JPH065856Y2 - 型締装置 - Google Patents
型締装置Info
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- JPH065856Y2 JPH065856Y2 JP4173788U JP4173788U JPH065856Y2 JP H065856 Y2 JPH065856 Y2 JP H065856Y2 JP 4173788 U JP4173788 U JP 4173788U JP 4173788 U JP4173788 U JP 4173788U JP H065856 Y2 JPH065856 Y2 JP H065856Y2
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- JP
- Japan
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- mold clamping
- mold
- pressure
- acting
- oil
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は射出成形機等の型締装置に係る。
(従来の技術) 従来の型締装置には第3図に示すように1つの型締シリ
ンダ101内に隔壁101Aを設け油室102に所定の
油圧をかけることにより生ずる第1の型締ラム103の
出力を油室104の作動油を介してパスカルの原理を用
いて増圧し第2の型締ラム105に作用させることによ
り第1の型締ラム103の出力を拡大して型締を行なう
増圧式型締装置あるいは図示はしないが良く知られた方
式として主型締ラムを補助ピストン又はブースタラムで
型閉しその時型締シリンダ内に生ずる負圧を利用して作
動油をサージバルブ(プレフィルバルブともいう)を通
して油槽から吸い込み型締力発生時にはサージバルブを
閉鎖して主型締ラムに油圧をかける方式等がある。
ンダ101内に隔壁101Aを設け油室102に所定の
油圧をかけることにより生ずる第1の型締ラム103の
出力を油室104の作動油を介してパスカルの原理を用
いて増圧し第2の型締ラム105に作用させることによ
り第1の型締ラム103の出力を拡大して型締を行なう
増圧式型締装置あるいは図示はしないが良く知られた方
式として主型締ラムを補助ピストン又はブースタラムで
型閉しその時型締シリンダ内に生ずる負圧を利用して作
動油をサージバルブ(プレフィルバルブともいう)を通
して油槽から吸い込み型締力発生時にはサージバルブを
閉鎖して主型締ラムに油圧をかける方式等がある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記の様な型締装置においては、例えば増
圧式型締装置にあっては増圧された作動油の圧力が高圧
(通常500kg/cm2程度)となるため第2の型締ラム
の外周と型締シリンダの内壁との間から洩れを生じやす
く、一方前述の従来の技術における後者の方式にあって
は主型締シリンダが移動する体積に相当する作動油を通
過させる必要上大きなサージバルブと大量の作動油を必
要とした。
圧式型締装置にあっては増圧された作動油の圧力が高圧
(通常500kg/cm2程度)となるため第2の型締ラム
の外周と型締シリンダの内壁との間から洩れを生じやす
く、一方前述の従来の技術における後者の方式にあって
は主型締シリンダが移動する体積に相当する作動油を通
過させる必要上大きなサージバルブと大量の作動油を必
要とした。
(課題を解決するための手段) 本考案はかかる事情を背景として為されたものであっ
て、型締シリンダに圧力密にして増圧時の必要ストロー
クを往復動可能に複動クランピングラムを挿嵌し、該複
動クランピングラムに設けた内孔油室に圧力密にして型
開閉の必要ストロークを往復動可能に単動増圧ラムを挿
嵌し、前記内孔油室に作動油の吸引・とじ込め又は開放
を可能とするためのサージ弁を設ける一方、型締シリン
ダに固定した複数本の補助シリンダに型開閉の必要スト
ロークを往復動可能に補助ピストンを挿嵌するととも
に、該補助ピストンのピストンロッドの先端と前記単動
増圧ラムの先端をそれぞれ可動盤に固定したものであ
る。
て、型締シリンダに圧力密にして増圧時の必要ストロー
クを往復動可能に複動クランピングラムを挿嵌し、該複
