JPH0689541B2 - 建設残土廃棄方法並びに水凝固土 - Google Patents
建設残土廃棄方法並びに水凝固土Info
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- JPH0689541B2 JPH0689541B2 JP1139294A JP13929489A JPH0689541B2 JP H0689541 B2 JPH0689541 B2 JP H0689541B2 JP 1139294 A JP1139294 A JP 1139294A JP 13929489 A JP13929489 A JP 13929489A JP H0689541 B2 JPH0689541 B2 JP H0689541B2
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
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- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建設工事現場から排出される要廃棄残土を
効果的に処分する建設残土廃棄方法,並びに付帯して生
産される水凝固土に関する。
効果的に処分する建設残土廃棄方法,並びに付帯して生
産される水凝固土に関する。
従来、高層ビルを建設する場合には、地下室を設けるこ
とが一般であり、地下2階,3階を作るために、掘削した
現場の土壌はトラックで積出し廃棄するのが一般であ
る。
とが一般であり、地下2階,3階を作るために、掘削した
現場の土壌はトラックで積出し廃棄するのが一般であ
る。
この廃棄される建設残土は、例えば東京都に限ってみて
も昭和62年度566万m3,63年度646万m3に昇り、これを部
門別にみると、下水道局962万m3,水道局275万m3,建設
局147万m3,高速電車建設本部115万m3,財務局109万m3
となっており、民間工事を加えると膨大な量となる。
も昭和62年度566万m3,63年度646万m3に昇り、これを部
門別にみると、下水道局962万m3,水道局275万m3,建設
局147万m3,高速電車建設本部115万m3,財務局109万m3
となっており、民間工事を加えると膨大な量となる。
前記東京都の建設残土処理として過去8年間に羽田沖埋
立地への搬入19,270km3,葛西沖埋立地への搬入2,460km
3で、平成元年以降については、羽田沖埋立地へ年間3,0
00km3,平成3年から7年まで、年300万m3を中央防波堤
外側地区へ搬入する予定となっている。
立地への搬入19,270km3,葛西沖埋立地への搬入2,460km
3で、平成元年以降については、羽田沖埋立地へ年間3,0
00km3,平成3年から7年まで、年300万m3を中央防波堤
外側地区へ搬入する予定となっている。
これら残土処理は埋立地に投棄するだけであるが、その
ためには当然に外郭造成工事も必要である。
ためには当然に外郭造成工事も必要である。
建設省関東地方建設局の公共工事土量調査資料による
と、昭和59年から61年度までの公共工事に伴なう搬出土
量及び搬出先は10,635km3の中、都内46%,神奈川3.5
%,埼玉16.7%,千葉31%,その他2.8%となってお
り、都内の建設残土の過半数量は他県にその廃棄場所を
求めているのが実状である。
と、昭和59年から61年度までの公共工事に伴なう搬出土
量及び搬出先は10,635km3の中、都内46%,神奈川3.5
%,埼玉16.7%,千葉31%,その他2.8%となってお
り、都内の建設残土の過半数量は他県にその廃棄場所を
求めているのが実状である。
前記したように、都内の建設残土の廃棄は廃棄地不足が
第1の問題点とされ、これを基因として、不法投棄、盛
土土砂の崩壊等による環境破壊、それらに関連して受入
県の受入拒否反応等、大きな社会問題となって来てい
る。
第1の問題点とされ、これを基因として、不法投棄、盛
土土砂の崩壊等による環境破壊、それらに関連して受入
県の受入拒否反応等、大きな社会問題となって来てい
る。
この発明はそれら実情に鑑みて、残土そのものを製品化
して新規建設資材に転換させることにより残土を処分し
ようとする建設残土廃棄方法並びに付帯して生産される
水凝固土を提供することを目的として開発されたもので
ある。
して新規建設資材に転換させることにより残土を処分し
