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JPH0717029A - オフセット印刷装置 - Google Patents

オフセット印刷装置

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Publication number
JPH0717029A
JPH0717029A JP5167096A JP16709693A JPH0717029A JP H0717029 A JPH0717029 A JP H0717029A JP 5167096 A JP5167096 A JP 5167096A JP 16709693 A JP16709693 A JP 16709693A JP H0717029 A JPH0717029 A JP H0717029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
alignment mark
plate
ball screw
printing
Prior art date
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Granted
Application number
JP5167096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3235910B2 (ja
Inventor
Tetsuro Suenaga
哲朗 末長
Hideaki Fujii
英明 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP16709693A priority Critical patent/JP3235910B2/ja
Publication of JPH0717029A publication Critical patent/JPH0717029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235910B2 publication Critical patent/JP3235910B2/ja
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度,高速なオフセット印刷装置を提供す
る。 【構成】 基台1と、この基台1上を往復動するステー
ジ2と、このステージ2上に設けられた位置調節自在の
版定盤6およびワーク定盤7と、基台1上方に設けられ
たブランケット胴3と、ステージを移動させるボールネ
ジ13と、平板または凹版のアライメントマークを光学
装置4a,4bで読み取り平板等の位置調整を行う移動
アライメント装置4と、印刷回数に対応したボールネジ
の伸び量を記憶した第1記憶装置45と、それまでの印
刷回数に対応して次回のボールネジの伸び量を記憶装置
から読出し、アライメントマークが光学装置の視野内に
入るように制御する第1制御装置40とを備え、印刷回
数に無関係に確実にアライメントマークを光学装置が読
み取れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷装置に
係り、特に凹版上のパターンをブランケット胴を介して
ワーク上に転写するようにしてLCD用のカラーフィル
タ等を製造する場合に好適なオフセット印刷装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LCD用のカラーフィルタは、ガ
ラスからなる透明基板上にR,G,Bのそれぞれの精細
パターンを順次印刷して製造する。このLCDカラーフ
ィルタの画線部を形成する方法としては、平板オフセッ
ト印刷法あるいは凹版オフセット印刷法が高精度で低コ
ストであることから多用されている。この場合、R,
G,Bの各パターンの真直性,位置精度が要求され、ま
た、R,G,Bのインクを順次印刷する際にはパターン
の整合性が要求される。
【0003】従来の、この種のオフセット印刷装置とし
ては、図11に示すタイプのものがある。即ち、従来の
オフセット印刷装置Moは、基台100を有し、この基
台100上にステージ101が支持されている。このス
テージ101中央の上方には支持フレーム107に取り
