際には、そ
の書込動作として巡回モード、直進モード、リトライモ
ードのいづれかが与えられる。これは目的のセクターを
所定のエリア(エリア08〜エリアDCのいづれか)に
書き込むためのモード制御であり、書込が開始される際
には先ず巡回モードとされている。巡回モードの場合、
書込セクターカウンタ40はセクターシンクが入力され
ていもそのときのカウント値を保持する。
【0087】従って、巡回モードでエリア08からアド
レス指定される場合は、セクターアドレス演算部45で
算出されるセクターアドレスは常にアドレス4A0Ch とな
り、書込バイトカウンタ46のカウント値に基づいて、
エリア08内で書込アクセスが実行される。
【0088】そして、セクターシンクの割り込みがある
とともにそのセクターのデータを各バイトに書き込んで
いき、その書き込んだセクターが目的のセクターである
か否かを判別する。目的のセクターでなければ、巡回モ
ードに従って再びセクターシンクの割り込みに応じて入
力されたセクターのデータをエリア08内で各バイトに
書き込んでいく。即ち、目的のセクターが書き込まれる
まで巡回モードとして、重ね書きを実行していく。
【0089】例えばエリア08において目的のセクター
が書き込まれたら、その時点で直進モードとされる。直
進モードの際は書込セクターカウンタ40はセクターシ
ンクに応じてカウントアップを行なう。従って、アクセ
スアドレスは次のセクターのセクターシンクによってエ
リア09を示すアドレスとなり、セクターシンク以降、
セクターデータをエリア09の各バイトに書き込んでい
くことになる。
【0090】以降、書込エラーがなければ、書込が終了
(断続的な書込動作における1回の書込動作の終了)す
るまで直進モードで順次セクターデータが各エリアに書
き込まれていく。
【0091】ただし、直進モードに移った際及び直進モ
ードが継続されて次のエリアに移った際には、その直前
に書き込んだセクターについて書込エラーの有無を判別
しており、もしエラーがあればリトライモードとして再
び書込を実行する。
【0092】例えばエリア0Aに入った時点でエリア0
9での書込エラーが検出されたらリトライモードとされ
て書込セクターカウンタの計数値が−1され、即ち、ア
クセスアドレスがエリア09内のアドレスとされる。そ
して、エリア09内で巡回モード状態でセクターシンク
に応じて書込を続け、目的のセクターが書き込まれた
ら、直進モードに戻ることになる。
【0093】このようにセクターデータを書き込んでい
く場合において、そのセクターに対応した付加データを
付加領域に書き込む際には、次のようにアドレスを発生
させる。
【0094】例えば、図10の例で、直進モードとされ
てエリア09の書込が行なわれている間は、すでにエリ
ア08には適正なセクターデータが書き込まれているこ
とになるため、このエリア08における付加領域08ad
d に、書き込まれたセクターに対する付加データを書き
込むことができることが好ましい。即ち、付加領域08
add のアクセスアドレスが得られればよい。
【0095】このため、書込セクターカウンタ40のカ
ウント値はエリア09を示す値となっているため、これ
に対して加減算回路42で−1を行ない、選択回路44
は加減算回路42の出力を選択出力するようにして、エ
リア08に対するセクターアドレスが得られるようにす
る。
【0096】また同時に、付加領域内の書き込むべきバ
イトに相当するパラメータオフセットをパラメータオフ
セット発生部48から選択回路49を介して出力させ
る。例えば図7におけるセクター内の938hバイト目
にパラメータPRM20として付加データを書き込みた
い場合は、『938h』というパラメータオフセットを
発生させる。
【0097】これによって、アドレス発生/出力部50
では、エリア08のセクターアドレス4A0Ch にパラメー
タオフセット938hが加算合成され、パラメータPRM2
0の位置を示すアドレスが生成され、出力されることに
なる。
【0098】また、巡回モードにあるときに、そのエリ
アにおいて書き込むべきセクターに対応させて付加デー
タを書き込みたい場合は、そのままパラメータオフセッ
ト発生部48からの所定のパラメータオフセットを出力
させて、これを選択回路49で選択出力させれば、エリ
ア09における付加領域09add 内の所定バイトへのア
クセスアドレスが生成されることになる。
【0099】次に、バッファRAM13からセクターデ
ータを読み出して再生データとして転送する場合は、通
常、エリア08、09、0A・・・・と順に読み出され
ていくが、例えばエリア09についてのセクターデータ
読み出しを行なってこれを転送している場合は、その次
のセクター(即ちエリア0Aに記憶されたセクター)に