ようとする建設残土廃棄方法並びに付帯して生産される
水凝固土を提供することを目的として開発されたもので
ある。
この発明は前記課題を解決するために、次のような手段
を講じた。
を講じた。
(1)建設残土を含有水分13%以下に乾燥して乾燥残土
とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
処分する建設残土廃棄方法。
とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
処分する建設残土廃棄方法。
(2)建設残土を含有水分13%以下に乾燥して乾燥残土
とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
投棄現場に移送後、防水袋に通水孔を開孔して投棄し、
必要に応じて散水する建設残土廃棄方法。
とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
投棄現場に移送後、防水袋に通水孔を開孔して投棄し、
必要に応じて散水する建設残土廃棄方法。
(3)建設残土を含有水分13%以下に乾燥し、該乾燥残
土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合し、防水袋に収容密封した水凝固土。
土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合し、防水袋に収容密封した水凝固土。
ただし、ここにいう建設残土とは、一般的な建設残土の
中、ローム質土(砂、シルト、粘土)、砂土(含シラ
ス、川砂、海砂)、細粒土(含鹿沼土、赤玉土、シル
ト、シラス)、細粒岩石土(粒径2cm以下の岩石、玉
石、コンクリート塊を含む土)など粒子の小さなものを
いう。
中、ローム質土(砂、シルト、粘土)、砂土(含シラ
ス、川砂、海砂)、細粒土(含鹿沼土、赤玉土、シル
ト、シラス)、細粒岩石土(粒径2cm以下の岩石、玉
石、コンクリート塊を含む土)など粒子の小さなものを
いう。
前記(1)の手段において、水凝固土は、乾燥残土と、
凝固剤とポルトランドセメントの混合物が防水袋に収容
されているものであるから、これに水を加えると、24時
間でソイルコンクリートに成る。
凝固剤とポルトランドセメントの混合物が防水袋に収容
されているものであるから、これに水を加えると、24時
間でソイルコンクリートに成る。
すなわち、乾燥残土はコンクリートの骨材となり、ポル
トランドセメントは該骨材をコンクリート化させる作用
がある。前記凝固剤中のカルボキシルセルロースは、セ
ルロースの‐OHの一部が‐OH3となっており、水溶性で
高い接着性を有し、特に乾燥残土の土壌微粒子間に均一
に入り込んでセルロース分子同士が束になって緻密に配
列し、微細結晶(ミセル)を作る。このミセルの中には
水の分子すら割り込む隙間がなくなるため、粘性に欠け
る地質の土壌でも結合を高める作用がある。
トランドセメントは該骨材をコンクリート化させる作用
がある。前記凝固剤中のカルボキシルセルロースは、セ
ルロースの‐OHの一部が‐OH3となっており、水溶性で
高い接着性を有し、特に乾燥残土の土壌微粒子間に均一
に入り込んでセルロース分子同士が束になって緻密に配
列し、微細結晶(ミセル)を作る。このミセルの中には
水の分子すら割り込む隙間がなくなるため、粘性に欠け
る地質の土壌でも結合を高める作用がある。
メタ珪酸ナトリウム粉末は加水分解してシロップ状とな
り、乾燥残土の土壌の各成分間に浸透して水素結合を促
してセメントの凝固作用を高める。
り、乾燥残土の土壌の各成分間に浸透して水素結合を促
してセメントの凝固作用を高める。
塩化カルシウムはセメントの成分である石灰質、珪酸質
の急速結合作用を有し、加水分解後、短時間でセメント
を凝固する作用がある。
の急速結合作用を有し、加水分解後、短時間でセメント
を凝固する作用がある。
従ってこの水凝固土を雨水で土砂が流れる坂道や庭に散
布、積層して散水すれば、24時間で凝固し、ソイルコン
クリートとなる。花壇の輪郭に散布すれば花壇が雨水で
崩れない。
布、積層して散水すれば、24時間で凝固し、ソイルコン
クリートとなる。花壇の輪郭に散布すれば花壇が雨水で
崩れない。
地滑地に散布すれば表層がソイルコンクリート化する。
埋立地に投棄すれば自然に凝固して硬い地層が形成され
る。
る。
