[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH07224172A - ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法 - Google Patents

ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法

Info

Publication number
JPH07224172A
JPH07224172A JP4054494A JP4054494A JPH07224172A JP H07224172 A JPH07224172 A JP H07224172A JP 4054494 A JP4054494 A JP 4054494A JP 4054494 A JP4054494 A JP 4054494A JP H07224172 A JPH07224172 A JP H07224172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
aqueous dispersion
vinyl chloride
mixing
sol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4054494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Uku
恭司 宇久
Kenji Uejima
健二 上島
Takeshi Yoshida
剛 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP4054494A priority Critical patent/JPH07224172A/ja
Publication of JPH07224172A publication Critical patent/JPH07224172A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分散液
から粉体特性、ゾル化性及びゾル化性の保存安定性に優
れた造粒体を製造するためのペースト加工用塩化ビニル
樹脂の造粒方法を提供する。 【構成】 ペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分散液
に、該水性分散液と同一の水性分散液を乾燥・粉砕した
樹脂を混合し、然る後に該混合液を噴霧乾燥して粒状化
する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細懸濁重合または乳
化重合で得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性
分散液から、粉体特性、ゾル化性(可塑剤と混合した場
合の分散性)及びゾル化性の保存安定性に優れた造粒体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ペースト加工用塩化ビニル樹脂は平均粒
径が0.1〜10μm程度の大きさであり、常温で可塑
剤中に分散され、プラスチゾルの形で使用される。プラ
スチゾルはコーティング等の工程を経て加熱ゲル化させ
て、壁紙や床材等に加工され製品とされる。ところで、
製品中に粗粒があると製品価値がなくなるため、ペース
ト加工用塩化ビニル樹脂はプラスチゾル中で粗粒になら
ずに、しかも速やかに分散する必要がある。そのため
に、従来のペースト加工用塩化ビニル樹脂は、粉砕して
平均粒子が10μm程度以下にして製品化されてきた。
【0003】一方、粉砕した製品の粉体特性の悪さを改
善する目的で、該樹脂を造粒する試みが近年盛んであ
り、例えば、ペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分散
液を比較的低い温度で噴霧乾燥・造粒し、造粒体を作製
する方法が提案されている(例えば特開平2−2255
29号)。しかし乍ら、この造粒体は、粉体特性および
ゾル化性に優れるものの、比較的高い温度で長時間保存
すると、ゾル化性が悪化するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は粉体特性が
良好で、且つゾル化性及びゾル化性の保存安定性に優れ
たペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ペース
ト加工用塩化ビニル樹脂の水性分散液をスプレー乾燥機
で乾燥・造粒させるに際し、重合で得られた樹脂の水性
分散液に、予め該水性分散液を乾燥し粉砕した混合用樹
脂を添加混合することを特徴とするペースト加工用塩化
ビニル樹脂造粒体の製造方法を内容とする。
【0006】本発明で使用されるペースト加工用塩化ビ
ニル樹脂の水性分散液は、塩化ビニル又は塩化ビニルを
主体とするモノマー混合物を、界面活性剤の存在下で微
細懸濁重合又は乳化重合することにより得られるもので
あり、従来からペースト加工用塩化ビニル樹脂を製造す
るために製造されている水性分散液と同様のものでよ
く、特に制限されない。
【0007】重合で得られた樹脂の水性分散液に添加混
合する乾燥し粉砕させた混合用樹脂は、該水性分散液を
予め乾燥し粉砕したものが用いられる。そのための乾燥
方法は、スプレー乾燥あるいはスプレー乾燥以外の公知
の乾燥機を用いることができる。また、そのための粉砕
方法は、機械的な力や空気的な力を利用した公知の破砕
機や粉砕機を用いることができる。
【0008】このような乾燥し粉砕した混合用樹脂と、
重合で得られた樹脂との水性分散液を混合する方法とし
ては、攪拌機能を有する容器を用いた回分式の混合や、
ラインミキサーを用いた連続式の混合等の公知の混合方
法を用いることができる。また、両者を混合すると水性
分散液に気泡が含まれるが、その量が大きくなると該水
性分散液の送液操作に問題が発生するので、そのような
場合は該気泡を分離する工程を設ければよい。
【0009】乾燥し粉砕した混合用樹脂の添加量は、重
合で得られた樹脂の水性分散液に含まれる樹脂100重
量部あたり、5重量部以上混合して用いられる。混合用
樹脂の量が5重量部未満の場合は充分な添加効果が得ら
れない。一方、混合用樹脂の添加量を多くする場合には
特に問題はないが、多過ぎると混合後の水性分散液の樹
脂濃度が高くなり、系の粘度が高くなりすぎ流動性が悪
くなるので、希釈のために水を添加する必要が発生し、
乾燥能力の低下を招くため好ましくない。従って、好ま
しい上限は概ね100重量部である。
【0010】このようにして調製された水性分散液を乾
燥・造粒するために用いるスプレー乾燥機としては、一
般的なものが使用され得る。このようなスプレー乾燥機
の具体例としては、例えば「スプレー・ドライング・ハ
ンドブック(Spray Drying Handbo
ok)」〔ケイ・マスタース(K.Masters)
著、第3版、1979年、ジョージ・ゴッドウィン社
(George Godwin Limited)より
