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JPH07210720A - 硬貨認識装置 - Google Patents

硬貨認識装置

Info

Publication number
JPH07210720A
JPH07210720A JP1314294A JP1314294A JPH07210720A JP H07210720 A JPH07210720 A JP H07210720A JP 1314294 A JP1314294 A JP 1314294A JP 1314294 A JP1314294 A JP 1314294A JP H07210720 A JPH07210720 A JP H07210720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
unit
data
image
reflected light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1314294A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Watanabe
尚洋 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1314294A priority Critical patent/JPH07210720A/ja
Publication of JPH07210720A publication Critical patent/JPH07210720A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光源1は、硬貨7の表面に光を照射する。こ
の正反射光は読み取り部2で読み取られ、画像取り込み
部3は、この読み取られた画像データから、硬貨7の画
像データにおける中心点を抽出する。2値化部4は画像
データを2値化データに変換する。判定部5は、画像取
り込み部3で抽出された中心点に基づき、硬貨7の画像
データにおける同心円上に存在する2値化データの分布
状態を、予め設定された登録パタンとを比較して、硬貨
7の種類と真偽を判別する。 【効果】 硬貨認識を簡単な構成でかつ、正確に行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨の種類や真偽を判
別する硬貨認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金融機関等においては、預貯金や振込処
理等を自動化するために自動取引装置(ATM)等の自
動化機器が広く用いられている。このような自動化機器
では、顧客によって硬貨が投入されると、その硬貨の種
類や真偽の認識が行われる。この処理は、自動化機器内
の硬貨鑑別部によって行われるが、その認識方法として
は以下のようなものがある。
【0003】例えば、特公昭63−67714号公報に
記載されているように、硬貨の外径や材質によって認識
する方法や、特公平3−63780号公報に記載されて
いるように、硬貨の厚さによってその認識を行うものが
ある。また、硬貨の外径を検出する装置として、例え
ば、特公平2−48951号公報に記載されているもの
があり、更に、硬貨の厚さを検出する装置として4−1
2518号公報等に記載されているものがある。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の硬貨認識装置では、硬貨の外径や材質が近
似している場合、例えば、外国硬貨の500ウォン硬貨
と500円硬貨とは外径と材質がほぼ近似し、厚さが1
00μm程度異なるだけであるため、この違いを検出す
るために、厚さ検知センサを必要としたり、複雑な判定
回路を必要とし、コスト上昇の原因となっていた。ま
た、材質センサは、その検知特性が温度の影響を受けて
変化するため、これを補正する複雑な補助回路を要し、
これもコスト上昇の原因となっていた。従って、低コス
トでかつ硬貨認識を正確に行うことのできる硬貨認識装
置が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の硬貨認識装置
は、前述の課題を解決するために、硬貨の表面を照射す
るための光源と、硬貨表面からの正反射光強度を読み取
る読み取り部を有する。また、読み取り部からの出力に
基づき、硬貨の画像データにおける中心点を抽出する画
像取り込み部を有すると共に、硬貨表面の正反射光強度
に対して閾値を設定し、この閾値とその反射光強度との
比較により、硬貨の画像データにおける各画素を2値化
データで表す2値化部を有している。更に、硬貨の画像
データにおける同心円上に存在する2値化データの分布
状態と、予め設定された登録パタンとを比較して、硬貨
の種類および真偽を判別する判定部を備えている。
【0005】
【作用】本発明の硬貨認識装置においては、光源は硬貨
の表面を照射する。硬貨の正反射光強度は読み取り部に
よって読み取られる。画像取り込み部は、読み取り部か
らの反射光強度に基づき、硬貨の画像データにおける中
心点を抽出する。2値化部は、読み取り部によって読み
取られた正反射光強度に対して閾値を設定し、この閾値
と正反射光強度とを比較して、硬貨の画像データにおけ
