JPH07187017A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents
自動車の下部車体構造Info
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- JPH07187017A JPH07187017A JP33448493A JP33448493A JPH07187017A JP H07187017 A JPH07187017 A JP H07187017A JP 33448493 A JP33448493 A JP 33448493A JP 33448493 A JP33448493 A JP 33448493A JP H07187017 A JPH07187017 A JP H07187017A
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- Japan
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- side sill
- side frame
- width direction
- floor
- vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の下部車体構造において、車体下部側
方の車体前後方向に延びる軸まわりの捩り剛性の向上を
図る。 【構成】 前部フロアをその高さをサイドシル26の上端
部と略同じ高さにして配設すると共にサイドシルインナ
パネル28には前部フロアの下側において車幅方向内側に
向けて膨出した膨出部42を形成する。リヤサイドフレー
ムの前端部40を平面視において所定長に亘って車体前後
方向に直線的に延ばして上記サイドシルインナパネルの
膨出部42と平面視において同一直線上に位置させて該膨
出部42の後端部に接合する。また、前部フロアの下側に
位置するフロントサイドフレームの後端部36を車幅方向
外側に向けて曲折させて該後端部36と前部フロアとで車
幅方向外側に向けて延びる閉断面空間を形成し、該閉断
面空間を上記サイドシル24の前端部に接続させる。
方の車体前後方向に延びる軸まわりの捩り剛性の向上を
図る。 【構成】 前部フロアをその高さをサイドシル26の上端
部と略同じ高さにして配設すると共にサイドシルインナ
パネル28には前部フロアの下側において車幅方向内側に
向けて膨出した膨出部42を形成する。リヤサイドフレー
ムの前端部40を平面視において所定長に亘って車体前後
方向に直線的に延ばして上記サイドシルインナパネルの
膨出部42と平面視において同一直線上に位置させて該膨
出部42の後端部に接合する。また、前部フロアの下側に
位置するフロントサイドフレームの後端部36を車幅方向
外側に向けて曲折させて該後端部36と前部フロアとで車
幅方向外側に向けて延びる閉断面空間を形成し、該閉断
面空間を上記サイドシル24の前端部に接続させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の下部車体構造
に関し、より詳しくはサイドシルとリヤサイドフレーム
およびフロントサイドフレームとの接合構造に関する。
に関し、より詳しくはサイドシルとリヤサイドフレーム
およびフロントサイドフレームとの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平1−13088
7号公報に記載されている様に、自動車のフロアをその
高さを車体両側部に配設されたサイドシルの上端部の高
さと略同一にして配設し、車体後部において車体前後方
向に延びるリヤサイドフレームの前端部を後輪用ホイー
ルハウスの前側で車幅方向外側に向けて曲折させ、該リ
ヤサイドフレームの前端を上記サイドシルの後端部に車
幅方向内側から外側に向けて突き当てる様にして接合し
た構造が知られている。
7号公報に記載されている様に、自動車のフロアをその
高さを車体両側部に配設されたサイドシルの上端部の高
さと略同一にして配設し、車体後部において車体前後方
向に延びるリヤサイドフレームの前端部を後輪用ホイー
ルハウスの前側で車幅方向外側に向けて曲折させ、該リ
ヤサイドフレームの前端を上記サイドシルの後端部に車
幅方向内側から外側に向けて突き当てる様にして接合し
た構造が知られている。
【0003】また、従来より、車体前部において車体前
後方向に延びるフロントサイドフレームの後端部を車幅
方向外側に向けて曲折させて上記サイドシルの前端部に
接合して成る構造が知られている。この場合従来の一般
的な車体構造においてはフロアはその高さをサイドシル
下端部の高さと略同一であって最低地上高の高さに設定
して配設されており、従って上記フロアの下側において
フロントサイドフレームの後端部を下側に膨出させて該
後端部とフロアとで閉断面空間を形成することは困難で
あり、よって例えば上記フロントサイドフレームの後端
部をフロアの下側においては板状にして車幅方向外側に
延長しサイドシルの前端部に接合する構造が採用されて
いる。
後方向に延びるフロントサイドフレームの後端部を車幅
方向外側に向けて曲折させて上記サイドシルの前端部に
接合して成る構造が知られている。この場合従来の一般
的な車体構造においてはフロアはその高さをサイドシル
下端部の高さと略同一であって最低地上高の高さに設定
して配設されており、従って上記フロアの下側において
フロントサイドフレームの後端部を下側に膨出させて該
後端部とフロアとで閉断面空間を形成することは困難で
あり、よって例えば上記フロントサイドフレームの後端
部をフロアの下側においては板状にして車幅方向外側に
延長しサイドシルの前端部に接合する構造が採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の如き
従来のリヤサイドフレームの前端部をサイドシルの後端
部に接合し、あるいはフロントサイドフレームの後端部
をサイドシルの前端部に接合して成る下部車体構造の場
合、車体下部側方の車体前後方向に延びる軸まわりの捩
り剛性を十分に確保し得ないという問題がある。
従来のリヤサイドフレームの前端部をサイドシルの後端
部に接合し、あるいはフロントサイドフレームの後端部
をサイドシルの前端部に接合して成る下部車体構造の場
合、車体下部側方の車体前後方向に延びる軸まわりの捩
り剛性を十分に確保し得ないという問題がある。
【0005】即ち、上記の様にリヤサイドフレームの前
