JPH07211095A - サンプル・ホールド回路 - Google Patents
サンプル・ホールド回路Info
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- JPH07211095A JPH07211095A JP6001235A JP123594A JPH07211095A JP H07211095 A JPH07211095 A JP H07211095A JP 6001235 A JP6001235 A JP 6001235A JP 123594 A JP123594 A JP 123594A JP H07211095 A JPH07211095 A JP H07211095A
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Abstract
号レベルを捕らえて保持するサンプル・ホールド回路に
関し、入力バッファ回路部によるオフセット電圧を相殺
し、温度変動に対し安定な出力信号を取り出すことを目
的とする。 【構成】 逐次変化するアナログ信号の所定の時刻にお
ける信号レベルをオン/オフ切替動作により捕らえるス
イッチ回路部1と、信号レベルを保持するホールド用容
量素子2と、ホールド用容量素子2により保持された信
号レベルを所定のサンプル・ホールド信号として取り出
すホールド電圧増幅回路部3と、スイッチ回路部1の入
力側に付加される入力バッファ回路部4と、ホールド電
圧増幅回路部3の出力側と入力側との間に配置され、入
力バッファ回路部4と同等のオフセット電圧を有する帰
還回路部5とを備える。さらに、帰還回路部5と同等の
温度特性を有する電圧源回路部をホールド用容量素子2
に対し直列に接続する。
Description
信号の所定の時刻におけるアナログ信号レベルをサンプ
ル動作により抜き出して取り出すためのサンプル・ホー
ルド回路に関する。特に、本発明は、温度に対し比較的
安定で製造の容易な半導体集積回路を用いて実現される
サンプル・ホールド回路に関するものである。
信号のうちで必要な信号が乗っている時間内の信号レベ
ルをサンプル動作モード時に捕らえ、次のホールドモー
ド時にこの信号レベルを保持する機能を有しており、現
在種々の分野に適用が考えられている。例えば、磁気デ
ィスク装置等において、データ読み出し動作時に読み取
り信号を出力したり、データ書き込み動作時に書き込み
信号を入力したりする際に、これらの動作を安定に行う
ために、サンプル・ホールド回路を利用してサーボ信号
を頻繁に取り込むことが不可欠である。
れた基準電圧レベルを適切な値に設定しなおす必要があ
る場合等にも、サンプル・ホールド回路がよく用いられ
る。上記のように、磁気ディスク装置等のデータ読み出
し動作およびデータ書き込み動作や、基準電圧レベルの
再設定動作に対しサンプル・ホールド回路を適用する場
合、このサンプル・ホールド回路に対し、ホールド電圧
の電圧レベルの精度が高いこと、および、サンプル・ホ
ールド回路の温度による変動が極力少ないことが要求さ
れる。
度が高く、かつ、温度変動に対して安定な特性を有する
サンプル・ホールド回路を集積回路上で比較的容易に実
現するための一方策について言及するものである。
示すブロック図である。ここでは、サンプル・ホールド
回路の主要部を代表的に図示し、増幅回路の電源端子等
の細かい部分は省略することとする。図6においては、
ドライブ回路等の他の回路100から送出されるアナロ
グ信号Viのうちで必要な信号が乗っている時間内の所定
の時刻における信号レベルをオン/オフ切替動作により
捕らえるためのスイッチ回路部101が設けられてい
る。このスイッチ回路部101は、通常、アナログスイ
ッチにより構成されており、外部の制御信号Vsにより、
スイッチのオン/オフ切替動作が行われる。この場合、
アナログスイッチがオン状態になった時刻に、サンプル
・ホールド回路がサンプル動作モードになってアナログ
信号Viが捕らえられる。さらに、上記スイッチ回路部1
01には、ホールド用コンデンサ等からなるホールド用
容量素子102が接続されている。このホールド用容量
素子102は、アナログスイッチがオフ状態になった時
