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JPH0662387B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JPH0662387B2
JPH0662387B2 JP60003653A JP365385A JPH0662387B2 JP H0662387 B2 JPH0662387 B2 JP H0662387B2 JP 60003653 A JP60003653 A JP 60003653A JP 365385 A JP365385 A JP 365385A JP H0662387 B2 JPH0662387 B2 JP H0662387B2
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JP
Japan
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titanium oxide
gloss
pigment
flaky titanium
flaky
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JPS61161212A (ja
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健二 才田
邦夫 三枝
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住友化学工業株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧料、さらに詳しくは、薄片状酸化チタンを
顔料として配合した仕上げ化粧料に関する。
化粧料は基礎化粧料と仕上げ化粧料に大別される。
このうち仕上げ化粧料は皮膚に適当な被覆と色彩を施す
事を目的とするものであり、その具体例としてはファン
デーション、プレスドパウダー、口紅、アイシャドウ等
がある。
仕上げ化粧料には、適度な光沢と透明感を持って皮膚を
被覆し、展延性(のび)、付着性(つき)を向上させ、
汗や脂等の分泌物による化粧くずれを防止するため、そ
して使用時の感触をよくし、製品の成型性を上げるため
に種々の基剤が、そして、色彩を施すために着色料が用
いられている。
基剤としては、タルク等の体質顔料、油脂や炭化水素或
いは界面活性剤等種々の原料が用いられている。
この内体質顔料としては、種々のものが知られている
が、これらは単独では体質顔料として必要な適度な光
沢、展延性、付着性を満たせなかった。
例えば、天然の層状粘土鉱物としては、タルク、マイ
カ、カオリン、セリサイト等が知られているが、タル
ク、マイカ、セリサイトは付着性が劣り、付着性を改良
するためにカオリン、沈降性炭酸カルシウム等が用いら
れるが、これらは展延性が全くない。したがって、これ
らは組合されてファウンデーション、粉白粉、固形白
粉、口紅、頬紅等に配合されている。
さらにこれらの粘土鉱物には、含有される不純物、水酸
基、アルカリ金属等の為に、化粧料成分である油脂類、
香料等と共存した場合に、油脂類を酸敗させたり、香料
を変質させると言った問題があり、これに対し、粘土鉱
物を脱水してから配合する方法(特開昭57−1694
12号公報)、ポリアミノ酸で処理する方法(特開昭5
7−145006号公報)が提案されているが、複雑な
工程を要し、それでも不純物が完全には除去できず、こ
の不純物(例えば酸化鉄)のため本来白色でなければな
らないものが、黄褐色に着色するという欠点がある。
さらに粘土鉱物は屈折率が低い為に、汗や雨等で濡れる
と黒っぽく変色するといった欠点もある。
また、薄片状顔料として、厚み0.05〜1μm(以下
μと略す)、大きさ5〜100μの硫酸バリウムの小板
状結晶の表面に高屈折率金属酸化物の薄層を有するフレ
ーク状顔料も提案されているが(特開昭48−5683
3号公報)、硫酸バリウムを析出させ次に金属酸化物を
析出させる等工程が長く、こうして得られた金属酸化物
の薄層の厚みは、0.01〜0.1μの範囲で真珠光沢
を示すため体質顔料としては光りすぎるといった欠点が
ある。
さらに、本来真珠顔料として用いられる雲母チタンを粉
砕して光沢を落とし体質顔料として用いる試みもあるが
展延性が充分でないという欠点を有している。
一方着色料としては、着色顔料、酸化鉄等の無機顔料、
赤色226号等のタール系色素、雲母チタンのような真
珠光沢〜金属光沢を呈する真珠顔料等が用いられてい
る。
このうち真珠顔料は真珠光沢を発現するための光学的条
件として、薄片の厚みが0.01〜0.1μの範囲でな
ければならない。(特公昭35−15579号公報) また大きさは、光学的効果を得るために縁での光の散乱
を少なくするため、ある程度の大きさが必要であり、雲
