JPH07252574A - 靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法 - Google Patents
靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法Info
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- JPH07252574A JPH07252574A JP4725494A JP4725494A JPH07252574A JP H07252574 A JPH07252574 A JP H07252574A JP 4725494 A JP4725494 A JP 4725494A JP 4725494 A JP4725494 A JP 4725494A JP H07252574 A JPH07252574 A JP H07252574A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 航空機,鉄道車両,スポーツ用品などにおい
て高強度が要求される構造部材用として好適な高強度A
l合金であって、しかも靭性に優れたAl合金及びその
製造方法を提供する。 【構成】 Cu:2〜7%,Mg:0.2〜2.5%,
Fe:1.0%以下,Si:1.0%以下、かつCr,
Mn,ZrおよびTiよりなる群から選択された1種以
上を夫々Cr:0.05〜0.3%,Mn:0.05〜
0.8%,Zr:0.05〜0.3%,Ti:0.03
〜0.3%の範囲内で含有し、残部がAlと不可避不純
物からなるAl合金において、連続鋳造後熱間圧延を行
うか、または熱間圧延及び冷間圧延を行うと共に熱処理
を施して、Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長
さを2μm以下、かつ体積分率を2.0%以下に制御さ
れたAl−Cu−Mg系合金を開示する。
て高強度が要求される構造部材用として好適な高強度A
l合金であって、しかも靭性に優れたAl合金及びその
製造方法を提供する。 【構成】 Cu:2〜7%,Mg:0.2〜2.5%,
Fe:1.0%以下,Si:1.0%以下、かつCr,
Mn,ZrおよびTiよりなる群から選択された1種以
上を夫々Cr:0.05〜0.3%,Mn:0.05〜
0.8%,Zr:0.05〜0.3%,Ti:0.03
〜0.3%の範囲内で含有し、残部がAlと不可避不純
物からなるAl合金において、連続鋳造後熱間圧延を行
うか、または熱間圧延及び冷間圧延を行うと共に熱処理
を施して、Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長
さを2μm以下、かつ体積分率を2.0%以下に制御さ
れたAl−Cu−Mg系合金を開示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靭性に優れたAl−C
u−Mg系合金及びその製造方法に関し、詳細には航空
機,鉄道車両,スポーツ用品などにおいて高強度が要求
される構造部材用として好適な高強度Al合金であっ
て、しかも靭性に優れたAl合金及びその製造方法に関
するものである。
u−Mg系合金及びその製造方法に関し、詳細には航空
機,鉄道車両,スポーツ用品などにおいて高強度が要求
される構造部材用として好適な高強度Al合金であっ
て、しかも靭性に優れたAl合金及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】代表的な高強度Al合金としては、Al
−Cu−Mg系合金がジュラルミンの名で知られてお
り、JIS規格の2014合金,2017合金,202
4合金等が開発されている。尚上記Al−Cu−Mg系
合金の高強度特性は、時効硬化によって得られるもので
あり、これを製造するにあたっては、まずインゴットを
鋳造し、必要に応じて均質化処理を行ない、高温で充分
鍛造して鋳造組織を取り除き、更に溶体化処理の後焼き
入れをして時効処理を施すという方法が一般的である。
−Cu−Mg系合金がジュラルミンの名で知られてお
り、JIS規格の2014合金,2017合金,202
4合金等が開発されている。尚上記Al−Cu−Mg系
合金の高強度特性は、時効硬化によって得られるもので
あり、これを製造するにあたっては、まずインゴットを
鋳造し、必要に応じて均質化処理を行ない、高温で充分
鍛造して鋳造組織を取り除き、更に溶体化処理の後焼き
入れをして時効処理を施すという方法が一般的である。
【0003】しかしながら前記Al−Cu−Mg系合金
は靭性が低く、特に熱間・冷間加工終了後の板厚方向
(ST方向)の靭性が、加工方向(L方向)や幅方向
(LL方向)に比べて、大幅に低いという問題を有して
いる。これは合金中の不溶性化合物が加工方向に伸延さ