刻、すなわち、サンプル・ホールド回路がホールドモー
ドになったときに、アナログスイッチにより捕らえられ
たアナログ信号Viの信号レベルを一定の時間だけ保持す
るものである。
は、ホールドアンプ等からなるホールド電圧増幅回路部
103に入力される。このホールド電圧増幅回路部10
3は、上記ホールド電圧を適度に増幅してサンプル・ホ
ールド信号Voを出力すると共に、出力側に接続される論
理回路等に対するバッファとして機能する。上記サンプ
ル・ホールド回路では、アナログスイッチのスイッチの
オン/オフ切替動作を一定の周期で繰り返し行うことに
より、各種のACのアナログ信号Viが、DCレベルのサ
ンプル・ホールド信号Voに変換される。また、グランド
を含む安定な基準電圧Vrを生成する基準電圧源をホール
ド用コンデンサに対し直列に接続することは、安定なホ
ールド信号を出力するため必要である。
るスイッチ回路部101の入力側の端子に対しドライブ
回路等を直接接続した場合、特にアナログスイッチがオ
ン状態のときには、スイッチ回路部101の入力インピ
ーダンスが低くなってドライブ回路等にかかる負荷が大
きくなる。さらに、アナログスイッチのオン/オフ切替
動作を一定の周期で行う場合、このアナログスイッチが
オン状態からオフ状態へ移行するタイミング、および、
オフ状態からオン状態へ移行するタイミングにおいて大
きなノイズが発生する。これらのノイズは、スイッチ回
路部101の入力側からドライブ回路等の他の回路10
0に入り込んで悪影響を及ぼすおそれがある。
安定に動作させるために、通常、サンプル・ホールド回
路のスイッチ回路部101と他の回路100との間に、
入力バッファアンプ等からなる入力バッファ回路部10
4が付加される。
ように、サンプル・ホールド回路に入力バッファアンプ
等を付加した場合、この入力バッファアンプ等が元々有
しているオフセット電圧による誤差が、ホールドアンプ
等により増幅された後に、サンプル・ホールド信号Voに
対し余計な出力電圧として重畳される。このように入力
バッファアンプ等に起因する出力電圧によって、サンプ
ル・ホールド回路内のホールド電圧の電圧レベルの精度
が低下するという問題が生じてくる。
であり、ホールド電圧の電圧レベルの精度が高く、か
つ、温度変動に対して安定であって、しかも、入力バッ
ファアンプ等の入力バッファ回路部を付加してもオフセ
ット電圧分の誤差が増加することのないサンプル・ホー
ルド回路を簡単な回路構成により提供することを目的と
するものである。
成を示すブロック図である。ただし、ここでは、サンプ
ル・ホールド回路の主要部のみを図示することとする。
図1に示すように、本発明のサンプル・ホールド回路
は、任意のアナログ信号Viの所定の時刻における信号レ
ベルをオン/オフ切替動作により捕らえるためのスイッ
チ回路部1と、このスイッチ回路部1により捕らえられ
た信号レベルを保持するためのホールド用容量素子2
と、このホールド用容量素子2により保持された信号レ
ベルを所定のサンプル・ホールド信号Voとして取り出す
ためのホールド電圧増幅回路部3と、上記スイッチ回路
部1と他の回路とを分離する目的でこのスイッチ回路部
1の入力側に付加される入力バッファ回路部4とを備え
ている。
側と入力側との間に、上記入力バッファ回路部4と同等
の特性を有する帰還回路部5を設けている。この帰還回
路部5は、ホールド電圧増幅回路部3の出力側から入力
側へホールド電圧増幅回路部3の出力信号(サンプル・
ホールド信号Vo)を負帰還するものである。さらに、好
ましくは、上記帰還回路部5と同等の特性を有する電圧
源回路部をホールド用容量素子2に対し直列に配置する
と共に、この電圧源回路部の出力側をホールド用容量素
子2に接続するような構成がなされる。
路部4、帰還回路部5および電圧源回路部の各々は、極
性の異なる2種類のバイポーラトランジスタを含むエミ
ッタ・ホロア形回路により構成される。さらに、好まし
くは、上記入力バッファ回路部4、帰還回路部5および
電圧源回路部の各々は、極性の異なる2種類のMOSト
ランジスタを含むソース・ホロア形回路により構成され
る。
入力バッファ回路部4と同等の回路構成、または、同等
