JPH07277609A - 昇降機システムの制御装置 - Google Patents
昇降機システムの制御装置Info
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- JPH07277609A JPH07277609A JP6071805A JP7180594A JPH07277609A JP H07277609 A JPH07277609 A JP H07277609A JP 6071805 A JP6071805 A JP 6071805A JP 7180594 A JP7180594 A JP 7180594A JP H07277609 A JPH07277609 A JP H07277609A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】併設した複数組のマルチカー方式昇降機システ
ムに、輸送負荷を均等に配分する効率の良い制御装置を
提供すること。 【構成】上昇側昇降路2−1,上部機械室3−1,下降
側昇降路2−2,下部機械室3−2で形成する循環型の
昇降路内に、複数の乗りかご1が走行するマルチカー方
式昇降機システムを、複数組併設する。この時、図2の
例では、第1組は呼びの合計数が10個,乗り人数の合
計が18人、第2組は、それぞれ5個,7人であるの
で、第1組の輸送負荷が高い。よって、対象とする利用
者を、第2組のマルチカー方式昇降機システムでサービ
スすることにより、輸送負荷配分の均等化が図れる。
ムに、輸送負荷を均等に配分する効率の良い制御装置を
提供すること。 【構成】上昇側昇降路2−1,上部機械室3−1,下降
側昇降路2−2,下部機械室3−2で形成する循環型の
昇降路内に、複数の乗りかご1が走行するマルチカー方
式昇降機システムを、複数組併設する。この時、図2の
例では、第1組は呼びの合計数が10個,乗り人数の合
計が18人、第2組は、それぞれ5個,7人であるの
で、第1組の輸送負荷が高い。よって、対象とする利用
者を、第2組のマルチカー方式昇降機システムでサービ
スすることにより、輸送負荷配分の均等化が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降機の運行制御装置
に係り、特に、共通の昇降路内に複数の乗りかごを運行
するマルチカー方式昇降機システムを高効率に運行する
制御装置に関する。
に係り、特に、共通の昇降路内に複数の乗りかごを運行
するマルチカー方式昇降機システムを高効率に運行する
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビル内の縦の乗客輸送を行う
昇降機システムとしては、エレベーター,エスカレータ
ーが広く用いられてきた。エレベーターは、各かご毎に
個別の走行シャフトが設けられ、その中を上下方向に自
由に走行していた。
昇降機システムとしては、エレベーター,エスカレータ
ーが広く用いられてきた。エレベーターは、各かご毎に
個別の走行シャフトが設けられ、その中を上下方向に自
由に走行していた。
【0003】複数台のエレベーターを併設した場合に、
効率のよい運行を行うため、エレベーターの群管理制御
が広く用いられている。その例として、特公平5−59032
号公報に制御装置の分散を図るシステム構成をとる群管
理制御装置が開示されている。
効率のよい運行を行うため、エレベーターの群管理制御
が広く用いられている。その例として、特公平5−59032
号公報に制御装置の分散を図るシステム構成をとる群管
理制御装置が開示されている。
【0004】しかし、ビルにおける利用可能面積を増加
させるためには、各乗りかご毎に個別の昇降路を設ける
エレベーターより、共通の昇降路に複数の乗りかごを走
行させるマルチカー方式の昇降機システムが有利であ
り、その技術が出願,公開されている。
させるためには、各乗りかご毎に個別の昇降路を設ける
エレベーターより、共通の昇降路に複数の乗りかごを走
行させるマルチカー方式の昇降機システムが有利であ
り、その技術が出願,公開されている。
【0005】例えば、マルチカー方式昇降機システムの
機構として、特開平1−267287 号公報に昇降用駆動ロー
プと方向反転用機構を組み合わせたもの、特開平3−152
078号公報にかごに設置したリニアモータにより駆動す
る自走式のもの等がある。
機構として、特開平1−267287 号公報に昇降用駆動ロー
プと方向反転用機構を組み合わせたもの、特開平3−152
078号公報にかごに設置したリニアモータにより駆動す
る自走式のもの等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マルチカー方式昇降機
システムにおいても、単純に循環路内の乗りかご数を増
やすだけでは、乗りかご相互間の干渉が問題となり、輸
送能力を増加させることはできない。そのため、マルチ
カー方式昇降機システムを複数組併設することが必要で
ある。
システムにおいても、単純に循環路内の乗りかご数を増
やすだけでは、乗りかご相互間の干渉が問題となり、輸
送能力を増加させることはできない。そのため、マルチ
カー方式昇降機システムを複数組併設することが必要で
ある。
【0007】しかし、前記特公平5−59032号公報もエレ
ベーターにおける制御システム構成であり、複数組のマ
ルチカー方式昇降機システム間の運行と、その各組内の
個別の乗りかごの運行の両方を同時に制御する必要があ
るシステムには適用できない、というように、これま
で、マルチカー方式昇降機システムを複数組併設した場
合の制御システム構成については、検討されていなかっ
た。
ベーターにおける制御システム構成であり、複数組のマ
ルチカー方式昇降機システム間の運行と、その各組内の
個別の乗りかごの運行の両方を同時に制御する必要があ
るシステムには適用できない、というように、これま