動クランピングラムに設けた内孔油室に圧力密にして型
開閉の必要ストロークを往復動可能に単動増圧ラムを挿
嵌し、前記内孔油室に作動油の吸引・とじ込め又は開放
を可能とするためのサージ弁を設ける一方、型締シリン
ダに固定した複数本の補助シリンダに型開閉の必要スト
ロークを往復動可能に補助ピストンを挿嵌するととも
に、該補助ピストンのピストンロッドの先端と前記単動
増圧ラムの先端をそれぞれ可動盤に固定したものであ
る。
(実施例) 実施例を図面に従って説明する。
第1図において1は型締装置の型締シリンダであり、2
は該型締シリンダ1に圧力密にして増圧時の必要ストロ
ークを往復動可能に挿嵌された複動クランピングラムで
ある。3は複動クランピングラム2により画成された型
締シリンダ1の前進側油室であり4は後退側油室であ
る。前記型締シリンダ1には前進側油室3に連通する第
1ポート1A、後退側油室4に連通する第2ポート1B
が設けられている。
は該型締シリンダ1に圧力密にして増圧時の必要ストロ
ークを往復動可能に挿嵌された複動クランピングラムで
ある。3は複動クランピングラム2により画成された型
締シリンダ1の前進側油室であり4は後退側油室であ
る。前記型締シリンダ1には前進側油室3に連通する第
1ポート1A、後退側油室4に連通する第2ポート1B
が設けられている。
複数クランピングラム2には先端から軸芯方向に型閉ス
トロークより大きな深さの有底大径内孔たる第1油室2
Aが設けられ、該第1油室2Aの基底部から該第1油室
2Aに連続して有底中径内孔たる第2油室2Bが設けら
れており、該第2油室2Bには軸芯に対し直角方向に複
動クランピングラム2の外周より連通して油通路2Cが
設けられている。第2油室2Bの内径・深さ及び油通路
2Cの内径は後述する増圧ラムが高速型閉時に負圧によ
り油槽より吸引する作動油を無理なく通過させる(作動
油の流速が1.5m/sec以下が望ましい)寸法とし
ている。
トロークより大きな深さの有底大径内孔たる第1油室2
Aが設けられ、該第1油室2Aの基底部から該第1油室
2Aに連続して有底中径内孔たる第2油室2Bが設けら
れており、該第2油室2Bには軸芯に対し直角方向に複
動クランピングラム2の外周より連通して油通路2Cが
設けられている。第2油室2Bの内径・深さ及び油通路
2Cの内径は後述する増圧ラムが高速型閉時に負圧によ
り油槽より吸引する作動油を無理なく通過させる(作動
油の流速が1.5m/sec以下が望ましい)寸法とし
ている。
複動クランピングラム2が後退限度にあるとき該複動ク
ランピングラム2の油通路2Cに略同径で連通する第3
ポート1Cが型締シリンダ1に設けられる。
ランピングラム2の油通路2Cに略同径で連通する第3
ポート1Cが型締シリンダ1に設けられる。
前記油通路2Cと第3ポート1Cが合致する位置におい
て、例えば型締シリンダ1に立設した位置合わせピン5
に対し複動クランピングラム2の底部に位置合わせ穴2
Dが設けられる。
て、例えば型締シリンダ1に立設した位置合わせピン5
に対し複動クランピングラム2の底部に位置合わせ穴2
Dが設けられる。
6は複動クランピングラム2の第1油室2Aに圧力密に
して型開閉時の必要ストロークを往復動可能に挿嵌され
た単動増圧ラムである。本例では型締時に該単動増圧ラ
ムが油圧を受ける有効面積と複動クランピングラム2が
油圧を受ける有効面積との比が1:3に構成されてい
る。
して型開閉時の必要ストロークを往復動可能に挿嵌され
た単動増圧ラムである。本例では型締時に該単動増圧ラ
ムが油圧を受ける有効面積と複動クランピングラム2が
油圧を受ける有効面積との比が1:3に構成されてい
る。
7は型締シリンダ1の後部軸芯上に取り付けられたサー
ジ弁シリンダ部であり、8はサージ弁プランジャであっ
てピストン8A、ロッド8B、弁頭部8Cより構成され
る。
ジ弁シリンダ部であり、8はサージ弁プランジャであっ
てピストン8A、ロッド8B、弁頭部8Cより構成され
る。
サージ弁シリンダ部7にはピストン8Aが圧力密にして
サージ弁プランジャの開閉必要ストロークを往復動可能
に挿嵌される。7Aはピストン8Aを前進させるための
作動油を供給するための第4ポートであり、7Bは該ピ
ストン8Aを後退させるための作動油を供給するための
第5ポートである。
サージ弁プランジャの開閉必要ストロークを往復動可能
に挿嵌される。7Aはピストン8Aを前進させるための
