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JPH0682811A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JPH0682811A
JPH0682811A JP5174046A JP17404693A JPH0682811A JP H0682811 A JPH0682811 A JP H0682811A JP 5174046 A JP5174046 A JP 5174046A JP 17404693 A JP17404693 A JP 17404693A JP H0682811 A JPH0682811 A JP H0682811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
liquid crystal
signal line
region
scanning line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5174046A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Watanabe
好浩 渡邉
Hiroyoshi Nakamura
弘喜 中村
Takako Sugawara
貴子 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5174046A priority Critical patent/JPH0682811A/ja
Publication of JPH0682811A publication Critical patent/JPH0682811A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置において対向配置される 2枚の
基板間隙いわゆるセルギャップを均一化して、良好な画
質や表示コントラストの画像表示を実現する。 【構成】 シール材19が塗布される領域、つまり駆動
回路一体型の液晶表示素子における基板周辺部に作り込
まれた駆動回路部11、15と液晶セルの画素電極7が
配列された表示領域との間の領域における基板間隙が等
しくなるような基板間隙調整領域33あるいは基板間隙
調整層21、23、25、27、29、31を設けるこ
とで、対向配置されて液晶セルを形成する 2枚の基板間
隙をどの位置においても均一な間隙に保つことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に関するも
ので、特に 2枚の基板間隙を均一に接合す構造を有する
液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置の画像処理の高速化
や、表示画像の高品位化を実現するために、表示画素ご
とにスイッチング用の薄膜トランジスタ(以下TFTと
略称)を設けた、いわゆるアクティブマトリクス型液晶
表示装置が開発されている。
【0003】このようなアクティブマトリクス型液晶表
示装置のスイッチング用TFTとしては、非晶質シリコ
ン(a−Si)、または多結晶シリコン(poly−S
i)を用いたTFTが一般に用いられている。
【0004】特にpoly−Siは移動度が大きく、プ
ロセス整合性の点からも駆動回路として画素領域のスイ
ッチング用TFT等と同一基板上に一体に形成できるた
め、小型で高精細な表示能力が要求されるアクティブマ
トリックス型液晶表示装置に好適なTFTの形成材料で
あることが知られている。
【0005】このような従来のアクティブマトリクス型
液晶表示装置におけるスイッチング素子アレイ基板の概
略構造を説明する。図9はスイッチング素子アレイ基板
を示す平面図、図10はシール材で覆われた部分におけ
る信号線を中心として示すA−A´断面図、図11はシ
ール材で覆われた部分における走査線を中心として示す
B−B´断面図である。なお図9においては説明の簡潔
化のために、特に液晶セル内部の画素部分を 9画素に簡
略化して示した。また実際のTFT基板には図示の他に
も例えば補助容量Cs やこれに接続される補助容量線等
が形成されているが、図9においては説明の簡潔化のた
めにそれらの図示は省略している。
【0006】図9に示すように、液晶表示装置のスイッ
チング素子アレイ基板501の画素部のスイッチング素
子としてTFT503が形成され、このTFT503の
ドレインは信号線505に、ソースは画素電極507
に、ゲートは走査線509に各々接続されている。
【0007】そして信号線505は、シール材511に
覆われた部分を通ってそのシール材511で囲まれた表
示領域の外部にまで延伸し、信号線駆動回路513に接
続されている。また走査線509は、シール材511に
覆われた部分を通ってそのシール材511で囲まれた表
示領域の外部にまで延伸し、走査線駆動回路515に接
続されている。
【0008】信号線505のシール材511で覆われた
部分は、図10のA−A´断面図に示すように、ガラス
基板600上に形成された例えばSiOx からなる層間
絶縁膜601、Al/Cr膜をパターンニングして形成
された信号線505、保護膜603から形成されてい
る。
【0009】一方、走査線509のシール材511で覆
われた部分は、図11のB−B´断面図に示すように、
ガラス基板600上に成膜され不純物が添加されて低抵
抗化された多結晶シリコン膜をパターンニングしてなる
走査線509、層間絶縁膜601、保護膜603で構成
されている。
【0010】そしてこのスイッチング素子アレイ基板5
01と、ITOからなる対向電極を有しその表面に配向
膜が形成された対向基板(図示省略)とを対向配置し、
信号線駆動回路513と表示領域との間にある領域の信
号線505の一部および走査線駆動回路515と表示領
域との間の領域にある走査線509の一部を覆うように
シール材(封止材兼接着剤)511を所定の幅で印刷あ
るいは塗布し、両基板の配向膜の配向方向が直交するよ
うに両基板を重ね合わせ圧力を加えながら接合して、両
基板の間隙とシール材とによって形成されるいわゆる空
セル状態の液晶セルに光変調層として液晶組成物(図示
省略)を封入・挟持させることで液晶表示装置を製作し
ている。
【0011】ところで、前記の 2枚の基板を接合するた
めのシール材511としては従来一般に、保持すべき所
望の基板間隙と等しい径と長さの仕様の間隙制御用部
材、例えば 5μm程度の径で長さが20μm〜 200μm程
度の円柱状のガラスファイバからなるシール部分用スペ
ーサを接着剤に混ぜてシール材としたものを、前記の領
域に印刷または塗布して、 2枚の基板間隙が均一になる
ように制御している。
【0012】しかしながら、上記のように製作された液
晶表示装置においては、スイッチング素子アレイ基板5
01のシール材511で覆われる部分の基板600表面
から保護膜603までの厚さ(つまり 2枚の基板どうし
の基板間隙)は、信号線505の部分では層間絶縁膜
(0.45μm)+Al/Cr 2層構造( 0.8μm/0.05μ
m)+保護膜( 0.3μm)でトータル厚さ 1.6μmとな
る一方、走査線509の部分では多結晶シリコン膜(
0.4μm)+層間絶縁膜(0.45μm)+保護膜( 0.3μ
m)でトータル厚さ1.15μmとなってその厚さが異なる
ものとなる。この両者の厚さの差は 1.6μm−1.15μm
=0.45μm程度にもなる。この厚さの差、つまりシール
材511の高さによって支持される基板間隙の差は、例
えば一般的な基板間隙が 5μmとするとその約10%にも
相当するため、このようなシール材511の高さの差に
よって 2枚の基板間隙の画面内での位置的なばらつきが
でき、これに起因して画面(表示領域)内で表示むらが
発生するという問題があった。特に画面の縦方向での基
板間隙と横方向での基板間隙とが不均一になるため、全
体的には 2枚の基板は平行を欠いた配置となるため、表
示むらが顕著に発生するという問題がある。
【0013】このようなシール材が形成された領域にお
ける走査線509上のシール材上面と信号線505上の
シール材上面の高さの差は、その走査線509部分と信
号線505部分との層構造および膜厚の違いに起因して
いることは上記の通りであるが、このような走査線50
9の層構造と信号線505の層構造との違いは、一般に
TFTを形成する上で不可避的に存在するものである。
すなわち、一般に走査線509と信号線505とは層間
絶縁膜601等を介して異なった層に形成されて絶縁が
図られている。このときTFT503内部でそのゲート
(またはゲート電極)と走査線509とが接続され、ド
レイン(またはドレイン電極)と信号線505とが接続
される。そしてTFT503のゲートとドレインとは半
導体層を介して異なる層に形成されており、しかもこれ
らの各層はプロセス条件が極めて大きく異なる。これは
TFTの構造としてゲート電極が半導体層の上層に配置
された構造(即ちスタガ型の場合)でも、逆に下に配置
された構造(即ち逆スタガ型の場合)でも、いずれの場
合でも同様である。したがって走査線509と信号線5
05とは異なった層に異なった膜厚で形成することが必
要となり、シール材が形成された領域における走査線5
09部分と信号線505部分とでの高さの差が一般に不
可避的に存在することになるのである。そして製造プロ
セス中の互いの膜厚のばらつきにより変動するという要
因も有している。
【0014】また上記のガラスファイバは長さが20μm
〜 200μm程度で、その端部の切断面は一般に鋭角的な
形状となっているので、保護膜603を介して信号線5
05、走査線509の上にこれを配置し圧力を加えて接
着する際に、信号線505、走査線509をこのガラス
ファイバが傷つけてしまうという問題もある。
【0015】良好な表示を得るためには、 2枚の基板間
隙が不均一であることで生じる光の干渉による色付きや
色むらや、液晶組成物に実際に印加される電界が異なる
ことやリタデーションの違いによるコントラストむらや
色むらなどの表示むらを低減しなければならない。特に
多階調表示や高精細で高画質な画像表示を行なうために
は、印加電圧応答性の高い液晶組成物が用いられる。こ
のような印加電圧応答性の高い液晶組成物は一般にリタ
デーションの変化に対して光透過特性が急峻に変化する
ため、基板間隙が不均一であるとリタデーションのばら
つきが大きくなり、表示画像の輝度の位置的な均一性が
著しく低下して画像表示品質に大きな悪影響を及ぼすこ
とになる。特に 3枚の液晶表示素子を用いて表示を行な
う投射型液晶表示装置の場合に、上記の問題はいっそう
顕著なものとなる。
【0016】したがってこのような液晶表示装置におい
て画像表示の表示品位を考えた場合、 2枚の基板間隙の
ばらつきは少なくとも± 0.1μm以下程度にまでは小さ
くすることが実際上必要であり、製造プロセスによる誤
差以外の不均一化の要因を避けることが高品位な画像再
現性を実現するために必要である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
液晶表示装置においては走査線がシール材によって覆わ
れた部分の基板間隙(基板表面から走査線上の保護膜上
面までのトータルの厚さ)と、信号線がシール材によっ
て覆われた部分の基板間隙(基板表面から信号線上の保
護膜上面までのトータルの厚さ)とが異なるため、走査
線が列設された側のシール材の高さで支えられた基板間
隙と信号線が列設された側のシール材で支えられた基板
間隙とが互いに不均一になり、表示画像に色むらやコン
トラストむら等が生じて画像表示性能が低劣なものとな
るという問題があった。
【0018】本発明はこのような問題を解決するために
成されたもので、その目的は 2枚の基板間隙を均一化し
て画質や表示コントラストを良好なものとした液晶表示
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、スイッチング素子と前記スイッチング素子に接続さ
れた走査線および信号線と前記スイッチング素子に接続
された画素電極とを有するスイッチング素子アレイ基板
と、前記走査線に接続された走査線駆動回路と、前記信
号線に接続された信号線駆動回路と、前記画素電極に間
隙を有して対向配置され表示領域を形成する対向電極を
有し前記表示領域の周囲に形成されたシール材によって
前記スイッチング素子アレイ基板に接着された対向基板
と、前記スイッチング素子アレイ基板と前記対向基板と
の基板間隙に周囲を前記シール材によって封止されて封
入・挟持された光変調層とを有する液晶表示装置におい
て、前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域に
おける基板間隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路と
の間の領域における基板間隙とを均一に調整する基板間
隙調整領域を、前記シール材によって覆われる部分を含
む前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域およ
び前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域のう
ち少なくともいずれか一方の領域に設けたことを特徴と
している。
【0020】また、本発明の液晶表示装置は、スイッチ
ング素子と前記スイッチング素子に接続された走査線お
よび信号線と前記スイッチング素子に接続された画素電
極とを有するスイッチング素子アレイ基板と、前記走査
線に接続された走査線駆動回路と、前記信号線に接続さ
れた信号線駆動回路と、前記画素電極に間隙を有して対
向配置され表示領域を形成する対向電極を有し前記表示
領域の周囲に形成されたシール材によって前記スイッチ
ング素子アレイ基板に接着された対向基板と、前記スイ
ッチング素子アレイ基板と前記対向基板との基板間隙に
周囲を前記シール材によって封止されて封入・挟持され
た光変調層とを有する液晶表示装置において、前記表示
領域と前記走査線駆動回路との間の領域における基板間
隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域に
おける基板間隙とを均一な間隙に調整する基板間隙調整
層を、前記シール材によって覆われる部分を含む前記表
示領域と前記走査線駆動回路との間の領域および前記表
示領域と前記信号線駆動回路との間の領域のうち少なく
ともいずれか一方に設けたことを特徴としている。なお
上記の基板間隙調整領域あるいは基板間隙調整層として
は、前記シール材によって覆われる部分を含む前記表示
領域と前記走査線駆動回路との間の領域における基板間
隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域に
おける基板間隙とを等しく揃えることのできる領域ある
いは層であればどのようなものを用いてもよい。例え
ば、前記のシール材によって覆われる部分に電気絶縁性
の良好な有機材料を均一かつ所望の基板間隙に等しい層
厚に形成し、その上に接着剤と兼用の前記シール材を薄
く塗布して、 2枚の基板を接着することなども可能であ
る。あるいは、液晶駆動回路系の回路構成要素の一部分
を上記の基板間隙調整領域あるいは基板間隙調整層とし
て用いてもよい。あるいは、走査線と走査線駆動回路と
を接続する走査線用引き出し配線を走査線とは別の材料
を用いて設ける、あるいは信号線と信号線駆動回路とを
接続する信号線用引き出し配線を信号線とは別の材料を
用いて設ける、あるいは走査線用引き出し配線および信
号線用引き出し配線をともに走査線および信号線とは別
の材料を用いて設けて、それら走査線用引き出し配線と
信号線用引き出し配線とを同じ高さに形成して、上記の
基板間隙調整領域あるいは基板間隙調整層として用いて
もよい。
【0021】また、本発明は、上記の液晶表示装置にお
いて、前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整層
を走査線および信号線のうち少なくとも一方に重なるよ
うに設けたことを特徴としている。その基板間隙調整層
としては、前記の走査線や信号線に対して直交して交差
部が重なるようなパターンに形成してもよく、あるいは
平行に重なるようなパターンに形成してもよい。またこ
のとき直線状または千鳥状のパターンに配置してもよ
い。またこの基板間隙調整層は走査線や信号線の上層に
形成してもよく、あるいは下層に形成してもよい。いず
れの場合も、前記表示領域と前記走査線駆動回路との間
の領域における基板間隙と前記表示領域と前記信号線駆
動回路との間の領域における基板間隙とを等しく揃える
ことができれば、どのような積層順に形成してもよく、
あるいはどのようなパターンに形成してもよい。またさ
らに前記の基板間隙調整層は補助容量線などに重なるよ
うに配置してもよいことは言うまでもない。
【0022】また、本発明は、上記の液晶表示装置にお
いて、前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整層
を、走査線および信号線に沿って設けたことを特徴とし
ている。例えば列設された走査線どうしの間の領域や信
号線どうしの間の領域に走査線や信号線との接触を避け
て柱状に前記基板間隙調整層を設けてもよく、あるいは
走査線や信号線と平行なパターンに前記基板間隙調整層