ヘドロと混合すれば、ヘドロを凝固させる作用がある。
河川敷に積層すれば堤防となる。
このように、建設残土が新規な建設資材となり、廃棄行
為を建設行為に代行させられる。
為を建設行為に代行させられる。
前記(2)の手段は、水凝固土の防水袋に通水孔を穿設
して投棄するもので、通水孔から中に水が入るために防
水袋ごと投棄しても24時間以内に凝固し、護岸、防波堤
の築造並びに埋立材として利用される。
して投棄するもので、通水孔から中に水が入るために防
水袋ごと投棄しても24時間以内に凝固し、護岸、防波堤
の築造並びに埋立材として利用される。
前記(3)の手段は、建設残土が水凝固土という建設資
材になるもので、散布すれば簡易舗装作用があり、水辺
に積層すれば護岸,防波作用がある。
材になるもので、散布すれば簡易舗装作用があり、水辺
に積層すれば護岸,防波作用がある。
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は
建設現場を示す。建設現場1から掘削ににより排出され
た排土2は現場に埋め戻す以外は建設残土となる。
建設現場を示す。建設現場1から掘削ににより排出され
た排土2は現場に埋め戻す以外は建設残土となる。
該建設残土2をドライヤ3まで運んで含有水分が13%以
下になるまで乾燥させることによって乾燥残土2Aが得ら
れる。
下になるまで乾燥させることによって乾燥残土2Aが得ら
れる。
前記乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して、該水凝固性混合土2Bを防水袋4に収
容、密封し、水凝固土5を得た。
容、密封し、水凝固土5を得た。
前記ドライヤ3は例えばゴミ消却炉の余熱を利用すれば
安価に乾燥することができるが、一般的なコンクリート
用骨材のドライヤを使用してもよいし天日乾燥でもよ
い。
安価に乾燥することができるが、一般的なコンクリート
用骨材のドライヤを使用してもよいし天日乾燥でもよ
い。
前記凝固剤の配合比は、三者の等量でもよいし、1種を
40部とする配合でもよく、建設残土の質によって選択す
る。
40部とする配合でもよく、建設残土の質によって選択す
る。
例えば粘性の少ない土質の場合はカルボキシメチルセル
ロースを多くする。ポルトランドセメントを早く硬化さ
せる場合には塩化カルシウムを多くする。強度を高める
場合にはメタ珪酸ナトリウムを多くする。一般的なロー
ム質なら等量配合で充分である。
ロースを多くする。ポルトランドセメントを早く硬化さ
せる場合には塩化カルシウムを多くする。強度を高める
場合にはメタ珪酸ナトリウムを多くする。一般的なロー
ム質なら等量配合で充分である。
建設残土1m3当りの凝固剤の配合量は土質によって7〜
20kgの範囲で使いわける。一般的なローム質土なら8〜
12kgで充分である。粒度が低い土質、例えば腐葉土、黒
土、粒径が大きい砂利が多い場合等は13〜20kgの範囲で
用いる。
20kgの範囲で使いわける。一般的なローム質土なら8〜
12kgで充分である。粒度が低い土質、例えば腐葉土、黒
土、粒径が大きい砂利が多い場合等は13〜20kgの範囲で
用いる。
前記建設残土1m3当りのポルトランドセメントの配合量
は土質によって250〜400kgを配合する。一般的なローム
質なら250〜270kgで充分であるが、腐葉土、黒土等の有
機質土並びに砂利が多く含まれている場合には300〜400
kgのセメントを用いて完全に硬化させるようにする。
は土質によって250〜400kgを配合する。一般的なローム
質なら250〜270kgで充分であるが、腐葉土、黒土等の有
機質土並びに砂利が多く含まれている場合には300〜400
kgのセメントを用いて完全に硬化させるようにする。
前記防水袋4はセメント袋のような防水性にすぐれてい
る袋を用いる。
る袋を用いる。
第5図は水凝固土5の廃棄場所としての護岸工を示す。
すなわち、海岸7が海8の波に洗われて侵蝕されること
を防ぐための護岸工を示し、現場に運搬された水凝固土
5…は第4図に示すように釘その他の材で通水孔6,6…
を穿設してから、波打際に積層する。これによって、水
中に没した部分Aの水凝固土5は通水孔6…から海水が
中に浸入する。水に浸らない水上部Bの水凝固土5…に
はバケツやポンプのホース等によって散水すると、通水
孔6…から水が浸透する。
すなわち、海岸7が海8の波に洗われて侵蝕されること
を防ぐための護岸工を示し、現場に運搬された水凝固土