端部が車幅方向外側に向けて曲折してサイドシルの後端
部に接合されて成るものにおいては、リヤサイドフレー
ムの前端部とサイドシルの後端部との接合部分が平面視
において階段状に折れ曲がっており、その結果リヤサイ
ドフレームもしくはサイドシルに車体前後方向に延びる
軸周りの捩り力が作用した場合、上記折れ曲がった接合
部分が容易に変形等することによってリヤサイドフレー
ムもしくはサイドシルに作用した捩り力をサイドシルも
しくはリヤサイドフレームによって十分に支持すること
が困難となり、高い捩り剛性を確保し得ないという問題
がある。
端部が車幅方向外側に向けて曲折してサイドシルの後端
部に接合されて成るものにおいては、リヤサイドフレー
ムの前端部とサイドシルの後端部との接合部分が平面視
において階段状に折れ曲がっており、その結果リヤサイ
ドフレームもしくはサイドシルに車体前後方向に延びる
軸周りの捩り力が作用した場合、上記折れ曲がった接合
部分が容易に変形等することによってリヤサイドフレー
ムもしくはサイドシルに作用した捩り力をサイドシルも
しくはリヤサイドフレームによって十分に支持すること
が困難となり、高い捩り剛性を確保し得ないという問題
がある。
【0006】また、上記の様にフロントサイドフレーム
の後端部をフロアの下側において板状にして車幅方向外
側に延ばしサイドシルの前端部分に接合して成る構造の
場合は、上記フロントサイドフレームの後端部とサイド
シルの前端部との接続部の剛性を十分に確保することが
困難であり、その結果フロントサイドフレームに作用し
た捩り力をサイドシルで十分に支持することが困難であ
り、あるいはフロントピラー等を介してサイドシルに作
用した捩り力をフロントサイドフレームで十分に支持す
ることが困難であり、高い捩り剛性を確保し得ないとい
う問題がある。
の後端部をフロアの下側において板状にして車幅方向外
側に延ばしサイドシルの前端部分に接合して成る構造の
場合は、上記フロントサイドフレームの後端部とサイド
シルの前端部との接続部の剛性を十分に確保することが
困難であり、その結果フロントサイドフレームに作用し
た捩り力をサイドシルで十分に支持することが困難であ
り、あるいはフロントピラー等を介してサイドシルに作
用した捩り力をフロントサイドフレームで十分に支持す
ることが困難であり、高い捩り剛性を確保し得ないとい
う問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記事情に鑑み、リヤサ
イドフレームの前端部をサイドシルの後端部に接合し、
あるいはフロントサイドフレームの後端部をサイドシル
の前端部に接合して成る構造において、車体下部側方の
車体前後方向に延びる軸まわりの高い捩り剛性を得るこ
との出来る自動車の下部車体構造を提供することにあ
る。
イドフレームの前端部をサイドシルの後端部に接合し、
あるいはフロントサイドフレームの後端部をサイドシル
の前端部に接合して成る構造において、車体下部側方の
車体前後方向に延びる軸まわりの高い捩り剛性を得るこ
との出来る自動車の下部車体構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動車の下
部車体構造は、上記目的を達成するため、前部フロアを
その高さをサイドシルの上端部と略同じ高さにして配設
すると共に上記サイドシルを形成するサイドシルインナ
パネルには上記前部フロアの下側において車幅方向内側
に向けて膨出した膨出部を形成し、車体後部において車
体前後方向に延びるリヤサイドフレームの前端部を平面
視において所定長に亘って車体前後方向に直線的に延ば
し、この直線的に延びたリヤサイドフレームの前端部を
上記サイドシルインナパネルの膨出部と平面視において
同一直線上に位置させて該膨出部の後端部に接合して成
ることを特徴とする。
部車体構造は、上記目的を達成するため、前部フロアを
その高さをサイドシルの上端部と略同じ高さにして配設
すると共に上記サイドシルを形成するサイドシルインナ
パネルには上記前部フロアの下側において車幅方向内側
に向けて膨出した膨出部を形成し、車体後部において車
体前後方向に延びるリヤサイドフレームの前端部を平面
視において所定長に亘って車体前後方向に直線的に延ば
し、この直線的に延びたリヤサイドフレームの前端部を
上記サイドシルインナパネルの膨出部と平面視において
同一直線上に位置させて該膨出部の後端部に接合して成
ることを特徴とする。
【0009】上記下部車体構造においては、上記サイド
シルインナパネル膨出部の後端部の下面に、上記リヤサ
イドフレームの前端部が接合される接合段部を形成し、
該接合段部に上記リヤサイドフレームの前端部を接合す
ることができる。
シルインナパネル膨出部の後端部の下面に、上記リヤサ
イドフレームの前端部が接合される接合段部を形成し、
該接合段部に上記リヤサイドフレームの前端部を接合す
ることができる。
【0010】上記下部車体構造においては、上記サイド
シル内に、該サイドシル内を車幅方向に2分割すると共
に該サイドシルのフランジから車幅方向内側に向けて膨
出した膨出部を有するサイドシルレインフォースメント
を配設することができる。
シル内に、該サイドシル内を車幅方向に2分割すると共
に該サイドシルのフランジから車幅方向内側に向けて膨
出した膨出部を有するサイドシルレインフォースメント
を配設することができる。
【0011】本発明に係る他の自動車の下部車体構造
は、上記目的を達成するため、前部フロアをその高さを
サイドシルの上端部と略同じ高さにして配設すると共に
上記サイドシルを形成するサイドシルインナパネルには
上記前部フロアの下側において車幅方向内側に向けて膨
出した膨出部を形成し、車体前部において車体前後方向
に延びるフロントサイドフレームの後端部を上記前部フ
ロアの下側において車幅方向外側に向けて曲折させて該
後端部と上記前部フロアとで車幅方向外側に向けて延び
る閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレームの
後端を上記サイドシルインナパネルの前端部に接合して
上記閉断面空間を上記サイドシルの前端部に接続させて
成ることを特徴とする。
は、上記目的を達成するため、前部フロアをその高さを
サイドシルの上端部と略同じ高さにして配設すると共に
上記サイドシルを形成するサイドシルインナパネルには
上記前部フロアの下側において車幅方向内側に向けて膨
出した膨出部を形成し、車体前部において車体前後方向
