JPH0689075A - 表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法 - Google Patents
表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0689075A JPH0689075A JP24031792A JP24031792A JPH0689075A JP H0689075 A JPH0689075 A JP H0689075A JP 24031792 A JP24031792 A JP 24031792A JP 24031792 A JP24031792 A JP 24031792A JP H0689075 A JPH0689075 A JP H0689075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultraviolet light
- ultraviolet
- screen
- display device
- phosphor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 表示品位の高い、高輝度、低消費電力の大画
面ディスプレイを実現する。 【構成】 蛍光面に光共振器を設けた紫外レーザー面光
源の陰極線管51〜53から放射される紫外励起光の光束に
より、蛍光スクリーン2上に配設されたR、G、B可視
発光蛍光体ドットを励起する。また、その光路に複数の
紫外光透過部を設けた光遮蔽板50を配設する。
面ディスプレイを実現する。 【構成】 蛍光面に光共振器を設けた紫外レーザー面光
源の陰極線管51〜53から放射される紫外励起光の光束に
より、蛍光スクリーン2上に配設されたR、G、B可視
発光蛍光体ドットを励起する。また、その光路に複数の
紫外光透過部を設けた光遮蔽板50を配設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置に関するもの
で、特に投射型画像表示装置等のディスプレイ分野への
応用が関連深い。
で、特に投射型画像表示装置等のディスプレイ分野への
応用が関連深い。
【0002】
【従来の技術】現在、表示品位の高いディスプレイとし
て最も多く用いられているものはCRTである。しか
し、大画面、とりわけ40インチ程度以上の大きさのC
RTは、奥行きが深く、重量が重く、また高輝度が得ら
れにくい課題があった。しかも、CRT作製時の歩留ま
りが低い等の原因により、中小サイズのCRTに比べ
て、コストが飛躍的に高い課題もあった。
て最も多く用いられているものはCRTである。しか
し、大画面、とりわけ40インチ程度以上の大きさのC
RTは、奥行きが深く、重量が重く、また高輝度が得ら
れにくい課題があった。しかも、CRT作製時の歩留ま
りが低い等の原因により、中小サイズのCRTに比べ
て、コストが飛躍的に高い課題もあった。
【0003】近年、これらの課題を解決すべく、CRT
に替わる高品位大画面ディスプレイとして種々の方式が
提案され、例えばプラズマディスプレイ、ELディスプ
レイ、液晶ディスプレイ、カラーフラットパネル(エス
・アイ・ディー85年ダイジェスト第185〜第186
頁(SID '85 Digest 185p-186p, Apr.1985)等で発表)等
のフラットパネルディスプレイ、例えばCRT投射型デ
ィスプレイ、液晶投射型ディスプレイ等の投射型ディス
プレイが研究されている。
に替わる高品位大画面ディスプレイとして種々の方式が
提案され、例えばプラズマディスプレイ、ELディスプ
レイ、液晶ディスプレイ、カラーフラットパネル(エス
・アイ・ディー85年ダイジェスト第185〜第186
頁(SID '85 Digest 185p-186p, Apr.1985)等で発表)等
のフラットパネルディスプレイ、例えばCRT投射型デ
ィスプレイ、液晶投射型ディスプレイ等の投射型ディス
プレイが研究されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフラッ
トパネルディスプレイおよび投射型ディスプレイの大画
面ディスプレイの方式には、各々下記のような課題があ
った。
トパネルディスプレイおよび投射型ディスプレイの大画
面ディスプレイの方式には、各々下記のような課題があ
った。
【0005】(1)フラットパネルディスプレイの課題 ○プラズマディスプレイは、効率が低く消費電力が大き
い ○ELディスプレイは、高輝度フルカラー化に必要な特
に赤色、青色の高効率蛍光体がまだ得られていない ○液晶ディスプレイは、大面積化に伴って、配線抵抗や
寄生容量等による信号遅延の問題や、複雑なプロセスや
歩留まり低下等によるコストが高い ○カラーフラットパネルは、複雑な構造に起因した表示
品位の低下や経時劣化、重量増、コスト増等 の課題がある。即ち、低コスト、低消費電力で、高輝度
大画面フラットパネルディスプレイを実現することは今
のところ極めて難しいという課題があった。
い ○ELディスプレイは、高輝度フルカラー化に必要な特
に赤色、青色の高効率蛍光体がまだ得られていない ○液晶ディスプレイは、大面積化に伴って、配線抵抗や
寄生容量等による信号遅延の問題や、複雑なプロセスや
歩留まり低下等によるコストが高い ○カラーフラットパネルは、複雑な構造に起因した表示
品位の低下や経時劣化、重量増、コスト増等 の課題がある。即ち、低コスト、低消費電力で、高輝度
大画面フラットパネルディスプレイを実現することは今
のところ極めて難しいという課題があった。
【0006】(2)投射型ディスプレイの課題 ○CRT投射型ディスプレイは、レンズ系の集光効率が
低いため高輝度が得られにくい ○液晶投射型ディスプレイは、液晶パネルの開口率や偏
光板透過率あるいはレンズ系集光率が低いため、高輝度
を得るには高出力のバックライトを用いる必要があり、
偏光板や液晶の耐光性や消費電力が高い という課題がある。
低いため高輝度が得られにくい ○液晶投射型ディスプレイは、液晶パネルの開口率や偏
光板透過率あるいはレンズ系集光率が低いため、高輝度
を得るには高出力のバックライトを用いる必要があり、
偏光板や液晶の耐光性や消費電力が高い という課題がある。
【0007】また、これらの投射型ディスプレイは、C
RTやフラットパネルディスプレイと比較して、大画面
化は比較的容易なものの、それらと異なりスクリーン自
体が発光するいわゆる直視型ではなく、光源からの光を
スクリーンの前面から、あるいはその背面から投射して
その像を観る装置である。従って、直視型のディスプレ
イと比べてコントラスト等表示品位が劣る。また、スク
リーンにレンチキュラーレンズを設けて、真正面方向の
輝度を向上させている。このことが逆に斜めから観る場
合の輝度を落とすことになり、視野角を狭くしている。
RTやフラットパネルディスプレイと比較して、大画面
化は比較的容易なものの、それらと異なりスクリーン自
体が発光するいわゆる直視型ではなく、光源からの光を
スクリーンの前面から、あるいはその背面から投射して
その像を観る装置である。従って、直視型のディスプレ
イと比べてコントラスト等表示品位が劣る。また、スク
リーンにレンチキュラーレンズを設けて、真正面方向の
輝度を向上させている。このことが逆に斜めから観る場
合の輝度を落とすことになり、視野角を狭くしている。
【0008】本発明は、軽量、コンパクトで低コスト、
低消費電力であって、なおかつ表示品位の高い大画面デ
ィスプレイが実現できる表示装置と、この表示装置に用
いる蛍光スクリーンの製造方法を提供することを目的と
する。
低消費電力であって、なおかつ表示品位の高い大画面デ
ィスプレイが実現できる表示装置と、この表示装置に用
いる蛍光スクリーンの製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、紫外光を面状
で発する紫外線源、この紫外線源から発する紫外光の通
過方向に配置した投射レンズ、この投射レンズを通過し
た紫外光が照射し可視光を発する可視発光蛍光体を含む
蛍光体層を備えた蛍光スクリーンを具備した表示装置で
上記課題を解決した。
で発する紫外線源、この紫外線源から発する紫外光の通
過方向に配置した投射レンズ、この投射レンズを通過し
た紫外光が照射し可視光を発する可視発光蛍光体を含む
蛍光体層を備えた蛍光スクリーンを具備した表示装置で
上記課題を解決した。
【0010】また、本発明の好ましい表示装置の形態
は、紫外光を面状で発する紫外線源、この紫外線源から
発する紫外光の通過方向に配置した投射レンズ、この投
射レンズを通過した紫外光が照射し可視光を発する可視
発光蛍光体を含む蛍光体層をスクリーンに具備した蛍光
スクリーン、及びこの投射レンズとこの蛍光スクリーン
との間に投射レンズを通過した紫外光が通過する部分を
有した光遮蔽板を具備した表示装置であり、この本発明
の好ましい表示装置の蛍光スクリーンの製造方法として
は、投射レンズを介した紫外線源から発した紫外線が、
蛍光スクリーン上に照射する照射領域に対応する位置に
パタ−ン露光光源を設置し、光遮蔽板をマスクとし、可
視発光蛍光体を含むネガレジストを塗布したスクリーン
に照射露光する露光工程、しかる後ネガレジストを現像
し、スクリーンに可視発光蛍光体のパタ−ンを作成する
工程を含む蛍光スクリーンの製造方法である。
は、紫外光を面状で発する紫外線源、この紫外線源から
発する紫外光の通過方向に配置した投射レンズ、この投
射レンズを通過した紫外光が照射し可視光を発する可視
発光蛍光体を含む蛍光体層をスクリーンに具備した蛍光
スクリーン、及びこの投射レンズとこの蛍光スクリーン
との間に投射レンズを通過した紫外光が通過する部分を
有した光遮蔽板を具備した表示装置であり、この本発明
の好ましい表示装置の蛍光スクリーンの製造方法として
は、投射レンズを介した紫外線源から発した紫外線が、
蛍光スクリーン上に照射する照射領域に対応する位置に
パタ−ン露光光源を設置し、光遮蔽板をマスクとし、可
視発光蛍光体を含むネガレジストを塗布したスクリーン
に照射露光する露光工程、しかる後ネガレジストを現像
し、スクリーンに可視発光蛍光体のパタ−ンを作成する
工程を含む蛍光スクリーンの製造方法である。
【0011】
【作用】本発明の表示装置は、面状の紫外線源、投影レ
ンズ、および蛍光スクリーンを主な構成要素とする。紫
外線源から発した紫外光は投影レンズにより拡大され、
蛍光スクリーンの可視発光蛍光体を励起し可視光が発す
る。
ンズ、および蛍光スクリーンを主な構成要素とする。紫
外線源から発した紫外光は投影レンズにより拡大され、
蛍光スクリーンの可視発光蛍光体を励起し可視光が発す
る。
【0012】本発明の表示装置は、蛍光スクリーンに含
まれる可視発光蛍光体が、面状の紫外線源から投影レン
ズを介して発光してくる紫外線で励起され、所望の可視
光を発光してスクリーン上に表示する直視型である。
まれる可視発光蛍光体が、面状の紫外線源から投影レン
ズを介して発光してくる紫外線で励起され、所望の可視
光を発光してスクリーン上に表示する直視型である。
【0013】即ち、本発明の表示装置は、面状の紫外線
源から発する紫外光を投影レンズでそのまま直接拡大
し、蛍光スクリーンに含まれる可視発光蛍光体によって
紫外光から可視光へ直接変換する。本発明で言う面状の
紫外線源とは、紫外発光蛍光体を走査する領域が面状で
ある紫外発光陰極線管、または、紫外発光領域が各画素
を面状に配置することによって構成されている電界発光
素子の何れかのことである。
源から発する紫外光を投影レンズでそのまま直接拡大
し、蛍光スクリーンに含まれる可視発光蛍光体によって
紫外光から可視光へ直接変換する。本発明で言う面状の
紫外線源とは、紫外発光蛍光体を走査する領域が面状で
ある紫外発光陰極線管、または、紫外発光領域が各画素
を面状に配置することによって構成されている電界発光
素子の何れかのことである。
【0014】また、本発明の表示装置の投影レンズと蛍
光スクリーンとの間に、紫外光を透過する部分を有した
光遮蔽板を設けると、紫外線源から発光し投影レンズを
介した紫外光を、蛍光スクリーンに含まれる可視発光蛍
光体に励起光として制御良く照射できる。即ち、紫外線
源から放射された紫外光は、投射レンズにより平行光束
化後拡大される。紫外光の光束は蛍光スクリーン面から
所定の距離をおいて配設された光遮蔽板に設けられた紫
外光透過部を透過して、その透過光だけが所定の位置に
対応した可視発光蛍光体を照射し蛍光を発する。光遮蔽
板の紫外光透過部は、投射レンズと紫外光透過部とを透
過した紫外線源からの紫外光の光束が、所定の可視発光
蛍光体にのみ照射されるような相対位置に設置されてい
るので、紫外線源からの特定の光束は、必ずその光束に
対応した特定の可視発光蛍光体を励起する。
光スクリーンとの間に、紫外光を透過する部分を有した
光遮蔽板を設けると、紫外線源から発光し投影レンズを
介した紫外光を、蛍光スクリーンに含まれる可視発光蛍
光体に励起光として制御良く照射できる。即ち、紫外線
源から放射された紫外光は、投射レンズにより平行光束
化後拡大される。紫外光の光束は蛍光スクリーン面から
所定の距離をおいて配設された光遮蔽板に設けられた紫
外光透過部を透過して、その透過光だけが所定の位置に
対応した可視発光蛍光体を照射し蛍光を発する。光遮蔽
板の紫外光透過部は、投射レンズと紫外光透過部とを透
過した紫外線源からの紫外光の光束が、所定の可視発光
蛍光体にのみ照射されるような相対位置に設置されてい
るので、紫外線源からの特定の光束は、必ずその光束に
対応した特定の可視発光蛍光体を励起する。
【0015】
【実施例】本発明の表示装置の紫外線源は、電子線励起
で紫外光を発する紫外発光蛍光体を具備した陰極線管、
または、電界発光で紫外線を発する紫外蛍光体を含む電
界発光素子の何れでも適応できる。
で紫外光を発する紫外発光蛍光体を具備した陰極線管、
または、電界発光で紫外線を発する紫外蛍光体を含む電
界発光素子の何れでも適応できる。
【0016】本発明の表示装置の構成は、面状の紫外線
源から発した紫外光を蛍光スクリーンに直接拡大し直接
発光像を表示する、すなわち紫外線による画像情報を可
視像に顕像化するいわば間接直視型である。このため、
本発明の表示装置は、直視型表示でありながら従来のC
RTに比べると勿論のこと、従来の投射型同等以上に、
軽量でコンパクトにすることができる。また、フラット