作動油を供給するための第4ポートであり、7Bは該ピ
ストン8Aを後退させるための作動油を供給するための
第5ポートである。
9はピストン8Aにより画成されたサージ弁シリンダ部
7の開放側油室であり10は閉鎖側油室である。
7の開放側油室であり10は閉鎖側油室である。
型締シリンダ1および複動クランピングラム2の底部を
貫通する摺動孔1D,2Eに圧力密にして摺動可能に挿
嵌されたロッド8Bの一端は複動クランピングラム2の
第1油室2A側に位置する弁頭部8Cと一体となってお
り、他端はピストン8Aに固定されて前述のサージ弁プ
ランジャ8を構成する。
貫通する摺動孔1D,2Eに圧力密にして摺動可能に挿
嵌されたロッド8Bの一端は複動クランピングラム2の
第1油室2A側に位置する弁頭部8Cと一体となってお
り、他端はピストン8Aに固定されて前述のサージ弁プ
ランジャ8を構成する。
サージ弁プランジャ8の弁頭部8Cと複動クランピング
ラム2の第2油室2Bの開口部の相方にサージ弁プラン
ジャ8の閉鎖時に当接するシール面8D,2Fがそれぞ
れ設けられている。
ラム2の第2油室2Bの開口部の相方にサージ弁プラン
ジャ8の閉鎖時に当接するシール面8D,2Fがそれぞ
れ設けられている。
単動増圧ラム6の底部には複動クランピングラム2の第
2油室2Bに向けて、複動クランピングラム2及び単動
増圧ラム6の両者が共に後退限度の位置にあっても、サ
ージ弁プランジャ8の開放ストロークを許す凹部6Aが
設けられている。
2油室2Bに向けて、複動クランピングラム2及び単動
増圧ラム6の両者が共に後退限度の位置にあっても、サ
ージ弁プランジャ8の開放ストロークを許す凹部6Aが
設けられている。
11,11は型締シリンダ1に固定された一対の補助シ
リンダであって、該補助シリンダ11,11には圧力密
にして型開閉時の必要ストロークを往復動可能に補助ピ
ストン12,12が挿嵌されている。12A,12Aは
補助ピストン12,12のピストンロッドである。11
A,11Aは補助シリンダ11,11の型閉側油室1
3,13に連通する第6ポートであり、11B,11B
は型開側油室14,14に連通する第7ポートである。
リンダであって、該補助シリンダ11,11には圧力密
にして型開閉時の必要ストロークを往復動可能に補助ピ
ストン12,12が挿嵌されている。12A,12Aは
補助ピストン12,12のピストンロッドである。11
A,11Aは補助シリンダ11,11の型閉側油室1
3,13に連通する第6ポートであり、11B,11B
は型開側油室14,14に連通する第7ポートである。
15は複数本のタイバに沿って固定盤(いずれも図示せ
ず)に対し近接又は離間可能な可動盤である。該可動盤
15には前述の単動増圧ラム6及びピストンロッド12
A,12Aの先端がそれぞれ固定されている。
ず)に対し近接又は離間可能な可動盤である。該可動盤
15には前述の単動増圧ラム6及びピストンロッド12
A,12Aの先端がそれぞれ固定されている。
次に油圧制御回路の構成について述べる。20は大容量
吐出ポンプであり21は小容量吐出ポンプである。
吐出ポンプであり21は小容量吐出ポンプである。
22は大容量ポンプ20の最高圧力を本例においては7
0kg/cm2に規制するための圧力制御弁である。
0kg/cm2に規制するための圧力制御弁である。
23は電磁切換弁であり23aは該電磁切換弁23のソ
レノイドである。圧力制御弁22のベントポートと電磁
切換23を連通してベント回路24が設けられておりニ
ュートラル状態においては大容量吐出ポンプ20から吐
出される作動油を油槽にアンロードせしめる様になって
いる。
レノイドである。圧力制御弁22のベントポートと電磁
切換23を連通してベント回路24が設けられておりニ
ュートラル状態においては大容量吐出ポンプ20から吐
出される作動油を油槽にアンロードせしめる様になって
いる。
25は小容量ポンプ21の最高圧力を本例においては1
65kg/cm2に規制するための圧力制御弁である。
65kg/cm2に規制するための圧力制御弁である。
26はシーケンス弁であって本例では一次側油圧が45
kg/cm2を越えると二次側に流れる様に設定している。
kg/cm2を越えると二次側に流れる様に設定している。
27はソレノイド27aおよび27bを備えた四方向電
磁切換弁である。
磁切換弁である。
28はシーケンス弁26の二次側と四方向電磁切換弁2
