JPH066816Y2 - 止血用貼付材 - Google Patents
止血用貼付材Info
- Publication number
- JPH066816Y2 JPH066816Y2 JP1989005444U JP544489U JPH066816Y2 JP H066816 Y2 JPH066816 Y2 JP H066816Y2 JP 1989005444 U JP1989005444 U JP 1989005444U JP 544489 U JP544489 U JP 544489U JP H066816 Y2 JPH066816 Y2 JP H066816Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- patch
- adhesive layer
- hemostatic
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案は、注射針等の穿刺による外傷を伴なう出血を防止
する止血用貼付材に関する。
する止血用貼付材に関する。
〔従来技術〕 従来こうした止血用貼付材としては、伸縮性の大きな基
材に粘着剤層と該粘着剤層上にパッドを設け、注射針等
の穿刺による外傷部の出血を防止する止血用プラスタ
ー、可撓性基材の片面に粘着剤層を設け粘着剤層上に吸
収性材料よりなる患部保護片を設けた注射後の針傷に使
用する絆創膏、円形粘着シールの粘着面に消毒薬剤含浸
吸水性メッシュ布を設けた止血用絆創膏その他がある
が、何れも充分満足のできるものではない。
材に粘着剤層と該粘着剤層上にパッドを設け、注射針等
の穿刺による外傷部の出血を防止する止血用プラスタ
ー、可撓性基材の片面に粘着剤層を設け粘着剤層上に吸
収性材料よりなる患部保護片を設けた注射後の針傷に使
用する絆創膏、円形粘着シールの粘着面に消毒薬剤含浸
吸水性メッシュ布を設けた止血用絆創膏その他がある
が、何れも充分満足のできるものではない。
本案は貼着部の皮膚に皺等の発生による発赤、痛み、か
ゆみ等がなく、刺傷部を圧迫し過ぎず、しかも止血効果
の大なる止血用貼付材を提供しようとするものである。
ゆみ等がなく、刺傷部を圧迫し過ぎず、しかも止血効果
の大なる止血用貼付材を提供しようとするものである。
以下、本案を実施例と共に述べれば、第1図、第2図に
示すように、基材(1)の一方の面にアクリル系、ゴム
系その他の粘着剤層(2)を設け、該粘着剤層のほぼ中
央部区帯にパッド(3)を定置して止血用貼付材(5)
を形成する。前記のパッドを含み該パッドの外側の粘着
剤層は、剥離性にした紙、プラスチックフイルム等の剥
離紙(4)で被覆している。この場合、前記基材(1)
には紙、布、不織布などのような比較的伸縮性が乏し
く、柔軟性のある材料を使用する。
示すように、基材(1)の一方の面にアクリル系、ゴム
系その他の粘着剤層(2)を設け、該粘着剤層のほぼ中
央部区帯にパッド(3)を定置して止血用貼付材(5)
を形成する。前記のパッドを含み該パッドの外側の粘着
剤層は、剥離性にした紙、プラスチックフイルム等の剥
離紙(4)で被覆している。この場合、前記基材(1)
には紙、布、不織布などのような比較的伸縮性が乏し
く、柔軟性のある材料を使用する。
上記パッドには、例えば第8図に示すように不織布等で
あって、水平方向に配向されている繊維の密度が、上下
方向に配向されている繊維の密度よりも高くなるように
したものを、5層等適宜に積層して形成しており、穿刺
部に当てた場合に、下記に詳述するように、横方向に
も、斜横方向にも変形し難くなっているので穿刺部を充
分に押圧することができ、また滲み出た血液も上下方向
に浸透して行くことなく僅かに水平方向に滲みるだけで
あるので、吸液処理も効果的に行うことができる。この
パッドは、所要の大きさ(面積×高さ)に形成するが、
面積に比べて高さが高過ぎると貼付材を施用したさい作
業の邪魔になるばかりでなく、安定性が悪く止血効果も
低下することがある。つた、その面積は、刺傷部その他
の施用部に応当して当接被覆する程度にすればよく、そ
の平面形状も円形状、角形状等に形成できる。
あって、水平方向に配向されている繊維の密度が、上下
方向に配向されている繊維の密度よりも高くなるように
したものを、5層等適宜に積層して形成しており、穿刺
部に当てた場合に、下記に詳述するように、横方向に
も、斜横方向にも変形し難くなっているので穿刺部を充
分に押圧することができ、また滲み出た血液も上下方向
に浸透して行くことなく僅かに水平方向に滲みるだけで
あるので、吸液処理も効果的に行うことができる。この
パッドは、所要の大きさ(面積×高さ)に形成するが、
面積に比べて高さが高過ぎると貼付材を施用したさい作
業の邪魔になるばかりでなく、安定性が悪く止血効果も
低下することがある。つた、その面積は、刺傷部その他
の施用部に応当して当接被覆する程度にすればよく、そ
の平面形状も円形状、角形状等に形成できる。
上記パッドは柔軟に過ぎては圧迫力が弱くなると共に吸
液性がよくなりすぎて止血効果が得難く、また硬すぎて
も吸液性が乏るばかりでなく、施用部への当りが強くな
り不快感を生ずる。止血用として使用する該パッドとし
ては、その面積0.3〜2.5cm2、高さ0.2〜0.5cm、厚さ方
向の25%圧縮力0.8〜2.0Kg/cm2にして、厚さ方向に
対する水平方向の25%圧縮力の比が1.7以上にして好
ましい場合が多い。こうしたパッドを備える貼付材を穿