パネルディスプレイに比べると、低コストの大画面表示
装置を提供できる。
源から発した紫外光を蛍光スクリーンに直接拡大し直接
発光像を表示する、すなわち紫外線による画像情報を可
視像に顕像化するいわば間接直視型である。このため、
本発明の表示装置は、直視型表示でありながら従来のC
RTに比べると勿論のこと、従来の投射型同等以上に、
軽量でコンパクトにすることができる。また、フラット
パネルディスプレイに比べると、低コストの大画面表示
装置を提供できる。
【0017】本発明の紫外線源が陰極線管の場合の作用
を説明する。陰極線管を動作させると電子銃から放出さ
れた電子ビームが紫外発光蛍光体を励起し、紫外光をフ
ェースプレートの外側に放つ。このようにして発生した
紫外線を可視発光蛍光体の励起光として、陰極線管の前
面に配置した投射レンズにより平行光束化後拡大し、前
面に配置した可視発光蛍光体を具備した蛍光スクリーン
に照射される。蛍光スクリーン上には単数あるいは複数
種類の可視発光蛍光体を含む蛍光層が配設されており、
投影レンズを介して所望の可視発光蛍光体を励起し、所
定の色の可視光を発する。従って、前記陰極線管に所定
の画像信号を入力することで、前記蛍光スクリーンにモ
ノクロあるいはフルカラーの画像が表示される。
を説明する。陰極線管を動作させると電子銃から放出さ
れた電子ビームが紫外発光蛍光体を励起し、紫外光をフ
ェースプレートの外側に放つ。このようにして発生した
紫外線を可視発光蛍光体の励起光として、陰極線管の前
面に配置した投射レンズにより平行光束化後拡大し、前
面に配置した可視発光蛍光体を具備した蛍光スクリーン
に照射される。蛍光スクリーン上には単数あるいは複数
種類の可視発光蛍光体を含む蛍光層が配設されており、
投影レンズを介して所望の可視発光蛍光体を励起し、所
定の色の可視光を発する。従って、前記陰極線管に所定
の画像信号を入力することで、前記蛍光スクリーンにモ
ノクロあるいはフルカラーの画像が表示される。
【0018】即ち、本発明は陰極線管からの励起光を拡
大、投射する点で低コストで大画面化が可能となる。且
つまた、励起光によりスクリーン自体が発光する直視型
となるので表示品位が高い。即ち、本発明により、軽
量、コンパクトで低コストの高品位大画面ディスプレイ
を実現できる。
大、投射する点で低コストで大画面化が可能となる。且
つまた、励起光によりスクリーン自体が発光する直視型
となるので表示品位が高い。即ち、本発明により、軽
量、コンパクトで低コストの高品位大画面ディスプレイ
を実現できる。
【0019】特に本発明の紫外線源が陰極線管で、しか
も発光層の上下にそれを挟むように対向して設けられた
反射鏡対より成る光共振器で構成された蛍光面に電子ビ
ームを照射すると、発光層が励起されて紫外光を発す
る。この光が前記反射鏡対間で反射を繰り返し、前記発
光層に紫外光の誘導放出を起こさせる。電子ビームのパ
ワーをある閾値以上にすると、レーザー発振が起こるた
め好ましい。閾値は光共振器、紫外蛍光体材料等によっ
て決定できる。
も発光層の上下にそれを挟むように対向して設けられた
反射鏡対より成る光共振器で構成された蛍光面に電子ビ
ームを照射すると、発光層が励起されて紫外光を発す
る。この光が前記反射鏡対間で反射を繰り返し、前記発
光層に紫外光の誘導放出を起こさせる。電子ビームのパ
ワーをある閾値以上にすると、レーザー発振が起こるた
め好ましい。閾値は光共振器、紫外蛍光体材料等によっ
て決定できる。
【0020】レーザー光は半透明な反射鏡を透過し、外
部に放射される。レーザー光は、主にその発光波長と発
光部の面積で決まる狭い出射角で、反射鏡に鉛直な方向
に放射される。レーザー光の出射角が狭いので、光はレ
ンズ系を介して効率よく蛍光スクリーンに照射される。
蛍光スクリーンの可視発光蛍光体が、この紫外レーザー
光により励起され、所定の色の可視域の自然放出光を発
する。即ち、本発明は、軽量、コンパクト、低コスト、
高品位であって、且つ高輝度、低消費電力の大画面ディ
スプレイを実現できる。
部に放射される。レーザー光は、主にその発光波長と発
光部の面積で決まる狭い出射角で、反射鏡に鉛直な方向
に放射される。レーザー光の出射角が狭いので、光はレ
ンズ系を介して効率よく蛍光スクリーンに照射される。
蛍光スクリーンの可視発光蛍光体が、この紫外レーザー
光により励起され、所定の色の可視域の自然放出光を発
する。即ち、本発明は、軽量、コンパクト、低コスト、
高品位であって、且つ高輝度、低消費電力の大画面ディ
スプレイを実現できる。
【0021】本発明の紫外線源が電界発光素子の場合の
作用を説明する。電界発光素子の電極対間に所定の交流
電界を印加すると、紫外発光層内で電界発光の作用によ
り紫外光が発光する。これらの紫外励起光は、透明ある
いは半透明の電極を透過して電界発光素子の外側に放た
れる。このようにして発生した紫外線を可視発光蛍光体
の励起光として、電界発光素子の前面に配置した投射レ
ンズにより平行光束化後拡大され、それらの前面に配置
した蛍光スクリーンに照射される。蛍光スクリーン上に
は単数あるいは複数種類の可視発光蛍光体を含む蛍光層
が配設されており、投影レンズを介して所望の可視発光
蛍光体を励起し、所定の色の可視光を発する。従って、
前記薄膜電界発光素子に所定の画像信号を入力すること
で、前記蛍光スクリーンにモノクロあるいはフルカラー
の画像が表示される。
作用を説明する。電界発光素子の電極対間に所定の交流
電界を印加すると、紫外発光層内で電界発光の作用によ
り紫外光が発光する。これらの紫外励起光は、透明ある
いは半透明の電極を透過して電界発光素子の外側に放た
れる。このようにして発生した紫外線を可視発光蛍光体
の励起光として、電界発光素子の前面に配置した投射レ
ンズにより平行光束化後拡大され、それらの前面に配置
した蛍光スクリーンに照射される。蛍光スクリーン上に
は単数あるいは複数種類の可視発光蛍光体を含む蛍光層
が配設されており、投影レンズを介して所望の可視発光
蛍光体を励起し、所定の色の可視光を発する。従って、
前記薄膜電界発光素子に所定の画像信号を入力すること
で、前記蛍光スクリーンにモノクロあるいはフルカラー
の画像が表示される。
【0022】本発明に適用できる紫外発光蛍光体として
は、ダイヤモンド、炭化シリコン、例えばGaN、Al
N、BN等のIII−V族化合物半導体、例えばZnO、Z
nSe、ZnS、CdS等のIIb−VI族化合物半導体、
例えばMgS、CaS、SrS、BaS等のIIa−VI族
化合物半導体、例えばCuAlS2等のカルコパイライ
ト化合物、例えばMnTe、MnSe、MnS等のマン
ガンカルコゲナイド化合物、もしくはこれらを含有する
多元化合物または必要に応じてこれらの材料に発光性の
ドナー性不純物あるいはアクセプター性不純物を添加し
た材料であってもよい。特にドナー性不純物あるいはア
クセプター性不純物を添加すると、発光効率が向上する
ため好ましい。
は、ダイヤモンド、炭化シリコン、例えばGaN、Al
N、BN等のIII−V族化合物半導体、例えばZnO、Z
nSe、ZnS、CdS等のIIb−VI族化合物半導体、
例えばMgS、CaS、SrS、BaS等のIIa−VI族
化合物半導体、例えばCuAlS2等のカルコパイライ
ト化合物、例えばMnTe、MnSe、MnS等のマン
ガンカルコゲナイド化合物、もしくはこれらを含有する
多元化合物または必要に応じてこれらの材料に発光性の
ドナー性不純物あるいはアクセプター性不純物を添加し
た材料であってもよい。特にドナー性不純物あるいはア
クセプター性不純物を添加すると、発光効率が向上する
ため好ましい。
【0023】また、本発明に適応できる紫外発光蛍光体
は、例えばCa3(PO4)2:Tl+等の燐酸塩蛍光体、
例えばBaSi2O5:Pb2+、(Ba、Sr、Mg)3
Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:Ce3+、Zn2
SiO4:Ti等の珪酸塩蛍光体、例えばSrB4O
7F:Eu2+等の蛍光体のいわゆる発光中心イオン含有
蛍光体、酸化イットリウム化合物、酸化タングステン化
合物、酸化アルミニウム化合物、希土類酸化物、IIa−
VII2化合物、IIb−VII2化合物、またはハロゲン化アル
カリ等も挙げられる。
は、例えばCa3(PO4)2:Tl+等の燐酸塩蛍光体、
例えばBaSi2O5:Pb2+、(Ba、Sr、Mg)3
Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:Ce3+、Zn2
SiO4:Ti等の珪酸塩蛍光体、例えばSrB4O
7F:Eu2+等の蛍光体のいわゆる発光中心イオン含有
蛍光体、酸化イットリウム化合物、酸化タングステン化
合物、酸化アルミニウム化合物、希土類酸化物、IIa−
VII2化合物、IIb−VII2化合物、またはハロゲン化アル
カリ等も挙げられる。
【0024】このような紫外発光蛍光体の中でも、発光
中心不純物が不完全f電子殻を有するランタノイドイオ
ンもしくはアクチノイドイオンであると、発光効率が高
くなる、あるいは、レ−ザ発振し易くなるため好まし
い。
中心不純物が不完全f電子殻を有するランタノイドイオ
ンもしくはアクチノイドイオンであると、発光効率が高
くなる、あるいは、レ−ザ発振し易くなるため好まし
い。
【0025】特に、発光中心不純物はガドリニウムイオ
ンが好ましい。即ち、ガドリニウムイオンのエネルギー
準位において、基底準位(8S7/2)と第1励起準位(6
P7/2)の間の電気双極子遷移は、他のランタノイドイ
オンと同様にf−f遷移で元来は禁制であるが、結晶母
体中では結晶場の影響を受けて許容となる。また8S7/2
と6P7/2の間のエネルギーギャップは紫外域の波長に相
当する。しかも母体材料は6P7/2→8S7/2の遷移に伴う
蛍光に対して透明あるいは半透明である。従って、陰極
線管や薄膜電界発光素子の蛍光体材料の発光中心として
ガドリニウムイオンを用いると、効率よく母体中のガド
リニウムイオンの6P7/2→8S7/2の遷移に伴う紫外域の
蛍光を発することができる。従って、300nm程度の
紫外光のレ−ザを発振させることができる。
ンが好ましい。即ち、ガドリニウムイオンのエネルギー
準位において、基底準位(8S7/2)と第1励起準位(6
P7/2)の間の電気双極子遷移は、他のランタノイドイ
オンと同様にf−f遷移で元来は禁制であるが、結晶母
体中では結晶場の影響を受けて許容となる。また8S7/2
と6P7/2の間のエネルギーギャップは紫外域の波長に相
当する。しかも母体材料は6P7/2→8S7/2の遷移に伴う
蛍光に対して透明あるいは半透明である。従って、陰極
線管や薄膜電界発光素子の蛍光体材料の発光中心として
ガドリニウムイオンを用いると、効率よく母体中のガド
リニウムイオンの6P7/2→8S7/2の遷移に伴う紫外域の
蛍光を発することができる。従って、300nm程度の
紫外光のレ−ザを発振させることができる。
【0026】発光中心不純物には不完全f電子殻を有す
るもの以外にも、例えば不完全d電子殻を有する遷移金
属イオンでも適応できる。
るもの以外にも、例えば不完全d電子殻を有する遷移金
属イオンでも適応できる。
【0027】これらの紫外線発光蛍光体の室温でのバン
ドギャップは、3.1eV以上であると、400nm以
下の紫外線が発光できるため好ましい。
ドギャップは、3.1eV以上であると、400nm以
下の紫外線が発光できるため好ましい。
【0028】本発明の表示装置は可視発光蛍光体を紫外
線で励起するため、紫外線カットフィルターを蛍光スク
リーンの蛍光体層の投影レンズと反対面側に設置する
と、紫外線の漏洩が防げるため好ましい。また、紫外光
反射鏡を蛍光スクリーンの蛍光体層の投影レンズと反対
面に設置すると、蛍光スクリーンから外側に出る紫外線
を反射でき、可視発光蛍光体を再励起でき発光効率を向
上できるため好ましい。なお、紫外線カットフィルター
と紫外光反射鏡とを同時に設置してもよく、この場合に
は、紫外線カットフィルターは紫外光反射鏡の外側に設
置すること勿論である。
線で励起するため、紫外線カットフィルターを蛍光スク
リーンの蛍光体層の投影レンズと反対面側に設置する
と、紫外線の漏洩が防げるため好ましい。また、紫外光
反射鏡を蛍光スクリーンの蛍光体層の投影レンズと反対
面に設置すると、蛍光スクリーンから外側に出る紫外線
を反射でき、可視発光蛍光体を再励起でき発光効率を向
上できるため好ましい。なお、紫外線カットフィルター
と紫外光反射鏡とを同時に設置してもよく、この場合に
は、紫外線カットフィルターは紫外光反射鏡の外側に設
置すること勿論である。
【0029】さらに、本発明の表示装置の蛍光スクリー
ンと投影レンズとの間に可視光反射鏡を設置すると、可
視発光蛍光体から発光する可視光の内投影レンズ側に戻
る可視光を反射でき、表示の輝度を向上できるため好ま
しい。
ンと投影レンズとの間に可視光反射鏡を設置すると、可
視発光蛍光体から発光する可視光の内投影レンズ側に戻
る可視光を反射でき、表示の輝度を向上できるため好ま
しい。
【0030】また、本発明の表示装置は、複数色にも対
応できる。複数色に対応するには、発光する色に対応し
た複数の紫外線源、複数の紫外線源に対応した投影レン
ズ、および複数の可視発光蛍光体を有した蛍光スクリー
ンとを具備すればよい。特に複数色に表示する場合に
は、投影レンズと蛍光スクリーンとの間に紫外光を透過
する部分を有した光遮蔽板を設けると、紫外線源から投
影レンズを介して入射した紫外光を、所定の蛍光スクリ
ーンに含まれる可視発光蛍光体に制御良く照射励起でき
るため好ましい。即ち、複数の紫外線源から発生した紫
外光は、それらの前面に配置した投射レンズにより平行
光束化後拡大される。投射レンズを通過した紫外光の光
束は、蛍光スクリーン面から所定の距離をおいて配設さ
れた光遮蔽板に設けられた紫外光透過部を透過して、そ
の透過光だけが各々の紫外線源に対応した発光色の蛍光
体ドットに照射され蛍光を発する。各紫外光透過部には
面状の各紫外線源の所定の発光点から放射された光束が
到達し、紫外光透過部を透過後もその光路を直進し蛍光
スクリーン面に到達するが、各紫外線源は異なる位置に
設置されているので、ある紫外光透過部に到達する光束
の入射方向と角度はそれぞれ異なる。従って各光束の蛍
光スクリーンの各可視蛍光体への到達位置も各々異な
る。光遮蔽板の紫外光透過部は、透過した各々の紫外線
