JPH06743B2 - インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 - Google Patents
インドリン−2−カルボン酸類の製造方法Info
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- JPH06743B2 JPH06743B2 JP60211233A JP21123385A JPH06743B2 JP H06743 B2 JPH06743 B2 JP H06743B2 JP 60211233 A JP60211233 A JP 60211233A JP 21123385 A JP21123385 A JP 21123385A JP H06743 B2 JPH06743 B2 JP H06743B2
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- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- indoline
- halogenophenylalanine
- copper
- amine
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Indole Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インドリン−2−カルボン酸類を製造する方
法に関する。更に詳しくは、一般式I (式中、Xはハロゲン原子、Yはヒドロキシル基、炭素
数1〜10個の置換又は未置換アルコキシ基、置換又は
未置換アリル(Aryl)オキシ基、又はアミド残基を表わ
す。)で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン、2
−ハロゲノフェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノ
フェニルアラニンアミドをアミンの存在下、銅系触媒を
用いて閉環させることを特徴とする、一般式II (式中、Yは前記と同じ)で表わされるインドリン−2
−カルボン酸類の製造方法に関する。
法に関する。更に詳しくは、一般式I (式中、Xはハロゲン原子、Yはヒドロキシル基、炭素
数1〜10個の置換又は未置換アルコキシ基、置換又は
未置換アリル(Aryl)オキシ基、又はアミド残基を表わ
す。)で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン、2
−ハロゲノフェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノ
フェニルアラニンアミドをアミンの存在下、銅系触媒を
用いて閉環させることを特徴とする、一般式II (式中、Yは前記と同じ)で表わされるインドリン−2
−カルボン酸類の製造方法に関する。
インドリン−2−カルボン酸類化合物は種々医薬品の原
料となる重要な化合物である。例えば、光学活性な(S)
−インドリン−2−カルボン酸は、アンジオテンシンI
変換酵素阻害剤として有用な(S)−1−〔(S)−3−メル
カプト−2−オキソプロピル〕−インドリン−2−カル
ボン酸 構造式 等に利用できる〔ジヤーナル・オブ・メディシィナル・
ケミストリー(J.Med.Chem.),26,394(198
3)〕。
料となる重要な化合物である。例えば、光学活性な(S)
−インドリン−2−カルボン酸は、アンジオテンシンI
変換酵素阻害剤として有用な(S)−1−〔(S)−3−メル
カプト−2−オキソプロピル〕−インドリン−2−カル
ボン酸 構造式 等に利用できる〔ジヤーナル・オブ・メディシィナル・
ケミストリー(J.Med.Chem.),26,394(198
3)〕。
(従来の技術と問題点) インドリン−2−カルボン酸類の製造方法としては、N
−アセチルインドール−2−カルボン酸又はそのメチル
エステルを酸化白金触媒を用い、室温常圧下で還元する
方法〔日本化学雑誌、第87巻、760〜762頁(19
66)〕やインドール−2−カルボキシアミドをヨウ化
フォスフォニウムとヨウ化水素酸で還元する方法〔オー
ストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Aust.
J.Chem.),20,1935(1967)〕などが知られ
ている。しかし、これらの方法はいずれも高価なインド
ール−2−カルボン酸を出発物質とするため、インドリ
ン−2−カルボン酸類を工業的に有利に得る方法とは言
い難く、安価に生産する方法が望まれている。
−アセチルインドール−2−カルボン酸又はそのメチル
エステルを酸化白金触媒を用い、室温常圧下で還元する
方法〔日本化学雑誌、第87巻、760〜762頁(19
66)〕やインドール−2−カルボキシアミドをヨウ化
フォスフォニウムとヨウ化水素酸で還元する方法〔オー
ストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Aust.