に延びるフロントサイドフレームの後端部を上記前部フ
ロアの下側において車幅方向外側に向けて曲折させて該
後端部と上記前部フロアとで車幅方向外側に向けて延び
る閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレームの
後端を上記サイドシルインナパネルの前端部に接合して
上記閉断面空間を上記サイドシルの前端部に接続させて
成ることを特徴とする。
【0012】上記下部車体構造においては、上記フロン
トサイドフレームの後端部と上記前部フロアとで形成さ
れた閉断面空間内にフロントサイドフレームレインフォ
ースメントを配設することができる。
トサイドフレームの後端部と上記前部フロアとで形成さ
れた閉断面空間内にフロントサイドフレームレインフォ
ースメントを配設することができる。
【0013】なお、上記前部フロアとは、サイドシルの
前後方向の全長領域内に存在するフロア(全長領域のす
べてにわたって存在するフロアに限るものではない)を
意味する。
前後方向の全長領域内に存在するフロア(全長領域のす
べてにわたって存在するフロアに限るものではない)を
意味する。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明に係る自動車の下部車
体構造においては、上記の様に前部フロアをその高さを
サイドシルの上端部と略同じ高さにして配設して成るの
で、この場合少なくともサイドシルの下端は最低地上高
以上の高さとなり、前部フロアの下側のサイドシル上下
長領域は最低地上高以上の高さになるので該領域内にお
いてサイドシルインナパネルを車幅方向内側に膨出させ
ることが可能になる。そして、サイドシルインナパネル
を車幅方向内側に膨出させて形成することにより、従来
のサイドシルに比してそのインナパネル膨出部側面の位
置をより車幅方向内側に位置させることができ、それに
よって上記リヤサイドフレームの前端部を所定長に亘っ
て車体前後方向に直線的に延ばし、この直線的に延びた
リヤサイドフレームの前端部を上記サイドシルインナパ
ネルの膨出部と平面視において同一直線上に位置させる
ことが可能となる。
体構造においては、上記の様に前部フロアをその高さを
サイドシルの上端部と略同じ高さにして配設して成るの
で、この場合少なくともサイドシルの下端は最低地上高
以上の高さとなり、前部フロアの下側のサイドシル上下
長領域は最低地上高以上の高さになるので該領域内にお
いてサイドシルインナパネルを車幅方向内側に膨出させ
ることが可能になる。そして、サイドシルインナパネル
を車幅方向内側に膨出させて形成することにより、従来
のサイドシルに比してそのインナパネル膨出部側面の位
置をより車幅方向内側に位置させることができ、それに
よって上記リヤサイドフレームの前端部を所定長に亘っ
て車体前後方向に直線的に延ばし、この直線的に延びた
リヤサイドフレームの前端部を上記サイドシルインナパ
ネルの膨出部と平面視において同一直線上に位置させる
ことが可能となる。
【0015】そして、上記本発明に係る自動車の下部車
体構造は、上記のようにリヤサイドフレームの所定長に
亘って車体前後方向に直線的に延びた前端部を上記サイ
ドシルインナパネルの膨出部と平面視において同一直線
上に位置させて該膨出部の後端部に接合して成るので、
サイドシルの後端部とリヤサイドフレームの前端部とは
平面視において従来のように折れ曲がること無く直線性
を維持した状態で接合され、両者の直線的な連続性が高
められ、もってリヤサイドフレームもしくはサイドシル
に作用した車体前後方向に延びる軸回りの捩り力をサイ
ドシルもしくはリヤサイドフレームによって十分に支持
することが可能となり、高い捩り剛性を得ることが出来
る。
体構造は、上記のようにリヤサイドフレームの所定長に
亘って車体前後方向に直線的に延びた前端部を上記サイ
ドシルインナパネルの膨出部と平面視において同一直線
上に位置させて該膨出部の後端部に接合して成るので、
サイドシルの後端部とリヤサイドフレームの前端部とは
平面視において従来のように折れ曲がること無く直線性
を維持した状態で接合され、両者の直線的な連続性が高
められ、もってリヤサイドフレームもしくはサイドシル
に作用した車体前後方向に延びる軸回りの捩り力をサイ
ドシルもしくはリヤサイドフレームによって十分に支持
することが可能となり、高い捩り剛性を得ることが出来
る。
【0016】また、本発明に係る他の自動車の下部車体
構造は、上記のように前部フロアをその高さをサイドシ
ルの上端部と略同じ高さにして配設して成るので、この
場合少なくともサイドシルの下端は最低地上高以上の高
さとなり、前部フロアの下側のサイドシル上下長領域は
最低地上高以上の高さになるので該領域内においてサイ
ドシルインナパネルを車幅方向内側に膨出させることが
可能になると共に前部フロアの下側に位置するフロント
サイドフレームの後端部を下側に膨出させて該後端部と
前部フロアとで該フロアの下側に閉断面空間を形成する
ことが可能となる。そして、上記の様にサイドシルは前
部フロアの下側に位置するのでこのサイドシルと上記フ
ロントサイドフレームの後端部によって形成される閉断
面空間とは共に前部フロアの下側に位置して該閉断面空
間をサイドシルの前端部に突き当てて接続することが可
能となる。
構造は、上記のように前部フロアをその高さをサイドシ
ルの上端部と略同じ高さにして配設して成るので、この
場合少なくともサイドシルの下端は最低地上高以上の高
さとなり、前部フロアの下側のサイドシル上下長領域は
最低地上高以上の高さになるので該領域内においてサイ
ドシルインナパネルを車幅方向内側に膨出させることが
可能になると共に前部フロアの下側に位置するフロント
サイドフレームの後端部を下側に膨出させて該後端部と
前部フロアとで該フロアの下側に閉断面空間を形成する
ことが可能となる。そして、上記の様にサイドシルは前
部フロアの下側に位置するのでこのサイドシルと上記フ
ロントサイドフレームの後端部によって形成される閉断
面空間とは共に前部フロアの下側に位置して該閉断面空
間をサイドシルの前端部に突き当てて接続することが可
能となる。
【0017】そして、上記本発明に係る他の自動車の下
部車体構造は、前部フロアの下側に位置するフロントサ
イドフレームの後端部を車幅方向外側に向けて曲折させ
て該後端部と前部フロアとで車幅方向外側に向けて延び
る閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレームの
後端を上記サイドシルインナパネルの前端部に接合して
上記閉断面空間を上記サイドシルの前端部に接続させて
成るので、フロントサイドフレームの後端部とサイドシ
ルの前端部とはこのフロントサイドフレームの後端部に
よって形成された閉断面空間を介して高い剛性の下に接
続されることとなり、もってフロントサイドフレームに
作用した車体前後方向に延びる軸回りの捩り力をサイド
シルで十分に支持することが可能となり、あるいはフロ
ントピラー等を介してサイドシルに作用した車体前後方
向に延びる軸回りの捩り力をフロントサイドフレームで
十分に支持することが可能となり、高い捩り剛性を得る
ことが出来る。
部車体構造は、前部フロアの下側に位置するフロントサ
イドフレームの後端部を車幅方向外側に向けて曲折させ
て該後端部と前部フロアとで車幅方向外側に向けて延び
る閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレームの
後端を上記サイドシルインナパネルの前端部に接合して
上記閉断面空間を上記サイドシルの前端部に接続させて
成るので、フロントサイドフレームの後端部とサイドシ
ルの前端部とはこのフロントサイドフレームの後端部に
よって形成された閉断面空間を介して高い剛性の下に接
続されることとなり、もってフロントサイドフレームに
作用した車体前後方向に延びる軸回りの捩り力をサイド
シルで十分に支持することが可能となり、あるいはフロ
ントピラー等を介してサイドシルに作用した車体前後方
向に延びる軸回りの捩り力をフロントサイドフレームで
十分に支持することが可能となり、高い捩り剛性を得る
ことが出来る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
【0019】図1および図2は本発明に係る下部車体構
造の一実施例を備えた自動車の要部を示す平面図および
側面図、図3は図1におけるIII-III 線断面図である。
造の一実施例を備えた自動車の要部を示す平面図および
側面図、図3は図1におけるIII-III 線断面図である。
【0020】図示の自動車においては、特に図2に示す
様に、ダッシュロアパネル2によりエンジンルーム4と
車室6とが区画されている。上記ダッシュロアパネル2
は、車体上下方向に延びるダッシュロア上下部8と、該
ダッシュロア上下部8の下端から下方にかつ後方に向け
て斜めに延びるダッシュロア傾斜部10とで構成されてい
る。ダッシュロア傾斜部10の下端(後端)にはフロアパ
ネル12の前端が接合されている。フロアパネル12はフロ
アパネル前部14と該フロアパネル前部14よりも一段高く
なったフロアパネル後部16とで構成され、フロアパネル
後部16はその前部に車体前方かつ下方に向けて斜めにの
びる傾斜部16aを有している。上記フロアパネル前部14
は前部フロア18を形成している。尚、図1においてはダ
ッシュロアパネル2およびフロアパネル12は省略されて
いる。
様に、ダッシュロアパネル2によりエンジンルーム4と
車室6とが区画されている。上記ダッシュロアパネル2
は、車体上下方向に延びるダッシュロア上下部8と、該
ダッシュロア上下部8の下端から下方にかつ後方に向け
て斜めに延びるダッシュロア傾斜部10とで構成されてい
る。ダッシュロア傾斜部10の下端(後端)にはフロアパ
ネル12の前端が接合されている。フロアパネル12はフロ
アパネル前部14と該フロアパネル前部14よりも一段高く
なったフロアパネル後部16とで構成され、フロアパネル
後部16はその前部に車体前方かつ下方に向けて斜めにの
びる傾斜部16aを有している。上記フロアパネル前部14
は前部フロア18を形成している。尚、図1においてはダ
ッシュロアパネル2およびフロアパネル12は省略されて
いる。
【0021】上記自動車の下部の左右両端部には、前輪
20と後輪22との間において車体前後方向に延びる左右の
サイドシル24が配設されている。該サイドシル24は、サ
イドシルアウタパネル26とサイドシルインナパネル28と
で閉断面状に形成されている。上記フロアパネル前部14
は、上記左右のサイドシル24の上端部に接合されてその
高さが左右のサイドシル24の上端部と略同一の高さに設
定され、かつ車幅方向全体に亘って略平坦に形成されて
いる。
20と後輪22との間において車体前後方向に延びる左右の
サイドシル24が配設されている。該サイドシル24は、サ
イドシルアウタパネル26とサイドシルインナパネル28と
で閉断面状に形成されている。上記フロアパネル前部14
は、上記左右のサイドシル24の上端部に接合されてその
高さが左右のサイドシル24の上端部と略同一の高さに設
定され、かつ車幅方向全体に亘って略平坦に形成されて
いる。
【0022】上記自動車の下部には、車体の前後方向に
延びる左右のフロントサイドフレーム30およびリヤサイ
ドフレーム32が配設されている。上記フロントサイドフ
レーム32は、エンジンルーム4内において該エンジンル
ーム4の略前端部から後方に向けて延びて上記ダッシュ
ロア上下部8に突き当たると共にダッシュロア傾斜部10
に沿って下方かつ後方に向けて延び、該フロントサイド
フレームの後端部36はフロアパネル前部14の前端部の下
側に回り込んで該フロイパネル前部14の下側で車幅方向
外側に向けて折れ曲がり、上記サイドシル24の前端部に
接合されている。また、上記リヤサイドフレーム32はフ
ロアパネル後部16の下側において車体の略後端部から車
体前方に延び、その途中で後輪22用のホイールハウスに
沿って車幅方向内側に向けて円弧状に湾曲し、該リヤサ
イドフレームの前端部40は上記フロアパネル後部の傾斜
部16aに沿って車体前方かつ下方に向けて延びてフロア
パネル前部14の後端部の下側に回り込み、該フロアパネ
ル前部14の後端部の下側で上記サイドシル24の後端部に
接合されている。
延びる左右のフロントサイドフレーム30およびリヤサイ
ドフレーム32が配設されている。上記フロントサイドフ
レーム32は、エンジンルーム4内において該エンジンル
ーム4の略前端部から後方に向けて延びて上記ダッシュ
ロア上下部8に突き当たると共にダッシュロア傾斜部10
に沿って下方かつ後方に向けて延び、該フロントサイド
フレームの後端部36はフロアパネル前部14の前端部の下
側に回り込んで該フロイパネル前部14の下側で車幅方向
外側に向けて折れ曲がり、上記サイドシル24の前端部に
接合されている。また、上記リヤサイドフレーム32はフ
ロアパネル後部16の下側において車体の略後端部から車