の伝達特性およびオフセット電圧を有する帰還回路部5
を、ホールド電圧増幅回路部3の出力端子と反転入力端
子との間に接続している。すなわち、ホールド電圧増幅
回路部3からの出力信号が、帰還回路部5を介してホー
ルド電圧増幅回路部3の入力側に負帰還されるような回
路構成になっている。
ファ回路部4と同じレベルのオフセット電圧がホールド
電圧増幅回路部3の反転入力端子に入力されるので、ホ
ールド電圧増幅回路部3の非反転入力端子に入り込む入
力バッファ回路部4のオフセット電圧が相殺され、最終
的に、オフセット電圧による誤差が生じないような高精
度のサンプル・ホールド信号Voを取り出すことが可能と
なる。
部5と同等の回路構成、または、同等の温度特性のオフ
セット電圧を有する電圧源回路部を、例えば、基準電圧
Vr生成用の基準電圧源6とホールド用容量素子2との間
に挿入する形でホールド用容量素子2と直列に接続して
いる。この場合、ホールド電圧増幅回路部3の反転入力
端子に帰還回路部5が接続されると共に、このホールド
電圧増幅回路部3の非反転入力端子に同じ温度特性の電
圧源回路部が接続されることになる。したがって、特
に、スイッチ回路部1がオフ状態になってホールド用容
量素子2がアナログ信号Viの信号レベルを保持するホー
ルドモードになったときに、帰還回路部5の温度変動に
より生ずるオフセット電圧の誤差分が、電圧源回路部に
より相殺される。
部と同等の特性を有する簡単な回路を付加するのみで、
温度変動も考慮したオフセット電圧分の誤差を零にする
ことができるので、ホールド電圧の電圧レベルの精度が
高く、かつ、温度変動に対して安定なサンプル・ホール
ド回路を簡単な回路構成により提供することが可能とな
る。
の実施例を詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実
施例を示すブロック図である。なお、これ以降、前述し
た構成要素と同一のものについては、同様の参照番号を
付して表すこととする。
(図1)は、スイッチングトランジスタ等の半導体のス
イッチ素子を含むアナログスイッチ11により構成され
る。このアナログスイッチ11は、外部の制御信号Vsに
より、スイッチのオン/オフ切替動作が行われる。さら
に、ホールド用容量素子2(図1)は、ホールドコンデ
ンサ12からなる。このホールドコンデンサ12は、好
ましくは、アナログスイッチ11の出力端子と基準電圧
源6との間に接続される。なお、この基準電圧源6は、
グランド端子(アース端子)を含む安定なレベルを保持
する基準電圧源であり、安定なホールド電圧を保つため
に必要なものである。さらに、入力バッファ回路部4
(図1)は、サンプル・ホールド回路と他の回路10と
が分離できる程度に充分高い入力インピーダンスを有す
るような半導体集積回路の入力バッファアンプ14によ
り構成される。
回路部3(図1)は、非反転形オペアンプからなる半導
体集積回路のホールドアンプ13により構成される。こ
のホールドアンプ13の非反転入力端子(+)に対し、
アナログスイッチ11の出力端子とホールドコンデンサ
12の一方の端子が接続される。さらに、帰還回路部5
(図1)は、入力バッファアンプ14と同等の回路構
成、または、同等の伝達特性およびオフセット電圧を有
する半導体集積回路のオフセット補償用アンプ15によ
り構成される。このオフセット補償用アンプ15は、好
ましくは、ホールドアンプ13の出力端子と反転入力端
子(−)との間に接続される。この場合、オフセット補
償用アンプ15の利得がほぼ1なので、ホールドアンプ
13の利得もほぼ1となる。上記のような回路構成にす
れば、入力バッファアンプ14自体のオフセット電圧が
ホールドアンプ13の非反転入力端子に入力されると共
に、上記入力バッファアンプ14と同じレベルのオフセ
ット電圧がホールドアンプ13の反転入力端子に差動分
として負帰還されるので、入力バッファ回路部4のオフ
セット電圧が相殺され、最終的に、オフセット電圧補償
がなされた高精度のサンプル・ホールド信号Voを取り出
すことができる。
5の作用により入力バッファアンプ14のオフセット電
圧が相殺される様子を具体的な計算式により説明する。
