JPH0668A - 海産動物性油脂濃縮物含有組成物及び該組成物を含有する食品 - Google Patents
海産動物性油脂濃縮物含有組成物及び該組成物を含有する食品Info
- Publication number
- JPH0668A JPH0668A JP4182884A JP18288492A JPH0668A JP H0668 A JPH0668 A JP H0668A JP 4182884 A JP4182884 A JP 4182884A JP 18288492 A JP18288492 A JP 18288492A JP H0668 A JPH0668 A JP H0668A
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- marine animal
- composition
- flavor
- fat
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- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高度不飽和脂肪酸を含有する海産動物性油脂
濃縮物が有している不快臭及び不快味をマスクキングし
た組成物および該組成物を含有する食品を提供する。 【構成】 マスキング剤として乳系フレーバー、例えば
ヨーグルトフレーバー、ミルクフレーバー及び醗酵乳フ
レーバーの内の少なくとも1種を用いる。 【効果】 海産動物性油脂濃縮物が有している不快臭及
び不快味がマスクキングされるので、その摂取が容易と
なる。マスキングした後に、他のフレーバーを用いて味
や変更することが可能であり、従って各種食品に適用す
ることができる。
濃縮物が有している不快臭及び不快味をマスクキングし
た組成物および該組成物を含有する食品を提供する。 【構成】 マスキング剤として乳系フレーバー、例えば
ヨーグルトフレーバー、ミルクフレーバー及び醗酵乳フ
レーバーの内の少なくとも1種を用いる。 【効果】 海産動物性油脂濃縮物が有している不快臭及
び不快味がマスクキングされるので、その摂取が容易と
なる。マスキングした後に、他のフレーバーを用いて味
や変更することが可能であり、従って各種食品に適用す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海産動物性油脂濃縮物
含有組成物及び該組成物を含有する食品に係る。
含有組成物及び該組成物を含有する食品に係る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】海産動
物性油脂は栄養価において優れているのみならず、その
中に比較的多量に含まれている高度不飽和脂肪酸 [例え
ばエイコサペンタエン酸 (EPA)、ドコサヘキサエン酸
(DHA) 等] は血液の凝固を抑制する作用を有している
が、不快臭及び不快味を有しているので、カプセル剤化
等の方策を講じない限り、その直接的摂取は困難であ
る。海産動物性油脂濃縮物が有している不快臭及び不快
味をマスクする方法としては、水和性蛋白質を添加する
方法 (特開昭 60 - 102168)、植物ステロールを添加す
る方法 (特開昭 61 - 15647)、食物繊維と糊料とを添加
する方法 (特開昭61 - 15648)、植物性又は動物性蛋白
を添加する方法 (特開昭 61 - 15649) が提案されてい
るが、何れも充分に満足し得るものとは云えない。
物性油脂は栄養価において優れているのみならず、その
中に比較的多量に含まれている高度不飽和脂肪酸 [例え
ばエイコサペンタエン酸 (EPA)、ドコサヘキサエン酸
(DHA) 等] は血液の凝固を抑制する作用を有している
が、不快臭及び不快味を有しているので、カプセル剤化
等の方策を講じない限り、その直接的摂取は困難であ
る。海産動物性油脂濃縮物が有している不快臭及び不快
味をマスクする方法としては、水和性蛋白質を添加する
方法 (特開昭 60 - 102168)、植物ステロールを添加す
る方法 (特開昭 61 - 15647)、食物繊維と糊料とを添加
する方法 (特開昭61 - 15648)、植物性又は動物性蛋白
を添加する方法 (特開昭 61 - 15649) が提案されてい
るが、何れも充分に満足し得るものとは云えない。
【0003】尚、或る種のフレーバーを添加することに
よってマスキングする方法もあり、ライムフレーバーが
有効であるとされている (特公昭 60 - 18382)。しかし
ながら、ライム等の柑橘系フレーバーはマーガリン、ク
リーム等の乳製品の風味をもたらす食品用としては不適
当であり、その適用範囲が狭い点に課題がある。従っ
て、本発明が解決しようとする課題はマーガリン、クリ
ーム等の乳製品の風味を指向した食品を中心として幅広
い食品群に適用し得るように、海産動物性油脂濃縮物の
不快臭及び不快味をマスクキングし、これによってその
摂取を容易にすることにある。
よってマスキングする方法もあり、ライムフレーバーが
有効であるとされている (特公昭 60 - 18382)。しかし
ながら、ライム等の柑橘系フレーバーはマーガリン、ク
リーム等の乳製品の風味をもたらす食品用としては不適
当であり、その適用範囲が狭い点に課題がある。従っ
て、本発明が解決しようとする課題はマーガリン、クリ
