JPH0667049U - ポ−ラススタンプ用ホルダ−の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単で低コストの長短のポーラススタン
プ用ホルダーを提供すること。 【構成】 押し出し成形により構成されたホルダー本体
の両端面に射出成形により構成された側板を取り付け、
前記押し出し成形時に、前記ホルダー本体の下部にポー
ラスラバーの印版を収容する印版収容部、印面圧力止め
部材を摺動自在に収容する収容溝、及び前記印面圧力止
め部材を弾性支持するスプリングを収容するスプリング
溝とを形成してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ポーラススタンプ用ホルダーの構造に関し、詳しくは、浸透機能を 有するポーラスラバースタンプのホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近に至り、通常のラバースタンプに代わり、インクを浸透させる機能を有す るポーラスラバースタンプが普及されてきた。 このポーラスラバースタンプは 、一般に浸透印とも呼ばれ、従来のラバー印のように押印の度にスタンプ台から インクを補給しなくてもよいので非常に便利であるが、比較的高価なものである ため、現在ではネーム印に用いられている程度で、一般のゴム印で作られている 住所印、社名印等にまで普及していないのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、上述したポーラススタンプについて研究したところ、ポーラスラバー スタンプ自体の価格というよりも、そのホルダーの構造が複雑で、結果としてコ スト高を招いていることが分かった。 従来のホルダーの構造について見ると、例えば、図５に示すように、その本体 部は、射出成形により作られ、上部分、中間部分、下部のパーツ１Ａ、１Ｂ、１ Ｃ（３個）を組み上げる構成とされているため、各種サイズの印のホルダーを製 作する場合には、夫々のサイズのホルダーパーツに対応した金型が必要であり、 これがコスト高を招いている一因である。 また、従来のホルダーの構造としては、図示しないが、金属成形品のパーツを 併用する構造のものも知られている。 本考案は、かかる従来技術の問題点に鑑み、構造簡単で低コストのポーラスス タンプ用ホルダーを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの構造は、押し出し成形により構 成されたホルダー本体の両端面に射出成形により構成された側板を取り付け、前 記押し出し成形時に、前記ホルダー本体の下部にポーラスラバーの印版を収容す る印版収容部、印面圧力止め部材を摺動自在に収容する収容溝、及び前記印面圧 力止め部材を弾性支持するスプリングを収容するスプリング溝とを形成したもの である。 尚、前記ホルダー本体の上面に、見出しシートを設ける凹部を設けるのが好ま しい。 また、前記ホルダー本体を中空に形成し、前記印版収容部を区画する区 画壁を備えることが好ましい。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、ホルダー本体を押し出し成形によって構成することで、その 押し出し方向、換言すると、印の長手方向については、どの長さでカットするか が自由に選択でき、従って、一つの押し出し成形用金型で社名印、住所印等の長 さの異なる印のホルダー本体を容易に成形できる。 また、ホルダー本体を押し 出し成形によって構成するので、従来の射出成形のように複数のパーツを成形し て組み付ける必要がない。 そして、印面圧を調整するためのスプリングと印面 圧力止め部材を収容するスペースも同時に成形できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの好適実施例について、図 面に基づき詳述する。

【０００７】 図１乃至図４に示すように、１は、押し出し成形により構成されたホルダー本 体であり、この両端面には、射出成形により構成された側板２・２を接着により 取り付けてある。 そして、前記押し出し成形時に、図２及び図４に示すように 、前記ホルダー本体１の下部にポーラスラバーの印版１１を収容する印版収容部 ３、印面圧力止め部材４を摺動自在に収容する収容溝５、及び前記印面圧力止め 部材４を弾性支持するスプリング６を収容するスプリング溝７とを形成したもの である。 又、前記ホルダー本体１の上面に、見出しシート８を設ける凹部９を 設けてある。 １０は、印版１１を保護するためのカバーである。 また、前記ホルダー本体１を中空に形成し、前記印版収容部３を区画する区画 壁３’を備える構造としてある。 その他、押し出し成形に関する技術自体は公 知の技術に属するので、ここでの詳細な説明を省略する。 尚、前記印面圧力止め部材４は、射出成形品でも、金属のプレス加工品でも、 適宜のものを用いてよい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、一つの押し出し金型で、長短の印を製作することができ、パ ーツも最小限に止めて構造簡単で低コストのポーラススタンプ用ホルダーが得ら れる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの
全体斜視図である。

【図２】本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの
縦断側面図である。

【図３】本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの
一部切り欠き側面図である。

【図４】本考案にかかるポーラススタンプ用ホルダーの
パーツそ装填した縦断側面図である。

【図５】従来技術を示すポーラススタンプ用ホルダー縦
断側面図である。

【符号の説明】

１ ホルダー本体 ２ 側板 ３ 印版収容部 ４ 印面圧力止め部材 ５ 収容溝 ６ スプリング ７ スプリング溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 押し出し成形により構成されたホルダー
   本体の両端面に射出成形により構成された側板を取り付
   け、前記押し出し成形時に、前記ホルダー本体の下部に
   ポーラスラバーの印版を収容する印版収容部、印面圧力
   止め部材を摺動自在に収容する収容溝、及び前記印面圧
   力止め部材を弾性支持するスプリングを収容するスプリ
   ング溝とを形成したポーラススタンプ用ホルダーの構
   造。
2. 【請求項２】 前記ホルダー本体の上面に、見出しシー
   トを設ける凹部を設け、且つ、前記ホルダー本体を中空
   に形成し、前記印版収容部を区画する区画壁を備えた請
   求項１のポーラススタンプ用ホルダーの構造。