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JPH0710230A - 命令手順およびこの手順を実施するための装置 - Google Patents

命令手順およびこの手順を実施するための装置

Info

Publication number
JPH0710230A
JPH0710230A JP6145528A JP14552894A JPH0710230A JP H0710230 A JPH0710230 A JP H0710230A JP 6145528 A JP6145528 A JP 6145528A JP 14552894 A JP14552894 A JP 14552894A JP H0710230 A JPH0710230 A JP H0710230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
articles
buffer
outlet
matrix
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6145528A
Other languages
English (en)
Inventor
Hans-Ulrich Stauber
ウルリヒ スタウバー ハンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ferag AG
Original Assignee
Ferag AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ferag AG filed Critical Ferag AG
Publication of JPH0710230A publication Critical patent/JPH0710230A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G1/00—Storing articles, individually or in orderly arrangement, in warehouses or magazines
    • B65G1/02—Storage devices
    • B65G1/04—Storage devices mechanical
    • B65G1/137—Storage devices mechanical with arrangements or automatic control means for selecting which articles are to be removed
    • B65G1/1373—Storage devices mechanical with arrangements or automatic control means for selecting which articles are to be removed for fulfilling orders in warehouses
    • B65G1/1378—Storage devices mechanical with arrangements or automatic control means for selecting which articles are to be removed for fulfilling orders in warehouses the orders being assembled on fixed commissioning areas remote from the storage areas
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2209/00—Indexing codes relating to order picking devices in General
    • B65G2209/10—Partial order forming

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】物品群は輸送ユニット内で集合せしめられ、分
配装置ＤXYZ に供給される。分配装置Ｄxyz は容量ｚを
有するｘｙｚで表されるバッファ群の集合体である。入
口ＳＥにおいて、各バッファＰ内に同一タイプの物品が
常時搬入されると仮定すると、入口ＳＥから出口ＳＡま
での各平面内におけるプロフィルは同一であり、各バッ
ファＰはグループ化されない。しかしながら、前記入口
ＳＥにおける物品のタイプが変わるやいなや、特定のバ
ッファ群はグループ化され、異なった容量に細分化さ
れ、前記分配装置内において一つのプロフィルが得られ
る。次に、ランダムにライン化するため、物品群を分配
装置ＤXYZ の出口ＳＡから排出する。 【効果】最大の多様性をもって前記分配装置を常時作動
させることが可能となり、これにより、命令手順実施に
よる処理量を大幅に増大させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を搬送する場合に
おいて、ランダムなグループを組み合わせることによ
り、ランダムに供給される物品をランダムにライン化す
るための手順およびこの手順を実施するための装置に関
するものである。なお、本明細書に言う命令手順、すな
わち、物品をライン化するための手順とは、異なる物品
からある要素を選択し、それを組み合わせることによ
り、複数の要素を形成する一連の手順を指す。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ある百貨店における手順を例に
挙げると、全体的（基本的）な各種物品の仕分けまたは
ラインから異なった物品要素のグループを選択し、それ
を組み合わせることにより、ある特定の整理状態にまと
められた仕分けができ、あるいは、ライン化することが
できる。この手順は人為的または機械的手段によって自
動的に実施することができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】複数の要素グループを
互いに組み合わせまたは寄せ集めることは、単調で退屈
な作業であり、また、採算上相当の経費を要する。この
ような単調な作業は多数の作業要員を集中的に動員し人
為的労働でなされるため、誤りが発生しやすい。事実
上、すべての流通組織は大量の物品を流通させる需要に
追われている。さらに、在庫管理、発注、生産準備、製
造、貯蔵、発送などの多岐にわたる命令業務が存在す
