JPH07191011A - 光触媒薄膜の活性測定方法及び活性測定フィルム - Google Patents
光触媒薄膜の活性測定方法及び活性測定フィルムInfo
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- JPH07191011A JPH07191011A JP5348073A JP34807393A JPH07191011A JP H07191011 A JPH07191011 A JP H07191011A JP 5348073 A JP5348073 A JP 5348073A JP 34807393 A JP34807393 A JP 34807393A JP H07191011 A JPH07191011 A JP H07191011A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な方法によりタイル等の表面に形成した
光触媒薄膜の活性を評価する。 【構成】 紫外線を光触媒薄膜2に照射すると、酸化反
応と還元反応が同時に起こり、還元反応によって生じる
水酸イオンによってハロゲン化アルカリ水溶液3のpH
が上昇する。そこで、紫外線照射の前後におけるpHの
差でもって活性が評価できる。
光触媒薄膜の活性を評価する。 【構成】 紫外線を光触媒薄膜2に照射すると、酸化反
応と還元反応が同時に起こり、還元反応によって生じる
水酸イオンによってハロゲン化アルカリ水溶液3のpH
が上昇する。そこで、紫外線照射の前後におけるpHの
差でもって活性が評価できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイル等の基板の表面に
形成した光触媒薄膜の活性を測定する方法及び活性の測
定に用いる測定フィルムに関する。
形成した光触媒薄膜の活性を測定する方法及び活性の測
定に用いる測定フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】空気の存在下で紫外線を照射すると、酸
素分子の吸着或いは脱着が起り、悪臭成分等の有機機化
合物の分解(酸化)を促進するという特異な化学反応を
誘起する光触媒としての活性を示す物質としてTiO2等
が知られており、この光触媒の薄膜をトイレや厨房の壁
面を構成するタイル等の表面に形成することで、脱臭及
び抗菌作用を発揮させる提案もなされている。
素分子の吸着或いは脱着が起り、悪臭成分等の有機機化
合物の分解(酸化)を促進するという特異な化学反応を
誘起する光触媒としての活性を示す物質としてTiO2等
が知られており、この光触媒の薄膜をトイレや厨房の壁
面を構成するタイル等の表面に形成することで、脱臭及
び抗菌作用を発揮させる提案もなされている。
【0003】上述したようにタイル等の基板表面に光触
媒薄膜を形成した場合、当該光触媒薄膜の活性を評価す
ることが、実際にトイレや厨房に適用するにあたって必
要となる。この評価方法として、従来は、形成した光触
媒薄膜によって分解されるガス(アンモニアやメチルメ
ルカプタン等)の経時的な濃度変化をガスクロマトグラ
フでモニターする方法で行っている。
媒薄膜を形成した場合、当該光触媒薄膜の活性を評価す
ることが、実際にトイレや厨房に適用するにあたって必
要となる。この評価方法として、従来は、形成した光触
媒薄膜によって分解されるガス(アンモニアやメチルメ
ルカプタン等)の経時的な濃度変化をガスクロマトグラ
フでモニターする方法で行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガスクロマトグラフで
モニターする方法では、測定装置が高価である上に装置
1台についてサンプル1枚しか測定できず効率が悪い。
また、Pt等の金属をTiO2に担持させることで光活性
が向上することが知られているが、このような構造の光
触媒薄膜にあっては金属によるガス吸着の影響のため、
正味の光活性がどの程度のものか判断しにくい。更に、
タイル等を壁面として一旦施工した後に、その表面に形
成されている光触媒薄膜の活性をガスクロマトグラフで
は測定することはできない。
モニターする方法では、測定装置が高価である上に装置
1台についてサンプル1枚しか測定できず効率が悪い。
また、Pt等の金属をTiO2に担持させることで光活性
が向上することが知られているが、このような構造の光
触媒薄膜にあっては金属によるガス吸着の影響のため、
正味の光活性がどの程度のものか判断しにくい。更に、
タイル等を壁面として一旦施工した後に、その表面に形
成されている光触媒薄膜の活性をガスクロマトグラフで
は測定することはできない。
【0005】一方、ガスクロマトグラフを用いない光活
性の評価方法として、光触媒によって死滅する細菌の光
照射後の生存率を調べる方法も考えられるが、ガスクロ
マトグラフ以上に操作が面倒で、また金属を担持した光
触媒薄膜にあっては、金属自体の抗菌力によっても細菌
が死滅するので、正味の光活性を判定しにくい。