7を結ぶ油通路であり、29は大容量吐出ポンプ20の
吐出側から油通路28方向へのみ作動油の流れを許す逆
止片である。30は電磁切換弁であり30aは該電磁切
換弁30のソレノイドである。
7を結ぶ油通路であり、29は大容量吐出ポンプ20の
吐出側から油通路28方向へのみ作動油の流れを許す逆
止片である。30は電磁切換弁であり30aは該電磁切
換弁30のソレノイドである。
31はソレノイド31aおよび31bを備えた四方向電
磁切換弁である。
磁切換弁である。
次に作動について説明する。
第1図は複動クランピングラム2、単動増圧ラム6及び
補助ピストン12,12がすべて後退限度にあり、サー
ジ弁プランジャ8は開放されており、油圧制御回路に示
す全ての電磁切換弁のソレノイドが消磁されたニュート
ラル状態を示している。圧力制御弁22はベント回路2
4の圧力が電磁切換弁23を通じ油槽に開放されている
ためアンロード弁として働き大容量吐出ポンプ20から
吐出される作動油を油槽に逃がしている。小容量吐出ポ
ンプ21から吐出される作動油は四方向電磁切換弁31
が断となっているためシーケンス弁26の一次側で45
kg/cm2の圧力をもちながら該シーケンス弁26の二次
側から四方向電磁切換弁27を経て油槽へ逃がされてい
る。
補助ピストン12,12がすべて後退限度にあり、サー
ジ弁プランジャ8は開放されており、油圧制御回路に示
す全ての電磁切換弁のソレノイドが消磁されたニュート
ラル状態を示している。圧力制御弁22はベント回路2
4の圧力が電磁切換弁23を通じ油槽に開放されている
ためアンロード弁として働き大容量吐出ポンプ20から
吐出される作動油を油槽に逃がしている。小容量吐出ポ
ンプ21から吐出される作動油は四方向電磁切換弁31
が断となっているためシーケンス弁26の一次側で45
kg/cm2の圧力をもちながら該シーケンス弁26の二次
側から四方向電磁切換弁27を経て油槽へ逃がされてい
る。
次に電磁切換弁23のソレノイド23a、四方向電磁切
換弁27のソレノイド27a及び四方向電磁切換弁31
のソレノイド31aが励磁されることにより型閉高速が
開始される。すなわちソレノイド23aが励磁されるこ
とにより電磁切換弁23は断の機能となりベント回路2
4の油槽への通路が断たれることにより圧力制御弁22
は規制圧力70kg/cm2の安全弁として働くとともに四
方向電磁切換弁27のソレノイド27aが励磁されるこ
とにより大容量吐出ポンプ20から吐出された作動油は
逆止弁29、四方向電磁切換弁27を経て補助シリンダ
11,11の第6ポート11A,11Aに通じ型閉側油
室13,13に導かれる。型開側油室14,14は第7
ポート11B,11B、四方向電磁切換弁27を経て油
槽に通じている。同時にソレノイド31aが励磁される
ことにより小容量吐出ポンプ21から吐出された作動油
は型締シリンダ1の第2ポート1B及びサージ弁シリン
ダ部7の第4ポート7Aを経てそれぞれ後退側油室4及
び開放側油室9に導かれることにより、複動クランピン
グラム2は型締シリンダ1の底部に押圧されサージ弁プ
ランジャ8は開放状態となる。
換弁27のソレノイド27a及び四方向電磁切換弁31
のソレノイド31aが励磁されることにより型閉高速が
開始される。すなわちソレノイド23aが励磁されるこ
とにより電磁切換弁23は断の機能となりベント回路2
4の油槽への通路が断たれることにより圧力制御弁22
は規制圧力70kg/cm2の安全弁として働くとともに四
方向電磁切換弁27のソレノイド27aが励磁されるこ
とにより大容量吐出ポンプ20から吐出された作動油は
逆止弁29、四方向電磁切換弁27を経て補助シリンダ
11,11の第6ポート11A,11Aに通じ型閉側油
室13,13に導かれる。型開側油室14,14は第7
ポート11B,11B、四方向電磁切換弁27を経て油
槽に通じている。同時にソレノイド31aが励磁される
ことにより小容量吐出ポンプ21から吐出された作動油
は型締シリンダ1の第2ポート1B及びサージ弁シリン
ダ部7の第4ポート7Aを経てそれぞれ後退側油室4及
び開放側油室9に導かれることにより、複動クランピン
グラム2は型締シリンダ1の底部に押圧されサージ弁プ
ランジャ8は開放状態となる。
前記大容量吐出ポンプ20から補助シリンダ11,11
の型閉側油室13,13に導かれた作動油と、複動クラ