源からの紫外光の光束が、各々所定の一種類の蛍光体ド
ットにのみ照射されるような相対位置に設置されている
ので、ある紫外線源からの光束は必ずある決まった発光
色の可視発光蛍光体ドットを励起する。即ち、色ずれの
ない複数色の表示装置を提供できる。
応できる。複数色に対応するには、発光する色に対応し
た複数の紫外線源、複数の紫外線源に対応した投影レン
ズ、および複数の可視発光蛍光体を有した蛍光スクリー
ンとを具備すればよい。特に複数色に表示する場合に
は、投影レンズと蛍光スクリーンとの間に紫外光を透過
する部分を有した光遮蔽板を設けると、紫外線源から投
影レンズを介して入射した紫外光を、所定の蛍光スクリ
ーンに含まれる可視発光蛍光体に制御良く照射励起でき
るため好ましい。即ち、複数の紫外線源から発生した紫
外光は、それらの前面に配置した投射レンズにより平行
光束化後拡大される。投射レンズを通過した紫外光の光
束は、蛍光スクリーン面から所定の距離をおいて配設さ
れた光遮蔽板に設けられた紫外光透過部を透過して、そ
の透過光だけが各々の紫外線源に対応した発光色の蛍光
体ドットに照射され蛍光を発する。各紫外光透過部には
面状の各紫外線源の所定の発光点から放射された光束が
到達し、紫外光透過部を透過後もその光路を直進し蛍光
スクリーン面に到達するが、各紫外線源は異なる位置に
設置されているので、ある紫外光透過部に到達する光束
の入射方向と角度はそれぞれ異なる。従って各光束の蛍
光スクリーンの各可視蛍光体への到達位置も各々異な
る。光遮蔽板の紫外光透過部は、透過した各々の紫外線
源からの紫外光の光束が、各々所定の一種類の蛍光体ド
ットにのみ照射されるような相対位置に設置されている
ので、ある紫外線源からの光束は必ずある決まった発光
色の可視発光蛍光体ドットを励起する。即ち、色ずれの
ない複数色の表示装置を提供できる。
【0031】本発明の光遮蔽板を具備した表示装置の蛍
光スクリーンは、以下のようにして製造できる。蛍光ス
クリーンとなるスクリーン、投射レンズおよび光遮蔽板
を本発明の表示装置の位置に設置し、本発明の表示装置
の紫外線源から投影レンズを介して蛍光スクリーン上に
照射する照射領域に対応した位置を照射する場所に、面
状のパタ−ン露光光源を設置したパタ−ン露光装置を用
いる。このような構成を有するパタ−ン露光装置を用い
て、複数の紫外光透過部が設けられた光遮蔽板自体を露
光マスクとして用い、可視発光蛍光体を含むネガレジス
トを塗布したスクリーンに、パタ−ン露光光源から露光
し、ネガレジストを感光させ現像し可視発光蛍光体のパ
タ−ンをスクリーン上に作成する。
光スクリーンは、以下のようにして製造できる。蛍光ス
クリーンとなるスクリーン、投射レンズおよび光遮蔽板
を本発明の表示装置の位置に設置し、本発明の表示装置
の紫外線源から投影レンズを介して蛍光スクリーン上に
照射する照射領域に対応した位置を照射する場所に、面
状のパタ−ン露光光源を設置したパタ−ン露光装置を用
いる。このような構成を有するパタ−ン露光装置を用い
て、複数の紫外光透過部が設けられた光遮蔽板自体を露
光マスクとして用い、可視発光蛍光体を含むネガレジス
トを塗布したスクリーンに、パタ−ン露光光源から露光
し、ネガレジストを感光させ現像し可視発光蛍光体のパ
タ−ンをスクリーン上に作成する。
【0032】具体的には、所望の波長の蛍光を発する可
視発光蛍光体を混在したネガレジストを、スクリーンに
塗布する。次に、露光光源を発光させる。露光光源から
発した光は、投影レンズを通り平行光束後拡大される。
この光束は光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を
透過し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に
照射する。スクリーン上に照射した光束は、可視発光蛍
光体を含むネガレジストを感光し、スクリーン上に可視
発光蛍光体のパターンを固着する。露光後スクリーンを
洗浄することで、照射部以外のネガレジストが可視発光
蛍光体と共に除去され、蛍光スクリーンが作製できる。
なお、スクリーン上にパターンが照射される位置は、光
束の入射方向、入射角、蛍光スクリーンと光遮蔽板との
距離で決定する。
視発光蛍光体を混在したネガレジストを、スクリーンに
塗布する。次に、露光光源を発光させる。露光光源から
発した光は、投影レンズを通り平行光束後拡大される。
この光束は光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を
透過し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に
照射する。スクリーン上に照射した光束は、可視発光蛍
光体を含むネガレジストを感光し、スクリーン上に可視
発光蛍光体のパターンを固着する。露光後スクリーンを
洗浄することで、照射部以外のネガレジストが可視発光
蛍光体と共に除去され、蛍光スクリーンが作製できる。
なお、スクリーン上にパターンが照射される位置は、光
束の入射方向、入射角、蛍光スクリーンと光遮蔽板との
距離で決定する。
【0033】本発明の蛍光スクリーンの製造方法は、複
数色表示の場合に特に効果を発揮する。複数色表示する
場合と単色表示の場合との蛍光スクリーンの製造方法の
相違点は、露光光源の数が表示色の数だけ必要な点と、
表示色に対応した蛍光を発光する可視発光蛍光体の種類
が必要な点とだけであり、後は基本的には同様にして作
製できる。
数色表示の場合に特に効果を発揮する。複数色表示する
場合と単色表示の場合との蛍光スクリーンの製造方法の
相違点は、露光光源の数が表示色の数だけ必要な点と、
表示色に対応した蛍光を発光する可視発光蛍光体の種類
が必要な点とだけであり、後は基本的には同様にして作
製できる。
【0034】まず、所定の発光色の可視発光蛍光体粉末
Aを混在させたネガレジストを蛍光スクリーン上に塗布
する。次に、可視発光蛍光体Aに対応した紫外線源と等
価な露光光源aを発光させる。露光光源aから放射され
た光は投射レンズを通り平行光束化後拡大される。この
光束は光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を透過
し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に照射
する。スクリーン上に照射した光束は可視発光蛍光体A
を含むネガレジストを感光し、スクリーン上に可視発光
蛍光体Aのパターンαを固着する。なお、可視発光蛍光
体Aのパターンαの位置は、上述した単色の場合と同様
に光束の入射方向、入射角、蛍光スクリーン面と紫外光
透過部との距離で決まる。露光後スクリーンを洗浄する
ことで、照射部以外のネガレジストが可視発光蛍光体A
と共に除去され、可視発光蛍光体Aのパターンαが作製
できる。
Aを混在させたネガレジストを蛍光スクリーン上に塗布
する。次に、可視発光蛍光体Aに対応した紫外線源と等
価な露光光源aを発光させる。露光光源aから放射され
た光は投射レンズを通り平行光束化後拡大される。この
光束は光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を透過
し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に照射
する。スクリーン上に照射した光束は可視発光蛍光体A
を含むネガレジストを感光し、スクリーン上に可視発光
蛍光体Aのパターンαを固着する。なお、可視発光蛍光
体Aのパターンαの位置は、上述した単色の場合と同様
に光束の入射方向、入射角、蛍光スクリーン面と紫外光
透過部との距離で決まる。露光後スクリーンを洗浄する
ことで、照射部以外のネガレジストが可視発光蛍光体A
と共に除去され、可視発光蛍光体Aのパターンαが作製
できる。
【0035】次に、可視発光蛍光体Aと異なる発光色の
可視発光蛍光体粉末Bを混在させた感光性ネガレジスト
を、蛍光スクリーン上に塗布する。可視発光蛍光体Bに
対応した紫外線源と等価な露光光源bを発光させる。こ
れによって可視発光蛍光体Aの場合と同様、露光光源b
から放射された光は、投射レンズを介し平行光束化後拡
大され、光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を透
過し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に照
射し、照射した光束は、可視発光蛍光体bを含むネガレ
ジストを感光し、スクリーン上に可視発光蛍光体Bのパ
タ−ンを固着し、スクリーンを洗浄することで照射部分
以外のネガレジストが可視発光蛍光体Bと共に除去さ
れ、可視発光蛍光体AとBとを有した蛍光スクリーンが
形成できる。
可視発光蛍光体粉末Bを混在させた感光性ネガレジスト
を、蛍光スクリーン上に塗布する。可視発光蛍光体Bに
対応した紫外線源と等価な露光光源bを発光させる。こ
れによって可視発光蛍光体Aの場合と同様、露光光源b
から放射された光は、投射レンズを介し平行光束化後拡
大され、光遮蔽板を照射し光遮蔽板の紫外光透過部を透
過し、スクリーン上に紫外光透過部と相似形の形状に照
射し、照射した光束は、可視発光蛍光体bを含むネガレ
ジストを感光し、スクリーン上に可視発光蛍光体Bのパ
タ−ンを固着し、スクリーンを洗浄することで照射部分
以外のネガレジストが可視発光蛍光体Bと共に除去さ
れ、可視発光蛍光体AとBとを有した蛍光スクリーンが
形成できる。
【0036】露光光源aと露光光源bとは所定の距離を
おいて配設されているので、光遮蔽板の同一の紫外光透
過部に入射してくる各露光光源からの光束の入射方向、
入射角は異なる。即ち露光光源bからの光束が蛍光スク
リーン上に投影される位置は、露光光源aからのものと
異なる。従って露光光源bからの光束による露光で形成
される可視発光蛍光体Bのパタ−ンβの位置は、可視発
光蛍光体Aのパタ−ンαの位置と異なる。以上のプロセ
スを表示色に対応した露光光源毎に行い、各発光色の可
視発光蛍光体のパタ−ンを設けることができる。
おいて配設されているので、光遮蔽板の同一の紫外光透
過部に入射してくる各露光光源からの光束の入射方向、
入射角は異なる。即ち露光光源bからの光束が蛍光スク
リーン上に投影される位置は、露光光源aからのものと
異なる。従って露光光源bからの光束による露光で形成
される可視発光蛍光体Bのパタ−ンβの位置は、可視発
光蛍光体Aのパタ−ンαの位置と異なる。以上のプロセ
スを表示色に対応した露光光源毎に行い、各発光色の可
視発光蛍光体のパタ−ンを設けることができる。
【0037】このようにスクリーン上に形成した可視発
光蛍光体のパタ−ンは本発明の表示装置と同一の紫外光
の光路であり、紫外線源から投射レンズを介して発生す
る紫外光で可視発光蛍光体を励起する効率が高い効果が
ある。なお、パタ−ン露光光源に本発明の紫外線源自体
を用いると、表示装置そのものの構成がパタ−ン露光装
置となるため好ましい。
光蛍光体のパタ−ンは本発明の表示装置と同一の紫外光
の光路であり、紫外線源から投射レンズを介して発生す
る紫外光で可視発光蛍光体を励起する効率が高い効果が
ある。なお、パタ−ン露光光源に本発明の紫外線源自体
を用いると、表示装置そのものの構成がパタ−ン露光装
置となるため好ましい。
【0038】なお、特に複数色表示の蛍光スクリーンの
場合、各可視発光蛍光体パタ−ンの境界を黒色の筋で囲
む手段を施すいわゆるブラックマトリクス層を形成する
と、コントラストが向上するため好ましい。
場合、各可視発光蛍光体パタ−ンの境界を黒色の筋で囲
む手段を施すいわゆるブラックマトリクス層を形成する
と、コントラストが向上するため好ましい。
【0039】このブラックマトリクス層を備えた蛍光ス
クリーンは、例えばカーボン粉末等の黒色の着色剤を感
光性ポジレジストに混在させて、必要な数の可視発光蛍
光体パタ−ンを作成した蛍光スクリーン上に塗布する。
黒色の着色剤を含有したポジレジストを塗工した蛍光ス
クリーン上に、全部の露光光源を駆動させ、すべての可
視発光蛍光体パタ−ンの位置に紫外線を照射する。その
後蛍光スクリーンを洗浄し、各蛍光体ドットの上に覆わ
れていた黒色着色剤を含むポジレジストを除去する。以
上の作業により、各可視発光蛍光体パタ−ン以外の場所
にブラックマトリクス層を形成することができる。
クリーンは、例えばカーボン粉末等の黒色の着色剤を感
光性ポジレジストに混在させて、必要な数の可視発光蛍
光体パタ−ンを作成した蛍光スクリーン上に塗布する。
黒色の着色剤を含有したポジレジストを塗工した蛍光ス
クリーン上に、全部の露光光源を駆動させ、すべての可
視発光蛍光体パタ−ンの位置に紫外線を照射する。その
後蛍光スクリーンを洗浄し、各蛍光体ドットの上に覆わ
れていた黒色着色剤を含むポジレジストを除去する。以
上の作業により、各可視発光蛍光体パタ−ン以外の場所
にブラックマトリクス層を形成することができる。
【0040】次に、本発明の表示装置の具体的実施例を
挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。
挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。
【0041】(実施例1)本発明の表示装置の一実施例
の断面図を図1に示す。容器1の前面に蛍光スクリーン
2が、また容器1の内部の所定の位置に陰極線管3が設
けられている。また、陰極線管3から前面に放射された
光が拡大され、蛍光スクリーン2に投射されるような位
置に、投射レンズ4、及び反射鏡5、6が設けられてい
る。
の断面図を図1に示す。容器1の前面に蛍光スクリーン
2が、また容器1の内部の所定の位置に陰極線管3が設
けられている。また、陰極線管3から前面に放射された
光が拡大され、蛍光スクリーン2に投射されるような位
置に、投射レンズ4、及び反射鏡5、6が設けられてい
る。
【0042】図2に本実施例に用いた陰極線管3の断面
図を示す。陰極線管3は、おもに紫外発光蛍光体面11
以外は、通常のCRTと同様の構造である。内部が高真
空に保たれたガラスバルブ12のネック部13に、カソ
ード14と電子レンズ15からなる電子銃16が設けら
れている。フェースプレート17の内面には紫外発光蛍
光体面11が設けられており、ガラスバルブ12の内表
面の所定の領域を導電処理した内部導電膜18と導通