5…は第4図に示すように釘その他の材で通水孔6,6…
を穿設してから、波打際に積層する。これによって、水
中に没した部分Aの水凝固土5は通水孔6…から海水が
中に浸入する。水に浸らない水上部Bの水凝固土5…に
はバケツやポンプのホース等によって散水すると、通水
孔6…から水が浸透する。
しかして水凝固土5…の幾つかは防水袋4を裂いて積層
した水凝固土5…の上から散布し、層状5Aとして散水す
る。
した水凝固土5…の上から散布し、層状5Aとして散水す
る。
これを24時間放置しておくと、防水袋4の中の水凝固性
混合土2Bは、混合されている凝固剤並びにポルトランド
セメントが浸透した水と反応して硬化し、また散布によ
って水凝固土5,5…間の間隙に入った水凝固土並びに上
表部に層状5Aに形成された水凝固性混合土は全体の水凝
固土5…を連結する。
混合土2Bは、混合されている凝固剤並びにポルトランド
セメントが浸透した水と反応して硬化し、また散布によ
って水凝固土5,5…間の間隙に入った水凝固土並びに上
表部に層状5Aに形成された水凝固性混合土は全体の水凝
固土5…を連結する。
以上述べたように、この護岸工は、水凝固土5の防水袋
4に通水孔6を形成して積層して散水するだけで護岸9
が24時間で築造されるものである。
4に通水孔6を形成して積層して散水するだけで護岸9
が24時間で築造されるものである。
この施工24時間後における水凝固土5の圧縮強度は、供
試体(5φ×10cm)に対する一軸圧縮強度試験(kg/c
m2)をした結果、1.4kg/cm2〜1.6kg/cm2の強度が認めら
れた。また施工7日目の強度試験の結果は20.5kg/cm2の
圧縮強度があった。
試体(5φ×10cm)に対する一軸圧縮強度試験(kg/c
m2)をした結果、1.4kg/cm2〜1.6kg/cm2の強度が認めら
れた。また施工7日目の強度試験の結果は20.5kg/cm2の
圧縮強度があった。
このように施工後短時間で相当の強度を得ることができ
るため、緊急を要する護岸工、例えば洪水によって欠壊
した河川の護岸工、等に適すし、勿論恒久的な護岸工を
廃材としての建設残土を利用して構築することができ
る。
るため、緊急を要する護岸工、例えば洪水によって欠壊
した河川の護岸工、等に適すし、勿論恒久的な護岸工を
廃材としての建設残土を利用して構築することができ
る。
第6図は水凝固土5の廃棄場所としての堤防補修工を示
す。すなわち、洪水によって河川の堤防10が一部欠壊し
た場合、応急措置として当該欠壊部10Aに、第4図に示
すような、防水袋4に通水孔6…を穿設した水凝固土5
を積層する。この積層状態だけで水防効果が出るほか、
経時的に通水孔6…から防水袋4の中に水が浸透して凝
固し、24時間経過するときはコンクリート塊を積層した
事と同じになる。
す。すなわち、洪水によって河川の堤防10が一部欠壊し
た場合、応急措置として当該欠壊部10Aに、第4図に示
すような、防水袋4に通水孔6…を穿設した水凝固土5
を積層する。この積層状態だけで水防効果が出るほか、
経時的に通水孔6…から防水袋4の中に水が浸透して凝
固し、24時間経過するときはコンクリート塊を積層した
事と同じになる。
第7図は水凝固土5の廃棄場所として埋立工を示す。
埋立地11に鋼矢板等による堰12を設けて、第4図に示す
ように防水袋4に通水孔6…を穿孔した水凝固土5…を
投下し、時々、防水袋4を裂いて中の混合体2Bを散布し
て埋立てる。表層には散水してやることによって、水中
部Aと水上部Bの水凝固土5…は経時的に凝固し、コン
クリート塊を埋立たように強固な埋立地が簡単に造成さ
れる。
ように防水袋4に通水孔6…を穿孔した水凝固土5…を
投下し、時々、防水袋4を裂いて中の混合体2Bを散布し
て埋立てる。表層には散水してやることによって、水中
部Aと水上部Bの水凝固土5…は経時的に凝固し、コン
クリート塊を埋立たように強固な埋立地が簡単に造成さ
れる。
第8図は水凝固土5の使用例として坂道舗装工を示す。
雨水によって坂道の土砂が流出して路面が掘れることか
ら流出土砂が川や下水道を埋めて災害がある。かかる坂
道をアスファルトやセメントコンクリート舗装すること
は素人では困難である。
雨水によって坂道の土砂が流出して路面が掘れることか
ら流出土砂が川や下水道を埋めて災害がある。かかる坂
道をアスファルトやセメントコンクリート舗装すること
は素人では困難である。
