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JPH0719659B2 - マイクロ波オーブン - Google Patents

マイクロ波オーブン

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Publication number
JPH0719659B2
JPH0719659B2 JP61301885A JP30188586A JPH0719659B2 JP H0719659 B2 JPH0719659 B2 JP H0719659B2 JP 61301885 A JP61301885 A JP 61301885A JP 30188586 A JP30188586 A JP 30188586A JP H0719659 B2 JPH0719659 B2 JP H0719659B2
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slot
waveguide
microwave oven
axis
rotation
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JP61301885A
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ルイス・ハワード・フィッズメイヤー
ジェームズ・エドワード・スタッツ
マシュー・サミュエル・ミラー
Original Assignee
ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
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Publication date
Application filed by ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ filed Critical ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
Publication of JPS62177890A publication Critical patent/JPS62177890A/ja
Publication of JPH0719659B2 publication Critical patent/JPH0719659B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/72Radiators or antennas

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はマイクロ波調理オーブンに関するものであり、
更に詳しくは空胴内のエネルギ分布の時間平均一様性を
向上したこのようなオーブンに対する改良された励振シ
ステムに関するものである。
マイクロ波オーブン励振システムの設計で絶えず問題に
なるのは、空胴内のエネルギの空間分布が一様でないこ
とによって生じる調理空胴内のホット・スポットおよび
コールド・スポットをなくすことである。この問題に対
する多数の異なる方法が従来技術で開示されてきた。例
えば米国特許第4,463,239号に開示された一つの方法で
は、調理空胴内のエネルギ分布の良好な時間平均一様性
を有効に実現する効率のよい低いプロフィールの励振シ
ステムが提供されている。しかし、この方法は比較的長
い空胴に適用すると調理性能が低下する。
本発明は上記米国特許に開示されたシステムを改良する
ことであり、上記米国特許の構造の比較的簡単で低プロ
フィールの特徴を保持しながら、長い調理空胴内の調理
性能を向上することである。
発明の要約 本発明によれば、導電性の壁によって形成されたほぼ長
方形の細長い室からなる共振型の調理空胴をそなえたマ
イクロ波オーブンにおいて、空胴内のエネルギ分布の時
間平均一様性を向上するための改良された励振システム
が提供される。空胴の頂壁に沿ってほぼ中央に伸びる長
方形の導波管がマグネトロンからのエネルギを調理空胴
に結合する。導波管と調理空胴との間の共通の壁に円形
の開口が形成され、この開口は空胴の壁に対して横方向
中央の位置に配置される。この開口は回転可能に取り付
けられた金属の円形の放射ディスク・アンテナによって
実質的にふさがれている。ディスク・アンテナは共通壁
の空胴側で開口とオーバラップしている。ディスク・ア
ンテナはその最も外側の周縁から空胴の中に放射して背
景放射を形成することにより空胴のエネルギ分布の一様
性を向上するように構成されている。本発明の好ましい
一形式では、ディスク・アンテナの直径は1.5乃至2自
由空間波長程度の直径になっている。
主要なエネルギ放射機構はディスク・アンテナ中に形成
された一対の横向きの放射スロットとして形成される。
第1のスロットはディスク・アンテナの回転軸線から伸
びる第1の半径線に対してほぼ横切る向きに配置され
る。第2のスロットは第1の半径線に対して90゜の角度
で回転軸線から伸びる第2の半径線に対して横切る向き
に配置されている。第1のスロットは上記第2のスロッ
トに対して半径方向外側に配置される。第1および第2
のスロットは、第1のスロットが導波管の縦軸線に対し
て垂直になるようにそろったときはそれぞれ直列スロッ
トおよび分路スロットとして作用するように配置され
る。第1および第2のスロットは、また、第1のスロッ
トが導波管の縦軸線に平行になるようにそろったときは
それぞれ分路スロットおよび直列スロットとして作用す
る。
第1のスロットは、ディスクの1/4回転毎に強い結合点
を通過して導波管内を伝搬するエネルギに強く結合され
るように半径方向位置に配置される。強い結合点は導波
管の短絡終端部から1/2管内波長のほぼ整数倍のところ
に回転軸線を配置することによって設定される。第2の
スロットは、比較的中位の結合が行なわれるように半径
方向に隔たって配置される。この構成により、ディスク
・アンテナはその周縁から放射して、アンテナの回転に
つれて強度が変化する比較的一定の背景放射パターンを
作る。第1のスロットは交互に比較的強く結合された直
列放射スロットおよび分路放射スロットとして作用す
る。同時に、第2のスロットはディスク・アンテナの1/
4回転毎に交互に比較的中位に結合された分路放射スロ
ットおよび直列放射スロットとして作用する。ディスク
の周縁からの放射は中心から最も離れた空胴の外側領域
を照射し、第1のスロットは回転軸線と外側領域との中
間にある領域を照射し、最も内側の第2のスロットは空
胴の中心部分を照射する。
本発明の好ましい一形式では、対向する空胴壁からの反
射によって生じる空胴の中心近くでの反射波干渉を最小
限にするため、スロットは回転軸線から半径方向に1/8
波長の奇数倍離れたところに配置される。
本発明の好ましい一形式では、各スロットは長さがほぼ
1/2波長の長方形のルーバ付きスロットで構成される。
スロットには長方形のフランジの付いたルーバが設けら
れる。フランジは各スロットの最も内側の縁に沿って形
成され、ディスク・アンテナの回転軸線から空胴の内部
に向って離れるように伸びて、スロット平面に対して鋭
角を形成する。スロットのルーバは、垂直フィールド成
分が増大させ、スロットから放射されるマイクロ波エネ
ルギの方向を変えるように作用して、空胴の中の被加熱
負荷に対する結合の一様性を向上させる。
本発明の新規性のある特徴は特許請求の範囲に記載して
あるが、以下の図面を参照した詳細な説明により本発明
の構成と内容はより明らかとなろう。
発明の詳しい説明 第1図および第2図には全体的に10で表わしたマイクロ
波オーブンが示されている。外側キャビネットは6個の
キャビネット壁、すなわち、頂壁12、底壁14、後壁16、
2つの側壁18および20、ならびに一部がちょうつがいで
支持されたドア22で形成され、かつ一部が制御パネル23
で形成された前壁を含む。外側キャビネットの内側の空
間は一般に調理空胴24および制御器隔室26に分けられて
いる。調理空胴は頂壁28、底壁30、側壁32および34を含
む。空胴の後壁はキャビネットの後壁16であり、空胴の
前壁はドア22の内側面36によって形成される。空胴24の
公称寸法は高さ8.875インチ(22.54cm)、幅18インチ
(45.72cm)、奥行12.5インチ(31.75cm)である。底壁
30の両側には上向きのテーパー部分37が含まれている。
部分37は底壁の主壁部分を高くなったシェルフ支持部分
38に接続する。シェルフ支持部分38はシェルフ39を底壁
30から約3/4インチ(1.9cm)上に支持する。シェルフ39
はパイロセラム(Pyroceram)またはネオセラム(Neoce
ram)という商標で市販されてているもののようなマイ
クロ波を通す誘電体で作られ、空胴24の中に加熱すべき
負荷を支持するために底壁30に近接してそれにほぼ平行
に空胴24の中に配置される。
制御器隔室26の中にはマグネトロン40が取り付けられて
いる。マグネトロン40は通常、家の壁面のコンセントか
ら利用できる120ボルトの交流電源のような適当な電源
(図示しない)に接続したとき中心周波数がほぼ2455メ
ガヘルツのマイクロ波エネルギ出力プローブ42に発生す
るように構成されている。
制御器隔室26の正面開口が制御パネル23によって閉じら
れている。マイクロ波オーブンを完成するためには他の
多数の部品が必要であるが、図や説明をわかりやすくす
るために本発明に関連した要素だけを図示し説明する。
このような他の要素はすべて通常のものであり、当業者
には周知のものである。
マイクロ波オーブン10に適用した本発明による励磁シス
テムの構造について次に説明する。マイクロ波エネルギ
源はマグネトロン40である。マグネトロン40のマグネト
ロン出力プローブ42からマイクロ波エネルギは空胴の頂
壁28に沿ってほぼ中央を伸びる長方形の供給導波管48を
介して調理空胴24に結合されている。導波管48は断面が
ほぼ長方形であり、ほぼU字形断面の部材50と空胴の頂
壁28の一部とによって形成される。空胴の頂壁28は導波
管48および空胴24に対して共通の壁を形成する。導電性
の端壁52がマグネトロン40から遠い方にある導波管48の
短絡終端部を構成する。部材50は溶接等の適当な手段に
より空胴の頂壁28に取り付けるための適当なフランジ54
を含む。導波管48の寸法はTE10伝搬モードを支持するよ
うな寸法になっている。詳しく述べると、幅(空胴の正
面から後側の方向に伸びる寸法)は1/2管内波長より大
きいが1管内波長より小さく、高さは1/2管内波長より
小さい。ここで用いている「管内波長」という用語は導
波管48の中を伝搬するマイクロ波エネルギの波長と定義
される。図示の実施例では、導波管48の高さの公称値は
1インチ(2.54cm)であり、幅の公称値は3.83インチ
(9.73cm)である。管内波長は約6.15インチ(15.62c
m)である。
マグネトロンのプローブ42から放射されるエネルギに対
するマイクロ波エネルギ発射領域56はプローブ42の上面
と側面を囲む導波管部材50の伸長部によって形成され
る。支持フランジ57が発射領域の底部を囲んでいる。導
電性の端壁58はプローブ42から約3/4インチ(1.91cm)
離れており、発射領域短絡導波管終端部を形成する。こ
の間隔は適正な電力出力および動作特性のためのマグネ
トロン製造者の推奨に従っている。発射領域56の幅は導
波管48の幅と同じあるが、高さは2インチ(5.08cm)程
度である。開口端に面する湾曲部59が空胴の側壁32と頂
壁28との交点に形成される。
第2図および第3図に示すように、円形のディスク・ア
ンテナ部材62が空胴の頂壁28に平行な平面内で回転する
ように空胴24の中に取り付けられる。ディスク・アンテ
ナ62を取り付けるために、導波管48の幅に等しい直径を
有する円形開口64が導波管48と共通な空胴の頂壁28の部
分に形成される。ディスク・アンテナ62は全体を72で表
わした一体成形されたプラスチック部材72によって支持
される。この部材72は半円形の平坦な台部分74および垂
直に伸びる円筒形の中央シャフト部分76を有する。ディ
スク・アンテナ62はポリスルホンのスナップ・ボタン
(図示しない)によって支持部材72の台部分74に取り付
けられる。ディスク・アンテナ62を回転させるための駆
動電動機80が、パンケーキ形のフィルタ/取付けブラケ
ット82によって導波管48の頂壁の外側の面に取り付けら
れている。電動機80の駆動シャフト84は導波管48の頂壁
を貫通して伸びる。支持部材72の垂直に伸びる円筒形の
シャフト部分76の中には上向きの盲穴が形成されてお
り、この盲穴は電動機シャフト84を受け入れて、ディス
ク・アンテナ62をシャフト84で回転可能に支持させる。
開口64およびディスク・アンテナ62を取り囲むプラスチ
ックのカバー88が弾性タブ90によって空胴の頂壁28に取
り付けられる。この弾性タブ90はこの目的のために開口
64のまわりに環状に分布した壁28の中の小さなスロット
を通って突き出てる。
カバー88および支持部材72は耐熱性が高くかつ誘電損失
が低いプラスック材料で作ることが好ましい。支持部材
72に適した材料はテフロン(Teflon)という商標で販売
されている合成フッ化物樹脂である。カバー88は支持部
材72からの低い電波強度にさらされるので、ポリプロピ
レン等のようなより安価なプラスチック材料で作ること
ができる。
以下、第3図および第4図を参照してディスク・アンテ
ナ部材とそのスロットの幾何学的形状と寸法について更
に詳細に説明する。しかし、ここに説明する実施例の特
定の寸法は必らずしも有用な値の限度または発明の範囲
の限界を表わすものではなく、例示にすぎないことに留
意されたい。同様に、本発明の動作理論の現在わかって
いることについての以下の説明は当業者の便宜のために
行なうものであり、ここに説明している発明を詳細な動
作理論に限定するものであるとみなすべきでない。
空胴の頂壁28に対するディスクの直径と間隔はディスク
がその周縁でマイクロ波エネルギを放射して空胴内に比
較的静的な背景放射パターンが得られるように選択され
る。ディスクの直径を1.5自由空間波長より大きいが2
自由空間波長より小さい直径とし、ディスクと空胴の頂
壁との間の垂直間隔を0.2インチ(5.1mm)乃至0.3イン
チ(7.6mm)程度(これは約0.05自由空間波長に相当す
る)にすることによって良好な放射が行なわれることが
経験的に明らかになった。例示の実施例では、ディスク
の直径を公称8インチ(20.32cm)とし(これは約13/8
自由空間波長に相当する)、頂壁28とディスクとの間の
垂直間隔を公称0.25インチ(6.4mm)とした。これらの
寸法により、スロットのない平坦なディスクでは、例示
の実施例の調理空胴に対して1に近いインピーダンス整
合が得られる。
しかし、ディスク・アンテナからの周辺放射は、導波管
からのエネルギを調理空胴に結合するための二次的な機
構である。空胴内にエネルギを結合するための主要な機
構は、ディスク82中に形成された2個の横向きの長方形
で細長い放射スロット92および94で構成される。第1の
スロット92は、ディスクの回転軸線から伸びる第1の半
径線96に対してほぼ横切る向きに配置され、その横方向
中心がディスクの回転軸線から約3/8自由空間波長のと
ころにある。第2のスロット94は、第1の半径線に対し
て90゜の角度でディスクの回転軸線から伸びる第2の半
径線98に対して横切る向きに配置される。このスロット
の横方向中心は回転軸線から約1/8自由空間波長のとこ
ろにある。各スロットルにはルーバが設けられ、ルーバ
は長方形のフランジ100で構成される(第5図参照)。
フランジ1000は各スロットの最も内側の縁に沿って形成
されて、スロットの軸線から空胴24の内部に向って離れ
るように伸び、スロットの平面に対して鋭角を形成す
る。
この構成により、第1および第2のスロット92および94
は、(第3図に示すように)第1のスロットの縦軸線を
導波管の縦軸線に平行にそろえたときはそれぞれ分路ス
ロットおよび直列スロットとして作用し、また第1のス
ロットの縦軸線を導波管の縦軸線に対して垂直にそろえ
たときはそれぞれ直列スロットおよび分路スロットとし
て作用するように配向配置されている。
空胴の両側壁に対して横方向中心に配置された回転軸線
からほぼ1/8自由空間波長の奇数倍(スロット92につい
ては約3/8波長、スロット94については約1/8波長)だけ
離れた位置にスロットが配置されているため、一方の壁
から各スロットに到来する反射エネルギは他方の対向す
る側壁からの反射エネルギに対して約1/4自由空間波長
だけ位相がずれている。これにより空胴24の中心近くの
破壊的な干渉が最小限となり、中心のコールド・スポッ
トが防止される。
マグネトロンのプローブ42および回転軸線と端壁52との
間のそれぞれの縦方向距離は、適当なインピーダンス整
合および導波管からディスク82のスロットへのエネルギ
の良好な結合が得られるように選択される。スロットに
対する最適な結合を得るためには、スロットが分路スロ
ットとして作用する位置にそろったときに最大フィール
ド点に近接して配置されるように回転軸線は導波管の最
大フィールド点に近接していなければならない。
例示の実施例では、端壁52はマグネトロンのプローブ42
から15.80インチ(40.13cm)、ディスク・アンテナ62の
回転軸線から4.61インチ(11.71cm)のところに配置さ
れる。スロット92は回転軸線から半径方向の距離約2イ
ンチ(5.08cm)のところに配置されている。したがっ
て、スロット92は、直列スロットとして作用する位置に
そろったとき、最も近い位置では導波管短絡終端部すな
わち端壁52から約2.6インチ(6.6cm)、最も遠い位置で
は6.6インチ(16.76cm)のところに配置される。これら
の位置はそれぞれ、導波管48の短絡終端部から1/2管内
波長(約3.1インチすなわち約7.87cm)の倍数に等しい
距離のところに存在する最小導波管フィールド点に近接
している(0.5インチ以内すなわち1.27cm以内)。同様
に、分路スロットとして作用する位置にそろったとき、
各スロットは導波管短絡終端部からほぼ4.61インチ(1
1.71cm)のところに配置される。この位置は、導波管か
ら各方向のスロットに対する結合をほぼ最適にするた
め、短絡終端部から3/4管内波長の所に生ずる最大フィ
ールド点に近接している。内側のスロット94は導波管48
の回転軸線の近くにあるので、ディスク・アンテナの角
度位置に拘わらず中位の結合が行なわれる。その結果、
時間平均で考えると外側のスロット92はディスク・アン
テナのすべての角度位置に対して内側のスロットより密
に結合された支配的なスロットとなる。例示の実施例で
は、各スロットは長さが2.5インチ(6.35cm)で幅が0.5
インチ(1.27cm)であり、0.375インチ(9.5mm)のルー
バがディスクから下向きに伸び、ディスク平面からフラ
ンジ100の一番下側の縁の先端まで測った垂直方向の距
離は0.14インチ乃至0.16インチ(3.6mm乃至4.1mm)であ
る。
本発明のこのアンテナ構成によって得られる付加的な利
点は、回転軸線を最大フィールド点(端壁52によって位
置が定められる導波管短絡終端部からほぼ3/4管内波長
の所)に配置できること、および適正なインピーダンス
整合を得るために付加的な空胴または導波管の同調を必
要としないことである。
ディスクの周縁からの背景放射と回転スロットからのダ
イナミック放射とを組み合わせて、外側のスロットによ
りオーブンの中間領域を照射し、内側のスロットにより
空胴の中央部分を照射し、ディスクの周縁からの放射に
より空胴の最も外側の領域を照射することにより、前述
の米国特許第4463239号に開示された単一スロット構成
またはスロットのない簡単なディスクを使用した場合に
比べ著しく改良された調理性能が得られることが経験的
に明らかになった。その理由の1つは、内側および外側
のスロットが分路位置と直列位置の間を動くので、ディ
スクの回転につれて両スロットからの放射が変化して、
空胴内の放射パターンが時間的に変るためと考えられ
る。ディスクの周縁から伝搬するエネルギについては比
較的に静的すなわち一定の放射パターンとなり、その強
度はディスクの回転につれて変る。これは、各回転の間
にスロットによってインピーダンスが変化するために、
導波管からのエネルギの分布が周縁放射とスロット放射
の間で変るからである。また、スロットにルーバを設け
たことにより平坦なスロットのみの場合に比べて調理性
能が向上した。これはルーバによりスロットから放射さ
れるエネルギの垂直フィールド成分が大きくなり、負荷
に対する結合が改善されるためと考えられる。
本発明の特定の実施例を図示し説明したが、当業者には
多数の変形および変更を考えることができよう。したが
って、特許請求の範囲は本発明の趣旨と範囲内に入るこ
のような変形および変更をすべて包含するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の励振システムを適用したマイクロ波オ
ーブンの斜視図である。第2図は第1図の線2−2に沿
って見たマイクロ波オーブンの概略断面図である。第3
図は導波管と放射ディスク・アンテナの取り付けの細部
構造を示すために一部を取り除いた第1図のオーブンの
部分的な上面図である。第4図は本発明の一実施例によ
る回転ディスク・アンテナの平面図である。第5図は1
つの放射スロットのルーバ構造を示すための第4図の線
5−5に沿って見た部分的な断面図である。 (主な符号の説明) 24……空胴、28……空胴の頂壁、40……マグネトロン、
48……供給導波管、52……端壁(導波管短絡終端部)、
62……ディスク・アンテナ、64……開口、92,94……ス
ロット、96,98……半径線、100……フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−188293(JP,U) 実開 昭57−45195(JP,U) 特公 昭46−40980(JP,B1) 米国特許4463239(US,A)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性の壁により形成された調理空胴、 上記調理空胴の1つの壁の外表面に沿って伸びる長方形
    の供給導波管であって、当該導波管の1つの壁は調理空
    胴の上記1つの壁の少なくとも一部分と共通であり、こ
    の共通の壁には上記空胴に対して横方向の中央に位置す
    る円形の開口が形成されている当該供給導波管、 上記導波管に結合されて上記導波管の中にマイクロ波エ
    ネルギ伝搬モードを設定するマイクロ波エネルギ発生
    器、 上記導波管に設けられて、上記円形開口に対して上記発
    生器とは反対の側に配置された短絡終端部、 上記共通壁に平行な平面内で回転するように空胴の中に
    取り付けられ、回転軸線が上記円形開口と同軸になるよ
    うに配置された円形の金属製の放射ディスク・アンテナ
    であって、その最も外側の周縁からエネルギを放射する
    当該ディスク・アンテナ、 上記ディスク・アンテナを回転させる手段、ならびに 上記ディスク・アンテナの中に形成された2個の細長い
    放射スロットであって、当該スロットの内の第1のスロ
    ットは上記ディスク・アンテナの上記回転軸線から伸び
    る第1の半径線に対してほぼ垂直に配置され、当該スロ
    ットの内の第2のスロットは上記第1半径線に対して90
    ゜の角度で上記回転軸線から伸びる第2の半径線に対し
    てほぼ垂直に配置されており、上記第1のスロットは上
    記第2のスロットに対して半径方向外側の位置であって
    上記導波管内を伝搬するエネルギに対して比較的強く結
    合するように選定された位置に配置され、上記第2のス
    ロットは上記導波管のエネルギに対して比較的中位の結
    合を行なうように配置されており、当該スロットの各々
    には上記調理空胴の中の被加熱負荷に対するマイクロ波
    エネルギの結合を向上するためのルーバが設けられてい
    る当該2個の放射スロットを備えているマイクロ波オー
    ブン。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記ディスク・アンテナの直径が
    1.5乃至2自由空間波長の範囲にあり、上記ディスク・
    アンテナの上記共通壁に対する垂直方向の間隔が約0.05
    自由空間波長であるマイクロ波オーブン。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第(1)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記第1のスロットは上記回転軸
    線から半径方向に約3/8自由空間波長のところに配置さ
    れ、上記第2のスロットは上記回転軸線から半径方向に
    約1/8自由空間波長のところに配置されているマイクロ
    波オーブン。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第(2)項のマイクロ波オ
    ーブンに於いて、上記第1のスロットは上記回転軸線か
    ら半径方向に約3/8自由空間波長のところに配置され、
    上記第2のスロットは上記回転軸線から半径方向に約1/
    8自由空間波長のところに配置されているマイクロ波オ
    ーブン。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第(1)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記のルーバ付きのスロットの各
    々は、該スロットの最も内側の縁に沿って形成された長
    方形のフランジを有し、上記フランジは上記回転軸線か
    ら上記空胴の内部に向って離れるように伸びて、スロッ
    ト平面に対して鋭角を形成しているマイクロ波オーブ
    ン。
  6. 【請求項6】導電性の壁により形成された調理空胴、 上記調理空胴の1つの壁の外表面に沿って伸びる長方形
    の供給導波管であって、当該導波管の1つの壁は上記調
    理空胴の上記1つの壁の少なくとも一部分と共通であ
    り、この共通の壁には上記調理空胴に対して横方向の中
    央に位置する円形の開口が形成されている当該供給導波
    管、 上記導波管に結合されて上記導波管の中にマイクロ波エ
    ネルギ伝搬モードを設定するマイクロ波エネルギ発生
    器、 上記導波管に設けられて、上記円形開口に対して上記発
    生器とは反対の側に配置された短絡終端部であって、上
    記円形開口の中心近くに最大フィールド点を設定するよ
    うに配置されている当該短絡終端部、 上記共通壁に平行な平面内で回転するように上記空胴内
    に取り付けられ、回転軸線が上記円形開口と同軸であ
    り、直径が1.5乃至2自由空間波長の範囲にあり、上記
    共通壁に対する垂直方向の間隔が上記共通壁との間でエ
    ネルギを伝搬するのに十分な間隔であって、最も外側の
    周縁からエネルギを放射する円形の金属製のディスク・
    アンテナ、 上記ディスク・アンテナを回転させる手段、ならびに 上記ディスク・アンテナの中に形成された2個の細長い
    放射スロットであって、当該スロットの内の第1のスロ
    ットは上記ディスク・アンテナの上記回転軸線から伸び
    る第1の半径線に対してほぼ垂直に配置され、上記第1
    のスロットの縦軸中心線は上記回転軸線から約1/8自由
    空間波長の第1の奇数倍の距離のところで上記第1の半
    径線と交わり、当該スロットの内の第2のスロットは上
    記第1の半径線に対して90゜の角度で上記回転軸線から
    伸びる第2の半径線に対してほぼ垂直に配置され、上記
    第2のスロットの縦軸中心線は上記回転軸線から約1/8
    自由空間波長の第2の奇数倍の距離のところで上記第2
    の半径線と交わり、上記第2の奇数倍は上記第1の奇数
    倍より小さく、上記第1のスロットは、上記導波管の縦
    軸線に対して垂直になるようにそろったときは最小導波
    管フィールド点のすぐ近くを通るように横方向に位置決
    めされた直列スロットとして作用し、かつ上記導波管の
    縦軸線に平行になるようにそろったときは最大導波管フ
    ィールド点のすぐ近くを通るように横方向に位置決めさ
    れた分路スロットとして作用するように配置され、上記
    第2のスロットは上記アンテナ回転時に最大導波管フィ
    ールド点の比較的すぐ近くにとどまるように横方向に位
    置決めされている当該2個の放射スロットを備え、 上記ディスク・アンテナがその周縁から放射して、アン
    テナの回転につれて強度の変化する比較的静的な背景放
    射パターンを形成し、また上記ディスク・アンテナの1/
    4回転毎に、上記第1のスロットが交互に強く結合され
    た直列スロットおよび分路スロットとして作用すると共
    に、上記第2のスロットが中位に結合された分路スロッ
    トおよび直列スロットとして作用して、上記アンテナの
    回転時に動的放射パターンを形成することを特徴とする
    マイクロ波オーブン。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第(6)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記各スロットは長さが約1/2波
    長で、幅が0.10波長より小さい長方形のスロットである
    マイクロ波オーブン。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第(7)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記スロットから放射されるエネ
    ルギの垂直電界成分を増大させてオーブン内の被加熱負
    荷に対する結合を向上させるために上記スロットにルー
    バが設けられているマイクロ波オーブン。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第(8)項記載のマイクロ
    波オーブンに於いて、上記のルーバ付きのスロットの各
    々は、該スロットの最も内側の縁に沿って形成された長
    方形のフランジを有し、上記フランジは上記回転軸線か
    ら上記空胴の内部に向って離れるように伸びて、スロッ
    ト平面に対して鋭角を形成しているマイクロ波オーブ
    ン。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第(6)項記載のマイク
    ロ波オーブンに於いて、上記スロットから放射されるエ
    ネルギの垂直電界成分を増大させてオーブン内の被加熱
    負荷に対する結合を向上するために上記スロットにルー
    バが設けられているマイクロ波オーブン。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第(10)項記載のマイク
    ロ波オーブンに於いて、上記の各ルーバ付きのスロット
    の各々は、該スロットの最も内側の縁に沿って形成され
    た長方形のフランジを有し、上記フランジは上記回転軸
    線から上記空胴の内部に向って離れるように伸びて、ス
    ロット平面に対して鋭角を形成しているマイクロ波オー
    ブン。
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