る各画素を2値化データで表す。判定部は、硬貨の画像
データにおける同心円上に存在する2値化データの分布
状態を検出し、この分布状態と予め設定された登録パタ
ンとを比較して、硬貨の種類および真偽を判別する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 《第1実施例》図1は、本発明の硬貨認識装置の第1実
施例を示す構成説明図である。図の装置は、光源1、読
み取り部2、画像取り込み部3、2値化部4、判定部
5、登録パタン格納部6から構成されている。
【0007】また、7は、投入された硬貨であり、8
は、この投入された硬貨7を矢印9の方向へ搬送するた
めの搬送路である。この搬送路8には、スリット状の窓
10があり、下側から硬貨7の表面の模様が覗けるよう
に構成されている。窓10の下方にはハーフミラー11
が斜めに設置され、その下側に読み取り部2が位置して
いる。読み取り部2はCCD等のラインイメージセンサ
から構成されており、ハーフミラー11を通して硬貨7
表面の正反射光を受けるように構成されている。ハーフ
ミラー11の横にはスリット12を介して、光源1が設
置されている。この光源1は、例えば蛍光灯やラインフ
ィラメントランプ等のライン光源からなるものである。
【0008】即ち、これらハーフミラー11とスリット
12によって、光源1から硬貨7表面に対する照射方向
が、硬貨7表面の垂直軸上となり、かつ、その垂直軸上
に読み取り部2が位置し、硬貨7表面からの正反射光を
受光するよう構成されている。また、正反射光とは、硬
貨7の表面に対する垂直方向軸で、左右対称に光源と読
み取りセンサを設置した場合の読み取りセンサに受光さ
れる反射光である。
【0009】そして、画像取り込み部3は、読み取り部
2によって読み取られた硬貨7の反射光強度をA/D変
換して画像を作成し、これを図示しないフレームメモリ
等からなる記憶部に書込み、この画像から、硬貨7の外
径と、その中心点を抽出する機能を有している。2値化
部4は、画像取り込み部3で求めた画像データから、2
値化を行うための閾値を設定し、かつ、この閾値と画像
データとの比較によって、2値化した画像データを出力
するものである。判定部5は、2値化部4からの2値化
データと、登録パタン格納部6に格納されている登録パ
タンとを比較し、硬貨7の金種および真偽を判定する機
能を有している。また、登録パタン格納部6は、ROM
やRAMあるいは磁気ディスク装置等からなる記憶部で
ある。
【0010】次に、上記構成の硬貨認識装置の動作につ
いて説明する今、硬貨7が硬貨認識装置内に投入される
と、光源1が点灯し、スリット12を通過した光がハー
フミラー11で反射して硬貨7の下側表面を照射する。
硬貨7の表面より正反射した光は、ハーフミラー11を
透過して読み取り部2に入射する。
【0011】ここで、硬貨7の表面の模様は、次に示す
原理で表面の凹凸パタンが鮮明に抽出される。図2は、
この原理説明図である。先ず、図2(a)では、硬貨7
の平坦な部分を照射するため、反射光102は、照射光
101の方向の逆方向へ向かう。このため、反射光10
2はハーフミラー11を透過して読み取り部2に入射す
る。一方、図2(b)の場合では、凹凸の図中左上がり
部分を照射するため、反射光102は照射光101方向
とは別の方向へ向かう。このため、反射光102はハー
フミラー11方向とは異なる方向となり、従って読み取
り部2には入射しない。
【0012】また、図2(c)に示す場合では、凹凸の
頂点の平坦な部分を照射するため、反射光102は照射
光101の逆方向へ向かう。このため、反射光102は
図2(a)の場合と同様に、ハーフミラー11を透過し
て読み取り部2に入射する。更に、図2(d)に示す場
合では、凹凸の図中左下がり部分を照射するため、反射
光102は照射光101とは別の方向へ向かう。このた
め、反射光102は図2(b)と同様に、読み取り部2
には入射しない。
【0013】このようにして硬貨7の表面の模様は、硬
貨7の表面の状態が平坦面では、その正反射光によって
明るくなり、一方、斜めに傾斜している部分は影となり
暗くなって現れるため、硬貨7の表面の凹凸パタンが読
み取れる。
【0014】図3に、図示しない記憶部に画像が書き込
まれた状態を示す。図中、103の部分が記憶部への画
像データである。そして、画像データ103中の白抜き
部分の画像104が硬貨7の画像であり、その中に凹凸
パタンが存在する。ここで、xy方向における画像10
4の左右端点Xs およびXe が検出され、y方向におけ
る画像104の上下端点Ys およびYe が検出される。
これらのデータより、硬貨7の外径が抽出できる。ま
た、これらのデータより、中心点(Xc ,Yc )が抽出
される。この外径データおよび中心点座標(Xc ,Y
c )は、判定部5へ出力する。そして、判定部5におい
て、この外径データを用いて、硬貨7の金種判別を行う
が、このような動作については、後述する。
【0015】図示しない記憶部に書き込まれた画像は2
値化部4へ出力する。2値化部4は、記憶部に書き込ま
れた画像を読み出し、その濃淡値を表す濃度発生頻度を
抽出する。そして、硬貨7の画像を2値化するために
は、硬貨7毎の汚れ、錆等による出力の変動や、ライン
センサの経時変化等の変動にとらわれないよう、適切な
閾値を決定することが望ましい。従って、この実施例で
