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JPH0679127A - 空気清浄装置及びその運転方法 - Google Patents

空気清浄装置及びその運転方法

Info

Publication number
JPH0679127A
JPH0679127A JP4145943A JP14594392A JPH0679127A JP H0679127 A JPH0679127 A JP H0679127A JP 4145943 A JP4145943 A JP 4145943A JP 14594392 A JP14594392 A JP 14594392A JP H0679127 A JPH0679127 A JP H0679127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
air
membrane module
outside air
enriched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4145943A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryokichi Yamada
良吉 山田
Hiroshi Yamazaki
洋 山崎
Hisao Yamashita
寿生 山下
Reiji Naka
礼司 中
Shoichi Kitahata
正一 北畠
Osamu Kuroda
黒田  修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4145943A priority Critical patent/JPH0679127A/ja
Publication of JPH0679127A publication Critical patent/JPH0679127A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉空間の快適な環境を効率よく創性する。 【構成】 空気清浄装置1は、酸素富化膜モジュール5
と、該酸素富化膜モジュール5内部を減圧・ 吸引し酸素
濃縮空気を得る真空ポンプ2と、凝縮器12と、凝縮水
を分岐する凝縮水分岐弁18、19と、凝縮水分岐弁1
8、19を制御する湿度制御装置16と、凝縮水受け皿
10a、凝縮水吸上器11a、酸素濃度制御装置250
とを備え、炭酸ガス濃度制御装置15と外気中の二酸化
炭素を除去する炭酸ガス除去装置6を設ける。 【効果】 外気中の炭酸ガス濃度を低下させ閉空間への
炭酸ガス供給量を低く抑制できるとともに、炭酸ガス濃
度の増加速度を低く抑制できる。酸素富化空気中の液状
濃縮水分を凝縮・除去して、カビ発生原因を防止できる
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室内の雰囲気調製用空気
調和機、あるいは石炭ガス化発電燃焼用、製鋼用電気
炉、発酵用、ごみ焼却炉、キルンの助燃用、酸素漂白を
対象とする酸素製造・ 供給装置、さらには冷蔵庫内雰囲
気調製を対象とする窒素製造・ 供給装置などに利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】閉空間の雰囲気を調製する目的は人間、
生産あるいは格納された魚・野菜等の動植物にとって適
正な環境を創生することにある。閉空間の雰囲気の汚染
源は二酸化炭素、一酸化炭素、亜硫酸ガス、タール、ニ
コチン、カビ、細菌等がある。また、閉空間に多人数存
在すると呼吸による酸素の消費量及び二酸化炭素の生成
量が増大する。酸素濃度の低下あるいは二酸化炭素の高
濃度化は人間の脳機能の低下、あるいは目まい、吐き気
等を引き起こす原因になると言われている。したがっ
て、閉空間の汚染物質の浄化は勿論、酸素及び二酸化炭
素濃度、湿度を適正に維持することが重要になる。
【0003】従来、閉空間の雰囲気調製は外部の空気と
置換する換気法が知られている。また、閉空間の人間存
在下での呼吸による酸素濃度低下を防止する方法とし
て、富化酸素を閉空間に供給する方法が知られている。
富化酸素技術には、圧力スイング吸着法及び膜分離法が
あり、閉空間の汚染物質の浄化、酸素富化を目的とした
酸素富化膜付き空気清浄機が、例えば特開平1−236
955号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】閉空間の酸素濃度低下
を目的とした膜分離酸素富化法では、濃度30%程度の
酸素富化空気が得られるが、大気中の炭酸ガス及び水分
も濃縮・吐出される。濃縮水分は一部凝縮して液状とガ
ス状で吐出される。この凝縮水分が酸素富化空気と同時
に閉空間に吐出されると、在室者に不快感を与えると共
にカビ発生などの原因になる。一方、濃縮炭酸ガスが吐
出されると、人間呼吸に伴う炭酸ガスの発生増加に、さ
らに拍車をかけることになり、在室者に悪影響を及ぼす
ことになる。閉空間の快適性を長時間持続するために
は、酸素富化空気中の濃縮炭酸ガス及び水分を除去する
ことが重要になる。これらの点に関して、上記従来技術
は配慮されていない。
【0005】本発明の目的は、酸素富化空気中の濃縮炭
酸ガス及び水分を除去する機能を付加した空気清浄装置
及び運転方法によって、閉空間の快適な環境を効率よく
作りだすと共に快適性の維持向上を図るようにしたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願の第1の発明による空気清浄機は、室内雰囲
気を吸引・ 放出する手段と、室内雰囲気中の除塵及び脱
臭手段と、窒素より酸素の透過率が大きい選択性透過膜
を有する酸素富化膜モジュールと、該酸素富化膜モジュ
ールに外気を供給・ 排出する手段と、前記酸素富化膜モ
ジュール内部を減圧・ 吸引し外気から前記選択性透過膜
を介して酸素濃縮空気を得る手段とを備えた空気清浄装
置において、前記室内雰囲気中の除塵及び脱臭手段と室
内雰囲気を吸引・ 放出する手段との間に水分を凝縮する
手段と、該水分を凝縮する手段により除去された凝縮水
を分岐する手段と、該凝縮水を分岐する手段を制御する
手段と、凝縮水分を蒸発する手段と、酸素濃度を制御す
る手段とを備えるとともに、前記酸素富化膜モジュール
と前記酸素富化膜モジュールに外気を供給・ 排出する手
段との間に、前記凝縮水分を蒸発する手段と、前記酸素
富化膜モジュールに外気中の不要成分を除去する手段
と、該不要成分の濃度を制御する手段とを具備すること
を特徴とする。上記空気清浄装置において、前記外気中
の炭酸ガス等の不要成分除去装置は、酸素富化膜モジュ
ールへの外気供給・ 排出側に設け、また、不要成分濃度
の制御装置は、酸素富化膜モジュールの膜セル間に形成
された外気流通系内に不要成分濃度検知器を設けた構成
としてある。
【0007】さらに、前記酸素富化膜モジュールに外気
を供給・排出する手段は、該酸素富化膜モジュールへの
外気を供給・排出するための供給経路及び排出経路を備
えるとともに、前記酸素富化膜モジュールに外気の供給
・排出の流れの方向を反転させるための手段を設けた構
成とされ、しかも前記酸素富化膜モジュールへの外気供
給経路及び排出経路は、外気の供給・排出の流れ方向の
反転に応じてそれぞれ互いに外気の供給・排出方向を反
転させるように構成してある。
【0008】一方、上記空気清浄装置の運転方法におい
ては、前記不要成分である炭酸ガス濃度を検知すること
により、酸素富化膜モジュールへの外気供給・ 排出の流
れ方向を変更可能としてある。また、この空気清浄装置
1が配置される室内空間(以下閉空間という)の湿度を
検知して前記凝縮水の分岐を制御し、かつ、該凝縮水の
蒸発水分を閉空間あるいは閉空間外に放出できるように
したものである。
【0009】本出願の第2発明による空気清浄装置は、
室内雰囲気を吸引・ 放出する手段と、室内雰囲気中の除
塵及び脱臭手段と、窒素より酸素の透過率が大きい選択
性透過膜を有する酸素富化膜モジュールと、該酸素富化
膜モジュールに大気を供給・排出する手段と、前記酸素
富化膜モジュール内部を減圧・ 吸引し外気から前記選択
性透過膜を介して酸素濃縮空気を得る手段とを備えた空
気清浄装置において、前記酸化富化膜モジュールは外気
中の不要成分を除去する手段と、前記不要成分濃度を制
御する手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】さらに、本出願の第3発明による空気清浄
装置は、室内雰囲気を吸引・ 放出する手段と、室内雰囲
気中の除塵及び脱臭手段とを備えた空気清浄装置におい
て、前記室内雰囲気中の除塵及び脱臭手段と前記室内雰
囲気を吸引・ 放出する手段との間に、水分を凝縮する手
段と、該水分を凝縮する手段により除去された凝縮水を
分岐する手段と、該凝縮水を分岐する手段を制御する手