出版〕121頁の第4、10図に記載の如き各種スプレ
ー乾燥機が挙げられる。
【0011】スプレー乾燥機の操作条件としては、スプ
レー乾燥機だけで乾燥・造粒する場合は特開平2−22
5529号の条件を用いればよいが、乾燥温度の入口温
度を100℃以下に設定し、出口温度を50℃以下に設
定するのが好ましい。入口温度が100℃を越える場合
又は出口温度が50℃を越える場合は、いずれも造粒体
のゾル化性が悪くなる傾向がある。スプレー乾燥機とそ
れ以外の乾燥機を併用して乾燥・造粒する場合は特開昭
60−120726の条件を用いればよい。
【0012】このようにして得られたペースト加工用塩
化ビニル樹脂の造粒体は、比較的高い温度で長時間保存
しても、ゾル化性が悪化しないという特徴を有してい
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
更に詳細に説明するがこれらは本発明を何ら制限するも
のではない。なお、製造した造粒体の粉体特性、ゾル化
性及びゾル化性の保存安定性を以下の方法で評価した。
【0014】(粉体特性)造粒体の安息角θ(度)を測
定し、安息角θが小さいほど粉体特性に優れていると判
定した。
【0015】(ゾル化性)温度25℃、相対湿度60%
の部屋で、製造直後の造粒体10gとジオクチルフタレ
ート6.5gとを20ccのガラスビーカーに入れ、幅
2.5cm×高さ0.5cmの櫂型プロペラにより回転数4
00rpm で10分間攪拌してゾルを得る。このゾル中の
粗粒子の粒径D1 (μm)をJIS K 5400「塗
料一般試験方法」4.4粒の試験方法により測定し、A
法でゾル化性の良否を判定した。即ち、粒ゲージの溝に
前記ゾルを注ぎ込んでスクレーパーでしごき、溝の中に
ゾルの層をその厚さが100μmから0μmまで連続し
て変化するように形成し、粒が現れた部分の層の厚さを
読んでゾル中に存在する粗粒子の粒径D1 (μm)を推
定し、該粒径D1 が造粒体の平均粒径D0 よりも小さい
ほど、ゾル化性に優れていると判定した。
【0016】(ゾル化性の保存安定性)製造直後の造粒
体を温度40℃の恒温槽に72時間保存した後、上記の
方法で保存後の造粒体のゾル化性、即ちゾル中に存在す
る粗粒子の粒径D2 (μm)を推定し、該粒径D2 の上
記保存前の造粒体について求めた粒径D1 に対する増大
量が小さいほど、ゾル化性の保存安定性に優れていると
判定した。
【0017】実施例1 重合で得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分
散液(固形分濃度50%)を、回転円盤式のアトマイザ
ー(直径8.4cm)を有するスプレー乾燥機(塔径2.
75m、塔長は直胴部が3.0m、円錐部が2.2m、
円錐部角度が60度)で、乾燥空気の入口温度90℃、
出口温度48℃でスプレー乾燥し、平均粒子径60μm
の造粒体を得た。この造粒体を粉砕して混合用樹脂を得
た。この混合用樹脂を前述の樹脂の水性分散液に含まれ
る樹脂100重量部あたり5重量部を添加して両者を混
合し、上記と同じ条件でスプレー乾燥し、平均粒子径6
0μmの造粒体を得た。結果を表1に示す。
【0018】実施例2 混合用樹脂の量を5重量部から20重量部に変更した他
は実施例1と同様に操作した。結果を表1に示す。
【0019】実施例3 混合用樹脂の量を5重量部から50重量部に変更した他
は実施例1と同様に操作した。結果を表1に示す。
【0020】比較例1 混合用樹脂を添加混合しなかった以外は実施例1と同様
にして、平均粒子径60μmの造粒体を得た。結果を表
1に示す。
【0021】比較例2 比較例1で得られた造粒体を粉砕機で粉砕した。結果を
表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1からわかるように、粉体特性に関して
は、実施例1〜3及び比較例1が小さい安息角θで良好
な粉体特性を示しているのに対し、比較例2は造粒体の
粉砕により安息角θが大きくなって粉体特性が悪化した
ことを示している。また、ゾル化性に関しては、いずれ
の場合も保存前のゾル中の粗粒子径D1 が造粒体平均粒
径D0 よりも小さくて、良好なゾル化性を示している。
【0024】さらに、ゾル化性の保存安定性に関して
は、実施例1〜3及び比較例2では、保存後のゾル中の
粗粒子径D2 が保存前のゾル中の粗粒子径D1 より殆ど
大きくなっていないので、ゾル化性の保存安定性が良い
ことを示している。これは、実施例1〜3が混合用樹脂
を添加混合し、比較例2が造粒体を粉砕したことによ
る。これに対し、比較例1では、混合用樹脂の混合も造
粒体の粉砕もしていないため、保存後のゾル中の粗粒子
径D2 が保存前の粗粒子径D1 よりも大幅に大きくなっ
ており、ゾル化性の保存安定性が悪いことを示してい
る。
【0025】上記評価を要約すると、実施例1〜3は粉
体特性、ゾル化性及びゾル化性の保存安定性のすべてに
優れ、比較例1はゾル化性の保存安定性に劣り、比較例
2は粉体特性に劣ることが分かる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分散液に混合した
乾燥・粉砕した樹脂の作用により、粉体特性、ゾル化性
及びゾル化性の保存安定性に優れたペースト加工用塩化
ビニル樹脂の造粒体を製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペースト加工用塩化ビニル樹脂の水性分
    散液をスプレー乾燥機で乾燥・造粒させるに際し、重合
    で得られた樹脂の水性分散液に、予め該水性分散液を乾
    燥し粉砕した混合用該樹脂を添加混合することを特徴と
    するペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 混合用樹脂を、重合で得られた樹脂の水
    性分散液に含まれる樹脂100重量部あたり5重量部以
    上混合する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 スプレー乾燥機の乾燥空気の入口温度を
    100℃以下に設定し、出口温度を50℃以下に設定す
    る請求項1又は2記載の方法。
JP4054494A 1994-02-14 1994-02-14 ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法 Withdrawn JPH07224172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4054494A JPH07224172A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4054494A JPH07224172A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07224172A true JPH07224172A (ja) 1995-08-22

Family

ID=12583399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4054494A Withdrawn JPH07224172A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07224172A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4892910A (en) Polymer powders of low fines content and method for making the same by spray drying
AU595222B2 (en) A gelatin having highly improved properties of wettability and dispersibility
JPH0261406B2 (ja)
JP3454554B2 (ja) 非晶質シリカ粒状体及びその製法
US5378786A (en) Spherical vinyl chloride granules for paste molding
JPH07224172A (ja) ペースト加工用塩化ビニル樹脂造粒体の製造方法
JPH011731A (ja) 噴霧乾燥した乳化重合体、その製法、これより成るpct−加工助剤及びこれを含有する成形材料
JPH0343201B2 (ja)
JP3006060B2 (ja) 2,2,6,6―テトラメチルピペリジン系光安定剤の造粒方法
JPS60120726A (ja) 塩化ビニル樹脂の回収方法
JPS6094409A (ja) 塩化ビニル樹脂の回収方法
JP3203726B2 (ja) 顆粒状ペースト用塩化ビニル系樹脂
JPH0655831B2 (ja) 粒子状ペースト加工用塩化ビニル樹脂の製造法
JPH0240086B2 (ja) Netsukasoseijushinoseizohoho
JPH09241387A (ja) 粒状ポリテトラフルオロエチレン粉末の造粒方法
US5574086A (en) Granular vinyl chloride resin composition and process for its production
JP3206067B2 (ja) 顆粒レジンの製造方法
JPH0672169B2 (ja) 球状塩化ビニル樹脂顆粒
US3493642A (en) Method of preparing agglomerates of reduced efflorescence
JPH07102006A (ja) 懸濁重合用安定剤の製造方法
JP2687537B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂の製造方法
JPS62174231A (ja) 溶解性改良ゼラチンの製法
WO1999002572A1 (fr) Granules de chlorure de vinyle pour le traitement de pate et leur procedes de production
JPS624726A (ja) 粒状化ポリ塩化ビニル系ペ−ストレジンの製造方法
JP2000017080A (ja) ペースト加工用塩化ビニル系樹脂顆粒及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010508