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JPH0694072B2 - 多層盛すみ肉溶接方法 - Google Patents

多層盛すみ肉溶接方法

Info

Publication number
JPH0694072B2
JPH0694072B2 JP1648286A JP1648286A JPH0694072B2 JP H0694072 B2 JPH0694072 B2 JP H0694072B2 JP 1648286 A JP1648286 A JP 1648286A JP 1648286 A JP1648286 A JP 1648286A JP H0694072 B2 JPH0694072 B2 JP H0694072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
pass
leg length
speed
unwelded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1648286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62176673A (ja
Inventor
典夫 内田
武士 丸川
雅敏 中村
俊雄 牧野
志織 秋谷
Original Assignee
住金溶接工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住金溶接工業株式会社 filed Critical 住金溶接工業株式会社
Priority to JP1648286A priority Critical patent/JPH0694072B2/ja
Publication of JPS62176673A publication Critical patent/JPS62176673A/ja
Publication of JPH0694072B2 publication Critical patent/JPH0694072B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Arc Welding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は多層盛すみ肉溶接方法に関するものである。
(従来の技術) 多層盛すみ肉溶接方法に関する従来例としては、例えば
特開昭59-50969号公報を挙げることができる。この方法
は、横壁と縦壁とをすみ肉状に溶接する溶接方法におい
て、1層目は縦壁から横方向に延びる所定幅の扁平なビ
ードを形成し、次いで2層目は前記第1層ビードに重な
ると共に縦壁から横方向に延び、前記第1層ビードより
も狭幅なビードを形成するというように、1層目から最
終層に向って順次狭幅になっていく複数のビードを積層
していくことを特徴とするものである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記のような従来の多層盛すみ肉溶接方法にお
いては、各層毎の溶接条件、例えば溶接電流、溶接電
圧、溶接速度、ねらい位置、ウィービング幅等は、溶接
作業者が継手形状毎に、経験又は実験値に基づいてその
都度、選択をするのが普通である。そのため上記溶接条
件の選択、決定に多大の手数を要していたし、また選択
される溶接条件が作業者の技量によって大幅に異なるた
め、これにより溶接品質の良否が大幅に左右されてしま
うという欠点がある。
この発明は上記した従来の欠点を解消するためになされ
たものであって、その目的は、最適な溶接条件を作業者
の技量に無関係に略一義的に設定でき、そのため品質の
安定した溶接部を得ることのできる多層盛すみ肉溶接方
法を提供することにある。
(問題点を解決するため手段) そこでこの発明の多層盛すみ肉溶接方法においては、基
準溶接電流、基準溶接速度等によって定まる1パス当り
の基準ビード幅ΔWに基づいて、所定脚長X以上のビー
ド幅を初層において形成するのに最低限必要とされる理
論必要パスnを求めると共に、上記理論必要パスnの1
パス前の溶接終了時における未溶接脚長rを求め、この
未溶接脚長rが所定値以下である場合には上記理論必要
パスnの1パス前を最終パスとすると共に、このパスに
おいては上記基準ビード幅ΔWと未溶接脚長rとの和に
相当するビード幅(ΔW+r)が得られる速度にまで溶
接速度を低下させて所定脚長Xの溶接を行ない、一方上
記未溶接脚長rが所定値以上である場合には上記理論必
要パスnを最終パスとすると共に、このパスにおいては
上記未溶接脚長rが得られる速度にまで溶接速度を増加
させて所定脚長Xの溶接を行ない、次層以後は順次パス
数を減少させていくようにしてある。
(作用) 上記の結果、溶接電流、溶接速度等を設定すれば、これ
に応じて基準ビード幅ΔWが定まり、これと脚長Xとか
ら理論必要パスnが定まり、これらから溶接パス数及び
最終パスでの溶接速度が定まるというように、最適な溶
接条件を作業者の技量とは無関係に設定することが可能
となる。
(実施例) 次にこの発明の多層盛すみ肉溶接方法の具体的な実施例
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図には、すみ肉溶接条件を求めるフローチャートを
示すが、まずワイヤ径、基準溶接電流、基準溶接電圧、
基準溶接速度を設定すると共に、この溶接条件において
得られる基準ビード幅ΔWを実験的に求めて、記憶して
おく。例えば、電流300A、電圧33V、速度33cm/分の条件
下においては、約7mm程度のビード幅が得られる。なお
上記基準となる溶接条件は、上記基準ビード幅ΔWと略
同程度の余盛高さが得られるような条件を選択しておく
のが好ましい。
次に必要とされる脚長X以上のビード幅を、初層におい
て形成するのに最低限必要なパス数、すなわち理論必要
パスnを求める。これは(X/ΔW)によって得られる値
の小数点以下を切上げることによって求まる数値であ
る。例えば脚長W=20mm、W=7mmの場合には、n=3
となる。次に上記理論必要パスnの1パス前の溶接が終
了した場合の未溶接脚長rを次式によって求める。
r=X−(n−1)・ΔW すなわち上式ではn番目のパスにおいて実際に溶接する
ことになるであろうビード幅rを求めるのである。
そして上記により得られた未溶接脚長rを基準値a、b
と比較する。この場合、a、bは、a=2mm、b=4mmと
いうように、0〜ΔWの範囲内において、a<bとなる
よう定めておく。そうすると、未溶接脚長rは、次の
〜のいずれかの場合に該当することになる。
0<r≦aの場合 a<r≦bの場合 b<r≦ΔWの場合 そして上記の場合には、n番目のパスにて溶接しなけ
ればならないビード幅rがかなり狭いということである
から、その前の(n−1)番目のパスでの溶接速度を次
式によって低下させることによってこの部分rの溶接を
併せて行ない、(n−1)番目のパスを最終パスとする
のである。
v=V・ΔW/(ΔW+r) ・・・(1) すなわち(1)式のように、必要なビード幅(ΔW+
r)に比例的に溶接速度を減少することにより単位長当
りの溶着金属量を比例的に増加させ、これにより所定幅
(ΔW+r)のビードを形成するのである。なおVは基
準溶接速度である(以下同じ)。
一方上記の場合には、n番目のパスにて溶接しなけれ
ばならないビード幅rが、基準ビード幅ΔWにかなり近
いということであるから、最終パスとなるn番目のパス
での溶接速度を次式によって増加させることによって、
この部分rの溶接を行なう。
v=V・ΔW/r ・・・(3) すなわち上記(3)式のように、必要なビード幅rに比
例的に溶接速度を増加することにより単位長当りの溶着
金属量を比例的に減少させ、これにより所定幅rのビー
ドを形成するのである。
また上記 の場合には、最終パスでのビード幅rが、
基準ビード幅ΔWからかなり離れているということであ
り、そのため最終パスでの溶接速度の増減では必要なビ
ード幅rを確保し得ないことから、第1パスから最終パ
スに至るまで、次式によって与えられる溶接速度での溶
接を行なう。
v=V・ΔW/(X/n) ・・・(2) すなわち上記の場合に行なったような溶接速度の調整
を、全てのパスにおいて行なうことにより、所定の脚長
Xを得るということである。なお溶接条件によっては、
の場合のような区分を行なわず、a=bとして上記
いずれかの調整のみを行なうようにして実施すること
も可能である。
そして上記のようにして初層での各パスの溶接条件が求
まると、それ以後の各層においては、パス数を、(前層
でのパス数−1)となるように順次減少させ、パス数が
1になるまでそれぞれ溶接を行なうようにする。なお上
記の場合においては、全層における最終パスを上記
(1)(3)式にて与えられる溶接速度とし、また上記
の場合には、全パスの溶接速度を上記(3)式にて与
えられた速度とする。
第2図に示すような水平すみ肉継手において、脚長X=
20mm、基準溶接電流300A、基準アーク電圧33V、基準溶
接速度33cm/分にて溶接する場合の積層条件を上記に従
って求めたが、その結果を第1表に示す。
なお各パス間のトーチ移動量(X方向)及び各層間のト
ーチ移動量(Y方向)は、基準電流条件によって予め定
めてあり、この場合には各パス間で6mm(X方向)、各
層間で6.5mm(Y方向)に設定した。
そして上記に基づいて実際に溶接を行なった結果、良好
な品質のすみ肉溶接継手が得られた。
(発明の効果) この発明の多層盛すみ肉溶接方法においては、溶接電
流、溶接速度等によって定まる基準ビード幅と、必要な
脚長とから理論必要パスを求め、これらから溶接パス数
及び最終パス数での溶接速度を定めるようにしてあるの
で、最適な溶接条件を作業者の技量に無関係に一義的に
設定し得ることとなり、そのため溶接条件設定作業の簡
素化と、溶接品質の安定化とを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の多層盛すみ肉溶接方法の一実施例を
説明するためのフローチャート図、第2図はすみ肉継手
の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 俊雄 兵庫県尼崎市扶桑町2丁目1番地 住金溶 接工業株式会社内 (72)発明者 秋谷 志織 兵庫県尼崎市扶桑町2丁目1番地 住金溶 接工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準溶接電流、基準溶接速度等によって定
    まる1パス当りの基準ビード幅(ΔW)に基づいて、所
    定脚長(X)以上のビード幅を初層において形成するの
    に最低限必要とされる理論必要パス(n)を求めると共
    に、上記理論必要パス(n)の1パス前の溶接終了時に
    おける未溶接脚長(r)を求め、この未溶接脚長(r)
    が所定値以下である場合には上記理論必要パス(n)の
    1パス前を最終パスとすると共に、このパスにおいては
    上記基準ビード幅(ΔW)と未溶接脚長(r)との和に
    相当するビード幅(ΔW+r)が得られる速度にまで溶
    接速度を低下させて所定脚長(X)の溶接を行ない、一
    方上記未溶接脚長(r)が所定値以上である場合には上
    記理論必要パス(n)を最終パスとすると共に、このパ
    スにおいては上記未溶接脚長(r)が得られる速度にま
    で溶接速度を増加させて所定脚長(X)の溶接を行な
    い、次層以後は順次パス数を減少させていくことを特徴
    とする多層盛すみ肉溶接方法。
JP1648286A 1986-01-28 1986-01-28 多層盛すみ肉溶接方法 Expired - Fee Related JPH0694072B2 (ja)

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