で、マルチカー方式昇降機システムを複数組併設した場
合の制御システム構成については、検討されていなかっ
た。
【0008】さらに、マルチカー方式昇降機システムを
複数組併設した場合の高効率な運行方法についても、検
討されていなかった。マルチカー方式昇降機システム
は、乗りかご相互間の干渉等があるために、到着予測時
間演算が困難であり、到着予測時間を基礎データとする
エレベーターの群管理制御方法も、適用することはでき
ない、という問題点があった。
複数組併設した場合の高効率な運行方法についても、検
討されていなかった。マルチカー方式昇降機システム
は、乗りかご相互間の干渉等があるために、到着予測時
間演算が困難であり、到着予測時間を基礎データとする
エレベーターの群管理制御方法も、適用することはでき
ない、という問題点があった。
【0009】本発明の目的は、マルチカー方式昇降機シ
ステムを複数組併設する場合の、併設数に依存しない柔
軟な制御装置構成を提供することにある。
ステムを複数組併設する場合の、併設数に依存しない柔
軟な制御装置構成を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、マルチカー方式昇降
機システムを複数組併設する場合の高効率な運行を実現
する制御装置を提供することにある。
機システムを複数組併設する場合の高効率な運行を実現
する制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、マルチカー方式昇降機システムを複数組併設す
る場合の制御システムを、マルチカー方式昇降機システ
ム各組毎の運行制御装置と、共通の全体制御装置とから
構成したものである。
ために、マルチカー方式昇降機システムを複数組併設す
る場合の制御システムを、マルチカー方式昇降機システ
ム各組毎の運行制御装置と、共通の全体制御装置とから
構成したものである。
【0012】また、マルチカー方式昇降機システム各組
毎の運行制御装置は、輸送負荷算出手段,サービス乗り
かご決定手段を含み、全体制御装置は、新規ホール呼び
の割当て組決定手段を含むように構成したものである。
毎の運行制御装置は、輸送負荷算出手段,サービス乗り
かご決定手段を含み、全体制御装置は、新規ホール呼び
の割当て組決定手段を含むように構成したものである。
【0013】又前記全体制御装置の働きを、少なくとも
1つの運行制御装置に持たせることによって制御装置全
体の構成を簡素化したシステムを提供するものである。
1つの運行制御装置に持たせることによって制御装置全
体の構成を簡素化したシステムを提供するものである。
【0014】
【作用】マルチカー方式昇降機システム各組毎の運行制
御装置内の輸送負荷算出手段は、該当組の利用状況(受
持ち呼び数,かご内人数等)から、該当組の輸送負荷値
を算出する。
御装置内の輸送負荷算出手段は、該当組の利用状況(受
持ち呼び数,かご内人数等)から、該当組の輸送負荷値
を算出する。
【0015】全体制御装置内の新規ホール呼びの割当て
組決定手段は、前記輸送負荷値を比較して、輸送の負荷
が各組均一になるように、新規ホール呼びを割り当てる
マルチカー方式昇降機システムの組番号を決定する。
組決定手段は、前記輸送負荷値を比較して、輸送の負荷
が各組均一になるように、新規ホール呼びを割り当てる
マルチカー方式昇降機システムの組番号を決定する。
【0016】マルチカー方式昇降機システム各組毎の運
行制御装置内のサービス乗りかご決定手段は、前記新規
ホール呼びの割当て組決定手段で決定した割当てに対
し、該当組内の複数の乗りかごの中から、割当て呼びに
応答する乗りかごを決定する。なお、前記全体制御装置
の働きを少なくとも各組に設けた運行制御装置の1つに
持たせることによって、システム構成の簡素化を図るこ
ともできる。
行制御装置内のサービス乗りかご決定手段は、前記新規
ホール呼びの割当て組決定手段で決定した割当てに対
し、該当組内の複数の乗りかごの中から、割当て呼びに
応答する乗りかごを決定する。なお、前記全体制御装置
の働きを少なくとも各組に設けた運行制御装置の1つに
持たせることによって、システム構成の簡素化を図るこ
ともできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。
る。
【0018】はじめに、本発明で対象とするマルチカー
方式昇降機システムの概略について、図1により説明す
る。
方式昇降機システムの概略について、図1により説明す
る。
【0019】マルチカー方式昇降機システムとは、上昇
方向の走行に用いる上昇側昇降路2−1,下降方向の走
行に用いる下降側昇降路2−2、及び、走行方向を転換
し昇降路を2−1から2−2に移動する上部の機械室3
−1,2−2から2−1に移動する下部の機械室3−2
で構成する循環型の昇降路内を、複数の乗りかご1が走
行するものである。
方向の走行に用いる上昇側昇降路2−1,下降方向の走
行に用いる下降側昇降路2−2、及び、走行方向を転換
し昇降路を2−1から2−2に移動する上部の機械室3
−1,2−2から2−1に移動する下部の機械室3−2
で構成する循環型の昇降路内を、複数の乗りかご1が走
行するものである。
【0020】乗りかご1の走行機構としては、例えば、
リニアモータにより自走するものが特開平3−152078 号
公報に、昇降用駆動ロープと方向反転用機構を組み合わ
せたものが特開平1−267287 号公報に開示されている。
しかし本発明は、乗りかご1が循環型の昇降路2−1,
3−1,2−2,3−2内を他の乗りかごと独立して走
行できるものであれば、駆動機構に関係なく適用できる
ので、乗りかごの駆動機構はどのような方式を用いても
よい。
リニアモータにより自走するものが特開平3−152078 号
公報に、昇降用駆動ロープと方向反転用機構を組み合わ
せたものが特開平1−267287 号公報に開示されている。
しかし本発明は、乗りかご1が循環型の昇降路2−1,
