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JPH072797A - コラゲナーゼ阻害剤 - Google Patents

コラゲナーゼ阻害剤

Info

Publication number
JPH072797A
JPH072797A JP6074748A JP7474894A JPH072797A JP H072797 A JPH072797 A JP H072797A JP 6074748 A JP6074748 A JP 6074748A JP 7474894 A JP7474894 A JP 7474894A JP H072797 A JPH072797 A JP H072797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
reference example
complex
solvent
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6074748A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Sugimura
征夫 杉村
Kazuhiko Tamaki
和彦 玉木
Kazuhiko Tanzawa
和比古 丹沢
Tomoo Kobayashi
知雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP6074748A priority Critical patent/JPH072797A/ja
Publication of JPH072797A publication Critical patent/JPH072797A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 優れたコラゲナーゼ阻害活性を有する新規な
ピペラジン酸誘導体を提供する。 【構成】 一般式を有する化合物、ならびに当該化合物
を有効成分とする血管新生、癌浸潤又は癌転移の抑制
剤。 [式中、R1 は−NR45 (R4 及びR5 はH、アル
キル):R2 はアルキル]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れたコラゲナーゼ阻
害活性を有する新規なピペラジン酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】コラゲナーゼは結合組織などの主要構成
成分の1つであるコラーゲンを分解する酵素であり、こ
のうち、IV型コラゲナーゼは基底膜の主要成分であるIV
型コラーゲンを分解する。そして、癌が生育する際の血
管新生、癌の浸潤及び転移においてはIV型コラゲナーゼ
活性が上昇し、基底膜の破壊に主要な役割を果たしてい
ることが知られている(William G.Stetler-Stevenson
; Cancer andMetastasis Reviews, vol.9, 289-30
3,(1990))。従って、コラゲナーゼ阻害剤はこれら疾患
の予防・治療に有用である。
【0003】従来、コラゲナーゼ阻害作用を示す低分子
物質としてはメルカプト基を含むペプチド性化合物(Rob
ert D. Gray, Hossain H. Saneii and Arno F. Spatola
;Biochemical and Biophysical Research Communicati
ons, Vol. 101, No. 4 ,1251-1258, (1981) /Charles
F. Vencill, David Rasnick, Katherine V.Crumley, No
rikazu Nishino and James C. Powers ; Biochemistry
Vol. 24,3149-3157, (1985))、カルボキシル基を含むペ
プチド性化合物(Jean-MarieDelaisse, Yves Eeckhout,
Christopher Sear, Alan Galloway, KeithMcCullagh a
nd Gilbert Vaes ; Biochemical and Biophysical Rese
archCommunications, Vol.133, 483-490,(1985))、ベン
ジルオキシカルボニル−プロリル−ロイシル−グリシル
ヒドロキサム酸(William M. Moore and Curtis A.Spil
burg ; Biochemical and Biophysical Research Commun
ications, Vol.136,390-395,(1986)), ヒドロキシルア
ミン誘導体(特開平第1-160997号)などが報告されてい
る。またIV型コラゲナーゼに対して比較的特異性の強い
ものとしてSC44463 (Reuven Reich,Erik W. Thompson,
Yukihide Iwamoto, George R.Martin, James R. Deaso
n, George C. Fuller, and Ruth Miskin ; CancerResea
rch, Vol.48, 3307-3312, (1988))が報告されている。
このSC44463 は、癌転移抑制活性を示すことが動物実験
により確認されている。しかしこれらはいずれも合成品
であり、また未だ実用に供されていない。
【0004】一方、蛋白性のコラゲナーゼ阻害物質とし
てはTissue Inhibitor ofMetalloproteinase (TIMP)及
びその類縁物質が知られている。TIMPは組み換えDNA
技術により量産が可能になっているが、未だ実用に供さ
れていない(Docherty. A.J. P, Lyons A, Smith B.J,
Wright E.M, Stephens P.E, HarrisT. J. R, Murphy G,
and Reynolds J.J ; Sequence of human tissueinhibi
tor of metalloproteinases and its identity to eryt
hroid-potentiating activity. Nature,vol.318, 66-6
9, (1985)) 。
【0005】またヒドロキシアミノ化された2−ペンチ
ルコハク酸の構造を有している化合物として、放線菌の
培養濾液から単離されたアクチノニン(actinonin)があ
る。本化合物は、アミノペプチダーゼMを低濃度で阻害
することが報告されている(Umezawa, H., Aoyagi, T.,
Tanaka, T., Suda, T.,Okuyama, A., Naganawa, H.,Ha
mada, M. and Takeuchi, T. : J. Antibiot.,vol.38, 1
629-30, (1985) ) がIV型コラゲナーゼを阻害するかど
うかは検討されていない。
【0006】さらに、下記の式で示される天然物がスト
レプトミセス属に属する菌株から単離され、この天然物
が抗菌作用及びコラゲナ−ゼ阻害作用を有することが知
られている(特開平3−157372号公報)。
【0007】
【化2】
【0008】さらにまた、特開平3−53891号公報
に式
【0009】
【化3】
【0010】の化合物の構造が記載され、その化合物が
抗菌活性を有することが記載されているが、IV型コラゲ
ナーゼ阻害活性を有する記載はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、さらに
優れたIV型コラゲナーゼ阻害活性を有する誘導体の合成
とその薬理活性について、鋭意研究を行なった結果、新
規なマトリスタチン誘導体が優れたIV型コラゲナーゼ阻
害活性を有し、有用な血管新生抑制剤、癌浸潤抑制剤又
は癌転移抑制剤となり得ることを見出し、本発明を完成
した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物(1)
は、一般式
【0013】
【化4】
【0014】を有する。
【0015】上記式中、R1 は−NR45 基(式中、
4 及びR5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1
乃至4個のアルキル基を示す)を示し、R2 は炭素数6
乃至12個のアルキル基を示す。
【0016】上記式(1)中、R1 におけるR4 及びR
5 の炭素数1乃至4個のアルキル基としては、メチル、
エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブ
チル、s-ブチル、t-ブチルのような炭素数1乃至4個の
直鎖又は分枝鎖アルキル基があげられ、好適には炭素数
1乃至2個のものであり、さらに好適にはメチル基であ
る。
【0017】上記一般式(1)中、R2 における炭素数
6乃至12個のアルキル基としてはn-ヘキシル、4-メチ
ルペンチル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-
メチルペンチル、3,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブ
チル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-
ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、2-エチルブチ
ル、n-ヘプチル、1-メチルヘキシル、2-メチルヘキシ
ル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘ
キシル、1-プロピルブチル、4,4-ジメチルペンチル、n-
オクチル、1-メチルヘプチル、2-メチルヘプチル、3-メ
チルヘプチル、4-メチルヘプチル、5-メチルヘプチル、
6-メチルヘプチル、1-プロピルペンチル、2-エチルヘキ
シル、5,5-ジメチルヘキシル、n-ノニル、3-メチルオク
チル、4-メチルオクチル、5-メチルオクチル、6-メチル
オクチル、1-プロピルヘキシル、2-エチルヘプチル、6,
6-ジメチルヘプチル、n-デシル、1-メチルノニル、3-メ
チルノニル、8-メチルノニル、3-エチルオクチル、3,7-
ジメチルオクチル、7,7-ジメチルオクチル、ウンデシ
ル、4,8-ジメチルノニル、ドデシルのような直鎖又は分
枝鎖アルキル基があげられ、好適には炭素数6乃至10
個のものであり、さらに好適には8乃至10個のもので
ある。
【0018】本発明の化合物のうち好適なものとして
は、 2)R1 が−NR45 基 (式中、R4 が水素原子で、R5 がメチル基であるか、
または、R4 及びR5 がメチル基である)であり、R2
が炭素数8乃至10個のアルキル基である化合物があげ
られる。
【0019】本発明の化合物(1)は、不斉炭素を有
し、各々がR配置、S配置である立体異性体が存在する
が、その各々、或いはそれらの混合物のいずれも本発明
に包含される。
【0020】本発明の化合物としては、表1に記載した
化合物をあげることができるが、本発明はこれらの化合
物に限定されるものではない。
【0021】表1中、Hexはヘキシル基、Hepはヘ
プチル基、Octはオクチル基、Nonはノニル基、D
ecはデシル基、Undはウンデシル基、Ddcはドデ
シル基を示す。
【0022】
【化5】
【0023】
【表1】 上記表中の例示化合物のうち、好適な化合物としては、
3、4、5、10、11及び12があげられる。
【0024】本発明の化合物は、以下に記載する方法に
よって製造することができる。
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】前記工程表においてR1 、R2 、R4 及び
5 は前述のものと同意義を示し、Aはアミノ基の保護
基(好適にはベンジルオキシカルボニル基)を示し、B
1 はカルボキシル基の保護基(好適にはt−ブチル基又
はベンジル基)を示し、B2はカルボキシル基の保護基
(好適にはメチル、エチル基)を示し、B3 はトリ置換
シリル基(好適にはトリメチルシリル基)を示し、B4
はカルボキシル基の保護基(好適にはベンジル、tert−
ブチル、トリクロロエチル、トリブロモエチル基)を示
し、B6 は水酸基の保護基(好適にはベンジル基)を示
し、Zは光学活性な2−オキソ−オキサゾリジル基を示
す。
【0031】化合物(4)は、既知の化合物(Massall,
C.M.,Johnson M.,and Theobald C.J.,J.Chem.Soc.Perki
n I,1971年,1451 頁)であるが、以下に示す第1a、1
b及び2工程によって得られることもできる。
【0032】(第1a工程)本工程は、不活性溶剤中、
塩基の存在下、文献公知(文献名 Synthetic communic
ation 1988年,2225 頁)である化合物(2)を加水分解
する工程である。
【0033】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テ
ル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソ
プロパノ−ル、n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタ
ノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、
メチルセロソルブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホ
ロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタ
ン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセトニ
トリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド
類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホ
キシド類などがあげられ、好適には、アルコール類であ
る。
【0034】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類、水素化リチウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類等の無機塩
基類をあげられ、好適には、アルカリ金属水酸化物類で
ある。
【0035】反応温度は通常20乃至200℃であり、
好適には50乃至130℃である。反応時間は使用され
る原料、溶剤、反応温度などにより異なるが、通常2乃
至72時間であり、好適には、5乃至24時間である。
反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注
ぎ、塩酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、水と混和しな
い溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなど
で抽出し、抽出液より溶剤を留去することによって得ら
れるものを、通常、そのまま次の工程に用いる。所望に
より、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製
することもできる。
【0036】(第1b工程)本工程は、不活性溶剤中、
第1a工程により得られるピペラジンカルボン酸の1位
のアミノ基を保護して、化合物(3)を製造する工程で
ある。
【0037】アミノ基の保護基Aとしては、好適には、
ベンジルオキシカルボニルのようなアラルキルオキシカ
ルボニル基である。
【0038】すなわち、不活性溶剤中、塩基の存在下、
対応する市販または容易に調製されるカルバミン酸エス
テル合成試剤(好適には、ベンジルオキシカルボニルク
ロリド)を反応させることにより行なうことができる。
【0039】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類、メタノ−ル、エタ
ノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n-ブタノ
−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イソアミルアル
コ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノ
ール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、のよう
なアルコ−ル類、水、又は前述の有機溶剤と水との混合
溶剤などがあげられ、好適には、対応するアルコ−ルと
水との混合溶剤である。
【0040】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類、水素化リチウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類等の無機塩
基類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、
4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、N,N-ジメチルアニ
リン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.
3.0] ノナ-5- エン(DBN) 、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウン
デク- 7-エン(DBU) のような有機塩基類があげられる
が、好適にはアルカリ金属水酸化物類、有機塩基類であ
る。
【0041】反応温度は通常0乃至50℃であり、好適
には0乃至20℃である。反応時間は使用される原料、
溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至24時
間であり、好適には、1乃至3時間である。反応終了
後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩酸、
硫酸などの無機酸で酸性とし、水と混和しない溶剤、た
とえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、
抽出液より溶剤を留去することによって得られるもの
を、通常、そのまま次の工程に用いる。所望により、各
種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製すること
もできる。る。
【0042】(第2工程)本工程は、不活性溶剤中、
縮合剤の存在下、化合物(3)に、アルコ−ルB1 OH
(特にベンジルアルコール、t−ブチルアルコール)を
反応させるか、又は、不活性溶剤中、化合物(3)に
エステル化する試薬を反応させて、化合物(4)を製造
する工程である。
【0043】において、使用される溶剤としては、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、
リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのよ
うなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエス
テル類、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケト
ン類、ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化
合物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのような
ニトリル類、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミド
のようなアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン
のようなスルホキシド類があげられるが、好適には芳香
族炭化水素類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、ニ
トリル類、アミド類である。
【0044】使用される縮合剤としては、例えば、アゾ
ジカルボン酸ジエチル−トリフェニルホスフィンのよう
なアゾジカルボン酸ジ低級アルキル−トリフェニルホス
フィン類、N-エチル-5- フェニルイソオキサゾリウム-
3'-スルホナ−トのようなN-低級アルキル-5- アリール
イソオキサゾリウム-3'-スルホナ−ト類、N',N'-ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC) のようなN',N'-ジシク
ロアルキルカルボジイミド類、ジ-2- ピリジルジセレニ
ドのようなジヘテロアリールジセレニド類、ジエチルホ
スホリルシアニド(DEPC)のようなホスフィン類、p-ニト
ロベンゼンスルホニルトリアゾリドのようなアリールス
ルホニルトリアゾリド類、2-クロル-1- メチルピリジニ
ウム ヨーダイドのような2-ハロ-1- 低級アルキルピリ
ジニウムハライド及びジフェニルホスホリルアジド(DPP
A)のようなジアリールホスホリルアジド類、N,N'- カル
ボニルジイミダゾール(CDI) のようなイミダゾール誘導
体、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)のようなベ
ンゾトリアゾール誘導体、N-ヒドロキシ-5- ノルボルネ
ン-2,3- ジカルボキシイミド(HONB)のようなジカルボキ
シイミド誘導体、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(EDAPC) のようなカルボジイミド誘
導体があげられるが、好適には、カルボジイミド類(特
にDCC 、DEPC)である。
【0045】反応温度は通常0乃至100℃であり、好
適には10乃至50℃である。反応時間は使用される原
料、溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至4
8時間であり、好適には、1乃至12時間である。反応
終了後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩
酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、不溶物を濾去し、水
と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸
エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することに
よって得られるものを、通常、そのまま次の工程に用い
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。において、エステル
化試薬としては、好適には、イソブテンであり、不活性
溶剤中、酸触媒の存在下に、反応させることにより達成
される。
【0046】使用される溶剤としては、ヘキサン、ヘプ
タン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水
素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのよう
なエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エ−テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのよう
なケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニ
トロ化合物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルの
ようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スル
ホランのようなスルホキシド類などがあげられ、好適に
は、エーテル類(特に、ジオキサン)である。
【0047】使用される酸触媒としては、通常の反応に
おいて酸触媒として使用されるものであれば特に限定は
ないが、好適には塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、
燐酸のような無機酸又は酢酸、蟻酸、蓚酸、メタンスル
ホン酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、
トリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸等のブレ
ンステッド酸或いは塩化亜鉛、四塩化スズ、ボロントリ
クロリド、ボロントリフルオリド、ボロントリブロミド
のようなルイス酸をあげることができ、好適には有機酸
であり、更に好適には有機強酸(特に塩酸)である。
【0048】反応温度は通常0乃至50℃であり、好適
には0乃至25℃である。反応時間は使用される原料、
溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至48時
間であり、好適には、1乃至24時間である。反応終了
後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、水と混
和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチ
ルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することによっ
て得られるものを、通常、そのまま次の工程に用いる。
所望により、各種クロマトあるいは再結晶法により、単
離精製することもできる。
【0049】(第3工程)本工程は、不活性溶剤中、
対応するアルコールB2 OH(特にメタノール、エタノ
ール)とマロン酸(5)の反応性誘導体すなわち酸ハラ
イド又は酸無水物を塩基の存在下に反応させるか、また
は、対応するアルコールB2 OHアルコールとマロン
酸(5)を縮合剤の存在下に反応させることにより、化
合物(6)エステルを製造する工程である。
【0050】において、使用される溶剤としては、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン
類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合
物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランの
ようなスルホキシド類などがあげられ、好適には、アル
コール類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類で
ある。
【0051】使用される酸ハライドのハライド部分とし
ては、塩素、臭素、ヨウ素があげられ、好適には塩素、
臭素である。
【0052】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類、水素化リチウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類等の無機塩
基類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、
4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、N,N-ジメチルアニ
リン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.