ここで、入力バッファアンプ14が元々有している入出
力間オフセット電圧をVio1 、ホールドアンプ13の入
力電圧をVin、同ホールドアンプ13の入力オフセット
電圧をVioA とすると、従来のサンプル・ホールド回路
(例えば、図6)におけるサンプル動作モードでのサン
プル・ホールド信号Voに相当する出力電圧Vo は、ホー
ルドアンプ13の利得を1とすれば、下記の式(1)の
ように表される。
オフセット補償用アンプ15の入力間オフセット電圧を
Vio2 とすると、ホールドアンプ13の非反転入力端子
の入力電圧は、前述の式(1)と同じくVin+Vio1 +
VioA であるから、ホールドアンプ13の出力電圧Vo
は、下記の式(2)のように表される。
ッファアンプ14およびオフセット補償用アンプ15が
互いに同等の回路構成、または、同等のオフセット電圧
を有するように予め設定すれば、結局、ホールドアンプ
13の出力電圧Vo はVin+VioA となり、入力バッフ
ァアンプ14のオフセット電圧による誤差を零にするこ
とができる。したがって、図2の実施例では、入力バッ
ファアンプ14のオフセット電圧が比較的大きい場合で
も、このオフセット電圧の影響をなくすことが可能とな
る。
は、従来のサンプル・ホールド回路(図6)に比較して
オフセット補償用アンプ15が付加されているが、この
オフセット補償用アンプ15は、サンプル・ホールド回
路内の入力バッファアンプ14やホールドアンプ13と
一緒に半導体集積回路により作製することができる。し
たがって、図2の実施例においては、回路の製造工程お
よび製造コストは実質的に増加しない。さらに、入力バ
ッファアンプ14およびオフセット補償用アンプ15の
回路構成は、全く同等にすればよいので、異なる種類の
回路素子を作製する場合よりも、製造工程がはるかに簡
単になる。
ック図である。図3においては、前述の第1の実施例の
サンプル・ホールド回路(図2)に対し、電圧源回路部
である温度補償用アンプ16を付加している。この温度
補償用アンプ16は、オフセット補償用アンプ15等と
同じように半導体集積回路により実現される。さらに、
温度補償用アンプ16は、ホールドアンプ13のホール
ドコンデンサ12の他方の端子と基準電圧源6との間に
挿入される形でホールドアンプ13の非反転入力端子の
側に接続される。
施例では、ホールドアンプ13の反転入力端子に対しオ
フセット補償用アンプ15が接続されると共に、上記ホ
ールドアンプ13の非反転入力端子に対し、オフセット
補償用アンプ15と同じ温度特性のオフセット電圧を有
する温度補償用アンプ16が接続されることになる。前
述の第1の実施例(図3)において、アナログスイッチ
11がオン状態でサンプル・ホールド回路がサンプル動
作モードになっているときは、サンプル・ホールド回路
内に温度変動が生じても、この温度変動による入力バッ
ファアンプ14のオフセット電圧のドリフト分をオフセ
ット補償用アンプ15により相殺することができる。し
かしながら、アナログスイッチ11がオフ状態になって
ホールドコンデンサ12がアナログ信号Viの信号レベル
を保持するホールドモードになったときは、入力バッフ
ァアンプ14がホールドアンプ13から切り離され、オ
フセット補償用アンプ15のみがホールドアンプ13に
接続されることになる。このため、オフセット補償用ア
ンプ15の温度変動によるオフセット電圧のドリフト分
が、ホールドアンプ13の出力端子に直接現れてしま
う。
るオフセット電圧のドリフト分が生ずるのを防止するた
めに、ホールドアンプ13の入力バッファアンプ14側
の非反転入力端子に対し、オフセット補償用アンプ15
と同じ温度特性のオフセット電圧を有する温度補償用ア
ンプ16を接続するものである。このような回路構成に
すれば、オフセット補償用アンプ15の温度変動による
オフセット電圧のドリフト分が、温度補償用アンプ16
により相殺されるので、温度変動も考慮したオフセット
電圧分の誤差を零にすることができ、最終的に、温度補
償がなされた高精度のサンプル・ホールド信号Voを取り
出すことができる。
用によって、オフセット補償用アンプ15の温度変動に
よるオフセット電圧のドリフト分が相殺される様子を具