J.Chem.),20,1935(1967)〕などが知られ
ている。しかし、これらの方法はいずれも高価なインド
ール−2−カルボン酸を出発物質とするため、インドリ
ン−2−カルボン酸類を工業的に有利に得る方法とは言
い難く、安価に生産する方法が望まれている。
(問題点を解決するための手段及び作用効果) かかる状況下に、本発明者らは前記の式Iで示される化
合物から、式IIで示されるインドリン−2−カルボン酸
類に導く工業的生産に有利な新しい手法を見い出し、本
発明を完成した。
合物から、式IIで示されるインドリン−2−カルボン酸
類に導く工業的生産に有利な新しい手法を見い出し、本
発明を完成した。
すなわち2−ハロゲノフェニルアラニン、2−ハロゲノ
フェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノフェニルア
ラニンアミドはアミンの存在下、銅系触媒を用いること
によって極めて効率良く閉環され、インドリン−2−カ
ルボン酸類に変換されることを見い出したものである。
フェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノフェニルア
ラニンアミドはアミンの存在下、銅系触媒を用いること
によって極めて効率良く閉環され、インドリン−2−カ
ルボン酸類に変換されることを見い出したものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる一般式I で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン類において
は、Xはハロゲン原子であり、フッ素、塩素、臭素又は
ヨウ素である。Yはヒドロキシル基又はメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブチロキシ基、ヘキシロキシ
基、イソプロポキシ基、イソブチロキシ基などの炭素数
1〜10個の未置換アルコキシ基或いはその炭素鎖上の
水素原子をヒドロキシル基、アルコキシ基などで置換し
た炭素数1〜10個の置換アルコキシ基、又はアミド残
基の水素原子を1個又は2個置換したメチルアミド残
基、エチルアミド残基、プロピルアミド残基、ブチルア
ミド残基、ジエチルアミド残基、ジイソプロピルアミド
残基、ジブチルアミド残基、モノエタノールアミド残基
などのアミド残基である。
は、Xはハロゲン原子であり、フッ素、塩素、臭素又は
ヨウ素である。Yはヒドロキシル基又はメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブチロキシ基、ヘキシロキシ
基、イソプロポキシ基、イソブチロキシ基などの炭素数
1〜10個の未置換アルコキシ基或いはその炭素鎖上の
水素原子をヒドロキシル基、アルコキシ基などで置換し
た炭素数1〜10個の置換アルコキシ基、又はアミド残
基の水素原子を1個又は2個置換したメチルアミド残
基、エチルアミド残基、プロピルアミド残基、ブチルア
ミド残基、ジエチルアミド残基、ジイソプロピルアミド
残基、ジブチルアミド残基、モノエタノールアミド残基
などのアミド残基である。
この2−ハロゲノフェニルアラニン類の具体例として
は、たとえば2−クロロフェニルアラニン、2−クロロ
フェニルアラニンエチルエステル、2−クロロフェニル
アラニンエチレングリコールエステル、2−クロロフェ
ニルアラニンアミルエステル、2−クロロフェニルアラ
ニンブチルアミド、2−クロロフェニルアラニンモノエ
タノールアミド、2−ブロモフェニルアラニンイソプロ
ピルエステル、2−ブロモフェニルアラニングリセロー
スエステル、2−ブロモフェニルアラニンヘキシルエス
テル、2−ブロモフェニルアラニンジエチルアミド、2
−ブロモフェニルアラニンジブチルアミドなどがあげら
れる。
は、たとえば2−クロロフェニルアラニン、2−クロロ
フェニルアラニンエチルエステル、2−クロロフェニル
アラニンエチレングリコールエステル、2−クロロフェ
ニルアラニンアミルエステル、2−クロロフェニルアラ
ニンブチルアミド、2−クロロフェニルアラニンモノエ
タノールアミド、2−ブロモフェニルアラニンイソプロ
ピルエステル、2−ブロモフェニルアラニングリセロー
スエステル、2−ブロモフェニルアラニンヘキシルエス
テル、2−ブロモフェニルアラニンジエチルアミド、2
−ブロモフェニルアラニンジブチルアミドなどがあげら
れる。
2−ハロゲノフェニルアラニンは、公知のフェニルアラ
