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JPH0656932A - 光重合性組成物の増粘方法及び粘着テープの製造方法 - Google Patents

光重合性組成物の増粘方法及び粘着テープの製造方法

Info

Publication number
JPH0656932A
JPH0656932A JP21406992A JP21406992A JPH0656932A JP H0656932 A JPH0656932 A JP H0656932A JP 21406992 A JP21406992 A JP 21406992A JP 21406992 A JP21406992 A JP 21406992A JP H0656932 A JPH0656932 A JP H0656932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photopolymerizable composition
light
adhesive tape
meth
layered product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21406992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Konishi
正晃 小西
Akira Nakasuga
章 中壽賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP21406992A priority Critical patent/JPH0656932A/ja
Publication of JPH0656932A publication Critical patent/JPH0656932A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光重合性組成物の層状物を形成すると略同時
に、層状物に光を照射するだけで、特別の設備を必要と
しない光重合性組成物の増粘方法、ならびに、前記方法
によって増粘した光重合性組成物の層状物を基材に塗布
することにより、はじき現象のある基材上でも光重合性
組成物の塗布を可能にした粘着テープの製造方法を提供
する。 【構成】酸素濃度1000ppm以下のイナート雰囲気
下で、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
するビニル系モノマーに光重合開始剤を添加した液状の
光重合性組成物3の層状物31を形成すると略同時に、
該層状物31に光を照射し予備重合させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光重合性組成物の増粘
方法及び粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする光重合性組成物の重合体を粘着
剤とする粘着テープ又はシートの製造方法において、光
重合性組成物を基材上に塗布した後、光を照射して重合
させ粘着剤層を形成する方法が行われている。このよう
な方法では、基材表面が離型処理されていると、はじき
現象が起こって、光重合性組成物を基材上に均一に塗布
することが難しくなる。そこで、上述のはじき現象を防
止するために、光重合性組成物に予め光を照射し部分重
合させてある程度増粘した後、基材に塗布する方法が採
用されている。
【0003】光重合性組成物の増粘方法として、例え
ば、特開平2−60981号公報では、アクリルゴム等
のゴムを溶解させる方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法は、ゴムを溶解させるための別工程やタン
クを必要とし、そのための設備やスペースが別途必要に
なるという問題点がある。
【0004】また、例えば、特開昭56−30410号
公報には、光重合性組成物に光を照射し、予備重合させ
て増粘する方法が開示されている。しかしながら、この
方法は、予備重合のため光照射工程や装置が必要とな
り、バッファータンク等が必要になるという問題点があ
る。
【0005】また、例えば、特開昭57−17030号
公報には、光重合性組成物にフィラーを添加して増粘す
る方法が開示されている。しかしながら、この方法は、
フィラーの添加により、光の透過率が阻害されるという
問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、光重合性組成
物の層状物を形成すると略同時に、層状物に光を照射す
るだけで、特別の設備を必要としない光重合性組成物の
増粘方法、ならびに、前記方法によって増粘した光重合
性組成物の予備重合物を基材に塗布することにより、は
じき現象のある基材上でも光重合性組成物の塗布を可能
にした粘着テープの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の光重合性組成
物の増粘方法は、酸素濃度1000ppm以下のイナー
ト雰囲気下で、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主成分とするビニル系モノマーに光重合開始剤を添加し
た液状の光重合性組成物の層状物を形成すると略同時
に、該層状物に光を照射し予備重合させることを特徴と
する。
【0008】第2発明の粘着テープの製造方法は、酸素
濃度1000ppm以下のイナート雰囲気下で、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニル
系モノマーに光重合開始剤を添加した液状の光重合性組
成物の層状物を形成すると略同時に、該層状物に光を照
射し予備重合させ、しかる後、予備重合物を基材上に塗
布し、さらに光を照射して実質的に重合を完結すること
により、粘着剤層を形成することを特徴とする。以上に
より、上記目的が達成される。
【0009】以下に第1発明について詳細に説明する。
第1発明において光重合性組成物は、(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを主成分とするビニル系モノマーに
光重合開始剤を添加した液状の光重合性組成物が用いら
れる。
【0010】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
を主成分とするビニル系モノマー(a)は、一般に、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル60〜100重量
%と、これと共重合可能なビニル系モノマー(b)40
〜0重量%からなる。ビニル系モノマー(a)と共重合
可能なビニル系モノマー(b)の配合が40重量%を越
えると、粘着特性が低下するので好ましくない。
【0011】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、アルキル基の炭素数1〜14、好ましくは4〜1
2の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられ、
例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオク
チル、(メタ)アクリル酸イソノニル等を挙げることが
できる。
【0012】第1発明において上記(メタ)アクリル酸
アルキルエステルと共重合可能な他のビニル系モノマー
(b)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、アクリ
ルアミド、(メタ)アクリロニトリル、N−置換アクリ
ルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−カルボキシエチルアクリレート、N−ビニルピロリド
ン、マレイン酸、イタコン酸、N−メチロールアクリル
アミド等が用いられる。また、ガラス転移点の低い重合
体が得られる、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
ポリエチレングリコールアクリレートなどのビニル系モ
ノマーも用いることができる。
【0013】第1発明で用いられる光重合開始剤として
は、例えば、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、ベンジルメチルケタール等が挙げられる。上
記光重合開始剤の添加量は、少なくなると光エネルギー
により初期に消費されるため、モノマーが残存しやす
く、粘着剤の凝集力が低下し、多くなると重合反応速度
は速くなるが、粘着剤の性能が低下し、ばらつきも大き
くなるので、前記ビニル系モノマー(a)100重量部
に対して、0.001〜5重量部の範囲が好ましい。
【0014】第1発明においては、光重合性組成物に下
記重合性架橋剤を含有させてもよい。重合性架橋剤によ
り、ビニル系モノマー(a)の光重合反応の過程で、重
合体分子間に架橋結合が生じて、粘着性能(特に、耐熱
保持力)が向上する。
【0015】このような重合性架橋剤としては、例え
ば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポ
リ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0016】上記架橋剤の添加量は、ビニル系モノマー
(a)100重量部に対して、0.0001〜1重量部
が好ましい。
【0017】第1発明において、必要に応じて、粘着付
与樹脂(タッキファイアー)を添加してもよい。ここで