3.0] ノナ-5- エン(DBN) 、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウン
デク- 7-エン(DBU) のような有機塩基類があげられる
が、好適にはアルカリ金属水酸化物類、有機塩基類であ
る。
【0053】反応温度は通常0乃至60℃であり、好適
には0乃至30℃である。反応時間は使用される原料、
溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至24時
間であり、好適には、1乃至6時間である。反応終了
後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩酸、
硫酸などの無機酸で酸性とし、水と混和しない溶剤、た
とえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、
抽出液より溶剤を留去することによって得られるもの
を、通常、そのまま次の工程に用いる。所望により、各
種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製すること
もできる。る。
【0054】において、使用される溶剤としては、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン
類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合
物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドの
ようなアミド類などがあげられ、好適には、ハロゲン化
炭化水素類(特にメチレンクロリド)、エーテル類(特
にテトラヒドロフラン)、芳香族炭化水素類(特にベン
ゼン)である。
【0055】使用される縮合剤としては、好適にはDC
C(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、CDI(N,
N’−カルボニルジイミダゾール)、DPPA(ジフェ
ニルホスホリルアジド)、HOBT(1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール)、HONB(N−ヒドロキシ−5−
ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)またはE
DAPC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド)などをあげることができる。
【0056】縮合剤を使用する場合には、脱酸剤を併用
することで、さらに効率よく、反応を行うことができ
る。
【0057】使用される脱酸剤としては、好適にはピリ
ジン、ジメチルアミノピリジン、ピロリジノピリジンの
ような有機アミンをあげることができる。また、上述の
縮合剤を用いる場合、このアミンを使用すると反応はよ
り早く進行する。
【0058】反応温度は通常0乃至60℃であり、好適
には0乃至30℃である。反応時間は使用される原料、
溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至48時
間であり、好適には、1乃至12時間である。目的化合
物は種々の方法を適宜組合わせることによって採取、分
離、精製することができる。例えば反応液を水に注ぎ、
水と混和しない溶剤、例えばベンゼン、エーテル、酢酸
エチルなどを加え、不溶物があれば、適宜、ろ去し、抽
出液を分離後、希塩酸および炭酸水素ナトリウム等で洗
浄し、溶剤を留去することによって得られる。このよう
にして得られた目的化合物は必要ならば更に、例えば活
性炭、シリカゲル等の各種担体を用いる吸着またはイオ
ン交換クロマト、あるいはセファデックスカラムによる
ゲル濾過、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムなどの
有機溶剤を用いての再結晶などにより行なわれる。 (第4工程)本工程は、不活性溶剤中、塩基の存在下、
アルキルハライドR2 X(Xはハロゲノ基を示し、好適
にはクロロ、ブロモである)を化合物(6)に反応させ
て、化合物(7)を製造する工程である。
【0059】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸
ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエ
−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イソア
ミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、
オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソル
ブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘ
キサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベン
ゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル、イソブ
チロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスル
ホキシド、スルホランのようなスルホキシド類があげら
れ、好適には、エーテル類(特に、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン)、アミド類(特にジメチルホルム
アミド)である。使用される塩基としては、通常の反応
において塩基として使用されるものであれば、特に限定
はないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアル
カリ金属炭酸水素塩類、水素化リチウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物
類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、
水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類等の無
機塩基類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジ
ン、4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、N,N-ジメチル
アニリン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ
[4.3.0] ノナ-5- エン(DBN) 、1,4-ジアザビシクロ[2.
2.2] オクタン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク- 7-エン(DBU) のような有機塩基類があげられ
るが、好適にはアルカリ金属水酸化物類、アルカリ金属
アルコキシド、有機塩基類である。
【0060】使用されるアルキルハライドのハライド部
分としては、塩素、臭素、ヨウ素があげられ、好適には
塩素、臭素である。
【0061】反応温度は通常−20乃至100℃であ
り、好適には−10乃至50℃である。反応時間は使用
される原料、溶剤、反応温度などにより異なるが、通常
1乃至48時間であり、好適には、1乃至15時間であ
る。目的化合物は種々の方法を適宜組合わせることによ
って採取、分離、精製することができる。例えば反応液
を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、例えばベンゼン、エ
ーテル、酢酸エチルなどを加え、不溶物があれば、適
宜、ろ去し、抽出液を分離後、希塩酸および炭酸水素ナ
トリウム等で洗浄し、溶剤を留去することによって得ら
れる。このようにして得られた目的化合物は必要ならば
更に、例えば活性炭、シリカゲル等の各種担体を用いる
吸着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデック
スカラムによるゲル濾過、エーテル、酢酸エチル、クロ
ロホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶などにより行
なわれる。
【0062】(第5工程)本工程は、不活性溶剤中、化
合物(7)に、塩基を反応させて、加水分解後、脱炭酸
し、化合物(8)を製造する方法である。使用される溶
剤としては、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロ
リド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ
−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、
イソプロパノ−ル、n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-
ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、メチルセロソルブ、のようなアルコ−ル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イ
ソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロ
エタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセ
トニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスル
ホキシド類及びこれら有機溶剤と水との混合溶剤などが
あげられ、好適には、アルコール類と水との混合溶剤で
ある。
【0063】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩類、水素化リチウム、水素化ナトリウム、
水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類等の無機塩
基類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、
4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、N,N-ジメチルアニ
リン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.
3.0] ノナ-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2] オク
タン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデク-
7-エン(DBU) のような有機塩基類ビシクロ[2.2.2] オク
タン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデク-
7-エン(DBU) のような有機塩基類があげられるが、好適
にはアルカリ金属水酸化物類、有機塩基類である。
【0064】反応温度は通常0乃至120℃であり、好
適には20乃至120℃である。反応時間は使用される
原料、溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至
48時間であり、好適には、1乃至16時間である。こ
の工程において、加水分解のみが進行し、脱炭酸反応が
十分に進行していない場合には、コリジン、ルチジンな
どを加え、100乃至120℃で加熱することにより達
成される。
【0065】目的化合物は種々の方法を適宜組合わせる
ことによって採取、分離、精製することができる。例え
ば反応液を水に注ぎ、塩酸などで酸性とし、水と混和し
ない溶剤、例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチルなど
を加え、不溶物があれば、適宜、ろ去し、抽出液を分離
後、希塩酸で洗浄し、溶剤を留去することによって得ら
れる。このようにして得られた目的化合物は必要ならば
更に、例えば活性炭、シリカゲル等の各種担体を用いる
吸着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデック
スカラムによるゲル濾過、エーテル、酢酸エチル、クロ
ロホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶などにより行
なわれる。
【0066】(第6工程)本工程は、第5工程で得られ
たカルボン酸(8)又は市販のカルボン酸(8)を用い
て、化合物(9)を製造する工程であり、本工程は第3
工程と同様にして行なうことができる。
【0067】(第7工程)本工程は、不活性溶剤中、化
合物(8)に、カルボン酸のハロゲン化試薬を反応させ
て得られる酸ハライドに、n−ブチルリチムの存在下、
光学活性なオキサゾリジン−2−オンZHを反応させ、
化合物(10)を得る工程である。
【0068】ハロゲン化に使用される溶剤としては、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、
リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのよ
うなハロゲン化炭化水素類を挙げることができる。
【0069】ハロゲン化に使用される試薬としては、チ
オニルクロリド、チオニルブロミドのようなチオニルハ
ライド類、三塩化りん、三臭化りん、五塩化りん、オキ
シ塩化りんのようなりん化合物類が挙げられる。
【0070】反応温度は通常0乃至50℃である。
【0071】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常0.2乃至5時間であり、
好適には、0.2乃至1時間である。
【0072】反応終了後、溶剤を留去するだけで、次の
反応に使用する。
【0073】オキサゾリジン−2−オンを反応させる工
程に使用される溶剤としては、反応を阻害せず、出発物
質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、
特に好適には、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エ−テル類を挙げることができる。
【0074】使用される光学活性なオキサゾリジン−2
−オンとしては、(4S)−イソプロピルオキサゾリジ
ン−2−オン、(4R)−イソプロピルオキサゾリジン
−2−オン、(4S)−ベンジルオキサゾリジン−2−
オン、(4R)−ベンジルオキサゾリジン−2−オンが
あげられる。
【0075】反応温度は通常−78乃至20℃である。
【0076】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常0.2乃至5時間であり、
好適には、0.2乃至2時間である。反応終了後、たと
えば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩酸、硫酸など
の無機酸で酸性とし、水と混和しない溶剤、たとえばベ
ンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液よ
り溶剤を留去することによって得られるものを、通常、
そのまま次の工程に用いる。所望により、各種クロマト
あるいは再結晶法により、単離精製することもできる。
【0077】(第8工程)本工程は、不活性溶剤中、塩
基の存在下、化合物(9)にトリ置換シリルハライドB
3 X(Xは前述のものと同意義を示す)を反応させて、
化合物(11)を製造する工程である。
【0078】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テ
ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類を挙げることができる。
【0079】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物類;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、
4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、N,N-ジメチルアニ
リン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.
3.0] ノナ-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2] オク
タン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデク-
7-エン(DBU) のような有機塩基類又はブチルリチウム、
リチウムジイソプロピルアミドのような有機金属塩基類
を挙げることができる。
【0080】使用されるトリアルキルシリルハライドと
しては、トリメチルシリルクロリド、t−ブチルジメチ
ルシリルクロリドなどがあげられ、好適にはトリメチル
シリルクロリドである。
【0081】反応温度は通常−78乃至20℃である。
【0082】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常1乃至10時間である。
【0083】反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応
液を水に注ぎ、塩酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、水
と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸
エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することに
よって得られるものを、通常、そのまま次の工程に用い
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。
【0084】(第9工程)本工程は、不活性溶剤中、塩
基の存在下、化合物(10)にα−ハロ酢酸エステルX
CH2-COOB4 (Xは前述のものと同意義を示す)を
反応させて、化合物(12)を製造する工程である。
【0085】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピ
ルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエ−テル類;メタノ−ル、エタノ−ル、n-プロパ
ノ−ル、イソプロパノ−ル、n-ブタノ−ル、イソブタノ
−ル、t-ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレ
ングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキ
サノール、メチルセロソルブ、のようなアルコ−ル類;
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスル
ホキシド類を挙げることができ、好適には、エーテル類
である。
【0086】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシドのような
アルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタンナト
リウム、エチルメルカプタンナトリウムのようなメルカ
プタンアルカリ金属類;トリエチルアミン、トリブチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、N-メチルモルホ
リン、ピリジン、4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジン、
N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、1,5-ジ
アザビシクロ[4.3.0] ノナ-5- エン、1,4-ジアザビシク
ロ[2.2.2] オクタン(DABCO) 、1,8-ジアザビシクロ[5.