ンピングラム2及びサージ弁プランジャ8に所定の作動
をさせた後、油通路28においてこれに合流した小吐出
容量ポンプ21から吐出される作動油の働きで補助ピス
トン12,12が高速前進することにより該補助ピスト
ン12,12のピストンロッド12A,12Aの先端に
固定された可動盤15が高速前進する。前述した様にサ
ージ弁プランジャ8が開放となっているので可動盤15
に先端を固定された単動増圧ラム6も可動盤15に引っ
張られて油槽から第3ポート1C、油通路2C、第2油
室2Bを経て作動油を第1油室2Aに負圧により吸引し
ながら高速前進する。
の型閉側油室13,13に導かれた作動油と、複動クラ
ンピングラム2及びサージ弁プランジャ8に所定の作動
をさせた後、油通路28においてこれに合流した小吐出
容量ポンプ21から吐出される作動油の働きで補助ピス
トン12,12が高速前進することにより該補助ピスト
ン12,12のピストンロッド12A,12Aの先端に
固定された可動盤15が高速前進する。前述した様にサ
ージ弁プランジャ8が開放となっているので可動盤15
に先端を固定された単動増圧ラム6も可動盤15に引っ
張られて油槽から第3ポート1C、油通路2C、第2油
室2Bを経て作動油を第1油室2Aに負圧により吸引し
ながら高速前進する。
尚型閉低速は必要に応じてソレノイド23aを消磁して
大容量吐出ポンプ20をアンロードさせ、小容量吐出ポ
ンプ21の吐出油のみを補助シリンダ11,11の型閉
側油室13,13に供給することにより容易に得られ
る。増圧に先だってサージ弁プランジャ8の閉鎖が行な
われる。ソレノイド31aが消磁され、かわってソレノ
イド31bが励磁される。小吐出容量ポンプ21から吐
出された作動油が電磁切換弁31からサージ弁シリンダ
部7の第5ポート7Bを経て閉鎖側油室10に導かれ開
放側油室9は油槽に通となるので、サージ弁プランジャ
8は引き戻され弁頭部8Cのシール面8Dが複動クラン
ピングラム2のシール面2Fに圧力密に当接することに
よりサージ弁プランジャ8の閉鎖が完了する。他にソレ
ノイド27aは引き続き励磁されている。
大容量吐出ポンプ20をアンロードさせ、小容量吐出ポ
ンプ21の吐出油のみを補助シリンダ11,11の型閉
側油室13,13に供給することにより容易に得られ
る。増圧に先だってサージ弁プランジャ8の閉鎖が行な
われる。ソレノイド31aが消磁され、かわってソレノ
イド31bが励磁される。小吐出容量ポンプ21から吐
出された作動油が電磁切換弁31からサージ弁シリンダ
部7の第5ポート7Bを経て閉鎖側油室10に導かれ開
放側油室9は油槽に通となるので、サージ弁プランジャ
8は引き戻され弁頭部8Cのシール面8Dが複動クラン
ピングラム2のシール面2Fに圧力密に当接することに
よりサージ弁プランジャ8の閉鎖が完了する。他にソレ
ノイド27aは引き続き励磁されている。
次に可動盤15と固定盤との間に取り付けられた金型
(共に図示せず)の圧締を行なうため増圧工程に移る。
ソレノイド23a、ソレノイド27a、ソレノイド30
aが励磁される。ソレノイド30aが励磁されることに
より電磁切換弁30は通の機能となる。大容量吐出ポン
プ20及び小容量吐出ポンプ21の各々から吐出された
作動油は油通路28で合流し電磁切換弁30から型締シ
リンダ1の第1ポート1Aを経て前進側油室3に導か
れ、一部は電磁切換弁30を経ず分岐して補助シリンダ
11,11の第6ポート11A,11Aから型閉側油室
13,13に導かれ、複動クランピングラム2及び補助
ピストン12,12を同時に押圧する。型閉時に単動増
圧ラム6の前進により第1油室2Aに吸引された作動油
がサージ弁プランジャ8の閉鎖により該第1油室2Aに
とじ込められているが、複動クランピングラム2の押圧
力により前記第1油室2Aにとじ込められた作動油は圧
縮されてその圧力が上昇する。複動クランピングラム2
を押圧する作動油の圧力が60kg/cm2程度に達したら
プレッシャスイッチ(図示せず)等で検出し大容量吐出
ポンプ20からの作動油供給を停止させるためソレノイ
ド23aを消磁する。以降は小容量吐出ポンプ21のみ
で昇圧し、圧力制御弁25の最高規制圧力165kg/cm
2まで昇圧する。第2図には増圧工程終了後の型締圧力
保持の時の要部の状態が示されている。ソレノイドは2
7a及び30aが励磁されている。
(共に図示せず)の圧締を行なうため増圧工程に移る。