段と、酸素濃度を制御する手段とを備えるとともに、前
記凝縮水を分岐する手段で分岐除去された凝縮水を蒸発
する手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】前述の第1発明による空気清浄装置によれば、
酸素富化空気中の濃縮水分を凝縮することにより、閉空
間に液状で放出されない。また閉空間内の凝縮水の分岐
を制御して凝縮水を薄膜化し、この薄膜化水分を、室内
雰囲気を吸引・ 放出する装置の室内雰囲気流による伝熱
によって蒸発し、閉空間内の加湿を行う。さらに、閉空
間内の凝縮水の分岐を制御し酸素富化膜モジュールと該
酸素富化膜モジュールへの外気供給・ 排出装置との間に
前記凝縮水を分岐薄膜化し、この薄膜化水分を酸素富化
膜モジュールへの外気供給・ 排出装置の外気流の伝熱に
よって蒸発させて、閉空間の加湿が不要の場合には閉空
間外に放出させる。一方、不要成分の除去手段により外
気中の炭酸ガスを除去させ、閉空間の炭酸ガス高濃度化
の加速が防止できる。また、炭酸ガス濃度の検知結果に
基づいて、酸素富化膜モジュールへの外気供給経路及び
排出経路に流れる外気流れ方向を順次反転操作し、外気
中の炭酸ガスを連続で除去し、炭酸ガスを含まない酸素
富化空気を閉空間に放出することにより、閉空間の炭酸
ガス濃度の増加を抑制できる。
【0012】また、前記第2発明による空気清浄装置に
よれば、酸素富化膜モジュールによる空気清浄作用を奏
することが可能となり、外気中の炭酸ガスを連続で除去
することにより閉空間の炭酸ガス濃度の増加を防止する
ことができる。さらに、前記第3発明による空気清浄装
置によれば、凝縮水の分岐制御による閉空間の加湿調整
作用を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、 本発明の一実施例を図1 、図2、図3
及び図4を用いて説明する。図1には空気清浄装置の全
体の概略を示す模式構成図、図2には酸素富化膜モジュ
ールの要部の概略を示す斜視図、図3には外気中の炭酸
ガスを除去する装置を設置した酸素富化膜モジュールの
概略を示す斜視図、図4には図3の装置による炭酸ガス
除去性能特性図がそれぞれ示されている。
【0014】空気清浄装置1は、全体として、仕切板9
00によって雰囲気循環部910と酸素富化部920か
ら構成される。また、図1における雰囲気循環部910
の上方及び左方に、閉空間が位置する。雰囲気循環部9
10は、凝縮水受け皿10a、凝縮水吸上器11a、凝
縮器12、循環ブロアー13、循環ブロアー用モータ1
4、湿度制御機16、循環雰囲気放出口17、凝縮水分
岐弁18、19、集塵フィルター20、脱臭器21、酸
素濃度検知器25、酸素濃度制御機250などから構成
される。
【0015】また、酸素富化部920は、真空ポンプ
2、送風ファン3、送風ファンモータ4、酸素富化膜モ
ジュール5、炭酸ガス除去装置6a、6b、外気供給管
8、外気排出管9、凝縮水受け皿10b、凝縮水吸上器
11b、炭酸ガス濃度制御機15、炭酸ガス濃度検知器
100などから構成される。従来使用されている酸素富
化膜モジュール5は、図2に示したようにケース810
内に膜セル800が数枚等間隔で収納されている。この
膜セル800は、窒素より酸素の透過率が大きい選択性
透過膜からなる。外気は801から802方向へ、ある
いは逆に802から801方向へと供給される。この
間、酸素富化空気は吐出口820から真空ポンプ手段に
よって、吸引される。本発明における酸素富化膜モジュ
ール5は、図3に示すとおり、図2に示した酸素富化膜
モジュール5の構成に加え、その外気供給側801と外
気吐出側802に炭酸ガス除去装置6a、6bをそれぞ
れ設置したものである。
【0016】次に、このように構成された空気清浄装置
の作用について説明する。図1において、 まず酸素富化
空気の製造及びその経路について述べる。真空ポンプ2
及び送風ファン3を作動することにより、送風ファン3
により外気300が外気供給管8から吸引され、酸素富
化膜モジュール5を経たのち、301、302の流れと
なって外気排出管9から系外に吐出される。この間、真
空ポンプ2により酸素富化膜モジュール5の膜セル80
0内が減圧されて、外気300が外気供給管8から吸引
される。この作用により、外気300中の酸素が30%
程度に濃縮され、酸素モジュール5より吐出された酸素
富化空気は、真空ポンプ2から酸素富化空気吐出管7を
経て凝縮器12に供給されたのち、循環雰囲気放出口1
7から閉空間に放出される。
【0017】次に、閉空間の雰囲気循環経路について述
べる。循環ブロアー用モータ14をONすることによ
り、循環ブロアー13が作動する。これにより、閉空間
の雰囲気500が吸引され、集塵フィルター20で塵な
どの汚れ物質が、脱臭器21で臭い成分が除去されてク
リーン化される。クリーン化された雰囲気501は、循
環ブロアー13により、502、503の流れ方向に添
って循環雰囲気放出口17から閉空間に吐出される。
【0018】この間、酸素富化部920に設置した酸素
富化膜モジュール5では外気300中の炭酸ガスが炭酸
ガス除去装置6aで濃縮・除去される。6aで炭酸ガス
が濃縮・除去された外気は、炭酸ガス除去装置6bを経
て301、302の流れとなって外気排出管9から系外
に吐出(流れ303)される。ここで、酸素富化膜モジ
ュール5内に設置した炭酸ガス検知器100により、炭
酸ガス除去装置6aによる炭酸ガス除去後の濃度が検知
される。炭酸ガス濃度が検知されたら、炭酸ガス濃度制
御機15により送風ファンモータ4の回転が反転され、
送風ファン3が逆回転される。これにより、外気の供給
は300からではなく306からの流れにより行われ、
外気排出管9が外気供給管としての役目に変更される。
したがって、外気306は外気排出管9から307、3
04の流れ方向に添って酸素富化膜モジュール5を経た
のち、外気供給管8から系外に吐出(流れ305)され
る。
【0019】この間、外気306中の炭酸ガスは炭酸ガ
ス除去装置6bで除去され、この後炭酸ガス除去装置6
bで炭酸ガスが除去された空気流により、既に炭酸ガス
除去装置6aで濃縮・除去された炭酸ガスが脱離され、
供給管8から吐出される。ここで、また酸素富化膜モジ
ュール5内に設置した炭酸ガス検知器100により、炭
酸ガス除去装置6bによる炭酸ガス除去後の濃度が検知
される。炭酸ガス濃度が検知されたら、再び炭酸ガス濃
度制御装置15により送風ファンモータ4の回転が反転
され、送風ファン3が逆回転される。これにより、外気
の供給通路は306から300へと初期の流れに戻り、
この状態においては外気の供給側が外気供給管8に、排
出側が外気排出管9に流れる。
【0020】一方、炭酸ガスが除去された酸素富化空気
は真空ポンプ2で吸引され、酸素富化空気吐出管7を経
て雰囲気循環部910内に設置した凝縮器12に供給さ
れる。ここで、酸素富化空気中の濃縮液状水分は凝縮・
除去され、炭酸ガス及び液状水分が除去された上記水分
が含まれる高湿度酸素富化空気405が得られる。そし
て、酸素富化空気405は、循環ブロアー13による循
環流503によって混合・稀釈され、循環雰囲気放出口
17から閉空間に放出される。閉空間の酸素濃度は、ク
リーン化された雰囲気501の酸素濃度として、脱臭器
21の後方に配置された酸素濃度検知機25により検知
される。そして、閉空間の酸素濃度が所定濃度になった
ら制御装置250により真空ポンプ2及び送風ファン用
モータ4が停止され、酸素富化空気製造が停止される。
【0021】さらに、閉空間を加湿する場合には、湿度
検知器200により閉空間の湿度が検知され、その湿度
が所定値に達しない場合には、湿度制御装置16によっ
て凝縮水分岐弁18が開けられる。これにより、凝縮器
12で除去された凝縮水が凝縮水受け皿10aに滴下さ
れ、凝縮水吸上器11aにより滴下凝縮水が吸い上げら
れ薄膜化される。この薄膜化水は、クリーン化された雰
囲気501の流れによる伝熱で蒸発されかつ加湿された
雰囲気流れ502となり、さらに循環ブロア13の作用
により空気流503となって循環雰囲気放出口17から
放出され、閉空間が適正な湿度に調整される。閉空間が
所定の湿度に達したら、湿度検知器200により閉空間
の湿度が検知され、湿度制御装置16によって凝縮水分
岐弁18が閉じられ、凝縮水分岐弁19が開けられる。
これにより、凝縮器12で除去された凝縮水が酸素富化
部920に設置された凝縮水受け皿10bに滴下され、
凝縮水吸上器11bにより滴下凝縮水が吸い上げられ薄
膜化される。この薄膜化水は、送風ファン3の反転操作
により外気が300から301、302に添って流れる
場合には、この流れの外気伝熱により蒸発される。ま
た、外気が306から307、304に添って流れる場
合には、この流れの外気伝熱により蒸発される。蒸発さ
れた外気は、外気供給管8あるいは外気排出管9から、
閉空間外に放出される。
