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JPH0696564B2 - α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法 - Google Patents

α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法

Info

Publication number
JPH0696564B2
JPH0696564B2 JP22328986A JP22328986A JPH0696564B2 JP H0696564 B2 JPH0696564 B2 JP H0696564B2 JP 22328986 A JP22328986 A JP 22328986A JP 22328986 A JP22328986 A JP 22328986A JP H0696564 B2 JPH0696564 B2 JP H0696564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyalkyl
furfuryl alcohol
reaction
furan
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22328986A
Other languages
English (en)
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JPS6377868A (ja
Inventor
隆行 東井
裕治 植田
倫正 近藤
正好 南井
Original Assignee
住友化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友化学工業株式会社 filed Critical 住友化学工業株式会社
Priority to JP22328986A priority Critical patent/JPH0696564B2/ja
Publication of JPS6377868A publication Critical patent/JPS6377868A/ja
Publication of JPH0696564B2 publication Critical patent/JPH0696564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式(I) (式中、nは4〜8の整数を示す) で示されるα−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリル
アルコールおよびその製造法に関する。
上記一般式(I)で示されるα−(ω−ヒドロキシアル
キル)フルフリルアルコールは医,農薬中間体、特に以
下に示されるようにプロスタングランディン中間体とし
て有利に利用することができるが、従来、かかるα−
(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコールは全
く知られておらず、本発明者らが初めて合成した新規化
合物である。
このようにして得られるプロスタングランディン類は天
然のプロスタグランディン類同族体であり、医薬品とし
て非常に有用である。
かかる一般式(I)で示されるα−(ω−ヒドロキシア
ルキル)フルフリルアルコールは、一般式(II) (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
を示し、nは4〜8の整数を示す) で示されるフラン誘導体を還元剤を用いて還元すること
により容易に製造することができる。
この反応における原料化合物であるフラン誘導体は、た
とえば以下に示されるような、フランを原料としてフリ
ーデルクラフツ反応により合成する方法(米国特許第4,
254,043号明細書)に準じて製造することができる。
一般式(II)で示されるフラン誘導体の還元反応は、還
元剤の存在下、通常有機溶媒中で行われる。
ここで、還元剤としては水素アルミニウムリチウム、水
素化アルミニウム、リチウムトリメトキシアルミニウム
水素化物、リチウムトリ−t−ブトキシアルミニウム水
素化物、ソジウムジ(メトキシエトキシ)アルミニウム
水素化物およびこれらにルイス酸たとえば塩化アルミニ
ウムを添加したもの、水素化ホウ素リチウム、水素化シ
アノホウ素ナトリウム、水素化トリメトキシホウ素ナト
リウムなどの金属水素化物が例示される。
かかる還元剤の使用量は、原料フラン誘導体に対して化
学量論量以上あればよいが、好ましくは化学量論量の2
〜3倍である。
この反応における溶媒としては、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ンのようなエーテル系溶媒が特に好ましく用いられる。
反応温度は0〜150℃で任意であるが、好ましくは20〜1
00℃である。
尚、還元剤として先に例示した金属水素化物以外に、通
常エステル基には作用しないといわれる水素化ホウ素ナ
トリウムを用いることもできる。
この場合、原料フラン誘導体に対して過剰量、好ましく
は3〜10倍量の水素化ホウ素ナトリウムを使用し、有機
溶媒好ましくはアルコール性溶媒を用いて還元すること
により原料フラン誘導体中のエステル基も同様に還元さ
れて、目的とするα−(ω−ヒドロキシアルキル)フル
フリルアルコールを得ることができる。
この場合の反応温度は50〜150℃で任意であるが、好ま
しくは50〜100℃である。
尚、通常の水素化ホウ素ナトリウムによる反応条件で還
元反応を行った場合には、原料フラン誘導体中のカルボ
ニル基のみが還元された化合物が生成するため、本発明
の目的物を得るためには、通常の反応条件よりも反応温
度を高く設定し、反応時間を長くすることが必要であ
る。
また、水素化ホウ素ナトリウムに塩化アルミニウムある
いはエタンジチオール等を添加することによっても、高
収率で一般式(I)で示される目的化合物を得ることが
できる。
このような還元反応により得られた反応混合物は、過剰
の未反応還元剤を処理したのち、抽出、分液、濃縮、蒸
留、カラムクロマトグラフィー処理等の操作により、目
的とするα−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルア
ルコールを分離することができる。
かくして、本発明の方法によれば一般式(II)で示され
るフラン誘導体から一般式(I)で示されるα−(ω−
ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコールが高収率で
得られ、この目的化合物は医薬、農薬等の中間体、特に
プロスタグランディン中間体の原料として有利に用いる
ことができる。
以下、実施例により本発明を説明する。
原料製造例1 オーバーヘッドスターラー、温度計を備えた2lフラスコ
にスベリン酸モノメチルエステル122.4g(0.65モル)と
ジクロルメタン400mlを仕込み、これに、無水トリフル
オロ酢酸141.8g(0.68モル)とジクロルメタン100mlの
溶液を30分間で滴下し、さらに室温で30分間攪拌する。
その後フラン260g(3.82モル)とジクロルメタン50mlの
溶液を1時間で滴下し、さらに室温で4時間攪拌する。
反応終了後、反応混合物から減圧下で溶媒を留去する。
留去残にエチルエーテル500mlを加えたのち、有機層を
水洗、次いで7%炭酸水素ナトリウムで洗浄する。
有機層から溶媒を減圧下に留去し、得られたオイル状物
を減圧蒸留することにより、無色オイル状のα−(7−
メトキシカルボニルヘプタノイル)フラン133.3g(収率
86%)を得た。
b.p 136〜139℃/0.2mmHg 原料製造例2 オーバーヘッドスターラー、温度計を備えた1フラス
コにアジピン酸モノメチルエステル96.1g(0.60モル)
とジクロルメタン400mlを仕込み、これに無水トリフル
オロ酢酸131g(0.62モル)とジクロルメタン100mlの溶
液を30分間で滴下し、さらに室温で30分間攪拌する。そ
の後、フラン240g(3.53モル)とジクロルメタン50mlの
溶液を1時間で滴下し、さらに室温で4時間攪拌する。
反応終了後、原料製造例1と同様に後処理して無色オイ
ル状のα−(5−メトキシカルボニルペンタノイル)フ
ラン112.3g(収率89%)を得た。
b.p 119〜122℃/0.35mmHg 実施例1 オーバーヘッドスターラーおよび温度計を備えた1フ
ラスコに水素化アルミニウムリチウム8.6g(0.23モル)
と乾燥エチルエーテル300mlを仕込み、これに2−(7
−メトキシカルボニルヘプタノイル)フラン35.7g(0.1
5モル)の乾燥エチルエーテル溶液300mlを約3時間で滴
下する。滴下終了後、反応混合物を2時間加熱還流させ
る。その後10℃に冷却し、酢酸エチル10mlを徐々に加
え、過剰の水素化アルミニウムリチウムを分解させたの
ち塩化アンモニウム溶液200mlを加えてよく攪拌する。
不溶物を別ののち、有機層を水洗し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥する。その後、減圧下に濃縮してα−
(7−ヒドロキシヘプチル)フルフリルアルコール30.9
g(収率97%)を得た。
▲n25 D▼1.4879 実施例2 攪拌装置、温度計を装着した4つ口フラスコに水素化ア
ルミニウムリチウム28.5g(0.77モル)および乾燥エー
テル400mlを仕込み、20℃〜還流温度にて2−(5−メ
トキシカルボニルペンタノイル)フラン105.0g(0.5モ
ル)のエーテル溶液200mlを3時間かかって加える。滴
下終了後、さらに2時間還流を続ける。反応終了後、反
応混合物を氷冷下に10%塩化アンモニウム水溶液中へあ
ける。不溶物を別ののち、有機層を水洗し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥する。その後減圧下に濃縮してα
−(5−ヒドロキシペンチル)フルフリルアルコール8
7.4g(収率95%)を得た。
▲n25 D▼1.4826