る。
【０００４】なお、多種生産ラインを集合させるための
（命令）装置および操作方法は、欧州特許出願第911073
93.0号（特許公報番号EP-A1-0457158 ）に記載されてい
る。
【０００５】本発明の目的は、ランダムな数の物品を選
択・供給し、グループ別に分類し、または、ランダムな
サイズを有しランダムな数の物品をライン化するため、
高度な柔軟性を有し簡単に機能する手順およびこの手順
を実施するための装置を提供することにある。本発明の
命令手順およびこの手順を実施するための装置は、同一
目的のために存在する現行技術よりはるかに進んでいる
ものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の命令手順は、ランダムに供給される物品を
ランダムにライン化する手順であって、各ラインは同一
タイプのランダムな数の物品で構成されるランダムな数
のグループにより構成され、一つの入口マトリックスＳ
Ｅおよび一つの出口マトリックスＳＡを有する分配装置
および両マトリックス間にバッファＰを備えており、以
下の工程を有することを特徴とするものである。補助的
な包装用および／または輸送用の用具を使用することに
より輸送ユニット内に集積された物品群を供給する工
程。物品群を輸送する前記輸送ユニットから物品を個々
の単位に分離する個別化工程。前記入口マトリックスを
介して個々の物品をバッファ内に輸送する工程。前記バ
ッファ内の個々の物品を前記出口マトリックスに搬送す
る工程。一つの予め決められたラインを集合させるた
め、物品群を前記出口マトリックスから取り出す工程。
および、前記物品個別化工程から前記ライン集合工程に
供給される補助的な包装用／または輸送用の用具を用い
てラインユニットを形成するため、前記ラインを集合さ
せる工程。
【０００７】上記の場合において、前記入口マトリック
スＳＥと出口マトリックスＳＡはそれぞれ多様性Ｖxyを
形成し、前記バッファＰは容量ｚを形成し、かつ、多様
性の個別化Ｖpartial およびバッファ容量の個別化Ｚ
partial を実行することにより、前記ライン化が予め準
備されるとともに変更されるようにするとよい。
【０００８】物品群がバッファ内で所定のタイミングで
搬送され、および／または所定のタイミングで前記バッ
ファから排出されるようになっている。
【０００９】上記の場合（物品群がバッファ内で所定の
タイミングで搬送され、および／または所定のタイミン
グで前記バッファから排出される場合）において、前記
分配装置内の各物品が一定の時間的サイクルと関連し、
全ての時間的サイクルが所定のタイミングに基づくｘｙ
ｚ領域を形成し、このｘｙｚ領域において可能性を有す
る全てのラインが予め準備されるようにすることが好ま
しい。
【００１０】物品群が所定のタイミングで前記バッファ
から排出される場合において、個別的タイミングで排出
されるべく、各搬送サイクルが排出手段により動機付け
られるようにするとよい。
【００１１】上記の場合において、補助的な包装用また
は輸送用の用具は、複数のパレットで構成するとよい。
【００１２】一方、本発明の命令手順を実施するための
装置は、物品群をグループラインに分類する命令手順を
実施するための装置であって、チャンネル状のバッファ
を配設することにより構成される分配装置を備え、その
入口は一つの入口マトリックスを、また、その出口は一
つの出口マトリックスを形成し、前記バッファ内の物品
群は積み重ねられて搬送され、所定時間内に物品群は各
バッファの出口を通って取り出され、また、各バッファ
の入口および出口に達する積載手段および除去手段を備
え、また、物品のラインを集合させるため少なくとも一
つの集合ステーションを備え、この集合ステーションは
前記除去手段と協動し、さらに、補助的な包装用および
／または輸送用の用具を少なくとも前記個別化ステーシ
ョンから前記集合ステーションに搬送する搬送手段を備
え、さらに、バッファを配置するため少なくとも前記積
載手段および除去手段を制御するための制御手段を備え
ていることを特徴とする。
【００１３】この場合において、タイミング手段が配設
され、このタイミング手段を介して物品が前記分配装置
の各バッファ内に周期的に搬入されるようにするのがよ
い。
【００１４】前記積載手段および／または除去手段はそ
れぞれ各バッファ内において一つの搬送サイクルを開始
させる装置を有するものとするのが好ましい。
【００１５】搬送サイクルを開始させる前記装置が各バ
ッファの入口または出口に接近した時点で搬送サイクル
が発生するように設計するのがよい。
【００１６】上記各場合において、前記分配装置の入口
マトリックスおよび出口マトリックスは実質上垂直な平
面を形成し、この分配システムへ物品を搬入するための
入口は最も高い階および／または最も低い階に位置し、
かつ、物品出口または分配システムからの出口がその中
間に位置するようにするとよい。
【００１７】少なくとも一つの前記個別化ステーション
および少なくとも一つの集合ステーションはそれぞれデ
ィパレタイジングステーションおよびパレタイジングス
テーションであり、かつ、両ステーションは互いに上部
に配設することが好ましい。
【００１８】さらに、物品群の輸送ユニットと輸送ユニ
ットに集合されたラインとを中間的に貯蔵するための倉
庫、および、前記輸送ユニットをこの倉庫に搬入しかつ
この倉庫から搬出するための搬送手段を含むものとする
とよい。
【００１９】
【作用】本発明の命令手順およびこの手順を実施するた
めの装置の作用を概念的に説明する。例えば、大量に搬
入せしめられる物品群のための流通マトリックスおよび
大量に搬出せしめられる物品群のための流通マトリック
スを例に挙げると、搬入側である一つのマトリックスの
各マトリックスポイントが搬出側である一つのマトリッ
クスの各マトリックスポイントに接続されると仮定する
と、任意の出入りにおいて各任意の入口を各任意の出口
と接続することができる。従って、関連する物品搬出要
素のランダムなグループが常時ランダムに搬入せしめら
れる物品要素群から形成される。搬入せしめられる物品
が一定の物品で占められることもあろうし、また、搬出
せしめられる物品群が所定のグループまたはラインによ
り形成されることもあり得る。このような流通手順を実
施する装置は、非常に複雑であって、しかも、操作が不
便である。しかしながら、仮に一つの入口マトリックス
が他の何らかの方法で一つの出口マトリックスに接続さ
れ、かつ、一個の物品とタイムバッファが整合している
