JPH0658370U - 起動装置 - Google Patents
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- JPH0658370U JPH0658370U JP404493U JP404493U JPH0658370U JP H0658370 U JPH0658370 U JP H0658370U JP 404493 U JP404493 U JP 404493U JP 404493 U JP404493 U JP 404493U JP H0658370 U JPH0658370 U JP H0658370U
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- H01H35/00—Switches operated by change of a physical condition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートベルト引締め装置、又はエアバッグ装
置に用いた際の誤作動を防止して信頼性を高めると共
に、構造が簡単で組立て性の良い安価な起動装置を提供
する。 【構成】 開閉スイッチ24が閉じられた際に点火ヒータ
ー11に電源23の電気を流してインフレーター8を発火さ
せる点火回路と、車両急減速時に前記開閉スイッチ24を
閉じて点火回路を通電させる第1の位置に慣性移動可能
な可動磁石22と、該可動磁石22との間で反発方向の磁力
を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第
2の位置に可動磁石22を保持するように非磁性体のフレ
ーム20に固定された固定磁石21とを設ける。そして、前
記可動磁石22に所定以上の加速度が作用した際に、前記
点火回路を通電すべく該可動磁石22が前記固定磁石21と
の間で作用し合う磁力に抗して前記第1の位置方向へ移
動するように構成する。
置に用いた際の誤作動を防止して信頼性を高めると共
に、構造が簡単で組立て性の良い安価な起動装置を提供
する。 【構成】 開閉スイッチ24が閉じられた際に点火ヒータ
ー11に電源23の電気を流してインフレーター8を発火さ
せる点火回路と、車両急減速時に前記開閉スイッチ24を
閉じて点火回路を通電させる第1の位置に慣性移動可能
な可動磁石22と、該可動磁石22との間で反発方向の磁力
を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第
2の位置に可動磁石22を保持するように非磁性体のフレ
ーム20に固定された固定磁石21とを設ける。そして、前
記可動磁石22に所定以上の加速度が作用した際に、前記
点火回路を通電すべく該可動磁石22が前記固定磁石21と
の間で作用し合う磁力に抗して前記第1の位置方向へ移
動するように構成する。
Description
【0001】
本考案は、リトラクターの巻取り軸を車両衝突時にシートベルト引込み方向へ 回転させるシートベルト引締め装置、又はガスで急激に膨張させたエアバッグに より乗員を衝突時の衝撃から保護するエアバッグ装置を作動させる起動装置の改 良に関するものである。
【0002】
近年、車両衝突等の緊急時における乗員の保護を目的として、シートベルト引 締め装置及びエアバッグ装置等の受動的拘束装置が多く用いられている。 前記シートベルト引締め装置は、例えばリトラクターの巻取り軸(シャフト) に軸着したプーリーに掛回した索条体の一端にピストンを連結し、シリンダー内 に摺動可能に受容された前記ピストンに作用する気体の膨張圧力による推力をも って、索条体に張力を及ぼし、該索条体がリトラクターのシャフトをウェビング 巻取り方向へ引込み駆動することにより、乗員に掛け渡された状態にあるウェビ ングを緊急時に引き込むものである。従って、該シートベルト引締め装置の場合 には、シリンダー内のピストンに作用して索条体に張力を及ぼすためのガス圧を 供給するガス発生器を有しており、該ガス発生器は点火ヒーターと火薬を内蔵し ており、衝突センサーからの信号により点火ヒーターに通電し、該点火ヒーター の発熱により火薬を発火させてガスを発生させている。
【0003】 又、前記エアバッグ装置は、例えばステアリングホイールにセンターパッド、 折り畳まれたエアバッグ、インフレーター(ガス発生器)等で構成されたモジュ ールが収められており、車両衝突時にインフレーターに着火し、急速に燃焼した ガスによって前記エアバッグを瞬時に膨らませることにより、膨張したエアバッ グで乗員の身体を受け、人体に加わる衝撃力を低く抑えるものである。従って、 該エアバッグ装置の場合には、エアバッグを膨らませるための膨張ガスを供給す るインフレーターを有しており、該インフレーターは点火薬を発火させて推薬に 着火することにより、該推薬が急速に燃焼して膨張ガスを発生するものである。