性の評価方法として、光触媒によって死滅する細菌の光
照射後の生存率を調べる方法も考えられるが、ガスクロ
マトグラフ以上に操作が面倒で、また金属を担持した光
触媒薄膜にあっては、金属自体の抗菌力によっても細菌
が死滅するので、正味の光活性を判定しにくい。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく第
1発明に係る光触媒薄膜の活性測定方法は、基板表面に
形成したTiO2を主体とする光触媒薄膜の表面にヨウ化
カリウム或いは塩化カリウム等のハロゲン化アルカリ水
溶液を滴下し、次いで、滴下したハロゲン化アルカリ水
溶液に所定時間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化ア
ルカリ水溶液のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄
膜の活性の大きさを判断するようにした。
1発明に係る光触媒薄膜の活性測定方法は、基板表面に
形成したTiO2を主体とする光触媒薄膜の表面にヨウ化
カリウム或いは塩化カリウム等のハロゲン化アルカリ水
溶液を滴下し、次いで、滴下したハロゲン化アルカリ水
溶液に所定時間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化ア
ルカリ水溶液のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄
膜の活性の大きさを判断するようにした。
【0007】また、第2発明に係る光触媒薄膜の活性測
定方法は、基板表面に形成したTiO2を主体とする光触
媒薄膜の表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム等の
ハロゲン化アルカリ水溶液にpH指示薬を添加した混合
液を滴下し、次いで、滴下した混合液に所定時間紫外線
を照射し、混合液の色の変化でもって光触媒薄膜の活性
の大きさを判断するようにした。
定方法は、基板表面に形成したTiO2を主体とする光触
媒薄膜の表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム等の
ハロゲン化アルカリ水溶液にpH指示薬を添加した混合
液を滴下し、次いで、滴下した混合液に所定時間紫外線
を照射し、混合液の色の変化でもって光触媒薄膜の活性
の大きさを判断するようにした。
【0008】また、第3発明に係る光触媒薄膜の活性測
定方法は、基板表面に形成したTiO2を主体とする光触
媒薄膜の表面に活性測定フィルムを密着させ、この状態
で当該活性測定フィルムに所定時間紫外線を照射し、活
性測定フィルムの色の変化でもって光触媒薄膜の活性の
大きさを判断するようにした。
定方法は、基板表面に形成したTiO2を主体とする光触
媒薄膜の表面に活性測定フィルムを密着させ、この状態
で当該活性測定フィルムに所定時間紫外線を照射し、活
性測定フィルムの色の変化でもって光触媒薄膜の活性の
大きさを判断するようにした。
【0009】また、本発明に係る光触媒薄膜の活性測定
フィルムは、有機バインダにヨウ化カリウム或いは塩化
カリウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH指示薬
を添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形した。
フィルムは、有機バインダにヨウ化カリウム或いは塩化
カリウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH指示薬
を添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形した。
【0010】
【作用】紫外線を光触媒薄膜に照射すると、酸化反応と
還元反応が同時に起こり、還元反応によって生じる水酸
基によってハロゲン化アルカリ水溶液等のpHが上昇す
る。
還元反応が同時に起こり、還元反応によって生じる水酸
基によってハロゲン化アルカリ水溶液等のpHが上昇す
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る光触媒薄膜の活
性測定方法を説明した図であり、図中1はタイル等の基
板であり、この基板1表面にはTiO2を主体とする光触
媒薄膜2が形成されている。
説明する。ここで、図1は本発明に係る光触媒薄膜の活
性測定方法を説明した図であり、図中1はタイル等の基
板であり、この基板1表面にはTiO2を主体とする光触
媒薄膜2が形成されている。
【0012】光触媒薄膜2の形成方法としてはTiの硫
酸塩を塗膜形成して熱分解する方法、Tiのアルコキサ
イドを塗膜形成して熱分解する方法、Tiゾルを塗膜形
成した後加熱して得る方法などがあり、更に光活性効果
を高めるに、TiO2薄膜中に均一にCu、Ag、Fe、C
o、Pt、Ni、Pd等の金属を固定化してもよい。
酸塩を塗膜形成して熱分解する方法、Tiのアルコキサ