4.0] ウンデク- 7-エン(DBU) のような有機塩基類又は
ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドのよう
な有機金属塩基類を挙げることができ、好適には、リチ
ウムジイソプロピルアミド(溶剤としてテトラヒドロフ
ラン)である。
【0087】使用されるα−ハロ酢酸エステルのハロ部
分としては、塩素、臭素、ヨウ素があげらる。
【0088】使用されるα−ハロカルボン酸エステルの
エステルのアルキル部分としては、メチル、エチル、べ
ンジル、tert−ブチルがあげられる。
【0089】反応温度は通常−78乃至10℃である。
【0090】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常1乃至10時間である。
【0091】反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応
液を水に注ぎ、塩酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、水
と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸
エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することに
よって得られるものを、通常、そのまま次の工程に用い
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。
【0092】(第10工程)本工程は、不活性溶剤中、
塩基の存在下、化合物(12)を加水分解して、光学活
性なオキサゾリジン−2−オンを除去し、化合物(1
3)を製造する工程である。
【0093】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジ
エチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタ
ノ−ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−
ル、n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イ
ソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソ
ルブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベ
ンゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル、イソ
ブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメ
チルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルス
ルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類を挙げ
ることができる。
【0094】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリ
ウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類
等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカ
プタンナトリウム、エチルメルカプタンナトリウムのよ
うなメルカプタンアルカリ金属類;トリエチルアミン、
トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N-メ
チルモルホリン、ピリジン、4-(N,N- ジメチルアミノ)
ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリ
ン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0] ノナ-5- エン、1,4-ジ
アザビシクロ[2.2.2] オクタン(DABCO) 、1,8-ジアザビ
シクロ[5.4.0] ウンデク- 7-エン(DBU) のような有機塩
基類を挙げることができる。
【0095】最も好適な方法としては、テトラヒドロフ
ラン及び水の混合溶剤中、過酸化水素存在下、水酸化リ
チウムを用いる方法があげられる。
【0096】反応温度は通常0乃至100℃である。
【0097】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常1乃至24時間である。
【0098】反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応
液を水に注ぎ、塩酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、水
と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸
エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することに
よって得られるものを、通常、そのまま次の工程に用い
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。
【0099】(第11工程)本工程は、不活性溶剤中、
化合物(11)にα−ハロカルボン酸エステルXCH2-
COOB4 (Xは前述のものと同意義を示す)を反応さ
せて、化合物(14)を製造する工程である。
【0100】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのよ
うなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのよ
うなスルホキシド類を挙げることができる。
【0101】使用されるα−ハロカルボン酸エステルの
ハロ部分としては、塩素、臭素、ヨウ素があげられ、好
適には塩素、臭素である。 使用されるα−ハロカルボ
ン酸エステルのエステルのアルキル部分としては、メチ
ル、エチル、tert−ブチル、ベンジルがあげられる。
【0102】反応温度は通常−78乃至30℃である。
反応時間は使用される原料、溶剤、反応温度などにより
異なるが、通常0.5乃至10時間である。 反応終了
後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩酸、
硫酸などの無機酸で酸性とし、水と混和しない溶剤、た
とえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、
抽出液より溶剤を留去することによって得られるもの
を、通常、そのまま次の工程に用いる。所望により、各
種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製すること
もできる。
【0103】(第12工程)本工程は、不活性溶剤中、
塩基の存在下、化合物(14)の一方のカルボン酸を加
水分解して、化合物(13)を製造する工程である。
【0104】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジ
エチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタ
ノ−ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−
ル、n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イ
ソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソ
ルブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類;アセトニトリル、イソブ
チロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスル
ホキシド、スルホランのようなスルホキシド類を挙げる
ことができる。
【0105】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのような
アルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリ
ウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類
等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド類を挙げることが
できる。
【0106】反応温度は通常0乃至100℃である。
【0107】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常1乃至24時間である。
【0108】反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応
液を水に注ぎ、塩酸、硫酸などの無機酸で酸性とし、水
と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸
エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去することに
よって得られるものを、通常、そのまま次の工程に用い
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。
【0109】所望により、化合物(13)のB4 は別の
保護基に交換する場合もある。交換反応は常法に従っ
て、通常のエステル交換反応を行うか、また、遊離のカ
ルボン酸を保護して、B4 を後述する第14工程の方法
に従って除去し、所望の保護基を導入した後、カルボン
酸を再生することにより行うことができる。
【0110】(第13工程)本工程は、不活性溶剤
中、酸ハライド化試薬を反応させることにより得られる
化合物(13)の酸ハライドと化合物(4)を反応させ
るか、不活性溶剤中、縮合剤の存在下、化合物(4)
と化合物(13)とを反応させて、化合物(22)を製
造する工程である。
【0111】酸ハライド法 酸ハライド化は、オキザリルクロリドやチオニルクロリ
ド等通常使用されるハロゲン化試薬を用いて、不活性溶
剤中(例えば、ベンゼン、トルエンのような芳香族炭化
水素類)、化合物(13)と0乃至100℃(好適に
は、10乃至50℃)で、1乃至24時間(好適には2
乃至5時間)反応する。反応終了後、減圧下、未反応の
ハロゲン化試薬及び溶剤を留去する。そこへ、不活性溶
剤(例えば、テトラヒドロフラン、エチルエーテルのよ
うなエーテル類)を加え、化合物(4)及び3級有機ア
ミン(例えば、N−エチルアミン、N−メチルアミン、
トリエチルアミン等)を加え、0乃至100℃(好適に
は、0乃至40℃)で、1乃至24時間(好適には2乃
至5時間)反応する。
【0112】反応終了後、目的物は、例えば、反応混合
物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過に
より除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有
機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことによって得られる。 縮合法 使用される溶剤としては、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適
には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテル
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエ−テ
ル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテルのようなエ−テル類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、
シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニ
トロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド
類を挙げることができる。使用される縮合剤としては、
例えば、アゾジカルボン酸ジエチル−トリフェニルホス
フィンのようなアゾジカルボン酸ジ低級アルキル−トリ
フェニルホスフィン類、N-エチル-5- フェニルイソオキ
サゾリウム-3'-スルホナ−トのようなN-低級アルキル-5
- アリールイソオキサゾリウム-3'-スルホナ−ト類、
N',N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) のような
N',N'-ジシクロアルキルカルボジイミド類、ジ-2- ピリ
ジルジセレニドのようなジヘテロアリールジセレニド
類、ジエチルホスホリルシアニド(DFPC)のようなホスフ
ィン類、p-ニトロベンゼンスルホニルトリアゾリドのよ
うなアリールスルホニルトリアゾリド類、2-クロル-1-
メチルピリジニウム ヨーダイドのような2-ハロ-1- 低
級アルキルピリジニウム ハライド及びジフェニルホス
ホリルアジド(DPPA)のようなジアリールホスホリルアジ
ド類、N,N'- カルボジイミダゾール(CDI) のようなイミ
ダゾール誘導体、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
T)のようなベンゾトリアゾール誘導体、N-ヒドロキシ-5
- ノルボルネン-2,3- ジカルボキシイミド(HONB)のよう
なジカルボキシイミド誘導体、1-エチル-3-(3-ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド(EDAPC) のようなカル
ボジイミド誘導体を挙げることができるが、好適には、
ジアリールホスホリルアジド類である。反応温度は使用
される原料、試薬、溶剤などにより通常0乃至150℃
であり、好適には20乃至100℃である。反応時間は
使用される原料、溶剤、反応温度などにより異なるが、
通常1乃至100時間であり、好適には、2乃至24時
間である。反応終了後、目的物は、例えば、反応混合物
を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過によ
り除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機
溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離
し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去する
ことによって得られる。 (第14工程)本工程は、不活性溶剤中、化合物(2
2)の保護基B4 を脱保護して、化合物(23)を製造
する工程である。
【0113】保護基の除去はその種類によって異なる
が、一般にこの分野の技術において周知の方法によって
以下のように実施される。
【0114】カルボキシ基の保護基がt−ブチル基、ベ
ンツヒドリル基のように、酸で除去できるものであれ
ば、トリフルオロ酢酸又は酢酸中臭化水素、ジオキサン
−塩酸など酸性条件下で達成される。
【0115】カルボキシ基の保護基がトリクロロエチル
基やトリクロロブロモ基の場合には、酢酸あるいは燐酸
緩衝液(pH=4.2−7.2)とテトラヒドロフラン
のようなエーテル類の溶剤を用い、亜鉛末を反応させ
て、除去することができる。
【0116】カルボキシ基の保護基が、ベンジル基のよ
うなアラルキル基の場合には、通常、溶媒中で、還元剤
と接触させることにより(好適には、触媒下に常温にて
接触還元)除去する方法で行われる。
【0117】(第15工程)本工程は、不活性溶剤中、
化合物(23)に保護されたヒドロキシルアミンB6
NH2 を反応させて、化合物(24)を製造する工程で
あり、第13工程に準じて行われる。
【0118】(第16工程)本工程は、不活性溶剤中、
化合物(24)に保護基B1 を脱保護して、化合物(2
5)を製造する工程である。
【0119】保護基の除去はその種類によって異なる
が、一般にこの分野の技術において周知の方法によって
以下のように実施される。
【0120】カルボキシ基の保護基がt−ブチル基、ベ
ンツヒドリル基のように、酸で除去できるものであれ
ば、トリフルオロ酢酸又は酢酸中臭化水素、ジオキサン
−塩酸など酸性条件下で達成される。
【0121】カルボキシ基の保護基がトリクロロエチル
基やトリブロモエチル基の場合には、酢酸あるいは燐酸
緩衝液(pH=4.2−7.2)とテトラヒドロフラン
のようなエーテル類の溶剤を用い、亜鉛末を反応させ
て、除去することができる。
【0122】カルボキシ基の保護基が、ベンジル基のよ
うなアラルキル基の場合には、通常、溶媒中で、還元剤
と接触させることにより(好適には、触媒下に常温にて
接触還元)除去する方法で行われる。
【0123】(第17工程)本工程は、不活性溶剤中、
縮合剤の存在下、化合物(25)にアミンR45NH
を反応させ、化合物(27)を製造する工程であり、第
13工程と同様にして行なうことができる。
【0124】(第18工程)本工程は、不活性溶剤中、
化合物(27)の保護基A及びB6 を脱保護して、化合
物(1C)を製造する工程である。
【0125】この工程は保護基の種類により異なる。
【0126】たとえば、B6 がベンジル、Aがベンジル
オキシカルボニルのような接触還元により除去できる保
護基の場合はアルコール、エーテル、酢酸などの適当な
溶媒中、パラジウム炭素、白金などの触媒を用いて水素
気流下接触還元することにより達成される。又、A及び
6 がt−ブトキシカルボニル基などの場合はトリフル
オロ酢酸又は酢酸中臭化水素、ジオキサン−塩酸など酸
性条件下で達成される。いずれにしろ、通常知られたア
ミノ基、水酸基の保護基を脱離条件により達成される。
【0127】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸
ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエ
−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエ−テル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ル、イソア
ミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、
オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソル
ブ、のようなアルコ−ル類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘ
キサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベン
ゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル、イソブ
チロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスル
ホキシド、スルホランのようなスルホキシド類などがあ
げられる。
【0128】反応温度は通常−20乃至100℃であ
り、好適には0乃至40℃である。
【0129】反応時間は使用される原料、溶剤、反応温
度などにより異なるが、通常0.5乃至48時間であ
り、好適には、1乃至5時間である。反応終了後、たと
えば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ、塩酸、硫酸など
の無機酸で酸性とし、水と混和しない溶剤、たとえばベ
ンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液よ
り溶剤を留去することによって得られるものを、通常、
そのまま次の工程に用いる。所望により、各種クロマト
あるいは再結晶法により、単離精製することもできる。
【0130】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたIV型コラゲナ
ーゼの阻害活性を有しており、血管新生抑制剤、癌浸潤
抑制剤又は癌転移抑制剤として有用である。
【0131】本発明の化合物を、血管新生抑制剤、癌浸
潤抑制剤又は癌転移抑制剤として用いる場合、種々の形
態で投与される。その投与形態としては例えば錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与
または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点眼剤、座剤
等による非経口投与を挙げることができる。これらの各
種製剤は、常法にしたがって主薬に賦形剤、結合剤、崩
壊剤、潤沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コー
ティング剤等既知の医薬製剤技術分野において通常使用
しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
その使用量は症状、年齢、体重、投与方法および剤形等
によって異なるが通常は成人に対して1日50 mg 乃至10
00 mg を投与することができる。
【0132】以下に具体的に製剤例を示す。
【0133】(製剤例1)(ハ−ドカプセル剤) 標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、100 mgの
粉末状の実施例1の化合物、150 mgのラクト−ス、50 m
g のセルロ−ス及び6 mgのステアリン酸マグネシウムを
充填することにより、単位カプセルを製造し、洗浄後、
乾燥した。
【0134】(製剤例2)(錠剤) 常法に従って、100 mgの実施例1の化合物、0.2 mgのコ
ロイド性二酸化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウ
ム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、11 mg のデンプン及
び98.8 mg のラクト−スを用いて製造した。
【0135】尚、所望により、剤皮を塗布した。
【0136】(製剤例3)(注射剤) 1.5 重量% の実施例1の化合物を、10容量% のプロピレ
ングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量
にした後、滅菌して製造した。
【0137】(製剤例4)(懸濁剤) 5 ml中に、100 mgの微粉化した実施例1の化合物、100
mgのナトリウムカルボキシメチルセルロ−ス、5 mgの安
息香酸ナトリウム、1.0 g のソルビト−ル溶液(日本薬
局方) 及び0.025 mlのバニリンを含有するように製造し
た。
【0138】
【実施例】
(実施例1)N2−[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)メ
チル−1−オキソデシル]−(S)−ピペラジン酸N−
メチルアミド 参考例24で得られたN1−ベンジルオキシカルボニル−
N2−[2−(R)−(ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソデシル]−(S)−ピペラジン
酸(44mg)のテトラヒドロフラン:ジメチルホルム
アミド(3:1)混合溶液(3.6ml)に窒素雰囲気
下、メチルアミン塩酸塩(10mg)、トリエチルアミ
ン(0.025ml)、DEPC(0.04ml)を順
次加え徐々に室温まで昇温しながら一晩攪拌した。反応
終了後、反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、得られた残留物をシリカゲル分取薄層クロマトグラ
フィー(20cm×20cm,0.5mm厚,クロロホルム:
メタノール=15:1)を用いて分取し、N−アミド体
(15mg)を得た。
【0139】核磁気共鳴スペクトル(270MHz ,CDCl
3 )δ:0.88(3H,t,J=6.6 Hz),0.98-2.59(20H,comple
x),2.70(3H,d,J=4.6 Hz),3.08(1H,m),3.67(1H,m),4.11
(1H,m),4.83(1H,d,J=11.2 Hz),4.88(1H,d,J=11.2 Hz),
5.13(1H,t,J=5.3 Hz),5.21(2H,s),7.25-7.49(10H,compl
ex),7.71(1H,m),8.18(1H,m) 赤外線吸収スペクトル film (cm-):3345(m) ,3
225(m) ,2945(s) ,1695(s) ,1670
(s) 質量スペクトル m/z[M-H2O]+ =576 このようにして得られたN1−ベンジルオキシカルボニル
−N2−[2−(R)−(ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソデシル]−(S)−ピペラジン
酸 N−メチルアミド(14mg)の保護基を接触還元に
より除去し、シリカゲル分取薄層クロマトグラフィー
(20cm×10cm,0.5mm厚,クロロホルム:メタノ
ール=10:1二重展開,酢酸エチル:メタノール=1
0:1溶出)により精製すると目的化合物(9mg)が得
られた。
【0140】核磁気共鳴スペクトル(270MHz ,CDCl
3 )δ:0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.05-2.15(18H,comple
x),2.30(1H,m),2.53(1H,m),2.80(3H,d,J=4.6 Hz),2.83
(1H,m),3.03(1H,br.d,J=11.9 Hz),3.84(1H,m),4.64(1H,
d,J=9.9 Hz),5.05(1H,br.s),6.55(br.s),9.2-9.8(1H,b
r.s) 赤外線吸収スペクトル film (cm-1) :3260(s)、2930
(s)、1650(s)、1625(s) 高分解能質量スペクトル [M]+ =352.2466(C18H32O
3N4) 計算値 352.2466 比旋光度 [α]D 26=−3.4 °(C=0.82,EtOH) (実施例2)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソデシル]−(S)−ピペラジン酸
N,N−ジメチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例24で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソデシ
ル]−(S)−ピペラジン酸(49mg)をジメチルアミ
ンと縮合させて得られたジメチルアミド体の保護基を接
触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロマトグラ
フィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホルム:メ
タノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノール=1
0:1溶出)により精製すると目的化合物(25mg)が
得られた。
【0141】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.02-1.78(16H,complex),1.8
1-2.04(2H,complex),2.29(1H,dd,J=14.5 and 4.0 Hz),
2.52(1H,dd,J=14.5 and 10.9 Hz),2.70-3.11(2H,comple
x),2.94(3H,s),3.06(3H,s),3.93(1H,m),5.26(1H,d,J=1
1.2 Hz),5.51(1H,br.s),8.09-8.62(1H,br.s),9.50-9.72
(1H,br.s) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3250(w),2910(s),
1635(s),1625(s) マススペクトル[M]+=384 高分解能マススペクトル[M]+=384.2738(C19H36N4O4) 計算値:384.2737 (実施例3)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソオクチル]−(S)−ピペラジン酸
N−メチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例34で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソオク
チル]−(S)−ピペラジン酸(45mg)をメチルアミ
ンと縮合させて得られたN−メチルアミド体の保護基を
接触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロマトグ
ラフィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホルム:
メタノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノール=
10:1溶出)により精製すると目的化合物(10mg)
が得られた。
【0142】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.5 Hz),0.99-1.95(13H,complex),2.0
5(1H,br.d,J=10.6 Hz),2.29(1H,dd,J=13.9 and 3.3 H
z),2.52(1H,br.t,J=13.9 Hz),2.79(3H,d,J=4.6 Hz),2.8
1(1H,2.79ppm ト overlap),3.02(1H,d,J=13.2 Hz),3.88
(1H,m),4.67(1H,d,J=11.9 Hz),5.06(1H,s),6.75(1H,d,J
=4.6 Hz),9.52-9.91(1H,br.s) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3271(m),2929(s),
1648(s),1626(s) マススペクトル[M-H2O]+=324 高分解能マススペクトル[M]+=342.2256(C16H30N4O4) 計算値: 342.2267 比旋光度[α]D 26=-9.3°(C=0.90,EtOH) (実施例4)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソオクチル]−(S)−ピペラジン酸
N,N−ジメチルアミド 実施例1の方法に従い参考例34で得られたN1 −ベン
ジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベンジ
ルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソオクチ
ル]−(S)−ピペラジン酸(41mg)をジメチルアミ
ンと縮合させて得られたN,N−ジメチルアミド体の保
護基を接触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロ
マトグラフィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホ
ルム:メタノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノ
ール=10:1溶出)により精製すると目的化合物(2
1mg)が得られた。
【0143】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.86(3H,t,J=6.6 Hz),1.12-2.07(14H,complex),2.2
9(1H,dd,J=13.9 and 4.0 Hz),2.53(1H,dd,J=13.9 and 1
2.2Hz),2.70-3.19(2H,3.06ppm 及び2.94ppm と overla
p),2.94(3H,s),3.06(3H,s),3.92(1H,m),5.26(1H,d,J=1
1.9 Hz),5.51(1H,br.s),8.01-8.5.(1H,br.s),9.41-9.70
(1H,br.s) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3249(m),2929(s),
1645(s),1625(s) マススペクトル[M]+=356 高分解能マススペクトル[M+H]+=357.2511(C17H33N4O4) 計算値:357.2502 比旋光度[α]D 26=+5.9°(C=1.0,EtOH) (実施例5)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソノニル]−(S)−ピペラジン酸N
−メチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例44で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソノニ
ル]−(S)−ピペラジン酸(46mg)をメチルアミン
と縮合させて得られたN−メチルアミド体の保護基を接
触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロマトグラ
フィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホルム:メ
タノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノール=1
0:1溶出)により精製すると目的化合物(20mg)が
得られた。
【0144】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.00-1.95(15H,complex),2.0
5(1H,br.d,J=3.3 Hz),2.28(1H,br.d,J=3.3 Hz),2.51(1
H,dd,J=13.9 and 11.2 Hz),2.78(3H,d,J=4.6 Hz),2.82
(1H,m),3.02(1H,br.d,J=12.5 Hz),3.87(1H,m),4.73(1H,
d,J=11.9 Hz),5.06(1H,br.s),6.93(1H,m),9.91-10.12(1
H,br.s) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3268(m),2928(s),
1652(s),1626(s) マススペクトル[M+H]+=357 高分解能マススペクトル[M+H]+=357.2493(C17H33N4O4) 計算値:357.2502 比旋光度[α]D 26=-9.5°(C=1.0,EtOH) (実施例6)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソノニル]−(S)−ピペラジン酸
N,N−ジメチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例44で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソノニ
ル]−(S)−ピペラジン酸(49mg)をジメチルアミ
ンと縮合させて得られたN,N−ジメチルアミド体の保
護基を接触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロ
マトグラフィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホ
ルム:メタノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノ
ール=10:1溶出)により精製すると目的化合物(1
0mg)が得られた。
【0145】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.83(3H,t,J=6.6 Hz),1.05-1.78(14H,complex),1.8
0-2.04(2H,complex),2.26(1H,br.d,J=12.5 Hz),2.50(1
H,br.t,J=12.5 Hz),2.72-3.12(2H,complex),2.93(3H,
s),3.05(3H,s),3.90(1H,m),5.24(1H,d,J=11.9 Hz),5.53
(1H,m) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3260(m),2940(s),
1625(s) マススペクトル[M+H]+=371 高分解能マススペクトル[M+H]+=371.2677(C18H35N4O4) 計算値:371.2658 比旋光度[α]D 26=+7.2°(C=0.81,EtOH) (実施例7)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソドデシル]−(S)−ピペラジン酸
N−メチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例54で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソドデ
シル]−(S)−ピペラジン酸(52mg)をメチルアミ
ンと縮合させて得られたN−メチルアミド体の保護基を
接触還元により除去し、シリカゲル分取薄層クロマトグ
ラフィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロホルム:
メタノール=13:1展開,酢酸エチル:メタノール=
10:1溶出)により精製すると目的化合物(7mg)が
得られた。
【0146】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.04-2.12(22H,complex),2.1