を設けてもよい。また走査線および信号線のみならず例
えば補助容量線に沿っても設けるようにしてもよい。
【0023】また、本発明は、前記基板間隙調整層の形
成材料として、前記基板間隙調整層を形成すべき液晶表
示装置に用いられる材料のうち少なくとも一つの材料を
用いたことを特徴としている。
【0024】このように液晶表示装置に用いられる材料
を用いて前記基板間隙調整層を簡易に形成することがで
きるので好ましい。
【0025】また、本発明は、前記表示領域と前記走査
線駆動回路との間の領域に形成される基板間隙調整層を
前記信号線の形成材料を用いて前記信号線と同層に形成
し、前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域に
形成される基板間隙調整層を前記走査線の形成材料を用
いて前記走査線と同層に形成してなることを特徴として
いる。ただしこのとき、基板間隙調整層によって列設さ
れた走査線どうしや列設された信号線どうしが短絡する
ことのないように基板間隙調整層の材質あるいは形状を
設定しておくことは言うまでもない。例えば基板間隙調
整層を層間絶縁膜などを用いて絶縁体として形成しても
よく、あるいは導電体材料を用いる場合でも隣り合う走
査線や信号線どうしが短絡しないように区切れたパター
ンに形成すればよい。
【0026】したがって本発明は、上記の液晶表示装置
において、前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調
整層が前記走査線および前記信号線と電気的に絶縁され
ているようにしてもよい。
【0027】また、本発明は、前記表示領域における基
板間隙を前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整
層によって均一に調整してなることを特徴としている。
すなわち、前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の
領域および前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の
領域つまりシール材で覆われた領域を含む前記基板間隙
調整領域における基板間隙を均一に支持することによ
り、対向する 2枚の基板全体の基板間隙を均一に支持す
ることができる。このとき基板としては反りや捩じれの
十分小さなものを用いることは言うまでもない。このよ
うにすることで、従来一般に表示領域内に用いられてい
た基板間隙保持部材(いわゆるスペーサ)を省略して、
表示画像のさらなる画質向上を図ることができるので好
ましい。
【0028】なお、本発明は前記走査線駆動回路および
前記信号線駆動回路が前記走査線や前記信号線が配設さ
れた前記スイッチング素子アレイ基板上に配設されたい
わゆる駆動回路一体型で、画素部から四方向に各引出し
配線が伸びた構造の液晶表示装置において特に好適な技
術である。しかしこれのみにはもちろん限定されず、例
えば走査線の一端に走査線駆動回路が、信号線の一端に
信号線駆動回路が接続され、他端はいずれも電気的に解
放となっておりシール材から外に出る引き出し配線を他
端側には有さないものについても、他端側のシール材を
含んだ基板間隙の厚さを調整する基板間隙調整領域ある
いは基板間隙調整層を新たに設けるなどして、シール材
全体にわたって基板間隙の厚さを調整して均一にしても
よい。
【0029】また、上記のスイッチング素子としては、
例えばTFT(Thin Film Transistor)のような 3端子
素子や、MIM(Metal Insulator Metal )素子のよう
な 2端子素子などが好適に用いられる。
【0030】また、上記の光変調層としては、例えばT
N(Twisted Nematic )型やSTN(Super Twisted Ne
matic )型などの光変調作用を有する液晶組成物、ある
いは樹脂マトリックス中に液晶材料を分散してなる高分
子分散型またはカプセル状の液晶材料が樹脂中に含有さ
れた高分子分散型等の液晶層を好適に用いることができ
る。
【0031】
【作用】シール材が塗布される領域、つまり駆動回路一
体型の液晶表示素子における基板周辺部に作り込まれた
駆動回路部と液晶セル内部との間のシール材の形成され
た領域における基板間隙が等しくなるような基板間隙調
整領域あるいは基板間隙調整層を設けることで、 2枚の
基板間隙をどの位置においても均一な間隙に保つことが
できる。
【0032】特にシール材に覆われる部分の信号線上の
基板間隙と走査線上の基板間隙とを均一化することで、
対向する 2枚の基板どうしの走査線列に沿った方向と信
号線列に沿った方向での(基板の縦横両方向での)基板
間隙を液晶セル全体にわたって均一化することができる
ので、液晶セル全体にわたって表示画像の色むらやコン
トラストむらを抑えて均一で良好な表示画面を実現する
ことができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係る液晶表示装置の一実施例
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】(実施例1)図1は本発明に係る液晶表示
装置のTFTアレイ基板を示す平面図である。図2
(a)は表示領域と信号線駆動回路との間の領域におけ
る信号線を中心としてその近傍を拡大して示す平面図、
図2(b)はそのC−C´断面図である。また図3
(a)は表示領域と走査線駆動回路との間の領域におけ
る走査線を中心としてその近傍を拡大して示す平面図、
図3(b)はそのD−D´断面図である。また図4
(a)は本発明に係る液晶表示装置の画素部分を拡大し
て示す平面図、図4(b)はそのE−E´断面図であ
る。なお上記の図2、3では、平面図においても図示の
理解を容易なものとするために同一の材料で形成される
部位に同じ斜線を付して示している。また、以降の各実
施例における平面図および説明においては説明の簡潔化
のために、液晶セル内部の画素部分を 9画素に簡略化し
て示している。また、TFTアレイ基板に対向配置され
る対向基板の輪郭線はシール材の外側の輪郭線とほぼ重
なる位置にあるものとして、図面の簡潔化のために対向
基板の図示は以降の図面および説明においては省略して
いる。
【0035】図1に示すように、この液晶表示装置のT
FTアレイ基板1の表示領域のスイッチング素子として
TFT3が形成され、このTFT3のドレイン411は
コンタクトホール417を通じて信号線5に、ソース4
09はコンタクトホール415、導電パターンを通して
画素電極7に、ゲート405は走査線9に各々接続さ
れ、さらに所定の映像信号電圧を供給する信号線5は、
それを順次駆動させる信号線駆動回路11に信号線5の
引出し配線部分13を介して、また各TFTのゲート4
05にそのTFT3のオン・オフを行なわせる走査電圧
(走査パルス)を供給する走査線9は、それを順次駆動
させる走査線駆動回路15に引き出し配線部分17を介
して接続されている。前記の信号線5とその引出し配線
部分13とは一体形成されており、実質的には引出し配
線部分13は信号線5を延伸したものとなっている。ま
た前記の走査線9も同様にその引き出し配線部分17と
は一体形成されており、実質的には引出し配線部分17
は走査線9を延伸したものとなっている。
【0036】そして、信号線5の引き出し配線部分1
3、走査線9の引き出し配線部分17のシール材19で
覆われた部分には、それぞれ基板間隙調整部材21、2
3が形成されている。
【0037】信号線5の引き出し配線部分13に重なる
ように設けられた基板間隙調整層21は、走査線9の引
き出し配線部分17を形成する材料と同じ膜をパターン
ニングして形成したもので、また走査線9の引き出し配
線部分17の基板間隙調整層23は、信号線5の引き出
し配線部分13を形成する材料つまり信号線5の材料と
同じ膜をパターンニングして形成したものである。
【0038】信号線5の引き出し配線部分13の近傍の
構造は、図2(b)の断面図に示すように、ガラス基板
200上に成膜され不純物が添加されて低抵抗化された
多結晶シリコン膜をパターンニングしてなる基板間隙調
整層21、層間絶縁膜201、Al/Cr膜をパターン
ニングしてなる信号線5の引き出し配線部分13、保護
膜205でこの順に下層から形成されている。
【0039】また走査線9の引き出し配線部分17の近
傍の構造は、図3(b)の断面図に示すように、ガラス
基板200上に成膜され不純物が添加されて低抵抗化さ
れた多結晶シリコン膜をパターンニングしてなる走査線
9の引き出し配線部分17、層間絶縁膜201、Al/
Cr膜をパターンニングしてなる基板間隙調整層23、
