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JPH0653697B2 - ベンジルプロピルエ−テル誘導体の製造方法 - Google Patents

ベンジルプロピルエ−テル誘導体の製造方法

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Publication number
JPH0653697B2
JPH0653697B2 JP4186885A JP4186885A JPH0653697B2 JP H0653697 B2 JPH0653697 B2 JP H0653697B2 JP 4186885 A JP4186885 A JP 4186885A JP 4186885 A JP4186885 A JP 4186885A JP H0653697 B2 JPH0653697 B2 JP H0653697B2
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JP
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ether
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phenoxybenzyl
polyalkylene glycol
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JP4186885A
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保 浅野
光政 梅本
慶明 松橋
正司 中川原
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三井東圧化学株式会社
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はベンジルプロピルエーテル誘導体の製造方法に
関し、詳しくは 一般式(I) {式(I)中、RおよびRはそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、または置換さ
れていてもよい低級アルキル基、アルケニル基、低級ア
ルコキシ基、アシルオキシ基、低級アルキルチオ基、低
級アシル基、またはアルコキシカルボニル基を表わし、
およびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を表わす。
mおよびnはそれぞれ0〜4の整数でm+nは0〜4で
ある。} で示されるベンジルプロピルエーテル誘導体を製造する
に際し、 一般式(II) {式(II)中、R、R、mおよびnは前記と同じ意
味を表わし、Xはハロゲン原子を示す。} で示されるネオフイルハライド誘導体と 一般式(III) {式(III)中、RおよびRは前記と同じ意を表わ
す。} で示される3−フエノキシベンジルアルコール誘導体と
を、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレングリコ
ールのモノアルキルエーテル又はポリアルキレングリコ
ールのジアルキルエーテル等の平均分子量300〜25
00を有するポリアルキレングリコール系溶媒中、塩基
の存在下で反応させることを特徴とするベンジルプロピ
ルエーテル誘導体の製造方法に係わる。
従来の技術 最近、3−フエノキシベンジルエーテル系誘導体の或種
の化合物が極めて高い殺虫、殺ダニ活性を有し、速効性
および残効性においても優れた特徴を有し、また人畜に
対しては勿論、魚類等に対しても毒性が低いことが見出
され、これらの化合物を活性成分とするすぐれた害虫防
除組成物が開示されている。
特開昭56−154427公報には、式(IV)で示され
る3−フエノキシベンジルエーテル系誘導体が開示され
ており、 {式(IV)中、Rはメチル基またはエチル基、R′は水
素原子、ハロゲン原子または低級アルキル基、R″はハ
ロゲン原子、または低級アルキル基} また、特開昭57−64632公報外には、上記式(I
V)化合物のR′またはR″がシアノ基、ニトロ基など
の基でもよく、また3−フエノキシベンジル基の夫々の
ベンゼン核に、ハロゲン原子、などで置換されていても
よい化合物が開示されている。
さらには、特開昭58−32840公報には、R′また
はR″が低級アルコキシ基、Rがメチル基である化合物
の開示もされている。
これらの文献記載の化合物は、本発明一般式(I)に相
当する化合物であり、その製造方法として、例えば上記
特開昭58−32840公報記載のように、下記の反応
式1)で示されるようなネオフイルアルコール類と3−
フエノキシベンジルハライド類を反応させ目的物を得る
方法や、反応式2)で示されるようなネオフイルハライ
ド類と3−フエノキシベンジルアルコール類とを反応さ
せ目的物を得る方法が記載されている。
しかしながら、反応式1)で示される方法では、ネオフ
イルアルコール類の製法が煩雑であり工業的には実質的
に実施不可能である。したがって、工業的製法としては
反応式2)で示す方法が有利であり、特開昭58−90
525公報および特開昭59−88440公報には、反
応式2)で示す方法により、ジメチルスルホキサイド