【0004】 従って、上記の如きシートベルト引締め装置やエアバッグ装置の各インフレー ターにおいては、車両衝突を検知した後、これらインフレーターを作動させるべ く点火薬に点火するための起動装置が必要となる。そして、これら起動装置には 衝突を検知するセンサーとして、電気式、電子式及び機械式の各種センサーが用 いられている。
【0005】 前記電気式センサーは、慣性体が衝撃によってある距離を動いた時に回路を閉 じ、インフレーターの点火薬内に設けた点火ヒーターに通電し、該点火ヒーター の発熱により点火薬を発火させるものである。また、前記電子式センサーの機能 は一般の加速度センサーと同じであり、時々刻々の加速度を検知信号として出力 するだけで、センサー自身は衝突を判断せず、その検知信号を受け取った制御回 路が衝突振動の波形を分析して衝突を判断し、点火ヒーターに通電するものであ る。更に、前記機械式センサーは、電気式センサーと同様に加速度を検知する慣 性体が動いて機械的にストッパを外し、解放された付勢手段の付勢力によりトリ ガーを点火薬に設けた雷管に衝突させ、その衝撃により点火薬を発火させるもの である。
【0006】
しかしながら、前記電子式センサーを用いた起動装置の場合、車両の加速度を 検知して検知信号を発する加速度センサー等の車体加速度検知手段と、検知信号 に基づいて点火ヒーターへの通電の可否を判断する制御回路とが必要となり部品 点数が増加すると共に構造が複雑化し、その上、各構成手段を結ぶ配線を確実に 接続してシステムの信頼性を保証しなければならず組立て作業性が良くないので 、高価なシステムとなってしまうという問題がある。
【0007】 前記電気式センサーを用いた起動装置の場合には、例えば修理のため車体をハ ンマーで叩く等の車両衝突以外の衝撃で起動装置が作動しないように、センサー を複数設けたり、粘性抵抗や慣性モーメントによって慣性体の動きに制動をかけ るなどして衝撃の持続時間も判断要素に加えてパルス的な加速度(持続時間、約 2ms程度)に反応しないようにしているが、感度を高めようとすると高い加工 精度が要求されると共に誤作動の可能性が増えることになり、センサーの加速度 検知特性が変え難く、設計自由度の小さいシステムとなってしまうという問題が ある。
【0008】 また、前記機械式センサーを用いた起動装置の場合、雷管を発火させるために は、ある程度大きく、速い速度のトリガーの動きが必要となるので、雷管を打撃 するトリガーと加速度を感知する慣性体とを別部品にしている。このため、慣性 体が動いてから点火薬を発火させるまでの応答時間が、電気式センサーを用いた 起動装置に比べて遅くなり易い。
【0009】 そこで、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、誤作動を防止して信 頼性を高めると共に、構造が簡単で組立て性の良い安価な起動装置を提供するこ とである。
【0010】
本考案の上記目的は、ガス圧で駆動することによりリトラクターの巻取り軸を 車両衝突時にシートベルト引込み方向へ回転させるシートベルト引締め装置、又 はガスで急激に膨張させたエアバッグにより乗員を衝突時の衝撃から保護するエ アバッグ装置に用いられる起動装置であって、通電されることによりインフレー ターに着火可能な電気点火装置を備えた点火回路と、車両急減速時に前記点火回 路を通電させる第1の位置に慣性移動可能な可動磁石と、前記可動磁石との間で 吸引方向又は反発方向の磁力を作用し合い、前記点火回路を非通電状態とする第 2の位置に該可動磁石を保持するように固定された固定磁石とを有し、前記可動 磁石に所定以上の加速度が作用した際に、前記点火回路を通電すべく該可動磁石 が前記固定磁石との間で作用し合う磁力に抗して前記第1の位置方向へ移動する ように構成された起動装置により達成される。
【0011】 尚、前記可動磁石により前記点火回路を通電する方法としては、例えば電源を 備えた点火回路に設けられたスイッチ手段を慣性移動した可動磁石により閉じる 方法や、前記可動磁石のまわりにコイルを配し、前記可動磁石が慣性移動するこ とにより生じた誘導起電流によって点火回路を通電する方法や、電源を備えた点 火回路中にインバータ(逆転機構)を設け、慣性移動した可動磁石が該点火回路 を遮断することにより点火回路を通電可能とする方法等がある。