体前方に延び、その途中で後輪22用のホイールハウスに
沿って車幅方向内側に向けて円弧状に湾曲し、該リヤサ
イドフレームの前端部40は上記フロアパネル後部の傾斜
部16aに沿って車体前方かつ下方に向けて延びてフロア
パネル前部14の後端部の下側に回り込み、該フロアパネ
ル前部14の後端部の下側で上記サイドシル24の後端部に
接合されている。
【0023】上記フロントサイドフレームの後端部とサ
イドシル前端部との接合構造について、その接合部分の
斜視図である図4、図4のV-V 線断面図である図5、図
4のVI-VI 線断面図である図6を参照しながら更に詳細
に説明する。
イドシル前端部との接合構造について、その接合部分の
斜視図である図4、図4のV-V 線断面図である図5、図
4のVI-VI 線断面図である図6を参照しながら更に詳細
に説明する。
【0024】図示の様に、上記サイドシル24はサイドシ
ルアウタパネル26とサイドシルインナパネル28とで閉断
面状に形成され、サイドシルインナパネル28は車幅方向
内側に向けて膨出した膨出部42を有し、この膨出部42の
上面にフロアパネル前部14の車幅方向側縁部が接合され
ている。
ルアウタパネル26とサイドシルインナパネル28とで閉断
面状に形成され、サイドシルインナパネル28は車幅方向
内側に向けて膨出した膨出部42を有し、この膨出部42の
上面にフロアパネル前部14の車幅方向側縁部が接合され
ている。
【0025】上記フロントサイドフレームのダッシュロ
ア傾斜部10に沿って傾斜している部分および後端部36は
一対の側壁44,46と底壁48とで下に凸の断面コの字形に
形成されており、側壁44,46の上縁には上縁フランジ44
a,46aが、側壁44,46の後縁には後縁フランジ44b,
46bが、底壁48の後縁には後縁フランジ48aが形成され
ている。
ア傾斜部10に沿って傾斜している部分および後端部36は
一対の側壁44,46と底壁48とで下に凸の断面コの字形に
形成されており、側壁44,46の上縁には上縁フランジ44
a,46aが、側壁44,46の後縁には後縁フランジ44b,
46bが、底壁48の後縁には後縁フランジ48aが形成され
ている。
【0026】上記側壁のうち車幅方向外側の側壁44は、
ダッシュロア傾斜部10に沿って下降し、該傾斜部10の下
端部において車幅方向外側に向けて曲折して上記サイド
シルインナパネルの前縁フランジ28aまで延び、この車
幅方向外側の側壁の上縁フランジ44aはダッシュロア傾
斜部10に接合されると共に後縁フランジ44bは上記サイ
ドシルインナパネルの前縁フランジ28aにダッシュロア
傾斜部の側縁フランジ10aを介して接合されている。ま
た、車幅方向内側の側壁46はダッシュロア傾斜部10に沿
って下降しフロアパネル前部14の下側において折れ曲が
って車幅方向外側に向けてサイドシルインナパネルの膨
出部42まで延び、この車幅方向内側の側壁の上縁フラン
ジ46aはダッシュロア傾斜部10およびフロアパネル前部
14に接合されると共に後縁フランジ46bは上記サイドシ
ルインナパネル膨出部42の側面に接合されている。更
に、上記底壁の後縁フランジ48aは上記サイドシルイン
ナパネルの下縁フランジ28bに接合されている。
ダッシュロア傾斜部10に沿って下降し、該傾斜部10の下
端部において車幅方向外側に向けて曲折して上記サイド
シルインナパネルの前縁フランジ28aまで延び、この車
幅方向外側の側壁の上縁フランジ44aはダッシュロア傾
斜部10に接合されると共に後縁フランジ44bは上記サイ
ドシルインナパネルの前縁フランジ28aにダッシュロア
傾斜部の側縁フランジ10aを介して接合されている。ま
た、車幅方向内側の側壁46はダッシュロア傾斜部10に沿
って下降しフロアパネル前部14の下側において折れ曲が
って車幅方向外側に向けてサイドシルインナパネルの膨
出部42まで延び、この車幅方向内側の側壁の上縁フラン
ジ46aはダッシュロア傾斜部10およびフロアパネル前部
14に接合されると共に後縁フランジ46bは上記サイドシ
ルインナパネル膨出部42の側面に接合されている。更
に、上記底壁の後縁フランジ48aは上記サイドシルイン
ナパネルの下縁フランジ28bに接合されている。
【0027】従って、上記フロントサイドフレーム後端
部36はフロアパネル前部14と共に閉断面空間を形成し、
該閉断面空間はフロアパネル前部14の下側において車幅
方向外側に向けて延び、その後端は上記サイドシル24の
前端部につまり上記サイドシルインナパネル膨出部42の
前端部側面に突き当てて接続されている。そして、この
サイドシル24の前端部にはフロントピラー50の下端が接
続されて該サイドシル24の閉断面空間とフロントピラー
50の閉断面空間とが連続せしめられ、上記フロントサイ
ドフレーム後端部36によって形成された閉断面空間はこ
のサイドシル24とフロントピラー50との閉断面空間の接
続部分に突き当てられている。
部36はフロアパネル前部14と共に閉断面空間を形成し、
該閉断面空間はフロアパネル前部14の下側において車幅
方向外側に向けて延び、その後端は上記サイドシル24の
前端部につまり上記サイドシルインナパネル膨出部42の
前端部側面に突き当てて接続されている。そして、この
サイドシル24の前端部にはフロントピラー50の下端が接
続されて該サイドシル24の閉断面空間とフロントピラー
50の閉断面空間とが連続せしめられ、上記フロントサイ
ドフレーム後端部36によって形成された閉断面空間はこ
のサイドシル24とフロントピラー50との閉断面空間の接
続部分に突き当てられている。
【0028】また、上記フロントサイドフレーム後端部
36によって形成された閉断面空間内にはフロントサイド
フレーム後端部36に沿って車幅方向外側に向けて延びる
フロントサイドフレームレインフォースメント52が配設
されている。このレインフォースメント52は、一対の側
壁54,56と底壁58とで下に凸の断面コの字形に形成され
ており、底壁58はフロントサイドフレームの底壁48に接
合され、一対の側壁54,56の上縁フランジ54a,56aは
上記フロントサイドフレームの上縁フランジ44a,46a
と共に重ね合わせてダッシュロア傾斜部10およびフロア
パネル前部14に接合され、車幅方向外側端部には底壁58
から立ち上がって形成された縦壁60が設けられ、該縦壁
60はサイドシルインナパネル膨出部42の側面から車幅方
向内側に所定長離れて配置され、該縦壁60の上縁フラン