用いられる粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン系樹
脂、変成ロジン系樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノ
ール樹脂、芳香族変成テルペン樹脂、C5 及びC9 系石
油樹脂、クマロン樹脂などがある。
【0018】第1発明では、本発明の目的を逸脱しない
範囲で、さらに必要に応じて、増粘剤やチキソトロープ
剤、増量剤や充填剤などの通常用いられる添加剤を併用
してもよい。
【0019】増粘剤としては、例えば、アクリルゴム、
エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム
などが用いられ、チキソトロープ剤としては、例えば、
コロイドシリカ、ポリビニルピロリドンなどが用いられ
る。
【0020】増量剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、クレーなどが用いられ、充填剤としては、ガラスバ
ルーン、アルミナバルーン、セラミックバルーンなどの
無機中空体;ナイロンビーズ、アクリルビーズ、シリコ
ンビーズなどの有機球状体;塩化ビニリデンバルン、ア
クリルバルンなどの有機中空体;ポリエステル、レーヨ
ン、ナイロンなどの単繊維などが用いられる。
【0021】上記で調製された光重合性組成物は、溶存
する酸素を除去するために、窒素ガスなどのイナートガ
スでパージされるか、フェニルジイソデシルフォスファ
イト、トリイソデシルフォスファイト、オクチル錫化合
物等の除酸素効果のある化合物が添加されるのが好まし
い。
【0022】上記光重合性組成物の層状物を形成する方
法としては、例えば、図1に示すように、メタリングロ
ール11、リバースロール12及びバックアップロール
13から構成される塗工装置(ロールコーター)1を使
用して、メタリングロール11とリバースロール12の
間隙を調節して、リバースロール12上に光重合性組成
物3が略一定の厚さとなるように塗布し、層状物31を
形成する方法が挙げられる。
【0023】上記光重合性組成物の層状物31を増粘す
る方法としては、該層状物31に光源4より光を照射し
重合反応を進行させて増粘する方法が挙げられる。上記
重合反応は、層状物31の増粘を目的とした予備重合で
あって、増粘の程度は使用目的に応じて適宜決定され
る。
【0024】上記光重合性組成物の重合反応を効率よく
行うには、酸素と接触しないような雰囲気下、具体的に
は酸素濃度1000ppm以下のイナート雰囲気下で、
光重合性組成物の層状物を形成して、光を照射する必要
がある。上記イナート雰囲気を得るには、例えば、塗工
装置1全体や光源4などを窒素ガスなどの不活性ガスで
置換されたボックス(図示しない)内に収容する方法が
挙げられる。
【0025】上記層状物の厚さが0.5mm以上になる
と、重合時の発熱により光重合性組成物が蒸発し、組成
変化が起こるおそれがあるので、冷却機構のあるロール
コーターを使用するのが好ましい。
【0026】第1発明において、光重合性組成物の層状
物を形成する塗工装置としては、上記ロールコーター以
外に、ナイフエッジコーター、コンマコーター、エアナ
イフコーター等が挙げられる。
【0027】また、例えば、図2に示すように、光重合
性組成物3を、循環可能に回転する環状帯体5上に一定
の厚さとなるように塗布して、層状物31を形成した
後、この層状物31に、光源4から光を照射して増粘す
る方法も使用可能である。
【0028】また、イナート雰囲気中でなくても、例え
ば、光重合性組成物の層状物の表面を離型処理されたポ
リエステルフィルムでカバーすることにより、空気との
接触を防止して光照射を行ってもよい。
【0029】光の照射には通常紫外線ランプによる紫外
線が用いられる。紫外線ランプとしては、光波長300
〜400nmの領域にスペクトル分布を有するものが用
いられ、例えば、ケミカルランプ、ブラックライトラン
プ(東芝電材社の商品名)、低圧水銀灯、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、マイクロウェー
ブ励起水銀灯などが用いられる。これらのランプのう
ち、ケミカルランプ及びブラックライトランプは、比較
的低い光強度を得るために用いられ、これ以外のランプ
は、比較的高い光強度を得るために用いられる。
【0030】光強度は、光源から被照射体までの距離や
電圧の調整によって、一般に0.5〜100mW/cm
2 程度とするのが好ましい。
【0031】上記方法で光重合性組成物の層状物を増粘
した後、直ぐに次工程で基材等に塗布し粘着テープ製造
に供してもよく、塗工装置から剥離されて使用に供する
までタンク等で貯蔵してもよい。
【0032】次に、第2発明の粘着テープの製造方法に
ついて説明する。第2発明で使用される光重合性組成物
