JPH067856Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH067856Y2 JPH067856Y2 JP1986040124U JP4012486U JPH067856Y2 JP H067856 Y2 JPH067856 Y2 JP H067856Y2 JP 1986040124 U JP1986040124 U JP 1986040124U JP 4012486 U JP4012486 U JP 4012486U JP H067856 Y2 JPH067856 Y2 JP H067856Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- main cutting
- flank
- groove
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/20—Top or side views of the cutting edge
- B23C2200/205—Discontinuous cutting edges
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/36—Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
- B23C2200/367—Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、エンドミル、正面フライス、サイドカッタ
等の各種転削工具の外周切刃として用いて好適なスロー
アウェイチップに関するものである。
等の各種転削工具の外周切刃として用いて好適なスロー
アウェイチップに関するものである。
［従来の技術］ 第１３図〜第１５図は、この種の各種転削工具の外周切
刃として用いられる従来のスローアウェイチップ（以
下、チップと略称する。）を示すものである。
刃として用いられる従来のスローアウェイチップ（以
下、チップと略称する。）を示すものである。
第１３図〜第１５図において、このチップ１は外観略正
方形の板状のもので、その上下面がそれぞれ逃げ面２、
２とされ、またその一対の対向する側面がそれぞれすく
い面３、３とされている。また、上記各逃げ面２とすく
い面３とが交差する稜線部には各々主切刃４、４が形成
されている。そして上記逃げ面２には、これら主切刃
４、４間に連通してこれら主切刃４、４を鋸歯状に分断
する複数条（図では３条）の断面コ字状をなす溝部５…
が形成されている。ここでこれら溝部５…は、それぞれ
上記逃げ面２上において主切刃４、４と直交する方向に
向けて形成されている。なお、図中符号６は、このチッ
プ１を工具本体に装着するための取付孔を示すものであ
る。
方形の板状のもので、その上下面がそれぞれ逃げ面２、
２とされ、またその一対の対向する側面がそれぞれすく
い面３、３とされている。また、上記各逃げ面２とすく
い面３とが交差する稜線部には各々主切刃４、４が形成
されている。そして上記逃げ面２には、これら主切刃
４、４間に連通してこれら主切刃４、４を鋸歯状に分断
する複数条（図では３条）の断面コ字状をなす溝部５…
が形成されている。ここでこれら溝部５…は、それぞれ
上記逃げ面２上において主切刃４、４と直交する方向に
向けて形成されている。なお、図中符号６は、このチッ
プ１を工具本体に装着するための取付孔を示すものであ
る。
そして、以上の構成からなるこのチップ１は、その一方
の逃げ面２を工具本体（図示せず）の外周側に向けかつ
その一方の主切刃４、４が外周切刃とされて上記工具本
体に着脱自在に装着され、使用に供される。
の逃げ面２を工具本体（図示せず）の外周側に向けかつ
その一方の主切刃４、４が外周切刃とされて上記工具本
体に着脱自在に装着され、使用に供される。
しかして、上記従来のチップ１によれば、その逃げ面２
に形成した溝部５…により切屑の分断性を向上させるこ
とができるため、これにより切削抵抗の低減化を図るこ
とができるという利点が得られる。
に形成した溝部５…により切屑の分断性を向上させるこ
とができるため、これにより切削抵抗の低減化を図るこ
とができるという利点が得られる。
［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来のチップ１にあっては、溝部５
を主切刃４と直交する方向に形成しているので、第１６
図に模式的に示すように、一層切削抵抗を小さくしかつ
切屑の排出性を向上させるためにアキシャルレーキ角α
を大きく取って工具本体に装着すると、上記溝部５によ
って分断された稜線凹部７における回転半径が上記縁部
８における回転半径より小さいものになってしまうた
め、切削に際して上記縁部８に異常摩耗を発生してしま
い、この結果びびりの発生や主切刃４のチッピングある
いは欠損等を招いてしまうという問題があった。
を主切刃４と直交する方向に形成しているので、第１６
図に模式的に示すように、一層切削抵抗を小さくしかつ
切屑の排出性を向上させるためにアキシャルレーキ角α
を大きく取って工具本体に装着すると、上記溝部５によ
って分断された稜線凹部７における回転半径が上記縁部
８における回転半径より小さいものになってしまうた
め、切削に際して上記縁部８に異常摩耗を発生してしま
い、この結果びびりの発生や主切刃４のチッピングある
いは欠損等を招いてしまうという問題があった。
［考案の目的］ この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、溝部によ
って得られる各種の効果と、アキシャルレーキ角を付し
て装着することによって得られる効果とを同時に得るこ
とができる外周切刃用のチップを提供することを目的と
するものである。
って得られる各種の効果と、アキシャルレーキ角を付し
て装着することによって得られる効果とを同時に得るこ
とができる外周切刃用のチップを提供することを目的と
するものである。
［問題点を解決するための手段］ この考案のチップは、逃げ面とすくい面とが交差する稜
線部に主切刃が形成され、かつ上記逃げ面に上記主切刃
を分断する１条以上の溝部が形成されたチップの上記溝
部を、主切刃と直交する仮想線に対して傾斜する方向に
延びてその終端部を逃げ面上に有し、しかもその幅寸法
が上記逃げ面上において主切刃から終端部に至るまで等
しく、かつその断面形状が上記逃げ面上から深さ方向に
漸次狭くなるように形成したものである。
線部に主切刃が形成され、かつ上記逃げ面に上記主切刃
を分断する１条以上の溝部が形成されたチップの上記溝
部を、主切刃と直交する仮想線に対して傾斜する方向に
延びてその終端部を逃げ面上に有し、しかもその幅寸法
が上記逃げ面上において主切刃から終端部に至るまで等
しく、かつその断面形状が上記逃げ面上から深さ方向に
漸次狭くなるように形成したものである。
［実施例］ 第１図〜第９図は、この考案のチップの一例を示すもの
で、第１３図〜第１５図に示したものと共通する部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
で、第１３図〜第１５図に示したものと共通する部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
第１図〜第６図において、このチップ１０においては、
その逃げ面２に各主切刃４、４を分断するそれぞれ３条
づつの溝部１１…が形成されている。
その逃げ面２に各主切刃４、４を分断するそれぞれ３条
づつの溝部１１…が形成されている。
この溝部１１は、各々主切刃４を分断するとともに、こ
の主切刃４と直交する仮想線Ｘに対して角度βだけ傾斜
する方向に所定の長さだけ形成されている。そして、こ
れにより上記溝部１１の終端部１２は、逃げ面２上の取
付孔６に臨む位置に形成されている。また、この溝部１
１はその幅寸法が、逃げ面２上において主切刃４部分か
らその終端部１２に至るまで等しく、かつ第４図に示す
ようにその深さ方向に向けて漸次狭くなる、底部が円滑
曲面とされた断面略Ｖ字状に形成されている。
の主切刃４と直交する仮想線Ｘに対して角度βだけ傾斜
する方向に所定の長さだけ形成されている。そして、こ
れにより上記溝部１１の終端部１２は、逃げ面２上の取
付孔６に臨む位置に形成されている。また、この溝部１
１はその幅寸法が、逃げ面２上において主切刃４部分か
らその終端部１２に至るまで等しく、かつ第４図に示す
ようにその深さ方向に向けて漸次狭くなる、底部が円滑
曲面とされた断面略Ｖ字状に形成されている。
そして、以上の構成からなるチップ１０は、第７図〜第
９図に示すように、工具本体１５の軸線方向に沿って螺
旋状に配設された各チップ取付座１６にその一方の逃げ
面２を当接させ、その主切刃４がチップポケット１７に
臨む外周切刃とされたうえで、クランプネジ１８により
着脱自在に装着されて使用に供される。ここで、上記チ
ップ１０は、第９図に示すように、その溝部１１の傾斜
角度βと略等しいアキシャルレーキ角β１を付されて工
具本体１５に取付けられている。
９図に示すように、工具本体１５の軸線方向に沿って螺
旋状に配設された各チップ取付座１６にその一方の逃げ
面２を当接させ、その主切刃４がチップポケット１７に
臨む外周切刃とされたうえで、クランプネジ１８により
着脱自在に装着されて使用に供される。ここで、上記チ
ップ１０は、第９図に示すように、その溝部１１の傾斜
角度βと略等しいアキシャルレーキ角β１を付されて工
具本体１５に取付けられている。
しかして、このようなチップ１０では、その溝部１１
を、主切刃４と直交する仮想線Ｘに対してアキシャルレ
ーキ角β１に略相当する角度βだけ傾斜させて所定長さ
だけ形成し、しかもその幅寸法を上記逃げ面２上におい
て主切刃４から終端部１２に至るまで等しくかつその深
さ方向に向けて漸次狭くなるように形成している。した
がって、第１０図に示すように、工具本体に上記アキシ
ャルレーキ角β１を付して装着しても、その回転半径が
小さい稜線凹部７と、これより回転半径が大きい溝部１
１の縁部１８とが回転軌跡において同一円周上に位置す
ることがない。この結果、上記縁部１８において異常摩
擦が生じてびびりを発生したりあるいは主切刃４にチッ
ピングや欠損を招く恐れがない。このため、このチップ
１０によれば、溝部１１の切屑分断による切削抵抗の低
減化効果のみならず、アキシャルレーキ角β１を付する
ことによる切屑排出性の向上や主切刃４の切削時の衝撃
緩和によるびびりの発生の防止、さらには切削抵抗の一
層の低減化といった、溝部１１とアキシャルレーキ角β
１とによる相乗効果を得ることができる。
を、主切刃４と直交する仮想線Ｘに対してアキシャルレ
ーキ角β１に略相当する角度βだけ傾斜させて所定長さ
だけ形成し、しかもその幅寸法を上記逃げ面２上におい
て主切刃４から終端部１２に至るまで等しくかつその深
さ方向に向けて漸次狭くなるように形成している。した
がって、第１０図に示すように、工具本体に上記アキシ
ャルレーキ角β１を付して装着しても、その回転半径が
小さい稜線凹部７と、これより回転半径が大きい溝部１
１の縁部１８とが回転軌跡において同一円周上に位置す
ることがない。この結果、上記縁部１８において異常摩
擦が生じてびびりを発生したりあるいは主切刃４にチッ
ピングや欠損を招く恐れがない。このため、このチップ
１０によれば、溝部１１の切屑分断による切削抵抗の低
減化効果のみならず、アキシャルレーキ角β１を付する
ことによる切屑排出性の向上や主切刃４の切削時の衝撃
緩和によるびびりの発生の防止、さらには切削抵抗の一
層の低減化といった、溝部１１とアキシャルレーキ角β
１とによる相乗効果を得ることができる。
しかも、溝部１１の幅が逃げ面２上において主切刃４か
ら終端部１２に至るまで等しくされているので、逃げ面
２が溝部１１によって切り欠かれる面積は、溝部１１を
その終端部１２側で幅広となるように形成した場合に比
して小さくなる。そして、逃げ面２の面積は、溝幅が一
定ゆえに、溝部１１の傾斜角βの大小に拘らずほぼ一定
に保たれる。従って、工具本体１５のチップ取付座１６
に逃げ面２の一方を当接させてチップ１０を装着する場
合でも、チップ取付座１６と逃げ面２との接触面積を十
分に確保してチップ１０の取付剛性を高く維持しつつ、
溝部１１の傾斜角βを十分に大きく取って主切刃４のア
キシャルレーキ角β１を増大させることができ、これに
よりびびりの発生防止や切削抵抗の低減化等の効果が一
層顕著に発揮される。
ら終端部１２に至るまで等しくされているので、逃げ面
２が溝部１１によって切り欠かれる面積は、溝部１１を
その終端部１２側で幅広となるように形成した場合に比
して小さくなる。そして、逃げ面２の面積は、溝幅が一