ソレノイド23a、ソレノイド27a、ソレノイド30
aが励磁される。ソレノイド30aが励磁されることに
より電磁切換弁30は通の機能となる。大容量吐出ポン
プ20及び小容量吐出ポンプ21の各々から吐出された
作動油は油通路28で合流し電磁切換弁30から型締シ
リンダ1の第1ポート1Aを経て前進側油室3に導か
れ、一部は電磁切換弁30を経ず分岐して補助シリンダ
11,11の第6ポート11A,11Aから型閉側油室
13,13に導かれ、複動クランピングラム2及び補助
ピストン12,12を同時に押圧する。型閉時に単動増
圧ラム6の前進により第1油室2Aに吸引された作動油
がサージ弁プランジャ8の閉鎖により該第1油室2Aに
とじ込められているが、複動クランピングラム2の押圧
力により前記第1油室2Aにとじ込められた作動油は圧
縮されてその圧力が上昇する。複動クランピングラム2
を押圧する作動油の圧力が60kg/cm2程度に達したら
プレッシャスイッチ(図示せず)等で検出し大容量吐出
ポンプ20からの作動油供給を停止させるためソレノイ
ド23aを消磁する。以降は小容量吐出ポンプ21のみ
で昇圧し、圧力制御弁25の最高規制圧力165kg/cm
2まで昇圧する。第2図には増圧工程終了後の型締圧力
保持の時の要部の状態が示されている。ソレノイドは2
7a及び30aが励磁されている。
型締シリンダ1の前進側油室3には165kg/cm2の油
圧が立っており複動クランピングラム2に働いている。
該複動クランピングラム2の出力は第1油室2Aで増圧
された作動油を介して単動増圧ラム6に伝達され該単動
増圧ラム6が所定の出力をする。
圧が立っており複動クランピングラム2に働いている。
該複動クランピングラム2の出力は第1油室2Aで増圧
された作動油を介して単動増圧ラム6に伝達され該単動
増圧ラム6が所定の出力をする。
本例では単動増圧ラム6と複動クランピングラムの有効
面積の比を1:3としているので、前進側油室3の油圧
が165kg/cm2のとき第1油室2Aの油圧は165kg
/cm2×3=495kg/cm2に増圧されている。但し本方
式は従来の力拡大式と異なり力は拡大されず、単動増圧
ラム6の出力は複動クランピングラム2の有効面積×1
65kg/cm2に等しくなり、この出力に補助ピストン1
2,12の出力を加えたものが可動盤15に作用する型
締力となる。
面積の比を1:3としているので、前進側油室3の油圧
が165kg/cm2のとき第1油室2Aの油圧は165kg
/cm2×3=495kg/cm2に増圧されている。但し本方
式は従来の力拡大式と異なり力は拡大されず、単動増圧
ラム6の出力は複動クランピングラム2の有効面積×1
65kg/cm2に等しくなり、この出力に補助ピストン1
2,12の出力を加えたものが可動盤15に作用する型
締力となる。
型締圧力保持工程が終了すると、ソレノイド27aは消
磁されソレノイド30aのみが励磁状態となる。型締シ
リンダ1の前進側油室3は第1ポート1A、電磁切換弁
30を経て四方向電磁切換弁27から油槽へ連通し、補
助シリンダ11,11の型閉側油室13,13は第6ポ
ート11A,11Aから四方向電磁切換弁27を経て油
槽へ連通する。このため複動クランピングラム2及び補
助ピストン12,12に働いていた165kg/cm2の油
圧は油槽に連通することにより自ら減圧して圧抜工程を
終了する。
磁されソレノイド30aのみが励磁状態となる。型締シ
リンダ1の前進側油室3は第1ポート1A、電磁切換弁
30を経て四方向電磁切換弁27から油槽へ連通し、補
助シリンダ11,11の型閉側油室13,13は第6ポ
ート11A,11Aから四方向電磁切換弁27を経て油
槽へ連通する。このため複動クランピングラム2及び補
助ピストン12,12に働いていた165kg/cm2の油
圧は油槽に連通することにより自ら減圧して圧抜工程を
終了する。
次にサージ弁プランジャの開放が行なわれる。すなわち
当初はソレノイド30aが消磁されソレノイド31aの
みが励磁される。このため小容量吐出ポンプ21から吐
出された作動油が四方向電磁切換弁31、型締シリンダ
1の第2ポート1Bを経て後退側油室4に導かれるとと
もに電磁切換弁30が前進側油室3側の通路を断とする
ため複動クランピングラム2は動かず作動油は専らサー
ジ弁シリンダ部7のピストン8Aに働いてサージ弁プラ
ンジャ8を開放させる。