保護膜205で構成されている。
【0040】このように、信号線5の引き出し配線部分
13の部分の層構造と、走査線9の引き出し配線部分1
7の部分の層構造はともに、ガラス基板200上に不純
物が添加され低抵抗化された多結晶シリコン膜、層間絶
縁膜、Al/Cr膜、保護膜が下からこの順で積層され
ている。したがってパターンニングで異なったパターン
に形成されているが、層構造はこのように同様の層構造
となっているので、その基板表面からのトータルの厚さ
1 、t2 は、製造時の誤差などを除いて等しくなって
いる。その結果、信号線5の引き出し配線部分13の厚
さt1 と走査線9の引き出し配線部分17の厚さt2
の差は 0.1μm以下にまで抑えられている。
【0041】そしてこのTFTアレイ基板1と、ITO
からなる対向電極を有しその表面に配向膜が形成された
対向基板(図示省略)とが対向配置され、信号線駆動回
路11に接続される信号線5の引き出し配線部分13お
よび走査線駆動回路15に接続される走査線9の引き出
し配線部分17の上にシール材(シール材兼接着剤)1
9を印刷し、両基板の配向膜の配向方向が直交するよう
に両基板を重ね合わせて圧力を加えて接着し、両基板の
間隙とシール材19とにより形成されるいわゆる空セル
に光変調層として正の誘電異方性を有する液晶組成物
(図示省略)を封入・挟持して、この液晶表示装置は形
成されている。
【0042】次に、このようなTFTアレイ基板1の製
造方法を述べる。透明絶縁基板として石英基板上にスイ
ッチング素子としてTFTのチャンネルなどの活性層4
01および駆動回路を構成するTFTなどの活性層(図
示省略)となる非結晶シリコン膜を低圧CVD法で成膜
し、 600℃で24時間の固相成長を行ない、多結晶化して
パターニングする。
【0043】次にゲート絶縁膜403を熱酸化法で形成
し、低圧CVD法により低抵抗化した第2の多結晶シリ
コン膜を成膜するが、これはTFTのゲート405およ
び走査線9および引き出し配線部分17および基板間隙
調整部材21となる。
【0044】ゲート405両側には、n型ドーパントで
あるP(燐)をイオン注入法で打ち込み低抵抗化してT
FT3のソース409、ドレイン411を形成する。
【0045】さらに、層間絶縁膜201を低圧CVD法
で成膜し、これにコンタクトホール415、417を形
成する。
【0046】MOS容量である補助容量419は、活性
層401と一体で画素電極7の一部と層間絶縁膜201
を挟んで上部に補助容量線423があり、これらによっ
て画素に並列に接続される補助容量Cs として形成され
ている。補助容量線423は、シール材19に概ね覆わ
れる領域の引き出し配線部分18と同層に同じ材料で一
体形成されている。この補助容量線423(およびその
引き出し配線部分18)は、例えば通常の補助容量線の
形成と同様にゲート405を形成する膜を、ゲート40
5の形成と同じ工程でパターニングして形成することが
可能である。あるいは、成膜工程等が増えるというデメ
リットはあるが、補助容量線423およびその引き出し
配線部分18をゲート405とは別の材料から形成して
もよい。あるいは補助容量線423と引き出し配線部分
18のうちいずれか一方をゲート405とは別の材料か
ら形成してもよい。
【0047】次にTFT3のドレイン411はコンタク
トホール417を通して信号線5に、ソース409はコ
ンタクトホール415、導電パターンを通して画素電極
7に、ゲート405は走査線9に各々接続される。この
信号線5はAl/Cr 2層構造からなり信号線駆動回路
11に信号線5を延伸してなる引き出し配線部分13を
通して接続するように形成される。また不純物が添加さ
れ低抵抗化された多結晶シリコン膜よりなる走査線9は
走査線駆動回路15に走査線引き出し配線部分17を通
して接続される。
【0048】これら 2つの異なる引き出し配線部分上の
少なくとも一部に、図2及び図3に示したように信号線
5の引き出し配線部分13上には走査線9と同じ材料の
多結晶シリコン膜からなる層として、また走査線9の引
き出し配線部分17上には信号線5と同じ材料であるA
l/Cr膜からなる層として、その基板表面からのトー
タルの厚さが等しくなるように形成された基板間隙調整
層23、21をそれぞれ、各引き出し配線部分の幅より
大きく、かつ隣接する引き出し配線部分に接続しない大
きさに形成する。
【0049】このとき、この基板間隙調整層21、23
の配置は、図2に示すような直線状配置としてもよく、
あるいは図3に示すような千鳥状配置としてもよい。
【0050】そして各パターンの最上層にはそれら各パ
ターンを覆うようにSiNx からなる保護膜205を形
成する。
【0051】上述したTFTアレイ基板1には対向基板
(図示省略)とともに、その表面にポリイミド膜を形成
し、これにラビング処理を行なって配向膜(図示省略)
を形成する。さらに、対向基板の表面にスペーサ(図示
省略)を散布し、注入口(図示省略)を除いて各引き出
し配線部分部分に、接着剤に対して重量比 0.1%のガラ
スファイバを間隙制御材として光硬化型のエポキシ系接
着剤に混合してなるシール材19を配置しこのシール材
19を封止材兼接着剤として用いて、 2枚の基板を位置
合わせして組み合わせUV(紫外)光を照射して接着す
る。このシール材19の材料としては、上記の他にも熱
硬化型の封止材兼接着剤などを用いてもよい。
【0052】その後、注入口より通常の方法を用いて液
晶組成物(図示省略)を注入し、注入口を紫外線硬化性
樹脂で封止して液晶表示装置を完成する。
【0053】このようにして製造された液晶表示装置
は、各引き出し配線部分上の少なくとも一部に、そのト
ータルの厚さが等しくなるような基板間隙調整層21、
23を設けることで、 2枚の基板間隙を均一に保つこと
ができる。特に、信号線5の引き出し配線部分13と走
査線9の引き出し配線部分17との厚さを均一にするこ
とで、対向する 2枚の基板どうしの走査線方向(横方
向)と信号線方向(縦方向)での基板間隙を均一化する
ことができる。これにより、表示領域(画面)内での位
置的な色むらやコントラストむらを抑えて、良好な表示
を実現することができる。
【0054】また、上記のように信号線5の引き出し配
線部分13や走査線9の引き出し配線部分17にシール
材19を塗布しガラスファイバを配置しているので、こ
のシール材19を走査線駆動回路15や信号線駆動回路
11の上に設けた構造の従来の液晶表示装置と比べて、
走査線駆動回路15や信号線駆動回路11がシール材1
9のガラスファイバから傷つけられることを避けること
もできる。
【0055】また、走査線あるいは信号線駆動回路外側
のみをシール材によって封止する場合に比べて液晶に前
記の駆動回路からの電圧が印される焼き付きなどのはっ
せいを招くことも防ぐことができる。
【0056】さらに、各引き出し配線部分13、17、
18の基板間隙調整層21、23を各引き出し配線部分
13、17、18の幅よりも大きく、かつ隣り合う引き
出し配線部分13、17、18に接触しない大きさに形
成すれば、製造プロセス中でマスクずれなどによるパタ
ーンずれが生じてもこの基板間隙調整層21、23は常
に各引き出し配線部分13、17、18上に形成され、
また引き出し配線部分13、17、18とこの基板間隙
調整層21、23とが例えば層間絶縁層201の絶縁不
良などで層間ショートした場合でも、その他の引き出し
配線部分とのショートを防ぐことができる。
【0057】また、基板間隙調整層21、23の配置パ
ターンを、直線状もしくは千鳥状等に複数列に形成する
ことにより、ガラスファイバのような間隙制御材が複数
の基板間隙調整層21、23に配置されやすくなること
で、より一層広い部分で確実に基板間隙の均一化を図る
ことができる。
【0058】なお上記の実施例では、引き出し配線部分
13、17、18上に形成された基板間隙調整層21、
23を、多結晶シリコン膜、層間絶縁膜、Al/Cr 2
層構造、保護膜の 4層構造に適用する方法を述べてきた
が、この部分の構造は、本実施例のみには限定しない。
上記実施例では、走査線や信号線等を形成する材料とし
てAl/Cr以外にも、例えばWSix 、MoSix
Al/Tiなどを好適に用いることができる。特に前記
のWSix のようなシリサイドを用いることにより、A
lなどを配線材料として用いた場合に生じることの多か
ったヒロックを抑えることができるので好ましい。また
この他にも、例えばAl/Cr 2層構造と保護膜との間
に層間絶縁膜とITOをさらに形成すれば、基板間隙が
一定に保たれる効果のみならず、さらにファイバによっ
て生じるAl/Cr 2層構造の信号線の傷つき等をも避
けることが可能となる。