定ゆえに、溝部１１の傾斜角βの大小に拘らずほぼ一定
に保たれる。従って、工具本体１５のチップ取付座１６
に逃げ面２の一方を当接させてチップ１０を装着する場
合でも、チップ取付座１６と逃げ面２との接触面積を十
分に確保してチップ１０の取付剛性を高く維持しつつ、
溝部１１の傾斜角βを十分に大きく取って主切刃４のア
キシャルレーキ角β１を増大させることができ、これに
よりびびりの発生防止や切削抵抗の低減化等の効果が一
層顕著に発揮される。
さらに、溝幅が一定であるため、溝部１１の両側壁とす
くい面３とがなす交差角は、逃げ面２側からみて９０°
±βよりも小さくなることはなく、上述のように溝部１
１をその終端部１２側で幅広となるように形成した場合
に比べて、大きな交差角を確保することができる。この
ため、本実施例のチップ１０によれば、溝部１１の主切
刃４側の開口部周縁におけるチップの強度を維持し得
て、溝部１１の側壁とすくい面３との稜線部に欠け等が
生じるのを防ぐことができ、このような欠けによって主
切刃４のチッピングや欠損が惹起されるような事態を未
然に防止することができる。
くい面３とがなす交差角は、逃げ面２側からみて９０°
±βよりも小さくなることはなく、上述のように溝部１
１をその終端部１２側で幅広となるように形成した場合
に比べて、大きな交差角を確保することができる。この
ため、本実施例のチップ１０によれば、溝部１１の主切
刃４側の開口部周縁におけるチップの強度を維持し得
て、溝部１１の側壁とすくい面３との稜線部に欠け等が
生じるのを防ぐことができ、このような欠けによって主
切刃４のチッピングや欠損が惹起されるような事態を未
然に防止することができる。
しかも、溝部１１は逃げ面２上からその深さ方向に向け
て漸次狭くなるように形成されており、このため溝部１
１の両側壁とすくい面３とがなす実際の交差角（上記稜
線部に垂直な断面における交差角）は、逃げ面２側から
みた場合に比べてさらに大きくなる。従ってこのチップ
１０では、主切刃４周辺において、より高いチップ強度
を確保することが可能となり、上述した異常摩擦の防止
効果と相俟って、一層確実にチッピングや欠損を防止す
ることが可能となる。
て漸次狭くなるように形成されており、このため溝部１
１の両側壁とすくい面３とがなす実際の交差角（上記稜
線部に垂直な断面における交差角）は、逃げ面２側から
みた場合に比べてさらに大きくなる。従ってこのチップ
１０では、主切刃４周辺において、より高いチップ強度
を確保することが可能となり、上述した異常摩擦の防止
効果と相俟って、一層確実にチッピングや欠損を防止す
ることが可能となる。
なお、上記実施例においては、溝部１１をその断面形状
が底部が円滑曲面とされた断面略Ｖ字状に形成したがこ
れに限るものではなく、その幅寸法が逃げ面２上から深
さ方向に向けて漸次狭くなる形状であれば、例えば第１
１図に示す溝部２０のような断面半円周状のものや、あ
るいは第１２図に示す溝部２１のような断面略台形状の
ものであってもよい。
が底部が円滑曲面とされた断面略Ｖ字状に形成したがこ
れに限るものではなく、その幅寸法が逃げ面２上から深
さ方向に向けて漸次狭くなる形状であれば、例えば第１
１図に示す溝部２０のような断面半円周状のものや、あ
るいは第１２図に示す溝部２１のような断面略台形状の
ものであってもよい。
［考案の効果］ 以上説明したようにこの考案のチップは、逃げ面とすく
い面とが交差する稜線部に主切刃が形成され、かつ上記
逃げ面に上記主切刃を分断する１条以上の溝部が形成さ
れたチップの上記溝部を、主切刃と直行する仮想線に対
して傾斜する方向に延びてその終端部を逃げ面上に有
し、しかもその幅寸法が上記逃げ面上において主切刃か
ら終端部に至るまで等しく、かつその断面形状が上記逃
げ面上から深さ方向に漸次狭くなるように形成したもの
である。
い面とが交差する稜線部に主切刃が形成され、かつ上記
逃げ面に上記主切刃を分断する１条以上の溝部が形成さ
れたチップの上記溝部を、主切刃と直行する仮想線に対
して傾斜する方向に延びてその終端部を逃げ面上に有
し、しかもその幅寸法が上記逃げ面上において主切刃か
ら終端部に至るまで等しく、かつその断面形状が上記逃
げ面上から深さ方向に漸次狭くなるように形成したもの
である。
