JPH0729407Y2 - チューブ式熱交換器 - Google Patents
チューブ式熱交換器Info
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- JPH0729407Y2 JPH0729407Y2 JP1992045184U JP4518492U JPH0729407Y2 JP H0729407 Y2 JPH0729407 Y2 JP H0729407Y2 JP 1992045184 U JP1992045184 U JP 1992045184U JP 4518492 U JP4518492 U JP 4518492U JP H0729407 Y2 JPH0729407 Y2 JP H0729407Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、液体と液
体、気体と液体、気体と気体等の２流体間で熱交換する
ために用いられるようなチューブ式熱交換器に関する。
体、気体と液体、気体と気体等の２流体間で熱交換する
ために用いられるようなチューブ式熱交換器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上述のようなチューブ式熱交換器
としては、例えば、図２に示すように、円筒形状に形成
したシェル本体１６の内部に多数本の各チューブ１７ａ
…を１本に束ねてなる伝熱チューブ１７を収納保持し、
同シェル本体１６の開口側両端部に各スプリットリング
１８，１８を介して各フランジ１９，１９を嵌合固定し
た後、シェル本体１６と各フランジ１９，１９とを各ボ
ルト２０…および各ナット２１…で締付け固定して、シ
ェル本体１６と各フランジ１９，１９との対向端面間に
嵌着した各Ｏリング２２…と、伝熱チューブ１７と各フ
ランジ１９，１９との対向周面間に嵌着した各Ｏリング
２３，２４とで水密状態にシールするチューブ式熱交換
器１５がある。
としては、例えば、図２に示すように、円筒形状に形成
したシェル本体１６の内部に多数本の各チューブ１７ａ
…を１本に束ねてなる伝熱チューブ１７を収納保持し、
同シェル本体１６の開口側両端部に各スプリットリング
１８，１８を介して各フランジ１９，１９を嵌合固定し
た後、シェル本体１６と各フランジ１９，１９とを各ボ
ルト２０…および各ナット２１…で締付け固定して、シ
ェル本体１６と各フランジ１９，１９との対向端面間に
嵌着した各Ｏリング２２…と、伝熱チューブ１７と各フ
ランジ１９，１９との対向周面間に嵌着した各Ｏリング
２３，２４とで水密状態にシールするチューブ式熱交換
器１５がある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のチュー
ブ式熱交換器１５は、２流体の熱交換時において、伝熱
チューブ１７の各チューブ１７ａ…が膨脹および伸縮し
ようとするが、シェル本体１６により伝熱チューブ１７
の各チューブ１７ａ…が径方向に膨脹するのを抑制し、
かつ、シェル本体１６の開口側両端部と伝熱チューブ１
７の左右両端部とを各フランジ１９，１９で一体的に締
付け固定しているので、伝熱チューブ１７の各チューブ
１７ａ…に対して過度の圧縮力や引張り力が付加され、
一部のチューブ１７ａに亀裂や破損等が起きるため、強
度および耐久性の点ついて改善すべき問題を有してい
る。
ブ式熱交換器１５は、２流体の熱交換時において、伝熱
チューブ１７の各チューブ１７ａ…が膨脹および伸縮し
ようとするが、シェル本体１６により伝熱チューブ１７
の各チューブ１７ａ…が径方向に膨脹するのを抑制し、
かつ、シェル本体１６の開口側両端部と伝熱チューブ１
７の左右両端部とを各フランジ１９，１９で一体的に締
付け固定しているので、伝熱チューブ１７の各チューブ
１７ａ…に対して過度の圧縮力や引張り力が付加され、
一部のチューブ１７ａに亀裂や破損等が起きるため、強
度および耐久性の点ついて改善すべき問題を有してい
る。
【０００４】また、シェル本体１６の開口側両端部にフ
ランジ１９と、スプリットリング１８と、各Ｏリング２
２，２３，２４とをそれぞれ組付けて、シェル本体１６
の開口側両端部と伝熱チューブ１７の左右両端部とを水
密状態にシール固定するので、組付け構造自体が複雑な
うえ、伝熱チューブ１７側のシール構造が独立しておら