【0012】
本考案の上記構成によれば、慣性体である前記可動磁石は、前記固定磁石との 間で吸引方向又は反発方向の磁力を作用し合うことにより、前記点火回路を非通 電状態とする第2の位置に保持されているので、これら可動磁石と固定磁石の相 互の磁力並びに可動磁石の移動距離を適宜設定することによって該可動磁石の動 きに制動をかける制動力が容易に得られ、高い加工精度と複雑な構造を要せずに 車体に作用するパルス的な加速度に対する起動装置の感度を鈍くすることができ る。また、これら可動磁石と固定磁石との間で作用し合う吸引方向及び反発方向 の磁力を適宜組み合わせることによって、該可動磁石の慣性移動に制動をかける 制動力が一定値となる持続時間を比較的長く設定することが容易となるので、セ ンサーの加速度検知特性が変え易くなる。
【0013】
以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 図1に示すプリテンショナー付きリトラクター1は、ウェビング16を巻取り 又は引き出し自在に巻回した巻取りリール(図示せず)を備えており、略コ字状 に形成されたリトラクターベース18の一方のベース側壁に、巻取り軸をシート ベルトの弛みが除去される方向に回転させるシートベルト引締め装置であるプリ テンショナー3が配設されている。該プリテンショナー3は、巻取り軸の一端部 に軸着した図示しないプーリーに掛回した索条体7に張力を及ぼし、該索条体7 が巻取り軸をウェビング巻取り方向へ引込み駆動することによって、乗員に掛け 渡された状態にあるウェビング16を緊急時に引き込むものであり、索条体7に 張力を及ぼすための駆動手段4を有している。
【0014】 前記駆動手段4は、索条体7の一端に連結されたピストン6と、該ピストン6 を摺動可能に受容するシリンダー5と、該シリンダー5の基端部とインフレータ ー8のガス噴出部とを連通連結する略L字形状の管部材であるハウジング15と 、該ハウジング15に配設されたインフレーター8とからなる。 前記インフレーター8は、点火薬9を収容してフレームに封着されるケース1 0内に電気点火装置である点火ヒーター11を組み込んだものである。そして、 インフレーター8には起動装置12に接続される信号線13が接続されており、 車両の衝突等を検知する該起動装置12からの検知信号に基づいてケース10内 の点火ヒーター11が点火可能である。
【0015】 図2は、本考案の第一実施例に基づく起動装置12の概略構成図である。 起動装置12は、スイッチ手段である開閉スイッチ24が閉じられた際に前記 点火ヒーター11に電源23の電気を流してインフレーター8を発火させる点火 回路と、車両急減速時に前記開閉スイッチ24を閉じて点火回路を通電させる第 1の位置に慣性移動可能な円柱状の可動磁石22と、該可動磁石22との間で反 発方向の磁力を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第2の位置 に可動磁石22を保持するように固定された略円柱状の固定磁石21とを有する 。
【0016】 前記可動磁石22及び前記固定磁石21は、それぞれ開閉スイッチ24を挟ん で互いに対向するように配設されており、固定磁石21は車体と同じ動きをする ようにステンレス、合成樹脂等の非磁性体からなるフレーム20に固定され、慣 性体である可動磁石22は該フレーム20に形成された凹部25内に移動可能に 挿入されている。この際、固定磁石21に対して隣接する磁極が同極(図中、S 極−S極)となるように配置された可動磁石22は、その磁力の反発力によって 前記第2の位置である開閉スイッチ24から離れる凹部25の底壁部側に付勢さ れている。
【0017】 そこで、前記可動磁石22は凹部25内を開閉スイッチ24に向かって摺動可 能であるが、固定磁石21と該可動磁石22との間に作用している磁力の反発力 以上の大きさの開閉スイッチ24方向(図中、左方向)の力が可動磁石22に対 して作用しなければ、可動磁石22は前記第1の位置に移動して該開閉スイッチ 24を閉じることができないので、起動装置12は作動しない。
【0018】 そして、車両衝突時のように約600〜1000m/s2 程度の減速加速度が 比較的長い時間(約5〜30ms程度)持続して車体に加わり、可動磁石22の 重さと開閉スイッチ24方向の加速度を乗じた可動磁石22の慣性力が、磁力の 反発力よりも大きくなると、可動磁石22は前記第1の位置に移動して開閉スイ ッチ24を閉じるので、前記点火回路が通電されて加熱した点火ヒーター11は インフレーター8を発火させる。
