JPH07242680A - 反応性小胞体、形成剤および機能性物質固定化小胞体 - Google Patents
反応性小胞体、形成剤および機能性物質固定化小胞体Info
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Abstract
レン鎖の先端に機能性物質を固定した機能性物質固定化
リポソームを得る。 【構成】 ポリオキシアルキレン鎖が結合した下式のポ
リアルキレンオキシド誘導体を膜形成成分として含む反
応性リポソームに、脱水縮合剤の存在下に、機能性物質
を反応させ、アミド結合により機能性物質を固定化す
る。 【化1】 (R1、R2はアシル基、AOはオキシアルキレン基、
X、Yは2価の有機基、nは1〜1000、pは0また
は1、M1、M2はHまたはアルカリ金属)
Description
これを小胞体形成成分として含む反応性小胞体、この小
胞体に機能性物質を固定化した機能性物質固定化小胞
体、およびその製造方法に関する。さらに詳しくは医薬
の運搬体、検査薬、診断薬、センサー、固定化触媒、バ
イオリアクター、バイオエレクトロニクス素子、マイク
ロカプセル代替品など、種々の機能性リポソームまたは
脂肪乳剤等の小胞体の製造などに用いられる反応性小胞
体形成剤、これを小胞体形成成分として含む反応性小胞
体、この小胞体に機能性物質を固定化した機能性物質固
定化小胞体、およびその製造方法に関する。
る小胞体であり、多分野での応用が試みられている。特
に、医薬運搬体、診断・検出用のセンサーなどへの応用
が注目されているが、リポソーム表面上または膜中に機
能性物質を固定して各種機能をもたせること、およびリ
ポソームの血中濃度を維持することなどが大きな課題と
なっている。
能性物質の固定化に関しては、プルラン誘導体で被覆し
たリポソームの表面上の多糖上に置換したアミノエチル
カルバミルメチル基にγ−マレイミドブチルオキシサク
シニミジルを介して抗体フラグメントを結合させる方法
(Biochem. Biophys. Acta., 898, 323(1987))、ある
いはあらかじめリポソーム膜形成成分中に糖脂質を加え
ておき、リポソーム形成後過よう素酸酸化を行い、生じ
たアルデヒド基と抗体とを反応させて固定化する方法
(J. Biol. Chem., 255, 10509(1980))などがある。
調製後にリポソーム膜表面上での多段階の化学反応を行
う必要があり、このため目的とする機能性物質の導入量
が低く制限され、また反応による副生成物や不純物が混
入し、リポソーム膜へのダメージが大きいなどの問題点
がある。
き、その多くは肝臓、脾臓などの網内系器官で捕捉され
るため、十分な効果が得られないことが指摘されている
(Cancer Res., 43, 5328(1983))。そこで、この網内
系器官で捕捉されてしまう問題点や、あるいはリポソー
ム自身の崩壊性・凝集性など安定性の低さに関する問題
点を改善する方法として、リポソームの表面にポリエチ
レングリコール鎖を導入することが試みられている(例
えば、特開平1−249717号公報、FEBS letters,
268, 235(1990))。また、ポリエチレングリコールで修
飾されたリポソームは、長期間にわたり血液中濃度を維
持できることが明らかになっている(Biochem. Biophy
s. Acta., 1066, 29-36(1991))。しかし、このような
方法により得られるポリエチレングリコール鎖の導入さ
れたリポソームは機能性物質と反応しないので、リポソ
ーム表面上に機能性物質を固定化することはできない。
は、マレイミド基を有するリポソームにまずチオール基
を付与したタンパク質(チオール化タンパク質)を反応
させ、次いで残存マレイミド基にチオール基を付与した
ポリアルキレングリコール(チオール化ポリアルキレン
グリコール)部分を含む化合物を反応させることによ
り、網内系器官での取込の改善された薬剤含有抗体結合
リポソームが得られることが記載されている。しかし、
このリポソームでは、抗体がポリアルキレングリコール
層の下部に隠蔽され、標的部位の抗原との反応が妨げら
れるため、期待される効果が十分には得られないという
問題点がある。
α−ステアリル−ω−プロピオン酸−ポリオキシエチレ