れて連なり、鋭い切欠きとして働くことに起因してい
る。尚上記不溶性化合物とは、Al精練時に残存するF
eやSiなどの不純物を含有する化合物であって、均質
化処理や溶体化処理における処理温度を高くしても合金
中に固溶せず粒状に晶出する化合物である。
は靭性が低く、特に熱間・冷間加工終了後の板厚方向
(ST方向)の靭性が、加工方向(L方向)や幅方向
(LL方向)に比べて、大幅に低いという問題を有して
いる。これは合金中の不溶性化合物が加工方向に伸延さ
れて連なり、鋭い切欠きとして働くことに起因してい
る。尚上記不溶性化合物とは、Al精練時に残存するF
eやSiなどの不純物を含有する化合物であって、均質
化処理や溶体化処理における処理温度を高くしても合金
中に固溶せず粒状に晶出する化合物である。
【0004】この様なAl−Cu−Mg系合金の靭性を
改善する手段としては、前記不溶性化合物の原因となる
FeやSiなどの不純物元素の含有量を極力制限する方
法が考えられる。例えばJIS規格では前記2014合
金のFe量が0.7%以下、Si量は0.5〜1.2%
に規定されているが、特開昭55−47371号公報に
は不純物であるFeを0.15%以下、Siを0.1%
以下に限定する方法が開示されている。しかしながら不
可避不純物であるFe及びSiの含有量を極力制限する
ことは、即ち極めて純度の高いAl地金を必要とするも
のであり、コスト高となって実用性に乏しい。
改善する手段としては、前記不溶性化合物の原因となる
FeやSiなどの不純物元素の含有量を極力制限する方
法が考えられる。例えばJIS規格では前記2014合
金のFe量が0.7%以下、Si量は0.5〜1.2%
に規定されているが、特開昭55−47371号公報に
は不純物であるFeを0.15%以下、Siを0.1%
以下に限定する方法が開示されている。しかしながら不
可避不純物であるFe及びSiの含有量を極力制限する
ことは、即ち極めて純度の高いAl地金を必要とするも
のであり、コスト高となって実用性に乏しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、不可避不純物であるFe
やSiの含有量は従来と同程度であっても、製造方法を
改善することにより圧延加工後のST方向においても靭
性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法を
提供しようとするものである。
目してなされたものであって、不可避不純物であるFe
やSiの含有量は従来と同程度であっても、製造方法を
改善することにより圧延加工後のST方向においても靭
性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係るAl−Cu−Mg系合金とは、 Cu:2〜7% Mg:0.2〜2.5% Fe:1.0%以下(0%を含まない) Si:1.0%以下(0%を含まない) の要件を満たし、かつCr,Mn,ZrおよびTiより
なる群から選択された1種以上を夫々 Cr:0.05〜0.3% Mn:0.05〜0.8% Zr:0.05〜0.3% Ti:0.03〜0.3% の範囲内で含有し、残部がAlと不可避不純物からなる
Al合金において、連続鋳造後熱間圧延を行うか、また
は熱間圧延及び冷間圧延を行うと共に熱処理を施して、
Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長さを2μm
以下、かつ体積分率を2.0%以下に制御してなること
を要旨とするものである。
のできた本発明に係るAl−Cu−Mg系合金とは、 Cu:2〜7% Mg:0.2〜2.5% Fe:1.0%以下(0%を含まない) Si:1.0%以下(0%を含まない) の要件を満たし、かつCr,Mn,ZrおよびTiより
なる群から選択された1種以上を夫々 Cr:0.05〜0.3% Mn:0.05〜0.8% Zr:0.05〜0.3% Ti:0.03〜0.3% の範囲内で含有し、残部がAlと不可避不純物からなる
Al合金において、連続鋳造後熱間圧延を行うか、また
は熱間圧延及び冷間圧延を行うと共に熱処理を施して、
Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長さを2μm
以下、かつ体積分率を2.0%以下に制御してなること
を要旨とするものである。
【0007】そして上記Al−Cu−Mg系合金を製造
する為の好適手段の一つとして、本発明は凝固時の冷却
速度Rが R≧5……(1) R≧7.5([Fe]+[Si])+2……(2) 但し、R:凝固時の冷却速度(℃/sec) [Fe],[Si]:Al合金中のFe、Siの含有率
(%) を満足する条件で連続鋳造した後、該鋳片を熱間圧延温
度以上に保持された状態で直ちに、あるいは熱間圧延温
度に調整してから熱間圧延する方法を提供するものであ