当初はソレノイド30aが消磁されソレノイド31aの
みが励磁される。このため小容量吐出ポンプ21から吐
出された作動油が四方向電磁切換弁31、型締シリンダ
1の第2ポート1Bを経て後退側油室4に導かれるとと
もに電磁切換弁30が前進側油室3側の通路を断とする
ため複動クランピングラム2は動かず作動油は専らサー
ジ弁シリンダ部7のピストン8Aに働いてサージ弁プラ
ンジャ8を開放させる。
ソレノイド30aを再び励磁し複動クランピングラム2
を型締シリンダ1の底部に押圧する。
を型締シリンダ1の底部に押圧する。
最後に型開き工程について説明する。
型開高速時にはソレノイド23a,27b,30a,3
1aが励磁される。大容量吐出ポンプ20及び小容量吐
出ポンプ21の吐出油が合流され補助シリンダ11,1
1の第7ポート11B,11Bから型開側室14,14
に流入し補助ピストン12,12を高速で後退させる。
補助ピストン12,12のピストンロッド12A,12
Aの先端に固定された可動盤15が高速で後退すなわち
型開きされ、該可動盤に固定された単動増圧ラム6もサ
ージ弁プランジャ8が開放となっているため第1油室2
Aの作動油を第2油室2B、油通路2C、第3ポート1
Cを経て油槽に押し戻しながら後退する。
1aが励磁される。大容量吐出ポンプ20及び小容量吐
出ポンプ21の吐出油が合流され補助シリンダ11,1
1の第7ポート11B,11Bから型開側室14,14
に流入し補助ピストン12,12を高速で後退させる。
補助ピストン12,12のピストンロッド12A,12
Aの先端に固定された可動盤15が高速で後退すなわち
型開きされ、該可動盤に固定された単動増圧ラム6もサ
ージ弁プランジャ8が開放となっているため第1油室2
Aの作動油を第2油室2B、油通路2C、第3ポート1
Cを経て油槽に押し戻しながら後退する。
型閉時と同様にソレノイド23aを消磁して大容量吐出
ポンプ20を必要に応じてアンロードさせることにより
容易に型開き速度は低速とすることができる。型開限度
位置にて作動は一巡し初期のニュートラル状態に戻る。
ポンプ20を必要に応じてアンロードさせることにより
容易に型開き速度は低速とすることができる。型開限度
位置にて作動は一巡し初期のニュートラル状態に戻る。
(作用および効果) 本考案によれば型閉時は比較的小径の単動増圧ラムが吸
引する油量に見合ったサージ弁で用がたり、圧締時にお
ける圧締力は大径の複動クランピングラムの出力により
得ることができる。
引する油量に見合ったサージ弁で用がたり、圧締時にお
ける圧締力は大径の複動クランピングラムの出力により
得ることができる。
このためサージ弁、油槽を小さくすることができ、使用
する作動油の量も少なくすることができる。又複動クラ
ンピングラムの出力を作動油を介して出力する増圧ラム
が単動式のものであるため圧締時約500kg/cm2に及
ぶ高圧作動油の洩れも殆ど皆無となっている。
する作動油の量も少なくすることができる。又複動クラ
ンピングラムの出力を作動油を介して出力する増圧ラム
が単動式のものであるため圧締時約500kg/cm2に及
ぶ高圧作動油の洩れも殆ど皆無となっている。
第1図は本考案に係る型締装置を説明するための油圧制
御回路を含む要部構成図、第2図は第1図の別の作動状
態に於ける主要構成部、第3図は従来の増圧式型締装置
を説明するための要部図である。 1:型締シリンダ 1D:摺動孔 2:複動クランピングラム 2A:第1油室 2B:第2油室 2C:油通路 2E:摺動孔 2F:シール面 6:単動増圧ラム 7:サージ弁シリンダ部 8:サージ弁プランジャ 8D:シール面 11:補助シリンダ 12:補助ピストン 12A:ピストンロッド 15:可動盤
御回路を含む要部構成図、第2図は第1図の別の作動状
態に於ける主要構成部、第3図は従来の増圧式型締装置
を説明するための要部図である。 1:型締シリンダ 1D:摺動孔 2:複動クランピングラム 2A:第1油室 2B:第2油室 2C:油通路 2E:摺動孔 2F:シール面 6:単動増圧ラム 7:サージ弁シリンダ部 8:サージ弁プランジャ 8D:シール面 11:補助シリンダ 12:補助ピストン 12A:ピストンロッド 15:可動盤
Claims (1)
- 【請求項1】一端を型締シリンダに他端を固定盤に固定
し型締力に対抗して緊張する複数本のタイバを設け該タ
イバに沿って固定盤に近接又は離間可能な可動盤を設け
