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JPH07197489A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

Info

Publication number
JPH07197489A
JPH07197489A JP33653893A JP33653893A JPH07197489A JP H07197489 A JPH07197489 A JP H07197489A JP 33653893 A JP33653893 A JP 33653893A JP 33653893 A JP33653893 A JP 33653893A JP H07197489 A JPH07197489 A JP H07197489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
control device
boom
construction machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33653893A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tatsumi
明 辰巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP33653893A priority Critical patent/JPH07197489A/ja
Publication of JPH07197489A publication Critical patent/JPH07197489A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブームシリンダへ供給する圧油のメータリン
グ特性を作業内容に応じて切換えられるようにする。 【構成】 メータリング特性の切換えを指令する切換ス
イッチ33と、メータリング特性の切換えが指令される
と、制御弁20の固有のメータリング特性で流れる圧油
の流量を変更する補充弁31とを備える。メータリング
特性の切換えが指令されると、疑似的に制御弁20のメ
ータリング特性が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブームシリンダを有す
る油圧ショベルなどの建設機械の油圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来から知られている油圧ショべ
ルのブームシリンダ99と、ブームシリンダ99に供給
される油量と方向を制御する油圧パイロット式の制御弁
98を示すものである。制御弁98は不図示の操作レバ
ーの操作量に応じて発生するパイロット圧力で切換えら
れる。制御弁98がL位置に切換えられるとブームシリ
ンダ99は収縮しては降下し、U位置に切換えられると
伸長して上昇する。ブーム下げ時、油圧源97の圧油は
P→Aポート間からブームシリンダ99のロッド室99
aに供給され、ボトム室99bから排出される油はB→
Tポート間からタンク96に流れる。
【0003】図9は制御弁98の4つのポート間のスプ
ール開口面積をそのストロークに応じて示すものであ
り、横軸がストローク、縦軸がスプール開口面積を表わ
す。図9では、P→Aポート間の流量がB→Tポート間
の流量よりも少ない場合を示す。この場合、ブーム下げ
操作を行うとブームは自由落下する。
【0004】このようなメータリング特性の制御弁を使
用した場合、ブーム下げ動作後に操作レバーを中立に戻
したとき、ブームシリンダのボトム室とロッド室の圧力
の挙動は図10のようになる。すなわち、ロッド室側の
圧油がボトム室側の圧力に追い付かなくなり、ロッド室
の圧力はしばらくの間、負圧となる。このため、ブーム
が整定せず、車体が振動して安定性が悪い。
【0005】一方、図11では、P→Aポート間の開口
面積がB→Tポート間の開口面積よりも多い場合を示
す。この場合、ブーム下げ操作を行うとブームは要求さ
れる圧油の油量に依存する速度で降下する。
【0006】このようなメータリング特性の制御弁を使
用した場合、ブーム下げ動作後に操作レバーを中立に戻
したとき、ブームシリンダのボトム室とロッド室の圧力
の挙動は図12のようになる。すなわち、ボトム室側か
ら排出される油量がロッド室側から供給される油量より
も少ないから、押込み勝手となり、ロッド室の圧力はす
ぐにたつ。このため、ブームがすぐに整定して、車体の
振動が抑制されて安定性が良い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブーム
の安定性を重視して制御弁のメータリング特性を図11
のようにしてブーム下げ時に押込み勝手にすると、転圧
作業時に車体がジャッキアップされてしまい、転圧性能
が悪くなる。逆に転圧性能を良くするようにメータリン
グ特性を図9のようにしてブームが自由落下するように
すると安定性が悪くなり、掘削作業時の操作性が悪くな
ってしまう。
【0008】本発明の目的は、ブームシリンダへ供給す
る圧油の流量と方向とを制御する制御弁のメータリング
特性を作業内容に応じて切換えられるようにした建設機
械の油圧制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1,図
2に対応づけて説明すると、本発明は、原動機27によ
って駆動される油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から
の吐出油により駆動されるブームシリンダ21と、この
ブームシリンダ21の上下動を指令する上下動指令手段
58,59と、この上下動指令手段58,59の指令に
応じてブームシリンダ21への圧油の方向と流量とを制
御する制御弁20とを備えた建設機械の油圧制御装置に
適用される。そして、メータリング特性の切換えを指令
する切換指令手段33と、メータリング特性の切換えが
指令されると、制御弁20の固有のメータリング特性で
流れる圧油の流量を変更する変更手段31とを備えるこ
とにより、上述した目的を達成する。
【0010】
【作用】メータリング特性の切換えが指令されると、制
御弁20の固有のメータリング特性で流れる圧油の流量
が変更され、疑似的に制御弁20のメータリング特性を
変更できる。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0012】
【実施例】
−第1の実施例− 図1〜図3により本発明をホイール式油圧ショベルに適
用した場合の一実施例を説明する。図1は油圧ショベル
の駆動制御装置の全体構成を示す図、図2はそのパイロ
ット操作回路を示す図であり、1はエンジン(原動機)
27により駆動される可変容量油圧ポンプである。エン
ジン27の回転数は、ガバナ27aのガバナレバー27
bをパルスモータ28により回動することにより制御さ
れる。そして、そのエンジン回転数に応じた可変容量油
圧ポンプ1の吐出油が走行用制御弁2を介して油圧モー
タ4に導かれるとともに、ブーム用制御弁20を介して
ブーム用油圧シリンダ21に導かれる。
【0013】今、例えば前後進切換弁8(図2)を前進
(F位置)に切換えパイロット弁6のペダル6aを操作
すると、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御
弁2のパイロットポート2aに導かれ、この制御弁2が
パイロット油圧に応じたストローク量で切換わる。これ
により、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油が圧力補償
弁23,制御弁2を経て油圧モータ4に供給され車両が
走行する。車両の速度は走行ペダル6aの踏込量に依存
する。
【0014】走行中にペダル6aを離すとパイロット弁
6が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻る。このとき、スローリ
ターン弁7の絞りにより戻り油が絞られるからパイロッ
ト式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車両が
徐々に減速されていく。
【0015】またブームレバー58を操作すると、その
操作量に応じて減圧弁59で減圧された圧力により油圧
パイロット式のブーム用制御弁20が切換わり、油圧ポ
ンプ1からの吐出油が圧力補償弁24および制御弁20
を介してブームシリンダ21に導かれ、ブームシリンダ
21の伸縮によりブームが昇降する。
【0016】図1では図示を省略するが、ブームレバー
58や走行ペダル6aの他に、アームレバー、バケット
レバー、旋回レバーが設けられ、ブームレバー58と同
様に各レバーの操作量に応じたパイロット圧油を吐出す
る減圧弁と、その吐出パイロット圧油でそれぞれ切換え
られる制御弁と、制御弁からの圧油で駆動されるアクチ
ュエータとを備えている。
【0017】図1において、ブームシリンダ21のロッ
ド室21aは制御弁20をバイパスするパイロット切換
式圧油補充弁31を介して油圧ポンプ1と接続される。
この圧油補充弁31のパイロットポートには、切換制御
弁32を介してブーム下げパイロット圧力が導かれる。
補充弁31は、ブームレバーがブーム下げ側に操作され
たときに減圧弁59から出力される圧油の圧力に応じ
て、全閉位置,全開位置および両者の間のメータリング
位置とに切換えられる。コントローラ50には切換スイ
ッチ33が接続されていて、この切換スイッチ33がオ
フのときコントローラ50は切換制御弁32を開き、オ
ンのとき切換制御弁32を閉じる。
【0018】ブーム用制御弁20の下げ側位置でのメー
タリング特性は図9のようにP→Aポート間の開口面積
がB→Tポート間の開口面積よりも少なくされている
が、補充弁31が開いているときには、ブームシリンダ
21のロッド室21aに供給される油量は多くなり、制
御弁20のメータリング特性は疑似的に、P→Aポート
間の開口面積がB→Tポート間の開口面積よりも多くな
るように、すなわち図11のようになる。換言すると、
ブーム下げ操作時に、制御弁20の通過流量と補充弁3
1の通過流量の和がB→Tポート間の通過流量よりも多
くなるように、補充弁31のメータリング特性が定めら
れる。
【0019】圧力補償弁23,24は、油圧モータ4と
ブームシリンダ21の作動を独立に補償させるために設
けられ、それぞれの制御弁の出入口圧力の差が所定値以
上のときに油圧ポンプ1からの圧油を各アクチュエータ
に供給する。上述した不図示の各アクチュエータに対し
てもこの種の圧力補償弁が設けられる。
【0020】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン27により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0021】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン27の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ4
の負荷圧力、ブームシリンダ21およびその他の各アク
チュエータの負荷圧力のうち最大の値であり、シャトル
弁29にて選択されたものである)との差圧、つまりL
S差圧ΔPLSを検出する差圧センサである。また、5
5はガバナレバー27bの回動量Nθを検出するポテン
ショメ−タであり、これらの各センサの検出結果はコン
トローラ50に入力される。57は、燃料レバー57a
の手動操作に応じた目標回転数Xを指令する回転数設定
装置であり、その指令信号もコントローラ50に入力さ
れる。
【0022】コントローラ50は、図3に示すような制
御回路部60を有し、この制御回路部60は、ロードセ
ンシング制御部(以下、LS制御部)61と、トルク制
御部62と、選択部63と、サーボ制御部64とから成
る。LS制御部61は、目標差圧ΔPLSRと差圧セン
サ54で検出されたLS差圧ΔPLSとの偏差Δ(PL
S)を演算し、この偏差Δ(PLS)から目標値の変化
量ΔθLを演算し、これを積分してロードセンシング制
御のための目標ポンプ傾転角θLを求めて出力する。
【0023】トルク制御部62は、回転数センサ53で
検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ5
5で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差ΔNを演
算し、この偏差ΔNからエンジンストールを防止するた
めの目標トルクTpoを演算し、この目標トルクTpo
に圧力センサ52で検出されたポンプ吐出圧力Ppの逆
数を乗じて傾転角演算を行い、その値θpsに一時遅れ
要素のフィルタをかけて入力トルク制限制御のための目
標ポンプ傾転角θTを求める。
【0024】選択部63は、上記2つの目標傾転角θ
L,θTのうち小さい方の値を選択してサーボ制御部6
4に出力する。サ−ボ制御部64は、選択された傾転角
指令値θrと、傾転角センサ51により検出した傾転角
フィ−ドバック値θsとを比較し、ポンプ傾転角θsが
傾転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40を
制御する。
【0025】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
1の押除け容積(以下、傾転角ともいう)が制御され、
上記ポンプ圧がロードセンシング圧よりも所定の目標値
だけ高く保持されるので、ポンプ吐出流量が制御弁2ま
たは20の要求流量になるようにポンプ傾転角が制御さ
れ、余分な流量を吐出することがなく絞り損失による無
駄がなくなり燃費および操作性の向上が図れる。また入
力トルク制限制御によれば、油圧ポンプ1のトルクがエ
ンジン27の出力トルクの範囲内に保持され、エンジン
27に過負荷が作用するのが防止される。
【0026】エンジン回転数制御は、コントローラ50
でパルスモータ28を駆動制御して行なわれるが、本発
明と直接関係がないので説明を省略する。
【0027】このように構成された油圧駆動制御装置で
は、掘削作業時は切換スイッチ33をオフしておく。こ
れにより、コントローラ50は切換制御弁32を開位置
側に切換える。ブーム操作レバー58の下げ操作により
減圧弁59からブーム操作用のパイロット圧力が発生す
ると、ブームパイロット圧力に応じて制御弁20はブー
ム下げ位置に切換わり、制御弁20からメインポンプ1
の圧油がブームシリンダ21のロッド室21aに供給さ
れる。一方、補充弁31はそのパイロット圧力の値に応
じた開位置に切換えられ、油圧ポンプ1からの圧油が補
充弁31を通って油圧シリンダ20のロッド室20aに
も供給される。
【0028】したがって、図9のようなメータリング特
性と等価のメータリング特性が制御弁20と補充弁31
により得られ、ブームシリンダ21は押込み勝手で運転
される。その結果、図11に示すように、ブーム下げ操
作を中止したときにロッド室圧力が直ちに立上がり、掘
削作業時のブームシリンダの安定性は良い。
【0029】一方、転圧作業時は切換スイッチ33をオ
ンしておく。これにより、切換制御弁32が図示のよう
な閉じ位置に切換えられ、ブーム操作レバー58の操作
により減圧弁59からブーム下げ操作のパイロット圧力
が発生しても、補充弁31からブームシリンダ21への
圧油の供給は行われない。一方、ブーム下げパイロット
圧力に応じて制御弁20は図示右位置に切換わり、制御
弁20からの圧油だけがブームシリンダ21のロッド室
21aに供給される。したがって、図9に示したような
メータリング特性が制御弁20で得られ、ブームシリン
ダ21は自由落下運転される。したがってブーム下げ操
作を中止したとき、図10に示したように、ロッド室圧
力は直ちに正圧にはならないから、転圧作業時に車体が
ジャッキアップされず、効率良く転圧作業が行われる。
【0030】なお、ロッド室21aに供給される流量は
ブームレバー58の操作量に比例して増加するが、補充
弁31のメータリング特性は次の観点から設定するのが
望ましい。図9のようなメータリング特性をもつ制御弁
20を使用する場合でも、掘削作業時にブームレバー5
8を中立に戻したときにブーム整定時間が問題になるの
は、ブームレバー58の操作量がある程度以上のときで
あり、ブームレバー58の操作量が少なければブームが
整定するまでの時間は短くさほど問題にならない。した
がって、補充弁31のメータリング特性は、ブーム操作
レバーが上記所定量以上操作されたときに、P→Aポー
ト間の開口面積がB→Tポート間の開口面積よりも大き
くなるようなメータリング特性、すなわち図11に示す
のと等価なメータリング特性が制御弁20とともに疑似
的に得られるようにすればよい。
【0031】補充弁31をオン・オフ弁とし、ブームレ
バー58が上記所定量以上操作されたときに開いて、制
御弁20とともに、図11に示すメータリング特性と等
価なメータリング特性が疑似的に得られるようにしても
よい。このオン・オフ弁に比べ、上述するようなメータ
リング特性をもつ補充弁31を採用すると、転圧作業時
に切換えスイッチ33をオンし忘れても、転圧作業時に
ブームレバー58の操作量は上記所定量以下であること
が多いから、転圧作業時に補充弁31から圧油が補充さ
れず転圧作業に支障を来すおそれがなく好都合である。
したがってこの場合、図1のバルブ32を省略すること
もできる。つまり、補充弁31に減圧弁59の出力圧力
を直接導いてもよい。この場合、補充弁31のばね31
aのばね力を、たとえば運転席に設けたダイアル操作で
任意に変更できるようにし、掘削作業時にはそのばね力
を低圧にし、転圧作業時には高圧にすると、掘削作業時
には図11のメータリング特性を疑似的に得、転圧作業
時には制御弁20の図9のメータリング特性を得ること
ができる。
【0032】−第2の実施例− 図4は第2の実施例を示す。第2の実施例は第1の実施
例と同様に制御弁20のメータリング特性を図9のよう
に設定し、メインポンプ1以外の、たとえば傾転制御装
置40の油圧ポンプ41からもロッド室21aに圧油の
供給を可能に構成したものである。図1と同様な箇所に
は同一の符号を付して相違点を主に説明する。
【0033】この実施例では、ブームシリンダ21のロ
ッド室21aには制御弁20と並列に補充弁31Aが接
続され、減圧弁34で減圧された油圧ポンプ41の吐出
圧油がチェック弁35から補充弁31Aを介して供給さ
れるように構成されている。補充弁31Aとチェック弁
34との間を接続する管路36には蓄圧器37が接続さ
れている。38はブーム下げパイロット圧力が所定値以
上でオンする圧力スイッチであり、この圧力スイッチ3
8からオン信号がコントローラ50に入力され、かつ切
換スイッチ33からのオン信号がコントローラ50に入
力されているとき、補充弁31Aは閉じ位置に切換えら
れる。切換スイッチ33がオフされ、かつ、圧力スイッ
チ38がオン信号を出力していれば補充弁31Aは開位
置に切換えられる。
【0034】掘削作業時には切換スイッチ33をオフし
ておく。ブームレバー58をブーム下げ操作すると、制
御弁20からメインポンプ1の圧油がブームシリンダ2
1のロッド室21aに供給される。ブームパイロット圧
力が所定値以上になり、圧力スイッチ38がオン信号を
出力すると、コントローラ50からの信号により補充弁
31Aが開き、ロッド室21aには減圧弁34で減圧し
た油圧ポンプ41の圧油も補充弁31Aを通して供給さ
れる。
【0035】したがって、図1の第1の実施例と同様
に、図11に示すようなメータリング特性が疑似的に得
られ、ブームシリンダ21は押込み勝手で下げ動作され
る。そのため、ブームレバー58を中立位置に戻したと
きのロッド室圧力とボトム室圧力の挙動は図12に示す
ようになり、ブームレバー58を中立位置に戻したとき
ロッド室圧力が直ちにたつから、ブームは迅速に整定す
る。
【0036】一方、転圧作業時に切換スイッチ33をオ
ンしておくと、ブームレバー58の操作量、すなわちブ
ームパイロット圧力によって圧力スイッチがオンしてい
ても補充弁31Aが閉じ、ブームシリンダ21には制御
弁20から油圧ポンプ1の吐出油だけが供給される。し
たがって、第1の実施例と同様に、ブームレバー58を
中立位置に戻してもロッド室圧力は直ちに正圧にならな
いから、車体のジャッキアップ現象が抑制される。
【0037】なお、ロッド室21aへの供給圧力が蓄圧
器37に蓄圧されている圧力以上であれば蓄圧器37に
圧油が蓄圧され、ロッド室21aへの供給圧力が蓄圧器
37の蓄圧以下になると、蓄圧器37から圧油がブーム
シリンダ21のロッド室21aに補給される。したがっ
て、油圧ポンプ41から圧油の供給を受ける傾転制御装
置40の動作に影響を与えない。
【0038】第2の実施例でも、転圧作業時にブームレ
バー58の操作量は上記所定量以下であることが多いか
ら、転圧作業時に切換えスイッチ33をオンし忘れて
も、転圧作業時に圧力スイッチ38がオンすることがな
いから、補充弁31Aは開かず転圧作業に支障を来すお
それがなく好都合である。
【0039】−第3の実施例− 図5は第3の実施例を示す。第3の実施例は第1の実施
例と同様に制御弁20のメータリング特性を図9のよう
に設定し、掘削作業時にだけブームシリンダ21のロッ
ド室21aにメイクアップ回路80を接続可能に構成し
たものである。図1と同様な箇所には同一の符号を付し
て相違点を主に説明する。
【0040】ブームシリンダ21のロッド室21aは補
充弁31Bとチェック弁81を介してタンク82と接続
されている。補充弁31Bとチェック弁81とを連通す
る管路83には蓄圧器84が接続されている。補充弁3
1Bは第1の実施例と同様に切換スイッチ33がオフで
開位置に、切換スイッチ33がオンで図示のような閉じ
位置に切換えられる。
【0041】掘削作業時に切換スイッチ33をオフする
と、補充弁31Bが開く。ブームレバー58を下げ操作
すると、制御弁20から圧油がブームシリンダ21のロ
ッド室21aに供給されてブームが下げ操作される。こ
のとき、ロッド室21aへの供給圧力が蓄圧器84の圧
力よりも低いときには蓄圧器84からロッド室21aへ
圧油が供給され、第1および第2の実施例と同様に、図
11に示すようなメータリング特性が疑似的に得られ
る。また、ブームレバー58を中立位置に戻したときに
ロッド室21aの圧力が蓄圧器84の蓄圧以下になる
と、蓄圧器84からの圧油がブームシリンダ21のロッ
ド室21aに補給され、上記疑似的なメータリング特性
とあいまって、ロッド室21aには直ちに正圧がたつか
らブームはすぐに整定する。なお、蓄圧器84のセット
圧力はたとえば数kg/cm2に定められる。
【0042】一方、転圧作業時に切換スイッチ33をオ
ンすると補充弁31Bが閉じるから、ブームレバー58
を下げ操作したときブームは自由落下し、ブームレバー
58を中立位置に戻したときに、ロッド室圧力は負圧の
ままで車体のジャッキアップ現象が起きず、転圧作業の
効率が改善される。
【0043】−第4の実施例− 図6は第4の実施例を示す。第4の実施例は第1〜第3
の実施例とは異なり、制御弁20のメータリング特性を
図11のように設定し、転圧作業時には制御弁20の通
過流量を絞って図9のメータリング特性を得ようとする
ものである。図1と同様な箇所には同一の符号を付して
相違点を主に説明する。制御弁20のAポートとブーム
シリンダ21のロッド室21aとの間に絞り切換弁71
が配置され、切換スイッチ33がオフのときにコントロ
ーラ50により絞り切換弁71が全開位置に切換えら
れ、オンのときに図示の絞り位置に切換えられる。絞り
切換弁71が全開位置に切換えられているときの開口面
積は制御弁20のP−Tポート間の開口面積の最大値よ
りも大きく設定されている。
【0044】掘削作業時に切換スイッチ33をオフする
と、絞り切換弁71は全開位置に切換わる。ブームレバ
ー58を下げ操作すると制御弁20は図11のメータリ
ング特性で油圧ポンプ1の吐出油を通過させる。全開位
置の絞り切換弁71の開口面積は制御弁20のP−Aポ
ート間の開口面積の最大値よりも大きいから、制御弁2
0のメータリング特性で流れる圧油がロッド室21aに
供給される。したがって、ブームシリンダ21は押込み
勝手で収縮されブームが降下し、ブームレバー58を中
立位置に戻したときにロッド室圧力が直ちにたつから、
第1〜第3の実施例と同様にブームの整定時間が短く操
作性が良い。
【0045】一方、転圧作業時に切換スイッチ33をオ
ンすると絞り切換弁71は絞り位置に切換わる。ブーム
レバー58をブーム下げ操作すると、制御弁20は図1
1に示すメータリング特性で圧油を通過させるが、その
流量は絞り切換弁71で絞られ、ブームは自由落下す
る。したがって、ブームレバー58を中立に戻したとき
に、車体のジャッキアップ現象が防止される。
【0046】絞り切換弁71のどのストローク量でも、
絞り71で絞られる通過流量がB→Tポート間の通過流
量よりも小さくなるように、絞り切換弁71の絞り量を
定める。
【0047】−第5の実施例− 第1〜第4の実施例では、切換えスイッチ33のオン・
オフ操作により補充弁31,31A,31Bあるいは絞
り切換弁71を切換えるようにした。第5の実施例は、
ブームレバー58の操作状態から掘削作業か転圧作業か
を判別して上記弁を切換えるようにしたものである。そ
のために、ブームレバー58の操作量に比例する減圧弁
59の出力圧力を検出する圧力センサを設け、コントロ
ーラ50に図7に示すような作業内容判別プログラムを
追加する。それ以外は第1〜第4の実施例と同様に構成
できる。
【0048】図7において、ステップS11で、ブーム
上げおよび下げ操作のパイロット圧力を読み込み、ステ
ップS12で、所定時間内にN回以上ブーム上げ下げ切
換え操作が行われたかを判別する。このステップS12
が肯定されると、ステップS13において転圧作業と判
定し、否定されるとステップS14で掘削作業と判定す
る。コントローラ50はこの判定結果に基づいて上記各
弁の切換え位置を制御する。この実施例では、切換スイ
ッチ33が不要となる上、そのスイッチ33の操作を忘
れても各作業に不都合はない。
【0049】以上の実施例の構成において、補充弁3
1,31A,31Bや絞り切換弁71が変更手段を、切
換えスイッチ33やコントローラ50が切換指令手段を
それぞれ構成する。
【0050】なお、クローラ式油圧ショベルにも本発明
を適用できる他、ブームを有するそれ以外の油圧建設機
械にも本発明を同様に適用できる。さらにまた、ロード
センシング油圧駆動制御装置として説明したが、本発明
がロードセンシング制御を必須とする油圧駆動装置に限
定されるものではない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ームの昇降を制御する制御弁のメータリング特性を疑似
的に変更して油圧ポンプの吐出油をブームシリンダに供
給するようにしたので、作業内容に応じて押込み勝手で
ブームを下げ操作したり、自由落下させることができ、
とくに、ブーム下げ操作を中止したときに、転圧作業時
には車体のジャッキアアップ現象が起きずに転圧作業を
効率よく行うことができ、また、掘削作業ではブームが
整定する時間が短くなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建設機械の油圧制御装置の第1の
実施例の全体構成を示す図である。
【図2】図2のパイロット操作回路を示す図である。
【図3】一実施例に係るポンプ制御回路部の詳細を示す
ブロック図である。
【図4】本発明による建設機械の油圧制御装置の第2の
実施例の全体構成を示す図である。
【図5】本発明による建設機械の油圧制御装置の第3の
実施例の全体構成を示す図である。
【図6】本発明による建設機械の油圧制御装置の第4の
実施例の全体構成を示す図である。
【図7】本発明による建設機械の油圧制御装置の第5の
実施例で使用する作業判別プログラムの一例を示す図で
ある。
【図8】従来のブームシリンダとその制御弁を示す図で
ある。
【図9】ブームシリンダ用制御弁のメータリング特性の
一例を示す図である。
【図10】図9のメータリング特性の制御弁を用いた場
合のロッド室圧力とボトム室圧力の挙動を示すグラフで
ある。
【図11】ブームシリンダ用制御弁のメータリング特性
の他の例を示す図である。
【図12】図11のメータリング特性の制御弁を用いた
場合のロッド室圧力とボトム室圧力の挙動を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2 走行用制御弁 4 走行用油圧モータ 4a〜4c 圧力センサ 6 パイロット弁 6a 走行ペダル 8 前後進切換弁 20 ブーム用制御弁 21 ブームシリンダ 21a ロッド室 27 エンジン 31,31A,31B 補充弁 32 切換制御弁 33 切換スイッチ 34 減圧弁 37,84 蓄圧器 38 圧力スイッチ 40 傾転制御装置 50 コントローラ 58 ブーム操作レバー 59 ブーム操作用減圧弁 71 絞り切換弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される油圧ポンプ
    と、 この油圧ポンプからの吐出油により駆動されるブームシ
    リンダと、 このブームシリンダの上下動を指令する上下動指令手段
    と、 この上下動指令手段の指令に応じて前記ブームシリンダ
    への圧油の方向と流量とを制御する制御弁とを備えた建
    設機械の油圧制御装置において、 メータリング特性の切換えを指令する切換指令手段と、 前記メータリング特性の切換えが指令されると、前記制
    御弁の固有のメータリング特性で流れる圧油の流量を変
    更する変更手段とを備えることを特徴とする建設機械の
    油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の建設機械の油圧制御装置にお
    いて、前記変更手段は、前記上下動指令手段の指令によ
    る前記制御弁の通過流量が多いいほど前記ブームシリン
    ダのロッド室へ補充する圧油の流量を多くする弁を含む
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の建設機械の油圧制御装置にお
    いて、前記変更手段は、前記制御弁から供給される圧油
    の圧力よりも低い圧力を補充するような減圧弁を含むこ
    とを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の建設機械の油圧制御装置にお
    いて、前記変更手段は、前記ブームシリンダのロッド室
    をチェック弁を介して低圧回路に接続、または遮断する
    弁を含むことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の建
    設機械の油圧制御装置において、前記変更手段は、前記
    制御弁がブーム下げ側に操作されたときにのみ補充油を
    前記ロッド室に補充することを特徴とする建設機械の油
    圧制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載の建
    設機械の油圧制御装置において、前記切換指令手段は、
    前記上下動指令手段の指令により作業内容を判別して前
    記変更手段を制御することを特徴とする建設機械の油圧
    制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1の建設機械の油圧制御装置にお
    いて、前記切換指令手段は、その操作量に応じて前記ロ
    ッド室への補充油の流量が変更されるように前記変更手
    段を制御することを特徴とする建設機械の油圧制御装
    置。
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