ず、一部のチューブ１７ａに亀裂や破損等が起きた場
合、各ボルト２０…および各ナット２１…による締付け
固定を解除した後、シェル本体１６の開口側両端部から
フランジ１９と、スプリットリング１８と、各Ｏリング
２２，２３，２４とをそれぞれ取り外して、部品交換や
補修点検等の作業を行わなければならず、メンテナンス
作業に手間と時間とがかかるという問題点を有してい
る。
ランジ１９と、スプリットリング１８と、各Ｏリング２
２，２３，２４とをそれぞれ組付けて、シェル本体１６
の開口側両端部と伝熱チューブ１７の左右両端部とを水
密状態にシール固定するので、組付け構造自体が複雑な
うえ、伝熱チューブ１７側のシール構造が独立しておら
ず、一部のチューブ１７ａに亀裂や破損等が起きた場
合、各ボルト２０…および各ナット２１…による締付け
固定を解除した後、シェル本体１６の開口側両端部から
フランジ１９と、スプリットリング１８と、各Ｏリング
２２，２３，２４とをそれぞれ取り外して、部品交換や
補修点検等の作業を行わなければならず、メンテナンス
作業に手間と時間とがかかるという問題点を有してい
る。
【０００５】この考案は上記問題に鑑み、密閉型シェル
の差込み孔に対して伝熱チューブのコネクタを軸方向に
出没摺動可能に差込むことにより、伝熱チューブに付加
される圧縮力や引張り力を上述のコネクタの軸方向移動
にて吸収緩和して、亀裂や破損等が起きるのを防止する
と共に、チューブ束の保持構造により、熱交換器の組 立
て、部品交換や補修点検等のメンテナンス作業が容易に
行えるチューブ式熱交換器の提供を目的とする。
の差込み孔に対して伝熱チューブのコネクタを軸方向に
出没摺動可能に差込むことにより、伝熱チューブに付加
される圧縮力や引張り力を上述のコネクタの軸方向移動
にて吸収緩和して、亀裂や破損等が起きるのを防止する
と共に、チューブ束の保持構造により、熱交換器の組 立
て、部品交換や補修点検等のメンテナンス作業が容易に
行えるチューブ式熱交換器の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この考案は、密閉型シェ
ルの内部に多数本の各チューブを１本に束ねてなる合成
樹脂製伝熱チューブを収納保持し、該密閉型シェル内に
供給される流体と伝熱チューブ内に供給される流体との
間で熱交換する合成樹脂製チューブ式熱交換器であっ
て、上記伝熱チューブの各チューブを１本に束ねてなる
集束側端部をシースリングに差込固定し、該シースリン
グの外周面のコネクタを螺合固定し、該シースリングと
該コネクタの軸方向対向面間にＯリングを嵌着して水密
状態にシールし、前記密閉型シェルに形成した差込み孔
に上記伝熱チューブに接続したコネクタを差込むと共
に、該密閉型シェルの差込み孔と伝熱チューブのコネク
タとの対向周面間をＯリングで出没摺動可能にシールし
たチューブ式熱交換器であることを特徴とする。
ルの内部に多数本の各チューブを１本に束ねてなる合成
樹脂製伝熱チューブを収納保持し、該密閉型シェル内に
供給される流体と伝熱チューブ内に供給される流体との
間で熱交換する合成樹脂製チューブ式熱交換器であっ
て、上記伝熱チューブの各チューブを１本に束ねてなる
集束側端部をシースリングに差込固定し、該シースリン
グの外周面のコネクタを螺合固定し、該シースリングと
該コネクタの軸方向対向面間にＯリングを嵌着して水密
状態にシールし、前記密閉型シェルに形成した差込み孔
に上記伝熱チューブに接続したコネクタを差込むと共
に、該密閉型シェルの差込み孔と伝熱チューブのコネク
タとの対向周面間をＯリングで出没摺動可能にシールし
たチューブ式熱交換器であることを特徴とする。
【０００７】
【作用】この考案によれば、密閉型シェル内に供給され
る流体と、伝熱チューブ内に供給される流体との熱交換
時において、伝熱チューブの各チューブに膨脹および伸
縮が生じた時、密閉型シェルの差込み孔に差込まれた伝
熱チューブのコネクタが膨脹および伸縮と対応する寸法
分だけ軸方向に出没摺動して、伝熱チューブの各チュー
ブに付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和する。か
つ、伝熱チューブとコネクタを一体的に組付けて、シェ
ル側とチューブ側との組付け構造を独立することで、各
々の部品交換を容易にする。
る流体と、伝熱チューブ内に供給される流体との熱交換