3−1,2−2,3−2内を他の乗りかごと独立して走
行できるものであれば、駆動機構に関係なく適用できる
ので、乗りかごの駆動機構はどのような方式を用いても
よい。
【0021】図1では、かごが6台の場合を例にとり表
記したが、以下説明するように本発明は、台数や階床数
に限定されることなく実施できることは明白である。ま
た、鉄道線路のスイッチバック方式のように、かごのガ
イドレールを中間階は複線,端階だけは単線化して構成
した循環型の昇降路の場合でも、問題なく適用できる。
記したが、以下説明するように本発明は、台数や階床数
に限定されることなく実施できることは明白である。ま
た、鉄道線路のスイッチバック方式のように、かごのガ
イドレールを中間階は複線,端階だけは単線化して構成
した循環型の昇降路の場合でも、問題なく適用できる。
【0022】次に、本発明の基本的な考え方を説明す
る。
る。
【0023】マルチカー方式昇降機システムにおいて
も、単純に循環路内の乗りかご数を増やすだけでは、相
互の干渉が問題となり、輸送能力を増加させることはで
きない。また、保守時等には、同じ循環路内の全乗りか
ごを停止させる必要があるため、マルチカー方式昇降機
システムが1組しか設置していない場合には、運行停止
の影響が非常に大きくなる。そのため状況に応じて、図
1に示したマルチカー方式昇降機システムを複数組併設
することが必要になる。
も、単純に循環路内の乗りかご数を増やすだけでは、相
互の干渉が問題となり、輸送能力を増加させることはで
きない。また、保守時等には、同じ循環路内の全乗りか
ごを停止させる必要があるため、マルチカー方式昇降機
システムが1組しか設置していない場合には、運行停止
の影響が非常に大きくなる。そのため状況に応じて、図
1に示したマルチカー方式昇降機システムを複数組併設
することが必要になる。
【0024】図1に示した循環路を用いるマルチカー方
式昇降機システムにおいては、複数組併設した場合で
も、乗りかご1は、所属する循環路内では自由走行可能
であるが、現在の循環路から他の循環路へ移るような移
動はできない。
式昇降機システムにおいては、複数組併設した場合で
も、乗りかご1は、所属する循環路内では自由走行可能
であるが、現在の循環路から他の循環路へ移るような移
動はできない。
【0025】乗りかごが循環路を越えて移動しないタイ
プのマルチカー方式昇降機システムを併設した場合の、
効率のよい運行状態とは、特定の1組に利用が偏ること
なく、全ての組に輸送負荷が均等に配分されている状態
である。
プのマルチカー方式昇降機システムを併設した場合の、
効率のよい運行状態とは、特定の1組に利用が偏ること
なく、全ての組に輸送負荷が均等に配分されている状態
である。
【0026】運行状態の一例を図2に示す。
【0027】図2では、それぞれ6かごの乗りかごを持
つ2組の昇降機システムを備えたビルにおいて、新たな
利用者がホールから利用要求を発した瞬間の運行状態を
示している。ここで、作図上の都合により、第1組は時
計周りに、第2組は反時計周りに乗りかごが循環するも
のとする。
つ2組の昇降機システムを備えたビルにおいて、新たな
利用者がホールから利用要求を発した瞬間の運行状態を
示している。ここで、作図上の都合により、第1組は時
計周りに、第2組は反時計周りに乗りかごが循環するも
のとする。
【0028】この時、第1組の昇降機システムは、呼び
の合計数(既に割当てられたホール呼びとかご内の行き
先階登録の合計数)が10個,かご内の乗り人数合計が
18人であるのに対し、第2組は、それぞれ5個,7人
であり、第1組に輸送負荷が偏っている。よって、図示
した利用者は、第2組がサービスすることが望ましい。
の合計数(既に割当てられたホール呼びとかご内の行き
先階登録の合計数)が10個,かご内の乗り人数合計が
18人であるのに対し、第2組は、それぞれ5個,7人
であり、第1組に輸送負荷が偏っている。よって、図示
した利用者は、第2組がサービスすることが望ましい。
【0029】このように、本発明の基本的な考え方は、
複数組の昇降機システムに対して各組毎の負荷を算出
し、利用者からの要求に対して負荷を均等化するように
サービスする組を決定することにより、効率的な運行を
実現するものである。
複数組の昇降機システムに対して各組毎の負荷を算出
し、利用者からの要求に対して負荷を均等化するように
サービスする組を決定することにより、効率的な運行を
実現するものである。
【0030】以下、この基本的な考え方を実現する制御
システムの構成、および、制御方法の一実施例を説明す
る。
システムの構成、および、制御方法の一実施例を説明す
る。
【0031】図3は、本発明の一実施例の制御システム
構成図である。
構成図である。
【0032】1組のマルチカー方式昇降機システムは、
複数の乗りかご1に対応するかご制御装置7と、その乗
りかごの運行を決定する運行制御装置5から構成する。
さらに、そのマルチカー方式昇降機システムの複数組に
対して、共通の全体制御装置4,ホール呼び釦7を設置
する。
複数の乗りかご1に対応するかご制御装置7と、その乗
りかごの運行を決定する運行制御装置5から構成する。
さらに、そのマルチカー方式昇降機システムの複数組に
対して、共通の全体制御装置4,ホール呼び釦7を設置
する。
【0033】本実施例では、運行制御装置5,乗りかご
制御装置6,乗りかご1で構成するマルチカー方式昇降
機システムの併設数をM組,マルチカー方式昇降機シス
テム1組の中の乗りかご数をNかごとして表記する。以
下の説明からも明白であるが、本発明は、どのような併
設数M,乗りかご数Nでも実施することが可能である。
制御装置6,乗りかご1で構成するマルチカー方式昇降
機システムの併設数をM組,マルチカー方式昇降機シス
テム1組の中の乗りかご数をNかごとして表記する。以
下の説明からも明白であるが、本発明は、どのような併
