JPH07108794B2 - ガラスセラミックス - Google Patents
ガラスセラミックスInfo
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- JPH07108794B2 JPH07108794B2 JP22623589A JP22623589A JPH07108794B2 JP H07108794 B2 JPH07108794 B2 JP H07108794B2 JP 22623589 A JP22623589 A JP 22623589A JP 22623589 A JP22623589 A JP 22623589A JP H07108794 B2 JPH07108794 B2 JP H07108794B2
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- glass ceramics
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/16—Halogen containing crystalline phase
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、機械的強度、機械加工性及び絶縁性に優れた
ガラスセラミックスに関する。本発明のガラスセラミッ
クスは構造材料、電気絶縁材料として好ましく用いられ
る。
ガラスセラミックスに関する。本発明のガラスセラミッ
クスは構造材料、電気絶縁材料として好ましく用いられ
る。
[従来の技術] ガラスから雲母を析出させた結晶化ガラスは、人手また
は工作機械により加工可能であり、良好な耐酸性および
耐アルカリ性及び優れた誘電特性を示すことが特開昭58
−199742号公報に記載されている。この公報に記載の結
晶化ガラスは、SiO2−MgO−Al2O3−CaO−MO(MO2)−F
(M:Sr2+、Ba2+;Ti4+)系であり、アルカリ金属を実質
的に含まないアルカリ土類金属含有フッ素雲母を析出さ
せたものである。
は工作機械により加工可能であり、良好な耐酸性および
耐アルカリ性及び優れた誘電特性を示すことが特開昭58
−199742号公報に記載されている。この公報に記載の結
晶化ガラスは、SiO2−MgO−Al2O3−CaO−MO(MO2)−F
(M:Sr2+、Ba2+;Ti4+)系であり、アルカリ金属を実質
的に含まないアルカリ土類金属含有フッ素雲母を析出さ
せたものである。
[発明が解決しようとする課題] 構造材料として広く使用されているアルミナセラミック
スは3000〜6000kg/cm2の曲げ強度を有する。従って、マ
シナブルセラミッックスを構造材料等、広範囲に用いる
ためには、アルミナセラミックスと同程度の強度を持つ
ことが望まれている。
スは3000〜6000kg/cm2の曲げ強度を有する。従って、マ
シナブルセラミッックスを構造材料等、広範囲に用いる
ためには、アルミナセラミックスと同程度の強度を持つ
ことが望まれている。
しかしながら特開昭58−199742号公報に記載されている
SiO2−MgO−Al2O3−CaO−MO(MO2)−F(M:Sr2+、B
a2+;Ti4+)系ガラスセラミックスは、その曲げ強度が80
0〜1300kg/cm2程度であり、強度が著しく不十分であ
り、応力のかかる部分で使用するにはかなりの制約があ
った。
SiO2−MgO−Al2O3−CaO−MO(MO2)−F(M:Sr2+、B
a2+;Ti4+)系ガラスセラミックスは、その曲げ強度が80
0〜1300kg/cm2程度であり、強度が著しく不十分であ
り、応力のかかる部分で使用するにはかなりの制約があ
った。
従って本発明の目的は、上記従来のガラスセラミックス
の、機械的強度が劣るという欠点を解消し、機械的強度
に優れているとともに、機械加工性および絶縁性にも優
れたガラスセラミックスを提供することにある。
の、機械的強度が劣るという欠点を解消し、機械的強度
に優れているとともに、機械加工性および絶縁性にも優
れたガラスセラミックスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の目的は、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶及びジオプサイド結
晶からなる群から選択される少なくとも1種の結晶とを
析出させてなることを特徴とするガラスセラミックスに
よって達成される(以下、このガラスセラミックスを本
発明のガラスセラミックス(A)という)。
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶及びジオプサイド結
晶からなる群から選択される少なくとも1種の結晶とを
析出させてなることを特徴とするガラスセラミックスに
よって達成される(以下、このガラスセラミックスを本
発明のガラスセラミックス(A)という)。
又、本発明の目的は、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% ZrO2 0.1〜10% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイド結晶
及び正方晶ジルコニア結晶からなる群から選択される少
なくとも1種の結晶とを析出させてなることを特徴とす
るガラスセラミックスによって達成される(以下、この
ガラスセラミックスを本発明のガラスセラミックス
(B)という)。
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイド結晶
及び正方晶ジルコニア結晶からなる群から選択される少
なくとも1種の結晶とを析出させてなることを特徴とす
るガラスセラミックスによって達成される(以下、この
ガラスセラミックスを本発明のガラスセラミックス
(B)という)。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のガラスセラミックス(A)とガラスセアミック
ス(B)とは、上述の如く、成分としてBaO,CaO,MgO,Si
O2,Al2O3,P2O5およびフッ素を含む点で共通しており、
両者の相違は前者に含まれないZrO2が後者に含まれてい
る点である。
ス(B)とは、上述の如く、成分としてBaO,CaO,MgO,Si
O2,Al2O3,P2O5およびフッ素を含む点で共通しており、
両者の相違は前者に含まれないZrO2が後者に含まれてい
る点である。
先ずガラスセラミックス(A)および(B)における共
通成分であるBaO,CaO,MgO,SiO2,Al2O3,P2O5及びフッ素
の量的限定理由を述べる。重量百分率でBaOが5%未満
では、雲母の析出量が少なく機械加工性に劣る。またBa
Oが22%を超えると溶融体の失透が生じやすくなる。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるBa
Oの含量は5〜22%に限定される。CaOが10%未満では、
微細な雲母結晶を析出させることが困難になる。またCa
Oが16%を超えると溶融体の失透が生じやすくなる。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるCa
Oの含量は0.1〜16%に限定される。MgOが10%未満で
は、ガラスの粘性が高くなり、均質なガラスを得ること
が困難になる。またMgOが30%を超えると雲母の析出量
が少なくなって好ましくない。従ってガラスセラミック
ス(A)および(B)におけるMgOの含量は10〜30%に
限定される。SiO2が25%未満ではガラスが失透しやす
く、アルミニウム、バリウム及びマグネシウムの各々の
ケイ酸塩結晶の生成量も低下するので、ガラスセラミッ
クスに高強度を付与できない。また50%を超えると粘性
が高くなり、均質のガラスを得ることが難しい。よって
ガラスセラミックス(A)および(B)におけるSiO2の
含量は25〜50%に限定される。Al2O3が7.5%未満では、
ガラスが失透しやすく、35%を超えるとコージェライト
結晶の生成量が多くなり、雲母の生成量が減少する。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるAl
2O3の含量は7.5〜35%に限定される。P2O5が0.1%未満
では均一なガラスを得ることが難しく、15%を超えると
雲母の析出量が少なくなる。従ってガラスセラミックス
(A)および(B)におけるP2O5の含量は0.1〜15%に
限定される。またフッ素の含量(F換算値)が2.5%未
満では、雲母を析出させることが難しく、ガラスセラミ
ックスに切削性を付与することができず、14%を超える
とガラスが失透しやすくなる。従ってガラスセラミック
ス(A)および(B)におけるフッ素の含量(F換算
値)は2.5〜14%に限定される。
通成分であるBaO,CaO,MgO,SiO2,Al2O3,P2O5及びフッ素
の量的限定理由を述べる。重量百分率でBaOが5%未満
では、雲母の析出量が少なく機械加工性に劣る。またBa
Oが22%を超えると溶融体の失透が生じやすくなる。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるBa
Oの含量は5〜22%に限定される。CaOが10%未満では、
微細な雲母結晶を析出させることが困難になる。またCa
Oが16%を超えると溶融体の失透が生じやすくなる。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるCa
Oの含量は0.1〜16%に限定される。MgOが10%未満で
は、ガラスの粘性が高くなり、均質なガラスを得ること
が困難になる。またMgOが30%を超えると雲母の析出量
が少なくなって好ましくない。従ってガラスセラミック
ス(A)および(B)におけるMgOの含量は10〜30%に
限定される。SiO2が25%未満ではガラスが失透しやす
く、アルミニウム、バリウム及びマグネシウムの各々の
ケイ酸塩結晶の生成量も低下するので、ガラスセラミッ
クスに高強度を付与できない。また50%を超えると粘性
が高くなり、均質のガラスを得ることが難しい。よって
ガラスセラミックス(A)および(B)におけるSiO2の
含量は25〜50%に限定される。Al2O3が7.5%未満では、
ガラスが失透しやすく、35%を超えるとコージェライト
結晶の生成量が多くなり、雲母の生成量が減少する。従
ってガラスセラミックス(A)および(B)におけるAl
2O3の含量は7.5〜35%に限定される。P2O5が0.1%未満
では均一なガラスを得ることが難しく、15%を超えると
雲母の析出量が少なくなる。従ってガラスセラミックス
(A)および(B)におけるP2O5の含量は0.1〜15%に
限定される。またフッ素の含量(F換算値)が2.5%未
満では、雲母を析出させることが難しく、ガラスセラミ
ックスに切削性を付与することができず、14%を超える
とガラスが失透しやすくなる。従ってガラスセラミック
ス(A)および(B)におけるフッ素の含量(F換算
値)は2.5〜14%に限定される。
本発明のガラスセラミックス(B)は、ガラスセラミッ
クス(A)と異なり、ZrO2を含有するが、このZrO2は、
核形成剤として働くため、より均質で微細な結晶を析出
させることができる。また組成と添加量によっては正方
晶のジルコニア結晶を析出させることができ、さらに強
度を向上させることができる。これは明確ではないが、
正方晶ジルコニアのマルテンサイト型変態を利用してい
ると考えられる。ZrO2が0.1%未満では核形成剤として
の効果はなく、また正方晶ジルコニア結晶が析出するこ
ともない。ZrO2が10%を超えると均一なガラスを得るこ
とが難しい。従ってガラスセラミックス(B)において
ZrO2の含量は0.1〜10%に限定される。正方晶ジルコニ
アが析出する好ましいZrO2の含量の範囲は、2.5〜10%
である。BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2O3、P2O5およびフッ
素さらにはZrO2を上記範囲で含む本発明のガラスセラミ
ックス(A)および(B)は、機械的強度に優れてお
り、また機械加工性にも優れている。また本発明のガラ
スセラミックス(A)および(B)は、アルカリ金属成
分を実質的に含まないので、絶縁性にも優れている。
クス(A)と異なり、ZrO2を含有するが、このZrO2は、
核形成剤として働くため、より均質で微細な結晶を析出
させることができる。また組成と添加量によっては正方
晶のジルコニア結晶を析出させることができ、さらに強
度を向上させることができる。これは明確ではないが、
正方晶ジルコニアのマルテンサイト型変態を利用してい
ると考えられる。ZrO2が0.1%未満では核形成剤として
の効果はなく、また正方晶ジルコニア結晶が析出するこ
ともない。ZrO2が10%を超えると均一なガラスを得るこ
とが難しい。従ってガラスセラミックス(B)において
ZrO2の含量は0.1〜10%に限定される。正方晶ジルコニ
アが析出する好ましいZrO2の含量の範囲は、2.5〜10%
である。BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2O3、P2O5およびフッ
素さらにはZrO2を上記範囲で含む本発明のガラスセラミ
ックス(A)および(B)は、機械的強度に優れてお
り、また機械加工性にも優れている。また本発明のガラ
スセラミックス(A)および(B)は、アルカリ金属成
分を実質的に含まないので、絶縁性にも優れている。
本発明のガラスセラミックス(A)および(B)におい
て、その中に含まれる、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよ
りなるバリウム−カルシウム雲母は、Ba2+のイオン半径
が結晶の安定性に優れているカリウム雲母のK+のイオン
半径と近似しており、さらに層間域イオンのBa2+と四面
体層を形成するO2-、F-との結合力はK+よりも強いた
め、カリウム雲母と同様に結晶の安定性に優れている。
さらに、P2O5が存在することによりBa−Al−Si−O−F
系よりなるバリウム雲母にCa2+が固溶し3.0μm以下の
微細な板状結晶をガラス全体に析出することができ強度
が高くなる。
て、その中に含まれる、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−Fよ
