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JPH07136109A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

Info

Publication number
JPH07136109A
JPH07136109A JP5289347A JP28934793A JPH07136109A JP H07136109 A JPH07136109 A JP H07136109A JP 5289347 A JP5289347 A JP 5289347A JP 28934793 A JP28934793 A JP 28934793A JP H07136109 A JPH07136109 A JP H07136109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
image
sensor
pixels
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5289347A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Kawai
利昌 河合
Yorio Matsui
頼夫 松井
Kazuhiro Takahashi
和裕 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5289347A priority Critical patent/JPH07136109A/ja
Publication of JPH07136109A publication Critical patent/JPH07136109A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スムーズに挿入できる内視鏡装置を提供する
こと。 【構成】 内視鏡2の挿入部の先端部11には、光電変
換する機能を備えた多数の画素からなる光センサ部26
及び差分処理等の演算を行う演算部22Bとが積層化さ
れた3次元イメージセンサ22が収納され、撮像した画
像情報を多数の画素から同時に読み出し、多数の演算素
子で並列的に処理し、演算処理装置3A内の画像入力部
34を経て画像処理回路36に出力する。画像処理回路
36は湾曲指示信号を生成する画像処理を行い、通電制
御回路44を経てSMA41の通電加熱を制御して、自
動挿入のための湾曲部12の湾曲を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数の画素と演算素子と
で並列的な信号処理を可能にする3次元回路素子を備え
た内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡を使用した自動挿入システムは、
内視鏡先端からの画像情報により、明暗部を分け、か
つ、判断する事によって、管腔の位置を検知し、それに
向かって湾曲および挿入を行わせるものである。
【0003】従来の内視鏡撮像手段としてのCCDは、
各画素のセンサーラインからの電気情報を逐次読み出
し、画像プロセッサで処理を行う事によって判断してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、内視鏡を挿
入する速度は、画像処理速度に依存するので、現状の構
成では、挿入をスムーズに行うのには画像処理速度が遅
すぎるという問題がある。
【0005】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、スムーズに挿入できる内視鏡装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、撮
像手段と、前記撮像手段からの撮像情報を演算する演算
手段とを備えた内視鏡装置において、前記撮像手段を形
成する多数の画素と、前記演算手段を形成する多数の演
算素子とが電気的に接続されて並列的に信号処理可能な
多層構造にされた3次元回路素子で形成することによ
り、撮像された信号を高速に読み出すことが可能である
と共に、自動挿入等のための画像処理を高速で行うこと
ができるようにしている。
【0007】つまり、従来の逐次読み込み方式から並列
読み込み方式にし、かつ並列的な画像処理により画像処
理速度を向上している。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例の外観を示し、図2は第1実施例の構成
をブロック図で示し、図3は3次元イメージセンサの概
略の構成を示す。
【0009】図1に示すように第1実施例の内視鏡装置
1は電動湾曲可能な内視鏡2と、この内視鏡2が接続さ
れる内視鏡制御装置3とから構成され、この内視鏡制御
装置3は湾曲制御の演算等を行う演算処置装置3Aと、
内視鏡像を表示するモニタ3Bとから構成される。
【0010】内視鏡2は細長の挿入部5と、この挿入部
5の基端に設けられた操作部6と、この操作部6から延
出されたユニバーサルケーブル7とを有し、このユニバ
ーサルケーブル7の末端のコネクタ8を演算処置装置3
Aに接続することができる。挿入部5は硬質の先端部1
1と、この先端部11に隣接して形成され、湾曲自在の
湾曲部12と、この湾曲部12の後端から操作部6の先
端まで延びる可撓性を有する可撓部13とからなる。
【0011】操作部6には湾曲操作を手動で行うことが
できるように例えば、ジョイスティック14が設けてあ
り、このジョイスティック14を操作することにより湾
曲部12を所望の方向に湾曲できるようにしてある。
【0012】図2は図1の具体的な構成を示す。図2に
示すように内視鏡2内にはライトガイド15が挿通さ
れ、コネクタ8を演算処置装置3Aに接続することによ
り光源部16内のランプ17の照明光がライトガイド1
5の手元側端面に供給される。このライトガイド15で
伝送された照明光は先端部11に固定されたライトガイ
ド15の先端面からさらに照明窓に取り付けられた配光
レンズ18を経て前方に出射され、生体内部を照明す
る。
【0013】この照明窓に隣接する観察窓には対物レン
ズ21が取り付けてあり、この対物レンズ21の焦点面
に生体内部の像を結ぶ。この対物レンズ21の焦点面
に、最上層が臨むように3次元回路素子としての3次元
イメージセンサ22が取り付けてある。
【0014】この3次元イメージセンサ22は光電変換
する撮像部と、この撮像部を駆動すると共に、撮像され
た撮像情報に対する信号処理を行う演算処理部22Bと
が積層化された3次元構造になっている。この3次元イ
メージセンサ22は対物レンズ21と共に、一体化され
て先端部11内に組み込むことができるようにしてい
る。
【0015】この3次元イメージセンサ22は、イメー
ジセンサ駆動電源23から電源ライン24を介して駆動
用電源が供給される。この3次元メージセンサ22は図
3に示すような構成である。例えば、4層構造でワンチ
ップ化された一つのデバイスとなっている。
【0016】この3次元イメージセンサ22は、光電変
換する撮像部としての光センサ部26と、演算処理部2
2Bを形成する多数のセンサスイッチ素子で構成される
センサスイッチ部27、多数のA/D変換素子で構成さ
れるA/D変換素子部28、多数の差分回路素子で構成
される差分回路部29が積層されている。
【0017】光センサ部26は正方格子状に多数の光セ
ンサ画素が配置され、対物レンズ21で結像される光学
像を画素ごとに光電変換する。この光センサ部26の各
画素はその下層のセンサスイッチ部27に電気的に接続
されており(図3では縦線で模式的に示す)、センサス
イッチ部27をスイッチ駆動信号で制御することによっ
て、例えば光センサ部26の多数の画素に同時に読み出
しのための共通の駆動信号を印加し、かつ光電変換され
たアナログ信号を多数の画素分づつ各画素ごとに異なる
センサスイッチ素子を経て同時に読み出すことができる
ようにしている。
【0018】センサスイッチ部27は駆動ライン31を
介してセンサ駆動回路32と接続され、このセンサ駆動
回路32からのスイッチ駆動信号で駆動制御される。こ
のセンサ駆動回路32は電源ライン24を介してイメー
ジセンサ駆動電源23と接続され、このイメージセンサ
駆動電源23から駆動用電源が供給される。なお、セン
サ駆動回路32は駆動ライン31を介して光センサ部2
6等にも駆動用電源を供給するようになっている。
【0019】センサスイッチ部27の下層のA/D変換
素子部28はセンサスイッチ部27で選択された多数の
アナログ信号を多数のA/D変換素子で1まとめでA/
D変換して、ディジタルデータに変換し、その下層に設
けられた差分処理する差分回路部29の多数の差分回路
素子に導かれ、多数のディジタルデータが同時に差分処
理される。
【0020】このように3次元イメージセンサ23は、
画像情報を光センサ部26で取り込み、取り込まれた画
像情報は演算処理部22Bを形成する多数の演算処理素
子で多数の画素情報が同時に演算処理(この実施例では
差分処理するまでの演算処理)されるようになってい
る。
【0021】上記差分回路部29の出力端は図2に示す
ようにデータライン33を介して画像入力部34と接続
されている。この画像入力部34の画像データは映像処
理回路35と画像演算回路36に転送される。この映像
処理回路35は、画像データから標準的な映像信号を生
成し、モニタ3Bで光センサ部26で撮像された画像を
表示する。
【0022】一方、画像演算回路36は光センサ部26
で撮像された画像における暗部の中心位置を算出するた
めの画像処理を、差分処理された画像データから高速に
行い、暗部の中心が撮像面の中央に位置するように湾曲
部12を湾曲させる指示信号を生成する。
【0023】この画像演算回路36も例えば多数の画像
演算回路で構成され、並列的な画像演算処理を行うこと
により、高速で暗部の中心位置を算出できるようにして
いる。
【0024】この第1実施例における3次元イメージセ
ンサ23の特徴として、従来のCCDで行われていた逐
次読み出し方式とは異なり、光センサ部26の各ライン
ごと等で並列的な信号読み出しを可能にする事で、画素
数が増えた場合にも高解像な情報が短時間で出力でき、
かつ、多数の画素情報を同時に差分処理を行わせてい
る。従って従来のCCDからの逐次読み出し方式又はシ
リアルの画素出力によって、画像処理回路側で処理を行
わせていたものに対し、(この実施例では)所望の処理
後の出力を3次元イメージセンサ23から直接得られ
る。これによって、従来例に比較して、非常に高速(例
えば処理の時間が1/10ないし1/数100程度)な
画像処理を行わせる事ができるようにしている。
【0025】図2に示す先端部11に隣接する湾曲部1
2には、図示しない湾曲駒が回動自在に連結され、その
内側に湾曲アクチュエータとしての形状記憶合金41
(以下、SMAと略記する)とアングルワイヤ42が内
蔵されている。このSMA41の一方の端部はアングル
ワイヤ42を介して先端部11に固定され、SMA41
の他方の端部は湾曲部の後端部等に固定されている。
【0026】また、このSMA41の両端には通電加熱
できるように1対のリード線43の一方の各端部が接続
され、このリード線43の他方の各端部は演算処理装置
3A内の通電制御回路44に接続されている。
【0027】この通電制御回路44は1対のリード線4
3の間にSMA駆動電源45とスイッチング素子46と
が直列に接続され、このスイッチング素子46は通電パ
ターン生成回路47の例えばPWM(パルス幅変調)パ
ルスによりON/OFFされ、ONの時にSMA41に
通電加熱を行うようにしている。
【0028】このSMA41は通電加熱される事によ
り、予め記憶されている形状に湾曲するよう記憶処理が
行われている。図2では1方向湾曲用のSMA41を示
しているが、例えば、湾曲部12には、軸方向に沿って
90°づつずれた4箇所に同様な湾曲アクチュエータを
設けてあり、通電加熱するSMA41を制御する事によ
り、内視鏡2の先端側を上下左右等に湾曲する事ができ
る。
【0029】上記通電パターン生成回路47の入力端は
切換スイッチ48と接続され、切換制御部49により選
択された湾曲指示信号が入力されるようになっている。
つまり、切換スイッチ48の接点aがONするように切
換え設定した場合には、手動による湾曲指示入力装置と
してのジョイスティック14からの入力情報によって所
望の湾曲を行わせるようにしている。また、切換スイッ
チ48の接点bがONするように切換え設定した場合に
は、画像演算回路36から自動による湾曲指示の入力情
報によって自動的に湾曲を行わせることができる。
【0030】次にこの第1実施例の作用を説明する。術
者は、内視鏡2による生体内部の患部等の目的部位を観
察、或は診断等を行う場合には、挿入部5を生体内に挿
入し、目的部位を観察できる位置まで導入する必要があ
る。
【0031】自動挿入(自動湾曲)で挿入操作を行う場
合には、術者は切換制御部49を操作して、切換スイッ
チ48の接点bがONするように設定する。そして、挿
入部5の先端部11を口腔等に入れ、挿入部5の基端側
等を押して挿入する操作を行う。
【0032】この場合、光源部16からの照明光はライ
トガイド15により伝送され、その先端面から配光レン
ズ18を経て生体内を照明する。照明された生体内は先
端面の対物レンズ21によって3次元イメージセンサ2
2の光センサ部26に像が結ばれ、この光サンサ部26
によって光電変換される。
【0033】光電変換された信号はセンサ駆動回路32
で発生された例えば1(ないし数)ライン分の画素を駆
動するライン駆動信号が駆動ライン31を介してセンサ
スイッチ部27に出力され、このスイッチ部27はライ
ン駆動信号が1(ないし数)ライン分の画素に共通に印
加されるようにセンサスイッチ素子のON/OFFを制
御する。
【0034】従って、光センサ部26は1(ないし数)
ライン分の画素が同時に駆動され、光電変換されたアナ
ログ信号はセンサスイッチ部27の1(ないし数)ライ
ン分のセンサスイッチ素子を経てA/D変換素子部28
に転送される。そして、このA/D変換素子部28によ
り1(ないし数)ライン分の画素が同時にディジタルデ
ータに変換され、差分回路部29に順次転送される。
【0035】差分回路部29では1(ないし数)ライン
分の差分回路素子により、それらが同時に差分処理し、
差分処理したディジタルデータをデータライン33を介
して画像入力部34に転送する。画像入力部34は転送
された差分処理後の画像データを映像処理回路35と画
像演算部36に転送し、映像処理回路35は光センサ部
26で撮像した画像をモニタ3Bに表示する。
【0036】この映像処理回路35に入力される信号は
差分処理されているので、加算処理等して映像信号を生
成する。この差分処理は、差分処理しない場合に比べて
特に映像表示に有利になるものでないが、映像処理には
それ程高速な処理が必要でないのと、多数の画素のデー
タが短時間に入力されるので障害になるものではない。
【0037】一方、画像演算部36は転送された差分処
理後の画像データから、例えば隣接する画素での暗い部
分に対応する画素側を判断したり、多数の差分データの
比較から最も暗い部分に属する画素を判断して、その中
央位置に対応する画素を暗部の中心と判断する演算処理
を短時間に行い(図2のモニタ3Bに表示されている画
像における暗部の中心位置を高速(短時間)で算出する
演算を行い)、この暗部が画面中央からずれている方向
及びずれ量も算出する。
【0038】そして、暗部の中心が画面中央に位置する
ように湾曲部12を湾曲させる指示信号を生成する。こ
の実施例では、暗部が画面中央に位置するようにSMA
41を通電加熱するための指示信号を通電制御回路44
の通電パターン生成回路47に出力する。
【0039】通電加熱パターン生成回路47は入力され
た指示信号に応じて対応する方向のSMA41を通電加
熱するためにスイッチング素子46をON/OFFして
SMA41を通電加熱し、指示された方向に湾曲部12
を湾曲させる。湾曲部12は暗部が画面の中央に移動す
る方向に湾曲されるので、先端部12は常時管腔方向に
向けられることになる。従って、術者は管腔の湾曲具合
に殆ど影響されることなく、単に挿入する操作を行うの
みで、管腔の深部側に導入できる。
【0040】そして、所望の患部付近まで内視鏡2の先
端側が到達したならば、切換制御部49により切換スイ
ッチ48の接点aがONするように切換え、ジョイステ
ィック14の手動操作によって、所望の湾曲部位を観察
する事が可能になる。
【0041】以上の事から、内視鏡2の先端側の挿入方
向を自動判別し、かつ、高速な画像処理が行われる為
に、ほとんどリアルタイムでの自動判別および高精度の
挿入方向への湾曲が実現でき、従来の自動挿入式のもの
に比べて、スムーズな挿入を行う事ができる。
【0042】これによって、診断時間の短縮化が実現で
き、患者への診断時における精神的・肉体的苦痛を大幅
に低減できると共に、術者の挿入操作の負担を軽減でき
るようになる。
【0043】なお、挿入部5を前方に移動する挿入機構
(例えば挿入部5の外周面を挟持するように接触する1
対のローラと、一方のローラを回転するモータ)を設け
て、自動挿入機能を有する内視鏡装置の構成にすること
もできる。この場合、湾曲指示量が大きい時には、モー
タの回転を遅くするようにしても良い。
【0044】次に本発明の第2実施例を説明する。第2
実施例の構成は、第1実施例とほとんど同じであり、異
なる点は、3次元イメージセンサ51の構成である。図
4は第2実施例で使用される3次元回路素子としての3
次元イメージセンサ51の構成を示す。
【0045】最上層は光電変換素子部52であり、ここ
から、画像入力情報を取り込む。次の第2層には、レベ
ル検出回路部53が配置されており、光電変換素子部5
2で得られてアナログ量の電気信号をディジタル変換す
るものである。
【0046】第3層には、各検出信号を記憶する第1フ
レームメモリ54で、第4層は、第2フレームメモリ&
演算回路部55とからなる。また、各層には、信号の各
層間の転送および処理を制御する為の制御回路部56が
各層に接続されている。この制御回路部56は、減算回
路等で構成されている。この3次元イメージセンサ51
も上記第1実施例同様、4層構造をワンチップ化したデ
バイスである。
【0047】上記構成で、例えば、内視鏡2を挿入した
時の画像データを予め第2フレームメモリ&演算回路部
55の第2フレームメモリに記憶する。次に、次の画像
入力時間になった時に、新たに画像データを第1フレー
ムメモリ54に入力する。そこで、第2フレームメモリ
内に記憶しておいた画像データと、現在取り込んだ第1
フレームメモリ54とのデータの減算を行う。
【0048】これによって、前の情報からどれだけ位置
ずれが生じたかが検知できる。前記の処理を行った後
は、画像入力データを第2フレームメモリに記憶させ
る。以上の処理を画像入力毎に行う事によって、リアル
タイムに内視鏡2の挿入方向が検知できるようになる。
【0049】ここで、上記減算処理時に、第1実施例の
ように暗部を追跡する事によって、管腔内の挿入方向が
わかる。
【0050】上記構成により、第1実施例と同様に、位
置ズレの分だけ位置ずれ方向に湾曲をかけてやるように
する。これによって、管腔内への自動挿入を行う事が容
易となる。上記した3次元イメージセンサ51も、第1
実施例同様に、読み込みデータの並列処理を行っている
ので、高速な画像処理を行える事ができる。これによっ
て、スムーズな自動挿入が可能となり、診断時間の短縮
が達成され、患者への苦痛を低減できるようになる。
【0051】次に本発明の第3実施例を説明する。管腔
内診断において、自動挿入が可能であるならば、一度検
査を実施した時に、その部位の画像データを覚えてお
き、内視鏡をその部位まで自動的に誘導させる事も可能
となる。従来、内視鏡診断において、検査毎にX線によ
って患者の位置を認識していたが、その事を不要にでき
れば、患者および術者の被曝の低減も可能になる。本実
施例では、このX線の被爆を低減する事を可能にする。
【0052】本実施例の構成は、第2実施例とほとんど
同じであるが、3次元イメージセンサ60に予め記憶し
ておいた患者画像情報を比較する為のメモリを付加した
事が特徴となっている。本実施例で使用される3次元イ
メージセンサ60の構成を図5に示す。
【0053】最上層には、光電変換素子部61が設けて
あり、ここから、画像入力情報を取り込む。次の第2層
には、レベル検出回路部62が配置されており、前記光
電変換素子部61で得られたアナログ量の電気信号をデ
ィジタル変換するものである。第3層には、各検出信号
を記憶する第1フレームメモリ63で、第4層は、フレ
ームメモリ&演算回路部64とからなる。
【0054】第5層として、所望患部の画像データを記
憶させておく為の第3フレームメモリ65が配置されて
いる。ここで、第3フレームメモリ65に記憶する画像
データは、一度患部へ挿入し、その画像データを保存し
ておく必要がある。各層には、信号の各層間の転送およ
び処理を制御する為の制御回路部66が各層に接続され
ている。この制御回路部66は、減算回路等で構成され
ている。
【0055】上記構成において、自動挿入を実施する方
法を示す。画像取り込み毎の画像処理法は、第2実施例
と同じであるが、画像取り込み毎に取り込み情報(第1
フレームメモリ63に保存されるデータ)と第3フレー
ムメモリ65に予め記憶されている患部の画像データと
も比較を行う。この比較で同じ画像情報と認識されれ
ば、所望の部位に内視鏡がアプローチできたという事に
なる。
【0056】以上の事から、内視鏡2からの画像情報を
一度記憶させておけば、2度目の検査からは、自動的に
患部にアプローチできるので、毎回X線で患部を確認し
ながら挿入していたものが必要なくなる。これによっ
て、患者および術者のX線による被曝を低減できるよう
になる。
【0057】なお、第1実施例では撮像手段を先端部1
1内に収納した電子内視鏡の場合で説明したが、本発明
はこれに限定されるものでなく、ファイバスコープの接
眼部に着脱自在に装着されるTVカメラに3次元イメー
ジセンサ22を収納した場合にも適用できる。また、3
次元イメージセンサ22は図3の構成に限定されるもの
でない。
【0058】なお、上述の実施例では撮像された信号か
ら、挿入部の挿入を容易にするための湾曲部の湾曲量を
決定する信号を短時間に生成する処理を行う例について
説明したが、例えば撮像された2次元画像情報から3次
元画像を生成する画像処理を短時間に行う画像処理と
か、他の動作、機能を制御する場合にも適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
速の演算処理が可能になるので、内視鏡の自動挿入等を
スムーズに、かつ、短時間で行う事ができるようにな
り、診断時間の短縮化が実現できる。また、患者への診
断時における精神的・肉体的苦痛を大幅に低減する事が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の外観を示す全体構成図。
【図2】第1実施例の構成を示すブロック図。
【図3】3次元イメージセンサの概略の構成を示す分解
斜視図。
【図4】本発明の第2実施例における3次元イメージセ
ンサの概略の構成を示す分解斜視図。
【図5】本発明の第3実施例における3次元イメージセ
ンサの概略の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…内視鏡 3…内視鏡制御装置 3A…演算処理装置 3B…モニタ 5…挿入部 12…湾曲部 14…ジョイスティック 15…ライトガイド 21…対物レンズ 22…3次元イメージセンサ 22B…演算部 26…光センサ部 27…センサスイッチ部 28…A/D変換素子部 29…差分回路部 31…駆動ライン 32…センサ駆動回路 33…データライン 35…映像処理回路 36…画像演算回路 41…SMA 42…アングルワイヤ 44…通電制御回路 45…通電加熱電源 46…スイッチング素子 47…通電パターン生成回路 48…切換スイッチ 49…切換制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、前記撮像手段からの撮像情
    報を演算する演算手段とを備えた内視鏡装置において、 前記撮像手段を形成する多数の画素と、前記演算手段を
    形成する多数の演算素子とが電気的に接続されて並列的
    に信号処理可能な多層構造にされた3次元回路素子で形
    成した事を特徴とする内視鏡装置。
JP5289347A 1993-11-18 1993-11-18 内視鏡装置 Pending JPH07136109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5289347A JPH07136109A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5289347A JPH07136109A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 内視鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07136109A true JPH07136109A (ja) 1995-05-30

Family

ID=17742038

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5289347A Pending JPH07136109A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07136109A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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