体的な計算式により説明する。ここで、入力バッファア
ンプ14、オフセット補償用アンプ15、温度補償用ア
ンプ16およびホールドアンプ13の温度変動によるオ
フセット電圧のドリフト量を、それぞれ、ΔVio1 、Δ
Vio2 、ΔVio3 およびΔVioA とすると、サンプル動
作モード時の温度変動による出力電圧の変動量は、下記
の式(3)のように表される。
ば、出力電圧の変動量はΔVo =ΔVioA となり、入力
バッファアンプ14の影響をなくすることができる。し
かしながら、ホールドモード時の温度変動による出力電
圧の変動量は、温度補償用アンプ16が付加されていな
いとした場合にはΔVioA −ΔVio2 となり、オフセッ
ト補償用アンプ15の影響が現れてしまう。
ンプ16をホールドアンプ13に接続した場合、ホール
ドモード時の温度変動による出力電圧の変動量は、下記
の式(4)のように表される。 ΔVo =ΔVioA −ΔVio2 +ΔVio3 (4) もし、ΔVio2 =ΔVio3 になるように、すなわち、オ
フセット補償用アンプ15および温度補償用アンプ16
が互いに同等の回路構成、または、同等の温度特性のオ
フセット電圧を有するように予め設定すれば、結局、ホ
ールドアンプ13の出力電圧の変動量ΔVo はΔVioA
のみとなる。したがって、図3の実施例では、オフセッ
ト補償用アンプ15の温度変動によるオフセット電圧の
ドリフト分が相殺され、温度変動に起因する出力電圧の
変動幅を最小限に抑えることが可能となる。
は、従来のサンプル・ホールド回路(図6)に比較して
オフセット補償用アンプ15および温度補償用アンプ1
6が付加されているが、これらの2種類のアンプは、サ
ンプル・ホールド回路内の入力バッファアンプ14やホ
ールドアンプ13と一緒に半導体集積回路により作製す
ることができる。したがって、図3の実施例において
も、回路の製造工程および製造コストは実質的に増加し
ない。さらに、この場合には、入力バッファアンプ1
4、オフセット補償用アンプ15および温度補償用アン
プ16の回路構成は、すべて同等にすればよいので、入
力バッファアンプ14と特性の異なる2種類のアンプを
付加する場合よりも、製造工程がはるかに簡単になる。
変動によるオフセット電圧のドリフト量が無視できる場
合には、サンプル・ホールド回路の温度変動が大きいと
きでも、温度補償用アンプ16を省略した図2のサンプ
ル・ホールド回路を使用することが可能である。図4
は、本発明の第2の実施例をバイポーラトランジスタに
より構成した場合の具体例を示す回路図である。
4、オフセット補償用アンプ15および温度補償用アン
プ16(いずれも図3)の各々は、極性の異なる2種類
のバイポーラトランジスタ(PNPトランジスタおよび
NPNトランジスタ)を含み、かつ、充分高い入力イン
ピーダンスを有するエミッタ・ホロア形回路により構成
される。
ア形回路からなる入力バッファアンプ14では、第1の
極性のバイポーラトランジスタ、例えばPNPトランジ
スタ42のベースを入力側の端子とし、このPNPトラ
ンジスタ42のエミッタを、第1の極性のバイポーラト
ランジスタと反対の極性を有するような第2の極性のバ
イポーラトランジスタ、例えばNPNトランジスタ44
のベースおよび第1の定電流源41に接続している。さ
らに、このNPNトランジスタ44のエミッタを出力側
(アナログスイッチ11の入力側)の端子および第2の
定電流源43に接続し、かつ、PNPトランジスタ42
のコレクタをアース端子に接続すると共に、NPNトラ
ンジスタ44のコレクタをコレクタ電圧Vc 供給用の電
源端子に接続している。
オフセット補償用アンプ15は、PNPトランジスタ5
2のベースを入力側(ホールドアンプ13の出力側)の
端子とし、このPNPトランジスタ52のエミッタを、
NPNトランジスタ54のベースおよび第1の定電流源
51に接続している。さらに、このNPNトランジスタ
54のエミッタを出力側(ホールドアンプ13の反転入
力側)の端子および第2の定電流源53に接続し、か
つ、PNPトランジスタ52のコレクタをアース端子に
接続すると共に、NPNトランジスタ54のコレクタを