【0059】また、ゲート電極を形成する材料として
も、上記実施例の他にも例えば不純物打ち込みによって
低抵抗化したドープドp−Siや、WSix やMoSi
x を好適に用いることができる。このような材料を用い
ることにより、配線のさらなる低抵抗化を図ることがで
きるので好ましい。
【0060】また、基板間隙調整層21、23の配置の
一例として本実施例においては信号線引き出し配線部分
13側に直線状配置を、走査線引き出し配線部分17側
に千鳥状配置を採用した場合を示したが、この配置法は
本実施例のみには限定しないことは言うまでもない。各
引き出し配線部分上に形成された基板間隙調整層21、
23が隣接する引き出し配線部分に接触しないようなパ
ターンであれば、両方の基板間隙調整層21、23とも
に直線状配置あるいは千鳥状配置のパターンや、本実施
例とは逆に、信号線引き出し配線部分13側に千鳥状配
置を、走査線引き出し配線部分17側に直線状配置を採
用してもよい。
【0061】またその基板間隙調整層21、23の材料
についても、本実施例の液晶表示装置で用いた材料のみ
には限定しない。例えば走査線9や信号線5の形成材料
とは別に絶縁体材料を用いて基板間隙調整層21、23
を形成してもよい。このような絶縁体を用いることによ
り、基板間隙調整層21、23が製造時のパターンずれ
などによって隣り合う複数本の走査線どうしあるいは信
号線どうしに接触してしまった場合でも、短絡欠陥の発
生を避けることができる。
【0062】ただし上記実施例で示したように信号線5
や走査線9に用いた材料やTFT3の活性層に用いた材
料と同じ材料を用いて基板間隙調整層21、23を形成
すれば、製造工程および構造をより簡易なものとするこ
とができるので好ましい。
【0063】また基板間隙調整層21、23の幅は、本
実施例では各引き出し配線部分13、17、18の幅と
同程度から数倍程度の幅としているが、これのみには限
定しない。例えばシール材19の幅と同じ程度の幅にし
てもよい。
【0064】さらに、シール材に混合する間隙制御材と
してはガラスファイバを用いたが、基板間隙が均一に保
てるのであれば、この他にも例えば粒状の(ミクロパー
ルのような)間隙制御材を用いてもよい。あるいはその
ようなガラスファイバなどの間隙制御材の混合を省略す
ることもできる。
【0065】このような構造に形成された本実施例の液
晶表示装置は、対向配置される 2枚の基板間隙、いわゆ
るセルギャップを均一化して良好な画質や表示コントラ
ストの画像表示を実現することができる。
【0066】また、上記実施例で示したような本発明に
係る液晶表示パネルを 3枚用いて、光の経路が、光源、
光源光の色分離系、液晶表示パネル、色合成系、投射レ
ンズ系の順に配置して投射型液晶表示装置(いわゆるプ
ロジェクション型液晶表示装置)を製作し、表示を行な
わせてその画像表示性能を検証したところ、色むらやコ
ントラストむらのない均一で良好な表示が得られた。
【0067】上記の第1の実施例の液晶表示装置のよう
に基板の四辺に駆動回路を形成し走査線や信号線の両端
にそれぞれ駆動回路を接続する場合には、冗長性を得る
ことができ一方の駆動回路に動作不良が生じても他方を
動作させて正常な駆動を行なうことが可能である。ある
いは両端の駆動回路を動作させることで走査電圧波形や
信号電圧波形の電圧傾斜に起因した歪みや鈍りを防ぐこ
とができる。また上記の場合、駆動回路がシール材や対
向基板に覆われていないので例えばレーザリペアのよう
な欠陥修復を簡易に施すことができるという利点もあ
り、好ましい。
【0068】(実施例2)図5は第2の実施例の液晶表
示装置を示す平面図である。なおこの第2の実施例の説
明および図5においては、説明の簡潔化のために第1の
実施例と同様の部位には同じ番号を付して示すととも
に、この第2の実施例における特徴的な部分を中心とし
て説明する。
【0069】この第2の実施例の液晶表示装置において
は、シール材19で囲まれた内側の画素電極7が配列さ
れた表示領域と走査線駆動回路15との間のシール材1
9によって概ね覆われる領域に、列設された走査線9の
引き出し配線部分17および補助容量線423の引き出
し配線部分18に沿って基板間隙調整層25をパターニ
ング形成するとともに、列設された信号線5の引き出し
配線部分13どうしの狭間の部分に沿って基板間隙調整
層27を成膜、パターニングして配置したことを特徴と
している。
【0070】前記の基板間隙調整層25、27は、とも
にこの液晶表示装置の形成材料を用いて形成するように
すれば、基板間隙調整層25、27を別の材料を用いて
新たに形成するための成膜工程などを省略することがで
きるので、その構造および製造工程を簡易なものとする
ことができて好ましい。
【0071】例えば本実施例では、基板間隙調整層2
5、27の形成材料として、前述の第1の実施例と同様
の材料、つまり走査線9(および引き出し配線部分1
7)の形成材料と、信号線5(および引き出し配線部分
13)の形成材料と、層間絶縁膜の形成材料201と、
保護膜の形成材料205とを用いて、走査線9の引き出
し配線部分17側に設けられる基板間隙調整層25の基
板200上面からの高さと信号線5の引き出し配線部分
13側に設けられる基板間隙調整層27の基板200上
面からの高さとを同じ高さに形成している。このときこ
れら基板間隙調整層25、27の高さは、例えばTFT
3や補助容量419や補助容量線423など、その他の
構成部位の高さよりも高い高さに形成する。このように
して、走査線9の引き出し配線部分17側の基板間隙と
信号線5の引き出し配線部分13側の基板間隙とを等し
く支持することができる。
【0072】そしてその他の走査線9、走査線9の引き
出し配線部分17、信号線5、信号線5の引き出し配線
部分13、TFT3、補助容量線423、シール材19
の形成領域、走査線駆動回路15、信号線駆動回路11
などの各部位は第1の実施例と同様の構造および材料で
形成されている。
【0073】このような構造に形成された第2の実施例
の液晶表示装置においても、対向配置される 2枚の基板
間隙、いわゆるセルギャップを均一化して、良好な画質
や表示コントラストの画像表示を実現することができ
る。
【0074】なお、用いることができる材料としては、
上記のような材料構成のみには限定しない。例えば基板
間隙調整層25、27を形成する材料として、液晶表示
装置の形成材料とは別に新たに他の形成材料を用いて、
基板間隙調整層25、27を単層で形成してもよいこと
は言うまでもない。このような場合には、基板間隙調整
層25、27は他の構成部位よりも膜厚が厚くなるの
で、成膜や膜厚制御が容易な材料を用いることが望まし
いことは言うまでもない。
【0075】また、上記実施例では基板間隙調整層を走
査線9の引き出し配線部分17側のと信号線5の引き出
し配線部分13側との両方に配置したが、これのみには
限定せず、いずれか一方の側のみに設けてもよい。この
とき基板間隙調整層はシール材19で覆われる領域内に
おけるその他の構成部位の高さが低い方の側に設けて、
その高さを高い方の側に揃えるようにすることは言うま
でもない。
【0076】また、上記実施例では基板間隙調整層2
5、27を引き出し配線部分13、17、18と全て非
接触に配置したが、これのみには限定せず、例えば各引
き出し配線部分13、17、18に対して沿うように基
板間隙調整層25、27を列設し、かつ隣り合う引き出
し配線部分13、17、18には同じ一つの基板間隙調
整層25、27のパターンが接触しないような配置に形
成してもよい。このような少なくとも隣り合う引き出し
配線部分13、17、18どうしが短絡しないような配
置であれば、第2の実施例における基板間隙調整層2
5、27のパターンは種々の変更が可能である。例えば
引き出し配線部分13、17、18に平行に長いパター
ンに形成することなども可能である。
【0077】(実施例3)図6、図7は第3の実施例の
液晶表示装置を示す平面図である。なおこの第3の実施
例の説明および図6、図7においては、説明の簡潔化の
ために第1の実施例と同様の部位には同じ番号を付して
示すとともに、この第3の実施例における特徴的な部分
を中心として説明する。
【0078】この第3の実施例の液晶表示装置において
は、シール材19で囲まれた内側の画素電極7が形成さ
れた表示領域と走査線駆動回路15との間のシール材1
9によって概ね覆われる領域に、走査線9に接続される
引き出し配線部分17および補助容量線423に接続さ
れる引き出し配線部分18を走査線9および補助容量線
423とは別の材料、例えば導電性の良好なAl(アル
ミニウム)を単層に成膜およびパターニングして形成
