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JPH06743B2 - インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 - Google Patents

インドリン−2−カルボン酸類の製造方法

Info

Publication number
JPH06743B2
JPH06743B2 JP60211233A JP21123385A JPH06743B2 JP H06743 B2 JPH06743 B2 JP H06743B2 JP 60211233 A JP60211233 A JP 60211233A JP 21123385 A JP21123385 A JP 21123385A JP H06743 B2 JPH06743 B2 JP H06743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carboxylic acid
indoline
halogenophenylalanine
copper
amine
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60211233A
Other languages
English (en)
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JPS6270355A (ja
Inventor
雅宣 浅田
芳夫 中村
秀行 高橋
善夫 嶋田
清 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP60211233A priority Critical patent/JPH06743B2/ja
Publication of JPS6270355A publication Critical patent/JPS6270355A/ja
Publication of JPH06743B2 publication Critical patent/JPH06743B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Indole Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インドリン−2−カルボン酸類を製造する方
法に関する。更に詳しくは、一般式I (式中、Xはハロゲン原子、Yはヒドロキシル基、炭素
数1〜10個の置換又は未置換アルコキシ基、置換又は
未置換アリル(Aryl)オキシ基、又はアミド残基を表わ
す。)で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン、2
−ハロゲノフェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノ
フェニルアラニンアミドをアミンの存在下、銅系触媒を
用いて閉環させることを特徴とする、一般式II (式中、Yは前記と同じ)で表わされるインドリン−2
−カルボン酸類の製造方法に関する。
インドリン−2−カルボン酸類化合物は種々医薬品の原
料となる重要な化合物である。例えば、光学活性な(S)
−インドリン−2−カルボン酸は、アンジオテンシンI
変換酵素阻害剤として有用な(S)−1−〔(S)−3−メル
カプト−2−オキソプロピル〕−インドリン−2−カル
ボン酸 構造式 等に利用できる〔ジヤーナル・オブ・メディシィナル・
ケミストリー(J.Med.Chem.),26,394(198
3)〕。
(従来の技術と問題点) インドリン−2−カルボン酸類の製造方法としては、N
−アセチルインドール−2−カルボン酸又はそのメチル
エステルを酸化白金触媒を用い、室温常圧下で還元する
方法〔日本化学雑誌、第87巻、760〜762頁(19
66)〕やインドール−2−カルボキシアミドをヨウ化
フォスフォニウムとヨウ化水素酸で還元する方法〔オー
ストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Aust.
J.Chem.),20,1935(1967)〕などが知られ
ている。しかし、これらの方法はいずれも高価なインド
ール−2−カルボン酸を出発物質とするため、インドリ
ン−2−カルボン酸類を工業的に有利に得る方法とは言
い難く、安価に生産する方法が望まれている。
(問題点を解決するための手段及び作用効果) かかる状況下に、本発明者らは前記の式Iで示される化
合物から、式IIで示されるインドリン−2−カルボン酸
類に導く工業的生産に有利な新しい手法を見い出し、本
発明を完成した。
すなわち2−ハロゲノフェニルアラニン、2−ハロゲノ
フェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノフェニルア
ラニンアミドはアミンの存在下、銅系触媒を用いること
によって極めて効率良く閉環され、インドリン−2−カ
ルボン酸類に変換されることを見い出したものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる一般式I で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン類において
は、Xはハロゲン原子であり、フッ素、塩素、臭素又は
ヨウ素である。Yはヒドロキシル基又はメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブチロキシ基、ヘキシロキシ
基、イソプロポキシ基、イソブチロキシ基などの炭素数
1〜10個の未置換アルコキシ基或いはその炭素鎖上の
水素原子をヒドロキシル基、アルコキシ基などで置換し
た炭素数1〜10個の置換アルコキシ基、又はアミド残
基の水素原子を1個又は2個置換したメチルアミド残
基、エチルアミド残基、プロピルアミド残基、ブチルア
ミド残基、ジエチルアミド残基、ジイソプロピルアミド
残基、ジブチルアミド残基、モノエタノールアミド残基
などのアミド残基である。
この2−ハロゲノフェニルアラニン類の具体例として
は、たとえば2−クロロフェニルアラニン、2−クロロ
フェニルアラニンエチルエステル、2−クロロフェニル
アラニンエチレングリコールエステル、2−クロロフェ
ニルアラニンアミルエステル、2−クロロフェニルアラ
ニンブチルアミド、2−クロロフェニルアラニンモノエ
タノールアミド、2−ブロモフェニルアラニンイソプロ
ピルエステル、2−ブロモフェニルアラニングリセロー
スエステル、2−ブロモフェニルアラニンヘキシルエス
テル、2−ブロモフェニルアラニンジエチルアミド、2
−ブロモフェニルアラニンジブチルアミドなどがあげら
れる。
2−ハロゲノフェニルアラニンは、公知のフェニルアラ
ニンの合成法に従い、たとえば2−ハロゲノベンズアル
デヒドをヒダントインもしくはアズラクトンの形に誘導
し、還元開環することによって容易に製造でき、さらに
2−ハロゲノフェニルアラニン類への変換も常法により
容易に行われる。
本発明方法において用いられるアミンとしては、たとえ
ばブチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オ
クチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ
ブチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、ベンジルアミン、ピリジン、ピペリジ
ン、モルホリン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、
ジイソプロピルエチルアミンなどがあげられる。これら
のアミンのうち、常圧で反応を行わせるためには沸点が
100℃以上のアミンを用いるのが好ましい。また出発
物質Iが2−ハロゲノフェニルアラニン又は2−ハロゲ
ノフェニルアラニンエステルの場合、第1級アミンを用
いると閉環反応と同時にIは第1アミンのアミドに変換
され、用いた第1アミンのインドリン−2−カルボン酸
アミドが生成する。従ってインドリン−2−カルボン酸
又はインドリン−2−カルボン酸エステルを得たい場合
は、第2級アミン又は第3アミンを用いる必要がある。
また本発明の方法において用いられる銅系触媒は反応系
に銅イオンを供給するものであれば良く、たとえば金属
銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、亜酸化銅、酸化銅、水
酸化銅、硫酸銅などの無機銅化合物又は蓚酸銅、酢酸銅
などの有機銅化合物があげられる。
本発明方法において、アミンは2−ハロゲノフェニルア
ニリン類に対して、1倍モル以上使用され、好ましくは
2〜10倍モル使用される。また、銅系触媒は2−ハロ
ゲノフェニルアニリン類に対して、1〜20重量%の範
囲で用いられ、好ましくは2〜10重量%の範囲で用い
られる。
閉環反応は加熱して行うのが好ましく、温度は使用する
アミンの沸点により異なるが、100〜200℃が好ま
しい。反応時間は2〜8時間が好ましい。また生成する
インドリン−2−カルボン酸類は酸化されやすいため、
反応は窒素、ヘリウム或いはアルゴンなどのような不活
性気流中で行うのが望ましい。
本発明方法においては、反応終了後、反応混合液を
過、溶媒抽出、水洗、カラムクロマトグラフィーなどの
常法に従って処理してインドリン−2−カルボン酸類を
得ることができる。必要に応じて、さらに蒸留又は再結
晶などの処理によって高純度のインドリン−2−カルボ
ン酸類とすることができる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 インドリン−2−カルボン酸の合成 a)2−クロロフェニルアラニンの合成 1lのナスフラスコにo−クロロベンズアルデヒド74
gとアセチルグリシン42.1gを加え、さらに無水酢酸9
2gと酢酸ナトリウム22gを加え、冷却管をつけて1
50℃で1.5時間還流加熱した。放冷すると固まるが、
砕いて冷水300mlで洗浄した。吸引脱水後、エーテル
120mlで洗浄し、真空乾燥すると黄色の粉末のα−ア
セトアミノケイ皮酸のアズラクトン65.2g(収率8
2%)が得られた。
次に、1lのフラスコに上記アズラクトン50gと赤リ
ン30g、さらに無水酢酸300mlを加え、57%ヨウ
化水素酸200mlを攪拌下に滴下した。滴下終了後、冷
却管をつけ、140℃に昇温し、3時間還流加熱した。
放冷後、反応液を減圧乾固し、水500mlとエーテル2
00mlを加え、よく攪拌し水層を分離した。水層を20
0mlまで減圧濃縮し、濃アンモニア水でpHを6にするこ
とにより白色の沈殿物が得られた。この沈殿物を過に
より集め、冷水50mlで洗浄後、真空乾燥して2−クロ
ルフェニルアラニンを37.5g(収率83%)得た。
b)インドリン−2−カルボン酸の合成 冷却器、攪拌器及び滴下ロートを備えた100ml容のフ
ラスコ中に、ジエタノールアミン20gを入れ、窒素を
吹き込みながら無水塩化第二銅1.0gを徐々に加え
た。次いで100℃まで昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニン10gを徐々に加え、14
0℃に昇温し、さらに4時間加熱還流した。反応後、放
冷し、酢酸エチル200mlで抽出し、酢酸エチル層に水
50mlを加えpH5に調整して2回(計100ml)洗浄し
た。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧
乾固し、淡茶色の粉末インドリン−2−カルボン酸を3.
4g得た(収率42%)。
実施例2 インドリン−2−カルボン酸エチルエステル
の合成 冷却器及び攪拌器を備えた500ml容フラスコに2−ク
ロロフェニルアラニン30g、エタノール200ml及び
濃硫酸10mlを加え、3時間加熱環流した。反応後、反
応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え中和し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル
層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧濃縮したところ
2−クロロフェニルアラニンのエチルエステルが22.5g
(収率66%)得られた。
次に、冷却器、攪拌器及び滴下ロートを備えた100ml
容のフラスコ中にトリプロピルアミン20gを入れ、窒
素を吹き込みながら室温で無水塩化第二銅1.0gを徐々に
加えた。次に100℃に昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニンエチル10gを滴下した。
温度を140℃まで昇温し、さらに4時間加熱還流し、
反応を終了した。放冷後、アミンを減圧で除き、酢酸エ
チル200mlで抽出し、酢酸エチル層を水50mlで2回
(計100ml)洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナト
リウムで脱水後、減圧濃縮し、茶色のシロップを得た。
これを酢エチ−ヘキサン(1:5)で結晶化し、淡桃色
のインドリン−2−カルボン酸エチルを3.9g得た(収率
47%)。
実施例3 実施例1において、2−クロロフェニルアラニンの代り
に2−ブロモフェニルアラニン、ジエタノールアミンの
代りにトリエチルアミンを用いて実施例1と同様の操作
を行い、インドリン−2−カルボン酸を2.7g得た(収率
33%)。
実施例4 実施例1において、アミンをモノエタノールアミンに代
えて実施例1と同様の操作を行い、淡黄色の粉末インド
リン−2−カルボン酸モノエタノールアミドを4.1g得た
(収率40%)。
実施例5〜7 実施例2において、出発物質Iとアミンを代え、表1に
示した反応条件下で実施例2と同様の操作を行い、同表
のような結果を得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I (式中、Xはハロゲン原子、Yはヒドロキシル基、炭素
    数1〜10個の置換又は未置換アルコキシ基、置換又は
    未置換アリル(Aryl)オキシ基、又はアミド残基を表わ
    す。) で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン、2−ハロ
    ゲノフェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノフェニ
    ルアラニンアミドをアミンの存在下、銅系触媒を用いて
    閉環させることを特徴とする、一般式II (式中、Yは前記と同じ) で表わされるインドリン−2−カルボン酸類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】アミンが、ジエタノールアミン、トリプロ
    ピルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミ
    ン、トリブチルアミン又はジブチルアミンのいずれかで
    ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】銅系触媒が無水塩化第2銅である特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。
JP60211233A 1985-09-24 1985-09-24 インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 Expired - Lifetime JPH06743B2 (ja)

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