コレクタ電圧Vc供給用の電源端子に接続している。
温度補償用アンプ16は、PNPトランジスタ62のベ
ースを入力側(基準電圧源6側)の端子とし、このPN
Pトランジスタ62のエミッタを、NPNトランジスタ
64のベースおよび第1の定電流源61に接続してい
る。さらに、このNPNトランジスタ64のエミッタを
出力側(ホールドアンプ13の非反転入力側)の端子お
よび第2の定電流源63に接続し、かつ、PNPトラン
ジスタ62のコレクタをアース端子に接続すると共に、
NPNトランジスタ64のコレクタをコレクタ電圧VC
供給用の電源端子に接続している。
ット補償用アンプ15、入力バッファアンプ14および
温度補償用アンプ16は、それぞれ、同等のバイポーラ
トランジスタ素子および電流源素子から構成される半導
体集積回路により容易に実現することができる。図5
は、本発明の第2の実施例をMOSトランジスタにより
構成した場合の具体例を示す回路図である。
4、オフセット補償用アンプ15および温度補償用アン
プ16(いずれも図3)の各々は、極性の異なる2種類
のMOSトランジスタ(Pチャネル形MOSトランジス
タおよびNチャネル形MOSトランジスタ)を含み、か
つ、前述のエミッタ・ホロア形回路と同じように充分高
い入力インピーダンスを有するソース・ホロア形回路に
より構成される。
形回路からなる入力バッファアンプ14では、第1の極
性のMOSトランジスタ、例えばPチャネル形MOSト
ランジスタ72のゲートを入力側の端子とし、このPチ
ャネル形MOSトランジスタ72のソースを、第1の極
性のMOSトランジスタと反対の極性を有するような第
2の極性のMOSトランジスタ、例えばNチャネル形M
OSトランジスタ74のゲートおよび第1の定電流源7
1に接続している。さらに、このNチャネル形MOSト
ランジスタ74のソースを出力側の端子および第2の定
電流源73に接続し、かつ、Pチャネル形MOSトラン
ジスタ72のドレインをアース端子に接続すると共に、
Nチャネル形MOSトランジスタ74のドレインをドレ
イン電圧VD 供給用の電源端子に接続している。
フセット補償用アンプ15は、Pチャネル形MOSトラ
ンジスタ82のゲートを入力側の端子とし、このPチャ
ネル形MOSトランジスタ82のソースを、Nチャネル
形MOSトランジスタ84のゲートおよび第1の定電流
源81に接続している。さらに、このNチャネル形MO
Sトランジスタ84のソースを出力側の端子および第2
の定電流源83に接続し、かつ、Pチャネル形MOSト
ランジスタ82のドレインをアース端子に接続すると共
に、Nチャネル形MOSトランジスタ84のドレインを
ドレイン電圧V D 供給用の電源端子に接続している。
度補償用アンプ16は、Pチャネル形MOSトランジス
タ92のゲートを入力側の端子とし、このPチャネル形
MOSトランジスタ92のソースを、Nチャネル形MO
Sトランジスタ94のゲートおよび第1の定電流源91
に接続している。さらに、このNチャネル形MOSトラ
ンジスタ94のソースを出力側の端子および第2の定電
流源93に接続し、かつ、Pチャネル形MOSトランジ
スタ91のドレインをアース端子に接続すると共に、N
チャネル形MOSトランジスタ94のドレインをドレイ
ン電圧VD 供給用の電源端子に接続している。
力バッファアンプ14および温度補償用アンプ16は、
前述のバイポーラトランジスタの場合と同じように、そ
れぞれ、同等のMOSトランジスタ素子および電流源素
子から構成される半導体集積回路により容易に実現する
ことができる。
入力バッファアンプ等の入力バッファ回路部が付加され
たサンプル・ホールド回路に対し、この入力バッファ回
路部と同等のオフセット電圧を有する帰還回路部を設け
ることにより、入力バッファ回路部のオフセット電圧を
相殺することができる。さらに、この帰還回路部と同等
の温度特性のオフセット電圧を有する電圧源回路部を設
けることにより、ホールドモード時のオフセット電圧の
温度変動に起因するドリフト分を最小限に抑えることが
できる。
度が高く、かつ、温度変動に対して安定なサンプル・ホ
ールド回路を簡単な回路構成により実現することが可能
になる。
る。
る。
タにより構成した場合の具体例を示す回路図である。