ーム等の乳製品の風味を指向した食品を中心として幅広
い食品群に適用し得るように、海産動物性油脂濃縮物の
不快臭及び不快味をマスクキングし、これによってその
摂取を容易にすることにある。
【0004】本発明の主たる目的は、高度不飽和脂肪酸
を含有しており且つ不快臭及び不快味がマスクキングさ
れた海産動物性油脂濃縮物含有組成物を提供することに
ある。本発明の附随的な目的は、このような組成物を含
有している食品を提供することにある。
を含有しており且つ不快臭及び不快味がマスクキングさ
れた海産動物性油脂濃縮物含有組成物を提供することに
ある。本発明の附随的な目的は、このような組成物を含
有している食品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】一般に、魚や肉
を調理する場合に、臭みを除去する目的でこれらを牛乳
に浸すことがよく行われている。これは牛乳中のカゼイ
ンが様々の臭み成分を吸着するためと称されている。し
かし、乳系のフレーバーそのものが生臭みや悪臭のマス
キングに有効であることも考えられたために、これにつ
いて検討した。その結果、カゼインを含有していない乳
系のフレーバー、例えばヨーグルトフレーバー、ミルク
フレーバー、醗酵乳フレーバーであっても、魚油等にお
ける生臭みや悪臭のマスキングに有効であることが見い
出だされた。本発明は、この知見を海産動物脂質濃縮物
の不快臭及び不快味のマスキングに応用しようとするも
のである。
を調理する場合に、臭みを除去する目的でこれらを牛乳
に浸すことがよく行われている。これは牛乳中のカゼイ
ンが様々の臭み成分を吸着するためと称されている。し
かし、乳系のフレーバーそのものが生臭みや悪臭のマス
キングに有効であることも考えられたために、これにつ
いて検討した。その結果、カゼインを含有していない乳
系のフレーバー、例えばヨーグルトフレーバー、ミルク
フレーバー、醗酵乳フレーバーであっても、魚油等にお
ける生臭みや悪臭のマスキングに有効であることが見い
出だされた。本発明は、この知見を海産動物脂質濃縮物
の不快臭及び不快味のマスキングに応用しようとするも
のである。
【0006】従って、本発明による上記の主たる目的
は、高度不飽和脂肪酸を含有している海産動物性油脂濃
縮物に乳系フレーバーが添加配合されている、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物により達成される。
は、高度不飽和脂肪酸を含有している海産動物性油脂濃
縮物に乳系フレーバーが添加配合されている、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物により達成される。
【0007】上記のフレーバーとしてはヨーグルトフレ
ーバー、ミルクフレーバー及び醗酵乳フレーバーの内の
少なくとも 1 種類のものが使用される。ヨーグルトフ
レーバー及びミルクフレーバーが有利である。尚、本発
明の上記の附随的目的は、高度不飽和脂肪酸を含有して
おり且つ不快臭及び不快味のマスキングされた海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を食品の製造に際して添加配合
することにより達成される。
ーバー、ミルクフレーバー及び醗酵乳フレーバーの内の
少なくとも 1 種類のものが使用される。ヨーグルトフ
レーバー及びミルクフレーバーが有利である。尚、本発
明の上記の附随的目的は、高度不飽和脂肪酸を含有して
おり且つ不快臭及び不快味のマスキングされた海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を食品の製造に際して添加配合
することにより達成される。
【0008】乳製品の風味をもたらす食品の範囲は広汎
でありマーガリン、チーズ、ヨーグルトからアイスクリ
ーム等に迄及ぶ。又、乳系のフレーバーにより海産動物
性油脂濃縮物の不快臭及び不快味をマスキングした後
に、更に他のフレーバー、例えば柑橘系フレーバー、プ
ルン果肉等を添加することによって、乳製品の風味以外
の風味を有する食品とすることも可能である。従って、
本発明による組成物を利用すれば、不快臭や不快味をも
たらすことなしに、高度不飽和脂肪酸を含有している海
産動物性油脂を種々の食品に添加配合することが可能と
なる。
でありマーガリン、チーズ、ヨーグルトからアイスクリ
ーム等に迄及ぶ。又、乳系のフレーバーにより海産動物
性油脂濃縮物の不快臭及び不快味をマスキングした後
に、更に他のフレーバー、例えば柑橘系フレーバー、プ
ルン果肉等を添加することによって、乳製品の風味以外
の風味を有する食品とすることも可能である。従って、
本発明による組成物を利用すれば、不快臭や不快味をも
たらすことなしに、高度不飽和脂肪酸を含有している海
産動物性油脂を種々の食品に添加配合することが可能と
なる。
【0009】
【実施例等】次に、製造例、対照製造例及び試験例によ
り本発明を更に詳細に且つ具体的に説明する。
り本発明を更に詳細に且つ具体的に説明する。
【0010】製造例 1 (海産動物性油脂濃縮物含有組成
物 1) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
