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JPH07209642A - プロジエクタ装置及び鏡面反射型光変調器 - Google Patents

プロジエクタ装置及び鏡面反射型光変調器

Info

Publication number
JPH07209642A
JPH07209642A JP5347603A JP34760393A JPH07209642A JP H07209642 A JPH07209642 A JP H07209642A JP 5347603 A JP5347603 A JP 5347603A JP 34760393 A JP34760393 A JP 34760393A JP H07209642 A JPH07209642 A JP H07209642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
red
green
blue
projector device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5347603A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Yamazaki
恒男 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Texas Instruments Inc
Original Assignee
Sony Corp
Texas Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Texas Instruments Inc filed Critical Sony Corp
Priority to JP5347603A priority Critical patent/JPH07209642A/ja
Publication of JPH07209642A publication Critical patent/JPH07209642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡易かつ小型化し得ると共に表示映
像を高輝度化し有用性を向上し得るプロジエクタ装置を
実現する。 【構成】赤色、緑色及び青色に分離された照明光を、そ
れぞれ赤色、緑色及び青色の光波長選択特性を有する色
フイルタ手段でフイルタリングして鏡面反射型光変調器
42R、42G、42Bに導き、鏡面反射型光変調器を
映像データの赤色、緑色及び青色成分に応じて変調し、
映像データに応じた鏡面反射型光変調器42R、42
G、42Bの有効反射光を合成して、映像表示面に所望
の映像を表示する。これにより赤色、緑色及び青色の色
純度を一段と向上させることができるので表示画像の画
質を一段と向上させることができ、また光源の利用効率
を格段的に向上し得ることにより、表示画像を格段的に
高輝度化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図6及び図12) 作用 実施例 (1)プロジエクタ装置の全体構成(図1〜図5) (2)実施例のプロジエクタ装置(図6〜図13) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はプロジエクタ装置及び鏡
面反射型光変調器に関し、例えばカラー映像を映写する
ものに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のプロジエクタ装置とし
て、映像データの赤、緑、青色成分を3本のCRT(陰
極線管)に各別に映出するようになされたものがある。
この投影型3管式プロジエクタ装置の前面には、映像投
影面側にそれぞれ赤、緑、青色の色フイルタと、プロジ
エクシヨンレンズとが順次配置された3本のCRTが配
置されている。
【0004】CRTは映写時に映像データの赤、緑、青
色成分を各別にスクリーンに直接投影するようになさ
れ、これによりスクリーン上でそれぞれのCRTから投
影された赤、緑、青色成分の投影光が合成されて1つの
画像が形成され、全体としてカラー映像が映写される。