し、アノードボタン19を介して外部から所定の電圧を
印加できるようになっている。また、ネック部13の際
には、偏向ヨーク20が設けられている。ガラスバルブ
12は、必要に応じて部分的に金属などを用いてもよ
い。
図を示す。陰極線管3は、おもに紫外発光蛍光体面11
以外は、通常のCRTと同様の構造である。内部が高真
空に保たれたガラスバルブ12のネック部13に、カソ
ード14と電子レンズ15からなる電子銃16が設けら
れている。フェースプレート17の内面には紫外発光蛍
光体面11が設けられており、ガラスバルブ12の内表
面の所定の領域を導電処理した内部導電膜18と導通
し、アノードボタン19を介して外部から所定の電圧を
印加できるようになっている。また、ネック部13の際
には、偏向ヨーク20が設けられている。ガラスバルブ
12は、必要に応じて部分的に金属などを用いてもよ
い。
【0043】紫外発光蛍光体面11は、膜厚が100n
m〜100μm程度の紫外発光蛍光体層21と、そのフ
ェースプレート側に設けられた総膜厚が100nm〜1
00μm程度の多層膜反射鏡22と、同じく電子銃側に
設けられた膜厚数10〜数100nm程度の金属反射鏡
23とで構成されている。金属反射鏡23は、内部導電
膜18と導通している。
m〜100μm程度の紫外発光蛍光体層21と、そのフ
ェースプレート側に設けられた総膜厚が100nm〜1
00μm程度の多層膜反射鏡22と、同じく電子銃側に
設けられた膜厚数10〜数100nm程度の金属反射鏡
23とで構成されている。金属反射鏡23は、内部導電
膜18と導通している。
【0044】一実施例として、紫外蛍光層21には硫化
亜鉛の単結晶膜を用い、多層膜反射鏡22には、SiO
2薄膜とTiO2薄膜よりなる複合膜が数周期〜数10周
期積層された多層膜を用いた場合を説明する。各々の誘
電体膜の膜厚は、それらの中における発光波長の1/4
の奇数倍に近い値に設定した。また、金属反射鏡23に
はアルミニウムの蒸着膜を用いた。フェースプレート1
7には、蛍光面11から放射される紫外光をよく透過す
る組成のガラスを用いた。
亜鉛の単結晶膜を用い、多層膜反射鏡22には、SiO
2薄膜とTiO2薄膜よりなる複合膜が数周期〜数10周
期積層された多層膜を用いた場合を説明する。各々の誘
電体膜の膜厚は、それらの中における発光波長の1/4
の奇数倍に近い値に設定した。また、金属反射鏡23に
はアルミニウムの蒸着膜を用いた。フェースプレート1
7には、蛍光面11から放射される紫外光をよく透過す
る組成のガラスを用いた。
【0045】図3に本発明の表示装置の一実施例として
カラー表示装置を取り上げ、表示装置に用いた蛍光スク
リーンの斜視図を示す。本実施例の蛍光スクリーンの大
きさは、対角40インチ以上の大画面スクリーンであ
る。蛍光スクリーンは、スクリーン基体31と、その容
器内面側に所定の間隙を開けて周期的に形成した帯状の
可視発光蛍光体ストライプ32と、可視発光蛍光体スト
ライプ32の間隙に形成したブラックマトリクス33と
で構成されている。
カラー表示装置を取り上げ、表示装置に用いた蛍光スク
リーンの斜視図を示す。本実施例の蛍光スクリーンの大
きさは、対角40インチ以上の大画面スクリーンであ
る。蛍光スクリーンは、スクリーン基体31と、その容
器内面側に所定の間隙を開けて周期的に形成した帯状の
可視発光蛍光体ストライプ32と、可視発光蛍光体スト
ライプ32の間隙に形成したブラックマトリクス33と
で構成されている。
【0046】可視発光蛍光体ストライプ32は、例えば
赤色発光蛍光体(R)、緑色発光蛍光体(G)、青色発
光蛍光体(B)、赤色発光蛍光体(R)、・・・・の順
番に配列してある。スクリーン基体31には、これらの
可視光に対して透明な樹脂板やガラス板等が適用でき、
本実施例ではガラスを用いた。
赤色発光蛍光体(R)、緑色発光蛍光体(G)、青色発
光蛍光体(B)、赤色発光蛍光体(R)、・・・・の順
番に配列してある。スクリーン基体31には、これらの
可視光に対して透明な樹脂板やガラス板等が適用でき、
本実施例ではガラスを用いた。
【0047】赤色、緑色、青色の可視発光蛍光体ストラ
イプ32には、それぞれZn0.2Cd0.8S:Ag、Zn
0.6Cd0.4S:Ag、(Sr、Ca)10(PO4)6Cl
2:Euの可視発光蛍光体粉末を用いた。なお、可視発
光蛍光体には、各々赤色、緑色、青色を発する蛍光体で
あればよく、材料は特に選ばない。
イプ32には、それぞれZn0.2Cd0.8S:Ag、Zn
0.6Cd0.4S:Ag、(Sr、Ca)10(PO4)6Cl
2:Euの可視発光蛍光体粉末を用いた。なお、可視発
光蛍光体には、各々赤色、緑色、青色を発する蛍光体で
あればよく、材料は特に選ばない。
【0048】ブラックマトリクス33の黒色着色剤に
は、カーボン粉末を用いた。これも耐光性のある他の黒
色あるいはそれに類する材料を用いてもよい。
は、カーボン粉末を用いた。これも耐光性のある他の黒
色あるいはそれに類する材料を用いてもよい。
【0049】図1〜3に記載した本実施例の作用を以下
に説明する。カソード14の電位に対して蛍光面11に
数kV〜100kV程度の正電圧を印加し、電子銃16
から打ち出された電子ビームを所定のビーム径に集束
し、加速して、蛍光面11に打ち込む。電子ビームは、
偏向ヨーク20で偏向され所定の周期で蛍光面上を走査
される。所定の画像信号を電子銃16と偏向ヨーク20
とに入力する。
に説明する。カソード14の電位に対して蛍光面11に
数kV〜100kV程度の正電圧を印加し、電子銃16
から打ち出された電子ビームを所定のビーム径に集束
し、加速して、蛍光面11に打ち込む。電子ビームは、
偏向ヨーク20で偏向され所定の周期で蛍光面上を走査
される。所定の画像信号を電子銃16と偏向ヨーク20
とに入力する。
【0050】電子ビームは、金属反射鏡23を透過して
紫外蛍光層21中に打ち込まれ、硫化亜鉛の母体を励起
する。硫化亜鉛は、励起子やバンドギャップ間の遷移に
相当する例えば340nm程度の波長の紫外光を発生す
る。
紫外蛍光層21中に打ち込まれ、硫化亜鉛の母体を励起
する。硫化亜鉛は、励起子やバンドギャップ間の遷移に
相当する例えば340nm程度の波長の紫外光を発生す
る。
【0051】紫外発光蛍光体層21には、効率よく発光
させるために格子欠陥など非発光中心の少ない高品質の
単結晶膜を用いることが好ましい。
させるために格子欠陥など非発光中心の少ない高品質の
単結晶膜を用いることが好ましい。
【0052】紫外発光蛍光体層21の両側に紫外発光蛍
光体層21を挟むように対向して設けられた多層膜反射
鏡22と金属反射鏡23とは、紫外発光蛍光体層21の
発光に対して高い反射率を有し、発光に対して光共振器
の作用を果たす。即ち、発光に際しては反射鏡22と2
3との間で反射を繰り返し、紫外発光蛍光体層21にほ
ぼ同一波長の誘導放出を起こさせる。ここで、電子ビー
ムのパワー密度をある閾値以上にするとレーザー発振が
起こる。レーザー光は半透明な多層膜反射鏡22を透過
し、外部に放射される。レーザー光は、主にその発光波
長と発光部の面積で決まる狭い発散角で、反射鏡に鉛直
な方向に平行性良く放射される。レーザー光は、フェー
スプレート17を透過して陰極線管3の前方に出射され
る。
光体層21を挟むように対向して設けられた多層膜反射
鏡22と金属反射鏡23とは、紫外発光蛍光体層21の
発光に対して高い反射率を有し、発光に対して光共振器
の作用を果たす。即ち、発光に際しては反射鏡22と2
3との間で反射を繰り返し、紫外発光蛍光体層21にほ
ぼ同一波長の誘導放出を起こさせる。ここで、電子ビー
ムのパワー密度をある閾値以上にするとレーザー発振が
起こる。レーザー光は半透明な多層膜反射鏡22を透過
し、外部に放射される。レーザー光は、主にその発光波
長と発光部の面積で決まる狭い発散角で、反射鏡に鉛直
な方向に平行性良く放射される。レーザー光は、フェー
スプレート17を透過して陰極線管3の前方に出射され
る。
【0053】紫外発光蛍光体層21の膜厚は、所定の駆
動条件で入力からレーザー光出力へのエネルギー変換効
率が最も高くなるように設定することが望ましい。具体
的には、電子ビームの侵入深さに対して電子ビームのエ
ネルギーをできるだけ効率よく紫外発光蛍光体層21で
吸収でき、且つ光共振器における反射や吸収等に伴う損
失ができるだけ低くなる膜厚に設定する。金属反射鏡2
3の膜厚は、紫外蛍光層21の発光に対する反射率が十
分高く、且つ電子ビームをできるだけ透過できる最適値
に設定することが望ましい。本実施例では、金属反射鏡
23の発光に対する反射率は80%程度以上であった。
また、多層膜反射鏡22の積層数を、発光に対する反射
率が90%程度以上になるように設定した。レーザー発
振の閾値パワー密度を低減するには、低損失の高品質単
結晶膜を紫外発光蛍光体層21に用いることと共に、両
反射鏡の反射率をできるだけ高くすることが望ましい。
動条件で入力からレーザー光出力へのエネルギー変換効
率が最も高くなるように設定することが望ましい。具体
的には、電子ビームの侵入深さに対して電子ビームのエ
ネルギーをできるだけ効率よく紫外発光蛍光体層21で
吸収でき、且つ光共振器における反射や吸収等に伴う損
失ができるだけ低くなる膜厚に設定する。金属反射鏡2
3の膜厚は、紫外蛍光層21の発光に対する反射率が十
分高く、且つ電子ビームをできるだけ透過できる最適値
に設定することが望ましい。本実施例では、金属反射鏡
23の発光に対する反射率は80%程度以上であった。
また、多層膜反射鏡22の積層数を、発光に対する反射
率が90%程度以上になるように設定した。レーザー発
振の閾値パワー密度を低減するには、低損失の高品質単
結晶膜を紫外発光蛍光体層21に用いることと共に、両
反射鏡の反射率をできるだけ高くすることが望ましい。
【0054】陰極線管3から出射したレーザー光は、図
1に示すように投射レンズ4、反射鏡5、反射鏡6を介
して、効率よく蛍光スクリーン2に拡大、投射される。
1に示すように投射レンズ4、反射鏡5、反射鏡6を介
して、効率よく蛍光スクリーン2に拡大、投射される。
【0055】蛍光スクリーン2に投射された紫外レーザ
ー光は、可視発光蛍光体ストライプ32の可視発光蛍光
体を励起し、それぞれの色の可視光を効率よく発光す
る。これらの可視光はスクリーン基体31を透過して、
スクリーン前面に拡散的に放射される。
ー光は、可視発光蛍光体ストライプ32の可視発光蛍光
体を励起し、それぞれの色の可視光を効率よく発光す
る。これらの可視光はスクリーン基体31を透過して、
スクリーン前面に拡散的に放射される。
【0056】蛍光体ストライプ32の可視発光蛍光体粉
末の層厚は、紫外レーザー光を効率よく吸収し、且つ効
率よく前面に放射できる最適な厚みに設定される。
末の層厚は、紫外レーザー光を効率よく吸収し、且つ効
率よく前面に放射できる最適な厚みに設定される。
【0057】紫外レーザー光は、蛍光スクリーン2上を
走査しながら赤色、緑色、青色の可視発光蛍光体ストラ
イプを順次励起していく。陰極線管3には、順次R、
G、Bの輝度信号に応じた出力の紫外レーザー光が放射
されるように画像信号が入力される。つまり、紫外レー
ザー光は、例えばR信号に応じた光出力のレーザー光が
出射されているときに、丁度赤色蛍光体にそれが照射さ
れるように、同期して走査される。
走査しながら赤色、緑色、青色の可視発光蛍光体ストラ
イプを順次励起していく。陰極線管3には、順次R、
G、Bの輝度信号に応じた出力の紫外レーザー光が放射
されるように画像信号が入力される。つまり、紫外レー
ザー光は、例えばR信号に応じた光出力のレーザー光が
出射されているときに、丁度赤色蛍光体にそれが照射さ
れるように、同期して走査される。
【0058】蛍光スクリーン2での表示画像に要求され
る輝度、分解能等を満たすように、陰極線管3の電子ビ
ームが蛍光面11を走査する面積、電子ビームのスポッ
ト径、入射パワーを設定した。
る輝度、分解能等を満たすように、陰極線管3の電子ビ
ームが蛍光面11を走査する面積、電子ビームのスポッ
ト径、入射パワーを設定した。
【0059】以上のような本実施例の表示装置を、所定
の条件で駆動したところ、蛍光スクリーン2自体が発光
するため、コントラスト等高い表示品位が得られた。
の条件で駆動したところ、蛍光スクリーン2自体が発光
するため、コントラスト等高い表示品位が得られた。
【0060】また、陰極線管3から放射されるレーザー
光の発散角は狭いので、投射レンズ4は80%程度以上
の高い集光率で陰極線管3からの光を集光し、投射でき
る。即ち、従来の蛍光面を用いた投射管では、その発光
は自然発光で蛍光面から拡散的に放射されるので、最適
な投射レンズを用いて集光してもその集光率は10%程
度と低かったことと比べて、本発明の表示装置ははるか
に集光率が高い。つまり、蛍光スクリーン2での紫外光
から可視光へのエネルギー変換時のロスを差し引いて
も、より効率よく高輝度の表示ができる。従って、従来
の投射型ディスプレイで、スクリーンの真正面方向の輝
度を上げるためにスクリーンに設けていたレンチキュラ
ーレンズを設けなくても十分高い輝度が得られる。この
ように従来の投射型ディスプレイと異なり、本発明の表
示装置の表示光は、スクリーンから拡散的にその前面に
放射されるため、視野角の広い表示装置が実現できた。
光の発散角は狭いので、投射レンズ4は80%程度以上
の高い集光率で陰極線管3からの光を集光し、投射でき
る。即ち、従来の蛍光面を用いた投射管では、その発光
は自然発光で蛍光面から拡散的に放射されるので、最適
な投射レンズを用いて集光してもその集光率は10%程
度と低かったことと比べて、本発明の表示装置ははるか
に集光率が高い。つまり、蛍光スクリーン2での紫外光
から可視光へのエネルギー変換時のロスを差し引いて
も、より効率よく高輝度の表示ができる。従って、従来
の投射型ディスプレイで、スクリーンの真正面方向の輝
度を上げるためにスクリーンに設けていたレンチキュラ
ーレンズを設けなくても十分高い輝度が得られる。この
ように従来の投射型ディスプレイと異なり、本発明の表
示装置の表示光は、スクリーンから拡散的にその前面に
放射されるため、視野角の広い表示装置が実現できた。
【0061】以上の様に、本実施例に示した発明によ
り、軽量、コンパクト、低コストで、とりわけ画像品位
の高い、高輝度、低消費電力の大画面ディスプレイを実