とすれば、事は簡単である。例えば、このようなシステ
ムは厳正、かつ、自然にタイミングを合わせることがで
きる。マトリックスとその結果による変化の可能性が大
きければ大きいほど、受渡手順を開始する自然なタイミ
ングはより適正化される。換言すれば、各物品の受け渡
しは個々に行われる。
【００２０】１０×１０の一つの入口マトリックスは１
００個の異なった物品群を受け入れることができる。一
方、１０×１０の一つの出口マトリックスは１００個の
異なった物品群を同時に発送することができる。これ
は、この装置の多様性が例えばＶ＝１００に相当するこ
とを意味する。仮に、この入口マトリックスのポイント
と出口マトリックスのポイントとの間にバッファが存在
している場合には、例えば、ｚ＝１０に相当するバッフ
ァ容量が存在する。これは、バッファのうちの一つに１
０個の物品を収納することができることを意味する。入
口マトリックスまたは出口マトリックスポイントの合計
およびバッファ容量の合計は前記システムの容量と一致
する。例えば、Ｋ＝（Ｖ×ｚ）＝１００×１０＝１００
０個の物品群となり、このシステム内に１０００個の物
品群が同時に収容されていることを意味する。この場合
の１０００個の物品はすべて同一の種類のものであって
もよく、また、異なる種類のものであってもよい。入口
マトリックスの各ポイントが出口マトリックスの同一ポ
イントに接続していれば、交差していないチャンネル
を、商品を通過させるバッファとして使用することがで
きる。バッファ容量はチャンネルの長さにより決定さ
れ、多様性および容量Ｋ＝（ｚ×Ｖ）はチャンネルの総
量により決定される。各バッファに物品を収納し、か
つ、各バッファから物品を取り出すために、例えば、複
数のグリッピング部材が配置されていて、これらの部材
を任意にアクセスさせ、プログラム制御によりマトリッ
クスを実働させる。
【００２１】迅速かつ高度の柔軟性をもって物品群を流
通させるためには、分配装置形式の装置を使用するのが
理想的である。対称に配置することにより、分配装置を
交互に作動させることができる。すなわち、最初に導入
した物品を最初に排出する（first-in-first-out）動
作、および、最初に導入した物品を最後に排出する（fi
rst-in-last-out ）動作を可能にするためのリバース動
作を実施することもできる。
【００２２】物品を分配装置に供給するため、および、
物品を分配装置から配送システムに供給するため、分配
装置は一般的に一方向（first-in-first-out）に操作せ
しめられる。物品排出装置は所定の方法に基づいて独立
して物品のラインを集合させるが、一方、物品供給装置
は物品入口におけるセルを制御するディストリビュータ
として機能する。この供給装置により、分配装置は完全
に自己の機能を果たすことができる。物品を受け入れる
ための通路の機能を有するバッファは供給ポイントおよ
び排出ポイントの中間に位置する。
【００２３】この分配装置の入口マトリックス内に物品
群を収納するためには、物品群を個別化する必要があ
る。例えば、パレットまたはコンテナなどの補助的な輸
送および／または包装用の用具から物品を分離すること
により、供給された物品を個別化する。分配装置の出口
マトリックスから物品を取り出すことによって準備され
る物品ラインは、例えば、パレット上またはコンテナ内
に集積または包装することにより集積しなければならな
い。これらの工程を実施するために、本発明による装置
は、分配装置に配置されていてバッファと同一方向に作
動するバイパスを備えていることを特徴としており、こ
のバイパスによって例えばパレットまたはコンテナとし
て使用される補助的な輸送用および／または包装用の用
具が分配システムにおける物品入口から物品出口まで搬
送せしめられる。
【００２４】本発明による装置は一つの数値マスタープ
ランにより倉庫からの物品供給作業および予定の物品組
み合せ作業を制御し、これによって、所定の態様にライ
ン化され、また、物品を倉庫に返送する作業が制御され
る。さらに、この数値マスタープランは輸送に適するラ
インを集合させるために搬送される物品の個別化工程も
都合良く制御する。
【００２５】ある特定のラインに組み込まれる全ての物
品が分配装置の排出側に準備されていることが必要条件
である。
【００２６】物品供給ユニットは前記分配装置の物品供
給側で作動し、倉庫全体が使用される。この分配装置内
に搬入される全物品を収容し得るスペースを確保するこ
とが供給側における必須条件である。
【００２７】最も簡単な形態の場合、各バッファには同
一タイプの物品群が収容されるが、これは一方におい
て、分配装置自体の多様性を制約することになるか、ま
たは、分配装置により理論的に形成し得る異なるライン
の数を制約することになる。
【００２８】複数の（ｘ×ｙ）物品入口／出口および容
量ｚ長さｌのバッファ群を備えている分配装置Ｄxyz は
複数（ｘ×ｙ×ｚ）の要素の最大多様性Ｖmax を発揮す
ることができる。最大多様性Ｖmax の場合、容量は同一
でない要素（物品）で構成される。各バッファＰに同一
の要素（多様性Ｖxy）が収容される場合には、多様性が
制約される。バッファ列に同一の要素（多様性Ｖxy）が
収容されておれば、さらに制約が加わる。バッファ全て
に同一の要素が収容されている場合には、最小の多様性
Ｖmin が得られる。仮に、一つのバッファに物品が再供
給されていない状態でＴ＝ｚで表されるサイクルとタイ
ミングが合うのであれば、このバッファは空の状態にあ
る。分配装置Ｄxyz の所定の容量は変わらないが、この
容量をフルにまたは部分的（生産性）に使用することが
できる。例えば、物品供給側において、物品を再供給す
るに必要なスペースを確保すべく、あるいは、自由にタ
イミングを取る動作を行うために、空のバッファを準備
する場合には、分配装置の容量を都合良く部分的に使用
することができる。多様性はＶmax とＶmin との間で任
意に加減修正することが可能で、また、周辺状況に適応
させることができる。ラインＳは少なくとも２つのグル
ープＧにより構成されていて、各グループは同一の要素
（グループサイズ）のランダムナンバーｇを有する。Ｓ
min はゼロラインであって、同一要素の一つのグループ
により構成される。Ｓmax は最大のラインであって、グ
ループ当り唯一の要素を有するグループにより構成され
る。Ｓmin とＳmax との間において、全ての所望のライ
ンを実現することができる。制限要因がある場合、Ｔ＝
ｚで表されるバッファサイクルを実行するためＳmax は