ンに代表されるようなアニオン基を有するポリエチレン
グリコール誘導体からなるリポソーム製剤が開示されて
いる。しかし、このポリエチレングリコール誘導体は、
疎水部がモノアルキル基であるためリポソーム膜から脱
離しやすく、このためこのようなポリエチレングリコー
ル誘導体を膜形成成分として含むリポソームは長期間の
安定性に劣るという問題点がある。
問題点を解決するため、リポソームその他の小胞体に
(ポリ)オキシアルキレン鎖を導入できるとともに、脱
離することなく長期にわたり安定して保持され、しかも
(ポリ)オキシアルキレン鎖の先端に、簡単にかつ効率
よく種々の機能性物質を共有結合によりまたは電気的に
固定化することが可能な反応性小胞体形成剤、この形成
剤を小胞体形成成分として含む反応性小胞体、この反応
性小胞体に機能性物質を固定した機能性物質固定化小胞
体、および固定化小胞体の製造方法を提供することであ
る。
胞体形成剤、反応性小胞体、機能性物質固定化小胞体、
およびその製造方法である。 (1)下記一般式〔1〕で表わされる反応性ポリアルキ
レンオキシド誘導体からなることを特徴とする反応性小
胞体形成剤。
ル残基を表わし、同一でも異なっていてもよい。AOは
炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nはオキシアルキ
レン基の平均付加モル数で、1〜1000の正数を表わ
す。nが2以上の場合、オキシアルキレン基は同一でも
異なっていてもよく、またランダム状に付加していて
も、ブロック状に付加していてもよい。XおよびYは2
価の有機残基、pは0または1、M1およびM2は水素原
子またはアルカリ金属原子を表わす。〕 (2)上記(1)記載の反応性小胞体形成剤の一種以上
を小胞体形成成分として含むことを特徴とする反応性小
胞体。 (3)上記(2)記載の反応性小胞体に機能性物質を固
定してなることを特徴とする機能性物質固定化小胞体。 (4)水溶性の脱水縮合剤の存在下に、上記(2)記載
の反応性小胞体に機能性物質を反応させることを特徴と
する機能性物質固定化小胞体の製造方法。
レン」はnが1のオキシアルキレンまたはnが2以上の
ポリオキシアルキレンを意味する。また「(ポリ)アル
キレン」も上記と同様にアルキレンまたはポリアルキレ
ンを意味する。
される脂肪酸のアシル残基は、炭素数3〜30、好まし
くは8〜20のアシル残基である。このようなアシル残
基の具体的なものとしては、プロピオン酸、酪酸、カプ
ロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウン
デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン
酸、ソロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、2−エチル
ヘキサン酸等の飽和脂肪酸のアシル残基;オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、2,4−オクタデ
カジエン酸等の不飽和脂肪酸のアシル残基;イソステア
リン酸等の分岐脂肪酸のアシル残基;リシノール酸、1
2−ヒドロキシステアリン酸等のアルキル基中に水酸基
を有する脂肪酸のアシル残基などがあげられる。
または脂肪乳剤などの製造に用いる場合は、R1または
R2で表わされる脂肪酸のアシル残基は、安定なリポソ
ームまたは脂肪乳剤が形成できるという理由から、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
2,4−オクタデカジエン酸のアシル残基が好ましく、
特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸のアシル
残基が好ましい。R1とR2とは同一であってもよいし、
異なっていてもよい。
ルキレン基は、炭素数2〜4のオキシアルキレン基であ
り、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシト
リメチレン基、オキシ−1−エチルエチレン基、オキシ
−1,2−ジメチルエチレン基、オキシテトラメチレン
基などがあげられる。これらのオキシアルキレン基は、