は、閾値の決定のため、濃度分布の平均値を算出し、こ
れを最適閾値に決定する。
【0016】図4は、2値化部4の動作を示す図であ
る。即ち、図4の縦軸105は濃度発生頻度であり、横
軸106は対象画像の濃度を表している。この場合、濃
度の平均値を閾値107に決定するほか、この濃度発生
頻度の分布形状が2つのピークをもつ場合には、そのピ
ークの谷となる部分を閾値107に決定してもよい。こ
れらいずれかの方法により閾値107を求めるかは、実
際に対象となる硬貨7の性質等によって経験的に求めら
れる。
【0017】このようにして2値化された画像は、判定
部5へ出力される。判定部5は、先ず、画像取り込み部
3より出力された中心点(Xc ,Yc )を基に、2値化
部4より出力された2値画像を読み出し、中心点(X
c ,Yc )からの距離に存在する黒(白)ビットをカウ
ントするようにして、中心点(Xc ,Yc )からの距離
に対する2値画像の黒ビットまたは白ビットが発生した
頻度を表す黒(白)ビット分布系列を作成する。
【0018】投入された硬貨7は、円形物体であるた
め、実際の読み取りにおける段階では、凹凸パタンの方
向性が一定しない。このため、凹凸パタンの方向性に不
変の判別データを抽出することが望ましい。従って、判
定部5では、硬貨7の中心点からの距離に存在する黒
(白)ビット分布系列を求めて、これに基づき判定を行
う。
【0019】図5は、このような判定部5の動作を示す
図である。この図5の横軸108は中心点(Xc ,Y
c )からの距離を表し、縦軸107は黒(白)ビット発
生頻度を示している。即ち、横軸108は同心円の半径
を示していることになる。従って、黒(白)ビット分布
109、即ち、中心点(Xc ,Yc )からの距離に対す
る2値画像の黒ビットまたは白ビットが発生した頻度を
表す黒(白)ビットの分布は凹凸模様の方向性にかかわ
らず一定の形状をもつことになる。
【0020】判定部5は、画像取り込み部3より出力さ
れた外径データを基に、その硬貨7の金種を判別する。
即ち、硬貨7の外径データを用いて、その硬貨7が、国
内の500円、100円、50円、10円、5円、1円
のいずれかであるかを判別する。また、国外の硬貨で、
これら国内硬貨の外径以外のデータが抽出された場合
は、これを除外する。
【0021】このようにして、硬貨7の金種が判別され
ると、登録パタン格納部6に予め格納されたいくつかの
黒(白)ビットの基準の分布のうち、最も外径データが
近似する黒(白)ビットの基準の分布形状を取出し、こ
の基準の登録パタンと、図5に示す黒(白)ビット分布
109とを比較して対象の硬貨の真偽を判別する。従っ
て、国外の硬貨で国内の硬貨の外径に近似している場合
でも、硬貨7表面の凹凸パタンで真偽判定を行うため、
判定を高精度で行える。また、外径データによって金種
判別を行った結果で真偽判定を行うため、無用の判別処
理を省き、処理の簡略化を図ることができ、認識処理の
高速化を図ることができる。しかも、外径データは、硬
貨7の画像データから求めることができるため、他のセ
ンサ等の必要もなく、構成の簡素化と低コスト化を図る
ことができるものである。
【0022】尚、上記第1実施例では、光源1からの照
射光がスリット12、ハーフミラー11を介して硬貨7
を照射し、その正反射光がハーフミラー11を透過して
読み取り部2に入射するように構成したが、これ以外の
構成であってもよく、この実施例を次に説明する。図6
は、その構成説明図である。図において、13は光学レ
ンズであり、非球面レンズやセルフォッグレンズ等であ
る。そして、この光学レンズ13の焦点位置は、硬貨7
の表面と読み取り部2の受光面である。従って、光源1
からの光は、ハーフミラー11で反射して、硬貨7の表
面を照射し、その反射光が光学レンズ13で集束されて
読み取り部2に入射される。尚、これ以降の動作は上記
実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0023】このように、上記第1実施例では、硬貨7
表面の正反射光の検出によって求められた硬貨7の画像
データを2値化して、硬貨7の画像データにおける同心
円上に存在する2値化データの分布状態から、硬貨7の
種類および真偽を判別するようにしたので、硬貨7の回
転角度に影響されず、正確な硬貨認識を行うことができ
る。また、読み取り部2が読み取る読み取り可能長を、
認識対象とする硬貨7のうちの最大の直径を持つ硬貨7
の直径以上に設定したため、対象とする硬貨7の位置ず
れに影響されず、必要な全ての画像を抽出することがで
きる。
【0024】《第2実施例》図7は、本発明の第2実施
例を示すブロック図である。図において、7は、投入さ
れた硬貨であり、この硬貨7が窓10を有する搬送路8
上を矢印9方向に搬送されるのは上記第1実施例と同様
である。また、搬送路8の下側には、窓10を通して、
硬貨7の表面を2方向から照射するための二つの光源1
4,15が設置されている。これら光源14,15は、
それぞれ硬貨7表面への照射角度が等しくなるように設
定され、更に、光源14,15はそれぞれ交互に点灯す
るように構成されている。
【0025】更に、この第2実施例は、読み取り部1
6、2値化部17、判定部18、登録パタン格納部19
を備えている。読み取り部16は、ラインイメージセン