し、この引き出し配線部分17、18を基板間隙調整層
29として兼用するとともに、信号線5に接続される引
き出し配線部分13を信号線5とは別の材料を用いて例
えば前記のAlを材料として形成して、この引き出し配
線部分13を基板間隙調整層31として兼用することを
特徴としている。
【0079】前記の基板間隙調整層29、31は、とも
に基板200上面からの高さが同じ高さに形成される。
このようにして、走査線9の引き出し配線部分17側の
基板間隙と信号線5の引き出し配線部分13側の基板間
隙とを等しく支持することができる。
【0080】そしてその他の走査線9、走査線9の引き
出し配線部分17、信号線5、信号線5の引き出し配線
部分13、TFT3、補助容量線423、シール材1
9、走査線駆動回路15、信号線駆動回路11などの各
部位は第1の実施例と同様の構造および材料で形成され
ている。
【0081】このような構造に形成された第2の実施例
の液晶表示装置においても、対向配置される 2枚の基板
間隙、いわゆるセルギャップを均一化して、良好な画質
や表示コントラストの画像表示を実現することができ
る。
【0082】なお、用いることができる材料としては、
上記のような材料のみには限定しない。基板間隙調整層
29、31を形成する材料としては、上記のような単層
のAlの他にも、例えばCr/Mo/Crの 3層に積層
することなども可能である。あるいはドーパントを打ち
込んで低抵抗化したp−Siを用いてもよい。このよう
な低抵抗化を図ることのできる材料としては、例えばW
Six やMoSix のようなシリサイドを好適に用いる
ことができる。
【0083】また、上記実施例では基板間隙調整層2
9、31を走査線9の引き出し配線部分17側と信号線
5の引き出し配線部分13側との両方に配置したが、こ
れのみには限定せず、いずれか一方の側のみに設けても
よい。このとき基板間隙調整層はシール材19で覆われ
る領域内におけるその他の構成部位の高さが低い方の側
に設けて、高さを高い方の側に揃えるようにすることは
言うまでもない。
【0084】また、上記実施例では引き出し配線部分1
3、17、18の全てを基板間隙調整層29、31とし
たが、これのみには限定せず、例えば引き出し配線部分
13、17はそれぞれ信号線5、走査線9とは別体でそ
れぞれ基板間隙調整層29、31として形成する一方、
補助容量線423とその引き出し配線部分18とは同層
で同じ材料から一体形成して、基板間隙調整層29とし
ては用いないようにしてもよい。つまり走査線9の引き
出し配線部分13側と信号線5の引き出し配線部分17
側とが等しい基板間隙に支持されるように基板間隙調整
層29、31を配置すればよい。この他にも、液晶表示
装置の層構造によっては引き出し配線部分13、17、
18のうちいずれか 1種類のみを基板間隙調整層として
兼用するようにする、あるいはいずれか 2種類を基板間
隙調整層として兼用するようにしてもよいことは言うま
でもない。
【0085】また、上記実施例では基板間隙調整層2
9、31の平面的パターンを引き出し配線部分13、1
7、18と同程度の幅の細線に形成したが、この他に
も、さらに幅広なパターンに形成してもよい。ただしそ
の場合には、隣り合う基板間隙調整層29、31どうし
の間が短絡しないように距離を置いて形成することが必
要である。この第3の実施例の場合では、基板間隙調整
層29、31は引き出し配線部分13、17、18と兼
用される構造をとっているため、基板間隙調整層29、
31は導電性材料から形成されているので、隣り合うパ
ターンどうしが接触すると短絡不良を引き起こすためで
ある。このように少なくとも隣り合う引き出し配線部分
13、17、18どうしが短絡しないような配置であれ
ば、上記の第3の実施例における基板間隙調整層29、
31のパターンは種々変更が可能である。
【0086】上記実施例では、基板の周辺部の 4辺に駆
動回路が配置された液晶表示装置について示したが、本
発明はこれのみには限定しない。この他にも、例えば図
7に示すように、走査線駆動回路15がTFTアレイ基
板1の周辺部の 1辺だけに配置されて走査線9の一端に
接続され、走査線9の他端は解放状態になっており、信
号線駆動回路11も基板の周辺部の前記走査線駆動回路
が配置された辺に直交する方向の 2辺のうちの 1辺側だ
けに配置されて信号線5の一端に接続され、信号線5の
他端は解放状態になっているような液晶表示装置におい
ても適用可能である。
【0087】この場合には、信号線5と信号駆動回路1
1との間のシール材19に概ね覆われる領域における引
き出し配線部分13、および走査線9と走査線駆動回路
15との間のシール材19に概ね覆われる領域における
引き出し配線部分17、18を上記の実施例と同様に基
板間隙調整層29、31として兼用する一方、信号線5
および走査線9それぞれの解放端側にも、前記の引き出
し配線部分13、17、18と同様の基板間隙調整層3
0、32を設けておくことは言うまでもない。この基板
間隙調整層30、32は、それぞれ信号線5、走査線9
に電気的に接続されるように設けてもよく、あるいは切
り離していわゆるダミーパターンとして設けてもよい。
図7に示した一例では、基板間隙調整層30は信号線5
と一体形成されて電気的に接続されている。一方、基板
間隙調整層32は、走査線9とは切り離されて設けられ
ており補助容量線423とは一体形成されて電気的に接
続されている。この他にも、例えば基板間隙調整層3
0、32は全て電気的に(あるいはパターンとして)切
り離された構造に形成してもよい。あるいは逆に、基板
間隙調整層30、32は全て電気的に(あるいはパター
ンとして)接続された構造に形成してもよい。
【0088】このように駆動回路が走査線や信号線の一
端のみに接続された液晶表示装置の場合においても、上
記のようにその他端側にも基板間隙調整層30、32を
設けることにより、TFTアレイ基板1と対向基板との
間の基板間隙を、走査線駆動回路15の配置された基板
1辺に平行な方向と信号線駆動回路11の配置された基
板 1辺に平行な方向とで等しく均一な間隙に調整するこ
とができる。
【0089】また、上記実施例以外にも、例えば走査線
駆動回路15が走査線9の両端に接続されるように基板
の両側に設けられている一方、信号線駆動回路11は信
号線5の一端だけに接続され他端は解放となるように基
板の 1辺側だけに設けられているような場合などにも、
本発明が適用可能であることは言うまでもない。そのよ
うな場合にも、信号線5の解放端側に上記の図7に示し
たような場合と同様に基板間隙調整層31と同様の基板
間隙調整層31と等しい高さに揃えたダミーパターンを
設けて、これを基板間隙調整層30として用いるように
すればよい。
【0090】(実施例4)図8は第4の実施例の液晶表
示装置を示す平面図である。なおこの第4の実施例の説
明および図8においては、説明の簡潔化のために第1の
実施例と同様の部位には同じ番号を付して示すととも
に、この第4の実施例における特徴的な部分を中心とし
て説明する。
【0091】この第4の実施例の液晶表示装置において
は、表示領域外に蓄積容量を設けた場合を示しており、
特にシール材で覆われた領域内にその蓄積容量を設けた
ことを特徴としている。
【0092】図8(a)に示すようにシール材19で囲
まれた内側の画素電極7が配列された表示領域と走査線
駆動回路15との間のシール材19によって概ね覆われ
る領域およびシール材19で囲まれた内側の画素電極7
が配列された表示領域と信号線駆動回路11との間のシ
ール材19によって概ね覆われる領域が、対向する 2枚
の基板どうしの基板間隙を縦横方向ともに均一な間隙に
調整する基板間隙調整領域33であることを特徴として
いる。具体的には、この基板間隙調整領域33において
引き出し配線部分13に沿って蓄積容量35が形成され
るとともに引き出し配線13にその一端が接続され他端
は所定の電圧に接続されている。そしてこの蓄積容量3
5の基板200上面からの高さによって信号線5の引き
出し配線13側の基板間隙が支持されている。この蓄積
容量35は、このような基板間隙調整領域33における
基板間隙調整のために用いられる一方、それぞれが接続
された信号線5の 1ラインごとに映像信号電圧を表示に
適した値に保持するために設けられているものである。
【0093】この蓄積容量35は、上記のようなシール
材19によって覆われた領域以外にも、表示領域内に設
けてもよく、表示領域外に設けてもよい。あるいは蓄積
容量35を駆動回路内部に作り込んでもよいことは言う
までもない。ただし、上記実施例のようにシール材19
に覆われる領域に設けることにより、実質的にこの蓄積
容量35を基板間隙調整層として兼用することができる