Ｖmax に到達することができるが、これは単に理論値を
有するのみである。前記分配装置は単一品目を収容する
倉庫が行うのと同様の動作を最も頻繁に行う。単一品目
が収容されている倉庫内では、各バッファに同一の要素
が収容され、容量Ｋxyz により多様性はＶ＝Ｖxyであ
る。この多様性Ｖ内のグループフォーメーションＧ、す
なわち、前記ラインＳの数は（ｘｙ〜１、ｘｙ〜２、ｘ
ｙ〜３、ｘｙ〜・・・ｘｙ）で表されるシーケンスによ
り決定される。例えば、１００より大きい容量ｚを有す
る大容量のバッファである場合には、Ｚpartial で表さ
れるグループ単位で組織される。すなわち、バッファ内
で多様性が変更される。実際に取り扱われる多様性は前
記分配装置の物品出口で明らかに分かるが、バッファ内
においてはプログラム化された所定の多様性が変更さ
れ、この変更は時間的に隔たりのある特定のサイクルに
基づき、多くのサイクル終了後実際の多様性が得られ
る。
【００２９】前記分配装置の出口マトリックス、例え
ば、Ｄ10,10,10で示されるマトリックスは、自己内部に
Ｖ10,10 を有する一つのラインＳ、すなわち、Ｇを１０
０グループ有する一つの基本ラインを構成していて、各
グループはｇ＝ｌで示される容量を有する。例えば、前
記分配装置が単一品目を収容する倉庫として機能してい
る場合には、各バッファＰはｚなる数、すなわち、１０
個の物品を収納していることを示す。１００個の物品を
有するグループＧの数を選択することにより、ラインを
形成するための組合せが成立する。この場合、各グルー
プはｇで表されるランダムナンバーの同一物品を有して
おり、例えば、各物品が実働ラインに組み入れられるタ
イミングが起動される。実際の操業においては、各分配
装置は巨大規模の物品を取り扱う。例えば、物品取扱規
模はＤ80,80,100 で表され、これは６４万個の物品を収
容する容量に相当する。バッファ群の配設および長さに
より基本ラインに変化をもたらすことが可能で、これに
より一定の物品排出サイクル回数終了後、分配装置の物
品出口側に異なった基本ラインを形成することができ
る。Ｖ80,80 ＝６４００で表される多様性の場合、物品
配送手段であるロボットが所定数の同一の物品もしくは
異なった種類の物品を連続的にランダムなラインに組み
入れ、かつ、供給する。一方、物品供給手段である他の
ロボットも分配装置の物品入口において例えば６百４０
万個の物品を収容した倉庫から常時排出される物品を連
続的に補充し、かつ、新しい基本ラインを組み合わせ
る。
【００３０】以下に示す実施例においては、補助的な輸
送用および／または包装用の用具を統合的に管理する分
配装置が潜在的にぼう大な機能を有する可能性があるこ
とが例示されている。分配装置の機能により何らかの制
限的要因および時間的拘束も受けずに、多数の物品群を
配列したラインを自動的に動かすことができる。一つま
たは複数の分配装置により、いかなる規模の倉庫におい
ても収容されている物品群を自動的に完全な状態で複数
のラインに分割することができる。
【００３１】本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳
細に説明する。図１は、容量がｚで複数ｘ×ｙ個のバッ
ファＰを有する一つの分配装置Ｄxyzを抽象的に示す。
そして、図１の左端の矢印ＳＥはこの分配装置に導入さ
れる物品群の入口を示す。また、右端の矢印ＳＡはこの
分配装置から取り出される物品群の出口を示す。外側の
各ラインはサイズｇを有する複数グループＧの合計を表
す。図１の底部コーナー部分に、容量ｚを有するバッフ
ァＰが例示されている。
【００３２】各サイズｇがｇ1 ，ｇ2 ，ｇ3 である多数
のグループＧ1 ，Ｇ2 ，Ｇ3 からなる例示ラインＳが、
図２に数量表示図形として示されている。さらに詳しく
は、一本のラインＳ内においてそれぞれ異なったサイズ
ｇのグループＧが存在することが示されている。換言す
れば、各ラインには各グループ内の異なった数の物品が
収容されており、実際上、これが通常の形態である。取
り出し平面内の物品を取り出すタイミングは合わされる
が、任意の各バッファから多数の任意要素を取り出すこ
とも可能である。例えば、同一タイプの物品が分配装置
の物品入口を介してバッファのそれぞれに常時搬入され
る場合出入口の中間部分である各平面内のラインプロフ
ィルは同一であり、すなわち、バッファ群はグループ化
されていない。しかしながら、入口ＳＥにおいて物品の
種類が変ると同時に、特定のバッファ群はグループ化さ
れ、その容量はＺpartial で表される容量に細分化さ
れ、前記分配装置内において均一でないラインプロフィ
ルが得られる。このため、少なくともＶx ×Ｖy で表さ
れる多様性を有する分配装置を常時作動させることも可
能になる。従って、処理量を大幅に増大させることがで
き、オートメーション操業を続けることにより高処理量
を永久に維持することも可能となる。
【００３３】図３は数量表示図形であって、分配装置に
搬入される物品の数ＳＥおよびそこから排出される物品
の数ＳＡの一例を示す。図３は完全にランダムに選ばれ
たオーバーラップ状態を図形化したものである。同図に
は、数量形成をプログラム化する場合において、完全な
自由度が得られることを示す。図示例においては、大き
な荷重がかからないように、バッファのそれぞれには単
一品目の物品のみが収容されている。従って、Ｚ
partial で表される容量に細分化されない。さらに、４
個のバッファを有する図３の図形にあっては、それ以上
のバッファを有する場合における一つの分配装置の多様
性の一部（部分的多様性または副多様性）として見るこ
とができる。この図形は、最大多様性Ｖmax とは無関係
に、どのようにして部分的多様性Ｖpartial がプログラ
ム化された態様で準備されるのか、さらに、いかにして
部分的多様性Ｖpartial が全体像の中に組み込まれるの
かが例示されている。バッファを部分化する場合の様
に、多様性を部分化することにより変更される可能性が
生じる。単なる数量図形をもって例えば１０００の多様
性要因を例示することは不適当である。その理由は、特
にバッファのプロフィルを変化させる（バッファに収容
されている物品群を変更または部分化する）場合、外部
に取り出される物品の数のみならず、バッファ内に収容
される物品の数も常時変化するからである。
【００３４】ＳＥ1 〜ＳＥ4 で表される数の（Ｓはライ
ン）物品を複数の特定のバッファ内に搬入する場合に
は、例えば、直角に方位を設定したグリッパ、もしく
は、直角に制御可能な他の物品供給部材または取出部材
を使用して物品の搬入を行う。例えば、物品供給部材を
用いて４個のバッファに物品を充填する場合物品群を並
置する必要はなく、充填作業中においても各物品を接近
させる必要もない。これらの工程は、副の作業として見
ることができる。すなわち、これらのバッファ１、２、
３、４、または、図示されていない例えば１０、３３、
５および１８などランダムに選択されるバッファのため
に物品の種類が変更される。これは前述した部分化に相
当する。さらには、直角に方位を設定した物品取出部材
は、一本または複数または全部のラインＳＡを各自がｇ
なるサイズを有しランダムに存在する大きなグループＧ
と結合させることができる。この手順進行中において、
新しいＶpartial をプログラム化することができる。新
しいＶpartial は異なった数のバッファを結合させる。
この場合これらのバッファ中のいくつかのバッファのた
めに、再供給すべき物品を他の種類のものに変更する必
要が生じる場合もあり、また、変更しないでそのままの
物品を再供給する場合もある。
【００３５】Ｖpartial およびＺpartial を実行するシ
ステムは、この分配装置Ｄxyz が対応するサイクル回数
に耐え得るに充分なバッファ容量を維持し、かつ、任意
の仮想ラインＳがこの分配装置内を通過し出口側で除去
されることにより、分配装置自体の機能をフレキシブル
に維持する。多様性はぼう大な規模で変化するが、全て
の変化まで利用されることはほとんどない。一方、単純
な構造の装置を利用して多様性を達成することができ
る。
【００３６】各バッファ内では、例えば、ベルトコンベ
ヤ、滑走手段、ローリング、および他の手段などの搬送
機構を介して、各物品はバッファの入口から出口に搬送
せしめられる。必要に応じて任意の搬送手段を使用する
ことが望ましい。この目的を達成するため、各物品を所
望のラインに集める機能を有する物品排出手段に、近接
センサを取り付けることも可能である。物品排出手段が
バッファのうちの一つに接近すれば、このバッファの搬
送機構は１サイクル分だけ作動する。例えば、各バッフ
ァ内のサイクル回数がカウントされ、これがバッファ内
に収容されている物品群と関連性があれば、全てのサイ
クル（ｘｙｚサイクル領域）のシミュレーションが物品
のすべての量、部分的多様性、および、部分的バッファ
容量を示す。ｘｙで表される部分的サイクル領域は多様
性をシミュレートし、Ｚで表される部分的サイクル領域
は部分的バッファ容量を示す。従って、技術的に直接実
現することができるサイクル領域は別として、分配装置
を通過する全体の物品の流れ、および、全体の命令プロ
グラムは抽象的に表現することができる。
【００３７】同一バッファからさらに物品群を取り出す
ために、物品排出部材は物品取出工程、すなわち、近接
センサを繰り返し起動させるべく、バッファ内に進入
し、かつ、退去する動作を繰り返し実行する。従って、
特別の細工および経費を要することなく、かつ、スイッ
チ類または交差機構を用いずに、簡単な機構を利用して
大規模な物品の選択を分配システムを介して実行・管理
することができる。さらに、大規模な分配装置群のそれ
ぞれは整合された物品排出手段を具備し、より大きな多
様性平面が機能的物品取出領域に分類され、各取出領域
において一つの物品排出部材は衝突相手もなく自由に作
動する。この機構を物品取出側に配置して平衡状態を変
化させることもできる。物品供給手段および物品排出手
段ともに、連続的に同一速度で稼動させる必要はない。
【００３８】図４は一つの分配システムＤを備えた倉庫
の一例を示す計画図である。図４の左側に、数階のフロ
アが図示され、Ｌ１〜Ｌ４で示される階にはパレット上
に積載された物品群が置かれている。一方、同図右側
に、例えば、７８４個のバッファ群の２８×２８種の多
様性を実現する分配装置Ｄが図示されている。ストック
Ｗおよび分配装置Ｄは搬送手段Ｆを介してｘｙｚ方向に
おいて連通している。このシステム全体の規模が分かる
ように、右端の底の階Ｌ１に隣接した地面１にトラック
Ｃが止まっている状態が図示されている。１階Ｌ１にお
いて、物品群は外部から供給され、また、外部に発送さ
れる。例えば、物品群は同一タイプの物品を積み重ねた
状態でパレット上に集積される。次に、物品群は個別化
される。すなわち、各物品はパレットから分離され、続
いて、分配装置内に搬入せしめられる。一方、空の各パ
レットは対応する輸送手段を介して分配装置の物品出口
まで移送され、組み合わされたラインの物品群を集合し
て輸送ユニットにまとめるために使用される。従って、
連続的な物品群の流れとは別にパレット群が組織化され
て流れていく。また、これらパレット群のみならず、包
装用および／または輸送用の用具であるコンテナを使用
することもできる。これら標準的なパレットを使用する
必要性に基づき、パレットの循環経路は組み立てられた
複数のラインの受取側まで延長され、パレット群は倉庫
および分配装置の区域に集結せしめられる。
【００３９】図５、図６、図７、および、図８は、図４
の計画図に示されている１階から４階までの各階を詳細
に示す。図５に示す底の階Ｌ1 には、組織的な機構、例
えば、事務所、発送用区域、動力供給機構、通行区域、
および、物品積込・積降位置に止まっている４台のトラ
ックＣ１〜Ｃ４が図示されている。図５〜図８における
矢印は物品の流れを表すコンベヤベルト１１の走行方向
を示す。異なる各階は垂直エレベータ１２を介して相互
に連通しており、各エレベータ１２を介して物品群と空
のパレット群とが各階で受け渡しされる。図５におい
て、図面符号１０は一方のコンベヤから他方のコンベヤ
にパレット群を移送するための交差機構もしくはターン
テーブルを示す。倉庫内における物品の流れ、すなわ
ち、ライン化されていない物品群、および、ライン化さ
れた物品群の量はここでは考慮の対象にしない。考慮す
べき重要な点は分配装置から、または、分配装置のある
部分からとりだされた、または、これらに搬入される物
品の流れ、および、分配装置における物品入口から物品
出口に至るパレット／コンテナなどの輸送用および／ま
たは包装用の用具の流れである。分配装置自体は容易に
副多様性Ｖpartial に細分化されるので、数階のフロア
分に相当する高さを有する分配装置は機構的かつ局部的
に任意の数に分割することができ、かつ、これら一部ど
おしを相互に容易に連結することができる。
【００４０】図６は、２階Ｌ2 に位置する分配装置Ｄの