母チタンの場合5〜100μとなる。
かかる、真珠顔料としては、グアニン、塩基性炭酸鉛、
オキシ塩化ビスマス等の結晶、マイカ上に酸化チタンの
被覆を施した雲母チタン等がある。
これらは輝きのある独特な効果をもった口紅、アイシャ
ドウ、ネイルエナメル等に用いられている。グアニンは
特別の種類の魚体より採取するために高価かつ供給量が
限られているといった難点があり、塩基性炭酸鉛、オキ
シ塩化ビスマス等の結晶は鉛やビスマスの毒性故に化粧
料用途としては好ましくなく、雲母チタンは原料マイカ
の持つ不純物のため化学的に不安定となり着色するとい
った問題があり、付着性もいまだ充分ではない。
本発明者らは、薄片状酸化チタンの厚みと大きさを変化
させることにより、機能の異なる2つの顔料、即ち体質
顔料および真珠顔料として用いることができ、そしてか
かる薄片状酸化チタンを顔料として用た仕上げ化粧料は
従来の化粧料では得られない優れた使用時の感触と経時
安定性が得られることを見出し本発明に至った。
即ち本発明は平均の厚み0.1〜3μ、平均の大きさ
0.8μ〜70μなる薄片状酸化チタンを顔料として配
合したことを特徴とする仕上げ化粧料である。
以下本発明を詳述する。
薄片は一般に分布を持つため、大きさは平均の大きさ、
即ち100個の薄片についての(薄片の最長さしわたし
径+最短さしわたし径)/2の値の平均値で規定し、厚
みも平均の厚み、即ち100個の薄片についての平均値
で規定する。
本発明に於いて、体質顔料として用いる薄片状酸化チタ
ンは、平均の厚み0.1〜3μ、平均の大きさ0.8μ
〜70μであり、適度な光沢を呈し濁りがないものであ
る。(以下かかる薄片状酸化チタンを低光沢薄片状酸化
チタンと称する。) タルク、セリサイトと同程度の適度な光沢、タルク、マ
イカ、セリサイトと同程度の展延性を示し、タルク、マ
イカ、セリサイトより付着性が優れており、カオリン、
沈降性炭酸カルシウム、従来の粉末状酸化チタンより展
延性が優れている。更に化学的に安定で変質しにくく、
屈折率が高く水に濡れても変色しない。
かかる薄片状酸化チタンを配合した化粧料は付着性、展
延性、適度な光沢を同時に満たし従来にないなめらかな
しっとりした感触を与え、かつ適度な微光沢により自然
な美しい仕上がりを与える。
平均の厚みが0.1μより薄い場合には、反射率が高く
なり真珠光沢を示すようになり、機械的強度が低下し割
れやすくなる。
平均の厚みは0.1μ以上、好ましくは0.2μ以上で
ある。
平均の厚みが0.1μ以上になると急速に金属光沢が減
少し、0.2μ以上では非常に少なくなる。
しかし、平均の厚みが3μを越えると、肌への付着性が
低下し使用感が低下する。
好ましくは2μ以下、更に好ましくは1μ以下である。
平均の大きさが0.8μより小さい場合には、真っ白な
白色顔料となり、適度な光沢が失われ、そして、付着性
はよいが展延性が全くなくなり、透明感が無くなる。
平均の大きさが大きくなるほど展延性は良くなるが、平
均の大きさが70μを越えると、粒子が分離し易くな
り、肌を均一に覆うという目的が果たせなくなる。この
ため、平均の大きさは70μ以下が好ましく、さらに好
ましくは40μ以下である。
したがって平均の厚み0.2〜2μ、平均の大きさ0.
8〜70μの薄片状酸化チタンが好ましく、平均の厚み
0.2〜1μ、平均の大きさ2〜40μの薄片状酸化チ
タンがさらに好ましい。
本発明に用いられる薄片状酸化チタンは、種々の方法で
製造できる。
たとえばチタンアルコキシドの有機溶媒溶液を平滑面に
塗布後、水蒸気の作用によりできた膜をひび割れさせ、
薄片を得る方法(米国特許第2941895号)、四塩
化チタン溶液をゼラチン膜に塗布後ゼラチン膜を溶解す
る方法(特公昭30−473号公報)、真空蒸着を用い
る方法(特公昭39−25280号公報)、チタン酸カ
リウム繊維を酸、次いで熱で処理する方法(特開昭58
−88121号公報)等により所望の厚みの薄片状酸化
チタンが得られる。
そして、特定の大きさの薄片状酸化チタンを調製する方
法としては、前記の方法によって得られた薄片状酸化チ
タンを乾式ボールミル、湿式ボールミル、振動ミル、ロ
ールミル、ゼットミル等による粉砕及び/またはジャイ
ロシフターやハンマースクリーンのような振動ふるい、
スパイラル分級器や水分分級器のような湿式分級法、動
式または遠心式の風力分級器のような乾式分級法、ある
いは浮遊選鉱法等のような分級工程の1つ又は2つ以上
を組み合わせる方法等の衆知の方法が挙げられる(粉体
工学ハンドブック(井伊谷鋼一編集 朝倉書店発行)。
こうして得られた薄片状酸化チタンの仕上げ化粧料への
配合割合は、従来の体質顔料の配合割合と同様である。
勿論、従来の体質顔料、真珠顔料と併用してもよく、さ
らに高光沢薄片状酸化チタンを併用してもよい。
体質顔料として用いる場合、即ち低光沢薄片状酸化チタ