よって、このチップによれば、工具本体にアキシャルレ
ーキ角を付して装着しても、溝部の縁部において異常摩
擦が生じてびびりを発生したりあるいは主切刃にチッピ
ングや欠損を招く恐れがない。このため、上記溝部の有
する切屑分断による切削抵抗の低減化等の効果に加え
て、アキシャルレーキ角を付すことによって得られる切
屑排出性の向上や主切刃の切削時の衝撃緩和によるびび
り発生の防止、さらには切削抵抗の一層の低減化等の効
果も同時に得ることができる。
ーキ角を付して装着しても、溝部の縁部において異常摩
擦が生じてびびりを発生したりあるいは主切刃にチッピ
ングや欠損を招く恐れがない。このため、上記溝部の有
する切屑分断による切削抵抗の低減化等の効果に加え
て、アキシャルレーキ角を付すことによって得られる切
屑排出性の向上や主切刃の切削時の衝撃緩和によるびび
り発生の防止、さらには切削抵抗の一層の低減化等の効
果も同時に得ることができる。
しかも、溝部の幅が逃げ面上において主切刃から終端部
に至るまで等しくされているので、溝部によって逃げ面
が切り欠かれる面積が、溝部をその終端部側で幅広とな
るように形成した場合よりもて小さくなる。そして、こ
の逃げ面の面積は溝部の傾斜角の大小に拘らずほぼ一定
に保たれる。このため、工具本体のチップ取付座との一
方を当接させてチップを装着する場合でも、チップ取付
座との接触面積を十分に確保してチップの取付剛性を高
く維持しつつ、溝部の傾斜角を十分に大きく取って主切
刃のアキシャルレーキ角を増大させることができ、これ
によりびびりの発生防止や切削抵抗の低減化等の効果が
一層顕著に発揮される。
に至るまで等しくされているので、溝部によって逃げ面
が切り欠かれる面積が、溝部をその終端部側で幅広とな
るように形成した場合よりもて小さくなる。そして、こ
の逃げ面の面積は溝部の傾斜角の大小に拘らずほぼ一定
に保たれる。このため、工具本体のチップ取付座との一
方を当接させてチップを装着する場合でも、チップ取付
座との接触面積を十分に確保してチップの取付剛性を高
く維持しつつ、溝部の傾斜角を十分に大きく取って主切
刃のアキシャルレーキ角を増大させることができ、これ
によりびびりの発生防止や切削抵抗の低減化等の効果が
一層顕著に発揮される。
さらに、溝幅が主切刃側から終端部に至るまで一定であ
るため、溝部をその終端部側で幅広となるように形成し
た場合に比べて、溝部の両側壁とすくい面との交差角を
大きくすることができ、しかも深さ方向には溝幅が漸次
狭くなるように形成されているため、実際の交差角はさ
らに大きくなる。従って、本考案のチップによれば、主
切刃周辺において高いチップ強度を確保することがで
き、上述した異常摩耗の防止による効果と相俟ってチッ
ピングや欠損をより確実に防止することが可能となる。
るため、溝部をその終端部側で幅広となるように形成し
た場合に比べて、溝部の両側壁とすくい面との交差角を
大きくすることができ、しかも深さ方向には溝幅が漸次
狭くなるように形成されているため、実際の交差角はさ
らに大きくなる。従って、本考案のチップによれば、主
切刃周辺において高いチップ強度を確保することがで
き、上述した異常摩耗の防止による効果と相俟ってチッ
ピングや欠損をより確実に防止することが可能となる。
第１図〜第６図にはこの考案のチップの一実施例を示す
もので、第１図は側面図、第２図は第１図のII−II線視
断面図、第３図は正面図、第４図は溝部の拡大断面図、
第５図は第１図のＶ−Ｖ線視図、第６図は第５図のVI−
VI線視断面図、第７図〜第１０図は上記チップをエンド
ミルに装着した状態を示すもので、第７図は側面図、第
８図は正面図、第９図は第７図の側面展開図、第１０図
はチップの装着状態を模式的に示す斜視図、第１１図お
よび第１２図は各々この考案の他の実施例を示すもの
で、それぞれ溝部の拡大断面図、 第１３図〜第１６図は従来のチップを示すもので、第１
３図は側面図、第１４図は第１３図のＰ−Ｐ線視断面
図、第１５図は正面図、第１６図は上記チップをエンド
ミルに装着した状態を模式的に示す斜視図である。 ２……逃げ面、３……すくい面、 ４……主切刃、６……取付孔、 １０……チップ（スローアウェイチップ）、 １１，２０，２１……溝部、１２……終端部、 １５……工具本体、１６……チップ取付座、 Ｘ……仮想線、β……溝部の傾斜角、 β１……アキシャルレーキ角。