低い部分を示す。この分配装置Ｄは２個に分割された構
造であり、、一本の中間通路を介して物品を収容するこ
とができる。この細分化により、多様性を増加させるこ
とができる。すなわち、２つの出口側において、２倍に
することができる。ある種の物品が頻繁かつ大量に流
れ、他品目の物品が可変的に流れるようにライン化する
場合には、しばしばおよび／または大量に流れる物品を
取り出すに当たって最短経路を通って取出側で受け取る
ことができるように、分配装置の中間部分にある入口マ
トリックスに物品を充填することができる。これは、シ
ステム全体を制御するための最適な方法である。
【００４１】この２階Ｌ2 には、例えば、人手によるパ
レタイジングステーション１３が配設される。コンベヤ
ベルト１１を介して空のパレット群がこのパレタイジン
グステーション１３に移送せしめられ、ここで各パレッ
トに物品が積み込まれる。これらの物品群は集合するラ
インの構成に基づく所定のシーケンスに準じて搬送手段
１５により分配装置から供給される。物品を積載したパ
レット群は他の一つのコンベヤベルト１４により再度倉
庫Ｗに搬送され、所定の時期に物品積載済のパレット群
がそこから搬送せしめられる。直角に方位を設定したグ
リッピング部材は分配装置から物品群を取り出し、前記
パレタイジングステーションに供給される物品群のシー
ケンスを形成するが、この手順は図６には図示されてい
ない。物品群のシーケンス形成に関しては、図９および
図１０に図式的に表してある。
【００４２】図７は、分配装置Ｄの中央部およびオート
メーションによるパレタイジングステーションを有する
３階Ｌ3 を示している。人手によりパレットに物品を積
載する代わりに、完全なオートメーションにより各パレ
ットに物品を積載するシステムが導入されている。図７
において、オートメーションによって自動的に各パレッ
トに所定の物品を積載する３基の装置が図示されてい
る。これらの装置はコンベヤベルト１１により空のパレ
ットを受け取り、前記分配装置Ｄから所定のシーケンス
によりコンベヤベルト１５によって供給される物品群を
各々のパレットに積載する。そして、所定の物品が積載
された各パレットは１つのコンベヤベルト１４に載せら
れ、倉庫Ｗへ搬送される。直角に方位を設定したグリッ
ピング手段は前記分配装置Ｄから適正な物品群を取り出
すことによりラインのシーケンスを設定する。全てのサ
イクル回数（ｘｙｚサイクル領域）に関する情報に基づ
いてラインシーケンスが制御される。次のサイクルで分
配装置Ｄから受け取る全物品要素を含む受渡サイクル領
域は仮想ラインを含んでおり、これらの仮想ラインは前
記グリッピング手段により現実のラインに変換され、そ
の後、物品群を各パレットに積載する手順が実行され
る。状況次第では、所定のタイミングで分配装置からグ
ループサイズごとに物品群を取り出す行為は分配装置の
機能の一部に過ぎないと見なすことができる。個別的か
つ理論的見地から言えば、タイミングを合わせて物品を
取り出した後、出口マトリックスの所にある物品は新し
くなっており、これにより新しくライン化されるが、実
際にはこの理論は、物品群を所定のタイミングで取り出
すことにより種類の異なった新しい物品群が出口マトリ
ックスに現れる場合にのみ適用することができる。
【００４３】仮想上の物品取出サイクルの複数の領域は
ｘｙｚサイクル領域内において形成されかつ限定される
が、実際の物品取出サイクルは所定の時間に形成され
る。両者の場合、バッファの長さに基づいてタイミング
を設定することができるが、バッファの長さのみに基づ
いてバッファ容量ｚを定義する必要はない。また、クロ
スセクションを利用することもできる。例えば、ある商
品の場合一回の取出サイクルごとに４つのユニットを利
用することができる。この手順の詳細は爾後の標準化工
程に託すことができるので、ここでは基本的原理のみに
ついて記述する。
【００４４】図８は、供給すべき階あるいは分配システ
ムに物品を供給するための物品入口を形成する最も高い
階Ｌ4 の構造を示している。分配装置の中間部分および
分配システム上部に位置する通路を介してバッファに物
品群が搬入されるように分配装置が構成されている。倉
庫Ｗと通じている物品供給路１１が図８の最上部に図示
されている。パレットに積載された物品群は物品供給路
１１により３基のディパレタイジング装置１６’に搬送
され、各ディパレタイジング装置１６’は物品群をそれ
ぞれのパレットから分離・個別化し、個別化された各物
品は供給ベルト２０に積載され、続いて分配装置中央部
の２ケ所の入口平面に移送される。同様の方法により、
下の階から物品群を分配装置に供給することも、また
は、２基の供給装置を用いて下の階および最も高い階か
ら同時に物品を分配装置に供給することも可能である。
空のパレットはリターンコンベヤ１４’を介して帰路に
つき、さらに、垂直輸送手段を介して下の階に配送さ
れ、各階のパレタイジングステーションに達する。パレ
ットまたはコンテナを全体的手順の中で統合的に循環さ
せることにより、また、空のパレットを搬送する装置を
統合的に駆動させることにより、輸送用および／または
包装用の用具であるパレットおよび／またはコンテナを
効率良く、しかも、高度の柔軟性をもって管理すること
ができる。
【００４５】図９は、付属の分配装置Ｄを有し、高い位
置に物品収納棚を配設した倉庫Ｗの斜視図であり、分配
装置の物品供給側から見た図面である。図９では、明ら
かに極端に単純化されたシステムが示されており、建築
学的にその詳細が示されている。一方、図９は、本発明
の全体的性質をも示すものである。図示される一台の輸
送トラックＣが駐車している位置が、分類されていない
物品群を収容する倉庫Ｗの搬入口である。爾後のアクセ
スを容易にするため、分類されていない物品群は整然と
配列されて倉庫Ｗ内に収容される。パレットに積載され
ている物品群は開口部２１を経てこの倉庫Ｗから分配シ
ステムに移送される。次に、一基のディパレタイジング
装置１６’により各パレットから物品が分離・個別化さ
れた後、コンベヤベルト２０に載せられ、ｙ方向に移動
する垂直輸送手段、例えば、パーターノスターエレベー
タ２２に移され、さらに、コンベヤベルト２０’（これ
は分配装置内で位置決め可能）に載せられ、ｘ方向に移
送されてバッファＰ内に収容される。図９に図示される
装置は直角に方位を設定したグリッパ機構であり、迅速
かつ任意のアクセスを可能ならしめるため、このグリッ
パ機構の行う斜行動作を制御することができる。バッフ
ァＰ内に収容されている物品群は所定のタイミングでｚ