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、オキセタン、
1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、テトラヒド
ロフランなどのアルキレンオキシドを付加重合させた基
である。一般式〔1〕のnはオキシアルキレン基の平均
付加モル数であり、1〜1000、好ましくは10〜5
00、さらに好ましくは20〜300の正数である。
種類は同一のものでも、異なるものでもよい。後者の場
合、ランダム状に付加していても、ブロック状に付加し
ていてもよい。親水性を付与する場合、AOとしてはエ
チレンオキシドが単独で付加したものが好ましく、この
場合、nが10以上のものが好ましい。また種類の異な
るアルキレンオキシドが付加している場合、エチレンオ
キシドが20モル%以上、好ましくは50モル%以上付
加しているのが望ましい。(ポリ)オキシアルキレン鎖
に親油性を付与する場合はエチレンオキシド以外の付加
モル数を多くする。
たはナトリウムもしくはカリウム等のアルカリ金属原子
であり、同一でも異なっていてもよい。一般式〔1〕の
XおよびYは2価の有機残基を表わす。Xの具体的なも
のとしては、次のような基などがあげられる。式中、q
は1〜4の整数を表わす。
げられる。式中、rは1〜4の整数を表わす。
アルキレンオキシド誘導体は、例えば次のような種々の
方法により、容易に製造することができる。 1)ホスファチジルエタノールアミンと、両末端にカル
ボン酸ハライド基を有する(ポリ)アルキレンオキシド
誘導体とをトリエチルアミン、ピリジンなどの第3級ア
ミンの存在下で、1:1〜1:1000モルの仕込み比
で反応させ、次に得られた化合物中に残存する活性エス
テル基を加水分解して得る方法。 2)ホスファチジルエタノールアミンと、両末端にカル
ボニル−N−オキシコハク酸イミド基、あるいはカルボ
ニル−1−オキシベンゾトリアゾール基、カルボニル−
N−オキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ
イミド、カルボニル−N−オキシフタルイミド、カルボ
ニル−4−オキシフェニルジメチルスルホニウム=メチ
ルサルフェートなどの活性化エステル基を有する(ポ
リ)アルキレンオキシド誘導体とを、1:1〜1:10
00モルの仕込み比で反応させ、次に得られた化合物中
に残存する活性エステル基を加水分解して得る方法。 3)ホスファチジルエタノールアミンと、両末端にオキ
シカルボニルイミダゾール基を有する(ポリ)アルキレ
ンオキシド誘導体とを、1:1〜1:1000モルの仕
込み比で反応させ、次に得られた化合物中に残存するオ
キシカルボニルイミダゾール基を加水分解し、次に得ら
れた化合物にさらに無水コハク酸、またはモノクロロ酢
酸などを作用させて得る方法。 4)ホスファチジルコリンと両末端に水酸基を有する
(ポリ)アルキレンオキシドとを、1:1〜1:100
0モルの仕込み比で、ホスホリパーゼDの存在下でエス
テル交換反応を行い、得られた化合物にさらに無水コハ
ク酸、またはモノクロロ酢酸などを作用させて得る方
法。
的食塩水、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、炭酸緩衝液な
どの水系溶媒中で、またはクロロホルム、塩化メチレ
ン、ベンゼン、ジエチルエーテル、メタノール、エタノ
ール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセ
トニトリル等の有機溶媒中で、反応温度−100〜+1
00℃、好ましくは0〜40℃、反応時間10分間〜5
00時間、好ましくは30分間〜12時間で行うのが望
ましい。反応終了後は、蒸留、再結晶、再沈澱、吸着剤
処理、カラム処理、イオン交換、ゲル濾過、限外濾過、
透析、薄層クロマトグラフィーなどの方法により単離・
精製することができる。
富む2本の脂肪酸残基と、親水性に富む(ポリ)オキシ
アルキレン基とを有しているので、優れた界面活性能を
有している。このため、本発明の反応性小胞体形成剤
は、小胞体形成成分などとして使用することができる。
ここで小胞体とは、小胞体形成成分の親水基が界面の水