設数M,乗りかご数Nでも実施することが可能である。
【0034】また、マルチカー方式昇降機システムは、
「組」として数え、特定の組を指示する場合には、「第
i組」と表記する。
「組」として数え、特定の組を指示する場合には、「第
i組」と表記する。
【0035】ホール呼び釦7からの利用要求に対して
は、複数組のマルチカー方式昇降機システムのうちどの
組が応答するかを決定、割当てする第1の処理と,該当
組の複数の乗りかごの中のどの乗りかごがサービスする
かを決定する第2の処理とを実行する。
は、複数組のマルチカー方式昇降機システムのうちどの
組が応答するかを決定、割当てする第1の処理と,該当
組の複数の乗りかごの中のどの乗りかごがサービスする
かを決定する第2の処理とを実行する。
【0036】全体制御装置4は、ホール呼び釦7からの
利用要求信号に対して、各組の運行制御装置5で算出す
る負荷値(後述)を比較して、ホール呼びに応答する
「組」を決定する第1の処理を行う割当て組決定部20
を含む。
利用要求信号に対して、各組の運行制御装置5で算出す
る負荷値(後述)を比較して、ホール呼びに応答する
「組」を決定する第1の処理を行う割当て組決定部20
を含む。
【0037】運行制御装置5は、各組内の運行状態を輸
送負荷値として算出する負荷算出部10と、全体制御装
置4からの割当て指令に対して、該当組の複数の乗りか
ごの中のどの乗りかごがサービスするかを決定する第2
の処理を行う運行決定部30を含む。
送負荷値として算出する負荷算出部10と、全体制御装
置4からの割当て指令に対して、該当組の複数の乗りか
ごの中のどの乗りかごがサービスするかを決定する第2
の処理を行う運行決定部30を含む。
【0038】乗りかご制御装置は、運行制御装置5から
の指令に基づき、各乗りかご1を実際に走行,停止させ
る。また、乗りかご制御装置6は、他の乗りかごとの追
突防止処理も行う。追突防止としては、各乗りかごの間
に、追突防止のための所定の間隔を設定する「閉塞」を
利用する方法等が考えられるが、本発明は、どのような
追突防止処理を用いる場合にも、適用可能である。
の指令に基づき、各乗りかご1を実際に走行,停止させ
る。また、乗りかご制御装置6は、他の乗りかごとの追
突防止処理も行う。追突防止としては、各乗りかごの間
に、追突防止のための所定の間隔を設定する「閉塞」を
利用する方法等が考えられるが、本発明は、どのような
追突防止処理を用いる場合にも、適用可能である。
【0039】図3に示したように、制御システムの構成
を、マルチカー方式昇降機システム各組毎の運行制御装
置と、共通の全体制御装置とに分割することにより、マ
ルチカー方式昇降機システムの併設数に依存しない、拡
張性の高い制御装置を実現できる。
を、マルチカー方式昇降機システム各組毎の運行制御装
置と、共通の全体制御装置とに分割することにより、マ
ルチカー方式昇降機システムの併設数に依存しない、拡
張性の高い制御装置を実現できる。
【0040】以下、全体制御装置4,運行制御装置5に
おける運行制御処理を、図4から図6を用いて説明す
る。
おける運行制御処理を、図4から図6を用いて説明す
る。
【0041】図4は、第i組の負荷を算出するプログラ
ム10のフローチャートである。負荷算出プログラム1
0は、各組毎の運行制御装置5において、所定の周期
(例えば1秒)毎に起動される。
ム10のフローチャートである。負荷算出プログラム1
0は、各組毎の運行制御装置5において、所定の周期
(例えば1秒)毎に起動される。
【0042】ステップ10−1では、全体制御装置4か
ら第i組に割当てられた、第i組の受持ち呼び数をカウ
ントし、変数hNumに代入する。
ら第i組に割当てられた、第i組の受持ち呼び数をカウ
ントし、変数hNumに代入する。
【0043】ステップ10−2では、行き先階数の変数
cNumを、ステップ10−3では、かご内人数の変数
cWgtを0に初期化する。
cNumを、ステップ10−3では、かご内人数の変数
cWgtを0に初期化する。
【0044】ステップ10−4からステップ10−7
は、第i組内の乗りかご数Nに対するループ処理であ
る。
は、第i組内の乗りかご数Nに対するループ処理であ
る。
【0045】ステップ10−5では、k番目の乗りかご
の行き先階数を、行き先階数の変数cNumに加算す
る。
の行き先階数を、行き先階数の変数cNumに加算す
る。
【0046】ステップ10−6では、k番目の乗りかご
のかご内人数を、かご内人数の変数cWgtに加算す
る。
のかご内人数を、かご内人数の変数cWgtに加算す
る。
【0047】ステップ10−7で、乗りかご数kに関す
るループ処理が完了した後、ステップ10−8で、第i
組の負荷値Load[i]を算出する。
るループ処理が完了した後、ステップ10−8で、第i
組の負荷値Load[i]を算出する。
【0048】ここで、負荷値Load[i]は、重み係
数w1,w2,w3を用いて、 Load[i]=(w1×hNum+w2×cNum+w3×cWgt)/N …(数1) により算出する。重み係数の例としては、w1=w2=
2,w3=1等である。数1において、負荷値Load
[i]は、組内の乗りかご数Nで規格化された値となっ
ているため、各組の乗りかご数が異なる場合においても
適用可能である。
数w1,w2,w3を用いて、 Load[i]=(w1×hNum+w2×cNum+w3×cWgt)/N …(数1) により算出する。重み係数の例としては、w1=w2=
2,w3=1等である。数1において、負荷値Load
[i]は、組内の乗りかご数Nで規格化された値となっ
ているため、各組の乗りかご数が異なる場合においても
適用可能である。
【0049】負荷算出プログラム10により算出した第
i組の負荷値Load[i]は、全体制御装置4から参
照可能な記憶領域に書き込む。
i組の負荷値Load[i]は、全体制御装置4から参