ジ60aはサイドシルインナパネル膨出部42の上面にフロ
アパネル前部14と共に重ね合せて接合されている。従っ
て、このレインフォースメント52は上記フロントサイド
フレーム後端部36によって形成されている閉断面空間内
においてフロアパネル前部14とで閉断面空間を形成する
と共に上記フロントサイドフレーム後端部36によって形
成されている閉断面空間を複数の閉断面空間に分割して
いる。
36によって形成された閉断面空間内にはフロントサイド
フレーム後端部36に沿って車幅方向外側に向けて延びる
フロントサイドフレームレインフォースメント52が配設
されている。このレインフォースメント52は、一対の側
壁54,56と底壁58とで下に凸の断面コの字形に形成され
ており、底壁58はフロントサイドフレームの底壁48に接
合され、一対の側壁54,56の上縁フランジ54a,56aは
上記フロントサイドフレームの上縁フランジ44a,46a
と共に重ね合わせてダッシュロア傾斜部10およびフロア
パネル前部14に接合され、車幅方向外側端部には底壁58
から立ち上がって形成された縦壁60が設けられ、該縦壁
60はサイドシルインナパネル膨出部42の側面から車幅方
向内側に所定長離れて配置され、該縦壁60の上縁フラン
ジ60aはサイドシルインナパネル膨出部42の上面にフロ
アパネル前部14と共に重ね合せて接合されている。従っ
て、このレインフォースメント52は上記フロントサイド
フレーム後端部36によって形成されている閉断面空間内
においてフロアパネル前部14とで閉断面空間を形成する
と共に上記フロントサイドフレーム後端部36によって形
成されている閉断面空間を複数の閉断面空間に分割して
いる。
【0029】次に、上記リヤサイドフレームの前端部と
サイドシル後端部との接合構造について、その接合部分
の斜視図である図7、図7のVIII-VIII 線断面図である
図8、図7のIX-IX 線断面図である図9を参照しながら
更に詳細に説明する。
サイドシル後端部との接合構造について、その接合部分
の斜視図である図7、図7のVIII-VIII 線断面図である
図8、図7のIX-IX 線断面図である図9を参照しながら
更に詳細に説明する。
【0030】図示のように、上記サイドシルインナパネ
ルの膨出部42の上面にはフロアパネル前部14の車幅方向
側縁部が接合されている。また、上記サイドシルインナ
パネルの膨出部42は、その後端部において後方に向けて
車幅方向内側への膨出量が徐々に小さくなった膨出量漸
減部42aを有している。更に、上記膨出部42の後端部の
下面には上方に向けて凹状とされた接合段部62が形成さ
れている。
ルの膨出部42の上面にはフロアパネル前部14の車幅方向
側縁部が接合されている。また、上記サイドシルインナ
パネルの膨出部42は、その後端部において後方に向けて
車幅方向内側への膨出量が徐々に小さくなった膨出量漸
減部42aを有している。更に、上記膨出部42の後端部の
下面には上方に向けて凹状とされた接合段部62が形成さ
れている。
【0031】上記リヤサイドフレーム32は、一対の側壁
64,66と底壁68とで下に凸の断面コの字形に形成されて
おり、側壁64,66の上縁には上縁フランジ64a,66aが
形成され、該上縁フランジ64a,66aはフロアパネル後
部16の下面に接合され、該フロアパネル後部16と共に閉
断面空間を形成している。
64,66と底壁68とで下に凸の断面コの字形に形成されて
おり、側壁64,66の上縁には上縁フランジ64a,66aが
形成され、該上縁フランジ64a,66aはフロアパネル後
部16の下面に接合され、該フロアパネル後部16と共に閉
断面空間を形成している。
【0032】上記リヤサイドフレームの前端部40は、車
幅方向内側の側壁70と底壁72とで断面くの字形に形成さ
れており、側壁70の上縁には上縁フランジ70aが形成さ
れ、該上縁フランジ70aはフロアパネル後部の傾斜部16
aの下面およびフロアパネル前部14の後端部の下面に接
合されている。また、底壁72の車幅方向外側の側縁には
側縁フランジ72aが形成され、該側縁フランジ72aはサ
イドシルインナパネルの膨出量漸減部42a後端から更に
後方かつ上方に延びている縦壁74に接合されると共に上
記サイドシルインナパネル膨出部42の後端部下面に形成
された接合段部62の縦壁62aに接合されている。また、
上記底壁72の前端部も上記接合段部の横壁62bに接合さ
れている。更に、上記側壁72の前端はサイドシルインナ
パネル膨出部42の側面であって上記膨出量漸減部42a直
前の側面に接合されている。そして、上記リヤサイドフ
レーム前端部40は上記フロアパネル後部の傾斜部16aと
フロアパネル前部14の後端部と上記縦壁72と上記サイド
シルインナパネルの膨出量漸減部42aの側面とで閉断面
空間を形成している。
幅方向内側の側壁70と底壁72とで断面くの字形に形成さ
れており、側壁70の上縁には上縁フランジ70aが形成さ
れ、該上縁フランジ70aはフロアパネル後部の傾斜部16
aの下面およびフロアパネル前部14の後端部の下面に接
合されている。また、底壁72の車幅方向外側の側縁には
側縁フランジ72aが形成され、該側縁フランジ72aはサ
イドシルインナパネルの膨出量漸減部42a後端から更に
後方かつ上方に延びている縦壁74に接合されると共に上
記サイドシルインナパネル膨出部42の後端部下面に形成
された接合段部62の縦壁62aに接合されている。また、
上記底壁72の前端部も上記接合段部の横壁62bに接合さ
れている。更に、上記側壁72の前端はサイドシルインナ
パネル膨出部42の側面であって上記膨出量漸減部42a直
前の側面に接合されている。そして、上記リヤサイドフ
レーム前端部40は上記フロアパネル後部の傾斜部16aと
フロアパネル前部14の後端部と上記縦壁72と上記サイド
シルインナパネルの膨出量漸減部42aの側面とで閉断面
空間を形成している。
【0033】しかして、上記リヤサイドフレーム前端部
40は、その車幅方向内側の側壁70が車体前後方向に延び
るサイドシルインナパネル膨出部42の側面と平面視にお
いて同一直線上に位置して車体前後方向に延び、かつリ
ヤサイドフレーム40のうち上記フロアパネル前部14の後
端部の下側に位置するリヤサイドフレーム最前端部にお
いてはその車幅方向内側の側壁70は平面視においても側
面視においても上記サイドシルインナパネル膨出部42の
側面と同一直線上に位置している。即ち、リヤサイドフ