より構成した場合の具体例を示す回路図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 任意のアナログ信号(Vi)の所定の時刻
における信号レベルをオン/オフ切替動作により捕らえ
るためのスイッチ回路部(1)と、該スイッチ回路部
(1)により捕らえられた信号レベルを保持するための
ホールド用容量素子(2)と、該ホールド用容量素子
(2)により保持された信号レベルを所定のサンプル・
ホールド信号(Vo)として取り出すためのホールド電圧
増幅回路部(3)とを有するサンプル・ホールド回路に
おいて、該サンプル・ホールド回路と他の回路とを分離
する目的で前記スイッチ回路部(1)の入力側に入力バ
ッファ回路部(4)を付加する場合、 前記ホールド電圧増幅回路部(3)の出力側と入力側と
の間に、前記入力バッファ回路部(4)と同等の特性を
有し、かつ、該ホールド電圧増幅回路部(3)の出力側
から該入力側へ前記サンプル・ホールド信号(Vo)を負
帰還する帰還回路部(5)を設け、 前記ホールド電圧増幅回路部(3)の出力側から前記サ
ンプル・ホールド信号(Vo)を取り出すときに、前記帰
還回路部(5)により、前記入力バッファ回路部(4)
が有しているオフセット電圧を相殺することを特徴とす
るサンプル・ホールド回路。 - 【請求項2】 前記帰還回路部(5)と同等の特性を有
する電圧源回路部を前記ホールド用容量素子(2)に対
し直列に配置すると共に、該電圧源回路部の出力側を該
ホールド用容量素子(2)に接続し、 前記スイッチ回路部(1)がオフ状態になって前記ホー
ルド用容量素子(2)が前記信号レベルを保持するホー
ルドモードになったときに、前記電圧源回路部により、
前記帰還回路部(5)の温度変動により生ずるオフセッ
ト電圧を相殺する請求項1記載のサンプル・ホールド回
路。 - 【請求項3】 前記入力バッファ回路部(4)および前
記帰還回路部(5)の各々が、 第1の極性のバイポーラトランジスタのベースを入力側
の端子とし、該第1の極性のバイポーラトランジスタの
エミッタを、該第1の極性のバイポーラトランジスタと
反対の極性を有するような第2の極性のバイポーラトラ
ンジスタのベースおよび第1の定電流源に接続し、該第
2の極性のバイポーラトランジスタのエミッタを出力側
の端子および第2の定電流源に接続し、該第1および第
2の極性のバイポーラトランジスタのコレクタを、それ
ぞれ、アース端子および所定の電源端子に接続してなる
エミッタ・ホロア形回路から構成される請求項1記載の
サンプル・ホールド回路。 - 【請求項4】 前記電圧源回路部が、 第1の極性のバイポーラトランジスタのベースを入力側
の端子とし、該第1の極性のバイポーラトランジスタの
エミッタを、該第1の極性のバイポーラトランジスタと
反対の極性を有するような第2の極性のバイポーラトラ
ンジスタのベースおよび第1の定電流源に接続し、該第
2の極性のバイポーラトランジスタのエミッタを出力側
の端子および第2の定電流源に接続し、該第1および第
2の極性のバイポーラトランジスタのコレクタを、それ
ぞれ、アース端子および所定の電源端子に接続してなる
エミッタ・ホロア形回路から構成される請求項2記載の
サンプル・ホールド回路。 - 【請求項5】 前記入力バッファ回路部(4)および前
記帰還回路部(5)の各々が、 第1の極性のMOSトランジスタのゲートを入力側の端
子とし、該第1の極性のMOSトランジスタのソース
を、該第1の極性のMOSトランジスタと反対の極性を
有するような第2の極性のMOSトランジスタのゲート
および第1の定電流源に接続し、該第2の極性のMOS
トランジスタのソースを出力側の端子および第2の定電
流源に接続し、該第1および第2の極性のMOSトラン
ジスタのドレインを、それぞれ、アース端子および所定
の電源端子に接続してなるソース・ホロア形回路から構
成される請求項1記載のサンプル・ホールド回路。 - 【請求項6】 前記電圧源回路部が、 第1の極性のMOSトランジスタのゲートを入力側の端
子とし、該第1の極性のMOSトランジスタのソース
を、該第1の極性のMOSトランジスタと反対の極性を