照可能な記憶領域に書き込む。
【0050】図5は、新規ホール呼びの割当て組決定プ
ログラム20のフローチャートである。割当て組決定プ
ログラム20は、全体制御装置4において、新規ホール
呼び登録毎に、あるいは、0.1 秒毎等の周期毎に起動
される。
ログラム20のフローチャートである。割当て組決定プ
ログラム20は、全体制御装置4において、新規ホール
呼び登録毎に、あるいは、0.1 秒毎等の周期毎に起動
される。
【0051】ステップ20−1では、新規ホール呼びが
登録されたかを確認し、ホール呼びが有る場合には、ス
テップ20−2以降の処理へ進む。
登録されたかを確認し、ホール呼びが有る場合には、ス
テップ20−2以降の処理へ進む。
【0052】ステップ20−2では、負荷値の最小値を
記録する変数mLoad,割当て組の番号を記録する変
数aGroupの値を初期化する。実施例では、初期値
として9999を用いている。
記録する変数mLoad,割当て組の番号を記録する変
数aGroupの値を初期化する。実施例では、初期値
として9999を用いている。
【0053】ステップ20−3からステップ20−7
は、昇降機システムの併設組数Mに対するループ処理で
ある。
は、昇降機システムの併設組数Mに対するループ処理で
ある。
【0054】ステップ20−4では、負荷算出プログラ
ム10で算出した第i組の負荷値Load[i]を検出
する。
ム10で算出した第i組の負荷値Load[i]を検出
する。
【0055】ステップ20−5では、対象とする第i組
の負荷値Load[i]と負荷値の最小値mLoadを
比較する。
の負荷値Load[i]と負荷値の最小値mLoadを
比較する。
【0056】負荷値Load[i]が最小値mLoad
より小さい場合には、ステップ20−6で、最小値mL
oadにLoad[i]を代入し、割当て組の番号を記
録する変数aGroupに対象とする第i組の番号iを
記録する。
より小さい場合には、ステップ20−6で、最小値mL
oadにLoad[i]を代入し、割当て組の番号を記
録する変数aGroupに対象とする第i組の番号iを
記録する。
【0057】ステップ20−7で、併設組数iに関する
ループ処理が完了した後、ステップ20−8へ進む。
ループ処理が完了した後、ステップ20−8へ進む。
【0058】ステップ20−8で、割当て組の番号aG
roupが初期値9999と異なる場合には、新規ホー
ル呼びを割当て可能な組の番号がaGroupに記録さ
れているので、ステップ20−9で、第aGroup組
に対象とするホール呼びの割当てを指令する。
roupが初期値9999と異なる場合には、新規ホー
ル呼びを割当て可能な組の番号がaGroupに記録さ
れているので、ステップ20−9で、第aGroup組
に対象とするホール呼びの割当てを指令する。
【0059】割当て組決定プログラム20の処理によ
り、新規ホール呼びが特定の組に割当てられる。これに
より、エレベーター群管理制御における予約かご表示と
同様に、割当て組のドア付近のランプ等を用いて、サー
ビスかごが到着するドアを予約案内することができる。
り、新規ホール呼びが特定の組に割当てられる。これに
より、エレベーター群管理制御における予約かご表示と
同様に、割当て組のドア付近のランプ等を用いて、サー
ビスかごが到着するドアを予約案内することができる。
【0060】図6は、ホール呼びへのサービス乗りかご
決定プログラム30のフローチャートである。サービス
乗りかご決定プログラム30は、割当て組決定プログラ
ム20により割当てられたホール呼びに対して、実際に
サービスする乗りかごを、該当組の複数の乗りかごの中
から決定する。サービス乗りかご決定プログラム30
は、各組毎の運行制御装置5において、0.1 秒毎等の
周期毎に起動される。
決定プログラム30のフローチャートである。サービス
乗りかご決定プログラム30は、割当て組決定プログラ
ム20により割当てられたホール呼びに対して、実際に
サービスする乗りかごを、該当組の複数の乗りかごの中
から決定する。サービス乗りかご決定プログラム30
は、各組毎の運行制御装置5において、0.1 秒毎等の
周期毎に起動される。
【0061】ステップ30−1からステップ30−11
は、組内の乗りかご数Nに対するループ処理である。
は、組内の乗りかご数Nに対するループ処理である。
【0062】ステップ30−2では、対象かごの到着可
能階に受持ちホール呼びが有るかを確認し、受持ちホー
ル呼びが有る場合には、以下の処理へ進む。
能階に受持ちホール呼びが有るかを確認し、受持ちホー
ル呼びが有る場合には、以下の処理へ進む。
【0063】ステップ30−3では、対象階に対象かご
内から降り客が有るかを調べ、有る場合には、ステップ
30−9へ進み、対象階の対象かごによるサービスを決
定する。降り客がない場合には、ステップ30−4へ進
む。
内から降り客が有るかを調べ、有る場合には、ステップ
30−9へ進み、対象階の対象かごによるサービスを決
定する。降り客がない場合には、ステップ30−4へ進
む。
【0064】ステップ30−4では、対象かご内が満員
であるかを調べ、満員であれば、ステップ30−10へ
進み、対象階の対象かごによる非サービスを決定する。
満員でない場合には、ステップ30−5へ進む。
であるかを調べ、満員であれば、ステップ30−10へ
進み、対象階の対象かごによる非サービスを決定する。
満員でない場合には、ステップ30−5へ進む。
【0065】ステップ30−5では、対象階が追突防止
のための「閉塞停止」階であるかを調べ、閉塞停止階で
ある場合には、ステップ30−9へ進み、対象階の対象
かごによるサービスを決定する。閉塞停止階でない場合
には、ステップ30−6へ進む。
のための「閉塞停止」階であるかを調べ、閉塞停止階で
ある場合には、ステップ30−9へ進み、対象階の対象
かごによるサービスを決定する。閉塞停止階でない場合