【0005】また投影型3管式プロジエクタ装置に代
え、ボツクス内部に3本のCRTを配置した反射型3管
式プロジエクタ装置がある。このプロジエクタ装置の場
合、投影型3管式プロジエクタ装置と同様の光路をボツ
クス内部に配置したミラーで反射して折り曲げ、すりガ
ラス状の半透明スクリーンに裏面から投影光を照射す
る。
【0006】これによりスクリーン上でそれぞれのCR
Tから射出された赤、緑、青色成分の投影光が合成され
て1つの画像が形成され、全体としてカラー映像が映写
される。この反射型3管式プロジエクタ装置の場合、光
路を折り曲げて小型化すると共にスクリーン自体を一体
に形成することにより、投影型3管式プロジエクタ装置
に比して小型なプロジエクタ装置を実現し得、ユーザの
使い勝手を向上し得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる構成の
投影型3管式プロジエクタ装置や反射型3管式プロジエ
クタ装置においては、光源としてCRTを用いると共に
CRTから投影された映像がスクリーン上に拡大表示さ
れるため、装置全体が大型化することを避け得ないと共
に、表示映像を高輝度化することが困難であるという問
題があつた。
【0008】このような問題を解決するため、CRTに
代えて映像源として3枚の液晶パネル板を用い、各液晶
パネル板にそれぞれ赤、緑、青色成分を表示すると共
に、液晶パネル板の一面側から光を照射して、その透過
光をそれぞれ赤色、緑色及び青色の色フイルタを通して
スクリーン上で結像させるようになされたいわゆる液晶
プロジエクタ装置がある。
【0009】この液晶プロジエクタ装置の場合、液晶パ
ネルを用いるためにCRTを用いるプロジエクタ装置に
比較して装置全体を格段的に小型化し得るが、液晶パネ
ル板自体は光の透過率が低く表示映像を高輝度化すると
いう点では実用上未だ不十分であつた。
【0010】ところでデイスプレイシステムとして微小
な鏡面素子を画素に応じて平面状に配置し、各々の鏡面
素子の反射を利用した鏡面反射型光変調器(以下これを
ミラーライトバルブと呼ぶ)を用いたものが提案されて
いる(特開昭60-179781 号公報、特開平3-40693 号公
報、特開平3-174112号公報)。
【0011】このミラーライトバルブを映像源に用い
て、カラー映像を拡大投影するプロジエクタ装置を形成
することができれば、装置全体の構成を液晶プロジエク
タ装置と同様の規模に簡易化し得ると共に小型化し得、
さらに液晶に比して光源の利用効率を向上し得ることに
より、表示映像を格段的に高輝度化することができると
考えられる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易かつ小型化し得ると共に表示映像を高輝度化し
有用性を格段的に向上し得るプロジエクタ装置を提案し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、映像データの画素に応じて複数の
微小鏡面素子が配置された鏡面反射型光変調器42R、
42G、42Bに赤色、緑色及び青色に分離された照明
光を照射すると共に、各鏡面反射型光変調器42R、4
2G、42Bを映像データの赤色、緑色及び青色成分に
応じて変調し、映像データに応じた各鏡面反射型光変調
器42R、42G、42Bの有効反射光を合成して、映
像表示面に所望の映像を表示するプロジエクタ装置40
において、赤色、緑色及び青色の照明光をそれぞれ赤
色、緑色及び青色の光波長選択特性でフイルタリングし
て各鏡面反射型光変調器42R、42G、42Bに導く
色フイルタ手段46を設けるようにする。
【0014】また本発明においては、反射面の傾斜角が
2つ以上の安定状態を有する微小鏡面素子が映像データ
の画素に応じて複数配置されてカバーガラス45で覆わ
れ、入射光を第1の光路方向又は上記第1の光路方向外
に選択的に切り換えて反射させるようにした鏡面反射型
光変調器42において、カバーガラス45に所定色の光
波長選択特性を有する光学薄膜46を形成して色選択特
性を有するようにする。
【0015】
【作用】赤色、緑色及び青色に分離された照明光を、そ
れぞれ赤色、緑色及び青色の光波長選択特性を有する色
フイルタ手段でフイルタリングして鏡面反射型光変調器
42R、42G、42Bに導き、鏡面反射型光変調器を
映像データの赤色、緑色及び青色成分に応じて変調し、
映像データに応じた鏡面反射型光変調器42R、42
G、42Bの有効反射光を合成して、映像表示面に所望
の映像を表示する。これにより赤色、緑色及び青色の色
純度を一段と向上させることができるので表示画像の画
質を一段と向上させることができ、また光源の利用効率
を格段的に向上し得ることにより、表示画像を格段的に
高輝度化することができる。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】(1)プロジエクタ装置の全体構成 図1において、1は全体として赤、緑、青色のそれぞれ
の映像データに対応した3つのミラーライトバルブ2
R、2G、2Bを用いるプロジエクタ装置を示す。実際
上、図1との対応部分に同一符号を付した図2及び図3
に示すように、高輝度白色光源として使用したメタルハ
ライドランプ3より射出されたプロジエクシヨン光L1
は、UV−IRフイルタ(図示せず)で不要な紫外線及
び赤外線が除去されると共に、コンデンサレンズ4を通
じて平行光に変換されて、第1の反射ミラー5で折り曲
げられると共に分離用ダイクロイツクミラー6R、6
G、6Bに入射する。
【0018】分離用ダイクロイツクミラー6R、6G、
6Bは、白色光でなるプロジエクシヨン光L2を赤、
緑、青色光LR、LG及びLBに分離する。この赤、
緑、青色光LR、LG、LBは、それぞれビーム整形用
シリンドリカルレンズ7R、7G、7Bを通じて第2の
反射ミラー8R、8G、8Bで斜め上方に折り曲げら
れ、ミラーライトバルブ2R、2G、2Bの反射面に照
射される。
【0019】ミラーライトバルブ2R、2G、2Bは、
それぞれ映像データの画素の配列(例えば 768× 576個
でなる)に応じて、例えば17〔μm〕角程度でなる微小
鏡面素子が複数配列されて構成され、これにより1/2
インチCCD(固体撮像素子)と同程度の大きさの反射
面が形成されている。この微小鏡面素子は映像データの
画素の配列に応じたフレームメモリの各メモリセルに対
応して配置され、各メモリセルの状態に応じて対応する
微小鏡面素子の傾き状態がそれぞれ別個に変化するよう
になされている。
【0020】実際上それぞれの微小鏡面素子は中立状態
に対して、メモリセルがオン状態すなわち画素として有
効な場合に図4(A)に示すように+10°傾き、逆にメ
モリセルがオフ状態すなわち画素として無効な場合に図
4(B)に示すように−10°傾くようになされている。
これにより入射光に対して鏡面で反射される反射光が、
画を形成するために必要な有効反射光と無効な無効反射
光で20°の光路差を有するように切換られる。
【0021】このプロジエクタ装置1の場合、各ミラー
ライトバルブ2R、2G、2Bに応じたフレームメモリ
に、それぞれ赤、緑、青色の1フレーム分の映像データ
を設定することにより、有効反射光としてそれぞれ赤、
緑、青色の映像光が形成される。この赤、緑、青色の映
像光はそれぞれ対応するリレーレンズ9R、9G、9B
を通じて合成用ダイクロイツクミラー10R、10G、
10Bに導かれて、カラー映像光として合成され、これ
がズームレンズ構成のプロジエクシヨンレンズ11を通
じて、プロジエクタ装置1の外部に離れて配置されたス
クリーン(図示せず)上に拡大投影される。
【0022】またこのプロジエクタ装置1の場合、メタ
ルハライドランプ3、コンデンサレンズ4、第1の反射
ミラー5、分離用ダイクロイツクミラー6R〜6B、シ
リンドリカルレンズ7R〜7Bを経て第2の反射ミラー
8R〜8Bに至るプロジエクシヨン光L1、L2の光学
系の光軸と、ミラーライトバルブ2R〜2Bで反射され
リレーレンズ9R〜9B、合成用ダイクロイツクミラー
10R〜10B、プロジエクシヨンレンズ11に至る有
効反射光の光軸は所定の高さ分だけずらされて配置さ
れ、これによりプロジエクシヨン光と有効反射光及び無
効反射光の干渉を未然に防止し得るようになされてい
る。
【0023】さらにこのプロジエクタ装置1の場合、プ
ロジエクシヨン光はシリンドリカルレンズ7R〜7Bで
ビーム形状が整形され、これにより第2の反射ミラー8
R〜8Bで斜め上方に反射されても、ミラーライトバル
ブ2R〜2Bの反射面を均一の照度で照射し得るように
なされている。
【0024】ここでこのプロジエクタ装置1において
は、図1〜図3について上述した光学部の下部に、図1
との対応部分に同一符号を付した図5に示す回路部が配
設されている。このプロジエクタ装置1では表示するビ
デオ信号として、ビデオ機器よりRGB信号で入力され
るビデオ信号S1や、パーソナルコンピユータ等よりV
GA(video graphics arrey)に対応して送られるビデ
オ信号S2、さらにVGAパターンのビデオ信号S3を
選択し得るようになされている。
【0025】これらのビデオ信号S1、S2、S3は、
それぞれビデオセレクト回路21に入力されて選択さ
れ、この結果得られるビデオ信号S4がアナログデジタ
ル変換回路22でデジタルビデオ信号S5に変換され、
ガンマ補正回路23に入力される。このガンマ補正回路
23には、必要に応じてテストパターン発生回路24で
発生されたテストパターン信号S6が入力される。これ
によりガンマ補正回路23は、設定されたガンマ補正パ
ラメータS7に従つて、デジタルビデオ信号S5又はテ
ストパターン信号S6をガンマ補正し、この結果得られ
るデジタルビデオ信号S8をリフオーマツト回路25に
送出する。
【0026】リフオーマツト回路25はRGB信号で入
力されるビデオ信号S1、VGAのビデオ信号S2、S
3に対応したデジタルビデオ信号S8を、例えば 768画
素×576ライン分でなるミラーライトバルブ2R〜2B
の鏡面素子の配列に応じてリフオーマツトし、この結果
得られる赤、緑、青色成分のデジタルビデオ信号S9
R、S9B、S9Gを、それぞれ対応するフレームメモ
リ26R、26G、26Bに送出する。
【0027】このフレームメモリ26R〜26Bはそれ
ぞれミラーライトバルブ2R〜2Bに対応しており、タ
イミング制御回路27から入力される制御信号S10に
応じて、順次1フレーム毎にフレームメモリ26R〜2
6Bの内容がミラーライトバルブ2R〜2Bに書き込ま
れ、これにより有効反射光として、それぞれ赤、緑、青
色の映像光が形成される。
【0028】なおこのプロジエクタ装置1の場合タイミ
ング制御回路27は、入力されるビデオ信号S1〜S3
に基づく位相制御信号S11に応じてクロツク発生回路
28で発生されたシステムクロツクS12を用いて、フ
レームメモリ26R〜26B、ミラーライトバルブ2R
〜2Bを制御する制御信号S10を発生するようになさ
れている。
【0029】またこのプロジエクタ装置1の場合、電源
スイツチ(図示せず)が投入されるとAC電源S13が
電源供給回路30及びランプ駆動回路31に供給され
る。このうち電源供給回路30は、各回路部に対して所
定のDC電源S14を供給してプロジエクタ装置1の動
作を開始させる。またランプ駆動回路31は高輝度白色
光源3を点灯駆動し、これにより白色光源3よりプロジ
エクシヨン光L1が照射される。
【0030】このプロジエクタ装置1の構成によれば、
映像源としてそれぞれ赤、緑、青色に対応したミラーラ
イトバルブ2R、2G、2Bを用い、このミラーライト
バルブ2R〜2Bを、それぞれ赤、緑、青色のビデオ信
号で駆動すると共に、それぞれ白色光を色分離してなる
赤、緑、青色のプロジエクシヨン光を照射し、その有効
反射光を色合成して、拡大投影するようにしたことによ
り、従来のCRTを用いたプロジエクタ装置と比較して
格段的に小型軽量かつ簡易な構成のプロジエクタ装置1
を実現できる。
【0031】またミラーライトバルブ2R〜2Bは、プ
ロジエクシヨン光を反射するようになされているため、
液晶プロジエクタ装置に比較して光の利用効率を格段的
に向上し得、かくして小型軽量化し得ると共に表示映像
を高輝度化し得るプロジエクタ装置を実現できる。
【0032】(2)実施例のプロジエクタ装置 図1との対応部分に同一符号を付して示す図6におい
て、40はプロジエクタ装置を示し、図1〜図5につい
て上述したプロジエクタ装置1のミラーライトバルブ2
R、2G、2Bのカバーガラス上に光波長選択特性を有