ところが、第8図に示すように、第4図に示す防水袋4
に通水孔6を穿設した水凝固土5…を坂道13に階段状13
A,13Aに並べて、その並べられた水凝固土5,5の上下間隔
間に防水袋4を破って出した水凝固性混合土2Bを層状に
散布して層状部13B…を形成し、散水する。これだけで
経時的にソイルコンクリートの舗装が完成し階段も完成
する。
に通水孔6を穿設した水凝固土5…を坂道13に階段状13
A,13Aに並べて、その並べられた水凝固土5,5の上下間隔
間に防水袋4を破って出した水凝固性混合土2Bを層状に
散布して層状部13B…を形成し、散水する。これだけで
経時的にソイルコンクリートの舗装が完成し階段も完成
する。
この場合第9図に示すように溝部13Cにもその表面に層
状部13Bを形成することによって通水路を舗装すること
ができる。
状部13Bを形成することによって通水路を舗装すること
ができる。
第10図は水凝固土5の使用例としての地滑防止工を示
す。
す。
地滑地斜面14にアンカー穴14Aを穿ち、第4図に示すよ
うな、防水袋4に通水孔6を開孔した水凝固土5…を投
入し、別に水凝固土5の防水袋4を破って中の水凝固性
混合土を間隙に流入させて散水すると、経時的にアンカ
ー15が形成される。該アンカー15の周辺において斜面14
に、防水袋4を破って中の水凝固性混合土を層状に散布
して散水すると、コンクリート表層14Bが形成される。
このコンクリート表層14Bは水が浸透しないので、雨が
降っても地中に雨が浸透しないため、地滑りが生じにく
くなる。
うな、防水袋4に通水孔6を開孔した水凝固土5…を投
入し、別に水凝固土5の防水袋4を破って中の水凝固性
混合土を間隙に流入させて散水すると、経時的にアンカ
ー15が形成される。該アンカー15の周辺において斜面14
に、防水袋4を破って中の水凝固性混合土を層状に散布
して散水すると、コンクリート表層14Bが形成される。
このコンクリート表層14Bは水が浸透しないので、雨が
降っても地中に雨が浸透しないため、地滑りが生じにく
くなる。
第11図は水凝固土5の使用例を示す。第3図に示すよう
な水凝固土5は、小袋とするときは家庭用の園芸材に使
用することができる。例えば第11図に示すように花壇16
の周囲部16Aに境界17を作りたいような場合には、防水
袋4の上部を横に切り開いて、中に水を注ぎ、移植ゴテ
で掻き回し混練する。その混練したものをコテや手です
くい出して花壇16の周囲部16Aに土畳のように置いて整
形し、半日放置すると凝固する。12時間経過すると、ソ
イルコンクリートの境界17が形成される。割れてもレン
ガのように使用することができる。
な水凝固土5は、小袋とするときは家庭用の園芸材に使
用することができる。例えば第11図に示すように花壇16
の周囲部16Aに境界17を作りたいような場合には、防水
袋4の上部を横に切り開いて、中に水を注ぎ、移植ゴテ
で掻き回し混練する。その混練したものをコテや手です
くい出して花壇16の周囲部16Aに土畳のように置いて整
形し、半日放置すると凝固する。12時間経過すると、ソ
イルコンクリートの境界17が形成される。割れてもレン
ガのように使用することができる。
第12図は水凝固土5の使用例を示す。庭に窪地18を形成
しておき、第3図に示す防水袋4の上部を切断して中に
水を入れてこねる。該水でこねた水凝固性混合土を窪地
18に層状に塗付して塗層19を形成する。また水でこねた
水凝固性混合土を窪地18の周囲に小山19A状に配置す
る。これを12時間放置すると、池と築山が完成し、池に
水を入れてもセメントコンクリートのように水漏れがな
く、またアクが出ないので、即時金魚等を入れることが
できる。
しておき、第3図に示す防水袋4の上部を切断して中に
水を入れてこねる。該水でこねた水凝固性混合土を窪地
18に層状に塗付して塗層19を形成する。また水でこねた
水凝固性混合土を窪地18の周囲に小山19A状に配置す
る。これを12時間放置すると、池と築山が完成し、池に
水を入れてもセメントコンクリートのように水漏れがな
く、またアクが出ないので、即時金魚等を入れることが
できる。
この発明は前記実施例に限らず多方面に利用することが
できる。
できる。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明は次のようなすぐれた効
果を有している。
果を有している。
(1)廃棄場所のない建設残土を新規な建設資材に変え