付けられたブランケット胴102が設けられ、モータ1
03の回転に応じて前記ブランケット胴102が前後に
移動するようになっている。前記ステージ101上には
凹版Pを載置するための版定盤120と、ガラス板から
なるワークWを載置するためのワーク定盤121が配設
されている。前記基台100の側面の上部にはガイドレ
ール104が設けられ、このガイドレール104に沿っ
てスライダ105が摺動し、このスライダ105は前記
支持フレーム107に固着されている。この支持フレー
ム107の下部はボールネジ106に係合し、このボー
ルネジ106は前記モータ103の回転がベルトBを介
して伝達されることによって回転する。
【0004】前記ステージ101の左右両側にはラック
109とベアラー110が設けられ、これらラック10
9とベアラー110にそれぞれ対応して、前記ブランケ
ット胴102の左右にピニオン108とベアラー111
が設けられている。そして、ベアラー110とベアラー
111とが当接した状態でラック109とピニオン10
8が噛合し、しかもラック109とピニオン108との
噛合高さが凹版P及びワークWの高さと同一になって、
ブランケット胴102が往復動するようになっている。
【0005】そして、R,G,B用のそれぞれのパター
ンを順次ワーク上に印刷し、LCD用のカラーフィルタ
を製造している。しかしながら、かかる従来のオフセッ
ト印刷装置M0 は、前記ブランケット胴102がステー
ジ101上を往復動するようになっており、かかる「ブ
ランケット移動型」の移動体(ブランケット胴,スライ
ダ等)のL/D[Lは移動体の印刷方向長さ(スライダ
105の印刷方向長さ)、Dは移動体の移動方向に垂直
な幅(ガイドレール104,104(但し、一方のみ図
示)間の長さ)]が約0.5となり、この数値では、こ
の種のオフセット印刷装置の印刷精度の大きな要因とな
るヨーイング(Yawing)が悪くなる。なお、一般に、ヨ
ーイングを良好に保つには移動体のL/Dは、1.5程
度の値が必要とされ、L/D<1.5の場合はヨーイン
グが悪くなるとされている。また、移動体の重心が、摺
動面(リニアガイド面、ベアラー面)を基準として考え
た場合に高くなり、位置決め精度が劣る原因となってい
る。
【0006】また、従来のオフセット印刷装置M0 は、
ラック109とピニオン108の係合によってブランケ
ット胴102の回転と移動をするようになっている。そ
のため、前記回転と移動の同期精度は、歯車のピッチと
歯型精度に大きく依存し、また、バックラッシュの影響
を受け、前記同期精度を上げるには高価な歯車を必要と
する。
【0007】更に、従来のオフセット印刷装置M0 は、
ブランケット胴の上下動の支持は、機構的に固定された
ベアラーの接触により行われている。そのため、ブラン
ケット胴全長に渡って均一な接触を保つこと、およびワ
ークの厚みのバラツキまたはワーク表面のうねりへの追
従が困難である。
【0008】そこで、本件出願人は、先にかかる問題点
を解決した刷版から被印刷体へブランケット胴を介して
繰り返し行う印刷を、高い位置合せ精度で行うことが可
能なオフセット印刷装置を提案した(特願平05−05
3466号)。
【0009】この提案に係るオフセット印刷装置は、基
台上を往復動するステージと、このステージ上に設けら
れた位置調節自在な凹版載置用の版定盤と、ステージ上
に設けられた位置調節自在なワーク載置用のワーク定盤
と、ステージ移動用のステージモータと、ブランケット
胴回転用のブランケット胴モータと、ステージモータと
ブランケット胴モータを個別に制御する制御装置とを備
えて構成した。更に、前記制御装置はステージモータと
ブランケット胴モータの個別制御をセミクローズド制御
方式で制御し、ステージの精密な位置決めのためにステ
ージモータの出力をボールネジを介してステージに伝達
し、版定盤の版とワーク定盤上のワーク基板とのアライ
メントマークAM(図12参照)を光学的に検知し、前
記版定盤およびワーク定盤を移動させて前記版およびワ
ーク基板を基準位置に移動するようにしていた。
【0010】このように構成すると、移動体となるステ
ージの移動量,位置決め精度,ヨーイング等の精度の向
上が図られ、例えば、R,G,B3色の印刷を行う場
合、各色間の整合性の良好な高精度,高品質のLCDカ
ラーフィルタを製造できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
構成のオフセット印刷装置を繰り返し使用すると、図1
3に示すように、前記アライメントマークAMが光学装
置(アライメントカメラ)の視野Rの外になり、アライ
メントマークAMを検出することができなくなり、アラ
イメント不良(位置検出不能)となることがあった。か
かる現象の発生理由は、オフセット印刷装置の繰り返し
使用によりボールネジとボールナット(係合部材)との
摩擦熱およびモータ自身の発熱等によりボールネジが加
熱されて伸びるため、ボールネジの指令回転数量以上に
ステージの移動量が増加するためである。
【0012】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、印刷を繰り返し行っても、高い位置合
せ精度で印刷を行うことが可能なオフセット印刷装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明は上記課題を解
決するために、基台と、この基台上を往復動するステー
ジと、該ステージ上に設けられ位置調節自在な平板また
は凹版載置用の版定盤と、前記ステージ上に設けられ位
置調節自在なワーク載置用のワーク定盤と、前記基台上
方のステージと対応する位置に設けられたブランケット
胴と、前記ステージ移動用のステージモータと、該ステ
ージモータの出力を前記ステージに伝達するためのボー
ルネジと、前記基台の所定位置に固定され前記平板また
は凹版とワークとのアライメントマークを検知する光学
装置と、該光学装置が検知した値に基づき前記ワーク定
盤と版定盤との相対位置を可変する移動アライメント装
置と、を備えたオフセット印刷装置であって、該オフセ
ット印刷装置は、印刷回数に対応した前記ボールネジの
伸び量を予め記憶した第1記憶装置と、それまでの印刷
回数に基づいて次回の印刷における前記ボールネジの伸
び量を前記第1記憶装置から読み出し、前記ボールネジ
を回転させて前記読み出した伸び量に対応した距離だけ
ステージを移動せしめ、前記アライメントマークが光学
装置の視野内に入るように制御する第1制御装置と、を
備えた。
【0014】また、第2発明は、基台と、この基台上を
往復動するステージと、該ステージ上に設けられ位置調
節自在な平板または凹版載置用の版定盤と、前記ステー
ジ上に設けられ位置調節自在なワーク載置用のワーク定
盤と、前記基台上方のステージと対応する位置に設けら
れたブランケット胴と、前記ステージ移動用のステージ
モータと、該ステージモータの出力を前記ステージに伝
達するためのボールネジと、前記基台の所定位置に固定
され前記平板または凹版とワークとのアライメントマー
クを検知する光学装置と、該光学装置が検知した値に基
づき前記ワーク定盤と版定盤との相対位置を可変する移
動アライメント装置と、を備えたオフセット印刷装置で
あって、該オフセット印刷装置は、それまでの印刷回数
で検知したアライメントマークの位置データを記憶する
第2記憶装置と、該第2記憶装置に記憶されたそれまで
のアライメントマークの位置データに基づき次回の印刷
における前記アライメントマークの位置を予測演算し、
前記ボールネジを回転させて前記予測演算した移動位置
に対応した距離だけステージを移動せしめ、前記アライ
メントマークが光学装置の視野内に入るように制御する
第2制御装置と、を備えた。
【0015】
【作用】第1発明の場合は、ステージ上のワーク定盤と
版定盤とにガラス板状のワークと凹版とをそれぞれ固定
し、凹版上にはインクを供給し、ステージを移動させな
がら供給されたインクを凹版の画線部に充填し、余分な
インクを掻き取り、この凹版画線部に充填されたインク
をステージの移動及びブランケット胴を回転させなが
ら、ブランケット胴の周面のブランケットに転写し、つ
いで連続的にステージを移動させつつブランケット胴に
転写された凹版上のパターンをワーク上に転写する。
【0016】このように、「ステージ移動型」にするこ
とにより前述のL/D(図1に示すように、ステージ移
動型の場合は、Lはステージの移動距離[両端の摺動駒
16,16間の距離)であり、Dは左右のリニアガイド
15,15の幅])が約3となり、印刷装置の精度の大