刺部等に貼付すれば、このパッドを穿刺部へ押付けよう
とする作用は、貼付けた基材から粘着剤層に接するパッ
ド上部の周縁部に及び、このパッドを斜上方から圧縮す
るように押付けるが、このパッドの厚さ方向と水平方向
の圧縮力の比が上記の如き関係にあるので、斜上方から
加わる作用に対して容易に変形することなく、その作用
を確実に受け止めて穿刺部等に及ぶようにするので、確
実な止血作用を得ることができる。
液性がよくなりすぎて止血効果が得難く、また硬すぎて
も吸液性が乏るばかりでなく、施用部への当りが強くな
り不快感を生ずる。止血用として使用する該パッドとし
ては、その面積0.3〜2.5cm2、高さ0.2〜0.5cm、厚さ方
向の25%圧縮力0.8〜2.0Kg/cm2にして、厚さ方向に
対する水平方向の25%圧縮力の比が1.7以上にして好
ましい場合が多い。こうしたパッドを備える貼付材を穿
刺部等に貼付すれば、このパッドを穿刺部へ押付けよう
とする作用は、貼付けた基材から粘着剤層に接するパッ
ド上部の周縁部に及び、このパッドを斜上方から圧縮す
るように押付けるが、このパッドの厚さ方向と水平方向
の圧縮力の比が上記の如き関係にあるので、斜上方から
加わる作用に対して容易に変形することなく、その作用
を確実に受け止めて穿刺部等に及ぶようにするので、確
実な止血作用を得ることができる。
このパッドは、上記積層構造にする他、単層であっても
上述の如き特性を有するものであれば発泡体その他の材
料で形成することもできる。また、上記パッドには必要
に応じて止血剤、消毒剤、鎮痛剤等を担持若しくは含浸
等させることができる。
上述の如き特性を有するものであれば発泡体その他の材
料で形成することもできる。また、上記パッドには必要
に応じて止血剤、消毒剤、鎮痛剤等を担持若しくは含浸
等させることができる。
上記の如く形成された止血用貼付材は、上記の剥離紙を
仮着して常法により所要に加工された紙、プラスチック
フイルムその他の外包により1乃至複数個を包被密封、
殺菌後、市販される。
仮着して常法により所要に加工された紙、プラスチック
フイルムその他の外包により1乃至複数個を包被密封、
殺菌後、市販される。
また、前記のパッドを含み該パッドの外側の粘着剤層を
被覆する剥離紙(4)を設けするさい、第1図、第2図
に示すようにその剥離紙(4)はパッドの上部で二分
し、二分された剥離紙(4)、(4)のそれぞれの端部
を折り返えし、その折り返えし(14),(14)の折り部(4
a),(4a)を突き合せにすると使用し易いことが多い。
被覆する剥離紙(4)を設けするさい、第1図、第2図
に示すようにその剥離紙(4)はパッドの上部で二分
し、二分された剥離紙(4)、(4)のそれぞれの端部
を折り返えし、その折り返えし(14),(14)の折り部(4
a),(4a)を突き合せにすると使用し易いことが多い。
第3図に示すものは、一方の剥離紙は途中まで折返し(1
4)、他方の剥離紙は折返すことなく上記一方の剥離紙の
上に載って重なるようにしたものである。
4)、他方の剥離紙は折返すことなく上記一方の剥離紙の
上に載って重なるようにしたものである。
第4図、第5図に示すものでは、上記パッドの上部(3a)
に応当して、該パッド(3a)が突き合わされている剥離紙
の折り部(4a),(4a)に跨がって形成された開口(6)か
ら露出するように形成しており、先づ穿刺部にパッドを
当てて押圧し、押圧を続けながら剥離紙を剥して貼付、
固定することができ、貼付が一層容易になる。
に応当して、該パッド(3a)が突き合わされている剥離紙
の折り部(4a),(4a)に跨がって形成された開口(6)か
ら露出するように形成しており、先づ穿刺部にパッドを
当てて押圧し、押圧を続けながら剥離紙を剥して貼付、
固定することができ、貼付が一層容易になる。
また、上記の如く二分された剥離紙(4),(4)の一
方または両方を、止血用貼付材の外側を包被する袋等の
外包(7)の壁部(7a)で代用することができる。この場
合止血用貼付材は1箇づつ外包(7)で密封包被し、剥
離紙に代用される外包の壁部(7a)が粘着剤層と接する面
は剥離性にすることが必要である。第6図、第7図には
二分された剥離紙(4),(4)の一方を外包の壁部で
代用したものが示されており、これは外包からの取出し
と同時に所要のパッド及び粘着剤層が露出でき、救急の
際に一層便利に使用できる。(7b)は封縅部で、止血用貼
付材は前記同様、密封、殺菌後供給される。
方または両方を、止血用貼付材の外側を包被する袋等の
外包(7)の壁部(7a)で代用することができる。この場
合止血用貼付材は1箇づつ外包(7)で密封包被し、剥
離紙に代用される外包の壁部(7a)が粘着剤層と接する面
は剥離性にすることが必要である。第6図、第7図には
二分された剥離紙(4),(4)の一方を外包の壁部で
代用したものが示されており、これは外包からの取出し
と同時に所要のパッド及び粘着剤層が露出でき、救急の
際に一層便利に使用できる。(7b)は封縅部で、止血用貼
付材は前記同様、密封、殺菌後供給される。
本案は上述の如く、貼付材のパッドを穿針等を抜出した
部位に当てて、基材の粘着剤層で皮膚面に貼付けると、
この基材は、上記パッドの粘着剤層側の周縁部を斜上方
から押圧するようにするが、このパッドはその作用を受
けて確実に穿刺部に伝え、押圧することができる。ま
た、そのさいたとえ浮き出した血管でも逃がすことなく
簡易に止血でき、出血を押え、多少の止血があってもこ