現することができた。
り、軽量、コンパクト、低コストで、とりわけ画像品位
の高い、高輝度、低消費電力の大画面ディスプレイを実
現することができた。
【0062】次に、本実施例の表示装置の蛍光面11の
製造方法を以下に示す。まず、GaAs単結晶基板(1
00)表面上に、分子ビームエピタキシャル成長法を用
いてZnS単結晶エピタキシャル膜を所定の膜厚だけ成
長させ、紫外発光蛍光体層21を作製した。蒸発源には
高純度ZnS多結晶粒を用いた。所定の膜厚以上で十分
結晶性のよい膜が得られた。
製造方法を以下に示す。まず、GaAs単結晶基板(1
00)表面上に、分子ビームエピタキシャル成長法を用
いてZnS単結晶エピタキシャル膜を所定の膜厚だけ成
長させ、紫外発光蛍光体層21を作製した。蒸発源には
高純度ZnS多結晶粒を用いた。所定の膜厚以上で十分
結晶性のよい膜が得られた。
【0063】次に、その上にSiO2層とTiO2層と
を、各々が所定の膜厚になるように電子ビーム蒸着法を
用いて交互に蒸着し、多層膜反射鏡22を完成させた。
を、各々が所定の膜厚になるように電子ビーム蒸着法を
用いて交互に蒸着し、多層膜反射鏡22を完成させた。
【0064】表面に紫外蛍光層21及び多層膜反射鏡2
2が形成されたGaAs基板を、フェースプレート17
に多層膜反射鏡22側が接するように接着した。紫外光
に対して透明な例えばポリイミド系樹脂を平滑なフェー
スプレート上に均一に薄く塗布し、前記基板を張り付け
た後加熱することで接着した。
2が形成されたGaAs基板を、フェースプレート17
に多層膜反射鏡22側が接するように接着した。紫外光
に対して透明な例えばポリイミド系樹脂を平滑なフェー
スプレート上に均一に薄く塗布し、前記基板を張り付け
た後加熱することで接着した。
【0065】次にこれらをGaAs基板のみエッチング
されるエッチング液中に所定の時間浸し、GaAs基板
を除去した。エッチング液には、例えば過酸化水素水と
アンモニア水との混合液などを用いた。GaAs基板が
除去され紫外蛍光層21が露出した表面に真空蒸着法を
用いてアルミニウムを所定の膜厚蒸着して金属反射鏡2
3を作製した。以上のようにして蛍光面11を完成させ
た。
されるエッチング液中に所定の時間浸し、GaAs基板
を除去した。エッチング液には、例えば過酸化水素水と
アンモニア水との混合液などを用いた。GaAs基板が
除去され紫外蛍光層21が露出した表面に真空蒸着法を
用いてアルミニウムを所定の膜厚蒸着して金属反射鏡2
3を作製した。以上のようにして蛍光面11を完成させ
た。
【0066】蛍光体ストライプ32の作成には印刷法を
用いた。即ち、陰極線からの紫外光を吸収しにくいバイ
ンダーを混ぜた蛍光体粉末を、スクリーン基体31上に
各色毎に印刷して作成した。この他にも例えばスクリー
ン基体31にガラス等の耐熱性の材料を用い、蛍光スク
リーン2を加熱しバインダーを除去してもよい。
用いた。即ち、陰極線からの紫外光を吸収しにくいバイ
ンダーを混ぜた蛍光体粉末を、スクリーン基体31上に
各色毎に印刷して作成した。この他にも例えばスクリー
ン基体31にガラス等の耐熱性の材料を用い、蛍光スク
リーン2を加熱しバインダーを除去してもよい。
【0067】紫外発光蛍光体面11の製造方法の他の実
施例を以下に示す。ZnS単結晶基板を台座に接着し、
それが所定の厚さになるように表面を研磨した後、その
上にSiO2層とTiO2層とよりなる多層膜反射鏡22
を、前述した実施例同様の成膜方法で完成させた。次に
これを、フェースプレート17に多層膜反射鏡22側が
接するように接着した。次に前記台座をZnS単結晶基
板から剥した。紫外発光蛍光体層21が露出した表面
に、アルミニウムを所定の膜厚蒸着して金属反射鏡23
を作製した。
施例を以下に示す。ZnS単結晶基板を台座に接着し、
それが所定の厚さになるように表面を研磨した後、その
上にSiO2層とTiO2層とよりなる多層膜反射鏡22
を、前述した実施例同様の成膜方法で完成させた。次に
これを、フェースプレート17に多層膜反射鏡22側が
接するように接着した。次に前記台座をZnS単結晶基
板から剥した。紫外発光蛍光体層21が露出した表面
に、アルミニウムを所定の膜厚蒸着して金属反射鏡23
を作製した。
【0068】なお、本実施例では、紫外発光蛍光体層2
1の材料としてZnSを用いたが、室温でのバンドギャ
ップが3.1eV以上で、電子ビームの照射により効率
よく紫外光を発する材料であれば他のものを用いてもよ
い。具体的には、紫外発光蛍光体層21として、ダイヤ
モンド、SiC、あるいはGaN、AlN、BN等のII
I-V族化合物、あるいはZnO等のIIb-VI族化合物、あ
るいはMgS、CaS、SrS、BaS等のIIa-VI族化
合物、あるいはCuAlS2 等のカルコパイライト化合
物、あるいはMnTe、MnSe、MnS等のマンガン
カルコゲナイド化合物、あるいは少なくともこれらを含
有する多元化合物を用いてもよい。また、必要に応じて
これらの材料に、発光性のドナー性不純物あるいはアク
セプター性不純物を添加したものを用いてもよい。
1の材料としてZnSを用いたが、室温でのバンドギャ
ップが3.1eV以上で、電子ビームの照射により効率
よく紫外光を発する材料であれば他のものを用いてもよ
い。具体的には、紫外発光蛍光体層21として、ダイヤ
モンド、SiC、あるいはGaN、AlN、BN等のII
I-V族化合物、あるいはZnO等のIIb-VI族化合物、あ
るいはMgS、CaS、SrS、BaS等のIIa-VI族化
合物、あるいはCuAlS2 等のカルコパイライト化合
物、あるいはMnTe、MnSe、MnS等のマンガン
カルコゲナイド化合物、あるいは少なくともこれらを含
有する多元化合物を用いてもよい。また、必要に応じて
これらの材料に、発光性のドナー性不純物あるいはアク
セプター性不純物を添加したものを用いてもよい。
【0069】また、Ca3(PO4)2:Tl+等の燐酸塩
蛍光体、あるいはBaSi2O5:Pb2+、(Ba、S
r、Mg)3Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:C
e3+、Zn2SiO4:Ti等の珪酸塩蛍光体、あるいは
SrB4O7F:Eu2+等の蛍光体といったいわゆる発光
中心イオン含有型の紫外蛍光体を用いてもよい。
蛍光体、あるいはBaSi2O5:Pb2+、(Ba、S
r、Mg)3Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:C
e3+、Zn2SiO4:Ti等の珪酸塩蛍光体、あるいは
SrB4O7F:Eu2+等の蛍光体といったいわゆる発光
中心イオン含有型の紫外蛍光体を用いてもよい。
【0070】その母体材料には、その他にも、酸化イッ
トリウム化合物あるいは酸化タングステン化合物、ある
いは酸化アルミニウム化合物、あるいは希土類酸化物、
あるいはIIa-VII2化合物、あるいはIIb-VII2化合物、あ
るいはハロゲン化アルカリ等を用いてもよい。
トリウム化合物あるいは酸化タングステン化合物、ある
いは酸化アルミニウム化合物、あるいは希土類酸化物、
あるいはIIa-VII2化合物、あるいはIIb-VII2化合物、あ
るいはハロゲン化アルカリ等を用いてもよい。
【0071】また、その発光中心イオンには、不完全f
電子殻を有するランタノイドあるいはアクチノイドイオ
ン、あるいは不完全d電子殻を有する遷移金属イオンの
内で、母体材料中で効率よく紫外域の蛍光を発する所定
のイオンを採用する。特に、発光中心イオンとしてGd
3+を用い、例えばZnF2の母体結晶中に所定の濃度で
分散させた紫外発光蛍光体層21を用いた陰極線管3を
駆動させたところ、電子ビームの励起により蛍光面11
において波長310nm付近の紫外光のレーザー発振を
させることができた。その際、多層膜反射鏡等他の部分
もこの波長に最適な設計とした。本陰極線管を前記表示
装置に用いることで、上述した実施例同様の機能を有す
る高品位大画面ディスプレイを実現することができた。
電子殻を有するランタノイドあるいはアクチノイドイオ
ン、あるいは不完全d電子殻を有する遷移金属イオンの
内で、母体材料中で効率よく紫外域の蛍光を発する所定
のイオンを採用する。特に、発光中心イオンとしてGd
3+を用い、例えばZnF2の母体結晶中に所定の濃度で
分散させた紫外発光蛍光体層21を用いた陰極線管3を
駆動させたところ、電子ビームの励起により蛍光面11
において波長310nm付近の紫外光のレーザー発振を
させることができた。その際、多層膜反射鏡等他の部分
もこの波長に最適な設計とした。本陰極線管を前記表示
装置に用いることで、上述した実施例同様の機能を有す
る高品位大画面ディスプレイを実現することができた。
【0072】この紫外発光蛍光体層21の作製方法は以
下のようにおこなった。まず、GaAs単結晶基板(1
00)表面上に、分子ビームエピタキシャル成長法を用
いてZnF2:Gd3+膜を成長させた。 蒸発源としては
ZnF2粒及びGdF3粒を用いた。多層膜反射鏡22及
び金属反射鏡23は、前述した実施例と同様の方法で作
製した。
下のようにおこなった。まず、GaAs単結晶基板(1
00)表面上に、分子ビームエピタキシャル成長法を用
いてZnF2:Gd3+膜を成長させた。 蒸発源としては
ZnF2粒及びGdF3粒を用いた。多層膜反射鏡22及
び金属反射鏡23は、前述した実施例と同様の方法で作
製した。
【0073】なお、上記実施例では、多層膜反射鏡22
としてSiO2層とTiO2層よりなる誘電体多層膜を用
いたが、お互いに屈折率が異なり、紫外蛍光層からの発
光に対して透明、あるいは半透明な材料であれば、他の
誘電体膜の組合せを用いてもよい。例えば、高屈折率膜
材料としてCeO2等、低屈折率膜材料としてCaF2、
LiF、MgF2等を用いてもよい。また上記の条件を
満たせば、所定の半導体多層膜を用いてもよい。あるい
は誘電体膜と半導体膜とで形成される多層膜を用いても
よい。
としてSiO2層とTiO2層よりなる誘電体多層膜を用
いたが、お互いに屈折率が異なり、紫外蛍光層からの発
光に対して透明、あるいは半透明な材料であれば、他の
誘電体膜の組合せを用いてもよい。例えば、高屈折率膜
材料としてCeO2等、低屈折率膜材料としてCaF2、
LiF、MgF2等を用いてもよい。また上記の条件を
満たせば、所定の半導体多層膜を用いてもよい。あるい
は誘電体膜と半導体膜とで形成される多層膜を用いても
よい。
【0074】また、多層膜反射鏡22の代わりに、例え
ば膜厚数10nmのAu薄膜等で構成された半透明な金
属膜反射鏡を用いてもよい。
ば膜厚数10nmのAu薄膜等で構成された半透明な金
属膜反射鏡を用いてもよい。
【0075】また、場合によっては、多層膜反射鏡22
は設けなくてもよい。その場合、紫外蛍光層21のレー
ザー光出射側界面あるいはそれに相当する界面における
レーザー光の反射率は、できるだけ高いことが望まし
い。
は設けなくてもよい。その場合、紫外蛍光層21のレー
ザー光出射側界面あるいはそれに相当する界面における
レーザー光の反射率は、できるだけ高いことが望まし
い。
【0076】また、必要に応じて金属反射鏡23の代わ
りに上記のような多層膜反射鏡22を流用してもよい。
その際、多層膜反射鏡に導電性のない材料を使う場合に
は、その表面に導電層を設けることが好ましい。
りに上記のような多層膜反射鏡22を流用してもよい。
その際、多層膜反射鏡に導電性のない材料を使う場合に
は、その表面に導電層を設けることが好ましい。
【0077】(実施例2)本発明の表示装置の第2実施
例を以下に示す。第2の実施例が第1の実施例と異なる
点は、紫外発光蛍光体面11の構成と、その製法であ
る。図4は本第2の実施例に用いた陰極線管の断面図で
ある。サファイヤ単結晶よりなる透明基板40上に、異
なる組成比のZnMnSSe膜を、それらの中における
発光波長の1/4の奇数倍に近い値の膜厚づつ、数周期
〜数10周期交互に積層した半導体多層膜反射鏡41が
形成されており、その上に所定の膜厚のZnSSe単結
晶膜よりなる紫外発光蛍光体層21が形成されている。
その上にSiO2 よりなる誘電体薄膜42と、Alより
なる金属薄膜43とで構成される背面反射鏡43が設け
られている。紫外発光蛍光体層21を形成するZnSS
eの組成比は、そのバンドギャップが3.1eV 以上に
なるように設定した。半導体多層膜反射鏡41を構成す
るZnMnSSe混晶の組成比は、そのバンドギャップ
が紫外発光蛍光体層21のバンドギャップより大きくな
るような比に設定した。半導体多層膜反射鏡41の別の
構成材料として、例えばZnMgSSe混晶薄膜等を用
いてもよい。
例を以下に示す。第2の実施例が第1の実施例と異なる
点は、紫外発光蛍光体面11の構成と、その製法であ
る。図4は本第2の実施例に用いた陰極線管の断面図で
ある。サファイヤ単結晶よりなる透明基板40上に、異
なる組成比のZnMnSSe膜を、それらの中における
発光波長の1/4の奇数倍に近い値の膜厚づつ、数周期
〜数10周期交互に積層した半導体多層膜反射鏡41が
形成されており、その上に所定の膜厚のZnSSe単結
晶膜よりなる紫外発光蛍光体層21が形成されている。
その上にSiO2 よりなる誘電体薄膜42と、Alより
なる金属薄膜43とで構成される背面反射鏡43が設け
られている。紫外発光蛍光体層21を形成するZnSS
eの組成比は、そのバンドギャップが3.1eV 以上に
なるように設定した。半導体多層膜反射鏡41を構成す
るZnMnSSe混晶の組成比は、そのバンドギャップ
が紫外発光蛍光体層21のバンドギャップより大きくな
るような比に設定した。半導体多層膜反射鏡41の別の
構成材料として、例えばZnMgSSe混晶薄膜等を用
いてもよい。
【0078】本実施例の作用は実施例1と同様である。
電子銃16から打ち出された電子ビームは加速され、紫
外発光蛍光体面11に打ち込まれる。電子ビームは、背
面反射鏡42を透過して紫外発光蛍光体層21中に打ち
込まれ、ZnSSeを励起する。ZnSSeはそのバン
ドギャップに対応した340〜400nmの紫外光を発
する。半導体多層膜反射鏡41と背面反射鏡43は、紫
外発光蛍光体層21の発光に対して高い反射率を有し、
発光に対して光共振器の役割を果たす。即ち、発光は両
反射鏡41と43との間で反射を繰り返し、紫外発光蛍
光体層21にほぼ同じ波長のレーザー発振を生じさせ