サ等からなり、光源14,15から硬貨7への照射した
反射光を読み取るものである。2値化部17は、読み取
り部16で読み取られた光源14および光源15の各々
の反射光強度を相対的に比較して2値画像を出力するも
のである。尚、この比較等の詳細については後述する。
判定部18は、2値化部17より出力された2値化デー
タと、登録パタン格納部19に格納されている登録パタ
ンとを比較して、硬貨7の金種および真偽を判別するも
のである。
【0026】次に、第2実施例の動作を説明する。今、
硬貨7が投入されると、先ず、光源14が点灯し、硬貨
7の表面を照射する。硬貨7の表面からの反射光は、読
み取り部16に入射する。このあと光源15が点灯し、
硬貨7の表面を照射する。硬貨7の表面からの反射光
は、読み取り部16に入射する。ここで、硬貨7の平坦
面において、それぞれ光源14,15の反射光出力が等
しくなるようそれぞれの光源14,15の照射光量を調
整しておく。硬貨7の表面の模様は、以下に示す原理で
表面の凹凸パタンによる特徴データを鮮明に抽出する。
即ち、光源14の照射光および光源15の照射光の反射
強度は、硬貨7の面の形状によって大きく異なってく
る。
【0027】図8はこの原理説明図である。先ず、図8
(a)のように、硬貨7の平坦面では、光源14の照射
光および光源15の照射光の照射角度と硬貨7の面の傾
斜角度の関係から、それぞれの光源による反射光強度の
大小関係は、硬貨7の面に対する光源14の照射角度と
光源15の照射角度が等しいから、反射光量はほぼ等し
くなる。
【0028】次に、図8(b)のように、硬貨7の突起
面の上り勾配で傾斜したところでは、光源15の照射角
度と硬貨7の面の傾斜角度の関係が正反射に近い状態と
なり、光源15による反射光強度が増大するのに対し
て、光源14の照射角度と突起面の傾斜角度との関係が
正反射とは逆方向となるため、光源14による反射光強
度は低下する。
【0029】また、図8(c)のように、硬貨7の突起
面上の平坦面では、図8(a)の場合と同様に、光源1
4の照射光および光源15の照射光の照射角度と、硬貨
7の面の傾斜角度の関係から、それぞれの光源による反
射光強度の大小関係は、硬貨7の面に対する光源14の
照射角度と光源15の照射角度が等しいから、反射光量
はほぼ等しくなる。
【0030】更に、図8(d)のように、硬貨7の突起
面の下り勾配で傾斜したところでは、光源14の照射角
度と硬貨7の面の傾斜角度の関係が正反射に近い状態と
なり、光源14による反射光強度が増大するのに対し
て、逆に光源15の照射角度と突起面の傾斜角度との関
係が正反射とは逆方向となるため、光源15による反射
光強度が低下する。
【0031】このようにして光源14、光源15のそれ
ぞれの反射光強度を相対的に比較することにより、硬貨
7の面の形状が容易に検出できる。即ち2つの反射光強
度がほぼ等しい場合は平坦面であり、どちらか一方が大
きい場合は傾斜面であり、なおかつ、それぞれの大小関
係によって硬貨7の突起面の傾斜方向が抽出できる。
【0032】次に、2値化部17の動作を説明する。図
9は、その動作を示す図である。この図9の縦軸201
は光源14が点灯したときの反射光強度であり、横軸2
02は光源15が点灯したときの反射光強度を表してい
る。この空間の中で、要素として入力されたそれぞれの
反射光強度の関係は、点Cで表すことができる。
【0033】例えば、上述したように、硬貨7の表面が
平坦である場合は、光源14および光源15それぞれの
反射光強度がほぼ等しくなり、図9の右上がり対角線2
03周辺に点Cが現れる。硬貨7の表面が突起の上り勾
配で傾斜すると、光源15が点灯したときの反射光強度
が光源14が点灯したときの反射光強度よりも相対的に
大きくなるため、図9の204が示す領域に点Cが現れ
る。硬貨7の表面が突起の下り勾配で傾斜すると、光源
14が点灯したときの反射光強度が光源15が点灯した
ときの反射光強度よりも相対的に大きくなるため、図9
の205が示す領域に点Cが現れる。
【0034】このようにして2値化部17は、図9の空
間において領域205および領域204に点Cが現われ
たとき、出力“1”を、そうでないときは“0”を出力
するようにして画像データを2値化する。
【0035】また、2値化部17は、光源14が点灯し
たときの反射光強度または光源15が点灯したときの反
射光強度のいずれかの出力より硬貨7の外径を検知す
る。即ち、硬貨7表面の副走査方向(搬送方向矢印9の
直交方向)上における読み取り部16が検知した最大検
知長、および、硬貨7の搬送方向(矢印9との平行方
向)の読み取り部16が検知した最大検知長から、硬貨
7の外径を検知する。また、これらのデータより硬貨7
の中心点座標を抽出する。そして、この中心点座標およ
び外径データは判定部18に出力される。
【0036】判定部18は、2値化部17より出力され
た2値画像と、登録パタン格納部19に予め格納されて
いる登録パタンを、2値化部17より出力された中心点
座標を基にして、一般的に知られているパタンマッチン
グ手法(例えば回転マッチング等)により比較し、硬貨
7の真偽を判別する。即ち、判定部18は、上記第1実
施例の判定部5と同様に、2値化部17より出力された
外径データを基に、登録パタン格納部19に格納されて
いる、いくつかの基準の登録パタンデータのうち、最も