(DMSO)、スルホラン、1,3−ジメチル−4−イ
ミダゾリジノン(DMI)、N−メチルピロリドン等の
非プロトン性極性溶媒中で塩基の存在下反応させて、比
較的高収率で目的生成物が得られる記載がある。
しかしながらこれらの方法で使用される1,3−ジメチ
ル−4−イミダゾリジノンなど比較的高価な溶媒であ
り、また反応収率も必ずしも満足できるものではなかっ
た。
問題を解決するための手段 本発明者らは、一般式(I)で示されるベンジルプロピ
ルエーテル誘導体の合成法について種々検討した結果、
一般式(II)で示されるネオフイルハライド誘導体と一
般式(III)で示される3−フエノキシベンジルアルコ
ール誘導体とを、安価なポリアルキレングリコール系溶
媒中、塩基の存在下で反応させると意外なことに一般式
(I)で示されるベンジルプロピルエーテル誘導体が上
記公報に記載されている公知の溶媒を用いた場合よりも
良好な収率で得られることを見出し、本発明を完成し
た。
本発明によって製造される前記一般式(I)で示される
化合物の、原料として用いる一般式(II)で示される化
合物は、具体的にはRおよびRは水素原子、フツ素
原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、i−
プロピル基、t−ブチル基、トリフルオルメチル基、メ
トキシメチル基、エトキシメチル基、1−メトキシエチ
ル基、1−エトキシエチル基、イソプロペニル基、メト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキ
シ基、n−ブチルオキシ基、i−ブチルオキシ基、se
c−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、メチレン
ジオキシ基、ジフルオルメトキシ基、アセトキシ基、メ
チルチオ基、エチルチオ基、i−プロピルチオ基、アセ
チル基、エトキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基な
どがあげられ、また一般式(III)で示す原料のR
よびRは水素原子、フツ素原子、塩素原子、臭素原
子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロ
ポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブチルオキシ基、i
−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基などがあげ
られる。
特に本発明の方法は、一般式(II)のR、Rのいず
れか一つが4位に低級アルコキシ基を有し、かつ3位及
び/または5位にハロゲン原子を有する化合物と、一般
式(III)のRおよびRがそれぞれ独立に水素また
はフツ素原子である化合物を用いた縮合反応には有利な
方法である。
上記、特開昭58−32840公報には、前記した化合
物(下記の式(V)化合物) は、一般式(I)で示される化合物の中でも特に卓越し
た殺虫効果が示されており、また特開昭59−8844
0、及び特開昭59−73535にはその製造方法が述
べられている。
特開昭59−88440公報記載方法では、式(V)な
どの化合物を得るためには、一般式(II)化合物とし
て、下式化合物(VI) {式中、Y、Yは水素原子、塩素原子、または臭素
原子であり、Y、Yの少くとも一つは塩素原子、ま
たは臭素原子である。Rは低級アルキル基であり、Xは
ハロゲン原子である。} を用いることが工業的に極めて有利である記載がある。
その理由として、式(VI)化合物は、例えば で示される方法により、アルコキシ基に対してパラ位に
のみ優先的に反応させて、高収率で得ることができ、ま
た得られた式(VI)化合物は、比較的安定な化合物であ
り3−フエノキシベンジルアルコール類との縮合反応、
及びその後の縮合物の精製が有利なためである。
したがって上記特開昭59−88440では式(VI)化
合物と、フツ素で置換されていてもよい3−フエノキシ
ベンジルアルコールとの縮合反応を行い、ついで特開昭
59−73535公報記載方法の水素化脱ハロゲン化方
法により、得られた縮合反応物中のY、Yを脱ハロ
ゲン化して目的化合物を得ている。その際、縮合反応工
程においてジメチルスルホキサイドのような硫黄原子を
含む有機溶媒を用いた場合は、水素化脱ハロゲン化工程
で用いる貴金属触媒の触媒毒となり水素化脱ハロゲン化
収率が低下する。そのため上記特開昭59−88440
の縮合工程においては、1,3−ジメチル−4−イミダ
ゾリジノンなどの硫黄原子を含まない非プロトン性極性
溶媒が用いられている。
本発明方法に係わるポリアルキレングリコール系溶媒
も、硫黄原子は含まないので、水素化脱ハロゲン化工程
を組み入れた、式(V)化合物などを得る方法において
は、非に有利な方法である。
このような観点から本発明方法において製造できる一般
式(I)化合物の代表例を示すと以下のとおりである。
3−フエノキシベンジル2−(3−クロル−4−メトキ
シフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−フエ
ノキシベンジル2−(3,5−ジクロル−4−メトキシ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノ
キシベンジル2−(3−ブロモ−4−メトキシフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシ−
4−フルオロベンジル2−(3−クロル−4−メトキシ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノ
キシ−4−フルオロベンジル2−(3,5−ジクロル−
4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル2−(3−
ブロモ−4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピル
エーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)ベンジル2
−(3−クロル−4−メトキシフエニル)−2−メチル
プロピルエーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)ベ
ンジル2−(3,5ジクロル−4−メトキシフエニル)
−2−メチルプロピルエーテル、3−(4−フルオロフ
エノキシ)ベンジル2−(3−ブロモ−4−メトキシフ
エニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−(4−フ
ルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジル2−(3−
クロル−4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピル
エーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)−4−フル
オロベンジル2−(3,5−ジクロル−4−メトキシフ
エニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−(4−フ
ルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジル2−(3−
ブロモ−4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピル
エーテル、3−フエノキシベンジル2−(3−クロル−
4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシベンジル2−(3,5−ジクロル−
4−エトキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−エ
トキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−
フエノキシ−4−フルオロベンジル2−(3−クロル−
4−エトキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル2−(3,
5−ジクロル−4−エトキシフエニル)−2−メチルプ
ロピルエーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)ベン
ジル2−(3−クロル−4−エトキシフエニル)−2−
メチルプロピルエーテル、3−(4−フルオロフエノキ
シ)ベンジル2−(3,5−ジクロル−4−エトキシフ
エニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−(4−フ
ルオロフエノキシ)ベンジル2−(3−ブロモ−4−エ
トキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−
(4−フルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジル2
−(3−クロル−4−エトキシフエニル)−2−メチル
プロピルエーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)−
4−フルオロベンジル2−(3,5−ジクロル−4−エ
トキシフエニル−2−メチルプロピルエーテル、3−
(4−フルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジル2
−(3−ブロモ−4−エトキシフエニル−2−メチルプ
ロピルエーテル、3−フエノキシ−6−フルオロベンジ
ル2−(3−クロル−4−エトキシフエニル)−2−メ
チルプロピルエーテル、3−フエノキシ−6−フルオロ
ベンジル2−(3,5−ジクロル−4−エトキシフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシ−
6−フルオロベンジル2−(3−ブロモ−4−エトキシ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3−(2−
フルオロフエノキシ)ベンジル2−(3−クロル−4−
エトキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、3
−(2−フルオロフエノキシ)ベンジル2−(3,5−
ジクロル−4−エトキシフエニル)−2−メチルプロピ
ルエーテル、3−(2−フルオロフエノキシ)ベンジル
2−(3−ブロモ−4−エトキシフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル2−〔3