相に向って配向した構造を有する粒子を意味する。具体
的なものとしては、二分子膜からなる閉鎖小胞であるリ
ポソーム、植物油およびリン脂質などの混合物が乳化さ
れた脂肪乳剤、またはミセルなどがあげられる。
能性としてカルボキシル基を有しているので、アミノ
基、水酸基またはチオール基などの官能基、特に第1級
アミノ基に対して高い反応性を有している。このため、
このような官能基を有する機能性物質と容易に反応し、
共有結合が形成される。またカルボキシル基がプラスの
電荷を有する機能性物質と容易に電気的に結合する。従
って、本発明の反応性小胞体形成剤を小胞体形成成分と
して用いることにより、小胞体に(ポリ)オキシアルキ
レン鎖を導入できるとともに、前記官能基を有する機能
性物質またはプラスの電荷を有する機能性物質に対する
反応性を付与することができ、反応性小胞体を製造する
ことができる。
よびR2の2本の脂肪酸アシル残基を有しているため、
小胞体中、特にリポソーム膜中から脱離しにくい。この
ため本発明の反応性小胞体形成剤を小胞体形成成分とし
て含む小胞体、特にリポソームは、1本の脂肪酸残基か
らなるノニオン系界面活性剤を膜形成成分として含むリ
ポソームに比べて、優れた安定性を有するものとなる。
体を製造する場合、反応性小胞体形成剤は一種単独で、
または二種以上組合せて、あるいは小胞体を形成しうる
他の小胞体形成成分、例えば大豆レシチン、卵黄レシチ
ン、その他のリン脂質類、コレステロール、イントラリ
ピッド(大塚製薬(株)、商標)、大豆油、サフラワー
油などと混合して使用することができ、反応性リポソー
ムをはじめ反応性脂肪乳剤、反応性ミセルなどの反応性
小胞体を形成することができる。この場合、小胞体は公
知の方法により製造することができる。
れた反応性小胞体は、一般式〔1〕で表わされる化合物
中のカルボキシル基が小胞体の表面に存在するので、こ
の基を官能基として利用して、水溶性の脱水縮合剤など
を用いることにより種々の機能性物質を共有結合により
導入することができる。また種々の機能性物質を電気的
に固定化することもできる。これにより機能性物質固定
化小胞体が得られる。
製造したそれぞれの反応性小胞体、および機能性物質固
定化小胞体について詳しく説明する。代表的な反応性小
胞体である反応性リポソームは、本発明の反応性小胞体
形成剤を膜形成成分(小胞体形成成分)として含有する
ものである。反応性小胞体形成剤の含有量は、反応性小
胞体形成剤および他の膜形成成分の合計量に対して0.
1〜50モル%、好ましくは0.5〜30モル%である
のが望ましい。0.1モル%未満では期待される効果が
小さくなるため、一般的には使用されない。また50モ
ル%を超えるとリポソームの安定性が低下するため一般
的には使用されない。全膜形成成分中に占める本発明の
反応性小胞体形成剤の割合を多くするほど、固定化する
機能性物質の量をより多くすることができる。反応性小
胞体形成剤は、一種単独で使用することもできるし、二
種以上のものを組合せて使用することもできる。
他の膜形成成分としては、従来からリポソームの膜形成
成分として用いられているものが制限なく使用できる。
具体的には、ジホスファチジルグリセロール、カルジオ
リピン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジル
セリン、ホスファチジルエタノールアミン、大豆レシチ
ン、卵黄レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチ
ジルグリセロール等のリン脂質および脂肪酸部に不飽和
基を有する重合性リン脂質;スルホキシリボシルジグリ
セリド、ジガラクトシルジグリセリド、ラクトシルジグ
リセリド等の糖脂質類;コレステロール等の非極性脂
質;その他には、非イオン性界面活性剤、ホスファチジ
ルポリエチレングリコール、「Biochem. Biophys. Act
a., 1066, 29-36(1991)」に記載されているホスファチ
ジルエタノールアミンとポリエチレングリコールとの反
応物、およびこれらの混合物などがあげられる。
およびレシチン、コレステロール、リン脂質等の他の膜
形成成分を、有機溶媒等の適当な溶媒に溶解し、エクス