9-2.63(2H,complex),2.79(3H,d,J=3.3 Hz),2.80(1H,m),
3.03(1H,br.d,J=13.2 Hz),3.85(1H,m),4.64(1H,br.d,J=
11.9 Hz),5.05(1H,br.s),6.68(1H,m),9.48-9.76(1H,br.
s) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3267(m),2855(s),
1652(s),1625(s) マススペクトル[M]+=398 高分解能マススペクトル[M-H2O]+=380.2809(C20H36N
4O3) 計算値:380.2787 比旋光度[α]D 26=-8.9°(C=0.61,EtOH) (実施例8)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニル)
メチル−1−オキソドデシル]−(S)−ピペラジン酸
N,N−ジメチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例54で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソドデ
シル]−(S)−ピペラジン酸(50mg)をジメチルア
ミンと縮合させて得られたN,N−ジメチルアミド体の
保護基を接触還元により除去し、シリカゲル分取薄層ク
ロマトグラフィー(20cm×20cm,0.5mm 厚,クロロ
ホルム:メタノール=13:1展開,酢酸エチル:メタ
ノール=10:1溶出)により精製すると目的化合物
(27mg)が得られた。
【0147】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.06-1.78(20H,complex),1.8
0-2.02(2H,complex),2.29(1H,dd,J=14.5 and 4.0 Hz),
2.52(1H,dd,J=14.5 and 10.9 Hz),2.70-3.12(2H,comple
x),2.94(3H,s),3.06(3H,s),3.92(1H,m),5.26(1H,d,J=1
1.9 Hz),5.50(1H,br.s),7.92-8.77(1H,br.m),9.59(1H,
m) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1) :3262(m),2926(s),
1649(s),1627(s) マススペクトル[M]+=412 高分解能マススペクトル[M]+=412.3036(C21H40N4O4) 計算値:412.3049 比旋光度[α]D 26=+6.8°(C=1.0,EtOH) (実施例9)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニルメ
チル)−1−オキソウンデカニル]−(S)−ピペラジ
ン酸N−メチルアミド 参考例65で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[2−(R)−(ベンジルオキシアミノカルボ
ニル)メチル−1−オキソウンデカニル]−(S)−ピ
ペラジン酸N−メチルアミド(52mg)のメタノール
(2.5 ml)溶液に10%パラジウム炭素(8mg)を
加えた後水素雰囲気下2時間室温で撹伴し接触還元し
た。反応終了後触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮して得ら
れた残留物を、シリカゲル分取薄層クロマトグラフィー
(20cm×20cm,0.5 mm厚,クロロホルム:メ
タノール=10:1で展開酢酸エチル:メタノール=1
0:1で溶出)により精製し目的化合物28mgを得
た。
【0148】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6Hz),1.05-1.93(19H,complex),2.04
(1H,br.d,J=11.9Hz),2.28(1H,dd,J=13.9 and 3.3Hz),2.
51(1H,dd,J=13.9 and 11.2Hz),2.78(3H,d,J=4.6Hz),2.8
2(1H,m),3.01(1H,br.d,J=12.5Hz),3.87(1H,m),4.74(1H,
d,J=11.9Hz),5.06(1H,s),6.96(1H,m),9.81-10.19(1H,b
r) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3270,2927,1
653,1626 高分解能マススペクトル[M+H]+=385.2802(C19H37O4N4) 計算値:385.2837 比旋光度:[α]D 26=-7.6 °(C=1.0,EtOH) (実施例10)2 −[2−(R)−(ヒドロキシアミノカルボニルメ
チル)−1−オキソウンデカニル]−(S)−ピペラジ
ン酸N−ジメチルアミド 実施例1の方法に従い、参考例66で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソウン
デカニル]−(S)−ピペラジン酸N−ジメチルアミド
(58mg)の保護基を接触還元反応により除去し同様
の処理により目的化合物(23mg)を得た。
【0149】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.9Hz),1.10-2.02(20H,complex),2.28
(1H,dd,J=14.2 and 4.3Hz),2.52(1H,dd,J=14.2 and 10.
9Hz),2.70-3.13(2H,complex),2.94(3H,s),3.06(3H,s),
3.94(1H,m),5.26(1H,d,J=11.9Hz),5.51(1H,m),9.65(1H,
br.s) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3263,2856,1
645,1622 元素分析 計算値 C20H38N4O4・1/2H2O:C,58.94 %;H,9.64 %;N,1
3.75% 測定値:C,58.69%;H,9.32 %;N,13.60% 比旋光度:[α]D 26=+9.6 °(C=1.0,EtOH) (参考例1)N−ベンジルオキシカルボニル−(L)−イソロイシン
(N−メチル−N−メトキシ)アミド 0℃に冷却したN−ベンジルオキシカルボニル−L−イ
ソロイシン(15g)の塩化メチレン(200ml)溶液
に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(5.8
g)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC,11.7
g)、ジイソプロピルエチルアミン(10ml)、4−ジ
メチルアミノピリジン(70ml)を順次加え、0℃で2.
3 時間撹拌した。結晶を濾去した後、反応混合物を塩酸
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=5:2で溶出)で精製し、目
的化合物16.9gを無色結晶性物質として得た。メタノー
ル−水より再結晶すると融点64−66℃の無色結晶と
なった。
【0150】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=7.3 Hz),0.93(3H,d,J=6.8 Hz),1.12(1
H,m),1.57(1H,m),1.73(1H,m),3.22(3H,s),3.79(3H,s),
4.67(1H,br,t,J=8.1 Hz),5.06(1H,d,J=12.5 Hz),5.13(1
H,d,J=12.5 Hz),5.35(1H,br.d,J=9.8 Hz),7.23-7.41(5
H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3306(m),171
9(s),1654(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=309.1804(C16H25N2O4) 計算値:309.1813 比旋光度[α]D 26 =-4.68°(C=2.01,CHCl3) (参考例2)(4S,5S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−5−メチル−3−オキソヘプタン 窒素雰囲気下、−15℃に冷却したN−ベンジルオキシ
カルボニル−(L)−イソロイシル(N−メチル−N−
メトキシ)アミド(1.71g)のテトラヒドロフラン(4
0ml)溶液にエチルマグネシウムブロマイド(0.99 Mテ
トラヒドロフラン溶液)(16ml)を滴下し、0.6 時間
撹拌した。室温に昇温し、更に0.6 時間撹拌の後、反応
液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1及び2:1)で精製し、目的化
合物861mg(56.2%)を得た。又、出発物質N−ベン
ジルオキシカルボニル−(L)−イソロイシル(N−メ
チル−N−メトキシ)アミン(508mg)を回収した。
目的化合物はメタノール−水より再結晶し融点57−5
8℃の無色結晶となった。
【0151】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=7.3 Hz),0.98(3H,d,J=6.8 Hz),1.08(3
H,t,J=7.3 Hz),1.27(1H,m),1.90(1H,m),2.52(1H,dd,J=
7.3 and 3.9 Hz),4.36(1H,dd,J=8.5 and 4.6 Hz),5.09
(2H,s),5.36(1H,br.d,J=8.3 Hz),7.24-7.40(5H,comple
x) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3270(w),171
0(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=278.1750(C16H24NO3) 計算値:278.1756 (参考例3)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソヘプチ
ル)−2−オキサゾリジノン 4−(S)−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(5.
04g)を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン(125ml)
に溶解させ、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム
(1.65Mヘキサン溶液)(25ml)を滴下し、10分間
撹拌した。ついでヘプタノイルクロライド(6.4 ml)を
加え、−78℃で1.5 時間撹拌した。反応液を5%塩化
アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)により精
製し、目的化合物(9.69g)を無色油状物として得た。
【0152】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.82-0.97(3H,t,0.87ppm and 0.92ppm と overlappe
d),0.87(3H,d,J=6.8 Hz),0.92(3H,d,J=6.8 Hz),1.22-1.
45(6H,complex),1.58-1.75(2H,complex),2.38(1H,d,he
p,J=3.4 and 6.8 Hz),2.77-3.06(2H,complex),4.19(1H,
dd,J=8.3 and 3.4 Hz),4.26(1H,t,J=8.3 Hz),4.43(1H,d
t,J=8.3 and 3.4 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1784(s),170
3(s) 高分解能マススペクトル[M]+=241.1675(C13H23NO3) 計算値:241.1677 (参考例4)4−(S)−イソプロピル−3−(2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソヘプチル)−2−
オキサゾリジノン 窒素雰囲気下、−15℃に冷却した4−(S)−イソプ
ロピル−3−(1−オキソヘプチル)−2−オキサゾリ
ジノン(519mg)のテトラヒドロフラン(15ml)溶
液にリチウムジイソプロピルアミド(0.58 Mテトラヒド
ロフラン溶液)(39ml)を加え、−78℃で10分間
撹拌した。次いで、ブロモ酢酸t−ブチル(1.7ml) のテ
トラヒドロフラン溶液(5ml)を加え、5.5 時間撹拌を
続けながら、−55℃迄徐々に昇温した。反応液を5%
塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:
1で溶出)で精製することにより目的化合物697mg
(91.2%)を得た。メタノール−水より再結晶し、融点
51−53℃。
【0153】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.86(3H,t,J=6.4 Hz),0.91(3H,d,J=6.3 Hz),0.93(3
H,d,J=6.3 Hz),1.14-1.51(7H,complex),1.41(9H,s),1.6
2(1H,m),2.38(1H,d,hep,J=3.4 and 6.3 Hz),2.43(1H,d
d,J=16.6 and 4.9 Hz),2.74(1H,dd,J=16.6 and 10.3 H
z),4.15(1H,m),4.20(1H,dd,J=7.9 and 3.4 Hz),4.25(1
H,t,J=7.9 Hz),4.43(1H,dt,J=7.9 and 3.4 Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr pellet,cm-1):1763(s),1730
(s),1702(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=356.2449(C19H34NO5) 計算値:356.2437 比旋光度[α]D 26 =+50.8°(C=1.03,CHCl3) (参考例5)2−(R)−(t−ブトキシカルボニルメチル)−ヘプ
タン酸 参考例4で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
[2−(R)−(t−ブトキシカルボニルメチル)−1
−オキソヘプチル]−2−オキサゾリジノン(691m
g)をテトラヒドロフラン−水(3:1,40ml)の混
合溶媒に溶解し、0℃に冷却した。次いで水酸化リチウ
ム水和物(165mg)、31%過酸化水素水溶液(1m
l)を順次加え、0℃で1.5 時間撹拌した。1.5 N亜硫
酸ナトリウム水溶液(7.3ml )を加え数分間撹拌の後、
1N水酸化ナトリウム水溶液中へ注ぎ、塩化メチレンで
洗浄した。水層を1N塩酸でpH1〜2とした後、酢酸エ
チルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=8:1で溶出)で精製することに
より目的化合物452mg(95.1%)を無色油状物として
得た。
【0154】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=7.4 Hz),1.21-1.41(6H,complex),1.43
(9H,s),1.52(1H,m),1.65(1H,m),2.38(1H,dd,J=16.5 and
5.3Hz),2.62(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.80(1H,m) 赤外線吸収スペクトル (liquid film,cm-1):1734(s),17
09(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=245.1752(C13H25O4) 計算値:245.1752 比旋光度[α]D 26 =+14.5°(C=1.97,EtOH) (参考例6)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルオクタン酸t−
ブチルエステル 参考例5で得られた2−(R)−(t−ブトキシカルボ
ニルメチル)ヘプタン酸(440mg)のジメチルホルム
アミド(DMF、18ml)溶液に炭酸水素ナトリウム
(305mg)、ベンジルブロマイド(1.0ml )を順次加
え、室温下一夜撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=20:1)で精製することにより、目的物
476mgを無色油状物として得た。
【0155】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.85(3H,t,J=6.6 Hz),1.17-1.32(6H,complex),1.41
(9H,s),1.50(1H,m),1.61(1H,m),2.36(1H,dd,J=16.5 and
5.3Hz),2.65(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.83(1H,m),
5.09(1H,d,J=12.5 Hz),5.18(1H,d,J=12.5 Hz),7.24-7.4
2(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1731(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=335.2230(C20H31O4) 計算値:335.2223 比旋光度[α]D 26 =+0.22°(C=7.9,CHCl3) (参考例7)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルオクタン酸 参考例6で得られた3−(R)−ベンジルオキシカルボ
ニルオクタン酸t−ブチルエステル(983mg)に4M
−塩酸−ジオキサン溶液(15ml)を加え、一夜撹拌し
た。反応液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=30:1で溶出)で精製することによ
り、目的化合物838mgを無色油状物として得た。
【0156】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.85(3H,t,J=6.6Hz),1.10-1.38(6H,complex),1.42-
1.77(2H,complex),2.48(1H,dd,J=16.5 and 4.6Hz),2.78
(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.88(1H,m),5.14(2H,s),7.