ついての付加データが読み出されることが好適である。
【0100】この場合には、読み出しセクターカウンタ
41のカウント値に対して加減算回路43において+1
のなされた値を選択回路44で選択出力させる。同時に
パラメータオフセット発生部48からの所定のパラメー
タオフセットを出力させて、これを選択回路49で選択
出力させる。
【0101】すると、セクターアドレス算出部45から
セクターアドレスとしてエリア0Aを示すアドレス64BC
h が得られ、これにパラメータオフセット値が加算され
るため、エリア0Aにおける付加領域0Aadd 内の或る
バイトのアドレスが得られることになる。従って、その
アドレスにより所望の付加データを読み出すことができ
る。
【0102】以下、記録再生装置における再生動作時の
各種場合について、付加領域における最初のバイトのパ
ラメータPRM00をアクセスする場合を例として、ア
ドレスの算出演算処理をまとめて例示する。なお、各時
点の書込セクターカウンタ値をWSC、読出セクターカ
ウンタ値をRSC、発生するアドレスをMadとする。ま
た、WSCもしくはRSCに対する+1又は−1の演算
処理は加減算回路42もしくは43の処理であって、選
択回路44が加減算回路42もしくは43の出力を選択
して出力していることによって得られる値である。さら
に、(×940h+0Ch)の演算は上述したようにセ
クターアドレス演算部45における処理を表わす。な
お、パラメータPRM00はセクター内における930
hというオフセット位置に相当するバイトに位置する。
【0103】◎ ディスクから読み出したセクターデー
タをバッファRAMへの記録の際に、パラメータPRM
00として付加データを書込むためのアドレス発生方式 a.直進モード又は巡回モードで或るエリア書込中にそ
の前のエリアのセクターについて付加データ(PRM0
0)を書き込む場合。 Mad=(WSC−1)×940h+0Ch+930h b.直進モード又は巡回モードで或るエリア書込中にそ
のエリアのセクターについて付加データ(PRM00)
を書き込む場合。 Mad=WSC×940h+0Ch+930h c.直進モード又は巡回モードで或るエリア書込中にそ
の次のエリアに書き込まれるセクターについて付加デー
タ(PRM00)を書き込む場合。 Mad=(WSC+1)×940h+0Ch+930h
【0104】◎ バッファRAMからセクターデータを
読み出して再生データとして出力する際に、パラメータ
PRM00として記憶されている付加データを読み込む
ためのアドレス発生方式 a.読出中のエリアの次のエリアのセクターデータに関
する付加データ(PRM00)を読み込む場合。 Mad=(RSC+1)×940h+0Ch+930h b.読出中のエリアのセクターデータに関する付加デー
タ(PRM00)を読み込む場合。 Mad=RSC×940h+0Ch+930h c.読出中のエリアの前のエリアのセクターデータに関
する付加データ(PRM00)を読み込む場合。 Mad=(RSC−1)×940h+0Ch+930h
【0105】なお、パラメータPRM01〜PRM33
についてのアクセスアドレスを得るためには、上記『9
30h』の加算項、即ちパラメータオフセットが、『9
31h』〜『93Fh』とされればよい。また、書込時
及び読出時にそれぞれ上記a,b,cのいづれの方式で
アドレスを発生させるかは、システムコントローラ11
及びコントロール部35による選択回路44,49の出
力選択制御により決定されることはいうまでもない。
【0106】以上のようにアドレスカウンタ34が構成
されていることで、付加データをアクセスする際にシス
テムコントローラ11がそのアドレスを算出する必要は
なく、パラメータオフセット指定を行なうのみで自動的
にセクター内のアクセスバイト位置が付加領域となるよ
うにすることができる。また、その付加領域をアクセス
するセクターについても、セクターカウンタの値もしく
はそれに+1,−1を与えた値を用いて指定することが
できる。
【0107】またセクターカウンタの値を用いて付加領
域のアクセスアドレスを得ることで、システムコントロ
ーラ11はバッファRAM13に書き込んだセクターと
それに対応する付加データの関係及びアドレス位置の管
理を行なわなくとも、バッファRAM13においてはセ
クターに対応して同一のエリアに付加情報が保持され、
読出時にもその読出動作に応じてセクターに対応した付
加データを読み出すことができる。
【0108】なお、常に現在カウントされているセクタ
ーについて、付加データの読出、書込を行なうのであれ
ば、加減算回路42,43は必ずしも必要ではない。い
づれにしても、セクターデータに対応する情報として各
種情報をバッファRAM13内で付加データとして保持
