JPH07194248A - 接ぎ木苗製造装置 - Google Patents
接ぎ木苗製造装置Info
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- JPH07194248A JPH07194248A JP5296240A JP29624093A JPH07194248A JP H07194248 A JPH07194248 A JP H07194248A JP 5296240 A JP5296240 A JP 5296240A JP 29624093 A JP29624093 A JP 29624093A JP H07194248 A JPH07194248 A JP H07194248A
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の苗を一挙に接ぎ木して接ぎ木作業の効
率化を図ると共に、欠株のある場合、残りの苗の有効利
用を図る。 【構成】 穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ライン
3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に配置
し、搬送ライン4の側方にクリップフイーダ11を配置
し、各搬送ライン2,3には、穂木、台木及び接ぎ木済
の各苗を各6本が苗搬送方向と交差するように横列状に
配置したトレイ5,5を載置して搬送Y方向にする。3
つの搬送ライン2,3,4の上方を跨ぐように設けた門
型フレーム6には、各苗の把持移送機構と、切断機構
と、クリップ搬送機構とを各々前記横列状の苗と平行に
横移動可能に配置する。門型フレーム6よりも搬送上流
側に配置した光反射式のセンサ81,82にて搬送ライ
ン2,3のトレイ5の横1列状の苗に欠株を感知する
と、接ぎ木作業を実行せずトレイ5に残したまま搬送す
る。
率化を図ると共に、欠株のある場合、残りの苗の有効利
用を図る。 【構成】 穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ライン
3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に配置
し、搬送ライン4の側方にクリップフイーダ11を配置
し、各搬送ライン2,3には、穂木、台木及び接ぎ木済
の各苗を各6本が苗搬送方向と交差するように横列状に
配置したトレイ5,5を載置して搬送Y方向にする。3
つの搬送ライン2,3,4の上方を跨ぐように設けた門
型フレーム6には、各苗の把持移送機構と、切断機構
と、クリップ搬送機構とを各々前記横列状の苗と平行に
横移動可能に配置する。門型フレーム6よりも搬送上流
側に配置した光反射式のセンサ81,82にて搬送ライ
ン2,3のトレイ5の横1列状の苗に欠株を感知する
と、接ぎ木作業を実行せずトレイ5に残したまま搬送す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台木の茎と穂木の茎と
を、その両者の切断面個所にて接合して固定する接ぎ木
苗製造装置に関するものであり、より詳しくは、搬送さ
れるトレイ上に台木用及び穂木用の苗が欠株の場合、接
ぎ木作業を実行しないようにするための構造に関する。
を、その両者の切断面個所にて接合して固定する接ぎ木
苗製造装置に関するものであり、より詳しくは、搬送さ
れるトレイ上に台木用及び穂木用の苗が欠株の場合、接
ぎ木作業を実行しないようにするための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、台木の茎と穂木の茎とを、その両
者の切断面個所にて接合させ、この接合個所をクリップ
にて固定する接ぎ木苗製造装置として、特開平2−10
7125号公報、特開平4−187029号公報及び特
開平4−304817号公報に開示されたものがある。
者の切断面個所にて接合させ、この接合個所をクリップ
にて固定する接ぎ木苗製造装置として、特開平2−10
7125号公報、特開平4−187029号公報及び特
開平4−304817号公報に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の製造装
置に共通する点は、1本の穂木と台木とを、その切断面
で順次接合し、クリップにて固定するものであったか
ら、供給すべき穂木または台木のいずれか一方がクリッ
プ固定個所に搬送されない状態(欠株状態)があってク
リップ固定作業が不能になっても、無駄になる台木また
は穂木は1本だけで済んだ。
置に共通する点は、1本の穂木と台木とを、その切断面
で順次接合し、クリップにて固定するものであったか
ら、供給すべき穂木または台木のいずれか一方がクリッ
プ固定個所に搬送されない状態(欠株状態)があってク
リップ固定作業が不能になっても、無駄になる台木また
は穂木は1本だけで済んだ。
【0004】しかしながら、複数の苗を一挙に接ぎ木作
業できる構成では、欠株が存在すると、無駄になる苗本
数が多くなり、効率良く接ぎ木作業を実行できないとい
う問題があった。特に、苗の搬送方向と交叉する方向に
横1列状に複数の台木用及び穂木用の苗を配置し、この
複数の台木用及び穂木用の苗の茎の上下中途部を一挙に
切断した後、これらの苗を横移動させて接ぎ木する場
合、台木側の欠株個所と穂木側の欠株個所との食い違い
個所が増大する機会が多くなる。例えば、6本づつ横1
列状に並んだうち台木用苗では1番目と三番目が欠株で
あり、穂木用の苗は2番目の個所が欠株であるとする
と、1番目から3番目迄の全てが接ぎ木できないことに
なり、本来有用に接ぎ木に使用できる苗を無駄にするこ
とが多くなり、接ぎ木作業の効率化を図ることができな
いという問題があった。
業できる構成では、欠株が存在すると、無駄になる苗本
数が多くなり、効率良く接ぎ木作業を実行できないとい
う問題があった。特に、苗の搬送方向と交叉する方向に
横1列状に複数の台木用及び穂木用の苗を配置し、この
複数の台木用及び穂木用の苗の茎の上下中途部を一挙に
切断した後、これらの苗を横移動させて接ぎ木する場
合、台木側の欠株個所と穂木側の欠株個所との食い違い
個所が増大する機会が多くなる。例えば、6本づつ横1
列状に並んだうち台木用苗では1番目と三番目が欠株で
あり、穂木用の苗は2番目の個所が欠株であるとする
と、1番目から3番目迄の全てが接ぎ木できないことに
なり、本来有用に接ぎ木に使用できる苗を無駄にするこ
とが多くなり、接ぎ木作業の効率化を図ることができな
いという問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたものであり、複数本の穂木及び台木を一挙に切断、
接合、クリップ固定などの作業を実行して作業効率を高
めると共に、苗の有用活用化を図ることを目的とするも
のである。
れたものであり、複数本の穂木及び台木を一挙に切断、
接合、クリップ固定などの作業を実行して作業効率を高
めると共に、苗の有用活用化を図ることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の接ぎ木苗製造装置は、少なくとも穂木用苗
搬送ラインと台木用苗搬送ラインとを平面視で平行状に
配置し、該両搬送ラインには、穂木及び台木及の各苗を
複数本が苗搬送方向と交差するように横1列状に配置し
たトレイを載置し、該両搬送ラインの搬送下流側にて前
記横1列状の苗を一括して持ち上げて接ぎ木作業を実行
するように構成してなる接ぎ木苗製造装置において、前
記両搬送ラインの上方には、前記トレイにおける横1列
状の苗の欠株を検出するための無接触式のセンサを配置
し、前記両搬送ラインにおけるトレイ上の横1列状の苗
に欠株有りと判別するときには、その横1列状の全ての
苗に対する接ぎ木作業を実行しないように規制制御する
ことを特徴とするものである。
め、本発明の接ぎ木苗製造装置は、少なくとも穂木用苗
搬送ラインと台木用苗搬送ラインとを平面視で平行状に
配置し、該両搬送ラインには、穂木及び台木及の各苗を
複数本が苗搬送方向と交差するように横1列状に配置し
たトレイを載置し、該両搬送ラインの搬送下流側にて前