時において、伝熱チューブの各チューブに膨脹および伸
縮が生じた時、密閉型シェルの差込み孔に差込まれた伝
熱チューブのコネクタが膨脹および伸縮と対応する寸法
分だけ軸方向に出没摺動して、伝熱チューブの各チュー
ブに付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和する。か
つ、伝熱チューブとコネクタを一体的に組付けて、シェ
ル側とチューブ側との組付け構造を独立することで、各
々の部品交換を容易にする。
【０００８】
【考案の効果】このようにこの考案によれば、２流体の
熱交換時において、伝熱チューブの膨脹および伸縮をコ
ネクタの軸方向の出没摺動により許容して、同伝熱チュ
ーブに付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和するの
で、伝熱チューブの各チューブに亀裂や破損等が起きる
のを積極的に防止でき、強度および耐久性の向上を図る
ことができる。
熱交換時において、伝熱チューブの膨脹および伸縮をコ
ネクタの軸方向の出没摺動により許容して、同伝熱チュ
ーブに付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和するの
で、伝熱チューブの各チューブに亀裂や破損等が起きる
のを積極的に防止でき、強度および耐久性の向上を図る
ことができる。
【０００９】また、伝熱チューブを構成する一部のチュ
ーブに亀裂や破損等が起きた場合、同伝熱チューブとコ
ネクタとを一体的に組付けた状態のまま交換するので、
従来型のチューブ式熱交換器のようにシェル全体を分解
修理するような手間及び作業が省略でき、部品交換や補
修点検等のメンテナンス作業が容易に行えると共に、シ
ェル側とチューブ側とが独立した組付け構造であるため
各々の部品交換が容易に行える。かつ、分解時において
伝熱チューブ内の流体が漏出したりせず、作業時の安全
性および流体の純度保持性に優れている。
ーブに亀裂や破損等が起きた場合、同伝熱チューブとコ
ネクタとを一体的に組付けた状態のまま交換するので、
従来型のチューブ式熱交換器のようにシェル全体を分解
修理するような手間及び作業が省略でき、部品交換や補
修点検等のメンテナンス作業が容易に行えると共に、シ
ェル側とチューブ側とが独立した組付け構造であるため
各々の部品交換が容易に行える。かつ、分解時において
伝熱チューブ内の流体が漏出したりせず、作業時の安全
性および流体の純度保持性に優れている。
【００１０】しかも、チューブの束の両端部の保持手段
をシースリングとコネクタとの螺合による組合せ構造に
てシール性を損なうとなく簡略化しているので、組立補
修の作業性を大幅に向上させることができる効果があ
り、かつコネクタを密閉型シェルに対してＯリングを介
して軸方向に摺動可能に支持しているので、熱によるチ
ューブ束やコネクタの構成部品の径方向の膨張や軸方向
の伸縮を共に吸収することができる効果がある。
をシースリングとコネクタとの螺合による組合せ構造に
てシール性を損なうとなく簡略化しているので、組立補
修の作業性を大幅に向上させることができる効果があ
り、かつコネクタを密閉型シェルに対してＯリングを介
して軸方向に摺動可能に支持しているので、熱によるチ
ューブ束やコネクタの構成部品の径方向の膨張や軸方向
の伸縮を共に吸収することができる効果がある。
【００１１】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は薬液と冷却水との２流体間で熱交換する
ために用いられるチューブ式熱交換器を示し、図１にお
いて、このチューブ式熱交換器１は、水密状態に密閉さ
れた密閉型シェル２の内部に、多数本の合成樹脂製のチ
ューブ３ａ…を１本に束ねてなる合成樹脂製の伝熱チュ
ーブ３を伸縮自在に収納保持して、同密閉型シェル２の
内部空間に供給される冷却水Ｍと、伝熱チューブ３の各
チューブ３ａ…に供給される薬液Ｙとの間で熱交換す
る。
述する。図面は薬液と冷却水との２流体間で熱交換する
ために用いられるチューブ式熱交換器を示し、図１にお
いて、このチューブ式熱交換器１は、水密状態に密閉さ
れた密閉型シェル２の内部に、多数本の合成樹脂製のチ
ューブ３ａ…を１本に束ねてなる合成樹脂製の伝熱チュ
ーブ３を伸縮自在に収納保持して、同密閉型シェル２の
内部空間に供給される冷却水Ｍと、伝熱チューブ３の各
チューブ３ａ…に供給される薬液Ｙとの間で熱交換す
る。
【００１２】上述の密閉型シェル２は、ＰＶＣ等の合成
樹脂で円筒形状に形成したシェル本体４の一端側外周面
に冷却水Ｍを注水するための注水口４ａを形成し、同シ
ェル本体４の他端側外周面に冷却水Ｍを排出するための
排水口４ｂを形成している。かつ、シェル本体４の開口
側両端部にＰＶＣ等の合成樹脂で形成した２枚の各密閉
板５，５を嵌着し、これら各密閉板５，５の外側面にス
テンレス等の金属で形成した各押圧板６，６を嵌着し
て、シェル本体４と各密閉板５，５との対向周縁部を各
ボルト７…および各ナット８…でそれぞれ締付け固定す
ると共に、同シェル本体４と各密閉板５，５との対向端
面間にＮＢＲ等の合成樹脂で形成した各Ｏリング９，９
を嵌着して、同シェル本体４と各密閉板５，５との対向
端面間を水密状態にシールしている。
樹脂で円筒形状に形成したシェル本体４の一端側外周面
に冷却水Ｍを注水するための注水口４ａを形成し、同シ
ェル本体４の他端側外周面に冷却水Ｍを排出するための
排水口４ｂを形成している。かつ、シェル本体４の開口
側両端部にＰＶＣ等の合成樹脂で形成した２枚の各密閉
板５，５を嵌着し、これら各密閉板５，５の外側面にス
テンレス等の金属で形成した各押圧板６，６を嵌着し
て、シェル本体４と各密閉板５，５との対向周縁部を各
ボルト７…および各ナット８…でそれぞれ締付け固定す
ると共に、同シェル本体４と各密閉板５，５との対向端
面間にＮＢＲ等の合成樹脂で形成した各Ｏリング９，９
を嵌着して、同シェル本体４と各密閉板５，５との対向
端面間を水密状態にシールしている。
【００１３】かつ、各密閉板５，５及び各押圧板６，６
の中心部に、後述する伝熱チューブ３の各コネクタ１
３，１３を差込むための各差込み孔１０，１０を連通し
て開口し、同各差込み孔１０，１０に伝熱チューブ３の
各コネクタ１３，１３を軸方向に出没摺動可能に差込む
と共に、各密閉板５，５と各コネクタ１３，１３との対
向周面間にＮＢＲ等の合成樹脂で形成した各Ｏリング１
１，１１を嵌着して、これら各密閉板５，５と各コネク
タ１３，１３との対向周面間を出没摺動が許容される水
密状態にシールしている。
の中心部に、後述する伝熱チューブ３の各コネクタ１
３，１３を差込むための各差込み孔１０，１０を連通し
て開口し、同各差込み孔１０，１０に伝熱チューブ３の
各コネクタ１３，１３を軸方向に出没摺動可能に差込む
と共に、各密閉板５，５と各コネクタ１３，１３との対
向周面間にＮＢＲ等の合成樹脂で形成した各Ｏリング１
１，１１を嵌着して、これら各密閉板５，５と各コネク
タ１３，１３との対向周面間を出没摺動が許容される水
密状態にシールしている。
【００１４】前述の伝熱チューブ３は、ＰＴＦＥやＰＦ
Ａ等の合成樹脂で小径に形成した多数本の各チューブ３
ａ…を一本に束ねて、同各チューブ３ａ…の集束側両端
部をＰＴＦＥやＰＦＡ等の合成樹脂で形成した各シース
リング１２，１２に差込み固定すると共に、各チューブ
３ａ…の集束側両端部と各シースリング１２，１２とを
一体的に熱融着して、同各チューブ３ａ…の集束側両端
部をハニカム形状に加熱成形している。
Ａ等の合成樹脂で小径に形成した多数本の各チューブ３
ａ…を一本に束ねて、同各チューブ３ａ…の集束側両端
部をＰＴＦＥやＰＦＡ等の合成樹脂で形成した各シース
リング１２，１２に差込み固定すると共に、各チューブ
３ａ…の集束側両端部と各シースリング１２，１２とを
一体的に熱融着して、同各チューブ３ａ…の集束側両端
部をハニカム形状に加熱成形している。
【００１５】かつ、左右両端部に固定した各シースリン
グ１２，１２の外周面上にＰＴＦＥやＰＦＡ等の合成樹
脂で形成した各コネクタ１３，１３を螺合固定し、一端
側に接続したコネクタ１３の差込み側端部に薬液Ｙを供
給するための供給口１３ａを形成し、他端側に接続した
コネクタ１３の差込み側端部に薬液Ｙを吐出するための
吐出口１３ｂを形成すると共に、各シースリング１２，
１２と各コネクタ１３，１３との対向端面間にＮＢＲ等
の合成樹脂で形成した各Ｏリング１４，１４を嵌着し
て、同各シースリング１２，１２と各コネクタ１３，１
３との対向端面間を水密状態にシールし、同各シースリ
ング１２，１２の外周面部と各コネクタ１３，１３の外
周端部とを水密状態に溶接している。なおコネクタ１３
とシースリング１２の溶接箇所は更にシール性能を向上
させる必要がある場合には、シースリング１２の左右両
端部分に対応させて、それぞれ溶接するように構成して
もよい。
グ１２，１２の外周面上にＰＴＦＥやＰＦＡ等の合成樹
脂で形成した各コネクタ１３，１３を螺合固定し、一端
側に接続したコネクタ１３の差込み側端部に薬液Ｙを供
給するための供給口１３ａを形成し、他端側に接続した
コネクタ１３の差込み側端部に薬液Ｙを吐出するための
吐出口１３ｂを形成すると共に、各シースリング１２，
１２と各コネクタ１３，１３との対向端面間にＮＢＲ等
の合成樹脂で形成した各Ｏリング１４，１４を嵌着し
て、同各シースリング１２，１２と各コネクタ１３，１
３との対向端面間を水密状態にシールし、同各シースリ
ング１２，１２の外周面部と各コネクタ１３，１３の外
周端部とを水密状態に溶接している。なおコネクタ１３
とシースリング１２の溶接箇所は更にシール性能を向上
させる必要がある場合には、シースリング１２の左右両
端部分に対応させて、それぞれ溶接するように構成して
もよい。
【００１６】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、チューブ式熱交換器１による熱交換を説明す
る。まず、図１に示すように、密閉型シェル２を構成す
るシェル本体４の一端側に開口した注水口４ａから冷却
水Ｍを供給し、同シェル本体４の他端側に開口した排水
口４ｂから冷却水Ｍを排出して、密閉型シェル２を構成
するシェル本体４の内部空間に冷却水Ｍを循環供給す
る。同時に、伝熱チューブ３の一端側に接続したコネク
タ１３の供給口１３ａから薬液Ｙを供給し、同伝熱チュ
ーブ３の他端側に接続したコネクタ１３の吐出口１３ｂ
から薬液Ｙを吐出して、流動途中において、伝熱チュー
ブ３の各チューブ３ａ…内に供給される薬液Ｙを、密閉
型シェル２のシェル本体４内に供給される冷却水Ｍによ
り所定温度に冷却し、薬液Ｙと冷却水Ｍとの間で熱交換
する。
て、以下、チューブ式熱交換器１による熱交換を説明す
る。まず、図１に示すように、密閉型シェル２を構成す
るシェル本体４の一端側に開口した注水口４ａから冷却
水Ｍを供給し、同シェル本体４の他端側に開口した排水
口４ｂから冷却水Ｍを排出して、密閉型シェル２を構成
するシェル本体４の内部空間に冷却水Ｍを循環供給す
る。同時に、伝熱チューブ３の一端側に接続したコネク
タ１３の供給口１３ａから薬液Ｙを供給し、同伝熱チュ
ーブ３の他端側に接続したコネクタ１３の吐出口１３ｂ
から薬液Ｙを吐出して、流動途中において、伝熱チュー
ブ３の各チューブ３ａ…内に供給される薬液Ｙを、密閉
型シェル２のシェル本体４内に供給される冷却水Ｍによ
り所定温度に冷却し、薬液Ｙと冷却水Ｍとの間で熱交換
する。
【００１７】ところで、密閉型シェル２のシェル本体４
内に供給される冷却水Ｍと、伝熱チューブ３の各チュー
ブ３ａ…内に供給される薬液Ｙとの熱交換時において、
伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に膨脹および伸縮が
生じたとき、同伝熱チューブ３の左右両端部に接続した
各コネクタ１３，１３が膨脹および伸縮と対応する寸法
分だけ軸方向に出没摺動して、同伝熱チューブ３の各チ
ューブ３ａ…に付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和
するので、伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に亀裂や
破損等が起きるのを積極的に防止でき、強度および耐久
性の向上を図ることができる。
内に供給される冷却水Ｍと、伝熱チューブ３の各チュー
ブ３ａ…内に供給される薬液Ｙとの熱交換時において、
伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に膨脹および伸縮が
生じたとき、同伝熱チューブ３の左右両端部に接続した
各コネクタ１３，１３が膨脹および伸縮と対応する寸法
分だけ軸方向に出没摺動して、同伝熱チューブ３の各チ
ューブ３ａ…に付加される圧縮力や引張り力を吸収緩和
するので、伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に亀裂や
破損等が起きるのを積極的に防止でき、強度および耐久
性の向上を図ることができる。
【００１８】また、伝熱チューブ３を構成する一部のチ
ューブ３ａに亀裂や破損等が起きた場合、同伝熱チュー
ブ３と各コネクタ１３，１３とを一体的に組付けた状態
のまま交換するので、従来型のチューブ式熱交換器１５
（図２参照）のようにシェル全体を分解修理するような
手間および作業が省け、部品交換や補修点検等のメンテ
ナンス作業が容易に行えると共に、伝熱チューブ３側と
シェル本体４側とが独立した組付け構造であるため各々
の部品交換が容易に行える。かつ、分解時において伝熱
チューブ３内の薬液Ｙが外部に漏出したりせず、作業時
の安全性および純度保持性に優れている。
ューブ３ａに亀裂や破損等が起きた場合、同伝熱チュー
ブ３と各コネクタ１３，１３とを一体的に組付けた状態
のまま交換するので、従来型のチューブ式熱交換器１５
（図２参照）のようにシェル全体を分解修理するような
手間および作業が省け、部品交換や補修点検等のメンテ
ナンス作業が容易に行えると共に、伝熱チューブ３側と
シェル本体４側とが独立した組付け構造であるため各々
の部品交換が容易に行える。かつ、分解時において伝熱
チューブ３内の薬液Ｙが外部に漏出したりせず、作業時
の安全性および純度保持性に優れている。
【００１９】しかも、チューブ３ａの束の両端部の保持
手段をシースリング１２とコネクタ１３との螺合による
組合せ構造にてシール性を損なうとなく簡略化している
ので、組立補修の作業性を大幅に向上させることができ
る効果があり、かつコネクタ１３を密閉型シェル２（密
閉板５参照）に対してＯリング１１を介して軸方向に摺
動可能に支持しているので、熱によるチューブ束やコネ
クタの構成部品の径方向の膨張や軸方向の伸縮を共に吸
収することができる効果がある。
手段をシースリング１２とコネクタ１３との螺合による
組合せ構造にてシール性を損なうとなく簡略化している
ので、組立補修の作業性を大幅に向上させることができ
る効果があり、かつコネクタ１３を密閉型シェル２（密
閉板５参照）に対してＯリング１１を介して軸方向に摺
動可能に支持しているので、熱によるチューブ束やコネ
クタの構成部品の径方向の膨張や軸方向の伸縮を共に吸
収することができる効果がある。
【００２０】この考案の構成と、上述の実施例との対応
において、この考案の流体は、実施例の冷却水Ｍと、薬
液Ｙとに対応するも、この考案は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
において、この考案の流体は、実施例の冷却水Ｍと、薬
液Ｙとに対応するも、この考案は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【００２１】上述の実施例では伝熱チューブ３の左右両
端部に接続した各コネクタ１３，１３をシェル本体４の
各差込み孔１０，１０にそれぞれ差込んでいるが、例え
ば、シェル本体４の一端側に形成した差込み孔１０に、
伝熱チューブ３の一端側のみに接続したコネクタ１３を
軸方向に出没可能に差込んでもよい。このように構成し
ても、伝熱チューブ３の一端側に接続したコネクタ１３
が膨脹および伸縮と対応する寸法分だけ軸方向に出没摺
動して、同伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に付加さ
れる圧縮力や引張り力を吸収緩和することができる。
端部に接続した各コネクタ１３，１３をシェル本体４の
各差込み孔１０，１０にそれぞれ差込んでいるが、例え
ば、シェル本体４の一端側に形成した差込み孔１０に、
伝熱チューブ３の一端側のみに接続したコネクタ１３を
軸方向に出没可能に差込んでもよい。このように構成し
ても、伝熱チューブ３の一端側に接続したコネクタ１３
が膨脹および伸縮と対応する寸法分だけ軸方向に出没摺
動して、同伝熱チューブ３の各チューブ３ａ…に付加さ
れる圧縮力や引張り力を吸収緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案のチューブ式熱交換器の全体構造を示す
縦断側面図。
縦断側面図。
【図２】従来のチューブ式熱交換器の一部構造を示す縦
断側面図。
断側面図。