物 1) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
【0011】製造例 2 (海産動物性油脂濃縮物含有組成
物 2) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
物 2) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
【0012】製造例 3 (海産動物性油脂濃縮物含有組成
物 3) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
物 3) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
【0013】対照製造例 1 (海産動物性油脂濃縮物含有
組成物 4) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
組成物 4) 下記の処方に従って諸成分を計量して混合し、海産動物
性油脂濃縮物含有組成物を調製した。
【0014】製造例 3 (海産動物性油脂濃縮物含有食
品、ヨーグルト味のスプレッド) 製造例 1 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (ヨーグルト味のスプレッド) を調製し
た。 処方 : 製造例 1 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 可塑性植物脂 360 粉糖 440 1200 製造方法 :製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び可塑性植物脂を加温して溶解させた後、混合
した。これに粉糖を加え撹拌して均質化させた後、急冷
して可塑化させることにより海産動物性油脂濃縮物含有
食品 (ヨーグルト味のスプレッド) を得た。
品、ヨーグルト味のスプレッド) 製造例 1 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (ヨーグルト味のスプレッド) を調製し
た。 処方 : 製造例 1 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 可塑性植物脂 360 粉糖 440 1200 製造方法 :製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び可塑性植物脂を加温して溶解させた後、混合
した。これに粉糖を加え撹拌して均質化させた後、急冷
して可塑化させることにより海産動物性油脂濃縮物含有
食品 (ヨーグルト味のスプレッド) を得た。
【0015】製造例 4 (海産動物性油脂濃縮物含有食
品、プルン味のスプレッド) 製造例 2 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (プルン味のスプレッド) を調製した。 処方 : 実施例 2 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 390 (g) 可塑性植物脂 360 粉糖 450 プルン果肉 200 1400 製造方法 :製造例 2 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び可塑性植物脂を加温して溶解させた後、混合
した。これに粉糖及びプルン果肉を加え撹拌して均質化
させた後、急冷して可塑化させることにより海産動物性
油脂濃縮物含有食品 (プルン味のスプレッド) を得た。
品、プルン味のスプレッド) 製造例 2 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (プルン味のスプレッド) を調製した。 処方 : 実施例 2 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 390 (g) 可塑性植物脂 360 粉糖 450 プルン果肉 200 1400 製造方法 :製造例 2 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び可塑性植物脂を加温して溶解させた後、混合
した。これに粉糖及びプルン果肉を加え撹拌して均質化
させた後、急冷して可塑化させることにより海産動物性
油脂濃縮物含有食品 (プルン味のスプレッド) を得た。
【0016】製造例 5 (海産動物性油脂濃縮物含有食
品、マーガリン) 製造例 2 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (マーガリン) を調製した。 処方 : 実施例 2 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 硬化油 435 モノグリセリド 14 水 120 食塩 20 脱脂粉乳 10 999 製造方法 :実施例 2 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び硬化油を加温溶解し、これにモノグリセリド
を添加し、更に食塩、脱脂粉乳、発酵乳フレーバーを水
に溶解した液を添加し、予備乳化する。これを急冷下で
捏和することにより海産動物性油脂濃縮物含有食品 (マ
ーガリン) を得た。
品、マーガリン) 製造例 2 により得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、下記の処方及び製造方法に従い海産動物性油脂
濃縮物含有食品 (マーガリン) を調製した。 処方 : 実施例 2 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 硬化油 435 モノグリセリド 14 水 120 食塩 20 脱脂粉乳 10 999 製造方法 :実施例 2 で得た海産動物性油脂濃縮物含有
組成物及び硬化油を加温溶解し、これにモノグリセリド
を添加し、更に食塩、脱脂粉乳、発酵乳フレーバーを水
に溶解した液を添加し、予備乳化する。これを急冷下で
捏和することにより海産動物性油脂濃縮物含有食品 (マ
ーガリン) を得た。
【0017】対照製造例 2 (海産動物性油脂濃縮物含有
食品, マーガリン) 対照製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、次の処方及び製造方法にて海産動物性油脂濃縮
物含有食品 (マーガリン) を調製した。 処方 : 対照製造例 1 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 硬化油 435 モノグリセリド 14 水 120 食塩 20 脱脂粉乳 11 1000 製造方法 :対照製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物
含有組成物及び硬化油を加温溶解し、これにモノグリセ
リドを添加し、更に食塩及び脱脂粉乳を水に溶解した液
を添加し、予備乳化する。これを急冷下で捏和すること
により海産動物性油脂濃縮物含有食品 (マーガリン) を
得た。
食品, マーガリン) 対照製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物含有組成物
を用い、次の処方及び製造方法にて海産動物性油脂濃縮
物含有食品 (マーガリン) を調製した。 処方 : 対照製造例 1 の海産動物性油脂濃縮物含有組成物 400 (g) 硬化油 435 モノグリセリド 14 水 120 食塩 20 脱脂粉乳 11 1000 製造方法 :対照製造例 1 で得た海産動物性油脂濃縮物
含有組成物及び硬化油を加温溶解し、これにモノグリセ
リドを添加し、更に食塩及び脱脂粉乳を水に溶解した液
を添加し、予備乳化する。これを急冷下で捏和すること
により海産動物性油脂濃縮物含有食品 (マーガリン) を
得た。
【0018】試験例 製造例 1 - 3 及び対照製造例 1 による組成物並びに製
造例 4 - 6 及び対照製造例 2 による食品 (何れも海産
動物性油脂濃縮物換算で 2.3g に相当する量)を検体と
し、各 20 名からなるパネラーに試食させ、その臭いと
味とを評価させた。 臭い:検体を 30ml ビーカーに採取し、臭いを調べ下記
の要領で評価 ◎ … 良い香りを有し、魚油臭が全く感じられない ○ … 良い香りを有するが、僅かに魚油臭を感じる △ … 魚油臭を感じる × … 魚油臭が強く、不快である 味 :検体を口に含んで味わい、次いで嚥下して下記の
要領で評価 ◎ … 魚油の苦みが全く感じられず、美味しい ○ … 僅かに魚油の苦みを感じるが、美味しい △ … 魚油の苦みを感じる × … 魚油の苦みが強く、不快である
造例 4 - 6 及び対照製造例 2 による食品 (何れも海産
動物性油脂濃縮物換算で 2.3g に相当する量)を検体と
し、各 20 名からなるパネラーに試食させ、その臭いと
味とを評価させた。 臭い:検体を 30ml ビーカーに採取し、臭いを調べ下記
の要領で評価 ◎ … 良い香りを有し、魚油臭が全く感じられない ○ … 良い香りを有するが、僅かに魚油臭を感じる △ … 魚油臭を感じる × … 魚油臭が強く、不快である 味 :検体を口に含んで味わい、次いで嚥下して下記の
要領で評価 ◎ … 魚油の苦みが全く感じられず、美味しい ○ … 僅かに魚油の苦みを感じるが、美味しい △ … 魚油の苦みを感じる × … 魚油の苦みが強く、不快である
【0019】結果は下記の表に示される通りであった。 上記の表中に記載されている数値は当該評価を下したパ
ネラーの人数である。
ネラーの人数である。
【0020】
【発明の効果】高度不飽和脂肪酸を多量に含有している
海産動物性油脂は血液の凝固を抑制する作用を有し、栄
養価も高いが、不快臭や不快味を有しているために、そ
の儘の状態で摂取することはカプセル剤化等の手段を講
じない限り困難であるが、本発明によれば、不快臭及び
不快味のマスキングされた海産動物性油脂濃縮物含有組
成物及び該組成物の配合された食品が提供され、従って
その摂取が容易となる。本発明による組成物は海産動物
性油脂濃縮物に乳系フレーバーを添加配合するだけで調
製することができる。尚、このようにして不快臭及び不
快味のマスキングを行った後に、他のフレーバー (柑橘
系フレーバー、プルン果肉等) を添加することも可能で
あり、これによって、乳製品の風味以外の風味を与えた
食品とすることができ、従って本発明による組成物は適
用範囲が広い。
海産動物性油脂は血液の凝固を抑制する作用を有し、栄
養価も高いが、不快臭や不快味を有しているために、そ
の儘の状態で摂取することはカプセル剤化等の手段を講
じない限り困難であるが、本発明によれば、不快臭及び
不快味のマスキングされた海産動物性油脂濃縮物含有組
成物及び該組成物の配合された食品が提供され、従って
その摂取が容易となる。本発明による組成物は海産動物
性油脂濃縮物に乳系フレーバーを添加配合するだけで調
製することができる。尚、このようにして不快臭及び不
快味のマスキングを行った後に、他のフレーバー (柑橘
系フレーバー、プルン果肉等) を添加することも可能で
あり、これによって、乳製品の風味以外の風味を与えた
食品とすることができ、従って本発明による組成物は適
用範囲が広い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/44 Z 7433−4C C11C 1/00 2115−4H (72)発明者 二宮 直久 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内 (72)発明者 渡辺 幸直 名古屋市東区東外堀町35番地 株式会社三 和化学研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 高度不飽和脂肪酸を含有している海産動
物性油脂濃縮物に乳系フレーバーが添加配合されている
ことを特徴とする、海産動物性油脂濃縮物含有組成物。 - 【請求項2】 フレーバーがヨーグルトフレーバー、ミ
ルクフレーバー及び醗酵乳フレーバーから選択されたも
のであることを特徴とする、請求項1に記載の海産動物
性油脂濃縮物含有組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の海産動物性油脂
濃縮物含有組成物の添加配合された食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4182884A JPH0668A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 海産動物性油脂濃縮物含有組成物及び該組成物を含有する食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4182884A JPH0668A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 海産動物性油脂濃縮物含有組成物及び該組成物を含有する食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668A true JPH0668A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16126098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4182884A Pending JPH0668A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 海産動物性油脂濃縮物含有組成物及び該組成物を含有する食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668A (ja) |
Cited By (6)
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---|---|---|---|---|
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JP2001226293A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Kotaro Kanpo Seiyaku Kk | 服用補助剤 |
WO2002056709A1 (en) * | 2001-01-17 | 2002-07-25 | R.P. Scherer Technologies, Inc. | Ingestible compositions containing an odoriferous oil |
CN103840182A (zh) * | 2012-11-20 | 2014-06-04 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于加热燃料电池供电车辆客舱的系统和方法 |
WO2015072406A1 (ja) | 2013-11-13 | 2015-05-21 | 不二製油株式会社 | 多価不飽和脂肪酸含有油脂 |
JP2018123099A (ja) * | 2017-02-02 | 2018-08-09 | エルメッド エーザイ株式会社 | ビルダグリプチン含有医薬組成物、医薬組成物におけるビルダグリプチンの臭い抑制方法、及び医薬組成物におけるビルダグリプチンの臭い抑制剤 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP4182884A patent/JPH0668A/ja active Pending
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