という利点があるため、この点で上記実施例は好ましい
ものである。
【0094】この蓄積容量35の構造は、例えば図8
(b)に示すように基板200上に走査線9やゲート4
05と同層に同じ膜材料から下電極701を形成し、そ
の上に層間絶縁膜201を誘電体層として形成し、さら
にその上に信号線5およびその引き出し配線部分13等
に用いる材料から上電極703を形成し、この上電極7
03と前記の下電極701との間で誘電体層としての層
間絶縁膜201を挟むことにより、蓄積容量35の主要
部を構成する構造となっている。そしてそれを覆って保
護するようように保護膜205が形成されている。この
ように液晶表示装置の形成材料を用いて蓄積容量35の
主要部を構成すれば、その層構造および製造工程を簡易
なものとすることができるので好ましい。
【0095】この蓄積容量35の基板200上面からの
高さは、補助容量線423の引き出し配線部分18が形
成された部分の基板200上面からの高さに揃えて均一
な高さに形成されている。つまり蓄積容量35の基板2
00上面からの高さと、補助容量線423の引き出し配
線部分18の層構造の最上部の高さとが等しく均一にな
るように、引き出し配線部分18の層構造が図8(b)
に示す蓄積容量35の層構造と同様に、下層から順に下
電極701と同じ膜厚の同じ材料、層間絶縁膜201と
同じ膜厚の同じ材料、上電極703と同じ膜厚の同じ材
料、保護膜205、という層構造に形成されている。こ
のとき、上電極703と同じ膜厚の同じ材料で形成され
た引き出し配線部分18の上層部分は蓄積容量35とは
異なり外部の電源に接続されておらずフローティング状
態となっているので、この引き出し配線部分18には表
示に対して実質的に悪影響を与えるような電気容量(つ
まりこの引き出し配線部分18を通る電流の鈍りや遅延
など)はほとんど無視できるほど小さいものとなってい
る。
【0096】このようにして、走査線9の引き出し配線
部分17側の基板間隙と信号線5の引き出し配線部分1
3側の基板間隙とを等しく支持することができる。
【0097】そしてその他の走査線9、走査線9の引き
出し配線部分17、信号線5、信号線5の引き出し配線
部分13、TFT3、シール材19の形成領域、走査線
駆動回路15、信号線駆動回路11などの各部位は第1
の実施例と同様の構造および材料で形成されている。
【0098】このような構造に形成された第4の実施例
の液晶表示装置においても、対向配置される 2枚の基板
間隙、いわゆるセルギャップを均一化して、良好な画質
や表示コントラストの画像表示を実現することができ
る。
【0099】なお、上記実施例では基板間隙調整領域3
3において基板間隙調整のために信号線5の引き出し配
線部分13に配置される蓄積容量35を用いたが、本発
明はこれのみには限定しない。
【0100】この他にも例えば基板200上に形成され
た(いわゆる駆動回路一体型の)信号線駆動回路11お
よび走査線駆動回路15の一部あるいは全体をシール材
19に概ね覆われる基板間隙調整領域33内に含まれる
ように形成し、信号線駆動回路11および走査線駆動回
路15の構成部位の一部あるいは全体の高さによって、
信号線5の引き出し配線部分13側と走査線9の引き出
し配線部分17側との基板間隙を均一に支持するような
構造に形成してもよい。
【0101】あるいは、基板間隙調整領域33において
上記のように蓄積容量35を用いて信号線5の引き出し
配線部分13側の基板の支持高さを調整することにより
基板間隙を調整するとともに、その一方で走査線9の引
き出し配線部分17側には前述の第1乃至第3の実施例
で示したような基板間隙調整層23、25、29を形成
して、走査線9の引き出し配線部分17側の基板の支持
高さを調整することにより基板間隙を調整して、両側の
基板間隙を等しく均一に調整することも可能である。ま
た補助容量線423の引き出し配線部分18のみなら
ず、走査線9の引き出し配線部分17および信号線5の
引き出し配線部分13の両方にも基板間隙調整層23、
25、29のような基板間隙調整層を形成してもよいこ
とは言うまでもない。
【0102】このように基板間隙調整領域33において
基板の縦横両方向にわたって基板間隙を均一に保持する
ことができる。
【0103】なお、本発明によれば、以上の各実施例で
示したような基板間隙調整領域あるいは基板間隙調整層
によって 2枚の基板の基板間隙を基板の縦横両方向にわ
たって等しく保つことができるので、 2枚の基板の面方
向での剛性が十分なものであれば、従来の液晶表示装置
において画素電極が配列された表示領域に散布されてい
たスペーサを省略することも可能である。このような画
素電極が配列された表示領域には、低密度とは言えども
スペーサのような液晶とは透過率の異なる部材を配置し
ないことが望ましい。したがって本発明を用いてスペー
サを省略することによって、画質のさらなる向上を図る
ことができる。
【0104】また、以上の第1乃至第4の実施例におい
ては、活性層が多結晶シリコンからなるいわゆるpol
y−SiTFTを用いた場合について述べたが、この他
にも、poly−SiTFTのみならず単結晶SiTF
Tあるいはa−SiTFTをスイッチング用のTFTと
して用いた場合や、TFTのなかでもスタガ型TFT構
造の場合も逆スタガ型TFT構造の場合も、あるいはM
IM素子のような 2端子素子を用いた場合においても、
本発明の技術は適用可能であることは言うまでもない。
【0105】また、走査線駆動回路や信号線駆動回路は
スイッチング用のTFTと同様にp−Siを用いて同時
に形成する場合を示したが、例えば駆動回路のみを単結
晶Siで形成してもよく、あるいは駆動回路として液晶
駆動用LSIを用いてガラス基板上にCOG(Chip On
Glass )方式で実装してもよい。
【0106】あるいは、図示は省略したが駆動回路のさ
らに外側にも上記のシール材料とは別に第2のシール材
を設けて、駆動回路を外部の湿度や温度変化等から保護
して耐久性のさらなる向上を図るようにしてもよい。
【0107】あるいは、上記の各実施例では対向基板が
TFTアレイ基板の外形寸法よりも小さい場合について
示したが、これのみには限定せず、液晶表示パネルを一
つの大型ガラス基板上に複数多面取りして製造する場合
などには、 2枚の基板を対向して貼り合わせ液晶層を注
入した後のスクライブの簡易化を図るために、対向基板
の外形寸法をTFTアレイ基板と同じ大きさ以上の大き
さにしてもよい。
【0108】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、本発明の液晶表示装置の各部位の形成材料などの変
更が種々可能であることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、液晶表示装置において対向配置される 2
枚の基板間隙(いわゆるセルギャップ)を均一化して、
良好な画質や表示コントラストの画像表示を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の液晶表示装置の構造を示す図。
【図2】第1の実施例の液晶表示装置における信号線5
の引き出し配線部分13近傍の構造を示す図。
【図3】第1の実施例の液晶表示装置における走査線9
の引き出し配線部分17近傍の構造を示す図。
【図4】第1の実施例の液晶表示装置における一画素部
分の構造を示す図。
【図5】第2の実施例の液晶表示装置の構造を示す図。
【図6】第3の実施例の液晶表示装置の構造を示す図。
【図7】第3の実施例の液晶表示装置において、片側だ
けに駆動回路を配置した場合の液晶表示装置の構造を示
す図。
【図8】第4の実施例の液晶表示装置の構造を示す図。
【図9】従来の液晶表示装置の構造を示す図。
【図10】従来の液晶表示装置における信号線505の
引き出し配線部分近傍の構造を示す図。
【図11】従来の液晶表示装置における走査線509の
引き出し配線部分近傍の構造を示す図。
【符号の説明】
1…TFTアレイ基板、3…TFT、5…信号線、7…
画素電極、9…走査線、11…信号線駆動回路、13…
信号線の引出し配線部分、15…走査線駆動回路、17
…走査線の引き出し配線部分、19…シール材、21、
23…基板間隙調整部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ素子と前記スイッチ素子に接続
    された走査線および信号線と前記スイッチ素子に接続さ
    れた画素電極とを有するスイッチ素子アレイ基板と、前
    記走査線に接続された走査線駆動回路と、前記信号線に
    接続された信号線駆動回路と、前記画素電極に間隙を有
