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JPH0687812A - 生理活性を有するオキシム類およびそれらのo−アシル誘導体 - Google Patents

生理活性を有するオキシム類およびそれらのo−アシル誘導体

Info

Publication number
JPH0687812A
JPH0687812A JP4262995A JP26299592A JPH0687812A JP H0687812 A JPH0687812 A JP H0687812A JP 4262995 A JP4262995 A JP 4262995A JP 26299592 A JP26299592 A JP 26299592A JP H0687812 A JPH0687812 A JP H0687812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
compound
agent
group
oxime compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4262995A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoyuki Katagi
豊之 加多木
Hiromi Kataoka
裕美 片岡
Takeshi Inoi
武 猪居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP4262995A priority Critical patent/JPH0687812A/ja
Publication of JPH0687812A publication Critical patent/JPH0687812A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消炎作用を示す新規なオキシムおよびそのエ
ステル類の提供 【構成】 一般式(I)で示されるオキシムまたはその
エステル類[式中、R1およびR2 はアルキル基、芳香
族炭素環等を表わす]。 【化1】 【効果】 ラットを使用した使用例で、本発明品の消炎
作用はアスピリンより優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なオキシム類を含
むオキシム類、そのO−アシル化合物、およびその医薬
分野における消炎剤、農薬分野における防かび、駆虫剤
としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】カルボニル化合物の結晶性
誘導体としてのオキシム類は公知であるがその生理的機
能についてはあまり知られていない。たとえば2−アダ
マンタノンのオキシムについてはそのエステルが消炎作
用を示すこと、また抗ウイスル作用を示すことが知られ
ている(特開昭60−48959号)が、その化学構造
と生理作用の関係は未だ不明である。さらにオキシム類
のN−メチルカルバミン酸エステルの殺虫作用について
はあるものについては殺虫作用があることが公知である
が、一般的なエステルについて知られていることはな
い。本発明者らは新規なオキシム類を含むオキシム類
と、そのアシル誘導体が消炎作用を示し、また一方にお
いて防かび、駆虫作法を示すことを見出し、この知見に
よって本発明を完成するに至った。以上の記述から明ら
かなように本発明の目的は、上述式(I)で示される新
規な生理活性を有するオキシム類およびそれらのO−ア
シル誘導体を提供することである。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明は、下記(1)
および(2)の構成を有する。 (1)一般式
【0004】
【化3】
【0005】[式中、R1 およびR2 はアルキル基、ア
ルアルキル基、芳香族炭素環、またはヘテロ環基、R3
は中級炭化水素基、ヘテロ環基を表わす]を有する化合
物。 (2)一般式
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1 およびR2 はアルキル基、芳
香族炭素環、またはヘテロ環基、R3 は中級炭化水素
基、ヘテロ環基を表わす]を有する化合物を有効成分と
する消炎剤。
【0008】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。上記一般式(I)の記号の定義においてアルキル
基、アルアルキル基におけるアルキルの語は炭素数3以
下の直鎖、または分枝アルキル基をいう。芳香族炭素環
とは置換基を有する芳香族炭化水素残基をいう。ヘテロ
環とは、酸素、窒素、またはその両方を含む芳香性、ま
たは非芳香性の環状化合物残基をいう。中級炭化水素基
とは、天然界に広く分布する炭素中10個ないし20
個、好ましくは炭素数10個ないし18個の飽和、不飽
和炭化水素基をいう。オキシムの合成法はカルボニル化
合物とヒドロキシアミンとの反応で得られる(日本化学
会編新実験化学講座有機構造〔I〕66頁(1977)
丸喜株式会社)。Oーアシル化はいわゆる(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド(以下EDCI)/
4−ジメチルアミノピリジン(以下DMAP)法、また
は混合酸無水物法によって得られる。
【0009】その活性を測定したオキシム1〜15を表
1および表2に示す。化合物13,14および15は新
規化合物である。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】これらに対してラウリン酸、ピコリン酸、
ニコチン酸、およびイソニコチン酸を反応させて1Lか
ら15Lまで41種類の新規化合物とそれぞれの物性、
元素分析値を表3に示した。以下実施例、使用例によっ
て本発明を説明する。
【0013】実施例1.メチルパラモルフォリノフェニ
ルケトオキシム ヒドロキシルアミン塩酸塩2.05部を水10部に溶解
し、これに1−N−水酸化ナトリウム20部を加え、さ
らにメチルパラモルフォリノフェニルケトン1部を加え
る。エチルアルコール約20部を加えてほぼ均一な混液
とし、水浴上で約50℃に約20分間加温し、氷冷下に
一夜放置する。析出した結晶を濾取し、クロロホルムか
ら再結晶する。収率68.8%.融点182〜185
℃.Msm/z : 218(Mt).元素分析値(C12H16N2O2):
理論値C,65.43;H,7.32;N,12.7
2.実測値C,65.28;H,7.43;N,12.
64.
【0014】実施例2.メチルパラモルホリノフェニル
ケトオキシム 実施例1においてカルボニル化合物としてメチルパラモ
ルホリノフェニルケトンを用いる以外は同様に処理して
粗結晶を得、さらにベンゼン−n−ペンタン混液から再
結晶して相当するオキシムを91.9%の収率で得た。
融点162〜164℃.Msm/z : 218(Mt).元素分