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、nは4〜8の整数を示す) で示されるα−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリル
    アルコール
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示し、nは4〜8の整数を示す) で示されるフラン誘導体を還元剤を用いて還元すること
    を特徴とする一般式 (式中、nは前記と同じ意味を有する) で示されるα−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリル
    アルコールの製造法
JP22328986A 1986-09-20 1986-09-20 α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法 Expired - Lifetime JPH0696564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22328986A JPH0696564B2 (ja) 1986-09-20 1986-09-20 α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法

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JP22328986A JPH0696564B2 (ja) 1986-09-20 1986-09-20 α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6377868A JPS6377868A (ja) 1988-04-08
JPH0696564B2 true JPH0696564B2 (ja) 1994-11-30

Family

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JP22328986A Expired - Lifetime JPH0696564B2 (ja) 1986-09-20 1986-09-20 α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法

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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2754755B2 (ja) * 1989-06-27 1998-05-20 住友化学工業株式会社 光学活性なフリルカルビノール類およびその製造法
EP1939191A1 (en) * 2006-12-28 2008-07-02 Neuropharma S.A. Furan derivatives, method of synthesis and uses thereof
US8350090B1 (en) * 2011-08-24 2013-01-08 Chirogate International Inc. Processes for preparing cyclopentenones and cyclopentenones for the synthesis of benzindene prostaglandins
CN105646403B (zh) * 2016-03-17 2017-11-07 浙江工业大学 一种8‑呋喃‑8‑氧代辛酸甲酯的化学合成方法

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JPS6377868A (ja) 1988-04-08

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