−クロル−4−(i−プロポキシ)フエニル〕−2−メ
チルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル2−
〔3,5−ジクロル−4−(i−プロポキシ)フエニ
ル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベ
ンジル2−〔3−ブロモ−4−(i−プロポキシ)フエ
ニル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシ
−4−フルオロベンジル−2−〔3−クロル−4−(i
−プロポキシ)フエニル〕−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル2−〔3,
5−ジクロル−4−(i−プロポキシ)フエニル〕−2
−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシ−4−フル
オロベンジル2−〔3−ブロモ−4−(i−プロポキ
シ)フエニル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フ
エノキシベンジル2−〔3−クロル−4−(1−メチル
プロポキシ)フエニル〕−2−メチルプロピルエーテ
ル、3−フエノキシベンジル2−〔3,5−ジクロル−
4−(1−メチルプロポキシ)フエニル〕−2−メチル
プロピルエーテル、3−フエノキシベンジル2−〔3−
ブロモ−4−(1−メチルプロポキシ)フエニル〕2−
メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル2−
〔3−クロル−4−(n−ブトキシ)フエニル〕−2−
メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル2−
〔3,5−ジクロル−4−(n−ブトキシ)フエニル〕
2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル
2−〔3−ブロモ−4−(n−ブトキシ)フエニル〕−
2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル
2−〔3−クロル−4−(t−ブトキシ)フエニル〕−
2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベンジル
2−〔3,5−ジクロル−4−(t−ブトキシ)フエニ
ル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシベ
ンジル−2−〔3−ブロモ−4−(t−ブトキシ)フエ
ニル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フエノキシ
ベンジル2−〔3−クロル−4−(n−ペンチルオキ
シ)フエニル〕−2−メチルプロピルエーテル、3−フ
エノキシベンジル2−〔3,5−ジクロル−4−(n−
ペンチルオキシ)フエニル〕−2−メチルプロピルエー
テル、3−フエノキシベンジル2−〔3−ブロモ−4−
(n−ペンチルオキシ)フエニル〕−2−メチルプロピ
ルエーテル などが挙げられる。
本発明方法において原料として用いるネオフイルハライ
ド誘導体は、上述した特開昭59−88440記載の方
法の外に、t−ブチルベンゼン類を、ハロゲン化スルフ
リルでハロゲン化する方法、もしくは光照射下でハロゲ
ン化する方法などの公知方法によっても合成することが
できる。
また、3−フエノキシベンジルアルコール誘導体は、合
成ピレスロイドのアルコール成分として公知であるか、
または文献に記載された公知方法で製造される。
本発明方法においてネオフイルハライド誘導体および3
−フエノキシベンジルアルコール誘導体の使用割合は、
3−フエノキシベンジルアルコール誘導体1モルに対し
てネオフイルハライド誘導体を0.2〜5モル比、好ま
しくは0.5〜2モル比が適当であり、使用割合がこの
範囲をはずれた場合、反応が遅くなりまた副生物の生成
も多くなり収率が低下する。
本発明方法において使用する溶媒としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリア
ルキレングリコール、ポリエチレングリコールジメチル
エーテルなどのそのジアルキルエーテル、もしくはモノ
エーテル、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイド共重合物のジメチルエーテル、ジオクチルエーテ
ルなどのそのジアルキルエーテル、もしくはモノエーテ
ルなどが挙げられ、これらの化合物は平均分子量300
〜2500を有するものである。その中で特に平均分子
量が約1000程度のポリエチレングリコールジメチル
エーテル、平均分子量が2200程度のエチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイド共重合物のジオクチルエー
テルが好ましい。また、これらのポリアルキレングリコ
ール系溶媒は2種以上を併用してもよく、さらにジグラ
イム、メチルセロソルブ、1,2−ジエトキシエタンな
どとも併用できる。
溶媒使用量としては3−フエノキシベンジルアルコール
誘導体1部に対して0.5〜50部、好ましくは2〜2
0部が適当である。使用量がこれより少ない場合には反
応が非常に遅くなり、また、これより多い場合には反応
も遅く生産性が低い。
また、本発明方法において使用される塩基としては具体
的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムなどの水酸化アルカリ金属、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウムなどの水酸化アルカリ土類金属、水酸
化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属、ナトリウムメ
チラート、カリウムエチラート、カリウムt−ブトキシ
などのアルカリ金属アルコラート、酸化ナトリウムなど
のアルカリ金属酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
などのアルカリ金属炭酸塩、ナトリウムアミド、トリエ
チルアミン、ピリジンなどがあげられ使用量は3−フエ
ノキシベンジルアルコール誘導体1モルに対して0.5
〜3モル、好ましくは1〜2モルが適当である。使用量
がこれより少ない場合には反応率が低く、また多い場合
には副生物の生成が多くなり収率が低下する。
塩基として水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムを
使用する場合、通常の粒状もしくはフレーク状の形態が
使用できるが、場合によっては微粉状にしたものを使用
すると反応が速くなり収率が向上する。
なお、本反応において系中の水分は反応開始時で溶媒に
対して10%以下、好ましくは3%以下が適当であり、
場合によっては反応の途中でトルエンもしくはキシレン
で共沸脱水することが有効である。
本発明の一般的な実施態様は次の通りである。ネオフイ
ルハライド誘導体、3−フエノキシベンジルアルコール
誘導体、塩基およびポリアルキレングリコール系溶媒を
反応容器に入れ、50℃ないし沸点、好ましくは80℃
ないし沸点(ただし、沸点が200℃をこえる場合は8
0〜200℃)に加熱、同温度で0.5〜50時間、好
ましくは3〜30時間かきまぜる。室温まで冷却した
後、反応液を水に排出し、それからベンゼン等の有機溶
媒で抽出し水洗、脱水、脱溶媒して目的のベンジルプロ
ピルエーテル誘導体が得られる。
このものはこのままで殺虫、殺ダニ剤用として使用可能
であるが、場合によってはさらに減圧蒸留もしくはカラ
ムクロマトグラフイーによって精製することも可能であ
る。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1 200ml四ツ口フラスコに平均分子量1000のポリエ
チレングリコールのジメチルエーテル50g、2−(3
−クロル−4−エトキシフエニル)−2−メチルプロピ
ルクロライド12.4g(0.05モル)、m−フエノ
キシベンジルアルコール25.0g(0.125モル)
およびフレーク状苛性カリ5.6g(0.1モル)を装
入し、窒素気流下に120℃で10時間保温撹拌した。
引き続き反応中に副生する2−(3−クロル−4−ヒド
ロキシフエニル)−2−メチルプロピルクロライドをo
−エチル化し、目的物とするため、同温でジエチル硫酸
0.8gを加え、続いて1時間保温、撹拌を行ない反応
を終了した。
反応液を室温まで冷却した後、水200ml中に排出し分
離するオイル部をベンゼン200mlを用い抽出した。ベ
ンゼン溶液は水100mlを用い洗浄し、更にこの操作を
2度繰り返した後、無水芒硝で乾燥、次に過後、減圧
下脱溶媒して54.9gの油状物を得た。このものの内
部標準法ガスクロマトグラフイーによる分析の結果で
は、3−フエノキシベンジル2−(3−クロル−4−エ
トキシフエニル)−2−メチルプロピルエーテルが2
3.7%含まれていた。(収率60.2%) 上記油状物10.0gをシリカゲルによるカラムクロマ
トグラフイーで分離精製し1.6gの精製品(結晶)を
得た。この結晶の凝固点、元素分析値、NMRスペクト
ルを示すと次の通りであった。
凝固点 42.2℃ 元素分析値 C2527ClO NMRスペクトル αCDCl 1.25(6H、s)、1.2(3H、t)、 3.35(2H、s)、3.94(2H、q)、 4.2(2H、s)、6.5〜7.5(12H、m)p
pm 実施例2 実施例1において平均分子量1000のポリエチレング
リコールのジメチルエーテルの代りに、平均分子量22
00のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共
重合物のジオクチルエーテル50gを用いた以外は全く
同じ様に反応、後処理操作を実施し、52.4gの油状
物を得た。このものの内部標準法ガスクロマトグラフイ
ーによる分析の結果では、3−フエノキシベンジル2−
(3−クロル−4−エトキシフエニル)−2−メチルプ
ロピルエーテルが22.9g含まれていた。(収率5
8.2%) 実施例3 200ml四ツ口フラスコに平均分子量1000のポリエ
チレングリコールのジメチルエーテル50g、2−(4
−クロルフエニル)−2−メチルプロピルクロライド1
0.2g(0.05モル)、m−フエノキシベンジルア
ルコール25.0g(0.125モル)およびフレーク