には、ステップ30−6へ進む。
【0066】ステップ30−6では、対象階の待ち時間
が所定値(例えば20秒)以上であるかを調べ、所定値
以上である場合には、ステップ30−9へ進み、対象階
の対象かごによるサービスを決定する。所定値以下の場
合には、ステップ30−7へ進む。
が所定値(例えば20秒)以上であるかを調べ、所定値
以上である場合には、ステップ30−9へ進み、対象階
の対象かごによるサービスを決定する。所定値以下の場
合には、ステップ30−7へ進む。
【0067】ステップ30−7では、対象かごと後続か
ごとの間隔が所定値(例えば2階床)以下であるかを調
べ、所定値以下であれば、ステップ30−10へ進み、
対象階の対象かごによる非サービスを決定する。所定値
以上であれば場合には、ステップ30−8へ進む。
ごとの間隔が所定値(例えば2階床)以下であるかを調
べ、所定値以下であれば、ステップ30−10へ進み、
対象階の対象かごによる非サービスを決定する。所定値
以上であれば場合には、ステップ30−8へ進む。
【0068】ステップ30−8では、対象かごと前走か
ごとの間隔が所定値(例えば2階床)以下であるかを調
べ、所定値以下であれば、ステップ30−9へ進み、対
象階の対象かごによるサービスを決定する。所定値以上
である場合には、ステップ30−10へ進み、対象階の
対象かごによる非サービスを決定する。
ごとの間隔が所定値(例えば2階床)以下であるかを調
べ、所定値以下であれば、ステップ30−9へ進み、対
象階の対象かごによるサービスを決定する。所定値以上
である場合には、ステップ30−10へ進み、対象階の
対象かごによる非サービスを決定する。
【0069】ステップ30−11で、乗りかご数kに関
するループ処理が完了すると、サービス乗りかご決定プ
ログラム30の一周期の処理を終了する。
するループ処理が完了すると、サービス乗りかご決定プ
ログラム30の一周期の処理を終了する。
【0070】上記処理中ステップ30−9で、対象階の
対象かごによるサービスを決定した場合には、対象組の
ドア付近のランプを点滅する等により、サービスかごの
到着を案内することができる。
対象かごによるサービスを決定した場合には、対象組の
ドア付近のランプを点滅する等により、サービスかごの
到着を案内することができる。
【0071】以上の負荷算出プログラム10,割当て組
決定プログラム20,サービス乗りかご決定プログラム
30の組み合わせにより、輸送負荷を均等に配分する効
率のよい制御装置を実現できる。
決定プログラム20,サービス乗りかご決定プログラム
30の組み合わせにより、輸送負荷を均等に配分する効
率のよい制御装置を実現できる。
【0072】以上説明した実施例によれば、以下の効果
がある。
がある。
【0073】運行制御システムを、1つの全体制御装置
と各組毎の運行制御装置とに分離した構成にすることに
より、昇降機システムの組数の増減に対しても共通のシ
ステム(ハードウェア,ソフトウェア)を適用できる効
果がある。
と各組毎の運行制御装置とに分離した構成にすることに
より、昇降機システムの組数の増減に対しても共通のシ
ステム(ハードウェア,ソフトウェア)を適用できる効
果がある。
【0074】利用者へのサービスかご決定を、全体制御
装置でのホール呼びの割当て組決定処理と、運行制御装
置でのサービス乗りかご決定処理とにより行うことによ
り、従来のエレベーターの群管理制御システムにおける
予約案内方式と同一の表示により、利用者への案内を行
うことができる効果がある。
装置でのホール呼びの割当て組決定処理と、運行制御装
置でのサービス乗りかご決定処理とにより行うことによ
り、従来のエレベーターの群管理制御システムにおける
予約案内方式と同一の表示により、利用者への案内を行
うことができる効果がある。
【0075】また、実施例の変形として、マルチカー方
式昇降機システムとエレベーターを併設する場合にも、
本発明を適用することが可能である。
式昇降機システムとエレベーターを併設する場合にも、
本発明を適用することが可能である。
【0076】エレベーターと併設する場合には、ホール
呼び釦7からの利用要求に対して、全体制御装置4は、
複数組のマルチカー方式昇降機システムのうちのどの
組、または、エレベーターのうちどの号機が応答するか
を決定,割当てする。マルチカー方式昇降機システムの
いずれかの組に割当てた場合は、該当組の複数の乗りか
ごの中のどの乗りかごがサービスするかを決定する第2
の処理を実行し、エレベーターのいずれかの号機に割当
てた場合は、直接その号機への割当てとなる。
呼び釦7からの利用要求に対して、全体制御装置4は、
複数組のマルチカー方式昇降機システムのうちのどの
組、または、エレベーターのうちどの号機が応答するか
を決定,割当てする。マルチカー方式昇降機システムの
いずれかの組に割当てた場合は、該当組の複数の乗りか
ごの中のどの乗りかごがサービスするかを決定する第2
の処理を実行し、エレベーターのいずれかの号機に割当
てた場合は、直接その号機への割当てとなる。
【0077】割当てに用いる負荷値は、数1に示したも
のを直接用いてもよく、または、マルチカー方式昇降機
システム,エレベーターの違いを考慮する係数を数1の
算出値に乗算して用いてもよい。マルチカー方式昇降機
システム,エレベーターの違いを考慮する係数の例とし
ては、マルチカー方式昇降機システムの場合が3,エレ
ベーターの場合が1等である。
のを直接用いてもよく、または、マルチカー方式昇降機
システム,エレベーターの違いを考慮する係数を数1の
算出値に乗算して用いてもよい。マルチカー方式昇降機
システム,エレベーターの違いを考慮する係数の例とし
ては、マルチカー方式昇降機システムの場合が3,エレ
ベーターの場合が1等である。
【0078】本実施例によれば、ホールで待つ利用客か
ら見た場合に、ホール呼び釦を押した瞬間の即時予約
(ランプ点灯)と、乗りかご到着時の到着案内(ランプ