る。尚上記条件式(1),(2)で示される推奨範囲は
図1に示される如く、[Fe]+[Si]の値が0.4
%以下のときは(1)式によって、また[Fe]+[S
i]の値が0.4%超のときは(2)式によって規定さ
れることを意味する。
する為の好適手段の一つとして、本発明は凝固時の冷却
速度Rが R≧5……(1) R≧7.5([Fe]+[Si])+2……(2) 但し、R:凝固時の冷却速度(℃/sec) [Fe],[Si]:Al合金中のFe、Siの含有率
(%) を満足する条件で連続鋳造した後、該鋳片を熱間圧延温
度以上に保持された状態で直ちに、あるいは熱間圧延温
度に調整してから熱間圧延する方法を提供するものであ
る。尚上記条件式(1),(2)で示される推奨範囲は
図1に示される如く、[Fe]+[Si]の値が0.4
%以下のときは(1)式によって、また[Fe]+[S
i]の値が0.4%超のときは(2)式によって規定さ
れることを意味する。
【0008】
【作用】本発明者らはAl−Cu−Mg系合金の靭性を
向上させるという課題について鋭意研究を重ねた結果、
たとえFe及びSiをある程度含有したAl−Cu−M
g系合金であっても、連続鋳造によりFe及びSiを合
金中に強制固溶させ、Fe及びSiを含む不溶性化合物
粒の最大長さを2μm以下で、しかもその体積分率を2
%以下に制御したものでは、強度を損なうことなく圧延
加工後のST方向の靭性も向上させることができるとの
知見を得た。さらに上記不溶性化合物粒の最大長さ及び
体積分率を制御するには、連続鋳造過程における凝固時
の冷却速度を一定条件内に制御してFe及びSiを合金
中に強制固溶することが最良の方法であることをつきと
め、本発明を完成させた。まず本発明に係る成分組成の
限定理由を以下に述べる。
向上させるという課題について鋭意研究を重ねた結果、
たとえFe及びSiをある程度含有したAl−Cu−M
g系合金であっても、連続鋳造によりFe及びSiを合
金中に強制固溶させ、Fe及びSiを含む不溶性化合物
粒の最大長さを2μm以下で、しかもその体積分率を2
%以下に制御したものでは、強度を損なうことなく圧延
加工後のST方向の靭性も向上させることができるとの
知見を得た。さらに上記不溶性化合物粒の最大長さ及び
体積分率を制御するには、連続鋳造過程における凝固時
の冷却速度を一定条件内に制御してFe及びSiを合金
中に強制固溶することが最良の方法であることをつきと
め、本発明を完成させた。まず本発明に係る成分組成の
限定理由を以下に述べる。
【0009】Cu:2〜7% Mg:0.2〜2.5% Cu及びMgは、Al2 CuMgという1μm以下の微
細な析出物を形成し、強度の向上に大きく寄与する元素
である。Cu量が2%未満またはMg量が0.2%未満
では充分な強度が得られず、一方Cu量が7%を超える
か又はMg量が2.5%を超えると、Fe及びSiを含
有する不溶性化合物粒の最大長さが2μmを超えて粗大
な晶出物となり、靭性を低下させる。従ってCu量は2
〜7%かつMg量は0.2〜2.5%であることが必要
である。
細な析出物を形成し、強度の向上に大きく寄与する元素
である。Cu量が2%未満またはMg量が0.2%未満
では充分な強度が得られず、一方Cu量が7%を超える
か又はMg量が2.5%を超えると、Fe及びSiを含
有する不溶性化合物粒の最大長さが2μmを超えて粗大
な晶出物となり、靭性を低下させる。従ってCu量は2
〜7%かつMg量は0.2〜2.5%であることが必要
である。
【0010】尚Cuの下限としては、より好ましくは
2.5%以上、更に好ましくは3.5%以上、一方上限
は好ましくは6.5%以下、更に好ましくは5.5%以
下である。またMgの下限としては、より好ましくは
0.5%以上、更に好ましくは1.0%以上、一方上限
は好ましくは2.0%以下、更に好ましくは1.7%以
下である。
2.5%以上、更に好ましくは3.5%以上、一方上限
は好ましくは6.5%以下、更に好ましくは5.5%以
下である。またMgの下限としては、より好ましくは
0.5%以上、更に好ましくは1.0%以上、一方上限
は好ましくは2.0%以下、更に好ましくは1.7%以
下である。
【0011】Cr:0.05〜0.3% Mn:0.05〜0.8% Zr:0.05〜0.3% Ti:0.03〜0.3% 本発明のAl合金においては、上記4種の金属元素のう
ち1種以上を上記の範囲内で含有させることにより、A
l合金の結晶粒を微細化し靭性を向上させることができ
る。しかも上記4種の金属元素はAlと化合して0.1
〜0.5μm程度の微細な析出物を形成することにより
強度の向上にも寄与する。但し含有量が少な過ぎると靭
性及び強度に対する向上効果が充分でなく、含有量が多
過ぎると粗大な晶出物を形成し、靭性を低下させてしま
う。従ってCr量は0.05〜0.3%,Mn量は0.