し、セクターデータを転送する際に、この付加データを
読み出して各種制御に用いることができる。
【0109】8.メモリコントローラからデコーダへの
チャンネル識別信号の供給動作 以上のように構成されている記録再生装置において、メ
モリコントローラ12からエンコーダ/デコーダ部14
に対して供給されるチャンネル識別信号SLRについて説
明する。メモリコントローラ12における音声圧縮イン
ターフェース部32と、エンコーダ/デコーダ部14と
の間ではバッファRAM13から読み出したセクターデ
ータ(ディスク1から読み出された圧縮処理されている
状態の音声データ)Dtの転送時に、図11に示すよう
に信号の授受が行なわれている。
【0110】再生動作時においては、エンコーダ/デコ
ーダ部14側は音声データをサウンドフレーム単位で取
り込み、これをデコードして16ビットのデジタル信号
として出力するため、データ取り込みのリクエスト信号
RQをメモリコントローラ12に出力し、メモリコント
ローラ12ではリクエスト信号RQに応じて音声データ
をサウンドフレーム単位で送信してくることになる。そ
して、エンコーダ/デコーダ部14では転送された音声
データDtをクロックCK及びラッチ信号LATCH に基づ
いて取り込み、デコード処理を行なうことになる。
【0111】ER−FGはエラーフラグであり、転送す
る音声データDtにおけるエラー有無を示す信号であ
る。また、メモリコントローラ12からはサウンドフレ
ーム単位で送信する音声データについてエンコーダ/デ
コーダ部14がLチャンネルとRチャンネルを識別する
ことができるようにチャンネル識別信号SLRを送信して
いる。
【0112】リクエスト信号RQ及び音声データDtの
転送状態、及びチャンネル識別信号SLRを図12に示
す。なお、図12において(a−1)と(a−2)は連
続したリクエスト信号RQを分割して示しており、同様
に(b−1)(b−2)は音声データ、(c−1)(c
−2)はチャンネル識別信号SLRを分割して示してい
る。
【0113】図18で説明したように1つのサウンドグ
ループは11.6msec分のL,Rの音声となる音声データで
あるため、エンコーダ/デコーダ部14は5.8msec 毎に
LチャンネルのサウンドフレームとRチャンネルのサウ
ンドフレームが取り込まれるようにリクエスト信号RQ
を出力している。そして、メモリコントローラ12では
バッファRAM13からセクター単位で読出を行ない、
リクエスト信号RQに応じてサウンドフレーム単位で音
声データをエンコーダ/デコーダ部14に供給すること
になる。
【0114】従って、偶数セクターに対応する期間で
は、図12(b−1)に示すように5.8msec 毎に、サウ
ンドフレームSF(L0),SF(R0),SF(L1),SF(R1)
・・・・・とL,Rチャンネルで交互に出力されていき、ま
たその偶数セクターに続く奇数セクターに対応する期間
では、図12(b−2)に示すようにサウンドフレーム
SF(R5),SF(L6),SF(R6),SF(L7)・・・・と出力さ
れていく。
【0115】ここで、本実施例においてメモリコントロ
ーラ12は、2セクターに1回の割合で、そのサウンド
フレームがLチャンネルのデータであることをエンコー
ダ/デコーダ部14に識別させるため、チャンネル識別
信号SLRを出力している。例えば、偶数セクターにおけ
る先頭のサウンドフレームSF(L0)の出力タイミング
で、図12(c−1)に示すようにチャンネル識別信号
LRを出力し、エンコーダ/デコーダ部14に対して、
そのサウンドフレームがLチャンネルであることを認識
させるようにしている。(2セクターに1回の割合でL
チャンネルであることを示すパルスであるチャンネル識
別信号SLRを出力するこの実施例では、図12(c−
2)からわかるように奇数セクターではチャンネル識別
信号SLRとしてのパルスは出力されない。)
【0116】従ってエンコーダ/デコーダ部14では、
チャンネル識別信号SLRとしてのパルスが供給されてい
るときに取り込んだサウンドフレームについては偶数セ
クターの最初のサウンドフレームSF(L0)、即ちLチャ
ンネルのデータのサウンドフレームと判別でき、それ以
降は取り込むサウンドフレーム毎にRチャンネル、Lチ
ャンネル、Rチャンネル・・・・として処理して行くこと
で、L/Rを過って処理して出力することはなくなる。
【0117】仮に何らかのエラーにより偶数セクターが
2回連続してバッファRAM13から読み出されてしま
い、例えば偶数セクターの最後のLチャンネルのサウン
ドフレームSF(L5)の次に、再びLチャンネルのサウン
ドフレームSF(L0)が転送されてきた場合でも、そのサ
ウンドフレームSF(L0)に対応してLチャンネルである