は、アクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニル
系モノマーに光重合開始剤を添加したものである。上記
アクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニル系モ
ノマーとしては、第1発明で用いられるものと同一のも
のである。また、上記光重合開始剤としては、第1発明
で用いられるものと同一のものである。
【0033】上記光重合性組成物には、本発明の目的を
逸脱しない範囲で、さらに必要に応じて、架橋剤、増粘
剤、チキソトロープ剤、増量剤や充填剤などを併用して
もよい。上記架橋剤、増粘剤、チキソトロープ剤、増量
剤及び充填剤としては、第1発明で使用されるものと同
一のものである。
【0034】次に粘着テープの製造方法について、図3
を参照しながら説明する。まず、図3に示すように、第
1発明で使用したものと同一の塗布装置(ロールコータ
ー)1を使用し、リバースロール12上に、光重合性組
成物3の層状物31を形成し、光源4から光を照射し
て、光重合性組成物3を予備重合することにより増粘す
る。次いで、増粘後の予備重合物33を基材2上に塗布
した後、さらに光源43から光を照射して重合反応を実
質的に完結させることにより、基材2上に粘着剤層32
が形成された粘着テープ捲重体6が得られる。上記基材
2は、基材ロール21から巻き戻され、循環可能に回転
する環状帯体5上に載置されて連続的に搬送される。
【0035】上記光重合性組成物の重合反応を効率よく
行うには、酸素と接触しないような雰囲気下、具体的に
は酸素濃度1000ppm以下のイナート雰囲気下で、
光重合性組成物の層状物を形成し、光を照射する必要が
ある。このようなイナート雰囲気としては、例えば、塗
工装置1全体や光源4及び43を窒素ガスなどの不活性
ガスで置換されたボックス7内に収容する方法が挙げら
れる。
【0036】光を照射する光源としては、実施例1で使
用したものと同一のものが使用可能である。
【0037】
【作用】第1発明の増粘方法によれば、光重合性組成物
の層状物を形成し、光を照射することにより、重合反応
が進行して粘度が増加する。第2発明の粘着テープの製
造方法によれば、光重合性組成物の層状物を形成し、該
層状物に光を照射して増粘した後基材に塗布し、さらに
光を照射して重合反応を実質的に完結させることにより
粘着剤層を形成するので、塗布された光重合性組成物
が、基材上ではじかれるのを防止することができる。
【0038】
【実施例】以下に本発明の実施例につき説明する。 (実施例1) 1)光重合性組成物の調製 2−エチルヘキシルアクリレート82重量部、N−ビニ
ルピロリドン10重量部、2−カルボキシエチルアクリ
レート8重量部及びヘキサンジオールジアクリレート
0.05重量部を添加し、ディゾルバーで攪拌して均一
に混合した混合液に、さらに光重合開始剤として4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトン〔メルク社製、商品名「ダロキ
ュア2959」〕1.0重量部を添加して均一に攪拌
し、粘度11cps(20℃でB型粘度計により測定)
の液状の光重合性組成物を調製した。
【0039】2)光重合性組成物の増粘 上記光重合性組成物を、雰囲気酸素濃度が350ppm
のイナートボックス内で、図3に示す粘着テープ製造装
置のロールコーター1を使用して、リバースロール12
上に厚さ約200μmとなるように層状物31を形成し
た後、該層状物31に光源4から光強度3mW/cm2
の光を3.5秒間照射して予備重合させ増粘した。予備
重合した光重合性組成物の粘度及び重合率を測定したと
ころ、それぞれ、250cpsと1.1%であった。
【0040】3)粘着テープの製造 増粘された層状物31を、図3に示す粘着テープ製造装
置を使用して、両面がシリコン処理された離型紙(サン
エー化学社製「WHB−80A」)からなる基材2に塗
布したところ、基材2上ではじかれることなく、容易に
塗布することができた。次いで、層状物31を基材2と
共に搬送しながら、光源43から光強度25mW/cm
2 の光を60秒間後照射して重合反応を実質的に完結さ
せて、粘着剤層32を形成した後、粘着剤層32を基材
2と共に巻き取り、粘着テープ捲重体6を得た。得られ
た捲重体6につき、粘着剤層32の重合率を測定したと
ころ、99.8%であった。
【0041】(実施例2)光強度5mW/cm2 の光を
2.1秒間照射して、約40μm厚さの光重合性組成物
の層状物を予備重合した後、該層状物を、片面をシリコ
ン処理したポリエチレンテレフタレートフィルム基材の
非処理面上に塗布し、光強度25mW/cm2 の光を6
0秒間照射したこと以外は、実施例1と同様にして、片
面粘着テープの捲重体を得た。予備重合された層状物の
粘度及び重合率を表1にそれぞれ示した。また、得られ
た片面粘着テープにつき、粘着剤層の重合率を測定し、
その結果を表1に示した。得られた片面粘着テープは、
十分使用に耐えるものであった。
【0042】(実施例3)雰囲気酸素濃度が1000p
pmのイナートボックス内で光強度10mW/cm2
光を1.3秒間照射して、光重合性組成物の層状物を予
備重合した後、該層状物を、片面をシリコン処理したポ
リエチレンテレフタレートフィルム基材の非処理面上に
塗布し、光強度25mW/cm2 の光を60秒間照射し
たこと以外は、実施例1と同様にして、片面粘着テープ
の捲重体を得た。予備重合された層状物の粘度及び重合
率を表1にそれぞれ示した。また、得られた片面粘着テ
ープにつき、粘着剤層の重合率を測定し、その結果を表
1に示した。得られた片面粘着テープは、十分使用に耐
えるものであった。
【0043】(比較例1)予備重合せずに、両面シリコ
ン処理した離型紙に、厚さが約200μmとなるように
直接塗布した後、光強度25mW/cm2 の光を61秒
間照射して、粘着剤層を形成し、粘着テープ捲重体を得
た。得られた粘着テープにつき、粘着剤層の重合率を測
定し、その結果を表1に示した。
【0044】(比較例2)予備重合せずに、片面シリコ
ン処理したポリエチレンテレフタレートフィルム基材の
非処理面上に、厚さが約40μmとなるように直接塗布
した後、光強度25mW/cm2 の光を65秒間照射し
て、粘着剤層を形成し粘着テープ捲重体を得た。得られ
た粘着テープにつき、粘着剤層の重合率を測定し、その
結果を表1に示した。比較例1及び2では、基材上では
じきを生じ、粘着剤層は粘着剤のない部分や粘着剤の薄
い部分が見られた。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】第1発明の光重合性組成物の増粘方法
は、イナート雰囲気下で、光重合性組成物を塗布して層
状物を形成した後、光を照射して増粘するので、従来の
塗工装置をそのまま使用することができ、イナート雰囲
気に必要な設備を除き特別の設備を必要としない。第2
発明の粘着テープの製造方法は、光により増粘した光重
合性組成物の層状物を基材に塗布した後、光をさらに後
照射して重合を完結させるので、基材が離型処理されて
いても、はじかれることがなく容易に粘着剤層を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の光重合性組成物の増粘方法の一実施
例を示す模式図である。
【図2】第1発明の光重合性組成物の増粘方法の他の実
施例を示す模式図である。
【図3】第2発明の粘着テープの製造方法の一実施例を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 塗工装置 11 メタリングロール 12 リバースロール 13 バックアップロール兼環状帯体駆動軸 14 環状帯体従動軸 2 基材 21 基材ロール 3 光重合性組成物 31 層状物 32 粘着剤層 4 光源 41 反射板 43 光源 5 環状帯体 6 捲重体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素濃度1000ppm以下のイナート雰
    囲気下で、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
    分とするビニル系モノマーに光重合開始剤を添加した液
    状の光重合性組成物の層状物を形成すると略同時に、該
    層状物に光を照射し予備重合させることを特徴とする光
    重合性組成物の増粘方法。
  2. 【請求項2】酸素濃度1000ppm以下のイナート雰
    囲気下で、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
    分とするビニル系モノマーに光重合開始剤を添加した液
    状の光重合性組成物の層状物を形成すると略同時に、該
    層状物に光を照射し予備重合させ、しかる後、該予備重
    合物を基材上に塗布し、さらに光を照射して実質的に重
    合を完結することにより粘着剤層を形成することを特徴
    とする粘着テープの製造方法。
JP21406992A 1992-08-11 1992-08-11 光重合性組成物の増粘方法及び粘着テープの製造方法 Pending JPH0656932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09111195A (ja) * 1995-10-18 1997-04-28 Sekisui Chem Co Ltd 粘弾性シートの製造方法
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