05〜0.8%,Zr量は0.05〜0.3%,Ti量
は0.03〜0.3%の範囲内とすることが必要であ
る。
ち1種以上を上記の範囲内で含有させることにより、A
l合金の結晶粒を微細化し靭性を向上させることができ
る。しかも上記4種の金属元素はAlと化合して0.1
〜0.5μm程度の微細な析出物を形成することにより
強度の向上にも寄与する。但し含有量が少な過ぎると靭
性及び強度に対する向上効果が充分でなく、含有量が多
過ぎると粗大な晶出物を形成し、靭性を低下させてしま
う。従ってCr量は0.05〜0.3%,Mn量は0.
05〜0.8%,Zr量は0.05〜0.3%,Ti量
は0.03〜0.3%の範囲内とすることが必要であ
る。
【0012】尚Crの下限としては、より好ましくは
0.08%以上、更に好ましくは0.1%以上、一方上
限は好ましくは0.25%以下、更に好ましくは0.2
%以下である。Mnの下限としては、より好ましくは
0.1%以上、更に好ましくは0.2%以上、一方上限
は好ましくは0.6%以下、更に好ましくは0.5%以
下である。
0.08%以上、更に好ましくは0.1%以上、一方上
限は好ましくは0.25%以下、更に好ましくは0.2
%以下である。Mnの下限としては、より好ましくは
0.1%以上、更に好ましくは0.2%以上、一方上限
は好ましくは0.6%以下、更に好ましくは0.5%以
下である。
【0013】Zrの下限としては、より好ましくは0.
08%以上、更に好ましくは0.1%以上、一方上限は
好ましくは0.25%以下、更に好ましくは0.2%以
下である。またTiの下限としては、より好ましくは
0.05%以上、更に好ましくは0.07%以上、一方
上限は好ましくは0.2%以下、更に好ましくは0.1
5%以下である。
08%以上、更に好ましくは0.1%以上、一方上限は
好ましくは0.25%以下、更に好ましくは0.2%以
下である。またTiの下限としては、より好ましくは
0.05%以上、更に好ましくは0.07%以上、一方
上限は好ましくは0.2%以下、更に好ましくは0.1
5%以下である。
【0014】Fe:1.0%以下(0%を含まない) Si:1.0%以下(0%を含まない) Fe及びSiはAl精練時に残存する不可避不純物であ
り、不溶性化合物を形成することから、一般的に言って
Al合金にとって望ましくない元素であり、通常は極力
制限される。本発明ではFe量及びSi量ともに1.0
%まで許容できるものの、1.0%を超えると不溶性化
合物が粗大かつ多量に形成され、靭性が著しく低下す
る。
り、不溶性化合物を形成することから、一般的に言って
Al合金にとって望ましくない元素であり、通常は極力
制限される。本発明ではFe量及びSi量ともに1.0
%まで許容できるものの、1.0%を超えると不溶性化
合物が粗大かつ多量に形成され、靭性が著しく低下す
る。
【0015】本発明に係るAl−Cu−Mg系合金にお
いては、Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長さ
及びその体積分率を制御することが高い靭性を得る上で
非常に重要である。上記不溶性化合物粒の最大長さが2
μm以下、かつその体積分率が2.0%以下である場合
には、圧延加工後のST方向にも優れた靭性を発揮す
る。上記不溶性化合物粒の最大長さは、高靭性を得る上
で1.5μm以下が望ましく、1.0μm以下がより好
ましい。一方不溶性化合物の体積分率は1.5%以下が
好ましく、1.0%以下であればより望ましい。
いては、Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長さ
及びその体積分率を制御することが高い靭性を得る上で
非常に重要である。上記不溶性化合物粒の最大長さが2
μm以下、かつその体積分率が2.0%以下である場合
には、圧延加工後のST方向にも優れた靭性を発揮す
る。上記不溶性化合物粒の最大長さは、高靭性を得る上
で1.5μm以下が望ましく、1.0μm以下がより好
ましい。一方不溶性化合物の体積分率は1.5%以下が
好ましく、1.0%以下であればより望ましい。
【0016】上記不溶性化合物粒の最大長さとは、例え
ば球状や円盤状の結晶であれば最大直径を与える様な切
断面を形成した時の最大直径であり、また略立方体や略
直方体の結晶であれば最も長い対角線の長さを指し、不
特定な形状の結晶であれば最も離れた表面上の2点間の
長さを言う。尚上記不溶性化合物粒の最大長さを測定す
るにあたっては、電子顕微鏡を用い顕微鏡視野で算出す
ればよい。