ニンの合成法に従い、たとえば2−ハロゲノベンズアル
デヒドをヒダントインもしくはアズラクトンの形に誘導
し、還元開環することによって容易に製造でき、さらに
2−ハロゲノフェニルアラニン類への変換も常法により
容易に行われる。
ニンの合成法に従い、たとえば2−ハロゲノベンズアル
デヒドをヒダントインもしくはアズラクトンの形に誘導
し、還元開環することによって容易に製造でき、さらに
2−ハロゲノフェニルアラニン類への変換も常法により
容易に行われる。
本発明方法において用いられるアミンとしては、たとえ
ばブチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オ
クチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ
ブチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、ベンジルアミン、ピリジン、ピペリジ
ン、モルホリン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、
ジイソプロピルエチルアミンなどがあげられる。これら
のアミンのうち、常圧で反応を行わせるためには沸点が
100℃以上のアミンを用いるのが好ましい。また出発
物質Iが2−ハロゲノフェニルアラニン又は2−ハロゲ
ノフェニルアラニンエステルの場合、第1級アミンを用
いると閉環反応と同時にIは第1アミンのアミドに変換
され、用いた第1アミンのインドリン−2−カルボン酸
アミドが生成する。従ってインドリン−2−カルボン酸
又はインドリン−2−カルボン酸エステルを得たい場合
は、第2級アミン又は第3アミンを用いる必要がある。
ばブチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オ
クチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ
ブチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、ベンジルアミン、ピリジン、ピペリジ
ン、モルホリン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、
ジイソプロピルエチルアミンなどがあげられる。これら
のアミンのうち、常圧で反応を行わせるためには沸点が
100℃以上のアミンを用いるのが好ましい。また出発
物質Iが2−ハロゲノフェニルアラニン又は2−ハロゲ
ノフェニルアラニンエステルの場合、第1級アミンを用
いると閉環反応と同時にIは第1アミンのアミドに変換
され、用いた第1アミンのインドリン−2−カルボン酸
アミドが生成する。従ってインドリン−2−カルボン酸
又はインドリン−2−カルボン酸エステルを得たい場合
は、第2級アミン又は第3アミンを用いる必要がある。
また本発明の方法において用いられる銅系触媒は反応系
に銅イオンを供給するものであれば良く、たとえば金属
銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、亜酸化銅、酸化銅、水
酸化銅、硫酸銅などの無機銅化合物又は蓚酸銅、酢酸銅
などの有機銅化合物があげられる。
に銅イオンを供給するものであれば良く、たとえば金属
銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、亜酸化銅、酸化銅、水
酸化銅、硫酸銅などの無機銅化合物又は蓚酸銅、酢酸銅
などの有機銅化合物があげられる。
本発明方法において、アミンは2−ハロゲノフェニルア
ニリン類に対して、1倍モル以上使用され、好ましくは
2〜10倍モル使用される。また、銅系触媒は2−ハロ
ゲノフェニルアニリン類に対して、1〜20重量%の範
囲で用いられ、好ましくは2〜10重量%の範囲で用い
られる。
ニリン類に対して、1倍モル以上使用され、好ましくは
2〜10倍モル使用される。また、銅系触媒は2−ハロ
ゲノフェニルアニリン類に対して、1〜20重量%の範
囲で用いられ、好ましくは2〜10重量%の範囲で用い
られる。
閉環反応は加熱して行うのが好ましく、温度は使用する
アミンの沸点により異なるが、100〜200℃が好ま
しい。反応時間は2〜8時間が好ましい。また生成する
インドリン−2−カルボン酸類は酸化されやすいため、
反応は窒素、ヘリウム或いはアルゴンなどのような不活
性気流中で行うのが望ましい。
アミンの沸点により異なるが、100〜200℃が好ま
しい。反応時間は2〜8時間が好ましい。また生成する
インドリン−2−カルボン酸類は酸化されやすいため、
反応は窒素、ヘリウム或いはアルゴンなどのような不活
性気流中で行うのが望ましい。
本発明方法においては、反応終了後、反応混合液を
過、溶媒抽出、水洗、カラムクロマトグラフィーなどの
常法に従って処理してインドリン−2−カルボン酸類を
得ることができる。必要に応じて、さらに蒸留又は再結
晶などの処理によって高純度のインドリン−2−カルボ
ン酸類とすることができる。
過、溶媒抽出、水洗、カラムクロマトグラフィーなどの
常法に従って処理してインドリン−2−カルボン酸類を
得ることができる。必要に応じて、さらに蒸留又は再結
晶などの処理によって高純度のインドリン−2−カルボ
ン酸類とすることができる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 インドリン−2−カルボン酸の合成 a)2−クロロフェニルアラニンの合成 1lのナスフラスコにo−クロロベンズアルデヒド74
gとアセチルグリシン42.1gを加え、さらに無水酢酸9
2gと酢酸ナトリウム22gを加え、冷却管をつけて1
50℃で1.5時間還流加熱した。放冷すると固まるが、
砕いて冷水300mlで洗浄した。吸引脱水後、エーテル
120mlで洗浄し、真空乾燥すると黄色の粉末のα−ア
セトアミノケイ皮酸のアズラクトン65.2g(収率8
2%)が得られた。
gとアセチルグリシン42.1gを加え、さらに無水酢酸9
2gと酢酸ナトリウム22gを加え、冷却管をつけて1
50℃で1.5時間還流加熱した。放冷すると固まるが、
砕いて冷水300mlで洗浄した。吸引脱水後、エーテル
120mlで洗浄し、真空乾燥すると黄色の粉末のα−ア
セトアミノケイ皮酸のアズラクトン65.2g(収率8
2%)が得られた。
次に、1lのフラスコに上記アズラクトン50gと赤リ
ン30g、さらに無水酢酸300mlを加え、57%ヨウ
化水素酸200mlを攪拌下に滴下した。滴下終了後、冷
却管をつけ、140℃に昇温し、3時間還流加熱した。
放冷後、反応液を減圧乾固し、水500mlとエーテル2
00mlを加え、よく攪拌し水層を分離した。水層を20
0mlまで減圧濃縮し、濃アンモニア水でpHを6にするこ
とにより白色の沈殿物が得られた。この沈殿物を過に
より集め、冷水50mlで洗浄後、真空乾燥して2−クロ
ルフェニルアラニンを37.5g(収率83%)得た。
ン30g、さらに無水酢酸300mlを加え、57%ヨウ
化水素酸200mlを攪拌下に滴下した。滴下終了後、冷
却管をつけ、140℃に昇温し、3時間還流加熱した。
放冷後、反応液を減圧乾固し、水500mlとエーテル2
00mlを加え、よく攪拌し水層を分離した。水層を20
0mlまで減圧濃縮し、濃アンモニア水でpHを6にするこ
とにより白色の沈殿物が得られた。この沈殿物を過に
より集め、冷水50mlで洗浄後、真空乾燥して2−クロ
ルフェニルアラニンを37.5g(収率83%)得た。
b)インドリン−2−カルボン酸の合成 冷却器、攪拌器及び滴下ロートを備えた100ml容のフ
ラスコ中に、ジエタノールアミン20gを入れ、窒素を
吹き込みながら無水塩化第二銅1.0gを徐々に加え
た。次いで100℃まで昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニン10gを徐々に加え、14
0℃に昇温し、さらに4時間加熱還流した。反応後、放
冷し、酢酸エチル200mlで抽出し、酢酸エチル層に水
50mlを加えpH5に調整して2回(計100ml)洗浄し
た。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧
乾固し、淡茶色の粉末インドリン−2−カルボン酸を3.
4g得た(収率42%)。
ラスコ中に、ジエタノールアミン20gを入れ、窒素を
吹き込みながら無水塩化第二銅1.0gを徐々に加え
た。次いで100℃まで昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニン10gを徐々に加え、14
0℃に昇温し、さらに4時間加熱還流した。反応後、放
冷し、酢酸エチル200mlで抽出し、酢酸エチル層に水
50mlを加えpH5に調整して2回(計100ml)洗浄し
た。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧
乾固し、淡茶色の粉末インドリン−2−カルボン酸を3.