するダイクロイツク光学薄膜をコートしたミラーライト
バルブ42R、42G、42Bをそれぞれ使用した構成
を有する。
【0033】すなわち図2のプロジエクタ装置1と同様
に、メタルハライドランプ3より射出されたプロジエク
シヨン光L1はコンデンサレンズ4を通じて平行光L2
に変換された後UV−IRフイルタ(図示せず)で不要
な紫外線及び赤外線が除去される。ここでメタルハライ
ドランプ3の発光スペクトラム分布及びUV−IRフイ
ルタの特性をそれぞれ図7及び図8に示す。すなわちU
V−IRフイルタでは図7に示すようなメタルハライド
ランプ3の発光スペクトルから余分な波長を除去して図
8に示すように 400〔nm〕〜 700〔nm〕の波長範囲にあ
る青色光から赤色光だけを透過させる。
【0034】UV−IRフイルタでフイルタリングされ
た光L2は第1の反射ミラー5で折り曲げられて図9に
示す波長選択特性を有するダイクロイツクミラー6Rに
入射する。このダイクロイツクミラー6Rでは赤色成分
だけが透過するので赤色成分はそのまま直進し、赤色成
分が除かれた色成分光は反射する。次に図10に示す波
長選択特性を示すダイクロイツクミラー6Gでは赤色成
分が除かれた色成分光のうち緑色成分だけが反射され、
青色成分はそのまま透過して直進しダイクロイツクミラ
ー6Bで反射する。
【0035】このように分離されたプロジエクシヨン光
の分離状態を図11に示す。実際上赤色成分及び青色成
分は共に緑色成分と重複する波長範囲を有するので、ダ
イクロイツクミラー6Rで赤色成分を透過させるときに
は緑色成分の一部も透過すると共にダイクロイツクミラ
ー6Rで反射する赤色成分が除かれた色成分光には赤色
成分の一部も反射し、ダイクロイツクミラー6Gで緑色
光を反射させるときにも青色成分の一部も反射すると共
にダイクロイツクミラー6Gを透過する青色成分には緑
色成分の一部も一緒に透過する。
【0036】ダイクロイツクミラー6R、6G、6Bで
色分離された赤色、緑色、青色光はそれぞれミラーライ
トバルブ42R、42G、42Bに入射する。ここでミ
ラーライトバルブ42の構造を図12及び図13に示
す。この実施例の場合、ミラーライトバルブ42はセラ
ミツク基板43内に映像データの画素の配列に応じて
(図13)、例えば17〔μm〕角程度でなる微小鏡面素
子44が複数配列され、これらの微小鏡面素子44がカ
バーガラス45で密閉された状態で構成されている。ま
た密閉された空間内には不活性ガスが注入され、鏡面素
子44の酸化を防止すると共にゴミの侵入を防止してい
る。微小鏡面素子44は映像データの画素の配列に応じ
たフレームメモリの各メモリセルに対応して配置され、
各メモリセルの状態に応じて対応する微小鏡面素子44
の傾きがそれぞれ別個に変化するようになされている。
【0037】実際上ミラーライトバルブ42R、42
G、42Bのそれぞれの微小鏡面素子44は、図2のプ
ロジエクタ装置1の場合と同様に中立状態に対して、メ
モリセルがオン状態すなわち画素として有効な場合に+
10°傾き、逆にメモリセルがオフ状態すなわち画素とし
て無効な場合に−10°傾くようになされている。このプ
ロジエクタ装置40の場合、各ミラーライトバルブ42
R、42G、42Bに応じたフレームメモリに、それぞ
れ赤色、緑色及び青色成分の映像が設定される。かくし
てミラーライトバルブ42Rでは、赤色成分の画素に対
応する鏡面素子だけがオン状態となつて赤色光を合成用
ダイクロイツクミラー10Rに反射し、ミラーライトバ
ルブ42Gでは、緑色成分の画素に対応する鏡面素子だ
けがオン状態となつて緑色光を合成用ダイクロイツクミ
ラー10Gに反射し、ミラーライトバルブ42Bでは、
青色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態とな
つて青色光を合成用ダイクロイツクミラー10Bに反射
する。
【0038】またミラーライトバルブ42のカバーガラ
ス45には光波長選択特性を有するダイクロイツク光学
薄膜46がコートされている。この実施例ではミラーラ
イトバルブ42R、42G、42Bにそれぞれ赤色、緑
色、青色の色選択特性を有する光学薄膜がコートされ、
各入射光を色分離するようになされている。