ンは、例えば油性ファンデーションで2重量%〜60重
量%、プレスドパウダー、パウダーファンデーションで
20重量%〜90重量%である。
一般に配合割合が、これより少ないと本発明の効果は顕
著ではなく、またこれより多いと殆んど粉末だけとな
り、しっとり感等の使用時の感触が低下する。
なお、低光沢薄片状酸化チタンは、着色料、例えば酸化
鉄、酸化クロム、酸化コバルト等の有色金属酸化物、シ
アン化鉄等の金属錯塩、水酸化鉄等の有色金属水酸化
物、赤色2号、黄色4号等の有機染料およびこれらのア
ルミニウムレーキ等の有機顔料等でコートし、色の付い
た体質顔料としてから用いてもよい。
これらの薄片状酸化チタンを化粧料に配合する方法とし
ては、公知の混合方法、即ちヘンシェルミキサー、リボ
ンミキサー、V型ブレンダー等を用いることができる。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明する。
尚、光の反射率値(大きい程金属光沢に近いことを示
す。)次の方法により測定した。
反射率の測定 ニトロセルロースラッカーに顔料物質を10重量%にな
るよう配合して下記の試験用液を得た。
顔料物質 10重量部 ニトロセルロースRS1/4 16重量部 イソプロピルアルコール 7重量部 酢酸イソアミル 35重量部 酢酸n−ブチル 29重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量部 これを充分に分散混合後、定盤上に固定した。白黒隠蔽
力チャート紙上にドクターブレードにて75μの厚みに
展開し固化させてフィルムを形成した。
このチャート紙の黒色部分上のフィルムをJIS−Z8
741の鏡面光沢度測定法に従い、入射角20度、反射
角20度にて測定し、表面光沢度を測定した。
この表面光沢度をもって反射率とした。
(従来の体質顔料としてセリサイト、タルク等は5〜3
0%の範囲である。) 本発明の薄片状酸化チタンの反射率を第1表に、従来の
顔料物質の反射率を第2表に示す。(尚、粒子の大きさ
及び厚みは走査型電子顕微鏡により測定した。) 実施例1、比較例1〜4 第1表サンプルNo.1の低光沢薄片状酸化チタンを用い
て第3表に示す組成のパウダーファンデーションを調製
した。
また、比較のためNo.1の低光沢薄片状酸化チタンの代
わりに、タルク、カオリン、合成高分子パウダー、雲母
チタン(MP1005)を配合したものも調製した。
そして、伸び、つき、なめらかさ、光沢、色感に関して
女性20名により官能試験を行い、最高点を5点とする
5段階法にて評価した結果の平均点で評価した。結果を
第3表に示す。
これより、低光沢薄片状酸化チタンを配合したパウダー
ファンデーションは、タルクを配合したものよりつき、
なめらかさにおいて優れ、カオリン配合したものより、
伸び、光沢において優れ、合成高分子パウダーを配合し
たものよりつき、なめらかさにおいて優れ、雲母チタン
を配合したものより光沢に於いて優れることがわかる。
実施例2、比較例6 第1表サンプルNo.2の低光沢薄片状酸化チタンを用い
て油性ファンデーションを調製した。
また、比較のため低光沢薄片状酸化チタンの代わりに、
従来からの粉末状酸化チタンを用いたものも調製した。
結果を第4表に示す。
実施例2、比較例5 第1表サンプルNo.2の低光沢薄片状酸化チタンを用い
て第5表に示す組成のプレスドパウダーを調製した。
また比較のため、タルクを用いたプレスドパウダーも調
製した。結果を第5表に示す。
低光沢薄片状酸化チタンを用いたものは、伸びは同等で
あるが、つきが優れ、適度な光沢を示した。
実施例4、比較例7 第1表サンプルNo.3の抵光沢薄片状酸化チタンを用い
て口紅を調製した。
また比較のため、従来からの粉末状酸化チタンを配合し
た口紅を調製した。結果を第6表に示す。
低光沢薄片状酸化チタンを配合したものは、従来の粉末
状酸化チタンを配合したものと較べ、つきは同等である
が、のび、光沢が良くあざやかに発色した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均の厚み0.1〜3μ、平均の大きさ
    0.8μ〜70μなる薄片状酸化チタンを顔料として配
    合したことを特徴とする仕上げ化粧料。
JP60003653A 1985-01-11 1985-01-11 化粧料 Expired - Lifetime JPH0662387B2 (ja)

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CA000499029A CA1265749A (en) 1985-01-11 1986-01-06 Cosmetics
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