レーム前端部40は所定長にわたってサイドシルインナパ
ネル膨出部42と平面視において同一直線上に配設されて
該サイドシルインナパネル膨出部42の後端部と平面視に
おいて直線的に接合されている。さらに、上記リヤサイ
ドフレームの最前端部は平面視に限らず側面視において
も所定長にわたってサイドシルインナパネル膨出部42と
同一直線上に配設されて直線的に接合されている。
40は、その車幅方向内側の側壁70が車体前後方向に延び
るサイドシルインナパネル膨出部42の側面と平面視にお
いて同一直線上に位置して車体前後方向に延び、かつリ
ヤサイドフレーム40のうち上記フロアパネル前部14の後
端部の下側に位置するリヤサイドフレーム最前端部にお
いてはその車幅方向内側の側壁70は平面視においても側
面視においても上記サイドシルインナパネル膨出部42の
側面と同一直線上に位置している。即ち、リヤサイドフ
レーム前端部40は所定長にわたってサイドシルインナパ
ネル膨出部42と平面視において同一直線上に配設されて
該サイドシルインナパネル膨出部42の後端部と平面視に
おいて直線的に接合されている。さらに、上記リヤサイ
ドフレームの最前端部は平面視に限らず側面視において
も所定長にわたってサイドシルインナパネル膨出部42と
同一直線上に配設されて直線的に接合されている。
【0034】また、上記サイドシル24内にはサイドシル
レインフォースメント76が設けられ、該レインフォース
メント76はその上縁および下縁がサイドシルアウタパネ
ル26およびインナパネル28の上縁フランジおよび下縁フ
ランジと共に重合わせ接合されてサイドシル24内を車幅
方向に2分割すると共に、該サイドシル24のフランジか
ら車幅方向内側に向けて膨出しててフロアパネル前部14
の側縁部の下側に位置する膨出部76aを有している。
レインフォースメント76が設けられ、該レインフォース
メント76はその上縁および下縁がサイドシルアウタパネ
ル26およびインナパネル28の上縁フランジおよび下縁フ
ランジと共に重合わせ接合されてサイドシル24内を車幅
方向に2分割すると共に、該サイドシル24のフランジか
ら車幅方向内側に向けて膨出しててフロアパネル前部14
の側縁部の下側に位置する膨出部76aを有している。
【0035】上記の如く構成された自動車の下部車体構
造は、上記の様に所定長に亘って車体前後方向に直線的
に延びたリヤサイドフレーム前端部40を上記サイドシル
インナパネル膨出部42と平面視において同一直線上に位
置させて該膨出部42の後端部に接合して成るので、サイ
ドシル24の後端部とリヤサイドフレームの前端部40とは
従来のように平面視において折れ曲がること無く直線性
を維持した状態で接合され、もってリヤサイドフレーム
32もしくはサイドシル24に作用した捩り力をサイドシル
24もしくはリヤサイドフレーム32によって十分に支持す
ることが可能となり、高い捩り剛性を得ることが出来
る。
造は、上記の様に所定長に亘って車体前後方向に直線的
に延びたリヤサイドフレーム前端部40を上記サイドシル
インナパネル膨出部42と平面視において同一直線上に位
置させて該膨出部42の後端部に接合して成るので、サイ
ドシル24の後端部とリヤサイドフレームの前端部40とは
従来のように平面視において折れ曲がること無く直線性
を維持した状態で接合され、もってリヤサイドフレーム
32もしくはサイドシル24に作用した捩り力をサイドシル
24もしくはリヤサイドフレーム32によって十分に支持す
ることが可能となり、高い捩り剛性を得ることが出来
る。
【0036】また、上記の如く構成された自動車の下部
車体構造は、前部フロア18の下側に位置するフロントサ
イドフレーム後端部36を車幅方向外側に向けて曲折させ
て該後端部36と前部フロア18とで車幅方向外側に向けて
延びた閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレー
ム30の後端を上記サイドシルインナパネル28の前端部に
接合して上記閉断面空間を上記サイドシル24の前端部に
接続させて成るので、フロントサイドフレームの後端部
36とサイドシル24の前端部とはこのフロントサイドフレ
ームの後端部36によって形成された閉断面空間を介して
高い剛性の下に接続されることとなり、もってフロント
サイドフレーム30に作用した捩り力をサイドシル24で十
分に支持することが可能となり、あるいはフロントピラ
ー50等を介してサイドシル24に作用した捩り力をフロン
トサイドフレーム30で十分に支持することが可能とな
り、高い捩り剛性を得ることが出来る。
車体構造は、前部フロア18の下側に位置するフロントサ
イドフレーム後端部36を車幅方向外側に向けて曲折させ
て該後端部36と前部フロア18とで車幅方向外側に向けて
延びた閉断面空間を形成し、上記フロントサイドフレー
ム30の後端を上記サイドシルインナパネル28の前端部に
接合して上記閉断面空間を上記サイドシル24の前端部に
接続させて成るので、フロントサイドフレームの後端部
36とサイドシル24の前端部とはこのフロントサイドフレ
ームの後端部36によって形成された閉断面空間を介して
高い剛性の下に接続されることとなり、もってフロント
サイドフレーム30に作用した捩り力をサイドシル24で十
分に支持することが可能となり、あるいはフロントピラ
ー50等を介してサイドシル24に作用した捩り力をフロン
トサイドフレーム30で十分に支持することが可能とな
り、高い捩り剛性を得ることが出来る。
【0037】更に、上記の如く構成された自動車の下部
車体構造においては、上記の様にサイドシル24の内側に
レインフォースメント76を設け、該レインフォースメン
ト76にはサイドシル24のフランジよりも車幅方向内側に
従ってフロアパネル前部14の側縁部の下側に膨出した膨
出部76aを形成しているので、この膨出部76aによって
フロアパネル前部の側縁部部分の剛性が向上すると共に
この膨出部76aの縦壁が上記リヤサイドフレーム前端部
40により近い位置に位置することによって上記捩り剛性
の一層の向上が図られる。
車体構造においては、上記の様にサイドシル24の内側に
レインフォースメント76を設け、該レインフォースメン
ト76にはサイドシル24のフランジよりも車幅方向内側に
従ってフロアパネル前部14の側縁部の下側に膨出した膨
出部76aを形成しているので、この膨出部76aによって
フロアパネル前部の側縁部部分の剛性が向上すると共に
この膨出部76aの縦壁が上記リヤサイドフレーム前端部