イドを塗膜形成して熱分解する方法、Tiゾルを塗膜形
成した後加熱して得る方法などがあり、更に光活性効果
を高めるに、TiO2薄膜中に均一にCu、Ag、Fe、C
o、Pt、Ni、Pd等の金属を固定化してもよい。
【0013】以上のようにして形成した光触媒薄膜2に
光活性があるか否かをチェックするには、光触媒薄膜2
表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム等のハロゲン
化アルカリ水溶液3を滴下し、次いで、滴下したハロゲ
ン化アルカリ水溶液3に紫外線ランプ4によって所定時
間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化アルカリ水溶液
のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄膜2の活性の
大きさを判断する。
光活性があるか否かをチェックするには、光触媒薄膜2
表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム等のハロゲン
化アルカリ水溶液3を滴下し、次いで、滴下したハロゲ
ン化アルカリ水溶液3に紫外線ランプ4によって所定時
間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化アルカリ水溶液
のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄膜2の活性の
大きさを判断する。
【0014】図4は紫外線照射時間とpHの変化量との
関係を示すグラフであり、ハロゲン化アルカリ水溶液3
の濃度は0.1mol/l、紫外線ランプ4としてはBLB蛍光
灯20Wを用い、光触媒薄膜2と紫外線ランプ4との距
離は20cm、照射時間は60分として試験を行った。こ
の図から分るように、アナターゼ型、金属担持型、ルチ
ル型のいずれのタイプの光触媒薄膜2にあっても、紫外
線の照射時間が30分になるまではハロゲン化アルカリ
水溶液3のpHが高くなる。
関係を示すグラフであり、ハロゲン化アルカリ水溶液3
の濃度は0.1mol/l、紫外線ランプ4としてはBLB蛍光
灯20Wを用い、光触媒薄膜2と紫外線ランプ4との距
離は20cm、照射時間は60分として試験を行った。こ
の図から分るように、アナターゼ型、金属担持型、ルチ
ル型のいずれのタイプの光触媒薄膜2にあっても、紫外
線の照射時間が30分になるまではハロゲン化アルカリ
水溶液3のpHが高くなる。
【0015】このように紫外線の照射によってハロゲン
化アルカリ水溶液3のpHが高くなるのは以下の酸化反
応と還元反応が同時に起こり、還元反応によってOH-
(水酸イオン)が生じるからである。 酸化反応:2I-+2h+=I2 還元反応:O2+2H2O+4e-=4OH- したがって、紫外線の照射によってハロゲン化アルカリ
水溶液3のpHが高くなれば、その光触媒薄膜2は光活
性を有しているといえる。
化アルカリ水溶液3のpHが高くなるのは以下の酸化反
応と還元反応が同時に起こり、還元反応によってOH-
(水酸イオン)が生じるからである。 酸化反応:2I-+2h+=I2 還元反応:O2+2H2O+4e-=4OH- したがって、紫外線の照射によってハロゲン化アルカリ
水溶液3のpHが高くなれば、その光触媒薄膜2は光活
性を有しているといえる。
【0016】図5はR30とpHの変化量との関係を示す
グラフである。ここで、R30は紫外線照射後30分で減
少したガス(メチルメルカプタン等)の割合(%)であ
り、この図からR30とpHの変化量とは正の相関関係が
あることが分る。即ち、pHの変化量は光活性の有無の
指標となる。
グラフである。ここで、R30は紫外線照射後30分で減
少したガス(メチルメルカプタン等)の割合(%)であ
り、この図からR30とpHの変化量とは正の相関関係が
あることが分る。即ち、pHの変化量は光活性の有無の
指標となる。
【0017】上記第1発明にあってはpHの変化量はp
Hメータ或いはpH測定シート5によって行うが、第2
発明にあってはハロゲン化アルカリ水溶液3にpH指示
薬を添加した混合液を光触媒薄膜2表面に滴下し、次い
で、滴下した混合液に所定時間紫外線を照射し、混合液
の色の変化でもって光触媒薄膜2の活性の大きさを判断
する。
Hメータ或いはpH測定シート5によって行うが、第2
発明にあってはハロゲン化アルカリ水溶液3にpH指示
薬を添加した混合液を光触媒薄膜2表面に滴下し、次い
で、滴下した混合液に所定時間紫外線を照射し、混合液
の色の変化でもって光触媒薄膜2の活性の大きさを判断
する。
【0018】pH指示薬としては、ハロゲン化アルカリ
水溶液3の紫外線照射前のpHが約4.5、紫外線照射
後のpHが5.5〜6.5であるので、メチルレッドが
適当である。
水溶液3の紫外線照射前のpHが約4.5、紫外線照射
後のpHが5.5〜6.5であるので、メチルレッドが
適当である。
【0019】また、前記した第1発明及び第2発明にあ