点滅)というインタフェース部分を共通にして、マルチ
カー方式昇降機システムとエレベーターを併設できる効
果がある。
ら見た場合に、ホール呼び釦を押した瞬間の即時予約
(ランプ点灯)と、乗りかご到着時の到着案内(ランプ
点滅)というインタフェース部分を共通にして、マルチ
カー方式昇降機システムとエレベーターを併設できる効
果がある。
【0079】別の実施例の変形として、新規ホール呼び
の割当て組決定時に、ホール呼びの発生階が、乗りかご
内の行き先階登録により登録されている階と同一の場合
には、行き先階の登録されている乗りかごを含む組への
割当てを優先することも可能である(特に図示しな
い)。
の割当て組決定時に、ホール呼びの発生階が、乗りかご
内の行き先階登録により登録されている階と同一の場合
には、行き先階の登録されている乗りかごを含む組への
割当てを優先することも可能である(特に図示しな
い)。
【0080】本実施例によれば、通常のエレベーター群
管理制御における割当てかご以外の先着状態に相当する
状態を抑制できる効果がある。
管理制御における割当てかご以外の先着状態に相当する
状態を抑制できる効果がある。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、マルチカー方式昇降機
システムに、併設数に依存しない、拡張性の高い制御装
置を実現できる効果がある。
システムに、併設数に依存しない、拡張性の高い制御装
置を実現できる効果がある。
【0082】また、本発明によれば、併設した複数組の
マルチカー方式昇降機システムに、輸送負荷を均等に配
分する効率のよい制御装置を実現できる効果がある。
マルチカー方式昇降機システムに、輸送負荷を均等に配
分する効率のよい制御装置を実現できる効果がある。
【図1】マルチカー方式昇降機システムの概略を示す図
である。
である。
【図2】本発明の基本的な考え方を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の制御システム構成図であ
る。
る。
【図4】第i組の負荷算出フローチャートである。
【図5】新規ホール呼びの割当て組決定フローチャート
である。
である。
【図6】ホール呼びへのサービス乗りかご決定フローチ
ャートである。
ャートである。
1…乗りかご、2−1…上昇側昇降路、2−2…下降側
昇降路、3−1…機械室(上部)、3−2…機械室(下
部)、4…全体制御装置、5…運行制御装置、6…乗り
かご制御装置、7…ホール呼び釦、10…負荷算出部、
20…割当て組決定部、30…運行決定部。
昇降路、3−1…機械室(上部)、3−2…機械室(下
部)、4…全体制御装置、5…運行制御装置、6…乗り
かご制御装置、7…ホール呼び釦、10…負荷算出部、
20…割当て組決定部、30…運行決定部。
Claims (6)
- 【請求項1】上層と下層で接続された上昇走行昇降路と
下降走行昇降路で形成する循環型の昇降路と,前記循環
型昇降路内を走行する複数の乗りかごと,昇降路内の複
数の乗りかごの運行を制御する運行制御装置とを備えた
複数組の昇降機システムと,前記複数組の昇降機システ
ムの利用者からの利用要求を受け付けるホール呼び装置
と,ホール呼び装置からの利用要求に対して応答する昇
降機システムを前記複数組の中から決定しホール呼びの
割当てを前記運行制御装置に指令する全体制御装置とか
ら構成することを特徴とする昇降機システムの制御装
置。 - 【請求項2】請求項1において、前記各組の運行制御装
置は、該当する昇降機システムの運行状態を測定して輸
送負荷を示す値を算出する輸送負荷算出手段を備えたこ
とを特徴とする昇降機システムの制御装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記全体制御装置は、
前記各組の運行制御装置から運行状況を受信し、前記各
組毎の輸送負荷値を比較して、新規ホール呼びを割り当
てる組を決定するホール呼び割当て組決定手段を備えた
ことを特徴とする昇降機システムの制御装置。 - 【請求項4】請求項1,2,3において、前記各組毎の
運行制御装置は、前記全体制御装置により割当てられた
ホール呼びに対して応答する乗りかごを、該当する昇降
機システムの中から選択するサービス乗りかご決定手段
を備えたことを特徴とする昇降機システムの制御装置。 - 【請求項5】上層と下層で接続された上昇走行昇降路と
下降走行昇降路で形成する循環型の昇降路と,前記循環
型昇降路内を走行する複数の乗りかごとを備えた昇降機
システムの複数組と,複数組の昇降機システムで共用す
る利用者からの利用要求を受け付けるホール呼び装置
と,ホール呼び装置からの利用要求に対して昇降機シス
テムの運行方法を決定する運行制御装置とから構成した
昇降機システムの制御装置において、前記運行制御装置
は、前記昇降機システムの各組毎の運行状態を測定して
輸送負荷を示す値を算出する輸送負荷算出手段と,新規
ホール呼びを割り当てる組を決定するホール呼び割当て
組決定手段と,割当てられたホール呼びに対して応答す
る乗りかごを該当組の昇降機システムの中から選択する
サービス乗りかご決定手段とを備えたことを特徴とする
昇降機システムの制御装置。 - 【請求項6】上層と下層で接続された上昇走行昇降路と
下降走行昇降路で形成する循環型の昇降路と,前記循環
型昇降路内を走行する複数の乗りかごとを備えたマルチ
カー方式昇降機システムの少なくとも1組と,昇降路に
単数の乗りかごを走行するエレベーターの少なくとも1
台とを併設し、マルチカー方式昇降機システム,エレベ
ーターで共用する利用者からの利用要求を受け付けるホ
ール呼び装置と,ホール呼び装置からの利用要求に対し
てマルチカー方式昇降機システム,エレベーターの運行
方法を決定する運行制御装置とから構成した昇降機シス
テムの制御装置において、前記運行制御装置は、前記マ
ルチカー方式昇降機システム、および、前記エレベータ