40により近い位置に位置することによって上記捩り剛性
の一層の向上が図られる。
【0038】以上、本発明による自動車の下部車体構造
の実施例を説明したが、本発明による自動車の下部車体
構造は、かかる実施例の具体的態様に限定されるもので
はなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
の実施例を説明したが、本発明による自動車の下部車体
構造は、かかる実施例の具体的態様に限定されるもので
はなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【図1】本発明に係る下部車体構造の一実施例を備えた
自動車の要部を示す平面図
自動車の要部を示す平面図
【図2】図1に示す自動車の要部を示す側面図
【図3】図1におけるIII-III 線断面図
【図4】フロントサイドフレーム後端部とサイドシル前
端部との接合部を示す斜視図
端部との接合部を示す斜視図
【図5】図4のV-V 線断面図
【図6】図4のVI-VI 線断面図
【図7】リヤサイドフレーム前端部とサイドシル後端部
との接合部を示す斜視図
との接合部を示す斜視図
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図
【図9】図7のIX-IX 線断面図
18 前部フロア 24 サイドシル 28 サイドシルインナパネル 30 フロントサイドフレーム 32 リヤサイドフレーム 36 フロントサイドフレーム後端部 40 リヤサイドフレーム前端部 42 サイドシルインナパネル膨出部 52 フロントサイドフレームレインフォースメント 62 接合段部 76 サイドシルレインフォースメント 76a サイドシルレインフォースメント膨出部
Claims (5)
- 【請求項1】 前部フロアをその高さをサイドシルの上
端部と略同じ高さにして配設すると共に上記サイドシル
を形成するサイドシルインナパネルには上記前部フロア
の下側において車幅方向内側に向けて膨出した膨出部を
形成し、 車体後部において車体前後方向に延びるリヤサイドフレ
ームの前端部を平面視において所定長に亘って車体前後
方向に直線的に延ばし、この直線的に延びたリヤサイド
フレームの前端部を上記サイドシルインナパネルの膨出
部と平面視において同一直線上に位置させて該膨出部の
後端部に接合して成ることを特徴とする自動車の下部車
体構造。 - 【請求項2】 上記サイドシルインナパネル膨出部の後
端部の下面に、上記リヤサイドフレームの前端部が接合
される接合段部を形成し、該接合段部に上記リヤサイド
フレームの前端部を接合して成ることを特徴とする請求
項1記載の自動車の下部車体構造。 - 【請求項3】 上記サイドシル内に、該サイドシル内を
車幅方向に2分割すると共に該サイドシルのフランジか
ら車幅方向内側に向けて膨出した膨出部を有するサイド
シルレインフォースメントを配設して成ることを特徴と
する請求項1もしくは2記載の自動車の下部車体構造。 - 【請求項4】 前部フロアをその高さをサイドシルの上
端部と略同じ高さにして配設すると共に上記サイドシル
を形成するサイドシルインナパネルには上記前部フロア
の下側において車幅方向内側に向けて膨出した膨出部を
形成し、 車体前部において車体前後方向に延びるフロントサイド
フレームの後端部を上記前部フロアの下側において車幅
方向外側に向けて曲折させて該後端部と上記前部フロア
とで車幅方向外側に向けて延びる閉断面空間を形成し、
上記フロントサイドフレームの後端を上記サイドシルイ
ンナパネルの前端部に接合して上記閉断面空間を上記サ
イドシルの前端部に接続させて成ることを特徴とする自
動車の下部車体構造。 - 【請求項5】 上記フロントサイドフレームの後端部と
上記前部フロアとで形成された閉断面空間内にフロント
サイドフレームレインフォースメントを配設して成るこ
とを特徴とする請求項4記載の自動車の下部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33448493A JP3281156B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車の下部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33448493A JP3281156B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車の下部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187017A true JPH07187017A (ja) | 1995-07-25 |
JP3281156B2 JP3281156B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=18277915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33448493A Expired - Fee Related JP3281156B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車の下部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281156B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111284568A (zh) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 丰田自动车株式会社 | 车身构造 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33448493A patent/JP3281156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111284568A (zh) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 丰田自动车株式会社 | 车身构造 |
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---|---|
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