っては、光触媒薄膜2表面にハロゲン化アルカリ水溶液
3或いはハロゲン化アルカリ水溶液3にpH指示薬を添
加した混合液を滴下するが、基板毎に滴下した液体の広
がりがまちまちで一定の液厚を確保できず、反応面積が
基板毎に異なることがある。
っては、光触媒薄膜2表面にハロゲン化アルカリ水溶液
3或いはハロゲン化アルカリ水溶液3にpH指示薬を添
加した混合液を滴下するが、基板毎に滴下した液体の広
がりがまちまちで一定の液厚を確保できず、反応面積が
基板毎に異なることがある。
【0020】これを解消するのが図2に示す方法であ
り、この方法にあっては、ハロゲン化アルカリ水溶液3
などを光触媒薄膜2表面に滴下した後、ガラス板等の透
明板6によってハロゲン化アルカリ水溶液3を押え付
け、一定の厚さにするとともに乾燥するのを防止してい
る。
り、この方法にあっては、ハロゲン化アルカリ水溶液3
などを光触媒薄膜2表面に滴下した後、ガラス板等の透
明板6によってハロゲン化アルカリ水溶液3を押え付
け、一定の厚さにするとともに乾燥するのを防止してい
る。
【0021】また、ハロゲン化アルカリ水溶液3等の液
体は基板1の表面が水平であることが条件になるので、
既設の壁面等の垂直面や天井面に形成した光触媒薄膜の
活性を判定することが困難である。
体は基板1の表面が水平であることが条件になるので、
既設の壁面等の垂直面や天井面に形成した光触媒薄膜の
活性を判定することが困難である。
【0022】これを解消するのが図3に示す方法であ
り、この方法にあっては、基板1表面に形成した光触媒
薄膜2の表面に活性測定フィルム7を密着させ、この状
態で当該活性測定フィルム7に紫外線を照射し、活性測
定フィルム7の色の変化でもって光触媒薄膜2の活性の
大きさを判断するようにしている。ここで、活性測定フ
ィルム7は有機バインダにヨウ化カリウム或いは塩化カ
リウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH指示薬を
添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形することで
得られる。
り、この方法にあっては、基板1表面に形成した光触媒
薄膜2の表面に活性測定フィルム7を密着させ、この状
態で当該活性測定フィルム7に紫外線を照射し、活性測
定フィルム7の色の変化でもって光触媒薄膜2の活性の
大きさを判断するようにしている。ここで、活性測定フ
ィルム7は有機バインダにヨウ化カリウム或いは塩化カ
リウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH指示薬を
添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形することで
得られる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明した如く第1発明に係る光触
媒薄膜の活性測定方法によれば、タイル等の基板表面に
形成した光触媒薄膜の表面にハロゲン化アルカリ水溶液
を滴下し、この滴下したハロゲン化アルカリ水溶液に所
定時間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化アルカリ水
溶液のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄膜の活性
の大きさを判断するようにしたので、従来のガスクロマ
トグラフでモニターする方法や死滅した細菌数を測定す
る方法に比べて簡単且つ迅速に光触媒薄膜の活性の有無
を判定することができる。
媒薄膜の活性測定方法によれば、タイル等の基板表面に
形成した光触媒薄膜の表面にハロゲン化アルカリ水溶液
を滴下し、この滴下したハロゲン化アルカリ水溶液に所
定時間紫外線を照射し、照射前のハロゲン化アルカリ水
溶液のpHと照射後のpHとの差から光触媒薄膜の活性
の大きさを判断するようにしたので、従来のガスクロマ
トグラフでモニターする方法や死滅した細菌数を測定す
る方法に比べて簡単且つ迅速に光触媒薄膜の活性の有無
を判定することができる。
【0024】また、第2発明に係る光触媒薄膜の活性測
定方法によれば、光触媒薄膜の表面にハロゲン化アルカ
リ水溶液にpH指示薬を添加した混合液を滴下するよう
にしたので、pHメータやpH測定シートを用いること
なく、混合液自体の色の変化でもって光触媒薄膜の活性
を測定できるので更に簡便である。
定方法によれば、光触媒薄膜の表面にハロゲン化アルカ
リ水溶液にpH指示薬を添加した混合液を滴下するよう
にしたので、pHメータやpH測定シートを用いること
なく、混合液自体の色の変化でもって光触媒薄膜の活性
を測定できるので更に簡便である。
【0025】特に、上記ハロゲン化アルカリ水溶液また
はハロゲン化アルカリ水溶液とpH指示薬との混合液を
滴下した後、基板表面にガラス板等の透明板を載置する
ようにすれば、ハロゲン化アルカリ水溶液等の厚みが一
定になるとともに乾燥しにくくなるので、より正確な判
断が可能になる。
はハロゲン化アルカリ水溶液とpH指示薬との混合液を
滴下した後、基板表面にガラス板等の透明板を載置する
ようにすれば、ハロゲン化アルカリ水溶液等の厚みが一
定になるとともに乾燥しにくくなるので、より正確な判
断が可能になる。
【0026】また、有機バインダにヨウ化カリウム或い
は塩化カリウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH
指示薬を添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形し
てなる光触媒薄膜の活性測定フィルムで光触媒薄膜の活
性の大きさを判断するようにすれば、施工後のタイル具
体的には天井面や垂直面等を構成するため測定液を滴下
しにくいタイルに形成した光触媒薄膜の活性についても
簡単に測定することができる。
は塩化カリウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH
指示薬を添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形し
てなる光触媒薄膜の活性測定フィルムで光触媒薄膜の活
性の大きさを判断するようにすれば、施工後のタイル具
体的には天井面や垂直面等を構成するため測定液を滴下
しにくいタイルに形成した光触媒薄膜の活性についても
簡単に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明及び第2発明に係る光触媒薄膜の活性
測定方法を説明した図
測定方法を説明した図
【図2】別実施例に係る光触媒薄膜の活性測定方法を説
明した図
明した図
【図3】第3発明に係る活性測定フィルムを用いた光触
媒薄膜の活性測定方法を説明した図
媒薄膜の活性測定方法を説明した図
【図4】紫外線照射時間とpHの変化量との関係を示す
グラフ
グラフ
【図5】R30とpHの変化量との関係を示すグラフ
1…基板、2…光触媒薄膜、3…ハロゲン化アルカリ水
溶液、4…紫外線ランプ、5…pH測定シート、6…ガ
ラス板、7…活性測定フィルム。
溶液、4…紫外線ランプ、5…pH測定シート、6…ガ
ラス板、7…活性測定フィルム。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板表面に形成したTiO2を主体とする
光触媒薄膜の表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム
等のハロゲン化アルカリ水溶液を滴下し、次いで、滴下
したハロゲン化アルカリ水溶液に所定時間紫外線を照射
し、照射前のハロゲン化アルカリ水溶液のpHと照射後
のpHとの差から光触媒薄膜の活性の大きさを判断する
ようにしたことを特徴とする光触媒薄膜の活性測定方
法。 - 【請求項2】 基板表面に形成したTiO2を主体とする
光触媒薄膜の表面にヨウ化カリウム或いは塩化カリウム
等のハロゲン化アルカリ水溶液にpH指示薬を添加した
混合液を滴下し、次いで、滴下した混合液に所定時間紫
外線を照射し、混合液の色の変化でもって光触媒薄膜の
活性の大きさを判断するようにしたことを特徴とする光
触媒薄膜の活性測定方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の光触媒薄膜の
活性の測定方法において、基板表面にハロゲン化アルカ
リ水溶液またはハロゲン化アルカリ水溶液とpH指示薬
との混合液を滴下した後、基板表面に透明板を載置し、
この透明板を介して紫外線を照射するようにしたことを
特徴とする光触媒薄膜の活性測定方法。 - 【請求項4】 基板表面に形成したTiO2を主体とする
光触媒薄膜の表面に活性測定フィルムを密着させ、この
状態で当該活性測定フィルムに所定時間紫外線を照射
し、活性測定フィルムの色の変化でもって光触媒薄膜の
活性の大きさを判断するようにしたことを特徴とする光
触媒薄膜の活性測定方法。 - 【請求項5】 有機バインダにヨウ化カリウム或いは塩
化カリウム等のハロゲン化アルカリ水溶液及びpH指示
薬を添加した混合液を乾燥してフィルム状に成形してな
る光触媒薄膜の活性測定フィルム。
Priority Applications (23)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5348073A JPH07191011A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 光触媒薄膜の活性測定方法及び活性測定フィルム |
US08/501,110 US5853866A (en) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multi-functional material with photocalytic functions and method of manufacturing same |
EP95902937A EP0684075B1 (en) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multi-functional material having photo-catalytic function and production method therefor |
AU11998/95A AU1199895A (en) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multi-functional material having photo-catalytic function and production method therefor |
AT95902937T ATE235314T1 (de) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multifunktionelles material mit photokatalytischer funktion und verfahren zur dessen herstellung |
PCT/JP1994/002077 WO1995015816A1 (fr) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Substance multifonction a effet photocatalytique et procede de production |
CN94191730A CN1102445C (zh) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | 具有光催化功能的多功能材料及其制造方法 |
DE69432348T DE69432348T8 (de) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multifunktionelles material mit photokatalytischer funktion und verfahren zur dessen herstellung |
CN02122422.6A CN1289195C (zh) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | 具有光催化功能的多功能材料及其制造方法 |
CA 2155822 CA2155822C (en) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Multi-functional material with photocatalytic functions and method of manufacturing same |
KR1019950703331A KR100357482B1 (ko) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | 광촉매기능을갖는다기능재료및그의제조방법 |
ES95902937T ES2191043T3 (es) | 1993-12-10 | 1994-12-09 | Material multifuncional dotado de funcion fotocatalitica y metodo para producirlo. |
TW083112001A TW406031B (en) | 1993-12-10 | 1994-12-21 | Multi-functional material having photo-catalytic function and production method therefor |
US09/167,327 US6294247B1 (en) | 1993-10-12 | 1998-10-07 | Multi-functional material with photocatalytic functions and method of manufacturing same |
US09/167,324 US6027797A (en) | 1993-12-10 | 1998-10-07 | Multi-functional material with photocatalytic functions and method of manufacturing same |
US09/167,323 US6268050B1 (en) | 1993-10-12 | 1998-10-07 | Multi-functional material with photocatalytic functions and method of manufacturing same |
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-
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