該可動盤と固定盤との間で金型の開閉および圧締操作を
行なうようにした型締装置において、型締シリンダに圧
力密にして増圧時の必要ストロークを往復動可能に複動
クランピングラムを挿嵌し、該複動クランピングラムに
設けた内孔油室に圧力密にして型開閉の必要ストローク
を往復動可能に単動増圧ラムを挿嵌し、前記内孔油室に
作動油の吸引・とじ込め又は開放を可能とするためのサ
ージ弁を設ける一方、型締シリンダに固定した複数本の
補助シリンダに型開閉の必要ストロークを往復動可能に
補助ピストンを挿嵌するとともに、該補助ピストンのピ
ストンロッドの先端と前記単動増圧ラムの先端をそれぞ
れ可動盤に固定したことを特徴とする型締装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173788U JPH065856Y2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173788U JPH065856Y2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 型締装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01145411U JPH01145411U (ja) | 1989-10-05 |
JPH065856Y2 true JPH065856Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31268168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4173788U Expired - Lifetime JPH065856Y2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 型締装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065856Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9048314B2 (en) | 2005-02-23 | 2015-06-02 | Intel Corporation | Field effect transistor with narrow bandgap source and drain regions and method of fabrication |
US9337307B2 (en) | 2005-06-15 | 2016-05-10 | Intel Corporation | Method for fabricating transistor with thinned channel |
-
1988
- 1988-03-29 JP JP4173788U patent/JPH065856Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9048314B2 (en) | 2005-02-23 | 2015-06-02 | Intel Corporation | Field effect transistor with narrow bandgap source and drain regions and method of fabrication |
US9368583B2 (en) | 2005-02-23 | 2016-06-14 | Intel Corporation | Field effect transistor with narrow bandgap source and drain regions and method of fabrication |
US9337307B2 (en) | 2005-06-15 | 2016-05-10 | Intel Corporation | Method for fabricating transistor with thinned channel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01145411U (ja) | 1989-10-05 |
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