ツルージョン法、ボルテックスミキサー法、超音波法、
界面活性剤除去法、逆層蒸発法、エタノール注入法、プ
レベシクル法、フレンチプレス法、W/O/Wエマルジ
ョン法、アニーリング法、凍結融解法など、種々の公知
の方法によりリポソーム化することにより製造すること
ができる。また、これらの製造法を選択することによ
り、多重層リポソーム、小さな一枚膜リポソーム、大き
な一枚膜リポソームなど、種々の大きさや形態を有する
反応性リポソームを製造することができる。
は、リポソーム膜の内外表面に(ポリ)オキシアルキレ
ンからなるスペーサーを介してカルボキシル基が結合し
ているので、アミノ基、水酸基、チオール基などの官能
基、特に第1級アミノ基を有する機能性物質を効率よく
かつ簡単に、リポソームの二分子膜上に(ポリ)オキシ
アルキレンからなるスペーサーを介して、アミド結合、
エステル結合またはチオールエステル結合により化学的
に固定化することができ、機能性物質固定化リポソーム
が得られる。またカルボキシル基に、プラスの電荷を有
する機能性物質を電気的に固定化することができ、機能
性物質固定化リポソームが得られる。
質としては、例えば色素、染料、放射線ラベル化合物、
蛍光化合物、化学発光化合物、電極感応性化合物等の標
識物質;光応答性化合物、pH応答性化合物、熱応答性
化合物等の外部刺激応答性化合物;酵素、抗体、その他
のタンパク質、糖、脂質、糖タンパク質、糖脂質、ホル
モン等の生理活性物質;医薬などであって、分子中にア
ミノ基、水酸基またはチオール基を有するもの、または
プラスの電荷を有するものなどがあげられる。これらの
中では、アミノ基、特に第1級アミノ基を有する機能性
物質が好ましい。
結合による固定化反応は、N−シクロヘキシル−N′−
(2−モルホリノエチル)カルボジイミド=メソ−p−
トルエンスルホネート、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩など、カルボ
キシル基と前記官能基とを脱水縮合させることが可能な
水溶性の脱水縮合剤の存在下、生理的食塩水、またはp
H=3〜10、好ましくは4〜8のリン酸緩衝液、炭酸
緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等の種々の緩衝液な
どの水系溶媒、またはこれらの水系溶媒とメタノール、
エタノール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセタミド、ジメチルスルホキシド、ピロリド
ン等の有機溶媒との混合溶媒中で、反応性リポソームと
前記官能基を有する機能性物質とを−10〜+100
℃、アミノ基との反応の場合は好ましくは0〜60℃、
さらに好ましくは0〜40℃、水酸基またはチオール基
との反応の場合は好ましくは30〜80℃で、10分間
〜300時間、好ましくは30分間〜24時間攪拌下に
反応させる方法などにより、一段階で容易に行うことが
できる。これらの条件外では、リポソームの安定性が悪
くなるため好ましくない。このようにして反応させるこ
とにより、リポソーム外表面に伸びる(ポリ)オキシア
ルキレンの先端に機能性物質が共有結合により固定化さ
れた機能性物質固定化リポソームが得られる。
能性物質の固定化反応を模式的に示すと次のようにな
る。式中、AO、n、Y、M2は前記と同じものを示
す。
種々の緩衝液等の水系溶媒中で、反応性リポソームにプ
ラスの電荷を有する機能性物質を接触させることによ
り、一段階で容易に行うことができる。
ソームと同様に種々の物質を公知の方法により封入する
ことが可能である。被封入物質としては、例えば色素、
染料、放射線ラベル化合物、蛍光化合物、化学発光化合
物等の標識物質;光応答性化合物、pH応答性化合物、
熱応答性化合物、電極感応性化合物等の外部刺激応答性
化合物;酵素、抗体、その他のタンパク質、糖、脂質、
糖タンパク質、糖脂質、ホルモン等の生理活性物質;医
薬;ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレングリコール、ヒアルロン酸等の水溶性高分子類
などがあげられる。固定化反応または封入操作の終了後
は、必要によりゲル濾過、限外濾過、透析、遠心分離、
静置沈降分離等の方法により精製を行うことができる。
オキシアルキレン鎖の先端に機能性物質が固定化されて
いるので、(ポリ)オキシアルキレン鎖に邪魔されるこ
となく機能性物質の作用が十分に発揮される。また、
(ポリ)オキシアルキレン鎖が導入されているので、従
来からの(ポリ)オキシアルキレン鎖導入の効果、例え
ば長期間にわたる血液中濃度の維持、非免疫原性、リポ
ソーム内部に封入した物質の漏れ防止などの効果も期待
できる。このため反応性リポソームは、機能性物質を固
定化して機能性物質固定化リポソームの形態で、医薬の
運搬体、検査薬、診断薬、センサー、固定化触媒、バイ
オリアクター、バイオエレクトロニクス素子、マイクロ
カプセル代替品など、種々の機能性リポソームとして利
用できる。
の膜形成成分として重合性リン脂質を配合することによ
り、重合性の反応性リポソームとすることができる。重
合性のリン脂質としては、公知の重合性リン脂質を使用
することができるが、例えば1,2−ジ(2,4−オク
タデカジエノイル)−3−ホスファチジルコリンの他、
野島庄七、砂本順三、井上圭三編集、1988年南江堂
発行の「リポソーム」p313〜315に記載のものな
どがあげられる。これらの中では、1,2−ジ(2,4
−オクタデカジエノイル)−3−ホスファチジルコリン
が好ましい。
に、光重合開始剤の存在下または非存在下でUV、γ
線、電子線などの光照射を行うことにより、あるいはレ
ドックス開始剤系により、あるいはアゾ系開始剤または
有機過酸化物などの存在下で加熱を行うことにより、容
易に重合を行うことができる。このようにして得られた
重合後のリポソームは、優れた安定性を有しているの
で、水溶液に分散させたままで、あるいは凍結乾燥等に
より粉末状に調製し、安定して使用することができる。
は、本発明の反応性小胞体形成剤と、大豆油、サフラワ
ー油等の植物油と、大豆レシチン、卵黄レシチン等のリ
ン脂質と、必要により添加される他の添加剤、例えばイ
ントラリピッド(大塚製薬(株)製、商標)、乳化補助
剤、安定化剤、等張化剤、脂溶性医薬、脂溶性生理活性
物質などを含む油脂混合物が乳化されたものである。油
脂混合物中に占める反応性小胞体形成剤の含有量は、
0.1〜50モル%、好ましくは0.5〜30モル%で
あるのが望ましい。
することができる。例えば、本発明の反応性小胞体形成
剤、植物油、他のリン脂質および必要により配合する添
加剤を混合、加熱し、水を加えてホモミキサー等で粗乳
化し、次にマントン−ガウリン型の加圧噴射式ホモジナ
イザー等で均質化する方法などにより製造することがで
きる。
は、反応性リポソームの場合と同様にして、同様の機能
性物質を容易に固定化することができ、機能性物質固定
化脂肪乳剤が得られる。このため反応性脂肪乳剤は、機
能性物質を固定化して機能性物質固定化脂肪乳剤の形態
で、医薬の運般体、検査薬、診断薬、センサー、固定化
触媒などとして利用できる。
ルは、本発明の反応性小胞体形成剤だけからなるもので
あっても、レシチン、コレステロール、リン脂質等の他
の成分が含有されているものであってもよい。反応性ミ
セルも反応性脂肪乳剤と同様にして機能性物質を固定化
することができ、同様の用途に利用できる。
〔1〕で表わされる構造を有しているので、小胞体に
(ポリ)オキシアルキレン鎖を導入できるとともに、こ
の(ポリ)オキシアルキレン鎖の先端に、簡単にかつ効
率よく種々の機能性物質を共有結合により、または電気
的に固定化することができる。この場合、小胞体は長期
間の保存安定性に優れている。また本発明の反応性小胞
体形成剤を小胞体形成成分として用いることにより、
(ポリ)オキシアルキレン鎖導入の効果、例えば長期間
にわたる血液中濃度の維持、非免疫原性、小胞体に内包
した物質の漏れ防止などの効果も期得できる。
体形成剤を小胞体形成成分として含有しているので、反
応性小胞体形成剤が脱離せず、長期間の安定性に優れて
いる。また(ポリ)オキシアルキレン鎖からなるスペー
サーを介して、簡単にかつ効率よく種々の機能性物質を
共有結合により、または電気的に固定化することができ
る。
リ)オキシアルキレン鎖の先端に機能性物質が固定化さ
れているので、機能性物質の活性が十分に発揮される。
法は、水溶性の脱水縮合剤の存在下に、上記反応性小胞