ば球状や円盤状の結晶であれば最大直径を与える様な切
断面を形成した時の最大直径であり、また略立方体や略
直方体の結晶であれば最も長い対角線の長さを指し、不
特定な形状の結晶であれば最も離れた表面上の2点間の
長さを言う。尚上記不溶性化合物粒の最大長さを測定す
るにあたっては、電子顕微鏡を用い顕微鏡視野で算出す
ればよい。
【0017】上記不溶性化合物粒の最大長さ及び体積分
率を制御するには、上記成分組成の要件を満足するAl
合金を用いると共に、凝固時の冷却速度Rが下記
(1),(2)式 R≧5……(1)で且つ R≧7.5([Fe]+[Si])+2……(2) 但し、R:凝固時の冷却速度(℃/sec) [Fe],[Si]:Al合金中のFe、Siの含有率
(%) を満足する条件で連続鋳造を行なうことが重要である。
率を制御するには、上記成分組成の要件を満足するAl
合金を用いると共に、凝固時の冷却速度Rが下記
(1),(2)式 R≧5……(1)で且つ R≧7.5([Fe]+[Si])+2……(2) 但し、R:凝固時の冷却速度(℃/sec) [Fe],[Si]:Al合金中のFe、Siの含有率
(%) を満足する条件で連続鋳造を行なうことが重要である。
【0018】即ち本発明のAl合金では、連続鋳造法に
より凝固時に速やかに冷却してFeやSiなどの不可避
不純物元素を強制固溶させ、靭性に悪影響を及ぼす不溶
性化合物の大きさ及び量を制限しようというものであ
り、上記条件を満足すればFe及びSiを含有する不溶
性化合物粒の最大長さ2μm以下、体積分率を2%以下
に制御できる。一方凝固時の冷却速度が前記条件を満足
しない場合には、FeやSiという不純物元素を十分に
強制固溶させることができずに、Fe及びSiを含む不
溶性化合物粒の最大長さ及びその体積分率を本発明範囲
内に制御できず、十分な靭性を得ることはできない。
より凝固時に速やかに冷却してFeやSiなどの不可避
不純物元素を強制固溶させ、靭性に悪影響を及ぼす不溶
性化合物の大きさ及び量を制限しようというものであ
り、上記条件を満足すればFe及びSiを含有する不溶
性化合物粒の最大長さ2μm以下、体積分率を2%以下
に制御できる。一方凝固時の冷却速度が前記条件を満足
しない場合には、FeやSiという不純物元素を十分に
強制固溶させることができずに、Fe及びSiを含む不
溶性化合物粒の最大長さ及びその体積分率を本発明範囲
内に制御できず、十分な靭性を得ることはできない。
【0019】前述の通り上記条件式(1),(2)で示
される推奨範囲は、[Fe]+[Si]の値が0.4%
以下のときは(1)式によって、また[Fe]+[S
i]の値が0.4%超のときは(2)式によって規定さ
れることを意味する。この様に本発明に係るAl合金を
製造するにあたりFeやSiなどの不可避不純物元素の
含有量が多い場合には、その含有量に応じて連続鋳造過
程における凝固時の冷却速度を増加させ、不溶性化合物
粒の最大長さ及び体積分率を制御することが望ましい。
される推奨範囲は、[Fe]+[Si]の値が0.4%
以下のときは(1)式によって、また[Fe]+[S
i]の値が0.4%超のときは(2)式によって規定さ
れることを意味する。この様に本発明に係るAl合金を
製造するにあたりFeやSiなどの不可避不純物元素の
含有量が多い場合には、その含有量に応じて連続鋳造過
程における凝固時の冷却速度を増加させ、不溶性化合物
粒の最大長さ及び体積分率を制御することが望ましい。
【0020】尚本発明のAl合金は、前記成分組成成の
Al合金を用いて特定条件による冷却速度で連続鋳造を
行い、Fe及びSiを含有する不溶性化合物粒の最大長
さ及び体積分率を制御することにより優れた靭性を得ら
れるものであり、その他の製造条件については特に制限
されるものではないが、以下の製造方法が例示できる。
Al合金を用いて特定条件による冷却速度で連続鋳造を
行い、Fe及びSiを含有する不溶性化合物粒の最大長
さ及び体積分率を制御することにより優れた靭性を得ら
れるものであり、その他の製造条件については特に制限
されるものではないが、以下の製造方法が例示できる。
【0021】まず本発明に係る合金組成を有するAl合
金を溶融体とし、この溶融体を連続鋳造する。連続鋳造
法としては、水冷式連続鋳造法、双ロール式連続鋳造
法、ベルト式連続鋳造法、ブロック式連続鋳造法などを
採用することができるが、連続鋳造から熱間圧延工程へ
の移行時期は、鋳片内部が固相線温度以下にまで低下し
て完全に凝固した後にタイミングを合わせるのが好まし
い。
金を溶融体とし、この溶融体を連続鋳造する。連続鋳造
法としては、水冷式連続鋳造法、双ロール式連続鋳造
法、ベルト式連続鋳造法、ブロック式連続鋳造法などを
採用することができるが、連続鋳造から熱間圧延工程へ
の移行時期は、鋳片内部が固相線温度以下にまで低下し
て完全に凝固した後にタイミングを合わせるのが好まし
い。
【0022】本発明は、連続鋳造して得られる移動帯板
の温度を熱間圧延温度以上に保持して直ちに熱間圧延
し、引き続いて、若しくは一旦巻き取ってから冷間圧延
工程へ送る所謂連鋳・直送圧延方法に有利に適用される
が、この他連続鋳造の後、一旦保持し、鋳片温度が実質
的に降下しないうちに熱間圧延へ送り、更に冷間圧延を
行なう方法にも適用することができる。
の温度を熱間圧延温度以上に保持して直ちに熱間圧延
し、引き続いて、若しくは一旦巻き取ってから冷間圧延
工程へ送る所謂連鋳・直送圧延方法に有利に適用される
が、この他連続鋳造の後、一旦保持し、鋳片温度が実質
的に降下しないうちに熱間圧延へ送り、更に冷間圧延を
行なう方法にも適用することができる。
【0023】尚熱間圧延を施す場合、開始温度は450
〜500℃の範囲が好ましく、300〜350℃の仕上
げ温度で終了することが望ましい。連続鋳造法では通常
4〜30mm程度の肉厚の移動帯板が連続的に製造さ
れ、これを熱間圧延し、更に必要に応じて冷間圧延を行
うことによって、0.7〜20mm程度の肉厚のAl合
金板に圧延される。圧下率としては30%以上が好まし
い。
〜500℃の範囲が好ましく、300〜350℃の仕上
げ温度で終了することが望ましい。連続鋳造法では通常
4〜30mm程度の肉厚の移動帯板が連続的に製造さ
れ、これを熱間圧延し、更に必要に応じて冷間圧延を行
うことによって、0.7〜20mm程度の肉厚のAl合
金板に圧延される。圧下率としては30%以上が好まし
い。
【0024】熱間圧延または熱間圧延及び冷間圧延を施
したAl合金板は、溶体化処理の後水焼き入れし、さら
に時効処理を施す。上記溶体化処理の条件としては処理
温度が450〜520℃、処理時間は1〜6時間が望ま
しい。時効処理の条件としては160〜200℃の時効
温度で8〜24時間が好ましい。
したAl合金板は、溶体化処理の後水焼き入れし、さら
に時効処理を施す。上記溶体化処理の条件としては処理
温度が450〜520℃、処理時間は1〜6時間が望ま
しい。時効処理の条件としては160〜200℃の時効
温度で8〜24時間が好ましい。
【0025】
実施例1〜15 表1に示す組成のAl合金を溶融体とし、連続鋳造法に
より肉厚20mmの移動帯板を作製し、直ちに熱間圧延
を施し肉厚5mmの板材とした。尚連続鋳造時の冷却速
度は12℃/secであり、上記熱間圧延の圧延開始温
度は450℃、、終了温度は350℃であった。上記板
材に500℃で4時間の溶体化処理を施して水焼き入れ
を行ない、180℃で24時間の時効処理を行なった。
より肉厚20mmの移動帯板を作製し、直ちに熱間圧延
を施し肉厚5mmの板材とした。尚連続鋳造時の冷却速
度は12℃/secであり、上記熱間圧延の圧延開始温
度は450℃、、終了温度は350℃であった。上記板
材に500℃で4時間の溶体化処理を施して水焼き入れ
を行ない、180℃で24時間の時効処理を行なった。
【0026】この様にして得たAl合金板について、走
査型電子顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不
溶性化合物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、
ST方向の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で
耐力を測定して強度の評価を行なった。結果は表1に併
記する。
査型電子顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不
溶性化合物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、
ST方向の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で
耐力を測定して強度の評価を行なった。結果は表1に併
記する。
【0027】比較例1〜15 表2に示す組成のAl合金溶湯を用いて、後述の条件以
外は実施例と同様にしてAl合金板を得た。走査型電子
顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不溶性化合
物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、ST方向
の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で耐力を測
定して強度の評価を行なった。結果は表2に併記する。
外は実施例と同様にしてAl合金板を得た。走査型電子
顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不溶性化合
物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、ST方向
の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で耐力を測
定して強度の評価を行なった。結果は表2に併記する。
【0028】尚比較例1,2のAl合金板は、連続鋳造
時の冷却速度を3℃/secとした以外は実施例と同様
にして得たものであり、比較例3〜13のAl合金板
は、本発明に係る合金組成のうち少なくとも1種の元素
において条件を満足しておらず、比較例14,15は従
来合金を用い通常の鋳造法(冷却速度1℃/sec)で
作製したものである。
時の冷却速度を3℃/secとした以外は実施例と同様
にして得たものであり、比較例3〜13のAl合金板
は、本発明に係る合金組成のうち少なくとも1種の元素
において条件を満足しておらず、比較例14,15は従
来合金を用い通常の鋳造法(冷却速度1℃/sec)で
作製したものである。
【0029】これら比較用のAl合金板について、走査
型電子顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不溶
性化合物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、S
T方向の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で耐
力を測定して強度の評価を行なった。結果は表2に併記
する。
型電子顕微鏡観察と画像解析を行なうことによって不溶
性化合物粒の最大長さ及び体積分率を求めると共に、S
T方向の破壊靭性試験を行なった。さらに引張試験で耐
力を測定して強度の評価を行なった。結果は表2に併記
する。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1から明らかな様に本発明に係るAl合
金は、不溶性化合物粒の最大長さが2μm以下で、しか
も体積分率が2%以下であることから圧延加工後のST
方向の靭性も高く、かつ高強度であることが分かる。ま
た表2に明らかな通り、本発明に係る条件のいずれかを
満たさない比較例は、靭性または強度において充分では
ない。
金は、不溶性化合物粒の最大長さが2μm以下で、しか
も体積分率が2%以下であることから圧延加工後のST
方向の靭性も高く、かつ高強度であることが分かる。ま
た表2に明らかな通り、本発明に係る条件のいずれかを
満たさない比較例は、靭性または強度において充分では
ない。
【0033】比較例においてNo.1,2は連続鋳造条件
が異なるもので、No.1は不溶性化合物粒の最大長さが
2μmを超え、No.2は不溶性化合物の体積分率が2%
を超えることから、夫々破壊靭性が低い。No.3はCu
量が少な過ぎる場合の比較例、No.5はMg量が少な過
ぎる場合の比較例であり、共に強度が著しく低い。No.
4はCu量が多過ぎる場合の比較例、No.6はMg量が
多過ぎる場合の比較例であり、不溶性化合物粒の最大長
さが2μmを超えて粗大であり、靭性が著しく低い。N
o.7はCr,Mn,Zr及びTiの量がいずれも少な過
ぎる場合の比較例であり、靭性に劣る。No.8〜11は
Cr,Mn,Zr及びTiのうち、いずれかの量が多過
ぎる場合の比較例であり、不溶性化合物粒の最大長さが
2μmを超えると共に体積分率も2%を超えており、靭
性が著しく低い。No.12,13は不可避不純物である
FeまたはSiの量が多過ぎる場合の比較例であり、靭
性に乏しい。No.14,15は従来のAl合金であり、
不溶性化合物粒の最大長さ及び体積分率が本発明の範囲
を超えており、靭性に劣り、しかもNo.15は強度も乏
しい。
が異なるもので、No.1は不溶性化合物粒の最大長さが
2μmを超え、No.2は不溶性化合物の体積分率が2%
を超えることから、夫々破壊靭性が低い。No.3はCu
量が少な過ぎる場合の比較例、No.5はMg量が少な過
ぎる場合の比較例であり、共に強度が著しく低い。No.