外径データが近似する基準データを用いて対象の硬貨の
真偽を判別する。
【0037】このように、第2実施例では、硬貨7に異
なる2方向から別々に光を照射し、硬貨7表面の同一位
置について光学的な読み取りを2回行い、読み取った二
つの出力に基づいて2値化を行い、凹凸による硬貨7の
模様を抽出するようにしたので、上記第1実施例と同様
に、硬貨7の被読み取り面の汚れ、錆、色等に影響され
ることなく、常に安定した認識を行うことができる。
【0038】また、第1実施例と同様に、外径データに
よって金種判別を行った結果で真偽判定を行うため、無
用の判別処理を省き、処理の簡略化を図ることができ、
認識処理の高速化を図ることができる。しかも、外径デ
ータは、2値化部17における硬貨7の画像データから
求めることができるため、他のセンサ等の必要もなく、
構成の簡素化と低コスト化を図ることができるものであ
る。
【0039】《第3実施例》図10は、第3実施例を示
すブロック図である。この第3実施例において、硬貨7
の搬送構成、および光源1から硬貨7への照射構成にお
いては、上記第1実施例と同様であるため、ここでの説
明は省略する。また、硬貨7からの正反射光は、第1実
施例と同様に、読み取り部2で読み取られ、更に画像取
り込み部3で、その凹凸パタンおよび硬貨7の外径、中
心点が求められる。そして、画像取り込み部3で求めら
れた画像データは図示しない記憶部に記憶されると共
に、その外径データおよび中心点データは、後述する判
定部23に送出される。
【0040】尚、この第3実施例および上記第1実施例
において、硬貨7への照射光と反射光が、硬貨7表面か
らの垂直方向軸に対してなす角が小さい方が、硬貨7の
回転角度に影響されずに信頼性の高い画像データが得ら
れるため、このような関係となるよう、光源1、読み取
り部2、ハーフミラー11およびスリット12の位置関
係を決定することが望ましい。
【0041】一方、この第3実施例が、上記第1実施例
とは異なる構成として、フィルタリング部20、2値化
部21、ルックアップテーブル22、判定部23、登録
パタン格納部24を有している。フィルタリング部20
は、後述する3×3テンプレート等を用いて、記憶部に
格納された硬貨7の正反射光強度データに対し、その硬
貨7の凹凸パタンによる正反射光強度の変化を強調する
ものである。2値化部21は、フィルタリング部20か
ら出力されたデータに対し、2値化のための閾値を設定
し、かつ、この閾値との比較を行って各画素データを白
/黒の2値化するための機能を有している。
【0042】ルックアップテーブル22は、各画素を2
値で表した複数の異なる画素パタンを示すテーブルであ
る。判定部23は、画像取り込み部3で求めた中心点デ
ータと外径データとに基づき、硬貨7の外径よりも小さ
い円内の画像を判定領域に設定し、この判定領域内の2
値化データと、ルックアップテーブル22の各画素パタ
ンとを比較して、その判定領域内におけるルックアップ
テーブル22の画素パタンの発生頻度を示すヒストグラ
ムを作成し、かつ、このヒストグラムから基準点を設定
して、当該基準点に基づき、登録パタン格納部24に格
納されている登録パタンとの比較を行い、硬貨7の金種
および真偽を判別するものである。尚、登録パタン格納
部24は、上記各実施例の登録パタン格納部6、19と
同様にROMやRAMあるいは磁気ディスク等で構成さ
れた記憶部である。
【0043】次に、第3実施例の動作について説明す
る。今、硬貨7が投入されると、光源1が点灯し、スリ
ット12を通過した光がハーフミラー11で反射して硬
貨7の表面を照射する。硬貨7の表面より正反射された
光は、ハーフミラー11を透過して読み取り部2に入射
する。この動作は上記第1実施例と同様である。また、
硬貨7の表面の模様は、上記第1実施例の図2に示した
原理で表面の凹凸パタンが鮮明に抽出される。そして、
画像取り込み部3で抽出された画像データは、図示しな
い記憶部に格納され、その記憶部に書き込まれた画像
は、フィルタリング部20に出力される。
【0044】フィルタリング部20は、図示しない記憶
部に書き込まれた画像を読み出し、その注目画素とその
周辺画素それぞれの値の関係から注目画素の値を書き換
えるものである。図11はフィルタリング部20の動作
例を示す図である。例えば、この図に示すように3×3
テンプレートの中心画素を注目画素として、図示しない
記憶部に書き込まれた画像を読み出し、注目画素(x,
y)に対しては7を掛けて、その左右および上下の画素
(x,y−i),(x,y+1),(x−1,y)(x
+1,y)に対してはそれぞれ1.5を掛けて、これら
をカウントして出力する。従って、その出力値は以下の
式となる。 出力値=7(x,y)−1.5(x,y−1)−1.5
(x,y+1)−1.5(x−1,y)−1.5(x+
1,y) このようにフィルタリング部20によって、画像を変換
することにより、凹凸によって形成された画像のエッジ
部分を強調させることができる。
【0045】フィルタリング部20は、この出力値を図
示しない記憶部に書き込む。2値化部21は、図示しな
い記憶部に書き込まれた画像を読み出し、その濃度値が
発生した頻度を表わす濃度分布系列を作成する。2値化
部21では、第1実施例の2値化部4と同様に、画像デ
ータを2値化するためには、硬貨毎の汚れ、錆び等によ