て、建設現場に廃棄するが、実質的には資材として使用
するものであるため、廃材が資材に活用される効果があ
り、資材としての需要は非常に多いため、建設残土の極
めて有効な廃棄方法となる効果がある。
て、建設現場に廃棄するが、実質的には資材として使用
するものであるため、廃材が資材に活用される効果があ
り、資材としての需要は非常に多いため、建設残土の極
めて有効な廃棄方法となる効果がある。
(2)水を加えるだけで凝固硬化するので、使用が簡便
で、投棄するような行為だけでも例えば防波堤、護岸、
欠壊堤防補、埋立等は完成させられるので、工費も軽減
できる効果がある。
で、投棄するような行為だけでも例えば防波堤、護岸、
欠壊堤防補、埋立等は完成させられるので、工費も軽減
できる効果がある。
(3)河川敷の砂利を使わないで建設残土がコンクリー
トの骨材となるため、自然破壊、資源浪費を抑えること
ができる効果がある。
トの骨材となるため、自然破壊、資源浪費を抑えること
ができる効果がある。
(4)水凝固土は民間人、素人が簡単に使用することが
できることと、使用することによる二次災害、たとばセ
メントのアクによる魚、植物に対する悪影響がないこ
と、完成品は土色をしているので、景観が損なわない等
の効果がある。
できることと、使用することによる二次災害、たとばセ
メントのアクによる魚、植物に対する悪影響がないこ
と、完成品は土色をしているので、景観が損なわない等
の効果がある。
図面はこの発明の実施例に係り、第1図は工事現場の正
面図、第2図はドライヤの正面図、第3図は水凝固土の
正面図、第4図は防水袋に通水孔を開孔した水凝固土の
正面図、第5図は廃棄場所としての護岸工の正面図、第
6図は廃棄場所としての堤防補修工の正面図、第7図は
廃棄場所としての埋立工の正面図、第8図は水凝固土の
使用例としての坂道舗装工の正面図、第9図は第8図の
A−A線断面図、第10図は水凝固土の使用例としての地
滑り地舗装工の正面図、第11図は水凝固土の使用例とし
ての花壇境界造成工の傾斜図、第12図は水凝固土の使用
例としての池造成工の正面図である。 1……建設工事現場、2……排土(建設残土)、 2A……乾燥残土、2B……水凝固性混合土、 3……ドライヤ、4……防水袋、 5……水凝固土、5A……層状、 6……通水孔、7……海岸、 8……海、9……護岸、 A……水中部、B……水上部、 10……堤防、10A……欠壊部、 11……埋立地、12……堰、 13……坂道、13A……階段状、 13B……層状部、13C……溝部、 14……地滑地斜面、14A……アンカ穴、 14B……コンクリート表層、15……アンカ、 16……花壇、16A……周囲部、 17……境界、18……窪地、 19……塗層、19A……小山。
面図、第2図はドライヤの正面図、第3図は水凝固土の
正面図、第4図は防水袋に通水孔を開孔した水凝固土の
正面図、第5図は廃棄場所としての護岸工の正面図、第
6図は廃棄場所としての堤防補修工の正面図、第7図は
廃棄場所としての埋立工の正面図、第8図は水凝固土の
使用例としての坂道舗装工の正面図、第9図は第8図の
A−A線断面図、第10図は水凝固土の使用例としての地
滑り地舗装工の正面図、第11図は水凝固土の使用例とし
ての花壇境界造成工の傾斜図、第12図は水凝固土の使用
例としての池造成工の正面図である。 1……建設工事現場、2……排土(建設残土)、 2A……乾燥残土、2B……水凝固性混合土、 3……ドライヤ、4……防水袋、 5……水凝固土、5A……層状、 6……通水孔、7……海岸、 8……海、9……護岸、 A……水中部、B……水上部、 10……堤防、10A……欠壊部、 11……埋立地、12……堰、 13……坂道、13A……階段状、 13B……層状部、13C……溝部、 14……地滑地斜面、14A……アンカ穴、 14B……コンクリート表層、15……アンカ、 16……花壇、16A……周囲部、 17……境界、18……窪地、 19……塗層、19A……小山。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−227899(JP,A) 特開 昭56−133384(JP,A) 特開 昭63−184607(JP,A) 特開 平2−263890(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】建設残土を含有水分13%以下に乾燥して乾