ことを示すチャンネル識別信号SLRが供給されるため、
これをRチャンネル(つまり奇数セクターの最初のサウ
ンドフレームSF(R5))と過って処理することを防ぐこ
とができる。
【0118】このようにLチャンネルを示すパルスとし
てのチャンネル識別信号SLRを出力するためにはメモリ
コントローラ12はバッファRAM13から読み出した
セクターについて、それが偶数セクターであるか奇数セ
クターであるかを判別しなければならない。このための
処理を図13、図14に示す。
【0119】ディスク1から読み出されたデータはメモ
リコントローラ12によって上述したようにセクター単
位でバッファRAM13に書き込まれていくが、このバ
ッファRAM13への書込の際に、メモリコントローラ
12におけるコントロール部35は図13の処理を行な
うことになる。
【0120】まずセクターデータを取り込んだら(F10
0)、ヘッダーにおけるシンクパターンを検出することに
なるが、シンクパターンが正しく得られた場合はステッ
プF101からF102に進み、ヘッダデータとしてのエラーが
ないか否かを判別する。そして、ヘッダデータとしての
エラーがなければセクターデータが正しく取り込まれた
ことになる。
【0121】セクターデータが正しく取り込まれたら、
セクターアドレスのLSBを確認し、その値が『0』で
あるか『1』であるかを判別する(F103)。セクターアド
レスのLSBが『0』であれば偶数セクターであるため
(F104)、偶数/奇数セクターの判別のために用意されて
いる偶数セクターフラグFevenを『1』とする(F105)。
【0122】なお、シンク検出が不適であった場合、ヘ
ッダデータにエラーがあった場合、及びセクターアドレ
スのLSBが『1』であり奇数セクターであると判別さ
れた場合は、偶数セクターフラグFevenは『0』とされ
る(F106)。
【0123】この偶数セクターフラグFevenは、上述し
た付加データとして用意されるものであり、セクターデ
ータを図6のエリア05〜エリアDCのいづれかに書き
込む際に、その付加データ領域(05add 〜DCadd
いづれか)におけるパラメータ(PRM00〜PRM3
3)の1つとして書き込まれる。なお、セクターデータ
に対応する付加データとしては上述したように他にも各
種生成されてそれぞれパラメータ(PRM00〜PRM
33)の1つとして書き込まれることになる。そして、
これらの処理は、前記図10を用いて説明したセクター
データと取り込み動作内で行なわれることになる。
【0124】このようにすることで、バッファRAM1
3内ではセクターデータに対応して、偶数/奇数セクタ
ーを示す付加データが記憶されていることになるため、
セクターデータを読み出してエンコーダ/デコーダ部1
4に転送する際には、その偶数セクターフラグFeven
なるパラメータを確認すれば良いことになる。
【0125】即ちメモリコントローラ12はバッファR
AM13からセクターデータを読み出す場合には、その
セクターデータに対応して付加データを読み出すことが
できるが(付加データの読出タイミングは前述したとお
り各種設定可能であるが、この場合、読み出しているセ
クターのデータ転送の開始前の時点で付加データを読み
出すことになる)、付加データとしての各パラメータを
読み込んだら(F201)、それらの付加データに応じてエラ
ーフラグ等の各種設定を行ない(F202)、またチャンネル
識別信号SLRの生成のために偶数セクターフラグFeven
のチェックを行なう(F203)。
【0126】そして偶数セクターフラグFeven=1であ
れば偶数セクターであるため、その対応するセクターの
データについて先頭のサウンドフレームSF(L0)を転送
するタイミングに同期させてチャンネル識別信号SLR
してLチャンネルを示すパルスが出力されるように設定
処理を行なうことになる(F204)。一方、偶数セクターフ
ラグFeven=0であれば奇数セクターであるため、その
対応するセクターのデータを転送する際にはチャンネル
識別信号SLRとしてLチャンネルを示すパルスが出力さ
れないように設定処理を行なうことになる(F205)。
【0127】以上の動作をコントロール部35が行なう
ことによって図12に示したような通常は2セクターに
1回のタイミングでチャンネル識別信号SLRパルスが出
力され、エンコーダ/デコーダ部14がL/Rの確認を
行なうことができる。なお、この図13,図14の処理
はメモリコントローラ12のコントロール部35内でハ
ードロジック回路により実行することの他、例えばシス
テムコントローラ11によるソフトウエア演算手段によ
り実行するようにしてもよい。
【0128】<9.チャンネル識別信号としての各種実
施例>チャンネル識別信号SLRは以上のようにサウンド