る出力変動や、ラインセンサの経時変化等の変動にとら
われないよう、適切な閾値を決定することが望ましい。
従って、この第3実施例においても、その閾値の決定の
ため、濃度分布の平均値を算出し、これを最適閾値に決
定する。
【0046】図12は2値化部21の動作を示す図であ
る。即ち、この図は上記第1実施例の図4の場合同様
に、縦軸301は濃度発生頻度であり、横軸302は対
象画像の濃度を表している。この場合、濃度の平均値を
閾値303に決定する他、この濃度発生頻度の分布形状
が2つのピークをもつ場合には、そのピークの谷となる
部分を閾値303に決定してもよい。これらいずれかの
方法により閾値303を求めるかは、実際に対象となる
硬貨7の性質等によって経験的に求められる。また、フ
ィルタリング部20の操作と組み合わせることによっ
て、硬貨7表面の凹凸によって形成したパタン以外の、
例えば錆び、汚れ等の影響を完全に除去できる。このよ
うにして2値化された画像は、判定部23へ出力され
る。
【0047】判定部23は、先ず、画像取り込み部3か
ら出力された硬貨の中心点(Xc ,Yc )を基に、2値
化部21から出力された2値画像の読み取り領域を決定
する。図13は、読み取り領域の概念を示す図である。
図13において、304は、図示しない記憶部に書き込
まれた2値画像である。305は、対象の硬貨の画像で
ある。306は、画像取り込み部3から出力された硬貨
7の中心点(Xc ,Yc )に基づいて、硬貨7の半径よ
り小さい半径で指定した領域である。
【0048】このように、判定のための領域を、硬貨7
の外径より小さい領域とする理由は、例えば、外径が同
じである外国硬貨の場合、外周円の形状が一致している
場合があるため、これらを無視して硬貨7の表面の模様
のみを対象として判別データを抽出することが望ましい
からである。
【0049】判定部23は、例えば次に示すような3×
3で構成する16種のルックアップテーブル22を用い
て、特徴データを抽出する。図14はそのルックアップ
テーブル22を示す図である。このルックアップテーブ
ル22において、“1”は、黒画素であり、“0”は、
白画素である。また、“?”は、黒画素でも白画素でも
どちらでもよいことを意味するものである。
【0050】これらのルックアップテーブル22
は、()内の番号をもち、小さい値から大きい値にかけ
て、3×3のテーブルの中で、白、黒の位置関係が中心
画素を基に少しずつ回転するように構成している。ま
た、このルックアップテーブル22は、図に示した16
個に限らず、32個や64個で構成してもよい。更に、
3×3構成に限らず、5×5、もしくは7×7でもよ
い。ここで、2値化部21より出力された2値画像を読
み出し、このルックアップテーブル22のいずれかの画
素パタンと一致した場合、一致した画素パタンの値(番
号)を出力する。
【0051】以下、ルックアップテーブル22が3×3
で構成したもので説明する。判定部23は、一致したル
ックアップテーブル22に付けられている値に基づき、
次のようなヒストグラムを作成する。図15は、そのヒ
ストグラムの説明図である。図において、横軸308に
は出力されたルックアップテーブル22の値をとり、縦
軸307にはその頻度をとった。また、309は、基準
点である。
【0052】図16は、同一の硬貨7のデータである
が、硬貨7が図15に示した場合とは異なる回転角度で
搬送路8上を通過した場合でのヒストグラムの出力例で
ある。これら図15、図16から明かなように、硬貨7
が回転すると、方向が異なり、ヒストグラムでは左右に
シフトされた形態となる。
【0053】判定部23は、この分布の中から例えばピ
ークとなる値、即ち、基準点309を抽出する。この対
象の硬貨7から抽出した基準点309を基にして、図1
5および図16を後述する次のように変換する。図17
は、その変換後のヒストグラムの説明図である。図17
におけるヒストグラムの中で、基準点309を始点とし
た分布形状は、対象の硬貨7の凹凸パタンの方向にかか
わらず、一定の形状を持つ。
【0054】例えば、100円硬貨の「100」という
文字が垂直である場合、ルックアップテーブル22のう
ちの(5)と(13)が当てはまる頻度が高くなり、図
15に示すようなヒストグラムでは横軸308の目盛り
のうちの“5”と“13”で縦軸307の値が大きくな
る。一方、100円硬貨の「100」という文字が水平
である場合、ルックアップテーブル22のうちの(1)
と(9)が当てはまる頻度が高くなり、図15に示すよ
うなヒストグラムでは横軸308の目盛りの“1”と
“9”で縦軸307の値が大きくなる。
【0055】このように、100円硬貨の「100」と
いう文字が垂直である場合と、水平である場合との関係
は、5−1=4、13−9=4であり、その差が4であ
る。従って、この差を補正することによって、硬貨7の
回転角度を補正することができる。即ち、図15におけ
る基準値309を始点として、図17のように変換し、
また、図15の場合とは回転角度が異なる図16の場合
でも同様に基準値309を始点として図17のように変
換する。こうすることによって、あらゆる角度で硬貨7
を読み取った場合でも、常に回転角度が上記のように補
正することができ、図17に示すような常に一定の形状
を持った判別データを得ることができるものである。
【0056】その後、判定部23は、分布形状を、登録