【0019】 この際、これら可動磁石22と固定磁石21の相互の磁力並びに可動磁石22 の移動距離を適宜設定することによって、該可動磁石22の動きに制動をかける 最適な制動力が容易に得られ、高い加工精度と複雑な構造を要せずに車体に作用 するパルス的な加速度に対する起動装置12の感度を鈍くすることができる。そ こで、誤作動の可能性を増すことなく車両衝突時の感度を高めることができると 共に、これら可動磁石22と固定磁石21の各々の大きさや磁力の強さ等を適宜 変更することによっても加速度検知特性を変えることが容易となり、設計自由度 の大きい起動装置12を得ることができる。
【0020】 次に、上記プリテンショナー付きリトラクター1の動作について説明する。 車両の通常走行時状態では、前記プリテンショナー3が巻取り軸に非係合なの で、巻取り軸は自由に回転可能となっている。従って、ウェビング16を巻取り バネの付勢力で巻取り可能であると共に、バネ力に抗してウェビング16を引出 し自在となっている。
【0021】 急ブレーキ等のある程度の大きさの減速度が車両に発生すると、図示しないリ トラクターの緊急ロック機構が作動して巻取り軸の回転をロックする。これによ り、ウェビングの伸び出しは阻止されるが、可動磁石22に作用する慣性力は固 定磁石21と可動磁石22との間に作用している磁力の反発力よりも小さく、起 動装置12が作動しないので、前記プリテンショナー3の駆動手段4は作動しな い。
【0022】 一方、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時間 持続して車体に加わり、可動磁石22に作用する慣性力が固定磁石21と可動磁 石22との間に作用している磁力の反発力よりも大きくなると、可動磁石22は 前記第1の位置に移動して開閉スイッチ24を閉じるので、前記点火回路が通電 されて点火ヒーター11を加熱する。この点火ヒーター11の加熱によって駆動 手段4内のインフレーター8が発火させられ、インフレーター8がシリンダー5 内に燃焼ガスを発生すると、生じたガスの圧力によって前記ピストン6が急速に 上方(矢印X方向)へ移動する。このピストン6の駆動力によって、索条体7が 所定の大きさの力で矢印X方向へ急速に引っ張られると、巻取り軸はウェビング 巻取り方向へ駆動されるので、乗員に掛け渡された状態にあるウェビング16が 引き込まれ、シートベルトの遊びが除去される。
【0023】 尚、上記実施例においては本考案の起動装置12をプリテンショナー付きリト ラクターのインフレーターを作動させる起動装置として適用しているが、これに 限らずエアバッグ装置のインフレーターを作動させる起動装置に適用することも できる。 また、本考案の起動装置は上記実施例の起動装置12の構成に限るも のではなく、後述する他の各実施例においても上記第一実施例の起動装置と同様 の作用効果を得ることができる。
【0024】 例えば、図3は本考案の第二実施例に基づく起動装置31の概略構成図である 。 起動装置31は、スイッチ手段である開閉スイッチ24が閉じられた際に前記 点火ヒーター11に電源23の電気を流してインフレーター8を発火させる点火 回路と、車両急減速時に前記開閉スイッチ24を閉じて点火回路を通電させる第 1の位置に慣性移動可能な円柱状の可動磁石35と、該可動磁石35との間で吸 引方向の磁力を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第2の位置 に可動磁石35を保持するように固定された略円柱状の固定磁石34とを有する 。
【0025】 前記固定磁石34は車体と同じ動きをするようにステンレス、合成樹脂等の非 磁性体からなるフレーム32に形成された凹部33の底壁部に固定され、慣性体 である可動磁石35は該凹部33内に移動可能に挿入されている。また、該凹部 33の開口端側に前記開閉スイッチ24が配設される。この際、固定磁石34に 対して隣接する磁極が異極となるように配置された可動磁石35は、その磁力の 吸引力によって前記第2の位置である開閉スイッチ24から離れる凹部33の底 壁部に固定された固定磁石34に吸着されている。
【0026】 そこで、前記可動磁石35は凹部33内を開閉スイッチ24に向かって摺動可 能であるが、固定磁石34と該可動磁石35との間に作用している磁力の吸引力 以上の大きさの開閉スイッチ24方向(図中、左方向)の力が可動磁石35に対 して作用しなければ、可動磁石35は前記第1の位置に移動して該開閉スイッチ 24を閉じることができないので、起動装置31は作動しない。