燥残土とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
処分することを特徴とする建設残土廃棄方法。 - 【請求項2】建設残土を含有水分13%以下に乾燥して乾
燥残土とし、該乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合して防水袋に収容後、密封し水凝固土として
投棄現場に移送後、防水袋に通水孔を開孔して投棄し、
必要に応じて散水することを特徴とする建設残土廃棄方
法。 - 【請求項3】建設残土を含有水分13%以下に乾燥し、該
乾燥残土1m3に対し、 カルボキシメチルセルロース 20〜40重量部 塩化カルシウム 20〜40重量部 メタ珪酸ナトリウム粉末 20〜40重量部 の混合体から成る凝固剤を 7〜20kg ポルトランドセメント 250〜400kg を添加混合し、防水袋に収容密封したことを特徴とする
水凝固土。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1139294A JPH0689541B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 建設残土廃棄方法並びに水凝固土 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1139294A JPH0689541B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 建設残土廃棄方法並びに水凝固土 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH035513A JPH035513A (ja) | 1991-01-11 |
JPH0689541B2 true JPH0689541B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=15241930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1139294A Expired - Lifetime JPH0689541B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 建設残土廃棄方法並びに水凝固土 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689541B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103952961A (zh) * | 2014-05-15 | 2014-07-30 | 四川盛唐建设工程有限公司 | 水流冲刷区域临时道路施工方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2579733B2 (ja) * | 1993-11-05 | 1997-02-12 | 次郎 藤増 | 土木工事用土のう |
JP2012202077A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Unitika Ltd | 土嚢用中詰め材および土嚢 |
JPWO2020036087A1 (ja) * | 2018-08-15 | 2021-08-26 | デンカ株式会社 | 地盤注入剤及びそれを用いた地盤注入工法 |
-
1989
- 1989-06-02 JP JP1139294A patent/JPH0689541B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103952961A (zh) * | 2014-05-15 | 2014-07-30 | 四川盛唐建设工程有限公司 | 水流冲刷区域临时道路施工方法 |
CN103952961B (zh) * | 2014-05-15 | 2016-02-24 | 四川盛唐建设工程有限公司 | 水流冲刷区域临时道路施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH035513A (ja) | 1991-01-11 |
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