もので、第１図は側面図、第２図は第１図のII−II線視
断面図、第３図は正面図、第４図は溝部の拡大断面図、
第５図は第１図のＶ−Ｖ線視図、第６図は第５図のVI−
VI線視断面図、第７図〜第１０図は上記チップをエンド
ミルに装着した状態を示すもので、第７図は側面図、第
８図は正面図、第９図は第７図の側面展開図、第１０図
はチップの装着状態を模式的に示す斜視図、第１１図お
よび第１２図は各々この考案の他の実施例を示すもの
で、それぞれ溝部の拡大断面図、 第１３図〜第１６図は従来のチップを示すもので、第１
３図は側面図、第１４図は第１３図のＰ−Ｐ線視断面
図、第１５図は正面図、第１６図は上記チップをエンド
ミルに装着した状態を模式的に示す斜視図である。 ２……逃げ面、３……すくい面、 ４……主切刃、６……取付孔、 １０……チップ（スローアウェイチップ）、 １１，２０，２１……溝部、１２……終端部、 １５……工具本体、１６……チップ取付座、 Ｘ……仮想線、β……溝部の傾斜角、 β１……アキシャルレーキ角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉藤 貴宣 東京都品川区西品川１丁目27番20号 三菱 金属株式会社東京製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−223513（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−29416（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】逃げ面とすくい面とが交差する稜線部に主
切刃が形成され、かつ上記逃げ面に上記主切刃を分断す
る１条以上の溝部が形成されてなるスローアウェイチッ
プにおいて、 上記溝部を、上記主切刃と直交する仮想線に対して傾斜
する方向に延びてその終端部を上記逃げ面上に有し、し
かもその幅寸法が上記逃げ面上において上記主切刃から
上記終端部に至るまで等しく、かつその断面形状が上記
逃げ面上から深さ方向に漸次狭くなるように形成したこ
とを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986040124U JPH067856Y2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986040124U JPH067856Y2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | スローアウェイチップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62153008U JPS62153008U (ja) | 1987-09-28 |
| JPH067856Y2 true JPH067856Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=30853927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986040124U Expired - Lifetime JPH067856Y2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH067856Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009241212A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp | ニック付き刃先交換式チップ |
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| KR101168472B1 (ko) * | 2008-03-31 | 2012-07-26 | 스미또모 덴꼬오 하드메탈 가부시끼가이샤 | 닉을 갖는 날끝 교환식 팁 |
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