体に機能性物質を反応させるようにしているので、一段
階の反応で簡単に、しかも小胞体にダメージを与えるこ
となく機能性物質固定化小胞体を製造することができ
る。
うが、本発明はこれらに限定されるものではない。 合成例1 両末端にカルボキシル基を有するポリエチレングリコー
ル誘導体(Mw≒3000)
ルボジイミド204mg(0.9mmol)を酢酸エチ
ル10mlに溶解させ、5℃で30分間攪拌した。次に
ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン217
mg(0.3mmol)を溶解させた酢酸エチル溶液1
0mlを加え、さらに6時間攪拌した後、0℃で一晩静
置し、析出物をろ過除去した。得られた反応混合物をヘ
キサン100ml中に注ぎ込み、沈殿物をろ過回収し、
目的の下記化合物からなる反応性小胞体形成剤を白色粉
末状で得た(収率88%)。反応の進行は、IRスペク
トル(KBr法)において、ホスファチジルエタノール
アミン中のアミノ基(3000cm-1)の消失およびア
ミド結合(C=O伸縮、1647cm-1)の生成により
確認した。
コレステロール3.9mg(10μmol)および合成
例1で得られた化合物2.4mg(前記二者に対して1
0重量%)をナス型フラスコに入れ、2mlのベンゼン
で溶解させた後、凍結乾燥を行った。これに生理的食塩
水1mlを加え、バス型超音波照射およびボルテックス
ミキサーによりリポソーム化し、多重層リポソームを得
た。さらにエクスツルーダーにより3.0→1.0→
0.2μmのポリカーボネートメンブランを順次通過さ
せ、大きな一枚膜リポソームを得た。得られた反応性リ
ポソームの粒径をレーザー散乱粒度分布計(NICOM
P社製、NICOMP370HPL、商標)を用いて測
定したところ、平均粒径254nm(CV値18%)で
あった。上記リポソームを5℃で1か月間静置した後平
均粒径を測定したところ、平均粒径259nm、CV値
19%であり、安定性に優れていた。
として下記の反応性ポリアルキレンオキシド誘導体を他
の成分2者に対して5重量%の量で用いて反応性リポソ
ームを得た(平均粒径275nm、CV値21%)。上
記リポソームを5℃で1か月間静置した後平均粒径を測
定したところ、平均粒径278nm、CV値22%であ
り、安定性に優れていた。
として下記の反応性ポリアルキレンオキシド誘導体を他
の成分二者に対して30重量%の量で用いて反応性リポ
ソームを得た(平均粒径238nm、CV値25%)。
上記リポソームを5℃で1か月間静置した後平均粒径を
測定したところ、平均粒径240nm、CV値24%で
あり、安定性に優れていた。
として下記の反応性ポリアルキレンオキシド誘導体を他
の成分二者に対して1重量%の量で用いて反応性リポソ
ームを得た(平均粒径249nm、CV値23%)。上
記リポソームを5℃で1か月間静置した後平均粒径を測
定したところ、平均粒径258nm、CV値26%であ
り、安定性に優れていた。
として下記の反応性ポリアルキレンオキシド誘導体を他
の成分二者に対して5重量%の量で用いて反応性リポソ
ームを得た(平均粒径246nm、CV値24%)。上
記リポソームを5℃で1か月間静置した後平均粒径を測
定したところ、平均粒径251nm、CV値26%であ
り、安定性に優れていた。
として下記の反応性ポリアルキレンオキシド誘導体を他
の成分二者に対して5重量%の量で用いて平均粒径29
4nm(CV値25%)の反応性を有する小さな単層リ
ポソームを得た。上記リポソームを5℃で1か月間静置
した後平均粒径を測定したところ、平均粒径299n
m、CV値27%であり、安定性に優れていた。
コリンの代わりに1,2−ジ(2,4−オクタデカジエ
ノイル)−3−ホスファチジルコリン(DODP)を用
いて、平均粒径249nm(CV値27%)の反応性を
有する大きな一枚膜リポソームを得た。このリポソーム
に0.75Mradのγ線照射を行ってDODPを重合
させた。得られた反応性の重合性リポソームは、Sep
hadex G−50を用いてゲル濾過後、凍結乾燥し
て粉末状サンプルとした。このリポソーム粉末は、生理
的食塩水で膨潤させ、再生することができた。