4はCu量が多過ぎる場合の比較例、No.6はMg量が
多過ぎる場合の比較例であり、不溶性化合物粒の最大長
さが2μmを超えて粗大であり、靭性が著しく低い。N
o.7はCr,Mn,Zr及びTiの量がいずれも少な過
ぎる場合の比較例であり、靭性に劣る。No.8〜11は
Cr,Mn,Zr及びTiのうち、いずれかの量が多過
ぎる場合の比較例であり、不溶性化合物粒の最大長さが
2μmを超えると共に体積分率も2%を超えており、靭
性が著しく低い。No.12,13は不可避不純物である
FeまたはSiの量が多過ぎる場合の比較例であり、靭
性に乏しい。No.14,15は従来のAl合金であり、
不溶性化合物粒の最大長さ及び体積分率が本発明の範囲
を超えており、靭性に劣り、しかもNo.15は強度も乏
しい。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、連
続鋳造法によりAl−Cu−Mg系合金中における不溶
性化合物粒の最大長さを2μm以下とし、しかもその体
積分率を2%以下に制御しているので、Al−Cu−M
g系合金の高強度という特性に加えて、その靭性も向上
させることができ、靭性に優れたAl−Cu−Mg系合
金及びその製造方法が提供できることとなった。
続鋳造法によりAl−Cu−Mg系合金中における不溶
性化合物粒の最大長さを2μm以下とし、しかもその体
積分率を2%以下に制御しているので、Al−Cu−M
g系合金の高強度という特性に加えて、その靭性も向上
させることができ、靭性に優れたAl−Cu−Mg系合
金及びその製造方法が提供できることとなった。
【図1】本発明の製造方法において用いられる連続鋳造
時の好ましい冷却速度条件を示すグラフである。
時の好ましい冷却速度条件を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】Cu:2〜7%(重量%を意味する、特記
しない限り以下同じ) Mg:0.2〜2.5% Fe:1.0%以下(0%を含まない) Si:1.0%以下(0%を含まない) の要件を満たし、かつCr,Mn,ZrおよびTiより
なる群から選択された1種以上を夫々 Cr:0.05〜0.3% Mn:0.05〜0.8% Zr:0.05〜0.3% Ti:0.03〜0.3% の範囲内で含有し、残部がAlと不可避不純物からなる
Al合金において、連続鋳造後熱間圧延を行うか、また
は熱間圧延及び冷間圧延を行うと共に熱処理を施して、
Fe及びSiを含む不溶性化合物粒の最大長さを2μm
以下、かつ体積分率を2.0%以下に制御してなること
を特徴とする靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金。 - 【請求項2】 請求項1記載のAl−Cu−Mg系合金
を製造するにあたり、凝固時の冷却速度Rが R≧5で且つ R≧7.5([Fe]+[Si])+2 但し、R:凝固時の冷却速度(℃/sec) [Fe],[Si]:Al合金中のFe、Siの含有率
(%) を満足する条件で連続鋳造した後、該鋳片温度を熱間圧
延温度以上に保持して熱間圧延することを特徴とする靭
性に優れたAl−Cu−Mg系合金の製造方法。 - 【請求項3】 連続鋳造された移動帯板を直ちに熱間圧
延工程へ送る請求項2記載の製造方法。 - 【請求項4】 連続鋳造された鋳片を、熱間圧延温度に
調整して熱間圧延工程へ送る請求項2に記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4725494A JPH07252574A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4725494A JPH07252574A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252574A true JPH07252574A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12770144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4725494A Withdrawn JPH07252574A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 靭性に優れたAl−Cu−Mg系合金及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252574A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2843754A1 (fr) * | 2002-08-20 | 2004-02-27 | Corus Aluminium Walzprod Gmbh | Alliage ai-cu-mg-si equilibre |
US7323068B2 (en) | 2002-08-20 | 2008-01-29 | Aleris Aluminum Koblenz Gmbh | High damage tolerant Al-Cu alloy |
US7494552B2 (en) * | 2002-08-20 | 2009-02-24 | Aleris Aluminum Koblenz Gmbh | Al-Cu alloy with high toughness |
JP2011042857A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Nippon Light Metal Co Ltd | 疲労強度,靭性及び光輝性に優れたアルミニウム合金及びその製造方法 |
CN103290282A (zh) * | 2013-04-28 | 2013-09-11 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种用于劳保皮鞋头的铝合金板材的制备方法 |
JP2014058701A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Taiho Kogyo Co Ltd | アルミニウム合金およびギヤポンプのサイドプレート |
WO2017201403A1 (en) * | 2016-05-20 | 2017-11-23 | Ut-Battelle, Llc | Aluminum alloy compositions and methods of making and using the same |
CN109825731A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-31 | 安庆市博安工程有限责任公司 | 一种建筑门窗加工用高强度铝合金材料的制备方法 |
WO2020089007A1 (en) | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Aleris Rolled Products Germany Gmbh | Method of manufacturing a 2xxx-series aluminium alloy plate product having improved fatigue failure resistance |
JP2020521885A (ja) * | 2017-06-06 | 2020-07-27 | ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. | テクスチャの少ないアルミニウム合金物品およびその作製方法 |
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CN115558828A (zh) * | 2022-11-30 | 2023-01-03 | 中南大学 | 一种耐热低钒Al-Cu-Mg-Ag系合金及其应用 |
CN115698356A (zh) * | 2020-06-04 | 2023-02-03 | 伊苏瓦尔肯联铝业 | 在高温下具有良好性能的铝铜镁合金产品的应用 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP4725494A patent/JPH07252574A/ja not_active Withdrawn
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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