    して対向配置され表示領域を形成する対向電極を有し前
    記表示領域の周囲に形成されたシール材によって前記ス
    イッチ素子アレイ基板に接着された対向基板と、周囲を
    前記シール材によって封止され前記スイッチング素子ア
    レイ基板と前記対向基板との基板間隙に挟持された光変
    調層とを有する液晶表示装置において、 前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域におけ
    る基板間隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路との間
    の領域における基板間隙とを均一に調整する基板間隙調
    整領域を、前記シール材によって覆われる部分を含む前
    記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域および前
    記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域のうち少
    なくともいずれか一方の領域に設けたことを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子と前記スイッチング素
    子に接続された走査線および信号線と前記スイッチング
    素子に接続された画素電極とを有するスイッチング素子
    アレイ基板と、前記走査線に接続された走査線駆動回路
    と、前記信号線に接続された信号線駆動回路と、前記画
    素電極に間隙を有して対向配置され表示領域を形成する
    対向電極を有し前記表示領域の周囲に形成されたシール
    材によって前記スイッチング素子アレイ基板に接着され
    た対向基板と、周囲を前記シール材によって封止され前
    記スイッチング素子アレイ基板と前記対向基板との基板
    間隙に挟持された光変調層とを有する液晶表示装置にお
    いて、 前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域におけ
    る基板間隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路との間
    の領域における基板間隙とを均一な間隙に調整する基板
    間隙調整層を、前記シール材によって覆われる部分を含
    む前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域およ
    び前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域のう
    ち少なくともいずれか一方に設けたことを特徴とする液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子と前記スイッチング素
    子に接続された走査線および該走査線に交差するように
    配置された信号線と前記スイッチング素子に接続された
    画素電極と、前記走査線の両端にそれぞれ接続されるよ
    うに基板両端の 2辺に沿ってそれぞれ配置された走査線
    駆動回路と、前記信号線の両端にそれぞれ接続されるよ
    うに走査線駆動回路が形成された前記基板の 2辺とは異
    なる基板両端の 2辺にそれぞれ配置された信号線駆動回
    路とを有するスイッチング素子アレイ基板と、前記画素
    電極に間隙を有して対向配置され表示領域を形成する対
    向電極を有し前記表示領域の周囲に形成されたシール材
    によって前記スイッチング素子アレイ基板に接着された
    対向基板と、周囲を前記シール材によって封止され前記
    スイッチング素子アレイ基板と前記対向基板との基板間
    隙に挟持された光変調層とを有する液晶表示装置におい
    て、 前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域におけ
    る基板間隙と前記表示領域と前記信号線駆動回路との間
    の領域における基板間隙とを均一な間隙に調整する基板
    間隙調整層を、前記シール材によって覆われる部分を含
    む前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域およ
    び前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の領域のう
    ち少なくともいずれか一方に設けたことを特徴とする液
    晶表示装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子と前記スイッチング素
    子に接続された走査線および該走査線に交差するように
    配置された信号線と前記スイッチング素子に接続された
    画素電極と、前記走査線の一端に接続されて該走査線の
    他端は電気的に解放状態となるように基板の 1辺に配置
    された走査線駆動回路と、前記信号線の一端に接続され
    て該信号線の他端は電気的に解放状態となるように前記
    走査線駆動回路の配置された前記基板の 1辺とは異なる
    向きの 1辺に配置された信号線駆動回路とを有するスイ
    ッチング素子アレイ基板と、前記画素電極に間隙を有し
    て対向配置され表示領域を形成する対向電極を有し前記
    表示領域の周囲に形成されたシール材によって前記スイ
    ッチング素子アレイ基板に接着された対向基板と、周囲
    を前記シール材によって封止され前記スイッチング素子
    アレイ基板と前記対向基板との基板間隙に挟持された光
    変調層とを有する液晶表示装置において、 前記スイッチング素子アレイ基板と前記対向基板との間
    の基板間隙を、前記走査線駆動回路の配置された前記基
    板の 1辺と平行な方向と前記信号線駆動回路の配置され
    た前記基板の 1辺と平行な方向とで等しく均一な間隙に
    調整する基板間隙調整領域または基板間隙調整層を、前
    記シール材によって覆われる部分を含む前記表示領域の
    外周部のうち前記走査線駆動回路の配置された前記基板
    の 1辺と平行な方向および前記信号線駆動回路の配置さ
    れた前記基板の 1辺と平行な方向のうち少なくともいず
    れか一方に設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載の液晶表示装
    置において、 前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整層を、走
    査線および信号線のうち少なくとも一方に重なるように
    設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4記載の液晶表示装
    置において、 前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整層を、走
    査線および信号線に沿って設けたことを特徴とする液晶
    表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6記載の液晶表示装
    置において、 前記基板間隙調整層の形成材料として前記液晶表示装置
    に用いられる材料のうち少なくとも一つの材料を用いた
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7記載の液晶表示装
    置において、 前記表示領域と前記走査線駆動回路との間の領域に形成
    される基板間隙調整層を、前記信号線の形成材料を用い
    て形成し、前記表示領域と前記信号線駆動回路との間の
    領域に形成される基板間隙調整層を、前記走査線の形成
    材料を用いて形成してなることを特徴とする液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8記載の液晶表示装
    置において、 前記基板間隙調整領域または前記基板間隙調整層が、前
    記走査線および前記信号線と電気的に絶縁されているこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9記載の液晶表示
    装置において、 前記表示領域における基板間隙を、前記基板間隙調整領
    域または前記基板間隙調整層によって均一に調整してな
    ることを特徴とする液晶表示装置。
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