Ｍ…冷却水 Ｙ…薬液 ２ …密閉型シェル ３…伝熱チューブ ３ａ…チューブ １ １…Ｏリング１２…シースリング １０…差込み孔 １３…コネクタ１４…Ｏリング
Claims (1)
- 【請求項１】密閉型シェル（２）の内部に多数本の各チ
ューブ（３ａ）を１本に束ねてなる合成樹脂製伝熱チュ
ーブ（３）を収納保持し、該密閉型シェル（２）内に供
給される流体（Ｍ）と伝熱チューブ（３）内に供給され
る流体（Ｙ）との間で熱交換する合成樹脂製チューブ式
熱交換器であって、上記伝熱チューブ（３）の各チュー
ブ（３ａ）を１本に束ねてなる集束側端部をシースリン
グ（１２）に差込固定し、該シースリング（１２）の外
周面上にコネクタ（１３）を螺合固定し、該シースリン
グ（１２）と該コネクタ（１３）の軸方向対向面間にＯ
リング（１４）を嵌着して水密状態にシールし、前記密
閉型シェル（２）に形成した差込み孔（１０）に上記伝
熱チューブ（３）に接続したコネクタ（１３）を差込む
と共に、該密閉型シェル（２）の差込み孔（１０）と伝
熱チューブ（３）のコネクタ（１３）との対向周面間を
Ｏリング（１１）で出没摺動可能にシールしたチューブ
式熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992045184U JPH0729407Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | チューブ式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992045184U JPH0729407Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | チューブ式熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0596765U JPH0596765U (ja) | 1993-12-27 |
| JPH0729407Y2 true JPH0729407Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=12712192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992045184U Expired - Lifetime JPH0729407Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | チューブ式熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729407Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5448596B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2014-03-19 | 日本ピラー工業株式会社 | 樹脂製熱交換器 |
| JP5802006B2 (ja) * | 2010-11-22 | 2015-10-28 | 株式会社日本イトミック | 熱交換器およびその接続方法 |
| EP2522845A1 (en) * | 2011-05-11 | 2012-11-14 | Borgwarner Emission Systems Spain, S.L. | Heat exchanger for cooling a gas |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61256193A (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 熱交換器 |
| JPS6423092A (en) * | 1987-07-17 | 1989-01-25 | Junkosha Co Ltd | Heat exchanger for coating |
-
1992
- 1992-06-06 JP JP1992045184U patent/JPH0729407Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0596765U (ja) | 1993-12-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |