JPH071220Y2 - 深孔加工用超硬ドリル - Google Patents
深孔加工用超硬ドリルInfo
- Publication number
- JPH071220Y2 JPH071220Y2 JP6624391U JP6624391U JPH071220Y2 JP H071220 Y2 JPH071220 Y2 JP H071220Y2 JP 6624391 U JP6624391 U JP 6624391U JP 6624391 U JP6624391 U JP 6624391U JP H071220 Y2 JPH071220 Y2 JP H071220Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- deep hole
- hole
- drill
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Drilling Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、深孔の切削孔明け加工
や深孔の中ぐり加工等に使用される深孔加工用超硬ドリ
ルに関するものである。
や深孔の中ぐり加工等に使用される深孔加工用超硬ドリ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の深孔加工用超硬ドリルは、ヘッ
ド先端に切削刃体を取付け、ヘッド先端近傍周部の周方
向複数箇所に被切削周面に接するガイドを取付けたもの
であるが、従来のこの種の深孔加工用超硬ドリルでは、
一般によく知られているように、前記ガイドとして、ガ
イドパッドと呼称される、鋼やタングステンカーバイト
等の超硬合金から成るブロックが使用されていた。
ド先端に切削刃体を取付け、ヘッド先端近傍周部の周方
向複数箇所に被切削周面に接するガイドを取付けたもの
であるが、従来のこの種の深孔加工用超硬ドリルでは、
一般によく知られているように、前記ガイドとして、ガ
イドパッドと呼称される、鋼やタングステンカーバイト
等の超硬合金から成るブロックが使用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来のガ
イドパッドが取付けられた深孔加工用超硬ドリルでは、
チタン等の難削材を切削加工するときに、ヘッドと一体
に高速回転する前記ガイドパッドの周面と被削材とが相
対的に擦過摺接するので、両者が材質的に親和性がある
ことと相俟って前記ガイドヘッドが容易に破損し、殆ど
実用に供し得ないのが実情である。
イドパッドが取付けられた深孔加工用超硬ドリルでは、
チタン等の難削材を切削加工するときに、ヘッドと一体
に高速回転する前記ガイドパッドの周面と被削材とが相
対的に擦過摺接するので、両者が材質的に親和性がある
ことと相俟って前記ガイドヘッドが容易に破損し、殆ど
実用に供し得ないのが実情である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、ヘ
ッド1の先端に切削刃体3を取付け、ヘッド先端近傍周
部の周方向複数箇所に被加工孔の内周面に接するガイド
を取付けた深孔加工用超硬ドリルに於いて、前記各ガイ
ドを、ヘッド軸心方向と平行な支軸6の周りで回転可能
に支承されたローラー5から構成した点にある。
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、ヘ
ッド1の先端に切削刃体3を取付け、ヘッド先端近傍周
部の周方向複数箇所に被加工孔の内周面に接するガイド
を取付けた深孔加工用超硬ドリルに於いて、前記各ガイ
ドを、ヘッド軸心方向と平行な支軸6の周りで回転可能
に支承されたローラー5から構成した点にある。
【0005】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、1は中ぐり用ドリルヘッド(カウン
ター・ボーリングヘッド)であって、後端面に開口する
取付け孔2を同心状に備え、先端には切削刃体3が従来
周知のように取付けられている。4は切り屑を排出する
ための孔である。
づいて説明すると、1は中ぐり用ドリルヘッド(カウン
ター・ボーリングヘッド)であって、後端面に開口する
取付け孔2を同心状に備え、先端には切削刃体3が従来
周知のように取付けられている。4は切り屑を排出する
ための孔である。
【0006】5はガイドローラーであって、鋼やタング
ステンカーバイト等の超硬合金から構成され、前記ドリ
ルヘッド1の先端近傍周部の周方向複数箇所、即ち、従
来のガイドパッド取付け位置と実質的に同一の2箇所
に、当該ドリルヘッド1の軸心と平行な支軸6を介して
回転可能に支承されている。前記支軸6は、その先端の
螺軸部6aを前記ドリルヘッド1に設けたねじ孔7に螺
合することにより固定され、当該ドリルヘッド1の先端
面から周側面にわたって形成された切り欠き凹部8内に
突出する軸部6bに、前記ガイドローラー5がラジアル
ローラーベアリング9を介して回転のみ可能に支承され
ている。前記ガイドローラー5は、ドリルヘッド1の軸
心周りでの前記切削刃体3の回転軌跡から前方に突出し
ないことは勿論であり、その周面5aが、前記切削刃体
3の切削半径r1と同一半径の仮想円筒面と線接触する
ように配置されている。
ステンカーバイト等の超硬合金から構成され、前記ドリ
ルヘッド1の先端近傍周部の周方向複数箇所、即ち、従
来のガイドパッド取付け位置と実質的に同一の2箇所
に、当該ドリルヘッド1の軸心と平行な支軸6を介して
回転可能に支承されている。前記支軸6は、その先端の
螺軸部6aを前記ドリルヘッド1に設けたねじ孔7に螺
合することにより固定され、当該ドリルヘッド1の先端
面から周側面にわたって形成された切り欠き凹部8内に
突出する軸部6bに、前記ガイドローラー5がラジアル
ローラーベアリング9を介して回転のみ可能に支承され
ている。前記ガイドローラー5は、ドリルヘッド1の軸
心周りでの前記切削刃体3の回転軌跡から前方に突出し
ないことは勿論であり、その周面5aが、前記切削刃体
3の切削半径r1と同一半径の仮想円筒面と線接触する
ように配置されている。
【0007】前記ガイドローラー5には切削加工時にス
ラスト方向にも外力を受けるので、前記支軸の軸部6b
との間に介装するベアリングとして、スラストベアリン
グとラジアルベアリングとを組み合わせたり、アンギュ
ラベアリングを使用することも出来る。
ラスト方向にも外力を受けるので、前記支軸の軸部6b
との間に介装するベアリングとして、スラストベアリン
グとラジアルベアリングとを組み合わせたり、アンギュ
ラベアリングを使用することも出来る。
【0008】上記ドリルヘッド1は、その取付け孔2を
利用して回転駆動主軸の先端に取付けられて、従来のこ
の種のドリルヘッドと同様に前記切削刃体3により被加
工孔の中ぐり仕上げ加工が行われるが、このとき高速回
転するドリルヘッド1の先端周部にある2つのガイドロ
ーラー5は、その周面5aが被加工孔の中ぐり内周面に
線接触する状態でドリルヘッド1の回転に伴って支軸6
の周りで自転し、被加工孔の中ぐり内周面に対して擦過
摺接することなく、ドリルヘッド1を被加工孔の軸心と
同心位置にガイドすることになる。
利用して回転駆動主軸の先端に取付けられて、従来のこ
の種のドリルヘッドと同様に前記切削刃体3により被加
工孔の中ぐり仕上げ加工が行われるが、このとき高速回
転するドリルヘッド1の先端周部にある2つのガイドロ
ーラー5は、その周面5aが被加工孔の中ぐり内周面に
線接触する状態でドリルヘッド1の回転に伴って支軸6
の周りで自転し、被加工孔の中ぐり内周面に対して擦過
摺接することなく、ドリルヘッド1を被加工孔の軸心と
同心位置にガイドすることになる。
【0009】尚、上記実施例では、中ぐり用切削刃体3
を備えた中ぐり用ドリルヘッド(カウンター・ボーリン
グヘッド)を示したが、孔明け用切削刃体を備えたドリ
ルヘッドにも実施することが出来る。又、ドリルヘッド
1の後端部が小径の取付け軸部となっていて、この取付
け軸部を回転駆動用主軸の先端取付け孔に内嵌固定する
タイプのものであっても良い。更に、ガイドローラー5
の個数や配置位置は、上記実施例のものに限定されな
い。
を備えた中ぐり用ドリルヘッド(カウンター・ボーリン
グヘッド)を示したが、孔明け用切削刃体を備えたドリ
ルヘッドにも実施することが出来る。又、ドリルヘッド
1の後端部が小径の取付け軸部となっていて、この取付
け軸部を回転駆動用主軸の先端取付け孔に内嵌固定する
タイプのものであっても良い。更に、ガイドローラー5
の個数や配置位置は、上記実施例のものに限定されな
い。
【考案の作用及び効果】以上のように本考案の深孔加工
用超硬ドリルによれば、従来のこの種のドリルに設けら
れているガイドパッドに代えて、ヘッド軸心と平行な支
軸の周りで回転可能なガイドローラーが配設されている
ので、従来のガイドパッドが被加工孔の内周面に対し擦
過摺接するのに対し、前記ガイドローラーは、被加工孔
の内周面に対し線接触状態で自転しながらドリルヘッド
を所定位置にガイドすることになる。
用超硬ドリルによれば、従来のこの種のドリルに設けら
れているガイドパッドに代えて、ヘッド軸心と平行な支
軸の周りで回転可能なガイドローラーが配設されている
ので、従来のガイドパッドが被加工孔の内周面に対し擦
過摺接するのに対し、前記ガイドローラーは、被加工孔
の内周面に対し線接触状態で自転しながらドリルヘッド
を所定位置にガイドすることになる。
【0010】即ち、ドリルヘッドを案内するガイド(ロ
ーラー)が被加工孔の内周面に対し擦過摺接することが
無くなるので、仮に被削材と前記ローラーとが材質的に
互いに親和性のある状況であっても、従来のガイドパッ
ドに於いて生じたようにガイドローラーが容易に破損す
るような恐れは全く無くなり、所期通りの深孔切削加工
を良好に継続させることが出来、その経済的効果は著大
である。
ーラー)が被加工孔の内周面に対し擦過摺接することが
無くなるので、仮に被削材と前記ローラーとが材質的に
互いに親和性のある状況であっても、従来のガイドパッ
ドに於いて生じたようにガイドローラーが容易に破損す
るような恐れは全く無くなり、所期通りの深孔切削加工
を良好に継続させることが出来、その経済的効果は著大
である。
【0011】しかも前記ガイドローラーは、単に従来の
ガイドパッドと同様のドリルヘッドの案内用として機能
するだけでなく、切削刃体で切削加工された被加工孔の
内周面の目潰し用仕上げローラー、即ちバニッシングロ
ーラーとしての機能も同時に発揮させることが出来るの
で、切削加工後に専用のバニッシングローラー付きヘッ
ドで行う仕上げ加工工程を省くことも可能である。
ガイドパッドと同様のドリルヘッドの案内用として機能
するだけでなく、切削刃体で切削加工された被加工孔の
内周面の目潰し用仕上げローラー、即ちバニッシングロ
ーラーとしての機能も同時に発揮させることが出来るの
で、切削加工後に専用のバニッシングローラー付きヘッ
ドで行う仕上げ加工工程を省くことも可能である。
【図1】 一部切り欠き側面図である。
【図2】 正面図である。
1…ドリルヘッド、 2…取付け孔、 3…切削刃体、 5…ガイドローラー、 6…支軸、 9…ラジアルローラーベアリング。
Claims (1)
- 【請求項1】ヘッド先端に切削刃体を取付け、ヘッド先
端近傍周部の周方向複数箇所に被切削周面に接するガイ
ドを取付けた深孔加工用超硬ドリルに於いて、前記各ガ
イドを、ヘッド軸心方向と平行な支軸の周りで回転可能
に支承されたローラーから構成して成る深孔加工用超硬
ドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624391U JPH071220Y2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 深孔加工用超硬ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624391U JPH071220Y2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 深孔加工用超硬ドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512019U JPH0512019U (ja) | 1993-02-19 |
JPH071220Y2 true JPH071220Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=13310235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6624391U Expired - Lifetime JPH071220Y2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 深孔加工用超硬ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071220Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205516A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Yunitakku Kk | 切削工具の製造方法と切削工具 |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP6624391U patent/JPH071220Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205516A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Yunitakku Kk | 切削工具の製造方法と切削工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512019U (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950725 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |