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JPH0710804A - 1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレンの製造法 - Google Patents

1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレンの製造法

Info

Publication number
JPH0710804A
JPH0710804A JP17356793A JP17356793A JPH0710804A JP H0710804 A JPH0710804 A JP H0710804A JP 17356793 A JP17356793 A JP 17356793A JP 17356793 A JP17356793 A JP 17356793A JP H0710804 A JPH0710804 A JP H0710804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
naphthoquinone
methylnaphthalene
diacetoxy
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17356793A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugunori Hayashi
嗣紀 林
Masahiko Tsujii
昌彦 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Chemical Co Ltd
Original Assignee
Eisai Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Chemical Co Ltd filed Critical Eisai Chemical Co Ltd
Priority to JP17356793A priority Critical patent/JPH0710804A/ja
Publication of JPH0710804A publication Critical patent/JPH0710804A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 止血性ビタミンとして有用なビタミンK
ある、1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレン
(III)の新規製造法を提供する。 【構成】 2−メチルナフタレンを酸化して得られる2
−メチル−1,4−ナフトキノン(I)と6−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)の混合物を共役ジエンとデ
ィールス・アルダー反応させ、例えば共役ジエンがシク
ロペンタジエンの場合2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(I)と6−メチル−1,4,4,9−テトラヒ
ドロ−1,4−メタノアントラキノン(IV)の混合物と
し、さらにこの混合物を還元条件下にアセチル化した
後、単離することにより、目的とする1,4−ジアセト
キシ−2−メチルナフタレン(III)を収率よく工業的
に製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】1,4−ジアセトキシ−2−メチ
ルナフタレン(III) は止血性ビタミンとして有用なビタ
ミンK4であり、また新生児低プロトロンビン血症、分娩
時出血、抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症
の治療剤として有用なメナテトレノン(ビタミンK2)の
製造中間体でもある。本発明は1,4−ジアセトキシ−
2−メチルナフタレン(III) の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来1,4−ジアセトキシ−2−メチル
ナフタレン(III) は、ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー(J.Biol.Chem.),133,391,1940.に記載
されているように、2−メチルナフタレンを酸化して2
−メチル−1,4−ナフトキノン(I) とし、続いて還元
して2−メチル−1,4−ナフタレンジオールとし、さ
らにアセチル化して製造されてきた。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】従来の1,4−ジ
アセトキシ−2−メチルナフタレン(III) の製造法にお
いては、2−メチルナフタレンを酸化した際に、2−メ
チル−1,4−ナフトキノン(I) に加えて6−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)も同時に生成する。この2化
合物の物性は極めて近似しており、必要とする2−メチ
ル−1,4−ナフトキノン(I) を効率よく単離すること
は困難であり、収率は20〜50% 前後と低い。
【0004】上記の問題点を解決するために、特開平3-
275642号公報には、2−メチルナフタレンを酸化して得
た2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) と6−メチル
−1,4−ナフトキノン(II)の混合物をジエン化合物と
ディールス・アルダー反応させて6−メチル−1,4−
ナフトキノン(II)のみ下記一般式で表される6−メチル
−1,4,4a ,9a −テトラヒドロ−1,4−メタノ
アントラキノン(IV)とし、
【0005】
【化4】
【0006】2−メチル−1,4−ナフトキノン(I)
を、従来法より収率よく単離する方法が開示されてい
る。しかしこの方法を用いても同公報の実施例にあるよ
うに、2−メチルナフタレンを酸化して得た2−メチル
−1,4−ナフトキノン(I) の収率は20〜50% 程度であ
り、工業的に十分適した方法とは言えなかった。
【0007】さらに従来法において目的とする1,4−
ジアセトキシ−2−メチルナフタレン(III) を得るに
は、前記のように2−メチル−1,4−ナフトキノン
(I) を還元して2−メチル−1,4−ナフタレンジオー
ルとし、さらにアセチル化する工程が必要がある。この
際、還元反応は定量的に進行するが、生成した2−メチ
ル−1,4−ナフタレンジオールが極めて不安定で酸化
されやすく、単離操作中に一部が酸化されて2−メチル
−1,4−ナフトキノン(I) に戻る欠点があった。この
問題を解決するために SU 549859号公報には、2−メチ
ル−1,4−ナフトキノン(I) を無水酢酸中で還元し、
不安定な2−メチル−1,4−ナフタレンジオールを単
離することなく直ちにアセチル化し、目的とする1,4
−ジアセトキシ−2−メチルナフタレン(III) を得る方
法が開示されている。しかし前述のように単離した2−
メチル−1,4−ナフトキノン(I) を出発原料とする
と、原料の収率が低いため高価であり、工業的に適した
方法ではなかった。
【0008】さらに還元・アセチル化反応の別法とし
て、亜鉛−無水酢酸を用いる方法も知られているが、こ
の方法では目的化合物中に重金属である亜鉛が混入する
可能性があり、かつ廃棄物処理も困難であるため、やは
り工業的に適した方法とは言えなかった。
【0009】このようにこれまで2−メチルナフタレン
から1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレン(II
I) を収率よく製造できる、工業的に優れた製造法が望
まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記従来法の問題点の改善を目指して鋭意研究を重ねてき
た。その結果、2−メチルナフタレンを酸化して得られ
る2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) と6−メチル
−1,4−ナフトキノン(II)の混合物を共役ジエンとデ
ィールス・アルダー反応させ、例えば共役ジエンがシク
ロペンタジエンの場合2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(I) と6−メチル−1,4,4a ,9a −テトラヒド
ロ−1,4−メタノアントラキノン(IV)の混合物とし、
さらにこの混合物を還元条件下にアセチル化した後、単
離することにより目的とする1,4−ジアセトキシ−2
−メチルナフタレン(III) を収率よく工業的に製造でき
ることを見い出し本発明を完成した。本発明は下記化学
反応式で表される。
【0011】
【化5】
【0012】従って本発明の目的は、止血性ビタミンと
して有用なビタミンK4であり、また新生児低プロトロン
ビン血症、分娩時出血、抗生物質投与中に起こる低プロ
トロンビン血症の治療剤として有用なメナテトレノン
(ビタミンK2)の製造中間体としても有用な、1,4−
ジアセトキシ−2−メチルナフタレン(III) の工業的に
優れた製造法を提供することにある。
【0013】本発明における共役ジエンとは、式>C=
CR−CR=C<で表わされる結合を分子内に有する化
合物(式中Rは、水素原子または炭素数1〜6の低級ア
ルキル基を意味する。)であれば、鎖状化合物でも環状
化合物でもよく限定されないが、具体的には例えばシク
ロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジ
エン、フラン、チオフェン、ブタジエン、メチルブタジ
エン、ジメチルブタジエン等を挙げることができる。こ
れらの中でもシクロペンタジエンがより好ましい。
【0014】なお、2−メチル−1,4−ナフトキノン
(I) と6−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の混合物
を共役ジエンとディールス・アルダー反応させると、6
−メチル−1,4−ナフトキノン(II)とは共役ジエンが
速やかに付加し、例えば共役ジエンがシクロペンタジエ
ンの場合、6−メチル−1,4,4a ,9a −テトラヒ
ドロ−1,4−メタノアントラキノン(IV)を与えるが、
2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) はメチル基の立
体障害により共役ジエンとの反応が極めて遅く、付加体
を与えにくい。さらに2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(I) と6−メチル−1,4,4a ,9a −テトラヒド
ロ−1,4−メタノアントラキノン(IV)は構造が異なる
ため物性に差が生じ、比較的容易に分離することもでき
るが、さらに還元的アセチル化を実施した後のほうが、
より効率的に分離することができる。
【0015】本発明にかかるディールス・アルダー反応
にあたっては常法に従って実施することができ、共役ジ
エンの使用量は限定されないが、通常は6−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)に対して1〜5当量を、好ま
しくは 1.2〜3当量を、さらに好ましくは 1.5〜2当量
を使用する。
【0016】また溶媒は使用しても無使用でもよいが、
使用する場合、具体的には例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、テトラリン、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、アミルアルコール、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸エチル、ジ
ブチルエーテル、ジフェニルエーテル等を挙げることが
できる。
【0017】またディールス・アルダー反応において
は、共役ジエンの重合を防止するために、 p-tert-ブチ
ルカテコールまたはヒドロキノン等を添加することが好
ましい。重合防止剤の使用量は限定されないが、通常は
共役ジエンに対して 0.001〜1当量を、好ましくは 0.0
05〜0.5 当量を、さらに好ましくは0.01〜0.1 当量を使
用する。
【0018】反応温度も限定されないが、室温では反応
の進行が遅いので、50〜100 ℃に加熱することが好まし
い。その際には共役ジエンが気化するので、オートクレ
ーブ中で反応させるか、冷水を循環したコンデンサーを
装着して反応させる。なお加熱した場合、反応は30分〜
6時間程度で終了する。
【0019】次に還元条件下にアセチル化反応を行うに
は、前記ディールス・アルダー反応が終了した反応液
に、無水酢酸とアセチル化触媒を加え、さらに接触還元
触媒を加えて常圧〜150Kg/cm2 で水素添加する。
【0020】無水酢酸の使用量は限定されないが、通常
は2−メチルナフタレンに対して1〜10当量を、好まし
くは 1.2〜7当量を、さらに好ましくは 1.5〜5当量を
使用する。また本発明におけるアセチル化触媒とは、具
体的には例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、塩酸、硫酸、リン酸、ポリリ
ン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸、ピリジン、トリエチルアミン等を挙げる
ことができる。さらに接触還元触媒とは、具体的には例
えばパラジウム炭素、酸化白金、ラネーニッケル、塩化
ロジウム、ウイルキンソン触媒、水酸化パラジウム等を
挙げることができる。
【0021】還元的アセチル化を行う際の反応温度は限
定されないが、通常は0〜150 ℃で実施でき、30分〜12
時間以内で終了する。反応終了後、触媒を濾別して減圧
濃縮し、得られた残渣を再結晶、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー等の常法により精製し、目的とする1,
4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレン(III) の結晶
を得ることができる。
【0022】次に実施例に先立ち、本発明を実施するに
あたり必要な2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) と
6−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の混合物を得る
ための製造例を、以下に掲げる。
【0023】製造例 2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(I) と6−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の混合
物の合成
【0024】
【化6】
【0025】2−メチルナフタリン 90g(0.6mol)を濃硫
酸(100ml) に懸濁し、無水クロム酸190g(1.9mol) の濃
硫酸(400ml) 溶液を、反応温度が50℃を越えないよう
に、室温で徐々に滴下した。滴下終了後、50℃の油浴中
にてさらに3時間反応した。反応液を冷却して水中にあ
け、キシレン(500ml) で抽出し、標題の混合物溶液を得
た。
【0026】なお本製造例により得た2−メチル−1,
4−ナフトキノン(I) と6−メチル−1,4−ナフトキ
ノン(II)の混合物は、ガスクロマトグラフィー分析の結
果、以下のような組成であった。 反応抽出液(50ml)中の組成 2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) ; 6.0g (35.0
mmol) 6−メチル−1,4−ナフトキノン(II); 1.0g ( 5.8
mmol) 2−メチルナフタリン(原料) ; 2.6g
【0027】次に本発明を具体的に説明するため、以下
に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されないこ
とは言うまでもない。
【0028】
【実施例】実施例1 1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレ
ン(III) の合成
【0029】
【化7】
【0030】製造例1で得た酸化生成物抽出液(50ml)に
シクロペンタジエン 0.9ml(11mmol)と p-tert-ブチルカ
テコール 0.01gを加え、オートクレーブ中にて、80℃で
2時間反応した。冷却後、ここに 5%-パラジウム炭素触
媒、無水酢酸 14.0g(137mmol) と酢酸ナトリウム 1.0g
を加え、 5Kg/cm2、80℃で3時間で水素添加した。反応
液を濾過、水洗し、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥
後、減圧濃縮した。得られた油状残渣をエタノールから
再結晶し、標題化合物の結晶 6.4g を得た。(2−メチ
ル−1,4−ナフトキノン(I) からの収率; 71.6%)
【0031】1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタ
レン(III) の物性値 融点; 110-111℃(文献値 112-114℃)1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.30(3H,s)、2.44(3
H,s)、2.46(3H,s)、7.1(1H,s)、7.5-7.8(4H,m) MS(FAB); m/z: 258(M+)
【0032】副生した6−メチル−9,10−ジアセト
キシ−1,4,4a ,9a −テトラヒドロ−1,4−メ
タノアントラセンの物性値
【0033】
【化8】
【0034】融点; 137-138℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.4-1.8(6H,m)、2.46
(3H,s)、2.48(6H,s)、3.4(2H,m)、7.2-7.7(3H,m) MS(FAB); m/z: 324(M+)
【0035】実施例2 1,4−ジアセトキシ−2−メ
チルナフタレン(III) の合成 製造例1で得た酸化生成物抽出液(2.5l)にシクロペンタ
ジエン 37ml(448mmol)と p-tert-ブチルカテコール 1.0
g を加え、オートクレーブ中にて、80℃で2時間反応し
た。冷却後、ここに 5%-パラジウム炭素触媒、無水酢酸
712.0g(6980mmol) と酢酸ナトリウム 71.0gを加え、 5
Kg/cm2、80℃で3時間で水素添加した。反応液を濾過、
水洗し、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥後、減圧濃
縮した。得られた油状残渣をエタノールから再結晶し、
標題化合物の結晶 372g を得た。(2−メチル−1,4
−ナフトキノン(I) からの収率; 82.5%)
【0036】実施例3 1,4−ジアセトキシ−2−メ
チルナフタレン(III) の合成 製造例1で得た酸化生成物抽出液(50ml)にブタジエン 2
ml(29mmol)と p-tert-ブチルカテコール 0.01gを加え、
オートクレーブ中にて、 120℃で3時間反応した。冷却
後、ここに 5%-パラジウム炭素触媒、無水酢酸 14.0g(1
37mmol) と酢酸ナトリウム 1.0g を加え、 5Kg/cm2、80
℃で3時間で水素添加した。反応液を濾過、水洗し、無
水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。ガスクロマトグ
ラフィーにより定量した結果、標題化合物の収率は 96.
8%であった。
【0037】最後に本発明の有用性を具体的に説明する
ため、ディールスアルダー反応と還元アセチル化を別々
に実施した場合の参考例を以下に掲げる
【0038】参考例1 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノン(I) の合成 製造例1で得た酸化生成物抽出液(150ml) にシクロペン
タジエン 1.8g(26mmol) と p-tert-ブチルカテコール
0.1g を加え、オートクレーブ中にて、60℃で2時間反
応した。反応液を冷却後、濃縮して得られた油状残渣を
メタノールから再結晶し、標題化合物の黄色結晶 12.0g
を得た。(回収率; 66.8%、 GLC純度;100%)
【0039】参考例2 1,4−ジアセトキシ−2−メ
チルナフタレン(III) の合成 2−メチル−1,4−ナフトキノン(I) 6.0g(35mmol)、
5%-パラジウム炭素触媒、無水酢酸 17.8g(175mmol) と
酢酸ナトリウム 1.7g をオートクレーブ中にて混合攪拌
し、 5Kg/cm2、80℃で3時間で水素添加した。反応液を
濾過、水洗し、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥後、
減圧濃縮した。得られた油状残渣をエタノールから再結
晶し、標題化合物の結晶 7.9g を得た。(2−メチル−
1,4−ナフトキノン(I) からの収率; 87.4%、 GLC純
度;100%)
【0040】上記のように2−メチル−1,4−ナフト
キノン(I) からディールスアルダー反応と還元アセチル
化を別々に実施した場合、2工程を通しての収率は 58.
6%であるが、本発明により両反応を続けて実施すれば収
率は約70〜80% と高く、本発明の有用性が明らかであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−メチルナフタレンを酸化して得られ
    る下記化学構造式で表される2−メチル−1,4−ナフ
    トキノン(I) 【化1】 と下記化学構造式で表される6−メチル−1,4−ナフ
    トキノン(II) 【化2】 の混合物を共役ジエンとディールス・アルダー反応さ
    せ、さらに続けてこの反応混合物を還元条件下にアセチ
    ル化した後、下記化学構造式で表される1,4−ジアセ
    トキシ−2−メチルナフタレン(III) 【化3】 を単離することを特徴とする1,4−ジアセトキシ−2
    −メチルナフタレン(III) の製造法
  2. 【請求項2】 共役ジエンがシクロペンタジエンである
    請求項1記載の1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフ
    タレン(III) の製造法
JP17356793A 1993-06-22 1993-06-22 1,4−ジアセトキシ−2−メチルナフタレンの製造法 Pending JPH0710804A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241122A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Kawasaki Kasei Chem Ltd 10−アルコキシ―1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノアントラセン−9−イル−(メタ)アクリレート化合物、その製造法及びその重合物
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