JPH07160829A - 学習能力を有する手書きシンボル認識方法及び装置 - Google Patents
学習能力を有する手書きシンボル認識方法及び装置Info
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- JPH07160829A JPH07160829A JP5309334A JP30933493A JPH07160829A JP H07160829 A JPH07160829 A JP H07160829A JP 5309334 A JP5309334 A JP 5309334A JP 30933493 A JP30933493 A JP 30933493A JP H07160829 A JPH07160829 A JP H07160829A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 辞書の学習によってストロークパターン数が
増加した場合でも、認識率の低下がおこらず、またマッ
チング時間の増大も生じない手書きシンボル認識装置を
提供する。 【構成】 シンボルパターン辞書のストロークパターン
に学習ストローク辞書に登録されたストロークパターン
が含まれている場合には、それらの画に対応する入力ス
トロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に渡
してマッチングを行わせ、残りの基本ストロークパター
ンについては、それらの画に対応するストロークパター
ン候補をシンボルパターン辞書マッチング部に渡してマ
ッチングを行わせ、両方のマッチング結果を合わせて、
シンボルパターン辞書の1シンボル分のストロークパタ
ーンとの一致度合の最も高いものについて、そのシンボ
ルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルとし
て決定する。
増加した場合でも、認識率の低下がおこらず、またマッ
チング時間の増大も生じない手書きシンボル認識装置を
提供する。 【構成】 シンボルパターン辞書のストロークパターン
に学習ストローク辞書に登録されたストロークパターン
が含まれている場合には、それらの画に対応する入力ス
トロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に渡
してマッチングを行わせ、残りの基本ストロークパター
ンについては、それらの画に対応するストロークパター
ン候補をシンボルパターン辞書マッチング部に渡してマ
ッチングを行わせ、両方のマッチング結果を合わせて、
シンボルパターン辞書の1シンボル分のストロークパタ
ーンとの一致度合の最も高いものについて、そのシンボ
ルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルとし
て決定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手書きシンボル認識方
法及び装置に関し、特に学習能力を有するものに関す
る。
法及び装置に関し、特に学習能力を有するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】まず、本明細書で使用する重要な用語に
ついて定義若しくは説明をしておく。発明の名称等に使
用している「手書き」とは、電子ペンとディジタイザー
等による手書き入力がシンボル認識装置に入力されると
いう意味であり、必ずしも、手書き入力装置とシンボル
認識装置とが使用者(手書き入力者)による入力状態に
おいて物理的、回線的に接続されていなくてもよい。な
お、この場合には前者に記憶装置が内蔵されることとな
る。
ついて定義若しくは説明をしておく。発明の名称等に使
用している「手書き」とは、電子ペンとディジタイザー
等による手書き入力がシンボル認識装置に入力されると
いう意味であり、必ずしも、手書き入力装置とシンボル
認識装置とが使用者(手書き入力者)による入力状態に
おいて物理的、回線的に接続されていなくてもよい。な
お、この場合には前者に記憶装置が内蔵されることとな
る。
【0003】同じく、「シンボル」とは、「文字」に限
定されず、「記号」、「改行、改頁等の指示」その他
「点や点線」等をも含めた概念である。またこのため、
「改行の指示」を認識した場合には、これに対応するシ
ンボルを認識候補シンボルとして決定するとは、CRT
における入力文字の表示位置等の改行がなされることを
意味する。
定されず、「記号」、「改行、改頁等の指示」その他
「点や点線」等をも含めた概念である。またこのため、
「改行の指示」を認識した場合には、これに対応するシ
ンボルを認識候補シンボルとして決定するとは、CRT
における入力文字の表示位置等の改行がなされることを
意味する。
【0004】請求の範囲等に使用している「ストロー
ク」とは、シンボルを構成する要素たる線のみならず点
をも含む。「ストロークデータ」とは、ストロークはも
とより、更に線の入力(手書き)速度や方向、点と点の
入力間隔等のシンボルの認識に影響ある限りにおいての
位置的、時間的な要素をも含む。「ストロークパター
ン」とは、ストローク辞書に登録されている位置、形状
等に特徴を有する各種の「ストローク」若しくは「スト
ロークデータ」をいう。ただし、「ストローク」、「ス
トロークパターン」にそう大きな意味の差があるわけで
はない。
ク」とは、シンボルを構成する要素たる線のみならず点
をも含む。「ストロークデータ」とは、ストロークはも
とより、更に線の入力(手書き)速度や方向、点と点の
入力間隔等のシンボルの認識に影響ある限りにおいての
位置的、時間的な要素をも含む。「ストロークパター
ン」とは、ストローク辞書に登録されている位置、形状
等に特徴を有する各種の「ストローク」若しくは「スト
ロークデータ」をいう。ただし、「ストローク」、「ス
トロークパターン」にそう大きな意味の差があるわけで
はない。
【0005】「マッチング」及び「類似度を調べる」と
は、入力されたストロークについて、これが辞書に登録
されているいずれのストロークと同一若しくはほぼ同一
かを比較、照合の上類似度を判断しまた必要に応じてこ
れらの結果やその結果に基づく何等かの選定結果を他部
に出力する動作をいうが、比較照合の対象は幾何学的な
形状のみならず、それに先立っての多少の大小の修正、
ある一シンボル分として定められた手書き区間内に入力
されているか否かの判断、他のストロークとの入力順序
等をも含む。また、最初から登録されている基本ストロ
ークに対しては、「一致度を調べる」という用語を使用
するが、これも基本的には同じ作用、手順である。
は、入力されたストロークについて、これが辞書に登録
されているいずれのストロークと同一若しくはほぼ同一
かを比較、照合の上類似度を判断しまた必要に応じてこ
れらの結果やその結果に基づく何等かの選定結果を他部
に出力する動作をいうが、比較照合の対象は幾何学的な
形状のみならず、それに先立っての多少の大小の修正、
ある一シンボル分として定められた手書き区間内に入力
されているか否かの判断、他のストロークとの入力順序
等をも含む。また、最初から登録されている基本ストロ
ークに対しては、「一致度を調べる」という用語を使用
するが、これも基本的には同じ作用、手順である。
【0006】「辞書」と「辞書部」とは、各シンボルと
該シンボルを構成するストロークや必要に応じて各スト
ローク相互の関係等の情報がいわゆる辞書的に配列の上
対応づけられて照合可能な様に記憶されている物であ
り、記憶は高速半導体メモリやディスク等になされてい
る。ただし、厳密には紙に記載され製本されたいわゆる
辞書とは異なるため、必要に応じて「辞書」とせず「辞
書部」という語を使用している。
該シンボルを構成するストロークや必要に応じて各スト
ローク相互の関係等の情報がいわゆる辞書的に配列の上
対応づけられて照合可能な様に記憶されている物であ
り、記憶は高速半導体メモリやディスク等になされてい
る。ただし、厳密には紙に記載され製本されたいわゆる
辞書とは異なるため、必要に応じて「辞書」とせず「辞
書部」という語を使用している。
【0007】次に、本発明を実現するための若しくは本
発明が前提としているタブレット、ディジタイザー、電
子ペン(以下、「ペン」ともいう)等の各種手書き装置
は、例えば、渡辺 茂他二名編 オーム社刊 「マイク
ロコンピュータハンドブック」、等にも紹介されている
技術であるため、それらについての説明は省略する。な
お、入力されたストロークから文字を特定するのは、あ
らかじめ文字毎にその文字を構成するストロークが対応
して登録された表が作成されており、一の文字を構成す
るとされた全てのストロークのみを有する文字か否かが
順に照合されていくのが基本的な手法である。また、一
の文字を構成するストロークの認識は、ディジタイザー
の所定の記入場所(位置、記入用枠)内に記入されるか
否かや前のストロークとの入力時間間隔等によりなされ
る。
発明が前提としているタブレット、ディジタイザー、電
子ペン(以下、「ペン」ともいう)等の各種手書き装置
は、例えば、渡辺 茂他二名編 オーム社刊 「マイク
ロコンピュータハンドブック」、等にも紹介されている
技術であるため、それらについての説明は省略する。な
お、入力されたストロークから文字を特定するのは、あ
らかじめ文字毎にその文字を構成するストロークが対応
して登録された表が作成されており、一の文字を構成す
るとされた全てのストロークのみを有する文字か否かが
順に照合されていくのが基本的な手法である。また、一
の文字を構成するストロークの認識は、ディジタイザー
の所定の記入場所(位置、記入用枠)内に記入されるか
否かや前のストロークとの入力時間間隔等によりなされ
る。
【0008】次に、手書きストロークの学習機能である
が、これは基本ストロークパターンとして最初からは登
録されていないストロークやシンボルであるが別途の手
段で手書き入力者の意図するシンボルやこれを構成する
ものと認識されたストロークやそのストロークを有する
シンボルを順次登録(シンボルの認識等に使用可能な状
態での記憶)していく、若しくは一時記憶装置に格納
後、ある回数手書き入力として使用されれば登録してい
くこと等によりなされる。なお、別途の手段での認識と
は、手書き入力者による意図する文字のキーボードやこ
れに類した操作盤による入力操作や押しボタン操作によ
る特定等である。ただし、これらも市販の手書き入力ワ
ードプロセッサー等にも広く採用されているいわば周知
の技術であるため、その詳細な説明は省略する。
が、これは基本ストロークパターンとして最初からは登
録されていないストロークやシンボルであるが別途の手
段で手書き入力者の意図するシンボルやこれを構成する
ものと認識されたストロークやそのストロークを有する
シンボルを順次登録(シンボルの認識等に使用可能な状
態での記憶)していく、若しくは一時記憶装置に格納
後、ある回数手書き入力として使用されれば登録してい
くこと等によりなされる。なお、別途の手段での認識と
は、手書き入力者による意図する文字のキーボードやこ
れに類した操作盤による入力操作や押しボタン操作によ
る特定等である。ただし、これらも市販の手書き入力ワ
ードプロセッサー等にも広く採用されているいわば周知
の技術であるため、その詳細な説明は省略する。
【0009】以上のもとで、以下本発明に直接関係する
従来の技術について説明する。近年、コンピュータの性
能向上により、文字や図形を認識する手書きシンボル認
識の技術が実用化され、このため手書きによる文字入力
がキーボードに代わる新しい文字入力手段として携帯用
コンピュータやワードプロセッサーなどに採用され始め
ている。
従来の技術について説明する。近年、コンピュータの性
能向上により、文字や図形を認識する手書きシンボル認
識の技術が実用化され、このため手書きによる文字入力
がキーボードに代わる新しい文字入力手段として携帯用
コンピュータやワードプロセッサーなどに採用され始め
ている。
【0010】さて、キーボードによる入力と違い、手書
き入力では、同じシンボルを入力しようとしても、人に
よって入力される形状が異なっていることが多いため、
そのままでは、候補シンボルとして現われなかったり誤
認識したりすることが多々ある。また、時には、本人に
しか読めないような略字や崩し字のようなものが入力さ
れる場合もあり、そのままではこのような場合には正し
く認識されることはほとんどなかった。このため、個人
のシンボルの癖を学習させていくような学習型の手書き
シンボル認識装置の研究が進められている。これにより
入力者は、自分が書き慣れた字を書いてコンピュータに
入力することができるようになる。
き入力では、同じシンボルを入力しようとしても、人に
よって入力される形状が異なっていることが多いため、
そのままでは、候補シンボルとして現われなかったり誤
認識したりすることが多々ある。また、時には、本人に
しか読めないような略字や崩し字のようなものが入力さ
れる場合もあり、そのままではこのような場合には正し
く認識されることはほとんどなかった。このため、個人
のシンボルの癖を学習させていくような学習型の手書き
シンボル認識装置の研究が進められている。これにより
入力者は、自分が書き慣れた字を書いてコンピュータに
入力することができるようになる。
【0011】次に、この従来の学習可能な手書きシンボ
ル認識装置について、以下図面を用いて説明する。図1
3は、この手書きシンボル認識装置の一例の構成図であ
る。本図において、1301はストロークデータ入力部
であり、1302はストローク辞書マッチング部であ
り、1303はストローク辞書部であり、1304はシ
ンボルパターン辞書マッチング部であり、1305はシ
ンボルパターン辞書部である。また、図14はこの手書
きシンボル認識装置のストローク辞書マッチング部の動
作流れ図であり、図15はこの手書きシンボル認識装置
のシンボルパターン辞書マッチング部の動作流れ図であ
る。また、図16はこの手書きシンボル認識装置のスト
ローク辞書部の各ストロークパターン(筆跡を構成する
一連の線の形状)を示したものであり、d1からd7ま
では辞書の初期状態から登録されているストロークパタ
ーン(以下、基本ストロークパターンと呼ぶ)であり、
d8からdnまでは、個人の癖のあるストロークや崩し
字などのストロークを学習したことによって追加された
ストロークパターン(以下、学習ストロークパターンと
呼ぶ)である。また、図17はこの手書きシンボル認識
装置のシンボルパターン辞書部内の各シンボルパターン
の内容を示したものである。本図において、(A)は基
本ストロークパターンのみの組合せで記述される「わ」
のシンボルであり、(B)は基本ストロークパターンの
みで記述される「n」のシンボルであり、(C)は基本
ストロークパターンと学習ストロークパターンの組合せ
で記述される、すなわち結果的に学習により追加して登
録されたこととなるシンボル「わ」である。ただし、勿
論これらの個々のシンボルパターンについては、それを
構成するストロークそのものはd4、d5等の数字の形
で対応されている。また必要に応じて他の認識に使用す
るデータも必要に応じて対応づけて登録されている。も
っとも、これらのことは本発明の趣旨には直結しないの
で、これ以上の説明は省略する。
ル認識装置について、以下図面を用いて説明する。図1
3は、この手書きシンボル認識装置の一例の構成図であ
る。本図において、1301はストロークデータ入力部
であり、1302はストローク辞書マッチング部であ
り、1303はストローク辞書部であり、1304はシ
ンボルパターン辞書マッチング部であり、1305はシ
ンボルパターン辞書部である。また、図14はこの手書
きシンボル認識装置のストローク辞書マッチング部の動
作流れ図であり、図15はこの手書きシンボル認識装置
のシンボルパターン辞書マッチング部の動作流れ図であ
る。また、図16はこの手書きシンボル認識装置のスト
ローク辞書部の各ストロークパターン(筆跡を構成する
一連の線の形状)を示したものであり、d1からd7ま
では辞書の初期状態から登録されているストロークパタ
ーン(以下、基本ストロークパターンと呼ぶ)であり、
d8からdnまでは、個人の癖のあるストロークや崩し
字などのストロークを学習したことによって追加された
ストロークパターン(以下、学習ストロークパターンと
呼ぶ)である。また、図17はこの手書きシンボル認識
装置のシンボルパターン辞書部内の各シンボルパターン
の内容を示したものである。本図において、(A)は基
本ストロークパターンのみの組合せで記述される「わ」
のシンボルであり、(B)は基本ストロークパターンの
みで記述される「n」のシンボルであり、(C)は基本
ストロークパターンと学習ストロークパターンの組合せ
で記述される、すなわち結果的に学習により追加して登
録されたこととなるシンボル「わ」である。ただし、勿
論これらの個々のシンボルパターンについては、それを
構成するストロークそのものはd4、d5等の数字の形
で対応されている。また必要に応じて他の認識に使用す
るデータも必要に応じて対応づけて登録されている。も
っとも、これらのことは本発明の趣旨には直結しないの
で、これ以上の説明は省略する。
【0012】以上のように構成された従来の手書きシン
ボル認識装置について、以下にその動作を説明する。ま
ず、ストロークデータ入力部1301で入力者からペン
等の入力手段を用いてストロークデータが入力される。
ストロークデータとは、ペンがタブレットに接触してか
ら離れるまで、あるいはペンスイッチがオンになった状
態からオフになるまでの点列についての一連の座標デー
タであり、シンボル、特に漢字の1画に相当する。
ボル認識装置について、以下にその動作を説明する。ま
ず、ストロークデータ入力部1301で入力者からペン
等の入力手段を用いてストロークデータが入力される。
ストロークデータとは、ペンがタブレットに接触してか
ら離れるまで、あるいはペンスイッチがオンになった状
態からオフになるまでの点列についての一連の座標デー
タであり、シンボル、特に漢字の1画に相当する。
【0013】ストロークデータ入力部1301で入力さ
れたストロークデータは、ストローク辞書マッチング部
1302に渡される。ストローク辞書マッチング部13
02では、ストローク辞書部1303を参照して受けと
ったストロークデータが辞書中のどのストロークパター
ンと一致するかを調べる。なお、手書きシンボル認識の
場合、手書きで筆記されたシンボルと辞書部に格納され
ているストロークのパターンとが完全に一致すること、
つまりストロークを構成する全ての点の座標位置(相対
的な座標)が一致することの可能性は非常に低いため、
入力ストロークデータから各種の特徴を取り出し、その
特徴が最も多く一致するストロークパターンを辞書内か
ら探し出すことでシンボルの認識(手書き者が入力を意
図しているシンボルであろうと最終的に決定の上その決
定結果を表示出力等すること。)に採用する候補ストロ
ークパターンを決める。そして、ここで用いられる特徴
には、例えばストロークの始点から終点への方向、スト
ロークを45度づく区分けした8方向のいずれかのベク
トルのつながりとみなしたときの各ベクトルの長さと方
向の変化、屈曲点の相対位置や屈曲の向きなどが使われ
る。そして、実際の辞書の中身には、各ストロークパタ
ーン毎に上記したような特徴が記述されている。ただ
し、これらはいわば周知の技術であるため、これ以上の
説明は省略する。
れたストロークデータは、ストローク辞書マッチング部
1302に渡される。ストローク辞書マッチング部13
02では、ストローク辞書部1303を参照して受けと
ったストロークデータが辞書中のどのストロークパター
ンと一致するかを調べる。なお、手書きシンボル認識の
場合、手書きで筆記されたシンボルと辞書部に格納され
ているストロークのパターンとが完全に一致すること、
つまりストロークを構成する全ての点の座標位置(相対
的な座標)が一致することの可能性は非常に低いため、
入力ストロークデータから各種の特徴を取り出し、その
特徴が最も多く一致するストロークパターンを辞書内か
ら探し出すことでシンボルの認識(手書き者が入力を意
図しているシンボルであろうと最終的に決定の上その決
定結果を表示出力等すること。)に採用する候補ストロ
ークパターンを決める。そして、ここで用いられる特徴
には、例えばストロークの始点から終点への方向、スト
ロークを45度づく区分けした8方向のいずれかのベク
トルのつながりとみなしたときの各ベクトルの長さと方
向の変化、屈曲点の相対位置や屈曲の向きなどが使われ
る。そして、実際の辞書の中身には、各ストロークパタ
ーン毎に上記したような特徴が記述されている。ただ
し、これらはいわば周知の技術であるため、これ以上の
説明は省略する。
【0014】次に、ストローク辞書マッチング部130
2の動作を図14のフロー図を用いて説明する。 (S141)ストロークデータ入力部から1ストローク
分のストロークデータを受けとる。 (S142)そのストロークデータの特徴を抽出する。
2の動作を図14のフロー図を用いて説明する。 (S141)ストロークデータ入力部から1ストローク
分のストロークデータを受けとる。 (S142)そのストロークデータの特徴を抽出する。
【0015】(S143)そして抽出された特徴と、ス
トローク辞書部の1つのストロークパターンの特徴との
比較を行う。 (S144)特徴の一致度合、すなわちストロークパタ
ーンとの類似度を比較する。 (S145)これがある閾値より高い場合には、入力ス
トロークがそのストロークパターンと類似しているとみ
なし、そのストロークパターンをシンボルの認識に採用
する候補のストロークパターンとする。なお、類似度の
計算内容については後に説明する。
トローク辞書部の1つのストロークパターンの特徴との
比較を行う。 (S144)特徴の一致度合、すなわちストロークパタ
ーンとの類似度を比較する。 (S145)これがある閾値より高い場合には、入力ス
トロークがそのストロークパターンと類似しているとみ
なし、そのストロークパターンをシンボルの認識に採用
する候補のストロークパターンとする。なお、類似度の
計算内容については後に説明する。
【0016】(S146)ストローク辞書マッチング部
は、同様にストローク辞書中の他のストロークパターン
についても特徴の比較を行い候補を選出していく。 (S147)ストローク辞書部の全てのストロークパタ
ーンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高い
ものをシンボルの認識に採用する候補のストロークパタ
ーンとしてシンボルパターン辞書マッチング部に渡す。
なお、ここで渡される候補ストロークの数は、シンボル
パターン辞書マッチング部の機能に応じて入力されたス
トローク1に対して1つであっても複数であってもよ
い。
は、同様にストローク辞書中の他のストロークパターン
についても特徴の比較を行い候補を選出していく。 (S147)ストローク辞書部の全てのストロークパタ
ーンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高い
ものをシンボルの認識に採用する候補のストロークパタ
ーンとしてシンボルパターン辞書マッチング部に渡す。
なお、ここで渡される候補ストロークの数は、シンボル
パターン辞書マッチング部の機能に応じて入力されたス
トローク1に対して1つであっても複数であってもよ
い。
【0017】次に、上記動作での類似度の計算方法およ
び閾値の値であるが、これらは、特徴のとり方によって
決められる。例えば、類似度の値を0から1の間にと
り、その入力ストロークパターンの特徴が辞書のストロ
ークパターンの特徴と完全に一致したときに1、特徴が
全く一致しないときに0としている。このため、1に近
いほど類似度が高く、0に近いほど類似度は低いことに
なる。また閾値の値を、例えば0.8という値にした場
合には、特徴の80%が一致した時にその入力ストロー
クデータが辞書のストロークパターンの候補とみなされ
る。
び閾値の値であるが、これらは、特徴のとり方によって
決められる。例えば、類似度の値を0から1の間にと
り、その入力ストロークパターンの特徴が辞書のストロ
ークパターンの特徴と完全に一致したときに1、特徴が
全く一致しないときに0としている。このため、1に近
いほど類似度が高く、0に近いほど類似度は低いことに
なる。また閾値の値を、例えば0.8という値にした場
合には、特徴の80%が一致した時にその入力ストロー
クデータが辞書のストロークパターンの候補とみなされ
る。
【0018】シンボルパターンマッチング部は、ストロ
ーク辞書マッチング部から1シンボル分のシンボルの認
識に採用するストロークパターンを受けとった後、シン
ボルパターン辞書部を用いて認識シンボルの候補を選出
する。このシンボルパターン辞書部の内容を図17を用
いて説明する。シンボルパターン辞書部には、シンボル
がどういうストロークで構成されているかという情報が
シンボル単位あるいは文字部首などのいわばシンボルの
一部の単位でシンボルパターンとして登録されている。
例えば、図17の(A)に示すように「わ」のシンボル
は、図16の2つのストロークパターンd4、d5で構
成され、また、(B)に示すように「n」というシンボ
ルはd7のストロークパターンで構成されている。シン
ボルパターン辞書マッチング部は、これらの辞書情報を
用いて、受けとったストロークパターンがd4とd5で
あるときには「わ」と認識し、受けとったストロークパ
ターンがd7であるときには「n」と認識し、これらを
候補シンボルとして出力する。
ーク辞書マッチング部から1シンボル分のシンボルの認
識に採用するストロークパターンを受けとった後、シン
ボルパターン辞書部を用いて認識シンボルの候補を選出
する。このシンボルパターン辞書部の内容を図17を用
いて説明する。シンボルパターン辞書部には、シンボル
がどういうストロークで構成されているかという情報が
シンボル単位あるいは文字部首などのいわばシンボルの
一部の単位でシンボルパターンとして登録されている。
例えば、図17の(A)に示すように「わ」のシンボル
は、図16の2つのストロークパターンd4、d5で構
成され、また、(B)に示すように「n」というシンボ
ルはd7のストロークパターンで構成されている。シン
ボルパターン辞書マッチング部は、これらの辞書情報を
用いて、受けとったストロークパターンがd4とd5で
あるときには「わ」と認識し、受けとったストロークパ
ターンがd7であるときには「n」と認識し、これらを
候補シンボルとして出力する。
【0019】以下、このシンボルパターン辞書マッチン
グ部の動作を図15のフロー図を用いて説明する。 (S151)シンボルパターン辞書マッチング部は、ス
トローク辞書マッチング部から1シンボル分のストロー
クパターンを受けとる。 (S152)次に受けとったストロークパターンをもと
にシンボルパターン辞書部のシンボルパターンの一つと
比較する。
グ部の動作を図15のフロー図を用いて説明する。 (S151)シンボルパターン辞書マッチング部は、ス
トローク辞書マッチング部から1シンボル分のストロー
クパターンを受けとる。 (S152)次に受けとったストロークパターンをもと
にシンボルパターン辞書部のシンボルパターンの一つと
比較する。
【0020】(S153)一致した場合には、そのシン
ボルパターンに対応するシンボルを候補シンボルとす
る。 (S154)例えば、候補ストロークパターンがd4と
d5であれば図17の(A)のシンボルパターンと一致
し、そのシンボルパターンと対応するシンボル「わ」が
候補とされる。ストローク辞書マッチング部から受けと
るストロークパターンの候補が複数の場合には、複数の
候補シンボルが現われる可能性があるため、全てのシン
ボルパターンに対してマッチングを行っていく。シンボ
ルパターン辞書部の全てのシンボルパターンとの比較が
終了した後、そのシンボルパターンに対応するシンボル
を認識結果として出力する。
ボルパターンに対応するシンボルを候補シンボルとす
る。 (S154)例えば、候補ストロークパターンがd4と
d5であれば図17の(A)のシンボルパターンと一致
し、そのシンボルパターンと対応するシンボル「わ」が
候補とされる。ストローク辞書マッチング部から受けと
るストロークパターンの候補が複数の場合には、複数の
候補シンボルが現われる可能性があるため、全てのシン
ボルパターンに対してマッチングを行っていく。シンボ
ルパターン辞書部の全てのシンボルパターンとの比較が
終了した後、そのシンボルパターンに対応するシンボル
を認識結果として出力する。
【0021】そして、最終的にはシンボルの入力者が正
しいものを選択等する。
しいものを選択等する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手書きシンボル認識装置では、学習ストロークパタ
ーンが増加した場合には、以下の理由で期待していた候
補シンボルが現われにくくなるどころか認識率がかえっ
て低下する恐れがある。すなわち、例えば、図17の
(C)に示されるような「わ」のシンボルパターンは、
シンボルの学習によって新たに追加して登録されたもの
であり、ストロークパターンd9は、もともとのストロ
ーク辞書部にはなかったものである。ところで、学習を
しない手書きシンボル認識装置であれば、ストローク辞
書マッチング部はd1からd7の中からストロークパタ
ーンの中から選べばよかった。しかるに、学習によりス
トロークパターンがdnにまで増えたため、検索量が多
くなりこのため検索時間が増大する。また、類似するス
トロークパターンが同じ辞書内に現われる可能性があ
り、これが正しい検索の阻害要因となる。すなわち、例
えば学習により登録されたストロークパターンd9は、
もとからあるストロークパターンd5、d7と類似した
ストロークである。このため、1画のシンボルでd9に
類似した「n」のシンボルが入力された場合に、学習前
にはストロークパターンd7が候補として挙がることで
「n」の候補シンボルが現れていたものが、学習後はd
9のストロークパターンの方の類似度が高いため、
「n」が候補シンボルとして現われなくなる。結局、学
習したことによってかえって認識率が下がってしまう。
来の手書きシンボル認識装置では、学習ストロークパタ
ーンが増加した場合には、以下の理由で期待していた候
補シンボルが現われにくくなるどころか認識率がかえっ
て低下する恐れがある。すなわち、例えば、図17の
(C)に示されるような「わ」のシンボルパターンは、
シンボルの学習によって新たに追加して登録されたもの
であり、ストロークパターンd9は、もともとのストロ
ーク辞書部にはなかったものである。ところで、学習を
しない手書きシンボル認識装置であれば、ストローク辞
書マッチング部はd1からd7の中からストロークパタ
ーンの中から選べばよかった。しかるに、学習によりス
トロークパターンがdnにまで増えたため、検索量が多
くなりこのため検索時間が増大する。また、類似するス
トロークパターンが同じ辞書内に現われる可能性があ
り、これが正しい検索の阻害要因となる。すなわち、例
えば学習により登録されたストロークパターンd9は、
もとからあるストロークパターンd5、d7と類似した
ストロークである。このため、1画のシンボルでd9に
類似した「n」のシンボルが入力された場合に、学習前
にはストロークパターンd7が候補として挙がることで
「n」の候補シンボルが現れていたものが、学習後はd
9のストロークパターンの方の類似度が高いため、
「n」が候補シンボルとして現われなくなる。結局、学
習したことによってかえって認識率が下がってしまう。
【0023】本発明はかかる課題に鑑み、辞書の学習に
よってストロークパターン数が増加した場合でも、スト
ロークパターン間の類似による認識率の低下がおこら
ず、また、ストローク選定のための所要時間が増大しな
い手書きシンボル認識装置を提供することを目的として
なされたものである。
よってストロークパターン数が増加した場合でも、スト
ロークパターン間の類似による認識率の低下がおこら
ず、また、ストローク選定のための所要時間が増大しな
い手書きシンボル認識装置を提供することを目的として
なされたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、入力されたストローク
データをストローク単位毎に、形状特徴が基本的なスト
ロークパターンがあらかじめ登録されている基本ストロ
ーク辞書内のストロークパターンと比較する比較ステッ
プと、比較の結果各入力ストロークデータ毎に最も類似
している基本ストロークパターンを一応のシンボルの認
識に採用するストロークの候補として選出する基本スト
ローク辞書マッチングステップと、入力済のストローク
パターンをストローク単位毎にその形状特徴をもとに学
習して登録することにより学習ストローク辞書を作成す
る学習ストローク辞書作成ステップと、1シンボル単位
毎に該シンボルを構成するストロークについてのデータ
を対応させて登録してあるシンボルパターン辞書に前記
学習ストローク辞書作成ステップにて学習の上登録され
たストロークパターンを反映させることによりシンボル
を学習するシンボルパターン辞書学習ステップと、入力
された1シンボル分のストロークデータと前記基本スト
ローク辞書マッチングステップで候補として選出された
1シンボル分のストロークパターン候補の少なくも一方
をもとにシンボルパターン辞書の中から一応の候補シン
ボルを選定する候補シンボル選定ステップと、該ステッ
プにて一応の候補シンボルとして選定された各シンボル
を対象にこれを構成するストロークに前記学習ストロー
ク辞書に登録されたストロークパターンが含まれている
か否かを判断するシンボルストロークマッチングステッ
プと、前記シンボルストロークマッチングステップの結
果含まれていると判断された場合にはそれに対応する前
記学習ストローク辞書作成ステップで作成された学習ス
トローク辞書のストロークパターンと入力ストロークデ
ータを比較して両ストロークの類似度を調べる学習スト
ローク辞書マッチングステップと、該シンボルの残りの
ストロークに対応するシンボルパターン辞書の最初から
登録してあるシンボルパターンと入力ストロークデータ
とを比較して両ストロークの一致度を調べるシンボルパ
ターン辞書マッチングステップと、前記学習ストローク
辞書マッチングステップと前記シンボルパターン辞書マ
ッチングステップからのマッチング結果を合わせて、選
定された候補シンボルについての前記シンボルパターン
辞書の1シンボル分のストロークパターンに関するデー
タと比較し、その一致度合の最も高いものを認識候補シ
ンボルとして決定する認識候補シンボル決定ステップと
を有していることを特徴としている。
に、請求項1の発明においては、入力されたストローク
データをストローク単位毎に、形状特徴が基本的なスト
ロークパターンがあらかじめ登録されている基本ストロ
ーク辞書内のストロークパターンと比較する比較ステッ
プと、比較の結果各入力ストロークデータ毎に最も類似
している基本ストロークパターンを一応のシンボルの認
識に採用するストロークの候補として選出する基本スト
ローク辞書マッチングステップと、入力済のストローク
パターンをストローク単位毎にその形状特徴をもとに学
習して登録することにより学習ストローク辞書を作成す
る学習ストローク辞書作成ステップと、1シンボル単位
毎に該シンボルを構成するストロークについてのデータ
を対応させて登録してあるシンボルパターン辞書に前記
学習ストローク辞書作成ステップにて学習の上登録され
たストロークパターンを反映させることによりシンボル
を学習するシンボルパターン辞書学習ステップと、入力
された1シンボル分のストロークデータと前記基本スト
ローク辞書マッチングステップで候補として選出された
1シンボル分のストロークパターン候補の少なくも一方
をもとにシンボルパターン辞書の中から一応の候補シン
ボルを選定する候補シンボル選定ステップと、該ステッ
プにて一応の候補シンボルとして選定された各シンボル
を対象にこれを構成するストロークに前記学習ストロー
ク辞書に登録されたストロークパターンが含まれている
か否かを判断するシンボルストロークマッチングステッ
プと、前記シンボルストロークマッチングステップの結
果含まれていると判断された場合にはそれに対応する前
記学習ストローク辞書作成ステップで作成された学習ス
トローク辞書のストロークパターンと入力ストロークデ
ータを比較して両ストロークの類似度を調べる学習スト
ローク辞書マッチングステップと、該シンボルの残りの
ストロークに対応するシンボルパターン辞書の最初から
登録してあるシンボルパターンと入力ストロークデータ
とを比較して両ストロークの一致度を調べるシンボルパ
ターン辞書マッチングステップと、前記学習ストローク
辞書マッチングステップと前記シンボルパターン辞書マ
ッチングステップからのマッチング結果を合わせて、選
定された候補シンボルについての前記シンボルパターン
辞書の1シンボル分のストロークパターンに関するデー
タと比較し、その一致度合の最も高いものを認識候補シ
ンボルとして決定する認識候補シンボル決定ステップと
を有していることを特徴としている。
【0025】請求項2の発明においては、形状特徴が基
本的なストロークがストローク単位毎にストロークパタ
ーンとしてあらかじめ登録されている基本ストローク辞
書部と、入力されたストロークデータを前記基本ストロ
ーク辞書部の各ストロークパターンと比較し最も類似し
ているストロークパターンを一応のシンボルの認識に採
用するストロークの候補として選出する基本ストローク
辞書マッチング部と、学習による入力済のストロークパ
ターンについてのデータがストローク単位毎にその形状
特徴をもとに学習ストロークパターンとして登録されて
いる学習ストローク辞書部と、1シンボル単位毎にこれ
を構成するストロークパターンを記述したシンボルパタ
ーン辞書部と、前記シンボルパターン辞書部に前記学習
ストローク辞書部により登録された学習ストロークパタ
ーンを反映させるシンボルパターン辞書学習部と、1シ
ンボル分の入力ストロークデータと前記基本ストローク
辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル分
のストロークパターン候補の少なくも一方をもとに前記
シンボルパターン辞書の中から一応の候補シンボルを選
定する候補シンボル選定部と、該候補シンボル選定部に
て一応の候補シンボルとして選定された各シンボルを対
象にこれを構成するストロークに前記学習ストローク辞
書部に登録されたストロークパターンが含まれているか
否かを判断するシンボルストロークマッチング部と、前
記シンボルストロークマッチング部が学習ストローク辞
書部に登録されたストロークが含まれていると判断した
場合にはそれに対応する前記学習ストローク辞書部のス
トロークパターンと入力ストロークデータとを比較して
両ストロークの類似度を調べる学習ストローク辞書マッ
チング部と、該シンボルの残りのストロークに対応する
前記シンボルパターン辞書部の最初から登録してあるシ
ンボルパターンと入力ストロークとの一致度を調べるシ
ンボルパターン辞書マッチング部と、前記学習ストロー
ク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッチ
ング部からのマッチング結果を合わせて、選定された各
候補シンボルについての前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータと比
較し、その一致度合の最も高いものについて、そのシン
ボルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルと
して決定する認識候補シンボル決定部とを備えたことを
ことを特徴としている。
本的なストロークがストローク単位毎にストロークパタ
ーンとしてあらかじめ登録されている基本ストローク辞
書部と、入力されたストロークデータを前記基本ストロ
ーク辞書部の各ストロークパターンと比較し最も類似し
ているストロークパターンを一応のシンボルの認識に採
用するストロークの候補として選出する基本ストローク
辞書マッチング部と、学習による入力済のストロークパ
ターンについてのデータがストローク単位毎にその形状
特徴をもとに学習ストロークパターンとして登録されて
いる学習ストローク辞書部と、1シンボル単位毎にこれ
を構成するストロークパターンを記述したシンボルパタ
ーン辞書部と、前記シンボルパターン辞書部に前記学習
ストローク辞書部により登録された学習ストロークパタ
ーンを反映させるシンボルパターン辞書学習部と、1シ
ンボル分の入力ストロークデータと前記基本ストローク
辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル分
のストロークパターン候補の少なくも一方をもとに前記
シンボルパターン辞書の中から一応の候補シンボルを選
定する候補シンボル選定部と、該候補シンボル選定部に
て一応の候補シンボルとして選定された各シンボルを対
象にこれを構成するストロークに前記学習ストローク辞
書部に登録されたストロークパターンが含まれているか
否かを判断するシンボルストロークマッチング部と、前
記シンボルストロークマッチング部が学習ストローク辞
書部に登録されたストロークが含まれていると判断した
場合にはそれに対応する前記学習ストローク辞書部のス
トロークパターンと入力ストロークデータとを比較して
両ストロークの類似度を調べる学習ストローク辞書マッ
チング部と、該シンボルの残りのストロークに対応する
前記シンボルパターン辞書部の最初から登録してあるシ
ンボルパターンと入力ストロークとの一致度を調べるシ
ンボルパターン辞書マッチング部と、前記学習ストロー
ク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッチ
ング部からのマッチング結果を合わせて、選定された各
候補シンボルについての前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータと比
較し、その一致度合の最も高いものについて、そのシン
ボルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルと
して決定する認識候補シンボル決定部とを備えたことを
ことを特徴としている。
【0026】請求項3の発明においては、基本ストロー
クパターンがストロークパターン毎にその形状特徴と初
期状態からの登録である旨を示すフラグとが登録されて
いるストローク辞書に学習機能によって学習されたスト
ロークパターンと該ストロークパターンが後から追加登
録された旨を示すフラグを併せて追加登録するストロー
ク辞書学習ステップと、1シンボル単位毎に該シンボル
を構成するストロークについてのデータを対応させて登
録してあるシンボルパターン辞書に前記ストローク辞書
学習ステップにて学習の上登録されたストロークパター
ンを反映させることによりシンボルを学習するシンボル
パターン辞書学習ステップと、入力されたストロークデ
ータをストローク辞書部の各基本ストロークパターンと
比較して各入力ストロークデータ毎に最も類似している
基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採用
するストロークの候補として選出する基本ストローク辞
書マッチングステップと、1シンボル分の入力されたス
トロークデータと前記基本ストローク辞書マッチングス
テップで候補として選出された1シンボル分のストロー
クパターン候補の少なくも一方をもとにシンボルパター
ン辞書の中から一応の候補シンボルを選定する候補シン
ボル選定ステップと、該ステップにて一応の候補シンボ
ルとして選定された各シンボル毎にこれを構成するスト
ロークパターンに学習ストロークパターンが含まれてい
るか否かを判断するシンボルストロークマッチングステ
ップと、前記シンボルストロークマッチングステップの
結果含まれていると判断された場合にはそれに対応する
前記ストローク辞書の学習ストロークパターンと入力ス
トロークデータとを比較して両ストロークの類似度を調
べる学習ストローク辞書マッチングステップと、該シン
ボルの残りのストロークパターンに対応するシンボルパ
ターン辞書の最初から登録してあるシンボルパターンと
入力ストロークデータとを比較して両ストロークの一致
度を調べるシンボルパターン辞書マッチングステップ
と、前記学習ストローク辞書マッチングステップと前記
シンボルパターン辞書マッチングステップからのマッチ
ング結果を合わせて、選定された候補シンボルについて
の前記シンボルパターン辞書の1シンボル分のストロー
クパターンに関するデータと比較し、その一致度合の最
も高いものについて、そのシンボルパターンに対応する
シンボルを認識候補シンボルとして決定する認識候補シ
ンボル決定ステップを有していることを特徴としてい
る。
クパターンがストロークパターン毎にその形状特徴と初
期状態からの登録である旨を示すフラグとが登録されて
いるストローク辞書に学習機能によって学習されたスト
ロークパターンと該ストロークパターンが後から追加登
録された旨を示すフラグを併せて追加登録するストロー
ク辞書学習ステップと、1シンボル単位毎に該シンボル
を構成するストロークについてのデータを対応させて登
録してあるシンボルパターン辞書に前記ストローク辞書
学習ステップにて学習の上登録されたストロークパター
ンを反映させることによりシンボルを学習するシンボル
パターン辞書学習ステップと、入力されたストロークデ
ータをストローク辞書部の各基本ストロークパターンと
比較して各入力ストロークデータ毎に最も類似している
基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採用
するストロークの候補として選出する基本ストローク辞
書マッチングステップと、1シンボル分の入力されたス
トロークデータと前記基本ストローク辞書マッチングス
テップで候補として選出された1シンボル分のストロー
クパターン候補の少なくも一方をもとにシンボルパター
ン辞書の中から一応の候補シンボルを選定する候補シン
ボル選定ステップと、該ステップにて一応の候補シンボ
ルとして選定された各シンボル毎にこれを構成するスト
ロークパターンに学習ストロークパターンが含まれてい
るか否かを判断するシンボルストロークマッチングステ
ップと、前記シンボルストロークマッチングステップの
結果含まれていると判断された場合にはそれに対応する
前記ストローク辞書の学習ストロークパターンと入力ス
トロークデータとを比較して両ストロークの類似度を調
べる学習ストローク辞書マッチングステップと、該シン
ボルの残りのストロークパターンに対応するシンボルパ
ターン辞書の最初から登録してあるシンボルパターンと
入力ストロークデータとを比較して両ストロークの一致
度を調べるシンボルパターン辞書マッチングステップ
と、前記学習ストローク辞書マッチングステップと前記
シンボルパターン辞書マッチングステップからのマッチ
ング結果を合わせて、選定された候補シンボルについて
の前記シンボルパターン辞書の1シンボル分のストロー
クパターンに関するデータと比較し、その一致度合の最
も高いものについて、そのシンボルパターンに対応する
シンボルを認識候補シンボルとして決定する認識候補シ
ンボル決定ステップを有していることを特徴としてい
る。
【0027】請求項4の発明においては、基本ストロー
クパターンがストローク毎にその形状特徴と初期から登
録されている旨を示すフラグと共に登録され、かつ学習
によって学習ストロークパターンを後から追加記録され
た旨を示すフラグと共に登録可能なストローク辞書部
と、入力されたストロークデータを前記ストローク辞書
部の各基本ストロークパターンと比較しその中で各入力
ストロークデータ毎に最も類似している基本ストローク
パターンを一応のシンボルの認識に採用するストローク
の候補として選出する基本ストローク辞書マッチング部
と、1シンボル単位毎にそのシンボルを構成するストロ
ークパターンについてのデータを記述したシンボルパタ
ーン辞書部と、前記シンボルパターン辞書部に学習によ
り前記ストローク辞書に登録されたストロークパターン
を反映させるシンボルパターン辞書学習部と、1シンボ
ル分の入力されたストロークデータと前記基本ストロー
ク辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル
分のストロークパターン候補の少なくも一方をもとにシ
ンボルパターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選
定する候補シンボル選定部と、該候補シンボル選定部に
て一応の候補シンボルとして選定された各シンボルを対
象にこれを構成するストロークパターンに学習ストロー
クパターンが含まれているか否かを判断するシンボルス
トロークマッチング部と、前記シンボルストロークマッ
チング部が含まれていると判断した場合にはそれに対応
する前記ストローク辞書部の学習ストロークパターンと
入力ストロークデータとを比較して両ストロークの類似
度を調べる学習ストローク辞書マッチング部と、該シン
ボルの残りのストロークに対応する前記シンボルパター
ン辞書部の最初から登録してあるシンボルと入力ストロ
ークデータとを比較して両ストロークの一致度を調べる
シンボルパターン辞書マッチング部と、前記学習ストロ
ーク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッ
チング部からのマッチング結果を合わせて、選定された
各候補シンボルに対する前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータと比
較し、その一致度合の最も高いものについて、そのシン
ボルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルと
して決定する認識候補シンボル決定部とを備えたことを
ことを特徴としている。
クパターンがストローク毎にその形状特徴と初期から登
録されている旨を示すフラグと共に登録され、かつ学習
によって学習ストロークパターンを後から追加記録され
た旨を示すフラグと共に登録可能なストローク辞書部
と、入力されたストロークデータを前記ストローク辞書
部の各基本ストロークパターンと比較しその中で各入力
ストロークデータ毎に最も類似している基本ストローク
パターンを一応のシンボルの認識に採用するストローク
の候補として選出する基本ストローク辞書マッチング部
と、1シンボル単位毎にそのシンボルを構成するストロ
ークパターンについてのデータを記述したシンボルパタ
ーン辞書部と、前記シンボルパターン辞書部に学習によ
り前記ストローク辞書に登録されたストロークパターン
を反映させるシンボルパターン辞書学習部と、1シンボ
ル分の入力されたストロークデータと前記基本ストロー
ク辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル
分のストロークパターン候補の少なくも一方をもとにシ
ンボルパターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選
定する候補シンボル選定部と、該候補シンボル選定部に
て一応の候補シンボルとして選定された各シンボルを対
象にこれを構成するストロークパターンに学習ストロー
クパターンが含まれているか否かを判断するシンボルス
トロークマッチング部と、前記シンボルストロークマッ
チング部が含まれていると判断した場合にはそれに対応
する前記ストローク辞書部の学習ストロークパターンと
入力ストロークデータとを比較して両ストロークの類似
度を調べる学習ストローク辞書マッチング部と、該シン
ボルの残りのストロークに対応する前記シンボルパター
ン辞書部の最初から登録してあるシンボルと入力ストロ
ークデータとを比較して両ストロークの一致度を調べる
シンボルパターン辞書マッチング部と、前記学習ストロ
ーク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッ
チング部からのマッチング結果を合わせて、選定された
各候補シンボルに対する前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータと比
較し、その一致度合の最も高いものについて、そのシン
ボルパターンに対応するシンボルを認識候補シンボルと
して決定する認識候補シンボル決定部とを備えたことを
ことを特徴としている。
【0028】請求項5の発明においては、前記基本スト
ローク辞書マッチングステップは、各入力ストロークデ
ータについて基本ストロークパターンか否か、基本スト
ロークパターンに類似するものがあるか否かを判断し、
前記学習ストローク辞書マッチングステップは入力スト
ロークデータのうち前記基本ストローク辞書マッチング
ステップで基本ストロークパターンと判断されたものは
類似度の調査の対象外とし、前記シンボルパターン辞書
マッチングステップは入力ストロークデータのうち前記
基本ストローク辞書マッチングステップで基本ストロー
クパターンに類似するストロークがないと判断されたも
のは一致度の調査の対象外とすることを特徴としてい
る。
ローク辞書マッチングステップは、各入力ストロークデ
ータについて基本ストロークパターンか否か、基本スト
ロークパターンに類似するものがあるか否かを判断し、
前記学習ストローク辞書マッチングステップは入力スト
ロークデータのうち前記基本ストローク辞書マッチング
ステップで基本ストロークパターンと判断されたものは
類似度の調査の対象外とし、前記シンボルパターン辞書
マッチングステップは入力ストロークデータのうち前記
基本ストローク辞書マッチングステップで基本ストロー
クパターンに類似するストロークがないと判断されたも
のは一致度の調査の対象外とすることを特徴としてい
る。
【0029】請求項6の発明においては、前記基本スト
ローク辞書マッチング部は、各入力ストロークデータに
ついて基本ストロークパターンか否か、基本ストローク
パターンに類似するものがあるか否かを判断し、前記学
習ストローク辞書マッチング部は入力ストロークデータ
のうち前記基本ストローク辞書マッチング部が基本スト
ロークパターンと判断したものは類似度の調査の対象外
とし、前記シンボルパターン辞書マッチング部は入力ス
トロークデータのうち前記基本ストロークパターンに類
似するストロークがないと判断したものは一致度の調査
の対象外とすることを特徴としている。
ローク辞書マッチング部は、各入力ストロークデータに
ついて基本ストロークパターンか否か、基本ストローク
パターンに類似するものがあるか否かを判断し、前記学
習ストローク辞書マッチング部は入力ストロークデータ
のうち前記基本ストローク辞書マッチング部が基本スト
ロークパターンと判断したものは類似度の調査の対象外
とし、前記シンボルパターン辞書マッチング部は入力ス
トロークデータのうち前記基本ストロークパターンに類
似するストロークがないと判断したものは一致度の調査
の対象外とすることを特徴としている。
【0030】請求項7の発明においては、前記候補シン
ボル選定ステップの候補シンボルの選定は手書き入力者
による各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力
装置が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構
成手段の内容に起因する制限のもとでなされ、前記認識
候補決定ステップは前記ステップにおける指示若しくは
制限にて定まる範囲内でのシンボルパターン辞書内のシ
ンボルについて一致度合を調べた上決定するものである
ことを特徴としている。
ボル選定ステップの候補シンボルの選定は手書き入力者
による各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力
装置が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構
成手段の内容に起因する制限のもとでなされ、前記認識
候補決定ステップは前記ステップにおける指示若しくは
制限にて定まる範囲内でのシンボルパターン辞書内のシ
ンボルについて一致度合を調べた上決定するものである
ことを特徴としている。
【0031】請求項8の発明においては、前記候補シン
ボル選定部は、候補シンボルの選定を手書き入力者によ
る各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装置
が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成手
段の内容に起因する制限のもとで行い、前記認識候補決
定部は前記指示若しくは制限にて定まる範囲内でのシン
ボルパターン辞書内のシンボルについて一致度合を調べ
た上決定するものであることを特徴としている。
ボル選定部は、候補シンボルの選定を手書き入力者によ
る各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装置
が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成手
段の内容に起因する制限のもとで行い、前記認識候補決
定部は前記指示若しくは制限にて定まる範囲内でのシン
ボルパターン辞書内のシンボルについて一致度合を調べ
た上決定するものであることを特徴としている。
【0032】
【作用】上記構成により請求項1の発明においては、比
較ステップでは入力された入力ストロークデータをスト
ローク単位毎に、形状特徴が基本的なストロークパター
ンがあらかじめ登録されている基本ストローク辞書内の
ストロークパターンと比較する。基本ストローク辞書マ
ッチングステップでは、各入力ストロークデータ毎に前
記比較ステップの結果最も類似しているストロークパタ
ーンをシンボルの認識に採用するストロークの候補とし
て選出する。学習ストローク辞書作成ステップでは、認
識の対象としているシンボルの入力時には入力済のスト
ロークパターンをストローク単位毎にその形状特徴をも
とにして学習して登録することにより学習ストローク辞
書を作成している。シンボルパターン辞書学習ステップ
では、1シンボル単位毎に該シンボルを構成するストロ
ークについてのデータを対応させて登録してあるシンボ
ルパターン辞書に学習ストローク辞書作成ステップにて
学習の上登録されたストロークパターンを反映させるこ
とによりシンボルを学習する。候補シンボル選定ステッ
プでは、入力された1シンボル分のストロークデータ
と、基本ストローク辞書マッチングステップで候補とし
て選出された1シンボル分のストロークパターン候補の
少なくも一方をもとにシンボルパターン辞書の中から一
応の候補シンボルを選定する。シンボルストロークマッ
チングステップでは、一応の候補シンボルとして選定さ
れた各シンボルを対象にこれを構成するストロークパタ
ーンに前記学習ストローク辞書に登録されたストローク
パターンが含まれているか否かを判断する。学習ストロ
ーク辞書マッチングステップでは、シンボルストローク
マッチングステップの結果含まれていると判断された場
合にはそれに対応する学習ストローク辞書のストローク
パターンと入力ストロークデータとを比較して両ストロ
ークの類似度を調べる。シンボルパターン辞書マッチン
グステップでは、該シンボルの残りのストロークに対応
するシンボルパターン辞書の最初から登録してあるスト
ロークと入力ストロークデータとを比較して両ストロー
クの一致度を調べる。認識候補シンボル決定ステップで
は、学習ストローク辞書マッチングステップとシンボル
パターン辞書マッチングステップからのマッチング結果
を合わせて、選定された各候補シンボルに対するシンボ
ルパターン辞書の1シンボル分のストロークパターンに
関するデータ(パターンそのものを含む)と比較し、そ
の一致度合の最も高いものについて、そのシンボルパタ
ーンに対応するシンボルを手書き入力者が入力を意図し
ていたと最終的に推定した上、これをその認識候補シン
ボルとして決定する。
較ステップでは入力された入力ストロークデータをスト
ローク単位毎に、形状特徴が基本的なストロークパター
ンがあらかじめ登録されている基本ストローク辞書内の
ストロークパターンと比較する。基本ストローク辞書マ
ッチングステップでは、各入力ストロークデータ毎に前
記比較ステップの結果最も類似しているストロークパタ
ーンをシンボルの認識に採用するストロークの候補とし
て選出する。学習ストローク辞書作成ステップでは、認
識の対象としているシンボルの入力時には入力済のスト
ロークパターンをストローク単位毎にその形状特徴をも
とにして学習して登録することにより学習ストローク辞
書を作成している。シンボルパターン辞書学習ステップ
では、1シンボル単位毎に該シンボルを構成するストロ
ークについてのデータを対応させて登録してあるシンボ
ルパターン辞書に学習ストローク辞書作成ステップにて
学習の上登録されたストロークパターンを反映させるこ
とによりシンボルを学習する。候補シンボル選定ステッ
プでは、入力された1シンボル分のストロークデータ
と、基本ストローク辞書マッチングステップで候補とし
て選出された1シンボル分のストロークパターン候補の
少なくも一方をもとにシンボルパターン辞書の中から一
応の候補シンボルを選定する。シンボルストロークマッ
チングステップでは、一応の候補シンボルとして選定さ
れた各シンボルを対象にこれを構成するストロークパタ
ーンに前記学習ストローク辞書に登録されたストローク
パターンが含まれているか否かを判断する。学習ストロ
ーク辞書マッチングステップでは、シンボルストローク
マッチングステップの結果含まれていると判断された場
合にはそれに対応する学習ストローク辞書のストローク
パターンと入力ストロークデータとを比較して両ストロ
ークの類似度を調べる。シンボルパターン辞書マッチン
グステップでは、該シンボルの残りのストロークに対応
するシンボルパターン辞書の最初から登録してあるスト
ロークと入力ストロークデータとを比較して両ストロー
クの一致度を調べる。認識候補シンボル決定ステップで
は、学習ストローク辞書マッチングステップとシンボル
パターン辞書マッチングステップからのマッチング結果
を合わせて、選定された各候補シンボルに対するシンボ
ルパターン辞書の1シンボル分のストロークパターンに
関するデータ(パターンそのものを含む)と比較し、そ
の一致度合の最も高いものについて、そのシンボルパタ
ーンに対応するシンボルを手書き入力者が入力を意図し
ていたと最終的に推定した上、これをその認識候補シン
ボルとして決定する。
【0033】請求項2の発明においては、基本ストロー
ク辞書部にはストローク単位毎に形状特徴が基本的なス
トロークがストロークパターンとしてあらかじめ登録さ
れている。基本ストローク辞書マッチング部が、入力さ
れたストロークデータを、基本ストローク辞書部の各ス
トロークパターンと比較し、最も類似しているストロー
クパターンを一応のシンボルの認識に採用するストロー
クの候補として選出する。学習ストローク辞書部には、
認識の対象となるシンボルの入力時には入力済のストロ
ークパターンがストローク単位毎にその形状特徴をもと
に学習ストロークパターンとして学習により登録されて
いる。シンボルパターン辞書部には、1シンボル単位毎
にこれを構成するストロークパターンについてのデータ
が記述してある。シンボルパターン辞書学習部がシンボ
ルパターン辞書部に学習ストローク辞書部により登録さ
れた学習ストロークパターンを反映させ、結果的にシン
ボルを追加登録させる。候補シンボル選定部が、1シン
ボル分の入力ストロークデータと、基本ストローク辞書
マッチング部で候補として選出された1シンボル分のス
トロークパターン候補の少なくも一方をもとにシンボル
パターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選定する
(勿論、ない場合もありえる。)。シンボルストローク
マッチング部が、一応の候補シンボルとして選定された
各シンボルを対象に、これを構成するストロークに学習
ストローク辞書部に登録されたストロークパターンが含
まれているか否かを判断する。学習ストローク辞書マッ
チング部が、シンボルストローク判断部が学習ストロー
ク辞書部に登録されたストロークが含まれていると判断
した場合には、それに対応する学習ストローク辞書部の
ストロークパターンと入力ストロークデータとを比較し
て両ストロークの類似度を調べる。シンボルパターン辞
書マッチング部が、該シンボルの残りのストロークに対
応する前記シンボルパターン辞書部の最初から登録して
あるストロークパターンと入力ストロークデータとの一
致度を調べる。認識候補シンボル決定部が、学習ストロ
ーク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッ
チング部からのマッチング結果を合わせて、選定された
各候補シンボルに対する前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータとの
比較を行ない、その一致度合の最も高いものについて、
そのシンボルパターンに対応するシンボルを認識候補シ
ンボルとして決定する。
ク辞書部にはストローク単位毎に形状特徴が基本的なス
トロークがストロークパターンとしてあらかじめ登録さ
れている。基本ストローク辞書マッチング部が、入力さ
れたストロークデータを、基本ストローク辞書部の各ス
トロークパターンと比較し、最も類似しているストロー
クパターンを一応のシンボルの認識に採用するストロー
クの候補として選出する。学習ストローク辞書部には、
認識の対象となるシンボルの入力時には入力済のストロ
ークパターンがストローク単位毎にその形状特徴をもと
に学習ストロークパターンとして学習により登録されて
いる。シンボルパターン辞書部には、1シンボル単位毎
にこれを構成するストロークパターンについてのデータ
が記述してある。シンボルパターン辞書学習部がシンボ
ルパターン辞書部に学習ストローク辞書部により登録さ
れた学習ストロークパターンを反映させ、結果的にシン
ボルを追加登録させる。候補シンボル選定部が、1シン
ボル分の入力ストロークデータと、基本ストローク辞書
マッチング部で候補として選出された1シンボル分のス
トロークパターン候補の少なくも一方をもとにシンボル
パターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選定する
(勿論、ない場合もありえる。)。シンボルストローク
マッチング部が、一応の候補シンボルとして選定された
各シンボルを対象に、これを構成するストロークに学習
ストローク辞書部に登録されたストロークパターンが含
まれているか否かを判断する。学習ストローク辞書マッ
チング部が、シンボルストローク判断部が学習ストロー
ク辞書部に登録されたストロークが含まれていると判断
した場合には、それに対応する学習ストローク辞書部の
ストロークパターンと入力ストロークデータとを比較し
て両ストロークの類似度を調べる。シンボルパターン辞
書マッチング部が、該シンボルの残りのストロークに対
応する前記シンボルパターン辞書部の最初から登録して
あるストロークパターンと入力ストロークデータとの一
致度を調べる。認識候補シンボル決定部が、学習ストロ
ーク辞書マッチング部と前記シンボルパターン辞書マッ
チング部からのマッチング結果を合わせて、選定された
各候補シンボルに対する前記シンボルパターン辞書部の
1シンボル分のストロークパターンに関するデータとの
比較を行ない、その一致度合の最も高いものについて、
そのシンボルパターンに対応するシンボルを認識候補シ
ンボルとして決定する。
【0034】請求項3の発明においては、ストローク辞
書学習ステップにて基本ストロークパターンがストロー
ク毎にその形状特徴と初期状態からの登録である旨を示
すフラグとがあらかじめ登録されているストローク辞書
に学習機能によって学習されたストロークパターンと該
ストロークパターンが後から追加登録された旨を示すフ
ラグを併せて追加登録する。シンボルパターン辞書学習
ステップにて、1シンボル単位毎に該シンボルを構成す
るストロークを対応させて登録してあるシンボルパター
ン辞書にストローク辞書学習ステップにて学習の上登録
されたストロークパターンを反映させることによりシン
ボルを学習する。基本ストローク辞書マッチングステッ
プでは、入力されたストロークデータをストローク辞書
の各基本ストロークパターンと比較して最も類似してい
る基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採
用するストロークの候補として選出する。候補シンボル
選定部では、1シンボル分の入力ストロークデータと基
本ストローク辞書マッチングステップで候補として選出
された1シンボル分のストロークパターン候補の少なく
も一方をもとにシンボルパターン辞書の中から一応の候
補シンボルを選定する。シンボルストロークマッチング
ステップでは、一応の候補シンボルとして選定された各
シンボルを対象にこれを構成するストロークパターンに
学習ストロークパターンが含まれているか否かをフラグ
をもとに判断する。学習ストローク辞書マッチングステ
ップでは、シンボルストローク判断ステップの結果含ま
れていると判断された場合にはそれに対応する学習スト
ローク辞書のストロークパターンと入力ストロークデー
タとを比較して両ストロークの類似度を調べる。シンボ
ルパターン辞書マッチングステップでは、該シンボルの
残りのストロークパターンに対応するシンボルパターン
辞書の最初から登録されているストロークと入力ストロ
ークデータとの一致度を調べる。認識候補シンボル決定
ステップでは、学習ストローク辞書マッチングステップ
とシンボルパターン辞書マッチングステップからのマッ
チング結果を合わせて、選定された各候補シンボルに対
するシンボルパターン辞書の1シンボル分のストローク
パターンに関するデータと比較し、その一致度合の最も
高いものについて、そのシンボルパターンに対応するシ
ンボルを認識候補シンボルとして決定する。
書学習ステップにて基本ストロークパターンがストロー
ク毎にその形状特徴と初期状態からの登録である旨を示
すフラグとがあらかじめ登録されているストローク辞書
に学習機能によって学習されたストロークパターンと該
ストロークパターンが後から追加登録された旨を示すフ
ラグを併せて追加登録する。シンボルパターン辞書学習
ステップにて、1シンボル単位毎に該シンボルを構成す
るストロークを対応させて登録してあるシンボルパター
ン辞書にストローク辞書学習ステップにて学習の上登録
されたストロークパターンを反映させることによりシン
ボルを学習する。基本ストローク辞書マッチングステッ
プでは、入力されたストロークデータをストローク辞書
の各基本ストロークパターンと比較して最も類似してい
る基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採
用するストロークの候補として選出する。候補シンボル
選定部では、1シンボル分の入力ストロークデータと基
本ストローク辞書マッチングステップで候補として選出
された1シンボル分のストロークパターン候補の少なく
も一方をもとにシンボルパターン辞書の中から一応の候
補シンボルを選定する。シンボルストロークマッチング
ステップでは、一応の候補シンボルとして選定された各
シンボルを対象にこれを構成するストロークパターンに
学習ストロークパターンが含まれているか否かをフラグ
をもとに判断する。学習ストローク辞書マッチングステ
ップでは、シンボルストローク判断ステップの結果含ま
れていると判断された場合にはそれに対応する学習スト
ローク辞書のストロークパターンと入力ストロークデー
タとを比較して両ストロークの類似度を調べる。シンボ
ルパターン辞書マッチングステップでは、該シンボルの
残りのストロークパターンに対応するシンボルパターン
辞書の最初から登録されているストロークと入力ストロ
ークデータとの一致度を調べる。認識候補シンボル決定
ステップでは、学習ストローク辞書マッチングステップ
とシンボルパターン辞書マッチングステップからのマッ
チング結果を合わせて、選定された各候補シンボルに対
するシンボルパターン辞書の1シンボル分のストローク
パターンに関するデータと比較し、その一致度合の最も
高いものについて、そのシンボルパターンに対応するシ
ンボルを認識候補シンボルとして決定する。
【0035】請求項4の発明においては、ストローク辞
書部には基本ストロークパターンがストローク毎にその
形状特徴と初期から登録されている旨を示すフラグと共
に登録されかつ学習によって学習ストロークパターンを
後から追加登録された旨を示すフラグと共に記憶可能と
され、またこの結果登録されている。基本ストローク辞
書マッチング部が、入力されたストロークデータを、ス
トローク辞書部の各基本ストロークパターンと比較し、
その中で各入力ストロークデータ毎に最も類似している
基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採用
するストロークの候補として選出する。シンボルパター
ン辞書部には、1シンボル単位毎にそのシンボルを構成
するストロークパターンについてのデータが記述してあ
る。シンボルパターン辞書学習部は、シンボルパターン
辞書部に学習によりストローク辞書に登録されたストロ
ークパターンを反映させる。候補シンボル選定部が、1
シンボル分の入力ストロークデータと前記基本ストロー
ク辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル
分のストロークパターン候補の少なくも一方をもとにシ
ンボルパターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選
定する。シンボルストロークマッチング部が、一応の候
補シンボルとして選定された各シンボルを対象にこれを
構成するストロークパターンに学習ストロークパターン
が含まれているか否かを判断する。学習ストローク辞書
マッチング部が、シンボルストロークマッチング部によ
り含まれていると判断された場合には、それに対応する
学習ストローク辞書部のストロークパターンと入力スト
ロークデータとを比較して両ストロークの類似度を調べ
る。シンボルパターン辞書マッチング部が、該シンボル
の残りのストロークパターンに対応するシンボルパター
ン辞書部の最初から登録してあるストロークパターンと
入力ストロークデータとの一致度を調べる。認識候補シ
ンボル決定部が、学習ストローク辞書マッチング部と前
記シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチング
結果を合わせて、選定された各候補シンボルに対するシ
ンボルパターン辞書部の1シンボル分のストロークパタ
ーンに関するデータと比較し、その一致度合の最も高い
ものについて、そのシンボルパターンに対応するシンボ
ルを認識候補シンボルとして決定する。
書部には基本ストロークパターンがストローク毎にその
形状特徴と初期から登録されている旨を示すフラグと共
に登録されかつ学習によって学習ストロークパターンを
後から追加登録された旨を示すフラグと共に記憶可能と
され、またこの結果登録されている。基本ストローク辞
書マッチング部が、入力されたストロークデータを、ス
トローク辞書部の各基本ストロークパターンと比較し、
その中で各入力ストロークデータ毎に最も類似している
基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に採用
するストロークの候補として選出する。シンボルパター
ン辞書部には、1シンボル単位毎にそのシンボルを構成
するストロークパターンについてのデータが記述してあ
る。シンボルパターン辞書学習部は、シンボルパターン
辞書部に学習によりストローク辞書に登録されたストロ
ークパターンを反映させる。候補シンボル選定部が、1
シンボル分の入力ストロークデータと前記基本ストロー
ク辞書マッチング部で候補として選出された1シンボル
分のストロークパターン候補の少なくも一方をもとにシ
ンボルパターン辞書部の中から一応の候補シンボルを選
定する。シンボルストロークマッチング部が、一応の候
補シンボルとして選定された各シンボルを対象にこれを
構成するストロークパターンに学習ストロークパターン
が含まれているか否かを判断する。学習ストローク辞書
マッチング部が、シンボルストロークマッチング部によ
り含まれていると判断された場合には、それに対応する
学習ストローク辞書部のストロークパターンと入力スト
ロークデータとを比較して両ストロークの類似度を調べ
る。シンボルパターン辞書マッチング部が、該シンボル
の残りのストロークパターンに対応するシンボルパター
ン辞書部の最初から登録してあるストロークパターンと
入力ストロークデータとの一致度を調べる。認識候補シ
ンボル決定部が、学習ストローク辞書マッチング部と前
記シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチング
結果を合わせて、選定された各候補シンボルに対するシ
ンボルパターン辞書部の1シンボル分のストロークパタ
ーンに関するデータと比較し、その一致度合の最も高い
ものについて、そのシンボルパターンに対応するシンボ
ルを認識候補シンボルとして決定する。
【0036】請求項5の発明においては、基本ストロー
ク辞書マッチングステップでは、各入力ストロークデー
タについて基本ストロークパターンか否か、基本ストロ
ークパターンに類似するものがあるか否かを判断する。
学習ストローク辞書マッチングステップでは、入力スト
ロークデータのうち基本ストローク辞書マッチングステ
ップで基本ストロークパターンと判断されたものは類似
度の調査の対象外とする。シンボルパターン辞書マッチ
ングステップでは、入力ストロークデータのうち基本ス
トローク辞書マッチングステップで基本ストロークパタ
ーンに類似するストロークがないと判断したものは一致
度の調査の対象外とする。
ク辞書マッチングステップでは、各入力ストロークデー
タについて基本ストロークパターンか否か、基本ストロ
ークパターンに類似するものがあるか否かを判断する。
学習ストローク辞書マッチングステップでは、入力スト
ロークデータのうち基本ストローク辞書マッチングステ
ップで基本ストロークパターンと判断されたものは類似
度の調査の対象外とする。シンボルパターン辞書マッチ
ングステップでは、入力ストロークデータのうち基本ス
トローク辞書マッチングステップで基本ストロークパタ
ーンに類似するストロークがないと判断したものは一致
度の調査の対象外とする。
【0037】請求項6の発明において、基本ストローク
辞書マッチング部が各入力ストロークデータについて基
本ストロークパターンか否か、基本ストロークパターン
に類似するものがあるか否かを判断する。学習ストロー
ク辞書マッチング部が、入力ストロークデータのうち基
本ストローク辞書マンチング部が基本ストロークパター
ンと判断したものは、類似度の調査の対象外とする。シ
ンボルパターン辞書マンチング部が入力ストロークデー
タのうち基本ストローク辞書マンチング部が基本ストロ
ークパターンに類似するストロークがないと判断したも
のは一致度の調査の対象外とする。
辞書マッチング部が各入力ストロークデータについて基
本ストロークパターンか否か、基本ストロークパターン
に類似するものがあるか否かを判断する。学習ストロー
ク辞書マッチング部が、入力ストロークデータのうち基
本ストローク辞書マンチング部が基本ストロークパター
ンと判断したものは、類似度の調査の対象外とする。シ
ンボルパターン辞書マンチング部が入力ストロークデー
タのうち基本ストローク辞書マンチング部が基本ストロ
ークパターンに類似するストロークがないと判断したも
のは一致度の調査の対象外とする。
【0038】請求項7の発明においては、候補シンボル
選定ステップの候補シンボルの選定は、手書き入力者に
よる各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装
置が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成
手段の内容に起因する制限のもとでなされる(従って、
この選定ステップを全く欠く場合もある。)。認識候補
決定ステップは、前記ステップにおける指示若しくは制
限にて定まる範囲内でのシンボルパターン辞書内のシン
ボルについて一致度合を調べた上決定するものである。
選定ステップの候補シンボルの選定は、手書き入力者に
よる各種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装
置が装備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成
手段の内容に起因する制限のもとでなされる(従って、
この選定ステップを全く欠く場合もある。)。認識候補
決定ステップは、前記ステップにおける指示若しくは制
限にて定まる範囲内でのシンボルパターン辞書内のシン
ボルについて一致度合を調べた上決定するものである。
【0039】請求項8の発明においては、候補シンボル
選定部の候補シンボルの選定は、手書き入力者による各
種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装置が装
備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成手段の
内容に起因する制限のもとでなされる(従って、この候
補シンボル選定部を欠く場合もある。)。認識候補決定
部は、上記指示若しくは制限にて定まる範囲内でのシン
ボルパターン辞書内のシンボルついて一致度合を調べた
上決定する。
選定部の候補シンボルの選定は、手書き入力者による各
種の指示若しくは学習能力を有する手書き入力装置が装
備するシンボルパターン辞書等の各構成部、構成手段の
内容に起因する制限のもとでなされる(従って、この候
補シンボル選定部を欠く場合もある。)。認識候補決定
部は、上記指示若しくは制限にて定まる範囲内でのシン
ボルパターン辞書内のシンボルついて一致度合を調べた
上決定する。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係る手書きシンボル認識装置
を実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は本発明に係る手書きシンボル認識
装置の一実施例の構成図である。本図において、101
はストロークデータ入力部であり、102は基本ストロ
ーク辞書マッチング部であり、103は基本ストローク
辞書部であり、104は認識候補シンボル決定部であ
り、105はシンボルパターン辞書部であり、106は
学習ストローク辞書マッチング部であり、107は学習
ストローク辞書部であり、108はシンボルパターン辞
書マッチング部である。以上の他、入力されたシンボル
を表示していく表示部同じく記憶していく記憶部やフロ
ッピーディスク収納部、正しい認識がなされた場合にこ
の旨の通知をなすと共に入力されたシンボルを所定位置
に表示の上記憶等させる確定操作部、誤った認識がなさ
れた場合にシンボルパターン辞書マッチング部108や
手書き入力者にその旨を通知すると共に手書き入力者に
よる正しい(入力を意図する)シンボルの入力の受け入
れやこの上で各部への通知やこの通知をもとにストロー
クやシンボルの学習を可能ならしめる各種操作部等が装
備されているのは勿論である。しかしながら、これらや
その原理等は、手書きシンボル認識装置のみならずキー
ボード式のワードプロセッサー等極く日常的な機器にま
で採用されているいわば周知の技術である。このため、
これらについての図示、説明等は省略する。
を実施例に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は本発明に係る手書きシンボル認識
装置の一実施例の構成図である。本図において、101
はストロークデータ入力部であり、102は基本ストロ
ーク辞書マッチング部であり、103は基本ストローク
辞書部であり、104は認識候補シンボル決定部であ
り、105はシンボルパターン辞書部であり、106は
学習ストローク辞書マッチング部であり、107は学習
ストローク辞書部であり、108はシンボルパターン辞
書マッチング部である。以上の他、入力されたシンボル
を表示していく表示部同じく記憶していく記憶部やフロ
ッピーディスク収納部、正しい認識がなされた場合にこ
の旨の通知をなすと共に入力されたシンボルを所定位置
に表示の上記憶等させる確定操作部、誤った認識がなさ
れた場合にシンボルパターン辞書マッチング部108や
手書き入力者にその旨を通知すると共に手書き入力者に
よる正しい(入力を意図する)シンボルの入力の受け入
れやこの上で各部への通知やこの通知をもとにストロー
クやシンボルの学習を可能ならしめる各種操作部等が装
備されているのは勿論である。しかしながら、これらや
その原理等は、手書きシンボル認識装置のみならずキー
ボード式のワードプロセッサー等極く日常的な機器にま
で採用されているいわば周知の技術である。このため、
これらについての図示、説明等は省略する。
【0041】次に、上記各部の動作の説明に先立ち、図
について必要な説明をする。図2は本実施例のストロー
ク辞書マッチング部の動作流れ図であり、図3は同じく
認識候補シンボル決定部の動作流れ図である。次に、図
4は本実施例のストローク辞書部に登録等されているス
トロークのパターンを例示したものであり、図4(a)
は基本ストローク辞書部の内容を、(b)は学習ストロ
ーク辞書部の内容を示す。また、a1からanは基本ス
トロークパターンであり、b1からbnは学習ストロー
クパターンである。図5は、本実施例のシンボルパター
ン辞書部の各シンボルパターンの内容を示したものであ
る。本図において、(A)は基本ストロークパターンの
みの組合せで記述される「わ」のシンボルであり、
(B)は基本ストロークパターンのみで記述される
「n」のシンボルであり、(C)は基本ストロークパタ
ーンと学習ストロークパターンの組合せで記述される
「わ」のシンボルを示している。なお、このためシンボ
ルパターン学習部はシンボルをも学習の上追加登録され
ることとなっている。また、図6は図1に示す手書きシ
ンボル認識装置への入力ストロークデータの例とその認
識処理の結果を順に示した表である。
について必要な説明をする。図2は本実施例のストロー
ク辞書マッチング部の動作流れ図であり、図3は同じく
認識候補シンボル決定部の動作流れ図である。次に、図
4は本実施例のストローク辞書部に登録等されているス
トロークのパターンを例示したものであり、図4(a)
は基本ストローク辞書部の内容を、(b)は学習ストロ
ーク辞書部の内容を示す。また、a1からanは基本ス
トロークパターンであり、b1からbnは学習ストロー
クパターンである。図5は、本実施例のシンボルパター
ン辞書部の各シンボルパターンの内容を示したものであ
る。本図において、(A)は基本ストロークパターンの
みの組合せで記述される「わ」のシンボルであり、
(B)は基本ストロークパターンのみで記述される
「n」のシンボルであり、(C)は基本ストロークパタ
ーンと学習ストロークパターンの組合せで記述される
「わ」のシンボルを示している。なお、このためシンボ
ルパターン学習部はシンボルをも学習の上追加登録され
ることとなっている。また、図6は図1に示す手書きシ
ンボル認識装置への入力ストロークデータの例とその認
識処理の結果を順に示した表である。
【0042】以下、本実施例のオンライン手書きシンボ
ル認識装置について、図1から図4を用いてその動作を
説明する。まず、ストロークデータ入力部101でペン
等の入力手段を用いて入力者からストロークデータが入
力される。ストロークデータ入力部101で入力された
全てのストロークデータは、基本ストローク辞書マッチ
ング部102と認識候補シンボル決定部104に渡され
る。基本ストローク辞書マッチング部102に渡された
ストロークデータは、基本ストローク辞書マッチング部
102が基本ストローク辞書部103を参照して、各入
力ストロークデータ毎に辞書中のいずれのストロークパ
ターンと一致するかを調べる。
ル認識装置について、図1から図4を用いてその動作を
説明する。まず、ストロークデータ入力部101でペン
等の入力手段を用いて入力者からストロークデータが入
力される。ストロークデータ入力部101で入力された
全てのストロークデータは、基本ストローク辞書マッチ
ング部102と認識候補シンボル決定部104に渡され
る。基本ストローク辞書マッチング部102に渡された
ストロークデータは、基本ストローク辞書マッチング部
102が基本ストローク辞書部103を参照して、各入
力ストロークデータ毎に辞書中のいずれのストロークパ
ターンと一致するかを調べる。
【0043】実際の基本ストローク辞書部103には、
各ストロークパターン毎に図4の(a)に示したような
特徴が記述されており、またこの辞書には崩し字などの
学習を行ったことによる学習ストロークパターンが追加
記録されることはない。以下、基本ストローク辞書マッ
チング部の動作を図2を用いて説明する。 (S21)ストロークデータ入力部から1ストローク分
のストロークデータを受けとる。
各ストロークパターン毎に図4の(a)に示したような
特徴が記述されており、またこの辞書には崩し字などの
学習を行ったことによる学習ストロークパターンが追加
記録されることはない。以下、基本ストローク辞書マッ
チング部の動作を図2を用いて説明する。 (S21)ストロークデータ入力部から1ストローク分
のストロークデータを受けとる。
【0044】(S22)そのストロークデータの特徴を
抽出する。 (S23)抽出された特徴と、基本ストローク辞書部の
1つのストロークパターンの特徴との比較を行う。 (S24)類似度と閾値との比較を行う。 (S25)特徴の一致度合、すなわちストロークパター
ンとの類似度がある特定の閾値より高い場合(ステップ
S24でYes)、入力ストロークデータがそのストロ
ークパターンと類似しているとみなし、そのストローク
パターンを候補ストロークパターンとする。なお、ここ
での類似度の計算方法および閾値の値については後に説
明する。
抽出する。 (S23)抽出された特徴と、基本ストローク辞書部の
1つのストロークパターンの特徴との比較を行う。 (S24)類似度と閾値との比較を行う。 (S25)特徴の一致度合、すなわちストロークパター
ンとの類似度がある特定の閾値より高い場合(ステップ
S24でYes)、入力ストロークデータがそのストロ
ークパターンと類似しているとみなし、そのストローク
パターンを候補ストロークパターンとする。なお、ここ
での類似度の計算方法および閾値の値については後に説
明する。
【0045】(S26)同様に辞書中の他のストローク
パターンについても特徴の比較を行い候補を選出してい
く。 (S27)基本ストローク辞書部の全てのストロークパ
ターンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高
いものを最終的な候補ストロークパターンとして認識候
補シンボル決定部に渡す。なお、本ステップで入力され
たストロークデータのうち明白に基本ストロークパター
ンと認識されたもの及び明らかに基本ストロークパター
ンでないと認識されたものは、各々最終的なシンボルの
認識にも利用されるのは勿論である。そして、これは後
述の第2実施例でも同様である。認識候補シンボル決定
部は、ストロークデータ入力部からの入力ストロークデ
ータと、基本ストローク辞書マッチング部からの候補ス
トロークパターンをもとに、シンボルパターン辞書部を
参照して図3に示すような動作を行う。以下その動作を
順に説明する。
パターンについても特徴の比較を行い候補を選出してい
く。 (S27)基本ストローク辞書部の全てのストロークパ
ターンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高
いものを最終的な候補ストロークパターンとして認識候
補シンボル決定部に渡す。なお、本ステップで入力され
たストロークデータのうち明白に基本ストロークパター
ンと認識されたもの及び明らかに基本ストロークパター
ンでないと認識されたものは、各々最終的なシンボルの
認識にも利用されるのは勿論である。そして、これは後
述の第2実施例でも同様である。認識候補シンボル決定
部は、ストロークデータ入力部からの入力ストロークデ
ータと、基本ストローク辞書マッチング部からの候補ス
トロークパターンをもとに、シンボルパターン辞書部を
参照して図3に示すような動作を行う。以下その動作を
順に説明する。
【0046】(S31)最初に、ストロークデータ入力
部から入力ストロークデータを、基本ストローク辞書マ
ッチング部から候補ストロークパターンをそれぞれ受け
とる。 (S32)受け取ったストロークデータ及びストローク
パターンをもとに、シンボルパターン辞書部のシンボル
の内から一応の候補シンボルを決定する。なお、この手
順は後に説明する。
部から入力ストロークデータを、基本ストローク辞書マ
ッチング部から候補ストロークパターンをそれぞれ受け
とる。 (S32)受け取ったストロークデータ及びストローク
パターンをもとに、シンボルパターン辞書部のシンボル
の内から一応の候補シンボルを決定する。なお、この手
順は後に説明する。
【0047】(S33)続いて一応の候補の各シンボル
パターンに対するマッチングを以下の順に行っていく。
まず、シンボルパターンに学習ストロークパターンが含
まれるか否かを調べる。 (S34)含まれる場合には、シンボルパターン中でそ
れらの学習ストロークパターンの画に対応する画の入力
ストロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に
渡して、入力ストロークデータとその学習ストロークパ
ターンとの類似度を調べさせる。
パターンに対するマッチングを以下の順に行っていく。
まず、シンボルパターンに学習ストロークパターンが含
まれるか否かを調べる。 (S34)含まれる場合には、シンボルパターン中でそ
れらの学習ストロークパターンの画に対応する画の入力
ストロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に
渡して、入力ストロークデータとその学習ストロークパ
ターンとの類似度を調べさせる。
【0048】(S35)学習ストローク辞書マッチング
部は、学習ストローク辞書部を参照して、受けとった各
ストロークデータに対して指定の学習ストロークパター
ンとの類似度を求める。類似度の計算方法については基
本ストローク辞書マッチング部と同様に特徴の比較を行
い、その結果を類似度の値で返す。次にシンボルパター
ンに基本ストロークパターンが含まれるか否かを調べ
る。
部は、学習ストローク辞書部を参照して、受けとった各
ストロークデータに対して指定の学習ストロークパター
ンとの類似度を求める。類似度の計算方法については基
本ストローク辞書マッチング部と同様に特徴の比較を行
い、その結果を類似度の値で返す。次にシンボルパター
ンに基本ストロークパターンが含まれるか否かを調べ
る。
【0049】(S36)含まれる場合は、シンボルパタ
ーン中のそれらの基本ストロークパターンの画に対応す
る画の候補ストロークパターンをシンボルパターン辞書
マッチング部に渡して、候補ストロークパターンとその
基本ストロークパターンとがどれだけ一致しているかを
調べさせる。 (S37)シンボルパターン辞書マッチング部は、シン
ボルパターン辞書部を参照して、受けとった各ストロー
クパターンと、シンボルパターン中の同じ画に対応する
ストロークパターンが一致しているか否かを調べ、一致
した数を返す。認識候補シンボル決定部は、学習ストロ
ーク辞書マッチング部からのマッチング結果の類似度
と、シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチン
グ結果の一致数とを用いて、シンボルパターンとしての
マッチング度を計算する。なお、マッチング度の計算方
法についても後に説明する。
ーン中のそれらの基本ストロークパターンの画に対応す
る画の候補ストロークパターンをシンボルパターン辞書
マッチング部に渡して、候補ストロークパターンとその
基本ストロークパターンとがどれだけ一致しているかを
調べさせる。 (S37)シンボルパターン辞書マッチング部は、シン
ボルパターン辞書部を参照して、受けとった各ストロー
クパターンと、シンボルパターン中の同じ画に対応する
ストロークパターンが一致しているか否かを調べ、一致
した数を返す。認識候補シンボル決定部は、学習ストロ
ーク辞書マッチング部からのマッチング結果の類似度
と、シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチン
グ結果の一致数とを用いて、シンボルパターンとしての
マッチング度を計算する。なお、マッチング度の計算方
法についても後に説明する。
【0050】(S38)もしマッチング度が閾値より高
ければ、そのシンボルパターンの示すシンボルを候補シ
ンボルとする。この閾値についても後に説明する。 (S39)認識候補シンボル決定部は、上述の(S3
2)から(S37)までの処理を、全てのシンボルパタ
ーンに対して行い、候補シンボルを決定していく。
ければ、そのシンボルパターンの示すシンボルを候補シ
ンボルとする。この閾値についても後に説明する。 (S39)認識候補シンボル決定部は、上述の(S3
2)から(S37)までの処理を、全てのシンボルパタ
ーンに対して行い、候補シンボルを決定していく。
【0051】(S40)最後に、候補シンボルをマッチ
ング度の高い順に並べ、それらを順に認識結果の候補と
して出力する。 次に、学習ストロークパターンの類似度について説明す
る。本実施例ではこれは、例えば以下の方法による。縦
向きのストロークの入力位置は横向きのストロークより
も誤差の許容差を大きくする。また、屈曲部の多いスト
ロークについても誤差の許容差を大きくする。
ング度の高い順に並べ、それらを順に認識結果の候補と
して出力する。 次に、学習ストロークパターンの類似度について説明す
る。本実施例ではこれは、例えば以下の方法による。縦
向きのストロークの入力位置は横向きのストロークより
も誤差の許容差を大きくする。また、屈曲部の多いスト
ロークについても誤差の許容差を大きくする。
【0052】75°〜115°の範囲内での屈曲の有無
の相違は、ストロークそのものの類似度に100%の影
響を与える。この一方で、縦向きのストロークの最下部
の角度変化が130°を超え、変化後のストローク長さ
が相対的に小さい場合には、入力されたストローク数が
4以上の場合には無視される。これは「木」等の漢字に
おけるハネの有無(この場合には、両方とも正しい)を
考慮したものである。縦及び横向きのストロークの長さ
の相違は非線形的な関数により類似度に影響を与える。
一方、曲線等多少複雑なストロークは縦及び横のストロ
ークに比較した場合に入力位置の変化が累似度に及ぼす
影響は小さくする。
の相違は、ストロークそのものの類似度に100%の影
響を与える。この一方で、縦向きのストロークの最下部
の角度変化が130°を超え、変化後のストローク長さ
が相対的に小さい場合には、入力されたストローク数が
4以上の場合には無視される。これは「木」等の漢字に
おけるハネの有無(この場合には、両方とも正しい)を
考慮したものである。縦及び横向きのストロークの長さ
の相違は非線形的な関数により類似度に影響を与える。
一方、曲線等多少複雑なストロークは縦及び横のストロ
ークに比較した場合に入力位置の変化が累似度に及ぼす
影響は小さくする。
【0053】なお、筆順の相違は、ストロークのみでは
判別しえない場合のみ考慮される。(これも「上」等に
おける2種の正しい筆順の存在等を考慮したものであ
る。)等である。シンボルパターンとしてのマッチング
度であるが、シンボルパターン内の学習ストロークパタ
ーンの類似度を全て掛け合わせることで学習ストローク
パターンのみのマッチング度を求め、その値に(基本ス
トロークパターン一致数/基本ストロークパターン数)
の値を掛けることでシンボルパターン全体としてのマッ
チング度を求めることとしている。この場合、マッチン
グ度の値は0から1の間になり、その入力ストロークデ
ータが辞書のシンボルパターンと完全に一致したときに
1、全てが一致しないときに0となり、1に近いほどマ
ッチング度が高く、0に近いほどマッチング度は低くな
る。
判別しえない場合のみ考慮される。(これも「上」等に
おける2種の正しい筆順の存在等を考慮したものであ
る。)等である。シンボルパターンとしてのマッチング
度であるが、シンボルパターン内の学習ストロークパタ
ーンの類似度を全て掛け合わせることで学習ストローク
パターンのみのマッチング度を求め、その値に(基本ス
トロークパターン一致数/基本ストロークパターン数)
の値を掛けることでシンボルパターン全体としてのマッ
チング度を求めることとしている。この場合、マッチン
グ度の値は0から1の間になり、その入力ストロークデ
ータが辞書のシンボルパターンと完全に一致したときに
1、全てが一致しないときに0となり、1に近いほどマ
ッチング度が高く、0に近いほどマッチング度は低くな
る。
【0054】次に、閾値であるが、辞書のシンボルパタ
ーンと80%が一致したときに、そのシンボルパターン
を候補シンボルとしたい場合には閾値を0.8とし、そ
れ以上のマッチング度か否かを調べることで決定する。
認識候補シンボル決定部におけるストローク辞書マッチ
ング部から受け取ったストローク及び入力部から受け取
ったストロークデータをもとに行う一応の候補シンボル
の選定は、入力されたストロークデータの数、基本スト
ロークによりシンボルパターン辞書部のシンボルに対し
て大まかにふるいをかけることによりなされる。具体的
には、 入力されたストロークデータ数が5以上ならば一応漢
字とする。
ーンと80%が一致したときに、そのシンボルパターン
を候補シンボルとしたい場合には閾値を0.8とし、そ
れ以上のマッチング度か否かを調べることで決定する。
認識候補シンボル決定部におけるストローク辞書マッチ
ング部から受け取ったストローク及び入力部から受け取
ったストロークデータをもとに行う一応の候補シンボル
の選定は、入力されたストロークデータの数、基本スト
ロークによりシンボルパターン辞書部のシンボルに対し
て大まかにふるいをかけることによりなされる。具体的
には、 入力されたストロークデータ数が5以上ならば一応漢
字とする。
【0055】漢字ならばその識別に大きな役割を果た
す上個人差が少ない縦線と横線に相応する基本ストロー
クを重視する。 曲線ストロークのみならば一応漢字は除外する。 曲線ストロークと縦線若しくは横線かつストローク数
が2以下ならば一応仮名及びアルファベットとする。
す上個人差が少ない縦線と横線に相応する基本ストロー
クを重視する。 曲線ストロークのみならば一応漢字は除外する。 曲線ストロークと縦線若しくは横線かつストローク数
が2以下ならば一応仮名及びアルファベットとする。
【0056】等である。なおこの場合、たとえ漢字の数
は数万あるといっても、これを構成するストロークの種
類は限定されている上に平仮名文字や筆記体のアルファ
ベットに比較した場合にはハネの有無やしんにょう等例
外は多少あるもののストロークはほぼ直線、しかもその
傾斜角や長さは限定されている上に、「0」等のストロ
ークは存在しない。また、基本ストロークのみを一応の
シンボルの認識の候補とするため、ストロークの個数に
よる限定とあわせて誰が手書きをなしてもふるいが精度
よくなる。
は数万あるといっても、これを構成するストロークの種
類は限定されている上に平仮名文字や筆記体のアルファ
ベットに比較した場合にはハネの有無やしんにょう等例
外は多少あるもののストロークはほぼ直線、しかもその
傾斜角や長さは限定されている上に、「0」等のストロ
ークは存在しない。また、基本ストロークのみを一応の
シンボルの認識の候補とするため、ストロークの個数に
よる限定とあわせて誰が手書きをなしてもふるいが精度
よくなる。
【0057】なおまた、平仮名や手書きのアルファベッ
トにおいては、文字の個数そのものが少ないため、学習
によるストロークパターンが含まれる割合が大きいとい
っても、これは一応のシンボルの認識候補の選定に障害
とはならない。このため、本実施例では候補シンボルの
選定はゆるやかなものとしている。更に、一応のふるい
にかけるのであるから例えば入力されたストロークの数
や種類についても多少の冗長度を持たせているのは勿論
である。これは、例えば構成するストローク数そのもの
はそんなに多くなくても、手書き入力者の正しい筆順に
対する知識の欠如等のため「凹」や「凸」等の漢字は手
書きで入力されるストロークデータが多様であることを
考慮したことによる。勿論、シンボルパターン辞書にお
ける各シンボルとこれを構成するストロークの対応表も
同様である。
トにおいては、文字の個数そのものが少ないため、学習
によるストロークパターンが含まれる割合が大きいとい
っても、これは一応のシンボルの認識候補の選定に障害
とはならない。このため、本実施例では候補シンボルの
選定はゆるやかなものとしている。更に、一応のふるい
にかけるのであるから例えば入力されたストロークの数
や種類についても多少の冗長度を持たせているのは勿論
である。これは、例えば構成するストローク数そのもの
はそんなに多くなくても、手書き入力者の正しい筆順に
対する知識の欠如等のため「凹」や「凸」等の漢字は手
書きで入力されるストロークデータが多様であることを
考慮したことによる。勿論、シンボルパターン辞書にお
ける各シンボルとこれを構成するストロークの対応表も
同様である。
【0058】なお、最終的なシンボルの認識に採用され
る認識技術は、従来の技術欄に説明したものの他以下の
ものが採用されている。ストロークの数や内容、「上」
と「土」との区別等場合によっては入力順序や他のスト
ロークデータとの位置関係等も判断に供する。その他、
具体的には、1つのシンボルを構成するストロークの個
数が5以上であれば一応漢字と判断し、その個数が8個
ならばストロークの構成数が8個の漢字を検索する。更
にこの場合長いストローク、特に縦方向のストロークが
検索キーとして優先される等である。これは、アルファ
ベット、かな、漢字を構成するストロークの個数や性質
及び個人差による位置の変化が少ないことを考慮したも
のである。ただし、これらの手法はあくまでも本実施例
が採用しているものの例であり、その他の手段を併用し
てもよいし、いくつかの手法は採用しなくてもよいのは
勿論である。
る認識技術は、従来の技術欄に説明したものの他以下の
ものが採用されている。ストロークの数や内容、「上」
と「土」との区別等場合によっては入力順序や他のスト
ロークデータとの位置関係等も判断に供する。その他、
具体的には、1つのシンボルを構成するストロークの個
数が5以上であれば一応漢字と判断し、その個数が8個
ならばストロークの構成数が8個の漢字を検索する。更
にこの場合長いストローク、特に縦方向のストロークが
検索キーとして優先される等である。これは、アルファ
ベット、かな、漢字を構成するストロークの個数や性質
及び個人差による位置の変化が少ないことを考慮したも
のである。ただし、これらの手法はあくまでも本実施例
が採用しているものの例であり、その他の手段を併用し
てもよいし、いくつかの手法は採用しなくてもよいのは
勿論である。
【0059】次に、図4から図6に示す具体的なデータ
を用いて本実施例における作用を説明する。なおこの
際、本発明の要部はシンボルの認識に学習したストロー
クパターンとあらかじめ登録してある基本ストロークパ
ターンとを有効に活用することにもあり、その際類似
度、同一性の判別等に閾値を採用することは重要な手段
であるため、これらのことが理解し易いよう簡単なシン
ボルを例にとる。
を用いて本実施例における作用を説明する。なおこの
際、本発明の要部はシンボルの認識に学習したストロー
クパターンとあらかじめ登録してある基本ストロークパ
ターンとを有効に活用することにもあり、その際類似
度、同一性の判別等に閾値を採用することは重要な手段
であるため、これらのことが理解し易いよう簡単なシン
ボルを例にとる。
【0060】はじめに、ストロークデータ入力部に図6
の(1)の入力ストロークデータ欄に示す2画のストロ
ークデータが入力された場合について説明する。基本ス
トローク辞書マッチング部は、それぞれの入力ストロー
クデータに対して、図4の(a)に示す基本ストローク
辞書部を参照し、全ての基本ストロークパターン、すな
わちa1からanのストロークパターンとのマッチング
を行う。1画目のストロークデータが、基本ストローク
辞書部の各ストロークパターンのうちa4のストローク
パターンと最も類似度が高いことがわかったとする。基
本ストローク辞書マッチング部は1画目のストロークに
対してa4のストロークパターンを候補ストロークパタ
ーンとして認識候補シンボル決定部に渡す。同様に2画
目のストロークデータはa5を候補ストロークパターン
としたとすると、図6の(1)の基本ストローク辞書マ
ッチング結果欄に示すa4とa5というマッチング結果
が得られる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボ
ルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング
度の計算が行われる。ここで、図5の(A)は、ストロ
ークパターンa4とストロークパターンa5で構成され
る2画のシンボルパターンは「わ」というシンボルであ
ることを示しており、同じく(B)は、ストロークパタ
ーンa7で構成される1画のシンボルパターンは「n」
というシンボルであることを示しており、同じく(C)
は、ストロークパターンa4とストロークパターンb3
で構成される2画のシンボルパターンは「わ」というシ
ンボルであることを示している。そして、これらのシン
ボルが一応の候補として選定されたとする。(S3
2)。そして、この選定は、以降の実施例の説明でも同
様であるとする。まず、(A)のシンボルパターンとの
マッチング度を求める。この場合、(A)のシンボルパ
ターンは、a4、a5という基本ストロークパターンの
みで構成されるため学習ストローク辞書部でのマッチン
グは無関係となる(S33でNoの場合に相応する)。
これらの基本ストロークパターンは、シンボルパターン
を構成するストロークであるため(S35でYes)、
認識候補シンボル決定部はシンボルパターン辞書マッチ
ング部に基本ストローク辞書マッチング部とのマッチン
グ結果であるa4とa5の候補ストロークパターンを渡
し、それぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画
目にマッチングさせる(図3のS36)。シンボルパタ
ーン辞書マッチング部は、受けとった2つの候補ストロ
ークパターンとシンボルパターン辞書部の(A)のシン
ボルパターンとの比較により、2つとも一致しているこ
とを認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボ
ル決定部は、(A)のシンボルパターンには学習ストロ
ークパターンがなく、基本ストロークパターンが全て一
致していることから、マッチング度(2/2)=1とな
り、ここで設定されている閾値0.8より高いため、入
力ストロークデータは(A)のシンボルパターンを候補
シンボルとして認める(S37でYes)。
の(1)の入力ストロークデータ欄に示す2画のストロ
ークデータが入力された場合について説明する。基本ス
トローク辞書マッチング部は、それぞれの入力ストロー
クデータに対して、図4の(a)に示す基本ストローク
辞書部を参照し、全ての基本ストロークパターン、すな
わちa1からanのストロークパターンとのマッチング
を行う。1画目のストロークデータが、基本ストローク
辞書部の各ストロークパターンのうちa4のストローク
パターンと最も類似度が高いことがわかったとする。基
本ストローク辞書マッチング部は1画目のストロークに
対してa4のストロークパターンを候補ストロークパタ
ーンとして認識候補シンボル決定部に渡す。同様に2画
目のストロークデータはa5を候補ストロークパターン
としたとすると、図6の(1)の基本ストローク辞書マ
ッチング結果欄に示すa4とa5というマッチング結果
が得られる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボ
ルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング
度の計算が行われる。ここで、図5の(A)は、ストロ
ークパターンa4とストロークパターンa5で構成され
る2画のシンボルパターンは「わ」というシンボルであ
ることを示しており、同じく(B)は、ストロークパタ
ーンa7で構成される1画のシンボルパターンは「n」
というシンボルであることを示しており、同じく(C)
は、ストロークパターンa4とストロークパターンb3
で構成される2画のシンボルパターンは「わ」というシ
ンボルであることを示している。そして、これらのシン
ボルが一応の候補として選定されたとする。(S3
2)。そして、この選定は、以降の実施例の説明でも同
様であるとする。まず、(A)のシンボルパターンとの
マッチング度を求める。この場合、(A)のシンボルパ
ターンは、a4、a5という基本ストロークパターンの
みで構成されるため学習ストローク辞書部でのマッチン
グは無関係となる(S33でNoの場合に相応する)。
これらの基本ストロークパターンは、シンボルパターン
を構成するストロークであるため(S35でYes)、
認識候補シンボル決定部はシンボルパターン辞書マッチ
ング部に基本ストローク辞書マッチング部とのマッチン
グ結果であるa4とa5の候補ストロークパターンを渡
し、それぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画
目にマッチングさせる(図3のS36)。シンボルパタ
ーン辞書マッチング部は、受けとった2つの候補ストロ
ークパターンとシンボルパターン辞書部の(A)のシン
ボルパターンとの比較により、2つとも一致しているこ
とを認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボ
ル決定部は、(A)のシンボルパターンには学習ストロ
ークパターンがなく、基本ストロークパターンが全て一
致していることから、マッチング度(2/2)=1とな
り、ここで設定されている閾値0.8より高いため、入
力ストロークデータは(A)のシンボルパターンを候補
シンボルとして認める(S37でYes)。
【0061】次に、(B)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めることとなるが、2画の入力ストローク
データに対して、このシンボルパターンは1画のストロ
ークで構成されるため、両者が一致することはあり得な
い。このため、(B)のシンボルパターンは候補シンボ
ルとして認めない。次に、(C)のシンボルパターンと
のマッチング度を求める。(C)のシンボルパターン
は、a4という基本ストロークパターンとb3という学
習ストロークパターンで構成されるため、まず、2画目
の入力ストロークデータと学習ストローク辞書部(図4
のb)のストロークパターンb3とのマッチングを学習
ストローク辞書マッチング部に行わせる(S34)。こ
の場合、学習ストローク辞書マッチング部が求めた2画
目のストロークデータとストロークパターンb3の類似
度が0.5だったとする。次に、1画目の候補ストロー
クパターンとシンボルパターン辞書部のストロークパタ
ーンa4とのマッチングをシンボルパターン辞書マッチ
ング部に行わせる(S35)。シンボルパターン辞書マ
ッチング部は、受けとった候補ストロークパターンとシ
ンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパターンとの
比較により、それらが一致していることを認識候補シン
ボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、
(C)のシンボルパターンについては、学習ストローク
辞書部のストロークパターンb3との類似度が0.5
で、マッチング度0.5*(1/1)=0.5(ここに
「*」はかけ算を表す。)となり、ここで設定されてい
る閾値0.8より低いため、(C)のシンボルパターン
は候補シンボルとして認めない。この結果、認識候補シ
ンボル決定部は、(A)のシンボルパターンのみが候補
シンボルとして挙がっていることから、図6の(1)の
例では、認識結果として(A)のシンボルパターンたる
「わ」のみを出力する。
チング度を求めることとなるが、2画の入力ストローク
データに対して、このシンボルパターンは1画のストロ
ークで構成されるため、両者が一致することはあり得な
い。このため、(B)のシンボルパターンは候補シンボ
ルとして認めない。次に、(C)のシンボルパターンと
のマッチング度を求める。(C)のシンボルパターン
は、a4という基本ストロークパターンとb3という学
習ストロークパターンで構成されるため、まず、2画目
の入力ストロークデータと学習ストローク辞書部(図4
のb)のストロークパターンb3とのマッチングを学習
ストローク辞書マッチング部に行わせる(S34)。こ
の場合、学習ストローク辞書マッチング部が求めた2画
目のストロークデータとストロークパターンb3の類似
度が0.5だったとする。次に、1画目の候補ストロー
クパターンとシンボルパターン辞書部のストロークパタ
ーンa4とのマッチングをシンボルパターン辞書マッチ
ング部に行わせる(S35)。シンボルパターン辞書マ
ッチング部は、受けとった候補ストロークパターンとシ
ンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパターンとの
比較により、それらが一致していることを認識候補シン
ボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、
(C)のシンボルパターンについては、学習ストローク
辞書部のストロークパターンb3との類似度が0.5
で、マッチング度0.5*(1/1)=0.5(ここに
「*」はかけ算を表す。)となり、ここで設定されてい
る閾値0.8より低いため、(C)のシンボルパターン
は候補シンボルとして認めない。この結果、認識候補シ
ンボル決定部は、(A)のシンボルパターンのみが候補
シンボルとして挙がっていることから、図6の(1)の
例では、認識結果として(A)のシンボルパターンたる
「わ」のみを出力する。
【0062】次に、ストロークデータ入力部に図6の
(2)に示す1画のストロークデータが入力された場合
について説明する。基本ストローク辞書マッチング部
は、入力ストロークデータに対して、図4の(a)に示
す基本ストローク辞書部を参照し、全ての基本ストロー
クパターンすなわちa1からanのストロークパターン
とのマッチングを行う。1画目のストロークデータが、
基本ストローク辞書部の各ストロークパターンの特徴か
ら、a7のストロークパターンと最も類似度が高いこと
がわかったとする。基本ストローク辞書マッチング部
は、1画目のストロークに対してa7のストロークパタ
ーンを候補ストロークパターンとして認識候補シンボル
決定部に渡す。続いて認識候補シンボル決定部で、シン
ボルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチン
グ度合の計算が行われる。まず、(A)のシンボルパタ
ーンとのマッチング度を求めるが、入力ストロークデー
タは1画であるのに対して、(A)のシンボルパターン
は2画であるため、両者が一致することはあり得ない。
このため、(A)のシンボルパターンは候補シンボルと
して認めない。
(2)に示す1画のストロークデータが入力された場合
について説明する。基本ストローク辞書マッチング部
は、入力ストロークデータに対して、図4の(a)に示
す基本ストローク辞書部を参照し、全ての基本ストロー
クパターンすなわちa1からanのストロークパターン
とのマッチングを行う。1画目のストロークデータが、
基本ストローク辞書部の各ストロークパターンの特徴か
ら、a7のストロークパターンと最も類似度が高いこと
がわかったとする。基本ストローク辞書マッチング部
は、1画目のストロークに対してa7のストロークパタ
ーンを候補ストロークパターンとして認識候補シンボル
決定部に渡す。続いて認識候補シンボル決定部で、シン
ボルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチン
グ度合の計算が行われる。まず、(A)のシンボルパタ
ーンとのマッチング度を求めるが、入力ストロークデー
タは1画であるのに対して、(A)のシンボルパターン
は2画であるため、両者が一致することはあり得ない。
このため、(A)のシンボルパターンは候補シンボルと
して認めない。
【0063】次に、(B)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求める。(B)のシンボルパターンはa7と
いう基本ストロークパターンのみで構成されるため学習
ストローク辞書部とのマッチングは行われない(S33
でNo)。基本ストロークパターンのみがシンボルパタ
ーンに含まれるため(S35でYes)、認識候補シン
ボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチング部に基
本ストローク辞書マッチングの結果であるa7の候補ス
トロークパターンを渡し、(B)のシンボルパターンの
1画目にマッチングさせる(S36)。シンボルパター
ン辞書マッチング部は、受けとった1つの候補ストロー
クパターンとシンボルパターン辞書部の(B)のシンボ
ルパターンとを比較し、その1つが一致していることを
認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決
定部は、(B)のシンボルパターンに学習ストロークパ
ターンがないためこれはマッチングの対象とされず、基
本ストロークパターンが全て一致していることから、マ
ッチング度は(1/1)=1であり、これは本実施例で
設定されている閾値0.8より高いため、入力ストロー
クデータは(B)のシンボルパターンを候補シンボルと
して認める(S37でYes)。
チング度を求める。(B)のシンボルパターンはa7と
いう基本ストロークパターンのみで構成されるため学習
ストローク辞書部とのマッチングは行われない(S33
でNo)。基本ストロークパターンのみがシンボルパタ
ーンに含まれるため(S35でYes)、認識候補シン
ボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチング部に基
本ストローク辞書マッチングの結果であるa7の候補ス
トロークパターンを渡し、(B)のシンボルパターンの
1画目にマッチングさせる(S36)。シンボルパター
ン辞書マッチング部は、受けとった1つの候補ストロー
クパターンとシンボルパターン辞書部の(B)のシンボ
ルパターンとを比較し、その1つが一致していることを
認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決
定部は、(B)のシンボルパターンに学習ストロークパ
ターンがないためこれはマッチングの対象とされず、基
本ストロークパターンが全て一致していることから、マ
ッチング度は(1/1)=1であり、これは本実施例で
設定されている閾値0.8より高いため、入力ストロー
クデータは(B)のシンボルパターンを候補シンボルと
して認める(S37でYes)。
【0064】次に、(C)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めるが、入力されたストロークデータは1
画であるのに対して、(C)のシンボルパターンは2画
であるため、両者が一致することはあり得ない。このた
め、(C)のシンボルパターンは候補シンボルとして認
めない。この結果、認識候補シンボル決定部は、(B)
のシンボルパターンのみが候補シンボルとして挙がって
いることから、認識結果として(B)のシンボルパター
ンの示す「n」のシンボルを出力する。
チング度を求めるが、入力されたストロークデータは1
画であるのに対して、(C)のシンボルパターンは2画
であるため、両者が一致することはあり得ない。このた
め、(C)のシンボルパターンは候補シンボルとして認
めない。この結果、認識候補シンボル決定部は、(B)
のシンボルパターンのみが候補シンボルとして挙がって
いることから、認識結果として(B)のシンボルパター
ンの示す「n」のシンボルを出力する。
【0065】次に、ストロークデータ入力部に図6の
(3)に示す2画のストロークデータが入力された場合
について説明する。基本ストローク辞書マッチング部
は、それぞれの入力ストロークデータに対して、図4の
(a)に示す基本ストローク辞書部を参照し、全ての基
本ストロークパターンすなわちa1からanのストロー
クパターンとのマッチングを行う。1画目のストローク
データが、基本ストローク辞書部の各ストロークパター
ンの特徴から、a4のストロークパターンと最も類似度
が高いことがわかったとすると、基本ストローク辞書マ
ッチング部は1画目のストロークに対してa4のストロ
ークパターンを候補ストロークパターンとして認識候補
シンボル決定部に渡す。同様に2画目のストロークデー
タはa7を候補ストロークパターンとしたとすると、図
6の(3)の基本ストローク辞書マッチング結果が得ら
れる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパタ
ーン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング度合の
計算が行われる。まず、(A)のシンボルパターンとの
マッチング度を求める。(A)のシンボルパターンはa
4、a5という基本ストロークパターンのみで構成され
るため学習ストローク辞書部とのマッチングは行われな
い(S33でNo)。これらの基本ストロークパターン
はシンボルパターンに含まれるため(S35でYe
s)、認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞
書マッチング部に基本ストローク辞書マッチング結果で
あるa4とa7の候補ストロークパターンを渡し、それ
ぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画目にマッ
チングさせる(S36)。シンボルパターン辞書マッチ
ング部は、受けとった2つの候補ストロークパターンと
シンボルパターン辞書部の(A)のシンボルパターンと
の比較により、1つだけが一致していることを認識候補
シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、
(A)のシンボルパターンに学習ストロークパターンが
なく、基本ストロークパターンが1つだけ一致している
ことから、マッチング度は(1/2)=0.5であり、
ここで設定されている閾値0.8より低いため、(A)
のシンボルパターンを入力ストロークデータの候補シン
ボルとして認めない(S37でNo)。
(3)に示す2画のストロークデータが入力された場合
について説明する。基本ストローク辞書マッチング部
は、それぞれの入力ストロークデータに対して、図4の
(a)に示す基本ストローク辞書部を参照し、全ての基
本ストロークパターンすなわちa1からanのストロー
クパターンとのマッチングを行う。1画目のストローク
データが、基本ストローク辞書部の各ストロークパター
ンの特徴から、a4のストロークパターンと最も類似度
が高いことがわかったとすると、基本ストローク辞書マ
ッチング部は1画目のストロークに対してa4のストロ
ークパターンを候補ストロークパターンとして認識候補
シンボル決定部に渡す。同様に2画目のストロークデー
タはa7を候補ストロークパターンとしたとすると、図
6の(3)の基本ストローク辞書マッチング結果が得ら
れる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパタ
ーン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング度合の
計算が行われる。まず、(A)のシンボルパターンとの
マッチング度を求める。(A)のシンボルパターンはa
4、a5という基本ストロークパターンのみで構成され
るため学習ストローク辞書部とのマッチングは行われな
い(S33でNo)。これらの基本ストロークパターン
はシンボルパターンに含まれるため(S35でYe
s)、認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞
書マッチング部に基本ストローク辞書マッチング結果で
あるa4とa7の候補ストロークパターンを渡し、それ
ぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画目にマッ
チングさせる(S36)。シンボルパターン辞書マッチ
ング部は、受けとった2つの候補ストロークパターンと
シンボルパターン辞書部の(A)のシンボルパターンと
の比較により、1つだけが一致していることを認識候補
シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、
(A)のシンボルパターンに学習ストロークパターンが
なく、基本ストロークパターンが1つだけ一致している
ことから、マッチング度は(1/2)=0.5であり、
ここで設定されている閾値0.8より低いため、(A)
のシンボルパターンを入力ストロークデータの候補シン
ボルとして認めない(S37でNo)。
【0066】次に、(B)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めるが、入力ストロークデータが2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ず、このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはa4という基本
ストロークパターンとb3という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータと学習ストローク辞書部(図4の(b))のストロ
ークパターンb3とのマッチングを学習ストローク辞書
マッチング部に行わせる(S34)。学習ストローク辞
書マッチング部で、2画目のストロークデータとストロ
ークパターンb3の類似度が1、つまりストロークパタ
ーンと完全に一致したとする。次に、1画目の候補スト
ロークパターンとシンボルパターン辞書部のストローク
パターンa4とのマッチングをシンボルパターン辞書マ
ッチング部に行わせる(S36)。シンボルパターン辞
書マッチング部は、受けとった候補ストロークパターン
とシンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパターン
を比較し、それらが一致していることを認識候補シンボ
ル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、(C)
のシンボルパターンについては、学習ストローク辞書部
のストロークパターンb3との類似度が1で、シンボル
パターン辞書マッチング部のマッチング度が(1/1)
=1であり、設定されている閾値0.8より高いため、
(C)のシンボルパターンを入力ストロークデータの候
補シンボルとして認める(S37でYes)。この結
果、認識候補シンボル決定部は、(C)のシンボルパタ
ーンのみが候補シンボルとして挙がっていることから、
認識結果として(C)のシンボルパターンの示す「わ」
のシンボルを出力する。
チング度を求めるが、入力ストロークデータが2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ず、このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはa4という基本
ストロークパターンとb3という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータと学習ストローク辞書部(図4の(b))のストロ
ークパターンb3とのマッチングを学習ストローク辞書
マッチング部に行わせる(S34)。学習ストローク辞
書マッチング部で、2画目のストロークデータとストロ
ークパターンb3の類似度が1、つまりストロークパタ
ーンと完全に一致したとする。次に、1画目の候補スト
ロークパターンとシンボルパターン辞書部のストローク
パターンa4とのマッチングをシンボルパターン辞書マ
ッチング部に行わせる(S36)。シンボルパターン辞
書マッチング部は、受けとった候補ストロークパターン
とシンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパターン
を比較し、それらが一致していることを認識候補シンボ
ル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部は、(C)
のシンボルパターンについては、学習ストローク辞書部
のストロークパターンb3との類似度が1で、シンボル
パターン辞書マッチング部のマッチング度が(1/1)
=1であり、設定されている閾値0.8より高いため、
(C)のシンボルパターンを入力ストロークデータの候
補シンボルとして認める(S37でYes)。この結
果、認識候補シンボル決定部は、(C)のシンボルパタ
ーンのみが候補シンボルとして挙がっていることから、
認識結果として(C)のシンボルパターンの示す「わ」
のシンボルを出力する。
【0067】このように、図4の(b)に示す学習され
たストロークパターンb3は、図4の(a)に示す基本
のストロークパターンa7と非常に類似しているが、基
本ストローク辞書マッチング部102からは、ストロー
クパターンb3は参照されない。このため、図6の
(2)の例でもわかるように、学習ストロークパターン
によって類似したストロークパターンb3が候補ストロ
ークパターンとして現われて、誤認識を招く恐れが解消
される。また、図6の(3)で示したように、基本スト
ローク辞書マッチング部で学習ストロークパターンb3
に類似する基本ストロークパターンa7を候補としてあ
げてしまった場合にも、学習ストローク辞書マッチング
部における学習ストロークパターンb3とのマッチング
結果を優先させるため、学習の効果が損なわれることも
ない。また、学習ストローク辞書マッチング部から、学
習ストローク辞書部の学習ストロークパターンに対する
マッチングは、入力されたストロークの画数に対応する
シンボルパターンに含まれるものとだけ行われるため、
全てのストロークパターンとマッチングすることによっ
て認識時間が増大することはなくなる。 (第2実施例)図7は、本発明に係る手書きシンボル認
識装置の他の実施例の構成図である。本図7において、
701はストロークデータ入力部であり、702は基本
ストローク辞書マッチング部であり、703はストロー
ク辞書部であり、704は認識候補シンボル決定部であ
り、705はシンボルパターン辞書部であり、706は
学習ストローク辞書マッチング部であり、707はシン
ボルパターン辞書マッチング部である。また、図8は本
実施例のストローク辞書マッチング部の動作流れ図であ
り、図9は同じく認識候補シンボル決定部の動作流れ図
である。また、図10は同じくストローク辞書内の各ス
トロークパターンの例を示したものであり、c1からc
7は基本ストロークパターンであり、c8からcnは学
習ストロークパターンであり、1001は各ストローク
パターンにおけるストロークパターンの特徴、1002
は各ストロークパターンにおけるパターン識別フラグで
ある。また、図11は本実施例のシンボルパターン辞書
の各シンボルパターンの内容を示したものであり、図1
1において(A)は基本ストロークパターンのみの組合
せで記述される「わ」のシンボルであり、(B)は基本
ストロークパターンのみで記述される「n」のシンボル
であり、(C)は基本ストロークパターンと学習ストロ
ークパターンの組合せで記述される「わ」のシンボルを
示している。また、図12は本実施例での入力ストロー
クデータと認識結果の例を示した表である。
たストロークパターンb3は、図4の(a)に示す基本
のストロークパターンa7と非常に類似しているが、基
本ストローク辞書マッチング部102からは、ストロー
クパターンb3は参照されない。このため、図6の
(2)の例でもわかるように、学習ストロークパターン
によって類似したストロークパターンb3が候補ストロ
ークパターンとして現われて、誤認識を招く恐れが解消
される。また、図6の(3)で示したように、基本スト
ローク辞書マッチング部で学習ストロークパターンb3
に類似する基本ストロークパターンa7を候補としてあ
げてしまった場合にも、学習ストローク辞書マッチング
部における学習ストロークパターンb3とのマッチング
結果を優先させるため、学習の効果が損なわれることも
ない。また、学習ストローク辞書マッチング部から、学
習ストローク辞書部の学習ストロークパターンに対する
マッチングは、入力されたストロークの画数に対応する
シンボルパターンに含まれるものとだけ行われるため、
全てのストロークパターンとマッチングすることによっ
て認識時間が増大することはなくなる。 (第2実施例)図7は、本発明に係る手書きシンボル認
識装置の他の実施例の構成図である。本図7において、
701はストロークデータ入力部であり、702は基本
ストローク辞書マッチング部であり、703はストロー
ク辞書部であり、704は認識候補シンボル決定部であ
り、705はシンボルパターン辞書部であり、706は
学習ストローク辞書マッチング部であり、707はシン
ボルパターン辞書マッチング部である。また、図8は本
実施例のストローク辞書マッチング部の動作流れ図であ
り、図9は同じく認識候補シンボル決定部の動作流れ図
である。また、図10は同じくストローク辞書内の各ス
トロークパターンの例を示したものであり、c1からc
7は基本ストロークパターンであり、c8からcnは学
習ストロークパターンであり、1001は各ストローク
パターンにおけるストロークパターンの特徴、1002
は各ストロークパターンにおけるパターン識別フラグで
ある。また、図11は本実施例のシンボルパターン辞書
の各シンボルパターンの内容を示したものであり、図1
1において(A)は基本ストロークパターンのみの組合
せで記述される「わ」のシンボルであり、(B)は基本
ストロークパターンのみで記述される「n」のシンボル
であり、(C)は基本ストロークパターンと学習ストロ
ークパターンの組合せで記述される「わ」のシンボルを
示している。また、図12は本実施例での入力ストロー
クデータと認識結果の例を示した表である。
【0068】以上のように構成された本第2実施例につ
いて、図7から図10を用いてその動作を説明する。ま
ず、ストロークデータ入力部701でペン等の入力手段
を用いて入力者からストロークデータが入力される。ス
トロークデータとはペンスイッチがオンになった状態か
らオフになるまでの一連の座標データであり、シンボル
の1画に相当する。ストロークデータ入力部701で入
力された全てのストロークデータは、基本ストローク辞
書マッチング部702と認識候補シンボル決定部704
に渡される。基本ストローク辞書マッチング部702に
渡されたストロークデータは、基本ストローク辞書マッ
チング部702がストローク辞書部703を参照して、
辞書中のどのストロークパターンと一致するか否かを調
べる。なお、この場合の認識に使用する技術は第1実施
例と同じである。
いて、図7から図10を用いてその動作を説明する。ま
ず、ストロークデータ入力部701でペン等の入力手段
を用いて入力者からストロークデータが入力される。ス
トロークデータとはペンスイッチがオンになった状態か
らオフになるまでの一連の座標データであり、シンボル
の1画に相当する。ストロークデータ入力部701で入
力された全てのストロークデータは、基本ストローク辞
書マッチング部702と認識候補シンボル決定部704
に渡される。基本ストローク辞書マッチング部702に
渡されたストロークデータは、基本ストローク辞書マッ
チング部702がストローク辞書部703を参照して、
辞書中のどのストロークパターンと一致するか否かを調
べる。なお、この場合の認識に使用する技術は第1実施
例と同じである。
【0069】図10は、ストローク辞書部703の各ス
トロークパターンの内容を示したものであり、1001
はストロークパターンの形状、1002は基本ストロー
クパターンと学習ストロークパターンを識別するための
パターン識別フラグであり、この例ではパターン識別フ
ラグが0のときに、基本ストロークパターン、パターン
識別フラグが1のときに、学習ストロークパターンとな
っている。
トロークパターンの内容を示したものであり、1001
はストロークパターンの形状、1002は基本ストロー
クパターンと学習ストロークパターンを識別するための
パターン識別フラグであり、この例ではパターン識別フ
ラグが0のときに、基本ストロークパターン、パターン
識別フラグが1のときに、学習ストロークパターンとな
っている。
【0070】基本ストローク辞書マッチング部につい
て、図8のフロー図に沿ってその動作を説明する。 (S81)ストロークデータ入力部から1ストローク分
のストロークデータを受けとる。 (S82)そのストロークデータの特徴を抽出する。
て、図8のフロー図に沿ってその動作を説明する。 (S81)ストロークデータ入力部から1ストローク分
のストロークデータを受けとる。 (S82)そのストロークデータの特徴を抽出する。
【0071】(S83)そして抽出された特徴と、スト
ローク辞書部の1つのストロークパターンの特徴との比
較を行う。 (S84)但し、基本ストローク辞書マッチング部70
2で行うマッチングは基本ストロークパターンに対して
だけに行うため、パターン識別フラグ1002を参照
し、その値が0の場合であれば(S83でYes)、以
下のマッチングを行う。なお、そうでない場合、すなわ
ちパターン識別フラグ1002の値が1である学習スト
ロークパターンの場合には、マッチングを行わずにスキ
ップする(S83でNo)。
ローク辞書部の1つのストロークパターンの特徴との比
較を行う。 (S84)但し、基本ストローク辞書マッチング部70
2で行うマッチングは基本ストロークパターンに対して
だけに行うため、パターン識別フラグ1002を参照
し、その値が0の場合であれば(S83でYes)、以
下のマッチングを行う。なお、そうでない場合、すなわ
ちパターン識別フラグ1002の値が1である学習スト
ロークパターンの場合には、マッチングを行わずにスキ
ップする(S83でNo)。
【0072】(S85)特徴の一致度合、すなわちスト
ロークパターンとの類似度がある特定の閾値より高いか
否かを判断する。 (S86)(S85でYes)の場合には、入力ストロ
ークデータが、そのストロークパターンと類似している
とみなし、そのストロークパターンを候補ストロークパ
ターンとする。ここでの類似度の計算方法および閾値の
値は、第1実施例のオンライン手書きシンボル認識装置
におけるストローク辞書マッチング部で使われているも
のと同様である。
ロークパターンとの類似度がある特定の閾値より高いか
否かを判断する。 (S86)(S85でYes)の場合には、入力ストロ
ークデータが、そのストロークパターンと類似している
とみなし、そのストロークパターンを候補ストロークパ
ターンとする。ここでの類似度の計算方法および閾値の
値は、第1実施例のオンライン手書きシンボル認識装置
におけるストローク辞書マッチング部で使われているも
のと同様である。
【0073】(S87)同様に辞書中の他の基本ストロ
ークパターンについても特徴の比較を行い候補を選出し
ていく。 (S88)ストローク辞書部の全てのストロークパター
ンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高いも
のを最終的な候補ストロークパターンとして認識候補シ
ンボル決定部に渡す。認識候補シンボル決定部は、スト
ロークデータ入力部からの入力ストロークデータと、基
本ストローク辞書マッチング部からの候補ストロークパ
ターンをもとに、シンボルパターン辞書部を参照してマ
ッチング度の高い順に候補シンボルを決定する。
ークパターンについても特徴の比較を行い候補を選出し
ていく。 (S88)ストローク辞書部の全てのストロークパター
ンとの比較が終了した後、その中で最も類似度の高いも
のを最終的な候補ストロークパターンとして認識候補シ
ンボル決定部に渡す。認識候補シンボル決定部は、スト
ロークデータ入力部からの入力ストロークデータと、基
本ストローク辞書マッチング部からの候補ストロークパ
ターンをもとに、シンボルパターン辞書部を参照してマ
ッチング度の高い順に候補シンボルを決定する。
【0074】以下、認識候補シンボル決定部の動作につ
いて図9のフロー図に沿って説明する。 (S91)ストロークデータ入力部から入力ストローク
データを、基本ストローク辞書マッチング部から候補ス
トロークパターンをそれぞれ受けとる。 (S92)第1実施例と同じ手順でシンボルパターン辞
書の複数のシンボルを一応の候補として選定する。
いて図9のフロー図に沿って説明する。 (S91)ストロークデータ入力部から入力ストローク
データを、基本ストローク辞書マッチング部から候補ス
トロークパターンをそれぞれ受けとる。 (S92)第1実施例と同じ手順でシンボルパターン辞
書の複数のシンボルを一応の候補として選定する。
【0075】(S93)各候補シンボルパターンに対す
るマッチングを以下の順に行っていく。すなわち各シン
ボルパターンに学習ストロークパターンが含まれるか否
かを調べる。 (S94)含まれる場合には、シンボルパターン中でそ
れらの学習ストロークパターンの画に対応する画の入力
ストロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に
渡して、入力ストロークデータとその学習ストロークパ
ターンとの類似度を調べさせる。
るマッチングを以下の順に行っていく。すなわち各シン
ボルパターンに学習ストロークパターンが含まれるか否
かを調べる。 (S94)含まれる場合には、シンボルパターン中でそ
れらの学習ストロークパターンの画に対応する画の入力
ストロークデータを学習ストローク辞書マッチング部に
渡して、入力ストロークデータとその学習ストロークパ
ターンとの類似度を調べさせる。
【0076】(S95)学習ストローク辞書マッチング
部は、ストローク辞書部を参照して、受けとった各スト
ロークデータに対して指定の学習ストロークパターンと
の類似度を求める。類似度の計算方法については基本ス
トローク辞書マッチング部と同様に特徴の比較を行い、
その結果を類似度の値で返す。次にシンボルパターンに
基本ストロークパターンが含まれるか否かを調べる。
部は、ストローク辞書部を参照して、受けとった各スト
ロークデータに対して指定の学習ストロークパターンと
の類似度を求める。類似度の計算方法については基本ス
トローク辞書マッチング部と同様に特徴の比較を行い、
その結果を類似度の値で返す。次にシンボルパターンに
基本ストロークパターンが含まれるか否かを調べる。
【0077】(S96)含まれる場合には、シンボルパ
ターン中のそれらの基本ストロークパターンの画に対応
する画の候補ストロークパターンをシンボルパターン辞
書マッチング部に渡して、候補ストロークパターンとそ
の基本ストロークパターンとがどれだけ一致しているか
を調べさせる。 (S97)シンボルパターン辞書マッチング部は、シン
ボルパターン辞書部を参照して、受けとった各ストロー
クパターンと、シンボルパターン中の同じ画に対応する
ストロークパターンが一致しているか否かを調べ、一致
した数を返す。認識候補シンボル決定部は、学習ストロ
ーク辞書マッチング部からのマッチング結果の類似度
と、シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチン
グ結果の一致数とを用いて、シンボルパターンとしての
マッチング度を計算する。なお、マッチング度の計算方
法等は、先の第1実施例と同じである。
ターン中のそれらの基本ストロークパターンの画に対応
する画の候補ストロークパターンをシンボルパターン辞
書マッチング部に渡して、候補ストロークパターンとそ
の基本ストロークパターンとがどれだけ一致しているか
を調べさせる。 (S97)シンボルパターン辞書マッチング部は、シン
ボルパターン辞書部を参照して、受けとった各ストロー
クパターンと、シンボルパターン中の同じ画に対応する
ストロークパターンが一致しているか否かを調べ、一致
した数を返す。認識候補シンボル決定部は、学習ストロ
ーク辞書マッチング部からのマッチング結果の類似度
と、シンボルパターン辞書マッチング部からのマッチン
グ結果の一致数とを用いて、シンボルパターンとしての
マッチング度を計算する。なお、マッチング度の計算方
法等は、先の第1実施例と同じである。
【0078】(S98)もしマッチング度が閾値より高
ければ、そのシンボルパターンの示すシンボルを候補シ
ンボルとする。 (S99)認識候補シンボル決定部は、(S93)から
(S98)までの処理を、全てのシンボルパターンに対
して行い、候補シンボルを決定していく。 (S100)最後に、候補シンボルをマッチング度の高
い順に並べ、それらを順に認識結果の候補として出力す
る。
ければ、そのシンボルパターンの示すシンボルを候補シ
ンボルとする。 (S99)認識候補シンボル決定部は、(S93)から
(S98)までの処理を、全てのシンボルパターンに対
して行い、候補シンボルを決定していく。 (S100)最後に、候補シンボルをマッチング度の高
い順に並べ、それらを順に認識結果の候補として出力す
る。
【0079】次に、図10から図12に示す具体的なデ
ータ例を用いて本実施例を説明する。はじめに、ストロ
ークデータ入力部に図12の(1)に示す2画のストロ
ークデータが入力された場合について説明する。基本ス
トローク辞書マッチング部は、それぞれの入力ストロー
クデータに対して、図10に示すストローク辞書部を参
照し、全ての基本ストロークパターンすなわちc1から
c7のストロークパターンとのマッチングを行う。1画
目のストロークデータが、ストローク辞書部の各ストロ
ークパターンの特徴から、c4のストロークパターンと
最も類似度が高いことがわかったとすると、基本ストロ
ーク辞書マッチング部は1画目のストロークに対してc
4のストロークパターンを候補ストロークパターンとし
て認識候補シンボル決定部に渡す。同様に2画目のスト
ロークデータはc5を候補ストロークパターンとしたと
すると、図12の(1)の基本ストローク辞書マッチン
グ結果が得られる。続いて認識候補シンボル決定部で、
シンボルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッ
チング度合の計算が行われる。ここで、図11は既述の
ごとく、(A)はストロークパターンc4とストローク
パターンc5で構成されるシンボルパターンは「わ」と
いうシンボルであり、(B)はストロークパターンc7
で構成されるシンボルパターンは「n」というシンボル
であり、(C)はストロークパターンc4とストローク
パターンc9で構成されるシンボルパターンは「わ」と
いうシンボルであることを示している。
ータ例を用いて本実施例を説明する。はじめに、ストロ
ークデータ入力部に図12の(1)に示す2画のストロ
ークデータが入力された場合について説明する。基本ス
トローク辞書マッチング部は、それぞれの入力ストロー
クデータに対して、図10に示すストローク辞書部を参
照し、全ての基本ストロークパターンすなわちc1から
c7のストロークパターンとのマッチングを行う。1画
目のストロークデータが、ストローク辞書部の各ストロ
ークパターンの特徴から、c4のストロークパターンと
最も類似度が高いことがわかったとすると、基本ストロ
ーク辞書マッチング部は1画目のストロークに対してc
4のストロークパターンを候補ストロークパターンとし
て認識候補シンボル決定部に渡す。同様に2画目のスト
ロークデータはc5を候補ストロークパターンとしたと
すると、図12の(1)の基本ストローク辞書マッチン
グ結果が得られる。続いて認識候補シンボル決定部で、
シンボルパターン辞書部の各シンボルパターンとのマッ
チング度合の計算が行われる。ここで、図11は既述の
ごとく、(A)はストロークパターンc4とストローク
パターンc5で構成されるシンボルパターンは「わ」と
いうシンボルであり、(B)はストロークパターンc7
で構成されるシンボルパターンは「n」というシンボル
であり、(C)はストロークパターンc4とストローク
パターンc9で構成されるシンボルパターンは「わ」と
いうシンボルであることを示している。
【0080】まず、(A)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求める。(A)のシンボルパターンはc4、
c5という基本ストロークパターンのみで構成されるた
め学習ストローク辞書とのマッチングは行われない(S
92でNo)。基本ストロークパターンはシンボルパタ
ーンに含まれるため(S95でYes)、認識候補シン
ボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチング部に基
本ストローク辞書マッチング結果であるc4とc5の候
補ストロークパターンを渡し、それぞれ(A)のシンボ
ルパターンの1画目、2画目にマッチングさせる(S9
6)。シンボルパターン辞書マッチング部は、受けとっ
た2つの候補ストロークパターンとシンボルパターン辞
書部の(A)のシンボルパターンとの比較により、2つ
とも一致していることを認識候補シンボル決定部に伝え
る。認識候補シンボル決定部は、(A)のシンボルパタ
ーンに学習ストロークパターンがなく、一方基本ストロ
ークパターンは全て一致していることから、マッチング
度(2/2)=1となり、ここで設定されている閾値
0.8より高いため、(A)のシンボルパターンを入力
ストロークデータの候補シンボルとして認める(S97
でYes)。
チング度を求める。(A)のシンボルパターンはc4、
c5という基本ストロークパターンのみで構成されるた
め学習ストローク辞書とのマッチングは行われない(S
92でNo)。基本ストロークパターンはシンボルパタ
ーンに含まれるため(S95でYes)、認識候補シン
ボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチング部に基
本ストローク辞書マッチング結果であるc4とc5の候
補ストロークパターンを渡し、それぞれ(A)のシンボ
ルパターンの1画目、2画目にマッチングさせる(S9
6)。シンボルパターン辞書マッチング部は、受けとっ
た2つの候補ストロークパターンとシンボルパターン辞
書部の(A)のシンボルパターンとの比較により、2つ
とも一致していることを認識候補シンボル決定部に伝え
る。認識候補シンボル決定部は、(A)のシンボルパタ
ーンに学習ストロークパターンがなく、一方基本ストロ
ークパターンは全て一致していることから、マッチング
度(2/2)=1となり、ここで設定されている閾値
0.8より高いため、(A)のシンボルパターンを入力
ストロークデータの候補シンボルとして認める(S97
でYes)。
【0081】次に、(B)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めるが、入力ストロークデータは2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ない。このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはc4という基本
ストロークパターンとc9という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータとストローク辞書部のストロークパターンc9との
マッチングを学習ストローク辞書マッチング部に行わせ
る(S94)。学習ストローク辞書マッチング部が求め
た2画目のストロークデータとストロークパターンc9
の類似度が0.5だったとする。次に、1画目の候補ス
トロークパターンとシンボルパターン辞書部のストロー
クパターンc4とのマッチングをシンボルパターン辞書
マッチング部に行わせる(S96)。シンボルパターン
辞書マッチング部は、受けとった候補ストロークパター
ンとシンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパター
ンとの比較により、それらが一致していることを認識候
補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部
は、(C)のシンボルパターンについては、ストローク
辞書部のストロークパターンc9との類似度が0.5で
あり、マッチング度0.5*(1/1)=0.5とな
り、ここで設定されている閾値0.8より低いため、
(C)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。この結果、認識候補シンボル決定部は、(A)のシ
ンボルパターンのみが候補シンボルとして挙がっている
ことから、図12の(1)に示す入力ストロークデータ
に示された2つのストロークの場合は、認識結果として
図11の(A)のシンボルパターンの示す「わ」をシン
ボルとして出力する。
チング度を求めるが、入力ストロークデータは2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ない。このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはc4という基本
ストロークパターンとc9という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータとストローク辞書部のストロークパターンc9との
マッチングを学習ストローク辞書マッチング部に行わせ
る(S94)。学習ストローク辞書マッチング部が求め
た2画目のストロークデータとストロークパターンc9
の類似度が0.5だったとする。次に、1画目の候補ス
トロークパターンとシンボルパターン辞書部のストロー
クパターンc4とのマッチングをシンボルパターン辞書
マッチング部に行わせる(S96)。シンボルパターン
辞書マッチング部は、受けとった候補ストロークパター
ンとシンボルパターン辞書部の(C)のシンボルパター
ンとの比較により、それらが一致していることを認識候
補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決定部
は、(C)のシンボルパターンについては、ストローク
辞書部のストロークパターンc9との類似度が0.5で
あり、マッチング度0.5*(1/1)=0.5とな
り、ここで設定されている閾値0.8より低いため、
(C)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。この結果、認識候補シンボル決定部は、(A)のシ
ンボルパターンのみが候補シンボルとして挙がっている
ことから、図12の(1)に示す入力ストロークデータ
に示された2つのストロークの場合は、認識結果として
図11の(A)のシンボルパターンの示す「わ」をシン
ボルとして出力する。
【0082】次に、同じくストロークデータ入力部に図
12の(2)の入力ストロークデータ欄に示す1画のス
トロークデータが入力された場合について説明する。基
本ストローク辞書マッチング部は、入力ストロークデー
タに対して、図10に示すストローク辞書部を参照し、
全ての基本ストロークパターンすなわちc1からc7の
ストロークパターンとのマッチングを行う。1画目のス
トロークデータが、ストローク辞書部の各ストロークパ
ターンの特徴から、c7のストロークパターンと最も類
似度が高いことがわかったとする。この場合、基本スト
ローク辞書マッチング部は1画目のストロークに対して
c7のストロークパターンを候補ストロークパターンと
して認識し、これを候補シンボル決定部704に渡す。
続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパターン辞
書部の各シンボルパターンとのマッチング度合の計算が
行われる。まず、(A)のシンボルパターンとのマッチ
ング度を求めるが、入力ストロークデータは1画である
に対して、(A)のシンボルパターンは2画であるた
め、両者が一致することはあり得ない。このため、
(A)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。
12の(2)の入力ストロークデータ欄に示す1画のス
トロークデータが入力された場合について説明する。基
本ストローク辞書マッチング部は、入力ストロークデー
タに対して、図10に示すストローク辞書部を参照し、
全ての基本ストロークパターンすなわちc1からc7の
ストロークパターンとのマッチングを行う。1画目のス
トロークデータが、ストローク辞書部の各ストロークパ
ターンの特徴から、c7のストロークパターンと最も類
似度が高いことがわかったとする。この場合、基本スト
ローク辞書マッチング部は1画目のストロークに対して
c7のストロークパターンを候補ストロークパターンと
して認識し、これを候補シンボル決定部704に渡す。
続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパターン辞
書部の各シンボルパターンとのマッチング度合の計算が
行われる。まず、(A)のシンボルパターンとのマッチ
ング度を求めるが、入力ストロークデータは1画である
に対して、(A)のシンボルパターンは2画であるた
め、両者が一致することはあり得ない。このため、
(A)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。
【0083】次に、同じく(B)のシンボルパターンと
のマッチング度を求める。(B)のシンボルパターンは
c7という基本ストロークパターンのみで構成されるた
め、学習ストローク辞書とのマッチングは行われない
(S93でNo)。シンボルパターンにこの基本ストロ
ークパターンが含まれるため(S95でYes)、認識
候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチン
グ部に基本ストローク辞書マッチング結果であるc7の
候補ストロークパターンを渡し、シンボルパターン
(B)の1画目にマッチングさせる(S96)。シンボ
ルパターン辞書マッチング部は、受けとった1つの候補
ストロークパターンとシンボルパターン辞書部の(B)
のシンボルパターンを比較し、その1つが一致している
ことを認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シン
ボル決定部は、(B)のシンボルパターンに学習ストロ
ークパターンがなく、これは処理対象外であり、一方基
本ストロークパターンは全て一致していることから、マ
ッチング度は(1/1)=1であり、ここで設定されて
いる閾値0.8より高いため、(B)のシンボルパター
ンを入力ストロークデータの候補シンボルとして認める
(S97でYes)。
のマッチング度を求める。(B)のシンボルパターンは
c7という基本ストロークパターンのみで構成されるた
め、学習ストローク辞書とのマッチングは行われない
(S93でNo)。シンボルパターンにこの基本ストロ
ークパターンが含まれるため(S95でYes)、認識
候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞書マッチン
グ部に基本ストローク辞書マッチング結果であるc7の
候補ストロークパターンを渡し、シンボルパターン
(B)の1画目にマッチングさせる(S96)。シンボ
ルパターン辞書マッチング部は、受けとった1つの候補
ストロークパターンとシンボルパターン辞書部の(B)
のシンボルパターンを比較し、その1つが一致している
ことを認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シン
ボル決定部は、(B)のシンボルパターンに学習ストロ
ークパターンがなく、これは処理対象外であり、一方基
本ストロークパターンは全て一致していることから、マ
ッチング度は(1/1)=1であり、ここで設定されて
いる閾値0.8より高いため、(B)のシンボルパター
ンを入力ストロークデータの候補シンボルとして認める
(S97でYes)。
【0084】次に、(C)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めるが、入力ストロークデータは1画であ
るのに対して、(C)のシンボルパターンは2画である
ため、両者が一致することはあり得ず、このため(C)
のシンボルパターンを候補シンボルとして認めない。こ
の結果、認識候補シンボル決定部704は、シンボルパ
ターン(B)のみが候補シンボルとして挙がっているこ
とから、認識結果としてシンボルパターン(B)の示す
「n」のシンボルを出力する。次に、ストロークデータ
入力部に図12の(3)に示す2画のストロークデータ
が入力された場合について説明する。基本ストローク辞
書マッチング部は、それぞれの入力ストロークデータに
対して、図4に示すストローク辞書部を参照し、全ての
基本ストロークパターン、すなわちc1からc7のスト
ロークパターンとのマッチングを行う。1画目のストロ
ークデータが、ストローク辞書部の各ストロークパター
ンの特徴から、c4のストロークパターンと最も類似度
が高いことがわかったとすると、基本ストローク辞書マ
ッチング部は1画目のストロークに対してc4のストロ
ークパターンを候補ストロークパターンとして認識候補
シンボル決定部に渡す。同様に2画目のストロークデー
タはc7を候補ストロークパターンとしたとすると、図
12の(3)の基本ストローク辞書マッチング結果が得
られる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパ
ターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング度合
の計算が行われる。まず、(A)のシンボルパターンと
のマッチング度を求める。(A)のシンボルパターンは
c4、c5という基本ストロークパターンのみで構成さ
れるため、当然学習ストローク辞書部とのマッチングは
行われない(S93でNo)。シンボルパターンにこの
基本ストロークパターンが含まれるため(S95でYe
s)、認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞
書マッチング部に基本ストローク辞書部とのマッチング
結果であるc4とc7の候補ストロークパターンを渡
し、それぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画
目にマッチングさせる(S96)。シンボルパターン辞
書マッチング部は、受けとった2つの候補ストロークパ
ターンとシンボルパターン辞書部の(A)のシンボルパ
ターンとの比較により、1つだけが一致していることを
認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決
定部は、(A)のシンボルパターンに学習ストロークパ
ターンがなく、一方基本ストロークパターンが1つだけ
一致していることから、マッチング度は(1/2)=
0.5であり、ここで設定されている閾値0.8より低
いため、(A)の入力ストロークデータはシンボルパタ
ーンを候補シンボルとして認めない(S97でNo)。
チング度を求めるが、入力ストロークデータは1画であ
るのに対して、(C)のシンボルパターンは2画である
ため、両者が一致することはあり得ず、このため(C)
のシンボルパターンを候補シンボルとして認めない。こ
の結果、認識候補シンボル決定部704は、シンボルパ
ターン(B)のみが候補シンボルとして挙がっているこ
とから、認識結果としてシンボルパターン(B)の示す
「n」のシンボルを出力する。次に、ストロークデータ
入力部に図12の(3)に示す2画のストロークデータ
が入力された場合について説明する。基本ストローク辞
書マッチング部は、それぞれの入力ストロークデータに
対して、図4に示すストローク辞書部を参照し、全ての
基本ストロークパターン、すなわちc1からc7のスト
ロークパターンとのマッチングを行う。1画目のストロ
ークデータが、ストローク辞書部の各ストロークパター
ンの特徴から、c4のストロークパターンと最も類似度
が高いことがわかったとすると、基本ストローク辞書マ
ッチング部は1画目のストロークに対してc4のストロ
ークパターンを候補ストロークパターンとして認識候補
シンボル決定部に渡す。同様に2画目のストロークデー
タはc7を候補ストロークパターンとしたとすると、図
12の(3)の基本ストローク辞書マッチング結果が得
られる。続いて認識候補シンボル決定部で、シンボルパ
ターン辞書部の各シンボルパターンとのマッチング度合
の計算が行われる。まず、(A)のシンボルパターンと
のマッチング度を求める。(A)のシンボルパターンは
c4、c5という基本ストロークパターンのみで構成さ
れるため、当然学習ストローク辞書部とのマッチングは
行われない(S93でNo)。シンボルパターンにこの
基本ストロークパターンが含まれるため(S95でYe
s)、認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞
書マッチング部に基本ストローク辞書部とのマッチング
結果であるc4とc7の候補ストロークパターンを渡
し、それぞれ(A)のシンボルパターンの1画目、2画
目にマッチングさせる(S96)。シンボルパターン辞
書マッチング部は、受けとった2つの候補ストロークパ
ターンとシンボルパターン辞書部の(A)のシンボルパ
ターンとの比較により、1つだけが一致していることを
認識候補シンボル決定部に伝える。認識候補シンボル決
定部は、(A)のシンボルパターンに学習ストロークパ
ターンがなく、一方基本ストロークパターンが1つだけ
一致していることから、マッチング度は(1/2)=
0.5であり、ここで設定されている閾値0.8より低
いため、(A)の入力ストロークデータはシンボルパタ
ーンを候補シンボルとして認めない(S97でNo)。
【0085】次に、(B)のシンボルパターンとのマッ
チング度を求めるが、入力ストロークデータは2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ない。このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはc4という基本
ストロークパターンとc9という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータとストローク辞書部のストロークパターンc9との
マッチングを学習ストローク辞書マッチング部に行わせ
る(S94)。学習ストローク辞書マッチング部で、2
画目のストロークデータとストロークパターンc9の類
似度が1、つまりストロークパターンと完全に一致した
とする。次に、1画目の候補ストロークパターンとシン
ボルパターン辞書部のストロークパターンc4とのマッ
チングをシンボルパターン辞書マッチング部に行わせる
(S96)。シンボルパターン辞書マッチング部は、受
けとった候補ストロークパターンとシンボルパターン辞
書部の(C)のシンボルパターンを比較し、両者が一致
していることを認識候補シンボル決定部に伝える。認識
候補シンボル決定部は、(C)のシンボルパターンにつ
いては、ストローク辞書部のストロークパターンc9と
の類似度が1で、シンボルパターン辞書マッチング部の
マッチング度が(1/1)=1であり、ここで設定され
ている閾値0.8より高いため、(C)のシンボルパタ
ーンを入力ストロークデータの候補シンボルとして認め
る(S97でYes)。この結果、認識候補シンボル決
定部は、(C)のシンボルパターンのみが候補シンボル
として挙がっていることから、認識結果として(C)の
シンボルパターンの示す「わ」のシンボルを出力する。
チング度を求めるが、入力ストロークデータは2画であ
るのに対して、(B)のシンボルパターンは1画である
ため、両者が一致することはあり得ない。このため、
(B)のシンボルパターンは候補シンボルとして認めな
い。次に、(C)のシンボルパターンとのマッチング度
を求める。(C)のシンボルパターンはc4という基本
ストロークパターンとc9という学習ストロークパター
ンで構成されるため、まず、2画目の入力ストロークデ
ータとストローク辞書部のストロークパターンc9との
マッチングを学習ストローク辞書マッチング部に行わせ
る(S94)。学習ストローク辞書マッチング部で、2
画目のストロークデータとストロークパターンc9の類
似度が1、つまりストロークパターンと完全に一致した
とする。次に、1画目の候補ストロークパターンとシン
ボルパターン辞書部のストロークパターンc4とのマッ
チングをシンボルパターン辞書マッチング部に行わせる
(S96)。シンボルパターン辞書マッチング部は、受
けとった候補ストロークパターンとシンボルパターン辞
書部の(C)のシンボルパターンを比較し、両者が一致
していることを認識候補シンボル決定部に伝える。認識
候補シンボル決定部は、(C)のシンボルパターンにつ
いては、ストローク辞書部のストロークパターンc9と
の類似度が1で、シンボルパターン辞書マッチング部の
マッチング度が(1/1)=1であり、ここで設定され
ている閾値0.8より高いため、(C)のシンボルパタ
ーンを入力ストロークデータの候補シンボルとして認め
る(S97でYes)。この結果、認識候補シンボル決
定部は、(C)のシンボルパターンのみが候補シンボル
として挙がっていることから、認識結果として(C)の
シンボルパターンの示す「わ」のシンボルを出力する。
【0086】このように、図10に示すストローク辞書
部の学習ストロークパターンc9は、基本ストロークパ
ターンc7と非常に類似しているが、基本ストローク辞
書マッチング部は、パターン識別フラグによりこの基本
ストロークパターンとのマッチングのみを行い、ストロ
ークパターンc9は参照されない。このため、学習スト
ロークパターンによって類似したストロークパターンc
9が候補ストロークパターンとして現われても誤認識の
恐れがなくなる。また、基本ストローク辞書マッチング
部で学習ストロークパターンc9に類似する基本ストロ
ークパターンc7を候補としてあげてしまった場合に
も、学習ストロークパターンc9とのマッチング結果を
優先させるため、学習の効果も失われない。また、学習
ストローク辞書マッチング部から、ストローク辞書部の
学習ストロークパターンに対するマッチングは、入力さ
れたストロークの画数に対応するシンボルパターンに含
まれるものとだけなされるため、認識時間が増大するこ
とはなくなる。 (第3実施例)次に、本発明の第3実施例について説明
する。ただし、本実施例は先の第1、第2実施例と比較
した場合にハード面において固有の構成はほとんどない
ため、構成図を基に各構成部(要件)の内容を説明する
のは省略し、本実施例そのものの目的ないしは用途と作
用及び効果を説明する。
部の学習ストロークパターンc9は、基本ストロークパ
ターンc7と非常に類似しているが、基本ストローク辞
書マッチング部は、パターン識別フラグによりこの基本
ストロークパターンとのマッチングのみを行い、ストロ
ークパターンc9は参照されない。このため、学習スト
ロークパターンによって類似したストロークパターンc
9が候補ストロークパターンとして現われても誤認識の
恐れがなくなる。また、基本ストローク辞書マッチング
部で学習ストロークパターンc9に類似する基本ストロ
ークパターンc7を候補としてあげてしまった場合に
も、学習ストロークパターンc9とのマッチング結果を
優先させるため、学習の効果も失われない。また、学習
ストローク辞書マッチング部から、ストローク辞書部の
学習ストロークパターンに対するマッチングは、入力さ
れたストロークの画数に対応するシンボルパターンに含
まれるものとだけなされるため、認識時間が増大するこ
とはなくなる。 (第3実施例)次に、本発明の第3実施例について説明
する。ただし、本実施例は先の第1、第2実施例と比較
した場合にハード面において固有の構成はほとんどない
ため、構成図を基に各構成部(要件)の内容を説明する
のは省略し、本実施例そのものの目的ないしは用途と作
用及び効果を説明する。
【0087】手書きワードプロセッサーにおける手書き
入力は、入力者の意図する漢字そのものではなく、一旦
仮名文字やアルファベットで入力し、この上でこの入力
された仮名文字やアルファベットを認識した上漢字若し
くは漢字仮名交ざり文に変換する場合がある。丁度、手
書き入力のためのディジタイザーやペンがワードプロセ
ッサーのキーボードの役割を果たすような場合である。
そして、これは手書き入力者による誤って出力された漢
字の訂正や学習のための指示あるいはディジタイザー及
びペンそのもののハード面から生じるストロークの解像
能力の制約等のため多々生じる。
入力は、入力者の意図する漢字そのものではなく、一旦
仮名文字やアルファベットで入力し、この上でこの入力
された仮名文字やアルファベットを認識した上漢字若し
くは漢字仮名交ざり文に変換する場合がある。丁度、手
書き入力のためのディジタイザーやペンがワードプロセ
ッサーのキーボードの役割を果たすような場合である。
そして、これは手書き入力者による誤って出力された漢
字の訂正や学習のための指示あるいはディジタイザー及
びペンそのもののハード面から生じるストロークの解像
能力の制約等のため多々生じる。
【0088】さて、これらの場合には、手書き入力され
たストロークは、漢字でなく、このためシンボル辞書部
の漢字に関するシンボルパターンとの照合は不必要であ
る。また、学童特に低学年者が手書き入力をする場合等
では、入力者の意図する漢字も教育漢字、せいぜい常用
漢字の範囲である。このため、保護者や入力者等は最初
から入力の対象となる漢字の種類を制限した方が変換が
早くなる。また、この一方で多少のストロークの不足や
過多あるいはハネの有無等の相違があっても候補シンボ
ルとして一応CRT等に表示されるようにする、またこ
のためディジタイザーの一シンボル分の枠を大きくして
ストロークの解像度を上げる機能を付加したり、シンボ
ル辞書やストローク辞書に同一文字に対する複数どころ
か多数のストロークパターンの登録等の冗長度を持たせ
ることにより最終的に入力ストロークに誤りがあった場
合にも正しくシンボルを認識し、又はその旨や正しい筆
順等を表示することにより手書き入力者(学童)に対す
る教育効果をも持たせるようにしたいというような要望
も多い。
たストロークは、漢字でなく、このためシンボル辞書部
の漢字に関するシンボルパターンとの照合は不必要であ
る。また、学童特に低学年者が手書き入力をする場合等
では、入力者の意図する漢字も教育漢字、せいぜい常用
漢字の範囲である。このため、保護者や入力者等は最初
から入力の対象となる漢字の種類を制限した方が変換が
早くなる。また、この一方で多少のストロークの不足や
過多あるいはハネの有無等の相違があっても候補シンボ
ルとして一応CRT等に表示されるようにする、またこ
のためディジタイザーの一シンボル分の枠を大きくして
ストロークの解像度を上げる機能を付加したり、シンボ
ル辞書やストローク辞書に同一文字に対する複数どころ
か多数のストロークパターンの登録等の冗長度を持たせ
ることにより最終的に入力ストロークに誤りがあった場
合にも正しくシンボルを認識し、又はその旨や正しい筆
順等を表示することにより手書き入力者(学童)に対す
る教育効果をも持たせるようにしたいというような要望
も多い。
【0089】更に、英文の手紙の作成等であり手書きで
入力を意図されるストロークがアラビア数字、アルファ
ベットや仮名文字のみの場合には、入力者の意図する文
字の候補シンボルの一応の選定も特に必要でない。ま
た、我が国内ではアラビア文字やハングル文字等は滅多
に使用されない。そして、かかる場合には、手書き入力
されたストロークデータを基にシンボルパターン辞書内
から該当するシンボルを決定する際、これらの制約の範
囲内で行えばよいこととなる。また、多少検索速度は低
下するが、学童用のためハードを減らして安価な物とし
たい、軽量で携帯性の良い物としたい等の要望もある。
具体的には、第1実施例における学習ストロークパター
ンのマッチングの内容や認識候補シンボル決定部におけ
る一応の候補シンボルの選定は、より簡単なものとした
り省略したり、他の手段を採用する等である。
入力を意図されるストロークがアラビア数字、アルファ
ベットや仮名文字のみの場合には、入力者の意図する文
字の候補シンボルの一応の選定も特に必要でない。ま
た、我が国内ではアラビア文字やハングル文字等は滅多
に使用されない。そして、かかる場合には、手書き入力
されたストロークデータを基にシンボルパターン辞書内
から該当するシンボルを決定する際、これらの制約の範
囲内で行えばよいこととなる。また、多少検索速度は低
下するが、学童用のためハードを減らして安価な物とし
たい、軽量で携帯性の良い物としたい等の要望もある。
具体的には、第1実施例における学習ストロークパター
ンのマッチングの内容や認識候補シンボル決定部におけ
る一応の候補シンボルの選定は、より簡単なものとした
り省略したり、他の手段を採用する等である。
【0090】このため、本実施例では、手書き入力の認
識の高速化や柔軟性、あるいはこの面は劣ることとなっ
ても装置の軽量化や安価な物とすること等が優先され
る。さて、主な構成であるが、学童用に多少の誤入力が
あっても検索を行うようにするには、冗長度の他にも例
えば実施例で説明した閾値の値を下げることによっても
ある程度対応が可能である。
識の高速化や柔軟性、あるいはこの面は劣ることとなっ
ても装置の軽量化や安価な物とすること等が優先され
る。さて、主な構成であるが、学童用に多少の誤入力が
あっても検索を行うようにするには、冗長度の他にも例
えば実施例で説明した閾値の値を下げることによっても
ある程度対応が可能である。
【0091】また、手書きで入力されたアルファベット
等から入力者の意図する漢字等への変換は、このアルフ
ァベットさえ正しく認識しえればその後の手順はキーボ
ード入力式のワードプロセッサー等に広く採用されてい
る技術と同様である。このため、これらの詳細な説明は
省略する。以上、本発明を実施例にもとづいて説明して
きたが、本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿
論である。すなわち、例えば、 (1)実施例では、基本ストローク辞書マッチング部候
補が1つの場合についてのみ示されているが、類似度が
閾値より高いストロークパターン全てを候補として認識
候補シンボル決定部に渡すようにしている。この場合、
認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞書マッ
チング部に対して、全ての候補ストロークパターンに対
してマッチングを行わせることになる。
等から入力者の意図する漢字等への変換は、このアルフ
ァベットさえ正しく認識しえればその後の手順はキーボ
ード入力式のワードプロセッサー等に広く採用されてい
る技術と同様である。このため、これらの詳細な説明は
省略する。以上、本発明を実施例にもとづいて説明して
きたが、本発明は何も上記実施例に限定されないのは勿
論である。すなわち、例えば、 (1)実施例では、基本ストローク辞書マッチング部候
補が1つの場合についてのみ示されているが、類似度が
閾値より高いストロークパターン全てを候補として認識
候補シンボル決定部に渡すようにしている。この場合、
認識候補シンボル決定部は、シンボルパターン辞書マッ
チング部に対して、全ての候補ストロークパターンに対
してマッチングを行わせることになる。
【0092】(2)基本ストローク辞書マッチング部、
認識候補シンボル決定部における閾値の値は、値を1に
近付けることで候補数を絞ることができ、値を0に近付
けることで候補数を増やすことができるという性質のも
のである。このため閾値は0.8ではなく、別の値とし
ている。 (3)認識候補シンボル決定部での、マッチング度の計
算方法は、学習ストロークパターンの類似度を掛け合わ
す代わりに、類似度の平均値を取るという方法を採用し
ている。また、学習ストローク辞書マッチング部からの
類似度の値が閾値より低い場合には、マッチング度を0
にし、併せてシンボルパターン辞書とのマッチングを行
わずに、その時点で候補シンボルとして認めないように
するという方法としている。
認識候補シンボル決定部における閾値の値は、値を1に
近付けることで候補数を絞ることができ、値を0に近付
けることで候補数を増やすことができるという性質のも
のである。このため閾値は0.8ではなく、別の値とし
ている。 (3)認識候補シンボル決定部での、マッチング度の計
算方法は、学習ストロークパターンの類似度を掛け合わ
す代わりに、類似度の平均値を取るという方法を採用し
ている。また、学習ストローク辞書マッチング部からの
類似度の値が閾値より低い場合には、マッチング度を0
にし、併せてシンボルパターン辞書とのマッチングを行
わずに、その時点で候補シンボルとして認めないように
するという方法としている。
【0093】(4)学習ストローク辞書とのマッチング
結果を保存しておき、再利用することにより認識時間の
短縮を図る。 (5)ストロークパターン辞書の基本ストロークパター
ンやシンボルパターン辞書とのマッチングや、一応の候
補としてのシンボルの選定をループでなく、並列で処理
する。
結果を保存しておき、再利用することにより認識時間の
短縮を図る。 (5)ストロークパターン辞書の基本ストロークパター
ンやシンボルパターン辞書とのマッチングや、一応の候
補としてのシンボルの選定をループでなく、並列で処理
する。
【0094】(6)製造等の都合で本発明の一の構成要
素(要件)を物理的に複数の物としている、逆に複数の
構成要素(要件)を機械的に一体の物としている。 (7)シンボルの認識手法は、個々のストロークの有無
を照合するのみで充分な場合には、各ストロークの位置
関係までは認識資料とせず、これにより高速化を図って
いる。
素(要件)を物理的に複数の物としている、逆に複数の
構成要素(要件)を機械的に一体の物としている。 (7)シンボルの認識手法は、個々のストロークの有無
を照合するのみで充分な場合には、各ストロークの位置
関係までは認識資料とせず、これにより高速化を図って
いる。
【0095】(8)入力された個々のストロークデータ
に対応する基本ストロークパターンの出力は、乱筆な人
による入力の場合には0の場合もありえる。この場合に
限って、ストローク数のみ一応のシンボルの選定に利用
するようにしている。 (9)「一(いち)」と「−(よこ線)」、「1(い
ち)」と「│(縦線)」等シンボルパターンのみでは判
別が困難な場合には、別途いずれかを特定する手段やス
トロークの細部の相違、例えばわずかに湾曲しているか
否かやストロークが右上りか否か等を判断する機能が付
加されている。具体的には、一文字分の記入枠を大きく
する、両方出力の上、入力者に選択させる等である。
に対応する基本ストロークパターンの出力は、乱筆な人
による入力の場合には0の場合もありえる。この場合に
限って、ストローク数のみ一応のシンボルの選定に利用
するようにしている。 (9)「一(いち)」と「−(よこ線)」、「1(い
ち)」と「│(縦線)」等シンボルパターンのみでは判
別が困難な場合には、別途いずれかを特定する手段やス
トロークの細部の相違、例えばわずかに湾曲しているか
否かやストロークが右上りか否か等を判断する機能が付
加されている。具体的には、一文字分の記入枠を大きく
する、両方出力の上、入力者に選択させる等である。
【0096】(10)第2実施例において、学習により
登録されたストロークパターンにのみその旨の識別子を
つけ、最初から登録されている基本ストロークパターン
には何も識別子をつけず、また逆に何も識別子がついて
いないことが基本ストロークパターンである旨を示すこ
ととしている。 (11)シンボルは使用される頻度順に配列され、確実
と判断されるシンボルを検出すれば入力者による確認の
ため表示部に表示し、この一方で他のシンボルの検索を
行うようにしているだけでなく、確定済の前の入力をも
判断資料とする等の機能が付加されている。具体的に
は、前に入力されたシンボルがアルファベットであるな
らば、次の入力もアルファベットの可能性が高いし、前
に入力されたシンボルが漢字であるならば、次の入力は
漢字か仮名の可能性が高くアルファベットの可能性は低
い等である。
登録されたストロークパターンにのみその旨の識別子を
つけ、最初から登録されている基本ストロークパターン
には何も識別子をつけず、また逆に何も識別子がついて
いないことが基本ストロークパターンである旨を示すこ
ととしている。 (11)シンボルは使用される頻度順に配列され、確実
と判断されるシンボルを検出すれば入力者による確認の
ため表示部に表示し、この一方で他のシンボルの検索を
行うようにしているだけでなく、確定済の前の入力をも
判断資料とする等の機能が付加されている。具体的に
は、前に入力されたシンボルがアルファベットであるな
らば、次の入力もアルファベットの可能性が高いし、前
に入力されたシンボルが漢字であるならば、次の入力は
漢字か仮名の可能性が高くアルファベットの可能性は低
い等である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、学
習によってストロークパターンが増え、またこれにより
ストローク辞書中の基本ストロークパターンに類似した
学習ストロークパターンが現れた場合でも、ストローク
パターンとのマッチングは学習以前と同様に基本ストロ
ークパターンとのみ行われるため認識率が低下してしま
う恐れがない。また、ストロークデータの個数やシンボ
ルの認識に重要な基本ストロークに注目した上で一応の
候補シンボルの選定にふるいをかけること等のためマッ
チングも学習以前と変わらない時間で行うことができ
る。更に、学習したストロークパターンを優先的にマッ
チングし、ひいてはシンボルの認識に採用することによ
り学習効果も高まる。
習によってストロークパターンが増え、またこれにより
ストローク辞書中の基本ストロークパターンに類似した
学習ストロークパターンが現れた場合でも、ストローク
パターンとのマッチングは学習以前と同様に基本ストロ
ークパターンとのみ行われるため認識率が低下してしま
う恐れがない。また、ストロークデータの個数やシンボ
ルの認識に重要な基本ストロークに注目した上で一応の
候補シンボルの選定にふるいをかけること等のためマッ
チングも学習以前と変わらない時間で行うことができ
る。更に、学習したストロークパターンを優先的にマッ
チングし、ひいてはシンボルの認識に採用することによ
り学習効果も高まる。
【図1】本発明に係る手書きシンボル認識装置の第1実
施例の構成図である。
施例の構成図である。
【図2】第1実施例におけるストローク辞書マッチング
部の動作流れ図である。
部の動作流れ図である。
【図3】第1実施例における認識候補シンボル決定部の
動作流れ図である。
動作流れ図である。
【図4】第1実施例におけるストローク辞書の各ストロ
ークパターン例であり、(a)は基本ストローク辞書、
(b)は学習ストローク辞書の内容の例である。
ークパターン例であり、(a)は基本ストローク辞書、
(b)は学習ストローク辞書の内容の例である。
【図5】第1実施例におけるシンボルパターン辞書の各
シンボルパターンの内容の例であり、(A)は基本スト
ロークパターンのみの組合せで記述されるシンボル、
(B)は同じく基本ストロークパターンのみで記述され
るシンボル、(C)は基本ストロークパターンと学習ス
トロークパターンの組合せで記述されるシンボルの例で
ある。
シンボルパターンの内容の例であり、(A)は基本スト
ロークパターンのみの組合せで記述されるシンボル、
(B)は同じく基本ストロークパターンのみで記述され
るシンボル、(C)は基本ストロークパターンと学習ス
トロークパターンの組合せで記述されるシンボルの例で
ある。
【図6】第1実施例における入力ストロークデータと認
識結果の例を示した表である。
識結果の例を示した表である。
【図7】本発明に係る手書きシンボル認識装置の第2実
施例の構成図である。
施例の構成図である。
【図8】第2実施例におけるストローク辞書マッチング
部の動作流れ図である。
部の動作流れ図である。
【図9】第2実施例における認識候補シンボル決定部の
動作流れ図である。
動作流れ図である。
【図10】第2実施例におけるストローク辞書の各スト
ロークパターンの例である。
ロークパターンの例である。
【図11】第2実施例におけるシンボルパターン辞書の
各シンボルパターンの例であり、(A)は基本ストロー
クパターンのみの組合せで記述されるシンボル、(B)
は基本ストロークパターンのみで記述されるシンボル、
(C)は基本ストロークパターンと学習ストロークパタ
ーンの組合せで記述されるシンボルの例である。
各シンボルパターンの例であり、(A)は基本ストロー
クパターンのみの組合せで記述されるシンボル、(B)
は基本ストロークパターンのみで記述されるシンボル、
(C)は基本ストロークパターンと学習ストロークパタ
ーンの組合せで記述されるシンボルの例である。
【図12】第2実施例における入力ストロークデータと
認識結果の例である。
認識結果の例である。
【図13】従来の手書きシンボル認識装置の構成図であ
る。
る。
【図14】上記従来の手書きシンボル認識装置における
ストローク辞書マッチング部の動作を示すフロー図であ
る。
ストローク辞書マッチング部の動作を示すフロー図であ
る。
【図15】上記従来の手書きシンボル認識装置における
シンボルパターン辞書マッチング部の動作流れ図であ
る。
シンボルパターン辞書マッチング部の動作流れ図であ
る。
【図16】上記従来の手書きシンボル認識装置における
ストローク辞書の各ストロークパターンの例を示したも
のである。
ストローク辞書の各ストロークパターンの例を示したも
のである。
【図17】上記従来の手書きシンボル認識装置における
シンボルパターン辞書の各シンボルパターンの例を示
したものであり、(A)は基本ストロークパターンのみ
の組合せで記述されるシンボル、(B)は基本ストロー
クパターンのみで記述されるシンボル、(C)は基本ス
トロークパターンと学習ストロークパターンの組合せで
記述されるシンボルの例である。
シンボルパターン辞書の各シンボルパターンの例を示
したものであり、(A)は基本ストロークパターンのみ
の組合せで記述されるシンボル、(B)は基本ストロー
クパターンのみで記述されるシンボル、(C)は基本ス
トロークパターンと学習ストロークパターンの組合せで
記述されるシンボルの例である。
101、701、1301 ストロークデータ入力部 102 基本ストローク辞書マッチ
ング部 103 基本ストローク辞書部 104、704 認識候補シンボル決定部 105、705 シンボルパターン辞書部 106 学習ストローク辞書マッチ
ング部 107 学習ストローク辞書部 108、707 シンボルパターン辞書マッ
チング部 702 基本ストローク辞書マッチ
ング部 703 ストローク辞書部 706 学習ストローク辞書マッチ
ング部 1001 ストロークパターンの形状 1002 パターン識別フラグ 1302 ストローク辞書マッチング
部 1303 ストローク辞書部 1304 シンボルパターン辞書マッ
チング部 1305 シンボルパターン辞書部 1306 認識候補シンボル決定部
ング部 103 基本ストローク辞書部 104、704 認識候補シンボル決定部 105、705 シンボルパターン辞書部 106 学習ストローク辞書マッチ
ング部 107 学習ストローク辞書部 108、707 シンボルパターン辞書マッ
チング部 702 基本ストローク辞書マッチ
ング部 703 ストローク辞書部 706 学習ストローク辞書マッチ
ング部 1001 ストロークパターンの形状 1002 パターン識別フラグ 1302 ストローク辞書マッチング
部 1303 ストローク辞書部 1304 シンボルパターン辞書マッ
チング部 1305 シンボルパターン辞書部 1306 認識候補シンボル決定部
Claims (8)
- 【請求項1】 入力されたストロークデータをストロー
ク単位毎に、形状特徴が基本的なストロークパターンが
あらかじめ登録されている基本ストローク辞書内のスト
ロークパターンと比較する比較ステップと、 比較の結果、各入力ストロークデータ毎に最も類似して
いる基本ストロークパターンを一応のシンボルの認識に
採用するストロークの候補として選出する基本ストロー
ク辞書マッチングステップと、 入力済のストロークパターンをストローク単位毎にその
形状特徴をもとに学習して登録することにより学習スト
ローク辞書を作成する学習ストローク辞書作成ステップ
と、 1シンボル単位毎に該シンボルを構成するストロークに
ついてのデータを対応させて登録してあるシンボルパタ
ーン辞書に、前記学習ストローク辞書作成ステップにて
学習の上登録されたストロークパターンを反映させるこ
とによりシンボルを学習するシンボルパターン辞書学習
ステップと、 入力された1シンボル分のストロークデータと、前記基
本ストローク辞書マッチングステップで候補として選出
された1シンボル分のストロークパターン候補の少なく
も一方をもとに、シンボルパターン辞書の中から一応の
候補シンボルを選定する候補シンボル選定ステップと、 該ステップにて一応の候補シンボルとして選定された各
シンボルを対象に、これを構成するストロークに前記学
習ストローク辞書に登録されたストロークパターンが含
まれているか否かを判断するシンボルストロークマッチ
ングステップと、 前記シンボルストロークマッチングステップの結果含ま
れていると判断された場合にはそれに対応する前記学習
ストローク辞書作成ステップで作成された学習ストロー
ク辞書のストロークパターンと入力ストロークデータを
比較して両ストロークの類似度を調べる学習ストローク
辞書マッチングステップと、 該シンボルの残りのストロークに対応するシンボルパタ
ーン辞書の最初から登録してあるシンボルパターンと入
力ストロークデータとを比較して、両ストロークの一致
度を調べるシンボルパターン辞書マッチングステップ
と、 前記学習ストローク辞書マッチングステップと前記シン
ボルパターン辞書マッチングステップからのマッチング
結果を合わせて、選定された各候補シンボルについての
前記シンボルパターン辞書の1シンボル分のストローク
パターンに関するデータと比較し、その一致度合の最も
高いものを認識候補シンボルとして決定する認識候補シ
ンボル決定ステップとを有していることを特徴とする学
習能力を有する手書きシンボル認識方法。 - 【請求項2】 形状特徴が基本的なストロークがストロ
ーク単位毎にストロークパターンとしてあらかじめ登録
されている基本ストローク辞書部と、 入力されたストロークデータを、前記基本ストローク辞
書部の各ストロークパターンと比較し、最も類似してい
るストロークパターンを一応のシンボルの認識に採用す
るストロークの候補として選出する基本ストローク辞書
マッチング部と、 学習による入力済のストロークパターンがストローク単
位毎にその形状特徴をもとに学習ストロークパターンと
して登録されている学習ストローク辞書部と、 1シンボル単位毎にこれを構成するストロークパターン
についてのデータを記述したシンボルパターン辞書部
と、 前記シンボルパターン辞書部に前記学習ストローク辞書
部により登録された学習ストロークパターンを反映させ
るシンボルパターン辞書学習部と、 1シンボル分の入力ストロークデータと前記基本ストロ
ーク辞書マッチング部で候補として選出された1シンボ
ル分のストロークパターン候補の少なくも一方をもとに
前記シンボルパターン辞書部の中から一応の候補シンボ
ルを選定する候補シンボル選定部と、 該候補シンボル選定部にて一応の候補シンボルとして選
定された各シンボルを対象に、これを構成するストロー
クに前記学習ストローク辞書部に登録されたストローク
パターンが含まれているか否かを判断するシンボルスト
ロークマッチング部と、 前記シンボルストロークマッチング部が学習ストローク
辞書部に登録されたストロークが含まれていると判断し
た場合には、それに対応する前記学習ストローク辞書部
のストロークパターンと入力ストロークデータとを比較
して両ストロークの類似度を調べる学習ストローク辞書
マッチング部と、 該シンボルの残りのストロークに対応する前記シンボル
パターン辞書部の最初から登録してあるシンボルパター
ンと入力ストロークとの一致度を調べるシンボルパター
ン辞書マッチング部と、 前記学習ストローク辞書マッチング部と前記シンボルパ
ターン辞書マッチング部からのマッチング結果を合わせ
て、選定された各候補シンボルについての前記シンボル
パターン辞書部の1シンボル分のストロークパターンに
関するデータと比較し、その一致度合の最も高いものに
ついて、そのシンボルパターンに対応するシンボルを認
識候補シンボルとして決定する認識候補シンボル決定部
とを備えたことをことを特徴とする学習能力を有する手
書きシンボル認識装置。 - 【請求項3】 基本ストロークパターンがストロークパ
ターン毎にその形状特徴と初期状態からの登録である旨
を示すフラグとが登録されているストローク辞書に学習
機能によって学習されたストロークパターンと該ストロ
ークパターンが後から追加登録された旨を示すフラグを
併せて追加登録するストローク辞書学習ステップと、 1シンボル単位毎に該シンボルを構成するストロークに
ついてのデータを対応させて登録してあるシンボルパタ
ーン辞書に前記ストローク辞書学習ステップにて学習の
上登録されたストロークパターンを反映させることによ
りシンボルを学習するシンボルパターン辞書学習ステッ
プと、 入力されたストロークデータを、ストローク辞書部の各
基本ストロークパターンと比較して各入力ストロークデ
ータ毎に最も類似している基本ストロークパターンを一
応のシンボルの認識に採用するストロークの候補として
選出する基本ストローク辞書マッチングステップと、 1シンボル分の入力されたストロークデータと前記基本
ストローク辞書マッチングステップで候補として選出さ
れた1シンボル分のストロークパターン候補の少なくも
一方をもとに、シンボルパターン辞書の中から一応の候
補シンボルを選定する候補シンボル選定ステップと、 該ステップにて一応の候補シンボルとして選定された各
シンボル毎にこれを構成するストロークパターンに学習
ストロークパターンが含まれているか否かを判断するシ
ンボルストロークマッチングステップと、 前記シンボルストロークマッチングステップの結果含ま
れていると判断された場合にはそれに対応する前記スト
ローク辞書の学習ストロークパターンと入力ストローク
データとを比較して、両ストロークの類似度を調べる学
習ストローク辞書マッチングステップと、 該シンボルの残りのストロークパターンに対応するシン
ボルパターン辞書の最初から登録してあるシンボルパタ
ーンと入力ストロークデータとを比較して両ストローク
の一致度を調べるシンボルパターン辞書マッチングステ
ップと、 前記学習ストローク辞書マッチングステップと前記シン
ボルパターン辞書マッチングステップからのマッチング
結果を合わせて、選定された各候補シンボルについての
前記シンボルパターン辞書の1シンボル分のストローク
パターンに関するデータと比較し、その一致度合の最も
高いものについて、そのシンボルパターンに対応するシ
ンボルを認識候補シンボルとして決定する認識候補シン
ボル決定ステップとからなることを特徴とする学習能力
を有する手書きシンボル認識方法。 - 【請求項4】 基本ストロークパターンがストローク毎
にその形状特徴と初期から登録されている旨を示すフラ
グと共に登録され、かつ学習によって学習ストロークパ
ターンを後から追加記録された旨を示すフラグと共に登
録可能なストローク辞書部と、 入力されたストロークデータを、前記ストローク辞書部
の各基本ストロークパターンと比較し、その中で各入力
ストロークデータ毎に最も類似している基本ストローク
パターンを一応のシンボルの認識に採用するストローク
の候補として選出する基本ストローク辞書マッチング部
と、 1シンボル単位毎にそのシンボルを構成するストローク
パターンについてのデータを記述したシンボルパターン
辞書部と、 前記シンボルパターン辞書部に学習により前記ストロー
ク辞書に登録されたストロークパターンを反映させるシ
ンボルパターン辞書学習部と、 1シンボル分の入力されたストロークデータと前記基本
ストローク辞書マッチング部で候補として選出された1
シンボル分のストロークパターン候補の少なくも一方を
もとに、シンボルパターン辞書部の中から一応の候補シ
ンボルを選定する候補シンボル選定部と、 該候補シンボル選定部にて、一応の候補シンボルとして
選定された各シンボルを対象に、これを構成するストロ
ークパターンに学習ストロークパターンが含まれている
か否かを判断するシンボルストロークマッチング部と、 前記シンボルストロークマッチング部が含まれていると
判断した場合には、それに対応する前記ストローク辞書
部の学習ストロークパターンと入力ストロークデータと
を比較して両ストロークの類似度を調べる学習ストロー
ク辞書マッチング部と、 該シンボルの残りのストロークに対応する前記シンボル
パターン辞書部の最初から登録してあるシンボルと入力
ストロークデータとを比較して両ストロークの一致度を
調べるシンボルパターン辞書マッチング部と、 前記学習ストローク辞書マッチング部と前記シンボルパ
ターン辞書マッチング部からのマッチング結果を合わせ
て、選定された各候補シンボルに対する前記シンボルパ
ターン辞書部の1シンボル分のストロークパターンに関
するデータと比較し、その一致度合の最も高いものにつ
いて、そのシンボルパターンに対応するシンボルを認識
候補シンボルとして決定する認識候補シンボル決定部と
を備えたことをことを特徴とする学習能力を有する手書
きシンボル認識装置。 - 【請求項5】 前記基本ストローク辞書マッチングステ
ップは、各入力ストロークデータについて基本ストロー
クパターンか否か、基本ストロークパターンに類似する
ものがあるか否かを判断し、 前記学習ストローク辞書マッチングステップは、入力ス
トロークデータのうち前記基本ストローク辞書マッチン
グステップで基本ストロークパターンと判断されたもの
は類似度の調査の対象外とし、 前記シンボルパターン辞書マッチングステップは、入力
ストロークデータのうち前記基本ストローク辞書マッチ
ングステップで基本ストロークパターンに類似するスト
ロークがないと判断されたものは一致度の調査の対象外
とすることを特徴とする請求項1若しくは請求項3記載
の学習能力を有する手書きシンボル認識方法。 - 【請求項6】 前記基本ストローク辞書マッチング部
は、各入力ストロークデータについて基本ストロークパ
ターンか否か、基本ストロークパターンに類似するもの
があるか否かを判断し、 前記学習ストローク辞書マッチング部は、入力ストロー
クデータのうち前記基本ストローク辞書マッチング部が
基本ストロークパターンと判断したものは類似度の調査
の対象外とし、 前記シンボルパターン辞書マッチング部は、入力ストロ
ークデータのうち前記基本ストロークパターンに類似す
るストロークがないと判断したものは一致度の調査の対
象外とすることを特徴とする請求項2若しくは請求項4
記載の学習能力を有する手書きシンボル認識装置。 - 【請求項7】 前記候補シンボル選定ステップの候補シ
ンボルの選定は手書き入力者による各種の指示若しくは
学習能力を有する手書き入力装置が装備するシンボルパ
ターン辞書等の各構成部、構成手段の内容に起因する制
限のもとでなされ、 前記認識候補決定ステップは、前記ステップにおける指
示若しくは制限にて定まる範囲内でのシンボルパターン
辞書内のシンボルについて一致度合を調べた上決定する
ものであることを特徴とする請求項1若しくは請求項3
記載の学習能力を有する手書きシンボル認識方法。 - 【請求項8】 前記候補シンボル選定部は、候補シンボ
ルの選定を手書き入力者による各種の指示若しくは学習
能力を有する手書き入力装置が装備するシンボルパター
ン辞書等の各構成部、構成手段の内容に起因する制限の
もとで行い、前記認識候補決定部は、前記指示若しくは
制限にて定まる範囲内でのシンボルパターン辞書内のシ
ンボルについて一致度合を調べた上決定するものである
ことを特徴とする請求項2若しくは請求項4記載の学習
能力を有する手書きシンボル認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5309334A JPH07160829A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 学習能力を有する手書きシンボル認識方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5309334A JPH07160829A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 学習能力を有する手書きシンボル認識方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07160829A true JPH07160829A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17991769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5309334A Pending JPH07160829A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 学習能力を有する手書きシンボル認識方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07160829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017213307A1 (ko) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 동국대학교 산학협력단 | Nui/nux에 기반하여 디지털 영상을 처리하는 장치 및 방법 |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP5309334A patent/JPH07160829A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017213307A1 (ko) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 동국대학교 산학협력단 | Nui/nux에 기반하여 디지털 영상을 처리하는 장치 및 방법 |
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