【0027】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時 間持続して車体に加わり、可動磁石35の重さと開閉スイッチ24方向の加速度 を乗じた可動磁石35の慣性力が、磁力の吸引力よりも大きくなると、可動磁石 35は前記第1の位置に移動して開閉スイッチ24を閉じるので、前記点火回路 が通電されて加熱した点火ヒーター11はインフレーター8を発火させることが できる。
【0028】 更に、上記第一実施例及び第二実施例のように、反発力及び吸引力の何れの磁 力を使うかは、その車体の振動伝達特性や車両衝突以外の加速度に対する信頼性 などに基づいて適切に選択されるので、起動装置の設計自由度が増す。 図4は、本考案の第三実施例に基づく起動装置41の概略構成図であり、図2 に示した上記第一実施例の起動装置12における可動磁石22と固定磁石21に 変えて、円柱状の可動磁石44と円環状の固定磁石43を用いた以外は、ほぼ同 様の構成を有しており、その作用効果もほぼ同じである。
【0029】 図5は、本考案の第四実施例に基づく起動装置51の概略構成図である。 起動装置51は、車両急減速時に開閉スイッチ24を閉じて点火回路を通電さ せる第1の位置に慣性移動可能な円柱状の可動磁石55と、該可動磁石55との 間で吸引方向の磁力を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第2 の位置に可動磁石55を保持するように固定された円冠状の固定磁石54とを有 する。
【0030】 前記固定磁石54は車体と同じ動きをするように非磁性体からなるフレーム5 2に形成された凹部53内に固定され、慣性体である可動磁石55は該固定磁石 54の中空内部に移動可能に挿入されている。また、該凹部53の開口端側に前 記開閉スイッチ24が配設される。この際、固定磁石54に対して隣接する磁極 が異極となるように配置された可動磁石55は、その磁力の吸引力によって前記 第2の位置である開閉スイッチ24を開放状態とする固定磁石54の中空内部に 吸引保持されている。
【0031】 そこで、前記可動磁石55は固定磁石54の円柱状内部空間に沿って開閉スイ ッチ24方向へ摺動可能であるが、固定磁石54と該可動磁石55との間に作用 している磁力の吸引力以上の大きさの開閉スイッチ24方向(図中、左方向)の 力が可動磁石55に対して作用しなければ、可動磁石55は前記第1の位置に移 動して該開閉スイッチ24を閉じることができないので、起動装置51は作動し ない。
【0032】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時 間持続して車体に加わり、可動磁石55の重さと開閉スイッチ24方向の加速度 を乗じた可動磁石55の慣性力が、磁力の吸引力よりも大きくなると、可動磁石 55は前記第1の位置に移動して開閉スイッチ24を閉じる。即ち、上記各実施 例の起動装置と同様に、可動磁石55の動きに制動をかける制動力の設定が容易 となり、高い加工精度と複雑な構造を要せずに車体に作用するパルス的な加速度 に対する起動装置51の感度を鈍くすることができる。
【0033】 更に、上記第三実施例及び第四実施例のように、固定磁石43,54がそれぞ れ円冠状に形成され、可動磁石44,55がそれぞれ円柱状に形成された場合に は、可動磁石と固定磁石の各々の磁力線の飛び方が異なり、相対位置において相 互間に作用する磁力特性が変化するので、加速度検知特性をより車体の振動伝達 特性に適合させるための設計自由度が増す。勿論、可動磁石を円環状に形成して も効果は同一であり、可動磁石及び固定磁石を両方円環状に形成しても良い。
【0034】 図6は、本考案の第五実施例に基づく起動装置61の概略構成図である。 起動装置61は、スイッチ手段である開閉スイッチ24が閉じられた際に前記 点火ヒーター11に電源23の電気を流してインフレーター8を発火させる点火 回路と、車両急減速時に前記開閉スイッチ24を閉じて点火回路を通電させる第 1の位置に慣性移動可能な円柱状の可動磁石65と、該可動磁石65との間で反 発方向の磁力を作用し合い、前記開閉スイッチ24が開放状態となる第2の位置 に可動磁石65を保持するように固定された円環状の固定磁石64とを有する。 更に、該固定磁石64は、前記可動磁石65の外径よりも大きな内径を有する。