23-7.48(5H,complex),7.60-9.50(1H,m) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1735(s),171
2(s) 高分解能マススペクトル[M]+=278.1527(C16H22O4) 計算値:278.1518 比旋光度[α]D 26 =+2.4 °(C=0.99,EtOH) (参考例8)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルオクタン酸2,
2,2−トリクロロエチルエステル 窒素雰囲気下、参考例7で得られた3−(R)−ベンジ
ルオキシカルボニルオクタン酸(671mg)のベンゼン
(10ml)溶液に蓚酸クロライド(2ml)を加え、60
℃で2時間撹拌した。反応液にベンゼンを加え、減圧留
去し未反応の蓚酸クロライドを除いた後、残留物を窒素
雰囲気下テトラヒドロフラン(13ml)に溶解し、−1
5℃に冷却した後トリクロロエタノール(1.7ml )、ピ
リジン(0.23ml)を順次加えた。−15℃で3.3 時間撹
拌した後、反応液を0.5 N塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル抽出溶液を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1
5:1で溶出)により精製し、目的化合物(793mg)
を無色油状物として得た。
【0157】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.85(3H,t,J=6.6 Hz),1.12-1.39(6H,complex),1.47-
1.79(2H,complex),2.60(1H,dd,J=15.5 and 3.3 Hz),2.8
9(1H,dd,J=15.5 and 9.2 Hz),4.64(1H,d,J=11.9 Hz),4.
72(1H,d,J=11.9 Hz),5.10(1H,d,J=11.9 Hz),5.18(1H,d,
J=11.9 Hz),7.23-7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1757(s),173
6(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=409.0734(C18H24O4Cl3) 計算値:409.0740 比旋光度[α]D 26 =-1.0 °(C=6.0,CHCl3) (参考例9)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)メチルヘプタン酸 参考例8で得られた3−(R)−ベンジルオキシカルボ
ニルオクタン酸2,2,2−トリクロロエチルエステル
(924mg)のメタノール(8ml)溶液に10%パラジ
ウム炭素(52mg)を加え、水素雰囲気下2時間撹拌し
接触還元した。反応終了後セライト濾過により触媒を濾
去し、濾液を減圧下濃縮、得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=30:1)で精製し目的化合物(678mg)を無色油
状物として得た。
【0158】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.89(3H,t,J=6.5 Hz),1.18-1.47(6H,complex),1.47-
1.82(2H,complex),2.61(1H,dd,J=15.2 and 2.9 Hz),2.8
8(1H,dd,J=15.2 and 9.3 Hz),2.94(1H,m),4.72(1H,d,J=
12.0 Hz),4.79(1H,d,J=12.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1758(s),170
9(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=319.0261(C11H18O4Cl3) 計算値:319.0271 比旋光度[α]D 26 =+11.1°(C=3.96,EtOH) (参考例10)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルヘプチル]−(S)−ピペラジン酸t−
ブチルエステル 窒素雰囲気下参考例9で得られた2−(R)−(2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル)メチルヘプタ
ン酸(573mg)のベンゼン(10ml)溶液に蓚酸クロ
ライド(0.6ml )を加え、50℃で2時間撹拌した後、
反応液に無水ベンゼンを加え減圧濃縮し、過剰の蓚酸ク
ロライドを除去した。減圧濃縮により得られた残留物
(酸クロライド)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解
した。窒素雰囲気下−15℃に冷却した(S)−N1
ベンジルオキシカルボニルピペラジン酸t−ブチルエス
テル(584mg)とN−エチルモルホリン(0.37ml)の
テトラヒドロフラン(7ml)溶液に、先に調製した酸ク
ロライド溶液を滴下した後、一夜撹拌を続け徐々に室温
迄昇温した。反応液を0.2 N塩酸に注ぎ、酢酸エチルで
抽出、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)により精製し目的化合物(10
04mg)を無色油状物として得た。
【0159】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.80(3H,t,J=6.6Hz),0.85-2.12(12H,complex),1.43
(9H,s),2.61(1H,dd,J=17.2 and 3.3Hz),2.94(1H,dd,J=1
7.2 and 10.0Hz),3.13(1H,m),3.42(1H,m),4.28(1H,br.
d,J=11.3Hz),4.61(1H,d,J=11.9Hz),4.77(1H,d,J=11.9H
z),5.13(1H,d,J=11.9Hz),5.21(1H,d,J=11.9Hz),5.27(1
H,dd,J=4.6 and 3.9Hz),7.22-7.41(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1739(s),167
6(s) 高分解能マススペクトル[M]+=620.1799(C28H39N2O7Cl3) 計算値:620.1822 比旋光度[α]D 26 =-7.5 °(C=2.04,CHCl3) (参考例11)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソヘプチル]−(S)−
ピペラジン酸t−ブチルエステル 参考例10で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[1−オキソ−2−(R)−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル)メチルヘプチル]−
(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル(920mg)
のテトラヒドロフラン溶液に1N−酢酸アンモニウム水
溶液(2.5ml )、亜鉛(1.93g)を加え、室温下4時間
激しく撹拌した。反応終了後亜鉛を濾去し、反応液を5
%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=20:1)により精製し、目的化合物(63
2mg)を無色油状物として得た。
【0160】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.80(3H,t,J=6.3 Hz),0.85-2.12(12H,complex),1.43
(9H,s),2.48(1H,dd,J=17.2 and 4.0 Hz),2.82(1H,dd,J=
17.2and 11.1 Hz),3.09(1H,m),3.42(1H,m),4.25(1H,m),
5.12(1H,d,J=11.9 Hz),5.21(1H,d,J=11.9 Hz),5.27(1H,
dd,J=4.6 and 4.0 Hz),7.19-7.41(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):1737(s),171
4(s),1675(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=491.2724(C26H39N2O7) 計算値:491.2756 比旋光度[α]D 26 =-23.1°(C=1.03,EtOH) (参考例12)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソヘプチル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステ
参考例11で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[2−(R)−カルボキシメチル−1−オキソ
ヘプチル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル
(598mg)を混合溶媒(テトラヒドロフラン:DMF
=3:1,20ml))に溶解し、−15℃に冷却した。
O−ベンジルヒドロキシルアミン(202mg)、ジエチ
ルシアノフォスフォネート(DEPC,0.28ml) 、トリエチル
アミン(0.34ml)を順次加え、2.1 時間撹拌した。反応液
を1N塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=60:
1で溶出)により精製し、目的化合物(452mg)を得
た。又、出発原料(ピペラジン酸エステル,164mg)
を回収した。
【0161】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.79(3H,t,J=6.8 Hz),0.82-2.10(12H,complex),1.42
(9H,s),2.10-2.46(2H,complex),3.19(1H,m),3.42(1H,
m),4.24(1H,br.d,J=11.7 Hz),4.82(1H,d,J=11.2 Hz),4.
89(1H,d,J=11.2 Hz),5.12(1H,d,J=12.2 Hz),5.20(1H,d,
J=12.2 Hz),5.26(1H,t,J=3.9 Hz),7.20-7.48(10H,compl
ex),7.99(1H,m) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3426(m),173
4(s),1674(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=596.3328(C33H46N3O7) 計算値:596.3335 比旋光度[α]D 26 =-30.7°(C=1.03,CHCl3) (参考例13)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソヘプチル]−(S)−ピペラジン酸 参考例12で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[2−(R)−ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソヘプチル]−(S)−ピペラジ
ン酸t−ブチルエステル(421mg)の塩化メチレン溶
液にトリフルオロ酢酸(1.5 ml)を加え、室温で2.6 時
間撹拌した。反応終了後トルエンを加え減圧濃縮し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=15:1で溶出)により精製し、目
的化合物(351mg)を無色油状物として得た。
【0162】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.50-3.40(17H,complex),4.11(1H,m),4.81(1H,d,J=1
1.2 Hz),4.88(1H,d,J=11.2 Hz),4.99-5.38(3H,comple
x),7.05-7.55(10H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3224(m),171
9(s),1672(s) (参考例14)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソデシル)
−2−オキサゾリジノン 参考例3の方法に従い4−(S)−イソプロピル−2−
オキサゾリジノン(4.74g)とデカノイルクロライド
(7.35g)を出発原料とし同様の反応処理により目的化
合物(9.85g)を得た。
【0163】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.8 Hz),0.87(3H,d,J=6.6 Hz),0.92(3
H,d,J=6.6 Hz),1.17-1.43(12H,complex),1.59-1.73(2H,
complex),2.37(1H,d.hep,J=3.3 and 6.6 Hz),2.78-3.05
(2H,complex),4.20(1H,dd,J=9.2 and 3.3 Hz),4.26(1H,
dd,J=9.2 and 7.9 Hz),4.44(1H,d,t,J=7.9 and 3.3 Hz)
赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2927(s),
1785(s),1703(s) 高分解能マススペクトル[M]+=283.2144(C16H29NO3) 計算値:283.2147 比旋光度[α]D 26 =+61.4°(C=1.00,CHCl3) (参考例15)4−(S)−イソプロピル−3−[2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソデシル]−2−オ
キサゾリジノン 参考例4の方法に従い参考例14で得られた4−(S)
−イソプロピル−3−(1−オキソデシル)−2−オキ
サゾリジノン(9.85g)とブロモ酢酸t−ブチル(25.4
ml)を出発原料として同様の反応処理により目的化合物
(9.17g)を得た。(融点58〜59℃) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δppm):0.87(3H,
t,J=6.8 Hz),0.88(3H,d,J=6.6 Hz),0.93(3H,d,J=6.6 H
z),1.13-1.37(12H,complex),1.41(9H,s),1.53-1.70(2H,
complex),2.38(1H,d.hep,J=3.3 and 6.6 Hz),2.43(1H,d
d,J=16.6 and 4.7Hz),2.74(1H,dd,J=16.6 and 10.6 H
z),4.08-4.30(3H,complex),4.44(1H,dt,J=7.3 and 3.3H
z) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2925(m),176
4(s),1730(s),1702(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=398.2910(C22H40NO5) 計算値:398.2907 比旋光度[α]D 26 =+46.6°(C=1.00,CHCl3) (参考例16)2−(R)−(t−ブトキシカルボニルメチル)デカン
参考例5の方法に従い参考例15で得られた4−(S)
−イソプロピル−3−[2−(R)−t−ブトキシカル
ボニルメチル−1−オキソデシル]−2−オキサゾリジ
ノン(9.08g)を出発原料とし同様の反応処理により目
的化合物(6.14g)を得た。
【0164】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.18-1.40(12H,complex),1.43
(9H,s),1.51(1H,m),1.67(1H,m),2.38(1H,dd,J=16.5 and
5.3Hz),2.61(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.80(1H,m) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2858(s),173
3(s),1709(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=287.2213(C16H31O4) 計算値:287.2223 比旋光度[α]D 26 =+14.2°(C=1.00,EtOH) (参考例17)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸t
−ブチルエステル 参考例6の方法に従い参考例16で得られた2−(R)
−(t−ブトキシカルボニルメチル)デカン酸(4.64
g)を出発原料とし同様の反応処理により目的化合物
(5.69g)を得た。
【0165】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.10-1.34(12H,complex),1.41
(9H,s),1.50(1H,m),1.61(1H,m),2.36(1H,dd,J=16.2 and
5.3Hz),2.64(1H,dd,J=16.2 and 9.2 Hz),2.83(1H,m),
5.09(1H,d,J=12.5 Hz),5.17(1H,d,J=12.5 Hz),7.28-7.4
4(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2956(m),173
3(s) 高分解能マススペクトル[M+H]+=377.2658(C23H37O4) 計算値:377.2692 比旋光度[α]D 26=+1.1°(C=1.00,CHCl3) (参考例18)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸 参考例7の方法に従い参考例17で得られた3−(R)
−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸t−ブチルエ
ステル(5.62g)を出発原料として同様の反応処理によ
り目的化合物(4.07g)を得た。
【0166】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.10-1.38(12H,complex),1.44
-1.73(2H,complex),2.49(1H,dd,J=16.2 and 4.3 Hz),2.
79(1H,dd,J= 16.2 and 9.6 Hz),2.87(1H,m),5.12(1H,d,
J=13.2 Hz),5.17(1H,d,J=13.2 Hz),7.13-7.43(5H,compl
ex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2927(s),173
7(s),1713(s) 高分解能マススペクトル [M]+=320.1989(C19H28O4) 計算値:320.1987 比旋光度[ α ]D 26= +3.3 °(C=1.00,EtOH) (参考例19)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸
2,2,2−トリクロロエチルエステル 参考例8の方法に従い参考例18で得られた3−(R)
−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸(3.65g)を
出発原料として同様の反応処理により目的化合物(3.18
g)を得た。
【0167】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.14-1.38(12H,complex),1.48
-1.79(2H,complex),2.60(1H,dd,J=15.2 and 4.0 Hz),2.
90(1H,dd,J=15.2 and 9.2 Hz),2.96(1H,m),4.65(1H,d,J
=12.9 Hz),4.73(1H,d,J=12.9Hz),5.10(1H,d,J=12.2 H
z),5.18(1H,d,J=12.2 Hz),7.28-7.43(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(film,cm-1):2927(s),1737(s),17
13(s) 高分解能マススペクトル [M]+=452.1099(C21H29O4 35Cl2
37Cl) 計算値:452.1102 比旋光度[ α ]D 26 =-0.44° (C:5.00,CHCl3) (参考例20)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)メチルデカン酸 参考例9の方法に従い参考例19で得られた3−(R)
−ベンジルオキシカルボニルウンデカン酸2,2,2−
トリクロロエチルエステル(3.08g)を出発原料として
同様の反応処理により目的化合物(1.87g)を得た。
【0168】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),1.17-1.46(12H,complex),1.51
-1.82(2H,complex),2.61(1H,dd,J=15.1 and 3.0 Hz),2.
81-3.10(2H,complex),4.72(1H,d,J=12.2 Hz),4.79(1H,
d,J=12.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2928(s),175
9(s),1710(s) 高分解能マススペクトル [M+H]+=361.0736(C14H24O4 35C
l3) 計算値:361.0740 比旋光度[ α ]D 26 =+11.5° (C=1.00,EtOH) (参考例21)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルデシル]−(S)−ピペラジン酸t−ブ
チルエステル 参考例10の方法に従い参考例20で得られた2−
(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル)メチルデカン酸(583mg)と(S)−N1 −ベ
ンジルオキシカルボニルピペラジン酸t−ブチルエステ
ル(490mg)を出発原料として同様の反応処理により
目的化合物(704mg)を得た。
【0169】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),0.93-2.14(18H,complex),1.43
(9H,s),2.60(1H,dd,J=17.5 and 3.6 Hz),2.95(1H,dd,J=
17.5 and 10.9 Hz),3.14(1H,m),3.42(1H,br.t,J=11.3
Hz),4.27(1H,br.d,J=12.5 Hz),4.61(1H,d,J=12.2 Hz),
4.78(1H,d,J=12.2 Hz),5.14(1H,d,J=11.9 Hz),5.21(1H,
d,J=11.9 Hz),5.27(1H,t,J=4.3 Hz),7.23-7.40(5H,comp
lex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2929(m),174
0(s),1677(s) 高分解能マススペクトル [M+2H]+=664.2264(C31H45O7 35
Cl3) 計算値:664.2263 比旋光度[ α ]D 26 =-6.8 ° (C=1.00,CHCl3) (参考例22)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソデシル]−(S)−ピ
ペラジン酸t−ブチルエステル 参考例11の方法に従い参考例21で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[1−オキソ−2−
(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル)メチルデシル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチル
エステル(645mg)を出発原料として同様の反応処理
により目的化合物(455mg)を得た。
【0170】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6 Hz),0.93-2.11(18H,complex),1.43
(9H,s),2.49(1H,dd,J=17.2 and 3.3 Hz),2.82(1H,dd,J=
17.2and 11.2 Hz),3.09(1H,m),3.32(1H,dd,J=14.2 and
10.7 Hz),4.25(1H,br.d,J=8.5 Hz),5.13(1H,d,J=12.5 H
z),5.20(1H,d,J=12.5 Hz),5.27(1H,d,J=4.3 Hz),7.20-
7.40(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3189(w),292
9(m),1736(s),1678(s) 高分解能マススペクトル [M+H]+=533.3249(C29H45N2O7) 計算値:533.3227 比旋光度[ α ]D 26 =-21.3° (C=1.00,EtO
H) (参考例23) −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−
(R)−(ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−
1−オキソデシル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチル
エステル 参考例12の方法に従い参考例22で得られた N1
ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−カル
ボキシメチル−1−オキソデシル]−(S)−ピペラジ
ン酸t−ブチルエステル(437mg)を出発原料として
同様の反応処理により目的化合物(490mg)を得た。
【0171】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),0.92-2.52(18H,complex),1.43
(9H,s),2.10-2.46(2H,complex),3.20(1H,m),3.41(1H,
m),4.24(1H,m),4.82(1H,d,J=11.6 Hz),4.89(1H,d,J=11.
6 Hz),5.12(1H,d,J=12.5 Hz),5.20(1H,d,J=12.5 Hz),5.
27(1H,t,J=2.4 Hz),7.22-7.48(10H,complex),8.12(1H,
m) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3255(w),292
8(s),1733(s),1675(s) 高分解能マススペクトル [M+H-tBu]+=581.3104(C32H43N
3O7) 計算値:581.3101 比旋光度[ α ]D 26 =-34.30 °(C=1.00,CHCl3) (参考例24)N1−ベンジルオキシカルボニル−N2−[2−(R)−
(ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソデシル]−(S)−ピペラジン酸 参考例13の方法に従い参考例23で得られたN1−ベン
ジルオキシカルボニル−N2−[2−(R)−(ベンジル
オキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソデシル]
−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル(433m
g)を出発原料として同様の反応処理により目的化合物
(379mg)を得た。
【0172】核磁気共鳴スペクトル(270MHz ,CDCl
3 )δ:0.88(3H,t,J=6.6 Hz),0.92-2.59(20H,comple
x),2.51-3.18(2H,complex),4.10(1H,br.d,J=12.5 Hz),
4.83(1H,t,J=4.5 Hz),4.93(1H,d,J=11.2 Hz),5.00(1H,
d,J=11.2 Hz),5.01(1H,d,J=11.9 Hz),5.18(1H,d,J=11.9
Hz),7.14(1H,br.s),7.20-7.51(10H,complex),12.3(1H,
br.s) 赤外線吸収スペクトル FT film (cm-1):3228(w)
,2927(s) ,1705(s) ,1672(s) ,16
04(s) 比旋光度 [α]D 26=−29.0°(c=1.00,Et
OH) (参考例25)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソオクチ
ル)−2−オキサゾリジノン 4−(S)−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(5.
06g)とオクタノイルクロライド(6.67g)より参考例
3と同様の反応処理により目的化合物(9.39g)を無色
油状物として得た。
【0173】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,d,J=6.6 Hz),0.88(3H,t,0.87ppm 及び0.
92ppm とoverlapped),0.92(3H,d,J=6.6 Hz),1.09-1.42
(8H,complex),1.50-1.73(2H,complex),2.38(1H,m),2.70
-3.06(2H,complex),4.20(H,dd,J=9.2 and 3.3 Hz),4.26
(1H,t,J=9.2 Hz),4.44(1H,dt,J=9.2 and 3.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2929(m),17
84(s),1702(s) マススペクトル [M]+ =255 高分解能マススペクトル [M]+ =255.1832(C14H25O3N) 計算値:255.1835 比旋光度〔α〕D 26=+74.9°(C=1.0,CHCl3) (参考例26)4−(S)−イソプロピル−3−(2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソオクチル)−2−
オキサゾリジノン 参考例25で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(1−オキソオクチル)−2−オキサゾリジノン(5.51
g)とブロモ酢酸t−ブチルエステル(17ml)より参
考例4と同様の反応処理により目的化合物(4.13g)を
得た。
【0174】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=7.3 Hz),0.91(3H,d,J=6.3 Hz),0.93
(3H,d,J=6.3 Hz),1.15-1.50(9H,complex),1.41(9H,s),
1.62(1H,m),2.36(1H,m),2.42(1H,dd,J=16.6 and 4.4 H
z),2.74(1H,dd,J=16.6 and 10.3 Hz),4.08-4.30(3H,com
plex),4.43(1H,dt,J=7.6 and 3.7 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,KBr pellet):2931
(m),1764(s),1730(s),1703(s) マススペクトル [M+H]+ =370 高分解能マススペクトル [M+H]+ =370.2587(C20H36NO5) 計算値:370.2593 m.p.50-51 ℃ H2O-MeOH 比旋光度〔α〕D 26=+51.9°(C=1.0,CHCl3) (参考例27)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルノナン酸t−ブ
チルエステル 参考例26で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(2−(R)−t−ブトキシカルボニルメチル−1−オ
キソオクチル)−2−オキサゾリジノン(3.98g)のテ
トラヒドロフラン溶液を0℃に冷却し、これにテトラヒ
ドロフラン(30ml) 、ベンジルアルコール(2.4ml) 、
n−ブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液9.8ml ) より
水冷下調整したリチウムベンジルオキシド溶液(42m
l)を加え、0℃で40分間撹拌した。反応液を5%硫
酸水素カリウム水溶液に注ぎ酢酸エチルで抽出し、有機
層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1で溶
出)することにより目的化合物(3.86g)を無色油状物
質として得た。
【0175】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.86(3H,t,J=6.6 Hz),1.10-1.72(10H,complex),
1.41(9H,s),2.36(1H,dd,J=16.2 and 5.3 Hz),2.64(1H,d
d,J=16.2 and 9.2 Hz),2.83(1H,m),5.09(1H,d,J=12.5 H
z),5.17(1H,d,J=12.5 Hz),7.26-7.41(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2931(m),17
32(s) マススペクトル [M+H−tBu]=292 高分解能マススペクトル [M+H−tBu]=2
92.1677(C1724) 計算値:292.1675 比旋光度〔α〕D 26=+0.38°(C=6.9,CHCl3) (参考例28)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルノナン酸 参考例27で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルノナン酸t−ブチルエステル(3.86g)を参考例
7と同様に反応処理し、目的化合物(2.73g)を得た。
【0176】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.86(3H,t,J=6.6 Hz),1.09-1.37(8H,complex),1.
41-1.78(2H,complex),2.49(1H,dd,J=16.3 and 4.4Hz),
2.79(1H,dd,J=16.3 and 9.3 Hz),2.88(1H,m),5.12(1H,
d,J=12.2 Hz),5.17(1H,d,J=12.2 Hz),7.23-7.42(5H,com
plex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2930(m),17
36(s),1712(s) マススペクトル [M]+ =292 高分解能マススペクトル [M]+ =292.1679(C17H24O4) 計算値:292.1675 比旋光度〔α〕D 26=+2.0 °(C=2.0,EtOH) (参考例29)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルノナン酸2,
2,2−トリクロロエチルエステル 参考例28で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルノナン酸(2.7g)とトリクロロエタノール(1.7
ml)より参考例8と同様に反応処理し、目的化合物(3.1
7g)を得た。
【0177】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.86(3H,t,J=6.8 H
z),1.11−1.37(8H,complex),
1.48−1.78(2H,complex),2.6
0(1H,dd,J=15.9 and 3.7 H
z),2.89(1H,dd,J=15.9 and
9.0 Hz),2.96(1H,m),4.65(1
H,d,J=12.0 Hz),4.72(1H,d,
J=12.0 Hz),5.10(1H,d,J=1
2.4 Hz),5.18(1H,d,J=12.4
Hz),7.25−7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm
−1):2930(m),1758(s),1736
(s) マススペクトル [M]+ =422 高分解能マススペクトル [M]+ =422.0826(C19H25O4(35C
l)3) 計算値:422.0819 比旋光度〔α〕D 26=-0.99°(C=5.9,EtoH) (参考例30)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)メチルオクタン酸 参考例29で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルノナン酸2,2,2−トリクロロエチルエステル
(3.12g)を参考例9と同様に反応処理し、目的化合物
(2.39g)を得た。
【0178】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.88(3H,t,J=6.8 Hz),1.18-1.45(8H,complex),1.
49-1.81(2H,complex),2.61(1H,dd,J=15.1 and 2.9 Hz),
2.88(1H,dd,J=15.1 and 9.3 Hz),2.94(1H,m),4.72(1H,
d,J=12.2 Hz),4.79(1H,d,J=12.2 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2930(m),17
59(s),1710(s) マススペクトル [M+H]+ =333 高分解能マススペクトル [M+H]+ =333.0453 (C12H20O
4(35Cl)3) 計算値:333.0428 比旋光度〔α〕D 26=+11.7°(C=4.0,EtOH) (参考例31)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルオクチル〕−(S)−ピペラジン酸t−
ブチルエステル 参考例30で得られた2−(R)−(2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル)メチルオクタン酸(464
mg)より得られた酸クロライドと(S)−N1−ベンジ
ルオキシカルボニルピペラジン酸t−ブチルエステルを
参考例10に示した方法に従い反応処理し、目的化合物
(772mg) を得た。
【0179】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.84(3H,t,J=6.6 Hz),0.90-2.12(14H,complex),
1.43(9H,s),2.60(1H,dd,J=17.2 and 4.0 Hz),2.97(1H,d
d,J=17.2 and 9.2 Hz),3.13(1H,m),3.43(1H,m),4.28(1
H,m),4.61(1H,d,J=11.9 Hz),4.78(1H,d,J=11.9 Hz),5.1
3(1H,d,J=11.9 Hz),5.21(1H,d,J=11.9 Hz),5.27(1H,dd,
J=4.6 and 4.0 Hz),7.24-7.41(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2931(m),17
36(s),1677(s), マススペクトル [M]+ =634 高分解能マススペクトル [M]+ =636.1935 (C29H41O7N
2(35Cl)2(37Cl)) 計算値:636.1950 比旋光度〔α〕D 26=-6.9° (C=2.0,CHCl3) (参考例32)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソオクチル〕−(S)−
ピペラジン酸t−ブチルエステル 参考例31で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔1−オキソ−2−(R)−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル)メチルオクチル〕−
(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル(765mg)
を参考例11に示した方法に従い反応処理し、目的化合
物(495mg) を得た。
【0180】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.83(3H,t,J=6.6 Hz),0.96-2.12(14H,complex),
1.43(9H,s),2.48(1H,dd,J=17.2 and 3.6 Hz),2.82(1H,d
d,J=17.2 and 10.6 Hz),3.08(1H,m),3.12(1H,m),4.25(1
H,m),5.13(1H,d,J=12.2 Hz),5.20(1H,d,J=12.2 Hz),5.2
7(1H,dd,J=4.6 and 4.0 Hz),7.22-7.48(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3186(w),29
31(m),1736(s),1678(s) マススペクトル [M+H]+ =505 高分解能マススペクトル [M+H]+ =505.2913(C27H41O
7N2) 計算値:505.2914 比旋光度〔α〕D 26=-23.5°(C=1.0,EtOH) (参考例33)−ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−
(R)−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1
−オキソオクチル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチル
エステル 参考例32で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−カルボキシメチル−1−オキソ
オクチル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル
(485mg) とO−ベンジルヒドロキシルアミンを参考
例12に示した反応処理により縮合させ目的化合物(5
77 mg)を得た。
【0181】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.83(3H,t,J=6.6 Hz),0.88-2.08(15H,complex),
1.42(9H,s),2.30(1H,m),3.20(1H,m),3.43(1H,m),4.24(1
H,m),4.82(1H,d,J=11.6 Hz),4.88(1H,d,J=11.6 Hz),5.1
3(1H,d,J=12.2 Hz),5.20(1H,d,J=12.2Hz),5.25(1H,br.
t,J=4.0 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3251(w),29
31(m),1735(s),1675(s) マススペクトル [M]+ =609 高分解能マススペクトル [M]+ =609.3395(C34H47O7N3) 計算値:609.3414 比旋光度〔α〕D 26=-37.8 °(C=1.0,CHCl3) (参考例34)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソオクチル〕−(S)−ピペラジン酸 参考例33で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソオクチル〕−(S)−ピペラジ
ン酸t−ブチルエステル(565mg) を参考例13と同
様の反応処理により目的化合物(458mg) を得た。
【0182】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),0.92-2.62(16H,complex),
2.82-3.29(2H,complex),4.10(1H,m),4.71-5.40(5H,comp
lex),7.00-7.58(10H,complex),8.02(1H,br.s) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3227(m),29
30(s),1718(s),1672(s),1608(s) マススペクトル[M-C6H5]+ =476 比旋光度〔α〕D 26=-17.3 °(C=1.0,EtOH) (参考例35)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソノニル)
−2−オキサゾリジノン 4−(S)−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(4.
99g)とノナノイルクロライド(7.16g)より参考例3
と同様の反応処理により目的化合物(10.12 g)を無色
油状物として得た。
【0183】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,d,J=7.3 Hz),0.88(3H,t,J=6.8 Hz),0.92
(3H,d,J=7.3 Hz),1.18-1.45(12H,complex),1.56-1.75(2
H,complex),2.38(1H,d,hep,J=3.3 and 7.3 Hz),2.78-3.