きな要因となるヨーイングが向上する。また、ステージ
移動型の場合、移動体(この場合はステージ)の重心高
さを、ステージとリニアガイドの摺動面の高さとほぼ同
一にすることが可能となり、位置決め精度の向上を図る
ことができる。
【0017】また、版,ワークのアライメントマーク位
置を光学的に検知し、版,ワークが所定位置になるよう
に、ステージ上に設けられた位置調節自在な凹版載置用
の版定盤と、前記ステージ上に設けられた位置調節自在
なワーク載置用のワーク定盤を移動させることにより、
印刷毎の版とワークの相対位置を同じにすることができ
る。このアライメントマークの検知に際しては、それま
での印刷回数に応じた発熱によりボールネジが伸びてい
るが、第1制御装置はその印刷回数に対応するボールネ
ジの伸び量を第1記憶装置から読出し、ボールネジを回
転させてアライメントマークが確実に光学装置の視野内
に入るように制御する。従って、印刷回数に無関係に確
実にアライメントマークが検知されるので、印刷毎の版
とワークの相対位置を一致させることができる。
【0018】また、第2発明の場合は、前記第1発明と
アライメントマークを確実に光学装置の視野内に入れる
制御手段のみが異なる。即ち、第2記憶装置には、それ
までの印刷回数で検知したアライメントマークの位置デ
ータが記憶される。第2制御装置は、前記第2記憶装置
に記憶されたそれまでのアライメントマークの位置デー
タに基づきが次回の印刷における前記アライメントマー
クの移動位置を予測演算し、前記ボールネジを回転させ
て前記予測演算した距離だけステージを移動せしめる。
その結果、前記アライメントマークが光学装置の視野内
に入るようになる。従って、印刷回数に無関係に確実に
アライメントマークが検知されるので、印刷毎の版とワ
ークの相対位置を一致させることができる。
【0019】
【実施例】[1]第1発明 以下、図面を参照して第1発明の一実施例について説明
する。
【0020】図1に示すように、本発明のオフセット印
刷装置M1 は矩形をなす基台1を有し、この基台1上に
はステージ2が往復動可能に設けられている。前記基台
1の長手方向中央部上方にはブランケット胴3が回転自
在に設けられている。前記ステージ2上には凹版Pを載
置するための版定盤6が設けられ、この版定盤6に並列
に、ガラス板であるワークWを載置するためのワーク定
盤7が配設されている。なお、前記両定盤6,7は表面
に多数の小孔を備え、真空引により各定盤6,7上に凹
版PおよびワークWを吸着保持するようにしている。
【0021】前記ブランケット胴3に隣接して凹版P上
に供給されたインキのうち、余分なものを拭き取り且つ
凹版Pの画線部にインクを充填するためのドクター装置
26が上下動可能に設けられると共に、このドクター装
置26に隣接して前記凹版P上にインクを供給するため
の上下動可能なディスペンサー装置27が設けられてい
る。
【0022】このディスペンサー装置27に隣接して前
記ワークW上に形成されたアライメントマークAM及び
前記凹版P上に形成されたアライメントマークAMをそ
れぞれ光学的に検出して前記ワークWと凹版Pとの相対
的位置関係を強制するためのアライメント装置4が設け
られている。前記アライメント装置4は左右に配設され
たCCDカメラを含む光学装置4a,4bを含み、これ
ら光学装置4a,4bは上述したようにワークWあるい
は凹版PのアライメントマークAMをそれぞれ2台のC
CDカメラにより検出して相互の位置関係を判断し、図
2に示すように、版定盤6及びワーク定盤7を、それぞ
れX座標用,Y座標用,θ用のパルスモータ41,4
2,43を駆動させて調節する。
【0023】ブランケット胴3の両側端は、転写を所定
圧力で行うための定圧装置11によって支持され、ま
た、この定圧装置11によって前記ブランケット胴3の
高さ位置が調整される。
【0024】前記基台1の端面にはステージモータ12
が設けられ、このステージモータ12にはボールネジ1
3が連結され、このボールネジ13はステージ2の裏側
に設けられた係合部材14,14に螺合している。前記
基台1の両側上面には、リニアガイド15,15が長手
方向に配設され、このリニアガイド15には前記ステー
ジ2の左右の下面に設けられた摺動駒16,16が摺動
自在に係合している。そして、前記ステージモータ12
が回転すると、ステージ2は左右に摺動する。
【0025】また、前記ブランケット胴3の一側には変
速機18を介してブランケットモータ17が設けられ、
このブランケットモータ17によって前記ブランケット
胴3が回転される。前記ブランケットモータ17及びス
テージモータ12は、図2に示すように、第1制御装置
40に接続され、この第1制御装置40によって個別に
制御される。ここに、前記ステージ2の往復動と、ブラ
ンケット胴3の回転位置とは同期させる必要があるが、
上述のようにステージモータ12とブランケットモータ
17とを第1制御装置40によって個別に制御すれば、
ステージ2の移動とブランケット胴3の回転とを正確に
同期させることが可能となる。なお、ステージ2の動き
とブランケット胴3との回転位置の同期は、目標指令値
とモータの角転量の差を求め、その差を零にするように
制御する、いわゆるセミクローズド制御によって行なわ
れている。
【0026】前記ブランケット胴3は、前記定圧装置1
1により支持されている。即ち、定圧装置11は、前記
ブランケット胴3の左右端に回転軸23を有し、この回
転軸23はエヤシリンダ20によって支持板22を介し
てフローテイング支持されて構成されている。なお、前
記定圧装置11はブランケット胴3の左右に設けられて
いるが、図ではその片側のみが示されている。前記エア
シリンダ20は前記基台1の側面に固着された支持フレ
ーム21上に支持され、エアシリンダ20への圧搾空気
の供給は前記第1制御装置40によってコントロールさ
れる。また、前記支持板22の下方には位置決め棒24
が設けられ、この位置決め棒24はブランケット胴3の
基準高さ位置を設定する。また、前記支持板22は基台
1の側板上に突出形成されたフレームFに上下動可能に
設けられている。
【0027】このように、定圧装置11によって前記ブ
ランケット胴3をフローティング支持すると、図3に示
すように、前記ワークWあるいは凹版Pの表面Sがうね
っていたり、あるいはワークWまたは凹版Pの厚さが異
なる場合には、それらの表面Sの高さ位置に応じて前記
ブランケット胴3が上下動しつつブランケットが接触す
ることとなり、常にブランケット胴3のブランケットの
凹み量すなわち押し込み量が均一化され、ワークWある
いは凹版Pとの接触が均一となり、定圧印刷が可能とな
り安定した高精度印刷が可能となる。
【0028】次に、本発明のオフセット印刷装置M1
動作を、(1) 一般的印刷動作(図4)、(2) アライメン
トマーク読取調整(図5)に分けて説明する。(1) 一般的印刷動作 図4(A)は初期状態を示し、版定盤6上には凹版Pが
吸着固定され、ワーク定盤7上にはワークWが吸着固定
されている。このとき、ブランケット胴3とドクター装
置26及びディスペンサー装置27の両方は持ち上げら
れている。次に、この状態でステージモータ12が駆動
されてボールネジ13が回転され、ステージ2が、図4
(B)に示すように、図上左側に移動する。この際、前
記アライメント装置4によってワークWと凹版Pとの相
対的位置関係が調整される。この調整の際に、「アライ
メントマーク読取調整」が行われる。
【0029】次いで、図4(C)に示すように、ステー
ジモータ12が逆転してステージ2が図上右側へ移動す
る。このとき、前記ディスペンサー装置27が下降して
先ず凹版P上にインクが供給され、このインク供給が終
了するとディスペンサー装置27は上昇し、次いでステ
ージ2はドクターリング開始点へ移動し、ドクター装置
26が凹版P上の余分なインクを掻き取り、凹版の画線
部にインクを充填する。前記ドクター装置26による凹
版P上のインク掻き取りが終了すると、ドクター装置2
6は直ちに上昇し、ワークWの通過を許す。次いで、図
4(D)に示すように、前記凹版Pがブランケット胴3
に近づくとブランケット胴3が下降して、凹版P上のパ
ターンがブランケット胴3の周面のブランケットに転写
される。次いで、図4(E)に示すように、ワークWが
ブランケット胴に接触し、ブランケット胴3の周面のブ
ランケット上のパターンがワークW上に転写される。そ
の後、図4(F)に示すように、ステージ2は基準位置
に帰り、ワークWがワーク定盤7から取り外されて収納
される。このように1サイクルが終った後にワーク定盤
7には新たなワークWが供給され、前述と同様な操作が
行なわれる。
【0030】上述の操作においては、前記第1制御装置
40は、図4(C),(D)において、凹版P上のイン
クをブランケット胴3に転写する場合には、比較的低速
でブランケット胴3及びステージ2を駆動せしめ、ブラ
ンケット胴3の周面のパターンをワークW上に転写する
場合には(図4(E))、比較的高速でステージ2及び
ブランケット胴3を駆動せしめる。例えば、凹版P上か
らブランケット胴3にパターンを転写する場合には17
mm/secの速度でステージ2及びブランケット胴3
を駆動せしめ、ワークW上への転写の際には100mm
/secの速度でブランケット胴3及びステージ2を駆
動せしめる。
【0031】このように速度を調整することによってブ
ランケット胴3上のインクが完全にワークW上に転移さ
れることが判明している。これは、前記インキ・ブラン
ケット界面、インキ・ガラス界面の強度あるいはインキ
強度の転移速度による変化に基づくものと思われる。
【0032】なお、従来のオフセット印刷装置(図1
1)と本発明のオフセット印刷装置(図1)との比較実
験により、次の結果が得られた。従来のオフセット印刷装置 ブランケット移動(印刷方向1200mmに対して) a) 蛇行量 140μm b) Yawing 50秒 c) 印圧方向変位 60μm d) Pitching 20秒 e) ブランケット位置精度 ±40μm本発明のオフセット印刷装置 a) ステージ繰り返し位置決め(上記蛇行量に対応) ±3.32μm b) Yawing 1.72秒 c) ステージ上下動(上記印圧方向変位に対応) 2.92μm d) 真直度(上記ブランケット位置精度に対応) 3.72μm また、前記図4(A)〜(F)の工程において、凹版を
赤色用(R)、緑色用(G)、青色用(B)の順に交換
して印刷すれば、カラー印刷が可能となる。(2) アライメントマーク読取調整 オフセット印刷装置M1 は、前記図4(A)〜(F)に
示す印刷過程を1サイクルとして、複数回の印刷を繰り
返すことが可能である。この印刷の繰り返しの間に、ス
テージモータ12で回転駆動されるボールネジ13が係
合部材(ボールナット)14と係合して発熱し、更にス
テージモータ12自身が発熱する。これらの熱によりボ
ールネジ13が、その軸方向に伸びてしまう。
【0033】一方、オフセット印刷装置M1 の印刷回数
とボールネジ13の伸び量との関係は、実験により予め
判明しており、そのグラフを図6に示す。図6に示すよ
うに、印刷回数が約30回まではボールネジ13の伸び
量はリニアであり、約50回で伸び量は飽和して約10
0μmになり、その中間の印刷回数では徐々に伸び量は
上昇している。そして、図6に示す印刷回数とボールネ
ジ13の伸び量との関係が、予め第1制御装置40(図
2参照)に接続された第1メモリ45に記憶されてい
る。
【0034】以上の前提の下に図5に示す流れ図に基づ
いてアライメント読取調整動作を説明する。今、印刷回
数が19回になっていると仮定する(ステップS1)。
従って、次は20回目の印刷なので、図6から20回目
のボールネジの伸び量は約50μmであると判断できる
(ステップS2)。そこで、ステージモータ12を回転
させてステージ2を、印刷回数「0回」の場合に比較し
50μmだけ少なく移動させると(ステップS3)、図
7に示すように、アライメントマークAMが光学装置
(CCDカメラ)4a,4bの視野Rの内に入る。即
ち、熱のためにボールネジ13が伸びてしまったとして
も、前記ステップS3までの動作でアライメントマーク
AMは確実に光学装置4a,4bの視野内に入る。この
視野内に入った状態で、光学装置4a,4bでアライメ
ントマークAMを認識し(ステップS4)、アライメン
トマークAMのズレが予め判明している許容値内にある
か否かを判断する(ステップS5)。もし許容値内であ
れば(ステップS5;Yes)、印刷を実行する。
【0035】また、アライメントマークAMのズレが許
容値外であれば(ステップS5;No)、アライメント
用のパルスモータ41,42,43を駆動して版定盤6
またはワーク定盤を微調整し(ステップS6)、アライ
メントマークAMが許容値内になるまで繰り返し、許容
値になった場合のみに印刷を実行する。
【0036】以上のようにアライメント読取調整によ
り、必ずアライメントマークAMが光学装置4a,4b
の視野内に入り、アライメント不良を起こすことがな
い。また、アライメント読取調整を印刷回毎に実行すれ
ば、全ての印刷回においてアライメント不良を起こすこ
とがない。[2]第2発明 次に、第2発明の一実施例を説明する。
【0037】本発明は、オフセット印刷装置の設置環境
(例えば、周囲温度)および印刷回数が変動した場合に
も、正確なアライメント調整を行うことができる。な
お、既に説明した部分には同一符号を付し、重複記載を
省略する。また、前記第1発明と本発明との相違点は制
御系のみであり、機械的構成は同一である。
【0038】図8に本実施例の制御ブロック図を示す。
図8において、第2メモリ45Aは、光学装置4a,4
bで読み取ったアライメントマークの位置データを記憶
するための記憶装置(RAM)である。
【0039】次に、図9,図10に基づいてアライメン
ト読取調整動作を説明する。今、20回目の印刷を行う
と仮定し、それまでの印刷におけるアライメントマーク
位置データは第2メモリ45Aに記憶されている。
【0040】以上の仮定の下に動作を説明する。図10
(A)に示すように、17回目,18回目,19回目の
位置データの変化分の履歴を認識する(ステップS1
1)。前記3回分の位置データを例えば平均し、その平
均値を前記19回目の位置データに加算して20回目の
アライメントマークの移動位置を予測する(ステップS
12)。そして、アライメントマークの移動量が基準値
(例えば、20μm)以内でないと判断された場合には
ボールネジ13の回転量を予め調整することでステージ
2の移動量を予め調整し、前記基準値内に納め(ステッ
プS14)、次のステップS15へ移行する。
【0041】また、前記ステップS13において、アラ
イメントマークの移動量が基準値以内の場合は、直ちに
刷版のアライメントマーク位置を確認する(ステップS
15)。そして、光学装置(CCDカメラ)によりワー
クWのアライメントマーク位置を認識し(ステップS1
6)、前記ステップS15で確認した刷版のアライメン
トマーク位置を基準値としてステップS16で認識した
ワークのアライメントマーク位置との相対的位置関係が
許容値(例えば、2μm)以内であるかを確認する(ス
テップS17)。前記許容値以内であれば(ステップS
17;Y)、印刷を実行する。また、前記許容値以内で
なければ(ステップS17;N)、ワークのアライメン
ト用のパルスモータ41,42,43を駆動してワーク
の位置調整を行い、ステップS16に戻る(ステップS
18)。
【0042】以上のようにアライメント読取調整によ
り、必ずアライメントマークAMが光学装置4a,4b
内に入り、アライメント不良を起こすことがない。な
お、図10(B)はアライメントマーク位置データが飽
和する直前の場合(40回目)における、アライメント
マーク位置の予測を示す図である。
【0043】また、第2発明では直前の3回の平均値を
用いる場合を示したが、直前の2回以上であれば予測値
を得ることができ、平均値以外の演算方法によってもよ
いことは勿論である。
【0044】更に、第1,第2発明の実施例では版とし
て凹版を使用した場合について説明したが、平板につい
ても本発明を適用できるのは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
移動体となるステージの蛇行量,位置決め精度,ヨーイ
ング等の精度の向上が図ることができる。また、印刷回
数が多くなってボールネジが伸びても、光学装置で確実
にアライメントマークを検知することができ、版とワー
クの相対的な位置合わせを確実に行うことができる。そ
の結果、R,G,B3色の印刷をする場合には、ワーク
上に事前に形成されたブラックマトリクスとの相対位
置,各色間の整合性の良好な高精度,高品質のLCDカ
ラーフィルタを製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2発明のオフセット印刷装置の実施例
の概略説明図である。
【図2】前記第1発明の制御装置の概略構成図である。
【図3】前記図1に示す実施例において定圧印刷の詳細
な状態を示す説明図である。
【図4】前記図1に示す実施例の作用説明図である。
【図5】前記第1発明の実施例におけるアライメント制
御の動作を示す流れ図である。
【図6】前記第1発明における印刷回数とボールネジの
伸び量との関係を示すグラフである。
【図7】前記図1に示す実施例においてアライメントマ
ークAMが視野内に入った状態を示す図である。
【図8】第2発明の制御系のブロック図である。
【図9】前記第2発明の実施例におけるアライメント制
御の動作を示す流れ図である。
【図10】前記第2発明において、それまでの履歴デー
タに基づいて所望回数におけるアライメントマーク位置
を予測する説明図である。
【図11】従来のオフセット印刷装置の斜視図である。
【図12】前記オフセット印刷装置に使用する凹版に記
されたアライメントマークAMを示す図である。
【図13】前記アライメントマークAMが光学装置の視
野から外れた状態を示す図である。
【符号の説明】
AM…アライメントマーク P…凹版 R…光学装置の視野 W…ワーク 1…基台 2…ステージ 3…ブランケット胴 4…アライメント装置 4a,4b…光学装置 6…版定盤 7…ワーク定盤 12…ステージモータ 13…ボールネジ 40…第1制御装置 40A…第2制御装置 45…第1メモリ(第1記憶装置) 45A…第2メモリ(第2記憶装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台上を往復動するステー
    ジと、該ステージ上に設けられ位置調節自在な平板また
    は凹版載置用の版定盤と、前記ステージ上に設けられ位
    置調節自在なワーク載置用のワーク定盤と、前記基台上
    方のステージと対応する位置に設けられたブランケット
    胴と、前記ステージ移動用のステージモータと、該ステ
    ージモータの出力を前記ステージに伝達するためのボー
    ルネジと、前記基台の所定位置に固定され前記平板また
    は凹版とワークとのアライメントマークを検知する光学
    装置と、該光学装置が検知した値に基づき前記ワーク定
    盤と版定盤との相対位置を可変する移動アライメント装
    置と、を備えたオフセット印刷装置であって、 該オフセット印刷装置は、印刷回数に対応した前記ボー
    ルネジの伸び量を予め記憶した第1記憶装置と、それま
    での印刷回数に基づいて次回の印刷における前記ボール
    ネジの伸び量を前記第1記憶装置から読み出し、前記ボ
    ールネジを回転させて前記読み出した伸び量に対応した
    距離だけステージを移動せしめ、前記アライメントマー
    クが光学装置の視野内に入るように制御する第1制御装
    置と、を備えたことを特徴とするオフセット印刷装置。
  2. 【請求項2】 基台と、この基台上を往復動するステー
    ジと、該ステージ上に設けられ位置調節自在な平板また
    は凹版載置用の版定盤と、前記ステージ上に設けられ位
    置調節自在なワーク載置用のワーク定盤と、前記基台上
    方のステージと対応する位置に設けられたブランケット
    胴と、前記ステージ移動用のステージモータと、該ステ
    ージモータの出力を前記ステージに伝達するためのボー
    ルネジと、前記基台の所定位置に固定され前記平板また
    は凹版とワークとのアライメントマークを検知する光学
    装置と、該光学装置が検知した値に基づき前記ワーク定
    盤と版定盤との相対位置を可変する移動アライメント装
    置と、を備えたオフセット印刷装置であって、 該オフセット印刷装置は、それまでの印刷回数で検知し
    たアライメントマークの位置データを記憶する第2記憶
    装置と、該第2記憶装置に記憶されたそれまでのアライ
    メントマークの位置データに基づき次回の印刷における
    前記アライメントマークの移動位置を予測演算し、前記
    ボールネジを回転させて前記予測演算した移動位置に対
    応した距離だけステージを移動せしめ、前記アライメン
    トマークが光学装置の視野内に入るように制御する第2
    制御装置と、を備えたことを特徴とするオフセット印刷
    装置。
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