【0035】 前記固定磁石64は、車体と同じ動きをするように非磁性体からなるフレーム 62に形成された凹部63の開口端側に固定されており、該固定磁石64の内周 壁が凹部63の内壁の一部を構成して一体的に円柱状空間を形成している。慣性 体である前記可動磁石65は、該凹部63の底壁部側(図中、右側)に内装され ている。また、該固定磁石64の開口端側内部空間に前記開閉スイッチ24が配 設される。この際、図6に示すように隣接する磁極が同極となるように配置され た固定磁石64と可動磁石65においては、固定磁石64の開口側端64aに対 する可動磁石65の開口側端65aの相対位置Hと、磁力の反発/吸引力との関 係は、図7に示すグラフのようになる。
【0036】 そこで、固定磁石64の開口側端64aに対して開口側端64bが間隔hを有 し、隣接する磁極が同極(図中、S極−S極)となるように配置された可動磁石 65は、その磁力の反発力によって前記第2の位置である開閉スイッチ24から 離れる凹部63の底壁部側に付勢されている。即ち、前記可動磁石65は凹部6 3の円柱状内部空間に沿って開閉スイッチ24方向へ摺動可能であるが、固定磁 石64と可動磁石65との間に作用している磁力の反発力以上の大きさの開閉ス イッチ24方向の力が可動磁石65に対して作用しなければ、可動磁石65は前 記第1の位置に移動して該開閉スイッチ24を閉じることができないので、起動 装置61は作動しない。
【0037】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時 間持続して車体に加わり、可動磁石65の重さと開閉スイッチ24方向の加速度 を乗じた可動磁石65の慣性力が、磁力の反発力よりも大きくなると、可動磁石 65は開閉スイッチ24方向へ移動する。そして更に、可動磁石65に磁力の吸 引力が作用する領域まで可動磁石65が移動すると、該可動磁石65は磁力の吸 引力によって開閉スイッチ24方向へ加速され、前記第1の位置に移動して開閉 スイッチ24を閉じるので、前記点火回路が通電されて加熱した点火ヒーター1 1はインフレーター8を発火させることができる。
【0038】 この際、上記各実施例と同様に、これら可動磁石65と固定磁石64の相互の 磁力並びに可動磁石65の移動距離を適宜設定することによって、該可動磁石6 5の動きに制動をかける最適な制動力が容易に得られ、高い加工精度と複雑な構 造を要せずに車体に作用するパルス的な加速度に対する起動装置12の感度を鈍 くすることができるので、誤作動の可能性を増すことなく車両衝突時の感度を高 めることができる。
【0039】 更に、本第五実施例の起動装置61は、図7より明らかな如く、可動磁石65 の慣性移動に制動をかける制動力である磁力の反発力が一定値となる持続時間を 比較的長く設定することが容易となるので、加速度検知特性が更に変え易くなり 、設計自由度が大幅に増す。 図8は、本考案の第六実施例に基づく起動装置71の概略構成図である。
【0040】 起動装置71は、コイル76内を磁石が移動した際に生じる誘導起電流によっ て前記点火ヒーター11に電気を流してインフレーター8を発火させる点火回路 と、前記コイル76内に配設され、車両急減速時に移動して点火回路を通電させ る第1の位置に慣性移動可能な円柱状の可動磁石75と、該可動磁石75との間 で反発方向の磁力を作用し合い、移動を規制する第2の位置に前記可動磁石を保 持するように固定された円環状の固定磁石74とを有する。更に、該固定磁石7 4は、前記可動磁石75の外径よりも大きな内径を有する。
【0041】 前記可動磁石75と前記固定磁石74は、図6に示した上記第五実施例とほぼ 同様に、非磁性体からなるフレーム72に形成された凹部73内に配設されてお り、該可動磁石75のまわりに前記コイル76が配されている。 そこで、可動磁石75は、その磁力の反発力によって移動を規制されて前記第 2の位置である凹部73の底壁部側に付勢されている。即ち、前記可動磁石75 は凹部73の円柱状内部空間に沿って固定磁石74方向へ摺動可能であるが、固 定磁石74と可動磁石75との間に作用している磁力の反発力以上の大きさの固 定磁石74方向の力が可動磁石75に対して作用しなければ、可動磁石75は前 記第1の位置である固定磁石74方向へ移動することができないので、起動装置 71は作動しない。
【0042】 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時 間持続して車体に加わり、可動磁石75の重さと固定磁石74方向の加速度を乗 じた可動磁石75の慣性力が、磁力の反発力よりも大きくなると、可動磁石75 は固定磁石74方向へ移動する。そして更に、可動磁石75に磁力の吸引力が作 用する領域まで可動磁石75が移動すると、該可動磁石75は磁力の吸引力によ って前記第1の位置である固定磁石74方向へ加速されてコイル76内を高速移 動するので、コイル76に誘導起電流が生じ、前記点火回路が通電されて加熱し た点火ヒーター11はインフレーター8を発火させることができる。