【0039】このような構成を有するミラーライトバル
ブ42R、42G、42Bにダイクロイツクミラー6R
〜6Bで分離された赤色光LR、緑色光LG、青色光L
Bが入射すると、これらの光は所定の分光特性に補正さ
れるのでミラーライトバルブ42R、42G、42Bで
反射した各色成分の色純度は一段と向上し、RGB信号
に適合した色分離をほぼ完全に行うことができる。従つ
てミラーライトバルブ42R、42G、42Bで反射し
た反射光がダイクロイツクミラー10R〜10Bで合成
されてプロジエクシヨンレンズ11を通じてスクリーン
上に拡大投影される映像の色にじみを目立たなくするこ
とができる。
【0040】以上の構成によれば、装置全体の構成を液
晶プロジエクタ装置と同様の規模に簡易化し得ると共に
小型化し得、さらに液晶に比して光源の利用効率を格段
的に向上し得ることにより、表示画像を一段と高輝度化
することができる。
【0041】さらに上述の構成によれば、ミラーライト
バルブ42R〜42Bのカバーガラス45に赤色、緑
色、青色の色選択特性を有する光学薄膜をコートして、
分離用ダイクロイツクミラー6R〜6Bで色分離された
赤色光LR、緑色光LG、青色光LBをさらに所定の分
光特性に補正することにより、ミラーライトバルブ42
R〜42Bで反射して得られる赤色光LR、緑色光L
G、青色光LBの色純度を一段と向上させることができ
るので、簡易な構成で再生画像の画質を一段と向上させ
ることができる。
【0042】さらに上述の構成によれば、ミラーライト
バルブ42R〜42Bのカバーガラス45にそれぞれ赤
色、緑色、青色の色選択性を有する光学薄膜46をコー
トしたことにより、ミラーライトバルブ42R〜42B
に照明光を照射する前に赤色光LR、緑色光LG、青色
光LBに分離しなくてもミラーライトバルブ42R〜4
2Bで容易に色分離することができるので、ダイクロイ
ツクミラー6R〜6Bを用いて色分離した後ミラーライ
トバルブで反射させる場合に比して光学部品数を減らす
ことができ、従つてプロジエクタ装置40の装置全体の
構成を簡易化し得ると共に小型化し得る。
【0043】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、鏡面反射型光変調器とし
て、反射面にそれぞれ映像データの画素の配列に応じて
768× 576個の微小鏡面素子が配列されたものを用いた
場合について述べたが、微小鏡面素子の配列はこれに限
らず、種々選定するようにしてもよく、さらに2次元配
列に限らず、微小鏡面素子を1次元に配列し、プロジエ
クシヨン光を走査して映像を形成するような場合でも上
述の実施例と同様の効果を実現できる。
【0044】また上述の実施例においては、それぞれ赤
色、緑色及び青色映像に応じて駆動される鏡面反射型光
変調器に、それぞれ赤色、緑色及び青色のプロジエクシ
ヨン光を照射し、その有効反射光を合成して拡大表示す
る場合について述べたが、これに代え、単独の鏡面反射
型光変調器を、順次時分割的に赤色、緑色及び青色映像
に応じて駆動し、これに同期して順次時分割で赤色、緑
色及び青色のプロジエクシヨン光を照射するものや、1
つの鏡面反射型光変調器で2色以上の映像を映出するよ
うなものを組み合せたプロジエクタ装置等に適用して
も、上述の実施例と同様の効果を実現できる。
【0045】また上述の実施例においては、鏡面反射型
光変調器42のカバーガラス45に色選択特性を有する
光学被膜をコートして各色成分光の色純度を向上させる
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各ミラ
ーライトバルブ42R、42G、42Bの直前に各ミラ
ーライトバルブに応じた色フイルタ手段を設けても上述
の実施例と同様の効果を実現できる。
【0046】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、赤色、緑
色及び青色に分離された照明光を、それぞれ赤色、緑色
及び青色の光波長選択特性を有する色フイルタ手段でフ
イルタリングして鏡面反射型光変調器に導き、鏡面反射
型光変調器を映像データの赤色、緑色及び青色成分に応