【0022】また、本出願における第2発明および第3
発明に対応する実施例としては、それぞれ炭酸除去装置
6a、6bを装着した酸素富化膜モジュール5及び外気
供給・排出のための付属装置を主な構成要素とする空気
清浄装置、あるいは、凝縮器12、凝縮水分岐弁18、
19及び室内雰囲気を吸引・放出するための付属装置を
主な構成要素とする空気清浄装置であることは、上述し
た実施例の記載からも明らかである。そして、これらの
ものも、それぞれ空気清浄装置としての作用を奏する。
【0023】以上述べた本発明に係わる実施例のもの
を、実際に使用した場合の使用例を以下に示す。 使用例1 図1 に示した装置を用い酸素富化空気製造時の外気中の
炭酸ガス除去操作を実施した。本実施例では、真空ポン
プの吸引圧力−470mmHgで富化酸素絶対量が16.8
- O /min(酸素濃度が30%、酸素富化空気量
5.6 /min)得られる従来市販の酸素富化膜モジ
ュールを用いた。上記操作条件で真空ポンプを操作し、
図3に示したように酸素富化膜モジュールには、前記集
塵フィルター両面にゼオライト13Xを添着した炭酸ガ
ス除去装置を取り付けた。
【0024】まず、炭酸ガス除去装置を取り付けず、酸
素富化膜モジュールのみ使用した酸素富化運転を運転を
実施した。上記条件で運転した結果、 酸素富化空気中の
炭酸ガス濃度は、外気中の炭酸ガス濃度350ppmの
約4倍の1300ppmとなった。これに対し、本使用
例では炭酸ガス除去装置6aから外気を供給し、時間が
経過すると、除去後の炭酸ガス濃度が検知され、送風フ
ァンモータの回転が反転して送風ファンが逆回転した。
これにより、外気は炭酸ガス除去装置6bから供給さ
れ、この操作が順次繰り返された。この結果、図4に示
したように炭酸ガス濃度は、5ppm以下に除去でき
た。
【0025】本使用例によれば外気中の炭酸ガスを低濃
度に除去できるため、 酸素富化空気供給に伴う閉空間へ
の炭酸ガス供給量を低く抑制できる。また、在室者によ
る炭酸ガス吐出による増加を炭酸ガス除去後の酸素富化
空気中の酸素、窒素によって稀釈できるため、炭酸ガス
濃度の増加速度を低く抑制できる効果がある。 使用例2 使用例1の操作により、炭酸ガス除去後の酸素富化空気
を容積8m3 の密閉空間に放出し、閉空間の酸素濃度を
制御した。本実施例では、予め閉空間を窒素パージし、
閉空間に在室者が5人居住するときの酸素消費量条件下
に調整しながら、酸素濃度を制御した。その結果、閉空
間の酸素濃度が所定濃度になったら、酸素富化空気製造
が停止し、酸素濃度が所定濃度以下になったら酸素富化
空気製造を開始し、この操作が順次継続され、閉空間の
酸素濃度は21%以上に維持できた。濃度30%の酸素
富化空気を供給なしでは、酸素濃度は2時間程度で約1
9.5%にまで低下した。
【0026】本使用例によれば、 密閉空間に人間が在室
し呼吸に伴う酸素消費に伴う酸素濃度の低下を防止出来
る効果がある。 使用例 3 図1示した装置を用い使用例1操作時に酸素富化空中の
濃縮水分の凝縮・除去操作を実施した。凝縮器は内容積
200mlの塩ビ、受け皿は厚み0.5mmの亜鉛板で
高さ10×横50×奥行き20mmの容器、凝縮水分吸
上器は直径2mmの針金で横120×縦130mmの枠
にガラス繊維を取り付けた。凝縮水分岐弁は電磁弁を用
いた。
【0027】酸素富化空気中の液状濃縮水分は、凝縮器
内に5.5g−H O/hの速度で凝縮・蓄積された。
この凝縮水で容積8m3 の密閉空間の加湿調整を実施し
た。閉空間が所定の湿度以下になったら、制御装置によ
って凝縮水分岐弁18が開けられ、凝縮水が受け皿10
aに滴下され、凝縮水吸上器11aにより滴下凝縮水が
吸い上げられ薄膜化された。これにより、薄膜化水は循
環ブロアー雰囲気吸引流れの伝熱により29.4g−H
O/hの速度で蒸発し、密閉空間の湿度は酸素富化空
気のみを放出した場合に比べ、相対湿度で3ないし6%
余計に加湿できた。
【0028】閉空間が所定の湿度になったら、湿度制御
装置により凝縮水分岐弁18が閉じられ、凝縮水分岐弁
19が開けられた。これにより、凝縮器で除去された凝
縮水が酸素富化部に設置した受け皿10bに滴下され、
吸上器11bにより滴下凝縮水が吸い上げられ薄膜化さ
れた。この薄膜化水は、送風ファンの反転繰返し操作に
よる外気伝熱で蒸発された。蒸発された外気は、送風フ
ァンの反転繰返し操作によって外気供給管8あるいは外
気排出管9から、閉空間外に放出できた。
【0029】本使用例によれば、閉空間の加湿ができ、
かつ、加湿不要のときは閉空間外に放出でき、閉空間へ
の酸素富化空気供給時の液状水分放出による不快感をな
くし、、カビ発生原因を防止できる効果がある。以上、
本発明の一実施例を詳述したが、本発明は前記実施例お
よび使用例に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載された本発明を逸脱することなく、ビル、地下
鉄、倉庫等を対象とした雰囲気調製を行うこともでき
る。あるいは石炭ガス化発電燃焼用、製鋼用電気炉、発
酵用、ごみ焼却炉、キルンの助燃用、酸素漂白を対象と
した酸素製造供給装置、さらにはに冷蔵庫内雰囲気調製
を対象とする窒素製造供給装置などに利用できる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外気から導入された炭酸ガス濃度を低濃度水
準まで除去できるため、酸素富化空気供給に伴う閉空間
への炭酸ガス供給量を低く抑制できる。また、在室者に
よる炭酸ガス吐出による増加を炭酸ガス除去後の酸素富
化空気中の酸素、窒素によって稀釈できるため、炭酸ガ
ス濃度の増加速度を低く抑制することができる。さら
に、閉空間の酸素濃度を常に一定値以上に維持すること
ができ、閉空間に人間が在室した場合にも、その呼吸に
伴う酸素消費による酸素濃度の低下を防止することがで
きる。
【0031】また、凝縮水で閉空間の加湿調節を行うこ
とにより、閉空間に液状で放出されず、在室者への不快
感を与えることなく、かつカビ発生原因を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気清浄装置の全体の概略を示す模式構成図
である。
【図2】 酸素富化膜モジュールの要部の概略を示す斜
視図である。
【図3】 外気中の炭酸ガスを除去する装置を設置した
酸素富化膜モジュールの概略を示す斜視図である。
【図4】 図3の装置による炭酸ガス除去性能特性図で
ある。
【符号の説明】
1…空気清浄装置、2…真空ポンプ、3…送風ファン、
4…送風ファンモータ、5…酸素富化膜モジュール、6
…炭酸ガス除去装置、7…酸素富化空気吐出管、8…外
気供給管、9…外気排出管、12…凝縮器、13…循環
ブロアー、14…循環ブロアー用モータ、15…炭酸ガ
ス濃度制御装置、16…湿度制御装置、17…循環雰囲
気放出口、18、19…凝縮水分岐弁、25…酸素濃度
検知器、100…炭酸ガス濃度検知器、250…酸素濃
度制御装置、900…仕切板、910…雰囲気循環部、
920…酸素富化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 礼司 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 北畠 正一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 黒田 修 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内雰囲気を吸引・ 放出する手段と、室
    内雰囲気中の除塵及び脱臭手段と、窒素より酸素の透過
    率が大きい選択性透過膜を有する酸素富化膜モジュール
    と、該酸素富化膜モジュールに外気を供給・ 排出する手
    段と、前記酸素富化膜モジュール内部を減圧・ 吸引し外
    気から前記選択性透過膜を介して酸素濃縮空気を得る手
    段とを備えた空気清浄装置において、前記室内雰囲気中
    の除塵及び脱臭手段と室内雰囲気を吸引・ 放出する手段
    との間に水分を凝縮する手段と、該水分を凝縮する手段
    により除去された凝縮水を分岐する手段と、該凝縮水を
    分岐する手段を制御する手段と、凝縮水分を蒸発する手
    段と、酸素濃度を制御する手段とを備えるとともに、前
    記酸素富化膜モジュールと前記酸素富化膜モジュールに
    外気を供給・ 排出する手段との間に、前記凝縮水分を蒸
    発する手段と、前記酸素富化膜モジュールに外気中の不
    要成分を除去する手段と、該不要成分の濃度を制御する
    手段とを設けたことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 室内雰囲気を吸引・ 放出する手段と、室
    内雰囲気中の除塵及び脱臭手段と、窒素より酸素の透過
    率が大きい選択性透過膜を有する酸素富化膜モジュール
    と、該酸素富化膜モジュールに大気を供給・ 排出する手
    段と、前記酸素富化膜モジュール内部を減圧・ 吸引し外
    気から前記選択性透過膜を介して酸素濃縮空気を得る手
    段とを備えた空気清浄装置において、前記酸化富化膜モ
    ジュールは外気中の不要成分を除去する手段と、前記不
    要成分濃度を制御する手段とを設けたことを特徴とする
    空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 室内雰囲気を吸引・ 放出する手段と、室
    内雰囲気中の除塵及び脱臭手段とを備えた空気清浄装置
    において、前記室内雰囲気中の除塵及び脱臭手段と前記
    室内雰囲気を吸引・ 放出する手段との間に、水分を凝縮
    する手段と、該水分を凝縮する手段により除去された凝
    縮水を分岐する手段と、該凝縮水を分岐する手段を制御
    する手段と、酸素濃度を制御する手段とを備えるととも
    に、前記凝縮水を分岐する手段で分岐除去された凝縮水
    を蒸発する手段とを設けたことを特徴とする空気清浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記酸素富化膜モジュールに外気を供給
    ・排出する手段は、該酸素富化膜モジュールへの外気を
    供給・排出するための供給経路及び排出経路を備えると
    ともに、前記酸素富化膜モジュールに外気の供給・排出
    の流れの方向を反転させるための手段を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記酸素富化膜モジュールへの外気供給
    経路及び排出経路は、外気の供給・排出の流れ方向の反
    転に応じてそれぞれ互いに外気の供給・排出方向を反転
    させるように構成したことを特徴とする請求項4に記載
    の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 前記外気中の不要成分を除去する手段
    を、前記酸素富化膜モジュールへの外気の供給及び排出
    側に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の空気
    清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記不要成分濃度を制御する手段におい
    て、前記酸素富化膜モジュールの外気流通系内に不要成
    分濃度を検知する手段を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 前記酸素富化膜モジュールの外気流通系
    内の不要成分濃度を検知し、酸素富化膜モジュールへの
    大気供給・ 排出の外気循環方向を変更可能に制御するこ
    とを特徴とする請求項4記載の空気清浄装置の運転方
    法。
  9. 【請求項9】 閉空間の湿度を検知して前記凝縮水の分
    岐を制御し、かつ該凝縮水の蒸発水分を閉空間あるいは
    閉空間外に放出できるように制御することを特徴とする
    請求項1又は3記載の空気清浄装置の運転方法。
JP4145943A 1992-06-05 1992-06-05 空気清浄装置及びその運転方法 Pending JPH0679127A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117211A (en) * 1994-02-21 2000-09-12 Fuelmaker Corporation Gas desiccation and contaminant disposal method and apparatus
GB2426469A (en) * 2005-05-28 2006-11-29 Oluwole Shamusi Fagbemi Cabin air purifier
JP2013526873A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 チャレンジャー インスティテュート オブ テクノロジー 生きた水生生物の輸送システムおよび方法

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