のパッドで確実に吸収保持でき、貼付部位に皮膚に発
赤、かゆみ、痛み等の障害も起らず的確に止血を行うこ
とができる。
部位に当てて、基材の粘着剤層で皮膚面に貼付けると、
この基材は、上記パッドの粘着剤層側の周縁部を斜上方
から押圧するようにするが、このパッドはその作用を受
けて確実に穿刺部に伝え、押圧することができる。ま
た、そのさいたとえ浮き出した血管でも逃がすことなく
簡易に止血でき、出血を押え、多少の止血があってもこ
のパッドで確実に吸収保持でき、貼付部位に皮膚に発
赤、かゆみ、痛み等の障害も起らず的確に止血を行うこ
とができる。
図面は本案の実施例を示し、第1図は平面図、第2図は
断面図、第3図は他例の断面図、第4図は更に他の例の
平面図、第5図は第4図の断面図、第6図は他の例の平
面図、第7図は第6図の断面図、第8図は第1図に示す
もののパッドの拡大断面図である。 (1)は基材、(2)は粘着剤層、(3)はパッド、(3
a)はパッドの上部、(4)は剥離紙、(4a)は折り部、
(5)は止血用貼付材、(6)は開口、(7)は外包、
(7a)は壁部
断面図、第3図は他例の断面図、第4図は更に他の例の
平面図、第5図は第4図の断面図、第6図は他の例の平
面図、第7図は第6図の断面図、第8図は第1図に示す
もののパッドの拡大断面図である。 (1)は基材、(2)は粘着剤層、(3)はパッド、(3
a)はパッドの上部、(4)は剥離紙、(4a)は折り部、
(5)は止血用貼付材、(6)は開口、(7)は外包、
(7a)は壁部
Claims (2)
- 【請求項1】基材の一方の面に粘着剤層と該粘着剤層上
にパッドを設けた止血用貼付材であって、前記基材は伸
縮性に乏しい柔軟性な材料で形成し、パッドは不織布等
で水平方向の配向密度が高いものの積層構造体で形成さ
れている止血用貼付材。 - 【請求項2】パッドが面積0.3〜2.5cm2、厚さ0.2〜0.5c
mおよび厚さ方向の25%圧縮力が0.8〜2.0kg/cm2で且
つ厚さ方向に対する水平方向の25%圧縮力の比が1.7
以上である請求項1記載の止血用貼付材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989005444U JPH066816Y2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 止血用貼付材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989005444U JPH066816Y2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 止血用貼付材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0296115U JPH0296115U (ja) | 1990-07-31 |
JPH066816Y2 true JPH066816Y2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=31208825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989005444U Expired - Lifetime JPH066816Y2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 止血用貼付材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066816Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0689813A3 (en) * | 1994-07-01 | 1996-05-29 | Nissho Kk | Tape |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5416547B2 (ja) * | 2009-10-27 | 2014-02-12 | 日東電工株式会社 | フィルムドレッシング |
US8969649B2 (en) * | 2012-08-10 | 2015-03-03 | Ethicon, Inc. | Integrated dressing device |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0136507Y2 (ja) * | 1980-10-08 | 1989-11-07 | ||
JPS57173716U (ja) * | 1981-04-25 | 1982-11-02 | ||
JPH0215462Y2 (ja) * | 1985-04-26 | 1990-04-25 |
-
1989
- 1989-01-23 JP JP1989005444U patent/JPH066816Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0689813A3 (en) * | 1994-07-01 | 1996-05-29 | Nissho Kk | Tape |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0296115U (ja) | 1990-07-31 |
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