じて変調し、映像データに応じた鏡面反射型光変調器の
有効反射光を合成するようにしたことにより、赤色、緑
色及び青色の色純度を一段と向上させることができるの
で表示画像の画質を一段と向上させることができ、また
光源の利用効率を格段的に向上し得ることにより、表示
画像を格段的に高輝度化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鏡面反射型光変調器を用いたプロジエクタ装置
の全体構成を示す略線的斜視図である。
【図2】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的平面図である。
【図3】図1のプロジエクタ装置の光学系統の説明に供
する略線的背面図である。
【図4】鏡面反射型光変調器の鏡面素子の動作の説明に
供する略線図である。
【図5】図1のプロジエクタ装置の回路構成を示すブロ
ツク図である。
【図6】実施例のプロジエクタ装置の構成を示す略線的
斜視図である。
【図7】メタルハライドランプの発光スペクトラム分布
特性を示す略線図である。
【図8】UV−IRフイルタの分光特性の説明に供する
略線図である。
【図9】分離用ダイクロイツクミラーRの分光特性を示
す略線図である。
【図10】分離用ダイクロイツクミラーG、Rの分光特
性を示す略線図である。
【図11】プロジエクシヨン光の分離状態を示す略線図
である。
【図12】ミラーライトバルブの構造を示す略線的断面
図である。
【図13】ミラーライトバルブの構造を示す略線的平面
図である。
【符号の説明】
1、40……プロジエクタ装置、2、42……ミラーラ
イトバルブ、3……高輝度白色光源、4……コンデンサ
レンズ、5……第1の反射ミラー、6……分離用ダイク
ロイツクミラー、7……ビーム整形用シリンドリカルレ
ンズ、8……第2の反射ミラー、9……リレーレンズ、
10……合成用ダイクロイツクミラー、11……プロジ
エクシヨンレンズ、21……ビデオセレクト回路、22
……アナログデジタル変換回路、23……ガンマ補正回
路、24……テストパターン発生回路、25……リフオ
ーマツト回路、26……フレームメモリ、27……タイ
ミング制御回路、28……クロツク発生回路、30……
電源供給回路、31……ランプ駆動回路、41……ハー
フミラー、43……セラミツク基板、44……鏡面素
子、45……カバーガラス、46……光学被膜。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像データの画素に応じて複数の微小鏡面
    素子が配置された3つの鏡面反射型光変調器に、赤色、
    緑色及び青色に分離された照明光を照射すると共に、上
    記各鏡面反射型光変調器を上記映像データの赤色、緑色
    及び青色成分に応じて変調し、上記映像データに応じた
    上記各鏡面反射型光変調器の有効反射光を合成して、映
    像表示面に所望の映像を表示するプロジエクタ装置にお
    いて、 上記赤色、緑色及び青色の上記照明光をそれぞれ赤色、
    緑色及び青色の光波長選択特性でフイルタリングして上
    記各鏡面反射型光変調器に導く色フイルタ手段を具える
    ことを特徴とするプロジエクタ装置。
  2. 【請求項2】上記色フイルタ手段は、上記鏡面反射型光
    変調器のカバーガラスに形成されることを特徴とする請
    求項1に記載のプロジエクタ装置。
  3. 【請求項3】反射面の傾斜角が2つ以上の安定状態を有
    する微小鏡面素子が映像データの画素に応じて複数配置
    されてカバーガラスで覆われ、入射光を第1の光路方向
    又は上記第1の光路方向外に選択的に切り換えて反射さ
    せるようにした鏡面反射型光変調器において、 上記カバーガラスに所定色の光波長選択特性を有する光
    学薄膜を形成して色選択特性を有するようにしたことを
    特徴とする鏡面反射型光変調器。
JP5347603A 1993-12-25 1993-12-25 プロジエクタ装置及び鏡面反射型光変調器 Pending JPH07209642A (ja)

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