4g得た(収率42%)。
実施例2 インドリン−2−カルボン酸エチルエステル
の合成 冷却器及び攪拌器を備えた500ml容フラスコに2−ク
ロロフェニルアラニン30g、エタノール200ml及び
濃硫酸10mlを加え、3時間加熱環流した。反応後、反
応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え中和し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル
層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧濃縮したところ
2−クロロフェニルアラニンのエチルエステルが22.5g
(収率66%)得られた。
の合成 冷却器及び攪拌器を備えた500ml容フラスコに2−ク
ロロフェニルアラニン30g、エタノール200ml及び
濃硫酸10mlを加え、3時間加熱環流した。反応後、反
応液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え中和し、酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル
層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧濃縮したところ
2−クロロフェニルアラニンのエチルエステルが22.5g
(収率66%)得られた。
次に、冷却器、攪拌器及び滴下ロートを備えた100ml
容のフラスコ中にトリプロピルアミン20gを入れ、窒
素を吹き込みながら室温で無水塩化第二銅1.0gを徐々に
加えた。次に100℃に昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニンエチル10gを滴下した。
温度を140℃まで昇温し、さらに4時間加熱還流し、
反応を終了した。放冷後、アミンを減圧で除き、酢酸エ
チル200mlで抽出し、酢酸エチル層を水50mlで2回
(計100ml)洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナト
リウムで脱水後、減圧濃縮し、茶色のシロップを得た。
これを酢エチ−ヘキサン(1:5)で結晶化し、淡桃色
のインドリン−2−カルボン酸エチルを3.9g得た(収率
47%)。
容のフラスコ中にトリプロピルアミン20gを入れ、窒
素を吹き込みながら室温で無水塩化第二銅1.0gを徐々に
加えた。次に100℃に昇温し、窒素を吹き込みながら
2−クロルフェニルアラニンエチル10gを滴下した。
温度を140℃まで昇温し、さらに4時間加熱還流し、
反応を終了した。放冷後、アミンを減圧で除き、酢酸エ
チル200mlで抽出し、酢酸エチル層を水50mlで2回
(計100ml)洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナト
リウムで脱水後、減圧濃縮し、茶色のシロップを得た。
これを酢エチ−ヘキサン(1:5)で結晶化し、淡桃色
のインドリン−2−カルボン酸エチルを3.9g得た(収率
47%)。
実施例3 実施例1において、2−クロロフェニルアラニンの代り
に2−ブロモフェニルアラニン、ジエタノールアミンの
代りにトリエチルアミンを用いて実施例1と同様の操作
を行い、インドリン−2−カルボン酸を2.7g得た(収率
33%)。
に2−ブロモフェニルアラニン、ジエタノールアミンの
代りにトリエチルアミンを用いて実施例1と同様の操作
を行い、インドリン−2−カルボン酸を2.7g得た(収率
33%)。
実施例4 実施例1において、アミンをモノエタノールアミンに代
えて実施例1と同様の操作を行い、淡黄色の粉末インド
リン−2−カルボン酸モノエタノールアミドを4.1g得た
(収率40%)。
えて実施例1と同様の操作を行い、淡黄色の粉末インド
リン−2−カルボン酸モノエタノールアミドを4.1g得た
(収率40%)。
実施例5〜7 実施例2において、出発物質Iとアミンを代え、表1に
示した反応条件下で実施例2と同様の操作を行い、同表
のような結果を得た。
示した反応条件下で実施例2と同様の操作を行い、同表
のような結果を得た。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式I (式中、Xはハロゲン原子、Yはヒドロキシル基、炭素
数1〜10個の置換又は未置換アルコキシ基、置換又は
未置換アリル(Aryl)オキシ基、又はアミド残基を表わ
す。) で表わされる2−ハロゲノフェニルアラニン、2−ハロ
ゲノフェニルアラニンエステル又は2−ハロゲノフェニ
ルアラニンアミドをアミンの存在下、銅系触媒を用いて
閉環させることを特徴とする、一般式II (式中、Yは前記と同じ) で表わされるインドリン−2−カルボン酸類の製造方
法。 - 【請求項2】アミンが、ジエタノールアミン、トリプロ
ピルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミ
ン、トリブチルアミン又はジブチルアミンのいずれかで
ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項3】銅系触媒が無水塩化第2銅である特許請求
の範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60211233A JPH06743B2 (ja) | 1985-09-24 | 1985-09-24 | インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60211233A JPH06743B2 (ja) | 1985-09-24 | 1985-09-24 | インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6270355A JPS6270355A (ja) | 1987-03-31 |
JPH06743B2 true JPH06743B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16602489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60211233A Expired - Lifetime JPH06743B2 (ja) | 1985-09-24 | 1985-09-24 | インドリン−2−カルボン酸類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06743B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101090886B (zh) * | 2004-12-28 | 2011-05-18 | 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 | 对映体富集的吲哚啉-2-羧酸的制备方法 |
CN111138339A (zh) * | 2019-12-16 | 2020-05-12 | 上海雅本化学有限公司 | S-吲哚啉-2-羧酸 |
-
1985
- 1985-09-24 JP JP60211233A patent/JPH06743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6270355A (ja) | 1987-03-31 |
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