フレームSF(L0)に対応するパルスとして出力するほ
か、各種態様が考えられる。これらを図15に示す。図
15(a)は4セクター分についてサウンドフレームの
転送タイミングを示しており、また図15(b)は上述
してきた実施例におけるチャンネル識別信号SLRを示し
ている。
【0129】この図15(b)の変形例として、図15
(c)はパルス幅の異なるものである。つまり上記実施
例の場合、チャンネル識別信号SLRを、サウンドフレー
ムSF(L0)の転送期間にあわせてハイレベルとなるパル
ス幅の信号としたが、このようにする必要は必ずしもな
く、サウンドフレームSF(L0)がLチャンネルであるこ
とを示すためには図15(c)のようなパルスでもよ
い。
【0130】また図15(d)はチャンネル識別信号S
LRをRチャンネルを示すパルスとする例であり、奇数セ
クターにおける第1のサウンドフレームSF(R5)に対応
してパルスが出力されるようにしている。
【0131】また図15(e)は各セクター毎にLチャ
ンネルの識別パルスがチャンネル識別信号SLRとして出
力される例で、サウンドフレームSF(L0),SF(L6)
対応した期間に出力されるものである。さらに図15
(f)は各セクター毎にRチャンネルの識別パルスがチ
ャンネル識別信号SLRとして出力される例で、サウンド
フレームSF(R0),SF(R5)に対応した期間に出力され
るものである。
【0132】また、以上のようにLチャンネルもしくは
Rチャンネルの識別を行なうパルスとしてチャンネル識
別信号を生成する場合は、何セクターおきに出力するか
の出力タイミングや、どのサウンドフレームに対応して
出力するかの出力タイミングとしては、この図15
(b)〜(f)に示す以外にも各種考えられる。
【0133】図15(g)は、チャンネル識別信号SLR
を以上説明してきたようなL又はRチャンネルの或るサ
ウンドフレームに対応するパルスではなく、L/Rのチ
ャンネルクロックとして各サウンドフレームに対応させ
て出力するようにした例である。このチャンネル識別信
号SLRをチャンネルクロックとした実施例における出力
波形を、前記図12と同様の形式で図16に示す。
【0134】この場合、チャンネル識別信号SLRとして
は、図16からわかるように、各サウンドフレームの転
送が終了した時点で反転されるクロックとなる。従っ
て、エンコーダ/デコーダ部14では、このチャンネル
識別信号SLRにおけるR期間には、Rチャンネルのサウ
ンドフレームSF(R0),SF(R1),SF(R2)・・・・が供給
され、このチャンネル識別信号SLRにおけるL期間に
は、LチャンネルのサウンドフレームSF(L0),SF
(L1),SF(L2)・・・・が供給されると認識でき、L/Rの
処理エラーが発生することを防止できる。
【0135】この場合で、図17(a)に示すように仮
に偶数セクターのデータが2回続けて出力されるような
エラーが生じたとする。つまり、エンコーダ/デコーダ
部14に対してサウンドフレームSF(L5)の次にサウン
ドフレームSF(L0)が転送されてしまうような場合であ
る。
【0136】しかしながら、メモリコントローラ12で
は例えば上述した手段でセクターの偶奇判断を行なっ
て、偶数セクターの先頭ではLRクロックとしてのチャ
ンネル識別信号SLRがLチャンネル期間となるようにす
ることで、チャンネル識別信号SLRは図17(b)に示
すように出力され、エンコーダ/デコーダ部14側では
このチャンネル識別信号SLRに基づいて、取り込んだサ
ウンドフレームデータについて正確にL,Rチャンネル
の識別し、デコード処理を行なうことができる。従っ
て、再生音声出力においてL/Rが反転し、ステレオ音
声の定位ずれが発生することもなくなる。
【0137】なお、以上の実施例は光磁気ディスク1に
対する記録再生装置に適用した例で説明したが、もちろ
ん再生専用装置であってもよい。また、チャンネル識別
信号の生成方式やチャンネル識別信号の波形態様等はさ
らに各種考えられる。さらに、メモリコントローラ12
から出力するほか、システムコントローラ11等でチャ
ンネル識別信号を生成して出力するようにしてもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置で
は、メモリ手段からデコード手段に複数チャンネルのデ
ータを時分割的に転送する際に、デコーダには、受け取
る各データ単位(例えばサウンドフレーム)について、
データ単位がLチャンネルであること、もしくはそのデ
ータ単位がRチャンネルを示すパルス、又は各データ単
位に略同期して、各データ単位のチャンネルを識別する
L/Rクロックパルスが、チャンネル識別信号として供
給されるため、デコーダが、入力されるデータ単位(例