パタン格納部24に予め登録された基準のヒストグラム
と比較して対象の硬貨7の真偽を判別する。即ち、判定
部23は、画像取り込み部3より出力された外径データ
を基に、金種を判別し、この金種判別結果に基づき、登
録パタン格納部24に予め登録されたいくつかの基準の
ヒストグラム分布形状のうちから、最も外径データが近
似する基準のヒストグラム分布形状と比較して、対象の
硬貨の真偽を判別する。
【0057】以上説明した第3実施例では、光源1から
の照射光がスリット12、ハーフミラー11を介して硬
貨7を照射し、その正反射光がハーフミラー11を透過
して、読み取り部2に入射するように構成したが、これ
以外の構成であってもよく、この例を次に示す。図18
は、その構成説明図である。この図18において、25
は光学レンズであり、非球面レンズやセルフォッグレン
ズ等で構成されている。また、この光学レンズ25の焦
点位置は、硬貨7の表面に設定されている。従って、こ
のような構成においても、硬貨7の正反射光が読み取り
部2に入射するため、上記第3実施例と同様に硬貨7の
表面の凹凸パタンが読み取れる。尚、これ以降の動作は
上記第3実施例と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0058】以上のように、第3実施例では、硬貨7表
面の画像を読み取って、その濃淡画像から硬貨7表面の
凹凸によって現れた濃淡レベルの変化を強調し、その結
果で画像データを2値化データとし、更に、2値化デー
タに対応する画素パタンの発生頻度を示すヒストグラム
を作成し、このヒストグラムに基づいて硬貨7の種類お
よび真偽判別を行うよう構成したので、正確な2値化デ
ータが得られると共に、判別に当たっての基準となる尺
度をヒストグラムのみに設定することができ、その結
果、認識の信頼性を高めることができる。
【0059】尚、上記各実施例では、硬貨7の片面の画
像データによって硬貨認識を行ったが、両面の画像デー
タによって硬貨認識を行ってもよい。また、上記各実施
例では、硬貨7の下面側から窓10を介して光を照射
し、この正反射光を読み取り部2で受光するようにした
が、この構成に限定されるものではなく、例えば、硬貨
7の上面側に光源1と読み取り部2とを設けてもよい。
ただ、この場合、硬貨7からの正反射光を読み取るよう
構成されている必要がある。この理由は、硬貨7表面か
らの乱反射光、即ち、硬貨7表面からの垂直方向軸で、
光源1の角度と、読み取り部2との角度が異なる場合
は、硬貨7の回転角度によって、読み取り部2で受像す
る硬貨7表面の凹凸模様が変化してしまい、真偽判別が
困難になるからである。
【0060】更に、上記第1、第2実施例においても、
第3実施例と同様、硬貨7の判定領域を、硬貨7の外径
よりも小さい円内の画像としてもよく、このように構成
すれば、外径が同じである外国硬貨の場合でも、容易に
硬貨7の種類判定を行うことができる。そして、上記各
実施例では、硬貨7の種類判別を硬貨7の外径データを
用いて行ったが、これ以外にも、材質データ、厚みデー
タ、重量データ、外周縁のギザギザの有無データ等であ
ってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の硬貨認識
装置によれば、硬貨の表面の模様を撮像して、硬貨の画
像データを取り出し、この画像データを2値化して判別
データを抽出し、この判別データを予め登録された登録
パタンと比較して、硬貨の種類および真偽を判別するよ
うにしたので、硬貨の画像データのみで硬貨認識を行う
ことができ、従って、構成を簡素化することができるた
め低コスト化を図れると共に、硬貨認識を正確に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨認識装置の第1実施例を示す構成
説明図である。
【図2】本発明の硬貨認識装置の第1実施例における凹
凸パタンの検出原理説明図である。
【図3】本発明の硬貨認識装置の第1実施例における読
み取った画像データの説明図である。
【図4】本発明の硬貨認識装置の第1実施例における2
値化部の動作の説明図である。
【図5】本発明の硬貨認識装置の第1実施例における判
定部の動作の説明図である。
【図6】本発明の硬貨認識装置の第1実施例における他
の例の構成説明図である。
【図7】本発明の硬貨認識装置の第2実施例を示す構成
説明図である。
【図8】本発明の硬貨認識装置の第2実施例における凹
凸パタン検出の原理説明図である。
【図9】本発明の硬貨認識装置の第2実施例における2
値化部の動作の説明図である。
【図10】本発明の硬貨認識装置の第3実施例を示す構
成説明図である。
【図11】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
フィルタリング部の動作の説明図である。
【図12】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
2値化部の動作の説明図である。
【図13】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
読み取り領域の説明図である。
【図14】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
ルックアップテーブルの説明図である。
【図15】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
ヒストグラムの説明図である。
【図16】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
異なる回転角度でのヒストグラムの説明図である。
【図17】本発明の硬貨認識装置の第3実施例における
変換後のヒストグラムの説明図である。
【図18】本発明の硬貨認識装置の第3実施例の他の例
を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1、14、15 光源 2、16 読み取り部 3 画像取り込み部 4、17、21 2値化部 5、18、23 判定部 6、19、24 登録パタン格納部 7 硬貨 20 フィルタリング部 22 ルックアップテーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨の表面を照射する光源と、 前記硬貨表面の正反射光強度を読み取る読み取り部と、 前記読み取り部からの出力に基づき、前記硬貨の画像デ
    ータにおける中心点を抽出する画像取り込み部と、 前記硬貨表面の正反射光強度に対して閾値を設定し、こ
    の閾値と当該正反射光強度との比較により、前記硬貨の
    画像データにおける各画素を2値化データで表す2値化
    部と、 前記硬貨の画像データにおける同心円上に存在する前記
    2値化データの分布状態と、予め設定された登録パタン
    とを比較して、前記硬貨の種類および真偽を判別する判
    定部とを備えたことを特徴とする硬貨認識装置。
  2. 【請求項2】 硬貨の表面をそれぞれ異なる方向から照
    射する複数の光源と、 前記硬貨への前記複数の光源からの反射光強度を読み取
    る読み取り部と、 前記読み取り部による複数の光源からの反射光強度の違
    いに基づき、前記硬貨の反射光強度を2値化する2値化
    部と、 前記2値化部で2値化されたデータと、予め設定された
    登録パタンとを比較して、前記硬貨の種類および真偽を
    判別する判別部とを備えたことを特徴とする硬貨認識装
    置。
  3. 【請求項3】 硬貨の表面を照射する光源と、 前記硬貨表面の正反射光強度を読み取る読み取り部と、 前記読み取り部からの出力に基づき、前記硬貨の画像デ
    ータを抽出する画像取り込み部と、 前記硬貨の正反射光強度に対して、当該硬貨の凹凸パタ
    ンによる正反射光強度変化を強調するフィルタリング部
    と、 前記フィルタリング部から出力されたデータに対して、
    閾値を設定し、この閾値と当該データとの比較によっ
    て、各画素を2値化データで表す2値化部と、 各画素を2値で表した複数の異なる画素パタンを示すル
    ックアップテーブルと、 前記画像取り込み部で抽出した前記硬貨の画像データを
    判定領域とし、この判定領域の前記2値化データと、前
    記ルックアップテーブルの各画素パタンとを比較して、
    前記判定領域における前記ルックアップテーブルの画素
    パタンの発生頻度を示すヒストグラムを作成し、かつ、
    このヒストグラムから基準点を設定して、当該基準点に
    基づき、予め設定した登録パタンとの比較を行い、前記
    硬貨の種類および真偽を判別する判別部とを備えたこと
    を特徴とする硬貨認識装置。
  4. 【請求項4】 画像取り込み部は、読み取り部からの出
    力に基づき、硬貨の外径を検出し、 判定部は、前記画像取り込み部で検出した前記硬貨の外
    径に基づき当該硬貨の種類を判別し、この種類に対応し
    た登録パタンを選択して比較対象とすることを特徴とす
    る請求項1または3に記載の硬貨認識装置。
  5. 【請求項5】 2値化部は、読み取り部からの出力に基
    づき、硬貨の外径を検出し、 判定部は、前記2値化部で検出した前記硬貨の外径に基
    づき当該硬貨の種類を判別し、この種類に対応した登録
    パタンを選択して比較対象とすることを特徴とする請求
    項2に記載の硬貨認識装置。
  6. 【請求項6】 読み取り部の読み取り可能長は、認識対
    象とする硬貨のうちの最大の直径を持つ硬貨の直径以上
    に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の硬貨認識装置。
  7. 【請求項7】 判定部は、硬貨の判定領域を当該硬貨の
    外径よりも小さい円内の画像とすることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の硬貨認識装置。
JP1314294A 1994-01-11 1994-01-11 硬貨認識装置 Pending JPH07210720A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0798669A2 (en) * 1996-03-29 1997-10-01 Laurel Bank Machines Co., Ltd. Coin discriminating apparatus
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