方向に移送され、分配装置の物品取出側に達する。図面
が煩雑にならないよう、図９では、限定されたごくわず
かのバッファＰのみに物品を収容した場合が示されてい
る。一般的に、分配装置は自己の生産性レベルに達しな
いように（1.0 以下に）物品群を収容する。これは、少
なくとも自己の容量の一部を自由なスペースとして常時
開放しておくためである。
【００４６】図１０は、図９と同じ倉庫を分配装置の物
品出口側から見た斜視図である。分配装置Ｄの上面に
は、倉庫Ｗの出口２１を通過してグループライン化され
る物品群ＵＷを供給するための供給路が配置されてい
る。これらの物品群はディパレタイジング装置１６’に
より積送パレットから分離された後、搬送手段２０によ
り分配装置Ｄの物品供給側に位置する垂直コンベヤ（図
９に示すパーターノスターエレベータ２２がこれに該当
する）に移送される。出口側において準備された物品群
はパーターノスターエレベータ２２およびコンベヤベル
ト１５’により外部に送り出された後、パレットに積載
されるべく所定の順序で供給ベルト１５に載せられる。
ここで、物品群は一列のラインＳ’を形成するように整
合され、続いて一基のパレタイジング部材１６により各
物品がパレットに積載される。以上説明した全体的なパ
レット組織およびパレットの通路は図１０には図示され
ていない。パレットの通路は一基のディパレタイジング
ステーションから一基のパレタイジングステーションに
至る可能な限り短い輸送路として効果的に機能し、両ス
テーションは互いに関連している。所定のラインＳに整
合された全てのパレットは倉庫ＷまたはトラックＣまで
移送され、このトラックＣがそれらＳ1 、Ｓ2 、Ｓ3 を
所定の配送先に運搬する。
【００４７】本発明においては、技術面から見て相対的
に簡単な手段を導入しているので、本発明の原理が簡単
なものとしてとらえられ勝ちであるが、その原理に基づ
く内部組織の構造は極めて複雑なものである。上述した
パーシャルシステム、すなわち、Ｖpartial およびＺ
partial を適用して本発明の命令手順を実行できないと
予想することはできない。例えば、全てのサイクル回数
（ｘｙｚサイクル領域）内において、物品と輸送サイク
ルまたは取出サイクル間の関係を１：１にすることによ
るサイクル領域に基づいて、このパーシャルシステムを
実現することができる。
【００４８】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ランダム
に供給される物品をランダムにライン化するに当たっ
て、その処理量を大幅に増大させ得る効果がある。
【００４９】請求項２記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
その多様性を大幅に増大させることができ、様々なグル
ープ化が可能となる効果がある。
【００５０】請求項３記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
分配装置における物品の受け渡しのタイミングを適正化
することができる効果がある。
【００５１】請求項４記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
分配装置における物品の受け渡しのタイミングを一層適
正化することができる効果がある。
【００５２】請求項５記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
分配装置における物品の受け渡しのタイミングをより一
層適正化することができる効果がある。
【００５３】請求項６記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
物品の集合と個別化をきわめて容易に行うことができる
のみならず、連続的な物品の流れとは別にパレットのみ
を独立して流すことができるので、ランダムに供給され
る物品をランダムにライン化するのにきわめて便利であ
るという効果がある。
【００５４】請求項７記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化する作業を簡単に
命令することができ、しかも、その動作が簡単に機能す
るという効果がある。
【００５５】請求項８記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
分配装置における物品の受け渡し作業をタイミング良く
行うことができる効果がある。
【００５６】請求項９記載の発明によれば、ランダムに
供給される物品をランダムにライン化するに当たって、
分配装置における物品の受け渡し作業をタイミング良く
行うことができる効果がある。
【００５７】請求項１０記載の発明によれば、ランダム
に供給される物品をランダムにライン化するに当たっ
て、分配装置における物品の受け渡し作業を一層タイミ
ング良く行うことができる効果がある。
【００５８】請求項１１記載の発明によれば、分配装置
を大型化することができるので、ランダムに供給される
物品をランダムにライン化する際の処理量を大幅に増大
させることができ、また、多様性を大幅に増大させるこ
とができる効果がある。
【００５９】請求項１２記載の発明によれば、ランダム
に供給される物品をランダムにライン化するに当たっ
て、物品を個別化する作業と物品を集合させる作業とを
異なるステーションにおいて独立して別個に行うことが
できる効果がある。
【００６０】請求項１３記載の発明によれば、分類され
ていない物品群や分類された物品群を一旦倉庫に保管し
ておき、必要に応じてそれらをこの倉庫から取り出し、
ランダムにライン化したり、分類された物品群をそのま
ま配送することができ、きわめて便利であるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】ランダムに供給される物品をランダムにライン
化するに当たって、本発明の必要条件を定義する分配装
置を抽象的に示す斜視図である。
【図２】ランダムな物品のグループ化およびその容量の
一例を抽象的に示す斜視図である。
【図３】数量表示によるライン化の一例を示す図であ
る。
【図４】一基の分配装置を備えた倉庫の一例を示す側面
図である。
【図５】図４に示す倉庫の１階部分を示す平面図であ
る。
【図６】図４に示す倉庫の２階部分を示す平面図であ
る。
【図７】図４に示す倉庫の３階部分を示す平面図であ
る。
【図８】図４に示す倉庫の最も高い階（４階部分）を示
す平面図である。
【図９】一基の分配装置を備えた倉庫を物品供給側（入