07(2H,complex),4.20(1H,dd,J=9.2 and 3.3Hz),4.26(1
H,t,J=9.2 Hz),4.44(1H,dt,J=7.9 and 3.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2928(m),17
85(s),1703(s), マススペクトル [M]+ =269 高分解能マススペクトル [M]+ =269.2001(C15H27O3N) 計算値:269.1991 比旋光度〔α〕D 26=+67.4°(C=1.0,CHCl3) (参考例36)4−(S)−イソプロピル−3−(2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソノニル)−2−オ
キサゾリジノン 参考例35で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(1−オキソノニル)−2−オキサゾリジノン(10.09
g)とブロモ酢酸t−ブチルエステル(30ml)より参
考例4と同様の反応処理により目的化合物(12.62 g)
を得た。
【0184】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.9 Hz),0.91(3H,d,J=6.6 Hz),0.93
(3H,d,J=6.6 Hz),1.17-1.50(11H,complex),1.41(9H,s),
1.60(1H,m),2.37(1H,m),2.43(1H,dd,J=16.5 and 4.0 H
z),2.74(1H,dd,J=16.5 and 9.9 Hz),4.09-4.31(3H,comp
lex),4.43(1H,dt,J=7.9 and 4.0 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,kBr pellet):2925
(m),1763(s),1731(s),1704(s) マススペクトル [M+H]+ =384 高分解能マススペクトル [M+H]+ =384.2752(C21H38O5N) 計算値:384.2750 m.p. 49-51°(H2O-MeOH) 比旋光度〔α〕D 26=+48.5 °(C=1.0,CHCl3) (参考例37)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルデカン酸t−ブ
チルエステル 参考例36で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(2−(R)−t−ブトキシカルボニルメチル−1−オ
キソノニル)−2−オキサゾリジノン(12.44g)より
参考例63と同様に反応処理し目的化合物(10.88 g)
を得た。
【0185】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.14-1.33(10H,complex),
1.40(9H,s),1.49(1H,m),1.62(1H,m),2.36(1H,dd,J=16.5
and6.5 Hz),2.64(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.84(1H,
m),5.09(1H,d,J=12.2 Hz),5.17(1H,d,J=12.2 Hz),7.29-
7.40(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2929(s),17
36(s), マススペクトル [M+H]+ =363 高分解能マススペクトル [M+H]+ =363.2525(C22H35O4) 計算値:363.2535 (参考例38)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルデカン酸 参考例37で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルデカン酸t−ブチルエステル(10.50 g)を参考
例7と同様に反応処理し目的化合物(8.29g)を得た。
【0186】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.10-1.38(10H,complex),
1.42-1.77(2H,complex),2.48(1H,dd,J=16.2 and 4.6 H
z),2.79(1H,dd,J=16.5 and 9.2 Hz),2.88(1H,m),5.12(1
H,d,J=12.5 Hz),5.17(1H,d,J=12.5 Hz),7.25-7.42(5H,c
omplex) 比旋光度〔α〕D 26=+3.0 °(C=1.0,EtOH) (参考例39)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルデカン酸2,
2,2−トリクロロエチルエステル 参考例38で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルデカン酸(8.26g)とトリクロロエタノール(1
1.5ml)より参考例8と同様に反応処理し、目的化合物
(11.44 g)を得た。
【0187】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),1.10-1.39(10H,complex),
1.46-1.82(2H,complex),2.60(1H,dd,J=15.2 and 4.0 H
z),2.89(1H,dd,J=15.2 and 9.2 Hz),2.96(1H,m),4.65(1
H,d,J=12.2 Hz),4.72(1H,d,J=12.2 Hz),5.10(1H,d,J=1
1.9 Hz),5.18(1H,d,J=11.9 Hz),7.25-7.45(5H,complex) マススペクトル [M]+ =436 高分解能マススペクトル [M]+ =436.0992(C20H27O4(35C
l)3) 計算値:436.0974 比旋光度〔α〕D 26=-0.69°(C=4.1,CHCl3) (参考例40)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)メチルノナン酸 参考例39で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルデカン酸2,2,2−トリクロロエチルエステル
(11.39 g)を参考例9と同様に反応処理し、目的化合
物(7.66g)を得た。
【0188】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.88(3H,t,J=6.8 Hz),1.15-1.45(10H,complex),
1.50-1.82(2H,complex),2.61(1H,dd,J=15.1 and 3.4 H
z),2.80-3.01(2H,complex),4.72(1H,d,J=11.7 Hz),4.79
(1H,d,J=11.7 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2929(s),17
59(s),1710(s) マススペクトル [M+H]+ =347 高分解能マススペクトル [M+H]+ =347.0604(C13H22O4(3
5Cl)3) 計算値:347.0584 比旋光度〔α〕D 26=+11.8°(C=1.0,EtOH) (参考例41)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルノニル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブ
チルエステル 参考例40で得られた2−(R)−(2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル)メチルノナン酸(376m
g)より得られた酸クロライドと(S)−N1 −ベンジ
ルオキシカルボニルピペラジン酸t−ブチルエステル
(349mg)を参考例10に示した方法に従い反応処理
し、目的化合物(542mg)を得た。
【0189】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,t,J=6.6 Hz),0.95-1.68(13H,complex),
1.43(9H,s),1.73-2.16(3H,complex),2.60(1H,dd,J=17.2
and3.6 Hz),2.94(1H,dd,J=17.2 and 10.6 Hz),3.12(1
H,m),3.43(1H,m),4.28(1H,m),4.61(1H,d,J=12.0 Hz),4.
77(1H,d,J=12.0 Hz),5.14(1H,d,J=12.5 Hz),5.21(1H,d,
J=12.5 Hz),5.27(1H,t,J=4.3 Hz),7.24-7.41(5H,comple
x) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2930(s),17
33(s),1678(s) マススペクトル [M]+ =648 高分解能マススペクトル [M]+ =648.2146(C30H43O7N2(3
5Cl)3) 計算値:648.2136 比旋光度〔α〕D 26=-7.3 °(C=1.0,CHCl3) (参考例42)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソノニル〕−(S)−ピ
ペラジン酸t−ブチルエステル 参考例41で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔1−オキソ−2−(R)−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル)メチルノニル〕−(S)
−ピペラジン酸t−ブチルエステル(541mg)を参考
例11に示した方法に従い反応処理し、目的化合物(3
04 mg )を得た。
【0190】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.86(3H,t,J=7.0 Hz),0.91-2.11(16H,complex),
1.43(9H,s),2.48(1H,dd,J=17.2 and 3.3 Hz),2.81(1H,d
d,J=17.2 and 10.6 Hz),3.06(1H,m),3.32(1H,br.t,J=1
1.2 Hz),4.24(1H,m),5.13(1H,d,J=11.9 Hz),5.20(1H,d,
J=11.9 Hz),5.27(1H,br.t,J=4.0 Hz),7.23-7.41(5H,com
plex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3184(m),29
29(s),1733(s),1640(s) マススペクトル [M+H]+ =519 高分解能マススペクトル [M+H]+ =519.3064(C28H43O
7N2) 計算値:519.3070 (参考例43)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソノニル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル 参考例42で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−カルボキシメチル−1−オキソ
ノニル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル
(300mg)とO−ベンジルヒドロキシアミンを参考例
12に示した反応処理により縮合させ目的化合物(34
7 mg )を得た。
【0191】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.86(3H,t,J=7.1 Hz),0.90-2.08(16H,complex),
1.43(9H,s),2.10-2.50(2H,complex),3.20(1H,m),3.42(1
H,m),4.25(1H,m),4.82(1H,d,J=11.2 Hz),4.89(1H,d,J=1
1.2 Hz),5.13(1H,d,J=12.4 Hz),5.20(1H,d,J=12.4 Hz),
5.26(1H,dd,J=4.4 and 3.4 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3252(m),29
29(s),1735(s),1675(s)マススペクトル [M+H]+ =624 高分解能マススペクトル [M+H]+ =624.3658(C35H50O
7N3) 計算値:624.3648 比旋光度〔α〕D 26=-41.8°(C=1.0,CHCl3) (参考例44)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソノニル〕−(S)−ピペラジン酸 参考例43で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソノニル〕−(S)−ピペラジン
酸t−ブチルエステル(339mg)を参考例13と同様
の反応処理により目的化合物(249mg)を得た。
【0192】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.89(3H,t,J=6.7 Hz),0.92-2.07(16H,complex),
2.10-2.52(2H,complex),2.88-3.22(2H,complex),4.10(1
H,m),4.68-5.33(5H,complex),7.00-7.50(10H,complex),
12.30(1H,m), 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3220(m),29
28(s),1713(s),1672(s),1601(s) マススペクトル [M-NHOBn]+ =445 比旋光度〔α〕D 26=-23.1°(C=1.0,EtOH) (参考例45)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソドデシ
ル)−2−オキサゾリジノン 4−(S)−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(5.
39g)とドデカノイルクロライド(9.46g)より参考例
3と同様の反応処理により目的化合物(11.31g)を無
色油状物として得た。
【0193】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.87(3H,d,J=6.9 Hz),0.88(3H,t, 0.87ppm及び0.
92ppm とoverlapped),0.92(3H,d,J=6.9 Hz),1.17-1.43
(16H,complex),1.53-1.78(2H,complex),2.38(1H,d,hep,
J=3.3 and 6.9 Hz),2.77-3.07(2H,complex),4.20(1H,d
d,J=8.6 and 3.3 Hz),4.26(1H,t,J=8.6 Hz),4.44(1H,d
t,J=8.6 and 3.3 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2925(s),17
85(s),1704(s) マススペクトル [M+H]+ =312 高分解能マススペクトル [M+H]+ =312.2532(C18H34O3N) 計算値:312.2539 比旋光度〔α〕D 26=+54.1°(C=1.0,CHCl3) (参考例46)4−(S)−イソプロピル−3−(2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソドデシル)−2−
オキサゾリジノン 参考例45で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(1−オキソドデシル)−2−オキサゾリジノン(11.2
7 g)とブロモ酢酸t−ブチルエステル(30ml)より
参考例4と同様の反応処理により目的化合物(14.10
g)を得た。
【0194】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ
ppm):0.88(3H,t,J=7.3 Hz),0.91(3H,d,J=6.6 Hz),0.93
(3H,d,J=6.6 Hz),1.11-1.51(17H,complex),1.41(9H,s),
1.61(1H,m),2.37(1H,m),2.42(1H,dd,J=16.6 and 4.4 H
z),2.74(1H,dd,J=16.6 and 10.3 Hz),4.09-4.30(3H,com
plex),4.43(1H,dt,J=7.8 and 3.7 Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid kBr pellet cm -1):2922
(s),1764(s),1730(s),1700(s) マススペクトル [M+H-tBu]+ =369 高分解能マススペクトル [M+H-tBu]+ =369.2505(C20H35
O5N) 計算値:369.2515 m.p 42-43 °(H2O-MeOH) 比旋光度〔α〕D 26=+45.0°(C=1.0,CHCl3) (参考例47)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルトリデカン酸t
−ブチルエステル 参考例46で得られた4−(S)−イソプロピル−3−
(2−(R)−t−ブトキシカルボニルメチル−1−オ
キソドデシル)−2−オキサゾリジノン(13.67 g)よ
り参考例27と同様に反応処理し目的化合物(11.92
g)を得た。
【0195】C25H40O4(FW=404) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),1.15-1.71(18H,complex),1.40(9H,s),2.
36(1H,dd,J=16.2 and 5.3 Hz),2.64(1H,dd,J=16.2 and
9.2 Hz),2.83(1H,m),5.09(1H,d,J=12.5 Hz),5.17(1H,d,
J=12.5 Hz),7.27-7.40(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2927(s),17
34(s) マススペクトル [M+H-tBu]+ =348 高分解能マススペクトル [M+H-tBu]+ =348.2318(C21H32
O4) 計算値:348.2301 比旋光度〔α〕D 26=+0.76°(C=5.0,CHCl3) (参考例48)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルトリデカン酸 参考例47で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルトリデカン酸t−ブチルエステル(11.62 g)を
参考例7と同様に反応処理し目的化合物(9.41g)を得
た。
【0196】C21H32O4(FW=348) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),1.12-1.35(16H,complex),1.40-1.75(2H,
complex),2.49(1H,dd,J=16.1 and 4.4 Hz),2.79(1H,dd,
J=16.1 and 9.3 Hz),2.88(1H,m),5.12(1H,d,J=12.7 H
z),5.17(1H,d,J=12.7 Hz),7.25-7.41(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2926(s),17
37(s),1713(s) マススペクトル [M]+ =348 高分解能マススペクトル [M]+ =348.2308(C21H32O4) 計算値:348.2300 比旋光度〔α〕D 26=+2.8 °(C=1.0,EtOH) (参考例49)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルトリデカン酸
2,2,2−トリクロロエチルエステル 参考例48で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルトリデカン酸(9.35g)とトリクロロエタノール
(11.0ml)より参考例8と同様に反応処理し、目的化合
物(10.86 g)を得た。
【0197】C23H33O4Cl3(FW=478,Cl=35) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),1.13-1.39(16H,complex),1.48-1.79(2H,
complex),2.60(1H,dd,J=15.1 and 3.4 Hz),2.81-3.02(2
H,complex),4.65(1H,d,J=12.0 Hz),4.72(1H,d,J=12.0 H
z),5.10(1H,d,J=12.4 Hz),5.18(1H,d,J=12.4 Hz),7.28-
7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2926(s),17
59(s),1737(s) マススペクトル [M]+ =478 高分解能マススペクトル [M]+ =478.1428(C23H33O4(35C
l)3) 計算値:478.1445 比旋光度〔α〕D 26=-0.57°(C=3.0,CHCl3) (参考例50)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル) メチルドデカン酸 参考例29で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルトリデカン酸2,2,2−トリクロロエチルエス
テル(10.78 g)を参考例9と同様に反応処理し、目的
化合物(7.01g)を得た。
【0198】C16H27O4Cl3(FW=388,Cl=35) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.5 Hz),1.15-1.45(16H,complex),1.50-1.82(2H,
complex),2.61(1H,dd,J=15.2 and 3.2 Hz),2.80-3.01(2
H,complex),4.72(1H,d,J=11.9 Hz),4.79(1H,d,J=11.9 H
z) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2927(s),17
59(s),1710(s) マススペクトル [M+H]=389 高分解能マススペクトル [M+H]=389.1
036(C1628(35Cl)) 計算値:389.1053 比旋光度〔α〕D 26=+11.7°(C=1.0,EtOH) (参考例51)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルドデシル〕−(S)−ピペラジン酸t−
ブチルエステル 参考例30で得られた2−(R)−(2,2,2−トリ
クロロエトキシカルボニル)メチルドデカン酸(329
mg)より得られた酸クロライドと(S)−N1−ベンジ
ルオキシカルボニルピペラジン酸t−ブチルエステル
(258mg)を参考例10に示した方法に従い反応処理
し、目的化合物(492mg)を得た。
【0199】C33H49O7N2Cl3 (FW=690,Cl=35) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),0.94-1.39(18H,complex),1.43(9H,s),1.
49-1.71(2H,complex),1.78-2.13(2H,complex),2.60(1H,
dd,J=17.5 and 3.6 Hz),2.94(1H,dd,J=17.5 and 10.9 H
z),3.14(1H,m),3.43(1H,m),4.27(1H,m),4.61(1H,d,J=1
1.9 Hz),4.77(1H,d,J=11.9 Hz),5.14(1H,d,J=11.9 Hz),
5.21(1H,d,J=11.9 Hz),5.27(1H,t,J=4.0 Hz),7.23-7.41
(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):2927(s),17
40(s),1677(s) マススペクトル [M]+ =690 高分解能マススペクトル [M]+ =690.2598(C33H49O7N2(3
5Cl)3) 計算値:690.2606 比旋光度〔α〕D 26=-7.0 °(C=2.0,CHCl3) (参考例52)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソドデシル〕−(S)−
ピペラジン酸t−ブチルエステル 参考例51で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔1−オキソ−2−(R)−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル)メチルドデシル〕−
(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル(489mg)
を参考例11に示した方法に従い反応処理し、目的化合
物(407mg)を得た。
【0200】C31H48O7N2(FW=560) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),0.94-2.11(22H,complex),1.43(9H,s),2.
48(1H,dd,J=17.5 and 3.6 Hz),2.82(1H,dd,J=17.5 and
10.9 Hz),3.07(1H,m),3.31(1H,br.t,J=10.1 Hz),4.25(1
H,m),5.13(1H,d,J=11.8 Hz),5.20(1H,d,J=11.8 Hz),5.2
7(1H,dd,J=5.3 and 3.3 Hz),7.23-7.40(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3185(w),29
27(s),1736(s),1678(s) マススペクトル[M-tBuO]+ =487 高分解能マススペクトル[M-tBuO]+ =487.2820(C27H39O6
N2) 計算値:487.2808 比旋光度〔α〕D 26=-20.5°(C=1.0,EtOH) (参考例53)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソドデシル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステ
参考例52で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−カルボキシメチル−1−オキソ
ドデシル〕−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル
(403mg) とO−ベンジルヒドロキシルアミンを参考
例12に示した反応処理により縮合させ目的化合物(4
63mg)を得た。
【0201】C38H55O7N3(FW=665) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t,J=6.6 Hz),0.94-2.45(24H,complex),1.42(9H,s),3.
21(1H,m),3.46(1H,m),4.23(1H,m),4.82(1H,d,J=11.2 H
z),4.87(1H,d,J=11.2 Hz),5.13(1H,d,J=12.5 Hz),5.20
(1H,d,J=12.5 Hz),5.24(1H,m),7.20-7.49(10H,comple
x),8.41(1H,m) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm -1):3252(w),29
27(s),1733(s),1675(s) マススペクトル [M+H]+ =666 高分解能マススペクトル [M+H]+ =666.4136(C38H56O
7N3) 計算値:666.4118 比旋光度〔α〕D 26=-36.2°(C=1.0,CHCl3) (参考例54)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −〔2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソドデシル〕−(S)−ピペラジン酸 参考例53で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −〔2−(R)−ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソドデシル〕−(S)−ピペラジ
ン酸t−ブチルエステル(457mg)を参考例13と同
様の反応処理により目的化合物(370mg)を得た。
【0202】C34H47O7N3(FW=609) 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3, δ ppm):0.88(3
H,t),0.96-1.38(16H,complex),1.38-1.69(3H,complex),
1.82-2.06(2H,complex),2.21-2.59(2H,complex),2.90-
3.18(3H,complex),4.11(1H,br.d,J=12.5 Hz),4.85(1H,b
r.s),4.89-5.08(3H,complex),5.17(1H,d,J=11.9 Hz),7.
02-7.51(11H,complex),12.32(1H,s) 赤外線吸収スペクトル(liquid kBr pellet):3231(w),29
26(s),1710(s),1672(s),1604(s) 比旋光度〔α〕D 26=-28.1°(C=1.0,EtOH) (参考例55)4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソウンデカ
ニル)−2−オキサゾリジノン 4−(S)−イソプロピル−2−オキサゾリジノン(3.
06g)を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン(85ml)
に溶解させ、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム
(1.68Mヘキサン溶液)(15ml)を滴下し、25分
間撹伴した。ついでウンデカノイルクロライド(5.5 m
l)を加え、−78℃で1.5 時間撹伴した。反応液を5
%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄の後、硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)に
より精製し、目的化合物(6.77g)を無色油状物として
得た。
【0203】核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,d,J=6.6Hz),0.88(3H,t,J=6.8Hz),0.92(3H,
d,J=6.6Hz),1.18-1.42(14H,complex),1.54-1.74(2H,com
plex),2.38(1H,m),2.85(1H,ddd,J=16.4,8.4 and 6.8H
z),2.98(1H,ddd,J=16.4,8.5 and6.7Hz),4.20(1H,dd,J=
9.1 and 3.2Hz),4.26(1H,t,J=9.1Hz),4.43(1H,dt,J=9.1
and 3.2Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2959,1784,1
704 高分解能マススペクトル[M]+=297.2296(C17H31O3N) 計算値:297.2304 比旋光度:[α]D 26=+61.2°(C=1.0,CHCl3) (参考例56)4−(S)−イソプロピル−3−(2−(R)−t−ブ
トキシカルボニルメチル−1−オキソウンデカニル)−
2−オキサゾリジノン 窒素雰囲気下、−15℃に冷却した参考例55で得られ
た4−(S)−イソプロピル−3−(1−オキソウンデ
カニル)−2−オキサゾリジノン(6.77g)のテトラヒ
ドロフラン(15ml)溶液にリチウムジイソプロピル
アミド(0.62Mテトラヒドロフラン溶液)(39ml)
を加え、−78℃で10分間撹伴した。次いで、ブロモ
酢酸t−ブチル(18ml)を加え、2.5 時間撹伴を続
けながら、−55℃迄徐々に昇温した。反応液を5%塩
化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出、有機
層を水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1で
溶出)で精製することにより目的化合物5.86(62.5%)
を得た。メタノール−水より再結晶し、融点57−58
℃。
【0204】核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3,δpp
m):0.87(3H,t,J=6.9Hz),0.88(3H,d,J=7.0Hz),0.91(3H,
d,J=7.0Hz),1.17-1.48(15H,complex),1.41(9H,s),1.60
(1H,m),2.37(1H,m),2.43(1H,dd,J=16.7 and 4.6Hz),2.7
4(1H,dd,J=16.7 and 10.3Hz),4.10-4.29(3H,complex),
4.43(1H,dt,J=7.0 and 3.7Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr pellet,cm-1):2923,1764,17
31,1699 高分解能マススペクトル[M+H]+=412.3047(C23H42O5N) 計算値:412.3063 比旋光度:[α]D 26=+49.4°(C=0.99,CHCl3) (参考例57)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルドデカン酸t−
ブチルエステル 窒素雰囲気下、ベンジルアルコール(2.8 ml)のテト
ラヒドロフラン(40ml)溶液にn−ブチルリチウム
(1.68Mヘキサン溶液)(12ml)を加え室温で10
分間撹伴し調製したリチウムベンジルオキシド−ベンジ
ルアルコール(テトラヒドロフラン溶液)を参考例56
で得られた4−(S)−イソプロピル−3−(2−
(R)−t−ブトキシカルボニルメチル−1−オキソウ
ンデカニル)−2−オキサゾリジノン(5.51g)のテト
ラヒドロフラン(40ml)溶液へ加え、室温で1時間
撹伴した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し有機層を、水、飽和食塩水で順
次洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製することに
より、目的物4.74gを無色油状物として得た。
【0205】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6Hz),1.16-1.33(14H,complex),1.40
(9H,s),1.42-1.71(2H,complex),2.36(1H,dd,J=16.5 and
5.6Hz),2.64(1H,dd,J=16.5 and 9.2Hz),2.83(1H,m),5.
09(1H,d,J=12.2Hz),5.17(1H,d,J=12.2Hz),7.25-7.39(5
H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2928,1732 高分解能マススペクトル[M+H]+=391.2837(C24H39O4) 計算値:391.2848 比旋光度:[α]D 26=+1.0 °(C=6.0,CHCl) (参考例58)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルドデカン酸 参考例57で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルドデカン酸t−ブチルエステル(2.85g)の
ジオキサン(10ml)溶液に4M−塩酸−ジオキサン
溶液(35ml)を加え、一夜撹伴した。反応液を水に
注ぎ酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
40:1で溶出)で精製することにより、目的化合物2.
43gを無色油状物として得た。
【0206】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6Hz),1.13-1.39(14H,complex),1.42-
1.76(2H,complex),2.48(1H,dd,J=16.2 and 4.0Hz),2.78
(1H,dd,J=16.2 and 9.2Hz),2.88(1H,m),5.12(1H,d,J=1
2.5Hz),5.17(1H,d,J=12.5Hz),7.25-7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2927,1736,1
713 高分解能マススペクトル[M]+=334.2152(C20H30O4) 計算値:334.2144 比旋光度:[α]D 26=+3.6 °(C=1.0,EtOH) (参考例59)3−(R)−ベンジルオキシカルボニルドデカン酸2,
2,2−トリクロロエチルエステル 窒素雰囲気下、参考例58で得られた3−(R)−ベン
ジルオキシカルボニルドデカン酸(2.43 g)のトルエン
(50ml)溶液に蓚酸クロライド(2.5 ml)を加
え、60℃で2時間撹伴した。反応液にベンゼンを加
え、減圧留去し未反応の蓚酸クロライドを除いた後、残
留物を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン(40ml)に
溶解し、−15℃に冷却した後トリクロロエタノール
(3.2 ml)、ピリジン(0.70ml)を順次加えた。−
15℃で2.5 時間撹伴した後、反応液を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル抽出溶液を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=30:1で溶出)により精製し、目的化合物
(2.53g)を無色油状物として得た。
【0207】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.91(3H,t,J=6.9Hz),1.11-1.36(14H,complex),1.43-
1.81(2H,complex),2.63(1H,dd,J=15.2 and 3.3Hz),2.92
(1H,dd,J=15.2 and 9.2Hz),2.95(1H,m),4.68(1H,d,J=1
1.9Hz),4.75(1H,d,J=11.9Hz),5.14(1H,d,J=12.5Hz),5.2
1(1H,d,J=12.5Hz),7.26-7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2927,1759,1
736 高分解能マススペクトル[M+H]+=465.1351(C22H32O4(35C
l)3) 計算値:465.1366 比旋光度:[α]D 26=-0.35°(C=6.0,CHCl3) (参考例60)2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル)メチルウンデカン酸 参考例59で得られた3−(R)−ベンジルオキシカル
ボニルドデカン酸2,2,2−トリクロロエチルエステ
ル(2.53 g)のメタノール(30ml)溶液に10%パ
ラジウム炭素(130mg)を加え、水素雰囲気下1.3
時間撹伴し接触還元した。反応終了後セライト濾過によ
り触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=40:1)で精製し目的化合物(1.65g)
を無色油状物として得た。
【0208】核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.9Hz),1.15-1.46(14H,complex),1.60
(1H,m),1.72(1H,m),2.61(1H,dd,J=16.0and4.2Hz),2.87
(1H,dd,J=16.0and9.2Hz),2.93(1H,m),4.72(1H,d,J=12.0
Hz),4.78(1H,d,J=12.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2927,1759,1
710 高分解能マススペクトル[M+H]+=375.0909(C15H26O4(35C
l)3) 計算値:375.0897 比旋光度:[α]D 26=+11.0°(C=6.4,EtOH) (参考例61)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[1−オキソ
−2−(R)−(2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル)メチルウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸
t−ブチルエステル 窒素雰囲気下、参考例60で得られた2−(R)−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル)メチル
ウンデカン酸(470mg)のトルエン(6.0 ml)溶
液に蓚酸クロライド(0.44ml)を加え、60℃で2.5
時間撹伴した後、反応液に無水ベンゼンを加え減圧濃縮
し、過剰の蓚酸クロライドを除去した。減圧濃縮により
得られた残留物(酸クロライド)をテトラヒドロフラン
(4ml)に溶解した。窒素雰囲気下−15℃に冷却し
た(S)−N1 −ベンジルオキシカルボニルピペラジン
酸t−ブチルエステル(399mg)とN−エチルモル
ホリン(0.24ml)のテトラヒドロフラン(4ml)溶
液に、先に調整した酸クロライド溶液を滴下した後、一
夜撹伴を続け徐々に室温迄昇温した。反応液を0.2 N塩
酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出、有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄の後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:1)により
精製し目的化合物(740mg)を無色油状物として得
た。
【0209】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6Hz),0.93-1.70(18H,complex),1.43
(9H,s),1.78-2.12(2H,complex),2.60(1H,dd,J=17.2 and
3.3Hz),2.94(1H,dd,J=17.2 and 10.6Hz),3.12(1H,m),
3.42(1H,m),4.27(1H,m),4.61(1H,d,J=11.9Hz),4.77(1H,
d,J=11.9Hz),5.14(1H,d,J=12.5Hz),5.21(1H,d,J=12.5H
z),5.27(1H,t,J=4.0Hz),7.23-7.42(5H,complex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):2928,1740,1
678 高分解能マススペクトル[M]+=676.2451(C32H47O7N2(35C
l)3) 計算値:676.2449 比旋光度:[α]D 26=-7.0 °(C=1.0,CHCl3) (参考例62)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−カルボキシメチル−1−オキソウンデカニル]−
(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル 参考例61で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[1−オキソ−2−(R)−(2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル)メチルウンデカニル]−
(S)−ピペラジン酸t−ブチルエステル(735m
g)のテトラヒドロフラン溶液に1N−酢酸アンモニウ
ム水溶液(1.6 ml)、亜鉛(1.43g)を加え、室温下
2.7 時間激しく撹伴した。反応終了後亜鉛を濾去し、反
応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧下留去し、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=40:1)により精製し、目的化合
物(504mg)を無色油状物として得た。
【0210】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6Hz),0.93-1.58(18H,complex),1.43
(9H,s),1.69-2.12(2H,complex),2.48(1H,dd,J=17.2 and
3.3Hz),2.81(1H,dd,J=17.2 and 10.6Hz),3.07(1H,m),
3.31(1H,m),4.25(1H,m),5.13(1H,d,J=11.9Hz),5.20(1H,
d,J=11.9Hz),5.26(1H,br.t,J=4.7Hz),7.23-7.42(5H,com
plex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3193,2928,1
733,1679,1651 高分解能マススペクトル[M+H]+=547.3361(C30H47O7N2) 計算値:547.3383 比旋光度:[α]D 26=-22.0°(C=1.0,EtOH) (参考例63)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエ
ステル 参考例62で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[2−(R)−カルボキシメチル−1−オキソ
ウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸t−ブチルエス
テル(484mg)を混合溶媒(テトラヒドロフラン:
DMF=3:1,(15ml))に溶解し、0℃に冷却
した。O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(241
mg)、ジエチルシアノフォスフォネート(DEPC,
0.17ml)、トリエチルアミン(0.31ml)を順次加
え、2.1 時間撹伴した。反応液を1N塩酸に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=80:1で溶出)により精製し、目的
化合物(493mg)を得た。
【0211】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.9Hz),0.90-2.50(22H,complex),1.42
(9H,s),3.21(1H,m),3.46(1H,m),4.25(1H,m),4.82(1H,d,
J=11.9Hz),4.88(1H,d,J=11.9Hz),5.13(1H,d,J=12.5Hz),
5.20(1H,d,J=12.5Hz),5.25(1H,m),7.21-7.48(10H,compl
ex) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3249,2928,1
733,1675 高分解能マススペクトル[M+H]+=652.3945(C37H54O7N3) 計算値:652.3970 比旋光度:[α]D 26=-38.2°(C=1.0,CHCl3) (参考例64)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキ
ソウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸 参考例63で得られたN1 −ベンジルオキシカルボニル
−N2 −[2−(R)−ベンジルオキシアミノカルボニ
ル)メチル−1−オキソウンデカニル]−(S)−ピペ
ラジン酸t−ブチルエステル(478mg)の塩化メチ
レン溶液にトリフルオロ酢酸(1.8 ml)を加え、室温
で7時間撹伴した。反応終了後トルエンを加え減圧濃縮
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=30:1で溶出)により精製
し、目的化合物(382mg)を無色油状物として得
た。
【0212】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3,δpp
m):0.88(3H,t,J=6.6Hz),0.87-2.59(22H,complex),2.88-
3.27(2H,complex),4.10(1H,br.d,J=11.2Hz),4.69-5.39
(5H,complex),7.13(1H,br.s), 7.24-7.51(10H,comple
x),12.3(1H,s) 赤外線吸収スペクトル(liquid film,cm-1):3223,1714,1
671,1602 元素分析 計算値 C33H45N3O7・H2O:C,64.58%;H,7.71 %;N,6.85
% 測定値:C,64.77%;H,7.31 %;N,6.96 % 比旋光度:[α]D 26=-24.3°(C=1.0,EtOH) (参考例65)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−(ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オ
キソウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸N−メチル
アミド 0℃に冷却した参考例64で得られたN1 −ベンジルオ
キシカルボニル−N2−[2−(R)−(ベンジルオキ
シアミノカルボニル)メチル−1−オキソウンデカニ
ル]−(S)−ピペラジン酸(52mg)のテトラヒド
ロフラン:ジメチルホルムアミド(1:1)混合溶液
(4.0 ml)に窒素雰囲気下メチルアミン塩酸塩(27
mg),トリエチルアミン(0.035 ml)、DEPC
(0.03ml)を順次加え、徐々に室温まで昇温しながら
3.3 時間撹拌した。反応終了後反応液を5%硫酸水素カ
リウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲル分
取薄層クロマトグラフィー(20cm×20cm,0.5
mm厚,クロロホルム:メタノール=30:1で展開)
を用いて分取し目的化合物(52mg)を得た。少量の
不純物を含有していたが更に精製することなく次の工程
(実施例9)に使用した。
【0213】(参考例66)1 −ベンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)
−(ベンジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オ
キソウンデカニル]−(S)−ピペラジン酸N−ジメチ
ルアミド 参考例65の方法に従い参考例64で得られたN1 −ベ
ンジルオキシカルボニル−N2 −[2−(R)−(ベン
ジルオキシアミノカルボニル)メチル−1−オキソウン
デカニル]−(S)−ピペラジン酸(55mg)とジメ
チルアミン塩酸塩(32mg)を出発原料として同様の
反応処理により目的化合物(58mg)を得た。少量の
不純物を含有していたが更に精製することなく次の工程
(実施例10)に使用した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 知雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は−NR45 基(式中、R4 及びR5
    同一又は異なって水素原子又は炭素数1乃至4個のアル
    キル基)を示し、R2 は炭素数6乃至12個のアルキル
    基を示す]を有する化合物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の化合物を有効成分とする
    血管新生抑制剤、癌浸潤抑制剤又は癌転移抑制剤。
JP6074748A 1993-04-19 1994-04-13 コラゲナーゼ阻害剤 Pending JPH072797A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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