【0043】 この際、上記各実施例と同様に、これら可動磁石75と固定磁石74の相互の 磁力並びに可動磁石75の移動距離を適宜設定することによって、該可動磁石7 5の動きに制動をかける最適な制動力が容易に得られ、高い加工精度と複雑な構 造を要せずに車体に作用するパルス的な加速度に対する起動装置12の感度を鈍 くすることができるので、誤作動の可能性を増すことなく車両衝突時の感度を高 めることができる。
【0044】 更に、本第六実施例の起動装置71における点火回路は、スイッチ手段を有し ない無接点回路であると共に電源も必要としないので、回路が単純化すると共に 接触不良等の心配がなくなり、回路の信頼性を高くすることができる。尚、点火 回路を通電する方法としては、前記コイル76による誘導起電流に限らず、公知 の磁気センサー等を用いることも可能である。
【0045】 図9は、本考案の第七実施例に基づく起動装置81の概略構成図である。 起動装置81は、図2に示した第一実施例の起動装置12におけるスイッチ手 段である開閉スイッチ24に変えて、短絡スイッチ82を用いた以外はほぼ起動 装置12と同様の構成を有するものである。該短絡スイッチ82は、点火回路の 導線84の一部を開放すると共に、これと対向する可動磁石87の表面に導線8 5によって導通された一対の針状電極83を配設したものであり、該針状電極8 3が導線84の開放部分を短絡することにより点火回路が通電されるようにした スイッチ手段である。
【0046】 そこで、可動磁石87が固定磁石86との間で反発方向の磁力を作用し合い、 非磁性体からなるフレーム20に形成された凹部25の底壁部側(第2の位置) に付勢されている時には、可動磁石87は第1の位置に移動して該短絡スイッチ 82を閉じることができないので、起動装置81は作動しない。 そして、車両衝突時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時 間持続して車体に加わり、可動磁石87の重さと固定磁石86方向の加速度を乗 じた可動磁石87の慣性力が、磁力の反発力よりも大きくなると、可動磁石87 は前記第1の位置に移動して短絡スイッチ82を閉じるので、前記点火回路が通 電されて加熱した点火ヒーター11はインフレーター8を発火させる。
【0047】 この際、前記針状電極83は導線84の内部まで互いに擦れながら突き刺さっ て導通するので、導線84の接点部分表面が長い間に酸化して導通不良を起こし たとしても、針状電極83は酸化していない導線84の内部に達することができ 、接点部分の表面処理を考慮しなくともスイッチ手段の信頼性を高めることがで きる。尚、前記導線84の開放部分における各開放端部に一対の離間した導板を 接続し、一対の前記針状電極83がそれぞれ各導板に突き刺さって開放部分を短 絡するように構成しても良い。
【0048】 図10は、本考案の第八実施例に基づく起動装置91の概略構成図である。 起動装置91は、図2に示した第一実施例の起動装置12におけるスイッチ手 段である開閉スイッチ24に変えて、インバータ95を備えた逆転機構を用いた 以外はほぼ起動装置12と同様の構成を有するものである。該逆転機構は、入力 信号が無くなった時に信号を出力するインバータ95を点火回路中に設けると共 に、点火回路の導線96と対向する可動磁石93の表面にセラミック製などの非 導電刃94を配設したものであり、該非導電刃94が点火回路の導線96の一部 を切断することにより点火回路が通電されるようにしたスイッチ手段である。
【0049】 そこで、可動磁石93が固定磁石92との間で反発方向の磁力を作用し合い、 非磁性体からなるフレーム20に形成された凹部25の底壁部側(第2の位置) に付勢されている時には、非導電刃94が導線96の一部を切断する第1の位置 に移動することができないので、起動装置91は作動しない。そして、車両衝突 時等におけるような極めて大きな減速加速度が比較的長い時間持続して車体に加 わり、可動磁石94の重さと固定磁石92方向の加速度を乗じた可動磁石93の 慣性力が、磁力の反発力よりも大きくなると、可動磁石93が前記第1の位置に 移動し、非導電刃94が導線96の一部を切断して点火回路を通電するので、前 記点火回路が通電されて加熱した点火ヒーター11はインフレーター8を発火さ せる。