ーの運行状態を測定して輸送負荷を示す値を算出する輸
送負荷算出手段と,新規ホール呼びを割り当てるマルチ
カー方式昇降機システムの組、または、エレベーター号
機を決定するホール呼び割当て決定手段と,マルチカー
方式昇降機システムに割当てられたホール呼びに対して
応答する乗りかごを該当組のマルチカー方式昇降機シス
テムの中から選択するサービス乗りかご決定手段とを備
えたことを特徴とする昇降機システムの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6071805A JPH07277609A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 昇降機システムの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6071805A JPH07277609A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 昇降機システムの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07277609A true JPH07277609A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13471159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6071805A Pending JPH07277609A (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 昇降機システムの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07277609A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002060153A (ja) * | 2000-08-16 | 2002-02-26 | Toshiba Corp | エレベーター |
WO2011129803A1 (en) * | 2010-04-12 | 2011-10-20 | Otis Elevator Company | Elevator dispatch control to avoid passenger confusion |
CN110225874A (zh) * | 2017-05-31 | 2019-09-10 | 株式会社日立制作所 | 电梯群管理系统 |
JP2020019618A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社日立製作所 | マルチカーエレベーターシステム |
JP2021526493A (ja) * | 2018-06-15 | 2021-10-07 | コネ コーポレイションKone Corporation | エレベータシステムの制御 |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP6071805A patent/JPH07277609A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002060153A (ja) * | 2000-08-16 | 2002-02-26 | Toshiba Corp | エレベーター |
WO2011129803A1 (en) * | 2010-04-12 | 2011-10-20 | Otis Elevator Company | Elevator dispatch control to avoid passenger confusion |
CN102822076A (zh) * | 2010-04-12 | 2012-12-12 | 奥的斯电梯公司 | 避免乘客困惑的电梯调度控制 |
KR101399424B1 (ko) * | 2010-04-12 | 2014-05-27 | 오티스 엘리베이터 컴파니 | 승객 혼란을 회피하기 위한 엘리베이터 디스패치 제어 |
US9126807B2 (en) | 2010-04-12 | 2015-09-08 | Otis Elevator Company | Elevator dispatch control to avoid passenger confusion |
CN110225874A (zh) * | 2017-05-31 | 2019-09-10 | 株式会社日立制作所 | 电梯群管理系统 |
CN110225874B (zh) * | 2017-05-31 | 2021-12-10 | 株式会社日立制作所 | 电梯群管理系统 |
JP2021526493A (ja) * | 2018-06-15 | 2021-10-07 | コネ コーポレイションKone Corporation | エレベータシステムの制御 |
JP2020019618A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社日立製作所 | マルチカーエレベーターシステム |
WO2020026540A1 (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社日立製作所 | マルチカーエレベーターシステム |
CN112449630A (zh) * | 2018-07-31 | 2021-03-05 | 株式会社日立制作所 | 多轿厢电梯系统 |
CN112449630B (zh) * | 2018-07-31 | 2022-05-27 | 株式会社日立制作所 | 多轿厢电梯系统 |
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