りなるバリウム−カルシウム雲母は、Ba2+のイオン半径
が結晶の安定性に優れているカリウム雲母のK+のイオン
半径と近似しており、さらに層間域イオンのBa2+と四面
体層を形成するO2-、F-との結合力はK+よりも強いた
め、カリウム雲母と同様に結晶の安定性に優れている。
さらに、P2O5が存在することによりBa−Al−Si−O−F
系よりなるバリウム雲母にCa2+が固溶し3.0μm以下の
微細な板状結晶をガラス全体に析出することができ強度
が高くなる。
また、前記のバリウム−カルシウム雲母とともに、本発
明のガラスセラミックス(A)はエンスタタイト(MgSi
O3)、フォルステライト(2MgO・SiO2)およジオプサイ
ド(CaO・MgO・2SiO2)から選択される少なくとも1種
の結晶を必須成分とし、また本発明のガラスセラミック
ス(B)はエンスタタイト、フォルステライト、ジオプ
サイドおよび正方晶ジルコニア(ZrO2)から選択される
少なくとも1種の結晶を必須成分とする。
明のガラスセラミックス(A)はエンスタタイト(MgSi
O3)、フォルステライト(2MgO・SiO2)およジオプサイ
ド(CaO・MgO・2SiO2)から選択される少なくとも1種
の結晶を必須成分とし、また本発明のガラスセラミック
ス(B)はエンスタタイト、フォルステライト、ジオプ
サイドおよび正方晶ジルコニア(ZrO2)から選択される
少なくとも1種の結晶を必須成分とする。
本発明のガラスセラミックス(A)および(B)は、ま
た、コージェライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、セルジ
アン(BaO・Al2O3・2SiO2)、リン酸三カルシウム(Ca3
(PO4)2)、アパタイト(Ca10(PO4)6(O0.5,F)
2)を任意の結晶として含有することができる。
た、コージェライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)、セルジ
アン(BaO・Al2O3・2SiO2)、リン酸三カルシウム(Ca3
(PO4)2)、アパタイト(Ca10(PO4)6(O0.5,F)
2)を任意の結晶として含有することができる。
なお、本発明のガラスセラミックス(A)および(B)
は核形成剤としてTiO2、Nb2O5、Ta2O5、Y2O3の1種又は
2種以上を含有することができる。しかし、これら任意
成分の含量合計がガラス組成の5%を超えると、失透し
やすくなり均質なガラスが得難く、バリウム−カルシウ
ム雲母の生成量が減少するので、本発明のガラスセラミ
ックス(A)および(B)におけるBaO、CaO、MgO、SiO
2、Al2O3、P2O5およびフッ素さらにはZrO2の必須成分の
含量合計は95%以上であるのが好ましい。
は核形成剤としてTiO2、Nb2O5、Ta2O5、Y2O3の1種又は
2種以上を含有することができる。しかし、これら任意
成分の含量合計がガラス組成の5%を超えると、失透し
やすくなり均質なガラスが得難く、バリウム−カルシウ
ム雲母の生成量が減少するので、本発明のガラスセラミ
ックス(A)および(B)におけるBaO、CaO、MgO、SiO
2、Al2O3、P2O5およびフッ素さらにはZrO2の必須成分の
含量合計は95%以上であるのが好ましい。
本発明のガラスセラミックス(A)または(B)を製造
するにあたっては、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2
O3、P2O5およびフッ素の含量合計が好ましくは95%以上
である組成、または、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% ZrO2 0.1〜10% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2
O3、P2O5、ZrO2及びフッ素の含量合計が好ましくは95%
以上である組成を有し、実質的にアルカリ金属を含まな
いガラス組成物をバッチ調製後、溶融し、溶融物を室温
まで急冷してガラス状態とし、これをBa−Ca−Mg−Al−
Si−O−Fよりなるバリウム−カルシウム雲母及びエン
スタタイト結晶、フォルステライト結晶あるいはジオプ
サイド結晶の生成温度域で熱処理することにより均一な
ガラスセラミックスを得ることができる。
するにあたっては、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2
O3、P2O5およびフッ素の含量合計が好ましくは95%以上
である組成、または、重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% ZrO2 0.1〜10% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、BaO、CaO、MgO、SiO2、Al2
O3、P2O5、ZrO2及びフッ素の含量合計が好ましくは95%
以上である組成を有し、実質的にアルカリ金属を含まな
いガラス組成物をバッチ調製後、溶融し、溶融物を室温
まで急冷してガラス状態とし、これをBa−Ca−Mg−Al−
Si−O−Fよりなるバリウム−カルシウム雲母及びエン
スタタイト結晶、フォルステライト結晶あるいはジオプ
サイド結晶の生成温度域で熱処理することにより均一な
ガラスセラミックスを得ることができる。
これら各結晶の生成温度域は、ガラスの示差熱分析より
求められる。示差熱分析曲線に於ける発熱ピークの温度
で熱処理したガラスのX線回折データを解析することに
より、それぞれの発熱ピークに対応する析出結晶を同定
し、その発熱開始温度から発熱終了温度までをそれぞれ
の結晶の生成温度域とする。通常本発明における各結晶
の生成温度域は800〜1200℃である。
求められる。示差熱分析曲線に於ける発熱ピークの温度
で熱処理したガラスのX線回折データを解析することに
より、それぞれの発熱ピークに対応する析出結晶を同定
し、その発熱開始温度から発熱終了温度までをそれぞれ
の結晶の生成温度域とする。通常本発明における各結晶
の生成温度域は800〜1200℃である。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
これらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜23](本発明のガラスセラミックス
(A)) BaCO3、CaCO3、MgO、MgF2、Al2O3、SiO2、CaHPO5・2H2O
等の酸化物、炭酸塩、フッ化物などを原料に用いて、表
−1に示す組成に相当するガラスのバッチを調合し、こ
れを白金ルツボに入れて1400〜1550℃で30〜60分間溶融
した。次いで溶融状態のガラスをキャスト、アニールと
してガラス塊を得た入。得られたガワスを電気炉に入
れ、室温から800〜1200℃の範囲の一定温度まで一定の
昇温速度3℃/分で加熱し、その一定温度で0.5〜10時
間保持して結晶化を行なった。しかる後、炉内で室温ま
で冷却し、ガラスセラミックス(A)を得た。
(A)) BaCO3、CaCO3、MgO、MgF2、Al2O3、SiO2、CaHPO5・2H2O
等の酸化物、炭酸塩、フッ化物などを原料に用いて、表
−1に示す組成に相当するガラスのバッチを調合し、こ
れを白金ルツボに入れて1400〜1550℃で30〜60分間溶融
した。次いで溶融状態のガラスをキャスト、アニールと
してガラス塊を得た入。得られたガワスを電気炉に入
れ、室温から800〜1200℃の範囲の一定温度まで一定の
昇温速度3℃/分で加熱し、その一定温度で0.5〜10時
間保持して結晶化を行なった。しかる後、炉内で室温ま
で冷却し、ガラスセラミックス(A)を得た。
こうして製造された各ガラスセラミックス(A)を粉砕
し、X線回折により析出結晶を同定した。また各ガラス
セラミックス(A)について、三点曲げ強度試験法(JI
S R 1601)に基づき曲げ強度を測定した(単位kg/cm
2)。また切削性については、1.5mmφの工具鋼製ドリル
で穴あけ可能か否かを評価し、切削加工可のものを△、
切削加工良のものを○、切削加工優のものを◎で表示し
た。体積抵抗値は三端子法により測定した(単位Ωc
m)。
し、X線回折により析出結晶を同定した。また各ガラス
セラミックス(A)について、三点曲げ強度試験法(JI
S R 1601)に基づき曲げ強度を測定した(単位kg/cm
2)。また切削性については、1.5mmφの工具鋼製ドリル
で穴あけ可能か否かを評価し、切削加工可のものを△、
切削加工良のものを○、切削加工優のものを◎で表示し
た。体積抵抗値は三端子法により測定した(単位Ωc
m)。
これらの結果をまとめて表−1に示した。表−1から明
らかな通り、本発明のガラスセラミックス(A)は切削
加工が可能であり、絶縁性も高く、マシナブルセラミッ
クスとして2000〜3700kg/cm2という、アルミナセラミッ
クスに近い高い値の曲げ強度を有するものであった。
らかな通り、本発明のガラスセラミックス(A)は切削
加工が可能であり、絶縁性も高く、マシナブルセラミッ
クスとして2000〜3700kg/cm2という、アルミナセラミッ
クスに近い高い値の曲げ強度を有するものであった。
[実施例24〜48](本発明のガラスセラミックス
(B)) BaCO3、CaCO3、MgO、MgF2、Al2O3、SiO2、CaHPO5・2H
2O、ZrO2等の酸化物、炭酸塩、フッ化物などを原料に用
いて、表−2に示す組成に相当するガラスのバッチを調
合し、実施例1〜23と同様にして実施例24〜48のガラス
セラミックス(B)を作製した。
(B)) BaCO3、CaCO3、MgO、MgF2、Al2O3、SiO2、CaHPO5・2H
2O、ZrO2等の酸化物、炭酸塩、フッ化物などを原料に用
いて、表−2に示す組成に相当するガラスのバッチを調
合し、実施例1〜23と同様にして実施例24〜48のガラス
セラミックス(B)を作製した。
こうして製造された各ガラスセラミックス(B)につい
て実施例1〜23と同様にして析出結晶の同定、曲げ強
度、切削性、体積抵抗値を測定した。
て実施例1〜23と同様にして析出結晶の同定、曲げ強
度、切削性、体積抵抗値を測定した。
これらの結果をまとめて表−2に示す。表−2から明ら
かな通り、本発明のガラスセラミックス(B)は切削加
工が可能であり、絶縁性も高く、マシナブルセラミック
スとして2300〜5000kg/cm2という、アルミナセラミック
スと同等の高い値の曲げ強度を有するものであった。
かな通り、本発明のガラスセラミックス(B)は切削加
工が可能であり、絶縁性も高く、マシナブルセラミック
スとして2300〜5000kg/cm2という、アルミナセラミック
スと同等の高い値の曲げ強度を有するものであった。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のガラスセラミックスは、従
来の雲母系セラミックスに比べて機械的強度が非常に高
く、かつ機械加工性、絶縁性に優れているので構造材
料、電気絶縁材料として好ましく用いることができる。
来の雲母系セラミックスに比べて機械的強度が非常に高
く、かつ機械加工性、絶縁性に優れているので構造材
料、電気絶縁材料として好ましく用いることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶及びジオプサイド結
晶からなる群から選択される少なくとも1種の結晶とを
析出させてなることを特徴とするガラスセラミックス。 - 【請求項2】重量百分率で BaO 5 〜22% CaO 0.1〜16% MgO 10 〜30% SiO2 25 〜50% Al2O3 7.5〜35% P2O5 0.1〜15% ZrO2 0.1〜10% フッ素(F換算値) 2.5〜14% の範囲で上記成分を含有し、Ba−Ca−Mg−Al−Si−O−
Fよりなるバリウム−カルシウム雲母結晶と、エンスタ
タイト結晶、フォルステライト結晶、ジオプサイド結晶
及び正方晶ジルコニア結晶からなる群から選択される少
なくとも1種の結晶とを析出させてなることを特徴とす
るガラスセラミックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22623589A JPH07108794B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | ガラスセラミックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22623589A JPH07108794B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | ガラスセラミックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388744A JPH0388744A (ja) | 1991-04-15 |
JPH07108794B2 true JPH07108794B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=16842013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22623589A Expired - Lifetime JPH07108794B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | ガラスセラミックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108794B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09249457A (ja) * | 1996-01-09 | 1997-09-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 高強度窒化ケイ素多孔体及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP22623589A patent/JPH07108794B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388744A (ja) | 1991-04-15 |
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