【0050】 尚、本考案の起動装置を構成する固定磁石、可動磁石及び点火回路の形状や構 成は、上記各実施例における形状や構成に限定されるものではなく、本考案の主 旨に基づいて種々の形態を採り得ることは勿論である。
【0051】
本考案の起動装置によれば、慣性体である可動磁石は、固定磁石との間で吸引 方向又は反発方向の磁力を作用し合うことにより、点火回路を非通電状態とする 第2の位置に保持されているので、これら可動磁石と固定磁石の相互の磁力並び に可動磁石の移動距離を適宜設定することによって該可動磁石の動きに制動をか ける制動力が容易に得られ、高い加工精度と複雑な構造を要せずに車体に作用す るパルス的な加速度に対する起動装置の感度を鈍くすることができる。そこで、 誤作動の可能性を増すことなく車両衝突時の感度を高めることができる。
【0052】 また、これら可動磁石と固定磁石との間で作用し合う吸引方向及び反発方向の 磁力を適宜組み合わせることによって、該可動磁石の慣性移動に制動をかける制 動力が一定値となる持続時間を比較的長く設定することが容易となるので、セン サーの加速度検知特性が変え易くなり、設計自由度が増す。 従って、誤作動を防止して信頼性を高めると共に、構造が簡単で組立て性の良 い安価な起動装置を提供できる。
【図1】本考案の一実施例に基づく起動装置を備えたプ
リテンショナー付きリトラクターの部分断面正面図であ
る。
リテンショナー付きリトラクターの部分断面正面図であ
る。
【図2】本考案の第一実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図3】本考案の第二実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図4】本考案の第三実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図5】本考案の第四実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図6】本考案の第五実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図7】図6における固定磁石と可動磁石の相対位置H
と、磁力の反発/吸引力との関係を示すグラフである。
と、磁力の反発/吸引力との関係を示すグラフである。
【図8】本考案の第六実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図9】本考案の第七実施例に基づく起動装置の概略構
成図である。
成図である。
【図10】本考案の第八実施例に基づく起動装置の概略
構成図である。
構成図である。
1 プリテンショナー付きリトラクター 3 プリテンショナー 4 駆動手段 5 シリンダー 6 ピストン 7 索条体 8 インフレーター 9 点火薬 10 ケース 11 点火ヒーター 12 起動装置 13 信号線 15 ハウジング 16 ウェビング 18 リトラクターベース 20 フレーム 21 固定磁石 22 可動磁石 23 電源 24 開閉スイッチ 25 凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス圧で駆動することによりリトラクタ
ーの巻取り軸を車両衝突時にシートベルト引込み方向へ
回転させるシートベルト引締め装置、又はガスで急激に
膨張させたエアバッグにより乗員を衝突時の衝撃から保
護するエアバッグ装置に用いられる起動装置であって、
通電されることによりインフレーターに着火可能な電気
点火装置を備えた点火回路と、車両急減速時に前記点火
回路を通電させる第1の位置に慣性移動可能な可動磁石
と、前記可動磁石との間で吸引方向又は反発方向の磁力
を作用し合い、前記点火回路を非通電状態とする第2の
位置に該可動磁石を保持するように固定された固定磁石
とを有し、前記可動磁石に所定以上の加速度が作用した
際に、前記点火回路を通電すべく該可動磁石が前記固定
磁石との間で作用し合う磁力に抗して前記第1の位置方
向へ移動するように構成された起動装置。
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Family Applications (1)
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-
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