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JPH07148279A - 放射線治療用胸部固定装置 - Google Patents

放射線治療用胸部固定装置

Info

Publication number
JPH07148279A
JPH07148279A JP32595993A JP32595993A JPH07148279A JP H07148279 A JPH07148279 A JP H07148279A JP 32595993 A JP32595993 A JP 32595993A JP 32595993 A JP32595993 A JP 32595993A JP H07148279 A JPH07148279 A JP H07148279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
chest
shell
substrate
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32595993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenao Akatsu
英尚 赤津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP32595993A priority Critical patent/JPH07148279A/ja
Publication of JPH07148279A publication Critical patent/JPH07148279A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳癌の乳房温存療法において、放射線の接線
照射の再現性を向上し、副作用を防止しながら治療の効
率を向上する。同時に、治療中の患者の負担を軽減す
る。 【構成】 患者の胸部に合わせて肩から助骨弓にかけて
成形されたシェル20を用いて基板11の上に仰向けに
なった患者の胸部を固定する。シェル20は、略Ω型の
断面を備えており、患者の胸部を背面側からもサポート
できるようにしてあるので、胸部の捩れも防止でき、同
時に患者の体を優しく保持できる。また、患者は把持部
35のいずれの部分も掴めるようにしてあるので、腕を
上げづらい患者であっても負担なく利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、早期乳癌の治療におけ
る接線照射療法に好適な胸部を固定する装置の構成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】早期乳癌に対する乳房温存療法は近年盛
んに行われている。この療法において、患者の乳房、胸
壁あるいはリンパ腺などへ放射線を照射する際は、患者
の体に精度良く、また、再現性良く照射することが重要
となる。胸部へ放射線を照射する際は、肺への放射線の
影響を避けるため接線照射が用いられるが、この照射位
置を精度良く保ち、何度も繰り返される治療において再
現性良く照射できるようにすることが、放射線の副作用
を避け、治療時間を短縮して効果的な治療を行い患者の
負担を軽減するために重要である。
【0003】このため、従来から胸部を固定する装置が
幾つか用いられている。例えば、患者が仰向けとなった
状態で、両手を挙上げして掴むことができるような棒を
頭部の上の方に渡した固定装置がある。また、頭頸部
と、頭の側方に持ち上げた腕とを保持する治具を備えた
固定装置がある。放射線を照射する際は、このような装
置を用いてできるだけ患者を同じ状態で仰向けとし、患
者の体に付されたマークを目標として照射し、再現性を
高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、このような装置
を用いた接線照射において、再現性をさらに向上する上
で幾つかの問題が指摘されている。例えば、上記のよう
な固定装置では、患者は装置に用意された棒を掴み、あ
るいは治具に合わせて腕を上方の伸ばす必要がある。こ
のように装置に合わせて腕を挙上することは、乳癌に係
る手術などにより腕のあまり上がらなくなった患者には
苦痛を伴う。また、この苦痛を避けるために患者が身動
きすると再現性は低下する。
【0005】また、ベッドの略同じ位置に仰向けに寝て
も、身体の微妙な捩れにより身体に付されたマークの位
置が変わってしまう。また、このような捩れにより身体
に付されたマークと肺などとの位置関係も変化してしま
い、再現性が低下する。さらに、捩れもできるだけない
ように仰向けに寝ても、その時々の乳房の傾きなどによ
って身体に付されたマークの位置が変動することもあ
る。これらの要素による変動ができるだけ起こらないよ
うに体の向き、位置を整えるには非常に時間がかかるた
め、治療時間が長くなり、患者の負担も大きい。
【0006】さらに、上記のような固定装置では、照射
の標的とするマークを患者に体に直接付すので、通常の
生活環境ではマーキングが見えないような工夫をするな
ど患者の精神的な負担も大きい。また、夏場など、マー
キングが薄れてしまうと再現性の良い治療ができないと
いう問題もある。
【0007】身体へのマーキングを省くために、メッシ
ュ状で熱可塑性のシェル材を胸部に合わせて成形し、鉛
などを重石としてベッドに寝た患者の胸部に被せること
もある。しかし、マーキングを付すために放射線の照射
に先立って実施される治療計画において、CT画像に金
属の影響が出てしまうので、満足な治療計画が建てられ
ないという問題が生ずる。また、単に胸部をシェル材で
覆うだけでは上述した再現性を向上する役目も果たさな
い。
【0008】そこで、本発明においては、再現性の良い
放射線射射が可能で、効率の良い治療および患者の負担
を軽減できる胸部の固定装置を提供することを目的とし
ている。また、腕の上下の動きが制限される患者でも、
容易に放射線治療を受けられる胸部固定装置を提供する
ことも目的としている。また、身体の捩れ、乳房の傾き
など調整に手間取ったり、あるいは、調整が困難な部分
も容易に固定でき、再現性を高めると同時に治療効率を
上げ、治療時間を短縮できる固定装置を提供することも
目的としている。さらに、患者の体に直接マーキングす
ることを避けられ、精度の良い治療計画の立案も容易に
できる胸部の固定装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射性治療
用の胸部固定装置は、胸部を仰向けに設定可能な非金属
製の基板と、仰向けとなった各患者の胸部を含め少なく
とも肩から助骨弓に合わせて成形された略Ω型の断面を
備えた熱可塑性のシェルと、このシェルに保持された胸
部に対し各人の頭頸部の位置を調整可能な位置調整手段
と、シェルの両側端部の少なくとも1部を挟み込み固定
する非金属製で細長い固定手段とを有することを特徴し
ている。
【0010】治療計画を行う際のCT画像への影響を少
なくするために、基板や固定手段はアクリル、木材など
の非金属製の素材を用いている。固定手段としてシェル
を挟み込めるアクリル製や木製の細長いプレートを用い
ることができるが、このプレートを基板に固定する金具
も胸部から離れた所に取り付けることにより、CT画像
への影響を少なくすることが望ましい。蝶番などについ
ても同様である。固定用の金物をこのような配置とする
と、プレートによりシェルを均等に押さえることが難し
くなる。そこで、本発明に係る固定装置では、プレート
と基板との間にゴム板などの弾性に富んだ部材を挟み込
み、これを介してシェルの端部を確りと固定できるよう
にしている。プレートの形状は略長方形のものが用いら
れるが、出来る限り患者の体に沿ってシェルの端部を長
く挟み込むために、患者の体に沿って湾曲した、特に脇
の下に近づくにつれて湾曲したようなプレートを用いる
ことが有効である。
【0011】また、本発明に係る胸部固定装置は、仰向
けとなった各患者の胸部を含め少なくとも肩から助骨弓
に合わせて成形された略Ω型の断面を備えた熱可塑性の
シェルを備えている。本発明に係るシェルは、従来成形
されていた逆U字型のシェルと異なり、シェルの両側が
胸部の背面に回り込むような略Ω型となるように成形し
てある。このような形状とすることにより、胸部の前面
から背面にわたってシェルで保持できるので、基板の上
に仰向けとなった患者の体の捩れを防止できる。さら
に、背面に回り込んだ形状のシェルを用いることによ
り、患者の背面にシェルの両側があたり、シェルの前面
を適当な圧力を持って患者の乳房などに密着できる。従
って、乳房の傾きを防止できるなど患者の体の細部にわ
たって一定の形状に保持でき、その際に患者を体を必要
以上の圧迫することはなく、患者の体にかかる負担は非
常に少ない。むしろ、側面から背面にかけて湾曲した体
にフィットした保持感が得られるので、照射中、あるい
は治療計画中における疲労度を軽減できる。
【0012】さらに、照射の標的となるマーキングは、
患者の身体に付すのではなく、このシェルに付せば良い
ので、マーキングに係る患者の精神的な負担をなくせ
る。また、マーキングが消えることもないので、治療者
の負担も軽減できる。従って、本発明に係るシェルを用
いることにより、患者に負担をかけることなく、体の捩
れや、その他細かい体の動きを治療計画に近い位置に何
度でも保持できるので、再現性を大幅に向上できる。患
者の疲労度も軽減できるので、照射中の身動きなどによ
る照射位置に変動等も抑止できる。
【0013】また、Ω型のシェルの端部は、患者に装着
した状態で基板と平行となるので、この端部を固定手段
で挟み込めば、基板にシェルを容易に固定できる。ま
た、シェルは、肩から腕の付け根にかけても患者の体に
沿って成形できるので、患者に負担のない角度まで手を
上げた状態で放射線治療を受けれる。その際、胸部から
頭部にかかる位置も調整できることが望ましい。胸部に
対し頭部の位置を患者の自然な位置に保持することによ
り、患者への負担を軽減するためにである。また、照射
のたびに胸部と頭部との位置が異なると基板上の胸部の
高さが変動するなどの原因により再現性が低下するから
である。
【0014】頭部の位置を調整するには、例えば、基板
に沿ってスライドし基板に仰向けとなった状態で把持可
能なグリップを設け、患者の自然な状態で把持したグリ
ップの位置を照射するたびに再現し、これに合わせて頭
部を設定することができる。グリップの位置を再現する
ために、基板に対するグリップの位置をマークするメジ
ャーを設けておくことも有効である。
【0015】また、基板に沿ってスライド可能な頭ある
いは首も含めて支持する頭頸部保持手段でも良い。この
場合も、基板に対する頭頸部保持手段の位置を再現でき
るように、メジャーなどを設けておくことが望ましい。
また、頭頸部の高さも患者によって変えられるようにす
ると患者の負担をさらに軽減できる。放射線照射を受け
る患者の腕は、やはり頭部に沿って上方に挙げておく必
要があるので、患者の疲労度を軽減するためには、スラ
イド可能な頭頸部保持手段を設けると同時に、所定の位
置を旋回したり、あるいはスライドする可動式のグリッ
プを設け、患者の自然な位置で把持可能することが望ま
しい。
【0016】さらに、再現性を向上するために、シェル
の肩に合わせて成形された部分の端部を基板との間に挟
み込んで固定する肩部固定手段を設けることも有効であ
る。また、シェルの両側端部に少なくとも1つの穴を設
け、固定手段にこの穴を貫通するような突起があれば、
シェルと基板との相対位置を容易に再現できる。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕図1に本発明の実施例1に係る胸部固定装
置を展開して示してある。また、図2にこの装置により
患者の胸部を固定した状態を示してある。そして、図3
に、この装置に用いられているシェルの断面が判るよう
に装置を横から見た状態を示してある。
【0018】まず、本例の胸部固定装置10は、シェル
20および頭頸部支持部30を取り付ける略長方形の基
板11を備えている。本例の装置10の基板11は、C
T画像への影響を少なくするために透明なアクリル製の
板材を用いているが、これに代わり木材等の非金属製の
部材を用いることも可能である。基板11の上に患者が
仰向けに横になった場合に頭部が位置する基板11の上
方12に、頭頸部支持部30を基板11に対しスライド
可能に取り付けてある。本例の頭頸部支持部30は、ア
クリル製で略長方形の支持基板31を備え、その一方の
端に基板11に沿って移動が可能なように溝32を形成
してある。この溝32を通って基板11から支持基板3
1の表面に突出したネジなどの固定金具33を用いて、
基板11に頭頸部支持部30の支持基板31を固定でき
るようになっている。また、この溝32あるいは支持基
板31の端部に沿って、一定の間隔で目盛りの付された
メジャー等の目印34を取り付けてある。この目印34
を用いれば支持基板31と基板11との位置関係を精度
良く再現できるようにしてある。
【0019】頭頸部支持部30の支持基板31の上方
に、略逆U字型の把持部35を取り付けてある。この把
持部35を支持基板31へ取り付ける部分は取付け強度
を確保するために徐々に広がっているが、この部分36
を2又に分けることにより、患者が把持部35の上の部
分でも、下の部分でも自由に把持できるようにしてあ
る。従って、把持部35およびこれを取り付ける部分3
6をグリップとして用いれる。なお、2又に分かれた部
分36は、把持部35を支持でき、さらに、患者が把持
できれば良いので、このような形状でなく、例えば、棒
状のものであっても良い。また、支持基板31の上方の
裏面に、基板11と同じ厚みのアクリル片37を取り付
けて頭頸部支持部30の傾き、あるいはぐらつきを防止
し、患者の体を安定して保持できるようにしてある。ま
た、支持基板31上の適当な位置に枕38を置き、患者
が楽な姿勢で頭頸部を保持できるようにしてある。
【0020】基板11の下方13の両側には、シェル2
0を基板11に固定するための固定板14aおよび14
bを蝶番15を介して基板11に取り付けてある。本例
の固定板14a、bは基板11の側端に沿って延びた略
長方形のアクリル板であり、蝶番15はできるだけこれ
らの固定板14a、bの下方に取り付けてある。また、
基板11の固定板14a、bの下端にあたる部分に、こ
れらの固定板14aおよび14bを上から押さえつけて
基板11にロック可能なロック金具16をそれぞれ取り
付けてある。市販されているこれらの蝶番15およびロ
ック金具16は金属製のものが多いため、基板11の下
方にこれらの金具を取り付けることにより、CT画像へ
の影響をできるかぎり少なくしてある。したがって、固
定板14a、bは、基板11の主に下方から固定するよ
うに構成してあるので、細長い固定板14a、b全体で
シェル20を均等に押さえることは難しい。そこで、基
板11に面する固定板14a、bの裏面17にゴム板1
8を貼りつけて、できるだけ均等にシェル20の端部を
押さえるようにしてある。ゴム板に代わりスポンジなど
弾性に富んだ板部材を用いることができる。
【0021】シェル20は、メッシュ状のプレートを熱
を加えて患者の胸部に合わせて成形してある。このよう
なシェル20を形成する熱可塑性でメッシュ状のシート
としては、例えばオルフィット社製のシェル用シートが
ある。このようなメッシュ状のシートは放射線の吸収量
が少なく、また、患者の体に合わせて成形した後の縮小
量も僅かであり、患者の負担の最小限に止め繰り返して
患者の体に装着できるものである。本例のシェル20
は、患者の胸部を固定するために、胸部下部の助骨弓2
1から肩22までの形状に合致するように成形してあ
り、さらに、患者の前面23から背面の一部24をカバ
ーできる形状に成形してある。従って、シェル20の断
面を見るとシェル両側25a、bは、背面の一部と接す
るように内側に回り込んでいる。さらに、シェルの両端
部26a、bは、基板11の固定板14a、bに差し込
んで基板11に固定できるように外側に延びているの
で、断面全体としては略Ω型としてある。また、放射線
を照射する際は患者の腕を上方に伸ばす姿勢をとる必要
があるので、シェル20の肩22の両側を患者の腕の付
け根から若干腕に沿って成形27してある。さらに、シ
ェル20の胸部には放射線を照射する目標となるマーク
28を付し、患者の体に直接マークを付さなくて済むよ
うにしてある。
【0022】図2を参照して、本例の胸部固定装置10
を用いて患者の胸部を固定する様子を説明する。まず、
本例の胸部固定装置10を、放射線治療を受ける際に患
者の横たわるベッド1等の上に置く。基板11にスライ
ド可能に取り付けられた頭頸部保持部30をメジャー3
4を用いて、患者毎に決まっている所定の位置までスラ
イドさせ金具33で固定する。基板11の上に患者を仰
向けに寝かせ、無理のない姿勢で腕を上方に伸ばし、患
者によって略決まっているグリップ35および36のい
ずれかの場所を掴ませる。そして、患者の頭部を枕38
によって支持する。グリップ35、36は、支持基板3
1に取り付けた場所36も2又に分かれ、いずれの場所
でも患者が掴めるようになっているので、手術などによ
り腕を上げるのが困難な患者でも無理のない姿勢で掴め
る適当な場所を把持できる。次に、患者の胸をシェル2
0で覆い、その両端部26aおよび26bを固定板14
aおよび14bで基板11に固定する。シェル20は、
患者の肩22および腕の付け根の部分27から助骨弓2
1までをカバーしてあるので、腕の形、乳房の傾きなど
胸の形状を再現する上で重要な患者の体の部分を再現良
く固定できる。従って、シェル20に付されたマークを
目指して放射性を照射することにより、接線照射の再現
性を大幅に向上でき、治療効率を高められる。
【0023】さらに、図3に示すように本例のシェル2
0は略Ω型に成形してあるので、シェルの両側25a、
bは患者の背面に回り込めるようになっている。従っ
て、本例のシェル20は基板11の上に仰向けになった
患者の体2を包み込むように保持するので、体2の捩れ
や、基板11と相対する微妙な位置ずれも防止できる。
また、シェル20の前面23と両側25a、bとで患者
の胸部を挟み込むようになるので、胸部に合わせて成形
したシェル20の前面23を患者に適当な圧力で押しつ
け患者の胸部の形を整えることができる。さらに、患者
は、シェル20によって胸の前面のみでなく背面からも
保持されるので、心地よいフィット感を得られ、治療中
の負担、疲れも軽減できる。本例のシェルは、前面から
単に患者の体を基板11に押しつけるものではないの
で、患者の体にかかる圧力も少なくて済む。
【0024】また、本例の胸部固定装置は、患者に合わ
せて成形したシェルを2か所で基板に固定すれば再現性
良く、患者の姿勢を整えられるので、治療者も非常に簡
便にこの胸部固定装置を取り扱うことができる。従っ
て、治療者が少ない場合、例えば1人であっても容易に
患者の胸部の形状を再現でき、効率の良い治療を行え
る。
【0025】このように、本例の胸部固定装置を用いる
ことにより、患者への負担を少なくして接線照射の再現
性を高めることができる。従って、肺などへの副作用を
防止しながら容易に治療効率を高めることができ、治療
時間を短縮して患者の負担を軽減できる。また、患者は
腕の位置など楽な姿勢をとることができ、背面からもサ
ポートするシェルにより無理なく心地よいフィット感を
得ながら治療を受けられるので疲労も最小限に止められ
る。疲労に伴い患者が照射中に身動きするなど接線照射
の再現性を低下させる動作を行うことも少なく、安定し
た信頼性の高い放射線治療を行うことができる。
【0026】また、シェル20上にマーク28を付して
あるので、患者の体にマークを設ける必要はなく、患者
の日常生活における精神的な負担を軽減できる。同時
に、マークが消えることもないので、治療者の負担も軽
減でき、治療時間を短縮する上でもメリットがある。
【0027】さらに、基板11および固定板14など、
胸部の近傍に位置する部材はアクリル、木材などの非金
属製のものとし、治療計画に用いられるCT画像に影響
がでることを防止している。また、固定板14をロック
する金具16等も、胸部からできるだけ遠い所に取り付
けて、CT画像への影響を最小限に止めている。従っ
て、本例の胸部固定装置を用いて胸部を固定した状態
で、精度の高い治療計画を容易に立案できる。この点で
も、本例の胸部固定装置を用いることにより、治療時間
を短縮し、患者や治療者の負担を軽減することが可能で
ある。
【0028】〔実施例2〕図4に、本発明の異なる実施
例に係る胸部固定装置を展開して示してある。また、図
5に、これらを組み立てた状態を示してある。また、本
例の胸部固定装置10の内、実施例1と共通する部分は
同じ番号を付し説明を省略する。
【0029】本例の固定装置10は、実施例1と同様に
アクリル製の基板11を備え、患者の頭部に当たる部分
にやや幅の広い溝45を形成してある。本例の基板11
は、患者の助骨弓から頭部まで仰向けに設定できる比較
的広い板部材であり、その上方12に設けられた溝45
の略中央には、所定の間隔に目盛りを付したメジャー4
6等の印が付してある。この溝45は患者の頭部から頸
部にかけて保持可能な頭頸部保持部材40をスライド可
能にはめ込むことができるなっている。そして、頭頸部
保持部材40の位置をメジャー46に合わせて設定する
ことにより、患者個々の身体に対応した所定の位置へ、
再現良く頭頸部保持部材40を設置できるようになって
いる。また、高さの異なる頭頸部保持部材をいく種類か
用意しておくことにより、患者の姿勢に合致した位置に
頭を支持できるようになっている。
【0030】基板11の上端部12には、本例の把持部
50を取り付けてある。本例の把持部50は、幅の広い
略アーチ型をしたハンドル51と、これを旋回可能に基
板11に取り付ける短いポール52とを備えている。患
者は、自然な位置で把持できる場所まで、ハンドル51
を旋回して掴むことができるようになっている。
【0031】頭頸部保持部材40を設置するための溝4
5の両側の基板11に、シェル20の肩の部分22をロ
ックする金具60aおよび60bを設けてある。これら
の金具60a、bは、シェル20を挟む部分をアクリル
製で略正方形の板61で構成してあり、できるかぎり広
い範囲を基板11に挟み込めるようにしてある。
【0032】本例の基板11の下方13の両側には実施
例1と同様に固定板14a、bが設けてあり、その下端
が金具16によりロックできるようになっている。本例
の固定板14aおよび14bは、その上端19が基板1
1の内側から外側に湾曲した形状に延びている。従っ
て、患者の脇の下に沿って固定板14aおよび14bを
設定できるので、実施例1と比較し、シェル20の端部
26a、bの基板11に沿った長い範囲を固定できるよ
うになっている。
【0033】さらに、本例のシェル20の端部26a、
bの下部に、縦に並んだ2つの穴75を設けてある。ま
た、固定板14a、bのそれぞれにも、シェル20の端
部の穴75と対応した位置に穴72を設けてある。そし
て、基板11の両側端で、固定板14a、bに設けられ
た穴72と対応する位置に、2つの突起71を設けてあ
る。従って、シェル20を基板11に取り付ける際は、
シェル20の端部に用意された穴57を基板11から突
出した突起71に差し込み、その上から固定板14a、
bで押さえ込むことにより、シェル20の基板11に対
する位置が一定となるようにシェル20を基板11に取
付けできるようにしてある。
【0034】図5に示すように、本例の装置を組み立て
て患者の胸部を固定すると、先ず、患者の頭頸部を頭頸
部保持部材40を用いて再現性良く所定の位置に設定で
きる。また、シェル20の肩22を基板11に固定でき
るようにしてあるので、患者の肩から腕にかけた部分の
動きを固定できる。さらに、シェル20の肩の部分22
を胸部の側方と同様に背中側に回して成形することもで
きるので、患者の肩を基板から多少浮かした状態でも再
現良く固定できる。このため、より患者の疲労の少ない
自然な状態で患者を固定できる。また、肩の部分のフィ
ット感を得ることもできる。患者がシェル20に導かれ
て上に伸ばした腕も、ハンドル51を広範囲に移動でき
るので、負担の少ない位置で確保できる。
【0035】シェル20も固定板14a、bによって基
板11に取り付けらえる際に、突起71より基板11と
の位置をより正確に再現できる。従って、上記の頭頸部
保持部材40の位置も精度良く再現できることも合わせ
て、患者の胸部の形状をさらに精度良く再現できるよう
に基板11の上に設定できる。
【0036】このように、本実施例に係る胸部固定装置
は、実施例1の胸部固定装置と同様に接線照射の再現性
を患者、および治療者の負担を少なく容易に高められる
装置である。そして、シェルや頭頸部保持部材の位置の
再現性をさらに向上できるので、いっそう効率が良く、
患者の負担の少ない放射線治療が可能である。
【0037】なお、シェルおよび固定板に設けられた穴
および突起の数は2つに限らず、1つ以上であれば良
い。また、基板、固定板が非金属製であればアクリル以
外であっても良いことはもちろんである。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る胸
部固定装置は、乳癌の乳房温存治療における接線照射に
好適なものであり、接線照射の再現性を大幅に向上でき
る固定装置である。従って、肺などへの副作用を防止
し、治療効率を高めることができる。さらに、本発明に
係る胸部固定装置は、再現性を向上するために患者の胸
を圧迫するなどの患者の負担を増加する手段を採用して
いない。逆に、シェルを用いて胸部から背中にかけてで
きるだけ広い範囲で患者を保持することにより、体の捩
れを抑制しながらフィット感を増して疲労度を軽減する
など、照射の再現性を高めると同時に患者の負担も低減
できるようにしてある。さらに、手術などにより腕を上
に伸ばすことが難しい患者であっても、できるだけ負担
の少ない状態で安定した姿勢を確保できるようにしてあ
る。このように、本発明に係る胸部固定装置を用いるこ
とにより、患者に優しく治療の効率を高めることができ
る。
【0039】さらに、患者を簡単に本発明に係る胸部固
定装置に設定でき、また、金属部分を胸部からできるだ
け離してアーチファクトをひかない明瞭なCT画像を得
ることができるようにしてあるなど、本発明に係る胸部
固定装置は治療計画時から放射線治療の全般にわたって
治療者側の負担も軽減できるような構成としてある。ま
た、照射用のマークを患者の身体に付けずに、患者と治
療者の負担を軽減するなど、本発明に係る胸部固定装置
は上記にて開示したように多くの効果を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る胸部固定装置の概要を
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す胸部固定装置を用いて患者を固定し
た状態を示す説明図である。
【図3】シェルの断面の構成を示すために図1に示す胸
部固定装置を横から見た図(a)と、シェルを固定する
部分を拡大して示す図(b)である。
【図4】本発明の実施例2に係る胸部固定装置の概要を
示す分解斜視図である。
【図5】図4に示す胸部固定装置を組み立てた状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1・・ベッド 2・・患者の体 10・・胸部固定装置 11・・基板 12・・基板の上方(患者の頭部に当たる部分) 13・・基板の下方 14・・固定板 15・・蝶番 16・・ロック金具 17・・固定板の裏面 18・・ゴム板 20・・シェル 21・・シェルの助骨弓側 22・・シェルの肩の側 25・・シェルの両側 26・・シェルの両端 27・・シェルの腕にあたる部分 28・・マーク 30・・頭頸部支持部 31・・支持基板 33・・支持基板の固定用の金具 34・・メジャー 35、50・・把持部 40・・頭頸部保持部材 51・・ハンドル 60・・シェルの肩の部分をロックする金具 75・・シェルの端部に設けられた固定用の穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胸部を仰向けに設定可能な非金属製の基
    板と、仰向けとなった各人の胸部を含め少なくとも肩か
    ら助骨弓に合わせて成形された略Ω型の断面を備えた熱
    可塑性のシェルと、このシェルに保持された胸部に対し
    各人の頭頸部の位置を調整可能な位置調整手段と、前記
    シェルの両側端部の少なくとも1部を挟み込み前記基板
    に沿って固定する非金属製で細長い固定手段とを有する
    ことを特徴とする放射性治療用胸部固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記位置調整手段は
    前記基板に沿ってスライドし前記基板に仰向けとなった
    状態で把持可能なグリップであることを特徴とする放射
    性治療用胸部固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記位置調整手段
    は、前記基板に沿ってスライド可能な頭頸部保持手段で
    あることを特徴とする放射性治療用胸部固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記シェルの両側端
    部に少なくとも1つの穴を備え、前記固定手段は、この
    穴を貫通可能な突起を備えていることを特徴とする放射
    性治療用胸部固定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記固定手段は非金属製のプレートと、このプレートの
    前記胸部から離れた方の端を前記基板に固定する金属製
    の固定金具とを備え、前記プレートと前記基板との間に
    弾性部材を有することを特徴とする放射線治療用胸部固
    定装置。
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