25%)の500μlに、1mg/mlの1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩水溶液(pH5)500μlを加え、5℃で30分
間攪拌した。さらに1mg/ml濃度の西洋山葵ペルオ
キシダーゼ(以下、HRPと略す)/0.1Mリン酸緩
衝液(pH7.5)100μlを加え、5℃で24時間
攪拌してHRPをリポソームに固定化した。これをSe
phadex G−50を用いてゲル濾過を行い、含リ
ポソーム分画を分取し、HRP固定化リポソームを得
た。このようにして得られたHRP固定化リポソーム溶
液500μlに、HRPの基質である1,2−フェニレ
ンジアミン溶液(10mmol/l)100μlを加
え、30℃で10分間インキュベートし、さらに0.1
N硫酸10μlを加えたところ、褐色の呈色が見られ
た。この結果から、実施例1−1の反応性リポソーム
は、HRPと攪拌するだけでHRPを固定化できること
が確認できた。
を用いて実施例2−1と同様にしてHRPを固定化し、
HRP固定化リポソームを得た。それぞれのHRP固定
化リポソームについて実施例2−1と同様にして発色試
験を行ったところ、いずれの場合も褐色の呈色が見ら
れ、HRPの固定化が確認された。
コレステロール3.9mg(10μmol)のみを用い
て、実施例1−1と同様の操作により、固形分量2.5
%の多重層リポソームを得た。このリポソームに実施例
2−1と全く同様にしてHRPを作用させ、ゲル濾過に
より精製した。得られたリポソーム溶液の500μl
に、1,2−フェニレンジアミン溶液(10mmol/
l)100μlを加え、30℃で10分間インキュベー
トし、さらに0.1N硫酸10μlを加えたが、発色は
見られなかった。この結果から、反応性小胞体形成剤を
膜形成成分として含まない比較例1のリポソームでは、
HRPを固定化することができなかったことがわかる。
レステロール3.9mg(10μmol)およびα−ス
テアリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(平均
付加モル数約10)2.4mg(前記二者に対して10
重量%、7μmol)をナス型フラスコに入れ、2ml
のベンゼンで溶解させた後、凍結乾燥を行った。これに
生理的食塩水1mlを加え、バス型超音波照射およびボ
ルテックスミキサーにより、リポソーム化し、多重層リ
ポソームを得た。さらのエクスツルーダーにより3.0
→1.0→0.2μmのポリカーボネートメンブタンを
順次通過させ、大きな一枚膜リポソームを得た。得られ
たリポソームの平均粒径を測定したところ、平均粒径1
96nm(CV値11%)であった。さらに、5℃で一
週間静置後、再び平均粒径を測定したところ288nm
(CV値65%)と、平均粒径、CV値ともに大きく変
化しており、リポソームが安定に存在していないことが
分かった。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式〔1〕で表わされる反応性ポ
リアルキレンオキシド誘導体からなることを特徴とする
反応性小胞体形成剤。 【化1】 〔式中、R1およびR2は炭素数3〜30の脂肪酸のアシ
ル残基を表わし、同一でも異なっていてもよい。AOは
炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nはオキシアルキ
レン基の平均付加モル数で、1〜1000の正数を表わ
す。nが2以上の場合、オキシアルキレン基は同一でも
異なっていてもよく、またランダム状に付加していて
も、ブロック状に付加していてもよい。XおよびYは2
価の有機残基、pは0または1、M1およびM2は水素原
子またはアルカリ金属原子を表わす。〕 - 【請求項2】 請求項1記載の反応性小胞体形成剤の一
種以上を小胞体形成成分として含むことを特徴とする反
応性小胞体。 - 【請求項3】 請求項2記載の反応性小胞体に機能性物
質を固定してなることを特徴とする機能性物質固定化小
胞体。 - 【請求項4】 水溶性の脱水縮合剤の存在下に、請求項
2記載の反応性小胞体に機能性物質を反応させることを
特徴とする機能性物質固定化小胞体の製造方法。
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