る。レーザー光は、半透明な半導体多層膜反射鏡41及
び透明基板40を透過して陰極線管3の前方に出射され
る。このレーザー光が、蛍光スクリーン2上を走査しな
がら、その可視発光蛍光体ストライプ32を順次励起す
る。蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可視蛍光が
前面に放射される。
電子銃16から打ち出された電子ビームは加速され、紫
外発光蛍光体面11に打ち込まれる。電子ビームは、背
面反射鏡42を透過して紫外発光蛍光体層21中に打ち
込まれ、ZnSSeを励起する。ZnSSeはそのバン
ドギャップに対応した340〜400nmの紫外光を発
する。半導体多層膜反射鏡41と背面反射鏡43は、紫
外発光蛍光体層21の発光に対して高い反射率を有し、
発光に対して光共振器の役割を果たす。即ち、発光は両
反射鏡41と43との間で反射を繰り返し、紫外発光蛍
光体層21にほぼ同じ波長のレーザー発振を生じさせ
る。レーザー光は、半透明な半導体多層膜反射鏡41及
び透明基板40を透過して陰極線管3の前方に出射され
る。このレーザー光が、蛍光スクリーン2上を走査しな
がら、その可視発光蛍光体ストライプ32を順次励起す
る。蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可視蛍光が
前面に放射される。
【0079】本実施例の表示装置を所定の条件で駆動し
たところ、実施例1と同様、高い表示品位と高輝度が得
られた。
たところ、実施例1と同様、高い表示品位と高輝度が得
られた。
【0080】次に本実施例の蛍光面11の製造方法を以
下に示す。まず、サファイヤ単結晶基板上に、分子ビー
ムエピタキシャル成長法を用いて、互いに異なる組成比
のZnMnSSe薄膜を、各々が所定の膜厚になるよう
に交互に成長させた。その際、それらの組成比を、いず
れも紫外蛍光層21からの発光波長に相当するエネルギ
ーよりもそれらのバンドギャップが広く、且つお互いの
屈折率差ができるだけ大きくなるように設定した。さら
にそれらの格子定数が、紫外発光蛍光体層21を構成す
るZnSSeの格子定数とできるだけ近くなるように、
組成比を設定することが好ましい。所定の条件で、前記
ZnMnSSe膜を前記サファイヤ基板上に単結晶エピ
タキシャル成長させることができた。これらのZnMn
SSe薄膜を所定の周期交互に積層し、半導体多層膜反
射鏡41を完成した。
下に示す。まず、サファイヤ単結晶基板上に、分子ビー
ムエピタキシャル成長法を用いて、互いに異なる組成比
のZnMnSSe薄膜を、各々が所定の膜厚になるよう
に交互に成長させた。その際、それらの組成比を、いず
れも紫外蛍光層21からの発光波長に相当するエネルギ
ーよりもそれらのバンドギャップが広く、且つお互いの
屈折率差ができるだけ大きくなるように設定した。さら
にそれらの格子定数が、紫外発光蛍光体層21を構成す
るZnSSeの格子定数とできるだけ近くなるように、
組成比を設定することが好ましい。所定の条件で、前記
ZnMnSSe膜を前記サファイヤ基板上に単結晶エピ
タキシャル成長させることができた。これらのZnMn
SSe薄膜を所定の周期交互に積層し、半導体多層膜反
射鏡41を完成した。
【0081】その上に、所定の膜厚のZnSSe単結晶
エピタキシャル膜を、同じく分子ビームエピタキシャル
成長法を用いて形成した。
エピタキシャル膜を、同じく分子ビームエピタキシャル
成長法を用いて形成した。
【0082】その上にSiO2 膜を電子ビーム蒸着法を
用いて蒸着し、続いてAl薄膜を蒸着し背面反射鏡43
を完成した。
用いて蒸着し、続いてAl薄膜を蒸着し背面反射鏡43
を完成した。
【0083】表面に紫外発光蛍光体面11を作製したサ
ファイヤ単結晶基板を、紫外発光蛍光体面11を内側に
してガラスバルブ12に接着し、封止して陰極線管3を
完成した。
ファイヤ単結晶基板を、紫外発光蛍光体面11を内側に
してガラスバルブ12に接着し、封止して陰極線管3を
完成した。
【0084】(実施例3)次に、本発明の表示装置の第
3の実施例を以下に示す。実施例1および2ではすべて
光共振器を配したレーザー構造の紫外発光蛍光体面を設
けた陰極線管を使用したが、本実施例では従来構成の陰
極線管を用いた。即ち、図2あるいは図4において紫外
発光蛍光体面11の代わりに、電子線励起により効率よ
く紫外線を発する紫外発光蛍光体粉末層を使った。適宜
その上にメタルバック層を設けた。
3の実施例を以下に示す。実施例1および2ではすべて
光共振器を配したレーザー構造の紫外発光蛍光体面を設
けた陰極線管を使用したが、本実施例では従来構成の陰
極線管を用いた。即ち、図2あるいは図4において紫外
発光蛍光体面11の代わりに、電子線励起により効率よ
く紫外線を発する紫外発光蛍光体粉末層を使った。適宜
その上にメタルバック層を設けた。
【0085】紫外発光蛍光体粉末には、例えばCa
3(PO4)2:Tl+、BaSi2O5:Pb2+、(Ba、
Sr、Mg)3Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:
Ce3+、Zn2SiO4:Ti、SrB4O7F:Eu2+等
が挙げられ、本実施例ではCa3(PO4)2:Tl+を用
いた。また、メタルバック層にはAl薄膜を用いた。
3(PO4)2:Tl+、BaSi2O5:Pb2+、(Ba、
Sr、Mg)3Si2O7:Pb2+、Ca2MgSi2O7:
Ce3+、Zn2SiO4:Ti、SrB4O7F:Eu2+等
が挙げられ、本実施例ではCa3(PO4)2:Tl+を用
いた。また、メタルバック層にはAl薄膜を用いた。
【0086】電子銃16から打ち出された電子ビームは
加速され、紫外発光蛍光体粉末層に打ち込まれる。紫外
発光蛍光体粉末層からは、所定の波長の紫外光を発す
る。この紫外光は自然放出光で、陰極線管3の前方に拡
散的に出射される。その光は投射レンズで集光、平行光
束化後拡大され、反射鏡5、6を介して、蛍光スクリー
ン2に投射される。この紫外光が、蛍光スクリーン2上
を走査しながら、その蛍光体ストライプ32を順次励起
する。蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可視蛍光
が前面に放射される。
加速され、紫外発光蛍光体粉末層に打ち込まれる。紫外
発光蛍光体粉末層からは、所定の波長の紫外光を発す
る。この紫外光は自然放出光で、陰極線管3の前方に拡
散的に出射される。その光は投射レンズで集光、平行光
束化後拡大され、反射鏡5、6を介して、蛍光スクリー
ン2に投射される。この紫外光が、蛍光スクリーン2上
を走査しながら、その蛍光体ストライプ32を順次励起
する。蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可視蛍光
が前面に放射される。
【0087】本実施例の表示装置を所定の条件で駆動し
たところ、直視型の大画面表示ができた。但し、輝度は
実施例1および2には及ばなかった。
たところ、直視型の大画面表示ができた。但し、輝度は
実施例1および2には及ばなかった。
【0088】(実施例4)次に、本願発明の表示装置の
第4の実施例を以下に示す。本実施例では、陰極線管の
代わりに、マトリックス駆動型の薄膜EL素子を用い
た。図5は本実施例の1画素部分の断面図である。ガラ
ス基板44上に厚さ200nm程度のITO製の透明導
電膜45が蒸着されており、その上に厚さ300nm程
度のBaTa 2O6製の絶縁膜46がrfスパッタ法によ
り蒸着されている。その上に、発光中心としてGd3+を
数モル%含有させた、厚さ800nm程度のZnF2:
GdFxよりなる紫外発光蛍光体層47が電子ビーム蒸
着法により設けられており、その上に再び厚さ300n
m程度のBaTa2O6製の絶縁膜48と、厚さ200n
m程度のAl製の対向電極49とが設けられている。
第4の実施例を以下に示す。本実施例では、陰極線管の
代わりに、マトリックス駆動型の薄膜EL素子を用い
た。図5は本実施例の1画素部分の断面図である。ガラ
ス基板44上に厚さ200nm程度のITO製の透明導
電膜45が蒸着されており、その上に厚さ300nm程
度のBaTa 2O6製の絶縁膜46がrfスパッタ法によ
り蒸着されている。その上に、発光中心としてGd3+を
数モル%含有させた、厚さ800nm程度のZnF2:
GdFxよりなる紫外発光蛍光体層47が電子ビーム蒸
着法により設けられており、その上に再び厚さ300n
m程度のBaTa2O6製の絶縁膜48と、厚さ200n
m程度のAl製の対向電極49とが設けられている。
【0089】このEL素子を所定の条件で駆動したとこ
ろ、紫外発光蛍光体層47から効率よく310nm付近
の紫外光を発した。この紫外光は、ガラス基板44を透
過して、その前面に配置した投射レンズで集光、平行光
束化後拡大され、反射鏡5、6を介して、蛍光スクリー
ン2に投射された。
ろ、紫外発光蛍光体層47から効率よく310nm付近
の紫外光を発した。この紫外光は、ガラス基板44を透
過して、その前面に配置した投射レンズで集光、平行光
束化後拡大され、反射鏡5、6を介して、蛍光スクリー
ン2に投射された。
【0090】紫外光が、蛍光スクリーン2上を走査しな
がら、その可視発光蛍光体ストライプ32を順次励起し
た。可視発光蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可
視蛍光が前面に放射された。
がら、その可視発光蛍光体ストライプ32を順次励起し
た。可視発光蛍光体ストライプ32からR、G、Bの可
視蛍光が前面に放射された。
【0091】以上の実施例はすべて背面から蛍光スクリ
ーンに紫外光を照射し発光させる構成例を示したが、陰
極線管、薄膜EL素子等の紫外光放射源を蛍光スクリー
ンの前面に配し、前面から蛍光スクリーンの蛍光体を励
起する構成をとってもよい。
ーンに紫外光を照射し発光させる構成例を示したが、陰
極線管、薄膜EL素子等の紫外光放射源を蛍光スクリー
ンの前面に配し、前面から蛍光スクリーンの蛍光体を励
起する構成をとってもよい。
【0092】(実施例5)次に、本願発明の表示装置の
第5の実施例を以下に示す。図6は本実施例の表示装置
の断面図である。本実施例の構成で前述した実施例と異
なる主な点は、蛍光スクリーン2の紫外励起光照射側の
所定の位置に、光遮蔽板50が設けられていることと、
R、G、B各々の発光色に対応して紫外光を放つ3本の
陰極線管51、52、53が水平に設けられていること
である。
第5の実施例を以下に示す。図6は本実施例の表示装置
の断面図である。本実施例の構成で前述した実施例と異
なる主な点は、蛍光スクリーン2の紫外励起光照射側の
所定の位置に、光遮蔽板50が設けられていることと、
R、G、B各々の発光色に対応して紫外光を放つ3本の
陰極線管51、52、53が水平に設けられていること
である。
【0093】図7に光遮蔽板50及びスクリーン2付近
の拡大図を示す。光遮蔽板50には所定の間隔で複数の
紫外光透過部54が設けられている。また、蛍光スクリ
ーン2には、R、G、B3種類の可視発光蛍光体ドット
55、56、57が、各々の紫外光透過部54毎に一組
づつ対応して設けられている。
の拡大図を示す。光遮蔽板50には所定の間隔で複数の
紫外光透過部54が設けられている。また、蛍光スクリ
ーン2には、R、G、B3種類の可視発光蛍光体ドット
55、56、57が、各々の紫外光透過部54毎に一組
づつ対応して設けられている。
【0094】本実施例では、光遮蔽板50の基体材料と
して陰極線管からの紫外光を透過するガラス板を用い
た。その上に紫外光に対して耐光性のある黒色塗料を、
紫外光透過部54を除いた場所に印刷して光遮蔽板50
を完成した。
して陰極線管からの紫外光を透過するガラス板を用い
た。その上に紫外光に対して耐光性のある黒色塗料を、
紫外光透過部54を除いた場所に印刷して光遮蔽板50
を完成した。
【0095】蛍光体ドット55、56、57を形成する
蛍光体材料には、実施例1と同じものを用いた。これら
の作成には、実施例1と同様に印刷法を用いた。
蛍光体材料には、実施例1と同じものを用いた。これら
の作成には、実施例1と同様に印刷法を用いた。
【0096】紫外光透過部の適切な相対位置に所定の蛍
光体ドットを形成するため、光遮蔽板50及び蛍光体ド
ットの版下を作成する際、コンピュータを用いて各陰極
線管からの光束の光路を計算して最適設計を行った。
光体ドットを形成するため、光遮蔽板50及び蛍光体ド
ットの版下を作成する際、コンピュータを用いて各陰極
線管からの光束の光路を計算して最適設計を行った。
【0097】陰極線管51、52、53には、各々R、
G、Bの輝度信号に応じた出力の紫外レーザー光が放射
されるような画像信号が入力される。
G、Bの輝度信号に応じた出力の紫外レーザー光が放射
されるような画像信号が入力される。
【0098】各陰極線管51、52、53から放射され
た励起光は、それらの前面に配置した投射レンズにより
拡大される。励起光の光束は光遮蔽板に設けられた紫外
光透過部の場所のみこれを透過して、各々の陰極線管5
1〜53に対応した発光色の可視発光蛍光体ドット55
〜57に投射され蛍光を発する。光遮蔽板の各紫外光透
過部には各陰極線管のフェースプレート上の所定の発光
点から放射された光束が到達し、紫外光透過部を透過後
もその光路を直進し蛍光スクリーン面に到達するが、各
陰極線管は異なる位置に設置されているので、ある紫外
光透過部に到達する各光束の入射方向と角度はそれぞれ
異なる。従って各光束の蛍光スクリーン面到達位置も各
々異なる。可視発光蛍光体ドット55、56、57は、
各々R、G、B用陰極線管51、52、53からの励起
光の光束58、59、60のみが照射されるような相対
位置に設置されているので、例えばR用陰極線管51か
らの紫外励起光の光束58はR発光蛍光体ドット55だ
けを選択的に照射し、G発光蛍光体ドット56およびB
発光蛍光体ドット57に照射されることはない。
た励起光は、それらの前面に配置した投射レンズにより
拡大される。励起光の光束は光遮蔽板に設けられた紫外
光透過部の場所のみこれを透過して、各々の陰極線管5
1〜53に対応した発光色の可視発光蛍光体ドット55
〜57に投射され蛍光を発する。光遮蔽板の各紫外光透
過部には各陰極線管のフェースプレート上の所定の発光
点から放射された光束が到達し、紫外光透過部を透過後
もその光路を直進し蛍光スクリーン面に到達するが、各
陰極線管は異なる位置に設置されているので、ある紫外
光透過部に到達する各光束の入射方向と角度はそれぞれ
異なる。従って各光束の蛍光スクリーン面到達位置も各
々異なる。可視発光蛍光体ドット55、56、57は、
各々R、G、B用陰極線管51、52、53からの励起
光の光束58、59、60のみが照射されるような相対
位置に設置されているので、例えばR用陰極線管51か
らの紫外励起光の光束58はR発光蛍光体ドット55だ
けを選択的に照射し、G発光蛍光体ドット56およびB
発光蛍光体ドット57に照射されることはない。
【0099】上述した実施例1〜4では、例えば熱ドリ
フト等の原因により励起光の光束の照射位置が経時的に
変化し、例えば赤色信号に対応した励起光が青色蛍光体
ストライプに照射されてしまうなどといったいわゆる色
ずれをおこす可能性もあったが、本実施例の表示装置で
は、例えばR陰極線管51からの励起光は必ずR蛍光体
ドット55にしか照射されないので、そういった心配が
ない。即ち、本実施例により、さらに色ずれのない蛍光
スクリーンを得ることができる。
フト等の原因により励起光の光束の照射位置が経時的に
変化し、例えば赤色信号に対応した励起光が青色蛍光体
ストライプに照射されてしまうなどといったいわゆる色
ずれをおこす可能性もあったが、本実施例の表示装置で
は、例えばR陰極線管51からの励起光は必ずR蛍光体
ドット55にしか照射されないので、そういった心配が
ない。即ち、本実施例により、さらに色ずれのない蛍光
スクリーンを得ることができる。
【0100】本実施例の表示装置を所定の条件で駆動し
たところ、前記実施例同様、高品位、高輝度であって、
さらには経時的な色ずれのない大画面ディスプレイを実
現することができた。
たところ、前記実施例同様、高品位、高輝度であって、
さらには経時的な色ずれのない大画面ディスプレイを実
現することができた。
【0101】なお、本実施例では、励起光の放射源とし
て陰極線管をR、G、Bに対応してそれぞれ1本づつ計
3本設けたが、例えばさらに輝度を上げたい場合など、
各色毎に複数本、例えば2本づつ計6本の陰極線管を設
けてもよい。
て陰極線管をR、G、Bに対応してそれぞれ1本づつ計
3本設けたが、例えばさらに輝度を上げたい場合など、
各色毎に複数本、例えば2本づつ計6本の陰極線管を設
けてもよい。
【0102】また、光遮蔽版50の材料として、上記実
施例以外に、例えば金属板に所定の間隔で孔を開けたも
の等であってもよい。
施例以外に、例えば金属板に所定の間隔で孔を開けたも
の等であってもよい。
【0103】また、本実施例では陰極線管は水平一列に
配したが、必用に応じて例えば3角形状等他の配列にし
てもよい。
配したが、必用に応じて例えば3角形状等他の配列にし
てもよい。
【0104】次に、本実施例の表示装置に用いた蛍光ス
クリーン2の製造方法について説明する。光遮蔽板自体
あるいはそれに相当するマスクを、蛍光スクリーン面か
ら所定の位置に露光マスクとして設置した。この露光マ
スクと蛍光スクリーンとの相対位置は、本実施例の表示
装置において蛍光スクリーンと光遮蔽板がなす相対位置
と等しい。
クリーン2の製造方法について説明する。光遮蔽板自体
あるいはそれに相当するマスクを、蛍光スクリーン面か
ら所定の位置に露光マスクとして設置した。この露光マ
スクと蛍光スクリーンとの相対位置は、本実施例の表示
装置において蛍光スクリーンと光遮蔽板がなす相対位置
と等しい。
【0105】蛍光スクリーンの各色可視発光蛍光体ドッ
トの露光光源として、紫外線源自体、あるいは、同等の
光束を蛍光スクリーンに照射する光源を、所定の投射レ
ンズと共にそれぞれ所定の位置に設置した。即ち、各々
の露光光源からの光束の、少なくとも露光用マスクの紫
外光透過部を経て蛍光スクリーンに至るまでの光跡が、
完成した表示装置における光跡と同じ相対位置を通るよ
うに、露光光源の位置を決めた。
トの露光光源として、紫外線源自体、あるいは、同等の
光束を蛍光スクリーンに照射する光源を、所定の投射レ
ンズと共にそれぞれ所定の位置に設置した。即ち、各々
の露光光源からの光束の、少なくとも露光用マスクの紫
外光透過部を経て蛍光スクリーンに至るまでの光跡が、
完成した表示装置における光跡と同じ相対位置を通るよ
うに、露光光源の位置を決めた。
【0106】まず、R用可視発光蛍光体の粉末Rを混在
させた感光性ネガレジストを蛍光スクリーン上に塗布し
た。次にR用の露光光源rを駆動し、露光光源rから紫
外光を放射させた。前記紫外光は投射レンズにより拡大
され、その光束は、光遮蔽板に設けられた紫外光透過部
に照射され、紫外光透過部の領域のみ透過して蛍光スク
リーン面に紫外光透過部と同じ形の光束として投影され
る。紫外光が投影された場所のみ感光性ネガレジストが
感光し、蛍光スクリーン上に紫外光透過部と同じ形の可
視発光蛍光体ドットrが固着された。その後蛍光スクリ
ーンを洗浄し、それ以外の場所に付着していた可視発光
蛍光体粉末Rを除去した。
させた感光性ネガレジストを蛍光スクリーン上に塗布し
た。次にR用の露光光源rを駆動し、露光光源rから紫
外光を放射させた。前記紫外光は投射レンズにより拡大
され、その光束は、光遮蔽板に設けられた紫外光透過部
に照射され、紫外光透過部の領域のみ透過して蛍光スク
リーン面に紫外光透過部と同じ形の光束として投影され
る。紫外光が投影された場所のみ感光性ネガレジストが
感光し、蛍光スクリーン上に紫外光透過部と同じ形の可
視発光蛍光体ドットrが固着された。その後蛍光スクリ
ーンを洗浄し、それ以外の場所に付着していた可視発光
蛍光体粉末Rを除去した。
【0107】次にG用可視発光蛍光体の粉末Gを混在さ
せた感光性ネガレジストを、上記蛍光スクリーン上に塗
布し、異なる露光光源gを発光させた。紫外光は投射レ
ンズにより拡大され、その光束は、光遮蔽板に設けられ
た紫外光透過部に照射され、紫外光透過部の領域のみ透
過して、蛍光スクリーン面の可視発光蛍光体ドットrと
は異なる場所に、紫外光透過部と同じ形の光束として投
影される。紫外光が投影された場所のみ感光性ネガレジ
ストが感光し、紫外光透過部と同じ形の可視発光蛍光体
ドットgが固着された。その後蛍光スクリーンを洗浄
し、それ以外の場所に付着していた可視発光蛍光体粉末
Gを除去した。
せた感光性ネガレジストを、上記蛍光スクリーン上に塗
布し、異なる露光光源gを発光させた。紫外光は投射レ
ンズにより拡大され、その光束は、光遮蔽板に設けられ
た紫外光透過部に照射され、紫外光透過部の領域のみ透
過して、蛍光スクリーン面の可視発光蛍光体ドットrと
は異なる場所に、紫外光透過部と同じ形の光束として投
影される。紫外光が投影された場所のみ感光性ネガレジ
ストが感光し、紫外光透過部と同じ形の可視発光蛍光体
ドットgが固着された。その後蛍光スクリーンを洗浄
し、それ以外の場所に付着していた可視発光蛍光体粉末
Gを除去した。
【0108】同様のプロセスをB用可視発光蛍光体粉末
に対しても行い、可視発光蛍光体ドットbを作製した。
に対しても行い、可視発光蛍光体ドットbを作製した。
【0109】次に、カーボン粉末を混在させた感光性ポ
ジレジストを、蛍光スクリーン上に塗布した。全部の露
光光源を駆動させ、すべての可視発光蛍光体ドットr、
g、bの位置に紫外線を照射した。その後蛍光スクリー
ンを洗浄し、各可視発光蛍光体ドットの上に覆われてい
たカーボン粉末を除去し、各蛍光体ドット以外の場所に
ブラックマトリクス層を形成することができた。以上の
方法で蛍光スクリーンを完成した。
ジレジストを、蛍光スクリーン上に塗布した。全部の露
光光源を駆動させ、すべての可視発光蛍光体ドットr、
g、bの位置に紫外線を照射した。その後蛍光スクリー
ンを洗浄し、各可視発光蛍光体ドットの上に覆われてい
たカーボン粉末を除去し、各蛍光体ドット以外の場所に
ブラックマトリクス層を形成することができた。以上の
方法で蛍光スクリーンを完成した。
【0110】なお上記工程を経た後、必要に応じて加熱
法等所定の方法で、蛍光体ドット、ブラックマトリクス
中に残存する樹脂成分を取り除いてもよい。
法等所定の方法で、蛍光体ドット、ブラックマトリクス
中に残存する樹脂成分を取り除いてもよい。
【0111】(実施例6)次に本願発明の第6の実施例
を示す。図8は本実施例の蛍光スクリーンの断面図であ
る。スクリーン基体31の背面側に耐光性のある紫外カ
ットフィルター61が設けられている。紫外カットフィ
ルター材料としては、適当な無機あるいは有機の何れの
材料でも適応できる。その上に、可視発光蛍光体ドット
62とブラックマトリクス33が設けられている。さら
にその上に可視光反射層63が設けられている。
を示す。図8は本実施例の蛍光スクリーンの断面図であ
る。スクリーン基体31の背面側に耐光性のある紫外カ
ットフィルター61が設けられている。紫外カットフィ
ルター材料としては、適当な無機あるいは有機の何れの
材料でも適応できる。その上に、可視発光蛍光体ドット
62とブラックマトリクス33が設けられている。さら
にその上に可視光反射層63が設けられている。
【0112】紫外カットフィルター61には、可視発光
蛍光体ドット62の可視発光64は透過し、紫外線源か
らの紫外励起光65は吸収する材料を用いた。また、可
視光反射鏡は63には、紫外励起光65に対して透明な
ガラス基板上に、紫外励起光65は透過するが、R、
G、Bの各可視発光64は反射する所定の誘電体多層膜
を蒸着したものを用いた。
蛍光体ドット62の可視発光64は透過し、紫外線源か
らの紫外励起光65は吸収する材料を用いた。また、可
視光反射鏡は63には、紫外励起光65に対して透明な
ガラス基板上に、紫外励起光65は透過するが、R、
G、Bの各可視発光64は反射する所定の誘電体多層膜
を蒸着したものを用いた。
【0113】本実施例により以下の効果を得ることがで
きた。即ち、紫外カットフィルターは紫外励起光65を
遮るので、蛍光スクリーン前面に有害な紫外光が漏洩す
ることがなくなった。また、可視光反射層63が蛍光体
ドット62の可視発光64を前面に反射するため、輝度
が向上した。
きた。即ち、紫外カットフィルターは紫外励起光65を
遮るので、蛍光スクリーン前面に有害な紫外光が漏洩す
ることがなくなった。また、可視光反射層63が蛍光体
ドット62の可視発光64を前面に反射するため、輝度
が向上した。
【0114】なお、紫外カットフィルター61を設ける
代わりに、スクリーン基体31自体、紫外光を透過しな
い材料を用いてもよい。また、紫外カットフィルター6
1の代わりに、R、G、Bの各可視発光64は透過する
が、紫外励起光65は反射する所定の誘電体多層膜製の
紫外光反射鏡を用いてもよい。本紫外光反射鏡63は、
蛍光スクリーン前面に紫外光を漏洩させないと同時に、
蛍光層あるいは蛍光体ドットで吸収しきれなかった紫外
光を反射して再びそれに入射させるため、輝度が向上す
る。
代わりに、スクリーン基体31自体、紫外光を透過しな
い材料を用いてもよい。また、紫外カットフィルター6
1の代わりに、R、G、Bの各可視発光64は透過する
が、紫外励起光65は反射する所定の誘電体多層膜製の
紫外光反射鏡を用いてもよい。本紫外光反射鏡63は、
蛍光スクリーン前面に紫外光を漏洩させないと同時に、
蛍光層あるいは蛍光体ドットで吸収しきれなかった紫外
光を反射して再びそれに入射させるため、輝度が向上す
る。
【0115】
【発明の効果】本願発明は、紫外光を面状で発する紫外
線源、前記紫外線源から発する前記紫外光の通過方向に
配置した投射レンズ、前記投射レンズを通過した前記紫
外光が照射し可視光を発する可視発光蛍光体を含む蛍光
体層を備えた蛍光スクリーンを具備した表示装置である
ため、低コストで大画面化が容易なうえに、スクリーン
自体が発光するため表示品位が高い。また、紫外励起光
の放射源からの紫外光を効率よく蛍光スクリーンに照射
できるため、あるいは前記紫外光を効率よく可視発光に
変換できるため、高輝度、低消費電力の大画面ディスプ
レイが実現できた。併せて、本願発明により経時的な色
ずれのない蛍光スクリーンを得ることができた。また、
容易に色ずれの無い蛍光スクリーンを製造することがで
きた。また、有害な紫外光は表示装置の外部に漏洩しな
い。
線源、前記紫外線源から発する前記紫外光の通過方向に
配置した投射レンズ、前記投射レンズを通過した前記紫
外光が照射し可視光を発する可視発光蛍光体を含む蛍光
体層を備えた蛍光スクリーンを具備した表示装置である
ため、低コストで大画面化が容易なうえに、スクリーン
自体が発光するため表示品位が高い。また、紫外励起光
の放射源からの紫外光を効率よく蛍光スクリーンに照射
できるため、あるいは前記紫外光を効率よく可視発光に
変換できるため、高輝度、低消費電力の大画面ディスプ
レイが実現できた。併せて、本願発明により経時的な色
ずれのない蛍光スクリーンを得ることができた。また、
容易に色ずれの無い蛍光スクリーンを製造することがで
きた。また、有害な紫外光は表示装置の外部に漏洩しな
い。
【図1】本発明の表示装置の一実施例の構成を説明する
断面図
断面図
【図2】本発明の表示装置の一実施例に用いた陰極線管
の断面図
の断面図
【図3】本発明の表示装置の一実施例に用いた蛍光スク
リーンの斜視図
リーンの斜視図
【図4】本発明の表示装置の別の実施例に用いた陰極線
管の断面図
管の断面図
【図5】本発明の表示装置の他の実施例に用いた薄膜E
L素子の断面図
L素子の断面図
【図6】本発明の表示装置の一実施例の構成を説明する
断面図
断面図
【図7】本発明の表示装置の別の実施例に用いた光遮蔽
板及び蛍光スクリーン付近の拡大図
板及び蛍光スクリーン付近の拡大図
【図8】本発明の表示装置の他の実施例に用いた蛍光ス
クリーンの断面図
クリーンの断面図
2 蛍光スクリーン 3、51、52、53 陰極線管 4 投射レンズ 5、6 反射鏡 11 紫外発光蛍光体面 17 フェースプレート 21 紫外発光蛍光体層 22 多層膜反射鏡 23 金属反射鏡 31 スクリーン基体 32 可視発光蛍光体ストライプ 33 ブラックマトリクス 40 透明基板 41 半導体多層膜反射鏡 43 背面反射鏡 45 透明導電膜 46、48 絶縁膜 47 紫外発光蛍光体層 49 対向電極 50 光遮蔽板 54 紫外光透過部 55、56、57、62 可視発光蛍光体ドット 58、59、60 光束 61 紫外カットフィルター 63 可視光反射鏡 64 可視発光 65 紫外励起光
Claims (14)
- 【請求項1】紫外光を面状で発する紫外線源、前記紫外
線源から発する前記紫外光の通過方向に配置した投射レ
ンズ、前記投射レンズを通過した前記紫外光が照射し可
視光を発する可視発光蛍光体を含む蛍光体層を備えた蛍
光スクリーンを具備したことを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】投射レンズと蛍光スクリーンとの間に、紫
外光を透過する部分を有した光遮蔽板を設けたことを特
徴とする、請求項1記載の表示装置。 - 【請求項3】蛍光スクリーンの蛍光体層の投射レンズ側
の反対面に、紫外カットフィルターまたは紫外光反射鏡
を設置したことを特徴とする、請求項1または2何れか
に記載の表示装置。 - 【請求項4】蛍光スクリーンと投射レンズとの間に、可
視光反射鏡を設置したことを特徴とする、請求項1〜3
何れかに記載の表示装置。 - 【請求項5】紫外線源が、電子線励起で紫外光を発する
紫外発光蛍光体を面状に具備した陰極線管であることを
特徴とする、請求項1記載の表示装置。 - 【請求項6】陰極線管が、紫外発光蛍光体を具備した面
状発光層と、前記発光層の少なくとも一方の面に配設し
た反射鏡を有することを特徴とする、請求項5記載の表
示装置。 - 【請求項7】紫外線源が、紫外線を電界発光で発する紫
外発光蛍光体を含む紫外発光層と、前記紫外発光層の少
なくとも一方の面に備えた誘電体層と、前記紫外発光層
及び前記誘電体層を介して対向した電極対を具備し、前
記電極対の少なくとも何れか一方が透明または半透明で
ある電界発光素子であることを特徴とする、請求項1記
載の表示装置。 - 【請求項8】紫外発光蛍光体が、ダイヤモンド、炭化シ
リコン、III−V族化合物半導体、IIb−VI族化合物半導
体、IIa−VI族化合物半導体、カルコパイライト化合物
及びマンガンカルコゲナイト化合物の群から選ばれる少
なくとも1種類であることを特徴とする、請求項5〜7
何れかに記載の表示装置。 - 【請求項9】紫外発光蛍光体が、ドナー性不純物または
アクセプター性不純物を含有することを特徴とする、請
求項8記載の表示装置。 - 【請求項10】紫外発光蛍光体が、燐酸塩化合物、珪酸
塩化合物、酸化イットリウム化合物、酸化タングステン
化合物、酸化アルミニウム化合物、希土類酸化物、IIa
−VII2化合物、IIb−VII2化合物及びハロゲン化アルカ
リの群から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴
とする、請求項5〜7何れかに記載の表示装置。 - 【請求項11】紫外発光蛍光体が、f電子殻を有するラ
ンタノイドイオンまたはアクチノイドイオンの何れかの
発光中心不純物を含有することを特徴とする、請求項8
または10何れかに記載の表示装置。 - 【請求項12】発光中心不純物がガドリニウムイオンで
あることを特徴とする、請求項11記載の表示装置。 - 【請求項13】紫外光を面状で発する紫外線源、前記紫
外線源から発する前記紫外光の通過方向に配置した投射
レンズ、前記投射レンズを通過した前記紫外光が照射し
可視光を発する可視発光蛍光体を含む蛍光体層をスクリ
ーンに具備した蛍光スクリーン、及び前記投射レンズと
前記蛍光スクリーンとの間に前記投射レンズを通過した
前記紫外光が通過する部分を有した光遮蔽板を具備した
表示装置の前記蛍光スクリーンであって、 前記投射レンズを介した前記紫外線源から発した前記紫
外線が、前記蛍光スクリーン上に照射する照射領域に対
応する位置にパタ−ン露光光源を設置し、 前記光遮蔽板をマスクとし、 前記可視発光蛍光体を含むネガレジストを塗布した前記
スクリーンに照射露光する露光工程、 前記露光工程後前記ネガレジストを現像し、前記スクリ
ーンに前記可視発光蛍光体のパタ−ンを作成する工程を
含むことを特徴とする、表示装置に用いる蛍光スクリー
ンの製造方法。 - 【請求項14】露光光源が、紫外線源であることを特徴
とする、請求項14記載の表示装置に用いる蛍光スクリ
ーンの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24031792A JPH0689075A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法 |
EP19930114426 EP0587145A3 (en) | 1992-09-09 | 1993-09-08 | Display apparatus and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24031792A JPH0689075A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0689075A true JPH0689075A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17057672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24031792A Pending JPH0689075A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689075A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09279140A (ja) * | 1996-04-09 | 1997-10-28 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 低速電子線励起用蛍光体およびその蛍光体を低抵抗化する方法 |
KR100496278B1 (ko) * | 1998-09-30 | 2005-09-09 | 삼성에스디아이 주식회사 | 레이저 음극선관용 타겟 |
JP2006079873A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | National Institute For Materials Science | 深紫外線固体発光装置 |
US7126975B2 (en) | 2000-03-03 | 2006-10-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Electron-beam excitation laser |
JP2009098620A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-05-07 | Bekku Kk | 積層体及び発光構造体 |
WO2011027881A1 (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | 国立大学法人名古屋工業大学 | 真空紫外発光デバイス |
US8017037B2 (en) | 2007-03-26 | 2011-09-13 | Nec Lighting, Ltd | Fluorescent substance and light emitting device using the same |
US9255693B2 (en) | 2011-01-31 | 2016-02-09 | Nec Corporation | Fluorescent screen and image display device comprising same |
CN113035054A (zh) * | 2021-04-13 | 2021-06-25 | 深圳市传光显示技术有限公司 | 一种带有智能照明系统的户外低功耗显示屏 |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP24031792A patent/JPH0689075A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09279140A (ja) * | 1996-04-09 | 1997-10-28 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 低速電子線励起用蛍光体およびその蛍光体を低抵抗化する方法 |
KR100496278B1 (ko) * | 1998-09-30 | 2005-09-09 | 삼성에스디아이 주식회사 | 레이저 음극선관용 타겟 |
US7126975B2 (en) | 2000-03-03 | 2006-10-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Electron-beam excitation laser |
JP2006079873A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | National Institute For Materials Science | 深紫外線固体発光装置 |
US8017037B2 (en) | 2007-03-26 | 2011-09-13 | Nec Lighting, Ltd | Fluorescent substance and light emitting device using the same |
JP2009098620A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-05-07 | Bekku Kk | 積層体及び発光構造体 |
WO2011027881A1 (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | 国立大学法人名古屋工業大学 | 真空紫外発光デバイス |
JPWO2011027881A1 (ja) * | 2009-09-07 | 2013-02-04 | 国立大学法人 名古屋工業大学 | 真空紫外発光デバイス |
JP5468079B2 (ja) * | 2009-09-07 | 2014-04-09 | 国立大学法人 名古屋工業大学 | 真空紫外発光デバイス |
US9255693B2 (en) | 2011-01-31 | 2016-02-09 | Nec Corporation | Fluorescent screen and image display device comprising same |
CN113035054A (zh) * | 2021-04-13 | 2021-06-25 | 深圳市传光显示技术有限公司 | 一种带有智能照明系统的户外低功耗显示屏 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5473396A (en) | Display apparatus and method of making the same | |
JP3531546B2 (ja) | 光ルミネセンスディスプレイ装置及びルミネセンスマトリクスの制御方法 | |
US5302423A (en) | Method for fabricating pixelized phosphors | |
JPS5950195B2 (ja) | 発光スクリ−ン | |
EP0856202A2 (en) | Visible light emitting devices including uv-light emitting diode and uv-excitable, visible light emitting phosphor, and method of producing such devices | |
JP2001185764A (ja) | 発光ダイオード装置の発光構造体から放射される1次放射線の全てを蛍光変換することにより白色光を生成する発光ダイオード装置 | |
JP2004134216A (ja) | 陰極線管 | |
US6781308B2 (en) | Plasma display panel having a fluorescent layer made of mono-crystal particles | |
JP2002148619A (ja) | ブラックライト照明を有する液晶表示スクリーン | |
JPH0689075A (ja) | 表示装置及びそれに用いる蛍光スクリーンの製造方法 | |
EP0587145A2 (en) | Display apparatus and method of manufacturing the same | |
US3280358A (en) | Color cathode ray tube with radiation-emitting index stripes | |
JP2002232010A (ja) | 表示装置およびその製造方法 | |
US6900466B2 (en) | Semiconductor component for generating polychromatic electromagnetic radiation | |
JPH06303625A (ja) | 表示装置及び蛍光スクリーンの製造方法 | |
US7315114B2 (en) | Display apparatus provided with a light-emitting glass face panel having an inner surface coated with a phosphor layer | |
JP2000195672A (ja) | 画像表示装置 | |
JPH08293272A (ja) | 画像表示装置 | |
CN217689757U (zh) | 光源组件和投影装置 | |
KR100709253B1 (ko) | 복합 형광막과 이를 구비한 표시장치 | |
JPH05299175A (ja) | El発光素子 | |
JPH08222143A (ja) | 陰極線管、陰極線管の製造方法およびレーザディスプレイ | |
JPH10321943A (ja) | 単一色発光スペクトルを有する垂直共振器型面発光レーザ素子を用いた薄型カラー表示装置 | |
JPH0622875Y2 (ja) | ガス放電表示装置 | |
JP4130635B2 (ja) | 電子線励起装置および画像表示装置 |