口側）から見た斜視図である。
【図１０】一基の分配装置を備えた倉庫を物品出口側か
ら見た斜視図である。
【符号の説明】
Ｄ，Ｄxyz ─分配装置、ｚ─容量、ＳＥ─入口、ＳＡ─
出口、Ｇ，G1，G2，G3，g1，g2，g3─グループ、Ｐ─バ
ッファ、１０─交差機構（ターンテーブル）、１１─コ
ンベヤベルト、１２─垂直エレベータ、１３─パレタイ
ジングステーション、１４─コンベヤベルト、１４’─
リターンコンベヤ、１５─搬送手段、Ｆ─搬送手段、１
６─パレタイジング装置、１６’─ディパレタイジング
装置、２０─供給ベルト、Ｗ─倉庫、Ｌ１〜Ｌ４─階。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ランダムに供給される物品をランダムにラ
    イン化する手順であって、各ラインは同一タイプのラン
    ダムな数の物品で構成されるランダムな数のグループに
    より構成され、一つの入口マトリックスＳＥおよび一つ
    の出口マトリックスＳＡを有する分配装置および両マト
    リックス間にバッファＰを備えており、以下の工程を有
    することを特徴とする命令手順。補助的な包装用および
    ／または輸送用の用具を使用することにより輸送ユニッ
    ト内に集積された物品群を供給する工程。物品群を輸送
    する前記輸送ユニットから物品を個々の単位に分離する
    個別化工程。前記入口マトリックスを介して個々の物品
    をバッファ内に輸送する工程。前記バッファ内の個々の
    物品を前記出口マトリックスに搬送する工程。一つの予
    め決められたラインを集合させるため、物品群を前記出
    口マトリックスから取り出す工程。および、前記物品個
    別化工程から前記ライン集合工程に供給される補助的な
    包装用／または輸送用の用具を用いてラインユニットを
    形成するため、前記ラインを集合させる工程。
  2. 【請求項２】前記入口マトリックスＳＥと出口マトリッ
    クスＳＡはそれぞれ多様性Ｖxyを形成し、前記バッファ
    Ｐは容量ｚを形成し、かつ、多様性の個別化Ｖpartial
    およびバッファ容量の個別化Ｚpartial を実行すること
    により、前記ライン化が予め準備されるとともに変更さ
    れることを特徴とする請求項１記載の命令手順。
  3. 【請求項３】物品群がバッファ内で所定のタイミングで
    搬送され、および／または所定のタイミングで前記バッ
    ファから排出されることを特徴とする請求項１または２
    記載の命令手順。
  4. 【請求項４】前記分配装置内の各物品が一定の時間的サ
    イクルと関連し、全ての時間的サイクルが所定のタイミ
    ングに基づくｘｙｚ領域を形成し、このｘｙｚ領域にお
    いて可能性を有する全てのラインが予め準備されること
    を特徴とする請求項３記載の命令手順。
  5. 【請求項５】個別的タイミングで排出されるべく、各搬
    送サイクルが排出手段により動機付けられることを特徴
    とする請求項３または４記載の命令手順。
  6. 【請求項６】前記補助的な包装用または輸送用の用具
    は、パレットで構成されていることを特徴とする請求項
    １から５のいずれかに記載の命令手順。
  7. 【請求項７】物品群をグループラインに分類する命令手
    順を実施するための装置であって、チャンネル状のバッ
    ファを配設することにより構成される分配装置を備え、
    その入口は一つの入口マトリックスを、また、その出口
    は一つの出口マトリックスを形成し、前記バッファ内の
    物品群は積み重ねられて搬送され、所定時間内に物品群
    は各バッファの出口を通って取り出され、また、各バッ
    ファの入口および出口に達する積載手段および除去手段
    を備え、また、物品のラインを集合させるため少なくと
    も一つの集合ステーションを備え、この集合ステーショ
    ンは前記除去手段と協動し、さらに、補助的な包装用お
    よび／または輸送用の用具を少なくとも前記個別化ステ
    ーションから前記集合ステーションに搬送する搬送手段
    を備え、さらに、バッファを配置するため少なくとも前
    記積載手段および除去手段を制御するための制御手段を
    備えていることを特徴とする装置。
  8. 【請求項８】タイミング手段が配設され、このタイミン
    グ手段を介して物品が前記分配装置の各バッファ内に周
    期的に搬入されることを特徴とする請求項７記載の装
    置。
  9. 【請求項９】前記積載手段および／または除去手段はそ
    れぞれ各バッファ内において一つの搬送サイクルを開始
    させる装置を有することを特徴とする請求項８記載の装
    置。
  10. 【請求項１０】搬送サイクルを開始させる前記装置が各
    バッファの入口または出口に接近した時点で搬送サイク
    ルが発生するように設計されていることを特徴とする請
    求項９記載の装置。
  11. 【請求項１１】前記分配装置の入口マトリックスおよび
    出口マトリックスが実質上垂直な平面を形成し、この分
    配システムへ物品を搬入するための入口は最も高い階お
    よび／または最も低い階に位置し、かつ、物品出口また
    は分配システムからの出口がその中間に位置しているこ
    とを特徴とする請求項７から１０のいずれかに記載の装
    置。
  12. 【請求項１２】少なくとも一つの前記個別化ステーショ
    ンおよび少なくとも一つの集合ステーションがそれぞれ
    ディパレタイジングステーションおよびパレタイジング
    ステーションであり、かつ、両ステーションは互いに上
    部に配設されていることを特徴とする請求項１１記載の
    装置。
  13. 【請求項１３】さらに物品群の輸送ユニットと輸送ユニ
    ットに集合されたラインとを中間的に貯蔵するための倉
    庫、および、前記輸送ユニットをこの倉庫に搬入しかつ
    この倉庫から搬出するための搬送手段を含むことを特徴
    とする請求項７から１２のいずれかに記載の装置。
JP6145528A 1993-06-04 1994-06-03 命令手順およびこの手順を実施するための装置 Pending JPH0710230A (ja)

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