析値(C13H18N2O): 理論値C,71.53;H,8.3
1;N,12.83.実測値C,71.75;H,8.
52;N,12.77.
【0015】実施例3.メチルパライミダゾリノフェニ
ルケトオキシム 実施例1においてカルボニル化合物としてメチルパライ
ミダゾリノフェニルケトンを用いる以外は同様に処理し
て粗結晶を得、エタノールで再結晶して相当するオキシ
ムを94.8%の収率で得た。融点202〜205℃.
Msm/z : 201(Mt).元素分析値(C11H11N3O): 理論
値C,65.66;H,5.51;N,20.88.実
測値C,65.50;H,5.53;N,20.63.
【0016】実施例4.O−アシルオキシム合成一般操
作法(EDCI/DMAP 法) オキシム1当量、DMAP 0.1当量、カルボン酸1
当量、およびEDCI塩酸塩1.1当量を氷冷下攪拌し
ながら適当量の塩化メチレン(CH2Cl2) に加え、そのま
ま1時間攪拌を続ける。 注)適当量:およそ原料の総和の20位(重量)。 反応終了後室温に一夜放置した後、酸性炭酸ナトリウ
ム、さらに水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧下に溶媒を留去する。残分をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精精し、要すればさらに再結晶して精製す
る。結果を表3に示した。
【0017】実施例5.O−アシルオキシム合成一般操
作法(混合酸無水物法) カルボン酸のカリウム塩1当量を適当量の塩化メチレン
にけん濁させ、−15℃において攪拌下にクロロギ酸エ
チル1当量、および1滴を加える。30分後オキシム1
当量の無水塩化メチレン溶液を徐々に加え、さらに攪拌
下2時間室温で反応させる。沈殿を濾別し、濾液を水洗
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去、
生成物をベンゼン−シクロヘキサン溶液から再結晶す
る。結果を表3に示した。
【0018】
【表3】
【0019】使用例 抗炎症作用は常法下記のカラゲーニン足浮腫法によって
測定した。すなわち、体重160gないし180gのス
プラーグ−ドーレイ種(Sprague-Dawley種の雄ラット6
匹を1群とし、それぞれの左の足(注:正確にはあしの
うら)にλ−カラゲーナンの0.1%生理食塩水を注射
して浮腫をつくらせる。30分後、オキシム、およびそ
のエステルを経口投与し、1時間ごとに7時間まで浮腫
の減少量を測定する。コントロールには0.3%エチル
アルコール+0.3%レシチン水溶液を用いた。 (薬物による)浮腫抑制効果(%)=(Ec−Et)/
Ec×100 Ec:コントロール動物の平均浮腫量 Et:薬物投与動物の平均浮腫量 表4および図1に浮腫抑制効果(%)を示す。
【0020】カラゲニンの足浮腫ラットにおけるオキシ
ム、O−アシルオキシム、および関連化合物の抗炎症作
用(浮腫形成のあと3時間経過時点で化合物30mg/
kgを経口投与;抑制率で表示)
【表4】 註.a)%表示の数値において、浮腫抑制率が±10%
以下の場合は無効(n)とした。 b)P:ピコリン酸、N:ニコチン酸、I:イソニコチ
ン酸 ※ 対象群に対し顕著に差異があった、P:<0.05 ※ 同じ P:<0.01 参考:抗炎症剤インドメタシンでは、46W(10mg
/kg経口投与)の抑止率であった。
【0021】
【図1】 註,1.カラゲニンによる足浮腫ラットにおけるアスピ
リンと化合物1L,1Nの効果:カラゲニン誘導浮腫は
ラットの左足裏に1mgのλ(ラムダ)カラゲニン注射
で得た。薬物量(30mg/kg)はカラゲニン注射
0.5時間前に経口投与した。それぞれの測定点は、±
S,Eの平均値を示す。 ※P<0.05および※※P<0.01で、対照と比較
してある。 註,2.C.A.Winter,E.A.Risle
y,G.W.Nuss,Proc.Soc.Exp.M
ed.,111,544(1962).
【0022】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のαオキ
シムおよびそのエステルは、顕著な消炎作用を示す。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明のオキシムまたはそのエステルの消炎作
用を示す使用例の説明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 211/26 9165−4C 233/61 102 295/12 // A01N 37/06 8930−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1 およびR2 はアルキル基、アルアルキル
    基、芳香族炭素環、またはヘテロ環基、R3 は中級炭化
    水素基、ヘテロ環基を表わす]を有する化合物。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 [式中、R1 およびR2 はアルキル基、芳香族炭素環、
    またはヘテロ環基、R3 は中級炭化水素基、ヘテロ環基
    を表わす]を有する化合物を有効成分とする消炎剤。
JP4262995A 1992-09-04 1992-09-04 生理活性を有するオキシム類およびそれらのo−アシル誘導体 Pending JPH0687812A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0727141A2 (en) * 1995-01-20 1996-08-21 American Cyanamid Company Fungicidal methods, compounds and compositions containing benzophenones
JP2000109457A (ja) * 1998-08-17 2000-04-18 Givaudan Roure Internatl Sa オキシムカルボン酸誘導体
JP2007197390A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Fujifilm Corp オキシム誘導体、感光性組成物、パターン形成材料、感光性積層体、並びにパターン形成装置及びパターン形成方法

Cited By (4)

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EP0727141A3 (en) * 1995-01-20 1998-01-28 American Cyanamid Company Fungicidal methods, compounds and compositions containing benzophenones
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