えばサウンドフレーム)について、Lチャンネルである
かRチャンネルであるかを正確に識別でき、仮にメモリ
手段からセクター読出エラー等が生じても誤りなくLチ
ャンネルのデータ単位のデコードデータをLチャンネル
の出力とし、またRチャンネルのデータ単位のデコード
データをRチャンネルの出力とすることができる。この
ため、再生ステレオ音声において定位ずれが発生するこ
とを解消できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置のブロック図で
ある。
【図2】ディスクのP−TOCセクターの説明図であ
る。
【図3】ディスクのU−TOCセクターの説明図であ
る。
【図4】ディスクのU−TOCの管理形態の説明図であ
る。
【図5】ディスクのデータセクターの説明図である。
【図6】実施例の記録再生装置におけるバッファRAM
の記憶エリアの説明図である。
【図7】実施例の記録再生装置におけるバッファRAM
の記憶エリアの説明図である。
【図8】実施例のメモリ制御装置及び周辺回路部のブロ
ック図である。
【図9】実施例のアドレス発生回路及び周辺回路部のブ
ロック図である。
【図10】実施例のバッファRAMへの書込動作の説明
図である。
【図11】実施例のメモリコントローラとエンコーダ/
デコーダ部間の入出力信号の説明図である。
【図12】実施例のLチャンネルパルスとしてのチャン
ネル識別信号の説明図である。
【図13】実施例のメモリコントローラによるセクター
偶奇判別のためのバッファRAM書込時の処理のフロー
チャートである。
【図14】実施例のメモリコントローラによるセクター
偶奇判別のためのバッファRAM読出時の処理のフロー
チャートである。
【図15】実施例としての各種チャンネル識別信号の説
明図である。
【図16】本発明の実施例のLRチャンネルクロックと
してのチャンネル識別信号の説明図である。
【図17】本発明の実施例のLRチャンネルクロックと
してのチャンネル識別信号の説明図である。
【図18】ディスクのデータフォーマットの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 8 エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 14 エンコーダ/デコーダ部 30 ディスクドライブインターフェース部 31 RAMデータインターフェース部 32 音声圧縮インターフェース部 33 コントローラインターフェース部 34 アドレスカウンタ 35 コントロール部 40 書込セクターカウンタ 41 読出セクターカウンタ 42,43 加減算回路 44,49 選択回路 45 セクターアドレス算出部 46 書込バイトカウンタ 47 読出バイトカウンタ 48 パラメータオフセット発生部 50 アドレス発生/出力部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルのデータを記録媒体から
    読み出してメモリ手段に記憶し、このメモリ手段から読
    み出したデータをデコード手段に供給して所定のデコー
    ドを行なって再生出力を行なうようになされた再生装置
    において、 前記メモリ手段から前記デコード手段に複数チャンネル
    のデータを時分割的に転送する際に、前記デコーダに
    は、受け取る各データ単位についてチャンネル識別を行
    なうことができるチャンネル識別信号が供給されるよう
    に構成されていることを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記データはLチャンネル及びRチャン
    ネルの音声データであり、前記メモリ手段から前記デコ
    ーダ手段に転送されるデータ内の或るデータ単位に略同
    期して、そのデータ単位がLチャンネルであること、も
    しくはそのデータ単位がRチャンネルを示すパルスが前
    記チャンネル識別信号として前記デコーダ手段に供給さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記データはLチャンネル及びRチャン
    ネルの音声データであり、前記メモリ手段から前記デコ
    ーダ手段に転送される各データ単位に略同期して、各デ
    ータ単位のチャンネルを識別するL/Rクロックパルス
    が前記チャンネル識別信号として前記デコーダ手段に供
    給されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    再生装置。
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