記横1列状の苗を一括して持ち上げて接ぎ木作業を実行
するように構成してなる接ぎ木苗製造装置において、前
記両搬送ラインの上方には、前記トレイにおける横1列
状の苗の欠株を検出するための無接触式のセンサを配置
し、前記両搬送ラインにおけるトレイ上の横1列状の苗
に欠株有りと判別するときには、その横1列状の全ての
苗に対する接ぎ木作業を実行しないように規制制御する
ことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明すると、図1は接ぎ木苗製造装置1全体の概略平面
図、図2は概略正面図、図3は各作業の機構の移動範囲
を示す概略平面図である。図1に示すように、接ぎ木苗
製造装置1は、穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ラ
イン3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に
配置する各搬送ラインはベルトコンベヤ等の周知構成の
搬送手段からなり、各搬送ライン2,3,4上に載置さ
れる各トレイ5には、穂木用苗H、台木用苗D、接ぎ木
済苗Sがそれぞれ複数本(X方向に6本列、Y方向に1
2本列)を収納できる鉢部20が平面視マトリックス状
に形成されているものである。
明すると、図1は接ぎ木苗製造装置1全体の概略平面
図、図2は概略正面図、図3は各作業の機構の移動範囲
を示す概略平面図である。図1に示すように、接ぎ木苗
製造装置1は、穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ラ
イン3と接ぎ木済苗搬送ライン4とを平面視で平行状に
配置する各搬送ラインはベルトコンベヤ等の周知構成の
搬送手段からなり、各搬送ライン2,3,4上に載置さ
れる各トレイ5には、穂木用苗H、台木用苗D、接ぎ木
済苗Sがそれぞれ複数本(X方向に6本列、Y方向に1
2本列)を収納できる鉢部20が平面視マトリックス状
に形成されているものである。
【0008】そして、図1における左端にある穂木用苗
搬送ライン2と中央にある台木用苗搬送ライン3とでは
トレイ5を、図1の矢印Y方向に前記鉢部20の間隔P
1毎に間欠的に搬送され、苗の把持移送機構7、切断機
構8、クリップ搬送機構9等を配置した門型フレーム6
の下方個所で後述する各種作業を実行し、接ぎ木用のク
リップ10により台木用苗Hの根元側と穂木用苗Dの先
端側とを接ぎ木された接ぎ木済苗Sは、接ぎ木済苗搬送
ライン4において、前記両搬送ライン2,3におけるト
レイ5の搬送方向と逆向き(反矢印Y方向)に前記ピッ
チP1にて間欠搬送されるものである。また、接ぎ木済
苗搬送ライン4の側方であって、門型フレーム6の下方
には、不要となった台木用苗Dにおける上側茎部を集め
るための廃棄箱12が設置され、また、その廃棄箱12
の上方近傍には、クリップ10を1個づつクリップ搬送
機構9に供給するためのクリップフイーダ11が配置さ
れている。なお、符号13は前記各機構7,8,9等の
駆動用の圧縮エア源となるコンプレッサ、符号14は接
ぎ木作業を制御するための電気的制御回路等の制御用中
央処理装置である。
搬送ライン2と中央にある台木用苗搬送ライン3とでは
トレイ5を、図1の矢印Y方向に前記鉢部20の間隔P
1毎に間欠的に搬送され、苗の把持移送機構7、切断機
構8、クリップ搬送機構9等を配置した門型フレーム6
の下方個所で後述する各種作業を実行し、接ぎ木用のク
リップ10により台木用苗Hの根元側と穂木用苗Dの先
端側とを接ぎ木された接ぎ木済苗Sは、接ぎ木済苗搬送
ライン4において、前記両搬送ライン2,3におけるト
レイ5の搬送方向と逆向き(反矢印Y方向)に前記ピッ
チP1にて間欠搬送されるものである。また、接ぎ木済
苗搬送ライン4の側方であって、門型フレーム6の下方
には、不要となった台木用苗Dにおける上側茎部を集め
るための廃棄箱12が設置され、また、その廃棄箱12
の上方近傍には、クリップ10を1個づつクリップ搬送
機構9に供給するためのクリップフイーダ11が配置さ
れている。なお、符号13は前記各機構7,8,9等の
駆動用の圧縮エア源となるコンプレッサ、符号14は接
ぎ木作業を制御するための電気的制御回路等の制御用中
央処理装置である。
【0009】そして、前記門型フレーム6の配置個所よ
りも搬送上流側には、同じく門型等の支持フレーム80
を、前記穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ライン3
の上方に位置するように設け、該支持フレーム80に
は、この両搬送ライン2,3におけるトレイ5,5の穂
木用苗H、台木用苗DがX方向で(横1列状に)所定本
数或るか否か(換言すると、横1列状の苗に欠株がある
か否か)を検出することができる無接触式のセンサ8
1,82を設ける。このセンサ81,82は、例えば光
反射式センサであって、この種のセンサの6つの感知部
を前記X方向に一列状に並べても良いし、CCD型等の
固体撮像素子(イメージセンサ)であって、ライン型
(一次元型)のものを使用しても良い。
りも搬送上流側には、同じく門型等の支持フレーム80
を、前記穂木用苗搬送ライン2と台木用苗搬送ライン3
の上方に位置するように設け、該支持フレーム80に
は、この両搬送ライン2,3におけるトレイ5,5の穂
木用苗H、台木用苗DがX方向で(横1列状に)所定本
数或るか否か(換言すると、横1列状の苗に欠株がある
か否か)を検出することができる無接触式のセンサ8
1,82を設ける。このセンサ81,82は、例えば光
反射式センサであって、この種のセンサの6つの感知部
を前記X方向に一列状に並べても良いし、CCD型等の
固体撮像素子(イメージセンサ)であって、ライン型
(一次元型)のものを使用しても良い。
【0010】これら2つのセンサ81,82の検出信号
は、前記制御用中央処理装置14に入力され、両搬送ラ
イン2,3におけるトレイ5,5上の横1列状の苗(穂
木用苗H及び/又は台木用苗D)に欠株有りと判別する
ときには、その横1列状の全ての苗に対する接ぎ木作業
を実行しないように規制する制御を実行する。この場合
の接ぎ木作業とは、後述する把持移送機構7の作動、即
ちに苗の挟持、苗持ち上げ等と、切断機構8による苗の
茎部の切断、クリップ搬送機構9によるクリップ固定作
業をいう。従って、クリップフイーダ11からクリップ
搬送機構9へのクリップ10の供給作業は中断しない。
は、前記制御用中央処理装置14に入力され、両搬送ラ
イン2,3におけるトレイ5,5上の横1列状の苗(穂
木用苗H及び/又は台木用苗D)に欠株有りと判別する
ときには、その横1列状の全ての苗に対する接ぎ木作業
を実行しないように規制する制御を実行する。この場合
の接ぎ木作業とは、後述する把持移送機構7の作動、即
ちに苗の挟持、苗持ち上げ等と、切断機構8による苗の
茎部の切断、クリップ搬送機構9によるクリップ固定作
業をいう。従って、クリップフイーダ11からクリップ
搬送機構9へのクリップ10の供給作業は中断しない。
【0011】前記接ぎ木作業を実行しない規制制御の1
実施例は、欠株のある横1列状の苗の部分は、トレイ
5,5に残されたまま、穂木用苗搬送ライン2と台木用
苗搬送ライン3は間欠駆動することであり、その場合に
は、次の横1列状の苗について前記2つのセンサ81,
82にて欠株無しと判別されると、後述する所定の接ぎ
木作業は実行される。前記各トレイ5,5に残った穂木
用苗H及び/又は台木用苗Dは、作業者が選別して、欠
株無しの状態となるように別のトレイ5,5に苗追加す
る。このようにして、欠株ある列の苗に対しては茎の切
断等を実行せず、再度トレイに戻すので、後に苗を接ぎ
木作業のために有用に使用することができる。
実施例は、欠株のある横1列状の苗の部分は、トレイ
5,5に残されたまま、穂木用苗搬送ライン2と台木用
苗搬送ライン3は間欠駆動することであり、その場合に
は、次の横1列状の苗について前記2つのセンサ81,
82にて欠株無しと判別されると、後述する所定の接ぎ
木作業は実行される。前記各トレイ5,5に残った穂木
用苗H及び/又は台木用苗Dは、作業者が選別して、欠
株無しの状態となるように別のトレイ5,5に苗追加す
る。このようにして、欠株ある列の苗に対しては茎の切
断等を実行せず、再度トレイに戻すので、後に苗を接ぎ
木作業のために有用に使用することができる。
【0012】前記接ぎ木作業を実行しない規制制御の他
の実施例として、横1列状の苗の部分に欠株があること
を検出したとき、前記穂木用苗搬送ライン2と台木用苗
搬送ライン3の駆動を停止し、欠株あることを作業者に
ブザー等により警報を発するようにすることである。こ
の場合には、作業者は停止しているトレイ5における欠
株の個所に苗を補充して駆動再開すれば良い。
の実施例として、横1列状の苗の部分に欠株があること
を検出したとき、前記穂木用苗搬送ライン2と台木用苗
搬送ライン3の駆動を停止し、欠株あることを作業者に
ブザー等により警報を発するようにすることである。こ
の場合には、作業者は停止しているトレイ5における欠
株の個所に苗を補充して駆動再開すれば良い。
【0013】後に詳述する把持移送機構7では、前記穂
木用苗搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3における
トレイ5,5から穂木用苗Hを6本、台木用苗Dを6
本、合計12本の苗を一挙に把持するものであり、ま
た、この把持移送機構7では、1本の苗につきその根元
側と先端(上端側)の茎部(上下2箇所)を上下の把持
ハンド15,16にて挟持する。この上部把持ハンド1
5群を支持する上部移送フレーム17と下部把持ハンド
16群を支持する下部移送フレーム18とは、一体的に
寸法H1(図示せず)だけ上昇し、この上下両把持ハン
ド15,16にて挟持した苗をトレイ5の鉢部から上方
に抜き出し、次いで、トレイ5の上方に空間にて上下把
持ハンド15,16の間に切断機構8におけるカッタ1
9を押し進めて一挙に12本の苗の茎部をその軸線に対
して斜め切りする。
木用苗搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3における
トレイ5,5から穂木用苗Hを6本、台木用苗Dを6
本、合計12本の苗を一挙に把持するものであり、ま
た、この把持移送機構7では、1本の苗につきその根元
側と先端(上端側)の茎部(上下2箇所)を上下の把持
ハンド15,16にて挟持する。この上部把持ハンド1
5群を支持する上部移送フレーム17と下部把持ハンド
16群を支持する下部移送フレーム18とは、一体的に
寸法H1(図示せず)だけ上昇し、この上下両把持ハン
ド15,16にて挟持した苗をトレイ5の鉢部から上方
に抜き出し、次いで、トレイ5の上方に空間にて上下把
持ハンド15,16の間に切断機構8におけるカッタ1
9を押し進めて一挙に12本の苗の茎部をその軸線に対
して斜め切りする。
【0014】そして、前記茎が切断された12本の苗の
下部側茎を挟持したまま、下部把持ハンド16群の下部
移送フレーム18は、台木用苗Dの下部側茎部(養土
付)が接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5上に位置し、
穂木用苗Hの下部側茎部(養土付)が台木用苗搬送ライ
ン3におけるトレイ5上に位置するように、距離L1
(1ライン幅分)だけ横移動する。他方、上部把持ハン
ド15群の上部移送フレーム17は、前記茎が切断され
た12本の苗の上部側茎を挟持したまま若干寸法H2だ
け上昇させた後、穂木用苗Hの上部側茎が接ぎ木済苗搬
送ライン4のトレイ5の上方に位置し、台木用苗Dの上
部側茎が廃棄箱12上に位置するように距離L2(前記
距離L1の二倍)だけ横移動した後、穂木用苗Hの上部
側茎が台木用苗Dの下部側茎部(養土付)の切断面に接
合するように、上部把持ハンド15群を所定寸法H2
(図示せず)だけ下降させる。この状態で、前記接ぎ木
済苗搬送ライン4のトレイ5の上方にて、クリップ搬送
機構9に予め装填されたクリップ10を前記各苗の接合
部に接近させて挟持するようにして固定すると接ぎ木済
苗Sとなるのである。このように、接ぎ木作業を終了し
た接ぎ木済の6本の苗Sは、前記把持移送機構7をH1
の距離だけ下降させることで、接ぎ木済苗搬送ライン4
のトレイ5の空の鉢部20に収納されるので、この状態
で、上部把持ハンド15及び下部把持ハンド16を開い
て茎の把持を開放すれば良い。このときには、不要とな
る穂木用苗Hの根元側茎部(養土付)は、下部把持ハン
ド16の開き動にて台木用苗搬送ライン3において台木
用苗Dが抜き出されたトレイ5の空の鉢部20に収納さ
れるし、不要となった台木用苗Dにおける先端側茎は、
上部把持ハンド15の開き動にて廃棄箱12に向かって
自然落下して廃棄される。
下部側茎を挟持したまま、下部把持ハンド16群の下部
移送フレーム18は、台木用苗Dの下部側茎部(養土
付)が接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5上に位置し、
穂木用苗Hの下部側茎部(養土付)が台木用苗搬送ライ
ン3におけるトレイ5上に位置するように、距離L1
(1ライン幅分)だけ横移動する。他方、上部把持ハン
ド15群の上部移送フレーム17は、前記茎が切断され
た12本の苗の上部側茎を挟持したまま若干寸法H2だ
け上昇させた後、穂木用苗Hの上部側茎が接ぎ木済苗搬
送ライン4のトレイ5の上方に位置し、台木用苗Dの上
部側茎が廃棄箱12上に位置するように距離L2(前記
距離L1の二倍)だけ横移動した後、穂木用苗Hの上部
側茎が台木用苗Dの下部側茎部(養土付)の切断面に接
合するように、上部把持ハンド15群を所定寸法H2
(図示せず)だけ下降させる。この状態で、前記接ぎ木
済苗搬送ライン4のトレイ5の上方にて、クリップ搬送
機構9に予め装填されたクリップ10を前記各苗の接合
部に接近させて挟持するようにして固定すると接ぎ木済
苗Sとなるのである。このように、接ぎ木作業を終了し
た接ぎ木済の6本の苗Sは、前記把持移送機構7をH1
の距離だけ下降させることで、接ぎ木済苗搬送ライン4
のトレイ5の空の鉢部20に収納されるので、この状態
で、上部把持ハンド15及び下部把持ハンド16を開い
て茎の把持を開放すれば良い。このときには、不要とな
る穂木用苗Hの根元側茎部(養土付)は、下部把持ハン
ド16の開き動にて台木用苗搬送ライン3において台木
用苗Dが抜き出されたトレイ5の空の鉢部20に収納さ
れるし、不要となった台木用苗Dにおける先端側茎は、
上部把持ハンド15の開き動にて廃棄箱12に向かって
自然落下して廃棄される。
【0015】次に、把持移送機構7の細部構成につい
て、図4〜図9を参照しながら説明する。把持移送機構
7の昇降枠21は、門型フレーム6の上面板に固定した
昇降用エアシリンダ等の第1昇降アクチュエータ22に
て、穂木用搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3の上
面に対して大きく上下動する。昇降枠21には、距離L
1だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動
アクチュエータ23を介して12対の下部把持ハンド1
6が備えられた下部移送フレーム18が装着されてい
る。
て、図4〜図9を参照しながら説明する。把持移送機構
7の昇降枠21は、門型フレーム6の上面板に固定した
昇降用エアシリンダ等の第1昇降アクチュエータ22に
て、穂木用搬送ライン2及び台木用苗搬送ライン3の上
面に対して大きく上下動する。昇降枠21には、距離L
1だけ横移動する横移動用エアシリンダ等の第1横移動
アクチュエータ23を介して12対の下部把持ハンド1
6が備えられた下部移送フレーム18が装着されてい
る。
【0016】また、昇降枠21の前面の上下ガイドレー
ル24に横移動用エアシリンダ等の第2横移動アクチュ
エータ25を上下動自在に配置し、この第2横移動アク
チュエータ25を、昇降枠21に固定されたエアシリン
ダ等の第2昇降アクチュエータ26にて小さい距離H2
だけ上下動するように装着されている。この第2横移動
アクチュエータ25にて、12対の上部把持ハンド15
が備えられた上部移送フレーム17が距離L2だけ横移
動するように構成されている。
ル24に横移動用エアシリンダ等の第2横移動アクチュ
エータ25を上下動自在に配置し、この第2横移動アク
チュエータ25を、昇降枠21に固定されたエアシリン
ダ等の第2昇降アクチュエータ26にて小さい距離H2
だけ上下動するように装着されている。この第2横移動
アクチュエータ25にて、12対の上部把持ハンド15
が備えられた上部移送フレーム17が距離L2だけ横移
動するように構成されている。
【0017】図4で理解できるように、台木苗D(穂木
用苗Hとも共通する)の下部側茎を挟持する下部把持ハ
ンド16の基部は、切断機構8から遠い側に位置し、台
木苗Dの上部側茎を挟持する上部把持ハンド15の基部
は切断機構8に近い側に位置している。上部把持ハンド
15の左右支持体15a,15bの拡狭移動機構と、下
部把持ハンド16の左右支持体16a,16bの拡狭移
動機構とは同じであるので、下部把持ハンド16におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図7に示すよ
うに、下部移送フレーム18における上下等の対の横長
のガイド軸30,30には、左右一対の摺動支持片31
a,31bと左右一対の摺動支持片32a,32bを左
右摺動自在に被嵌し、一対の摺動支持片31a,31b
には前記下部把持ハンド16の12本の左支持体16a
が一定間隔(P2)にて取付く横杆33を固着する。他
方の一対の摺動片32a,32bには、前記12本の右
支持体16bが一定間隔(P2)にて取付く横杆34を
固着する。
用苗Hとも共通する)の下部側茎を挟持する下部把持ハ
ンド16の基部は、切断機構8から遠い側に位置し、台
木苗Dの上部側茎を挟持する上部把持ハンド15の基部
は切断機構8に近い側に位置している。上部把持ハンド
15の左右支持体15a,15bの拡狭移動機構と、下
部把持ハンド16の左右支持体16a,16bの拡狭移
動機構とは同じであるので、下部把持ハンド16におけ
る拡狭移動機構にて代表して説明すると、図7に示すよ
うに、下部移送フレーム18における上下等の対の横長
のガイド軸30,30には、左右一対の摺動支持片31
a,31bと左右一対の摺動支持片32a,32bを左
右摺動自在に被嵌し、一対の摺動支持片31a,31b
には前記下部把持ハンド16の12本の左支持体16a
が一定間隔(P2)にて取付く横杆33を固着する。他
方の一対の摺動片32a,32bには、前記12本の右
支持体16bが一定間隔(P2)にて取付く横杆34を
固着する。
【0018】そして、図6及び図7において、下部移送
フレーム18の左端に設けた拡狭移動用アクチュエータ
35のピストンロッド35aを摺動支持片31aに固定
する一方、下部移送フレーム18の右端に設けた拡狭移
動用アクチュエータ36のピストンロッド36aを摺動
支持片32bに固定する。この構成により、左右両拡狭
移動用アクチュエータ35,36のピストンロッド35
a,36aを突出動させると、左右支持体16a,16
bの左右間隔が狭まるように横杆33,34が横移動
し、左右支持体16a,16b先端の挟持片37a,3
7bにて台木用苗D(穂木用苗H)の根元側茎を左右か
ら挟持することになる。
フレーム18の左端に設けた拡狭移動用アクチュエータ
35のピストンロッド35aを摺動支持片31aに固定
する一方、下部移送フレーム18の右端に設けた拡狭移
動用アクチュエータ36のピストンロッド36aを摺動
支持片32bに固定する。この構成により、左右両拡狭
移動用アクチュエータ35,36のピストンロッド35
a,36aを突出動させると、左右支持体16a,16
bの左右間隔が狭まるように横杆33,34が横移動
し、左右支持体16a,16b先端の挟持片37a,3
7bにて台木用苗D(穂木用苗H)の根元側茎を左右か
ら挟持することになる。
【0019】反対にピストンロッド35a,36aを突
出動させると、左右支持体16a,16bの左右間隔が
拡がるように横杆33,34が横移動し、左右支持体1
6a,16b先端の挟持片37a,37bは前記茎を放
すように拡がるのである。上部移送フレーム17におい
ても、拡狭移動用アクチュエータ35,36及び横杆3
8,39を介して左右支持体15a,15bを左右移動
させて、この先端の挟持片40a,40bにて台木用苗
D(穂木用苗H)の先端側茎を挟持したり、この茎を放
したりするものである。なお、図6では上部移送フレー
ム17等は図示省略している。
出動させると、左右支持体16a,16bの左右間隔が
拡がるように横杆33,34が横移動し、左右支持体1
6a,16b先端の挟持片37a,37bは前記茎を放
すように拡がるのである。上部移送フレーム17におい
ても、拡狭移動用アクチュエータ35,36及び横杆3
8,39を介して左右支持体15a,15bを左右移動
させて、この先端の挟持片40a,40bにて台木用苗
D(穂木用苗H)の先端側茎を挟持したり、この茎を放
したりするものである。なお、図6では上部移送フレー
ム17等は図示省略している。
【0020】なお、挟持片37a,37b(挟持片40
a,40bも同じ)は、図7及び図9に示すように、断
面L字状に形成され、水平板部の内辺には茎を囲むよう
に案内できる平面視略V字状の案内溝41が形成されて
おり、前記挟持片37a,37b(挟持片40a,40
bも同じ)には、挟持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の軟質弾性体42が固着されている。
a,40bも同じ)は、図7及び図9に示すように、断
面L字状に形成され、水平板部の内辺には茎を囲むよう
に案内できる平面視略V字状の案内溝41が形成されて
おり、前記挟持片37a,37b(挟持片40a,40
bも同じ)には、挟持するときの茎の損傷を防止するた
めのスポンジ等の軟質弾性体42が固着されている。
【0021】次に、図4、図5、図8及び図9に基づい
て切断機構8について説明する。切断機構8におけるカ
ッタ19は前記把持移送機構7と対向した位置に台木用
苗D(穂木用苗H)の搬送方向上流側から各茎に対して
接近して押し切りするものであって、図9に示すように
茎の軸線に対して斜めに切断する。前記把持移送機構7
にて挟持されて所定高さまで持ち上げられた台木用苗D
及び穂木用苗Hを12本一挙に切断するとき、各苗の茎
部がカッタ19の押し切りに対して逃げ移動しないよう
にするため、上部把持ハンド15と下部把持ハンド16
との上下間にて、左右一対の把持片43a,43bにて
茎の位置を拘束した後に、カッタ19を図5の矢印Y方
向に押し進める。
て切断機構8について説明する。切断機構8におけるカ
ッタ19は前記把持移送機構7と対向した位置に台木用
苗D(穂木用苗H)の搬送方向上流側から各茎に対して
接近して押し切りするものであって、図9に示すように
茎の軸線に対して斜めに切断する。前記把持移送機構7
にて挟持されて所定高さまで持ち上げられた台木用苗D
及び穂木用苗Hを12本一挙に切断するとき、各苗の茎
部がカッタ19の押し切りに対して逃げ移動しないよう
にするため、上部把持ハンド15と下部把持ハンド16
との上下間にて、左右一対の把持片43a,43bにて
茎の位置を拘束した後に、カッタ19を図5の矢印Y方
向に押し進める。
【0022】切断用フレーム44は門型フレーム6に対
して高さ位置不変に保持され、切断用フレーム44に
は、前記12本の左把持片43aの基部を支持する横杆
45と右把持片43bの基部を支持する横杆46とが左
右移動可能に支持されている。そして、切断用フレーム
44に取付けられたエアシリンダ等の把持移動用アクチ
ュエータ47の左側から突出するピストンロッド47a
を前記横杆46に連結する一方、右側から突出するピス
トンロッド47bを前記横杆45に連結する。これによ
り、両ピストンロッド47a,47bが互いに突出する
と、左右両把持片43a,43bの左右間隔が縮まり苗
の茎を左右から把持する。反対に両ピストンロッド47
a,47bが互いに後退すると、左右両把持片43a,
43bの左右間隔が拡がるのである。
して高さ位置不変に保持され、切断用フレーム44に
は、前記12本の左把持片43aの基部を支持する横杆
45と右把持片43bの基部を支持する横杆46とが左
右移動可能に支持されている。そして、切断用フレーム
44に取付けられたエアシリンダ等の把持移動用アクチ
ュエータ47の左側から突出するピストンロッド47a
を前記横杆46に連結する一方、右側から突出するピス
トンロッド47bを前記横杆45に連結する。これによ
り、両ピストンロッド47a,47bが互いに突出する
と、左右両把持片43a,43bの左右間隔が縮まり苗
の茎を左右から把持する。反対に両ピストンロッド47
a,47bが互いに後退すると、左右両把持片43a,
43bの左右間隔が拡がるのである。
【0023】他方、切断用フレーム44に前後移動(矢
印Y方向)に移動可能に支持された支持フレーム48に
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸49を一定間
隔(P2)にて突出させ、カッタアクチュエータ50に
より支持フレーム48を(矢印Y方向)移動させるもの
である。なお、前記実施例では、多数の上部把持ハンド
15(下部把持ハンド16)を左右2つのアクチュエー
タ35,36にて一斉に左右移動させる構成であるの
で、全ての把持ハンドの拡狭移動量が同一となる。従っ
て、この構成では、穂木用苗Hと台木用苗Dの種類(品
質)の相違や、各固体別による苗茎の直径差異、柔らか
さの差異に応じて各把持ハンドごとに拡狭移動量を変更
するする調節が困難となる。そこで、図10に示すよう
に、各苗個所ごとに揺動型のエアアクチュエータ51を
設ける。そして、図11に示すように、空気圧回路52
におけるON・OFF制御弁53とアクチュエータ51
との間に、減圧弁(圧力調節弁)54を介挿し、各茎を
強すぎることも弱すぎることなく適当な圧力にて把持で
きるようにすることが好ましい。なお、符号55はフイ
ルタ、56はレブリケータ、57はリリーフ弁である。
印Y方向)に移動可能に支持された支持フレーム48に
は12本の丸棒、角棒、板状等のカッタ軸49を一定間
隔(P2)にて突出させ、カッタアクチュエータ50に
より支持フレーム48を(矢印Y方向)移動させるもの
である。なお、前記実施例では、多数の上部把持ハンド
15(下部把持ハンド16)を左右2つのアクチュエー
タ35,36にて一斉に左右移動させる構成であるの
で、全ての把持ハンドの拡狭移動量が同一となる。従っ
て、この構成では、穂木用苗Hと台木用苗Dの種類(品
質)の相違や、各固体別による苗茎の直径差異、柔らか
さの差異に応じて各把持ハンドごとに拡狭移動量を変更
するする調節が困難となる。そこで、図10に示すよう
に、各苗個所ごとに揺動型のエアアクチュエータ51を
設ける。そして、図11に示すように、空気圧回路52
におけるON・OFF制御弁53とアクチュエータ51
との間に、減圧弁(圧力調節弁)54を介挿し、各茎を
強すぎることも弱すぎることなく適当な圧力にて把持で
きるようにすることが好ましい。なお、符号55はフイ
ルタ、56はレブリケータ、57はリリーフ弁である。
【0024】次に、図12〜図15を参照しながらクリ
ップ搬送機構9の詳細構成について説明する。従来から
構成が公知な振動式のパーツフイーダ等からなるクリッ
プフイーダ11に、洗濯はさみ式の合成樹脂製等のクリ
ップ10をランダムに入れると、上面開放型の供給通路
11a内でクリップ10が、その二股状の茎掴み部10
aが供給口11bに近い先頭となり、二股状の開閉操作
部10b、10bが後になるように姿勢が揃えられて一
列状に並べられる(図14(a)参照)。なお、符号1
0cは茎掴み部10aを常時閉じ方向に付勢するための
リングばねである。
ップ搬送機構9の詳細構成について説明する。従来から
構成が公知な振動式のパーツフイーダ等からなるクリッ
プフイーダ11に、洗濯はさみ式の合成樹脂製等のクリ
ップ10をランダムに入れると、上面開放型の供給通路
11a内でクリップ10が、その二股状の茎掴み部10
aが供給口11bに近い先頭となり、二股状の開閉操作
部10b、10bが後になるように姿勢が揃えられて一
列状に並べられる(図14(a)参照)。なお、符号1
0cは茎掴み部10aを常時閉じ方向に付勢するための
リングばねである。
【0025】クリップ搬送機構9は、図12及び図13
に示すように、門型フレーム6の下面に設けた支持枠体
60に対してその下面側に吊支される移動枠体61がX
方向及びY方向に移動可能となるように構成されてい
る。即ち、支持枠体60の下面に固定したX方向に長手
のガイドレール62に対して移動枠体61の上部吊支体
61aを左右方向(X方向)に移動自在に吊支し、支持
枠体60の下面側に設けた従動プーリ63と駆動プーリ
64とにタイミングベルト65を巻掛けし、駆動プーリ
64は門型フレーム6上に固定した正逆回転可能なステ
ップモータ66にて駆動され、タイミングベルト65と
前記上部吊支体61aとを連結金具69にて連結する。
また、上部吊支体61aの下面に設けた前後方向(Y方
向)のガイドレール67に対して移動枠体61を移動自
在に吊支し、門型フレーム6下面に固定した駆動アクチ
ュエータ68のピストンロッド(図示せず)を移動枠体
61に連結して、ピストンロッドが突出動すれば、移動
枠体61が前記把持移送機構7の前面に接近するように
移動させられる(図12の二点鎖線参照)。
に示すように、門型フレーム6の下面に設けた支持枠体
60に対してその下面側に吊支される移動枠体61がX
方向及びY方向に移動可能となるように構成されてい
る。即ち、支持枠体60の下面に固定したX方向に長手
のガイドレール62に対して移動枠体61の上部吊支体
61aを左右方向(X方向)に移動自在に吊支し、支持
枠体60の下面側に設けた従動プーリ63と駆動プーリ
64とにタイミングベルト65を巻掛けし、駆動プーリ
64は門型フレーム6上に固定した正逆回転可能なステ
ップモータ66にて駆動され、タイミングベルト65と
前記上部吊支体61aとを連結金具69にて連結する。
また、上部吊支体61aの下面に設けた前後方向(Y方
向)のガイドレール67に対して移動枠体61を移動自
在に吊支し、門型フレーム6下面に固定した駆動アクチ
ュエータ68のピストンロッド(図示せず)を移動枠体
61に連結して、ピストンロッドが突出動すれば、移動
枠体61が前記把持移送機構7の前面に接近するように
移動させられる(図12の二点鎖線参照)。
【0026】前記移動枠体61には、6対の左右ハンド
体70a,70bからなるクリップホルダ70が把持移
送機構7における上部把持ハンド15(下部把持ハンド
16)の設置間隔に等しい一定間隔(P2)にて配置さ
れている。6本の右ハンド体70bの基部を固定した横
杆71と、同じく6本の左ハンド体70aの基部を固定
した横杆72とは、移動枠体60に対して互い左右移動
可能に装着されている。
体70a,70bからなるクリップホルダ70が把持移
送機構7における上部把持ハンド15(下部把持ハンド
16)の設置間隔に等しい一定間隔(P2)にて配置さ
れている。6本の右ハンド体70bの基部を固定した横
杆71と、同じく6本の左ハンド体70aの基部を固定
した横杆72とは、移動枠体60に対して互い左右移動
可能に装着されている。
【0027】他方、各クリップホルダ70における左右
ハンド体70a,70bには互いに内向きに開口するY
方向に長手の案内溝76,76が形成されており、この
案内溝76,76にクリップ10におけるリングばね1
0cが挿通して姿勢保持されながら、クリップ10の先
端である茎掴み部10aが保持部77まで移動できる。
ハンド体70a,70bには互いに内向きに開口するY
方向に長手の案内溝76,76が形成されており、この
案内溝76,76にクリップ10におけるリングばね1
0cが挿通して姿勢保持されながら、クリップ10の先
端である茎掴み部10aが保持部77まで移動できる。
【0028】そして、後述するように左右ハンド体70
a,70bの間隔がP4に保持された状態で、前記クリ
ップフイーダ11における供給通路11aの供給口11
bの前方に位置するとき、供給通路11a上に沿って配
置したエアシリンダ等のクリップ供給用アクチュエータ
78におけるピストンロッド78a先端の押し体79が
クリップ10を前方に押し出してクリップホルダ70に
受け継ぎさせる(図14(a)参照)。一つのクリップ
ホルダ70に対して1つのクリップ10の受け継ぎを終
了すると、ステップモータ66を作動させ、移動枠体6
0全体をピッチP2だけ横方向(X方向)に間欠移動さ
せて、空状態のクリップホルダ70を供給口11bの前
方に位置させ、このクリップホルダ70にクリップ10
を受け継がせるという作業を繰り返して、6つのクリッ
プホルダ70の全てにクリップ10が供給されると、前
記台木用苗Dと穂木用苗Hとの切断個所を接合させた状
態把持移送機構6の前方に向かって移動枠体61を大き
くX方向に移動させるのである。
a,70bの間隔がP4に保持された状態で、前記クリ
ップフイーダ11における供給通路11aの供給口11
bの前方に位置するとき、供給通路11a上に沿って配
置したエアシリンダ等のクリップ供給用アクチュエータ
78におけるピストンロッド78a先端の押し体79が
クリップ10を前方に押し出してクリップホルダ70に
受け継ぎさせる(図14(a)参照)。一つのクリップ
ホルダ70に対して1つのクリップ10の受け継ぎを終
了すると、ステップモータ66を作動させ、移動枠体6
0全体をピッチP2だけ横方向(X方向)に間欠移動さ
せて、空状態のクリップホルダ70を供給口11bの前
方に位置させ、このクリップホルダ70にクリップ10
を受け継がせるという作業を繰り返して、6つのクリッ
プホルダ70の全てにクリップ10が供給されると、前
記台木用苗Dと穂木用苗Hとの切断個所を接合させた状
態把持移送機構6の前方に向かって移動枠体61を大き
くX方向に移動させるのである。
【0029】なお、移動枠体61に固定したエアシリン
ダ等の第1クリップ用アクチュエータ73における左側
から突出するピストンロッド73aを第2クリップ用ア
クチュエータ74に連結し、該第2クリップ用アクチュ
エータ74のピストンロッド74aを前記横杆71に連
結する一方、右側から突出するピストンロッド73bを
第2クリップ用アクチュエータ75に連結し、該第2ク
リップ用アクチュエータ75のピストンロッド75aを
前記横杆72に連結する。これにより、両ピストンロッ
ド73a,73bが互いに突出すると、左右両ハンド体
70a,70bの左右間隔がP3(図14(b)の状態
参照)まで縮まり、クリップ10における左右の開閉操
作部10b,10bの間隔を狭くし、茎掴み部10aが
拡がった状態に保持できる。両ピストンロッド73a,
73bが互いに後退すると、左右両ハンド体70a,7
0bの左右間隔がP4(図14(a)の状態参照)まで
拡がり、クリップフイーダ11における供給口11bか
らクリップ10を受け継ぐ待機姿勢となる。そして、こ
の拡がった状態で第2クリップ用アクチュエータ74,
75を作動させてピストンロッド74a,75aを突出
動させると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔
がP5(図14(c)の状態参照)まで拡がり、クリッ
プ10における茎掴み部10aにて接ぎ木苗Sの接合部
を左右から掴んで固定する。ピストンロッド74a,7
5aを後退動させると、左右両ハンド体70a,70b
の左右間隔がP4(図14(b)の状態参照)まで狭く
なるように復帰するのである。
ダ等の第1クリップ用アクチュエータ73における左側
から突出するピストンロッド73aを第2クリップ用ア
クチュエータ74に連結し、該第2クリップ用アクチュ
エータ74のピストンロッド74aを前記横杆71に連
結する一方、右側から突出するピストンロッド73bを
第2クリップ用アクチュエータ75に連結し、該第2ク
リップ用アクチュエータ75のピストンロッド75aを
前記横杆72に連結する。これにより、両ピストンロッ
ド73a,73bが互いに突出すると、左右両ハンド体
70a,70bの左右間隔がP3(図14(b)の状態
参照)まで縮まり、クリップ10における左右の開閉操
作部10b,10bの間隔を狭くし、茎掴み部10aが
拡がった状態に保持できる。両ピストンロッド73a,
73bが互いに後退すると、左右両ハンド体70a,7
0bの左右間隔がP4(図14(a)の状態参照)まで
拡がり、クリップフイーダ11における供給口11bか
らクリップ10を受け継ぐ待機姿勢となる。そして、こ
の拡がった状態で第2クリップ用アクチュエータ74,
75を作動させてピストンロッド74a,75aを突出
動させると、左右両ハンド体70a,70bの左右間隔
がP5(図14(c)の状態参照)まで拡がり、クリッ
プ10における茎掴み部10aにて接ぎ木苗Sの接合部
を左右から掴んで固定する。ピストンロッド74a,7
5aを後退動させると、左右両ハンド体70a,70b
の左右間隔がP4(図14(b)の状態参照)まで狭く
なるように復帰するのである。
【0030】以上の構成により、把持移送機構7にて、
6本の穂木用苗Hと6本の台木用苗Dとの合計12本の
苗を上部把持ハンド15及び下部は16にて挟持してト
レイ5からピックアップして、茎の中途部を切断し、且
つ切断後の茎上部側を若干持ち上げた状態で茎上部側を
L2の距離移動させ、茎下部側を距離L1だけ横移動さ
せた後、前記持ち上げた分だけ茎上部側を下降させて穂
木用苗Hの茎上部側を台木用苗Dの茎下部の切断面に接
合させるという行程中に、クリップ搬送機構9では、ク
リップフイーダ11から6本のクリップ10をクリップ
ホルダ70に装填した後、前記6本の苗の接合部の個所
に接近すべくX方向に移動するという行程を同時進行さ
せるのである。クリップ10により前記6本の苗の接合
部を固定するという接ぎ木作業を完了すると、クリップ
搬送機構9は元の位置に戻って、クリップ装填作業を実
行する。この間に、前記把持移送機構7をH1の距離だ
け下降させることで、接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の
6本の苗Sは、接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5の空
の鉢部20に収納されるので、この状態で、上部把持ハ
ンド15及び下部把持ハンド16を開いて茎の把持を開
放すれば良い。このとき、不要となる穂木用苗Hの根元
側茎部(養土付)は、下部把持ハンド16の開き動にて
台木用苗搬送ライン3において台木用苗Dが抜き出され
たトレイ5の空の鉢部20に収納されるし、不要となっ
た台木用苗Dにおける先端側茎は、上部把持ハンド15
の開き動にて廃棄箱12に向かって自然落下して廃棄さ
れる。
6本の穂木用苗Hと6本の台木用苗Dとの合計12本の
苗を上部把持ハンド15及び下部は16にて挟持してト
レイ5からピックアップして、茎の中途部を切断し、且
つ切断後の茎上部側を若干持ち上げた状態で茎上部側を
L2の距離移動させ、茎下部側を距離L1だけ横移動さ
せた後、前記持ち上げた分だけ茎上部側を下降させて穂
木用苗Hの茎上部側を台木用苗Dの茎下部の切断面に接
合させるという行程中に、クリップ搬送機構9では、ク
リップフイーダ11から6本のクリップ10をクリップ
ホルダ70に装填した後、前記6本の苗の接合部の個所
に接近すべくX方向に移動するという行程を同時進行さ
せるのである。クリップ10により前記6本の苗の接合
部を固定するという接ぎ木作業を完了すると、クリップ
搬送機構9は元の位置に戻って、クリップ装填作業を実
行する。この間に、前記把持移送機構7をH1の距離だ
け下降させることで、接ぎ木作業を終了した接ぎ木済の
6本の苗Sは、接ぎ木済苗搬送ライン4のトレイ5の空
の鉢部20に収納されるので、この状態で、上部把持ハ
ンド15及び下部把持ハンド16を開いて茎の把持を開
放すれば良い。このとき、不要となる穂木用苗Hの根元
側茎部(養土付)は、下部把持ハンド16の開き動にて
台木用苗搬送ライン3において台木用苗Dが抜き出され
たトレイ5の空の鉢部20に収納されるし、不要となっ
た台木用苗Dにおける先端側茎は、上部把持ハンド15
の開き動にて廃棄箱12に向かって自然落下して廃棄さ
れる。
【0031】また、前記作業により穂木用苗搬送ライン
2におけるトレイ5は空になるので、その空のトレイ5
を接ぎ木済苗Sの収納に使用すべく、接ぎ木済苗搬送ラ
イン4に載置すれば良く、他方、台木用苗搬送ライン3
でのトレイ5には、当該台木用苗Dを抜き出した後の空
の鉢部20に不要となった穂木用苗Hの根元側茎部(養
土付)を収納できるから、空のトレイ5を別途準備する
必要がなくトレイ5の必要個数も少なくて済み、前記不
要苗部の収納場所を別途確保する必要がなく設置面積を
少なくすることができる。
2におけるトレイ5は空になるので、その空のトレイ5
を接ぎ木済苗Sの収納に使用すべく、接ぎ木済苗搬送ラ
イン4に載置すれば良く、他方、台木用苗搬送ライン3
でのトレイ5には、当該台木用苗Dを抜き出した後の空
の鉢部20に不要となった穂木用苗Hの根元側茎部(養
土付)を収納できるから、空のトレイ5を別途準備する
必要がなくトレイ5の必要個数も少なくて済み、前記不
要苗部の収納場所を別途確保する必要がなく設置面積を
少なくすることができる。
【0032】以上のように、穂木用苗搬送ラインと台木
用苗搬送ラインと接ぎ木済苗搬送ラインとを平面視で平
行状に配置し、且つ各ラインには、穂木、台木及び接ぎ
木済の各苗を複数本が苗搬送方向と交差するように横列
状に配置し、前記3つの搬送ラインの上方を跨ぐように
設けたフレームには、各苗の把持移送機構と、切断機構
と、クリップ搬送機構とを各々前記横列状の苗と平行に
横移動可能に配置したものであって、各搬送ラインにお
いて横一列状に並んだ複数本の苗を一挙に把持し、移送
し、切断し、さらにはクリップによる固定作業を実行で
きるから、接ぎ木苗製造作業の効率が格段に向上すると
いう効果を奏する。また、穂木、台木及び接ぎ木済の各
苗を搬送する搬送ラインを平面視で平行状に配置し、こ
の3つの搬送ラインの上方を跨ぐように設けたフレーム
に、各作業機構を設けるから、苗の背丈の上方空間を利
用して各種の作業ができることになり、無駄な空間がで
きず、製造装置全体としての敷地面積を少なくでき、コ
ンパクトな接ぎ木製造装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
用苗搬送ラインと接ぎ木済苗搬送ラインとを平面視で平
行状に配置し、且つ各ラインには、穂木、台木及び接ぎ
木済の各苗を複数本が苗搬送方向と交差するように横列
状に配置し、前記3つの搬送ラインの上方を跨ぐように
設けたフレームには、各苗の把持移送機構と、切断機構
と、クリップ搬送機構とを各々前記横列状の苗と平行に
横移動可能に配置したものであって、各搬送ラインにお
いて横一列状に並んだ複数本の苗を一挙に把持し、移送
し、切断し、さらにはクリップによる固定作業を実行で
きるから、接ぎ木苗製造作業の効率が格段に向上すると
いう効果を奏する。また、穂木、台木及び接ぎ木済の各
苗を搬送する搬送ラインを平面視で平行状に配置し、こ
の3つの搬送ラインの上方を跨ぐように設けたフレーム
に、各作業機構を設けるから、苗の背丈の上方空間を利
用して各種の作業ができることになり、無駄な空間がで
きず、製造装置全体としての敷地面積を少なくでき、コ
ンパクトな接ぎ木製造装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0033】前記実施例では、6本の接ぎ木苗を同時に
製造できる装置について説明したが、この本数の多少は
設置部の必要面積に応じて増減できる。そして、本発明
では、各苗の搬送ラインで供給される苗の背丈より上方
空間において、切断作業、接合作業、クリップ固定作業
を実行するので、前記各作業のための機構を必要以上に
小型化すべき制限を受けることがないので、各機構部の
設計に自由度が与えられる。
製造できる装置について説明したが、この本数の多少は
設置部の必要面積に応じて増減できる。そして、本発明
では、各苗の搬送ラインで供給される苗の背丈より上方
空間において、切断作業、接合作業、クリップ固定作業
を実行するので、前記各作業のための機構を必要以上に
小型化すべき制限を受けることがないので、各機構部の
設計に自由度が与えられる。
【0034】なお、複数本の横1列状の苗に欠株あっ
て、その列の苗をトレイ5,5に残したまま搬送ライン
2,3でY方向にピッチP1だけ間欠送りした後、前記
把持移送機構7でそれに後続する横1列状の苗に対して
挟持作業を実行しても、前述のように、上部把持ハンド
15及び株把持ハンド16の左右支持体15a,15b
(16a,16b)の左右間隔が大きいから、前記トレ
イ5に残された穂木用苗H(台木用苗D)の茎部が挟持
作業の邪魔になることはない。
て、その列の苗をトレイ5,5に残したまま搬送ライン
2,3でY方向にピッチP1だけ間欠送りした後、前記
把持移送機構7でそれに後続する横1列状の苗に対して
挟持作業を実行しても、前述のように、上部把持ハンド
15及び株把持ハンド16の左右支持体15a,15b
(16a,16b)の左右間隔が大きいから、前記トレ
イ5に残された穂木用苗H(台木用苗D)の茎部が挟持
作業の邪魔になることはない。
【0035】
【発明の作用・効果】以上に説明したように本発明は、
少なくとも穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ラインと
を平面視で平行状に配置し、該両搬送ラインには、穂木
及び台木及の各苗を複数本が苗搬送方向と交差するよう
に横1列状に配置したトレイを載置し、該両搬送ライン
の搬送下流側にて前記横1列状の苗を一括して持ち上げ
て接ぎ木作業を実行するように構成してなる接ぎ木苗製
造装置であるから、穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送
ラインとを平面視で平行状に配置し、且つ各ラインに
は、穂木及び台木の各苗を複数本が苗搬送方向と交差す
るように横列状に配置したので、各搬送ラインにおいて
横一列状に並んだ複数本の苗を一挙に把持し、移送し、
切断し、さらにはクリップによる固定作業を実行できる
から、接ぎ木苗製造作業の効率が格段に向上するという
効果を奏する。
少なくとも穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ラインと
を平面視で平行状に配置し、該両搬送ラインには、穂木
及び台木及の各苗を複数本が苗搬送方向と交差するよう
に横1列状に配置したトレイを載置し、該両搬送ライン
の搬送下流側にて前記横1列状の苗を一括して持ち上げ
て接ぎ木作業を実行するように構成してなる接ぎ木苗製
造装置であるから、穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送
ラインとを平面視で平行状に配置し、且つ各ラインに
は、穂木及び台木の各苗を複数本が苗搬送方向と交差す
るように横列状に配置したので、各搬送ラインにおいて
横一列状に並んだ複数本の苗を一挙に把持し、移送し、
切断し、さらにはクリップによる固定作業を実行できる
から、接ぎ木苗製造作業の効率が格段に向上するという
効果を奏する。
【0036】そして、前記両搬送ラインの上方には、前
記トレイにおける横1列状の苗の欠株を検出するための
無接触式のセンサを配置し、前記両搬送ラインにおける
トレイ上の横1列状の苗に欠株有りと判別するときに
は、その横1列状の全ての苗に対する接ぎ木作業を実行
しないように規制したものであるから、前記センサによ
り横1列状の中に欠株があれば、接ぎ木作業の中断によ
り、欠株のある横1列状の苗の部分は、トレイに残され
たまま、穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ラインは間
欠駆動し、次の横1列状の苗について前記2つのセンサ
にて欠株無しと判別されると、接ぎ木作業は実行され
る。前記各トレイに残った穂木用苗及び/又は台木用苗
は、作業者が選別して、欠株無しの状態となるように別
のトレイに苗追加する。このようにして、欠株ある列の
苗に対しては茎の切断等を実行せず、再度トレイに戻す
ので、後に苗を接ぎ木作業のために有用に使用すること
ができるという効果を奏する。
記トレイにおける横1列状の苗の欠株を検出するための
無接触式のセンサを配置し、前記両搬送ラインにおける
トレイ上の横1列状の苗に欠株有りと判別するときに
は、その横1列状の全ての苗に対する接ぎ木作業を実行
しないように規制したものであるから、前記センサによ
り横1列状の中に欠株があれば、接ぎ木作業の中断によ
り、欠株のある横1列状の苗の部分は、トレイに残され
たまま、穂木用苗搬送ラインと台木用苗搬送ラインは間
欠駆動し、次の横1列状の苗について前記2つのセンサ
にて欠株無しと判別されると、接ぎ木作業は実行され
る。前記各トレイに残った穂木用苗及び/又は台木用苗
は、作業者が選別して、欠株無しの状態となるように別
のトレイに苗追加する。このようにして、欠株ある列の
苗に対しては茎の切断等を実行せず、再度トレイに戻す
ので、後に苗を接ぎ木作業のために有用に使用すること
ができるという効果を奏する。
【0037】また、前記接ぎ木作業を実行しない規制制
御の他の実施例として、横1列状の苗の部分に欠株があ
ることを検出したとき、前記穂木用苗搬送ライン2と台
木用苗搬送ライン3の駆動を停止し、欠株あることを作
業者にブザー等により警報を発するようにすることもで
き、この場合には、作業者は停止しているトレイ5にお
ける欠株の個所に苗を補充して駆動再開すれば良く、苗
を無駄にすることなく接ぎ木作業を効率良く実行できる
という効果を奏する。
御の他の実施例として、横1列状の苗の部分に欠株があ
ることを検出したとき、前記穂木用苗搬送ライン2と台
木用苗搬送ライン3の駆動を停止し、欠株あることを作
業者にブザー等により警報を発するようにすることもで
き、この場合には、作業者は停止しているトレイ5にお
ける欠株の個所に苗を補充して駆動再開すれば良く、苗
を無駄にすることなく接ぎ木作業を効率良く実行できる
という効果を奏する。
【図1】接ぎ木苗製造装置の概略平面図である。
【図2】接ぎ木苗製造装置の概略正面図である。
【図3】門型フレーム部分における把持移送機構と、切
断機構と、クリップ搬送機構との移動範囲を示す説明図
である。
断機構と、クリップ搬送機構との移動範囲を示す説明図
である。
【図4】把持移送機構と、切断機構との側面図である。
【図5】把持移送機構と、切断機構との一部切欠き平面
図である。
図である。
【図6】下部移送フレームと下部把持ハンドとの一部切
欠き正面図である。
欠き正面図である。
【図7】下部移送フレームと下部把持ハンドとの一部切
欠き斜視図である。
欠き斜視図である。
【図8】切断機構の要部斜視図である。
【図9】茎切断時における部品の位置関係を示す要部断
面図である。
面図である。
【図10】把持ハンド用アクチュエータの他の実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図11】把持ハンド用アクチュエータの制御よう空気
圧回路を示す図である。
圧回路を示す図である。
【図12】クリップ搬送機構を示す図13におけるXII
−XII 線矢視断面図である。
−XII 線矢視断面図である。
【図13】図12のXIII −XIII 線矢視図である。
【図14】(a)はクリップフイーダからクリップホル
ダへのクリップ受け継ぎ状態を示す平断面図、(b)は
クリップにおける茎掴み部を開いた状態を示す平面図、
(c)はクリップにて茎を掴む状態を示す平面図であ
る。
ダへのクリップ受け継ぎ状態を示す平断面図、(b)は
クリップにおける茎掴み部を開いた状態を示す平面図、
(c)はクリップにて茎を掴む状態を示す平面図であ
る。
【図15】図14(a)のXV−XV線矢視断面図であ
る。
る。
H 穂木用苗 D 台木用苗 S 接ぎ木済苗 1 接ぎ木苗製造装置 2 穂木用苗搬送ライン 3 台木用苗搬送ライン 4 接ぎ木済苗搬送ライン 5 トレイ 6 門型フレーム 7 把持搬送機構 8 切断機構 9 クリップ搬送機構 10 クリップ 15 上部把持ハンド 16 下部把持ハンド 17 上部移送フレーム 18 下部移送フレーム 19 カッタ 80 支持フレーム 81,82 センサ
フロントページの続き (72)発明者 吉田 清隆 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 上山 正直 兵庫県尼崎市塚口本町5丁目3番1号 昭 和精機工業株式会社内 (72)発明者 安部 芳則 兵庫県尼崎市塚口本町5丁目3番1号 昭 和精機工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも穂木用苗搬送ラインと台木用
苗搬送ラインとを平面視で平行状に配置し、該両搬送ラ
インには、穂木及び台木及の各苗を複数本が苗搬送方向
と交差するように横1列状に配置したトレイを載置し、
該両搬送ラインの搬送下流側にて前記横1列状の苗を一
括して持ち上げて接ぎ木作業を実行するように構成して
なる接ぎ木苗製造装置において、前記両搬送ラインの上
方には、前記トレイにおける横1列状の苗の欠株を検出
するための無接触式のセンサを配置し、前記両搬送ライ
ンにおけるトレイ上の横1列状の苗に欠株有りと判別す
るときには、その横1列状の全ての苗に対する接ぎ木作
業を実行しないように規制制御することを特徴とする接
ぎ木苗製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296240A JPH07194248A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 接ぎ木苗製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296240A JPH07194248A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 接ぎ木苗製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07194248A true JPH07194248A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=17831005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5296240A Pending JPH07194248A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 接ぎ木苗製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07194248A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103371057A (zh) * | 2012-04-21 | 2013-10-30 | 桐城市景艺苗木有限公司 | 一种嫁接苗木造型方法 |
CN104982231A (zh) * | 2015-06-15 | 2015-10-21 | 中国农业大学 | 嫁接夹整排自动输送装置 |
CN111856610A (zh) * | 2019-04-28 | 2020-10-30 | 江苏天瑞仪器股份有限公司 | 一种传感器探测机构 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5296240A patent/JPH07194248A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103371057A (zh) * | 2012-04-21 | 2013-10-30 | 桐城市景艺苗木有限公司 | 一种嫁接苗木造型方法 |
CN104982231A (zh) * | 2015-06-15 | 2015-10-21 | 中国农业大学 | 嫁接夹整排自动输送装置 |
CN111856610A (zh) * | 2019-04-28 | 2020-10-30 | 江苏天瑞仪器股份有限公司 | 一种传感器探测机构 |
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