状苛性カリ5.6g(0.1モル)を装入し、窒素気流
下に120℃で10時間保温撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、水200ml中に排出し分
離するオイル部をベンゼン200mlを用い抽出した。ベ
ンゼン溶液は水100mlを用い洗浄し、更にこの操作を
2度繰返した後、無水芒硝で乾燥、次に過後、減圧下
に脱溶媒して56.3gの油状物を得た。このものの内
部標準法ガスクロマトグラフイーによる分析の結果で
は、3−フエノキシベンジル2−(4−クロルフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテルが24.8%含まれ
ていた。(収率76.2%) 上記油状物10.0gをシリカゲルによるカラムクロマ
トグラフイーで分離精製し、1.7gの精製品(油状
物)を得た。この油状物の屈折率、元素分析値、NMR
スペクトルを示すと次の通りであった。
17 D 1.5832 元素分析値 C2323ClO NMRスペクトル αCDCl 1.26(6H、s)、3.25(2H、s)、 4.27(2H、s)、6.6〜7.3(13H、m)
ppm 比較例1 実施例1において平均分子量1000のポリエチレング
リコールのジメチルエーテルの代りに、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン(DMI)を用いた以外は全
く同じ様に反応、後処理操作を実施し、53.8gの油
状物を得た。
このものの内部標準法ガスクロマトグラフイーによる分
析の結果では、3−フエノキシベンジル2−(3−クロ
ル−4−エトキシフエニル)−2メチルプロピルエーテ
ル20.2%含まれていた。(収率52.7%) 比較例2 実施例3において平均分子量1000のポリエチレング
リコールのジメチルエーテルの代りに、ジメチルスルホ
キサイド(DMSO)を用いる以外全く同じ様に反応、
後処理操作を実施し、58.8gの油状物を得た。この
ものの内部標準法ガスクロマトグラフイーによる分析結
果では、3−フエノキシベンジル2−(4−クロルフエ
ニル)−2−メチルプロピルエーテルが21.3%含ま
れていた。(収率68.4%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/84 C 7457−4H 67/31 69/76 Z 9279−4H 201/12 205/34 7188−4H 253/30 255/54 9357−4H 319/20 7419−4H 323/19 7419−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) {式(I)中、RおよびRはそれぞれ独立に水素原
    子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換されてい
    てもよい低級アルキル基、アルケニル基、低級アルコキ
    シ基、アシルオキシ基、低級アルキルチオ基、低級アシ
    ル基またはアルコキシカルボニル基を表わし、Rおよ
    びRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、低級
    アルキル基または低級アルコキシ基を表わす。mおよび
    nはそれぞれ0〜4の整数でm+nは0〜4である。}
    で示されるベンジルプロピルエーテル誘導体を製造する
    に際し、 一般式(II) {式(II)中、R、R、mおよびnは前記一般式
    (I)と同じ意味を表わし、Xはハロゲン原子を示
    す。}で示されるネオフイルハライド誘導体と一般式
    (III) {式(III)中、RおよびRは前記式(I)と同じ
    意味を表わす。}で示される3−フエノキシベンジルア
    ルコール誘導体とを、ポリアルキレングリコール、ポリ
    アルキレングリコールのモノアルキルエーテル、または
    ポリアルキレングリコールのジアルキルエーテルの平均
    分子量300〜2500を有するポリアルキレングリコ
    ール系溶媒中、塩基の存在下で反応させることを特徴と
    するベンジルプロピルエーテル誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(I)で示されるベンジルプロピル
    エーテル誘導体が、3−フエノキシベンジル2−(3−
    クロル−4−エトキシフエニル)−2−メチルプロピル
    エーテルである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】ポリアルキレングリコール系の溶媒が、平
    均分子量1000のポリエチレングリコールのジメチル
    エーテルである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】ポリアルキレングリコール系の溶媒が、平
    均分子量2200のエチレンオキサイドとプロピレンオ
    キサイドの共重合物のジオクチルエーテルである特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
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