有するような第2の極性のMOSトランジスタのゲート
および第1の定電流源に接続し、該第2の極性のMOS
トランジスタのソースを出力側の端子および第2の定電
流源に接続し、該第1および第2の極性のMOSトラン
ジスタのドレインを、それぞれ、アース端子および所定
の電源端子に接続してなるソース・ホロア形回路から構
成される請求項2記載のサンプル・ホールド回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00123594A JP3701037B2 (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | サンプル・ホールド回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00123594A JP3701037B2 (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | サンプル・ホールド回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07211095A true JPH07211095A (ja) | 1995-08-11 |
JP3701037B2 JP3701037B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=11495810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00123594A Expired - Lifetime JP3701037B2 (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | サンプル・ホールド回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3701037B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100412742C (zh) * | 2004-06-07 | 2008-08-20 | 富士通株式会社 | 温度传感器电路及其校准方法 |
JP2009515498A (ja) * | 2005-11-03 | 2009-04-09 | インターナショナル レクティファイアー コーポレイション | 電力損失最小化デッドタイム方式の信号対雑音比の改善 |
JP2021093725A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | アナログ・ディヴァイシス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニー | 多段変換器のための時間効率のよいオフセット相殺 |
-
1994
- 1994-01-11 JP JP00123594A patent/JP3701037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100412742C (zh) * | 2004-06-07 | 2008-08-20 | 富士通株式会社 | 温度传感器电路及其校准方法 |
JP2009515498A (ja) * | 2005-11-03 | 2009-04-09 | インターナショナル レクティファイアー コーポレイション | 電力損失最小化デッドタイム方式の信号対雑音比の改善 |
JP2021093725A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | アナログ・ディヴァイシス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニー | 多段変換器のための時間効率のよいオフセット相殺 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3701037B2 (ja) | 2005-09-28 |
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